2010年6月後半の出来事


*6月30日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@カタール航空が来春から成田=ドーハ線を直行便に
 訪日中のカタール航空CEOは昨日の記者会見で、4月に開設した成田=関西=ドーハ線の需要が好調なことから、来春にも成田=ドーハ・関西=ドーハ線を分離し、それぞれ直行便とする考えを示しました。

@「成田空港公式ガイドブック」をリニューアル
 成田国際空港株式会社は昨日、明日から成田空港公式ガイドブックをリニューアルし、『成田空港公式ガイド NARITAコンシェルジュ』とすることを発表しました。

@白井市議会が北総線値下げ補助金予算を再度否決
 白井市議会は昨日、市長が提案した北総線運賃値下げ補助金予算案を9対10の僅差で、3月議会に続き否決しました。北総開発鉄道会社は「システムの関係から来月17日からの値下げを実施する」とのことですが、周辺自治体の合意が崩れたことにより、今後の運賃については不透明になりました。

@羽田空港でも航空機落下物被害救済制度を導入へ
 国土交通省は10月の羽田空港D滑走路供用開始に合わせて、成田空港で行われている航空機落下物被害救済制度を導入することになりました。国際線が増えることにより、落下物が多くなると想定されることから導入を決めました。この制度は、落とした航空機が特定できない場合に、制度加盟航空会社が連帯して補償するものです。航空機が特定できた場合はその航空会社が責任を持つことになります。なお、全国の民間航空機による落下物は年間で2〜6件程度。内訳は氷塊が39%、部品が37%、その他(液体など)が24%となっているとの事です。

@中国日用品大手会社が1万人規模の日本旅行を10月に実施
 中国の日用品大手「宝健日用品」は10月に社員への「報奨旅行」として、5泊6日の日本旅行を1万人規模で実施することになりました。首都圏と関西にそれぞれ2泊、東京〜大阪間で1泊を考えている、とのことです。同社の「報奨旅行」は毎年、外国で実施されています。

@国土政務官「スカイマークに考えを聞いてみたい」
 長安国土交通政務官は昨日の記者会見で、スカイマークの茨城空港からの撤退について「一義的には航空会社と地元自治体の話し合いだが、一度、スカイマークの考えを聞いてみたい」と述べました。

@パイロット候補生に総合職勤務を求める・日航と再生機構
 企業再生支援機構と日本航空はパイロット候補生として採用した約130人に対して、地上勤務の総合職への職種変更を求めていることが昨日分かりました。路線の大幅削減でパイロット養成の必要性が薄れ、訓練費の削減も必要になったため、とのことです。また、訓練が始まり、訓練機操縦の資格を持つ候補生155人についても、5〜7年地上勤務を行い、訓練の再開を待つ、とのことです。

@カタール航空CEOがMRJ導入交渉を示唆
 訪日中のカタール航空CEOは昨日の記者会見で、三菱航空機会社の三菱リージョナルジェット(MRJ)の購入について「導入候補の一つとして検討する用意がある」と述べ、近く、三菱航空機会社と交渉することを明らかにしました。条件として「貨物スペースの拡大が必要」と述べています

@台湾・桃園空港の搭乗橋が突然倒壊
 28日午後1時30分頃、台湾台北市にある桃園空港で搭乗橋(ボールディイング・ブリッジ)の一つが突然倒壊しました。幸い、この搭乗橋は移動用モーターの故障で使用が中止されていたため、死傷者はありませんでした。この搭乗橋は韓国のメーカーが製作したもので、耐用年数12年でしたが、納入から5年で倒壊しました。隣の搭乗橋を使い、ターミナルに移動していた到着客から大きな悲鳴が上がったそうです。

@5月の世界国際線旅客が12%増に
 国際航空運送協会(IATA)は29日、5月の世界国際線旅客が前年同月比で12%の大幅な増加となった、と発表しました。

@ベトナム・ダナン空港が“凧”で1時間半閉鎖に
 24日夕方、ベトナム中部のダナン空港近くで上げられた“凧”のために、航空機の離発着が出来なくなり、到着便4便が出発地に引き返したり、近くの別の空港に着陸するトラブルがありました。出発機も大幅に遅れました。警察が凧を揚げている人物を見つけて、凧を降ろさせ、約1時間半ぶりに空港を再開させました。

ダナン空港に残る、米軍掩蔽壕(2007年2月)


