2016年10月後半の出来事
*10月31日
@「睡眠時間は人間の一生の3分の1を占める最も大切な時間」と山武市住民
昨日の千葉日報によりますと、29日夜に開かれた山武市の住民説明会で、住民からは「地元合意が前提と言うが、そもそも『地元合意』とは何を指すのか。前回の時間拡大時にも自分たちは地元として合意した覚えはない。そんな無謀なことを今回も通すのか」とか、「睡眠時間は人間の一生の3分の1を占める最も大切な時間。それが削り取られることを自分たちの知らない所で勝手に決められるなど冗談じゃない」などの厳しく激しい抗議の意見が出ました。説明会には住民約70人が参加しました。
@「今回の運用禁止時間を4時間とする計画は憲法違反だ」と、成田市住民
参加した住民からの情報によりますと、29日夜、成田市久住地区で開かれた住民説明会には約75人の住民が参加し、約1時間半の説明会で,住民20人弱が発言しました。住民からは「今日ここで出た質問全部に文書で回答しろ」とか、「今回の運用禁止時間を4時間とする計画は憲法違反だ。何で成田空港の住民だけに負担を負わせるのか。近くに茨城空港もあり、羽田だってあるではないか」などの激しい意見が出て,語気鋭く NAA や市長に抗議する意見がほとんどでした。
@今日から「成田シャトル」が運行を開始
今日から、芝山町=成田空港=大崎駅を結ぶ高速バスの「成田シャトル」が運行を開始しました。1日上下合わせて43便が大崎駅西口と成田空港を最短75分で結び、芝山町役場までは最短90分で結びます。料金は片道1200円、ネットでの予約では同1000円となります。
@香港空港が来年夏から深夜便を減便
詳細は分かりませんが、今日の「アジア経済ニュース」によりますと、香港国際空港では来年夏から,深夜便が減便される見通し、とのことです。「騒音に悩まされている空港付近や飛行経路下の住民はこの動きを歓迎している」とのことです。
@ジェットスター ・アジア機が車輪不具合で関西空港に緊急着陸
昨日午後4時10分頃、台北発関西行きのジェットスター ・アジア721便・A320型機で車輪の不具合を示す警告が出ました。このため、同機は車輪を手動で降ろし、車輪が出ていることを確認して,緊急着陸を行いました。乗客・乗員にケガはありませんでした。
@今年の訪日外国人が昨日で2000万人を突破
観光庁は今日、今年の訪日外国人が30日に2000万人を超えた、と発表しました。1〜9月の前年同月比(以下同じ)伸び率を確保できると、今年の通年では2400万人台に達する見込みとのことです。しかし、7月からは伸び率が20%弱になっている事から,11月と12月の伸び率が15%台まで落ちると2300万人台にとどまる見込みとのことです。
@日本航空の第2四半期営業利益が26.8%減の898億円、通期も下方修正
日本航空は今日、「JALグループ 第2四半期 連結業績」を発表しました。売上高が前年同期比(以下同じ)5.2%減、営業利益が23.0%減、経常利益が26.8%減の898億円となっています。国際線が伸び悩んだことや人件費が増大したことなどが減少の要因になります。来年3月期の連結業績の見通しを下方修正し,経常利益を300億円減の1630億円としています。
@全日空の第2四半期経常利益は0.6%減の829億円、通期は据置
ANA ホールディングスが今日発表した「第2四半期決算」によりますと、売上高が前年同期比(以下同じ)2.9%減、営業損益が3.2%増、経常損益が0.6%増の829億円となっています。旅客収入は国内線、国際線共に微減となっています。来年3月期の見通しは売上高が700億円減の1兆7400億円と下方修正しますが、経常利益と純利益は据え置いています。
*10月30日
@今日から冬季ダイヤ、成田空港の増便や減便は
今日から冬季ダイヤが始まりました。主な,増便や運休&撤退や減便について載せます。漏れ落ちもあるかも知れませんが。羽田空港国際化の影響が大きいですね。
・香港エクスプレスの成田=香港線が1日2往復から3往復に増便
・全日空の成田=ホーチミン線が1日2往復に増便
・トランスアジア航空の成田=台北線が1日2往復に増便
・デルタ航空の成田=ミネアポリス線、成田=ロサンゼルス線、成田=バンコク線が撤退
・日本航空の成田=モスクワ線が週5便から3便に減便
・全日空の成田=成都線が週7便から4便に減便
・全日空の成田=ニューヨーク線と成田=シカゴ線が1日2往復から1往復に減便
・タイガーエア台湾の成田=高雄線が週4便から3便に減便
@アシアナ航空が成田線にA380型機を一時的に投入
アシアナ航空は今日から11月9日まで成田=仁川線にA380型機を投入します。同航空のA380型機は2014年6月から成田空港に乗り入れていましたが、需要の低迷から他の機種に変更になっていました。
写真は2014年6月16日に成田空港に着陸する同航空のA380型機です。
@バニラの9月搭乗率は国内線が90.4%、国際線が85.3%
バニラ・エアが発表した「9月 輸送・運航実績」によりますと、国内線旅客数は前年同月比(以下同じ)23.9%減の8万6555人、搭乗率は1.5ポイント減の90.4%となり、国際線旅客数は55.9%増の8万4286人となり、搭乗率は±ゼロの85.3%となっています。
また、運航実績では国内線欠航率が0.2%、定時出発遅延率が14.3%となり、国際線欠航率が1.4%、国際選定時出発遅延率が24.7%となっています。
@北海道エアシステムが今日から便名を「 JAL 」に統一
北海道エアシステムは今日から,便名を日本航空の便名に統一します。尾翼のマークも鶴丸に変更しています。なお、北海道エアシステムで予約した航空券は今日以降は使用できません。払い戻しは取り消し日の翌月同日か予約便第1区間の翌月同日までとなっています。
@日本航空の大西会長「新路線を拡大するより、着実に利益が出る路線で」
27日の日本経済新聞によりますと、日本航空の大西会長は現地時間26日、同紙の取材に対して北米路線は「新路線を拡大するより、着実に利益が出る路線で航空機を大型化するなどして強化していく。経営破綻後に規模縮小を経験し、拡大路線をとるつもりはない」と語りました。
【コメント】10月15日の出来事で書いたような羽田=ニューヨーク線は新規路線には当たらないのでしょうか。また、欧州やアジアなどでは新規路線を考えているのでしょうか。
*10月29日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」69例目が発生
昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」69例目が発生しました。
・69例目 福岡発成田行きのジェットスター ・J 518便・A320型機で、前便出発が成田空港の悪天候で遅れた玉突き遅延により、午後11時1分にB滑走路に着陸したものです。
【コメント】「成田空港の悪天候」とのことですが、アメダスを見る限り、出発時刻頃の気象は雨が3mm 程度で、風も風速2m程度で、気温の変化もあまりなく平穏だったように見受けられますが、何だったのでしょうか。
@フィンエアがパイロットの養成間に合わず、来年春に中部線を一部運休
フィンランド航空は導入するA350型機のパイロット養成が遅れているため、ヘルシンキ=名古屋線を来年春に一部運休とすることを明らかにしました。また、ヘルシンキ=重慶線も現地時間1月11日〜5月2日まで運休となります。
@米・シカゴの空港でアメリカン機が離陸滑走中に出火、約20人軽傷
現地時間28日、米国・シカゴのオヘア空港で、離陸滑走中のシカゴ発マイアミ行きのアメリカン航空383便・B767型機から出火し、乗客・乗員全員が緊急脱出する事故がありました。脱出の際に21人が軽傷を負いました。原因は調査中ですが、停止地点の約800m手前からエンジン部品が散乱している、とのことです。
@米・フロリダの空港で FDX 機の主脚崩壊し、エンジンが爆発
現地時間21日、南部フロリダ州のフォート・ローダーデール・ハリウッド空港で、フェデラルエクスプレス貨物機・MD10型機が、着陸直後に左主脚が崩壊し、左エンジンが爆発し、炎上しました。乗員2人は脱出して無事でした。なお、この機体は44年前の1972年製造です。
@パリ発の大韓航空機内で「 iPhone5s 」から煙、座席に挟まり電池破損
大韓航空は現地時間25日、17日午後、パリ発仁川行きの大韓航空902便、A380型機で乗客の持っていた「iPhone5s」から煙が出て、乗務員が消火器で消し止めるトラブルがあったと発表しました。原因は乗客が「iPhone5s」を座席の隙間に落とし、背もたれを倒したときに圧迫し、「iPhone5s」が破損したことによるもの、とのことです。
【コメント】このような事故は以前にも良く報道されていますね。リチウムイオン電池は破損すると火が出ますので、気をつけましょう。
@ UPS 航空がB747-8F型機を14機発注、オプション14機も
ユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)は現地時間27日、ボーイング社に、B747-8F型機14機を発注しました。また、14機をオプションとしました。
【コメント】この発注により、ボーイング社のB747-8型機の生産ルート計画が変更されるのでしょうか。
*10月28日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」68例目が発生
昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」68例目が発生しました。
・68例目 成田発=香港行きのバニラ・エア307便・A320型機が、前便の出発時に新千歳空港でバードストライクに遭遇し、点検により成田空港到着が遅れた、玉突き遅延のために午後11時26分にA滑走路から離陸したものです。
@「年内に、成田空港圏自治体連絡協議会で意見集約」と成田市長
昨日の千葉日報によりますと、小泉成田市長は運用時間の拡大について「一番ネックになっている。機能強化にとって大変重要な要素である半面、開港以来の重い約束を超えた運用となる提案。深夜早朝の離発着は住民からも厳しい意見が出ている」としつつ、「住民合意はあくまで成田空港騒音対策地域連絡協議会との合意と考えている」とし、「年内には各自治体の説明会も終わり住民意見がまとまるので、9市町長でつくる成田空港圏自治体連絡協議会の場で意見集約と情報共有を図りたい。12月にも開催したい」と述べました。
【コメント】これは一体何なのでしょうか。「住民説明会で厳しい意見が出ている」としていますが、その意見を真摯に聞き、取り入れていく意向はないのでしょうか。これでは、前から言っているように“言わせっぱなし、お上は聞き置く”と言う“アリバイ作り”としか思えません。市長は「住民の所へ100回でも出かけて意見を聞く」と言っていたはずです。何が何でも、国や航空会社の意向に沿ってがむしゃらに進めるつもりなのでしょうか。
@「寝室の2重窓でモデルルームを作りたい」と夏目社長
成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は昨日の記者会見で、今後、地区単位の説明会を開くこと、寝室の2重窓による防音効果を体験できるモデルハウスを検討することを明らかにしました。
【コメント】社長は騒音の実態を知っているのでしょうか。1日でも、1週間でも騒音下の民家で暮らしたことがあるのでしょうか。寝室の防音と言っても、複数の家族が何時も同じ部屋で就寝するとは限りません。また、防音工事をしたとしても、日本の家屋の場合、飛行機の音は家全体を揺さぶるのです。“体験ルーム”でこのようなところまで、再現できるとは思えません。
@今朝、到着のベトナム航空機で修学旅行帰りの高校生34人が病院に搬送
今日午前7時半過ぎに、ベトナム航空関係者から成田空港事務所に「まもなく到着する便の機内で複数の急病人が発生している」との連絡がありました。同7時43分に到着したホーチミン発成田行きのベトナム航空300便・B787-9型機の機内で、修学旅行から帰国する神奈川県内の高校生34人が下痢や吐き気など食中毒のような症状を訴え、病院に搬送されました。症状の重い人はいない、とのことです。千葉県は出発前の食事か機内食による食中毒の疑いがある、と調べています。
@成田空港冬季スケの LCC シェアは4.0ポイント増の28.7%
昨日発表された成田空港冬季スケジュールでの LCC のシェアは、前年同期比(以下同じ)4.0ポイント増の28.7%となっています。この内、国内線は71.0%と横ばいですが、国際線は4.5ポイント増の15.8%となっています。
写真は第2ターミナルに並ぶ、国内線と国際線の LCC です。
@北九州空港で「爆弾入っている」と言った男2人が逮捕
