2013年8月後半の出来事


*8月31日

@「東京シャトル」の累計乗客が50万人を突破
  成田空港と東京駅を結ぶ格安高速バス「東京シャトル」が29日、運行開始から約1年2ヶ月で、累計乗客数50万人を突破しました。29日には成田空港で記念セレモニーが行われました。明日からは大幅な増便(23日の出来事参照)となります。

@日本航空の7月利用率は国際線が1.2ポイント増、国内線は0.9ポイント減
 日本航空は昨日、「JALグループマンスリーレポート 2013年7月」を発表しました。それによりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)3.7%増、利用率は1.2ポイント増の77.5%となりました。また、国内線旅客数は1.0%増、利用率は0.9ポイント減の59.5%となっています。
 成田空港関係路線の利用率は、成田=伊丹線が3.1ポイント増の77.2%、成田=札幌線が4.5ポイント増の56.9%、成田=中部線が7.0ポイント増の52.1%、成田=福岡線が1.8ポイント減の29.9%、成田=那覇線が5.2ポイント増の61.1%となっています。

@香港空港で天気大荒れ、大揺れで49人負傷
 現地時間30日午前、香港国際空港に着陸しようとしていたバンコク発香港行きのタイ航空・A380型機が突然大きく揺れ、乗客・乗員43人が頭や首などにケガを負いました。詳しい状況は分かりません。この時間帯、香港空港付近は台風15号の影響で、気流が非常に不安定になっていた、とのことです。タイ航空機以外にもタイ・プーケット発香港行きの香港航空・A320型機が大きく揺れ、乗客・乗員6人が軽いケガをしています。


*8月30日

@27日午前、千葉市で戦闘機の轟音響く
 27日午前10時半頃、千葉市でジェット機の轟音が響き渡りました。これに驚いた市民から市役所に多数の問い合わせと、抗議が殺到したようです。これは、9月1日に行われる千葉市の防災訓練に参加する自衛隊戦闘機の予行訓練だった、とのことです。自衛隊機の参加は千葉市からの要請、とのことです。「蘇我生活辞典・蘇我上空の飛行機」には多数の書き込みがあり、びっくりした市民の反応がリアルに書き込まれています。

@全日空の7月国際線旅客数が1.3%減、国内線旅客数は0.1%減
 全日空は今日、「7月 ANAグループ実績」を発表しました。それによりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)1.3%減となり、利用率は0.3ポイント減の76.5%となりました。国内線旅客数は0.1%減、利用率は1.6ポイント減の57.0%となりました。
 成田空港関係路線の利用率は、成田=札幌線が3.9ポイント増の65.3%、成田=大阪線が14.6ポイント増の76.0%、成田=福岡線が20.7ポイント減の38.0%、成田=中部線が5.6ポイント減の73.9%、成田=仙台線が19.3ポイント減の50.1%、成田=那覇線が2.5ポイント減の62.2%、成田=新潟線が3.0ポイント増の32.9%、成田=広島線が25.3%となっています。

@「毎年25万人のパイロットが必要になる」ボー社予測
 ボーイング社はこのほど、「2013年度パイロットと技術者予測」を発表しました。これによりますと、今後20年間に世界の航空業界では49万8000人の新規パイロットと、55万6000人の新規整備士が必要としています。特に、近年では毎年約25万人のパイロットが必要となる、と予測しています。

@カナダのウエストジェットがB737MAX型機を65機発注
 カナダのウエストジェットは現地時間29日、ボーイング社と B737MAX8型機を40機、B737MAX7型機を25機の、合計65機を発注する覚書を取り交わす、と発表しました。2014年〜2018年に受領予定の B737型機をB737MAX型機に置き換える、とのことです。


*8月29日

@「成田空港サーバー」満16年
 今日で、この「成田空港サーバー」を立ち上げてから、満16年になりました。読んでいただき感謝いたします。今後も、よろしくお願いいたします。

@千葉県経営者協議会が「運用時間延長」を知事に要望
 千葉県経営者協議会は昨日、「2013年度政策要望」を森田知事に提出しました。その中で、成田空港の利便性向上策として「運用時間の拡大」などを要望しました。
【コメント】「またか」ですね。「自分のもうけのためには騒音下住民の被害などはどうでも良い」と言うことなのでしょうね。

