2013年7月後半の出来事


*7月31日

@成田空港を"千葉空港"と八つ当たり? スカイマーク社長
 今日の「日経ビジネス ONLINE」の「『日本の航空会社は過剰サービス』スカイマークの西久保愼一社長が語る」の中で、西久保社長は「成田空港の国内線発着枠が増えた際、『首都圏の第2空港として需要がある』と言われていた。だが実際にふたを開けて見ると、首都圏空港ではなく、単なる“千葉空港”だった。」「LCCの影響で、我々の成田路線はずっと赤字が続き、去年は本当に苦しかった。ロードファクター(座席利用率)は平均44%くらい。だが今は成田〜沖縄線、札幌線ともに70〜80%程度になっている。今年は十分な黒字が出ている。」「成田空港は35年前に国際空港として開港したが、国内線の空港としてみると、まだ開港したばかり。定着するまでに1〜2年はかかるだろう。今くらいの便数は維持していきたいと思っている。」と語りました。
【コメント】「首都圏の国内線第2空港ではなく、単なる"千葉空港"だった」と言っていますが、これはどうでしょうか。確かに、羽田空港に比べれば、首都圏全体から人を集めている訳ではありませんが、千葉県の人だけでなく、LCCの進出で首都圏全体から人が集まっていると思います。路線網が充実してくれば、さらに、使う人が増えると思うのですが。西久保社長の「参入当初の思惑とは違った」と言う事での"八つ当たり"なのでしょうね。この人らしい!
ただ、今日の「Aviation Wire」に載ったインタビューでは「(低運賃)バスのおかげで、やっと第2首都圏空港になってきたな、と感じている。」と述べたそうです。

@全日空の新LCCは成田拠点に12月末頃から
 ANA ホールディングスは昨日、エアアジア・ジャパンの後継LCC を12月末頃に運航開始する、と発表しました。当初は A320型機2機で運航し、2013年度末には5機体制とする、とのことです。成田空港を拠点とし、成田空港と中部空港発着の国内線と、海外リゾート路線を中心に運航する予定、としています。新たな LCC社名は8月中旬頃、詳細な運航計画は9月下旬に発表を予定しています。

@全日空第1四半期は66億円の赤字に
 ANA ホールディングスが発表した第1四半期は純損益で66億円の赤字となりました。円高やB787型機の運航停止などが影響している、としています。売上高は前年同期比4.4%増となりましたが、営業費用が同9.6%増となっています。

@日本航空の第1四半期は183億円の黒字に
 日本航空が今日発表した「第1四半期連結業績」によりますと、売上高は前年同期比(以下同じ)2.6%増、営業利益が29.8%減、純利益が31.9%減の183億円となりました。


*7月30日

@トランス・アジア航空の成田=台北線は9月26日に就航予定
 今日の「WING DAILY」によりますと、12日の出来事で書いた、台湾のトランス・アジア航空(復興航空)の成田=台北線ですが、9月26日からの運航開始になるようで、国土交通省の認可持ち、とのことです。1日1便で、機材は A320型機を使う、とのことです。

@航空科学博物館が8月1日から「パンナム」展開催
 成田空港A滑走路の南端近くにある「航空科学博物館」は8月1日〜10月27日に収蔵資料展「パンナム」を開催します。入館料のみで観覧可能です。パンナムは1986年2月に成田空港から撤退しています。写真は成田空港の誘導路を移動するパンナムの B747-SP 型機です。

@12年の航空事故と重大インシデントはそれぞれ4件増に
 運輸安全委員会がまとめた「運輸安全委員会年報2013」によりますと、2012年の航空事故は前年に比べ4件増の18件、重大インシデントは同4件増の10件となっています。この内、大型機はそれぞれ8件でした。

@エアアジア・ジャパンの4〜6月利用率は国内線55.5%、国際線52.1%
 ANA ホールディングスが今日発表した2013年度4〜6月連結決算によりますと、エアアジア・ジャパンの4〜6月の座席利用率は国内線が55.5%、国際線が52.1%となっています。

@エアバスがハネウエル「ELT」の点検実施へ
 エアバスは現地時間29日、同社製の旅客機に、ハネウエル製航空機用救命無線機(ELT)がどのように搭載されているか点検を行うことを明らかにしました。「われわれの記録によると、この類の問題(エチオピア航空のB787型機発火事故)が起きたことはないが、予防的措置として行う」としています。


*7月29日

@シンガポール行きの日航B787型機がゲートに引き返し
 昨日午前11時頃、成田発シンガポール行きの日本航空719便・B787型機がエンジンを始動したところ、中央タンクの燃料ポンプの一つに不具合が発生しました。このため、同機は出発ゲートに戻り、整備後1時間5分遅れで出発しました。

@「くの字」部分西脇の明け渡しを命じる、千葉地裁
 千葉地裁は今日、成田国際空港株式会社が反対同盟北原派の農家に、農地と建物の明け渡しを求めた訴訟で、農家に農地と建物の明け渡しを命じる判決を下しました。しかし、成田国際空港株式会社が求めた上級審裁判の判断を待たずに強制撤去を可能とする「仮執行宣言」は認めませんでした。問題の農地と建物はB滑走路西側誘導路の「くの字」部分西側となっています。

