2010年9月前半の出来事


*9月15日

@日航のTFK株売却は創業者へ・日航の機内食はロイヤルホストと提携

成田空港内のTFK
 昨日、日本航空が売却する機内食のTFKの株を創業者である野間口氏が取得することが明らかになりました。これにより、TFKは日本航空の系列から離脱することになります。日本航空は機内食でロイヤルホストとの提携を強める、とのことです。

@外務省が「航空券連帯税」を要望
 外務省は2011年度の税制改正要望で国際協力の資金を調達するために、日本発国際線出発航空券にたいして「航空券連帯税(仮称)」の創設を要望しました。すでに、政府の税制調査会も6日に「国際課税小委員会」の初会合を開いて検討を開始しました。これに対して、航空業界や旅行業界は強く反発しています。同様の課税はフランス・韓国・チリ・ヨルダンなどですでに導入され、ドイツでも環境税としての導入が発表されています。

@デルタのパイロットがオランダで乗務前に飲酒して逮捕・欠航に
 14日、オランダで、アムステルダム発米・ニューアーク行きのデルタ航空機のパイロットが乗務前のアルコール検査で基準以上のアルコールが検出されて警察に逮捕されました。デルタ航空はこの便を欠航とし、このパイロットを乗務停止として調査を開始した、とのことです。


*9月14日

@エアアジアXが年内に羽田=クアラルンプール線を開設へ
 アジアの格安航空会社大手のエアアジアは子会社のエアアジアXを使い、年内にも羽田=クアラルンプール線に週3往復で参入することが明らかになりました。21日にも正式に発表するとのことです。運賃は既存航空会社の約半額程度になる模様です。

@ベネズエラで旅客機が墜落・15人死亡
 13日午前、南米ベネズエラでマルガリータ島発シウダグアヤナ行きの同国コンビアサ航空・ATR24型機が、シウダグアヤナの国際空港に着陸する直前、空港から約10Km離れた地点に墜落、炎上しました。乗客・乗員は51人で15人が死亡したとのことです。墜落直前にパイロットは「コントロールを失った」と連絡してきた、とのことです。

@中国・広州市の空港で駐機中のA321型機が炎上
 13日午前8時頃、中国・広州市の白雲国際空港で駐機していた中国南方航空・A321型機の後部貨物室付近から火災が発生しました。積んでいた荷物から火が出たものと見られています。乗客が搭乗していたどうかなど、詳しいことは分かっていません。

@ライアンエアのパイロットが「見習い客室乗務員をCEOに」と提案
 ライアンエアのベテランパイロットは新聞への投稿で、同社CEOが「パイロットは1人でよい」と発言したことについて、「経費削減の必要性は理解している。そのために、年収13,200ユーロ(約142万円)の見習客室乗務員をCEOに登用したらどうか」と提案しました。
【コメント】アイルランドの生活費がどの程度か分かりませんが、年収142万円と言うのは相当低いような気がしますね。


*9月13日

@「成田空港は30万回実現でマルチエアポートを目指す」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は10日に開かれた「スカイプロジェクトシンポジウム〜日本の経済成長とグローバル航空ネットワークを考える〜」でパネリストとして登場し、「成田空港は地元の協力を早く得て、年間発着回数30万回を実現する中で、LCC(格安航空会社)、ビジネスジェットと多様化する航空に対して、マルチエアポート、いわゆる多機能エアポートとして応えていくことが、空港機能向上に寄与する。とくに、急成長を続けているアジアのダイナミズムを取り入れることが重要なファクターで、LCC(格安航空会社)やビジネスジェットの受け入れなど、多様なニーズに応えるべく、準備をしているところ」と述べました。また、フィンエアーの日本支社営業総支配人が「成田空港は素晴らしい空港だが、ソウルよりも3.3倍の コストがかかってしまう。また、中国の空港に比べて2.5倍コストを要するほか、ニューヨークに比べても2倍要する。サービスは良い物を得ているが、コストはかかる。航空政策の点で何とかして頂きたい」と述べたのにたいして、森中社長は「空港施設使用料などを含めて考えた場合はトータルとして高い料金設定ではないのではないか。」と述べました。(「着陸料世界一キャンペーンと利用者負担」を参照)

