2011年7月後半の出来事
*7月31日
@成田行き貨物機が火災警報で那覇に緊急着陸
昨日午後5時30分頃、台北発成田行きのシンガポール航空・B747-400貨物機から那覇空港事務所に「火災発生の警告灯が点灯した」と緊急着陸の要請がありました。同機は6時10分頃、緊急着陸を行い無事に着陸しました。この間、滑走路が約19分閉鎖され、17便に最大1時間29分の遅れが出ました。点検しましたが、火災の形跡はありませんでした。
@国土交通省が来年度関西空港補給金として75億円を盛り込む
国土交通省は昨日、来年度予算要求に関西空港支援の補給金として75億円を盛り込むことを決めました。2003年からの補給金は今年度までで総額約800億円になります。
@南米のガイアナで着陸に失敗・死亡者はなし
30日夜、米・ニューヨーク発ガイアナ・ジョージタウン行きのトリニダードドバゴのカリビアン航空機・B737-800型機が着陸に失敗し、胴体が真二つに折れました。乗客・乗員163人のうち、約100人が負傷し、4人が重傷とのことですが、死亡した人はいませんでした。当時、空港周辺は雨と霧で視界が悪かった、とのことです。同機はオーバーランし、深さ数十mの崖の寸前で止まったそうです。
*7月30日
@日航ジャンボ機墜落事故の解説書が公表されました
運輸安全委員会は昨日、昭和 60 年 8月 12 日に起こった、日本航空のジャンボ機が御巣鷹の峰に墜落した事故の報告書を分かり易く解説した「日本航空 123便の御巣鷹山墜落事故に係る航空事故調査報告書についての 解説」を公表しました。
@ジェットスター機が関西空港に緊急着陸
昨日午後7時5分頃、オーストラリア・ケアンズ発関西行きのジェットスター航空15便・A330型機から「貨物室で煙が出た、との警告灯が点灯した」と報告がありました。同機はそのまま飛行を続け、無事に関西空港に緊急着陸しました。点検したところ、煙の発生した形跡はなく、計器の誤動作と見られています。
@北海道エアシステムが日航から部長職2名を受入
北海道エアシステムは昨日、国土交通省に奥尻島対地接近警報装置(GPWS)作動トラブルに関する業務改善命令に対する報告書を提出しました。この中で、日本航空から2名の派遣を受けて、現在は兼務となっている安全推進部長を専任とする事を明らかにしました。また、8月からは3機体制とし、通常ダイヤの運航とすることも明らかにしました。同社については「100名未満の社員で3機体制のダイヤを運航することに無理があるのではないか」との指摘もあります。
@アシアナ航空貨物機墜落事故のパイロットが多額の保険に加入
韓国のマスコミによりますと、28日に済州島の沖合120Kmに墜落したアシアナ航空の貨物機を操縦していたパイロットの一人が、1ヶ月ほど前に多額の保険に加入していたことが分かった、とのことです。4社の保険に加入し、2つの生命保険と5つの傷害保険だった、とのことです。支払われる保険金の総額は一般死亡の場合は約27億ウオン(約2億円)、災害死亡と認定された場合は最大32億ウオン(約2億4千万円)となるそうです。
*7月29日
@ホテル日航成田と京成電鉄がスカイライナーウエディング
ホテル「日航成田」と京成電鉄はスカイライナーの第1号車を使った「スカイライナーウエディング」プランを販売する、と発表しました。日暮里から成田空港までの36分間に結婚式を挙行します。費用はホテルまでの送迎と38名分の乗車券などを含めて64.1万円(スカイライナーの運行距離に合わせて)となっています。1日1組限定、とのことです。
@震災後も日本への渡航希望は衰えず・Hotels.com調査
Hotels.comがこのほど、世界17ヵ国の500人以上を対象とし実施した調査結果によりますと、回答者の半数以上が「訪れてみたい国」のベスト3に日本を挙げています。また、85%の人が「来年にも日本を訪れたい」と回答し、その中の約7割が渡航費用や宿泊費が適切であれば「今すぐに訪問したい」としています。
@スカイマークの4〜6月期は純利益が15.8%増
スカイマークが昨日発表した4~6月期決算によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)で53.9%増、営業利益が74.3%増、純利益が8億2400万円で15.8%増となりました。路線を拡大している中で、業績は好調に推移しているようです。
