2013年10月前半の出来事


*10月15日

@エア・カランが来年夏季ダイヤでの増便を発表
 エア・カレドニア・インターナショナル航空(エア・カラン)の日本支社長は11日、来年夏季ダイヤから、現在週4便で運航している成田=ヌメア線を増便することを明らかにしました。4〜6月と10月〜は週5便に、7〜9月は週6便とします。さらに、2015年には週7便とする計画、とのことです。

@ピーチは第1ターミナル南ウイングを使用
 今日の「日刊航空」によりますと、27日に成田=関西線に就航するピーチ・アビエーションは、第1ターミナル南ウイングを使うことになりました。1階の全日空国内線カウンターの隣にチェックインカウンターを設置する、とのことです。

@ルフトハンザが28日から成田=フランクフルト線をB747型機で運航へ
 ルフトハンザ航空は現在A380型機で運航している成田=フランクフルト線の機材を、28日から B747-400型機に変更します。来年夏季ダイヤからはまた、A380型機に戻す予定、とのことです。

@ジェットスター・ J が台風26号で18便を欠航に
 台風26号が明日朝に関東地方に接近する見込みです。関東地方では気象庁が「10年に一度の強い台風」と注意を呼びかけています。ジェットスター・ ジャパンでは成田空港路線で「今日が3便、明日が14便、明後日が1便の18便を欠航にする」と発表しています。

@サンフランシスコ行きの日航B787-8型機でシステム制御トラブル
 現地時間13日、サンフランシスコ発羽田行きの日本航空1便・B787-8型機で、前便の飛行中に一部のシステムを制御するコンピューターが不作動になりました。この整備のために、同便の出発が3時間50分遅れました。

@国内線LCCの9月「定時運航率」と「欠航率」
 「LCC国内線のフライト情報」のページで国内LCCの「9月定時運航率と欠航率」を調べてみました。ジェットスター・ ジャパンは定時運航率85.8%・欠航率2.4%、エアアジア・ジャパンは同67.3%・1.8%、ピーチ・アビエーションは同80.4%・0.2%でした。定時運航率が一番良いのはジェットスター・ ジャパン、欠航率はピーチ・アビエーションでした。
 ちなみに、スカイマークは定時出発率が80.8%・欠航率が1.6%となっています。

@A350型機試験2号機が初飛行に成功
 エアバスは現地時間14日、A350型機の2機目試験機の初飛行を行いました。同機は約5時間にわたり飛行を行いました。エアバスのページに初飛行の写真が載っています。


*10月14日

@オーストリア航空が12月20日〜来年2月25日で成田=ウイーン線を一部運休
 オーストリア航空は12月20日〜来年2月25日まで、成田=ウイーン線の一部運休を発表しました。成田発は11便を運休とします。

@日本航空のB787-8型機が昇降舵トラブルで2時間以上遅延
 現地時間13日、モスクワ発成田行きの日本航空442便・B787-8型機が前便でモスクワに到着後、水平尾翼の昇降舵4枚の内1枚に不具合が発生しました。この修理のために、2時間以上遅れる見込みです。成田空港のページでは「運航日変更」となっています。

@A350型機発注の舞台裏に大幅な値引き、日本経済新聞
 今日の日本経済新聞に「日航、エアバスから巧みに好条件 商談の舞台裏」との記事が出ています。これによりますと、日本航空がかなりの値引きを要求し、日本市場への本格的な参入を目指すエアバスが、メンテナンスも含め思い切った値引きを行ったようです。
【コメント】カタログ価格9500億円に対して、「実際には4000億円相当の値引きをしたのでは」と語る業界関係者もいるようです。

@シンガポール航空がインドに新航空会社設立申請、タタグループと
 シンガポール航空はインドのタタ・サンズと共同でインドに新しい航空会社を設立する申請を行いました。この航空会社は機内食の無料提供などの付帯サービスを取り入れた航空会社、とのことです。資本金は1億ドルでタタ・サンズが51%、シンガポール航空が49%となっています。
【コメント】インドの航空業界では LCCの台頭で、LCC最大手の「インディゴ」を除いては赤字になっています。しかし、人口が多い事もあり、欧米・中東などの資本が参入をねらっているようです。設立するのが“LCCでない”というのがおもしろいですね。


