2013年8月前半の出来事


*8月15日

@B787型機のエンジン消火器に誤配線見つかる
 昨日、全日空のフランクフルト行きB787型機を点検していた整備士が、エンジン消火器の配線に間違いがあるのを発見しました。全日空では所有する B787型機全機を点検したところ、別の2機でも同じ配線ミスが見つかりました。この誤配線のまま、消火器を作動させますと、もう1基のエンジンの消火器が作動し、火災の起こっているエンジンは消火できません。なお、消火器を作動させても、稼働中のエンジンが停止することはないそうです。この不具合は点検で触れるところではなく、製造過程で起こったミスと見られています。
 この通報を受けて、日本航空は所有するB787型機の点検に着手し、昨日中に点検を終えました。全て正常だった、とのことです。この点検のために、昨日午前10時半頃に出発していた成田空港発ヘルシンキ行きを成田空港に引き返させました。同機は午後3時20分頃に成田空港に着陸しました。

@全日空のサンノゼ発成田行きB787型機でトラブル、2時間遅れる
 米国現地時間14日、サンノゼ発成田行きの全日空1075便・B787型機で、出発時に補助動力装置の不具合が発生し、駐機場に戻り修理しました。このため、2時間遅れで出発しました。

@日航のボストン発成田行きB787型機でインターホンのトラブル
 米国現地時間14日、ボストン発成田行きの日本航空7便・B787型機で、出発前にコックピットと客室との連絡に使うインターホンに不具合が発生しました。この修理のために、出発が大幅に遅れ、「運航日変更」となっています。

@米国でUPSのA300型機が墜落、乗員2名死亡
 米国アラバマ州バーミングハムの空港付近で、現地時間14日午前5時頃、貨物専用会社・ユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)1354便・ A300型機が墜落炎上しました。墜落地点は滑走路手前約800mでした。乗員2名は死亡しました。同機はケンタッキー州ルイビルからバーミングハム行きでした。天候は小雨が降っていたものの着陸には問題がなかった、とのことです。パイロットと管制官の無線交信では異常の報告はなかった、とのことです。調査を開始した米運輸安全委員会によりますと、事故機は墜落の前に木に接触していた、とのことです。

@ユナイテッド航空機が煙の臭いで緊急着陸
 英国現地時間14日、ロンドンからワシントンに向かっていたユナイテッド航空のB757型機の機内で煙の臭いがしたため、アイルランドのダブリン空港に緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。


*8月14日

@シンガポール航空が10月27日から全成田便をA380型機で運航へ
 シンガポール航空は10月27日から成田=シンガポール線をA380型機で運航すると発表しました。現在、この路線は繁忙期を除いて B777型機で運航されています。これにより、シンガポール航空の成田路線(成田=シンガポール線と成田=ロサンゼルス線)は全て A380型機による運航となります。
 写真は昨日、成田空港に到着したシンガポール発成田行きのA380型機です。10〜18日のお盆の繁忙期だけ、A380型機で運航されています。

@米国司法省がアメリカンとUSエアウエイズ合併差し止めの訴訟
 米国司法省(DOJ)は現地時間13日、アメリカン航空とUSエアウエイズの合併について、合併の差し止めを求める「市民の独占禁止訴訟を起こす」と、声明で明らかにしました。声明では「両社の合併により、世界最大の航空会社が誕生し、国内航空に占めるシェアーは80%にも達する。米国民はこの合併により、数億ドルの損失を被る恐れがある」としています。司法省の反トラスト部門責任者、ビル・ベアー氏は和解の可能性についての記者質問に「ここで適切な解決策は、完全な差し止め命令だ」と強調しました。これにより、順調に進んできた両社の合併に暗雲が立ちこめたことになります。
【コメント】米国航空業界では相次ぐ合併で、競争関係が弱まり、提供座席が絞られて利用率が高止まりになっています。このため、航空運賃も高止まりしており、航空会社の収支は大幅に改善しています。しかし、利用者にとっては運賃が高く、予約も取りづらいなどの不満が渦巻いているようです。このような「国民の不満」が今回の司法省の提訴の背景にあるようです。