@成田空港7月の総発着回数が単月としては過去最高に
 成田国際空港株式会社は今日、「7月空港運用状況」を発表しました。それによりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)9%増と、単月としては過去最高となりました。国際線発着回数は3%増、国内線発着回数は37%増となっています。総旅客数は8%増となり、国際線旅客数は3%増、国内線旅客数は55%増で単月としては過去最高となりました。国際線貨物量は2%増、この内、輸出量は3%減、輸入量は8%減となっています。給油量は3%増でした。

@「成田の他の路線は今のところ考えていない」ピーチ社長
 ピーチ・アビエーションの井上社長は昨日、10月27日からの成田=関空線の就航を、丸の内の表参道でアピールしました。その中で、ピーチの欠航率の低さを強調しました。また、成田空港から関空以外に路線を設定する可能性についての記者質問に答え「いまのところは考えていないが、常に柔軟であることがピーチのポリシー」と述べました。
【コメント】成田空港路線を増やすのは12月末に運航を開始する、同じ全日空グループの「バニラ・エア」との競合や、井上社長が嫌がっている「バニラ・エア」との統合問題への影響で、慎重にならざるをえないのでしょうね。

@成田市が来年の成人式を成田空港で開催
 成田市は昨日、来年の成人式を成田空港で行う事を明らかにしました。第2ターミナルの中央広場を使います。成田市の来年の成人は1291人だそうです。

@急速に改善している国内線LCCの欠航率と定時運航率
 このところ、LCCの国内線欠航率や定時運航率は大分改善してきていますね。下の表は「LCC国内線のフライト情報」から採った5〜8月(27日現在)までの ピーチとジェットスター・ ジャパンの欠航率と定時運航率です。ジェットスター・ ジャパンはホームページで定時就航率を公表していますが、こちらは「到着時定時就航率」で、下表の数字とは違うようです。「LCC国内線のフライト情報」では定時就航率が「出発時」のものか、「出発・到着時」を合わせたものかは分かりません。このくらい改善すると、「ビジネスの利用もあり」ですかね。

 
会社
5月
6月
7月
8月
定時運航率
ピーチ
87.1%
86.2%
78.9%
78.8%
ジェットスター
90.3%
88.0%
88.8%
89.2%
欠航率
ピーチ
0.5%
0.1%
0.2%
0.2%
ジェットスター
0.9%
0.4%
1.1%
0.3%

@5秒間ほぼノーブレーキで走行、新潟空港大韓航空機オーバーラン事故
 運輸安全委員会は昨日、新潟空港で起きた大韓航空機のオーバーラン事故について、調査の進捗状況を明らかにしました。それによりますと「同機のブレーキを含め機体の異常は見当たらなかった」とのことです。フライトレコダーの解析から、同機は接地後20秒でエンジンの逆噴射を弱め、その5秒後に主翼のスポイラーを戻し、車輪のブレーキを自動解除しました。その時点では時速約130Kmでしたが、そのまま、5秒間、ほぼブレーキなしで走行しました。その後、パイロットがブレーキペダルを強く踏み込み、急激に停止しました。運輸安全委員会は今後「操縦ミスがなかったどうかを中心に調査を進める」としています。


*8月28日

@成田空港関係の来年度概算要求は約29億円
 国土交通省は来年度の概算要求で、成田空港についてはLCC 専用ターミナルの出入国審査関連施設整備など約29億円を要求する事になりました。なお、成田国際空港株式会社はLCC専用ターミナル整備や第1ターミナル南ウイングや第2ターミナル南側固定化ゲート整備などで、来年度事業費として約610億円を予定しています。

@日航のサンディエゴ行きB787-8型機が成田に引き返す
 昨日午後7時40分頃、成田発サンディエゴ行きの日本航空66便・B787-8型機が、成田空港の東北東約1500Km の 太平洋上を飛行中に、主翼前縁にあるスラット(高揚力装置)の不具合を示す表示が出ました。このため、同機は成田空港に引き返し、同10時10分頃に無事着陸しました。原因は不具合を検知するセンサーの故障だった、とのことです。乗客は今日午後1時30分頃、別のB787-8型機でサンディエゴに向け出発しました。

@羽田発岡山行きの全日空B787-8型機が不具合で機材変更
 昨日午後1時半頃、羽田発岡山行きの全日空655便・B787-8型機が出発前点検中に、機体の姿勢維持や速度調節を制御する「フライトコントロールシステム」の不具合を示す表示が出ました。このため、同便は別のB787-8型機に交換して、約1時間半の遅れで出発しました。この便は、本来、B777型機を使う予定でしたが、この機体が松山から羽田に飛行中に落雷を受けた可能性があるため、点検整備が必要となり、B787-8型機に交換して運航する予定で、点検して不具合が見つかったものです。

