2008年12月の出来事


*12月31日

@JAXAが名古屋空港隣接地に研究施設建設へ
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2011年春にも名古屋空港隣接地に新しい飛行研究施設を開設する方針を決定しました。来年度予算案で認められた試験用ジェット機を使い三菱リージョナルジェット(MRJ)向けの機体制御や計測や飛行パターンの設定などに関するデータを集積する、とのことです。JAXAが現在使用している東京都の調布飛行場は滑走路が800mしかなく、ジェット機の離発着には向いていない(現在、ジェット機は離着陸していません)事から別の施設を考えていました。

@世界の11月航空輸送が大幅減・特にアジアが大きい
 20日に国際航空運送協会(IATA)が発表した11月の国際航空輸送実績によりますと、旅客は前年同月比で4.6%減となり、過去3ヶ月で最大の減少幅になりました。また、貨物も同13.5%減となり、こちらは2001年の米同時多発テロ以来、最大の減少幅となりました。特にアジア・太平洋地域の減少が大きく、旅客では客席数を同5.1%減としましたが実際の旅客は同9.7%減となりました。

@タイガー航空が仁川市との共同格安航空会社設立を撤回
 シンガポール航空系の格安航空会社・タイガー航空は30日、韓国の仁川市と共同で設立することにしていた格安航空会社「仁川タイガー航空」の計画を撤回すると発表しました。世界の経済情勢の悪化と韓国内での反発が強いことから設立許可を得ることが難しい、と判断したとのことです。


*12月30日

@11月の成田空港輸出額減少幅が過去最大に
 東京税関が発表した11月の成田空港貿易概況によりますと、輸出額が前年同月比で35.8%減となりました。これは、統計を取り始めた昭和55年以降最大の減少幅になります。輸入額は同24.2%減となりました。輸出は9ヶ月連続、輸入は2ヶ月連続の前年割れとなります。

@全日空機が機体損傷で2便が欠航に
 昨日午前、羽田発神戸行きの全日空411便・B-767型機が神戸空港に着陸後の点検で右主翼のフラップに50cm四方のへこみが見つかりました。この修理のために神戸=那覇線の往復便が欠航となりました。原因は調査中とのことです。


*12月29日

@国が立木伐採の民事訴訟も想定・静岡空港
 25日に開かれた静岡空港の建設に反対する住民が起こした事業認定取り消し訴訟の第14回口頭弁論で、国側は航空法に触れる立木と土地の所有者との合意が出来ない場合、所有者に除去を求める民事訴訟を想定していることを明らかにしました。
【コメント】国と静岡県のやり方は、強引で、ちぐはぐですね。年末年始の忙しい中、たった数日の期限で「伐採に同意して欲しい。」などは常識的に見ても難しいのではないでしょうか。一方で、「除去の民事訴訟」をちらつかせるなどは、権力を振りかざしているように見えますね。

@7月から入国の際に「携帯品・別送品申告書」提出が全員に
 気がつかなかったのですが、7月から入国(帰国)の際に、全員が「携帯品・別送品申告書」の税関への提出が義務化されていたのですね。6月までは免税範囲を超える携帯品と別送品がある人だけ提出が必要だったのですが。申告書は空港や港湾の税関にあるとのことですが、税関のホームページにあるものを印刷して事前に用意することが出来るとのことです。


*12月28日

@静岡県が立木伐採を求め文書送付・所有者は受け入れぬ意向
 静岡県は26日夜に、静岡空港隣接地に航空法の制限表面に抵触する立木がある問題で、この土地の所有者に31日から1月6日にかけての伐採を要求する文書を手渡しました。回答を今日までの期限としています。これに対して所有者は昨日、「協議には応じるが、一方的申し入れで、県が解決しなければならない問題があり、伐採には応じられない。」との態度を明らかにしました。回答は今日するとのことです。これにより、来年6月4日の開港を本来計画の2500m滑走路で行うことは難しくなりました。

@B-787型機の遅延で東レが工場の操業開始を延期に
 東レは石川県能美市の石川工場内に新設した炭素繊維複合材(プリプルグ)工場の操業開始を来年1月から来年4月に延期することを明らかにしました。ボーイング社のB-787型機生産の遅延で納入が遅れるための措置とのことです。


*12月27日

@成田空港会社が新型インフルエンザの「行動計画」策定
 成田国際空港株式会社が新型インフルエンザが流行した際の「行動計画」の基本方針をまとめていたことが今日分かりました。それによりますと、基本方針は(1)旅客と従業員の安全確保(2)空港機能の維持(3)収入減における財政的な対応、の3本柱になっています。具体的にはタミフル1万錠や医療用マスク5万枚の備蓄、空港は閉鎖しないものの旅客が集まりやすい店舗の閉鎖、空港内での航空機の移動をスムーズに行う誘導員の養成、旅客が激減し大幅な減収になった場合の資金調達の方法、などとなっています。

@今日年末年始休暇の出国ピーク・45000人が出国
 成田空港では今日、年末年始を海外で過ごす人たちの出国がピークを迎えました。今日だけで約45000人が出国するとのことです。昨年のピークに比べますと約6500人少なくなっています。

@日本航空が来年4月から国際線普通運賃を引き上げ
 日本航空は昨日、国際線普通運賃を来年4月から7~13%値上げすることを明らかにしました。国際航空運送協会(IATA)の運賃改定決議に基づくもの、とのことです。燃料価格は下落したものの、航空機部品や運航コストが上昇しているため、としています。4月の運賃引き上げは3年連続になります。
【コメント】何か割り切れませんね。国際航空運送協会(IATA)の運賃協定は明らかな国際カルテルではないのでしょうか。

@三重・川重・住友精工の3社がA350機用エンジン開発に参加
 川崎重工・三菱重工・住友精密工業の3社がロールスロイスの開発するA350XWB型機用エンジン「トレントXWB」の開発に参加することが分かりました。川崎重工と三菱重工は約1000億円と言われる開発費の6~7%を拠出します。3社は設計段階から参加するとのことです。


*12月26日

@日本航空のB-777型機2機が点検期限切れで運航
 昨日、日本航空のB-777型機2機が社内で定められた主翼可動部の潤滑油を塗る整備期限を20日と26日過ぎて運航していることが分かりました。このため、同社はこの2機の整備を緊急に実施ました。この影響で4便が欠航し、2便が最大2時間10分遅れました。新しい整備管理システム移行の際に入力漏れがあったことが原因とのことです。

@日本航空の関連会社社員が「65歳雇い止め」不当と提訴
 日本航空の整備関連会社「JALメンテナンス」の65歳の元社員は22日、「雇用契約を65歳で打ち切られたのは不当」として、雇用関係の継続などを求める訴訟を起こしました。「同社は『年齢制限を撤廃する』としていたのに、65歳で『雇い止め』を強行したのは解雇権の乱用に当たる」としています。同社では70歳を超えても働く人が珍しくなかった、とのことです。

@日本貨物航空が燃油サーチャージャーを1月1日から値下げへ
 日本貨物航空は昨日、国土交通省に国際航空貨物にかかる燃油サーチャージャーの値下げを申請しました。来年1月1日からの実施になります。欧米線などの長距離路線では1Kg当たり58円から51円に、中国・韓国を除くアジア便で49円を43円に、中国・韓国線を41円から36円とします。

@日本航空と全日空が路線のさらなる再編を検討
 日本航空と全日空は景気後退が鮮明になっている状況から、国際線と国内線の路線の再編を検討しているとのことです。需要がさらに悪化する場合には一層の削減を検討するとのことです。

@エアアジアとジェットスターアジアが合併交渉
 アジアの格安航空会社のエアアジアとジェットスターアジアの親会社であるカンタス航空が合併に向けた交渉を始めている、とのことです。ただ、この合併はエール・フランスとKLMオランダ航空の合併と同じように業務提携のみの合併になるとのことです。


