2009年1月の出来事


*1月31日

「成田空港の更なる容量拡大の検討に当たっての確認書(案)」が手に入りましたので、「解説と資料のページ」に載せました。

@成田空港でメキシコからの覚せい剤密輸摘発増える
 この2ヶ月ほど、成田空港で摘発された覚せい剤の内、メキシコからのものが増えているそうです。2ヶ月で3組・5人のメキシコ人が摘発されています。手口はシャンプーなどに見せかけ覚せい剤を溶かした液体の持ち込みやトランクの二重底に隠したりしているそうです。メキシコは元々覚せい剤の一大産地ですが、アメリカ向けで日本にはほとんど入っていませんでした。末端価格の高い日本が密輸先としてねらわれている可能性もあり、当局は警戒を強めています。これも、アメリカ発の金融不況の影響でしょうか。

@航空業界に2000億円の緊急融資・日本政策投資銀行
 29日の「DIAMOND online」によりますと、日本航空が昨年3月に銀行や商社から受けた、優先株発行による約1500億円の増資ですが、急激な世界同時不況による航空需要の落ち込みで優先株の配当約60億円が無配になる可能性が大きくなっている、とのことです。こうなりますと、銀行なども新たな融資には慎重にならざるを得ず、日本航空の資金繰りが悪化する可能性が高くなります。そこで考えられているのが、政府による救済ですが、航空業界に日本政策投資銀行を通して約2000億円の緊急融資を行う案です。配分は日本航空へ1500億円、全日空へ500億円となり、事実上、日本航空への救済策になります。この事態を受けて、日本航空内部では現経営陣への「経営責任の追及」が出ている、とのことで、「お家芸」の社内抗争が勃発しそうな情勢、とのことです。中には、成田国際空港株式会社の特別顧問で元国土交通省事務次官である黒野氏を社長に担ぎ出そうとする動きもあるとのことです。

@全日空が90億円の赤字見通し
 全日空は昨日、今年3月期
連結決算の見通しを下方修正しました。それによりますと、純損益が170億円の黒字から90億円の赤字になるとのことです。航空需要の落ち込み、特に、ビジネス需要の落ち込みが大きく影響している、とのことです。赤字は6年ぶりになります。

@日本航空機が自動操縦装置の故障で引き返す
 今日午前9時10分頃、大阪発青森行きの日本航空2151便・MD90-30型機が名古屋付近を飛行中に自動操縦装置が故障しました。このため、同機は手動で大阪空港に引き返し、9時55分頃無事に着陸しました。原因は調査中です。

@日本エアコミューター機が飛行計画承認得ずに離陸
 昨日午後6時10分頃、松山発大阪行きの日本エアコミューター2318便が航空法で定められた飛行計画の承認を得ないまま離陸するトラブルがありました。離陸後2分して気づき、管制官から承認を得て大阪に向かいました。パイロットは離陸前に管制官に承認を求めましたが、管制官が承認を伝える前に、離陸許可を出してしましました。パイロットもこれに気づかず離陸したとのことです。

@スカイネットアジア航空の身体検査不正で11人を処分
 国土交通省は昨日、スカイネットアジア航空の運航乗務員が病歴を偽って身体検査を受け、検査証明を取得していた問題で11人を行政処分しました。この内、2人は過去の手術歴を隠していて悪質として20日間の乗務停止処分、残りの9人は会社の対応も問題だったとして文書警告と文書注意としました。


*1月30日

成田空港運用状況・12月貨物量が34%減、08年旅客が6%減
 成田国際空港株式会社が昨日発表した運用状況によりますと、12月は発着回数が前年同月比3%減と4ヶ月連続の減少となり、旅客数は同10%減、貨物量は同34%減の大幅減少となりました。給油量も同9%減となり発着回数が3%減の中、機材の小型化や路線の近距離化が進んでいることをうかがわせます。
 2008年全体で見ますと、発着回数はほぼ前年並みと微減だったものの、旅客数は前年比6%減となり、日本人が同8%減と1800万人を割り込みました。外国人も同1%減と減少しました。貨物量も同7%減、給油量は同5%減となっています。
【コメント】こんな中で、航空機騒音の増加と騒音地域の拡大を伴う、「年間発着回数30万回」を叫ぶなどは“狂気の沙汰”に思えてなりません。米金融危機による世界同時不況の影響を考慮しない段階でも、首都圏の国際線発着需要から(羽田空港国際線年間6万回を入れて)、成田空港で「30万回」が必要となるのは、仮に成長率を年2.5%程度としても約20年先の事になると思われます。世界同時不況が5年続けば「25~30年以上先の話」となってしまいます。今度の不況は米同時多発テロ時のような「V」回復は見込めないと思います。

@エアニッポンネットワーク機長が離着陸時にデジカメ撮影
 全日空グループのエアニッポンネットワークの米国人機長が乗務していた操縦席からデジカメを使い空港の風景を撮影していたことが分かりました。この機長は写真をインターネット上の会員サイトに投稿したため、これを見た人から全日空に問い合わせがあり発覚しました。国土交通省は今日、エアニッポンネットワークに対して航空法違反として厳重注意を行いました。同社ではこの機長を乗務停止とし、懲戒処分を検討する、とのことです。また、当時操縦していた副操縦士に対しても、機長に注意しなかったとして処分する方針とのことです。
【コメント】機長の撮影した写真を見ると、確かに迫力のある写真ですが、乗客には「操縦機器に影響があるので電源を切れ」と言っているのに、操縦室で撮影するとはどんな神経なのでしょうか。

@日本航空機が防氷装置トラブルで引き返す・大阪空港
 昨日午後4時50分頃、大阪発長崎行きの日本航空2379便・MD90型機が離陸した所、機首右側の整流板の防氷装置が切れているという警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。乗客は後続便に振り替えて長崎に向かいました。点検した所、ヒーターが切れていました。

@トルコ航空日本人派遣客室乗務員が解雇無効訴え提訴
 トルコ航空で派遣社員として働いている日本人客室乗務員13人は昨日、同社と派遣会社に対して雇用継続を求める裁判を東京地裁に起こしました。13人はトルコ航空に対して直接雇用と待遇改善を求めて団体交渉を求めましたが(2008年11月1日の出来事を参照)会社側は拒否し、「2月末で契約を打ち切る」と派遣会社に通告してきました。訴えでは、トルコ航空が採用条件を設定し、乗務訓練も実施していることから実質的には直接雇用関係だった、としています。待遇はトルコ人正規社員の3分の1から2分の1に過ぎず、会社側は「トルコに住めば、正規社員にする。」と言っているそうです。

@世界航空業界の08年損失が50億ドルに・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は29日、2008年の世界航空業界の損失が50億ドル(約4500億円)になったと発表しました。2009年も25億ドルの損失を見込んでいる、とのことです。事務局長は航空貨物の急減について「未知の領域に入った。」と述べています。

@米大手5社の赤字が191億ドルに
 アメリカの航空会社大手5社の10~12月期決算が出そろいましたが、赤字が5社の合計で約191億ドル(1兆7200億円)に達しています。これは、2001年の米国同時多発テロ時の赤字を超えるものとなっています。

*1月31日

*1月29日

@男性が突然倒れ、新型インフルの疑いで一時緊張
 22日午後1時50分頃に、香港から成田空港に着いたキャセイ航空504便で来日した台湾人の男性が第2ターミナル税関検査場で突然倒れました。クリニックでインフルエンザの簡易検査をしたところ、陽性反応が出たために、けいれんなどの特異な症状が似ているために、「新型インフルエンザの疑いもある」と関係機関に報告されました。このため、この男性に近づいた税関や入管の職員などが隔離され、クリニックも閉鎖し、男性が通過した所を消毒するなどの騒ぎになりました。男性は成田市内の総合病院に搬送され、精密検査をした所、陰性の結果出ました。X線検査で腸内に約90個の小さな袋が発見され、袋が破れ、中身の覚せい剤による中毒と判明しました。大騒ぎになりましたが、関係者にとっては良い訓練になったとのことで、足りない部分も見つかったそうです。

