2011年12月前半の出来事


*12月15日

@「共生財団」の存続固まる・自治体も毎年出資へ
 13日に開かれた成田市議会の空港対策特別委員会で、成田市は資金枯渇が心配されている「成田空港周辺地域共生財団(共生財団)」について、公益法人に移行して、2013年度から成田国際空港株式会社と周辺自治体が毎年分担金を出資して、存続させる方針が固まった事を明らかにしました。今後20年間で出資金は約95億円になる見込み、との事です。

@リムジンバスジャック訓練
 昨日、成田空港でリムジンバスで刃物を持った男が乗客に斬りつけ、7人が負傷したとの想定で訓練が行われました。このリムジンバスを第1ゲートでパトカーを並べて停車させ、降りてきた乗客の救助と治療を行い、犯人を確保しました。千葉県警成田空港署やバス会社・医療機関などの約70人が参加しました。

@全日空が年内の羽田=北京線へのB787型機投入を取りやめ
 全日空は今日、年内に予定していた羽田=北京線へのB787型機投入見送りを正式に発表しました。昨日の出来事で書いた、ボーイング社からの納入遅れが原因です。羽田=北京線は来年1月14・17・18日にB787型機を使います。また、新規就航する羽田=フランクフルト線は1月21〜31日は週3便をB787型機で運航しますが、予定していた2月1日からのB787型機による毎日運航は当面見送り、B787型機が使えない場合はB777-200ER型機で運航します。

@ピーチ・アビエーションが運賃を発表・片道250円も
 ピーチ・アビエーションは今日、来年3月1日から就航する関西=福岡線と関西=新千歳線の運賃を発表しました。バーゲン運賃として3月24日まで、2路線で合わせて5000席を片道250円で提供するとしています。通常運賃は関西=福岡線が3780円〜11780円、関西=新千歳線が6480円〜19780円となっています。

@日本航空が来年2〜3月の燃油サーチャージャーを据置に
 日本航空は昨日、来年2〜3月の国際線運賃にかかる燃油サーチャージャーを現在と同じにする事を発表しました。

@「来年の航空燃料価格は下落する見込み」IATA
 国際航空運送協会(IATA)はこのほど、2012年の平均航空燃料価格が99米ドルとなる見込みと発表しました。2011年の平均航空燃料価格は112米ドルになると見込まれていますので、10米ドルを超える下落となる見通しです。

@アメリカン航空が操縦マニュアルをiPadに移行へ
 アメリカ連邦航空局(FAA)は16日から、アメリカン航空が現在使用している紙媒体の操縦マニュアルとチャートを、iPadを使ったデジタルデータに変える事を許可しました。数ヶ月かけて、実際の飛行で試験を積み重ねてきましたが、今回、全面的に移行する許可を出したものです。これを受けて、アメリカン航空は全ての運航便でiPadを使う事になります。


*12月14日

@「LCC新施設は来夏に供用開始したい」成田空港会社
 昨日開かれた成田市議会空港対策特別委員会に出席した成田国際空港株式会社の地域共生部長は、第2ターミナルに新設する格安航空会社(LCC)用の新施設(11月29日・30日出来事参照)について「来年夏には対応できるようにしたい」と述べました。すでに、入札の募集を終えて、決定し次第、着工するとの事です。

@エアインディアが夏季ダイヤから成田=デリー線を増便
 エアインディアはこのほど、来年夏季ダイヤが始まる3月26日から、現在は週4便で運航している成田=デリー線を週5便に増便する事を明らかにしました。運航日は成田発で月・水・木・土・日曜日となっています。

@成田空港会社の固定資産税軽減措置を来年度も継続
 10日、来年度の税制改正大綱が決まりましたが、その中で、成田国際空港株式会社の業務用固定資産にかかる固定資産税の軽減措置を延長する事が決まりました。

@スカイマークの11月搭乗率で成田=新千歳線が74.0%
 スカイマークがこのほど発表した11月の搭乗実績によりますと、「成田シャトル」の成田=新千歳線は搭乗率が74.0%となりました。成田=旭川線は53.2%でした。成田=新千歳線は2月1日から1日2往復になります。

@ユナイテッド航空機がパンクし、A滑走路18分閉鎖
 11日午後3時54分頃、サンフランシスコ発成田行きのユナイテッド航空837便・B747-400型機がA滑走路に着陸した際に、主脚のタイヤ1本がパンクしました。同機は誘導路上で動けなくなり、牽引車で駐機場まで移動しました。A滑走路は清掃のために約18分間閉鎖され、到着11便と出発7便に最大20分の遅れが出ました。