*10月13日

@全日空と日本航空が羽田昼間国際増枠を全て申請
 全日空と日本航空は10日、国際航空運送協会(IATA)に来年夏季ダイヤの申請を行いました。羽田国際昼間増枠については全日空が11枠、日本航空が5枠の全部を申請しています。また、全日空は成田国際線についても「今までと同レベルでの申請をした」としていますが、市場の動向や他社の状況を見極めながら「減らすこともありうる」としています。

@アエロフロートが国内線LCCの設立を発表
 現地時間10日、アエロフロートは新たな国内線 LCC「ドブロリョート」の設立を発表しました。B737-800型機を5機導入し、2014年半ばの就航を目指す、としています。


*10月12日

@ピーチがバードストライクで2便が欠航に
 今日午前10時10分発の関西発新千歳行きピーチ・アビエーション103便・A320型機の出発前点検で、右主翼前方に長さ約40cm、幅約10cmの凹みが見つかりました。この部分に血痕が付いていたことから、バードストライクに遭遇したものと見られています。修理のため、この便も含めて2便が欠航となりました。また、機材繰りのために遅れる便も出ているようです。何時バードストライクに遭遇したかは分かりません。

@大韓航空貨物機が出火警報で新千歳に緊急着陸
 昨日午後3時52分頃、シアトル発仁川行きの大韓航空貨物機・B747-400F型機から新千歳空港に「前方貨物室で出火しているとの警告が出たので、緊急着陸させて欲しい」との要請があり、同機は同5時23分に無事緊急着陸しました。火災が発生した形跡はなかった、との事です。
【コメント】実際に出火していたら、大事故になっていたでしょうね。当時は新千歳空港から約1000Km の太平洋上でしたので。

@アリタリア航空が再び経営破綻の危機に
 アリタリア航空がまたもや破綻の危機に見舞われているようです。同社に25%出資するエールフランスKLM は現地時間11日、「もし、救済に参加するのであれば、『厳しい条件』を課す」と述べましたが、救済に参加するかどうかについては言及しませんでした。同社の資金は枯渇しており、燃料会社は燃料の供給を停止する検討入っている、とのことです。


*10月11日

@空港周辺の高齢者の入院率は3.5〜2.3%高い
 今日の「アメーバニュース」によりますと、英国・インペリアルカレッジロンドンのポール・エリオット教授によると、他の地域よりも10dB高い騒音にさらされているヒースロー空港周辺に住んでいる高齢者は、航空機の騒音により心疾患によって入院する患者の入院率が、他の地域よりも3.5%高いという報告を発表しました。この研究は数百万人を対象として行った、との事です。
 また、米国のボストン大学の研究でも約600万人の調査から、空港周辺の住民の入院率が2.3%高いとの事です。

@モスクワに向かった代替機でも車輪トラブル
 昨日、モスクワで起こった日本航空のB787-8型機トラブルの代替機(日本航空8441便)として、成田からモスクワに向かったB787-8型機で、車輪の不具合を示す警告表示が出で、昨日午後1時30分頃成田空港に無事着陸しました。その後どうなったかは分かりません。

@エンジンカバー部品破損で3便欠航、ジェットスター・J
 昨日午後3時頃、新千歳発中部行きのジェットスター・ジャパン416便・A320型機の出発前点検で、左エンジンの外側パネルを支える部品が破損しているのが見つかりました。新千歳空港には整備員がいないため、整備員を他空港から向かわせたため、修理に時間がかかり、この機体を使う予定の3便が欠航しました。

@スカイマークの9月利用率は77.0%
 スカイマークが昨日発表した9月搭乗実績によりますと、全体の搭乗者数は前年同月比(以下同じ)0.2%増、有償座席利用率は0.4ポイント増の77.0%となりました。
 成田空港関係路線の有償座席利用率は、成田=旭川線が13.0ポイント減の55.7%、成田=札幌線が3.4ポイント増の69.2%、成田=福岡線が13.2ポイント減の57.1%、成田=沖縄線が6.6ポイント増の76.3%、成田=石垣線が52.8%となっています。

@全日空機がバードストライクで目的地を変更
 昨日午後0時1分、岡山発羽田行き全日空656便・B767-300型機が離陸直後にバードストライクに遭遇し、目的地を関西空港に変更し、同33分に無事着陸するトラブルがありました。点検したところ、機体の損傷はなかった、との事です。

