2010年9月後半の出来事


*9月30日

@山武市説明会の日程
 山武市の「成田空港の拡充等について」の住民説明会の日程が次のようになっているそうです。松尾・豊岡地区対象が10月4日午後7時から「松尾ふれあい館」、大平・蓮沼全域対象が10月5日午後7時から「松尾ふれあい館」、成東・山武全域対象が10月6日午後7時から「本庁舎5・6・7会議室」。
 なお、情報を寄せられた方から市の対応について下記のような批判がありましたので載せておきます。

1 20日区長に託された回覧が29日時点で少なくとも旧成東・山武3カ所で見られていません。
2 なお、区長からの回覧は町内会未加入者には通知されません。
3 毎月1日発行の広報誌に掲載されても間際すぎます。
4 市役所ホームページに掲載可能ですが掲載していません。
5 市民多数の参加を求めるのが民主主義です。

@横芝光町中台地区が6月26日の段階で「30万回容認できない」
 成田空港の南に位置する横芝光町の公式ページに「成田空港容量拡大に伴う住民説明会の内容について」と題する説明会の要旨が載っています。これによりますと、去る6月26日に移転補償の線引きに関する説明会が中台地区で行われ、地区からは6戸の移転区域繰り入れを要求したにもかかわらず、4戸しか認められなかったことなどを不満として、最後に、「地域経済発展のためには空港の容量拡大が必要であることも理解できるが、中台地区は、 航空機騒音の直接の被害を受けている地域であり、すぐに『30万回の容量拡大』を容認するわけにはいかない。」との態度を表明しています。
 しかし、この文書の中で町当局は最後で、交付金をもらっていることと成田空港に働く人がいることを理由に挙げて「今後も、成田国際空港の国際競争力の強化と空港の発展にあわせ、空港周辺市町村が 一致協力して『空港との共存・共栄』を目指してまいります。」としています。

@工事車両が立ち往生してB滑走路が40分間閉鎖
 今日午前6時頃、夜間工事を行っていた工事車両が故障してB滑走路で動けなくなりました。このため、成田空港会社はB滑走路を約40分間閉鎖して、牽引車で工事車両を移動させました。B滑走路を使う予定の航空機はA滑走路を使用したため、運航に支障は出ませんでした。

@森中社長が格安航空会社国際会議でトップセールス
 成田国際空港株式会社の森中社長は29日、ロンドンで行われた格安航空会社の国際会議に出席し、成田空港のピーアールを行いました。会場近くに特別の部屋を用意して、格安航空会社の首脳を招き、トップセールスを行いました。

@日本航空の撤退国際便がラストフライト
 昨日、成田空港では日本航空が撤退する、アムステルダム線・ミラノ線・ブリスベーン線の最終便が飛び立ちました。また、ブラジル線はすでにラストフライトを終えています。

@全日空と日本航空の中国線で約4,000人がキャンセル
 尖閣諸島の中国漁船衝突問題の影響で、事件の起こった7日からの中国線のキャンセルが全日空で約3,000人、日本航空で約1,000人出ている、とのことです。中国からの訪日客だけでなく、日本人の中国旅行も敬遠されている、とのことです。この中には中国日用品会社の約1万人訪日社員旅行中止は含まれていないようです。

@「整理解雇も覚悟」と管財人
 昨日開かれた日本航空と管財人である企業再生支援機構の定例記者会見で、企業再生支援機構の瀬戸委員長は整理解雇について「過剰な人員が発生する場合には覚悟しなければならない」と述べました。また、日本航空の稲盛会長は「二次破綻をすると国民の税金を使うことになる。公的資金を返すことが大きな責任だ。何とか協力をお願いしたい。」と述べました。なお、現在までに約8,000人削減にメドがつき、今後、定期退職などの自然減で約2,000人、グループ企業の切り離しで約3,000人、希望退職で約3,000人を削減する計画です。