*12月25日

@成田空港11月運用状況で旅客11%減・貨物19%減に
 成田国際空港株式会社が昨日発表した成田空港の11月運用状況によりますと、発着回数は前年同月比2%減にとどまったものの、航空旅客数は同11%減、貨物量は同19%減の大幅な減少となりました。景気後退の影響がいよいよ鮮明になってきました。

@11月の訪日外国人が19.3%減に
 観光庁が昨日発表した全国の11月訪日外国人数は前年同月比で19.3%減の大幅な減少になりました。この減少幅はSARS(重症急性呼吸器症候群)騒動で20.1%減となった2003年6月以来、5年5ヶ月ぶりの大幅なものとなります。11月の日本人出国者数は同14.1%減で19ヶ月連続の前年割れとなります。

@静岡空港開港日は来年6月4日
 静岡県の石川知事は今日、臨時の記者会見を開き立木問題で延期になった静岡空港の開港日を来年6月4日にすることを明らかにしました。

@住民が静岡空港関連予算執行停止の監査請求
 「空港はいらない静岡県民の会」のメンバーら1790人は昨日、静岡県監査委員会に静岡空港建設関係の今年度予算34億円と延期による追加工事費1億6000万円の支出は違法として、予算の執行差し止めと最初の測量費用の返還を求める住民監査請求を行いました。

@国土交通省が「空港の設置及び管理に関する基本方針」を告示
 国土交通省は昨日、「空港の設置及び管理に関する基本方針」を正式に告示しました。内容は審議会の航空分科会の最終案と同じですが、より分かりやすい形にしているようです。

@アジア主要空港の11月貨物取扱量が大幅な減少
 アジアの主要空港の11月の貨物取扱量が大きく減少しているとのことです。仁川空港は前年同月比で20.4%減、香港国際空港が同18.7%減、シンガポールのチャンギ空港が同14.2%減となっています。中国の輸出がマイナスに転じたことが大きく影響している、とのことです。


*12月24日

@「あらゆる角度から空港容量拡大を検討」と国土交通省
 国土交通省は22日、「航空自由化工程表」を改定しました。この中で、成田空港については「成田は、更なる発着枠の増加の可能性について成田空港会社が検討を進めているが、国としても、地元の理解と協力を得つつ、こうした会社の取組を支援。」と書いており、首都圏については「首都圏全体で、2010年以降、約17万回の発着枠の増加により年間発着枠約70万回を実現し、さらに、あらゆる角度から可能な限りの空港容量拡大施策を検討する。」としています。

@第5次小松基地騒音訴訟を提訴
 今日、第5次小松基地騒音訴訟が金沢地裁に提訴されました。原告数は2121人で、自衛隊機と米軍機の飛行差し止めと騒音の過去分として1人100万円、将来分として1ヶ月1人5万円を損害賠償請求しています。請求の根拠として自衛隊違憲論や憲法の平和的生存権などをあげています。

@大田区の騒音増加は「KAMATAディパーチャー」が原因か
 21日に書いた「東京都大田区の騒音増加」について、読者の方から「今年の10月ごろから横田空域一部返還で新設されたKAMATAデパーチャーで出発する機が、大田区・糀谷・鎌田・蒲田駅上空を通過しますので、そのせいではないでしょうか?」との指摘をいただきました。国土交通省が公開している「羽田空港飛行コース」を(登録が必要ですが)見てみますと、下図のように(緑の楕円で示した部分が「KAMATAデパーチャー」と思われます)蒲田付近をかなり飛行していますね。

 なお、14日のNHKニュースによりますとこの飛行コースを飛ぶのは1日約100便で、大田区と世田谷区の住民から苦情が来ており、大田区では約100件の苦情が寄せられ、大田区は今月、国に対して「抜本的な対策」を要望した、とのことです。国土交通省によりますと蒲田付近の航空機による騒音は大きくても60db程度、とのことです。なお、上記の飛行コースは高度10000フィート未満しか捕らえていないようです。

@DHC8-400型機がエンジン不具合で引き返す
 昨日午後4時半頃、大阪発岩見行きの全日空1651便・DHC8-400型機が米子市付近を飛行中に右プロペラの回転数の異常を知らせる警告灯が点灯しました。このため、同機はこのエンジンを止めて大阪空港に引き返し、5時13分頃、無事に緊急着陸しました。乗客は代替機で石見空港に向かいました。

@DHC8-400型機が計器不具合で7便欠航
 昨日午前7時頃、離陸前点検を行っていた大阪発出雲行きの日本エアコミューター2341便・DHC8-400型機でエンジン系統の故障を示す警告灯が点灯しました。警告灯はコンピューターを再起動したところ消灯しましたが、この機体は前日にも着陸前に同じ警告灯が点灯しました。このため、日本エアコミューターでは点検するためにこの機体を使う予定だった7便を欠航としました。

@ベルギーで起きたカリタ航空機事故の離陸失敗は鳥が原因
 ベルギーの運輸当局は22日、「5月にブリュッセル空港で起きたアメリカのカリタ航空機の離陸失敗事故はハヤブサの一種であるアメリカチョウゲンボウがエンジンに吸い込まれたことが事故原因だった」と発表しました。この事故に関して、滑走路近くの住民は滑走路の閉鎖を求めています。
【コメント】機種がB-747型機だったとのことで、エンジンが4基もあるのに離陸出来なかったのでしょうか。よほど間が悪かったのでしょうか。この記事の写真を見ると、住民が滑走路閉鎖を求める気持ちも分かりますね。


*12月23日

@共生委員会が来年1月で活動を停止
 成田空港の地域共生委員会は昨日会合を開き、来年1月で活動を停止することを決めました。その後は周辺自治体などでつくる「成田空港地域振興連絡協議会」が来年4月に地域住民・空港関係地元団体・国・県・市町・学識経験者・成田空港会社などつくる暫定組織を発足させ、当面の業務は継続させます。さらに、2010年~2011年頃に「共生」「共栄」「新しいスキームに関すること」を3本柱とする新組織を正式に発足させるとのことです。この中で、マイナス面の課題や円卓会議の約束の未達成事項について「共生の理念」に基づいて取り組むことになる、とのことです。委員の一部からは「空港は以前のように地域から孤立していないし、住民の声を届ける仕組みを見直してもいい。ポスト円卓会議の時代はそろそろ終わりだ」との発言もあったそうですが、この方針の提案は国土交通省が行ったそうです。
【コメント】新聞報道だけで詳しいことは分からないのですが、「共生の理念」を謳っていることから、地域を「空港発展」のためと「企業の活動を妨げない」ように使う事を目指し、「騒音などに文句は言わせない」組織とすることを目指しているのでしょうか。国が提案したとのことですから「空港の設置及び管理に関する基本方針」の中で触れられている「協議会」の模範になるような組織を国土交通省は考えているのではないでしょうか。

@東京都が町田市の「環境基準指定地域」を5倍に拡大
 東京都は昨日、厚木基地の騒音被害に悩む町田市の「環境基準指定地域」を5倍に拡大しました。今までの指定地域内では環境基準を下回ったことはないそうで、地域外の住民からの苦情も多くなっているため、としています。指定地域内の居住人口は約85000人から約318000人に増えました。都は新たな調査ポイントを設置して被害状況を把握することにしています。
【コメント】これも新聞報道だけではっきりしませんが、多分、航空機騒音に関する環境基準の「第1種」と「第2種」の指定地域のことと思います。


