2011年4月前半の出来事
*4月15日
@成田空港関係路線情報(その7)
成田空港乗り入れ航空会社の減便や増便などの情報が複数ある場合にはまとめて書きます。
・スカイマークは昨日、成田空港の国内線、新千歳・旭川・福岡・那覇を結ぶ4路線開設を10月30日から行う事を発表しました。機材はB737-800型機を使います。
・ルフトハンザ航空はドイツ発の成田線の直行運航を15日のドイツ発から復活するとのことです。また、成田=フランクフルト線へのA380型機による運航も復活させる、とのことです。
・シンガポール航空は延期していた成田=ロサンゼルス線へのA380型機の投入を7月1日から開始することを明らかにしました。
・タイ航空は3月28日から行っている成田=バンコク線の減便を26日まで延長し、さらに、5月11日〜31日間にも行うとのことです。また、25日までと5月12日〜28日までの成田=プーケット線を成田=バンコク間の運航とする、とのことです。
@運安委が事故報告書の結論部分を証拠提出しない方向で調整
運輸安全委員会は鉄道や航空機事故の調査報告書を警察捜査の証拠とすることについて、結論部分については証拠として提供しない方向で警察庁と協議している、とのことです。
@ゴールデンウイークの海外旅行意識は昨年よりも高い
ビッグローブは昨日、「旅比較ねっと」でのゴールデンウイークの過ごし方に関する意識調査の結果を明らかにしました。それによりますと、最も意識が高かったのは「自宅で休養」の50.4%でしたが、国内旅行やテーマパークなどへの日帰り旅行や、海外旅行についての意識は前年調査よりも高かった、とのことです。海外旅行は前年の3.4%から6.7%に増加しています。調査は3月30日と31日に行われ、対象者は1800人となっています。
@米国でまた管制官が居眠り
13日、米国ネバダ州のリノ・タホ国際空港で管制官が居眠りをして16分間交信が途絶えるトラブルがありました。この間、病人を搬送していた航空機が他の施設と交信を行い無事着陸しました。先月下旬にもワシントンのレーガン空港でも居眠りトラブルがありましたが、米国ではその他にもシアトルの空港でも複数回の居眠りトラブルがあり、2月にはテネシーの空港でもあったそうです。
14日にはアメリカ連邦航空局(FAA)の航空管制担当責任者が辞任しました。この背景には予算不足で夜間の管制勤務が1人で行われていることがあります。米国では管制ミスが2007年の1040件から2010年には1887件と約81%も増加しています。
【コメント】航空業界の要望に応えて便数をどんどん増やす一方、管制に対する予算を削ったり、管制官に対する負荷を増やしたりすれば、このような結果になるのは当然のことですね。
*4月14日
@全日空が成田=仁川線を運休、成田=北京線を減便
全日空は今日、大震災による需要の減少を受けて、5月9日〜31日まで成田=仁川線を運休、成田=北京線を1日2往復から1往復に減便することを明らかにしました。また、国内線6路線も減便します。詳しくは同社ページを見て下さい。
@全日空が6月1日からの旅客燃油サーチャージャー引き上げを発表
全日空は今日、6月1日〜7月31日までの国際線旅客運賃にかかる燃油サーチャージャーの引き上げを申請したことを発表しました。それによりますと、欧米線などは片道7500円、ハワイ線などは同5000円、タイ線などは同4500円、ベトナム線などは同3000円、台湾線などは同2500円、韓国線は同1000円の値上げとなっています。
@全日空系格安航空会社が申請出す
全日空系格安航空会社「A&F Ariation」は昨日、国土交通省に事業経営に関する申請を行いました。それによりますと、来年3月に関西=札幌線と関西=福岡線を開設し、5月に関西=仁川線を開設する、としています。運賃は大手正規運賃の半額程度を目指す、とのことです。
*4月13日
@スカイマークが成田路線に格安料金を導入へ
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満開の桜・A滑走路西側北端(2011年4月11日)
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@キャセイ航空が成田=香港線を減便