@大韓航空機がオイル漏れで立ち往生
 昨日午後6時20分頃、ホノルル発成田行きの大韓航空3052便・A330型機がオイル漏れで、滑走路上に立ち往生しました。この便は乗客を乗せない「フェリー便」でした。滑走路の清掃などで滑走路が約25分閉鎖され、出発機10便に遅れが出ました。

@全日空B787型機がモニタートラブルで欠航に
 今日午前9時頃、岡山発羽田行きの全日空654便・B787型機の出発前点検で、操縦室の機体情報を管理するモニターに異常が発生しました。この整備のため、同便は欠航となりました。

@B787型機以外の機種のハネウエル社製「ELT」点検求める
 国土交通省は26日に「耐空性改善通報(TCD)」を出した際、B787型機以外の機種に搭載された、ハネウエル社製の航空機用救命無線機(ELT)について、点検を指示しました。該当は全日空のB777型機、B747型機、B767型機で計38機、ジェットスター・ジャパンのA320型機13機、「春秋航空 日本」のB737-800型機1機(多分、26日の出来事で書いた機体。この機体は「春秋航空 日本」が「春秋航空」として、初めて導入したB737-800型機のようですので)の合計52機となっています。

【訂正】シンガポール航空のA380型機は搭乗橋を使う
 24日の出来事で書いた「関西空港が14年中にA380型機搭乗橋整備へ」の記事の内、「この夏の8月11日〜17日にはシンガポール航空がA330-300型機に替えて、A380型機を運航させますが、現状ではオープンスポットでタラップを使った乗降になります。」の部分ですが、オープンスポットではなく、既存の搭乗橋を使った乗降になるそうです。

@ボー社がB787型機以外のハネウエル社製「ELT」点検を求める
 ボーイング社は現地時間28日、世界の航空会社に対してB787型機以外の同社製旅客機に搭載されているハネウエル社製の航空機用救命無線機(ELT)について、点検を要請しました。目的は「将来の航空当局による規制の可能性に備えた情報収集」としています。
 なお、昨日書いた全日空のB787型機2機以外で、ユナイテッド航空のB787型機1機に搭載されている航空機用救命無線機(ELT)でも、導線の損傷が見つかっている、とのことです。


*7月28日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」18例目
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の18例目が発生しました。昨日成田空港を襲った雷雨による、地上作業の中断等が原因の出発遅れが、玉突き遅延となり、新千歳発成田行きのジェットスター・ジャパン120便・A320型機が午後11時16分に着陸したものです。

@マレーシア航空が成田=コタキナバル線を10月28日から再開
 マレーシア航空は10月28日から、2010年11月から運休していた、成田=コタキナバル線を週3便で再開します。運航日は月・木・土曜日で、機材はB737-800型機を使う、とのことです。

@全日空B787型機2機の「ELT」導線に損傷
 今日の「ロシアの声」によりますと、全日空が国内線B787型機2機から取り外した航空機用救命無線機(ELT)の導線に損傷が見つかった、とのことです。損傷のあった航空機用救命無線機(ELT)は製造元のハネウエルに送られた、とのことです。
【コメント】全日空のサイトには、この件は載っていません。「営業運航便につきましては、機材の不具合に起因し以下の事象が発生した場合にその状況をお知らせします。1、緊急着陸  2、目的地以外への着陸  3、離陸後の引き返し  4、欠航  5、2時間を超える出発遅延 等」の基準に該当しないためでしょうか。

@法務省が「顔認証審査」の導入を見送る
 法務省は、空港などの出入国審査を迅速化するために、2014年度の導入を目指していた「顔認証審査」導入を見送る方針を固めました。実証実験で認識精度が低かったことが理由、とのことです。


*7月27日

@落下物はキャセイ航空機のものと判明
 成田空港事務所は昨日、18日にB滑走路南端付近の畑で発見された落下物がキャセイ航空機のものだった、と発表しました。15日午後9時10分頃着陸した、香港発成田行きのキャセイ航空500便・B777型機の、左主翼フラップのカバーだった、とのことです。24日に同航空から連絡があり判明しました。日本の航空会社は部品の欠落があった場合、国土交通省に報告の義務がありますが、外国の航空会社は報告の義務はない、とのことです。キャセイ航空は落下した部品が、一定期間欠落しても飛行できる部品だったために、欠落したまま運航していた、とのことです。空港事務所は同航空に対して原因究明と防止策の策定を指示しました。

@国土交通省がB787型機「ELF」の「耐空性改善通報」
 国土交通省は昨日、全日空と日本航空に対して、10日以内にB787型機の航空機用救命無線機(ELT)を一時的に取り外すか、点検をするように求める「耐空性改善通報(TCD)」を出しました。全日空と日本航空はすでに、措置を実施しており、運航に影響はない、とのことです。

@エアアジア・ジャパンが9月1日から約600便を欠航へ
 エアアジア・ジャパンは提携を解消したエアアジアに機材を返還するため、9月1日〜10月26日に約600便を欠航とします。8月末に中部路線から、9月末に那覇路線から撤退となります。すでに予約済みの人に対しては、原則、他社運航便への振替を行う、とのことです。