*12月22日

@重軽傷者が58名に・デンバー空港離陸失敗事故
 昨日書きましたが、デンバー空港でのコンチネンタル航空機の離陸失敗事故の続報ですが、負傷者が58名となりました。乗客・乗員は112名ではなく115名とのことで、機首もB-767型機ではなく、B-737型機とのことです。航空機事故の場合には情報が交錯して、最初に誤った情報が出ることが多いのですね。なお原因についてはまだ分かりませんが、ウォールストリート・ジャーナルは、「事故機は離陸を中止しようとしたもののブレーキに問題があったため、オーバーランを起こした可能性が強い」と報じました。

@霧の資格がなく直前で引き返す・イギリスの格安航空会社
 イギリスの格安航空会社「フライビー」の旅客機がイギリスのカーディフ空港からフランス・パリのドゴール空港に向かいましたが、到着20分前になって「私はこの霧の濃さで着陸出来る資格を持っていないので、引き返す。」と機長からの放送が入り、そのまま引き返す出来事がありました。この機長は30年のベテランですが、最近機種変更をしたばかりで、この機種の霧での着陸資格を持っていなかったとのことです。会社側は「全く正しい判断だった。」と言っていますが、乗客達は「資格のない機長に何故、操縦させたのだ。」とカンカンに怒っていたとのことです。


*12月21日

@一坪共有地所有者からのメールです
 17日の出来事で書いた、成田国際空港株式会社からの一坪共有地所有者への手紙の記事について、所有者の方から下記のようなメールをいただきました。ご了解をいただきましたので、名前の部分をイニシャルにして掲載いたします。

前略
 いつも、拝見しております。
 Nと申します。
 今日、ニュースにのっている「一坪共有者」の、関西在住のものです。
 「10月に」と、おかきになっておられるのですが、ついこないだ、送りつけられてきました。
 
 私有財産とは、公共事業とは、と考え続けています。
 羽田空港近隣の方のお話を、先月きく機会がありましたが、その方はいつも「近隣住民にとって、空港とは迷惑施設以外のなにものでもない」と、おっしゃっています。

 私は、80年代後半に共有者になりました。いまも、年に1ー2回は東峰地区へいきますが、近年耳の具合をわるくしたため(騒音、高音が、非常に響いて耳がこわれそうになる、いつも耳栓を持っています)
東峰で、突如飛行機があらわれると、逃げ出したくなります。

 騒音というものが、いかに非人道的なものか、自分の体験から身を以て知るようになりました。

 公開質問状、面会等、皆様のご活躍を、何も私は具体的なことができませんが、共感しつつ、拝読しております。

かしこ

@北伸関係は満額・成田新高速鉄道は補正と合わせて約54億円
 来年度予算の財務省原案によりますと、成田空港平行滑走路北伸整備関係では無線施設の整備費など20億3500万円と満額が盛り込まれました。また、成田新高速鉄道関係では国土交通省要求の65億2700万円の内、33億6500円しか認められませんでしたが、今年度の第2次補正予算案で20億円が盛り込まれていますので、合計すると53億6500万円となり、2010年供用開始に向けての必要額は確保出来ている、とのことです。

@東京都大田区の騒音が大きくなっている?
 ある方から、「大田区に住んでいる人が『この頃、飛行機の音が大きく聞こえる。』と言っていた。飛行コースが変わったのかな?」との話を聞きました。直近の離着陸の飛行コースは変わった、とは聞いていませんから、考えられるのは横田空域の一部開放で、旋回するときの飛行コースが変更になっている事が影響しているのでしょうか?

@「静かすぎて、眠れない」A380型機パイロット
 最近、A380型機の運航を始めたエミレーツ航空のパイロットから「休息時間に寝ようと思っても眠れない。」との苦情が寄せられているとのことです。これは、A380型機の機内騒音が今までの旅客機とは違って、非常に小さいため、客室内の乗客の会話や物音が耳につくためとのことです。今までの旅客機はこれらの音をエンジン音が相殺してくれたそうなのですが、エンジン音が小さいために、慣れないパイロットがこれらの音が気になって、眠れないのが原因とのことです。もっとも、パイロットの仮眠場所が客室の近くにあり、乗客がトイレと間違えるような場所に設置されていることも、原因の一つだそうです。パイロット達は今のところ、耳栓を用意して仮眠しているとのことです。
【コメント】騒音問題は難しいところがありますね。騒音下住民がよく言うのは「旅行から帰ってくると、あらためて『こんなにうるさかったのか。』と実感する。」とのことです。「騒音への慣れ」は確かにあるのでしょうが、大きな騒音が睡眠障害などの原因となり、健康に害を及ぼすことは医学的にも証明されています。

@デンバー空港でコンチネンタル機が離陸に失敗・38人以上負傷
 20日午後6時20分頃、アメリカのデンバー国際空港でヒューストンに向かって離陸を開始したコンチネンタル航空1404便・B-767型機が途中で滑走路からはずれ出火しました。乗客・乗員112人は全員脱出したとのことですが、少なくても38人が負傷して病院に運ばれたとのことです。原因や気象などの詳しいことはまだ分かっていません。


*12月20日

@全日空機のエンジンパネルピンが脱落
 昨日午後7時20分頃成田空港に到着した台北発成田行きの全日空1082便・B-767-300型機の着陸後点検で、エンジンパネルを止める金属製のピン(太さ4cm・長さ30cm)が脱落しているのが見つかりました。全日空で原因を調べています。

@膝に抱えたバッグでシートベルトがはずれ重傷・運安委
 運輸安全委員会は18日、2007年10月27日に杭州発成田行きの日本航空611便が成田空港への着陸態勢に入ったところで機体が大きく揺れ、乗客1名が重傷を負った事故の調査報告を明らかにしました。それによりますと、当日は台風接近中で揺れが予想され、シートベルト着用サインが点灯しており、この乗客もシートベルトをしていました。しかし、この女性が膝に抱えていたバッグが、揺れた拍子にシートベルトのバックルに引っかかり、シートベルトを解除したために投げ出され、胸椎を圧迫骨折したもの、としています。

@NCAの最新鋭機でビスの代わりに粘着テープ・燃料漏れる
 日本貨物航空(NCA)がボーイング社から導入した最新鋭貨物機・B-747-400F型機の1機を1ヶ月ほど使用したところ、燃料給油の際に主翼上面から燃料が漏れるトラブルがありました。日本貨物航空で調べたところ、主翼外板を止めるビスが1本なく、アルミ製の粘着テープで留めてありました。同社は国土交通省に報告し、国土交通省はアメリカ連邦航空局(FAA)に原因を調査するように要請しました。このほど、アメリカ連邦航空局(FAA)から「ボーイング社がビスを取り付け忘れたことを認めた。ボーイング社は、『今後、製造工程のチェック体制を強化する』と言っている。」との回答があったそうです。

@年末年始の国際線旅客が5.6%減に・国内航空各社まとめ
 国内航空各社がまとめた年末年始(12月26日~1月4日)の予約状況によりますと、長期の休みが取れる日並びにもかかわらず、国際線は前年同期比で5.6%減となっています。国内線も同4.0%減となっています。
【コメント】日並びや円高や燃油サーチャージャーの値下げにもかかわらず、国民の生活に対する不安が「海外旅行どころではない。」という気持ちに拍車をかけ、旅行需要を大きく引き下げているようです。旅行業者に中には、円高や燃油サーチャージャーの引き下げに「需要上向き」の期待をかけているようですが、それほど生やさしい状況ではないと感じます。

@全日空が超大型機導入の意思決定を09年以降に延期
 全日空は昨日、2008年度中に行う予定だった次世代超大型機導入の意思決定を2009年度以降に延期することを明らかにしました。需要の冷え込みで、大型機の先行き見通しが不透明になった、としています。