@日本航空と全日空が路線再編を発表
 日本航空と全日空は昨日、今後の路線再編について正式に発表しました。今までも、折に触れて書いてきましたが、成田空港関係をまとめて書きます。
 日本航空では成田=ロンドン線を週7便から週14便に増便する一方、成田=ニューヨーク線を同14便から10便に、成田=バンコク線を同21便から14便に、成田=ソウル線を同26便から25便にそれぞれ減便します。
 全日空は成田=上海線を3月29日から6月30日まで週14便から13便、成田=ムンバイ線を3月29日から同7便から3便、成田=広州線を7月1日から同14便から7便にそれぞれ減便します。
 なお、関西空港の国際線が廃止されることなどに伴い、成田=関西空港線を日本航空は国際線として1日1便、全日空は4月から6月限定でやはり1日1便を運航することになりました。

@日本航空機でポットが倒れて乗客1人がやけど
 27日午前10時頃、ソウル発成田行きの日本航空機で客室乗務員が食事のサービス中にカートが動きお茶の入ったポットが倒れました。このため、韓国人乗客1人が右腕にお茶を浴び、水泡が出来るやけどを負いました。客室乗務員によりますと、カートにストッパーはかけていたとのことで、何故動いたのか原因を調査中とのことです。

@ボーイング社の第4四半期が5600万ドルの赤字
 28日にボーイング社が発表した10月〜12月期の決算は最終損益が5600万ドル(約50億円)の赤字になりました。赤字は2年半ぶりで、ストライキの影響が大きいとのことです。同社はすでに発表している4500人の削減に加え、さらに5500人を追加削減する方針を明らかにしました。


*1月28日

@成田空港の12月輸出額が半減
 東京税関が発表した貿易概況によりますと昨年12月の成田空港輸出額が前年同月比で48.6%減と半減しました。減少幅としては過去最大になりました。また、輸入額も同29.9%減となりました。

@ウラジオストック航空が4月から成田=サハリン間に定期チャーター便
 ウラジオストック航空がこのほど明らかにしたところによりますと、同社は4月から成田=サハリン間に週2便の定期チャーター便を運航する、とのことです。先の定期チャーター便に関する規制が緩和されたことから航空券の個別販売も行う、とのことです。

@前橋市などで米軍機への騒音苦情が89件
 前橋市や渋川市で航空機による騒音に関する苦情が相次いでいる問題で北関東防衛局は昨日、原因となる航空機が米第5空軍に所属するジェット機であることを明らかにしました。群馬県によりますと、26日と27日に寄せられた苦情は89件に達しました。同県は今日、北関東防衛局・在日米軍司令官・米国大使などに飛行の自粛を求める要請文を提出する、とのことです。

@長崎空港で小型機が滑走路に無許可進入
 昨日午後4時30分頃、長崎空港で海上自衛隊のヘリコプターが着陸訓練を行っていた滑走路に、小型機が無許可で進入しました。このため、管制官は着陸しようとしていたヘリコプターに着陸中止を指示しました。小型機は個人の所有で佐賀空港に向けて離陸するところでしたが、管制官は滑走路手前で待機するように指示し、パイロットも復唱しましたが、そのまま進入したものです。小型機はそのまま離陸し佐賀空港に向かいました。運輸安全委員会は重大インシデントとして調査官を派遣しました。

@全日空機がエンジン不具合で欠航に・秋田空港
 昨日午後3時頃、秋田発羽田行きの全日空876便・B-767型機が出発前に片方のエンジンの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同便は欠航となりました。乗客は後続便で羽田空港に向かいました。点検したところ、エンジンについている空気調整弁に異常が見つかりました。

@09年の世界の観光客は最大2%減に・世界観光機関
 国連の世界観光機関(WTO)は27日、2009年の世界の観光客数が前年比で最大2%減となる見込みと発表しました。2008年は同2%増でしたが、下半期は減少に転じています。アジアや中東は比較的堅調ですが、欧州と米国が落ち込む、としています。


*1月27日

@日本航空が成田3路線を減便へ
 今日のマスコミ各社が伝えたところによりますと、日本航空は2009年度に採算の悪化している路線の廃止と減便を進める、とのことです。成田空港関係では成田=ニューヨーク線、成田=バンコク線、成田=ソウル線を減便し、貨物便も成田=マニラ線を廃止するとのことです。正式には今週中に発表されるようです。

@日本貨物航空が成田=アムステルダム貨物便の週3便を中部経由へ
 日本貨物航空は3月末の夏季ダイヤから、週8便を運航している成田=アムステルダム線の貨物便の内、週3便を中部空港経由にすることになりました。これは、中部空港とヨーロッパを結ぶ貨物便がなくなったことから、トヨタ自動車などから中部空港とヨーロッパを結ぶ貨物便の復活要望が強くあったことから実現することになった、とのことです。

@成田財特法の5年間延長が閣議了承
 成田空港周辺の地域振興策としての道路整備などに対して補助をする成田財特法の5年間延長が今日の閣議で了承されました。
【コメント】5年間の延長は歓迎しますが、これは、まだ終了していない事業への補助であって、周辺自治体が要望している、新たな事業についての補助は認めていないようです。

@今夜、東関東自動車道の成田=大栄間が通行止めに
 昨年12月11日の出来事でも書きましたが、今夜11時から明日の午前3時までの予定で平行滑走路延伸工事に関係する進入灯設置のための架橋を東関東自動車道の上にかける工事が行われるために東関東自動車道・成田インターと大栄インター間が通行止めになります。注意して下さい。

@秋田空港滑走路に70cmの穴・10便に影響
 昨日午後2時15分頃、秋田空港で除雪作業をしていた空港職員が滑走路に直径70cm・深さ13cmの穴が開いているのを見つけました。この穴の補修作業で滑走路が閉鎖され、国内線の4便が欠航、6便に最大3時間40分の遅れが出ました。正午頃の落雷が原因と見られています。

@インド航空当局が居眠り防止で30分ごとの呼びかけ策
 インドのヒンドゥスタン・タイムズが23日に伝えたところによりますと、インド民間航空総局はこのほど、飛行中のパイロットの居眠り防止策として、パイロットに管制官から30分ごとに呼びかけることと、操縦席のスピーカーの音量を大きくすることなどのガイドラインを定めたそうです。インドでは昨年6月に機長と副操縦士が居眠りをして目的地のムンバイを大きく行き過ぎる出来事(2008年6月の出来事を参照)がありました。


*1月26日

@静岡空港の飛行検査始まる
 国土交通省は6月開港予定の静岡空港の飛行検査を今日から始めました。今後、プロペラ機やジェット機を使って3月までに数回の飛行検査を行う予定です。なお、滑走路短縮で使えなくなった着陸誘導装置(ILS)の検査は行わない予定です。

@フランス政府がエアバス向けに50億ユーロを拠出へ
 フランス政府は、景気後退による航空機代金の支払い延期や受注減に直面しているエアバス向けに50億ユーロ(約5700億円)を拠出する方針を固めました。この資金をフランスの大手銀行を通じて、資金繰りが悪化している航空会社につなぎ融資し、エアバスへの支払いに延期が生じないようにする、とのことです。


*1月25日

@「成田に余裕がなければ羽田に持って行く」と航空局長
 昨日の朝日新聞によりますと、23日に開かれた四者協議会の挨拶で、国土交通省の前田航空局長は「成田に余裕がなければ羽田でまかなうしかない」と述べたとのことです。また、成田国際空港株式会社の森中社長は「30万回を前提に、騒音地域の予測図(コンター)を作成したい」と述べたとのことです。なお、この四者協議会は非公開で開かれました。
【コメント】航空局長の発言は“脅し”のようにも聞こえますね。「羽田空港に持って行く」と言っても再拡張後の羽田空港に余裕があるのでしょうか。40.7万回にするのに、パイロットや管制官の“慣れ”が必要で、2年半以上もかかるような超過密空域になり、安全性の確保も問題になります。また、羽田空港に乗り入れを希望する地方空港がたくさんあります。国内線の需要が旺盛になった場合はどうするのでしょうか。

@経済産業省が航空機からの衛星打ち上げを検討
 今日の読売新聞によりますと、経済産業省は「無人宇宙実験システム研究開発機構」を通じて、航空機を使った人工衛星打ち上げシステムの技術開発を3年前から行っているそうです。航空機に固体燃料ロケットを搭載し、ロケットを空中から発射して人工衛星を軌道に乗せるシステム、とのことです。このシステムにより、小型の衛星を打ち上げ費用数億円で打ち上げることが出来る見込みとのことです。本格的に取り組めば、5年程度で開発可能としています。同省は来月にも企業から提案を募る予定とのことです。