キャセイ航空は成田=香港線の509便を5月9日〜31日に欠航とし、501便は28日・29日・5月5日を除いて5月7日まで欠航とすることを明らかにしました。
@仙台空港が民間機運航を再開
津波の被害を受けて閉鎖されていた仙台空港は臨時便の運航を再開しました。しかし、外部電源が復旧していないことから自家発電で管制やチェックイン業務を行っていることから、運航は昼間だけに限られ、搭乗橋も使えないためにタラップを使っての乗降になります。20日までは全日空と日本航空の各3往復が運航されます。
@スカイネットアジア航空が機体修理のため一部欠航に
スカイネットアジア航空は今日から18日までの毎日、羽田=鹿児島線の1往復と羽田=宮崎線の2往復を欠航する、と発表しました。B737型機の1機に着陸装置の異常が見つかり、修理が長引くため、とのことです。
@格安航空券販売の「エー・オー・トラベル」が破産申請へ
インターネットでの格安航空券販売を手がける「エー・オー・トラベル」が破産申請の準備に入った、とのことです。大震災後に大量のキャンセルが入り資金繰りが行き詰まったとのことです。負債総額は約5000万円となるようです。
@エールフランスのA380型機と小型機が接触・米ケネディ空港
11日午後8時15分頃、米ニューヨークのケネディ空港で離陸に向け誘導路を移動中だった、エールフランスのA380型機と到着したデルタ航空傘下のコムエアのCRJ700型機が接触する事故がありました。A380型機の主翼とCRJ700型機の尾翼が接触し、CRJ700型機は90度向きを変えたそうです。双方の乗客・乗員537名にケガはありませんでした。この事故で、A380型機は欠航となりました。
*4月12日
@相次ぐ余震で安全点検のため滑走路を閉鎖
昨日の夕方と今朝の大きな余震のために、成田空港では滑走路を閉鎖して安全点検を行っています。昨日の夕方は約20分間、今朝も8時9分から21分まで約13分間閉鎖しました。いずれも、障害はありませんでした。
@ヴァージン航空が6月28日まで成田=ロンドン線を減便
ヴァージンアトランティック航空は需要が減少しているため、昨日から6月28日まで(ゴールデンウイーク期間中は除く)毎日運航している成田=ロンドン線で週1〜2便の運休を行うと発表しました。(写真は2010年11月21日、成田空港で)
@「にしてつ」が成田の貨物施設で放射線検査を実施
「にしてつ」(西日本鉄道(株)国際物流事業本部)は昨日から成田ロジスティクスセンターで、顧客の要望に応じて航空貨物の放射線量の測定を始めました。測定結果は報告書として顧客に提供するそうです。
@日本航空の3月登録抹消機は6機
国土交通省が発表した資料によりますと、日本航空が同省に届け出た旅客機の3月登録抹消はB747-400型機が3機、B767-200が1機、A300型機が2機の合計6機となっています。
@豪連邦裁判所が日本航空に罰金550万豪ドルを命令
オーストラリアの連邦裁判所は11日、「日本航空が国際航空貨物運賃にかかる燃油サーチャージャーで価格カルテルを行っていた」として550万豪ドル(約4億9000万円)の罰金支払いを命じました。
@米航空3社の3月太平洋路線旅客が大幅減に
日本路線を運航している米国航空会社3社の発表した3月旅客輸送実績によりますと、ドル箱であった太平洋路線が大幅に落ち込んでいるとのことです。デルタ航空が前年同月比13.2%減、アメリカン航空が同11.9%減、ユナイティド航空が同6.9%減となっています。特に、大震災後の日本行き旅客が激減している、とのことです。
@アントノフ124型機が来ていました
今日午前中に成田空港に行ったところ、福島原発で使われる世界最大のコンクリートポンプ車を積んできたアントノフ124型機が見られました。機首部分を上に上げて、コンクリートポンプ車を降ろしたところのようで、右に見える赤い車両がコンクリートポンプ車のようです。第1ターミナル南ウイングの4階出発ロビーから撮影しました。
@日本貨物航空が5月の燃油サーチャージャーを2段階引き上げ
日本貨物航空は6日、5月1日からの国際航空貨物にかかる燃油サーチャージャーを申請しました。それによりますと、1Kgあたりで長距離が128円から142円に、アジア遠距離が同109円から121円に、アジア近距離が同91円から101円に引き上げられます。航空燃料の高騰が激しいために、2段階の引き上げになった、とのことです。