@ジェットスター・ ジャパンの鹿児島発中部行きが降灰で欠航
 ジェットスター・ ジャパンは今日の鹿児島発中部行きの460便を欠航としました。桜島の噴火による降灰が理由とのことです。
【コメント】今日の桜島噴火では噴煙が東に向かって流れているようですので、鹿児島空港には降灰はないようです。機材整備が必要になったのでしょうか。


*8月27日

@客乗連絡会がANAの正社員採用を歓迎する声明
 航空労組連絡会に属する客室乗務員連絡会は昨日、全日空の客室乗務員正社員採用方針について声明を発表しました。声明では「要求に沿った制度変更であり、空の安全に向けて大きく前進した、評価できる内容」「日本のすべての客室乗務員について、今後予定されている新人採用を正社員 に切り替え、また現在の契約制客室乗務員も早期に正社員にするように各航空会社に求める」としています。

@ANAホールディングスがミャンマーの航空会社に出資
 ANAホールディングスはミャンマーで2011年に設立された「アジアン・ウィングス・エアウェイズ」に49%出資(20数億円)する方針を固め、今日の取締役会で決定しました。ミャンマーを拠点に東南アジアを結ぶ路線を拡げ、日本発着の需要を掘り起こし、経営の多角化を進めます。


*8月26日

@アエロメヒコ航空が成田路線にB787-8型機投入を発表
 アエロメヒコ航空は22日、B787-8型機を10月14日から成田=メキシコシティ線に投入する、と正式に発表しました。

@上海空港で全日空のB787-8型機近くに落雷、整備で約24時間遅延
 現地時間25日、上海発成田行きの全日空920便・B787-8型機は上海空港駐機場で機体近くに落雷があり、この影響でシステムの一部で不具合が発生しました。この整備のため、同機は24時間遅れで運航される予定です。

@全日空のB787-8型機がレーダー不具合で引き返す
 今日午前9時半頃、羽田発熊本行きの全日空641便・B787-8型機が、静岡空港の北北西約60Km付近を飛行中に、気象レーダーに不具合が発生しました。このため、同機は羽田空港に引き返し、約40分後に無事着陸しました。乗客は機材を換えて熊本に向かいました。

@深セン航空機が離陸中に火災、離陸中止で12人が軽傷
 現地時間25日午後6時頃、中国南部の深セン空港で深セン発北京行きの深セン航空機が離陸しようとしたところ、機内から出火し、離陸を中止しました。この際に、乗客12人が軽傷を負った、とのことでです。


*8月25日

@成田国際空港株式会社が30日に防災訓練
 成田国際空港株式会社は30日午後。防災訓練を実施します。マグニチュード6.9・震度6強の直下型地震が発生し、重軽傷者数十名が発生した、との想定です。参加者は約1800人になります。

@B787-9型機の機体が完成、初飛行は夏以降
 現地時間24日、B787型機の長胴型となるB787-9型機の機体が完成(ロールアウト)し、工場から引き出されました。今後、各種試験を経て夏以降に初飛行が実施される、とのことです。B787-8型機と比べて胴体が約6m長くなり、座席数は40席増加します。このB787-9型機はニュージーランド航空が来年にも成田路線に投入すると表明しています。

@1年以内の訪日予定は台湾81%、香港72%、中国57%、トラベルズー調査
 トラベルズー・ジャパンは20日、「中国本土、香港、台湾の旅行に関する意識調査」の結果を発表しました。対象者はトラベルズ登録読者2405人です。これによりますと、1年以内に訪日の予定のある人は台湾が81%、香港が72%、中国が57%となっています。訪日の目的は中国が「日本文化を体験するため」が72%、香港では「日本食が大好きなため」が65%、台湾では「日本が好きなため」が81%と、それぞれ1位になっています。

@ロシアのB747-8F型機が氷結で3基のエンジン停止
 ロシアの「Rosaviatsia」は、去る現地時間7月31日に、中国上空39000フィートを飛行していた「エアブリッジカーゴ」のB747-8F型機で、4基のエンジンの内3基が破損して、残る1基で香港空港に緊急着陸した事故について、雷雨の中で機体に氷結した氷が剥がれ、エンジン内部に飛び込んで破損させたとの見解を明らかにしました。写真は日本貨物航空の同型機です。
【コメント】危機一髪でした。エンジン2基の機種だったらどうなっていたのでしょうか。こんな事もあるのですね。B747-8F型機と言えば、最新鋭機ですが、特別な気象条件の中ではこのようなトラブルは避けられないのでしょうか。今後の調査分析に注目したいですね。