@カタール航空のB787型機で発煙トラブル
 カタール航空は現地時間26日、所有するB787型機1機の運航を停止していることを明らかにしました。詳細については「これは(重大な事故につながる可能性がある)インシデントではなく小さな問題のためコメントしない」としていますが、関係者によりますと、ドーハ空港駐機中に電気室付近から煙が発生した、とのことです。トラブルのあった機体は21日から運航を中止している、とのことです。

@エア・インディアのB787型機でも発煙トラブル
 インドの民間航空管理局は現地時間26日、エア・インディアのB787型機で発生した、発煙トラブルについて調査を開始したことを明らかにしました。このトラブルは24日にニューデリーからコルカタに向かっていたB787型機のギャレーのオーブン付近から煙が出たもの、とのことです。


*7月26日

@成田空港に「春秋航空日本」機が駐機中
 読者の「イシケン」さんから「成田空港の駐機場に春秋航空の機体が駐機していますよ」との連絡をいただきました。お願いして写真を送ってもらいましたので、右に載せます。機体のマーキングも「春秋航空日本」となっていますね。イシケンさんによりますと、「約1週間は駐機したまま」とのことです。春秋航空日本の成田就航も近い、と言う事なのでしょうか。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」17例目が発生
 昨日午後11時14分に「カーフュー弾力的運用」の17例目が発生しました。機内で急病人が発生したドバイ行きのエミレーツ航空19便・B777型機の出発が遅れたものです。

@健康調査委員会に住民は参加させず
 成田国際空港株式会社は昨日の「空港運用状況等について」で、去る24日に健康調査を行う「成田国際空港航空機騒音健康影響調査委員会」の第1回会合を非公開で行った、と書いています。「健康調査の計画を年内に策定する」としており、委員の構成を明らかにしました。委員は8名ですが、本会が要望した「住民代表」は入っていないようです。委員の名前は明らかにしていません。

@ジェットスター・ジャパンの成田=松山線が1日3往復に
 ジェットスター・ジャパンは1日1往復で運航していた成田=松山線を昨日から、1日3往復に増便しました。
 なお、この件に関係するのかどうか分かりませんが、運航時刻表の一部が変更されていますので注意して下さい。

@全日空G6月国際線旅客が6.4%減、利用率が3.3ポイント減
 全日空が今日発表した「ANAグループ6月実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)6.4%減、利用率は3.3ポイント減の74.8%となりました。国内線旅客数は1.8%増、利用率は1.5ポイント減の56.6%となっています。
 成田空港路線の利用率は成田=札幌線が1.3ポイント増の53.3%、成田=大阪線が9.5ポイント増の84.1%、成田=福岡線が7.1ポイント減の38.1%、成田=中部線が7.5ポイント増の75.3%、成田=仙台線が14.4ポイント減の50.6%、成田=那覇線が1.6ポイント増の67.6%、成田=新潟線が10.2ポイント増の37.3%、成田=広島線が23.5%となっています。

@エアアジア・ジャパンの後継LCCは12月からに
 ANAホールディングスは昨日、エアアジア・ジャパンの運航を10月末で打ち切り、約1ヶ月間の休止期間をおいて、12月から新ブランド名で運航を再開する方針を固めました。「路線も全面的に見直しする」とのことです。

@エアアジア・ジャパンが2012年度安全報告
 エアアジア・ジャパンは「2012年度安全報告」を発表しています。これによりますと、2012年度は「重大インシデント」が1件(18ページ)、「安全上のトラブル」が16件(19ページ)となっています。

@全日空B787型機が機体システム不具合で欠航に
 昨日、鹿児島発羽田行きの全日空620便・B787型機の出発前点検で、機体システムの一部に不具合が発生し、この便は欠航となりました。

@フェデックス機が関西空港で立ち往生、23日
 23日午前7時30分頃、広州発関西行きのフェデラルエクスプレス・MD-11F型貨物機が関西空港に着陸後、油圧トラブルで滑走路上で動けなくなりました。同機は長崎空港上空付近で、3つある油圧系統の内の1系統でオイルの圧力低下を示す警告表示が出たとのことです。このトラブルでB滑走路が約50分閉鎖されました。

@米国連邦航空局が「ELF」の取り外しまたは点検を命令
 米国連邦航空局(FAA)は現地時間25日、ロンドンで出火事故を起こしたB787型機の航空機用救命無線機(ELT)について、米国内でB787型機を運航する航空会社に対し、「8月5日までに航空機用救命無線機(ELT)を取り外すか、点検するように」命じる「耐空性改善命令」を、26日に出すことを明らかにしました。また、FAAは「追加措置を講じる可能性がある」と述べました。


*7月25日

@6月総発着回数が6月としては過去最高に
 成田国際空港株式会社が今日発表した「6月空港運用状況」によりますと総発着回数が6月としとては過去最高の1日当たり612.6回となりました。前年同月比では10%増となります。国際線発着回数は前年同月比(以下同じ)2%増、国内線発着回数は46%増なりました。なお、国内線発着回数は1ヶ月としては過去最高となりました。総旅客数は9%増、この内国際線は2%増、国内線は97%増となっています。なお、国際線の外国人旅客数は23%増となりました。総貨物量は1%減、輸出量は±0、輸入量は2%減となっています。給油量は3%増でした。

