2015年4月前半の出来事


*4月15日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」4回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」今度4回目が発生しました。成田発ジャカルタ行きの全日空8437便・B767-300型機が、前便でのアモイ空港における空域制限のため、出発が遅れ、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時13分にB滑走路から出発したものです。

@アシアナ航空機が広島空港で着陸に失敗し25人が負傷
 昨日午後8時5分頃、仁川発広島行きのアシアナ航空162便・A320型機が着陸に失敗し、滑走路を逸脱して、草地で逆向きになる事故がありました。乗客・乗員は緊急脱出用シューターで機外に避難しましたが、81人の内、警察発表では25人が負傷しました。しかし、重傷者はいない、とのことです。
 同機は滑走路手前約300mにある高さ約6.4mのローカライザーアンテナに接触したものと見られ、車輪にこのアンテナの一部が付着していました。機体は左エンジンの一部や主翼、水平尾翼などが破損しています。
 乗客の話によりますと、着陸の10分前ぐらいから揺れが激しくなり、高度が急激に下がった、とのことです。また、広島空港は山間部にあるため、霧が出やすく、精密な着陸誘導装置(ILS)カテゴリー3が設置されていますが、このカテゴリ3は西側にしか設置されておらず、今回のアシアナ航空機が着陸した東側からの着陸の場合は使えない、とのことです。
 当時の気象条件は風が弱く、弱い雨が降っていたものの、視程は地上で約6Kmあった、とのことですが、気象庁によりますと、この時間、空港近くにはやや発達した雨雲がかかっており、風向も変化していた、とのことです。
 さらに、乗客の証言では大きな音がして、機体がバウンドし、外には炎が見え、焦げ臭い匂いと煙が立ちこめた、とのことです。着陸の際に前方からカート2個が飛び出して、それに当たった乗客が血を流していた、とのことです。
 国土交通省は航空機事故と認定し運輸安全委員会の調査官3人を派遣しました。韓国の国土交通省も調査官の派遣を表明しています。
 機長の飛行時間は8233時間、副操縦士は1583時間とのことです。
 滑走路の再開の見通しは現在もたっておらず、今日は全便が欠航となる見込みです。

@スカイマークの負債総額は3164億円に、100%減資は決定的
 スカイマークが東京地裁に提出した再生計画案の概要が明らかになりました。これによりますと、資産は58億円、債務の総額は3164億円になり、3000億円以上の債務超過となっています。この結果、100%減資はやむを得ない、としています。今後、スカイマークは債務を精査して、妥当とする額を東京地裁に提出することになります。なお、スポンサーについては中間報告では「具体的なスポンサーを選定するまでに至っていない」としています。


*4月14日

@日本航空がジェットスター・J 便の乗り継ぎカウンターを設置
 日本航空は成田空港第3ターミナルの開業に合わせて、日本航空の国際線から、共同運航しているジェットスター・ ジャパンの国内線に乗継ぐ顧客向けの「JAL/ジェットス ター・ジャパン国内線乗り継ぎ専用カウンター」を、第2ターミナル1階に設けました。日本航空は成田空港発着の国内線を縮小して、ジェットスター・ ジャパンとの共同便に振り替えてきています。
 また、これにより、今までは共同運航しているジェットスター・ ジャパンとジェットスターの便を、日本航空の便名で使用した旅客でも利用できた、第2ターミナルのラウンジサービスが7日から利用できなくなりました。

@日本エアコミューター機が不具合で鹿児島空港に引き返す
 昨日午後5時頃、鹿児島発徳之島行きの日本エアコミューター3767便が離陸後、機体姿勢を制御する装置の不具合を示す警告が出ました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し、無事着陸しました。飛行前点検では異常はなかった、とのことです。

@ホンダジェットの熊本公開見学会募集を発表
 ホンダジェットのワールドツアーによる、日本での公開ですが、ホンダが4月29日の熊本での公開時に「見学会」を実施し、400名を招待する、と発表しました。会場は崇城大学空港キャンパスです。応募の締め切りは4月20日午後11時59分となっています。

@荷物積込作業員が眠り込み、そのまま離陸し引き返す
 現地時間13日、米国・シアトル発ロサンゼルス行きのアラスカ航空機が離陸直後、前部で床をたたくような音がするため、空港に引き返し緊急着陸しました。調べたところ、前部貨物室から荷物を積込む会社の作業員が見つかりました。作業員は作業中に眠り込んでしまい、閉じ込められた、とのことです。貨物室は与圧されているため、作業員に健康上の問題はありませんでした。同機は作業員を降ろした後再出発しました。