@全日空機が空調不具合で大阪空港に引き返す
今日午前8時頃、大阪発松山行きの全日空1631便・DHC8-314型機が離陸直後に空調装置の不具合を示す警告灯が点灯しました。また、機内の温度が上昇しました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。代替機で松山に向かいました。
*7月28日
@数名の指名手配容疑者が成田空港などから海外へ
警視庁が指名手配の容疑者が海外へ逃亡するのを防ぐために、警察庁を通じて入国管理局に手配を要請していた容疑者数名が、今年1月以降、成田空港などから出国していたことが分かりました。通常は入国管理局のコンピューターに登録され、旅券から手配犯かどうか瞬時に分かる仕組みになっています。法務省はこの経緯について調査を始めました。
@夏の海外パックツアー予約が好調に推移
日本旅行業協会(JATA)のまとめによりますと、主要7社の海外旅行パックツアー予約は7月が前年同月比4.0%増、8月が同5.2%増と好調に推移している、とのことです。9月は同2.2%減ですが、間際予約の傾向が強くなってきていることからプラスに転じる可能性もある、とのことです。
@スターフライヤー機が尾翼不具合で6便欠航に
今朝、北九州発羽田行きのスターフライヤー76便・A320型機の始業点検で垂直尾翼に不具合が見つかりました。この修理のため、この便を含め今日の6便が欠航となりました。垂直尾翼の方向舵を留めている2個の部品が緩んでいました。
@全日空の4〜6月期が2年ぶりの赤字へ
今日の日本経済新聞によりますと、全日空の4〜6月決算で連結営業損益が80億円程度の赤字になる見込み、とのことです。大震災が影響している、とのことで、4〜6月決算での赤字は2年ぶりとなります。
@全日空が電話などの予約手数料を5250円に値上げ・ネット予約は無料
全日空は昨日、10月1日発券分から国際航空券のNH電話予約センターや市内と空港カウンターでの発券手数料を現行の2100円から5250円にすることを明らかにしました。なお、交換発券の手数料は現行通りとするそうです。また、ネットでの予約は無料とのことです。
@アシアナ航空の貨物機が火災で墜落か
28日午前4時30分頃、韓国・仁川発中国・上海行きアシアナ航空のB747貨物機が済州島の西約130Km の海上に墜落しました。乗員2名は絶望と見られています。同機は午前3時頃離陸し、「貨物室から出火した。済州空港に向かう」と連絡した後にレーダーから機影が消えた、とのことです。捜索で同機のものと見られる残骸が確認されています。
@デルタ航空の4〜6月期決算で純利益が58%減に・燃料高騰響く
デルタ航空が27日発表した4~6月期決算によりますと、売上高は前年同期比で12%増となりましたが、燃料コストが同30%増となった事が響いて、純利益が58%減となりました。
【コメント】25日の出来事で書いた、燃料不足で新千歳空港に臨時着陸した原因が、機体を軽くして燃料消費を少なくするために、予備燃料を節約したことが原因でなければよいのですが。
@豪当局がタイ航空のメルボルン空港着陸を重大インシデントに認定
詳しいことは分からないのですが、オーストラリアの交通安全当局は27日、24日にタイ航空のバンコク発メルボルン行きが低空飛行でメルボルン空港に着陸したトラブルを事故の危険性があったとして、「重大インシデント」と認定したことを明らかにしました。調査に入る、とのことです。なお、タイ航空は「規定通りの安全運航を行った」としています。
@ルフトハンザ航空がA320neoファミリーを30機発注
エアバイスは27日、ルフトハンザ航空からA320neo型機を25機、A321neo型機を5機受注した、と発表しました。
*7月27日
@上半期の「携帯用電気ランプ」輸入が過去最高・成田空港
東京税関のまとめによりますと、今年上半期に成田空港から輸入された「携帯用電気ランプ」が約267万個と過去最高になった、とのことです。大震災や原発事故に伴う計画停電の影響で需要が増えたため、急遽空輸されたものと見られる、とのことです。金額的には阪神淡路大震災の時の方が多いとのことです。
