2017年11月前半の出来事
*11月15日
@2019年度に JR「空港第2ビル駅」の二重改札を解消へ
昨日の「Traicy」によりますと、「魅力ある成田空港への変身プロジェクト推進委員会」は昨日、「(成田)空港第2ビル駅」で、JR線を利用するときの二重改札を解消することなどの中間とりまとめを公表しました。現在はJR駅から出て第2ターミナルに行くときには、JR改札を通った後に、京成の改札も通らなければなりませんでした。これを、JRの改札口を拡張して、JR改札通過だけで済むようにします。供用開始は2019年度中を目指します。また、成田空港駅と空港第2ビル駅にはホームドアを整備することも検討していくことにしています。
@エアソウルが成田=仁川線の増便を12月20日からに
昨日のトラベルビジョンによりますと、 先月31日に成田=仁川線に新規就航したエアソウルは、来月22日からとしていた1日2往復への増便を前倒しして、同20日から行う事を発表しました。
@エチオピア航空がアジスアベバと成田を結ぶ路線を来年6月2日から増便へ
昨日の「Fly Team」によりますと、エチオピア航空は来年6月2日から、現在運航しているアジスアベバ=香港=仁川線とアジスアベバ=香港=成田線を変更し、アジスアベバ=仁川=成田線に統一します。これにより、アジスアベバと成田間は、現在の週3往復から4往復に増便となります。
@スカイマークの10月旅客数は5.9%増、利用率は0.5ポイント減
スカイマークが発表した「10月旅客輸送実績」によりますと、旅客数は前年同月比(以下同じ)5.9%増の61万7349人となり、利用率は0.5ポイント減の86.7%となりました。
@ブラジルの空港にドローンが侵入し、滑走路が2時間16分閉鎖
ブラジルの「ニッケイ新聞」によりますと、現地時間12日午後8時15分頃、サンパウロ市南部のコンゴーニャス空港で着陸しようとした旅客機のパイロットが、滑走路上を飛行するドローンを見つけました。このため、滑走路は2時間16分閉鎖され、6便が欠航となり目的を変更した便が30便以上出ました。また、午後11時までの空港運用時間が延長され、翌日午前2時45分まで離着陸が行われました。ドローンを飛ばした犯人は捕まっていません。
@エジプト航空がCS300型機を12機確定発注契約
エジプト航空はドバイ航空ショーで、ボンバルディア社とCS300型機12機の確定発注と、12機をオプションとする合意書に調印しました。
@クエートの航空機リース会社がA320neo型機25機を発注の覚書
エアバスは現地時間14日、ドバイ航空ショーの会場で、クエートのワタニア航空に独占的に機材を供給しているゴールデン・ファルコン・アビエーションとA320neo型機25機発注の覚書に調印しました。
@クエートの航空機リース会社がB737MAX8型機20機を追加発注
クエートの航空機リース会社「ALAFCO」は現地時間13日、ボーイング社にB737MAX8型機20機を追加発注しました。これで、合計40機となります。
*11月14日
@怪文書も出回る成田空港周辺、住民運動の分断を図る目的か?
成田空港の周辺では機能強化問題を巡る説明会や住民団体の設立が相次いでいます。26日投票の芝山町町長選挙の絡みもあるのでしょうか、個人攻撃も含む“怪文書”まがいのチラシも配布されています。右の写真はそのチラシと、反対同盟北原派が周辺地域に配布しているカラーパンフです。
チラシのはじめの部分には「空港反対同盟(北原派)を支援する過激派の人々が、騒音下の住民組織に入り込み、成田空港の機能強化に反対する活動をしています。ご存知でしたか?『空港機能強化案から生活を守る会』は、芝山町南部のいわゆる谷間地区の住民を中心に結成されました。5月27日の『設立総会』と9月2日の『活動報告会』には、元町議で成田空港建設を推し進めた○○○○氏が「助言者」として出席しています。注意していただきたいのは、この組織に、空港反対同盟(北原派)を支援する過激派集団『中核派』の古参メンバー、○○○○氏が参加していることです。」となっています。
このチラシを出したのは「芝山町の将来を考える会」となっていますが、芝山町の人に聞いても「今まで聞いたこともない。誰がやっているかも分からない」とのことです。
このチラシの目的は、「自分たちの生活を航空機の騒音などから守りたい」と、自主的に起こった住民運動を「過激派と同じだ」として、攻撃し分断する意図があるものと思われます。
@8月旅行取扱額は海外旅行が6.7%増、国内旅行取扱額は0.5%減
観光庁が10日に発表した「8月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)6.7%増となり、外国人旅行取扱額は2.7%増、国内旅客機取扱額は0.3%減となりました。