@全日空のB787型機に納入遅れか
 今日の「日刊航空」によりますと、全日空のB787型機に納入遅れが発生しているようです。3号機は長距離国際線仕様ですが、この3号機は昨日現在受領できていない、との事です。このため、全日空は当初、年内にも羽田=北京線に投入する予定でしたが、これを、取りやめる検討を始めているようです。「大幅な納入遅延の情報はない」との事で、来年1月22日に開設を予定している羽田=フランクフルト線への投入には間に合うと見ています。なお、日本航空へのB787型機の納入も、当初の年内から、来年の2月頃に延びているようです。

@全日空B787型機国内線仕様は330席を検討
 今日の「日刊航空」によりますと、全日空は来年度から国内線に投入するB787型機の座席仕様を330席とする計画、との事です。現在運航している1号機と2号機は暫定仕様で264席となっています。右写真は現在国内線で運航しているB787型機の機内です。

@明日から羽田空港で滑走路誤進入表示パネル運用
 羽田空港で明日から、離着陸機が使用中の滑走路に、管制指示の聞き間違いなどによって誤って進入するのを防止するためのパネルの運用が始まります。滑走路手前で「STOP」という文字が自動で大型パネルに表示され、パイロットの注意をうながすものになります。

@「爆弾が入っているから気をつけて」と冗談を言った男性が降ろされる
 11日午後8時10分頃、羽田発新千歳行きのエアドゥ37便・B767-300型機の出発前に、搭乗した車いすの男性が、荷物収納を手伝った客室乗務員に「爆弾が入っているから気をつけて」と言いました。この男性は機長判断で降機させられました。男性は「冗談だった。迷惑をかけて申し訳ない。」と話していました。同便は乗客全員の荷物を再検査して、約1時間5分遅れで新千歳に向かいました。

@機内持ち込みに消臭剤など認める方針
 国土交通省は昨日、機内に持ち込める品目に消臭・芳香・清涼などのスプレーを追加する方針を決めました。また、現在はインスリンだけ持ち込みを認めている、治療用薬剤注射器にインターフェロンとアドレナリンも追加する方針を決めました。

@日本貨物航空が1月燃油サーチャージャーを値上げ
 日本貨物航空は7日、来年1月の国際航空貨物にかける燃油サーチャージャーを値上げすると発表しました。長距離が1Kg当たり7円上がり135円、遠距離アジアが同6円上がり115円、近距離アジアが同5円上がり96円となります。

@B787型機が無着陸飛行の世界記録
 ボーイング社は8日、去る6日にB787型機がシアトルからバングラディッシュのダッカまで、東回りで無着陸飛行し、このクラス(機体重量44〜55万ポンド)としての世界記録を樹立した事を明らかにしました。また、同機は2時間の給油後、東回りでダッカからシアトルに戻り、42時間27分で世界を一周した、との事です。

@サウスウエスト航空がB737MAX型機など208機を発注
 ボーイング社は13日、米・サウスウエスト航空からB737MAX型機150機とB737型機58機を受注したと発表しました。金額、機数共に過去最高になります。

@エティハド航空がB787型機を10機発注
 エティハド航空は12日、B787-9型機を10機追加発注すると発表しました。これにより、同社のB787型機発注は合計41機となりました。

@フィリピンでスラム街に小型貨物機墜落し少なくても13人が死亡
 10日午後、フィリピンのマニラ国際空港を離陸したミンドロ島行きの小型貨物機が空港近くのスラム街に墜落し、パイロット2人を含む少なくても13人が死亡しました。同機は離陸後に「計器に問題がある」と連絡してマニラ空港に引き返す途中で墜落したものと見られています。


*12月10日

@都合により、3日間更新できません。次の更新は14日の予定です。

@スカイマークの成田=神戸線が3月1日からに決定
 スカイマークは昨日、「『成田シャトル』の一環として、成田=神戸線を来年3月1日から、1日2往復で運航を開始する」と発表しました。この他にも、羽田=関西線・関西=新千歳線・関西=那覇線を3月25日から運航するとの事です。