*8月13日

@ジェットスター・ ジャパンの累計搭乗者が200万人を突破
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、昨年7月の就航以来の累計搭乗者数が200万人を突破しました。今日、成田空港で記念セレモニーを行いました。鈴木社長は関西空港の拠点化を年内にも行うことを表明し、就航3年目の黒字化については「達成できると考えている」と述べました。また、今日午後5時から「国内線搭乗者200万人感謝セール」を16日午後6時まで行います。

@日本貨物航空が「DBJ 環境格付」を取得
 日本貨物航空は9日、航空運送業者としては初めてになる「DBJ 環境格付」を取得した、と発表しました。「DBJ 環境格付」は日本政策投資銀行が独自の格付基準で設定しているもので、この格付に基づき融資条件を設定するものです。今回は日本貨物航空の(1)騒音レベルや二酸化炭素の排出基準を大幅に軽減させる機種の導入、(2)成田空港に建設した「エコハンガー」、などを評価して与えられたもの、とのことです。
 写真は今日、成田空港で撮影した日本貨物航空の最新鋭機B747-8F型機です。B747-400F型機と見分けが難しいのですが、写真の右下にあるようにエンジンカバーの後部がB787型機と同じように、ギザギザになっています。

@スカイマーク機が那覇空港の悪天候で嘉手納基地に着陸
 昨日午前10時15分頃、福岡発那覇行きのスカイマーク501便・B737型機が、那覇空港の悪天候のため、目的地を嘉手納基地に変更し、無事、着陸しました。同機は午後1時24分に嘉手納を離陸して那覇空港に向かいました。


*8月12日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の22例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」22例目が発生しました。成田発北京行きの中国国際航空168便・B737-800型機が北京空港の悪天候(雷雨)のために成田空港到着が遅れ、玉突きで出発が午後11時2分になりました。

@成田空港7月貨物取扱量は輸出が2.7%減、輸入が8.0%減
 東京税関は6日、成田空港の7月分航空貨物取扱量(速報)を発表しました。それによりますと、積込量は前年同月比(以下同じ)5.5%増となり、この内、輸出量は2.7%減となりました。また、取卸量は0.3%減となり、この内、輸入量は8.0%減となっています。仮陸揚量がそれぞれ約25%増となっています。

@全日空のB787型機リチウムイオンバッテリー取卸検査も異常なし
 全日空は、近頃実施したB787型機のリチウムイオンバッテリーの取卸検査で、異常が見つからなかったことを明らかにしました。

@アシアナ航空が「訴訟起こさない」条件で前渡し金1万ドル提案
 アシアナ航空は7月にサンフランシスコ空港で起こした着陸失敗事故の乗客に対して、「前払い金」として1万ドルを支払うことを乗客全員に提案した、とのことです。ただ、受け取りの条件として「航空会社を相手とした訴訟を起こさない」としている、とのことです。

@中国・武漢市の空港で突風、B747型機も動く
 今日の「Searchina」によりますと、 現地時間11日午後6時頃、中国の湖北省武漢市の天河空港で突風が吹き、B737型機が搭乗橋に激突し、B747型機が押し流されて鉄柵に衝突する事故がありました。幸い、けが人はない模様です。


*8月11日

@成田空港のバードストライクの多くは"ツバメ"
 昨日の産経新聞によりますと、成田空港では今年、バードストライクが頻発している、とのことです。例年7〜9月が多いのですが、今年は7月が昨年よりも7件多い22件となっています。衝突する鳥の種類はツバメが圧倒的、とのことです。ツバメは警戒心があまりなく、飛んでいる昆虫を補食するために、追いかけて滑走路上に入り込むのが原因のようです。空砲で威しても、すぐに戻ってくる、とのことです。