*8月24日

@エアアジアXのCEO「首都圏は成田を拠点に」
 中距離LCCの「エアアジアX」のCEOは昨日都内で開いた記者会見で、株式上場で得た資金を使い、機材を大量に調達して、日本と東南アジアを結ぶ路線を展開することを明らかにしました。。機材は現在A330-300型機13機ですが、今年末までに7機増やし、「名古屋、福岡、札幌の内一つに、1年以内に乗り入れる」としています。また、首都圏の拠点は成田空港とする事を明らかにし、成田空港側と協議していることも明らかにしました。具体的には成田=バンコク線を上げています。

@エア・アジアCEO「(日本再参入)成田空港起点は絶対にしない」
 今日の朝日新聞によりますと、エア・アジアのCEOは同紙とのインタビューで、「できるだけ早く日本でビジネスを始めたい」と述べ、日本に再参入する考えを明らかにしました。その際に、「単独運営」にこだわる考えを明らかにし、「(遠い)成田空港起点での運航は絶対にしない」と明言しました。
【コメント】羽田空港に枠が確保できるとは思えませんから、「首都圏の拠点化はない」と言う事なのでしょうか? 破竹の勢いで成功してきた彼にしてみると、日本からの撤退は我慢のならない事なのでしょうね。しかし、「日本のことが分かっているのか」と疑問に思います。

@ジェイ・エア機が車輪格納出来ずに引き返す・大阪空港
 昨日午後8時半頃、大阪発宮崎行きの日本航空2443便(ジェイ・エアが運航)・E170型機で、離陸直後に車輪格納レバーが動かなくなりました。同機は車輪を格納できず、大阪空港に引き返し、約40分後に無事緊急着陸しました。

@北海道知事と日本航空会長が近く会談か、北海道エアシステム問題で
 北海道エアシステムの再建問題で、高橋北海道知事と日本航空の大西会長が近く会談することになりました。再子会社化について話し合うものと見られます。

@アモイ航空がB787型機6機を正式発注
 中国のアモイ航空は現地時間昨日、ボーイング社とB787型機6機を発注する契約に最終調印したことを明らかにしました。なお、これは親会社である中国南方航空が2011年5月に覚書を結んだ分、と思われます。初号機は2014年7月に受け取る予定、とのことです。


*8月23日

@ターミナル「フロアガイド」を刷新、ターミナル毎2冊に
 成田国際空港株式会社は成田空港の「フロアガイド」を3年ぶりに刷新しました。従来は第1ターミナル・第2ターミナルを1冊にまとめていましたが、今回からは第1ターミナルと第2ターミナルを別々の冊子にしました。それぞれのページ数は従来と同じ30ページですが、文字や地図を大きくし読みやすくしました。また、国内線の案内を充実させています。新「フロアガイド」は成田空港の公式ページからもダウンロードできます。

@「東京シャトル」が9月1日にダイヤ改正、大幅増便
 京成グループが運航する「東京シャトル」は9月1日からダイヤ改正を行い、大幅な増便をします。東京駅発が20便から31便へ、成田空港発は45便から49便になります。これにより、東京駅発は午前1時30分〜同5時までは1便増、午前6時〜午後4時までは毎時2便となります。成田空港発は午前7時40分〜午後11時までは20分間隔の運行となります。なお、「東京シャトル」は近く累計利用者が50万人に達する見込み、とのことです。

@日航のボストン行きB787型機が発電機不具合で遅れる
 昨日午前11時30分頃、成田発ボストン行きの日本航空8便・B787型機で、エンジンを始動したところ、右エンジンの発電機制御回路の1台に不具合が発生しました。このため、同機は出発ゲートに戻り、整備を行いましたが、時間がかかるために別のB787型機に機材を変更して、2時間17分遅れで出発しました。