@ルフトハンザ航空がA380型機を3機キャンセル
 ルフトハンザ航空は9月に、発注済みのA380型機3機をキャンセルしました。同じ9月にA350型機を25機発注していますので、これとの関係でキャンセルしたものと思われます。
 写真は今年3月1日に撮った、成田空港を離陸するルフトハンザ航空A380型機です。


*10月10日

@デルタ航空が来夏季ダイヤで成田=サンフランシスコ線を運休へ
 デルタ航空は現在週7便で運航している成田=サンフランシスコ線を減便し、週5便とする予定です。さらに、来年3月末からの来年夏季ダイヤでは運休とする予定です。「円安によって、収益性が低下したのが理由」との事です。「他の成田空港路線は変更ない」としています。

@タイ航空が27日からのA380型機投入を一部B747型機に変更
 タイ航空は27日から2往復ともにA380型機を使用する予定(8月6日出来事参照)としていた成田=バンコク間を、一部日程でB747-400型機を使う事を明らかにしました。A380型機の納入遅れが原因との事です。

@国土がジェットスター・J とエアアジア・J に厳重注意処分
 国土交通省は昨日、「A320型機の尾翼を動かす駆動装置の目視点検を実施していなかった」として、ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンを厳重注意処分としました。ジェットスター・ジャパンは7機で最大8ヶ月間、エアアジア・ジャパンは3機で最大7ヶ月間検査していませんでした。両社に対して、23日までに原因を調査し、再発防止策を提出するように指示しました。今回のミスは、点検をメーカーが作成した改善指示書(SB)に基づいて行われるべきところを、メーカーが発行したメンテナンス・マニュアル(AMM)で行い、このAMMで目視点検の一部が記載されていなかった事に気付かなかった、ためのようです。国土交通省では2008年の耐空性改善通報(TCD)でこの点検を求めていました。ジェットスター・ジャパンエアアジア・ジャパンはホームページにお詫びを掲載しています。

@日本航空のB787-8型機で引き返しが2件
 現地時間9日午後5時半頃、モスクワ発成田行きの日本航空442便・B787-8型機が離陸したところ、トイレが使用できず、温かい食事も提供できないトラブルが発生しました。このため、同機はモスクワのドモジェドボ空港に引き返し、約1時間半後に無事着陸しました。電気系統のトラブル、との事です。同社モスクワ支店の総務課長は「バッテリーによる直接のトラブルではなく、配線の不具合だと聞いている」と説明しました。
 一方、現地時間9日午後1時35分頃、離陸直後のサンディエゴ発成田行きの日本航空65便・B787-8型機で、左エンジン防氷装置の不具合を示す警告表示がありました。このため、同機はサンディエゴ空港に引き返しました。同便は整備の後、約5時間10分遅れで成田に向かいました。


*10月9日

@「成田=台北線は非常に好調、増便も視野に」トランスアジア日本支社長
 今日の「WING DAILY」によりますと、トランスアジア航空の横田日本支社長は同紙とのインタビューで、就航した成田=台北線が非常に好調で、搭乗率が80%を超えている事を明らかにしました。このため、「来夏季ダイヤでは、出来れば1日2便体制にするよう本社に意見を上げる」考えを表明しました。

@国土交通省が「日航のA350型機発注に問題はない」
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は昨日、日本航空のA350型機発注について、「昨年8月10日の『日本航空の企業再生への対応について』の内容には違反していない」との見解を明らかにしました。
【コメント】ただ、国土交通省の誰が言ったのかは書いていません。

@日航への国土回答は国際線来夏季ダイヤ申し込みには間に合わず
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は昨日、日本航空からの「羽田空港発着枠是正等申入書」に対する回答が、国際線来夏季スケジュールの申し込み期限となる10日に間に合わない事を明らかにしました。このため、日本航空は“5枠配分”を前提として国際線来夏季スケジュールを申請する事になるようです。