*4月13日

@全日空がA320neo型機ファミリー37機、日本航空はERJファミリー35機を予約登録、スカイマークはA330型機を抹消登録
 国土交通省が発表した「3月の航空機登録」によりますと、全日空がA320neo型機7機、A321neo型機30機、B787-10型機3機、B787-9型機14機の予約登録をしています。
 一方、日本航空はERJ170型機15機、ERJ190型機20機を予約登録しています。
 また、スカイマークが3月24日付けでA330型機5機を抹消登録しています。

@日本航空のB787-8型機が整備に手間取り、機材を変更
 11日午後3時半頃、羽田発ソウル行きの日本航空93便・B787-8型機は機材の補助動力装置の整備作業に時間がかかり、機材をB767型機に変更して運航しました。遅れはありませんでした。

@「LCC国内線のフライト情報」が停まっています
 格安航空会社(LCC)の国内線運航状況を5分ごとに更新していた「LCC国内線のフライト情報」のページが、更新されなくなっているようです。データが提供されなくなったのでしょうか?
 LCCのいくつかは自己に都合の良い運航情報をホームページに載せていますが、同一の条件で、いつでも比較できるのはこの「LCC国内線のフライト情報」のページだけでした。
 今後、比較するには国土交通省が3ヶ月ごとに発表する「航空輸送サービスに係る情報公開」だけになってしまいました。
【コメント】このところ、航空関係に限らず情報の公開が、一時に比べて後退しているように思えます。権力を持つものが“都合の悪いことは隠す”という姿勢が強くなっているように思います。先日、シンガポールのリークアンユー元首相の国葬に参列した安倍首相が、居眠りをした画像が世界中を駆け巡りましたが、日本のマスコミでは余り取り上げられませんでした。政府筋から何らかの規制がかかったのでしょうか?


*4月12日

@早朝から混雑する第3ターミナル

 10日にジェットスター・ ジャパンを使って、福岡への日帰り旅行をしました。朝4時に家を出て、車で成田空港に向かい、5時頃第2駐車場に到着しました。そこから歩いて約10分で第3ターミナルに入りました。帰りは、飛行機が25分ぐらい遅れましたが、午後6時頃、成田空港に着陸しました。
 左上の写真が午前5時10分頃のフードコートのようすです。6時過ぎの早朝便に乗る人たちが食事をしたり、寝入ったりしていました。写真にはありませんが、右の方にあるソファーはほぼ満席で、横になって寝ている人も多く見かけました。
 右上の写真は帰ってきた午後6時20分頃のチェックインカウンター(左側)前の通路です。これから出発する人と到着した人で、大変な混雑でした。国際線のチェックインカウンターには結構長い行列が出来ていました。

@国土が非航空系収入1000億円を着陸料引き下げに使う方針
 少し前になりますが、4日の日本経済新聞によりますと、国土交通省は成田空港での非航空系収入が、2017年度までに1000億円を超える見通しであることから、着陸料を引き下げる検討をしている、とのことです。この背景には羽田空港の国際線枠増加と、今後も都心上空ルートの新設によって増える増枠を国際線に充てる方針で、これによる成田空港の地盤沈下に歯止めをかける意味があるとのことです。これにより、日本の航空会社は約30億円のコスト削減になる、とのことです。
【コメント】羽田空港では施設整備に充てるため、2017年度から、利用する旅客1人当たり国際線で500円、国内線で100円を徴収する方針、とのことです。
 成田空港では1000億円の非航空系収入を着陸料の引き下げに充てるようですが、この一部でも騒音下住民の対策充実に使うべきではないでしょうか。先日の第41回騒音対策委員会でも空港周辺各部会から周辺対策交付金の増額の要望が強く出されていました。国土交通省は「法の決まりがあるので出来ない」と言っていますが、本会がこの会議で主張したように、法の改正も含めて抜本的な対策を考えるべきです。国は配当金として毎年70億円程度を国庫に繰り入れているのですから。

@第3ターミナルの設計コンセプトなどが良く分かるビデオ
 第3ターミナルを作った日建設計・良品計画・PARTYの3社共同で製作したビデオを見つけました。説明は英語ですが、ビデオの音声は日本語です。設計の段階からどのような考えで作られていたか良くわかります。


*4月11日

@ジェットスター・J 会長が「成田路線で経営基盤を作る」
 昨日のAviation Wireによりますと、ジェットスター・ ジャパンの片岡会長は同紙とのインタビューで「(羽田路線は)魅力的なので検討材料にはなるが、今ある路線でしっかり運営基盤を作り、強い企業にしていきたい」と成田空港路線を重視する考えをしましました。
 また、2016年12月期の黒字化について「飛行機の稼働率も上がり、高収益路線も出来てきたので、かなり現実に近づいてきた」と述べました。
 写真は昨日早朝、サテライトに並ぶジェットスター・J 機。