@「羽田は日本の航空産業の最大の財産」と羽生笹川平和財団会長
 昨日の「日刊航空」によりますと、笹川平和財団会長で元国土交通審議官の羽生次郎氏は、先月30日に開かれた「自由化と羽田の国際化」と題する講演の中で、「羽田は日本の航空産業の最大の財産。自由に使うか、成田を気にしながらチョロチョロ使うか、非常に大きな差が出てくると思う。」と述べました。また、羽田空港5本目滑走路について「第5本目 の滑走路は難しいとは思わないが、騒音や飛行経路の問題ですぐには造れず、合意形成に10 年かかるかもしれない。」と述べました。
【コメント】羽生氏は「5本目滑走路は難しいとは思わない」と言ったそうですが、講演では具体的な計画や問題点を示したのでしょうか。今でさえ、おそるおそる慣らし管制をやっている状態で、パイロットは陸上を避ける「 CVA 進入方式」(11月16日出来事参照)を嫌がっているのに・・・。


*12月9日

@日本航空が3月末からB787型機を成田3路線に投入
 日本航空は昨日、B787型機を使う成田=ボストン線を来年4月22日から就航させる事を明らかにしました。また、3月末から成田=デリー線・成田=モスクワ線・羽田=北京線にB787型機を投入する事も明らかにしました。

@「来年の再上場をめざす」日本航空社長
 日本航空の大西社長は昨日の記者会見で、株式の再上場について「経済環境に拘泥するのではなく、自らのやるべき事をしっかりとやる事で、来年の再上場目標をしっかり果たしたい。」と述べました。また、アメリカン航空の経営破綻の影響については「アメリカンの株主も路線の縮小は望まないだろう。共同運航やマイレージサービスについては引き続いてやる事になっており『影響は全くない』と言って良い。」と述べました。

@ジェットスター・ジャパンが客室乗務員募集を開始・19日締め切り
 ジェットスター・ジャパンは昨日の記者会見で、客室乗務員450名などの募集を始めた事を明らかにし、ジェットスターの日本支社長は「今後、3年〜5年で機材を24機に増やし、社員は1500名程度になるだろう。」と述べました。なお、客室乗務員の応募条件は「20才以上」だけで、勤務地は成田空港、プレエントリーの締め切りは今月19日、との事です。詳しくはこのページで確認してください。

@主要58社の10月旅行取扱額が3ヶ月連続の前年プラスに
 観光庁が昨日発表した、主要旅行会社58社の10月取扱額(速報)によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比4.7%増となり、国内旅行取扱額は同0.5%増となり、どちらも3ヶ月連続の前年比プラスとなりました。また、外国人旅行取扱額は同20.8%減ですが、回復基調に変わりはありません。


*12月8日

第2ターミナルのクリスマスツリー
ファルマン機もちょっとお洒落
@低騒音機率を15年度に90%に・新エコエアポート計画で
 成田国際空港株式会社は「成田国際空港 環境報告書2011」の中で、2015年までの「新エコ・エアポート基本計画」を明らかにしていますが、それによりますと、低騒音型の航空機の導入率を2015年までに90%とする事を掲げています。また、NOXやCO2の排出量を2015年までに5%削減し、業務用車両や空港内車両で低公害車の占める割合を5%増加させる、としています。

@今日から成田=那覇線が就航・スカイマーク
 今日からスカイマークの成田=那覇線が1日2往復で就航しました。この路線でも、約3ヶ月間、片道980円の航空券を1便当たり約20席設けています。

@日本航空の10月国際線が8.9%減と大幅に回復
 日本航空が昨日発表した10月の旅客輸送実績によりますと、国際線では旅客数で前年同月比8.9%減となり、8月・9月の約30%減から大幅に回復しています。搭乗率は同5.8ポイント減の71.9%でした。また、国内線は旅客数が同9.0%減となり、利用率は同70.6%でした。

@全日空10月輸送実績は堅調
 全日空が昨日発表した10月の輸送実績によりますと、国際線旅客数が前年同月比29.1%増となり、利用率は同6.5ポイント減の73.3%でした。国際線は大幅に座席数を増やしている中で堅調に推移しているようです。また、国内線は旅客数が同2.3%減で、利用率は67.2%となりました。

@来年の世界航空業界利益が49%減の見込み・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は7日、「欧州金融不安の影響で2012年の世界航空業界の最終利益が、2011年に比べて49%減の約35億ドルになる見込み」と発表しました。9月時点での見通しは49億ドルとしていました。さらに、「欧州金融不安の対応に失敗した場合には、2012年の最終損益が83億ドルの赤字になる事もあり得る」としています。