@ボー社への打撃は機数以上に大きい可能性
 日本航空が 日本エアシステムとの統合以来、初めてエアバスの旅客機を発注しました。植木社長は「B787-8型機のトラブルとの関係は一切ない」と発言しています。しかし、一方で「A350型機は日本航空が受領する2019年頃までには、安全で慣熟した旅客機になっていると思う」と発言しています。この発言を裏読みすると、「A350型機の運航開始が来年後半にも予定されており、受領が開始される5年後までには初期トラブルも解消されて、期待通りの性能を発揮してくれ、B787-8型機のような事態はない」との思惑があるのではないでしょうか。
 また、ボーイング社のA350型機と競合するB777X型機の就航予定が、順調にいって2018年とされている事も、B787-8型機の開発が3年以上遅れた事を考慮した結果ではないでしょうか。
 今回の日本航空A350型機56機(オプション含む)発注は、数ではほんのわずかであっても、ボーイング社の「B787-8型機運航停止による信頼性を損なう“失策”の影響」と見る事が出来るように思います。この意味で発注機数以上に、ボーイング社にとって今後への影響が大きいのではないでしょうか。
 写真は1996年11月9日に羽田空港で撮影した日本エアシステムのA300型機です。


*10月8日

@成田空港9月の総貨物取扱量は0.02%減に
 東京税関が4日に発表した「成田空港9月分の貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)0.02%減と3ヶ月ぶりのマイナスになりました。輸出量は8.5%減、輸入量は3.3%減でした。

@全日空が成田=ヤンゴン貨物便を10月から増便
 全日空は今月から成田=ヤンゴン線貨物便を、先月までの週3便から週7便に増便し、機材もB737-700型機からB767-300ER型機に大型化しました。これに伴い、ヤンゴン空港で事務所や貨物上屋を確保し、運用を開始しました。

@「A350型機発注は企業を存続させるために必要」植木社長
 昨日のA350型機の発注記者会見で、日本航空の植木社長は「今回の発注は企業を存続させるために絶対に必要なもので、理解して欲しい」と述べ、“国土交通省の監視”について、「本日、国土交通省に報告を済ませた。今回のような機材調達に関する話は相手企業もあって、守秘義務の縛りが多い事柄で、その具体的な内容については、細かく事前にご報告するのは難しい。このことは(国交省も)理解していただけると認識している。また、企業活動への制約に関する是非論も踏まえれば、“報告・監視”はあり得ても、投資に関して抑制的な判断を受ける対象とは思っていない」と語りました。

@エアアジア・J が予約登録3機、予約登録解除12機、9月登録状況
 国土交通省が発表した「航空機登録状況・9 月分」によりますと、エアアジア・ジャパンがA320-200型機3機を予約登録しています。登録予定年月日は今年11月に1機、同12月に1機、来年1月に1機となっています。一方、12機を予約登録取り下げとしています。こちらはエア・アジアとの合併解消に伴う取り消しと思われます。

@タイのLCC「ノックエア」がまたまた着陸トラブル
 現地時間6日午前8時45分頃、タイ航空傘下のLCC「ノックエア」8610便・サーブ340型機が、タイ北東部のウドンタニ空港に着陸後、前輪が故障して誘導路脇の草地に突っ込む事故がありました。乗客・乗員にケガはありませんでした。同社では5月にもチェンライ空港でB737-800型機の前輪が脱落する事故があり、8月にはトラン空港で着陸に失敗しオーバーランする事故を起こしています。


*10月7日

@アジアアトランティックが成田=バンコク線の運航を来年5月11日まで延長
 アジアアトランティックエアラインズは3日、現在運航している成田=バンコク線の運航を、来年5月11日まで延長する、と発表しました。

@日本航空がA350型機31機確定発注を発表
 日本航空は今日午後3時から記者会見し、B777型機の後継機として、A350型機を確定31機、オプション25機で発注する事を発表しました。確定発注分はA350-900型機(3クラスで314席)を18機、A350-1000型機(同350席)が13機となっています。記者会見にはエアバスのファブリス・ブレジエ最高経営責任者(CEO)が同席しました。2019年からの運航になる、との事です。日本航空がエアバス機を発注するのは、統合した日本エアシステムを除くと初めてになります。購入総額について植木社長は「守秘義務もあり、明らかに出来ないが、カタログ価格では31機で約9500億円になる」と述べました。情報筋によりますと「大幅な値引きがあり、実際には8000億円弱となるのではないか」とのことです。
 下の写真は昨年10月に、名古屋で開かれた航空宇宙展に出品されていたA350型機の模型です。


*10月6日

@ウズベキスタン航空が25日以降成田=タシケント線を運休
 昨日のFly Team によりますと、ウズベキスタン航空は25日以降の成田=タシケント線を運休する模様です。この便は今夏スケジュールで水・金の週2便体制で運航する予定でしたが、この内、水曜日の便は運休していました。25日からは金曜日の便も含めて運休することになるようです。
【コメント】このところ、成田路線の運休が相次いでいます。やはり、円安で日本人の海外旅行が減っているのが響いているのではないでしょうか。あと、航空会社の経営戦略がシビアになっていて、搭乗率が落ちると、多少の利益があっても、もっと儲かる路線に機材を振り向ける傾向にあるように思います。