@財務省原案で関空への出資金は見送りに
 政府は昨日までにまとめた来年度予算の財務省原案で国土交通省から請求のあった関西空港会社への政府出資金62億円を見送る事になりました。一方、2本目滑走路の関連施設整備費35億円は盛り込むことになりました。

@「羽田空港発着枠の配分基準検討懇談会」が初会合
 国土交通省航空局は18日、局長の私的懇談会「羽田空港発着枠の配分基準検討懇談会」の第1回会合を開きました。この懇談会は羽田空港再拡張後の国内線発着枠の配分について考えるものです。会合は6回開催される予定で、来年7月上旬までに報告書をまとめることにしています。

@FAAがイスラエル民間航空の安全運航評価格を格下げ
 アメリカ連邦航空局(FAA)は19日、イスラエルの民間航空の安全運航の評価を「カテゴリー2」に格下げしました。これは、「国際基準に合致していない」との判断になり、エルアル・イスラエル航空などの民間航空会社がアメリカに新規乗り入れする事が認められないことになります。

@BAとカンタスの合併交渉が取りやめに
 18日、ブリティシュ・エアウエイズとカンタス航空の両社は合併交渉を取りやめることを明らかにしました。「合併効果は認められるが、いくつかの問題で合意出来なかった。」としています。両社はワンワールドで今後も協力することにしています。ブリティシュ・エアウエイズはイベリア航空との合併交渉を進めるものと見られます。


*12月18日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@【訂正】昨日の「一坪共有地所有者への文書」の記事で、「10月に送付」と書きましたが、「今月に送付」の間違えでした。すみません。

@平行滑走路延伸後にエミレーツとエティハドが成田就航の見込み
 国土交通省は昨日、15日と16日に行われた日本とアラブ首長国連邦との航空当局者協議が合意に達したことを明らかにしました。それによりますと、首都圏では成田空港の平行滑走路延伸完成後の2010年3月以降に、成田=ドバイと成田=アブダビにそれぞれ週5便が運航出来ることになりました。アラブ首長国連邦側は成田=ドバイ線にエミレーツ航空が、成田=アブダビ線にエティハド航空が乗り入れることになる見込みです。

@ジェットスターが今日から運航開始
 オーストラリアの格安航空会社・ジェットスターは今日から成田=ケアンズ線と成田=ゴールドコースト線の運航を始めました。記念して、今日1日だけ、来年5月10日から6月24日の間のケアンズとゴールドコースト線で往復8000円(燃油サーチャージャーは別)航空券を販売しているようです。詳しくはここを見てください。

@成田新高速鉄道の愛称を募集
 成田国際空港株式会社は20日から2010年に運行を開始する成田新高速鉄道の愛称を募集します。来年1月15日までで、成田空港のホームページと京成電鉄のホームページから応募出来ます。

@期限切れのクレジットカード使い機内販売で買い物して逮捕
 千葉県警成田空港署は昨日、成田発ハワイ行きの全日空機内で期限切れのクレジットカードを使い約75万円の買い物をした都内の31歳の男を逮捕しました。航空機内ではクレジットカードの確認が難しいことを利用したものです。この男は、翌日の帰国便の全日空機内でも大量の買い物をし、たまたま、同じ客室乗務員が対応して不審を持ち、電話で問い合わせて発覚したものです。以前にも同じ手口で犯行に及んでいたとのことです。

@日本人海外旅行者が08年は7.5%減、09年は5.0%減を予測
 財団法人日本交通公社が昨日開いた「旅行動向シンポジュウム」で同公社研究員が明らかにした予測によりますと、2008年の日本人海外旅行者は前年比で7.5%減の約1600万人となる見込みです。2009年はさらに前年比で5.0%減の1520万人になる、としていますが、景気動向によっては同7.2%減となる恐れもある、とのことです。1520万人は13年前の1995年レベルとなります。

@工事用車両が故障し約1時間閉鎖・鹿児島空港
 昨日の朝、鹿児島空港で夜間工事の照明クレーン車の油圧装置が故障し、自走出来なくなるトラブルがありました。クレーン車は高さが約20mあり航空法に違反するため、滑走路が午前7時半頃から約1時間閉鎖されました。このトラブルで、4便が欠航し、34便が最大1時間37分遅れました。

@全日空社長に伊東副社長が昇格へ
 全日空は昨日、来年4月1日付で現山元社長が副会長に就き、副社長の伊東伝一郎氏が社長に昇格する人事を固めたことを明らかにしました。路線の再編や国際線の黒字化などが出来、新しい体制で臨む、としています。


*12月17日

@「首都圏の国際線は2015年で発着枠満杯」と森中社長
 今日の毎日新聞によりますと、昨日開かれた「毎日新聞企業人大学」の講座で講演した成田国際空港株式会社の森中社長は「首都圏の国際航空需要は旺盛で、2015年には国際線発着枠が満杯になる。この発着枠拡大がいかに早くできるかが重要。2010年には首都圏国際線の発着枠が66万6000回になるが、将来的には100万回が必要。成田空港は30万回が可能。」と述べたそうです。また、株式上場については「2年以内に実現出来れば、と願っている。」と述べたとのことです。
【コメント】なんか、6月20日のNBonline のインタビューとは違うようです。「2015年には満杯になる。」と言うのは黒野顧問も言っていましたが、成田国際空港株式会社が造った「首都圏における国際線発着回数」の予測図を見ますと、過大な予測をしていると思います。この予測の拡大率自体も大きすぎると思いますし、昨今の経済状況を客観的に見れば、国際線航空需要の冷え込みは2年以上続くと見なければならないと思うのです。いずれにしても、本会が昨日出した公開質問書の回答が来れば、このあたりの考え方がはっきりすると思います。

@一坪共有地所有者に売却求める文書送付
 成田国際空港株式会社が10月に一坪共有地所有者に売却を求める文書を送付していたことが昨日分かりました。反対同盟熱田派の支援者らが所有する約4400平方メートルの一坪共有地で、所有者は約1100人になります。これらの所有者は和歌山県を除く全国の都道府県とアメリカ・カナダ・フィリピンなど7ヵ国に分散しています。来年の1月末までに回答するように求めています。なお、未買収地は全部で約34000平方メートルあります。

@全日空が人工雪使った除雪訓練実施
 全日空は昨夜、成田空港で人工雪をB-767-300ER型機の主翼に吹き付け、温水で溶かす除雪訓練を実施しました。主翼につもった厚さ5cmの人工雪を除雪車のゴンドラから70~80度の温水を噴射して溶かしました。

@日本エアコミューター機が大阪空港に緊急着陸
 昨日午後1時25分頃、福岡発松本行きの日本エアコミューター3547便・DHC8-400型機が高松空港付近を飛行中に右エンジンの給気系統の異常を示す警告灯が点灯しました。このため同機は大阪空港に緊急着陸しました。この影響で同便と松本発大阪行きの2便が欠航しました。

@日本航空が来年4月から電話と窓口での国際線発券に手数料導入
 日本航空は来年4月から自社の電話や空港カウンターなどの窓口での国際線発券に対して、手数料を取ることにしたと発表しました。電話による発券は2100円、支社やカウンターでの発券は4200円を徴収します。これは人件費のあまりかからないインターネットでの発券に誘導するねらいがあるとのことです。国内線は今まで通り、無料とするとのことです。

@日本航空が来年1月30日にバイオ燃料の試験飛行
 日本航空は昨日、アブラナ科の植物「カメリナ」などから造ったバイオ燃料を使ったデモ飛行を来年1月30日に行うと発表しました。B-747型機の4基のエンジンの内の1基でケロシンとバイオ燃料を1対1で混合した燃料を使うとのことです。羽田空港から八丈島沖を周回する約1時間の飛行になるそうです。