今日午前7時過ぎ、北九州発羽田行きのスターフライヤー72便・A320型機で、乗客が搭乗中に、男が客室乗務員に通路に置いてあった連れの男の荷物をさして「危険物が入っている」と言い、連れの男も「爆弾が入っている」と言いました。同機は駐機場に引き返しました。福岡県警はこの男2人を威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕しました。同機は安全を確認した後、53分遅れで出発しました。
【コメント】通路に荷物が置いてあったのに、プッシュバックを始めたのでしょうか。先日、国土交通省が「乗客全員がシートベルトを着用するまで、機体を動かしてはならない」とするパブリックコメントを開始したはずですが。
@関西空港と中部空港の今冬季国際線便数が夏季に比べて減少
国土交通省が今日発表した「2016冬期スケジュール 国際定期便の概要」によりますと、成田空港、羽田空港、関西空港、中部空港の今冬季ダイヤの国際線便数は前年同期比(以下同じ)で、成田空港は5%増、羽田空港は10%増、関西空港は5%増、中部空港は5%減となっています。また、現在の今夏季ダイヤと比べてみますと、関西空港と中部空港はマイナスになっています。
*10月27日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」65〜67例目が発生
昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」65〜67例目が発生しました。
・65例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空160便・B747-8F型機が、前便で飛行コース上の悪天候による、上海空港の管制制限により、成田空港到着が遅れた、玉突き遅延により、午後11時18分にA滑走路から出発したものです。
・66例目 上海発成田行きの全日空960便・B787-8型機が、前便で飛行コース上の悪天候による、上海空港の管制制限などにより、成田空港到着が遅れ、午後11時23分にA滑走路に到着したものです
・67例目 成田発アンカレッジ行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767-300ER型機が、前便で上海空港の悪天候による、管制制限により到着が遅れた玉突き遅延のため、午後11時48分にA滑走路から出発したものです。
@「夜中の1時に1機でも飛んでくれば寝ている人は目が覚めてしまう」と山武市長
昨日の千葉日報によりますと、成田空港の南側に拡がる山武市の椎名市長は、示された50万回時のA滑走路の騒音コンターについて「A滑走路のコンターは縮小された。夜間(飛行時間)延長が、第3滑走路ができる前に実施されれば、A滑走路を飛ぶ回数は確実に増える。飛ぶ回数が増え時間も長くなるのに騒音が縮小するとは考えられない。今よりうるさくなることは間違いない。予測には、騒音の大きな貨物便の増加が加味されていない。夜中の1時に1機でも飛んでくれば寝ている人は目が覚めてしまう。住民にとってマイナスしかなく、コンター縮小は受け入れにくい」と述べ、運用時間拡大について「ペアガラスや二重サッシだけで市民に納得してもらえるかは非常に難しい。万全な対策で夜はちゃんと眠れるようにしてもらいたい」と述べました。
@成田空港9月の総発着回数は4%増、外国人は5%増も日本人は1%減
成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「9月 空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)4%増の2万689回でした。この内、国際線は6%増で旅客便は6%増、貨物便は3%増となっています。一方、国内線は1%減で、この内旅客便は2%減、貨物便は20%増でした。
総旅客数は4%増の334万4862人で、国際線旅客数が5%増、この内、日本人は1%減、外国人は14%増でした。国内線旅客数は2%減となっています。
国際貨物量は9%増で、輸出量は9%増、輸入量は2%増でした。給油量は±ゼロでした。
「航空機発着回数」「国際線発着回数」「 国際線旅客便発着回数、」「航空旅客数」「 国際線外国人旅客数」の5項目で9月としての過去最高を記録しました。
@成田空港冬ダイヤの発着回数は過去最高に
成田国際空港株式会社(NAA)は今日、30日から始まる今冬ダイヤのスケジュールを発表しました。これによりますと、週(11月6日〜19日の14日間)当たりの総発着回数は前期比(以下同じ)5.6%・244回増の4610回と過去最高になります。また、国際線発着回数は5.1%増の3625回となり、これも過去最高となりました。さらに、国内線発着回数も7.4%増の985回と過去最高となっています。
定期乗り入れ航空会社数は93社、就航都市は海外107都市、国内17都市の合計124都市となっています。
@成田空港のドップラーレーダーが更新中
25日、成田空港のドップラーレーダーを更新するための新型レーダー設置作業でレーダードームの交換が行われました。新型レーダーは雨粒からの反射電波を、現在の縦波だけではなく、横波でも観測できるようにし、雨粒の動きをより立体的に観測し、大気の動きを正確につかめるようになります。今後、調整を行い12月から運用開始する予定です。
写真は昨日撮影したものですが、そばに、古いレーダードームがありました。
@全日空が受領したB787-9型機がトラブルで一旦引き返す
現地時間25日、全日空が受領したB787-9型機(JA886A)が日本への空輸(フェリー)中に、シアトルの北西約600Kmで第2エンジンの油圧トラブルを示す警報が出ました。このため、同機はこのエンジンを止めて、シアトルのエバレット空港に引き返し、約1時間20分後に無事着陸しました。なお、同機は点検を終えて再度離陸し、今日午後6時過ぎに羽田空港に到着する、とのことです。
@シスコ発ロンドン行きの BA 機が複数の乗務員不具合で緊急着陸
現地時間25日午前、サンフランシスコ発ロンドン行きのブリティッシュ・エアウェイズ286便で、複数の乗務員の体調が悪化し、カナダのバンクーバーに緊急着陸する出来事がありました。乗務員が煙を吸い込んだ、との情報がありますが、同社では「原因は調査中」としています。
*10月26日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」64例目が発生
昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」64例目が発生しました。