【コメント】阪神淡路大震災当時よりも、単価が安くなっている影響でしょうね。7月は扇風機の輸入が増えているのではないでしょうか。電気店には今もって、扇風機がほとんど見あたりませんね。
@岩国市民などが市街地上空飛行に抗議
岩国市や周防大島町、広島県西部の住民団体などがつくる「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は25日、岩国市に岩国基地の米軍機による市街地上空の飛行時の騒音被害をなくすように、とする要望書を提出しました。20日には市民からの苦情が60件、21日には52件も市に寄せられている、とのことです。市が米軍に問い合わせたところ「任務遂行のために必要不可欠な訓練を実施。不都合については遺憾」との回答があったそうです。
@東京航空交通管制部の管制官がツイッターで見学ツアー実施
所沢にある国土交通省東京航空交通管制部の管制官がツイッターで、一般人はなかなか入れない管制部の見学者を募集し、今月上旬に実際に見学ツアーを行っていたことが分かりました。この管制官はツイッターで「東京航空交通ムニャムニャ見学ツアーです。めったに入れないホニャララ室にもご案内します」と書き入れ、応募した10人を10日午後に管制運用室などを約1時間にわたり案内しました。この管制官は「就職前の職場見学として管制部の許可を受けている」と話しているそうです。航空局は募集方法などに問題がないかどうか調査に入りました。
【コメント】私などが成田空港で「調査のために管制塔を見学させてくれ」と言っても、「忙しい管制官の仕事の邪魔になる」と滅多に許可されません。
@「奥尻島トラブルの会社側会見は責任転嫁」と組合側が抗議
奥尻島で起こった北海道エアシステム機の対地接近警報装置(GPWS)作動トラブルについて日本乗員組合連絡会と北海道エアシステム乗員組合は25日、「問題発覚直後の11日に会社側が行った記者会見は乗員に責任を転嫁するためのものだった」として、北海道エアシステムの対応を批判する文書を同社に提出しました。
*7月26日
@定期便投入前に成田=香港線でチャーター便・全日空のB787型機
全日空は昨日、世界で初めて定期便に投入するB787型機を国内路線に投入する前に、成田=香港線でチャーター便として1往復運航する事を発表しました。具体的な日にちは今後ボーイング社と調整して決める、とのことです。また、成田空港からB787型機を使った遊覧飛行を2回実施するとのことです。こちらは、8月1日から9月30日の間に、全日空機を2回利用した乗客の中から抽選で選ぶようです。
@成田=武漢線をプログラムチャーター便として8月27日から運航へ
22日の出来事で書いた中国国際航空の成田=武漢線ですが、8月27日から毎週水曜日・土曜日にプログラムチャーター便として運航することが明らかになりました。機材はA320型機を使う、とのことです。
@成田空港交通が新橋・成田線の深夜運行を開始
成田空港交通は昨日から 、新橋とJR成田駅を結ぶ深夜バスの運行を開始しました。停車は新橋駅・有楽町駅・東京駅・西船橋駅・鎌ヶ谷駅・千葉ニュータウン・成田となります。新橋を午前0時30分発、JR成田駅着が午前2時25分となります。運賃は新橋から成田までは2000円、西船橋から成田までは1000円となります。
@ANAウイングス機が前輪扉閉まらず引き返す
昨日午前7時20分頃、福岡発大阪行きのANAウイングス1676便・DHC8-402型機が離陸したところ、前輪の格納扉が閉じていない 、との警告灯が点灯しました。このため、同機は福岡空港に引き返しました。前輪が降りなかったため、手動で降ろして7時57分に無事緊急着陸しました。同機が牽引車で移動するまで、滑走路が約7分間閉鎖されました。この便は欠航となりました。
@10年度のバードストライクは7.9%増の1745件に
国土交通省のまとめによりますと、2010年度に全国の空港と飛行場で起こったバードストライクは1745件となり、前年度比で7.9%増となりました。D滑走路が供用を開始した羽田空港は143件から171件に増えました。一方、研究会を立ち上げて対策を練った北九州空港は54件から24件と半分以下になりました。なお、国土交通省は28日から関係者向けの「鳥衝突情報サイト」をオープンします。
@シンガポール航空のA380型機がエンジントラブルで緊急着陸