*12月16日

@成田国際空港株式会社社長に対する公開質問書を提出しました
 今日、成田国際空港株式会社の森中社長への公開質問書を提出しました。内容は黒野顧問の発言に関して会社としての加害者意識を問い、「年間発着回数22万回以上」についての考えを質すものです。

@必要ない土地を強制収用・静岡空港
 昨日の静岡県議会で、静岡県が静岡空港建設のために強制収用した土地の一部が、強制収用の必要のない土地だったことが明らかになりました。これは、航空法の制限表面を超える立木や土地があった問題で10月末に詳細な測量を行ったところ、「制限表面を超える」と強制収用した土地の一部が制限表面以下だったことが判明したものです。制限表面以下だった場合は強制収用の適用は出来ません。静岡県はこの問題を11月に把握していましたが、「地権者と公表しないことで合意したが、地権者が明らかにした。」と述べました。一方、地権者は「県から『1ヶ月は公表しないように』と言われた。」と話しているそうです。

@「開港時期は年内に明らかにしたい。」と石川知事
 静岡県の石川知事は昨日、訪問したアシアナ航空の幹部に対して「何とか、今年中には(開港日を)明らかにしたい。」と述べたとのことです。


*12月15日

@ジェットスターが成田=ゴールドコースト線を3月末から毎日運航へ
 18日から成田空港に乗り入れる、格安航空会社のジェットスターが成田=ゴールドコースト線を3月末からデェイリー化(週7便の、毎日運航)とすることを明らかにしました。

@エア・タヒチ・ヌイが来年も成田線を週2便運航維持
 エア・タヒチ・ヌイの日本・アジア地区支社長はこのほど、景気後退の中でも成田路線は来年も週2便で運航することを明らかにしました。また、「2010年には週3便体制を目指す」と述べました。

@香港航空が誘導路から離陸しようとした機長と副操縦士を解雇
 14日付の香港の英字紙サンデー・モーニング・ポストが伝えたところによりますと、香港航空は香港国際空港の誘導路から韓国行きのB-737型機を離陸させようと加速した、インドネシア人の機長と、アルゼンチン人の副操縦士を解雇したとのことです。管制官が同機の加速に気づき、緊急に中止させました。機長は「加速したが、離陸しようとしたわけではない。」と主張しましたが、香港民間航空局の調査で離陸に伴う加速と認定され、解雇となりました。
【コメント】航空需要の急増でパイロット不足が言われていましたが(このところの景気後退で緩和されると思いますが)国籍の多様性がすごいですね。人件費の削減目的も影響しているのでしょうか。

@台湾に行く愛煙家は注意!禁煙新法が施行
 台湾では来年1月11日から全土で「禁煙新法」が施行されます。3人以上いる室内は全て禁煙となり、歩きたばこも禁止となります。違反すると最高10000元(約33000円)の罰金が科せられます。注意してください。


*12月14日

@横風用滑走路は建設しない?
 今日の東京新聞によりますと、成田国際空港株式会社や国土交通省では凍結中の成田空港横風用滑走路は「建設の必要がない」という意見が大勢とのことです。理由として(1)航空機の性能が良くなって横風で着陸出来ない航空機は全体の0.1%に減っている、(2)建設を行うと、新たな騒音区域が発生して多額の騒音対策費が必要となる、(3)現在は横風用滑走路部分を整備して誘導路として使っており、横風用滑走路を建設すると新たな誘導路の建設が必要となる、などをあげています。建設するかどうかの判断は平行滑走路の2500m化が完成した後に、周辺自治体と話し合って決定することになるようです。しかし、パイロットの中には、「A滑走路ではターミナル側からの横風が多く、必要。」とする意見も出ているそうです。
【コメント】以前から成田国際空港株式会社の社員と話していても「横風用滑走路はいりません。」という話を聞いていますし、先月27日の航空セミナーでも成田国際空港株式会社の黒野特別顧問は「造らない。」と明言していました。会社としても多額の建設費・騒音対策費を必要とする横風用滑走路は経営判断としても「造りたくはない」と言うのが本音でしょうね。安全上はあった方がよいのでしょうが。


*12月13日

@日本エアコミューター機が警告灯で臨時着陸
 昨日午後3時半頃、宮崎発西広島行きの日本エアコミューター3462便・サーブ340B型機で左エンジンのオイルに金属片などの異物があるとの警告灯が点灯しました。このため、同機は整備の出来る鹿児島空港に臨時着陸しました。乗客は別の便で西広島に向かいました。この影響で1便が欠航となりました。

@北海道が礼文空港を来年4月から休止へ
 北海道は定期便のない道管理の礼文空港を来年4月から休止することを決めました。道財政が悪化していることから年間約3000万円の維持管理費を節約するため、とのことです。同空港は2003年4月から定期便の就航がなく、年間10機前後の個人所有の小型機が利用していました。ただ、緊急時には使用出来るように最低限の維持管理は行う、とのことです。

@アリタリア航空の航空部門を正式に売却
 アリタリア航空は12日、航空部門を同国の投資グループ「イタリア航空」に10億5200万ユーロ(約1300億円)で正式に売却したと発表しました。「イタリア航空」は傘下の航空会社「エア・ワン」と統合させ、来年1月から「アリタリア航空」の名称で運航を始めることにしています。


*12月12日

@「解説と資料」のページに、「『平成19年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書』を読む」を載せました。

@成田空港で定期路線のある路線でもチャーター便を認める
 国土交通省は昨日、「包括旅行チャータールール」を大幅に緩和しました。その中で、成田空港について「レジャー路線の縮小が起きている。」として、定期便が就航している路線でもチャーター便の運航を許可することにしました。

@日本エアコミューター機が引き返す・鹿児島空港
 10日午前8時45分頃、鹿児島発沖永良部行きの日本エアコミューター3801便・DHC8-400型機が離陸して、開聞岳付近を飛行中に機体のデータを計器に伝える装置のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検したところ、計器が故障していたために交換しました。乗客は代替機で1時間45分遅れで沖永良部に向かいました。

@全日空が設備投資を最大2000億円削減へ
 全日空の山元社長は滞在先のシカゴで、日経新聞のインタビューに応じ、2012年3月までに9240億円を予定していた設備投資について「1000~2000億円の規模で削減することを検討している。」と述べました。景気の低迷で需要が冷え込むことに対応するため、としています。

@日本航空も国内排出権取引への参加を決める
 日本航空は昨日、「国内排出権取引への参加を決定した。」と発表しました。

@B-787型機の納入を半年遅らす・ボーイング社が発表
 ボーイング社は11日、「2009年7~9月としていたB-787型機の初号機納入を2010年1~3月へと半年間遅らす。」と正式に発表しました。これで、納入延期は4度目になります。初飛行も「年内から、2009年夏に延期する。」とのことです。ストの影響と部品の納入が順調にいかないことが原因とのことです。


*12月11日

@成田空港会社株・政府が2分の1から3分の1を保有
 今日開かれた「空港インフラへの規制のあり方に関する研究会」は最終報告書をまとめました。それによりますと、成田国際空港株式会社の株式公開については内外を問わず1株主の保有率を20%未満とすることとします。また、当面、政府が株式の2分の1から3分の1を保有し、首都圏の航空政策の進行状況や株式市況などを総合判断して、完全民営化に向け売却する、としています。これにより、来年の通常国会に法案が提出されることになります。

@来年1月27日夜に東関道が通行止めに・進入灯工事で
 平行滑走路延伸工事で北側の進入灯を設置するための橋梁工事が来年1月27日夜に行われ、東関東自動車道の成田インターと大栄インター間が27日午後11時から28日午前3時まで通行止めになります。予備日として28日夜と29日夜が設定されていますので注意してください。