@スカイマークの7月搭乗者数は2.4%増、搭乗率は3.8ポイント増
 スカイマークは昨日、7月の搭乗実績を発表しました。それによりますと、全路線の搭乗者数は、提供座席数を絞ったにもかかわらず、前年同月比(以下同じ)2.4%増となり、搭乗率は3.8ポイント増の71.6%となりました。
 成田空港路線の搭乗率は、成田=旭川線が10.2ポイント減の55.5%、成田=札幌線が9.2ポイント減の68.5%、成田=福岡線が23.1ポイント減の51.4%、成田=沖縄線が6.7ポイント増の78.0%、成田=石垣線が59.1%となっています。

@日本航空が10〜11月燃油サーチャージャーを据置に
 日本航空は8日、10〜11月分の国際線の燃油サーチャージャーを8〜9月分と同額にする事を明らかにしました。

@「A350型機やB787-9型機の信頼性が安定するまでB747型機を使う」デルタCEO
 デルタ航空のCEOは先月31日の記者会見で、同航空が現在運用している B747型機について、「A350型機や B787-9型機や B787-10型機が就航して3年経ち、信頼性や性能が十分に確保されるまで使い続ける」と述べました。また、B787-8型機を導入していないことについて「2003年に導入を検討したが、機材に問題があり、技術的なリスクや信頼性などを考慮して導入を見送った」と述べました。
 右写真は夕暮れの成田空港第1ターミナルに駐機するデルタ航空のB747-400型機です。(4月13日撮影)


*8月10日

@お盆休暇の出国がピーク
 成田空港からお盆休暇を利用して海外に出かける人の出国が、今日ピークを迎えました。今日だけで約48800人が出国する見込みです。

@ジェットスター・ ジャパンが成田=高松線を開設へ
 今日の「四国新聞」によりますと、ジェットスター・ ジャパンは成田=高松線に就航する計画で、8月中にも運航計画を国土交通省に届け出る、とのことです。

@ヘロイン708gを飲み込み密輸しようとした男を起訴
 先月3日に成田空港に到着した35才の南アフリカ国籍の男が、ペロイン708g(末端価格約4200万円)を47個に分けて飲み込み、密輸しようとした罪で、昨日起訴されました。この男は入国目的を変更するなどの不審な行動があり、本人の許可を得て X 線撮影をして発見されたものです。

@新千歳空港でバードストライクが3件、大きな被害なし
 昨日、新千歳空港でバードストライクが3件ありました。全日空401便・全日空723便・日本航空510便です。いずれも、エンジンへの吸い込みはなく、機体への大きな損傷はありませんでした。空港事務所では「悪天候で海猫が空港上空に避難してきたのでは」と話しています。このバードストライクと天候不良で他空港への着陸が2便あり、約100便に遅れが出ました。

@B787型機リチウムイオンバッテリー取卸検査で異常なし・日本航空
 日本航空は昨日、B787型機の APU バッテリーとメインバッテリーを各1台ずつ取卸検査した結果、どちらも異常がないことを確認した、と発表しました。

@チェコの「トラベルサービス」がB737MAX型機3機を発注
 ボーイング社は現地時間7日、チェコ共和国のLCC「トラベル・サービス(TVS)」から B737MAX8型機を3機受注した、と発表しました。これで、B737MAX型機の受注総数は1498機となりました。


*8月9日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の21例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」21例目が発生しました。成都発北京経由成田行きの中国国際航空421便が、成都空港の雷雨のために出発が遅れ、成田空港到着が午後11時18分になったものです。

@6・7時台の便に乗ると、成田空港「P2」駐車場料金が24時間分割引
 成田国際空港株式会社では明日から、午前0時以降に第2ターミナル前の「P2」に駐車し、午前6時台と7時台の出発便を利用した場合に、駐車料金の24時間分を割引するサービスを始めます。駐車場の予約をしない場合は、出庫時に有人ブースで駐車券と搭乗した航空券を提示して、割引を受けられます。なお、サービスは来年2月28日までとなっています。