@全日空機がステアリング不具合で滑走路で立ち往生・大阪空港
 昨日午前11時20分頃、大分発大阪行きの全日空182便・A320型機が香川県上空を飛行中に、ステアリング系統の油圧の不具合を示す警告灯が点灯しました。同機はそのまま飛行を続け、約15分後に大阪空港に緊急着陸しましたが、滑走路上で動けなくなり、牽引車で駐機場に移動しました。点検したところ、油圧パイプを接合するゴム製リングが破損していました。


*9月12日

@岩国市で米軍機低空飛行のシンポ
 岩国市で昨日、「米軍機の低空飛行問題を考えるシンポジウム」が開かれ、約150人が参加しました。パネリストの一人、広島県北連絡会会員の中下さんは「すごい爆音。20数年にわたって中止を求めている。さらに運動を広げる必要がある」と強調しました。
【コメント】低空飛行ですから、爆音が突然降ってきます。この“恐怖感”はすごいもでしょうね。私も20年ほど前まで、旧成東町(現山武市)に住んでいました。職場が成田空港の飛行コース直下でしたので、航空機の爆音には慣れていましたが、自宅は飛行コースからは真横に約6Kmほど離れていたことから、普段は航空機の音はほとんど聞こえませんでした。それでも、たまに、コースをずれた航空機が“ゴーッ”と真上に飛んで来ると、外に飛び出し、“墜落か”と心臓がバクバクしたものです。そんなことがあった夜は、近くに墜落する夢を見たものでした。飛行コース直下の住民も、大きな音には慣れているものの、いつもと違う爆音が響くと“墜落か”“事故か”とぎょっとするそうです。このような“恐怖感”にも耐えて生活しているのです。ですから“安全運航”には敏感にならざるを得ません。

@全日空機が不具合表示で引き返す・中部空港
 昨日午後2時20分頃、中部発新千歳行きの全日空711便・A320型機でブレーキの不具合を示す警告灯が点灯しました。表示はしばらくして消えましたが、燃料を補給する必要が生じて、同機は中部空港に引き返し2時48分に着陸しました。乗客は別の同型機で3時55分に新千歳に向かいました。


*9月11日

@「格安航空会社受け入れ望ましい」県総合企画部長
 千葉県の総合企画部長は昨日、県議会の一般質問に答え、「成田空港に格安航空会社やビジネスジェットを受け入れることは、旅客の多様なニーズに応える事が出来るので、望ましい。」との考えを明らかにしました。

@7〜8月の中国人入国者が前年の1.8倍に・成田空港
 東京入国管理局成田空港支局のまとめによりますと、中国人向けの観光ビザ発給の基準緩和以降の7〜8月に、成田空港から入国した中国人数が前年同期と比べ約1.8倍の大幅な伸びになりました。

@羽田空港ビジネスジェット規制を10月末から緩和
 国土交通省は昨日、羽田空港拡張後の10月末から、ビジネスジェットに関する規制を緩和する事を明らかにしました。(1)昼間の乗り入れを認める、(2)1日の発着回数を現行の4回から8回にする、(3)最大駐機期間を現行の5日間から7日間とする、(4)深夜利用の届け出は、現行「7日前まで」となっているのを撤廃する、などとなっています。

@25年を目標とする「航空交通長期ビジョン」まとめる
 国土交通省が組織した産学官による「将来の航空交通システムに関する研究会」は昨日、2025年を目標とする「将来の航空交通システムに関する長期ビジョン」をまとめました。それによりますと、(1)航空管制の処理能力を現行の2倍に引き上げる、(2)事故の発生率を現行の5分の1にする、(3)サービスレベル(定時性、就航率及び速達性)を 10%向上させる、などとなっています。報告書を見ますと、中心は(1)のようです。

@過労による事故を減らすため、FAAがパイロットの休息に関する規制を改正へ
 アメリカ連邦航空局(FAA)は10日、パイロットの過労による事故を減らすため、民間航空パイロットの連続操縦時間や休息時間の新たな規制案を発表しました。これによりますと、休息時間では(1)乗務前に最低9時間の休息を取る(現行は8時間)、(2)1週間に連続30時間の休息を取る(現行の25%増)、などとなっています。今後、2011年8月までに一般の意見を募集し、最終案をまとめる、としています。


*9月10日

@成田空港の離発着回数が400万回を超える
 成田国際空港株式会社によりますと、今月4日に成田空港が開港してからの総離発着回数が400万回を超えた、とのことです。開港から33年3ヶ月になります。