*1月24日

@成田空港08年貿易概況・輸出入ともに大幅減
 東京税関は昨日、2008年の成田空港貿易概況(速報値)を発表しました。それによりますと、輸出入額は10月以降、急速に落ち込み、輸出額は前年比で13%減、輸入額は同9.2%減となりました。このような大幅な落ち込みは珍しいとのことで、輸出は3年ぶりのマイナス、輸入も6年ぶりのマイナスとなりました。

@昨年2月新千歳での日航機無許可離陸滑走は「テイクオフ」が原因
 昨年2月16日に新千歳で日本航空機が管制官の離陸許可を得ないまま離陸滑走を始めて、着陸機に接近した事故(2008年2月の出来事参照)について運輸安全委員会は昨日、報告書を提出しました。それによりますと、当時管制を担当していた自衛隊の管制官が「テイクオフ(離陸)」という言葉を使って、「迅速な離陸を予期せよ」と指示しました。これに対して、通信を担当していた日本航空機の訓練パイロットが「離陸許可」と勘違いしたことが原因としています。このような場合は通常「ディパーチャー(出発)」という言葉を用いるため、勘違いしたとのことです。また、日本航空機側も本来は指示を復唱すべきところを行っていませんでした。報告書は国土交通大臣に対して、「テイクオフ」を離陸許可と離陸許可の取り消し以外に使わないように明文化することを求めています。また、日本航空に対して、復唱の徹底を求めました。

@日本航空が操縦士の一部訓練を中止に・経費削減で
 日本航空が経費削減の一環として、今月から3月末まで、路線になれるために実際にその路線に同乗する訓練・機長や副操縦士への昇格訓練・機種移動訓練などを中止していることが分かりました。日本航空は「安全に関わる訓練は続けている。4月には全ての訓練を再開する。」としています。国内の大手航空会社でこのような訓練の中止は例がない、とのことですが、国土交通省は「法的には問題ない。」として容認しています。


*1月23日

@「容量拡大検討」で合意・芝山町長は「検討に入っただけ」
 今日、成田市で開かれた四者協議会で成田空港の容量をさらに拡大する検討を始めることで合意したとのことです。冒頭、議長の堂本千葉県知事は「成田空港のさらなる容量拡大について検討することを躊躇するべきではない」と述べました。さらに会議後の記者会見では「プラス、マイナス両面で長く議論を重ね、合意できたのは画期的なことだ」と述べた、とのことです。一方、町の7割が騒音下になる芝山町の相川町長は「あくまで検討に入っただけ。(確認書には)発着回数は書かれてなく、増枠には地元住民の理解と合意が必要だ」と述べ、慎重な姿勢を示しました。合意内容は(1)騒音を受ける地域の影響評価(2)騒音の影響範囲を最小限にとどめるための飛行コースや空域の検討(3)地元住民への騒音補償、などについて話し合う、となっているとのことです。
【コメント】詳しい合意内容が分かりませんが、発着回数を拡大すれば、騒音の激化と飛行コース変更による騒音地域の拡大は避けられません。堂本知事は騒音下県民の苦しみをどのように考えているのでしょうか。「経済界のためには、少数だから切り捨てる」というのでしょうか。

@硫黄でブレードが腐食か・スカイマークのエンジン炎上
 運輸安全委員会は今日、2005年12月に起こったスカイマークのB-767型機の右エンジンが破損・炎上した事故(2005年12月2日の出来事を参照)の報告書を公表しました。それによりますと、エンジンブレードが破損して燃料が漏れ、引火したのが原因としています。何故、ブレードが破損したかについては特定出来なかったものの、可能性として(1)ブレードの形状に問題があった、(2)ブレードの破断面に硫黄が付着しており、黄砂や火山ガスなどに含まれる硫化物によってブレードが高温腐食を引き起こした、事をあげています。この報告を受けて、国土交通省は今日、航空各社に対して硫化物対策として、エンジン内部の洗浄を検討するように通達を出しました。また、報告書ではエンジンが出火してから警報装置が作動するまでに1分半かかっていることから、アメリカ連邦航空局に対して、火災検知器の数や位置を再検討するよう安全勧告を出しました。

@JALエックスプレス機がドアが開いている警告で引き返す
 昨日午後6時45分頃、大阪発鹿児島行きのJALエックスプレス2415便・MD81型機が離陸直後に、貨物室のドアが閉まっていないことを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。警告灯は着陸前に消灯しました。点検したところ、ドアは閉まっており、異常はありませんでした。同機は午後8時頃再度離陸しました。

@三菱リージョナルジェットに台湾の漢翔航空工業が参加
 三菱航空機会社は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の動翼関係部品の設計・製造に台湾の漢翔航空工業が参加することになったと発表しました。これで、三菱リージョナルジェット(MRJ)への参加企業は8社となり、主要部分の製作会社がほぼ決まりました。


*1月22日

@明日の四者協議で「容量拡大着手」で合意か?
 今日の読売新聞によりますと、明日開催される「成田空港に関する四者協議会」で、22万回以上への成田空港容量拡大に関する騒音対策や飛行コース変更などについての協議に着手する事で合意する見通し、とのことです。「30万回案についても議論されると見られる。」と書かれています。

@成田空港で不法侵入対策訓練・昨日
 昨日、成田空港で空港不法侵入対策訓練が行われました。千葉県警・成田国際空港株式会社・警備会社などから23人が参加しました。「第2ゲートから乗用車に乗った2人組がゲートを突破して侵入」との想定の下、不法侵入者を追いかけ整備地区で取り押さえました。

@運輸安全委員会が中華航空機炎上事故で米に安全勧告へ
 運輸安全委員会は2007年8月に那覇空港で起こった中華航空機炎上事故について、ボーイング社の注意喚起が不十分だったことが一つの原因とし、ボーイング社の注意喚起体制に関する安全勧告をアメリカ航空当局に出す方針を固めました。アメリカ側は国際民間航空条約に基づき改善策を報告する義務が生じます。

@バードストライクに対する対策徹底を通達・国土交通省
 国土交通省は昨日、USエアウエイズ機のハドソン川不時着水の原因となったと言われるバードストライクについて、対策をさらに徹底するよう全国の空港管理者と航空会社に対して通達を出しました。

@アメリカン航空とユナイティド航空が大幅な赤字
 21日発表された米航空業界2位・アメリカン航空の10~12月期決算によりますと、リストラによる早期退職金などがかさみ最終損益が前年同期の5倍に当たる3億4000万ドルの赤字になりました。また、同3位・ユナイティド航空も燃料デリバティブの損失が膨らみ前年同期の25倍になる13億ドルの赤字になりました。両社ともに金融危機による国際線の失速が大きく響いています。


*1月21日

@都合により今日夕方の更新が出来ません。悪しからず。

@森ビルが「アークヒルズ」と成田空港間にヘリチャーター便運航へ
 森ビルはこの春、「アークヒルズ」と成田空港の間を15~20分で結ぶヘリコプターのチャーター便の運航を開始することにしました。近く、運航会社を立ち上げ、ヘリコプターは他社のものを使います。「アークヒルズ」の付加価値を高めるのが理由とのことです。料金はまだ未定、とのことです。


*1月20日

@日本航空と全日空が需要急減で成田空港便を減便へ
 世界経済の急な減速による需要の減少で、日本航空と全日空は成田空港関係の国際線を減便することを昨日明らかにしました。日本航空は今日から成田=バンコク線を週21往復から14往復に、2月10日からは成田=上海線を週28往復から21往復へ、成田=北京線を週19往復から14往復にします。減便は当面3月28日までとしていますが、夏季ダイヤについては「今のところ未定」としています。
 また、全日空は来月上旬から成田=ムンバイ線を週7往復から3往復に、成田=上海線を週21往復から14往復にする事を明らかにしました。