@日本航空インターの8月営業利益が324億円に・3ヶ月連続
 上記の定例記者会見で日本航空の大西社長は日本航空インターナショナルの8月単体の営業損益が324億円の黒字になったことを明らかにしました。黒字は3ヶ月連続となります。営業収入は1,234億円となりました。また、グループ全体の8月は営業損益が405億円の黒字、営業収入が1,500億円となったそうです。


*9月29日

@旅客が3%増、貨物量が12%増に・8月運用状況
 成田国際空港株式会社が昨日発表した「成田空港8月運用状況」によりますと、発着回数は前年同月比で7%増となりました。国際線が同4%増、国内線が同43%増となっています。国際線旅客は同2%増、国内線旅客が同35%増となっています。貨物量は輸出入が共に同20%増となりました。給油量は同3%増となりました。発着回数は2007・2008年水準に近づいています。旅客数は2008年水準を超えて2006・2007年水準に迫っています。先月、2007年水準を超えた貨物量は再び同水準を割り込みました。

@新型スカイライナーがグッドデザイン賞を受賞
 新型スカイライナーが昨日発表された財団法人日本産業デザイン振興会のグッドデザイン賞を受賞しました。これを記念して、京成電鉄では今日から10月31日まで、新型スカイライナーの車体に「Gマークを」付けて運行するそうです。

@企業再生支援機構が民間銀行団の借り換え融資に一部保証を検討
 日本航空の再建を担う企業再生支援機構は民間銀行団に約3000億円の借り換え融資を要請していますが、この融資の一部に保証を付ける意向を検討しているとのことです。ただ、5000億円以上の債権放棄をする銀行団は融資の全額に保証を付けるように求めている模様です。

@フジドリームが来年3月27日で静岡=小松線を運休へ
 フジドリームエアラインズは今日、2011年3月27日以降、1日1往復を運航している静岡=小松線を運休にする、と発表しました。1日2往復から1日1往復に減便した6月1日?8月31日の平均搭乗率は27.3%と低迷し、採算性を考慮して決定した、としています。

@8月世界国際線の伸び率が大幅に鈍化・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は28日、8月の世界国際線航空需要の伸び率が大幅に鈍化した、と発表しました。8月の伸び率は前年同月比で旅客が6.4%増・貨物が19.6%増でしたが、7月の伸び率の9.5%増・23.0%増と比べて鈍化している、としています。また、「年末にかけてもこの厳しい状況は続く」としています。


*9月28日

@日本航空が整理解雇を労組に伝える
 日本航空は昨日までに、各労働組合に対して整理解雇を実施する見込みであることを非公式に伝えた、とのことです。現在募集している希望退職への応募が低調で、目的の人員整理が難しいことを受けての措置のようです。客室乗務員では希望退職募集目標の約570人に対して、現在のところ200人未満となっているそうです。パイロット関係では客室乗務員以上に応募者が少ないようです。10月1日からの第2次募集でも希望者が少ないことが見込まれることから、整理解雇に踏み切る検討しているようです。早ければ、11月中にも整理解雇が行われるものと見られています。これに対して、労働組合には強い反発もあり、ストライキを主張する組合員もいる、とのことです。

@全日空が国際航空貨物を3割値上げへ
 全日空は10月からの国際航空貨物運賃を約3割値上げすることで国内外のフォワーダー(混載貨物事業者)と合意しました。景気の回復と日本航空の国際貨物部門の縮小で、貨物スペースが逼迫していることが原因とのことです。日本貨物航空も値上げを検討している、とのことです。


*9月27日

@乗用車が第1ゲートを突破・犯人まだ捕まらず?
 昨日午後4時55分頃、成田空港第1ゲートを2人が乗った群馬ナンバーの乗用車が突破し、空港内に侵入しました。乗用車は第1ターミナルの駐車場の入口も突破して、駐車場で止まりました。外国人らしき2人が別々に逃走しましたが、今日午後3時現在で発見されたとの報道はありません。乗用車の持ち主は「廃車した車」と言っているそうです。この事件で全ゲートが約15分間閉鎖されましたが、航空機の運航には支障は出ませんでした。