25日午前10時過ぎ、シンガポールから香港に向かって離陸上昇中のシンガポール航空のA380型機でエンジン1基が停止しました。このため、同機はチャンギ空港に引き返し、緊急着陸を行いました。トラブルの詳細は分かりません。
*7月25日
@成田行きデルタ航空機が燃料不足で新千歳に臨時着陸
昨日午後4時30分頃、米国のミネアポリス発成田行きのデルタ航空621便・B747-400型機が燃料不足になり、新千歳空港に臨時着陸し、燃料を補給した後 、成田空港に約3時間30分遅れで到着しました。燃料不足になった原因は分かっていません。
@アメリカン航空が羽田=ニューヨーク線を9月から運休へ
8日の出来事でも触れた 、アメリカン航空の羽田=ニューヨーク線の運休問題ですが、同航空は米国運輸省の承認がおり、9月初めから運休に入ることを正式に発表しました。再開は2012年半ばになる見通し、とのことです。
@仙台空港の国内線定期便が再開
大震災で被災した仙台空港の国内線定期便が今日から再開されました。成田=仙台線も再開されました。
@米国連邦航空局職員約4000人がレイオフに
米国議会はアメリカ連邦航空局(FAA)の財政法案を承認しないまま休会に入りました。このため、FAAの職員約4000人がレイオフ(一時解雇)される事態になりました。管制官は業務を続けますが、技術職員や科学者がレイオフされる、とのことです。また、承認期限の失効によりFAAは航空券代の7.5%か1フライトにつき3.7ドル(約290円)の連邦消費税を徴収する権限を失いました。これにより、各航空会社などは支払わずに済んでいる税金、1日当たり2500万ドル(約20億円)が棚ぼた利益になるそうです。
*7月24日
@成田空港内店舗の売り上げ09年は701億円
今日の東京新聞によりますと、成田空港内の全店舗の売り上げは2009年に701億円に上っているそうです。これは、千葉県内の「ららぽーとTOKYO-BAY」や「三井アウトレットパーク」などよりも多いとのことです。成田空港は1日平均約6万人の旅行客や4万人以上の空港内従業員がいることが強みとのことです。7月に第2ターミナルにオープンした店舗では「お客様の3割が空港内従業員」とのことです。
@成田空港利用のビジネスマン「都内主要駅までの更なる時間短縮」が50%以上
今日の千葉日報によりますと、千葉県が昨年10月下旬におこなった「成田空港ビジネスニーズ調査」によりますと、52.3%の人が課題として「都内主要駅までの更なる時間短縮」を上げた、とのことです。この調査は過去1年間に成田空港をビジネスで使ったことのある全国の1000人を対象としてインターネットで行われました。課題の2位は「首都圏主要都市までの更なる時間短縮」で16.6%、3位は「早朝・深夜便の運航」で6.1%となっています。なお、千葉県のホームページには載っていないようです。
*7月23日
@銚子ボルタック更新工事で飛行コースを変更へ
成田国際空港株式会社は昨日、銚子のボルタックが老朽化してきたため、更新工事を行うことになり、28日〜秋頃まで飛行コースを一時変更する、と発表しました。この中で、これによる航空機騒音の影響について「設定される到着飛行コースは、現在も面的運用や混雑防止策等が行われている空域であることや、本件による飛行高度の変更が発生しないため、新たな騒音の影響は小さいと考えられます。」としています。
【コメント】「小さいと考えられます」と言っていますが、羽田空港再拡張後の千葉市などの騒音増大と同じように、「基準に達しないから、影響は小さい」と言うことにならないと良いのですが。
@大韓航空A380型機のエンジン擦過痕は成田空港でついたものか
昨日の出来事で書いた、21日に大韓航空A380型機でエンジンに擦過痕が発見された件ですが、今日の韓国「中央日報」日本語版にA380型機が成田空港に着陸した際の写真が掲載されています。この写真を見ますと、確かに滑走路に接触しているように見えます。
【コメント】記事では「台風の影響で強い横風が吹き、バランス崩した」と書かれています。あの大きな機体が煽られるほどの横風が吹いていたのでしょうか。そのような横風では、他の小さな機体の航空機は、危なくて着陸できなかったのではないでしょうか。
@「エアアジア・ジャパン」設立はスカイマークと日航たたき?