@全日空が冬季スケジュールで成田=広州線貨物便を新設
 全日空は10月27日からの冬季スケジュールで、成田=広州線の貨物便を週3往復で運航を開始します。

@「(MRJ)型式証明取得プロセスに想定外に時間かかる」と川井社長
 三菱航空機会社の川井社長は昨日の記者会見で、三菱リージョナルジェット(MRJ)開発遅れの理由について「エンジン開発の遅れなどではなく、航空機の型式証明を取得するために必要な安全性を担保するプロセスに不備があり、装備品メーカーなどと交渉した結果、開発計画の変更を余儀なくされた」と述べ、「民間機についての経験不足が影響している」との見解を明らかにしました。また、今回の延期による受注などへの影響について「大きな影響はない、と考えている」と述べました。
【コメント】「大きな影響はない」としていますが、かなりの影響があるのではないでしょうか。エンブラエルなどの新型機との就航時期に差がなくなり、優位性が薄れることは間違いありません。もっとも、エンブラエルの新鋭機開発が「遅れない」と言う保証はないのですが。新技術の開発には厳しいものがありますね。しかし、これを越えないと“自前”の技術は育たないし、日本独自の旅客機は出来ません。何時までも“下請け”にとどまることになります。

@エア・インディアがB787型機日本乗り入れで許可を取れず
 昨日の「Fly Team」によりますと、19日の旅行業界紙「ビジネストラベラー」の報じるところでは、エア・インディアは日本へのB787型機の投入を国土交通省に申請していますが、許可が下りないために、投入できないでいる、とのことです。エア・インディア側が航空局の求めるB787型機の修正か所についての情報を提出していないのが原因としています。

@スクートが「12才以下お断り」席を設ける
 中距離LCCの「スクート」は21日から、ビジネスクラスの後部に当たる21〜25列までを「ScootinSilence(スクーティンサイレンス)」と言うエコノミークラスとし、ここには12才以下の乗客は乗せないことにしました。このクラスは通常のエコノミークラスよりもシート間隔が4インチ広く、料金も18シンガポールドル高くなります。
【コメント】ビジネス席の静粛性を確保するための措置なのでしょうね。


*8月22日

@ジェットスター・Jが12月10日から成田=高松線を開設
 ジェットスター・ジャパンは昨日、12月10日から成田=高松線の運航を開始することを発表しました。1日2往復となります。
 同時に、10月27日からの冬季運航スケジュールも発表しています。

@各航空会社が成田路線にB787型機投入を発表
 航空各社が成田空港路線にB787型機投入を発表しています。個条書きで書いてみます。このところ、10月末からの冬季スケジュールの発表が相次いでいます。
 日本航空は昨日、路線計画の変更を明らかにしました。11月25日〜12月8日まで、成田=北京線を1日2往復から1日1往復に減便することを明らかにしました。尖閣諸島問題で需要が低迷している、とのことです。また、12月1日から成田=シドニー線に、12月2日から成田=バンコク線にB787型機を投入するそうです。
 全日空は昨日、2013年度下期の輸送事業計画の一部変更で、来年2月1日から成田=ジャカルタ線にB787型機を投入する、と発表しました。現在は同路線はB767-300ER型機で運航しています。また、10月1日からは成田=シンガポール線の1日2往復の内の1往復をB787型機で運航し、10月27日からは成田=上海線の1日3往復の内の1往復をB787型機で運航します。
 ユナイテッド航空は11月6日から成田=シアトル線に、B787型機を投入する、と発表しました。これにより、同社のB787型機で運航する成田路線は成田=デンバー線、成田=ロサンゼルス線と合わせて3路線となります。

@成田空港7月輸出額が3ヶ月ぶりの前年同月比マイナスに
 東京税関は19日、「7月分成田空港貿易概況(速報)」を発表しました。それによりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)1.9%減と3ヶ月ぶりに前年同月比マイナスとなりました。輸入額は20.7%増で11ヶ月連続の前年同月比プラスになっています。

@成田空港と韓国・清州を結ぶ初めてのチャーター便
 成田空港と韓国中部の清州を結ぶチャーター便が22日〜26日に2往復運運航される、とのことです。成田空港と清州を結ぶ便は初めてとなります。運航する航空会社は分かりません。

@エアアジア・ジャパンが機材返却に伴う欠航情報を更新
 エアアジア・ジャパンは20日、エアアジアへの機材変更に伴う欠航便についての情報を更新しています。

@7月の訪日外国人が単月で初めて100万人越える
 政府観光局が昨日発表した「7月訪日外客数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)18.4%増となり、単月としては過去最高で、単月としては初めて100万人を越えました。「円安が大きく寄与している」とのことです。一方、出国日本人数は8.6%減となりました。これで、6か月連続の前年同月比マイナスとなります。