@成田新高速鉄道に41億3700万円・千葉県の来年度予算案
 千葉県の来年度予算案が固まりました。それによりますと、成田新高速鉄道関係に41億3700万円(マイナス19億7000万円)、騒音対策などの空港地域振興課関係で1億3771万円(マイナス816万円)、騒音測定などの大気保全課関係で2376万円(前年並み)となっています。

@X線検査機の電源切れて7便に遅れ・中部空港
 昨日午後4時30分頃、中部空港の国内線保安検査場で6台あるX線検査機の内の1台で電源が切れていることに検査員が気づきました。ビデオで点検したところ、約6分間電源が切れていました。この間に6人がこの検査機を通過しましたが、特定出来ず、すでに機内にいた人も含めて約200人を再検査しました。この影響で出発の7便に最大約1時間の遅れが出ました。中部空港では昨年11月にも検査機の電源入れ忘れがありました。

@スターフライヤー・バードストライク機の修理で23日まで欠航
 スターフライヤーは17日に起こったバードストライクによって損傷した機体の修理が延びているために、21日・22日にそれぞれ6便、23日にも3便が欠航すると発表しました。


*1月19日

@航空科学博物館に初めてのジェット機が野外展示
 このほど、成田空港A滑走路南端近くにある航空科学博物館の野外展示場にビジネスジェット機の「リアジェット25B型機」がお目見えしました。ジェット機は初めてになります。これは、成田空港で清掃などを行っている成田空港美整社が創立40周年を記念して、アメリカから中古の同機を購入し、航空科学博物館に寄贈したものです。

@ヒースロー空港拡張でも「一坪共有地」運動?
 17日の出来事でも書きましたが、イギリス政府はヒースロー空港に第3滑走路を建設する計画を承認しましたが、これに反対する環境団体は建設予定地にサッカー場の半分ほどの土地を購入し、これを数百人で所有する運動を始めた、とのことです。これが、日本の「一坪共有地」運動を参考にしたものかどうかははっきりしませんが。

@広島の廿日市市で艦載機移転反対のシンポジュウム
 「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」は17日、廿日市市で結成3周年の記念シンポジュウムを開きました。約70人が参加し、前岩国市長の井原氏や厚木基地第4次爆音訴訟団長の藤田氏などが討論を行いました。この中で、藤田氏は「厚木基地周辺の爆音は判決で『違法状態』と認定された。これを岩国に持って行かせるわけにはいかない。」と述べました。

@日本エアコミューター機が警告灯誤表示で引き返す
 昨日午前8時15分頃、鹿児島発西広島行きの日本エアコミューター3701便・サーブ340B型機が離陸後約15分して左エンジンのオイル圧が低下している、との警告灯が点灯しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。点検したところ、計器の不具合と分かりました。乗客は代替機で約1時間後に西広島に向かいました。

@初めて全席エコノミーのA380型機を受注・840席
 エアバスはこのほど、マダガスカル島東のインド洋にあるフランス領レユニオンのサン・ドニを拠点とするエア・オーストラルから全席エコノミークラスのA380型機、2機を受注する覚書を取り交わしたことを明らかにしました。座席数は840席になる、とのことです。エア・オーストラルはこの機体をレユニオンとパリを結ぶ路線に投入する予定、とのことです。


*1月18日

@「新東京国際空港(成田空港)建設闘争記録集」を発刊
 共産党千葉県委員会がこのほど「新東京国際空港(成田空港)建設闘争記録集」を発刊しました。この記録集は主に1965年の「新東京国際空港建設」の閣議決定から1978年の「開港」までに、共産党の「前衛」などに載った論文や新聞「赤旗」の記事などから抜粋したものになっています。
 成田空港建設反対運動初期の共産党の立場が明らかにされています。成田空港反対闘争というと、とかく、過激派暴力集団の“闘争”が取り上げられがちですが、私たちの会もそうですが、暴力に反対し民主的な闘いを目指した勢力の記録として貴重と思います。
 価格は1000円です。問い合わせは日本共産党千葉県委員会(043-241-4251)まで、とのことです。

@スターフライヤー機にバードストライク
 昨日午後6時頃、北九州発羽田行きのスターフライヤー84便・A320型機が羽田空港への着陸態勢に入ったところ、左翼に鳥が衝突しました。同機はそのまま着陸を続け、無事に着陸しました。着陸後の点検で左翼にへこみが見つかり、この修理のために昨日と今日の6便が欠航となりました。A320型機はハドソン川に不時着水したUSエアウエイズ機と同型機になります。

@日本航空機の計器が故障し2便が欠航
 昨日午前7時45分頃、大阪発福島行きの日本航空2261便・B-737型機の出発前点検で飛行機の位置を示す装置にトラブルが見つかりました。このため、同便と折り返し便が欠航しました。


*1月17日

@日本貨物航空が受領する最新鋭機をリースへ
 日本貨物航空は3月にボーイング社から受領する最新鋭のB-747-400F型機をベルギーの貨物専用航空会社「カーゴB」にそのままリースに出します。このところの景気の後退で航空貨物輸送の需要が急減し、輸送力が過剰になることと、リース料が入ることになります。また、「カーゴB」が運航している南米やアフリカへの航空貨物輸送で提携を行うことにしています。同社は昨年10月にも受領した1機を「カーゴB」にリースに出しており、これで2機をリースに出すことになります。

@イギリス政府がヒースロー空港拡張計画を承認
 イギリス政府は15日、ヒースロー空港に第3滑走路を建設する計画を承認しました。これにより、早ければ2019年に供用開始となります。運輸相は「ハブ空港としての地位を守るために必要。」「雇用が6万人以上見込める。」と語り、騒音問題については「最新技術を駆使し、欧州連合(EU)の基準にそえば問題ない」としていています。
【コメント】日本と同じで、何でもかんでも「経済界優先」なのですね。しかし、供用開始が10年後とは驚きます。騒音問題について「基準にそえば問題ない」と言いますが、騒音は出るわけで、基準以上の地域の人を全て移転させるのでしょうか?

@エアバスの08年受注は777機に
 エアバスは15日、2008年の旅客機の受注数が前年比42%減の777機になったことを明らかにしました。この内、A380型機は9機だったとのことです。カタログ価格では約1000億米ドル(約8兆9000億円)となります。しかし、2009年の受注見通しはさらに厳しくなるとしています。先に発表されたボーイング社の2008年受注は同53%減の662機でしたので、エアバスが受注・納入ともにボーイング社を上回ったことになります。
 また、エアバスは14日に、A350XWB型機の最終組み立てラインの起工式をフランスのトゥールーズで行いました。このラインの完成は2010年になり、初号機の製造は2011年第1四半期になるとしています。


*1月16日

@警察庁キャリアが液体物持ち込み禁止に腹を立てトレイ投げる
 昨年12月24日に成田空港第2ターミナルの手荷物検査場で、国際線への持ち込みが禁止されている150ミリリットルの化粧水の瓶を持ち込もうとした30歳の警察庁キャリアの警視が、制止した女性検査員に腹を立て、トレイを投げつけたり暴言を吐くなどした事が昨日分かりました。検査員にけがはありませんでしたが、検査を請け負っている会社が被害届を出したために、千葉県警が捜査しています。この警視は「俺は警察のキャリアだ。県警本部長を呼べ。」などと叫んだそうです。その場で、任意で事情聴取を受けて出発しましたが、聴取の後で検査員に謝ったとのことです。

@デルタ航空CEO「需要があれば成田路線を増強したい」
 来日しているデルタ航空のCEOは2010年の成田空港と羽田空港の拡張後について、「スロットが確保出来ている成田空港については、需要があればキャパシティを増加していきたい。羽田空港は国内線向けの空港であり続けるだろう。」と述べ、景気の動向が不透明ながら、需要があれば成田空港路線を拡張する意向を明らかにしました。また、統合したノースウエスト航空との問題について、来年1月1日からは新生「デルタ航空」として一本化する予定であることを明らかにしました。

@USエアウエイズ機がハドソン川に不時着・鳥吸い込みか?
 15日午後3時半頃、ニューヨークのラガーディア空港からノースカロライナ州のシャーロットに向かって離陸したUSエアウエイズ1549便・A320型機がマンハッタン西側のハドソン川に不時着しました。機体が沈まず、乗客・乗員155人は全員救助されましたが、78人が負傷しました。報道によりますと、同機は鳥の群れのなかに飛び込み、パイロットは管制塔に「ダブル・バードストライク」と連絡してきたそうです。2基のエンジンに鳥が飛び込み、2基とも停止してしまったようです。