昨日設立が発表された全日空とエアアジアによる格安航空会社(LCC)「エアアジア・ジャパン」ですが、資本金はたったの50億円で、機材はエアアジアが調達し、機体マークもエアアジアのものを使うとの事です。全日空は成田空港の発着枠を提供する事で、成田空港を拠点とするLCC参入を計画しているスカイマークと、ジェットスターとの合弁で格安航空会社(LCC)の設立を計画している日本航空の出鼻をくじく狙いがあるのではないでしょうか。大量の航空機発注で運航先を確保しなければならないエアアジアにとっては「大変おいしい話」のような気がします。全日空としても「名義貸し(?)」を行ってカスリ(利益)を取り、成田空港でも国際・国内線の主導権を確保する狙いがあるのでしょう。
@全日空機が福岡空港で尻もち
昨日午後4時40分頃、羽田発福岡行きの全日空259便・B767-300型機が着陸した際に、機体後部下にある「テール・スキッド」を滑走路に接触させました。元もと、この「テール・スキッド」はこのような場合に機体本体を保護するためにあるもので、機体への損傷などはありませんでした。福岡空港は滑走路を約8分間閉鎖して点検を行いました。同機は「テール・スキッド」の塗装がはげた部分を再塗装して運航を続けました。
@ピーチ・アビエーションの客室乗務員募集は21倍
全日空系のピーチ・アビエーションが行った客室乗務員募集に最終的に応募したのは1909人でした。事前登録段階の約半分が応募したことになります。倍率は約21倍になりました。年齢や経験を問わないことや副業や通学を認めることなどが人気の秘密のようです。
@エミレーツ航空のA380型機がデリー空港に足止め
インドのニューデリー空港の新ターミナル完成祝いのために飛来したエミレーツ航空のA380型機が、インド政府の規制で出国できずに足止めを余儀なくされています。これは、インド政府が多額の公的資金を注入しているエアインディアを保護するために、外国の航空会社に対してB747型機よりも大きな機体の航空機の乗りいれを禁止しているため、とのことです。なお、エミレーツ航空のA380型機が何時ニューデリー空港に飛来し、その時から飛来が禁止されていたのかどうかなど詳しいことは分かりません。なお、ルフトハンザ航空の担当者も「インド政府が認めるなら、デリー=フランクフルト線にただちにA380型機を投入する」と述べているそうです。
*7月22日
@全体としてゆるやかな回復基調・6月運用状況
成田国際空港株式会社が今日発表した成田空港の6月運用状況によりますと、全体としてゆるやかな回復基調にあるようです。国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)25%減となり、日本人旅客は22%減で前月とほぼ同じでしたが、外国人旅客は45%減と前月に比べ7%改善して、大震災後初めて前年同月の半分を上回りました。乗継の通過客数も9%減となり、こちらも前月に比べて7%改善しています。貨物量では輸出が11%減、輸入が8%減となりました。また、発着回数は11%減。給油量は16%減で、4・5月と同じ3%の改善でした。
@大韓航空のA380型機エンジンに擦過痕
昨日午後0時50分頃、大韓航空から「A380型機の出発前点検で、第4エンジン下部の『ドレインマスト』に擦過痕が見つかった」との連絡がありました。このため、A滑走路を約20分間閉鎖して点検しましたが、滑走路にはこすった痕ははありませんでした。擦過痕は成田空港で出来たものでない可能性がある、とのことです。
@中国国際航空の成田=武漢線が8月末から運航開始か
詳しいことが分からないのですが、大震災のために3月30日からの運航開始を延期していた中国国際航空の成田=武漢線が8月末から運航を開始するようです。延期前の予定では週2便の運航となるはずでしたが、今回、週何便になるかははっきりしません。
@「成田空港の全面的な協力が不可欠だ」とエアアジアCEO
昨日設立を発表した「エアアジア・ジャパン」ですが、エアアジアのCEOは発表記者会見で「飛行時間1時間当たりの運賃を2600円程度にしたい。しかし、実現するためには、成田空港の全面的な協力が不可欠だ」と述べました。「成田空港と大阪間の運賃が3000円程度になれば、食事をしに大阪に行く人もいるだろう」と述べました。「エアアジア・ジャパン」は機材としてエアアジアのA320型機やA330型機を使い、2016年には保有機を30機程度にしたい、としています。また、出資比率から全日空の子会社になるため、成田空港の発着枠は全日空の枠を使うことになります。
@A320neo用エンジン開発で日米独の5社が合弁会社設立へ