@ホリエモンさんが「成田は遠い。騒音が酷い」、でも「ゴルフならOK」?
 4年も前の事になりますが、かの「ホリエモン」こと、「堀江貴文」氏のブログに「成田空港を即刻廃止せよ」という一文がありました。その中で堀江氏は「騒音が酷い」と書いています。廃港の理由は「遠い。遠すぎる」と言うのです。しかし、何故「騒音が酷い」と言うことが分かったかというと、「周辺のゴルフ場に行くから」とのことです。ゴルフに行く時には「遠い」とは思わないのに、飛行機に乗りに行くときには「遠い」と思うのだそうです。矛盾しているとは思わないのでしょうか。それと、この時にはD滑走路工事も進んでいましたが、「羽田ならまだまだ拡張の余地はある。既に拡張されているが、さらに拡張できるだろう。」と「羽田空港をハブ空港にすべき」と主張していますが、成田空港並みのハブ空港になり得るとする根拠は書いていません。羽田空港は来年3月末予定の国際線枠拡大で目一杯です。国際線枠は成田空港現在の運航回数の4割でしかありません。成田空港の運航回数が増えれば、この割合はもっと下がります。


*10月5日

@デルタ航空が来年3月29日から成田=サンフランシスコ線を運休か
 デルタ航空は来年3月29日からの来夏ダイヤで、成田=サンフランシスコ線(現在週5便)を運休とするようです。正式な発表はまだありません。

@日本航空が国土交通省に「是正と情報開示」を求める文書提出
 日本航空は昨日、羽田昼間国際線増枠配分について、太田国土交通大臣と田村航空局長宛に「是正等申入書 兼 行政文書開示請求書」を提出しました。発表記者会見の中で植木社長は、先に明らかにした「成田は国際線のハブ、羽田は国内と海外とのゲートウエイ」とした方針について、「(配分の)影響は避けられない。正直言って時間的に余裕はないので、同時並行的にほかの策を考える」と述べました。また、国土交通省の回答が十分でなかった場合には「次のステップを考えざるを得ない」と述べました。

@全日空のB787-8型機が制御システム不具合で3時間半遅れる
 昨日のサンノゼ発成田行き全日空1075便・B787-8型機が、機体制御システムのトラブルで、約3時間30分遅れて出発しました。

@スカイマークの4〜6月期営業利益が55%減に
 今日の日本経済新聞によりますと、スカイマークの4〜6月期の単独営業利益が前年同期比で55%減の約30億円になった模様です。円安による燃料費の高騰と LCCの影響が響いている、とのことです。

@日航と全日空がアイソン彗星観測のチャーター便運航
 全日空と日本航空はそれぞれ12月8日に、アイソン彗星を観測するチャーター便を羽田空港から運航する計画です。午前4時に離陸し、1時間半の飛行を計画しています。
【コメント】彗星の明るさ予測は非常に難しく、「明るくなる」と言われながら、それほどでもないことが多いのが現実です。この春に「大彗星になる」と期待されていたバンスターズ彗星もそうでした。アイソン彗星も今のところ、当初の予測よりも約2等級程度低いようです。それでも、このまま行けば、かなりの明るさになる可能性もありますね。
 写真は1997年に現れたヘールボップ彗星です。私が1997年4月28日に撮影しました。高感度フィルムを使い、90mmの望遠レンズで固定撮影しました。露出は30秒だったと記憶しています。右の山は那須・茶臼岳です。この程度の写真なら、三脚とレリーズがあれば誰でも撮れると思います。ただ、デジカメですと一眼レフが必要かも知れません。コンデジでも15秒程度の長時間露出が出来るものならば、工夫次第で撮れるのではないかと思います。実は、彗星はよほど空が暗いところでないとこんなに綺麗には見えません。この時も肉眼で見ると、何となくボーッと見えるだけでした。双眼鏡で見ると、もう少しよく見え、尾を引いているのが見えることもあります。本当に明るい彗星ですと、明け方や夕暮れに尾が延びているのが確認できるそうです。1965年に現れた池谷・関彗星は夕方の薄明の中でも長い尾が確認できたそうです。

@2020年に排出ガス規制を実施へ、ICAO総会
 現地時間4日、カナダ・モントリオールで開かれている国際民間航空機関(ICAO)総会は、 EUが求めていた地球温暖化をに関する航空機からの排ガス規制について、承認しないことを決議し、排出ガス削減策を2020年までに導入する事を決議しました。具体策は今後作成し、2016年の総会で決定する、としています。
【コメント】今までも排出量が多い米国や中国や発展途上国などの反対で、進展していなかった規制が、本当に2016年に決まるのでしょうか?