@第2ターミナルのサテライト歩道の供用開始は秋に
 今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社は第2ターミナルの本館とサテライトを結ぶシャトルシステムを今年中に廃止する方針を固めました。シャトルの軌道跡地利用計画も、今後検討していくとのことです。また、現在整備中の本館とサテライトを結ぶ歩道を9〜10月に供用開始する予定です。(15日の出来事で「夏休みの繁忙期頃には使えるようになるのではないでしょうか」と書きましたが、繁忙期には使えない事になります)歩道の供用開始後はシャトルは使用を停止し、本館から見て左側の北側歩道は出発用通路、右側の南側通路は到着用通路となり、出発客と到着客が接触しないような動線で、セキュリティーが確保されます。歩道には「動く歩道」も整備されます。

@成田・スイス間の航空自由化で合意
 23日まで行われていた日本とスイスの航空当局者協議で、(1)成田空港については輸送を自由化する、(2)首都圏以外の空港では以遠権を含めて自由化する、事で合意しました。また、コードシェアの枠組みについても自由化する事で合意しています。
【コメント】成田空港については以遠権の自由化はなかったようです。また、国土交通省のプレスリリースでは実施の時期についての文言はありません。多分、「ただちに」と言うことだと思うのですが。

@ジェットスター・ジャパンが明日から航空貨物事業に参入
 ジェットスター・ジャパンは今日、明日から航空貨物事業に参入する、と発表しました。ジェットスター・ジャパンが使用しているA320型機は貨物室に貨物コンテナーを収納できますので、コンテナーを積むスペースを提供する事になります。提供先は「エアロジスティクス・ジャパン」で貨物も同社が引受先になります。路線は成田空港と関西空港から、新千歳・関西・福岡・那覇など7路線の、成田空港1日16往復、関西空港同5往復となるそうです。

@「アジア・アトランティック・エアラインズ」が再度延期に
 旅行会社HISグループの国際チャーター航空会社「アジア・アトランティック・エアラインズ(AAA)」は昨日、今月から運航を予定していた成田=バンコク線のチャーター便を来月に延期することを明らかにしました。理由はタイの「運航者証明書」の取得に手間取っているため、とのことです。延期は2回目になります。成田=バンコク線は8月20日〜11月4日まで運航する、としています。

@上半期の訪日外国人が過去最高の495万人に
 政府観光局は昨日、今年上半期の訪日外国人旅行者数(速報値)が過去最高の、約495万5000人となったことを明らかにしました。前年同期比で22.8%増となります。6月は前年同月比31.9%増となりました。

@日航の6月国際線旅客数が微減、国内線は4.0%増に
 日本航空が昨日発表した「グループ6月利用実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)0.5%減、利用率は0.2ポイント減の77.0%でした。また、国内線旅客数は4.0%増、利用率は2.3ポイント減の58.4%となりました。
 成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が7.3ポイント増の76.7%、成田=札幌線が3.0ポイント減の49.1%、成田=中部線が5.1ポイント増の51.4%、成田=福岡線が0.3ポイント増の32.5%、成田=那覇線が0.4ポイント増の57.8%となっています。

@全日空が国内線B787型機の「ELT」取り外し始める
 全日空は昨日から国内線用のB787型機から航空機用救命無線機(ELT)の取り外しを始めました。今日中には完了する、とのことです。代わりに手動の航空機用救命無線機(ELT)を搭載して運航します。なお、国際線用の機体については、国際民間航空機関(ICAO)や運航国の規定により、取り外せないために、当面は点検で対応する、とのことです。

@全日空の北京行きB787型機が不具合で約4時間遅れる・23日
 23日の羽田発北京行き全日空1255便・B787型機が出発準備中に操縦室の酸素供給装置に不具合が発生しました。この整備のため、同便の出発が約4時間遅れました。この影響で、折り返しの北京発成田行きの全日空906便も遅れが出ました。

@MRJの初飛行が来春に延期、主要部品の納入遅れる
 今年中に予定されていた三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行が、来年の春に延期されることが確実になった、とのことです。プラット・アンド・ホイットニー社製のエンジンの納入が今年の秋に遅れているなど、主要部品の納入が遅れている、とのことです。通常はエンジンを機体に取り付けて調整し、初飛行までには「6ヶ月必要」とされています。三菱航空機会社では「2015年度納入は計画通り」としているそうです。


*7月24日

@落下物はB777型機のフラップか
 18日にB滑走路南端の畑で発見された落下物について、国土交通省成田空港事務所は昨日、落下物がB777型機の主翼後方にある、フラップ関係部品の可能性が非常に高い、と発表しました。なお、航空会社の特定はまだ出来ていない、とのことです。同事務所は乗り入れ航空会社に対して、落下物防止対策を徹底し、部品の欠落があった場合には速やかに報告するよう要請しました。
【コメント】発見から昨日までに5日も経っています。落とした航空会社が名乗り出ない、と言うのはどういう事でしょうか。到着後点検をまじめにしていないのか、分かっていてもそのまま運航しているのか、そう言う事実が明らかになるのが嫌で、名乗り出ないのでしょうか。

@成田空港6月貿易額、輸出が7.6%増、輸入が21.3%増
 東京税関が今日発表した「平成25年6月分 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額が前年同月比で7.6%増、輸入額が同21.3%増となりました。輸出額は2ヶ月連続、輸入額は10ヶ月連続の前年同月比プラスとなっています。
 また、今年上半期では輸出額が前年同期比0.2%増、輸入額が同10.8%増となりました。