*12月7日

「成田空港・その役割と現状〜2011〜」が載りました
 毎年この時期に発行されている「成田空港・その役割と現状」の2011年版が成田国際空港株式会社のホームページに載りました。

@「わたしの一番の風景フォトコンテスト〜ふるさと成田空港〜」募集中
 成田空港周辺地域写真コンテスト実行委員会は1日から、「わたしの一番の風景フォトコンテスト〜ふるさと成田空港〜」の写真を募集しています。応募期限は来年1月16日までで、募集方法はこのページにあります。

@国土交通省が乗客搭乗中の給油を認める方針
 国土交通省は格安航空会社(LCC)などの航空機の運用効率を上げるために、現在は安全上の理由から禁止している、「乗客が機内にいるときの給油」を認める方針を固めました。「国際競争力の強化にもつながる」としています。
【コメント】今まで認めなかったのは何だったのでしょうか。給油作業の安全性に格段の向上があったとも思えないのですが、航空会社の要求をのんだのでしょうか。

@日本航空が下地島空港覚書からの撤退を沖縄県に申し出
 沖縄県副知事は昨日開かれた本会議の質問に答えて、パイロットを訓練するために作った下地島空港維持の覚書について、日本航空が「2011年度限りで覚書を解約する」と表明している事を明らかにしました。理由として経営環境の悪化と今後、パイロットの大規模な訓練計画がない事を上げている、との事です。下地島空港は日本航空と全日空がパイロットの訓練のために建設を強く要請して出来たものです。覚書により、年間の維持費6億円は日本航空と全日空が半分ずつ負担する事になっています。副知事は「他への転用は難しい。1年程度の予告通知で撤退する事には応じられない。」と答弁しました。

@マレーシアの消費者苦情でLCC「エアアジア」への苦情が激増
 マレーシアの全国消費者苦情センターがまとめた1〜7月の苦情件数によりますと、格安航空会社(LCC)「エアアジア」に対する苦情が863件と全体の43%を占めたそうです。苦情の主な内容は「運賃は安いがサービスが悪い」「問い合わせに対する回答が遅い」「多くの付加料金をとられる」「遅延が多い」などとなっています。「エアアジア」に対する苦情件数は2008年が448件、2009年が708件、2010年が843件となっており、今年は7月までで前年を上回りました。路線の拡大も影響しているようです。

@ベトナム当局が滑走路を誤指示した管制官などを懲戒処分に
 ベトナムの航空当局はこのほど、ホーチミン市のタンソニアット空港で10月1日に起こった、着陸機を工事中の滑走路に着陸するように誤指示したトラブルで、管制官らを3ヶ月の停職処分などの懲戒処分にしました。他の管制官が誤指示に気がついて、訂正指示を出したために、事故は免れました。

@トランスエアロ航空がA320neo型機8機を正式発注
 エアバスは5日、ロシアのトランスエアロ航空からA320neo型機8機を正式受注したと発表しました。なお、これは、モスクワ航空ショーで覚書を取り交わしていたものです。


*12月6日

@「成田=シドニー線は好調」カンタス航空日本地区営業本部長
 カンタス航空の日本地区営業本部長は「日刊トラベルビジョン」とのインタビューで、「大震災の影響はあったが、その後の回復は早く、成田=シドニー線の7〜9月の搭乗率は80%を超えていた。教育旅行が好調で、一度キャンセルした団体で、再度予約してくれたところもあった。オーストラリア会計年度(2010年7月1日〜2011年6月30日)でも、この路線は目標通りの数値に達した。」と述べました。カンタス航空は成田=パース線の直行運航を取りやめた事により、現在はオーストラリア直行便はこの成田=シドニー線だけになっています。


*12月5日

@東京都が横田基地騒音で米軍と国に要請書
 東京都は2日、米軍と国に対して横田基地の航空機騒音に関する要請書を提出しました。要請書では、夜10時から翌朝6時までの飛行中止を徹底する事、朝6〜7時までと夜9〜10時までは極力飛行を行わない事、土日・祝日・お盆・年末年始・入学試験などの全面的な飛行中止を求めています。

@全日空の貨物機が尻もちトラブル
 2日午前3時58分頃、羽田発那覇行きの全日空貨物機・B767-300F型機が、那覇空港に着陸した際に、機体尾部にあるテールスキッドを滑走路に接触させ、滑走路灯火2基を破損させるトラブルがありました。この影響で、滑走路が約12分間閉鎖されました。