@車いすに覚せい剤を隠し密輸しようとしたシンガポール人が逮捕
 今月5日午後、香港発台北経由のキャセイ航空機で成田空港に到着した、シンガポール国籍の47才の身体障害者の男性が車いすのシートに覚せい剤約4Kg(末端価格で3億6千万円)を隠し持っていたとして、逮捕されていたことが昨日分かりました。この男性は「覚せい剤が隠されているとは知らなかった」と供述しているそうです。このところ、覚せい剤の密輸では新しい手口が摘発されています。先日も肉まんに隠して密輸しようとして摘発された事がありました。このように摘発されるのは一部と見られ、成田空港からもかなりの覚せい剤等が密輸されているようです。

@羽田国際線運賃は成田の1〜6割高が多い
 今日の日経新聞によりますと、10月末から運航が始まる羽田空港の国際線運賃を見ますと、同じ目的地の運賃が成田空港よりも、概ね1〜6割高となっているようです。ただ、先日、格安航空会社・エアアジアXが参入を発表したクアラルンプール行きは、その格安運賃の影響で成田空港の方が約2割安くなり、パリ行きは深夜・早朝時間帯のために、同額となっている、とのことです。

@第2ターミナルの味噌料理店が繁盛
 今日の産経新聞によりますと、今年4月に成田空港第2ターミナル制限エリアにオープンした味噌料理専門店「BLUE SKY MISO KITCHEN」が繁盛している、とのことです。1日平均約400人が利用し、その9割が外国人、とのことです。

@エアニッポン機が水平尾翼不具合で引き返す・大阪空港
 今日午前7時25分頃、大阪発高知行きのエアニッポンネットワーク1601便・DHC8-402型機が離陸後に水平尾翼の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返し、無事着陸しました。同機は部品を交換して約1時間30分遅れで高知に向かいました。

@「格安航空会社で年間600万人の旅客」と伊東社長
 全日空の伊東社長は今日、橋下大阪府知事を訪れ、設立を予定している格安航空会社について説明しました。その中で「年間旅客600万人を目指したい」と述べました。これが実現しますと、関西空港の年間旅客が約1.5倍になります。


*9月26日

@成田市下総地区「30万回」第2回説明会に150人以上参加
 先頃開かれた、成田市の下総地区第2回「30万回に関する説明会」に地区住民が150人以上参加しました。市側からは「(1)民家防音工事の仕様引き上げ(2)空調機器の電気代補助率の引き上げ(3)固定資産税の減免率を5割りに引き上げ、の3条件を成田国際空港株式会社と国に求めることで、30万回に合意したい」との説明があったようですが、住民側は納得せず、「コンターを再度検討して再提出して欲しい」などの要望が出されたようです。また、9月定例市議会で「成田国際空港株式会社からの何らかの財政的支援を受けて、市独自で移転対象地域の拡大をやる意思があるか」との議員からの質問に対し、市当局は「そのような事をする気はありません」と答えたとのことです。


*9月25日

@「来年7〜9月に成田=キエフにチャーター便運航」ウクライナ副首相
 来日中のウクライナ副首相は昨日の記者会見で、来年7〜9月に成田=キエフ直行のチャーター便を週1往復運航する計画を明らかにしました。また、9月以降は定期便として運航する計画であることも明らかにしました。

@台風12号で27便に最大4時間の遅れ
 成田国際空港株式会社の発表によりますと、房総沖を通過した台風12号の影響で成田空港では今日発着する27便に最大4時間の遅れが出る見込み、とのことです。

@ソウル行き全日空機がエンジントラブルで引き返す
 今日午前9時50分頃、羽田発ソウル行きの全日空1291便・B777-200型機で左エンジンが「ドスーン」と言う音ともに故障しました。このため、同機は右エンジン1基で羽田空港に引き返し、同10時5分に無事緊急着陸しました。同機は離陸後約10分経った頃にエンジントラブルが発生し、機体も大きく振動しました。機内にも焦げ臭い臭いがただよった、とのことです。エンジンの空気を圧縮する装置に異常が発生したものと見られます。