*6月29日

@成田空港会社が「団結街道」を封鎖
 成田国際空港株式会社は昨日午前4時から、成田市から取得した旧市道通称「団結街道」を封鎖する工事を行い、午前8時に完了しました。旧市道の入口4か所を高さ3mの鉄製フェンスで囲い、入れなくしました。国土交通省からの許可が出次第、B滑走路の新誘導路工事に入ります。

@福岡発グアム行きのコンチネンタル航空がエンジントラブルで成田に緊急着陸
 今日午後0時15分頃、福岡発グアム行きのコンチネンタル・ミクロネシア航空916便・B737型機が種子島の南方約130Kmを飛行中に、第2エンジンから煙が出ました。このため、同機はこのエンジンを止めて、エンジン1基で成田空港に向かい午後1時40分頃、無事緊急着陸しました。原因は調査中です。

@全日空が成田=瀋陽線をロシア経由に変更へ・燃料費年3900万円節約
 全日空は昨日、現在は韓国を経由するルートで運航している成田=瀋陽線を7月1日から、ロシアを経由するルートに変更することを明らかにしました。これにより、往路は約130Km、復路は約280Kmの短縮になる、とのことです。これによる、燃料費の節約は年間約3900万円になります。また、二酸化炭素の排出量も削減されます。

@強制送還機内で死亡したガーナ人の妻が告訴状提出
 今年3月22日に、強制送還させられるガーナ人男性が、エジプト航空機内で暴れ、入管職員らに取り押さえられた際に、意識不明となり、その後死亡した問題で、この男性の妻(日本人)が昨日、千葉地検に特別公務員職権乱用致死の疑いで、氏名不詳の職員の告訴状を提出しました。この男性は司法解剖をされましたが、「死因は特定できなかった」とされています。妻は「裁判にしなければ、真相は闇の中になってしまう」とのべています。

@今夜の「ガイアの夜明け」で日本航空問題放映
 今日午後10時からのテレビ東京系列の番組「ガイアの夜明け」が「その後のJAL・・・航空 大リストラ時代の光と影」を放映するとのことです。

@日本航空が下地島空港などでの訓練を5月から中止
 日本航空は沖縄県の下地島空港などで実施していたパイロットの飛行訓練を5月から中止していることが分かりました。日本航空側は「更生計画作成中のため」としていますが、「何時再開するのかは不明」としています。大分県での飛行訓練も中止しています。
【コメント】パイロットの技量低下を招くことはないのでしょうか?

@非常ドアの取っ手を動かし、空港に引き返す・中国
 26日午後5時頃、中国・杭州発南寧行きの便で離陸後約20分たって、高度約9000mを飛行中に客室内の与圧が低下しました。このため、同機は杭州の空港に引き返しました。調べたところ、非常ドア近くに座っていた男性が離陸前に、好奇心で非常ドアの取っ手を動かしてしまったため、ドアが緩み、空気が漏れたことが原因でした。非常ドアが飛行中に完全に開いた場合は重大事故になるところでした。この男性は警察に拘束されました。


*6月28日

@「昔とは違い、雰囲気はよい」と平山常務
 成田国際空港株式会社の平山常務は25日の記者会見で「30万回説明会」について、「丁寧な説明が大事。現在までにかなりの数の説明会を開催した。昔とは違い、雰囲気は良い。(地元には)成田空港をきちっとした空港にするという応援的なものはあると思う」と述べました。
【コメント】「昔に比べて」と言っていますが、どのくらい昔のことでしょうか。「22万回に拡大」の説明会を指しているとすると、「悪い雰囲気」だったのに、強引に、「地元の了承を取り付けた」と強弁したことになります。事実はまさに、その通りでした。会社側がまとめたと思われる「22万回説明会質疑要旨」でも、積極的に「賛成」とする意見はほとんど皆無だったにもかかわらず、相川町長は「私に任せて欲しい」と四者協議会の場で「22万回了承」の発言をしてしましました。今回も同じ事をやるのでしょうか。

@「同時離発着での25万回を11年度冬ダイヤで」平山常務
 平山常務は25日の記者会見で、発着回数の増加について「2011年の冬ダイヤからA・B両滑走路からの同時離発着を導入し、25万回にしたい。その後、B滑走路の新誘導路完成で2012年に27万回。30万回が達成できた段階で、地元と空港運用時間延長について話し合いを始めたい。」と述べました。

@三菱航空機会社が今年後半か来年に欧州事務所を設置へ
 今日のブルームバーグジャパンニュースによりますと、三菱航空機会社の江川社長は25日、インタビューに答え、三菱リージョナルジェット(MRJ)の販売営業活動のために、今年後半か来年に欧州に事務所を設置する考えを明らかにしました。