@来年度新関西国際空港会社補給金は20億円要求か
 国土交通省は来年度予算の概算要求で新関西国際空港会社への補給金として、約20億円を盛り込むことで調整している、とのことです。これは、今年度の補給金の約半額となります。また、コンセッション(運営権売却)が実現する2015年度には補給金を廃止する方向で検討している、とのことです。

@三菱リージョナルジェット納入を1年以上延期へ
 三菱航空機会社は開発中の三菱リージョナルジェット(MRJ)の納入を1年以上延期し、2017年夏前にすることになりました。エンジンなどの部品調達が遅れているため、とのことです。これに伴い、年内としていた初飛行も2015年夏前に延期します。今日午後5時から記者会見して、正式に発表する、とのことです。


*8月21日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」23・24例目が発生
 昨日深夜「カーフュー弾力的運用」の23、24例目が発生しました。
 23例目はマニラ発成田行きの日本航空746便・B767-300型機が、台風による悪天候のため、出発が遅れ午後11時15分に到着したものです。
 24例目は同じくマニラ発成田行きの日本航空742便・B767-300型機が、同じ理由により出発が遅れ、午後11時53分になりに到着したものです。

@アメリカンが成田=シカゴ線を11月22日から減便
 アメリカン航空は11月22日から成田=シカゴ線を、現行の週7便から週5便(月、水、金、土、日曜日)に減便します。機材はB777型機で変更はありません。

@「(成田は)首都圏マーケットが大きく魅力」バニラ・エア社長
 今日の日刊航空によりますと、バニラ・エアの社長に就任した石井知祥氏は昨日の記者会見で、成田空港を拠点とすることについて「多少使い勝手が悪い空港でも、首都圏マーケットはとても大きく魅力的た」と述べ、建設中のLCC専用ターミナルについて「新ターミナルの計画は、使い勝手について一考を要すると思っている。コストメリットが出るのか、もう少し検討する必要がある。現状で諸手を挙げて賛成というわけではない」と述べました。

@日航が「安全啓発センター」を移転のため休館
 日本航空は「日本航空安全啓発センター」を10月1日から休館とします。12月初旬にもモノレール「新整備場駅」から徒歩2分にある、M1ビルに移転し再開する予定、とのことです。

@北海道が「北海道エアシステム」を再子会社化要望
 今日の日本経済新聞によりますと、北海道庁は北海道エアシステムの経営再建問題で、日本航空に再度子会社にするように要請する検討を行っている、とのことです。日本航空の再建が順調に進み、一方、北海道側は財政難で「これ以上の負担は苦しい」との事情があります。同庁幹部が8月に開かれた自民党の航空政策特別委員会に出席し、この意向を伝えた、とのことです。ただ、日本航空側は赤字会社を子会社化する事に難色を示すものと見られます。
【コメント】自民党としては、「昔の夢よ、もう一度」と航空行政に強い影響力を取り戻し、権益を確保したい、と言う思いがあるでしょうし、日本航空側は経営破綻の原因の一つとなった、「政治家のごり押しを再び受けるのはごめんだ」との思いがあるでしょうね。これに、羽田空港昼間国際線枠の配分問題などが絡んでくるのではないでしょうか。でも、これらの事情はともかくとして、日本航空もそろそろ、地方路線充実に力を入れても良いと思うのですが。


*8月20日

@アジアアトランティックエアラインズが昨日から就航
 HISがタイに設立した航空子会社「アジアアトランティックエアラインズ」が、延び延びとなっていた、成田=バンコク間のチャーター便運航を昨日から開始しました。当面11月4日までは1日1往復を運航する予定です。

@ユナイテッド航空が来夏季ダイヤで成田3路線機材を大型化
 ユナイテッド航空は来年3月31日から始まる来夏季ダイヤで、成田=シカゴ線、成田=サンフランシスコ線、成田=ホノルル線の機材を大型化し、現在のB777型機からB747-400型機にすることを明らかにしました。

@エアアジア・ジャパンの後継会社は「バニラ・エア」
 エアアジア・ジャパンは今日、新たなブランド名を「バニラ・エア(Vanilla Air)」とすることを明らかにしました。エアアジア・ジャパンの運航は10月末で終了し、11月1日から「バニラ・エア」に名称変更して、12月下旬からANAホールディングスの100%子会社として運航を開始します。路線は9月下旬に発表しますが、成田空港とリゾート地を結ぶ、片道4時間以内の国際線を中心とする見込み、とのことです。機材は当初2機で運航し、2014年3月末までに5機、2015年度中に10機とする予定です。運賃は大手の半額を目指します。