@全日空が成田=ヤンゴン線を9月30日から増便へ
 全日空は今日、9月30日より現在週3便の成田=ヤンゴン線を、週7便に増便することを発表しました。機材はB767-300ER型機を使います。また、10月1日からは成田=成都線の機材を大型化し、現在のB737-700型機から、B767-300ER型機に変更することも発表しました。

@22日のフラップトラブル警告は掲載なし
 22日に起こった日本航空B787型機のフラップ警告表示については、同社のB787型機ページには記載がありません。このページは「緊急着陸、目的地以外への着陸、離陸後の引き返し、欠航、2時間を超える出発遅延 等」の場合に表示することになっていますので、この基準には当てはまらないようです。
【コメント】B787型機のトラブルは全日空と日本航空のページに出てくるもの以外にかなりあるのでしょうね。

@関西空港が14年中にA380型機搭乗橋整備へ
 新関西国際空港会社は関西空港に来年中に、A380型機に対応できる搭乗橋を2基設置する計画を決めました。既存の搭乗橋を2階建ての搭乗橋に改修します。この夏の8月11日〜17日にはシンガポール航空がA330-300型機に替えて、A380型機を運航させますが、現状ではオープンスポットでタラップを使った乗降になります。現在、A380型機で乗り入れる予定の航空会社はありませんが、いつでも乗り入れるに対応できるようにする、とのことです。


*7月23日

@ボストン発の日航B787型機がフラップ不具合表示もそのまま飛行
 昨日午前6時半頃、ボストン発成田行きの日本航空7便・B787型機がカナダ上空を飛行中に、主翼のフラップに異常を示す警告表示が出ました。同機はそのまま飛行を続け、昨日午後3時頃に、フラップを使わずに、無事成田空港に着陸しました。日本航空では実際にフラップに不具合があったのか、計器の表示異常か調べています。なお、日本航空のサイトでは午後3時半現在、22日の更新が行われていません。

@エア・インディアが8月11日から成田=デリー線を増便
 エアインディアは8月11日から、成田=デリー線を現在の週3便から、週5便に増便します。運航日は月・水・木・土・日曜日です。なお、8月25日と9月1日の日曜日は運休します。機材は B777-200LR 型機になります。

@サウスウエスト機が前輪壊れ胴体着陸、軽傷11人
 現地時間22日午後5時45分頃、米国ニューヨークのラガーディア空港で、テネシー州ナッシュビル発ニューヨーク行きのサウスウエスト航空345便・B737-700型機が着陸したところ、前輪が破損して前部を滑走路にこすりつける胴体着陸になりました。乗客・乗員149人は緊急脱出を行いましたが、11人が軽傷を負いました。幸い火は出ませんでした。パイロットは着陸前から前輪に異常を感じていた、とのことです。

@トムソン航空とノルウェー・エアシャトルが航空機用救命無線機取り外す
 英国のトムソン航空とノルウェー・エアシャトルは所有するB787型機から、航空機用救命無線機(ELT)を取り外したことを明らかにしました。


*7月22日

@「資料室」の「Gallery」に「福岡市貝塚公園のヘロン機」を載せました
 先日、所用で行った福岡市の公園で、たまたま見かけた、古い旅客機「デ・ハビランド DH.114 ヘロン 」の写真を載せました。


*7月21日

@「空港での旅客負担を増やせ」と言う基本政策分科会
 先月28日に開かれた「第8回交通政策審議会航空分科会基本政策部会」で示された「今後のあるべき航空行政の方向性に関する中間とりまとめ」の中の、「第3節 柔軟でバランスが取れた公租公課等を目指して(現状の我が国の公租公課等の体系の特徴と課題)」で、成田空港について「一方、成田空港における国際線に係る一人当たりの公租公課等との比較では、仁川空港で 8 割程度、上海空港で 6 割程度の水準である等、旅客からの徴収分を含めた公租公課等の全体で比較しても高い水準にある(参考資料 56ページ参照:再掲)。これは、我が国はアジア諸国と比べて用地費や人件費等が割高であり、それが公租公課等に反映されている可能性がある点に留意する必要があるが、我が国と直接の競争関係にあるのはアジア諸国の空港であるところ、可能な限り、その水準を低減していくことも必要である。」と述べています。
【コメント】この「とりまとめ」の中では「公租公課等を航空会社と航空利用者のいずれが負担しても差異はないようにも見える。」としながら、「航空会社が固定的な費用として公租公課等を負担すると、イベントリスクに巻き込まれた際でも費用の低減ができず、」と暗に「利用者負担を増やせ」と言っているようです。また、この会議に出された参考資料の「航空を取り巻く社会情勢 及び近年の航空に関する状況の概要」は日本の航空界の現状を見るには、大変良い資料と思います。

@「英航空事故調査局の勧告は妥当」とボーイング社
 今日の「Response」によりますと、ボーイング社は現地時間20日、ロンドンにおける B787型機発火事故についての英航空事故調査局(AAIB)の勧告について「事故の未然防止のために、妥当な措置と考えている」との見解を発表しました。