@機内に6時間も缶詰・あわや暴動も警官の差し入れで収まる
 何時の出来事か、どの空港かわからないのですが、スコットランドの空港でフランスの管制官ストで離陸できなかった格安航空会社・ライアンエアー機内で、“あわや暴動”と言う出来事がありました。この便は午後2時に離陸する予定でしたが、午後6時になっても離陸せず、乗客168人は機内に缶詰となりました。この間、客室乗務員は「地上を離れるまでは飲食物は提供できない」と言う規則を盾に、乗客への水やスナックの提供を拒否しました。しびれを切らした乗客が乗務員を取り囲み、険悪な雰囲気になったところ、ライアンエアー側が警察に通報しました。事態を察知した警察側が独自に水とチョコレートを持って、機内に乗り込むと乗客は歓声を上げて、騒動は収まりました。結局、この便は午後8時に離陸しました。
【コメント】水も食料もなしに(トイレは使えたようです)6時間も機内に缶詰にされたら、堪りません。一旦乗客をターミナルに降ろすなどの対策はとれなかったのでしょうか。格安航空会社ですから、ターミナルや駐機場を使用すると余計な費用がかかる事を恐れての措置だったのでしょうか。警察が提供したサービスを航空会社が何故、出来なかったのでしょうか。


*6月27日

@全日空機で不具合・昨日の大阪空港
 昨日午前11時35分頃、大阪発佐賀行きの全日空1653便に使う予定だったDHC8-400型機に不具合が見つかりました。このため、代替機を使って佐賀に向かいました。


*6月26日

@来月17日からの京成線の成田空港路線は?
 今日、京成電鉄に乗ったところ、ホームに来月17日からのダイヤ改正についてのパンフレットがありました。上野=成田空港間には成田スカイアクセスルートや本線ルートを使った様々なタイプが運行され、分かりづらいものでしたが、この中の下図がまとまっていましたので、載せておきます。

@日本航空が成田空港国際線客室乗務員のホテル前泊を廃止へ
 日本航空の再生を手がける企業再生支援機構は、現在、成田空港発の国際線午前10時半出発までの便と、正午まで出発する国際線長距離便の客室乗務員に認めているホテル前泊を廃止する方針を固めました。この制度は通勤による疲労を考慮して設けられたものです。企業再生支援機構は再建中の日本航空には不適当と判断したものです。また、通勤へのタクシー利用も認めない方針です。一部の労働組合は難色を示していますが、9月にも実施する方針とのことです。
【コメント】企業再生支援機構は銀行団におもねるためにやっているのでしょうが、労働者を締め付けるだけで再生が叶うのでしょうか。社員のモチベーションが低下するのではないでしょうか。昔は“花のスッチー”と言われましたが、その勤務は厳しく、平均勤続年数は日本航空で10年強、全日空で5〜6年程度でした(2008年1月16日の出来事参照)。激務に体がついて行けないのが、現状です。今は、もっと短くなっているのではないでしょうか。モチベーションの低下とともに、安全性が犠牲にされる懸念はないのでしょうか。菅首相は「リストラをする経営者が偉いわけではない」という趣旨の発言をしているようですが、企業再生支援機構はどう考えているのでしょうか。そう言えば、バブル崩壊の時に公的支援を受けた銀行員の高額給与が問題にされましたが、こちらは、是正されたのでしょうか。

@日本エアコミューター機が自動操縦故障で引き返す
 昨日午前11時45分頃、鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター3745便・サーブ340B型機が離陸したところ、自動操縦装置が故障しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。乗客は約1時間半後の後続便で出発しました。

@日本航空が静岡県に保証金支払い拒否再考の申し入れ
 日本航空は24日に静岡県を訪れ、静岡=福岡線の搭乗率保証金支払い拒否を再考するように求める申入書を提出しました。これに対して、川勝知事は昨日の記者会見で「支払い拒否の考えは変わらない」と述べています。


*6月25日
@成田空港5月貿易額が大幅増に・08年水準には達せず
 東京税関が昨日発表した成田空港5月貿易額によりますと、輸入額が前年同月比で35.9%増、輸出額が同37.1%増と大幅な伸びとなりました。しかし、回復は著しいのですが、2008年水準にはまだ達していません。