@お盆期間の航空旅客が増える
 航空各社が昨日発表したお盆期間(9日〜18日)の利用状況は旅客数が前年同月比(以下同じ)で国内線が11.4%増、国際線が6.3%増となりました。
 この内、日本航空は国内線が旅客数で4.5%増、利用率は1.6ポイント増の76.0%となり、国際線旅客数は4.3%増、利用率は±0の90.9%となりました。
 また、全日空は国内線旅客数が5.4%増、利用率が1.7ポイント増の74.9%となり、国際線旅客数は1.0%減で、利用率は0.8ポイント減の89.6%でした。
 スカイマークは旅客数が20.1%増、利用率は5.1ポイント増の84.9%となりました。
 また、LCCの利用率は、ピーチ・アビエーションが国内線で93.6%、国際線で92%となりました。ジェットスター・ ジャパンは利用率が86.2%となっていますが、旅客数は321.3%増となりました。エアアジア・ジャパンは国内線86.2%、国際線79.7%となっています。

@全日空が来年4月から客室乗務員を正規採用に
 全日空は昨日、来年春から客室乗務員の採用を、契約社員から正社員に変更することを発表しました。同社が当初から正社員として採用するのは約20年ぶりとなります。LCCの進出などで、客室乗務員の確保が厳しくなるものと見られ、待遇を改善することにより、離職率を減らす必要がある、と見ています。現在、契約社員として採用されている客室乗務員も来年4月1日からは正社員に切り替えます。
【コメント】働く人にとっては朗報ですね。これが、ひいては安全運航につながるのではないでしょうか。最近の傾向は分からないのですが、8年前ぐらいまでは、全日空の勤続年数は短かったですね。(2008年1月16日の出来事参照)


*8月19日

@新石垣空港飛行コース直下で騒音測定へ
 今日の八重山毎日新聞によりますと、沖縄県八重山土木事務所河川都市港湾班は今月末に、3月に開港した新石垣空港の進入コースにあたる集落の騒音測定を4か所で実施する予定です。同空港周辺では開港後、飛行機の騒音に対する苦情が増えています。飛行機が上空を通過する宮良小学校では授業に支障が出ている、とのことで、小浜校長は「窓を開けていると航空機のジェット音がうるさく、授業に支障が出ている。二重サッシの窓やエアコンの設置などをお願いしたい」と述べている、とのことです。

@全日空のB787型機でコンピューターシステムに不具合
 昨日午前10時前、羽田発台北行きの全日空1185便・B787型機が出発準備中に、コンピューターシステムの一部に不具合が発生し、整備に時間がかかるため、別の機材に交換して、約3時間10分遅れで出発しました。

@川崎重工がR&R社の燃費3割削減エンジン開発に参加
 今日の日本経済新聞によりますと、川崎重工は英国のエンジンメーカー「ロールスロイス社」が主導する、燃費を約3割削減できる航空機用エンジンの開発に参加します。大型プロペラを採用する画期的なエンジンになる見込みで、2019年の初飛行を目指します。このエンジンを使うと、小型機でも日本から米国西海岸や欧州の主要都市までの飛行が可能になります。川崎重工は中核の制御装置を開発します。このエンジンは動力をプロペラに伝えるための「変速機」の開発が難しかったのですが、川崎重工がこの技術開発にめどをつけたことで可能になった、とのことです。なお、米国ゼネラレ・エレクトリック社も同様のエンジンの開発を目指しています。


*8月18日

@羽田国際線「来年3月末が最後の大きな配分」と舛野審議官
 国土交通省の舛野審議官は8日、専門紙との記者会見で、成田空港については「発着枠が十分であることから、引き続きオープンスカイを進めて行きたい」とし、羽田空港については「来年3月末の国際線昼間時間帯の枠拡大が最後の大きな配分」と述べました。

@日本航空のB787型機が燃料ポンプ不具合で機材変更
 昨日午後6時頃、成田発シンガポール行きの日本航空711便・B787型機が離陸に向け誘導路を移動中に、右主翼にある燃料ポンプの一つが故障しました。このため、同機は搭乗ゲートに戻りました。修理に時間がかかるために、他のB787型機で約3時間遅れで出発しました。