・64例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空188便・B747-8F型機が、前便で上海空港における管制上の離陸制限により遅れた、玉突き遅延で午後11時25分にA滑走路から離陸したものです。
@「(運用時間緩和は)仕方がない部分はある」と多古町長
昨日の千葉日報によりますと、成田空港の東側に位置し、拡大される予定の敷地が、一部同町にかかる多古町の菅沢町長は運用時間の拡大について「機能強化の一つの要素で、仕方がない部分はある。ただ、制限緩和は、最も地域の影響が大きい。住民の理解を十分に得た上で、緩和のみが先行しないように慎重に協議を進めてほしい」と述べました。また、周辺対策交付金については「極端にいえば、今回の増額部分は全て地域振興策に当ててほしい」と述べました。
【コメント】何か国や NAA の言っていることと似かよっていますね。“住民の理解を十分に得た上で”と言っていますが、靜かな時間が4時間(睡眠時間が4時間あるということではありません)をどう“理解しろ”というのでしょうか。騒音対策についても具体的なことは言っていませんね。
@第2ターミナルから第3ターミナルのバスに乗ってみました、所要時間は約3分半
今日成田空港に行き、昨日から新しいルートの供用が開始された第2ターミナルから第3ターミナルに行く、ターミナル間連絡バスに乗ってみました。バスのドアが閉まってから第3ターミナルに着いてドアが開くまでの時間は、3分24秒でした。運転手さんに聞いたところ、「混んでるときは5分ぐらいかかる。すいているときは3分ぐらいかな」とのことでした。まだ、知らない人が多いようで、歩く人もたくさんいました。運転手さんは「みんなが分かると、歩く人はいなくなるんじゃないかな」とのことです。運転間隔も3〜7分ですので、写真のように、次のバスが続いていることもあるようです。待ち時間を入れても、バスの方が早くなりそうですね。重い荷物を持って歩くのも大変ですし。
@最高裁が「への字」誘導路の原因となる耕作地訴訟で男性の上告を棄却
最高裁第3小法廷は今日までに、成田空港B滑走路地区で、借りた土地の耕作を続けている男性に対して、成田国際空港株式会社(NAA)が土地を地主から取得し、耕作している男性に土地の明け渡しを求めていた裁判で、男性の上告を棄却し、土地の明け渡しを命じる決定を行いました。これにより、土地の明け渡しを命じる判決が確定しました。この判決について NAA の夏目社長は「当社の主張が正当であると認められたものと理解している。航空機の効率的な運用を図るため、農地のためう回している(B滑走路の)誘導路の直線化などの検討を進めていきたい」というコメントを発表し、一方、男性は「空港の都合のいいやり方で農地を奪うことは受け入れられない。ここで農業を続けていきたい」と話しました。しかし、この土地に関連した訴訟が他に2件あり、これが千葉地裁で審理中なので、すぐに直線化できる状況ではありません。
@成田空港は千葉県でもトップクラスのショッピングセンター
今日の産経新聞によりますと、成田空港での商業施設の売上げは2015年度には1170億円に達した、とのことです。この額は都心の百貨店に匹敵する規模で、千葉県内の「ららぽーと」の755億円や「そごう千葉店」の680億円をはるかに上回る規模に達している、とのことです。しかし、今年度に入り、中国人客の爆買いが影を潜め、観光客の目的がショッピングから観光に移っていることから転機を迎えつつある、とのことです。
@英国政府がヒースロー空港の第3滑走路建設案を決定
現地時間25日の「ATWonline(英文)」によりますと、英国政府の専門委員会は25日、ロンドンにおける空港拡張計画で、ヒースロー空港に3本目の滑走路を設ける案を決定しました。しかし、この案は議会の承認を必要とし、この承認が得られるかどうかは2018年の冬以降になる可能性が高くなっています。そして、供用開始は2025年を予定しています。この計画により、約800世帯が移転を余儀なくされ、一部の住民は移転を拒否する意思を表明しています。
*10月25日
@「無理だ。睡眠時間が4時間しかとれなくて、だれが許容するのか」と横芝光町長
昨日の千葉日報によりますと、予定されている第3滑走路飛行コースの直下になる横芝光町の佐藤町長は NAA が示す運用時間拡大案について「無理だ。睡眠時間が4時間しかとれなくてまして騒音が大きくなることをだれが許容するのか。午後11時〜翌午前6時まで飛ばないという開港時の約束がある中で、新たな提案を出すのはあまりにも不正義。時間制限の約束はそのまま守り、20〜30年先に容量が足らなくなったらその時に改めて議論すべき」と述べました。また、第3滑走路などの計画について「着地点は見いだせるか」の質問に答え「横芝光町の将来のためになる道筋が示されない限り進められない。」と答えました。
@「集団移転を提案する責任がある。運用時間拡大には疑問符が」と芝山町長
23日の千葉日報によりますと、芝山町の相川町長は第3滑走路によって移転対象が約150世帯見込まれることについて「住民の不安解消のため、地域コミュニティーを維持した形での集団移転を提案する責任がある。」とし、具体的な移転先として芝山千代田地区など数カ所を検討していることを明らかにしました。また、運用時間問題については「弾力的運用導入から間もない提示は短絡的と言われても仕方ない。ただ、運用時間が午前5時〜翌午前1時でいいのかは疑問符がつく。もう少し町民の意見を聞きながら、時間の見直しも含めてどこかで結論を出さなければならない」と述べました。
@第2=第3連絡バスの新ルート供用開始
今日から、第2ターミナル=第3ターミナル連絡バスの新ルートが供用開始となりました。第2ターミナル側の停留所が第2ターミナル北端部に移動になり、停留所番号が写真のように「1」番(小さくて見えませんが)になります。写真は昨日の夕方に撮ったものです。
@成田空港貿易額、輸出が3.2%増、輸入が8.8%減に
東京税関が昨日発表した「成田空港9月貿易概況」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)3.2%増で、前年同月比2ヶ月連続の増加となり、輸入額は8.8%減で同7ヶ月連続の減少となりました。輸入超過は60ヶ月連続となります。
@日本航空の9月実績は国際線旅客数が5ヶ月連続で微減も、利用率は堅調
日本航空が今日発表した「JAL グループ9月実績」によりますと、国際旅客数は前年同月比(以下同じ)1.2%減の68万4044人となり、利用率は0.4ポイント増の80.6%となりました。この所、旅客数が5ヶ月連続で前年同月比微減となっています。