@北海道エアシステム機がバランス不適切で2便が欠航
 昨日午後2時45分頃、丘珠発女満別行きの北海道エアシステム343便の到着後点検で、機内のバランスの取り付け方が違っている事が分かりました。このための点検で、折り返し便など2便が欠航となりました。

@全日空がパイロット対象の訓練会社を設立
 全日空は1日、操縦士の機種変更や昇格訓練を行う「パンダ・フライト・アカデミー」を設立しました。B737型機やA320型機などのライセンスを取得するために、シミュレーターを使って訓練します。
【コメント】世界的にも格安航空会社(LCC)の急拡大などで、操縦士が足りなくなっており、経歴詐称や資格詐称などのトラブルが続発しています。これに対応したものでしょうね。海外のパイロットも訓練するようです。

@ジェットスター・ジャパンが客室乗務員450名を採用へ
 ジェットスター・ジャパンは2日、今後3年間で客室乗務員450名を採用する、と発表しました。募集要項は8日に発表する予定ですが、「20才以上であれば、誰でも応募できるようにする」としています。

@「B787型機開発秘話」を上映中・千葉県立現代産業科学館
 千葉県市川市にある「県立現代産業科学館」の全天周スクリーン「サイエンスドーム」で18日まで、B787型機の開発に関わる映像が上映されています。平日は10時からと13時15分からの2回、土日は15時からも上映されるようです。料金は大人で300円との事です。

@キャセイ航空労使が平均5%の賃上げで合意
 キャセイ航空の労使は先週、給与を平均5%引き上げる事で合意しました。また、年末のボーナスを1ヶ月分とする事でも合意した、との事です。


*12月4日

@色づく銀杏と新旧管制塔
 先月25日に成田空港事務所に行ったときに撮った、銀杏と新旧管制塔です。今は、銀杏の葉も散っているのではないでしょうか。

アジアの格安航空会社(LCC)」に追加しました
 「アジアの格安航空会社(LCC)」のページに、分かる範囲で追加しました。日本で来年就航する予定の3社も載せておきました。

@年末年始の海外旅行は4.7%増に・JTB調査
 ジェイティービー(JTB)が2日に発表した年末年始(12月23日〜1月3日)の旅行動向調査によりますと、旅行に出かける人は前年同期比で1.5%増となる見込みです。この内、海外旅行は同4.7%増となる見込みとの事です。日並びが良くなく、連続休暇が取りにくい今期ですが、シンガポール・台湾・香港・中国が10%前半の伸びになっています。

@東京・陸軍練兵場跡を「重要航空遺産」に認定
 日本航空協会はこのほど、今年の「重要航空遺産」に日本で初めて動力機が飛行した、東京代々木の「陸軍練兵場跡」を認定しました。ここで、1910年12月19日に徳川好敏・日野熊蔵両氏がそれぞれ海外で買い入れた、動力機による日本初飛行に成功しました。写真などは3月6日の出来事を参照してください。


*12月3日

「航空機騒音の健康影響に関する調査・研究・アンケート等リンク集」に追加しました。

@通信なくても使える翻訳スマートホン貸し出し
 携帯電話のレンタルサービスを手がける「東京ベイ通信」は12日から、成田空港で翻訳機能のついたスマートホン貸し出しサービスを始めます。これまでの翻訳機能付携帯電話は通信を使い翻訳をしますが、「東京ベイ通信」のスマートホンは翻訳機能を内蔵しているために、通信しなくても使える事が特徴になります。渡航先で通信代金を気にせずに使える事になります。1日1300円で、日本語・英語・中国語が翻訳でき、音声も使えます。

@岩国爆音訴訟で住民が健康被害の可能性を指摘
 1日に行われた、岩国基地爆音訴訟の第14回口頭弁論で、住民側は「岩国基地移転で、高騒音機のスパーホーネットが移転してくるため、騒音が増大する」と主張しました。また、沖縄県が行った米軍基地周辺の健康調査などを基にして「高血圧や胃潰瘍など具体的な健康被害を受けたり、リスクが高まっている可能性がある」と主張しました。

@宮崎空港の不発弾撤去で8日朝2時間半閉鎖に
 宮崎空港で見つかった米軍の250K不発爆弾を処理するために、8日朝に約2時間半にわたり空港が閉鎖差されます。この影響で、21便が欠航となる見込みですが、作業が長引いた場合には最大51便が欠航する可能性がある、との事です。