*4月10日
@高速離脱誘導路を6月から正式運用開始へ
国土交通省はこのほど、現在羽田空港D滑走路で実験的に運用している「高速離脱誘導路」を6月上旬にも正式に運用することになりました。この誘導路は着陸した航空機が滑走路からスムーズに離脱できるようにするもので、滑走路の効率的な運用が出来るようになります。右の図にあるように、滑走路との角度を緩いものにして、路面上に埋め込んだ灯火によって、航空機があまりスピードを落とさずに誘導路に進入できるようになります。現在は羽田空港D滑走路のみに設置されていますが、将来的には混雑空港に導入する、としています。
@「新型B737型機は夏までに結論が出る見込み」ボー社副社長
先月31日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、ボーイング社の新型B737型機開発担当副社長は同新聞社の取材に対し、「全く新しいB737型機を開発するか、エンジンのみを新型に換装するかは、夏までに決めることが出来るだろう」と述べました。「新型エンジンに換装するなら、新たな開発は少なく、価格は安くすることが出来、約20%の効率向上が見込める。」としています。しかし、ボーイング社はB757型機の生産を終了したことにより、180席のB737-900ER型機と270席のB767-300ER型機の間を埋める機種がありません。B737型機は機体の高さを低くしていることから、これ以上の胴体延長は不可能とのことです。この意味からも、「新型機の開発」と言う選択肢も考えられるようです。「新型機を開発するなら、価格は当然高くなるが、B787型機で培った最新技術を採用する事が出来、効率も良くなるメリットがある。」としています。
*4月9日
@アリタリア航空が11日から直行便を再開
アリタリア-イタリア航空は昨日、11日より成田=ローマ線・成田=ミラノ線の直行運航を再開することを発表しました。プレスリリースによれば、「予約記録からは、特に6月以降のご予約数が急増しており、今後も皆様にご満足いただけるサービスのご提供を心掛けて参ります。」としています。
@入学式の最中に爆音・校長が対応を要求
昨日開かれた沖縄県立学校校長研修会で嘉手納高校の校長は、「入学式の真っただ中に頻繁に爆音があった。県が責任を持って、卒業式、入学式ができるよう保証してほしい。卒業式、入学式は厳粛な場。これでは保護者から嘉手納高校は大丈夫かと、学校環境が疑われる。強く要望してほしい。」と、県教育庁に対し強く対応を求めました。
@「足元の旅客減は下げ止まった」と日航社長
日本航空の大西社長は昨日、日本経済新聞の取材に答え、震災直後から3月27日までに国内線で28%、国際線で25%も減少した旅客について、3月28日以降では国内線が24%、国際線が22%の減少になっていることを明らかにし、「足元の旅客減は下げ止まった」と述べました。
更生計画については「最悪のシナリオとして現在の状況が1年間続いても、更生計画で掲げた収益目標の到達を目指す」として、2012年3月連結営業利益目標の757億円を達成したい」としています。
さらに、厳しい状況下の中、更なるリストラについては「緊急性の高いものは実施済みで、人員削減もしない」と述べた、とのことです。
@スターフライヤーが鳥衝突機の修理で212便を運休へ
スターフライヤーは昨日、3日に北九州空港で起こったバードストライクによる損傷で、この機体の修理が5月下旬までかかることを明らかにし、この影響で5月末までに212便を運休することを明らかにしました。外国人機長の来日拒否による欠航と合わせると運休便数は314便となります。
@エアバスが一部A320neo型機の納期を数ヶ月前倒し
エアバス社は6日、新エンジンPW1000Gを搭載したA320neo型機の納期を数ヶ月前倒しして、2015年10月にする事を明らかにしました。需要が好調で、受注数が急増していることに対応する、としています。
@ユナイティド航空が羽田路線参入を模索