@スカイマークが9月に茨城=神戸線を運休へ
 スカイマークは昨日、4月に就航したばかりの茨城=神戸線を9月から運休とすることを明らかにしました。理由として「自衛隊と共用で、自衛隊への配慮が予想以上で、安定運航が出来ない」としています。しかし、これは運航開始当初から分かっていたことで、75%前後と落ち込んでいる需要から、採算性を重視したのが本当の理由ではないかと、言われています。
【コメント】驚きました。75%前後の搭乗率は、そこそこ良いではないかと思っていたのですが、料金が安い分、搭乗率がこの程度では採算が取れないのでしょうか。格安航空会社の宿命ですね。採算性が悪化すれば、すぐに撤退するのも宿命なのでしょうか。

@全日空が羽田国際線を正式に発表・定期チャーター便も定期便に
 全日空は昨日、10月31日からの羽田空港国際便を正式に発表しました。羽田=ロサンゼルス・羽田=ホノルル・羽田=シンガポール・羽田=バンコク・羽田=台北の5路線です。また、現在は定期チャーター便として運航している羽田=北京・羽田=上海・羽田=ソウル・羽田=香港の4路線を日中航空交渉の結果次第ですが、定期便に昇格させることも明らかにしました。

@日本航空が契約・派遣社員1886人を雇い止めに
 日本航空は現在雇用中の契約・派遣社員1886人を雇い止めにする方針を固めました。また、夏期繁忙期を過ぎた9月以降に国内外で4339人の早期退職者追加募集を始める方針です。さらに、機内食などのグループ14社を外部への譲渡や売却で3772人を削減します。すでに確定している早期退職者も含めて、2010年度連結ベースで人件費を2009年度比約28%減の2763億円まで圧縮する、としています。

@佐賀空港着陸時に意識失い死亡した全日空機長の労災申請を認めず
 昨日、2000年9月11日に佐賀空港着陸態勢に入った全日空機で意識を失い(2000年9月12日の出来事参照)、その後死亡した全日空の機長の遺族が、労災認定を却下されたのは不当、と訴えていた控訴審判決が東京高裁でありました。裁判長は「業務の負荷は過大ではなかった」として、1審判決を支持し、控訴を棄却しました。なお、この便は副操縦士が操縦して無事着陸しています。


*6月24日

@5月運用状況・国際線旅客が18%増に
 成田国際空港株式会社が今日発表した5月の空港運用状況によると国際線旅客が前年同月比18%増となりました。日本人が同19%増、外国人が同24%増、通過客が同7%増となっています。国内線は路線数が増えた事もあり、同49%増の大幅な伸びとなりました。発着回数は同4%増、給油量は同5%増でした。発着回数と国際線旅客は2007年の水準に戻っています。給油量は2008年水準と比べて、かなりの落ち込みとなっています。

@成田空港会社が「Narita CS Project 2010」を発表
 成田国際空港株式会社は今日、7月の成田スカイアクセス開業に合わせた利用者に対するサービス向上の「Narita CS Project 2010」を発表しました。それによりますと、1.駅到着から搭乗までがよりスピーディーに!、2.成田空港ご案内ボランティアの開始、3.テレビ電話によるご案内サービスの実証実験開始、4.成田空港での降車駅がわかりやすく!、5.インターネットの無料化、6.スカイアクセス開業記念【オアシスプロジェクト】、となっています。

@成田空港会社がブランドネーム「WORLD SKY GATE_NARITA」を発表
 成田国際空港株式会社は今日、世界に向けて成田空港をアピールするブランドネームとして「WORLD SKY GATE_NARITA」を発表しました。

@静岡空港で初めてのバードストライクによる引き返し
 昨日午後5時30分頃、静岡発小松行きのフジドリームエアラインズ105便が離陸した直後に、操縦室の窓にツバメが衝突しました。このため、同機は静岡空港に引き返しました。滑走路にツバメの死骸が落ちていました。同空港でバードストライクによる引き返しは初めて、との事です。乗客は約2時間遅れての、代替機での出発となりました。

@日本エアコミューターが福岡=宮崎線を10往復に
 日本エアコミューターは10月31日から福岡=宮崎線を現在の1日7往復から、同10往復に増便する事を明らかにしました。「本数を多くする事で、利便性を高め、需要を喚起する」との事です。

@ベトナムで乗客が非常用脱出装置をいじり作動させる
 22日午前9時20分頃、ベトナムのホーチミン発チューライ行きのベトナム航空サービス9810便・ATR72型機が離陸に向け準備していたところ、乗客の1人が座席近くの非常用脱出装置のレバーを触って作動させてしまう出来事がありました。この乗客は「好奇心で装置をいじってしまった」と話しています。離陸滑走中や飛行中にこの装置が作動した場合、重大事故に繋がる可能性がありました。