@神戸空港の着陸料を10月から引き下げへ
 神戸市は昨日、10月から半年間、神戸空港を発着する全便の着陸料減免率を引き上げると発表しました。現在は国の基準の3分の2に減免している着陸料を5分の3に引き下げる、としています。これによる減免額はスカイマークで約1,500万円、全日空で約1,000万円となるそうですが、機材が大型化することにより、着陸料収入はほとんど変わらない、とのことです。

@イタリアが全身透視スキャナーの導入を見送る
 イタリアのコリエレ・デラ・ゼラ紙が23日報じたころによりますと、イタリア政府はローマ・ヴェネティア・パレルモ・ミラノの各空港で保安検査のために半年間実施していた実験結果により、この装置の正式導入を中止した、とのことです。理由として「プライバシー対策を強化した結果、担当官によるボディチェックよりも時間がかかる」事を上げています。しかし、正式決定は政府委員会で行われるそうです。


*9月24日

@カンタスCEO「成田・関空とアジアを結ぶLCC直行便検討」
 今日の日本経済新聞によりますと、カンタス航空のCEOは同新聞の取材に答え、同航空が出資している格安航空会社「ジェットスター」を使って、アジアでの格安航空会社路線を拡大する考えを表明しました。「ジェットスター・パシフィック」や「ジェットスター・アジア」を使い、成田空港や関西空港とアジアを直接結ぶ路線を設けたい、としています。このために、アジアの複数の航空会社と協議を進めていることも明らかにしました。同社は日本航空と同じワンワールドに所属していますが、1月にはジェットスターと日本航空との共同事業を提案しています。

@中国が「JATA旅行博」への出展取りやめを通告
 中国政府観光局は昨日、今日から開催された「JATA国際観光会議・世界旅行博2010」への参加を取りやめる、と通告してきました。参加予定の約100名の関係者の来日も取りやめました。同局は理由について「特にない」とコメントしている、とのことですが、漁船衝突問題への抗議と思われます。中国の同博覧会出展は例年、有数の規模を持っており、同博覧会にとって大きな痛手となります。なお、今日、那覇地検は同漁船船長を処分保留のまま釈放する、と発表しました。

@FAAが小糸工業の航空機座席の安全点検と取り外しを命令
 アメリカ連邦航空局(FAA)は23日、米国の航空会社に対して、小糸工業社製の航空機座席を装着している航空機で、同社製座席が安全基準を満たしているかどうか点検し、満たしていない場合は取り外すように命じました。対象となる旅客機は278機となるそうです。


*9月23日

@ジェイエアのパイロットが着陸時に携帯で動画撮影
 日本航空グループのジェイエアは昨日、機長候補のパイロットが8月11日の花巻発大阪行きの便に、訓練のために同乗した際、携帯電話で動画を撮影していたことを明らかにしました。このパイロットは機長と副操縦士の後ろの席から、着陸の際に「自分の勉強のために撮影してしまった」としています。国土交通省の大阪航空局は昨日、同社を厳重注意処分とし、10月6日までに再発防止策を提出するように命じました。航空法では離着陸時の電子機器の使用を禁止しています。

@中国観光当局が業者に訪日旅行自粛を要請
 中国政府観光局は22日までに、同国観光業者に対して訪日旅行の募集や宣伝を自粛するように要請しました。久場島沖での海保巡視船と中国漁船の衝突で船長が逮捕された問題に対する対抗措置と見られます。

@青森空港の日航路線縮小で「カテゴリ3」未対応機種に
 日本航空は昨日、10月31日からの今年度下半期の路線計画を発表しましたが、機材の小型化などで色々な影響が出るようです。青森空港では羽田線が現行の中型機5往復・小型機1往復が順次縮小され、2月以降は小型機5往復・中型機1往復になります。また、大阪線と札幌線に使われる小型機では着陸誘導装置の「カテゴリ3」が使えない機種となります。青森県は濃霧対策のために、31億円をかけて「カテゴリ3」の装置を導入しましたが、これが使えない機種となることで「欠航が増えるのではないか」と、使える機種にするよう日本航空に要請することにしています。