ユナイティド航空はこのほど、米国運輸省に対してデルタ航空が羽田路線を運休していることについて、「デルタ航空が羽田路線を断念するならば、羽田路線をユナイティド航空にまわすことを検討してもらいたい」と要請しました。これに対してデルタ航空は「我々は断念していないし、今回の措置は米国の規則に沿って行っている」と反論しています。ユナイティド航空は日米の羽田国際線枠を申請しましたが、米国運輸省は認めませんでした。
*4月8日
@成田市荒海のビニールハウスに車輪関係のバネが落下
6日午後1時半過ぎ、成田空港の北西約8Kmの成田市荒海にある農業用ビニールハウスに航空機の車輪関係のバネが落下しました。けが人はありませんでした。農作業をしていた男性が音に気づき調べたところ、長さ18cm・重さ約470gの金属が落下していました。落下した場所のビニールハウスには約10cmの穴開いていました。国土交通省成田空港事務所で調べたところ、航空機の車輪装置部分のバネと分かりました。同事務所は落とした航空機も特定し、航空会社から事情を聞いている、とのことですが、航空会社名は発表されていません。
@成田空港関係路線情報(その6)
・KLMオランダ航空は6日のアムステルダム発成田行きから成田空港路線の直行運行を再開しました。
・エールフランスは8日のパリ発成田行きから成田空港路線の直行運行を再開します。ただし、A380型機は就航せず、B777-200ER型機を使用します。
・中国国際航空は3月末から運休している成田=北京=成都線と成田=上海=重慶線を5月末まで継続する事を明らかにしました。
・フィリピン航空は週6便で運航している成田=セブ線を7日〜21日まで週1〜2便に減便することを明らかにしました。
@スカイネットアジア航空機長がサインを忘れ2便に遅れ
5日、スカイネットアジア航空の機長が沖縄=熊本線など3便に乗務した際、「搭載用航空日誌」に確認のサインを忘れてしまいました。その後に、この機体に乗務した別の機長がミスに気づき報告しました。このため、サインを忘れた機長は翌6日朝に、熊本から羽田に向かいサインを完了しましたが、このトラブルで6日の羽田=宮崎便など2便に約1時間の遅れがでました。
@仙台空港が13日から民間機を一部受入へ
国土交通省は今日、13日から仙台空港への民間機の就航を認めることを明らかにしました。ただし、ターミナルの機能が復旧していないために、日の出から日没までに限ります。これを受けて、全日空は羽田線を1日3往復、日本航空は羽田線を同1往復と大阪線を同2往復就航することを明らかにしました。全日空の仙台=羽田線復活は26年ぶりになります。
@日本航空が無給休職者を募集へ
日本航空は6日、大震災による旅客減を受けて5〜6月に無給で休職する社員を募集することを発表しました。月100人ほどを想定しています。また、7月以降も募集する可能性がある、としています。
@日本航空の2月国際線旅客が28.4%減に
日本航空が発表した2月の国際線旅客数は前年同月比28.4%減となりました。提供座席は同25.1%減ですので、利用率は同3.8ポイント減の72.6ポイントとなっています。
@全日空が需要減で国内線を減便へ
全日空は昨日、大震災の影響による需要の減少に対処するため、羽田=札幌線を11〜17日の間・1日16往復を12〜14往復へ、羽田=福岡線を12〜16日の間・18往復を16往復に、羽田=那覇線を11〜15日の間・10往復を9往復に減便する、と発表しました。3月11日〜31日の旅客数は前年同期比で国内線が約27%減、国際線が約17%減となっているそうです。
@「訪日外客は7月から回復の見込み」交通公社レポート
財団法人・日本交通公社がこのほど発表したレポート「第十八話 大災害がインバウンド市場へもたらす影響」によりますと、大震災で激減している訪日外客数は「7月から回復が期待できる」としています。理由として、「西日本が大震災の影響を受けていないこと」「このところの円安」を上げています。しかし、「福島原発の早期安定化が必要」との条件があり、「今回の大震災が前例のない規模であることから、影響を読み切れないこと」で不確定要素もある、としています。
@マレーシア当局が日本発旅客への放射線測定やめる
マレーシア政府当局は、日本発の航空旅客に対する放射線検査を7日から取りやめることを明らかにしました。これまで検査した102便の乗客で基準量を超える放射線が検出されていないことを理由としています。ただ、日本からの輸入食品に対する放射線検査は継続する、とのことです。