@ロサンゼルスで死亡した中国人女性は消防車両にひかれたことが死因
 カリフォルニア州のサンマテオ群の検視当局者は現地時間19日、アシアナ航空機事故で死亡した16才の中国人女性が、機体から滑走路に投げ出された当初は生存していたものの、消防車両にひかれて死亡した、と断定しました。

@北京空港で爆発、2人が重軽傷
 現地時間20日午後6時25分頃、中国・北京空港の第3ターミナル2階で、爆発がありました。車いすに乗った山東省の33才の男が、手製の爆発物を爆発させた、とのことです。男は左腕を切断する重傷で、警備員1人が軽傷を負いました。男は過去に治安当局から暴行され、脊椎損傷のケガを負い、車いす生活になった、とのことです。陳情を繰り返していましたが、相手にされず、今回の犯行になったようです。航空機の運航には支障は出ませんでした。


*7月20日

@テレビ東京がLCC参入による成田空港周辺産業の変化取り上げる
 昨日のテレビ東京で「成田LCC周辺産業は今」と題するニュースが出ていました。LCCが拡大する成田空港の現状をとらえています。

@フロリダの空軍基地周辺で市長がF35戦闘機増強反対を訴える
 18日の沖縄タイムスによりますと、米国フロリダ州のエグリン空軍基地への最新鋭ステルス戦闘機 F35の訓練拡大計画を巡って、地元のパルパライソ市長が住民に、計画に反対するよう呼びかける事態になっているそうです。これは、5月に公表された環境影響調査で騒音増加が明らかになり、滑走路使用時間制限を解除することを盛り込んでいるため、としています。すでに、23機による訓練が始まっていますが、周辺住民は「F35が来ると家が揺れる」「騒音が増加したら、住宅価値が下落する」などと話しているそうです。

@大型機とは別に、政府専用機としてMRJを検討
 今日のロイター通信や朝日新聞によりますと、政府は中・近距離用の政府専用機として、B777型機などの大型機とは別に、三菱リージョナルジェット(MRJ)の導入を検討している、とのことです。国内やアジアなどを中心とした官邸外交での活用を想定している、とのことです。

@航空局が航空機用救命無線機搭載せずの運航認める方針か
 今日のロイター通信によりますと、関係者の話として「国土交通省が全日空と日本航空のB787型機について、航空機用救命無線機(ELT)を搭載しなくても、運航を認める方針」と伝えました。これについて、日本航空は「携帯用航空機用救命無線機(ELT)を搭載して運航する必要がある」とし、全日空は「2週間で全てのB787型機から航空機用救命無線機(ELT)を取り外して検査し、欠陥や損傷がなければ、再び搭載する」としています。
【コメント】またもや、発火の原因が特定できないまま、運航を認めるようですね。“今”欠陥や損傷がなくても、何時どこで、発火するか分からないのに運航を認めるのでしょうか。原因が特定でき、対策が確立されるまで、搭載は見送るべきではないでしょうか。全日空は“安全"よりも"利益"を優先しているように見えますね。

@FAAが救命無線機の点検のみを命令、取り外しには触れず
 米国メディアの報道では、アメリカ連邦航空局(FAA)は現地時間19日の声明で、B787型機を使用している航空会社に対して「航空機用救命無線機(ELT)や周辺の配線などを点検するよう」命令を出すことになった、としています。しかし、「航空機用救命無線機(ELT)を一時的に使用停止にするよう」との英航空事故調査局(AAIB)の勧告については触れていないそうです。
【コメント】FAA は何時からボーイング社の傘下に入ったのでしょうか。B787型機のリチウムイオン電池採用を認めた責任があるので“運命共同体”と考えているのでしょうか。あるいは、自分の失態を認めたくないのでしょうか。米国の国益(ボーイング社の利益)を守ることよりも、乗客が安心して乗れるようにして欲しいですね。


*7月19日

@「くうこうだより」夏号が届きました
 「くうこうだより」夏号が成田国際空港株式会社から届きました。2面は「NARITA HOTLINE」で、今号は「成田空港の国内線 就航先が15空港へ!」で15空港に1日67便が運航している様子を、地図で紹介しています。3面は「離着陸制限時間帯の運航に関するメール配信について」です。4・5面の「くうこうのおしごと」は「常にお客様の目線を意識した機内清掃を。」で、ゼネラルサービス株式会社の平山さんの巻でした。6面の「周辺をめぐる」は「稲敷市編」でした。7面の「成田空港国内線紀行」は「石垣空港編」でした。8面の「Air Line File」は「エジプト航空編」でした。

@ボストン発の日本航空B787型機が引き返して欠航に
 現地時間18日午後1時頃、ボストン発成田行きの日本航空7便・B787型機が飛行中に、右エンジンの燃料供給ポンプに不具合が発生した、との警告が出ました。このため、同機はボストン・ローガン空港に引き返し、約5時間後に無事着陸しました。整備に時間がかかるために、同便は欠航となりました。