@全日空B787-8型機が機内放送不具合で約17時間遅れる
 現地時間10日午後8時頃、ソウル発羽田行きの全日空868便・B787-8型機の出発前点検で、機内アナンス機器に不具合が発生しました。このため同機は約17時間遅れて出発しました。

@日本航空のB787-8型機がヘルシンキでバードストライク
 現地時間9日午後4時頃、ヘルシンキ発成田行きの日本航空414便・B787-8型機は、前便としてヘルシンキに到着した際、右エンジンに鳥が衝突しました。この整備に時間がかかるために、同便は欠航となりました。

@ MRJ の初飛行を9〜10月に延期
 昨日開かれた三菱航空機会社の三菱リージョナルジェット(MRJ)初飛行延期記者会見で森本社長は「初飛行を9〜10月に延期し、初飛行の後に予定していた改良を事前に集中的に行い、機体の完成度を高めて飛行試験に臨むため。パリエアショーに初飛行が間に合わなくなり、営業には痛手だが、今回の延期が納期や新規受注に大きな影響を及ぼすことはない。米国での試験飛行機数を3機から4機に増やし、試験飛行時間を増やしたい」と述べました。

@日本航空が6・7月の燃油サーチャージャーを据え置く
 日本航空は9日、6・7月分の燃油サーチャージャーを4・5月分と同額で据え置く、と発表しました。

@スカイマークの3月ロードファクターは77.7%
 スカイマークが昨日発表した3月の輸送実績によりますと、旅客数は前年同月比(以下同じ)22.1%減の525788人、ロードファクター(座席利用率)は1.9ポイント減の77.7%となっています。ロードファクター(座席利用率)はほぼ前年並みに回復してきているようです。

@エアバスがA380型機問題で東京地裁に提訴か?
 現地時間10日の「ATW」(英文)によりますと、エアバスはスカイマークのA380型機に関する契約不履行に対して、約7億ドルの損害賠償金を請求する訴訟を東京地裁に起こした模様です。

@パナマのコパ航空がB737MAX型機61機発注でボー社と契約
 パナマのコパ航空はボーイング社とB737MAX型機61機を購入する契約を結びました。


*4月9日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@トランスアジア航空が7月1日から成田=台北線を1日2往復に増便
 台湾のトランスアジア航空は4月8日から予定していた増便を延期していましたが、7月1日から1日2往復に増便することを明らかにしました。

春秋航空・日本が今年中に成田からの中国内陸部路線を設定か
 今日の日刊航空によりますと、春秋航空・日本は年内に成田=武漢線や成田=重慶線などの中国内陸部への路線開設を目指す方針、とのことです。

@ホンダジェットが5月4日、5日に成田空港で公開
 ホンダ エアクラフト カンパニーは昨日、同社が開発したビジネスジュット機「ホンダジュット」のワールドツアー計画を発表しました。この一環として5月4日、5日に成田空港で一般公開とデモ飛行を行う、とのことです。

@日本航空機がエンジン不具合で羽田に引き返す
 昨日午後4時頃、羽田発新千歳行きの日本航空521便・B777-200型機が福島県上空を飛行中に右エンジンの不具合を示す警告が出ました。このため、同機は緊急事態を宣言し、左エンジンだけで羽田空港に引き返し、無事緊急着陸しました。点検したところ、右エンジンの排気口付近から小さい金属の破片が見つかりました。トラブルはエンジン内部の破損とみられています。乗客によりますと、飛行中にボンボンと言うかなりの音が出て、座席のディスプレイなどが消えた、とのことです。同便は機材を交換して午後6時37分に新千歳に向かいました。

@IATAのトニー氏がジャーマンウイングス機事故調査に苦言
 国際航空運送協会(IATA)のトニータイラー氏はこのほど、ジャーマンウイングス9626便事故の調査について「航空機事故は非懲罰的な原則でなされねばなりません。懲罰的な調査は透明度と開放性を失う危険があります」と述べました。


*4月8日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」3回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」の今年度3回目が発生しました。成田発ジャカルタ行きの全日空8437便・B767-300型機が、前便でのアモイ空港出発制限により、遅延したための玉突き遅延により、午後11時26分にB滑走路から出発しました。

@今日から第3ターミナルが業務開始
 第3ターミナルが今日午前3時30分にオープンしました。第1便は新千歳行きのジェットスター・ ジャパン101便で、定刻よりも4分早く出発しました。各マスコミによりますと、利用者の感想はおおむね好評のようです。
【コメント】2日の見学の時に、担当者が心配していた初期トラブルもなく、順調な滑り出しのようです。