@コンチネンタル航空が為替差損1000万ドル
 コンチネンタル航空は21日、「4〜6月決算でユーロ安やポンド安による為替差損1000万ドル(約9億1000万円)を計上する見通しである」と発表しました。

@中国東方航空がスカイチーム加盟手続きに調印
 22日、中国東方航空と世界的航空連合の一つ「スカイチーム」は加盟に向けた正式なプロセスを開始する事での合意書に調印しました。


*6月23日

@成田空港会社がアクセス調査結果公表
 成田国際空港株式会社は昨日、3月12日に実施した「成田国際空港アクセス交通実態調査について(速報)」を公表しました。従業員も含めた全入港者数は3年前の調査に比べて6.7%減となっています。出発客では鉄道類利用者が38.9%、自動車類利用者が56.0%、国内線利用者が5.1%となっています。国内線利用者が前回調査に比べ2ポイント増加しています。外国人は半分がバスを利用しています。

@今日、成田空港会社の株主総会
 成田国際空港株式会社の定時株主総会が今日開催されました。配当金や役員についてはこのページに出ています。

@景気回復受けて成田路線の機材大型化が相次ぐ
 景気が回復してきた事を受けて、外国航空会社が成田路線の機材を大型化する動きが出ています。
 カンタス航空は7月から成田=シドニー線の機材を、A330-300型機からB747-400型機に変更する事を明らかにしました。これにより、週当たり座席数が1256席増加するそうです。
 また、アエロフロート・ロシア航空は夏期繁忙期の予約で7月が90%強・8月が97%と好調なため、成田=モスクワ線の機材を7月の14回と8月1日〜9月1日まで大型のA330-300型機に変更する事を明らかにしました。

@操縦室内で写真撮影をしたスカイマーク副操縦士を処分
 国土交通省は昨日、スカイマークの副操縦士(論旨退職)が昨年4月から今年2月にかけて操縦室内で6回、客室乗務員などの写真を撮影していた事に対して航空業務停止60日の行政処分を行いました。また、一緒にいた機長や客室乗務員にも航空業務停止20日間の行政処分を行いました。一緒に乗務していたがトイレ休憩などで撮影に立ち会わなかった機長3人への処分は行いませんでした。

@日本航空の機長組合などがタクシー利用制限を受け入れへ
 日本航空の機長組合と乗員組合(副操縦士)は会社側の(1)乗務前の通勤ではタクシー利用を一部区間に限り電車とバスを併用する(2)乗務後は深夜早朝を除き原則タクシー利用禁止する、とする提案を受け入れる方向で検討しています。(2)については受け入れを決定し、前倒しで実施しているそうです。(1)については「体力消耗と安全運航の関係について今後も議論する」としていますが、原則的には受け入れる方針、との事です。

@日本航空が夏以降に3300人の早期退職を募集へ
 日本航空は夏以降に3300人の特別早期退職者の募集を始める方針を固めました。内訳はパイロットで約670人、客室乗務員で約570人。、整備関係で約560人、などとなっています。これらは、年内にも退職する事になります。これにより、今年度の早期退職者は合計約7300人となる予定です。

@B767-300型機のエンジン支柱に亀裂
 アメリカン航空はこのほど、同社が運航するB767-300型機のエンジンを主翼につり下げる支柱でひび割れが見つかり、同社が運航する同型機の点検を行ったところ、他の1機でも同様のひび割れが見つかった事を明らかにしました。これを受けてボーイング社はこの支柱の点検間隔を現在の離着陸1500回ごとから、間隔を短くするように勧告する方針、との事です。この支柱については、5年前に同様のひび割れが見つかり、ボーイング社とアメリカ連邦航空局(FAA)は点検間隔を1500回ごとにするよう勧告しています。