@シンガポール航空が東京=シンガポール往復で成田・羽田を選べる事に
 シンガポール航空は8日、羽田=シンガポール線の開設に合わせて、成田空港と羽田空港を一体と捉え、東京とシンガポール間の往復で、行きと帰りに成田空港と羽田空港を自由に選べるサービスを提供することを明らかにしました。シンガポールで成田と羽田を変更しても特別料金はかからない、としています。

@密航にデルタ航空機客室乗務員休憩室の鍵が使われる?
 去る5月17日に成田空港から米国・ミネアポリスに向かっていたデルタ航空機内で、トイレに隠れて密航しようとした中国人2人が見つかった問題(5月18日出来事参照)で、この2人がこの機体で上海から成田空港に着いたときに、客室乗務員休憩室に隠れ、そのまま、ミネアポリスに向かった可能性があることが分かりました。2人はこの休憩室の鍵を所持していたものと見られています。米運輸省と国土交通省は鍵がどのようにして流出したのか、の調査を始めました。

@全日空設立の格安航空会社はアジア4時間圏内を想定
 全日空は昨日、格安航空会社の設立を決定しましたが、記者会見した伊東社長は概要を明らかにしました。それによりますと(1)運賃は既存の航空会社の半額程度にする、(2)国際線は飛行時間4時間圏内を想定している、(3)初年度は5機体制で、6〜8路線、5年後には15〜20機体制で約20路線にする、(4)機材は小型機でB737型機やA320型機を想定し、当面は1機種、(5)座席数は機種最大の設定とする、(6)サービスは選択制とする、(7)既存の旅客と競合するのではなく、新規の需要を開拓する、例えば、成田空港と関西空港間の運賃を5,000円にすれば、新幹線や高速バスの乗客を格安航空会社に引き込める、(8)出資比率は全日空が39%、香港の投資会社・ファーストイースタンが33.3%、残りを国内で調達、(9)今年末までに会社を設立し、来年度後半に運航開始とする、(10)既存の考えに依存しないよう、全日空が関与しないことが成功の鍵となる、などとなっています。

@羽田空港小型機枠への応募はゼロ・応募期間を延長へ
 国土交通省は昨日、8月31日までを期限として募集した羽田空港の小型機枠への応募が一件もなかったことを明らかにしました。今まで、路線が設定されなかった空港との間に限る、などの条件が収益性に見合わない、と航空会社が判断したもの見られます。国土交通省は募集期間を延長する考えです。

@デルタ航空が羽田=北米路線の運航開始延期を申し入れ
 デルタ航空は羽田拡張後の羽田=ロサンゼルス線と羽田=デトロイト線の運航開始を30日間延期したいと米国運輸省に申し入れました。同省は路線開設の条件として10月末から3ヶ月以内に運航を開始することを上げています。デルタ航空としては需要の落ち込む2月の就航を見送りたい、との考えがあるようです。しかし、この申し入れを同省が認めるかどうかは不透明のようです。


*9月8日

@都合により、明日の更新が出来ません。悪しからず。

@「30万回説明会を4回程度開催」芝山町長
 芝山町の相川町長は昨日開かれた9月定例町議会で議員の質問に答え、「30万回への容量拡大」問題について、これまで開いた15回の住民説明会に続いて、今後、各地区代表者を集めた臨時区長会と4回程度の住民説明会を開いて町の具体的方針を説明する考えを表明しました。また、「成田市などの動向を見ながら、遅くない時期に(町としての)最終方針を決めたい」と述べました。

@共生財団が昨年度の測定結果を発表・騒音は軽減
 成田空港共生財団は昨日、平成21年度(2009年4月1日〜2010年3月31日)の成田空港周辺航空機騒音測定結果を発表しました。それによりますと、前年度に比較して0.5WECPNL以上上昇した測定局が2局、前年度並みが41局、0.5WECPNL以上減少が58局となり、全体として騒音は改善しました。これは、便数が減少したこと、機材が小型化したこと、低騒音機の比率が高まったなどの結果が影響していると思われる、とのことです。

@「所有機が7〜8機になったら羽田や成田路線も検討」とフジドリーム社長
 フジドリームエアラインズの鈴木社長は昨日、愛知県春日井市で名古屋空港に所有機の内3機を常駐させ、地上職員や整備士など約50〜100
名を配置することを明らかにしました。また、来春には名古屋=福岡線以外に名古屋発着の1路線を検討していることも明らかにしました。さらに、「所有機が7〜8機になった段階で、名古屋と羽田や成田を結ぶ路線も検討したい」と語りました。