一方、国内線旅客数は0.7%減の291万3234人、利用率は0.1ポイント減の75.5%となりました。
成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が3.8ポイント増の83.2%、成田=札幌線が3.9ポイント減の58.9%、成田=中部線が4.5ポイント増の71.5%、成田=福岡線が1.1ポイント減の49.4%となっています。
運航状況は定時出発遅延率が国際線で11.2%、国内線で8.9%でした。また、欠航率は国際線で0.1%、国内線で0.7%となっています。
@全日空が定員オーバートラブルで再発防止策を提出
全日空は今日、先月30日に起こった定員オーバーで出発した件についての再発防止策を国土交通省に提出し、その概要をホームページに載せました。
*10月24日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」63例目が発生
昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」63例目が発生しました。
・63例目 上海発成田行きのユナイッテド・パーセル・サービス109便・B767-300型機が、上海における管制上の離陸制限のために、成田空港到着が遅れ、午後11時19分にB滑走路に着陸したものです。
@全日空がA380型機を成田=ホノルル線に投入する計画
今日の「Aviation Wire」によりますと、全日空は2019年に投入するA380型機を、成田=ホノルル線に使用する、とのことです。競争環境を考えて、羽田路線投入を見送る、とのことです。
【コメント】確か、現在の所、羽田空港にはA380型機の乗り入れが出来なかったように記憶しています。誘導路などの改修が必要となるようです。関係しているのでしょうか。
@成田市が11月3日にさくらの山公園を「航空テーマパーク」目指すイベント
成田市とさくらの山公園管理組合は11月3日に、「さくらの山公園」を「航空テーマパーク」として観光拠点とするイベントを開催します。この日に、「さくら館」内にオープンする、市内に住む航空写真家・チャーリー古庄さんがプロディースした「フライトショップ・チャーリイズ」の開店に合わせたイベントになります。3日にはジェットスター・ ジャパン、バニラ・エア、Spring Japanの LCC 3社の客室乗務員も来場し、撮影会が行われます。
写真は2015年2月撮影の工事中の「さくら館」です。
@ジェットスター ・J の第5期純利益は6300万円の黒字
ジェットスター ・J が公告した「第5期決算」によりますと、営業収入が522億3800万円、営業利益が13億500万円、経常利益が1億5300万円、当期純利益が6300万円となっています。
*10月23日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」60〜62例目が発生
昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」60〜62例目が発生しました。
・60例目 上海発成田行きの日本貨物航空226便・B747-8F型機が、上海空港の悪天候により出発が遅れ、午後11時4分にA滑走路に着陸しました。
・61例目 上海発成田行きの中国国際航空919便・A321型機が、上海空港の悪天候により出発が遅れ、午後11時38分にB滑走路に着陸しました。
・62例目 上海発成田行きの全日空960便・B787-8型機が、上海空港の悪天候により出発が遅れ、午後11時52分にB滑走路に着陸しました。
@成田空港ではガチャポンが花盛り
この所、成田空港のターミナルを歩くと、フロアのメインではありませんが、ちょっとした所に、ガチャポンがずらりと並んでいます。これは、外国人がちょっとしたお土産として購入する事が多くあるため、とのことです。日本の歴史的建造物やアニメのキャラクターなどが安く手に入り、しかも、かさばらない事から、重宝するようです。
@フランクフルト空港はやはり夜間飛行禁止でした
12日に放映された、BSfuji の「メガ・エアポート:時間との闘い」を見ての感想です。今回取り上げられたのはドイツのフランクフルト空港でした。
一つ目は滑走路の舗装工事の場面で「深夜の飛行機が飛ばない時間帯(午後11時〜午前5時)で、朝に、飛行機が通っても大丈夫なように早く硬化するように終わらせなければならない」とのことで、フランクフルト空港では、現在も深夜の飛行が禁止されていることが確認できたことです。
二つ目は空港内管制の場面で、空港内地上誘導管制官の資格が厳しく、養成中に3分の1がドロップアウトしてしまう、とのことでした。この所、世界の混雑空港で旅客機同士の接触事故や、現地時間11日に上海空港で起こった、パイロットの判断が3秒遅れたら、滑走路上で旅客機同士が衝突していたトラブル(2016年10月17日出来事参照)などが起こっています。空港内管制と言っても安全に旅客機を誘導することは大事だと言うことですね。
【コメント】成田空港の空港内管制は NAA がやっているようですが、大丈夫でしょうか。平行滑走路が2本だけ、と言う事で余裕はあると思うのですが、しかし、今後、高速離脱誘導路の新設などで、飛行回数が増えると空港内を走行する航空機の間隔が短くなり、管制が難しくなるのではないでしょうか。
*10月22日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」58・59例目が発生
昨日深夜、2016年度「カーフュー弾力的運用」58・59例目が発生しました。
・58例目 上海発成田行きの日本貨物航空226便・B747-8F型機が、上海空港の悪天候(雷雨)のため出発が遅れ、午後11時28分にA滑走路に着陸したものです。
・59例目 上海発成田行きのユナイッテド・パーセル・サービス109便・B767-300型機が、上海空港の悪天候(雷雨)のため出発が遅れ、午後11時47分にA滑走路に着陸したものです。
@搭乗手続済みと実際の乗客数が違ったケースが200件以上
今日の讀賣新聞によりますと、先月30日に福岡空港で全日空機が定員以上の乗客を乗せて出発しようとしたトラブルがありましたが、国土交通省の調査で、同様に搭乗手続きを済ませた乗客数と異なる状態で出発しそうになった事例が計200件以上あったことが分かりました。同省では保安上の問題があるとして航空会社に注意を喚起する、とのことです。