*6月22日

@成田市長・芝山町長らが騒音対策拡大の提案書提出へ
 小泉成田市長・相川芝山町長・両市町議会議長・地元県会議員2名が今月にも、成田国際空港株式会社に騒音対策拡大について提案書を提出する、との事です。これは、「年間発着回数30万回に拡大」についての説明会で、住民の反発が強い事から成田国際空港株式会社に対応を求めるため、との事です。内容は(1)移転対象地域に住み続けたい人を対象に実施している、住宅の天井や壁などの手厚い防音工事の適用地域を広げる、(2)両市町が独自に行っている騒音地域への色々な補助事業(2000年11月24日・27日の出来事参照)、具体的には固定資産税の減免率を50%程度に高める事などを実施する、となっています。しかし、「手厚い防音工事」は騒防法や騒特法に基づいたものではなく、実施するには新たな財源が必要となります。また、「固定資産税の減免率を高める」事も、市や町が独自に行うには負担が大きすぎます。これらの財源的な裏付けを成田国際空港株式会社に求めるものとなります。
【コメント】内容が明らかになっていませんが、この中には、住民の要望がもっとも強い「移転補償区域の大幅拡大」は含まれていないようです。

@「成田に格安航空会社ターミナル出来ると影響大きい」茨城県知事
 茨城県の橋本知事は16日の記者会見で、成田空港会社が格安航空会社用のターミナル建設構想を進めている事について「茨城空港への影響は大きい」と危機感を示しました。ただ、「成田空港の格安航空会社用ターミナルで入出国手続きを行わないのであれば、現ターミナルまでバスで移動する事になり、茨城空港のように短時間で入出国するわけにはいかないので、利便性は茨城空港の方が有利」と述べました。

@「名実ともに航空自由化が出来る」と前原大臣
 前原国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で首都圏の航空自由化について「これまで首都圏の空港の枠が満杯でなかなか実現できなかったが、羽田空港と成田空港の発着枠が増えることで名実共にできる素地が整った。作ったものを徹底的に利活用することが大事で、羽田と成田の内際分離も撤廃する」と述べました。

@全日空がMRJの15機購入を正式に決定
 全日空は昨日の取締役会で三菱航空機会社の三菱リージョナルジェット(MRJ)を15機購入する事を決議しました。これにより、購入が正式に決定した事になります。総額で約692億円となり、2013〜2017年にかけての納入となります。


*6月21日

@企業再生支援機構が日本航空への出資額を500億円上積みか
 企業再生支援機構は18日、日本航空の債務超過を解消するために行う出資額を、3000億円から3500億円に上積みする検討に入りました。債務超過額が当初の見込みよりも増えているため、との事です。

@関西空港の5月国際線旅客数が26%増に
 関西空港の5月旅客数(速報値)によりますと、国際線旅客数が前年同月比26%増となりました。外国人旅客数は同54%増で、7ヶ月連続の前年比プラスになります。日本人も同16%増で、3ヶ月連続のプラスとなります。なお、国内線旅客数は同3%減となっています。


*6月20日

@成田空港騒音対策地域連絡協議会度総会を開催
 成田市の騒音地区住民でつくる「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の今年度総会が昨日開かれました。総会では今年度の方針として、「防音工事の恒久化」や「飛行コースの順守」などを求める活動計画が採択されました。総会では新会長として千葉県会議員・成尾政美氏が選任され、成尾氏は「30万回への容量拡大には問題は山積しているが、成田空港をもっと強く大きくするため、問題解決に向けて全身全霊を傾けたい」と挨拶しました。成尾氏はB滑走路直下の久住地区に住んでいます。

@タイ航空機が乱気流に巻き込まれる・4人ケガも軽傷
 今日午前6時35分頃、バンコク発関西空港行きのタイ航空662便・B777-200型機が関西空港に向けて降下中に、高知県沖の太平洋上で乱気流に巻き込まれました。この揺れで、乗客・乗員4人がケガをし、客室乗務員3人が病院に搬送されました。幸いに軽傷だったとの事です。当時、高知県付近には梅雨前線が停滞していました。

@関西空港が格安航空会社の空港使用料を引き下げへ
 関西空港会社は昨日、格安航空会社に対する空港使用料を約1割引き下げる方針を固めました。格安航空会社機をターミナルから離れた駐機場に停めて、搭乗橋を使わずに、乗客をバスでターミナルまで移動する事になります。これにより、搭乗橋使用料を払わずに済み、約1割安くなる、との事です。

@マニラ空港の無線標識「VOR」が故障・目的地変更も
 フィリピンのマニラ空港で19日朝から、「超短波全方向式無線標識」(VOR)が故障しました。このため、目視による着陸が困難になり、目的地の変更が相次いでいます。福岡発マニラ行きのフィリピン航空機もマニラ近郊の別の空港に目的地を変更しました。