@成田空港の08年バードストライクは20件
 今日の時事通信が伝えたところによりますと、成田空港の2008年のバードストライクは20件だったとのことです。07年は28件、06年は42件で年々少なくなっています。成田空港では鳥の群れを見つけると「煙火」の音と光で追い払い、1週間に1度ほどは散弾銃で駆除するとのことです。鳥のえさの繁殖を抑える早めの草刈りも効果を上げているそうです。

@再拡張後の40.7万回までには「2年半を目標」と航空局長
 今日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、前田航空局長は同社とのインタビューの中で、再拡張後の羽田空港の運用について「供用開始から半年で年間1.5万回程度増やせるだろう。しかし、世界に例のない井桁方式の4本滑走路なので、管制官やパイロットの慣熟が必要で、目標の年間40.7万回になるのは、努力目標として2年半ぐらいを要すると考えている。」と述べたとのことです。

@DHC8-402型機が秋田から大阪に引き返す
 昨日午後1時頃、大阪発大館能代行きの全日空1667便・DHC8-402型機が着陸のために、滑走路の除雪が終わるのを待機旋回して待っていたところ、機体の方向を示す計器にトラブルが発生しました。このため、同機は修理が出来る大阪空港に引き返しました。乗客は代替機で再度出発し5時25分に大館能代空港に着陸しました。


*1月15日

@成田空港会社から回答が届きました
 今日、成田国際空港株式会社から本会の質問書に対する回答が届きましたので、とりあえず、下記に全文を載せます。


成国地共企1051号

2009年1月13日


成田空港から郷土とくらしを守る会

       会長 木内昭博様

成田国際空港株式会社

代表取締役社長森中小三郎(印)

 昨年12月に拝受いたしました貴殿からの質問書について、以下のとおり回答申し上げます。

・質問事項1について

 航空機騒音は、空港が地域にもたらすマイナスの影響の中でも最も大きなものとして認識しており、騒音発生源対策、空港の施設改良や、騒防法・騒特法に基づいた各種周辺対策を基本に、成田空港独自の様々なきめ細やかな対策を実施してまいりました。こういった弊社の考えは、今後上場し完全民営化した後も、これまで通り変わるものではありません。
 今後も継続して、地域の皆様にとって必要な環境対策・共生策を適切に実施してまいる所存です。

・質問事項2について

 成田空港は、首都圏の国際航空需要を賄う基幹空港として重要な役割を担っています。現在の予測ではこの需要は今後も旺盛であり、数年後には首都圏の処理能力は満杯になってしまうと考えられています。
 昨年3月に公表した30万回という数字は、「成田国際空港都市づくり推進会議」からの要請を受け、環境面、施設面及び運用面の制約を解消することができれば、現行の運用時間のままでも可能となる最大処理能力の試算を示したものであります。
 弊社としましては、首都圏の基幹空港としての役割を果たしていくため、今後も成田空港の能力を最大限に活用していくことが是非とも必要であると考えています。
 成田空港の容量を拡大していく場合には、地域の皆様並びに各関係機関のご理解をいただいた上で、しっかりと各種対策等を実施しながら進めてまいります。
 

@「成田増枠の半分強は決まった」航空局長
 前田航空局長は昨日の記者会見で、成田空港平行滑走路北伸完成後の2万回の増枠分について「各国との航空協議で半分強は決まった。」と述べました。また、羽田空港再拡張後の夜間国際線3万回については「全部が埋まるかどうか分からないが、良いペースで進んでいる。」と語りました。
 また、成田空港会社民営化法の一部改正については、「大口規制20%以下・株の放出は段階的に、と言うことで2月下旬の閣議に諮ってもらいたいと考えている。」と述べました。

@誤って外国籍の修学旅行生から指紋採取と顔写真
 成田空港と関西空港の入国管理局が修学旅行帰りの外国籍の生徒10人から指紋の採取と顔写真の撮影を行っていたことが分かりました。修学旅行生については指紋採取と顔写真の撮影を教育上の配慮から行わないことになっています。両入国管理局はミスを認め、データを削除し、10人に対し手紙で謝罪しました。また、今後、ミスが出ないようなシステムの変更も行っている、とのことです。

@日本航空のグループ整備会社が無資格者にタイヤ検査やらせる
 国土交通省は昨日、日本航空グループの「日東航空整備」に対して、無資格者にDC-9型機とMD90型機の前輪タイヤの検査をやらせた、として厳重注意を行いました。この整備士は訓練中で検査の資格は取得していませんでした。検査したタイヤは3機に取り付けられ、約1ヶ月使われましたが、問題は出ていないとのことです。

@日本航空インターナショナルの昨年4~11月期決算が赤字に
 日本航空の中核会社で国際線を運航する「日本航空インターナショナル」の昨年4~11月期の仮決算がまとまりましたが、219億円の赤字になることが分かりました。燃料高騰と急激な世界景気の後退による旅客の減少が響いている、とのことです。これにより、今年3月期の連結決算で目標とした「130億円の黒字」の達成が困難になりました。

@日本エアコミューターのDHC8-400型機でエンジンかからず
 今日午前9時頃、出雲発大阪行きの日本エアコミューター2342便・DHC8-400型機が出発直前に左エンジンの始動が出来ないトラブルが発生しました。このため、同便は欠航となり、この機体を使う予定の2便も欠航となりました。

@イギリス政府がヒースロー空港の拡張計画を承認か
 イギリスのBBCが伝えたところによりますと、イギリス政府は15日、ヒースロー空港に第3滑走路を建設する拡張計画を承認する見通し、とのことです。この拡張計画を巡っては「経済発展に不可欠」と産業界が主張し、周辺住民と環境団体が強く反対しています。また、与党のなかにも40人程度の反対議員がおり、閣僚のなかでも意見が分かれている、とのことです。また、野党の保守党も反対しています。運輸大臣は第3滑走路を騒音が低く、排気ガスが少ない新型機の使用のみに制限することで、承認したいとしています。


*1月14日

@日本航空社長が4月からの燃サ引き下げを示唆
 日本航空の西松社長は昨日の記者会見で、4月からの燃油サーチャージャーについて、大幅に引き下げる可能性を示唆しました。また、燃油価格が3ヶ月平均で1バレル60米ドル近くまで下がった場合には「60ドルを少し上回る場合でも、常識的な範囲で考えたい。」として、撤廃の可能性も示唆しました。

@燃油価格が65米ドルでも撤廃の可能性
 今日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、今年4月からの燃油サーチャージャーが撤廃になる可能性があるそうです。これは、現在のシンガポールケロシンの価格が1バレル当たり11月から1月6日までの平均で66.05ドルとなっており、国際航空運送協会(IATA)が4月から国際線普通運賃を値上げすることにより、これまでの例によると、現在3ヶ月平均で60米ドルとされている廃止基準も引き上げられる可能性が高いから、とのことです。

@日本エアコミューター機に落雷・4便欠航
 昨日午後2時35分頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2351便・DHC8-400型機が出雲空港への着陸降下中に落雷に遭いました。同機は無事に着陸しましたが、点検したところ、非常用通信装置に異常が出ました。このため、折り返し便など4便が欠航となりました。

@静岡空港の追加工事がほぼ終了・今日から点灯検査
 静岡空港を2200mで暫定運用するための滑走路灯設置工事などがほぼ終了し、今日から点灯検査を行うことになりました。昨日記者会見した県知事は国土交通省への完成検査の申請を来月上旬にも行う意向を明らかにしました。

@日本航空の11月国際線旅客が17.6%減に
 日本航空が発表した昨年11月の輸送実績によりますと、国際線旅客は前年同月比で17.6%減となりました。利用率も同12.0ポイント減となりました。これに対して、国内線旅客は同0.8%減の微減で、利用率は同0.9ポイント増となりました。


*1月13日

@福岡空港の海上空港化に反対する住民が集会
 11日夜、福岡県東区三苫で福岡空港建設についての住民集会が開かれました。本当は第5回目の説明会の予定でしたが、行政側が「もう、説明することがない。」と出席しなかったために住民集会に切り替えました。集まった約60人の住民は、19日にも麻生知事に対して海上空港化に反対する署名を提出することと、「玄界灘を守る会」を発足させ運動を拡大することを確認しました。