*10月4日

@運用を終えたシャトル車両は今夜撤去完了
 昨日の毎日新聞によりますと、第2ターミナルの本館とサテライトを結んで運行されていた“シャトルシステム”の車両撤去が1日夜から始まり、今夜で4台の車両全てが撤去されます。航空機の運航に支障が出ないように一晩で1両ずつしか撤去できないそうです。この内2両は「空の駅 風和里しばやま」に展示される予定です。

@27日から成田=広州線にB787-8型機を投入、中国南方航空
 中国南方航空は27日から、成田=広州線にB787-8型機を投入する、とのことです。当面冬スケジュールになるようで、来夏スケジュールでも、B787-8型機を使うかどうかは不明です。

@消費税率引き上げは免税店売り上げにプラス
 1日に安倍首相が来年4月から消費税を8%に値上げすることを明らかにしましたが、成田空港などの免税店にとっては、追い風になるようです。免税店では消費税がかからないことから、お得感が拡がり、売り上げが増える見込みとのことです。

@全日空11枠・日本航空5枠を正式発表、根拠は曖昧
 国土交通省は2日、「羽田空港の昼間時間帯の国際線発着枠について」を発表しました。日本分は全日空が11枠、日本航空が5枠になります。昨日のトラベルビジョンに記者会見の様子が詳しく出ています。「将来のゆがみを懸念」としていますが、今回の配分について、支援との根拠は具体的に示されていないようです。なお、この発表を受けて、全日空と日本航空はそれぞれコメントを発表していますが、ANA ホールディングスの社長コメントは見つけられませんでした。(全日空もANA ホールディングスもホームページ上の「プレスリリース」では、ページ内検索が出来ないようです。近頃、こんな企業ページも珍しいですね。都合の良いことだけを見せようというのでしょうか。)
【コメント】これを読んでみますと、国土交通省は否定をしているものの、"政治的圧力"が感じられますね。大臣の指示に関しての質問に「特に具体的に11対5にしろとか、そういった指示を受けたというような認識はございません。」と述べていますが、当たり前なのかも知れませんが、かなりの指示が存在していたことはうかがえます。政府全体として行うべき企業再生時の優遇税制の見直し(全日空も過去に支援を受けた時の残金(?)が1000億円程度残っているようです)とか、今後の優遇措置を打ち切りにするとかの根本的対策を実施しようとせず、国土交通省に“是正措置を押しつけた”ことが「官邸主導」と言われる所以なのでしょうね。一番の問題は「不均衡の是正」と言う事が「今回で終わる訳ではない」と言う点でしょうね。今後も、日本航空に対してことある毎に“政治的圧力”をかけることを臭わせています。全日空の経営が失敗や過大な投資による財務体質悪化に陥ったときも“不均衡”のせいにされかねないことですね。日本航空は行政不服審査制度なり行政訴訟制度で争うべきですね。

@「日航と他社に大きな体力差が生じた」と太田大臣
 太田国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、羽田昼間国際線枠配分について「日本航空は公的支援を受けて再生を進めた結果、ほかの航空会社と大きな体力差が生じた。今後、適切な競争が行われると期待している」と述べました。
【コメント】日本航空の高収益が“体力差”だけで生じているのでしょうか?