@ポーラエアカーゴの制限時間外出発で NAA が文書で注意へ
 今日の毎日新聞によりますと、6日夜に発生したポーラエアカーゴの午後11時の運用時間を15秒過ぎての離陸は、同機が11時1分前に滑走路の端に位置し、管制官は経験的に間に合うと判断して許可を与えましたが、離陸滑走の開始が遅れ、15秒過ぎてしまった、とのことです。成田国際空港株式会社(NAA)は近く、ポーラエアカーゴに対して運用時間を守るように文書で申し入れる、とのことです。また、国土・成田空港事務所は届出の時間を早めるかどうかも検討する、とのことです。
【コメント】例え15秒でも、遅れは遅れです。これを許せば、なし崩し的にルーズになると思います。

@成田空港ページへのアクセスは羽田空港ページの約3倍に
 昨日のトラベルボイスによりますと、同紙の調査では成田空港と羽田空港の公式サイトへの2月アクセス数は、成田空港が約58万人、羽田空港が約20万人となり、成田空港が羽田空港の約3倍となっているそうです。この傾向は一時的なものではなく、グラフを見る限り昨年の9月から続いています。

@石垣空港で日本トランス航空機にバードストライク
 昨日午後4時38分頃、石垣発那覇行きの日本トランスオーシャン航空622便・B737型機が離陸滑走に入ったところ、大きな音がしました。このため、同機は離陸を中止しました。点検したところ、右エンジンに鳥が飛び込んだ跡がありました。この事故で、滑走路が約35分間閉鎖され、同便は欠航となりました。バードストライクがあった時の同機のスピードは時速200Km以上だった、とのことです。

@春秋航空・日本の2014年12月期の赤字が約49億円に
 春秋航空・日本が6日に公表した2014年12月通期決算によりますと、純損益が49億1800万円の赤字になりました。資本金は昨年12月に親会社の春秋航空が9億円増資したことで、69億円となっています。

@MRJ の初飛行が数ヶ月遅れる模様
 今日の日本経済新聞によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行が3ヶ月程度遅れる見通し、とのことです。ただ、初号機納入は2017年4〜6月と変わりない見込み、とのことです。原因は機体の強度試験に何らかのトラブルがあり、強度試験を3月に一時中断した事にあるようです。なお、同社は10日にこの件についての説明会を開く、とのことです。

@タイ航空が早期退職者を2000人募集へ
 経営が悪化しているタイ航空はコスト削減の一環として、2000人の早期退職者の募集を始めます。勤続15年以上が条件になります。この他、保有機材を数年かけて139機から97機に削減します。
【コメント】給与の高いベテランの削減をやるようですが、安全配慮は大丈夫でしょうか。


*4月7日

@ポーラの貨物便が昨日午後11時00分15秒に離陸
 昨日、成田発仁川行きのポーラエアカーゴ213便・B747-8F型機が午後11時00分15秒にA滑走路から出発しました。成田国際空港株式会社(NAA)のページを見ますと、この運用時間外出発は「緊急事態(従来取り決め)」に載っていますが、「適用対象外」となっています。
 写真は成田空港貨物地区に駐機するポーラエアカーゴ機です。
【コメント】訳が分かりません。管制も NAA も午後11時00分までに出発できるものとして離陸許可を出したようですが、結果として15秒過ぎてしまいました。これがどうして「従来取り決め」なのか、何が「適用対象外」なのでしょうか。

@ジェットスター・J が6月1日から成田=香港線に参入
 ジェットスター・ ジャパンは今日、6月1日から成田=香港線を開設する、と発表しました。週3便となります。その後、7月18日からは週6便、一時、週4便となるものの、9月1日からは1日1往復となります。

@日本航空のB787-8型機が車輪格納不具合でモスクワに引き返す
 現地時間6日午後6時頃、モスクワ発成田行きの日本航空442便・B787-8型機が離陸したところ、右主脚の格納扉に不具合が発生しました。同機はモスクワに引き返し、無事着陸しました。整備に時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@「1人管制が即 『NG』とは言えない」と調査官
 今日の「MBS NEWS」によりますと、5日に徳島空港で起きた作業車に退避指示を忘れ、日本航空機に着陸を許可する重大インシデントを調査する運輸安全委員会の調査官は昨日、通常4人の管制官がいるところ、当時は日曜日で1人だったことについて「スーパーのレジだと、客が多い時間帯にはレジをたくさんオープンする。客が少ないとレジを集約する。それがNGかというと、それはなんとも言えない」と述べました。
 他社の報道では、海上自衛隊の担当者は「1人管制は見直す」と述べたようです。
【コメント】この発言はおかしいのではないでしょうか。1人では具合が悪くなるなど、何か起こった時に対処できないのではないでしょうか。最低2人で勤務すべきと思うのですが。