@強風で6便が目的地変更・中部空港
 昨日午後8時50分から9時5分頃にかけて中部空港で風速15m以上の西風が吹き、国際・国内線の6便が着陸出来ずに羽田・関西・成田に目的地を変更しました。

@ヒースロー空港拡張反対派が建設用地の一部を取得
 ロンドンのヒースロー空港拡張に反対するグループは13日、第3滑走路建設予定地の一部を買収したと発表しました。この買収にはアカデミー賞受賞女優のエマ・トンプソンさんも参加している、とのことです。トンプソンさんは「予定地に移り住んで野菜を植えてでも、建設予定地の強制収用はさせない」と話しているそうです。しかし、政府は数週間以内に拡張工事を行うかどうか決定する、としています。

@エールフランスKLMがアリタリアの筆頭株主に
 12日、エールフランスKLM航空のアリタリア航空株式25%取得が正式に決定しました。これにより、エールフランスKLM航空がアリタリア航空の筆頭株主になります。この発表と同時に、CAIの会長はミラノのマルペンサ空港を「新生アリタリア航空の戦略拠点に位置づける。」と発表しました。アリタリア航空の旧経営陣は昨年3月にハブ空港としてローマのフィウミチーノ空港を拠点とする方針を打ち出していました。わずか10ヶ月での方針転換になります。これにより、失業する労働者が出たりすると、また、ストライキなどの混乱が勃発することになりかねません。


*1月12日

@反対同盟2派が旗開き
 昨日、反対同盟北原派が成田市で旗開きを行い、約150人が参加しました。集会では「暫定平行滑走路の北延伸、本格運用による生活破壊を断固粉砕」「民家上空40メートルのジェット飛行を許さない」などとする闘争宣言が採択されました。
 また、同じ昨日、反対同盟旧熱田派実験村グループも芝山町横堀農業研修センターで旗開きを行い、約30人が参加しました。柳川代表世話人は「さらに滑走路を造ろうとしても話し合いが基本で、一方的に進めることはできない。」とし、一坪共有地堅持を訴えました。

@「電子渡航認証」がスタート・大きな混乱なし
 今日からアメリカに渡航する人に対する「電子渡航認証(ESTA)」の義務づけ(昨年12月8日の出来事を参照)がスタートしました。成田空港ではアメリカ大使館員が今日から3日間待機し、各航空会社も登録用のパソコンを用意するなどの対策を取りましたが、利用する人はほとんどなく混乱はありませんでした。

@全日空機でギアトラブル・関空に緊急着陸
 昨日午前9時10分頃、中部発那覇行きの全日空301便・B-777型機から「脚にトラブルが発生した。」と連絡が入りました。同機は中部空港を離陸する際に脚の格納に時間がかかった、とのことです。このため、同機は整備出来る関西空港に9時44分に無事緊急着陸しました。

@アラビア語Tシャッツで差別された男性が和解
 2006年8月12日、JFケネディ空港からオークランドに向かおうとしていたイラクから移住した30歳の男性が、米運輸安全委員会職員から「Tシャッツにアラビア語が書かれているのは、『泥棒する』と書かれているTシャッツで盗みに入る事と同じだ。」と言われ、Tシャッツの上から与えられた別のTシャッツを着せられ、また、搭乗したジェットブルー機内で、最後部の座席に監視付きで座らされたのは不当と米運輸安全委員会とジェットブルーを相手に訴えていた裁判で、和解が成立しました。和解金は24万ドル(約2200万円)でした。この男性は「相手は非を認めようとしないが、これで、気をつけるようになると思い和解した。」と述べています。


*1月11日

@16日から君津・木更津=成田空港に直通バス開始
 京成バスは16日から君津バスターミナルや木更津駅などと成田空港を結ぶ直行バスの運行を始めます。1日3.5往復で運賃は片道・大人2000円から1800円になるそうです。

@全日空機に落雷・計器の異常で緊急着陸
 昨日午後9時20分頃、米子発羽田行きの全日空820便・B-737型機から国土交通省東京航空交通管制部に「落雷に遭い、計器に障害が出た。」との連絡がありました。同機は関西空港に向かい約30分後に無事緊急着陸しました。

@ボーイング社が09年度に民間機部門で4500人をリストラ
 ボーイング社は9日、2009年度中に民間航空機部門従業員の約7%に当たる4500人を削減することを明らかにしました。「景気低迷による受注の減少が予想されるため」としています。

@エールフランスKLMがアリタリアに出資・ルフトは見送る
 国営イタリア放送は9日、「エールフランスKLM航空の取締役会でアリタリア航空の株式の25%を取得する事が承認された」と報じました。買収額は約3億1000万ユーロ(約385億円)で交渉している、としています。一方、ルフトハンザ航空は8日、「アリタリア航空への出資を見送る」と発表しました。


*1月10日

@成田空港会社株の国保有率は上場時に決定
 国土交通省は昨日、成田国際空港株式会社の民営化について、当面の間、国が保有する株の比率を上場時までに決定する方針を固めました。先の「空港インフラへの規制のあり方に関する研究会」の最終報告書(12月11日の出来事を参照)では2分の1から3分の1とされていますが、「政府内での議論があることと、株価低迷の今決めることはリスクを伴う」との理由です。

共生委員会が活動を停止する
 昨日、地域共生委員会の第65回会合が開かれ、これにより全ての活動を停止しました。今後は成田国際空港株式会社の完全民営化までの間、「地域振興連絡協議会」が委嘱する暫定組織(4月1日発足)で活動を継続することになります。共生委員会終了に際して成田空港会社は「新しい共生スキームが実りあるものとなるよう、新しい組織の一員として共生の理念を継続しながら、共栄に向けた取り組みもしていきたい」などのコメントを出しました。

@エミレーツ航空が中部=ドバイ線を3月末で廃止に
 エミレーツ航空は中部空港=ドバイ線を3月末で廃止する方針を固めました。この路線は搭乗率約70%と悪くないのですが、「景気低迷による路線の見直しから廃止を決定した」とのことです。日本路線は週7便運航している関西空港=ドバイ線に集約します。なお、中部空港=ドバイ線は現在の週7便を2月中に週4便に減便し、3月末に廃止します。

@日本航空機が急病人で羽田空港に引き返す
 昨日午後2時40分頃、羽田発鹿児島行きの日本航空1873便が離陸してまもなく、乗客の1人が意識不明の急病になりました。このため、同機は羽田空港に引き返しました。同便は約1時間半遅れて鹿児島に向かいました。

@08年の納入実績でエアバスが首位に
 ボーイング社は8日、2008年の民間機納入実績を発表しました。これによりますと、前年比15%減の375機となりました。当初は520機の納入を予定していましたが、ストライキやB-787型機の遅延などで大幅に下回りました。一方、エアバスは納入実績を15日に発表する予定ですが、1~11月までの納入実績が437機に達しているため、納入実績首位を維持することが確定しました。


*1月9日

平行滑走路北伸工事と成田新高速鉄道工事のようす
 7日に成田空港付近に行きましたので、平行滑走路北端で行われている延伸工事のようすと、成田新高速鉄道の空港近くの工事現場を見てきました。といっても、延伸工事現場は2重のフェンスで囲われていますので、フェンスの外からかいま見ただけですが。別ページに載せました。

@成田空港年末年始出入国者が7.7%減・成田空港会社
 成田国際空港株式会社が昨日発表した「‘08年末年始さわやかキャンペーンの結果」によりますと、年末年始(12月19日~1月5日)の出入国数は前年同期比で7.7%減となりました。出国者数は同7.1%減、入国者数は同8.3%減となっています。

@08年日本人出国者が7.6%減・1600万人を割り込む
 総務省入国管理局の集計(速報値)によりますと、2008年1年間の日本人出国者数は約1599万人となり、前年比で約7.6%減となりました。前年割れは2年連続で、落ち込み幅は過去3番目になりました。一方、訪日外国人数は過去最高だった一昨年よりも0.06%減の微減となりました。昨年前半は好調でしたが、後半に失速しました。