@2日の全日空・北京=羽田線が欠航
 2日の北京発羽田行きの全日空1256便・B787型機は機体システムの一部にトラブルが発生したため、欠航しました。

@中部空港会社が新ターミナル建設延期を発表
 中部空港会社は昨日、2014年後半に整備供用を開始する、としていたLCC向けの新ターミナルや駐車場の完成を延期する、と発表しました。エアアジア・ジャパンの撤退が決まり、バニラ・エアも拠点化を2014年以降としているために、状況を見て検討する、とのことです。

@ナイジェリアで20人乗りのチャーター機が離陸に失敗
 現地時間3日午前9時30分頃、ナイジェリアのラゴス空港でアソシエーテッド航空が運航するラゴス発アクレ行きのエンブラエル製の旅客機が、離陸直後に墜落し炎上しました。乗客・乗員は20人で少なくとも14人の死者が出た模様です。同機はチャーター便でした。エンジンに問題があった、との情報があります。

@ボー社がに新型機納入遅れの可能性発表
 ボーイング社は現地時間2日、「米国の政府機関閉鎖でB787-8型機などの納入が遅延する恐れがある」との見方を明らかにしました。


*10月2日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@昨日の成田空港にて
 昨日、成田空港第2ターミナルに行きました。霧雨が降っている中、展望デッキから撮った写真2枚を載せます。左は新規に就航したトランスアジア航空(復興航空)のA320型機です。右は供用開始になった本館とサテライトを結ぶ連絡通路です。中には立ち止まって、展望を楽しんでいる人もいました。

 

@成田空港が「空港セキュリティ」部門のアワードを受賞
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「Future Travel Experience(FTE)」が開催した、航空旅客のチェックイン、旅客手荷物ハンドリング、セキュリティ、出入国審査等、旅客への対応を改善することを目的として、2006 年より毎年開催されている世界的なフォーラム「FTE Globa 2013」で、「空港セキュリティ」部門のアワードを受賞した、と発表しました。

@全日空が先月30日から成田=ヤンゴン線を1日1往復に
 全日空は先月30日から成田=ヤンゴン線を週4便増便し、1日1往復としました。

@ユナイテッド航空が成田=シアトル線の増便を延期
 昨日の Fly Team によりますとユナイテッド航空が、11月6日から B787-8型機で運航開始する、としていた104便の就航を延期したようです。就航は来年の1月25日から B777型機を使い、同2月14日から B787-8型機を投入するようです。

@ジェットスター・J が11月14〜26まで、成田=関西線を増便
 ジェットスター・ ジャパンは11月14日〜26日まで、成田=関西線を1日4往復に増便する、と発表しました。

@「成田を23時前に出て、6時過ぎに帰る便も考える」バニラ・エア社長
 今日の「WING DAILY」によりますと、「バニラ・エア」の石井社長は同紙とのインタビューで、1機当たりの1日の稼働時間を13〜14時間に上げることを目指す、と述べました。この場合、成田空港の運用時間制限を考慮して、国際線で午後10時以降に成田を出発し、目的地を深夜に出て、成田に午前6時過ぎに到着するダイヤを考えていることを明らかにしました。

@タイの新航空会社が来年2月に成田=バンコク間でチャーター便計画
 タイの新航空会社「アジアン・エア」はバンコクのドンムアン空港から日本へのプログラムチャーター便を運航する計画を明らかにしました。来年2月から成田=バンコク線を週5便、来年中に関西=バンコク線と新千歳=バンコク線を週2〜3便運航する計画、とのことです。機材は B767-300ER 型機を3機調達する、とのことです。
【コメント】タイ航空当局の承認が何時得られるかが問題ですね。

@羽田昼間国際線増枠で全日空11便、日本航空5便で決着か
 今日のマスコミ各社は、国土交通省が来年3月末からの羽田空港昼間国際線枠増枠分配分について、全日空に11便、日本航空に5便を配分することに決めた、と報道しています。
【コメント】これで良いのでしょうか。"でる釘はたたかれる"のことわざ通りですね。"俺の言うことを聞かなければ、痛い目に遭うぞ!"という脅しですね。政治家が権益を取り戻したい、と言う思惑からでているのでしょう。裏では、色々な"見返り"が用意されているのでしょうね。日本航空再建を民主党政権が支援したことは確かですが、日本航空と全日空との現在の業績差が、この支援だけで語る事が出来るのでしょうか。労働者にとってはつらいものでしたが、日本航空の"自助努力"に起因するところも大きいと思います。全日空も同じような優遇措置を受けているはずですから、批判するのなら、それを返上するのが筋ではないでしょうか。

@羽田昼間増枠で双方が1日1便ずつ運航へ、日本・カナダ航空協議
 国土交通省は今日、昨日まで行われていた日本・カナダ航空当局者協議の合意事項を発表しました。合意では来年3月末の羽田空港昼間国際線枠3万回増加時に、双方が1日1便ずつ運航することになりました。