@日航が過去最高の利益の裏で、操縦士と客室乗務員の勤務時間延長を提案
今日の「しんぶん赤旗」によりますと、日本航空は7月15日に、組合側に対しパイロットの乗務時間の上限を現在の月75時間・年間900時間から月80時間・年間960時間に延長し、客室乗務員に対しては11月から年間乗務時間の上限を現在の990時間から1000時間に増やす事を提案した、とのことです。全日空の場合もパイロットの乗務時間の上限は960時間ですが、同社の場合は長距離路線から帰着後、3日の休日が保証されており、実質的には900時間未満となっている、とのことです。この提案に対して組合の緊急アンケートでは「提案を受け入れられる」とした人はわずか6%でした。アンケートでは「このままでは、近いうちに病人が続発するし、それは会社の崩壊を意味する」「これ以上きつい勤務は安全上問題がある」「年間898時間飛んだ。とんでもなく厳しい経験だった。960時間を受け入れれば、高稼働が恒常化される」「まずは整理解雇の解決が先ではないか。退職者に戻ってきてもらったうえで、それでも不足していれば検討すべきだ」などの声が出ていた、とのことです。写真は成田空港第2ターミナルの日本航空機です。
【コメント】もはや、「精神論」で対処できるレベルではないようですね。このような状態が続くならば、日本航空機には乗らない方が良いようです。安全をないがしろにして、最高益を出しても意味がありません。まさに「利益なくして、安全はない」を地で行く状況のようですね。
@ジェットスター ・J が受託手荷物料金も「空席連動」に改訂
ジェットスター ・J は昨日、受託手荷物料金について、予約時の空席に応じて料金が変わるように変更すると発表しました。これにより、一般的には早期予約の場合は安くなり、間際予約の場合は高くなります。また、受託手荷物料金の路線区分も変更します。今月28日予約から開始され、適用期間は10月30日〜来年3月25日となっています。
@昨日の地震で鳥取空港が一時閉鎖、全日空機が大阪空港着陸
昨日、鳥取県で起こった地震で、鳥取空港の滑走路で複数の照明設備が作動しなくなり、滑走路が約1時間閉鎖されました。この影響で、羽田発鳥取行きの全日空1101便が目的地を大阪空港に変更しました。同便は大阪空港を午後3時20分に出発し、再度、鳥取空港に向かいました。
@米航空大手3社の6〜9月期決算が減収・減益
この所好調だった、米国航空会社大手3社の7〜9月期決算によりますと、3社とも減収減益になりました。座席数を増やしましたが、需要がそれに見合うほどなく、運賃の下落を招き、また、大西洋路線では LCC との競合で厳しい状況が続きました。この結果、3社とも座席数の増加を抑える方針をとるようです。
@マレーシア航空が手持ちのA380型機を新会社での巡礼フライト計画
マレーシア航空は所有している6機のA380型機を改造して、全てエコノミークラスの700席にする計画とのことです。そして、新しく設立する航空会社が、この機体を使って、安い運賃のメッカなどへの巡礼フライに集中的に使用する計画とのことです。同社は合理化計画の一環として、A380型機の売却やリースを計画しましたが、需要がありませんでした。
*10月21日
@「『成田離れ』ではなく、羽田に新ベースを作る」とデルタ日本支社長
今日の「WING DAILY」によりますと、デルタ航空の森本日本支社長は昨日の記者説明会で、日本と成田空港の位置づけについて「(日本路線の見直しと)同時期に 韓国路線の拡充と大韓航空との関係強化の話も出たため、アジア事業 における『日本離れ』という誤解が生まれてしまった。今回の決定は日本市場強化に向けて、『成田離れ』というより、羽田に新たなベースを作る局面にあると理解してほしい」「(日本は)引き続き重要市場であり、投資を積極的に行っていくとともに、成田空港については引き続き、アジアのハブ機能としての役割を果たしていく」と強調しました。また、2017年秋に引渡が予定されているA350-900型機については「まだ、具体的なスケジュールは決定していないが、機材繰りに関する日本のプライオリティは高いので、運航開始と同時に投入されるのではないか」という見通しを示しました。
@「今回の増強策以前に、やるべき事があるのでは」と吉川忠行氏
今日付の日経ビジネスに載った吉川忠行氏の「成田空港に新滑走路は必要なのかーすれ違う空港側と航空会社側の思惑」で、吉川氏は成田空港の機能強化について、詳しく分析し、「国際線が就航する首都圏空港は、地震などの災害リスクや今後の訪日客増加を考えれば、成田と羽田の両空港が必要だろう。しかし、夜間の運用時間制限の緩和や第3滑走路の建設といった、今後の増強策以前に、やるべきことはまだあるのではないか。成田の発展のために、より深い議論が活発になってほしい。」と結んでいます。
【コメント】吉川氏に限らないのですが、この記事の中でも、抜け落ちているのは騒音下に暮らす住民の生活に対する現状と対策です。国の航空政策や航空会社の都合などと共に、この点が議論されなければおかしいと思うのですが。
@成田空港で救難・消火訓練、1500人、300台が参加
昨日、成田空港でジャンボ機を使った「航空機事故消火救難総合訓練」が行われました。ジャンボ機が着陸に失敗して、エンジンから出火、機体に燃え広がった、との想定で66機関の約1500人、車両約300台が参加しました。乗客役は117人で、人数の確認やトリアージや救難訓練などが行われました。
@ MRJ が設計変更で納入時期の延期へ
今日の「日刊航空」(見出しのみ)によりますと、三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)のコンピューターの配置の変更やアビオニクス(航行に使用される電子機器類)全般の修正などを行う必要があると判断し、設計の変更を行う事になる、と報じています。この結果、全日空への初号機納入が延期される可能性が大きい、としています。現在、設計変更の仕様を固めているようで、これが固まらないと、延期の幅なども決められないようです。現行の試験機では複数のフライトコントロール系のコンピューターが特定の領域に集中しているため、一台のコンピューターが発火した場合、他のコンピューターにも影響が出る可能性がある、とのことです。
【コメント】この設計変更により、“機体重量オーバー”の問題も見直されるのでしょうか。
@関西空港でギャラクシーノート7から発煙