@航空機用救命無線機バッテリーが原因の可能性、一時的に取り外しを勧告
 英航空事故調査局(AAIB)は現地時間18日、エチオピア航空機発火事故の初期調査報告書を発表しました。その中で、「航空機用救命無線機(ELT)の設置されていた部分の損傷がもっとも激しく、同機器が原因の可能性が大きい。しかし、バッテリーの不良か、周辺の配線のショートなが原因かはまだ分からない」とし、当面、同機器の使用を停止するよう、アメリカ連邦航空局(FAA)に勧告しました。ハネウエルの航空機用救命無線機(ELT)は約6000台製造され、B787型機以外の航空機に2005年から採用されている、とのことです。この装置の取り外しは約1時間で出来る、とのことです。ボーイング社とハネウエル社はこの報告書を受け入れる事を表明しました。
 国土交通省は今のところ、指示は出していません。アメリカ連邦航空局(FAA)の判断待ちのようです。

@政府専用機後継機にB777型機を検討、2機で約1000億円
 今日の読売新聞によりますと、政府は現在使用している政府専用機・B747型機2機の後継機として 、B777型機を検討している、とのことです。2018年度には日本航空がB747型機の整備を終了するため、それに間に合うように、来年度予算概算要求に数百億円を計上することで調整しています。改造費も含めて約1000億円かかる、とのことです。
 菅官房長官は今日午前の記者会見で「まだ機種選定まで、正直言ってまったく行っていません。(より小型の機種にして)もっと機動的な方がいいのではないかという意見もある」と述べました。写真は羽田空港で整備中の政府専用機。

@「工場見学スカイミュージアム」をリニューアル、22日から公開
 日本航空は「工場見学スカイミュージアム」をリニューアルしました。今日の時事通信では報道陣公開時の動画(約6分)がアップされています。一般には22日より公開され、「JAL 航空教室 機体整備工場へようこそ」で見学できますが、今申し込んでも11月頃までは、ほぼ一杯の状態のようです。


*7月18日

@B滑走路南端約500mの畑に1.8Kg の部品落下
 今日午前8時頃、成田空港B滑走路南端約500mの畑で農作業していた男性が、航空機の部品とみられる物体を発見しました。物体は表が白、裏が黒っぽい色で、丸みをおびた長さ約80cm、幅約20cm、重さが約1.8Kgありました。裏側にある接続部品のようなものには破断したような跡がありました。成田国際空港株式会社と国土交通省成田空港事務所は物体が航空機からのものかどうか、部品とすれば、どの航空機から脱落したものかを調べることにしています。

@5月海外旅行取扱額が6.1%減、外国人旅行取扱額は48.7%増
 観光庁が昨日発表した「5月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)6.1%減となり、4ヶ月連続の前年同月比マイナスになりました。外国人旅行取扱額は49.7%増と好調です。国内旅行取扱額は5.3%増と4ヶ月連続の前年同月比プラスになりました。

@「運航停止について話すのは時期尚早」EASA報道官
 現地時間17日、ロンドンで起こったエチオピア航空B787型機火災事故を調査している、欧州航空安全庁(EASA)の報道官は「B787型機が運航停止になるかどうかを話すのは時期尚早だ」と電子メールで述べました。

@英航空事故調査局が数日中に中間報告発表か
 英航空事故調査局(AAIB)は数日以内に、エチオピア航空機発火事故についての、調査中間報告を出す予定です。しかし、この報告書では事実のみが記される可能性が強く、原因については触れない模様です。

@「勧告があれば、航空機用救命無線機を取り外す」ハネウエル
 B787型機の航空機用救命無線機(ELT)を製造したハネウエル社は、「中間報告で勧告があれば、B787型機に搭載している航空機用救命無線機(ELT)を一時的に取り外す用意がある」ことを明らかにしました。

@リチウム金属電池も航空便では運べない
 アメリカ連邦航空局(FAA)は2012年に、2010年9月にドバイで起こった UPS の B747-400型機墜落事故に関して、積荷だった非充電式のリチウム金属電池と充電式のリチウムイオン電池を航空機で輸送することについて警告をし、国際民間航空機関(ICAO)は今年1月にリチウムイオン電池やリチウム金属電池を輸送するときの基準を強化しています。
【コメント】少し調べて(なお、B787型機の航空機用救命無線機(ELT)に使われている電池はリチウム金属電池の一種「二酸化マンガンリチウム電池」です)みたのですが、郵便局などではリチウムイオン電池やリチウム金属電池を電源にしたパソコンなどは航空便貨物では運べないようになっているのですね。デジカメや電気ひげ剃りなどもだめなようです。客室内持ち込み手荷物としては大丈夫なようで、出火してもすぐに気付き、消し止めることが可能だからのようです。飛行機で運べないような“危険物”を、航空機の電源に使うこと自体がおかしいことに思えますね。


*7月17日

@第2ターミナルの「セブンイレブン」は客足絶えず
 昨日、成田空港第2ターミナルに行き、新規開店した「セブンイレブン」を見てきました。場所は4階のショッピング街南端に近いところにあります。「無印良品」の斜め向かい側です。私が行ったときは午前10半頃でしたが、お客さんが絶えませんでした。店員さんが、お弁当類を山のように積んで棚に並べていました。需要がたくさんあるのではないでしょうか。24時間営業ですから、早朝便に乗る人にとっても便利ではないかと思います。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の16例目発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」16例目が発生しました。仁川発成田経由ホノルル行きの大韓航空1便・A330型機が仁川空港の悪天候で出発が遅れたため、午後11時22分、成田空港B滑走路に着陸しました。