@成田空港の「空の日」フェスティバル行事
 成田国際空港株式会社のページに今年の「空の日」フェスティバルの日程が載っています。11・12日に航空科学博物館で行われる航空ジャンク市・地元物産販売からスタートします。

@日航と全日空の7月旅客実績で差が約20万人に縮まる
 日本航空と全日空は昨日、7月の旅客輸送実績を発表しましたが、それによりますと、日本航空は国内・国際合わせて前年同月比7.8%減となりました。全日空は同1.8%増となりました。これにより、両社の旅客数の差は約20万人となりなりましたが、前年同月は約60万人差でしたので、かなり縮まりました。日本航空は今後も路線を縮小することになっていますので、今年中には両社が逆転する可能性が高くなりました。なお、日本航空の利用率は国際線が76.7%で前年同月に比べて5.3ポイント、国内線も61.6%と同1.5ポイント改善しています。また、旅客単価も1割程度改善している、とのことです。

@全日空が格安航空会社設立を正式決定へ
 全日空は明日、臨時取締役会を開き格安航空会社を設立する方針を正式に決定します。2011年をメドに関西空港を拠点として国内・国際線を運航する格安航空会社を設立します。資本金は100〜500億円とし、全日空は筆頭株主になるものの出資比率は30%程度に抑えます。アジアの投資会社や旅行会社などに出資を要請します。全日空とは別ブランドとし、給与体系も別にします。パイロットなどは給与の安い外国人パイロットを採用し、社長も海外の格安航空会社の経験者を充てることも検討しています。運賃は大手航空会社の半額程度を目指します。関西空港会社とは利用料の安い格安航空会社用ターミナルの建設を求めて交渉しています。

@スカイマークが中部路線を開設へ・中部空港の国際線に影響か
 スカイマークは来年2月から中部=新千歳線(1日2往復)、中部=茨城線(1日1往復)、中部=羽田線(1日1往復)を開設することを明らかにしました。また、今後、中部=福岡線と中部=那覇線の開設も検討する、としています。中部=羽田線は深夜・早朝時間帯を使って運航します。これにより、羽田空港の国際線を乗り継いで海外に向かう人も出てくると見られ、「中部空港の国際線利用に影響が出る」と中部空港の国際路線の減便を心配する声もあります。

@エアニッポン機の自動操縦システムがトラブル・大阪空港に緊急着陸
 昨日午後6時頃、中部発松山行きのエアニッポンネットワーク1827便・DHC8-402型機が離陸したところ、自動操縦システムが故障し、機体が水平に戻らなくなりました。このため、同機は手動操縦に切り替え目的地を大阪空港に変更して、約40分後に無事緊急着陸しました。

@8日から電子認証システム登録を有料化・米国
 3月8日の出来事でも書いた、米国への入国の際に必要となる電子渡航認証システム登録有料化ですが、8日から1人当たり14ドルを徴収することになりました。この登録は搭乗手続きの前に必要となります。支払いはクレジットカードになります。

@ロシアで着陸に失敗も全員無事
 7日、ロシアの極東からモスクワに向かっていたアルロサ航空のツボレフ154型機で燃料系統にトラブルが起こり、ヘリコプター専用の空港に緊急着陸しました。同機は短い滑走路をオーバーランして森に突っ込みましたが、幸い、火災が発生せず全員が無事だった、とのことです。

@「パイロットは1人でよい」とライアンエアCEO
 欧州の格安航空会社大手・ライアンエアのCEOはこのほど、「路線によってはパイロットは2人もいらない。コンピューターに操縦させればよい。客室乗務員の内1人を訓練して、いざという場合はそれに、パイロットの手助けをさせればすむ」と語りました。この人物は今までもトイレの有料化や立ち乗り座席などを提案しています。
【コメント】この人物の頭からは“安全運航”の言葉が完全に抜け落ちているようです。あるのは“利益最優先”と言う言葉だけのようです。