@「羽田国際昼間便を設定したときは成田便を他社の共同運航へ」伊東社長
 ANA ホールディングスの伊東社長は昨日の記者会見で、来年3月末に拡大される羽田空港昼間国際線枠について、「羽田空港の増枠で欧米路線を運航できるようになった場合、現在の成田空港同時刻欧米路線は撤退し、スターアライアンス加盟の航空会社の共同運航便とする事も考えられる」と述べました。今日の「日刊航空」によりますと、日本航空も同様の考えを持っている、とのことです。

@ジェットスター・ ジャパンが来年夏に国際線進出計画
 ジェットスター・ジャパンは昨日、来年夏にも国際線を就航させる計画を明らかにしました。成田空港と関西空港から中国や韓国に向かう路線で観光需要を取り込みたいとしています。

@韓国LCCの操縦士には経験5年未満が多数
 今日の韓国「朝鮮日報」によりますと、韓国のLCCは大手(大韓航空とアシアナ航空)に比べて経験5年未満の操縦士の割合が高い、とのことです。大韓航空は29.3%、アシアナ航空は16.1%となっていますが、ジンエアは95.7%、チェジュ航空は51.5%、ティーウエイ航空が39.7%となっています。この背景には、急成長する中国の航空会社が韓国人操縦士を引き抜いているのが理由とのことです。
【コメント】なお、記事では「LCCの操縦士の経歴が浅いからといって、事故(重大インシデント)が多いわけではない」と書いていますが、保有する機体の数から見ると、重大インシデントの割合は大手よりもLCCがかなり高い様です。


*8月8日

@エジプト航空が成田=カイロ線の運休を延長
 エジプト航空は「8月28日まで」としていた成田=カイロ線の運休を「10月26日まで」延長すると発表しました。エジプトの政情不安による需要の減少から決めた、とのことです。

@ニッポンレンタカーが都内→成田空港片道割引プラン
 ニッポンレンタカーはLCC利用に対応した、都内各営業所と成田空港を結ぶ「成田エアポートシャトル」の片道割引レンタカープランを、1日より始めました。来年1月31日までの期間限定、とのことです。小型車・6時間で7000円〜となります。なお、成田空港営業所は7月12日から、24時間営業となっています。

@就航1ヶ月、チェジュ航空の成田=仁川線が好調
 成田=仁川線に就航して1ヶ月になったチェジュ航空は、1ヶ月の利用率が85%に達したことを明らかにしました。この内、日本人は49%、韓国人は46%となっています。今後の予約率も5日現在で80%を上回っている、とのことです。

@ジェットスター・ジャパンの乗客が13日にも200万人に
 ジェットスター・ジャパンは昨日、「13日にも累計搭乗者数が200万人を突破する見込み」と発表しました。「就航以来の平均搭乗率は72%」とのことです。

@日本航空のB787型機がシンガポールに引き返す
 今日午前0時10分頃、シンガポール発羽田行きの日本航空36便・B787型機がシンガポールの北東約400Kmを飛行中に、気象レーダー画面が表示されないトラブルが発生しました。同機はシンガポール空港に引き返し、約1時間30分後に無事着陸しました。

@新潟空港での現地調査が昨日終わる
 新潟空港のオーバーラン事故を調べている運輸安全委員会は昨日、新潟空港での現地調査を終了しました。機体に異常が見られなかったことを明らかにし、今後は「フライトレコーダーなどの解析を行い、消去法から、操縦の面についてかなり重視して調べるつもり」と述べました。

@大雨の中、離陸中止でオーバーラン、タイの「ノックエア」機
 現地時間6日午後5時25分頃、タイ南部のトラン空港で、トラン発バンコク行きのタイ航空系のLCC「ノックエア」7411便・B737-800型機が離陸中止に失敗し、滑走路をオーバーランして草地に突っ込む事故がありました。乗客・乗員にケガはありませんでした。当時、空港には大雨が降っており、パイロットは離陸を中止しましたが、滑走路内で止まれなかったものです。