@国土交通省が大阪空港周辺の移転跡地買い取りを打診
 国土交通省大阪航空局は伊丹市に対して、現在公園などで貸し付けている周辺の移転補償跡地の買い取りを打診している、との事です。これに対して伊丹市では「買い取り額は数百億円にもなる見込み」と反発しています。


*12月2日

@マカオ航空が来年4月20日から増便へ
 マカオ航空は昨日、来年4月20日から成田=マカオ線を現在の週2往復から4往復に増便し、さらに、7月3日から1日1往復に増便する事を発表しました。

@日ロ航空交渉・成田枠増加などで合意
 国土交通省は昨日、先月28〜30日まで東京で行われていた日本とロシアの航空協議で、ロシア側の成田空港枠を現在の週15便から、来年3月下旬から始まる夏季ダイヤで週37便まで認める事で合意しました。また、日本側のロシア上空通過枠を現在の週140便から184便に拡大します。また、現在は通過禁止となっているA380型機についても通過を認める事になりました。しかし、日本側が求めていたロシア上空通過料無料化については進展がありませんでしたが、ロシアが他国との間で無料化に合意した場合には、日本についても無料化する事になりました。

@成田空港で除雪訓練
 昨日、成田空港で除雪訓練が行われました。20台の車両が滑走路幅の60mや誘導路幅の30mで雁行する訓練を繰り返しました。成田国際空港株式会社は昨年、除雪関係車両を28台まで増強し、A滑走路15分、B滑走路10分での除雪が行えるようになりました。

@2010年のバードストライクは1745件、羽田空港が大幅増加
 国土交通省が先月29日に明らかにしたところによりますと、2010年に全国で起こったバードストライクは1745件に上りました。2009年よりも128件増加しています。この内、羽田空港では昨年10月のD滑走路供用開始の影響もあり、69件増加しています。今後、羽田空港のバードストライク対策として夜間の鳥監視強化や空港鳥探知レーダーの設置などを検討しているそうです。
【コメント】バードストライクは全国では頻繁に起こっているものですね。1日当たり平均約5件になります。このページで取り上げているのは、ほんの一部という事になります。

@中国東方航空がパイロットの英語力強化を打ち出す
 先月29日に関西空港で無許可離陸トラブルを起こした中国東方航空はこのほど、公告の中で「パイロットの英語による通信を規範化する必要がある」と強調して、パイロットの英語力を強化する方針を示唆しました。


12月1日

@12月のアクセス数は25,072回でした。

@スカイマークが成田=福岡線でも980円のバーゲン運賃
 スカイマークは昨日、来年2月1日から運航を開始する成田=福岡線(1日2往復)でも、980円のバーゲン運賃を設定する、と発表しました。1便当たり、20席となります。期間は3ヶ月程度としています。また、2月1日からは現在1日1往復で運航している成田=新千歳線も1日2往復に増便します。

@今日から、成田空港「おもしろ旅自慢キャンペーン」
 成田国際空港株式会社と日本旅行業協会は共同で、今日から「おもしろ旅自慢キャンペーン」を始めました。成田空港経由で行った海外旅行の体験談(600〜800字)と写真1~3点を、3月18日まで募集します。応募者全員に成田空港オリジナルネックピローをプレゼントし、20点の優秀作品を選び、旅行券5万円分やタブレットPCをプレゼントします。また、優秀作品の中から選抜して、小冊子を作って成田空港などで配布します。応募はここから出来ます。

@機長がアルコール検査で引っかかり欠航に・全日空
 昨日午前9時30分に出発する予定だった、福岡発羽田行きの全日空機で、機長がアルコール検査をパスできなかったために乗務できず、この便が欠航となりました。機長は前夜、副操縦士と共に福岡の居酒屋で午後9時半頃まで、焼酎の水割りを6杯飲んだ、との事です。社内規定の呼気中アルコール0.2ミリを、0.1ミリオーバーしたそうです。
【コメント】このような場合には時間をおいて何回もアルコール検査を繰り返すものですが、今回は5回検査してもだめだったようです。このような人に操縦を任せないで正解ですね。欠航に遭遇した人は気の毒でしたが。

@ピーチ・アビエーションが150億円に増資
 全日空系の格安航空会社(LCC)・ピーチ・アビエーションは昨日、株式を3005万円から150億5万円に増資しました。今後の事業拡大に備えたものです。今回の増資により、株式取得割合は全日空が38.67%、ファースト・イースタンが33.3%、INCJが28%となりました。