@静岡県が着陸料引き下げの方針表明
 静岡県の川勝知事は昨日の県議会で静岡空港の着陸料を引き下げる方針を表明しました。就航している全日空やフジドリームエアラインズの要請を受け入れたことになります。空港ターミナルビルの賃貸料の引き下げも検討している、とのことです。空港会計は赤字ですが、路線維持のためにはやむを得ない、との考えです。

@世界航空会社の今年の利益が3倍以上に・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は21日、世界の航空会社の今年の利益が89億ドル(7600億円)と当初予想の約3倍以上になる見込み、と発表しました。景気回復と航空各社が過剰な路線拡大を抑制した結果としています。

@エールフランスが「一人旅の子供の隣席に大人はNG」
 エールフランスはこのほど、「一人旅の子供の隣席には大人以外の乗客を座らせる」とする規則を施行しました。小児性愛者の被害から子供を守るため、としています。隣の席に座る子供がいない場合には隣が空席となります。この規則については「非常事態の場合に誰が子供を見るのか」との批判もあります。


*9月22日

@「30万回合意は10月中にも」と平山専務
 今日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社の平山専務は17日(昨日の「日刊航空」では16日となっています?)の記者会見で「30万回」についての地元合意について「早ければ10月中にも、遅くても11月には得たい」と語ったとのことです。また、格安航空会社専用ターミナルについては「当面既存の施設で対応する」考えを示しました。これは、現在の第1ターミナル・第2ターミナルの年間処理能力が4200万人あり、現在は約3300万人程度になっていることから、余裕が、約1000万人あること、さらに、日本航空の路線縮小によりバンカーやチェックインカウンターなどが返還される見込みであることから、これらを格安航空会社に割り当てることが出来る、とのことです。格安航空会社の需要が増大するときには新ターミナルの建設を検討する、としています。

@中国国際航空が今日から成田=成都直行定期チャーター便
 中国国際航空は昨日、成田と成都を直接結ぶ定期チャーター便を今日から週2往復運航すると発表しました。運航日は水曜日と土曜日になります。機材はB757型機を使います。

@全日空が成田=香港線貨物便を増便へ
 全日空は昨日、需要が好調なことから現在は週4往復で運航している成田=香港線貨物便を10月31日から週6往復に増便することを明らかにしました。

@エアアジアXのCEOが記者会見で運賃を間違える
 エアアジアXのCEOが昨日の羽田=クアラルンプール線開設の記者会見で運賃を間違えて発表するハプニングがありました。記者会見では「エコノミーで片道10,000円から14,000円、繁忙期では25,000円程度」としましたが、夜9時過ぎに「片道14,000から68,000円」と訂正しました。なお、「片道5,000円」は10月末までの早期予約のみに適用となるそうです。

@BAが羽田=ロンドン線を来年2月20日に開設
 ブリティシュ・エアウエイズは昨日、来年2月20日から羽田空港深夜・早朝時間帯を使って、羽田=ロンドン線を週5往復で開設することを明らかにしました。運航日は月・火・金・土・日曜日で、羽田発午前6時25分、羽田着午前5時00分となるそうです。欧州の航空会社で羽田空港と欧州を結ぶ路線の運航は初めてとなります。

@会計検査院が羽田空港での保安検査料徴収を勧告
 会計検査院は昨日、「羽田空港で国際線の保安検査料を徴収していないのは不平等に当たる」として、徴収を行うように指摘しました。同院の調査によりますと、国が管理する25空港では羽田空港を除いて、国内・国際線ともに保安検査料を徴収しているそうです。成田空港でも昨年から徴収を始めました。


*9月21日

@「遠くない時期に地元合意を得たい」平山専務
 成田国際空港株式会社の平山専務は16日の記者会見で、 年間発着容量30万回への拡大に対する地元合意に ついて、「地域から理解が得られるように説明を重ね、 努力している。遠くない時期に、できるだけ早く、合 意をいただきたい」と語りました。