受注が好調のエアバスA320neo型機用の新エンジン開発に、IHI・川崎重工・三菱重工の3社と米国のプラット・アンド・ホイットニー社とドイツのMTUの5社が合弁会社を年内に立ち上げることで合意しました。5社はA320型機用エンジンのV2500開発でも合弁会社を設立しています。
*7月21日
@全日空とエア・アジアがLCC設立へ
16日にも書きましたが、全日空がエア・アジアと格安航空会社(LCC)の設立で合意しました。成田空港を拠点に来年夏以降に国内・国際線の運航を始める計画、とのことです。出資比率は全日空が約67%、エア・アジアが33%となります。名称は「エア・アジア・ジャパン(仮称)」とします。
@稲盛会長が2012年中の再上場に意欲
日本航空の稲盛会長は昨日、都内で開かれた講演で株式の再上場について「来年から相当忙しい局面に入っていくと思う」と述べ、2012年の再上場に意欲を示しました。また、撤退した路線の復活について「政府や行政から言われたことに対しても出来ないものは『出来ない』と断るのが経営者」と述べ、不採算路線の復活については否定的な見解を明らかにしました。
@大阪空港の滑走路が一部隆起し2時間閉鎖
今日午前6時45分頃、大阪空港の始業前点検で、A滑走路南端部分でアスファルトが約60cm四方・約5cm隆起しているのを点検中の職員が見つけました。このため、同滑走路を約2時間閉鎖して補修作業を行いました。この間、離発着はB滑走路を使用したため、運航に支障はありませんでした。
@日本人満足度でエミレーツ航空が初めての1位に
リクルートの旅行調査部門エイビーロード・リサーチ・センターが5月に実施した「エアライン満足度調査2011」(昨年の海外渡航経験者6414人を対象にインターネットで実施し、4401人から回答)によりますと、第1位にエミレーツ航空が選ばれました。昨年まで3年連続して1位だったシンガポール航空は2位に後退しました。3位には全日空が入りました。
@夏休みに旅行を予定する人が52.6%に、海外旅行は14.8%
ツーリズム・マーケティング研究所が7月1日から5日に実施した3回目の「東日本大震災が消費・旅行に与える影響に関する調査」によりますと、夏休みに旅行を「計画済み」の人が16.6%、「行くつもり」の人が36.0%となり、合わせて52.6%となりました。4月の第2回調査では合わせて38.0%でしたので、かなり回復してきていることを伺わせる結果となりました。しかし、海外旅行については合わせて14.8%となり、4月の第2回調査の16.0%よりも減少しました。これについては、夏休みを9月にずらす企業もあることから、海外旅行の決定時期が遅れる傾向があるため、としています。
【コメント】ゴールデンウイークに海外旅行に出かけた人が多かった事も影響している可能性があるかも知れませんね。
@アメリカン航空がエアバスとボーイング社に460機を発注
アメリカン航空は20日、エアバス社にA320neo型機とA320型機を合わせて260機、ボーイング社にB737型機を200機発注すると発表しました。B737型機の内、100機はエンジンを新型に換装したものになる、とのことです。発注総額は約385億ドル(約3兆円)となるようです。また、両社合わせてオプションとして465機を確保しました。
【コメント】ボーイング社はB737型機のエンジンを換装した機体を製造するのでしょうか。「新型機の開発はしない」と決定した、との報道はありませんが。(6月28日の出来事参照)
*7月20日
@エア・インディアが冬季スケジュールから成田=デリー線を増便
エア・インディアは10月29日の冬季スケジュールから、現在は週4便で運航している成田=デリー線を週7便の毎日運航とすることを明らかにしました。同航空は7月から毎日運航とする予定でしたが、大震災で延期していました。
@IBEXエアラインズ機が航空日誌忘れて引き返す
昨日午前8時30分に離陸した小松発成田行きのIBEXエアラインズ16便・CRJ型機が航空日誌の不携帯に気付き、小松空港に引き返しました。同機は航空日誌を携帯して10時13分に再出発し、1時間35分遅れで成田空港に到着しました。整備士が機長に渡すのを忘れ、機長も気付かなかった、とのことです。
@日本エアコミューター機がレーダー故障で引き返す
昨日午後2時20分頃、鹿児島発大阪行きの日本エアコミューター2406便・DHC8-400型機が愛媛県上空を飛行中に、気象レーダーが断続的に故障しました。このため、同機は鹿児島空港に引き返しました。
*7月19日
@航空機騒音訴訟の差し止めについての論文
「蘇我生活辞典」の「蘇我上空の飛行機」に「仁仙人さん」が紹介している立命館大学の吉村良一氏論文「差止め訴訟の新しい展開と航空機騒音公害」が各地の航空機騒音訴訟で争われている「飛行差し止め」について、その論点を法律論の立場から総括的にまとめています。
@全日空5月の国際線旅客が大震災後初めての前年比プラスへ