@牛に接触しオーバーラン、インドネシア「ライオン航空」機
 現地時間6日午後9時頃、インドネシア・スラウェシ島北部ゴロンタロ州のジャラルディン空港でジャカルタ発ジャラルディン行きのLCC「ライオン航空」機が、着陸時に滑走路上にいた牛を避けようとして接触し、ブレーキが壊れたため、滑走路を約10mオーバーランする事故がありました。脱出時に乗客2人が負傷した、とのことです。
【コメント】23年前に行った「中国・延安空港」に着陸したとき、飛行機のすぐ脇を牛が歩いていて、びっくりした記憶があります。滑走路の近くではスイカを売っていました。今はずいぶん変わっているでしょうね。


*8月7日

@オーバーラン事故の聞き取りで「特段の問題はない」
 大韓航空機が新潟空港でオーバーランした事故ですが、運輸安全委員会調査官は昨日、パイロットなどへの聞き取り調査で「特段の問題点はみあたらない」と述べました。今後はフライトレコーダーなどの解析を進める、とのことです。
【コメント】乗客の話によりますと、「着陸直後に、がたがたと激しく揺れて、急ブレーキがかかった」とのことですが、7月22日にニューヨークのラガーディア空港で起こった、サウスウエスト航空機の胴体着陸事故(7月23日出来事参照)も機体は同じB737型機でした。気になります。しかし、米運輸安全委員会(NTSB)はこの事故について「前輪に特別の故障はなかったが、前輪が先に接地したため、過大な荷重がかかった」との経過報告をしていますね。

@「リストラが進めばイベリアにA350型機32機など」とIAG
 IAGは傘下のイベリア航空のリストラが順調に進み、経営が安定することを条件に、同社へA350-900型機32機とB787-9型機12機の受領枠を確保したことを明らかにしました。


*8月6日

@タイ航空が10月27日からA380型機で1日2往復に
 タイ航空は現在1往復をA380型機で運航している成田=バンコク線を、10月27日から現在B747-400型機で運航している、1往復もA380型機で運航することを明らかにしました。右の写真は夕方の成田空港を離陸するタイ航空のA380型機です。

@日本航空のB787型機が航路表示装置不具合で出発遅れ
 昨日、午前10時55分に出発する予定だった、成田発シンガポール行きの日本航空719便・B787型機が出発に向けて移動中に、副操縦士側の航路表示装置に航路が適切に表示されない不具合が発生しました。このため、出発ゲートに戻り、整備を行ったことと、雷雲の通過待ちのために2時間20分遅れで出発しました。

@大韓航空機が新潟空港でオーバーラン、けが人なし
 昨日午後7時41分、仁川発新潟行きの大韓航空763便・B737型機が着陸に失敗し、滑走路をオーバーランしました。同機は機体の半分ほどが滑走路からはみ出しましたが、けが人はありませんでした。この事故で滑走路が閉鎖されたため、昨日の出発3便が欠航し、滑走路は今日午前7時半に再開されましたが、今日も14便が欠航しました。パイロットは「着陸した後、前輪に異常があった」と話している、とのことです。当時の天候は問題なかった、とのことです。運輸安全委員会は「重大インシデント」と認定し、調査官3人を派遣しました。


*8月5日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の20例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の20例目が発生しました。上海発成田行きの全日空960便・B767型機が、上海空港の雷雨のため、出発が遅れ、成田空港に午後11時41分に着陸しました。

@LCC専用ターミナルの駐機スポットを5機分増設へ
 成田国際空港株式会社は建設中のLCCターミナルの駐機スポット増設計画を、地元住民の説明会で明らかにしました。当初の駐機スペースは9機分ですが、将来的に「サテライト北側に5機分を増やす」(右図を参照、赤枠部分が増設スポット)とのことです。北側の隣接地約6.8ヘクタールを買収し、北側に回り込む誘導路も整備する、としています。「増設時期は地元との交渉次第」としています。