*9月7日

@成田空港の夏休み期間出入国者が8.6%増・事前予測上回る

年度
1日当たり
出入国者数
2010年
約81,700人
2009年
約75,100人
2008年
約78,800人
2007年
約84,200人
 成田国際空港株式会社が昨日発表したところによりますと、夏休み期間(7月15日〜8月31日)に成田空港から出入国した人が前年同期比8.5%増の約392万9100人となりました。これは事前の予測「5.3%増」を大幅に上回りました。同社によりますと、円高などにより駆け込み予約が大幅に増えたことによる、そうです。このため、1日当たりのピークも8月にずれているとのことです。ただ、夏休み期間は年によって日数が違いますので、1日当たりの平均出入国者数を計算したものが右の表になります。なお、2007年は成田空港の夏休み期間出入国者が過去最高になった年です。

@「への字」誘導路改修が順調・来年3月に供用開始へ
 成田国際空港株式会社は昨日開かれた成田市議会空港対策特別委員会で、B滑走路の誘導路が「への字」になっている部分の改修工事が順調に進んでおり、11月には完成する見込みを明らかにしました。これにより、来年3月上旬から供用を開始できる見通しとのことです。これにより、現在行われているB滑走路に離着陸機がある場合は誘導路を走行中の航空機が「への字」手前で停止し、一時待機する必要がなくなる、とのことです。

@直下型地震の際に自転車で空港に来る訓練を実施
 成田国際空港株式会社は5日、夜間や休日に直下型地震があり、成田空港やアクセス交通機関に被害が出た場合に、緊急対応に当たる社員が自転車を使い本社に出勤する初めての訓練を行いました。訓練に参加したのは成田空港から10Km圏内に居住する社員17名で、全員がほぼ1時間以内で到着しました。ルートや所要時間や疲労度を調査した、とのことです。

@名古屋空港でヘリが草を巻き上げ滑走路を約35分閉鎖
 今日午前9時20分頃、名古屋空港に着陸しようとした海上自衛隊のヘリコプターが誘導路脇に積んであった、刈り取った草を巻き上げました。この草が滑走路上に散乱したため、滑走路が約35分にわたって閉鎖されました。この影響で定期便3便が最大41分間遅れました。

@愛知県知事がフジドリームの着陸料減免検討を表明
 愛知県の神田知事は昨日の記者会見で、日本航空から名古屋=福岡線を引き継ぐフジドリームエアラインズについて、「名古屋空港に本拠となる事務所を置いた場合は県の条例により着陸料の減免を検討する」との考えを明らかにしました。


*9月6日

@羽田空港の税関職員を4倍へ・財務省
 財務省は羽田空港再拡張に対応するため、税関職員を4倍の約280人に増員します。全国の税関から職員を集めました。また、7月には東京税関羽田主張所を支署に昇格させています。

@中国で民間航空パイロットの200人以上が経歴詐称
 6日付の中国「第一財経日報」によりますと、中国航空当局が2008〜2009年に行った調査によりますと、民間航空のパイロットの内、200人以上が経歴を偽っていた、とのことです。多くは空軍から民間に転身したパイロットで大型機の操縦経験がないのに「ある」としたものや、飛行時間を多く偽っていたもの、とのことです。この内、103人は深セン航空のパイロットでした。先月24日に中国・伊春空港で着陸前に墜落した河南航空は深セン航空の子会社になります。

@シンガポール航空が3回目の運賃値上げへ
 4日付のシンガポールの「ストレーツ・タイムズ」はシンガポール航空が10月から、今年4月以降で3回目となる運賃値上げを行う、と報じました。景気回復による好調な航空需要によるもの、としています。


*9月5日

「飛行機の見分け方」展開催中

 2日に成田空港に行ったとき、第1ターミナル中央ビル本館5階の「NAAアートギャラリー」の向かいのスペースで、航空科学博物館協力の「飛行機の見分け方〜成田空港飛来機編〜」展を開催していました。成田空港会社のページでは「3日から」となっていましたが、2日には準備が出来ていて、見学者もいました。機種の大きさや、ウイングレットによる見分け方などが写真で解説されていました。最近は航空機メーカーも数が減ってきて、機体も同じような型になっていますので、昔よりも見分けるのが難しくなりました。ある意味、単調でおもしろくなくなりましたね。燃費を良くする設計などで、機体の形状は同じようになってしまうのかも知れません。