全日空が発表した5月の輸送実績によりますと、国際線は前年同月比3.3%増となりました。大震災後、前年同月比でプラスになるのは初めてとなります。搭乗率は68.6%でした。また、国内線は同13.8%減で搭乗率は56.1%でした。
@米国の空港で日本人女性が保安検査員への暴行容疑で逮捕
14日、米国アリゾナ州の空港で、コロラド州在住の61才日本人女性が保安検査を受けた際に、女性検査員の左胸を両手でつかみひねった、として逮捕されました。女性は翌日保釈されましたが、弁護士はこの女性の「検査の際、人権を侵害され、心に傷を負った」とのコメントを明らかにしました。厳しい保安検査をめぐる乗客とのトラブルは米国の空港で多発しています。
*7月18日
@ジャンボ機の前部が立ち上がっていtます・航空科学博物館
1月23日の出来事で書いた航空科学博物館のジャンボ機前部ですが、16日に航空科学博物館に行ったところ大分できあがっていました。この日も作業員が暑い中ペイント作業をしていました。秋には公開される予定になっています。また、館内では同館が所有する珍しい航空機の模型を展示する「企画展示 ミュージアム・コレクション・モデルズ」が開かれています。
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@全日空機で前輪扉閉まらず引き返す
昨日午前11時28分頃、福岡発札幌行きの全日空289便・B777-300型機が離陸したところ、異常な風切り音にパイロットが気付きました。パイロットが機首部分のカメラで確認したところ、前輪の格納扉がきちんと閉まっていませんでした。このため、同機は福岡空港に引き返し、約50分後に無事着陸しました。点検したところ、扉を閉める部品に破損がありました。乗客は代替機で約2時間半後に札幌に向かいました。
*7月17日
@「くうこうだより 夏号」が届きました
成田国際空港株式会社から「くうこうだより 夏号」が送られてきました。2面では「国内線も充実している成田空港」「第26回成田空港周辺児童書道・絵画展」など。3面が「ショッピング街リニューアル」「エコエアポートビジョン2020」など。4・5面は「くうこうのおしごと」で今号は女性消防士。6面は、新しい企画「成田空港国内線紀行」で今号は「新千歳空港編」でした。7面はこれも新企画「周辺をめぐる」で今号は国指定重要無形民俗文化財である横芝光町の「鬼来迎」です。8面のAir Line Fileは「ベトナム航空」でした。私の感じでは新しい企画が充実して、全体としても内容の濃いものになったと思います。
@イースター航空「成田=仁川線の滑り出しは好調」
イースター航空の日本地区総代理店「OMPC」によりますと、1日に就航した成田=仁川線は「滑り出しは好調に推移している」とのことです。すでに満席の便も出ているそうです。
@スカイマークが那覇=宮古線の最安値運賃を2日で見直し
スカイマークは昨日、9月15日から新規就航する那覇=宮古線の最安値運賃を14日に発表したばかりの3800円から2800円に引き下げる、と発表しました。これは、現在同路線を運航している日本トランスオーシャン航空が15日に最安値運賃をスカイマークと同額の3800円に引き下げることを発表したことに対抗したものです。
*7月16日
@エアアジアが全日空と共同で成田空港拠点のLCC設立か
アジア格安航空会社(LCC)最大手の「エアアジア」が近く日本法人「エアアジア・ジャパン」を設立するとの報道があります。この「エアアジア・ジャパン」に全日空が出資するようです。2012年の成田空港増枠時にまず、国内線を運航し、その後、「エアアジア」の路線が少ない中国や東アジアに国際線を展開する計画、とのことです。全日空にとっても、日本航空がジェットスターと共に設立するとされている格安航空会社(LCC)に対抗する狙いがあります。
@企業再生支援機構が日航株売り出し主幹事に5社を選定
企業再生支援機構は昨日、2012年度中の再上場を目指す日本航空の株売却をになう主幹事にSMBC日興証券、大和証券キャピタル・マーケッツ、野村証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券の5社を選定したことを明らかにしました。ただ、これは第1次選考で、8月中にこの中から中心幹事を絞り込むようです。また、海外での売り出しに備え、海外の主幹事も選定するようです。
@「ピーチ」の客室乗務員募集に約4000人が応募
全日空系の格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」の客室乗務員募集応募が昨日締め切られましたが、約90人の募集に対して約4000人の応募があったそうです。倍率約40倍となります。