@チェコの「トラベルサービス」がB787型機1機をキャンセル
 チェコの「トラベルサービス」は発注していたB787型機1機をキャンセルしました。


*8月17日

@お盆休みの帰国がピークに
 成田空港では海外でお盆休みを過ごした人の帰国ラッシュが始まりました。今日と明日で、それぞれ51700人が入国する見込みです。

@国土がハネウエル製ELTの点検を指示、すでに自主点検で対応済み
 国土交通省は昨日、B787型機以外の機種についても、ハネウエル製の航空機用救命無線機(ELT)を点検するように、耐空性改善通報(TCD)を出しました。国内でハネウエル製の航空機用救命無線機(ELT)を使っているのは 、B787型機を除くと52機となります。しかし、この52機については所有する航空会社が、すでに自主点検を行っています。

@ピーチ・アビエーションの13年3月期決算は12億円の赤字
 15日付の官報によりますと、ピーチ・アビエーションの2013年3月決算は純損益が12億円の赤字でした。売上高は143億円、営業損益は9億円の赤字でした。同社が通期の決算を公表するのは初めてになります。

@ボー社がB787型機エンジン消火器配線の点検を要請
 ボーイング社はB787型機機のエンジン消火器配線のミスについて、各航空会社に対して、配線が適切かどうか点検するように要請しました。ボーイング社は今回のミスは「サプライヤー側に問題があった」としています。
【コメント】ボーイング社は「今回の不具合は直接、安全運航にかかわるものではない」としているそうですが、エンジンに火災が発生したときに使われる消火器なのですから、「安全運航に必要」と思うのですが。サプライヤーがミスを犯したとしても、それを、なくすように点検するのは、機体を製造するボーイング社の責任と思います。リチウムイオン電池発火事故についても、同様な言い訳をしていましたが、ボーイング社は責任逃れをしているように思えてなりません。

@ブエリング航空がA320neo型機32機などを確定発注
 エアバスは現地時間16日、IAG傘下のブエリング航空からA320型機を30機、A320neo型機を32機の発注を受けた、と発表しました。オプション58機も獲得しています。これは IAGとの間で取り交わした、株主の承認を条件とした220機発注の覚書に基づくものの一環です。


*8月16日

@早朝の第2ターミナル国内線は混雑
 13日に早起きをして。早朝の第2ターミナル国内線の様子を見てきました。成田空港に着いたのが午前5時頃でしたが、ジェットスター・ ジャパンのカウンター(下段の写真)と保安検査場は混雑していました。
 展望デッキの開場は6時半ですが、南北のベンチのある休憩所からガラス越しに、駐機場の様子が見られます。第2ターミナルの南北にある駐機場のオープンスポットには、ジェットスター・ ジャパンの機体が10機、エアアジア・ジャパンの機体が2機駐機していました。写真の上段は第2ターミナル南側のオープンスポットで、中段は第2ターミナル北側のオープンスポットの様子です。

 成田空港国内線の出発時刻表を見てみますと、ジェットスター・ ジャパンは午前6時〜6時半までに5便が出発し、同7時〜7時半までに4便が出発、同8時〜9時5分までに3便が出発するスケジュールで合計12便となり、駐機場には10機しかありませんから、残りの2機は他の空港から到着した機体を使うものと思われます。
 出発までに余裕のある人たちは、近くのベンチで横になったり、お弁当を食べたり、スマホやタブレットを見たりと思い思いに過ごしていました。
 4階のショッピング街はセブンイレブンしか開店していませんでした。

@昨日の台北発羽田行きB787型機が電子機器トラブルで遅れる
 現地時間15日、台北発羽田行きの全日空1186便・B787型機で出発前に、電子機器の不具合が発生しました。このため、部品の交換が必要となり、大幅に遅れ今日午前8時頃に出発し、羽田空港に正午前に到着しました。

@国土交通省が旅客数を加味した着陸料を検討
 国土交通省は国が管理する空港での着陸料について、旅客数を加味する方向で検討することになりました。現在は航空機の重量に基づいて設定していますが、この方式では旅客数が少なくなると、航空会社の負担が重くなります。重量に加えて、旅客数を加味することにより、負担を減らす考えです。しかし、旅客数が多い場合には着陸料が高くなる仕組みも考える、とのことです。

@カナダ運輸省が航空機用救命無線機の点検命令
 カナダ運輸省は現地時間15日、「航空各社に対して航空機用救命無線機(ELT)を点検するように命じる耐空性改善命令を26日に発効させる」と発表しました。点検は150日以内に行わなければなりません。対象となるのはボーイング社製の11機種と、エアバス製の7機種となります。今回の命令は航空機用救命無線機(ELT)の発火が、配線上の欠陥によるものかどうかを究明する狙いがある、とのことです。


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