@立ち乗り航空席は安全上大丈夫?
 このところ、欧州の格安航空会社ライアンエアやアジアの格安航空会社などが、立ち乗り航空座席の導入を検討しているようです。これを導入すると、同じ航空機でも座席数を飛躍的に増やすことが出来、コストの削減に繋がる、とのことです。形状は立って背もたれに寄りかかり腰や胸の付近をベルトで固定する、とのことです。立ち乗りですから、導入されたとしてもごく短距離(1時間程度)の路線になるようです。しかし、安全上の理由から、このような座席が許可になるかどうかは不透明、とのことです。
【コメント】いくら安いとは言え、導入されたとしても、私は乗りたくありませんね。墜落したら、普通の座席でも立ち乗り座席でも、危険度は同じかも知れませんが、滑走路上の事故では立ち乗り座席の方が助かる確率は確実に少なくなるでしょうね。こんな座席が許可されないことを祈ります。この頃、「安ければいい」「もうかればいい」という風潮が強くなっているように思います。格安航空会社が台頭して航空業界全体の経営を圧迫し、ひいては、安全にかけるコストが削減され、安全性が犠牲にされるような気がしてなりません。航空自由化(オープンスカイ)もこの傾向を助長するのはないでしょうか。


*9月4日

@夏休みの成田空港出入国者が9.5%増に
 東京入国管理局成田空港支局が昨日発表した、夏休み期間(7月15日〜8月31日)に成田空港を利用して出入国した人の数は前年同期比で9.5%増となり、リーマンショック前の2008年水準を上回りました。この内、日本人出国者は同8.2%増となっています。

@多古町が道の駅と第2ターミナル間にシャトルバス
 成田空港東部に隣接する多古町は1日から「道の駅多古」と第2ターミナルを結ぶシャトルバスの試行運行を始めました。午前6時から午後10時過ぎまでに1日11往復を運行します。途中、町内の5か所に停車します。料金は中学生以上が300円、小学生が200円となります。来年の8月まで運行され、事業費は4,200万円になるそうです。町では通勤や通学への利用を期待しています。

@ドバイでUPSの貨物機が墜落・乗員2人が死亡
 3日午後6時40分頃、アラブ首長国連邦のドバイ国際空港近くに米国の貨物専用会社、ユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)のB747-400F型機が墜落炎上しました。同機はドバイ国際空港を離陸直後に「操縦室で火災が発生した」と連絡し、同空港に引き返す途中で南西約16Kmの軍事施設内に墜落しました。パイロット2人は死亡した、とのことです。同機はプラスチックや玩具を積んでドイツのケルンに向かうところでした。


*9月3日

@IBEXエアラインズ機がエンジンカバーを落とす
 今日午前9時40分頃、福岡発成田行きの全日空2142便の機長から「滑走路上に異物がある」との報告がありました。成田空港会社でB滑走路を閉鎖して点検したところ、中央付近に縦約2m・横約3mのエンジンカバーが落ちていました。このエンジンカバーは直前に着陸した小松発成田行きのIBEXエアラインズ3116便・CL-600型機の右エンジンから脱落したものと分かりました。IBEXエアラインズはこの機体を使う予定だった折り返し便を欠航としました。B滑走路の閉鎖は約15分間でした。
【コメント】後続機がこのエンジンカバーを引っかけないで幸いでした。

@「成田はアジアのゲートウエイ、ハブとして使う」デルタ航空社長
 デルタ航空の社長は昨日、都内で記者会見し、「羽田路線を開設しても、成田空港のオペレーションで輸送力を減らすなどの影響はない。成田は、アジア地区のハブであり続ける。羽田空港は限定的で、首都圏のビジネス需要に特化する。成田空港はアジア・中国・韓国で中継するよりも、アジアのゲートウェイとして優れている。今後も成田空港をハブ空港として使い続ける。」と語りました。

@輸出入とも大幅に伸びる・成田空港7月貿易額
 東京税関がまとめた成田空港の7月貿易概況によりますと、輸出額が前年同月比25.7%増、輸入額が同20.3%増となりました。それぞれ、9ヶ月連続・8ヶ月連続の前年同月比プラスになります。しかし、輸出入ともに2008年水準には回復していません。