@スカイマークが運航の安全性向上のため、他社の OB を顧問に
 スカイマークは運航や整備の経験がある航空会社OBなど10人程度を顧問として迎え入れる方針を明らかにし、当面、日本航空の元技術計画室長だった湯浅多喜氏と、旧日本エアシステムの元整備監査部長で天草エアラインやスターフライヤー、日本貨物航空、フジドリームエアラインズの整備責任者、リンクの代表取締役を務めた土佐谷昭氏を顧問として迎え入れると発表しました。自前の安全管理態勢を充実させて、他の航空会社に頼らない再建を進めたいと、としています。
【コメント】スカイマーク側には「大手の傘下になれば、第3極としての存在意義がなくなる」との意見もあるようです。

@エア・アジアがスカイマーク支援に本腰
 今日の日本経済新聞によりますと、エア・アジアがスカイマークのスポンサー支援に向けて本格的な交渉を始める、とのことです。近く、トニーCEOが訪日してスカイマークと話し合うことになる、とのことです。エア・アジアは使わなくなった航空機の処分や、運航面での協力を提案する、とのことですが、将来的には財政面の支援も考えているが、経営の独立性は維持する考え、とのことです。

@昨年度の定期運航の事故率が目標に達せず
 国土交通省は昨日開いた交通政策審議会 航空分科会「技術・安全部会」で、2014年度に発生した航空機事故発生率や重大インシデント発生率などを公表しました。定期便を運航する航空会社の航空機事故率は飛行100万時間当たり(以下同じ)1.59回でしたが、目標値の1.28回には及びませんでした。一方、重大インシデント発生率は2.12回で、目標値3.26回を下回り、達成しました。


*4月6日

@「成田空港サーバー資料室 Gallery」に「第3ターミナルの見学」を載せました
 明後日オープンする成田空港第3ターミナルのようすを2日に見てきましたので、写真を中心に載せました。写真は本館の国内線待合室から見たブリッジとサテライトです。

@成田空港3月総貨物量が4.0%増に
 東京税関が今日発表した成田空港3月の貨物取扱量によりますと、総貨物量が4ヶ月連続増の、前年同月比(以下同じ)4.0%増となりました。輸出量が9ヶ月連続増の34.5%増、輸入量が12ヶ月連続減の9.6%減となっています。

@徳島空港で管制ミス、日本航空機が危機一髪の着陸復航
 昨日午前11頃、羽田発徳島行きの日本航空455便・B767型機が着陸しようとしたところ、滑走路上に作業車があるのを発見し、着陸をやり直すトラブルがありました。原因は供用する海上自衛隊の管制官が、ランプ交換作業をしていた作業員に、退避指示を出し忘れ、目視での滑走路安全確認をせずに、日本航空機に着陸許可を出したことにあります。日本航空機は滑走路に主車輪を接地したところで、作業車に気付き再上昇しました。国土交通省は重大インシデントに当たるとして、調査官の派遣を決めました。管制官は通常4人体制で勤務しますが、この時は1人しかいませんでした。このトラブルで、同機の着陸が約30分遅れました。
【コメント】気付くのが10秒程度遅れたら、再上昇が間に合わず、衝突していた、とのことで、一歩間違えたら、大惨事になっていたところでしたね。

@ EASA が定期監査で独航空当局に人員不足を指摘
 欧州航空安全機関(EASA)は現地時間4日、ドイツ連邦航空局(LBA)に対する定期監査の結果を発表しました。監査の時期は明らかにしていませんが、昨年11月には職員不足を指摘し、「長年の問題を解決する」よう要請した、とのことです。これが、ジャーマンウイングス9626便墜落事故に関して、副操縦士の病気を把握していなかったことと直接関係するかどうかは分かりません。


*4月5日

@「THEアクセス成田」のチケットを第3ターミナルで購入できる
 平和交通やJRバス関東などが運行する「THEアクセス成田」は第3ターミナルが8日に開業されるのに合わせて、第3ターミナルフードコート入り口付近にあるバス乗車券販売カウンターで、乗車券を販売することになりました。これまでは、乗車の際の直接購入しか出来ませんでした。従って、満席の場合は次の便を待って並ぶ事になりました。しかし、ここでチケットを購入した場合は便の指定が出来ますので、並ぶ必要がなくなります。

@全日空B787-8型機が逆噴射不具合で欠航に
 3日午後4時頃、福岡発羽田行きの全日空260便・B787-8型機で、逆噴射装置に不具合が発生し、整備に時間がかかることから同便は欠航となりました。