*8月4日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の19例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」19例目が発生しました。成田発パリ行きのエールフランス277便・B777型機が、機内で急病人が発生したため、午後11時7分に出発しました。

@航空科学博物館の「パンナム展」を見てきました

 1日に航空科学博物館に行き、この日から始まった「パンナム展」を見てきました。館内は夏休みに入ったこともあり、大勢の子供達の歓声が響いていました。「パンナム展」では、パンアメリカン航空の歴史や客室乗務員の制服、ロゴ入りのバックなどの展示品が並べられていました。成田空港に来ていた、懐かしいパンナム機の写真がありました。

@ベトナム航空機が車輪格納できずに引き返す・中部空港
 今日午前11時50分頃、中部発ハノイ行きのベトナム航空347便・A321型機が離陸したところ、全ての車輪が格納出来ないトラブルが発生しました。同機は約1時間20分同空港付近を旋回し、午後1時10分頃、無事着陸しました。


*8月3日

@昨日、B滑走路でバードストライクが6件発生
 昨日午前8時半から午後3時半頃にかけて、成田空港B滑走路で日本航空機やエアアジア・ジャパン機などに、バードストライクが6件発生しました。いずれもけが人や機体への重大な損傷はありませんでした。安全点検のため、滑走路が合わせて約1時間閉鎖されましたが、運航に大きな影響はありませんでした。担当者によりますと「7月〜10月にかけてバードストライクは多く発生しますが、1日にこれだけ多いのは珍しい」とのことです。6件の内4件は滑走路上でツバメの死骸が発見されました。巣立ちの時を迎えて、幼鳥なども増え、滑走路脇の草地や防音林に餌を探しに来るようです。

@「空の日」イベントへの参加者募集中
 成田国際空港株式会社は9月22日の「空の日」に合わせて、「ジェット機との綱引き大会」「空港ウルトラ化学消防車見学ツアー」「空の日航空教室」の参加者を15日午後5時まで募集しています。上記のどれか一つに応募できます。応募要項は上記リンクにあります。

@お盆期間の航空予約が好調
 国内航空各社が昨日発表したお盆休み(9日〜18日)の予約状況によりますと、予約数は国内線が前年同期比(以下同じ)13%増、国際線も8%増となっています。国内線では首都圏と富士山方面のツアーがよく売れている、とのことです。国際線は円安の影響が心配されましたが、景気の回復が追い風になったと思われます。
 全日空では国内線予約数が8.5%増で予約率は63.8%、国際線予約数は1.0%増で予約率は88.4%となっており、日本航空は国内線予約数が5.7%増で予約率は66.4%、国際線予約数が7.2%増で予約率は90.2%となっています。スカイマークは予約数が23.4%増、予約率は73.6%となっています。LCCではピーチ・アビエーションが予約数82%増で予約率は78%、ジェットスター・ジャパンが予約数220%増で予約率は63%となっています。

@全日空のB787型機が油圧ポンプ不具合で2時間10分遅れる
 昨日、富山発羽田行きの全日空882便・B787型機で油圧ポンプに不具合が発生したため、ポンプを交換しました。このため、2時間10分遅れで出発しました。

@「(B777X型機で)リチウムイオン電池採用は検討していない」
 今日の「Aviation Wire」によりますと、昨日記者会見したボーイング社のスコット・フィンチャー航空機開発担当バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーは、B777-300ER型機の後継機となる、B777X 型機について、同紙の質問に答え、「B777X型機については、今のところリチウムイオン電池の採用を検討していない」と述べました。一方、開発が確定した B787-10型機については「仕様は確定していないが、B787-9型機の胴体延長型なので、システム全体に大きな変更はないだろう」と述べました。