@JALエックスプレスが独自料金を検討へ
 今日の朝日新聞によりますと、JALエックスプレスの社長は日本航空グループで統一した固有の料金体制を採用していることについて、割安な独自の料金設定について検討を始めることを明らかにしました。同社は現在、日本航空グループ国内線の約20%を運航しており、2012年までに165人乗りの小型機5機を導入して、所有機を30機とし、国内線の約50%を運航する予定、とのことです。

@エアアジアXが羽田=クアランプール線を正式発表
 エアアジアXは今日、12月6日から羽田=クアラルンプール線を開設することを正式に発表しました。一部座席は片道5,000円で提供する、とのことです。

@全日空機が発電機不具合で引き返す・新千歳空港
 昨日午前11時35分頃、新千歳発中標津行きの全日空4833便・DHC8-402型機が離陸したところ、発電機の不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は新千歳に引き返し、午後0時25分に無事着陸しました。乗客は代替機で午後1時35分に中標津に向かいました。同機は発電機部品を交換しました。

@ボ社が次世代B737型機の月産レートを13年に38機に

JALのB737型機(07年9月福島空港)
 ボーイング社は16日、次世代B737型機の月産レートを2013年第2四半期に38機とすることを明らかにしました。下記事のように、エアバスのA320型機が新型エンジンの採用を検討していますが、次世代B737型機では新型エンジンの採用は考えていないようです。これは、B737型機の主翼の位置が低く、大口径エンジンが付けられないため、のようです。最新型のB737-800型機のエンジンも扁平形状になっています。(右写真参照)

@A320型機の改良で新型エンジンを検討
 エアバスのA320型機の改良について、同社最高執行責任者(COO)はブルームバーグのインタビューに答えて「エンジンの改良により、燃費が約15%改良することになる」と述べ、他の部分の改良も考えていることを明らかにしました。しかし、エンジンについては「エンジンメーカーとの協議は継続中」として、具体的時期などには言及しませんでした。エンジンメーカーの中には「改良エンジンの開発費が膨大になる」と難色を示しているところもあるようです。


*9月20日

@「新くうこうだより」秋号が届きました
 今日、成田国際空港株式会社から「新くうこうだより・秋号」が届きました。今号は2・3面が「第25回成田空港周辺児童 書道・絵画展」で、4面が「空の日」フェスティバル、と「新しい展望スポット・十余三地区防音堤オープン」「多古と成田空港を結ぶシャトルバス運行開始」、5面は成田空港内の各種イベントと「NAAカレンダーの販売」、6・7面の「空港周辺ほっこりスポット」は「芝山・多古・神崎・河内の特産農産物特集」、8面のAir Line Fileは「フィンエア」となっています。

@B777型機との綱引き行われる・成田空港
 今日、成田空港で「空の日」恒例のジェット機との綱引きが行われました。今年使われたのは全日空のB777型機でしたが、応募者の中から選ばれた小学生168人だけで引いたときには、びくともしませんでした。保護者も加えて総勢281人で引いたところ、B777型機はゆっくりと動き出し、15mほど移動しました。

@中国が閣僚級の交流中止打ち出す・航空協議も中止に
 中国政府は19日、日本が中国漁船船長の拘留を延長したことに抗議して「日本との閣僚級以上の交流を暫定的に停止する」と発表しました。また、日本との航空協議も中止することを明らかにしました。


*9月19日

@中国企業が1万人の社員旅行を中止に・海保船と漁船衝突で
 北京の健康食品製造販売会社、宝健日用品有限公司は17日、10月に予定していた1万人規模の訪日社員旅行(6月30日の出来事参照)を中止すると発表しました。尖閣諸島・久場島沖での海上保安庁巡視船と中国漁船との衝突事件を受けた措置、とのことです。
【コメント】これで、中国人の訪日観光客が大幅に減少しなければよいのですが。前原前国土交通大臣がぶち上げた「観光立国・訪日外客2,000万人計画」では、中国からの訪日客をかなりあてにしていたようです。
 この事件の真相は良く分かりませんが、歴史的な経過は「田中宇」さんの「日中対立の再燃」を読むと良く分かります。怖いのは、このような問題で冷静に対処しようとする人を“売国奴”のように言う輩です。中には、自分の政治的野心の下心を隠しながら、“強面”で、一見すると“格好良く”焚きつける人もいることです。そして、マスコミもそれに乗って、あるいは、乗せられて手を貸すことですね。国民の不満を逸らすために、戦争を起こすと言うことは良くある手です。アメリカが有りもしない“大量破壊兵器”を持ち出して、イラク戦争を始めたことにも良く現れていますね。第2次世界大戦を始める前の日本も同じでした。国民の生活苦に対する不満を、“鬼畜欧米”憎しの感情にすり替えて、中国やアジアを占領し、属国化するために国民を戦争に駆り立てました。“閉塞感がただよう”とされる今の日本の状況が、戦前の日本とよく似ているように思えるのは私の思い過ごしでしょうか。