@ロンドンのシティー空港拡張計画に市長が騒音増加で反対
 ロンドンのシティ−空港の拡張計画に対して、ジョンソン市長は「この計画がロンドン東部の住民にとって、受け入れがたい騒音の増加をもたらす」として、計画の許可を拒否しています。市長はロンドン東部のテムズ河河口に新たな空港を造る計画を推進していましたが、検討委員会によって、この計画が反故にされました。

@ヒースロー空港の施設利用料が来年1月から値下げか
 ロンドンのヒースロー空港は現地時間2日、来年1月から旅客が航空会社に支払う旅客施設利用料を、国内空港に向かう場合は29.59ポンド(約5300円)から19.59ポンド(約3500円)に、欧州の空港に向かう場合は29.59ポンドから24.59ポンド(約4400円)に引き下げる計画を明らかにしました。代わりに、乗り入れ航空会社に課すNOx排出量金を引き上げ、排出ガスや騒音の少ない航空機の導入をうながします。

@昨年7月のアルジェリア航空機墜落は気圧計氷結防止措置の入れ忘れか
 フランス航空機事故調査局は現地時間4日、2014年7月ソマリアで起こったアルジェリア航空機墜落事故について、気圧計が氷結していたことが原因とする報告書を発表しました。何故、氷結したかについては、操縦士が氷結防止装置の作動を失念していた可能性がある、としています。


*4月4日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」2例目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」2例目が発生しました。アモイ発成田経由関西行きの全日空8569便・B767型機が、アモイ空港の管制による出発制限のために遅れ、午後11時21分にB滑走路に着陸したものです。

@昨年度の「カーフュー弾力的運用」利用で1位は全日空、率では中国国際とバニラ
 2014年度の「カーフュー弾力的運用」の結果を見ますと、全件数は昨年度よりも2回減減少しました。しかし、申請は38件多い283件でした。発生回数を航空会社別に見ますと、1位が全日空の15件、2位がバニラの9件、3位が中国国際航空の7件となり、利用したのは全部で19社となっています。
【コメント】運航便数に占める割合から見ますと中国国際航空とバニラが圧倒的に多いですね。

@IBEX機がB滑走路に主翼を接触させる
 昨日午後4時頃、広島発成田行きのIBEXエアラインズ14便・CRJ200型機の到着後点検で、右主翼の先端部分に長さ約20cmの傷がついているのが見つかりました。成田国際空港株式会社(NAA)で到着したB滑走路を調べたところ、約3.5mのこすれた跡が見つかりました。着陸した時に、風速約10mほどの南西の風が吹いていたため、風に煽られて先端を滑走路に接触させたものと見られています。この点検のため同滑走路が約20分閉鎖され、約20便に最大20分ほどの遅れが出ました。機体の点検修理のため、IBEXエアラインズは今日の5便が欠航となります。
【コメント】南西の風は成田空港の滑走路にとって横風ですが、風速10mはそれほど強くはありません。機体が小さいこともありますが、突風でも吹いたのでしょうか。

@成田空港到着が遅れた場合に臨時高速バスが運行される仕組み
 昨日の「日刊航空」によりますと、成田空港ではこの4月から、都心へのアクセスがなくなるような航空機の遅延が発生する場合、 NAA を中心として、航空会社と地上交通事業者が連絡を密にして、対応に当たる仕組みをスタートさせます。航空会社から遅延の連絡を受けると NAA が地上交通事業者にその情報を伝え、地上交通事業者は対応策について NAA に連絡し、 NAA から航空会社に伝えます。すでに、バス会社3社は、持ち回りで臨時バスの運行をするルールを決めた、とのことです。

@タイの航空会社に既存路線での増便を認める、国土交通省
 太田国土交通大臣は昨日の記者会見で、国際民間航空機関(ICAO)がタイに対して「安全上の懸念」を発出している問題について、5月末まで、すでに運航実績のある路線で、同じ機材を使用する場合に、増便を認める事で両国の合意が成立したことを明らかにしました。6月以降は改めて協議することになります。これによりますと、新規路線の就航は認められませんが、運航実績のあるチャーター便の場合は運航が可能になります。具体的にはノックスクートの成田=バンコク線の臨時便は認められることになります。しかし、同社による成田=バンコク線の定期便化は5月末まで出来ないことになります。また、タイ・エアアジアXが計画している5月1日からの新千歳=バンコク線就航は出来ないことになります。

@副操縦士は自らの意思で墜落させる
 フランスの航空機事故調査局は現地時間3日、ジャーマンウイングス9626便のフライトレコーダーの初期の解析結果を明らかにしました。それによりますと、副操縦士は自動操縦装置を高度30mに設定し、その後も、複数回飛行速度を上げるために操作した、としています
【コメント】これで、副操縦士が自分の意思で旅客機を墜落させたことが明らかになりました。