*8月2日

@健康調査は来年に実施し、来年度末までに報告書とりまとめ
 今日の「WING DAILY」によりますと、「成田国際空港航空機騒音健康影響調査委員会の安岡正人委員長は『公平中立的な健康影響調査を行なっていく』とのコメントを発表した」とのことです。また、委員会の任務として「調査が学術的あるいは社会的に適正に行われるように指導・助言する。くわえて、第三者的な立場からその評価付けを行う予定」としています。スケジュールとしては「年内を目処に調査計画案 を策定、来年度には本格的な調査を行う方針。その上で、来年度末にも報告書 を取りまとめる。」とのことです。

@LCC国内線シェアーが1年間で急増
 LCCの国内線シェアーは、2012年3月が約0.9%だったものが、2013年3月には5.6%となっています。また、既存の航空会社の第1四半期決算によりますと、客単価が下落しており、これが、減益原因の一つとなっているようです。このように、LCCは既存の航空会社にも徐々に影響が出ているようで、今後の動向が注目されます。右のグラフは国土交通省の「中間とりまとめ参考資料=航空を取り巻く社会情勢 及び近年の航空に関する状況の概要=」19ページから引用しています。

@全日空のB787型機がフランクフルトで発電機不具合、2時間半遅れる
 昨日、フランクフルト発羽田行きの全日空204便・B787型機で、出発時に発電機の一部にトラブルが発生しました。このため、同機は駐機場に戻り、整備を行いました。この影響で、出発が約2時間30分遅れました。


*8月1日

@7月のアクセス数は29,571回でした。

@「成田空港活用協議会」が昨日設立総会
 昨日、成田空港を活用した地域活性化を目指す「成田空港活用協議会」が設立総会を開きました。会長には石井県商工会議所会頭、特別顧問に森田知事が選出されました。同協議会は今後、(1)国内線利用者の県内観光の推進、(2)インバウンド県内観光の推進、(3)成田空港発の県内企業ビジネスの創出、(4)ナリタファンの拡大、(5)OUR AIRPORTとしての利用促進、(6)成田空港の利便性向上、を活動方針に決めました。

@京成電鉄の第1四半期純利益が9.9%増に
 昨日発表された京成電鉄の4〜6月期連結決算は売上高が前年同期比1.9%増、純利益が同9.9%増となりました。乗客数がLCC効果により0.8%増となったことと、オリエンタルランドが過去最高益を上げたことが寄与した、とのことです。2期連続の増収増益となりました。

@デルタ航空CEOが「日本の拠点を成田から羽田に移す用意がある」
 来日したデルタ航空のCEOは昨日、「日本での拠点空港を成田空港から羽田空港に移す用意がある」と述べました。しかし、「将来、羽田空港のオープンスカイが実現すれば」との条件付きです。
【コメント】羽田空港の発着枠拡大は来年3月末の昼間国際線枠3万回増で、当面は打ち止めになります。あとは、第5滑走路などが出来ないと無理と考えられます。とすると、「羽田のオープンスカイ」が何時になるかは、今のところ見通せません。今回のデルタCEOの発言は、「3万回増枠の配分で、少しでも多くの枠をくれ」というのが本音ではないでしょうか。

@スカイマークの第1四半期は12.4億円の赤字に
 スカイマークが昨日発表した4〜6月連結決算によりますと、売上高が前年同期比3.5%減となり、純損失が12億4000万円となりました。円安により航空機材費が同31.5%増加したことが響いている、とのことです。

@国内LCC利用者は関西圏が関東圏よりも多い、JTB総合調査
 JTB総合研究所が昨日発表した「国内線LCC利用者の意識と行動調査」によりますと、2012年以降に旅客した、関東・関西の人の内、飛行機を利用した人は35%となりました。この内、LCC の利用経験者は11.5%となっています。ただ、関東エリアでは8.3%、関西エリアでは18.8%と、関西エリアの人がより LCCを利用している、との結果でした。LCC利用の目的では74.7%が「観光」でした。また、全日空と日本航空を除く、スカイマーク・スターフライヤー・エアドゥ・ソラシドエアとの違いについて聞いたところ、「特に違いを感じない」と答えた人が59.5%に達しました。


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