@全日空が国内排出権取引への参加を表明
 全日空は昨日、政府が行う温暖化ガスの国内排出権取引に参加することを表明しました。参加するのは全日空グループの4社で国内線の二酸化炭素の排出についてです。国際線については別枠になります。運輸業界で排出権取引への参加を表明したのは初めてとなります。

@中国民用航空局が発注済みの航空機購入の取り消しを要請
 中国民用航空局は9日、航空旅客の低迷を受け、中国の航空会社に対して新規発注を禁止するだけでなく、既に発注している分についても発注取り消しや就航の延期を呼びかけました。また、2010年まで新規航空会社設立の申請も受け付けない、とのことです。これにより、ボーイング社やエアバス社に影響が出る可能性もあります。


*12月10日

@成田空港などにマルチラテレーションを来年度から順次導入
 国土交通省は昨日、滑走路を航空機が使用しているときに、他の航空機が滑走路に誤進入しないように知らせる「マルチラテレーション」を来年度から成田空港・羽田空港・中部空港・関西空港に順次導入する方針を固めました。滑走路に接する誘導路上に灯火を埋め込んだり、電光標識を設置したりするとのことです。

@空港リムジンバスで無線LANの実験開始
 アッカワイアレスと東京空港交通は昨日からリムジンバス車内での無線LANブロードバンドサービスの試験運用を始めました。無料ですが、成田空港開港30周年を記念したラッピングバス「リムちゃん号」2台での実験で、運良く乗れないと使えません。来年の4月上旬までの予定です。

@日本航空機が乱気流に遭い、客室乗務員2名が骨折
 昨日午後0時5分頃、大阪発長崎行きの日本航空2375便・MD11型機が瀬戸内海上空を飛行中に大きく揺れ、ギャレーで仕事をしていた客室乗務員2名が腰椎やくるぶしを骨折する重傷を負いました。シートベルト着用のサインは消えていましたが、乗客に負傷者は出ませんでした。同機はそのまま飛行を続け、負傷者は長崎空港から病院に搬送されました。乱気流に遭遇したものと見られますが、運輸安全委員会は調査官2名を派遣しました。

@航空自衛隊の遭難信号点検で大騒ぎに
 昨日午前9時頃、奈良県上空を飛行中の民間機が別の航空機の救難信号を受信し、羽田空港の国土交通省事務所に通報しました。このため、墜落航空機捜索のために奈良県警の防災ヘリコプターが出動するなどの騒ぎになりましたが、航空自衛隊が行った遭難信号の点検だったことが判明しました。

@全日空が新潟=新千歳線の廃止を検討
 全日空は1日2往復を運航している新潟=新千歳線を来年4月で廃止することを検討していることが明らかにしました。この路線は平均搭乗率が約60%とそれほど悪いわけではありませんが、機材の有効活用のため、としています。全日空が撤退した後はエアドゥが引き継ぐことになるようです。

@09年の世界航空業界の総収入予測が7%減に
 国際航空運送協会(IATA)は9日、2009年の世界航空業界の総収入が前年比で7%減となる予測を発表しました。旅客輸送は同3%減、貨物輸送量が同5%減となるとのことです。一方、燃料費は同18%減となる見込みです。総収入の減少は2002年以来7年ぶりになります。燃料費は軽減するものの、世界の景気後退が影響するとのことです。


*12月9日

@成田空港の年末年始旅客が10%減の予想
 成田国際空港株式会社は昨日、「‘08年末年始さわやかキャンペーンについて」を発表しましたが、その中で、年末年始(12月19日~1月5日)の成田空港出入国者数が前年同期比で10%減となる約125万人にとどまる見込みであることを明らかにしました。これは、「9・11同時多発テロ」の影響があった2001年の同13.5%減以来の大幅な落ち込みになります。金融不安に端を発した景気の停滞が影響している、としています。

@日本航空と全日空が関西=成田線を拒否
 昨日、大阪府が空港ビジョン策定のために開いた意見交換会で、大阪府の橋下知事は大阪=成田線を関西=成田線に振り替えるように要請しましたが、出席した日本航空と全日空は「関西=成田線では需要が見込めない。利用客のニーズが決めること。」と断りました。日本航空の佐藤執行役員は「大阪空港と関西空港が何故いがみ合うのか。羽田空港と成田空港は共存しようとしている。」と述べたとのことです。

@エア・カランが成田からナンディに同日乗り継ぎ便設定へ
 エア・カレドニア・インターナショナル航空(エア・カラン)は来年3月29日から10月24日までの期間、成田空港からフィジーのナンディへ同日の内に到着する、ヌメア経由の乗り継ぎ便を設定すると発表しました。

@ロンドンのスタンステッド空港に環境団体が侵入
 8日、イギリスのロンドン郊外にあるスタンステッド空港に環境保護団体のメンバー50人以上が入り込み、滑走路近くまで侵入しました。このため、同空港は約5時間にわたり麻痺状態になりました。メンバーの一人は「航空産業が排出する温暖化ガスに世間の関心を引きたかった」と話していたそうですが、同空港に拡張計画があることから標的にされたようです。


*12月8日

@日本旅行業協会が成田空港のチャーター便で要望
 日本旅行業協会(JATA)は5日、チャータールールの規制緩和に関して航空局に働きかけるよう観光庁に要望しました。その中で、成田空港については発着枠の拡大を前提として、現在認められていない定期便が就航する路線でのチャーター便運航を認めるよう、要望しました。

@「全国基地爆音訴訟原告団連絡会議」を結成
 第四次厚木基地爆音訴訟原告団のほか、普天間基地爆音訴訟(沖縄県)、新嘉手納基地爆音訴訟(同)、小松基地爆音訴訟連絡会(石川県)などの各原告団や訴訟準備会は昨日、大和市で会合を開き「全国基地爆音訴訟原告団連絡会議」を正式に発足させました。代表には藤田栄治・第四次厚木騒音訴訟原告団長が選出され、参加団体が共同出資する形で「訴訟支援資金」を設け、訴訟費用を補助することを決めました。

@全日空機長がアルコール検査で乗務停止に
 昨日午後2時20分に出発した羽田発能登行きの全日空749便・A320型機に乗務する予定だった機長が乗務前のアルコール検査で基準値を超えるアルコールが検出されました。このため、この機長は乗務を取り消され、代わりの機長が乗務して5分遅れで出発しました。この機長は前日に内規以上の酒類を飲んでいたとのことです。

@米国が来年1月12日から「電子渡航認証」取得を義務づけ
 アメリカ政府は来年の1月12日から米国に入国するビザを所有しない、商用・観光(90日以下)目的の人に対して「電子渡航認証」の取得を義務づけます。出発前までにホームページ上から申請すると数十秒で取得出来るとのことで、2年間、または、パスポート期限のどちらか短い方の期間有効となります。この電子渡航認証を取得しないと入国を拒否されます。
【コメント】私はこんな面倒な手続きと、不愉快な保安検査や個人情報を出さないと「入国させない」というアメリカに行きませんが、アメリカに行く人は注意してください。

@「利点も多いが、問題点もある」とカンタスCEO
 カンタス航空のCEOは8日、ブリティシュ・エアウエイズとの合併について、「利点は多いが、ブリティシュ・エアウエイズの大規模年金基金や景気見通しなどの問題も多数存在する。」と述べました。両社のCEOは6日に香港で会談を持ったとのことです。


*12月7日

@「『空港の設置及び管理に関する基本方針(案)』に対する意見募集の結果」が載っています
 国土交通省のページに「『空港の設置及び管理に関する基本方針(案)』に対する意見募集の結果」が載っています。残念ながら私の意見は、直接的には採用されていないようです。しかし、意見を聞いてもらったことはよいと思います。