*4月3日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」今年度1回目が発生
 昨日深夜、今年度初めての「カーフュー弾力的運用」1例目が発生しました。成田発釜山行きの日本航空969便・B737-800型機が釜山空港の悪天候のために、引き返しになり、午後11時14分にB滑走路に着陸したものです。

@ NAA が第3ターミナルの記念イベント発表
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「4月8日(水)、成田空港 第3旅客ターミナルビルの オープン記念イベント」を実施します!」を発表しました。

@ NAA が「Terminal 3 」のページを設ける
 第3ターミナルの開業まで、あと5日になりました。成田空港の公式ホームページに「Terminal 3 」のページがオープンしています。

@本当に増えたLCCの離発着
 昨日、成田空港第1ターミナルに行きましたが、正午過ぎの出発機を見ていて、「増えるLCC」を実感しました。およそ、30分間にセブ航空機、チェジュ航空機、エアアジアX機、タイガーエア台湾機、スクート機、ジェットスター・ ジャパン機と次々に離陸していきました。この間に離陸したフルサービスキャリアはアリタリア航空機のみでした。
 写真は満開の桜の見送りを受けて離陸する、昨日就航したばかりのタイガーエア台湾機です。

@所沢市長が2校だけの防音工事実施を発表
 所沢の藤本市長は昨日、基地の騒音の影響が特に大きい狭山ヶ丘中学校と北中小学校の2校にエアコンを設置する、と発表しました。残りの騒音の影響を受ける26校については「財政は右肩下がり。優先度を考えながらその都度、判断する」としています。
【コメント】確かに、一気に実施するのは難しいかも知れませんが、国とも相談して、出来るだけ早くやるべきではないでしょうか。

@全日空の2月実績は国際・国内線共に順調
 全日空が昨日発表した「2月 ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)23.7%増、利用率は0.7ポイント増の71.0%となりました。
 国内線は旅客数が4.5%増、利用率が1.5ポイント増の63.5%となっています。国内線は昨年2月の大雪による大量欠航の反動があるようです。
 この内、成田空港関係路線の利用率は成田=札幌線が2.4ポイント増の70.6%、成田=大阪線が6.2ポイント減の75.9%、成田=福岡線が2.6ポイント減の35.8%、成田=中部線が9.8ポイント減の70.4%、成田=仙台線が0.9ポイント増の48.1%、成田=那覇線が2.2ポイント増の48.4%、成田=新潟線が5.3ポイント減の37.0%となっています。

@ゴールデンウイーク旅行動向は海外が微減、国内は3.0%増・JTB
 JTBは昨日、ゴールデンウィーク(4月25日?5月11日、出発日規準)に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向の見通しを発表しました。それによりますと、海外旅行者数は昨年期比(以下同じ)0.4%減、国内旅行は3.0%増となっています。
 海外旅行では平均費用が5.4%増となっていますが、円安や海外での宿泊料の増加が影響している、とのことです。
 国内旅行では「ガソリン代が下がったので自動車で旅行する」と答えた人が21.5%となっています。
 旅行支出についての質問では「支出を増やしたい」とする人が16.7%、「支出を減らしたい」とする人が26.2%となっています。
 ゴールデンウイークの前半は飛び石になるため、後半に出かける人が多くなっています。

@ジャーマンウイングス9626便のフライトレコーダ発見
 フランスの検察当局は現地時間2日、ジャーマンウイングス9626便のフライトレコーダーが発見された、と発表しました。ロバン検事は「使用可能という合理的な希望を持てる状態だ」と述べました。
【コメント】これで原因の正確な特定が出来るようになるのではないでしょうか。

@機内食運搬車がタイ航空のA380型機に衝突、ドゴール空港
 今日の「@タイランドNewSclip」によりますと、現地時間1日、パリのドゴール空港で駐機中のタイ航空・A380型機に、機内食運搬車が衝突し、主翼に穴が開いてしまいました。同便は欠航となりました。


*4月2日

@都合により、早めの更新となります。

@タイガーエア台湾が今日から成田=台北線に就航
 今日からタイガーエア台湾が成田=台北線の運航を開始します。午前11時頃着で同12時頃の出発になります。1日1便での運航となります。機材はA320-200型機を使います。

@3月の LCC 国内線の運航状況

会社
遅延率
欠航率
全運航便数
ジェットスター
21.4%
1.6%
2771便
バニラ・エア
22.8%
1.7%
302便
ピーチ・アビエーション
×
×
× 便
春秋航空・日本
8.9%
0.0%
224便