国土交通省によりますと、18日正午頃、関西空港の国際線保安検査場で、外国人が持っていたサムスン製の「ギャラクシーノート7」から、持ち主がバッテリーを強引にはずそうとしていたところ、突然煙が出る出来事があった、とのことです。
【コメント】“強引にはずそうとした”とのことですので、これが原因の可能性もありますね。国土交通省が15日に同機種の機内への持ち込みを禁止したことから、頭にきて、バッテリーをはずした上で持ち込もうとしたのかもしれませんね。米国などの空港ではサービスカウンターを設け、サムスン社が同機種を別の機種に交換するサービスを行っているそうですが、日本では同機種が販売されていなかったため、このようなサービスはないようです。空港に行く前にサムスンの店舗で交換しておかないと、没収・廃棄になるようです。
@ 「 PBN 飛行方式で航空機が集中し、不満が出ている」FAA 長官
現地時間19日の「ATW(英文)」によりますと、米国連邦航空局(FAA)のマイケル・ウエルタ長官は現地時間19日、航空交通管制協会(ATCA)の会議で、NextGen航空交通管制(ATC)現代化プログラムの重要な部分を占める「性能準拠型航法(PBN)飛行方式(Performance-Based Navigation)」について、この航法を使用した際に、一部の地域に飛行機が集中し、住民から不満が出ていることを明らかにしました。そして「システムの効率が80%であったとしても、長い期間の騒音訴訟などを考えると、この状態を100%と考えるべきと思う」と述べました。
【コメント】この方式は空港への離着陸などで柔軟な飛行コースがとれて、離発着便数を増やす事ができるものです。日本の国土交通省でも導入に向けて準備を進めています。航空機騒音問題と共に、空港周辺空域に余裕がなくなり、安全面でもアクシデントの時に問題が発生するのではないかと心配です。
*10月20日
@「Spring Japan」が11〜12月の金・土・日曜日に成田=関西線を増便
「Spring Japan」は今日、現在1日1往復で運航している成田=関西線を、11月4日〜12月25日までの金・土・日曜日に、1日2往復に増便する、と発表しました。増便分は成田発が午後5時30分、成田着が午後9時15分のダイヤとなります。
@セブ・パシフィック航空が成田=マニラ線の一部機材を大型化
LCC 「セブパシフィック航空」は12月20日〜来年3月25日まで、現在、1日1往復している成田=マニラ線の5054便と5055便の機材を、A320型機から大型のA330-300型機に変更します。これにより、座席数が256席増加します。
@エティハド航空が12月1日より成田=アブダビ線にB787-9型機を投入へ
エティハド航空は12月1日より、成田=アブダビ線にB787-9型機を投入する、と発表しました。
@9月の訪日外客数は19.0%増と7月並みに盛り返す
観光局が昨日発表した「9月訪日外客数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)19.0%増の191万8200人となりました。8月の12.8%増から回復し7月に並びました。しかし、1〜3月の50〜40%増には及びませんでした。
一方、出国日本人数は1.3%増の154万5000人となりましたが、8月の10%増からは大きく落ち込んでいます。
@7〜9月期の訪日外国人消費額は2.9%減、1人当たりは17.1%減に
観光庁が昨日発表した「訪日外国人消費動向調査 平成28年7〜9月期の調査結果(速報)」によりますと、訪日外国人の旅行消費額は前年同期比(以下同じ)2.9%減の9717億円となりました。前年同期比での減少は約5年・19四半期ぶりになります。これを、1人当たりの消費額で見ますと、17.1%減となります。
@ピーチが2018年に新千歳空港を拠点化へ
ピーチ・アビエーションは昨日、2018年度に新千歳空港を拠点空港にする、と発表しました。新千歳空港に夜間駐機して、道内の他空港への路線や、将来的には国内外への路線を設定する可能性がある、とのことです。同社は来年夏には仙台空港を拠点化することになっています。
@日本航空の香港線に欠航はなし、香港空港のシステム刷新
日本航空は香港空港の空港管制システムの刷新による欠航について、同社便には欠航が出ないことを明らかにしました。
*10月19日
@ NAA は何のために住民説明会をするのか ?
今日の千葉日報によりますと、17日夜に多古町で開かれた成田空港機能強化説明会には約150人の住民が参加しました。住民からは「6年前の年間発着枠30万回の説明の時もそうだったが( NAA は)自分たちの必要性だけ訴え、住民の要望には『努力します』『検討します』とし、そのまま返答すらしていない。実現のために、また人が犠牲になってもいいのか」などの意見が出ました。別の参加住民が「もし住民の全員が反対したら( NAA は)白紙撤回、もしくは大幅修正するのか。それとも強引に遂行するのか」と質問したのに対して NAA は「地域への影響は大きいが、発着容量50万回の実現はどうしても必要。住民には説明し尽くして、ご理解を得たい」と言うのみで、質問にはまともに答えませんでした。
【コメント】これでは何のための説明会か分かりません。30万回の時も、B滑走路延伸の時も全く同じでした。住民の気持ちを聞くのではなく、ただ「『説明しました』というアリバイを作るためのもの」としか思えません。民主主義の基本にはずれた、憲法に違反する行為です。「地域との共生・共栄」と言って、建設により、ごく一部の人が潤っても、大多数の住民の基本的人権が無視されることは許されません。
@イベリア航空の成田=マドリード線が今日から復活
今日からイベリア航空の成田=マドリード線が運航を開始しました。18年ぶりの復活です。初便のA340-600型機は午前9時10分に、満席の乗客321人を乗せて成田空港に着陸しました。到着後に記念式典が行われ、同11時45分に、マドリードに向けて離陸しました。乗り継ぎ便に比べ、約3時間短縮される、とのことです。運航は週3便で成田発着は月・水・土曜日となります。なお、機材は土曜日からはA330-200型機になるそうです。
@ NAA が来年のカレンダーを24日から販売開始、プレゼントも
成田国際空港株式会社(NAA)が毎年発行している「成田空港カレンダー」の2017年版が24日から販売されます。価格は1200円です。今年のテーマは「いま飛び立つ、成田から世界へ」となっています。なお、このカレンダーを300名にプレゼントします。