@日航の羽田発北京行きがB787-8型機からB767型機に変更
 今日の羽田発北京行きの日本航空21便と折返し便は機材運用計画の変更により、B787-8型機から B767型機に替えて運航されました。B787-8型機に原因があったのかどうかは分かりません。

@検疫官の勘違いで健康確認なしで入国、熊本空港
 厚生労働省福岡検疫所は昨日、9月28日午前11時頃、仁川空港から熊本空港に到着したアシアナ航空142便の乗客の大半が、検疫官の健康確認を受けずに入国した、と発表しました。原因は検疫官が到着を夕方と勘違いして遅刻したため、とのことです。乗客はアシアナ航空の社員が機内で健康状態を確認して入国しました。

@米国の新予算未成立で約80万人が一時解雇に、博物館や国立公園が閉鎖
 米国の10月からの新予算が成立なかったために、連邦政府の業務が一部を除き閉鎖されています。これにより、約80万人の連邦政府職員が一時解雇されます。航空機の運航にあたる管制官はこの対象から外されていますが、セキュリティー検査官などは一時解雇の対象となっています。また、連邦政府が運営するスミソニアン航空宇宙博物館などの美術館や博物館、そして全国の国立公園などは全面的に閉鎖され、現在公園内にいる人は48時間以内の退去を命令されます。

@台北で航空貨物から約20Kgの爆弾が見つかる
 台湾の税関当局は現地時間1日、台北郊外の桃園空港で TNT火薬約20Kgを詰めた貨物を発見した、と発表しました。この貨物は同9月30日未明に香港発の中華航空機で、照明器具として積まれてきました。税関職員が X線検査で不審に気付き発見したものです。警察当局が送り主などの調査を始めました。


*10月1日

@9月のアクセス数は28,538回でした。

@日航のB777型機が主翼の部品を落とす
 昨日午後2時50分頃、パリ発成田行きの日本航空406便・B777型機の到着後点検で、右主翼の後方で補助翼の隙間を埋めるためのゴム製部品が脱落しているのが発見されました。成田国際空港株式会社(NAA)は「着陸時のショックで、この部品が脱落した可能性もある」として滑走路を一時閉鎖して点検しましたが、見つかりませんでした。パリ出発時の点検では異常はなかった、とのことです。このところ、B777型機の部品脱落が4件続いています。

@「当面は成田に注力、中部拠点化は2014年度以降」バニラ・エア社長
 「バニラ・エア」の社長は昨日の日本経済新聞とのインタビューで、エアアジア・ジャパンが第2拠点にするとしていた中部空港について「第2拠点として最優先に検討する」と述べましたが、エアアジア・ジャパンが就航していた半年間は赤字だったことを理由に挙げ、当面は成田空港の運航に集中し、「(中部空港の)第2拠点化は早くても2014年以降になる。」との考えを明らかにしました。中部空港会社ではこの状況を受けて、LCC専用施設整備の見直しを迫られそうです。

@ジェットスター・ J の大量欠航は点検漏れのため
 昨日のジェットスター・ ジャパンの大量欠航は7機の水平尾翼の点検漏れのためでした。国土交通省では A320型機については10ヶ月毎に水平尾翼の駆動装置部品が正しく取り付けられているかどうかを、目視で点検することを義務付けています。しかし、3日前の同省の検査で、7機についてこれが行われていないことが判明しました。この緊急点検のための欠航、とのことです。
【コメント】以前にもこのような整備上の漏れがありました。整備体制に問題があるようですね。機材の拡大に整備体制が追いつかないのでしょうか。早急に立て直さないと利用者の信頼を失いますね。カンタス航空の伝統はどこに行ったのでしょうか。

@「政府機関閉鎖すれば、新型機承認に影響」とFAA
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、アメリカ連邦航空局(FAA)は米国の予算協議が難航し、政府機関が閉鎖された場合には、新型機への認証にも支障が出る、との見方を明らかにしました。閉鎖機関によっては「すべての航空機の承認」を遅らせると電子メールで通知しました。政府機関が閉鎖した場合は承認作業に関わる FAA職員は一時帰休となるそうです。
 なお、この予算問題の影響と思われますが、4日に予定されていた米運輸安全委員会のデボラ・ハースマン委員長の訪日がキャンセルとなりました。


戻る