@全日空が成田=バンコク線貨物便を再開
 全日空は13日から、B787型機の運航停止の影響で運休していた、成田=バンコク線貨物便とバンコク=那覇線貨物便の運航を再開しました。また、B767型機を使って週12便運航していた成田=那覇線を、日本貨物航空から乗員付きでB747-400F型機を借り受け、週6便の運航としました。

@新関西国際空港会社が大坂空港の発着枠拡大を検討
 新関西国際空港会社の蒲生乗務は兵庫県と伊丹市が開いたセミナーで、「大坂空港の1日の発着枠を、地元自治体などの理解を前提に、将来的には拡大したい」と述べました。現行の最大1日370便と定めた当時に比べて、航空機の低騒音化が進んだことを理由としています。また、1時間当たりの発着回数も増やすことを検討していることも明らかにしました。
【コメント】低騒音化が進んでも、飛行回数が増えれば騒音軽減にはなりません。しかも、現在の評価方式では「回数が倍になっても、評価値は3ポイント増」にしかならず、飛ばす側有利の評価値になっています。

@「エチオピア機事故を受けた点検で、異常はない」太田大臣
 太田国土交通大臣は昨日の記者会見で、エチオピア航空のB787型機火災事故に伴って、全日空と日本航空が実施したB787型機点検の結果、「垂直尾翼前部天井部分に、熱損傷に繋がるような不具合はなかった」と述べ、「現段階ではこれ以上の措置は必要ないと考えている」と述べました。

@「マンガンリチウム電池」は非充電式電池
 発火事故を起こしたエチオピア航空・B787型機のハネウェル・インターナショナル 製の航空機用救命無線機(ELT)に使われている「マンガンリチウム電池」は充電式電池ではなく、同装置は今まで、1件の不具合もなかった、とのことです。


*7月16日

@東京空港交通の成田空港=渋谷線が双子多摩川駅まで延長
 東京空港交通は今日から高速バスの成田空港=渋谷線を双子多摩川駅まで延長して運行を開始しました。

@LCC利用者が着実に増加、4トラベル調査
 ホートラベルは12日、同社が6月12日〜18日にかけて会員に実施した LCC に関するアンケート結果を発表しました。それによりますと、日系 LCC3社を利用したことのある会員は、昨年11月調査時と比べ(以下同じ)6.9ポイント増の19.4%となりました。各社の利用率はジェットスター・ジャパンが±0の60.1%、エアアジア・ジャパンは8.9ポイント増の41.0%、ピーチ・アビエーションは7.8ポイント増の35.8%でした。利用した人の満足度は「期待通り」と「期待以上」を合わせて、ジェットスター・ジャパンが1.5ポイント減の88.5%、エアアジア・ジャパンが4.2ポイント増の84.3%、ピーチ・アビエーションが0.4ポイント減の84.9%でした。
【コメント】上記リンクの調査結果を見て、私のグラフの読み方がおかしいのか、良く分からないところがあります。

@国土交通省が安全に役立つ「ヒヤリ・ハット」情報収集へ
 国土交通省は昨日、「ヒヤリ・ハット」の事例を収集して航空機事故防止に役立てることを決めました。「ヒヤリ・ハット」は実際のトラブルにはいたらなかったものの、「誘導路の配置が紛らわしく、誤った誘導路に入りそうになった」などの、トラブルになる前の段階の事例を指します。これを、航空会社や空港などの職員も含めて、匿名でも報告できるようにします。この「ヒヤリ・ハット」を分析して事故に繋がる可能性を見つけ、対策も検討します。今後、有識者会議などで具体的に検討し、来年4月からの実施を目指す、とのことです。

@全日空と日本航空のB787型機で3件の不具合発生
 昨日から今日にかけて、全日空と日本航空のB787型機3機に不具合が発生しました。
●昨日午後5時頃、成田発ヘルシンキ行きの日本航空414便・B787型機が離陸に向けてエンジンを始動したところ、14枚あるスポイラーの内、1枚に不具合が発生しました。このため、同機はゲートに戻り、整備して1時間33分遅れで出発しました。
●昨日、羽田発伊丹行きの全日空25便・B787型機が離陸に向け移動を始めたところ、機体システムの一部に不具合が発生しました。整備のため、同便は約1時間40分遅れで出発しました。
●今日午前8時頃、羽田発北京行きの日本航空21便・B787型機の出発前点検で、4系統ある発電システムの1系統に不具合が発見されました。このため、同便は B767型機に機材を交換して、運航されました。

@エチオピア航空機火災で航空機用救命無線機を調査
 ロンドンで起きたエチオピア航空B787型機火災の原因として、調査当局は現地時間15日、ハネウェル・インターナショナル 製の航空機用救命無線機(ELT)が原因となった可能性があるとみて調査していることが明らかにしました。この装置が火災発生場所と考えられる位置に近かった、とのことです。同無線機にはマンガンリチウム電池が使われています。ハネウエルは英航空事故調査局(AAIB)から調査に参加するように要請を受けたことを認めました。なお、使われていた電池は米ウルトラライフ製です。

@サンフランシスコ空港での調査終える、米運輸安全委員会
 米運輸安全委員会は現地時間15日、アシアナ航空機事故のサンフランシスコ空港での調査を終了しました。今後はフライトレコーダーなどの詳しい解析をワシントンで行うことになります。


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