@ジェットスター ・J が搭乗手続にタブレット使用の実験
今日の日本経済新聞によりますと、ジェットスター ・Jは搭乗手続を同社社員が持ったタブレットで、乗客のところに足を運び、乗客とのやり取りで、タブレットと携帯型プリンターで搭乗券を発行する試行を始めました。当面、成田空港には10台程度を配置しました。これで、搭乗手続にかかる時間を短縮して定時性確保を図ります。1便の搭乗手続は現在平均66分ほどかかっていますが、これを36分程度まで短縮することを目指します。
@「Spring Japan」が明日から17日まで欠航とスケジュール変更を告知
「Spring Japan」では機材繰りのために、明日から17日までの欠航とスケジュール変更を告知しています。
*11月13日
@「騒音が拡大すれば子や孫に故郷を残せない」と横芝光町民
今日のNHKニュースによりますと、8日の説明会に続いて昨夜、横芝光町で開かれた住民説明会には町民約60人が参加しました。この席で佐藤町長は「町が衰退する懸念もあり、悩んでいる。将来に禍根を残さないよう丁寧に意見を聞きたい」と述べました。参加した町民からは「屋外の騒音は防ぐことはできず、負担が大き過ぎる」とか、「人口減少が続くなか、騒音が拡大すれば子や孫に故郷を残せない」などの反発する意見が相次いだ、とのことです。
@ NAA が今年度の発着回数と旅客数予想を若干の下方修正
今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は今年度の運用実績予想を、年間総発着回数は当初(5月時点)の予想よりも300回少ない25.3万回とし、総旅客数も47万人少ない4013万人へ若干の下方修正しました。一方、航空貨物量は230万トンへと上方修正しています。
@「(機能強化は)千葉県の四者協議会だけで決まることはないと考える」河内町長
茨城県河内町の「議会だより」によりますと、2016年12月定例町議会の一般質問で次のようなやり取りがありました。
諸岡周示議員「干葉県側で空港に絡む四者協議会があるが、茨城県の稲敷地方航空騒音公害対策協議会の組織の構成も含め、四者協議会で新聞報道されたことに対し、どう考えるか。」
雜賀正光町長「千葉県側の成田空港に関する四者協議会は、騒音も含めて空港に関する全てのことを協議している協議会と認識している。茨城県側は、稲敷地方航空騒音公害対策協議会を首長と議会議長で構成している。茨城県側の意向、一種区域の町村の意向を無視し、成田の四者協議会だけで進められるということはないと思っている。信頼関係が一番大事で、信頼を損なうようなことがもし起きれば、機能強化はまとまらず、一緒に発展すること、安全確保が最優先であり、皆で協力して向き合っていく必要がある。」
@9日の「羽田空港新ルート反対集会」に予想を超える約340人が参加
11日の毎日新聞によりますと、9日に大井町で開かれた、羽田空港新都心ルート計画に反対する集会には、主催者の予想をはるかに超える約340人が参加しました。参加者からは「世論が大きく変わっている。会派を問わず、問題視する区議も出てきた」「落下物はあってはならないが、なくならないものだ。ペナルティーを科せば対策になるという発想自体が貧困だ」「国交省は住民と正面から向き合う説明会を開こうとしない。『経済効果を考えると少々のことはあっても仕方ない』という立場なのだろう」との意見が聞かれました。全日空機からの2日にわたるパネル落下やKLMオランダ航空からのパネル落下など落下物に対する不安が高まっている、とのことです。
@エールフランス機が火災警報で羽田空港に引き返す
昨日午後、羽田発パリ行きのエールフランス279便・B777型機で、火災警報装置が作動しました。このため同機は羽田空港に引き返し、午後6時頃、無事に緊急着陸しました。点検したところ火災は発生しておらず、警報装置の誤作動と見られています。
@スターフライヤー機がバードストライクに遭遇
11日午後2時20分頃、北九州発羽田行きのスターフライヤー64便・A320型機が離陸滑走中に右エンジンに異常な振動が発生しました。同機は北九州空港に引き返し、約20分後に無事着陸しました。点検したところ、右エンジンにバードストライクの痕跡があり、ファンブレードが損傷していました。
@エミレーツ航空がB787-10型機40機購入で合意書締結
現地時間12日、エミレーツ航空は、ボーイング社とB787-10型機40機を購入する合意書を締結した、と発表しました。納入は2022年からとなる見込みです。同航空は100機の超大型機・A380型機を運航していますが、中型機の導入は初めてとなります。