@全日空機が速度計不具合で関西空港に臨時着陸
 昨日午後3時50分頃、羽田発那覇行きの全日空997便・B767-300型機が駿河湾上空を飛行中に、機長席と副操縦士席の速度計が違う値を示す不具合が発生しました。このため、同機は4時35分に関西空港に臨時着陸し、計器を交換して5時15分頃、那覇に向かいました。


*9月18日

@反対派活動拠点3か所の使用禁止命令を1年間延長
 国土交通省は昨日、成田新法に基づく反対派の活動拠点、天神峰現地闘争本部・岩山団結小屋・三里塚野戦病院の使用禁止命令を、来年の9月18日まで1年間延長する事を官報に告示しました。

@那覇空港拡張の環境影響調査方法書の再提出を求める
 昨日、沖縄県庁で記者会見した沖縄大学の桜井俊教授らは、那覇空港滑走路延長工事に関する環境影響調査の方法書について「問題点が多い」と批判しました。特に、那覇空港が自衛隊との共用空港であるにもかかわらず、利用予定機種に自衛隊機が含まれていないことを問題としています。教授らは住民からの意見書を公表し、方法書を再提出するように求めました。

@日本航空が羽田国際線でアメリカンなどと共同運航へ
 日本航空は昨日、10月末からの羽田空港国際線について、アメリカン航空・キャセイ航空・中華航空などと共同運航を行う事を発表しました。

@ユナイティドとコンチネンタルの株主が合併を承認
 ユナイティド航空とコンチネンタル航空は17日、両社のそれぞれの株主総会で合併が高率で承認されたことを明らかにしました。ユナイティド航空では約85%が賛成、コンチネンタル航空では約75%が賛成した、とのことです。これで、合併に向けた最大のハードルがクリアされたことになります。


*9月17日

@「国内線を3万回に、LCC誘致や着陸料割引も」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日開いた記者会見で、2014年度にも国内線を現在の1.5倍(年間3万回)に拡大する考えを明らかにしました。成田空港のハブ機能を強化するために、成田空港と国内を結ぶ路線を現在の8空港から15〜16空港にしたい、としています。また、格安航空会社(LCC)対応のターミナルについても「現在候補地を3〜4か所に絞って検討している」と語り、今月末にロンドンで開かれる格安航空会社の国際会議でターミナル設置を正式に表明する考えを明らかにしました。また、成田国際空港株式会社は着陸料についても、来年3月末の夏季スケジュールから新規路線の開設などにたいして着陸料を割り引くこと、使い勝手の悪い時間帯についても着陸料割引を検討する、としています。

@今日から訪日外国人のための一括サービスを提供
 成田国際空港株式会社は今日から、第2ターミナル到着ロビーで訪日外国人にホテル・レンタカー・外貨両替などを一括してサービスする「成田空港プレミアムコンシェルジュ」カウンターを設置しました。JTBグループの会社と共同でサービスを行います。このサービスはインターネットサイトで英語と中国語を使い、事前に申し込むと、到着時に「成田空港プレミアムコンシェルジュ」カウンターで氏名を告げるだけで、クーポンなどを一括して受け取れるサービスです。期間は今日から11月16日まで2ヶ月間ですが、好評の場合は常設する、とのことです。