*4月6日
@都合により明日の更新が出来ません。悪しからず。
@震災後から先月末までの外国人入国者が73%減に・成田空港
東京入国管理局成田空港支局によりますと、東北大地震の起こった3月11日から3月31日までの成田空港出入国者数は出国者が約56万3400人、入国者が約44万8500人となりました。これを、前年3月の1日当たりの人数と比べますと、出国者が27.9%減、入国者が47.1%減、出入国者合計では約4割の減少となります。特に、外国人入国者は同73%減と約4分の1になっています。
@タイ航空が成田=バンコク線を25日まで1往復減便
タイ航空は昨日から25日まで、成田=バンコク線を1往復減便して1日2往復としました。
@トランスアエロが成田=サンクトペテルブルグ線再開を見送り
ロシアのトランスアエロ航空は5月27日から10月7日までの夏季期間に運航を再開する予定だった成田=サンクトペテルブルグ線を運休する事を明らかにしました。
@国土交通省がB737型機の点検を指示
国土交通省今日、国内の航空会社に対して旧型のB737型機の上部外板接合部に亀裂がないかどうか、非破壊検査で点検するように耐空性改善通報を出しました。対象となるのは日本航空グループのB737-400型機16機、全日空グループのB737-500型機機15機、エアドゥのB737-500型機7機、スカイネットアジア航空のB737-400型機8機の計46機になります。
@政府が企業再生支援機構の延長を検討
政府は震災を受けて、景気の低迷で経営危機に陥る企業が増えると判断し、2009年10月から5年間の期限付で設置した「企業再生支援機構」の存続を検討している、とのことです。また、現在再建中の日本航空などの3年間とされている支援期間も延長する方向で検討している、とのことです。これにより、2013年1月までに予定している日本航空の再上場が延期になる可能性もあります。
@仙台空港を国内線に限りGW前にも再開へ
国土交通省の市村政務官は昨日、仙台空港を一部の国内線に限り、ゴールデンウイーク前にも再開する意向を明らかにしました。ただ、搭乗橋は使えず、タラップを使った乗り降りになる見込み、とのことです。
@スカイマークが仙台空港3路線開設を計画
スカイマークは昨日、来年3月に仙台=新千歳線を1日2往復、仙台=神戸線を1日1往復、また、来年4月に仙台=中部線を1日1往復で開設する計画を明らかにしました。
@ボー社がB737型機の点検を「6万回」から「3万回」に訂正・「計算間違い」と
ボーイング社は5日、B737型機の亀裂が予測される部分の精密検査を、従来の「6万回飛行後」から「3万回飛行後」に訂正しました。理由は「計算間違いがあった」としています。しかし、ボーイング社は「こんなに早く亀裂が入るとは思っていなかった」とも述べています。
@タイ航空機で離陸前にエンジンが発火
5日午前、タイ北部のチェンライ空港からバンコクに向かうために誘導路を移動中のタイ航空131便・A300-600型機の右エンジンが突然停止しました。同機は牽引車でスポットまで移動し、乗客を降ろしました。その後、エンジンを再始動したところ、右エンジンから炎が吹き出し、消防車が出動するトラブルがありました。
*4月5日
@全日空が震災臨時便対応で成田=仁川線を27日まで欠航に
全日空は昨日、東北地方の臨時便に対応するため、明日から27日まで成田=仁川線を欠航とすることを明らかにしました。成田=仁川線は1日1往復でしたので、この間は全日空の成田=仁川線はなくなります。なお、国内線でも1日9往復ある福岡=那覇線の1往復も減便します。
@全日空が第4貨物上屋を再開
全日空は被災した成田空港第4貨物上屋の修理を終え、1日から同上屋での業務を再開しました。
@ICAOが再度日本の放射能について声明
国際民間航空機関(ICAO)は1日、「福島第一原発から漏洩した放射性物質は世界的に広がっているが、この状況を綿密に注視している国連機関によると、その濃度は極めて薄く、健康上または輸送の安全上の危険はない。現時点で、日本から到着する国際旅客に対し、各国の空港で放射線に関するスクリーニングを行う必要はない」との声明を発表しました。国際民間航空機関(ICAO)の声明は2回目になります。