@佐賀空港でバードストライク・欠航に
 昨日午後4時頃、佐賀発羽田行きの全日空984便が離陸滑走を始めたところ、機首の左下に鳥が衝突しました。このため、同機は離陸を中止し、駐機場に戻りました。点検したところ、損傷しており、部品を取り寄せての修理が必要なために、同便は欠航となりました。

@中国民用航空総局が新規旅客機の購入を数年間禁止へ
 中国の「新聞晩報」が5日伝えたところによりますと、中国の民用航空総局は中国の各航空会社の新規機材購入を数年間禁止する見込み、とのことです。中国ではこのところ、航空旅客の低迷や燃料高騰で航空会社の経営が悪化しています。一部の会社はすでに、運航を停止しています。ただ、すでに売買契約が成立している分については適用されない、とのことです。

@B-787型機の納入がさらに半年以上延期か
 アメリカのウォールストリート・ジャーナル(電子版)が5日伝えたところによりますと、ボーイング社はB-787型機の納入を最低でも半年間延期する可能性がある、とのことです。今月中にも正式に表明する見込みとのことです。


*12月6日

@昨日は使っているプロバイダーのトラブルでアップ出来ず、更新が遅れました。

@成田空港の悪天候で7便が中部空港に臨時着陸
 昨日の午後7時頃、成田空港の悪天候でシカゴ発のアメリカン航空153便・B-777型機など7便が成田空港に着陸出来ずに、中部空港に臨時着陸したようです。
【コメント】成田空港の気象を見てみたのですが、雨はそれほどでもなく、風も風速8m程度とのことですが、風向が南西だったとのことで、横風か突風の影響だったのでしょうか。

@「株式上場は2010年にこだわらない」と航空局長
 前田航空局長は昨日の記者会見で、成田国際空港株式会社の政府所有株式の放出について、「平行滑走路の2500m化と同時に、と言う考え方もあるが、JR株の放出の経緯もふまえて、市況を見極めて売却時期を決めるべきと思う。」と2010年にこだわらない考えを明らかにしました。成田国際空港株式会社の森中社長は平行滑走路の2500m化と成田新高速鉄道の開業と株式上場を2010年に同時に行いたい意向を表明しています。

@全日空も国内線不採算路線の廃止・減便を検討
 日本航空が国内線の不採算路線整理を表明していますが、全日空も整理を検討していることが明らかになりました。1日3往復の神戸=羽田線を来年4月1日から1往復減便し、関西=松山線と関西=高知線を廃止・減便する検討をしているようです。両路線とも平均搭乗率が30%台後半と低迷しています。ただ、利便性の高い大阪空港線に振り替えることも検討している、とのことです。

@エンジン警告灯表示で引き返す・中部空港
 昨日午後0時30分頃、愛知県安城市の上空を飛行中の中部発仙台行きの全日空1803便・フォッカー50型機で右エンジンの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は中部空港に引き返しました。乗客は代替機で約2時間遅れで仙台に向かいました。


*12月5日

@今年もまたA放水路に鮭が遡上
 成田国際空港株式会社が明らかにしたところでは昨日、昨年と同じA放水路に5匹の鮭の遡上があったとのことです。雌の鮭は産卵を終えているようだったとのことです。大きさは60~70cmでした。会社のページに写真も載っています。会社は「放水路の水質が優秀なことを示している。」と胸を張っています。

@NCAがフライトシミュレーターを公開
 日本貨物航空は昨日、成田空港の南にある工業団地に作った運航乗務員訓練用のフライトシミュレーターを報道機関に公開しました。このシミュレーターはB-747-400型機と最新鋭の同-8型機用に出来ている、とのことです。右の写真が訓練センターです。

@年末年始海外旅行が4.6%減の見込み・JTB予測
 JTBは昨日、アンケート調査や予約状況から見た年末年始(23日~1月3日)の旅行動向調査を明らかにしました。それによりますと、海外旅行は前年同期比で4.6%減となる見込みとのことです。2年連続の減少となります。燃油サーチャージャーがまだまだ高いことと、景気の低迷が響いている、とのことです。2日の休暇を取ると9日間連続の長期の休みとなりますが、北米や欧州方面が不振で、欧州は同4.9%減となっています。ウオン安の韓国が同24.7%増、台湾が同7.1%増となっていますが、タイは同35.0%減、中国も同23.1%減となっています。

@日本航空が関西空港からの地方5路線を廃止へ
 昨日、日本航空が関西空港から地方空港への5路線を廃止する方向で検討していることが明らかにしました。関西=旭川線と関西=女満別線を来春に、季節運航の関西=青森線を来年以降は廃止し、同じ季節運航の関西=帯広線と関西=釧路線を来年は期間短縮で運航しますが、2010年度にはは廃止する計画です。

@「SMAP」の人数を数え間違えスポットに戻り、48分遅れる
 昨日午後0時半頃、新千歳発羽田行きの全日空機・B-777型機が離陸のためにスポットから移動を始めたところ、搭乗予定人数と搭乗客数が一致しないことが分かり、スポットに戻るトラブルがありました。原因は人気グループ「SMAP」の15名を一般客とは別に搭乗させた際に、予約では17名になっていましたが、人数を確認しなかったための勘違いでした。このトラブルで同便が約48分遅れました。

@日本エアコミューター機がトラブルで2便欠航
 3日午後2時10分頃、松山発福岡行きの日本エアコミューター3594便・サーブ340B型機が離陸に向けて走行を始めたところ、エンジン出力を示す計器が0%を示しました。このため、同機は出発を取りやめ、欠航となりました。他に1便も影響で欠航しました。

@インド航空当局がハイジャック警戒を指示
 インドの航空当局は4日、国内の主要空港にハイジャックを警戒するように警報を出しました。ハイジャックを行うとの情報が入ったとのことです。


*12月4日

@「加害者意識ゼロ」の黒野顧問・「30万回」の根拠あいまい
 先月27日の「航空セミナー」で行われた成田国際空港株式会社の黒野特別顧問(前社長)の講演要旨を【解説と資料】のページに載せました。この講演を聴いて強く感じたのは
(1)黒野顧問には成田空港を離発着する航空機騒音によって日夜苦しんでいる住民に対する「加害者」としての意識が全くないことです。むしろ、「周辺自治体は成田空港によって、潤っているのだから、感謝しろ」という、思い上がりです。
(2)また、航空需要についても「2014年と2015年の半ばには首都圏の国際線需要は再び満杯になる。だから、成田空港の年間発着回数の30万回が必要だ。」と述べていますが、「満杯になるから、何故、30万回がいきなり必要となるのか。」と言う説明が全くありません。成田空港の平行滑走路2500m化で2万回増え、羽田空港の再拡張で枠が増えることについて、国土交通省の審議会や検討会資料等では「おおむね10年後には首都圏の国際線発着回数が再び、逼迫する。」と述べており、黒野氏の言うような「7〜8年後」という需要見通しは出ていません。ましてや、この経済状況ではこの見通しが少なくても2年、もしかすれば、5年以上先送りされる可能性があります。何故、「いきなり、30万回」なのでしょうか。
(3)黒野氏はセミナー後半のパネルディスカッションで「羽田空港は再拡張で、40万回になるが、飛行機をどこに駐機させるのだろうか。心配だ。」と述べています。これは、成田空港の「30万回」についても全く同じではないでしょうか。「スポットを145基にする。」と言っていますが、何もかもが順調なときにはそれで間に合うかもしれませんが、何かのちょっとしたアクシデントがあれば、満杯の成田空港で大混乱が起こり、利用者に大迷惑を及ぼしかねません。安全運航についても危機的な状況が生まれかねません。
(4)黒野氏はディスカッションの質問に答え、「政治家の中に二つの考え方があり、複雑なのだ。」という意味の発言をしていましたが、「30万回」を自身や国土交通省の勢力拡大の道具にする意図はないのでしょうか?
 いずれにしても、騒音被害を被っている住民は「これ以上の騒音はごめんだ。」というのが本音です。黒野氏をはじめとする成田国際空港株式会社の諸氏がこの認識を心に刻んで欲しいと思います。