@「『8・10ペーパー』の具体的対応を言うのは時期尚早」石井大臣
石井国土交通大臣は昨日の記者会見で「8・10ペーパー」について「一般論では、今後も引き続き安全の確保を第一としつつ、航空会社間の健全な競争を通じて利用者利便の向上を図るという航空政策の基本的な考えに立ち、適切に対応していきたい。具体的な対応については、まだ時期尚早だ」と述べました。
*10月18日
@ MRJ が米国での試験飛行を始める
今日の「Aviation Wire」によりますと、三菱航空機会社は今日、米国で試験1号機が現地時間17日に初めての試験飛行を行ったことを明らかにしました。午後1時20分に離陸し、午後4時38分に着陸しました。試験飛行時間は3時間18分でした。
@軍事色が強くなった「航空宇宙展」
12日〜15日に開催された「航空宇宙展」ですが、前回にもまして軍事色が強くなっていたように感じました。各国の制服組の来場も目につきました。展示も武器の展示が多かったように思います。右写真の上段は自衛隊が導入するステルス機「F35」の実物大モックアップですが、コックピットに座れると言うことで、長い行列が出来ていました。また、下段はカナダのメーカーが出展していた、戦闘機の射撃訓練などに使われる「標的機」です。これは、地上や艦船などの簡単な発射台から射出できる、とのことでした。
*10月17日
@「今以上の騒音は耐えられない」と横芝光町住民
昨日、横芝光町で開かれた成田空港機能強化についての住民説明会には約170人が参加しました。 NAA からは同町の民家防音助成世帯が現在の約300世帯から、新たに約1500世帯増えることなどが説明されました。これに対して住民からは「今以上の騒音は耐えられない。午前1時から午前5時までしか静かな時間がないなんてとんでもない」「新しい滑走路ができると飛行機の高度が低くなり騒音が大きくなる」「防音工事をしても、家の中の音は外と変わらず夜は眠れない」などの意見が噴出しました。会議後に、ある女性は「今も飛行機の騒音で朝、起きることがあります。将来、生活環境が悪くなっていくという不安を感じます」と話していました。また、別の男性は「大きい会場ではなく、意見が出し易いように、小単位でもやってもらいたい」と話していました。
@パスポート発行開始150周年で記念式典
外務省と日本航空は今日、成田空港第2ターミナルで、日本でのパスポート発行150周年記念式典を行いました。1866年10月17日に徳川幕府が曲芸師の隅田川浪五郎に、現在のパスポートに当たる「海外渡航文書」を発行してから150年になります。式典の後、日本航空は搭乗者に記念品を配りました。
@ MRJ 2号機の能登空港緊急着陸はフラップカバーの振動が原因
13日に発生した三菱リージョナルジェット(MRJ)試験2号機の、能登空港臨時着陸の原因ですが、左主翼のフラップの覆いに振動が発生したため、とのことです。
なお、森本社長は14日に、米国にフェリーした1号機が17日の週から試験飛行を始める事、3号機がまもなく初飛行を実施する見通しを明らかにしています。
@全日空の香港空港管制システムによる欠航は56便
今日の「Traicy」によりますと、全日空は香港空港の空港管制システム改修(10月1日出来事参照)に伴う、10月30日〜11月26日までの欠航便を発表しました。合計56便となります。
@上海空港滑走路で旅客機同士の衝突が免れる、3秒遅ければ大惨事
現地時間11日、上海の虹橋空港で旅客機同士があわや衝突、と言うトラブルが起こりました。天津行きの中国東方航空5643便が離陸滑走中に、前方を横切る旅客機を発見しました。この時、5643便は時速約200Kmに達しており、機長は離陸を敢行しました。衝突は免れましたが、両機は13mまで接近した、とのことです。機長の判断が3秒遅れていたら、大惨事になっていたとのことです。原因は管制官のミスとのことです。
*10月16日
@明日の午後1時から「空港東通り」に新しい信号、第2ゲート入ってすぐ
成田国際空港株式会社(NAA)は明日午後1時から第2ゲート→第1ターミナルに向かう「空港東通り」に新しい信号を設置することを発表しました。ここは第2ターミナル→第3ターミナルに向かう新たな連絡バスルートの交差点になります。
写真は今日撮ったもので、 NAA 本社前から「空港東通り」に交差する道路から撮りました。信号には覆いがかぶせてありました。
【コメント】7月9日の出来事でも書きましたが、私が指摘した交差点になりますね。ターミナル連絡バスの新ルートの供用開始は25日となっていますので、それに先だって、周知の意味も含めて前もって信号を開始するようです。第2ゲートを入ってすぐに、右にカーブしますが、カーブのすぐ先で見通しが悪いので、追突には注意して下さい。
@成田行きのピーチ機が脚の油圧低下で那覇空港に引き返す
昨日午前11時15分頃、那覇発成田行きのピーチ・アビエーション504便・A320型機で、離陸直後に車輪の油圧低下を示す警告が出ました。このため、同機は那覇空港に引き返し、約1時間後に無事緊急着陸しました。滑走路の安全点検などの影響で、26便に最大28分の遅れが出ました。
@国土が「ギャラクシーノート7」の機内持ち込みを禁止
国土交通省は昨日、サムスンの「ギャラクシーノート7」を航空機内に持ち込むことを禁止しました。今までは、電源を切るなど、一定の措置をとった場合の持ち込みを認めていましたが、改良型でも発火事故が起こるなどしたために、禁止をしたものです。航空会社に対しても、利用者に周知徹底するよう指示しました。さっそく全日空はお知らせで注意を喚起しています。
@法務省が外国人の顔写真とテロリストのデータを瞬時に照合するシステムを明日から導入
法務省は昨日、外国人の入国審査時に撮影する顔写真と、同省が保有するテロリストの顔画像データを瞬時に照合するシステムを、17日から全国の156の空港や港湾で導入する、と発表しました。
@JAXAがフラップ装着のデバイスで騒音軽減効果を確認
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、9月12日から9月30日まで「のと里山空港」で行った、フラップや主脚に取り付けた低騒音デバイスの効果を測定する実験で、とくに、フラップに取り付けた低騒音デバイスの効果が確認出来た、と発表しました。
@中国南方航空がB787型機12機を発注
ボーイング社は現地時間12日、中国南方航空からB787型機12機を受注した、と発表しました。