これを受けて、国際航空運送協会(IATA)も、「国連機関が日本の航空の安全を確認~旅客へのスクリーニングは不要~」とするプレスリリースを発表しました。
@「日航とのLCCは検討は継続しているが話せることはない」カンタスCEO
カンタス航空グループのCEOは昨日都内で開いた記者会見で、日本航空とジェットスターとの格安航空会社(LCC)設立問題について、「話せることは何もない」と述べました。しかし、「アライアンスで日本航空再建について話し合った際に、格安航空会社(LCC)設立についても話が出た。現在も継続して議論している。可能性はある、と考えている。」と述べました。
また、運休する成田=パース線について「当面、直近での再開予定はない。」と述べました。
@関西空港に新ターミナルを今年度建設へ
関西空港会社は2011年度事業計画で、新ターミナル建設や駐機場の整備などを2期空港島で行う事になりました。新ターミナルにはLCC対応施設を含む、とのことですが、LCC専用とするかどうかは検討中としています。これらの空港整備事業費は498億4100万円となります。国土交通省は3月31日付でこの事業計画を認可しています。
【コメント】またまた、お金をつぎ込むのですね。1兆円以上の有利子負債があるというのに。これが失敗したら、有利子負債が増えることになります。
@三菱リージョナルジェットの組み立てが始まる
三菱航空機会社と三菱重工は今日、三菱重工飛島工場で「MRJ鋲打ち式」を行いました。これにより、三菱リージョナルジェット(MRJ)の本格的な組み立て作業が開始されます。なお、組み立て作業は三菱航空機会社から三菱重工に発注されて行われます。
@三菱航空機会社が欧州拡販子会社を設立
三菱航空機会社は昨日、オランダのアムステルダムに欧州での三菱リージョナルジェット(MRJ)販売を促進するための子会社「欧州三菱航空機」を3月下旬に設立し、5月1日から営業を開始する、と発表しました。中東やアフリカでの販拡も担当します。
@コンゴで国連機が墜落・32人が死亡
国連は4日、コンゴの首都キンシャサで国連機が着陸に失敗し、乗客・乗員33人のうち32人が死亡した、と発表しました。4日午後にコンゴ東部のキサンガニからキンシャサに向かった国連機が激しい雷雨の中、着陸に失敗し大破・炎上した、とのことです。
@FAAが旧型のB737型機の緊急点検を指示
アメリカ連邦航空局(FAA)は4日、B737-300・400・500型機について飛行時間3万回を越える機体の緊急点検を指示しました。
ボーイング社は同日、B737型機について機体の亀裂の有無についての点検を強化するように、世界の航空会社に勧告しました。
@米国でユナイティド航空機が緊急着陸
米国で4日、ニューオリンズ発サンフランシスコ行きのユナイティド航空497便・A320型機が離陸してまもなく、電気系統に異常が発生しコックピットで煙が発生しました。このため、同機は引き返し、ニューオリンズ空港に緊急着陸しました。乗客はシュートで機外に脱出しました。けが人ははなかった、とのことです。
@大西洋で消息たったエールフランス機の残骸を発見
フランスの航空機事故調査機関は3日、2009年5月31日に大西洋上で消息を絶ったエールフランス447便・A330-200型機(2009年6月2日の出来事参照)の残骸を深さ3800mの海底で発見した、と発表しました。海底にタービンや胴体の一部分などが比較的まとまっていた、とのことで、遺体も確認出来た、とのことです。酸素マスクは下りていなかったそうです。今後、ブラックボックスやボイスレコーダーを回収して原因の究明に当たりたい、としています。捜索は第4次になり、今回が最後の予定でした。潜水艇3隻をつかっての捜索でした。
*4月4日
@トルコ航空機が誘導路で立ち往生・A滑走路が20分閉鎖
今日午前10時47分頃、災害救援物資を積んだトルコ航空機が成田空港A滑走路に着陸し、誘導路に入ったところで動けなくなりました。このため、同機が牽引車にひかれて移動するまでの間、約20分間にわたりA滑走路が閉鎖されました。原因は調査中とのことです。
@BAが成田=ロンドン便を通常運航に