@日本航空がジャンボ機の2階部分閉鎖なども検討
 日本航空はB-747型機の2階部分を閉鎖したり、客席の一部を仕切るなどの供給座席の削減を検討している、とのことです。需要が低迷していることから、一部を閉鎖することにより、客室乗務員の数を減らすなどの効率化を図るねらいがあるものと見られます。

@コンチネンタルが藻類を使ったバイオ燃料の飛行に成功
 コンチネンタル航空は8日、ヒューストン国際空港から藻類や針葉樹・ジャトロファ(ナンヨウアブラギリ)から取った燃料を使って、同社のB-737-800型機のエンジン1基にケロシンと半々で混合した燃料を使った試験飛行に成功しました。双発機によるバイオ燃料試験飛行はアメリカでは初めてです。特に、今回使われた藻類からのオイルは1エーカー当たり日産3000ガロンが抽出出来、1日1万バレルの生産が可能とすると1バレル当たりのコストは60~80米ドルになると見込めるとのことです。藻類は1サイクルを14日間で生産出来ます。ただ、光合成を使うために、生産に適するのは赤道から南北約20度以内の、比較的乾燥した気候が必要とのことです。

@エア・アジアがクアラルンプール近郊に自前の空港を建設へ
 格安航空会社のアジア最大手であるエア・アジアは8日、クアラルンプール国際空港(KLIA)近くに自社専用の新空港を建設する、と発表しました。クアラルンプール国際空港の格安航空会社専用ターミナルは処理能力が限界に近くなっており、新空港建設で需要のさらなる拡大を目指す、としています。この空港は「KLIAイースト」と呼ばれ、滑走路2本とターミナルを建設するとのことです。これにより、最大で年間1500万人の利用が可能になるとのことです。


*1月8日

@年末年始成田空港出入国者数が7.8%減に
 東京入国管理局成田空港支局が昨日発表した年末年始(12月19日~1月5日)の成田空港出入国者数は前年同期比で7.8%減となりました。これは、2001年の米同時多発テロによる13.5%減以来の大幅な落ち込みになりました。出国者数は日本人が同8.1%減、外国人が同13.1%減となり、入国者数は日本人が同6.7%減、外国人が同4.6%減でした。

@航空局が環境制約が緩和された場合の羽田運用想定を調査
 航空局は羽田空港再拡張後の滑走路運用方向に関する調査を年度内に行う、とのことです。これは、将来的に環境制約などが緩和された場合を想定する滑走路の運用方式を検討するもの、とのことです。
【コメント】詳しいことは分かりませんが、東京都が了承した場合は北側の東京市街地を飛ぶ飛行コースを検討する、と言うことなのでしょうか?

@全日空も4月から国際線普通運賃を値上げへ
 全日空は昨日、4月1日からの国際線普通運賃を7~13%値上げすることを発表しました。国際航空運送協会(IATA)の決議に基づいたもので、昨年暮れに発表された日本航空の値上げと同じものになります。

@09年海外旅行が4.4%減を予測・JTB
 JTBが今日発表した「2009年旅行動向見通し」によりますと、海外旅行数は前年比で4.4%減、海外旅行平均消費額は同6.9%減となっています。また、訪日外国人数は中国からの訪日旅行者増への期待が強いことから同0.6%減とほぼ横ばいを予測しています。
【コメント】なんか、「こうなって欲しい」という「希望的」予測のような気がしますね。特に、訪日外国人が「ほぼ横ばい」というのはどうも頷けません。

@日本航空がBAとの共同運航を拡大へ
 日本航空は昨日、ブリティシュ・エアウエイズとの共同運航を14日から拡大することを明らかにしました。英国内の4路線とポルトガル路線のブリティシュ・エアウエイズ便に日本航空の便名を併記することになります。

@アリタリアがエア・ワンと13日に経営統合
 アリタリア航空は投資家グループが所有するエア・ワン航空と経営統合し、13日に新会社になります。新生「アリタリア航空」は世界の47都市に週780便と、国内13都市に週1550便を運航することになります。日本路線については現状維持になるそうです。

@A380型機は08年に予定の12機を納入
 エアバス社は2008年に12機のA380型機を予定通り納入したことを明らかにしました。


*1月7日

@到着したエア・インディア機のタイヤから煙り
 今日午前8時20分頃、ムンバイ発成田行きのエア・インディア306便・B-777-200型機が到着してスポットに入る直前、タイヤから白煙が上がりました。地上作業員が消火器で消し止め、炎は上がりませんでした。ブレーキ系統のトラブルがあったと見られます。

@日本航空と日本貨物航空が共同運航へ
 
航空貨物需要が激減する中、日本航空と日本貨物航空は3月末から北米路線で航空貨物便の共同運航を始める事を明らかにしました。機体や貨物施設を共同で利用することにより、効率化を図ります。関西空港での貨物の積み込みは日本航空に一本化します。
【コメント】日本貨物航空は日本郵船の子会社ですが、機体の塗装から分かるようにかっては全日空とのつながりが強かったと記憶しています。日本貨物航空は需要減で余った機材を、確か、ドイツの航空会社にリースに出すことになったと記憶しています。どこの航空会社も生き残りに必死ですね。

@日本航空と全日空社長の年頭所感・厳しさを強調
 日本航空の西松社長は年頭所感で「改革は変化を伴い、愛着ある今までのやり方と決別する覚悟を持 ち、どのような変化にも順応を」と述べ、今後の環境変動を示唆しました。また、山元前社長は年頭所感で「 短期的には、需要の急減という危機の克服と、再生中期プランの進捗を維持す るため、費用面での一時的な圧縮措置を講ぜざるを得ないと判断している」として、合理化を一層深化させることを表明しています。
【コメント】これらの所感の中には人員のさらなる削減など労働強化も含まれているのでしょうね。

@サンパウロ市議会が夜間騒音規制時間を延長
 航空機の騒音ではありませんが、ブラジル・サンパウロ市の「ニッケイ紙」は昨年12月18日付で、「サンパウロ市議会が市街地騒音対策法の夜間騒音規制時間を現行の午後10時から翌朝7時までよりも1時間延長して午後10時から翌朝8時までにする事を決めた」と報じました。これは、このところ、地下鉄工事の騒音などで市民からの苦情が急増していることに対応したものだそうです。ちなみに、夜間騒音の規制値は45db(A)となっているそうです。

@エア・インディアが太りすぎの客室乗務員10人を解雇
 エア・インディアのスポークスマンは6日、「きわめて太りすぎ」の女性客室乗務員10人を解雇したことを明らかにしました。これらの客室乗務員は医療委員会から「客室乗務員の業務には適さない」として、数年にわたり地上勤務に回されていました。この中の数人は配転を不当として提訴しましたが、裁判所はこの訴えを却下しました。なお、エア・インディアによりますと、「太りすぎによる解雇は今回が初めてではない」とのことです。

@ベトナム航空機の緊急着陸は乗客の危篤・麻薬がらみか?
 ベトナム航空は2日、昨年12月31日にホーチミンからオーストラリア・シドニーに向かっていたベトナム航空機がアリススプリングに緊急着陸したのは「乗客の女性が危篤状態になり、病院に搬送するためだった」と発表しました。この女性の夫は「妻は糖尿病で、搭乗前に薬を飲んだ。」と話しましたが、病院の医師によると麻薬中毒の可能性が強いとのことです。このところ、オーストラリアでは体内に隠した麻薬が持ち込まれるケースが出ているそうです。


*1月6日

@航空各社の年末年始国際線旅客が4.2%減に
 国内航空各社が昨日まとめた年末年始(12月26日~1月4日)の旅客輸送実績によりますと、国内線が前年同期比(以下同じ)で4.7%減、国際線が4.2%減となりました。国際線では遠距離が敬遠されました。日本航空では国際線の提供座席数が4.4%減とした中で旅客数は5.5%減になりましたが、利用率は昨年同期を上回りました。また、全日空の国際線は提供座席を7.3%増とする中で旅客数は6.4%増となりました。

@スカイネットアジアのB-737型機でフラップに傷・6便欠航
 昨日、スカイネットアジア航空のB-737型機の1機でフラップに5~10mmの傷が見つかりました。このため、部品を交換することになり、昨日の1便と今日の6便が欠航となりました。原因は調査中とのことです。