@ハンブルグ空港でレザー光線発射の少年を逮捕
 ドイツのハンブルグ空港で、着陸機のパイロットに向けてレザー光線を照射する妨害がありました。空港職員や警察がヘリコプターも使って捜索し、隠れていた19才と17才の少年を赤外線カメラを使って発見し、逮捕しました。この間、着陸経路を変更するなどの安全対策が取られました。レザー光線をパイロットが目に受けると、視力が落ちて着陸が危険な状態になります。日本ではあまり聞きませんが、米国などでは各地の空港で発生しているようです。


*6月19日

@日本航空再生に追加支援求める検討に入る
 企業再生支援機構と日本航空は銀行団に追加支援を求める検討に入りました。リストラ策の前倒しなどで前期の債務超過額が9585億円に拡大し、今期末にも922億円の債務超過が続く、としています。このため、銀行団の債券カット率を83%から90%に引き上げる案が浮上しています。これにより、債権放棄額が500億円程度増加する事になります。これに対して、銀行団は反発を強めると見られます。

@全日空・羽田国際線で羽田=バンコク線を計画へ
 全日空は10月以降の羽田空港国際線で未定だった1路線を羽田=バンコク線に決めた模様です。日本とタイの航空交渉では羽田国際線について「双方が1日1便を運航する」となっており、すでに、日本航空が羽田=バンコク線の運航を表明していました。このままで行くと、この路線を巡って日本航空と全日空の路線獲得競争が予想されていましたが、国土交通省は航空交渉の文言が「日本企業も同等の権益を確保する」となっており、具体的な便数が書いてない事から、両社の路線を認める方向で調整しているようです。

@全日空が関西空港拠点の格安航空会社を検討へ
 今日の読売新聞によりますと、全日空は関西空港を拠点とする格安航空会社設立の検討に入りました。料金は国際線で半額、国内線で高速バス料金並みの1万円未満を目指します。コスト削減のため、中小型機を使い、機材使用率を上げ、機内サービスを簡素化し、パイロットも賃金の安い外国人を採用する、などとしています。早ければ、来年度にも運航を開始する方向で検討しています。全日空とは別のブランド名を考えている、との事です。

@エアニッポンネットワーク機が気象レーダー故障で引き返し
 昨日午後6時20分頃、大阪発高知行きのエアニッポンネットワーク1615便・DHC8-402型機が淡路島上空を飛行中に気象レーダー画面が消えてしましました。このトラブルで同機は大阪空港に引き返しました。


*6月18日

@ボディスキャナーの実証実験が成田空港で7月5日から
 国土交通省は今日、保安検査で全身の画像が写る「ボディスキャナーの実証実験」を7月5日〜9月10日まで、成田空港第1ターミナル南ウイングで行う事を明らかにしました。検査対象者は趣旨に任意で同意した海外渡航者になります。ただし、通常保安検査の免除はないそうです。

@企業再生支援機構が政府に公租公課軽減などを要望
 日本航空の再生を手がける企業再生支援機構は14日、菅首相などに宛てた要望書を提出しました。要望書では、世界的に見て割高な着陸料や航空燃料税などの公租公課の軽減や離島路線維持の仕組みなどについて、「日本の航空業者の財務体質弱体化を招いている」として、見直すよう求めています。
 この要望書について前原国土交通大臣は、今日の閣議後の記者会見で「日航の再建と同時に、日本の航空産業の競争力強化など全体の観点から大変重要な視点だと思っている」と述べました。

@中部空港会社社長が日航2路線の名古屋空港への移管を拒否
 今日の毎日新聞によりますと、中部空港会社の川上社長は同新聞とのインタビューで、愛知県が日本航空の花巻線と青森線について、機材を小型化して名古屋空港への移管を検討している事について、「機材を小型化することで路線を存続できるなら中部空港でもできる」と批判し、「拒否する」と述べました。「中部空港開港時に定期便を中部空港に一元化する事が前提だった」と指摘しました。


*6月17日

@全日空が夏期に成田=ソウル便を週3便増便へ
 全日空は今日、8月10日〜9月26日に成田=ソウル線を週3往復増便することを発表しました。運航日は火・木・日曜日になります。

@着陸のデルタ機から多量の白煙・異常はなし
 昨日午後1時15分頃、上海発成田行きのデルタ航空646便・B747-400型機が着陸した際に主脚から多量の白煙が発生したのを、管制官が目撃しました。同機は自力で駐機場に移動し、点検しましたが、異常はありませんでした。同社では「着陸の際に、強く接地したためではないか」としています。点検のため、A滑走路は約15分間閉鎖されました。