ブリティシュ・エアウエイズは福島原発事故のために仁川経由として運航していた成田=ロンドン便を2日のロンドン発から通常の直行便に戻しました。機材はB777ER型機を使います。
@B737型機の緊急点検で3機に亀裂見つかる・サウスウエスト
サウスウエスト航空は3日、1日に起こったB737-300型機に穴が開いた事故で同型機に実施している緊急点検で他の2機にも亀裂が発見されたことを明らかにしました。また、米運輸安全委員会は3日、事故機の機体に広範囲にわたって亀裂や金属疲労が見つかったことを明らかにしました。この亀裂や金属疲労は外見からは見えない部分が多い、とのことです。また、同航空が発表した2機に加え、他の1機からも亀裂が見つかったことを明らかにしました。この緊急点検は5日まで続く予定ですが、点検の結果で問題のなかった19機は3日午後から運航に復帰しています。
右の写真は1997年7月に撮影したサウスウエスト航空のB737-300型機です。古いので、機体の塗装も現在とは違っています。
*4月3日
@【私見】成田空港の放射線は健康に問題ない範囲
福島の原子力発電事故を受けて放射線の影響が心配されています。成田空港でも独自の測定を始めました。この結果によりますと、おおよそ、0.15マイクロシーベルト/時で推移しています。これは、年間にすると約1.30ミリシーベルト/年となるようです。私も心配ですので、「放射線医学総合研究所」のページなどで少し調べてみましたが、「リスクが全くない」とは言えないのでしょうが、健康を心配するレベルではないようですね。
一例を挙げますと、「年間100ミリシーベルトの放射線を浴びたときのリスクは、日本人が癌で死亡する確率約30%を0.5%増やして30.5%にする程度」とのことでした。現在の成田空港のレベルは先にも書いたように、このまま推移すれば「年間1.30ミリシーベルト程度」ですので、放射線レベルが現状程度で推移するなら、心配する必要はないようですね。
@サウスウエスト航空機で機体に大きな穴が開き急降下
アメリカ連邦航空局(FAA)は1日、フェニックス発サクラメント行きのサウスウエスト航空812便・B737-300型機がアリゾナ州上空約11000mを飛行中に、天井付近に約2mの穴が開き、3300mまで緊急降下する事故があったことを明らかにしました。同機は近くの海兵隊基地に緊急着陸しました。この事故により、乗客・乗員2名が軽傷を負いました。他の乗客・乗員多数が耳鳴りなどの異常を訴えました。米運輸安全委員会は雷か金属疲労の可能性がある、としています。
サウスウエスト航空は2日、この事故を受けて所有する79機のB737型機を総点検することを明らかにしました。これにより、同日にB737型機を使う予定の全便が欠航となる見込みです。点検には2〜3日かかる、とのことです。
@米国で鶴と衝突し機首に大穴が開く
アメリカ連邦航空局(FAA)は1日、同日夕方にアーカンソー州のリトルロック空港近くでアトランティック・サウスイースト・エアラインズ機が大形の鳥の群れと衝突し、機首に大きな穴が開いて緊急着陸するトラブルがあったことを明らかにしました。着陸後の点検で機首に大きな穴が開いており、その他にも多数の凹みなどがありました。穴には鶴の一種の死骸の一部が残っていたとのことです。
*4月2日
@30万回に伴う騒音区域拡大は9戸のみに
成田国際空港株式会社は昨日、「容量拡大(30 万回)に伴う住宅防音工事助成の実施について」を発表しました。それによりますと、年間発着回数を30万回に拡大しても、騒防法第1種区域で民家防音工事の助成を受けられる戸数は9戸にとどまっています。
@山武市蓮沼地区で津波被害の様子を見ました
昨日書いたように、A滑走路の西向き旋回の様子を見に山武市蓮沼地区に行きましたが、東北地震による大津波をかぶって使い物にならなくなった家具や流された材木などが蓮沼海浜公園の駐車場などに積まれているのを見て、びっくりしました。つぶれた家や流された車などは見かけませんでしたが、床上まで海水につかった家など、かなりの被害があったそうです。海岸から約4Km離れた蓮沼地区に住む本会会員の田んぼも、川をさかのぼった津波が川からあふれ出て海水につかってしまったそうです。「こうなると、そのままでは田植えが出来ず、何回か真水を入れて、塩抜きをしないとだめ」とのことでした。