@日本航空が仙台=福岡線の増便を検討
 日本航空は4月以降、仙台=福岡線を現在の1日2往復から3往復に増便する方向で検討しているとのことです。この路線では昨年3月に全日空が撤退して以降、搭乗率が80%前後で推移し好調を維持しているため、とのことです。

@ノースウエストが関空=サイパン線を運休へ
 ノースウエスト航空は3月1日から関西空港=サイパン線を運休とすることを明らかにしました。需要が低迷していることを理由としています。需要が回復すれば再開する、とのことです。

@タイ航空が流動性悪化でエアバスへの支払いを延期
 タイ航空の取締役は5日、同航空の資金の流動性が悪化しているため、「エアバス社への支払いを3ヶ月延期するよう要請し、エアバス社もこの申し入れを了承した。」と述べました。


*1月5日

@覚せい剤5Kgを持ち込もうとしたカナダ人を逮捕
 昨年12月7日にカナダ・バンクーバーから成田空港に到着した20歳代のカナダ人2人が覚せい剤約5Kgをスーツケースに隠して密輸しようとして成田空港署に逮捕されていたことが分かりました。このところ、覚せい剤の密輸ではカナダルートが増加しており、2人は真新しいスーツケースを持っていたことから、慎重に調べたところ隠しているの判明しました。

@グアム行きのコンチネンタル機が福岡空港に引き返す
 昨日午前11時25分頃、福岡発グアム行きのコンチネンタル航空916便・B-737-800型機が佐賀県上空を飛行中に、主翼のフラップの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は福岡空港に引き返し11時45分に無事緊急着陸しました。調べたところ、フラップに異常はなく、角度を検知するセンサーが故障していました。同便は8時間半遅れの午後7時20分に再出発しました。

@法相が生体認識強化を指示
 
森法相は今日の閣議後の記者会見で青森空港で偽造指紋により韓国人の不法入国を許した問題で、「システムの改善とともに、人為的なミスを最小限に抑えるような基準を作るよう指示した」と述べました。具体的には、指紋の画像が不鮮明な場合は指先に細工がしてないかどうかチェックするようにするなどの対策を指示するようです。

@航空需要激減で日本航空と全日空が設備投資を削減へ
 今日の読売新聞によりますと、日本航空と全日空はこのところの航空需要の激減で、昨年作ったばかりの中期計画の見直しを進めているとのことです。日本航空は3年間で4190億円を見込んでいた設備投資を約1000億円削減する方向で検討しています。全日空も4年間で9000億円としていた設備投資を1000~2000億円削減する方向で検討している、とのことです。


*1月4日

@平穏なお正月のようです
 今日は記事にするような出来事はなかったようです。
 成田空港では今日も帰国ラッシュが続き、46800人が帰国する予定です。
 国民の生活は火の車ですが、今年のお正月は関東地方では天気も良く(北日本や日本海側は大雪で大変でしたが)、飛行機の大きなトラブルもないお正月でした。
 右の写真は私のところから見えた初日の出です。


*1月3日

@成田国際空港株式会社からの年賀状が届きました
 成田国際空港株式会社から成田空港から郷土とくらしを守る会事務局長宛の年賀状が届きました。ただし、森中社長からではなく地域共生担当の常務取締役からのもので、ここでは容量拡大については触れていません。以下が全文です。


あけましておめでとうございます

 成田空港の運営につきましては平素よりご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます
 北伸による平行滑走路2500m化の整備も順調に進んでおり これもひとえに皆様のご理解とご支援の賜物であると深く感謝しております 今後とも増大する国際航空需要に応えるため2009年度内の供用を目指して全力で取り組んで参る所存です
 本年も環境対策・共生策に全力を傾注していくことはもちろん 地域と空港の調和のとれた持続的発展を目指し努力して参る所存ですので どうか倍旧のご指導ご鞭縫のほどよろしくお願いいたします

平成二十一年 元旦

成田国際空港株式会社        
常務取締役 伊藤 斉
地域共生部長 新堀義人
 

@成田空港で帰国ラッシュがピークに
 成田空港では年末年始を海外で過ごした人たちの帰国がピークを迎えました。今日1日で約47800人が帰国する予定となっています。

@入国管理局収容施設の窓ガラスを壊したインド人を逮捕
 今日未明、第2ターミナルの入国管理局収容施設の窓ガラスにドアストッパーを投げつけて破った、32歳のインド人の男が器物損壊の現行犯で、千葉県警成田空港署に逮捕されました。この男性は1日に成田空港に着きましたが、入国申請に疑義があるとして同施設に収容されていたものです。

@外国航空会社機の不具合等情報システムに参加へ
 国土交通省はアメリカとオーストラリア間などで始まる外国航空会社機に対する検査の不具合情報共有システムに参加することを決めました。各国は自国の空港で外国航空会社機の検査を行っていますが、管理や監督の権限はありません。そこで、この検査の結果を各国で共有して安全に役立てるためのものです。アメリカでは外国航空会社機への検査が日本の約20倍・年間約4000回も行われているとのことです。

@誤解からイスラム教徒の家族を搭乗拒否・エアトラン航空
 1日、アメリカのエアトラン航空機でワシントンからオーランドに向かうために搭乗した機内で、席を探しながら「航空機内で安全な席はどこか。翼の横かエンジン近く、もしくは最後尾か」と話していた税理士のイスラム教徒一家が、会話を誤解した乗客が客室乗務員に通報したため、降機させられFBIの取り調べを受ける出来事がありました。取り調べで不審がないことが分かりFBIはエアトラン航空にたいし、後続便に搭乗させるよう指示しましたが、同航空はこれを拒否しました。このため、この一家はFBIが手配したUSエアウエイズ機でオーランドに向かいました。エアトラン航空は2日、この一家に謝罪し、帰りのワシントンまでの航空券を無料で提供することを明らかにしました。


*1月2日

@成田空港でしか買えない「空水」

 成田空港でしか買えない水があるのをご存じですか。右の写真にある「空水」というミネラルウオーターです。奥美濃洞戸にある高賀谷の1億年前の地層から湧き出しているものだそうです。水そのものは1億年前のものではないと思いますが。1本130円で買えます。私は水の味については素人で、おいしいかどうかは分かりませんでした。

@エールフランスKLMがアリタリア株の25%を取得へ
 
昨年12月31日付のイタリアのMF紙は「エールフランスKLMがアリタリア航空の株25%を3億1000万ユーロ(約390億円)で取得することになった。」と報じました。正式には今月上旬に調印することになる、としています。


*1月1日

@あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

@昨年1年間のサクセス数は290897回と過去最高でした。12月は24474回でした。

@「新くうこうだより」新春号が届きました
 成田国際空港株式会社から「新くうこうだより」新春号が届きました。1面は森中社長の挨拶です。この挨拶の中で社長は「海外情勢を見ると航空自由化が世界の潮流となっており、特にアジアの空港間の競争は激化の一途をたどっております。」「地域の皆様のご理解を前提とした上で、空港容量の更なる拡大が必要であると認識しております。」と述べています。第2・3面は「成田空港で過ごすお正月」、4面は「成田空港ハテナ?コーナー」他となっています。

@「初日の出フライト」に約230人
 成田国際空港株式会社と日本航空が共同で企画した「初日の出フライト」が今日行われました。午前6時過ぎに成田空港を離陸して、銚子沖で初日の出を見て、富士山上空をまわって、約2時間後に成田空港に帰ってきました。参加者は約230人とほぼ満席でした。

@「生体認識」を破って不法入国・韓国人の女
 強制退去処分を受けて、日本への入国が認められないはずの51歳の韓国人の女が昨年4月に青森空港から偽造旅券で不法入国していたことが分かりました。この女は入国の際に受ける「生体認識」(人差し指の指紋で本人かどうか見分ける)を通過していたとのことです。昨年8月に、「この女が長野県にいる」との情報があり、逮捕されました。取り調べに対して、ブローカーから偽造旅券と特殊テープの偽造指紋を渡され、このテープを人差し指に付けて「生体認識」を通過したとのことです。この女は9月に再び強制退去になりました。なお、どのようなテープが使われたかは分かっていないそうです。


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