@日本航空の技術系新人が「航空教室」
 昨日、日本航空グループに今年入社した技術系職員が成田空港の搭乗口などで、飛行機の仕組みなどを説明する「航空教室」を行いました。研修の一貫で手書きのパネルなどを使い、乗客にクイズなども交え説明していました。今年は昨年よりも約70人少ない141人が入社しました。この内、約1割が女性、とのことです。

@比内地鶏86羽が圧死・米軍機の騒音が原因か
 14日午後、秋田県大館市の養鶏場で86羽の鶏が圧死しているのが発見されました。この日の午後1時半頃に戦闘機と思われる航空機の編隊が轟音を発して飛行しました。午後3時頃、餌を与えようとして発見されたものです。航空機の轟音に驚いてパニックに陥った鶏が圧死した可能性もある、とのことです。県は防衛施設庁を通じて米軍に問い合わせたところ、米軍横田基地所属の戦闘機3機が飛行していたことを認めた、とのことです。

@日本エアコミューター機で不具合・5便欠航に
 昨日午後0時30分頃、徳之島発鹿児島行きの日本エアコミューター3794便・DHC8-402型機が出発しようとしたところ、エンジンの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同便は欠航となりました。代わりに、鹿児島発徳之島行きに使うことにしたサーブ340B型機も火災警告灯が点灯し、この便も欠航となり、計5便が欠航しました。

@日航と全日空の10月からの羽田国際線ほぼ固まる
 10月31日からの増枠により認められる羽田空港国際線の内、日本航空と全日空の路線がほぼ固まったようです。日本航空はサンフランシスコ線・ホノルル線・バリ線・バンコク線を運航し、全日空はロサンゼルス線・ホノルル線・シンガポール線と他の路線も検討している、とのことです。

@JALグランドサービスで会社側が「厚生計画後に一時金をまとめて支給」
 日本航空グループ企業で地上サービスを行うJALグランドサービスの会社側が、11日の労使交渉で「更生計画が承認された場合、夏冬の1時金をまとめて支給する」と労働組合側に説明したようです。日本航空本体は一時金をゼロにすることを明らかにしています。

@日航も7月分国際貨物燃油サーチャージャーを値下げ
 全日空と日本貨物航空に続き、日本航空も昨日、国際航空貨物にかける燃油サーチャージャーの値下げを発表しました。1Kg当たりで欧米・中東などの長距離が7円下げて80円、アジア遠距離が6円下げて69円、アジア近距離が5円下げて58円となっています。

@副操縦士が急病で客室乗務員が代わって無事着陸
 14日、サンフランシスコ発シカゴ行きのアメリカン航空機で、飛行中に副操縦士が急病になりました。機内で「パイロット免許を持っている人がいたら、申し出て欲しい」と呼びかけたところ、女性の客室乗務員が申し出て、この客室乗務員が副操縦士席に着いて機長を助け、無事にシカゴのオヘア空港に着陸する出来事があった、とのことです。


*6月16日

@成田市と成田空港会社が市道の売買契約
 成田市と成田国際空港株式会社は14日、平行滑走路第3誘導路建設予定地にある市道(通称;団結街道)の成田市所有部分の売買契約を結びました。今回の契約は市道の長さ約700m、面積約2700平方メートルになります。買収金額は約750万円、とのことです。

@主要旅行業者の4月取扱額で海外旅行が1.7%増に
 観光庁がまとめた国内主要63旅行社の4月旅行取扱額によりますと、海外旅行が前年同月比で1.7%増と2ヶ月連続のプラス、国内旅行が同0.7%増と17ヶ月ぶりのプラス、外国人旅行が同13.3%増で4ヶ月連続のプラスとなりました。

@日本貨物航空も貨物燃油サーチャージャーを値下げへ
 日本貨物航空は昨日、7月分の国際航空貨物にかける燃油サーチャージャーの値下げを明らかにしました。それによりますと、1Kg当たりで欧米・中東などの長距離で7円下げて79円に、アジア遠距離で同6円下げて67円に、香港・韓国・中国で同5円下げて56円となります。

@B737型機機の月産レートを再度上げる・ボーイング社
 ボーイング社は15日、B737型機の月産レートを2012年初期から35機にすることを明らかにしました。同社は5月に、月産レートを31.5機から34機に上げることを発表していましたが、これをさらに増やしたことになります。

@成田空港を離陸するルフトハンザ航空のA380型機

成田空港に就航したばかりのルフトハンザ航空のA380型機の離陸
(2010年6月16日午前10時;航空科学博物館駐車場にて)