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展望塔の上を通過する航空機(約360mm望遠)
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展望塔脇の臨時駐車場に運ばれた冷蔵庫など
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中下海水浴場に通じる交差点付近にある蓮沼海浜公園の広い駐車場にはがれきや木材などが山積みに
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@静岡空港10年度搭乗者は約55.5万人
静岡県は昨日、静岡空港の2010年度利用状況を発表しました。それによりますと、1年間の搭乗者数は55万5286人になりました。2009年6月の開港から1年間の搭乗者数に比べて12.6%減となりました。国内線の減便と3月の卒業旅行などの繁忙期に東北震災があり、影響を受けた、としています。
@ライアンエアが欠航補償金を航空券に上乗せ
欧州格安航空会社(LCC)大手のライアンエアは1日、欠航などの際に乗客に支払う補償金負担に備えるため、航空券に一律2ポンド、または2ユーロ(約270円)を上乗せする、と発表しました。昨年の同社が支払った補償金は8800万ポンドになったそうです。
*4月1日
@3月のアクセス数は29,075回でした。
@混雑時のA滑走路西旋回は今のところ少ない
今日午前中に山武市蓮沼地区の蓮沼海浜公園展望塔付近で、混雑時に行われることになった、A滑走路の南離陸時西旋回の様子を見てきました。11時前から午後0時頃にかけて見ましたが、離陸してくる飛行機は多かったものの、九十九里海岸手前で西旋回する飛行機は2機だけでした。西旋回の飛行機の直後に直進して太平洋に抜ける飛行機が来ましたので、説明にあるように“混雑時”に間隔をとるための措置なのかも知れません。今は年間発着回数が18.5万回程度ですので、この程度で済んでいる、とも言えます。25万回や27万回になると西旋回の割合も激増すると思われます。影響を調べるための騒音測定が4日まで1週間行われていますので、「それを考慮している」と言うことはないと思いますが。
@成田空港会社が「N・PASS」を周辺14市町住民全部を対象に
成田国際空港株式会社は昨日、今までは周辺住民の一部を対象に発行していた「成田空港パスポート『N・PASS』」を周辺14市町の住民であれば、申請があったときに無条件で発行することを明らかにしました。成田空港への入場も「N・PASS」を提示するだけで認められます。N・PASSの特典はここで確認して下さい。
@成田空港関係路線情報(その5)
航空会社が震災や原発の放射能漏れで4月のスケジュールを変更しています。分かる範囲で書きますが、正確には当該航空会社に確認してみて下さい。
・タイ航空は先月27日から今月26日まで、成田=バンコク線の1日3往復の内、1往復(640便と641便)を運休とします。
・貨物専用航空会社ユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)は先月30日から成田=台北線を週4往復で開設しました。また、明日から成田=広州線を週1往復で開設します。
・香港航空は先月29日から羽田空港の深夜・早朝時間帯を使った羽田=香港間の貨物のフォーワダーチャーター便(週4〜5往復)を成田空港発着に切り替えました。これにより羽田空港の深夜・早朝時間帯を使った定期貨物便はなくなりました。
@スカイマークが6月1日より茨城=新千歳線を増便し茨城=中部線を運休に
スカイマークは昨日、6月1日より茨城=新千歳線を1往復増便し、茨城=中部線を運休とすることを明らかにしました。また、中部=那覇線を1日2往復で新設します。
@産業革新機構が全日空系LCCに出資
官民出資ファンドの「産業革新機構」は昨日、全日空系の格安航空会社(LCC)「エーアンド・エフ・アビエーション」に1000万円を出資し、株式の33.3%を取得した、と発表しました。今後に予定されている同社の資本増強時にも出資するとのことです。