 「LCC国内線のフライト情報」による3月のLCC国内線の運航状況です。ピーチ・アビエーションは2月途中からデータの情報提供をやめたようです。遅延率は遅延15分以上で運航した便の割合になります。


*4月1日

@3月のアクセス数は31,703回でした。

@2014年度の「カーフュー弾力的運用」発生件数は56回
 2014年度の「カーフュー弾力的運用」発生件数ですが、私のミスで回数を間違えていました。すみません。昨日の発生で2014年度は56回になりました。

@「THEアクセス成田」が誰でも乗れる深夜便を8日から運行へ
 「THEアクセス成田」は8日の第3ターミナル開業に合わせて、銀座発午前1時5分の女性専用便に加えて、同1時15分発の男女共用便の運航を開始します。第3ターミナル着は同3時30分になります。なお、第2ターミナルにも停まります。ただし、この深夜便は女性専用便と同じく、代金は2000円となります。

@ICAO の「安全上の懸念」で成田空港でも臨時便やチャーター便の運航に影響
 今日のトラベルビジョンによりますと、国際民間航空機関(ICAO)がタイに対して「安全上の懸念(SSC)」を発出したことに関して、成田空港でもチャーター便などのキャンセルが相次いでいます。先に書いたノックスクートは29日以降のチャーター便の許可が下りず、現在は休止しています。また、アジア・アトランティック・エアラインズは10日から16日まで予定していたチャーター便を取りやめており、ゴールデンウイーク中のチャーター便についても、様子見の状態にしています。さらに、ジェットアジアエアウェイズも先月31から17日まで予定していた臨時便を取りやめになっています。

@太田大臣が「タイとの折衝を急ぐ」と表明
 太田国土交通大臣は昨日の記者会見で国際民間航空機関(ICAO)がタイに対して「安全上の懸念(SSC)」を発出したことに関して、「ICAOの規定により、話しは差し控えたい」と述べましたが、4月にタイの連休が控えていることも踏まえ、「現在、日本とタイの間の航空当局間で、今後の対応について協議を行っている。この検討はできるだけ早く進めていかなくてはならないと思っている」と述べました。
 一方、今日の「バンコク週報」によりますと、タイ運輸大臣は「日本側は、タイが問題の解決に本腰を入れていることから『措置の緩和を検討する』と伝えてきた」と述べたそうです。
【コメント】訪日外国人2000万人達成や航空会社・旅行会社の金儲けのために安全を犠牲にして、ICAOが安全を確認する前に、運航停止を解除することのないようにして欲しいと思います。

@円建て基準で燃油サーチャージャーの引き下げ額が減少
 今日の東京新聞によりますと、日本の航空各社は今日から燃油サーチャージャーを改訂しますが、今回から改定する基準を「ドル建て基準」から「円建て基準」に変更しました。これにより、燃油サーチャージャーの下げ幅が小さくなってしまいました。例えば、ハワイ便ですと、従来基準では4000円下がるところが、新基準では6000円に、北米・欧州便では従来基準で7000円になるところが、新基準では10500円となっている、とのことです。明らかに、旅客が不利な改訂になっています。

@ジェットスター・J の鈴木社長が退任、ジェットスターの幹部がCEOに
 ジェットスター・ ジャパンは昨日、鈴木社長の退任と後任にジェットスターの幹部・ジェリー・ターナー氏を当てる人事を発表しました。航空法により、日本国籍がないと会社の代表となれないため、ジェットスター日本支社長の片岡氏が代表権のある会長に就任します。鈴木氏の申し出によるもので、同氏は米のシスコシステムズの日本法人を率いる、とのことです。

@タイのオリエンタル航空機が急減圧で緊急着陸
 詳しいことは分かりませんが、現地時間3月28日のプーケット発中国・成都行きのタイ・オリエンタル航空・B737-300型機でエンジン1基が故障し、客室の気圧が急激に下がり、昆明空港に緊急着陸しました。同機は急降下し、気圧の変化で耳や鼻から血が出る人や気を失った人も出た、とのことです。

@副操縦士の病気をルフト側も知っていた
 ルフトハンザ航空は現地時間3月31日、ジャーマンウイングス9626便の副操縦士が、会社の航空学校に復学する2009年に、副操縦士が「重い精神病があるが、回復に向かっている」と、電子メールで報告していたことを明らかにしました。同社はこれまで、「病気については把握していない」としていました。

@遺体の収容が終わる
 フランスのジャーマンウイングス9626便の残骸の整理に当たっている担当者は現地時間3月31日、遺体の収容作業が終了したことを明らかにしました。
【コメント】フライトレコーダーはまだ発見されていないのでしょうか。


ホームに戻る