@羽田線料金は成田線にプラス7,000円上乗せ・キャセイ航空
 キャセイ航空は昨日の記者会見で、10月末の羽田空港拡張後の東京路線について、羽田=香港線を1日2往復運航し、成田=香港線は現在の1日6往復から5往復にすることを明らかにしました。また、香港→成田の1便は朝6時に成田空港に到着するスケジュールに変更し、これにより、2泊4日の観光が出来るようにする考えを明らかにしました。さらに、羽田空港発の料金は成田空港発の料金に比べて一律7,000円を上乗せする事も明らかにしました。

@ユナイティド航空が成田=北京線を再開へ
 ユナイティド航空は昨日、現在運休としている米国=成田=北京線の内の成田=北京線を10月末の冬期スケジュールから再開すると発表しました。需要が回復していることからとる措置、とのことです。

@「LCCの誘致に積極的に取り組んでいる」中部空港社長
 中部空港会社社長は昨日の記者会見で、格安航空会社の誘致に積極的に取り組んでいることを明らかにしました。すでに、外国の格安航空会社とも交渉し、全日空などが設立を予定している格安航空会社についても、就航を打診している、とのことです。

@国土の検査機が滑走路で立ち往生・宮古空港が閉鎖
 昨日午後0時20分頃、空港の無線装置などを検査する国土交通省の小型ジェット機・ボンバルディアBD-700型機が宮古空港上空で前脚・主脚ともに下りなくなり、手動で下ろして着陸しました。手動で下ろした場合はステアリングが効かなくなるため、滑走路上で立ち往生し、牽引車で移動するまで約25分間滑走路が閉鎖されました。


*9月16日

@山武市住民団体が30万回について説明を要望
 昨日の朝日新聞によりますと、成田空港の南部に位置する山武市の住民団体「市の未来を考える懇話会」は14日、成田空港発着回数を30万回に引き上ることが検討されていることについて、椎名市長に市民への説明を求める要望書を提出しました。要望書では「コース変更に関する情報が少なく、騒音被害に関する住民の不安も強い」としています。なお、山武市は10月4〜6日に市内を3地域に分け、「30万回容量拡大に伴う住民説明会」を開く予定とのことで、「成田国際空港会社と国土交通省の担当者が出席し、説明する」とのことです。

@千葉県経営者協議会が運用時間延長を要望
 千葉県経営者協議会は昨日、森田知事にたいして、例年この時期に行っている会員からの要望をまとめた要望書を提出しました。その中で、成田空港については運用時間を午前5時から翌日午前0時までに延長するように求め、カジノを含めてアミューズメント施設の整備を要望しました。
【コメント】「儲けにつながることなら、住民の睡眠障害や健康障害など知ったことか」と言うのでしょうね。最近の経営者は自らの創意工夫で利益を上げることよりも、外部圧力も含め、儲かることなら「何でもやれ」と言う気持ちなのでしょうか。

@iPhoneを使った翻訳実験を来月1日から
 成田国際空港株式会社は今日、来月1日から来年2月28日まで、成田空港においてiPhone100台を使った、多言語翻訳システムの実用化に向けた実験を行うことを明らかにしました。独立行政法人・情報通信研究機構と共同で実施します。対応言語は日本語・英語・中国語になります。

@MRJが全体設計を完了し、製造段階へ
 三菱航空機会社は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の全体設計図面の製作を終えた、と発表しました。今後は部品製造用の図面作業に入り、今月末から部品の製造を始める予定、とのことです。すでに、機体部分の素材の強度試験などは行っているようです。

@関西空港会社が新規・増便優遇策3カ年延長の検討へ
 今日の日経新聞によりますと、関西空港会社は新規就航と増便にたいして行っている、実質の着陸料が無料となる優遇策を2011年4月から3年間延長する検討を始めた、とのことです。これにより、一番恩恵を受けるのは全日空が設立を予定している関西空港を拠点とする格安航空会社になり、関西空港会社も優遇策延長により、この格安航空会社の就航を一層即す狙いがあるようです。ただ、関西空港は政府から年間75億円(今年)の補給金を受けていること、大阪空港との経営統合を控えていることなど、調整する問題もあるようです。


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