@アスファルトの暑さ対策実験で10度下がる・成田空港
 今日の読売新聞によりますと、成田国際空港株式会社は滑走路や誘導路の暑さ対策として遮光性塗料を使った実験を2005年から実施している、とのことです。実験によりますと、路面温度が約10度下がって、実験開始前の5年間に轍が34mm出来たものが、塗料使用後の5年間には半分の約16mmになりました。ただ、遮光塗料が白色であるため、路面に書かれた標識と紛らわしくなることや、コストが2〜3倍になることがネックになる、とのことです。7月19日にはデルタ航空機が出来た轍にはまって動けなくなるトラブルがありました。

@羽田C滑走路延長予定地から鉛などの有害物質
 今日の時事通信によりますと、国土交通省の調査で羽田空港のC滑走路延長予定地の土壌から鉛などの有害物質が検出された、とのことです。鉛は基準値の6.5倍、ダイオキシンなども検出されました。また、地下水からは鉛が基準値の36倍、水銀が同18倍、ヒ素が同16倍検出されています。ここは、かって東京都のゴミで埋め立てられたものです。国土交通省は人体に影響はない、としていますが、拡散を防ぐ対策を検討するそうです。


*9月2日

@エールフランスのA380型機が就航

 今日、用事で成田空港に行きました。正午過ぎにエールフランスのA380型機が離陸するところを見てきました。右がその写真です。この、6分ほど前にはシンガポール航空のA380型機が離陸していきました。エールフランス機は第1ターミナル北ウイングに駐機していたようで、駐機場から滑走路に向かうところは、後ろ姿しか見えませんでした。
 エールフランス機は滑走路を6割ぐらい使ったところで前輪が浮き上がりましたが、ヨーロッパまで行くには、思ったよりも短い離陸滑走距離でした。3000m強と思います。やはり、騒音は低いです。

@アリタリア航空が成田=ミラノ線と成田=ローマ線を増便へ
 アリタリア−イタリア航空は10月から成田=ミラノ線を週4往復に増便し、11月から成田=ローマ線を週10往復に増便します。

@アメリカン航空が事務所を日航ビルに移転へ
 米アメリカン航空は今日、現在は千代田区にある太平洋地区統括事務所を来年1月に品川区の日本航空の本社ビル内に移すと発表しました。両社はワンワールドに所属し、日米当局から独占禁止法適用除外(ATI)を取得して、日米路線を統合する計画で、「同居」することで協業作業を円滑に進める狙いがあります。

@ドイツが来年1月から航空税を新設へ
 ドイツ政府は2011年1月からドイツの空港を利用した旅行客にたいして、最大で1回当たり45ユーロ(約5,000円)の航空税を徴収することを決めました。財政再建と環境対策に当てるため、としています。

@カンタス航空機でエンジンが爆発・乗客乗員にケガはなし
 1日午後11時5分頃にサンフランシスコ国際空港を離陸したカンタス航空74便・B747-400型機の右翼・第4エンジンが離陸約15分後に爆発しました。同機はただちに引き返し、無事に緊急着陸しました。幸い、乗客・乗員230人にケガはありませんでした。爆発したとき、機体にもかなりの衝撃があった、とのことです。破片が機体に当たっていると大事故の可能性もありました。


*9月1日

@8月のアクセス数は27,479回でした。

@「国際線統合の選択肢は排除すべきではない」前原大臣
 前原国土交通大臣は昨日、記者団に対して、「日本航空と全日空の国際線を統合すべき」との意見があることについて、「統合の選択肢を排除すべきではない」と述べました。しかし、当面は「お互いの経営が良くなった段階で、大所高所から判断すべき。今は競争力を強化してもらうことにつきる」とも述べました。
【コメント】前からこのような意見はありましたが、何を目指しているのか良く分かりませんね。競争を阻害すれば、運賃は上がり、利用者の利益にならないように思うのですが。前原大臣は日本航空を国内線のみの航空会社、もしくは、国際線を残しても「格安航空会社」にしようと意図があるのでしょうか。これが、ある一部勢力を利する、利権がらみの発想でなければよいのですが。

@日本航空インターの7月営業損益が175億円の黒字に
 日本航空は昨日、日本航空インターナショナル7月営業損益が174億8600万円の黒字になったことを明らかにしました。2ヶ月連続になります。また、グループ全体の連結業績の営業損益でも23億200万円の黒字になったことを明らかにしました。

@日本航空が9月3日から希望退職の募集開始
 日本航空は昨日、9月3日〜10月22日の予定で早期希望退職者の募集を行うと、発表しました。対象は全職種になります。退職日時は11月30日とするそうです。


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