@日本航空が来春から成田=大阪線の機材を大型化・成田=関西線も
 日本航空は昨日、来春から、現在B-777型機とCRJ-200型機で運航している成田=大阪線の内、CRJ-200型機(50席)をB-737型機(約150席)に変更する事を明らかにしました。需要が旺盛で、国際線への乗り継ぎ客が大きな荷物を持ち込むために機材の大型化が必要とのことです。また、成田=関西線を1日1往復新規に就航させます。こちらは、1日7往復している羽田=関西線の1往復を振り替えて運航するとのことです。

@コカイン1Kgを持ち込んだナイジェリア人を逮捕
 埼玉県警は昨日、コカイン1Kgを体内に飲み込んで密輸した容疑で33歳のナイジェリア人を逮捕しました。この男は1日に成田空港に着いた便で到着しましたが、他のナイジェリア人から通報があり、埼玉県警が千葉県内の病院でX線検査をしたところ、まゆ錠の50個の包みを飲み込んでいることが分かりました。「50万円の報酬で頼まれた。」と供述しているそうです。コカインの持ち込み量としては今年最大とのことです。

@NCAへのB-747-8型機の納入が遅延・賠償請求も
 日本貨物航空(NCA)はボーイング社から最新鋭のB-747-8型貨物機の納入が2009年10月から2010年夏にずれ込む、と連絡を受けたことを明らかにしました。日本貨物航空は受領遅延に伴う損失を請求する準備を始めるそうです。

@10月の世界国際線旅客が1.3%減・貨物は7.9%減
 国際航空運送協会(IATA)によりますと、10月の国際航空輸送実績で旅客は前年同月比1.3%減と2ヶ月連続の減少になったことを明らかにしました。ただ、減少幅は9月の同2.9%よりも小さくなっています。貨物は同7.9%減と大幅な減少になりました。原油の下落はあるものの、景気後退が影響している、とのことです。

@ルフトハンザ航空がオーストリア航空に買収提案
 ルフトハンザ航空は3日、オーストリア航空に買収案を提示しました。それによりますと、オーストリア政府所有の株式42%に対し、当初は36万6000ユーロを支払うが、将来、オーストリア航空の業績やルフトハンザ航空の株価水準によっては最大で1億6200万ユーロを追加で支払う、としているそうです。

@ユナイティド航空が来年初頭に約1200人を削減
 ユナイティド航空は3日、7000人の削減計画の一環として、来年早々に約1200人の従業員を削減すると発表しました。「このような発表が来年は続く。」としています。


*12月3日

@19年度成田空港周辺の環境基準達成率は53.6%
 今日、千葉県環境生活部から「平成19年度 成田空港周辺航空機騒音測定結果報告書」が届きました。それによりますと、航空機騒音に関する環境基準達成率は53.6%で、2%改善したものの、相変わらず約半数の地点で未達成になっています。報告書の詳しい内容は後日載せたいと思います。

@ニューギニア航空が繁忙期の成田=ポートモレスビー線を増便へ
 ニューギニア航空は成田=ポートモレスビー線の旅客需要が旺盛な時期に増便する方向で国土交通省とも相談している、とのことです。現在、同航空は土曜日に成田発の便を運航していますが、繁忙期には水曜日成田発の便を検討しているとのことです。機材繰りにめどがついたことと、エアパシフィックが成田線から撤退するなどの状況から、南太平洋地域で増便に強い要請があるとのことです。

@長野県内で体ふるわす轟音・米軍機か?
 1日と昨日、長野県内の各地で飛行機のものと見られる轟音が各地で響き、問い合わせが相次いでいるとのことです。轟音は体に振動が感じられるぐらいだったとのことです。自衛隊によるとそれらの時間帯に自衛隊の飛行訓練などはなく、民間機とは考えにくいことから、「米軍に問い合わせ中」とのことです。訴えの中には「飛行機が低空飛行して怖い。」というものもあったとのことです。

@スワンナプーム空港が5日から再開へ
 タイの反政府勢力「民主市民連合(PAD)」は3日午前10時までに占拠していた首相府と2つの空港からの退去を完了しました。これにより、スワンナプーム空港は国際線の旅客便の運航を5日未明から再開することを明らかにしました。日本航空と全日空は機材の関係から日本時間の5日夜の便からスワンナプーム空港への定期便の運航を再開するための準備を始めました。

@BAがカンタスとの合併協議を明らかに
 ブリティシュ・エアウエイズは2日、カンタス航空との合併の可能性について協議していることを明らかにしました。同時に、スペインのイベリア航空との合併交渉も継続するとのことです。

@豪政府がカンタスの外資による買収を認めぬ方針
 オーストラリア政府は2日、「航空セクターに関する政府の提言案」で外資によるカンタス航空株式の所有上限を49%とする方針を維持することを明らかにしました。一方で、外国投資家の同社株式保有率25%、海外航空会社による同社保有率35%を上限とする枠を撤廃することを明らかにしました。これにより、事業合併が容易になる、としています。


*12月2日

@「土屋地区駅は開業時には設置する考えはない」京成常務
 今日の毎日新聞によりますと、金子京成電鉄常務は同新聞のインタビューに答え成田新高速鉄道に成田市が土屋地区に駅を設ける事を要望している問題で、「地元の声は認識している。しかし、最短36分という大課題を崩すわけにはいかない。開業時に設置する予定はない。」と述べました。また、来年の夏頃から成田新高速鉄道の試運転を実施する予定であることを明らかにしました。

@日航社長がさらなる路線整理を示唆
 日本航空の西松社長は昨日の記者会見で、国内線の不採算路線について、「再整理が出てくる可能性がある。」と述べ、さらに削減する意向を示唆しました。また、国際線についても、需要が大きく落ち込んでいる中国路線について検討していることも明らかにしました。


*12月1日

@11月のアクセス数は22792回でした。

@「成田=デンバー線の就航を信じる」デンバー空港社長
 来日中のデンバー空港会社社長はこのほど、航空新聞社の取材に対して、「成田=デンバー線開設について全日空と成田国際空港株式会社と相談している。早くても2010年、多分、2011年には就航してくれると信じている。」と語りました。これについて全日空は、話し合いがあった事は認めましたが、成田空港平行滑走路2500m化後に、需要の動向を見極める必要がある、としています。

@日比航空交渉で羽田・成田以外の増便で合意
 先月26・27日に行われた日本とフィリピンの航空当局者協議で、A320型機換算で、関西または中部=マニラ線で週14便、福岡=マニラ線で週10便、東京以外=マニラ以外線で週28便、関西=クラーク線で週7便の増便が合意されました。日本側からは首都圏以外の自由化を提案しましたが、フィリピン側は「時期尚早」と拒否しました。

@日本航空で地上システムトラブル・30便に影響
 昨日午前8時半過ぎ、日本航空で出発前の航空機の重心を計算するシステムが作動しなくなるトラブルが発生しました。システムは約2時間後に復旧しましたが、この間、手作業で計算したことから全国の国内線と国際線の30便に最高49分の遅れが発生しました。先月26日にシステムを更新したばかりとのことです。

@全日空も国際貨物の燃油サーチャージャーを引き下げへ
 全日空は先月28日、国際線貨物にかける燃油サーチャージャーを来年1月から引き下げることを明らかにしました。1Kg当たり欧米線で42円、アジア線で36円の引き下げになります。


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