@アゼルバイジャン航空がB787-8型機5機を追加発注
アゼルバイジャン航空はボーイング社とB787-8型機5機を追加発注することで合意しました。
*11月12日
@「(夜間飛行時間拡大は)国の政策だから進めていくと考える」椎名山武市長
1日発行の「山武市議会だより」46号によりますと、9月議会で小野崎正喜議員が行った「結局この機能強化、夜間飛行制限の緩和は、住民の反対があろうと進められてしまうのか、市長の見解はどうか。」との質問に対して、椎名市長は「これは国の政策であり、進めていくというふうに感じています。」と答弁しています。
【コメント】市長は「私の責務は市民の意見をしっかり伝えること」とも答弁していますが、どうも、あなた任せの答弁ですね。騒音下市民の健康と命を守るためには、「夜間飛行時間制限の拡大はやめ、開港時の約束を守るべき」と国と NAA に伝えるのが「私の責務」ではないでしょうか。
@成田空港の安全確保に向けた初めての検討会が行われる
10日、オリンピックやパラリンピックに向けて、成田空港の安全確保に向けた体制を強化するための、初めての検討会が成田空港で開かれました。この会議にはNAAや各ターミナルで保安検査を担当している4社から16人が集まって、意見交換や今後の検査のやり方や検査員の訓練方法などを検討することになりました。
@香港当局が香港エクスプレスの新規路線や旅客機受領を制限へ
今日の「Traicy」によりますと、香港民間航空局は香港エクスプレス航空に対して、新規路線の開設・増便、航空機の受領を来年4月30日まで禁止しました。これは10月の国慶節期間中に、香港=関西線や香港=中部線などで計18便の運休を、乗員不足により出したことに対する処分です。なお、現在運航されている路線についてはそのまま運航を認められていますので、日本路線への影響はありません。
*11月11日
@「開港時の約束があっての機能強化計画でなければ」に拍手沸く
8日夜、横芝光町で行われた「成田空港機能強化についの説明会」に出席した、同町町会議員であり本会会員である山崎義貞が、町長から発言を求められ「開港時の重い約束(午前6時〜午後11時)を守った上での、機能強化計画でなければならないのではないか」と質問したところ、会場の町民から期せずして拍手が沸いた、とのことです。
@昨年度の環境基準達成率が 6ポイント低下、飛行回数増が原因か
昨日の日本経済新聞によりますと、千葉県は昨日「平成28年(2016年)度航空機騒音の環境基準達成状況について」を発表しました。これによりますと、昨年度の成田空港周辺環境基達成局数は48局で、達成率は前年度比6ポイント減の58%となりました。これは、現行の環境基準( Lden )に代わった2013年度以降で初めての減少になります。県の大気保全課の担当者は「達成率低下の明確な理由は分からない」としていますが、飛行回数の増加が影響している可能性がある、とのことです。
【コメント】千葉県のホームページにはまだ載っていません。2016年度の総飛行回数は前年度比4%増となっています。
@ NAA の中間決算は2年ぶりの増収増益
成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「2018年3月期 (2017年度)中間決算」によりますと、営業収益は前年同期比(以下同じ)4.2%増の1131億円となりました。この内、空港運営事業は旅客が増加した施設使用料などは増えたものの、機材が小型化し空港使用料は減少したため、0.2%減の530億円となっています。一方、外国人観光客の利用が好調で、リテール事業は12.1%増の432億円となっています。この結果、2年ぶりの増収増益となり、経常利益は9.5%増の232億円となっています。今期の業績見通しでは経常利益を上方修正し、当初予想よりも27億円多い373億円とし、純利益も25億円増の319億円としています。
*11月10日
@資料室の「落下物事故とは」のページに、7日の大韓航空機部品落下を追加しました。
@全日空機が油圧オイル減少警告のため誘導路上で立ち往生
昨日午前9時2分頃、広島発羽田行きの全日空672便・B787-8型機が着陸して、誘導路を移動中に、3つある油圧システムの一つでオイル減少の警告が出ました。このため、同機は誘導路上で停止し、牽引車で駐機場に移動しました。このトラブルで、A滑走路が約45分間閉鎖されました。
【コメント】機数が多いとは言え、この所、全日空機のトラブルが多発しているように感じます。整備体制に緩みがあるのでしょうか。それとも、整備士が忙しすぎて、手が回らないのでしょうか。
@「出国税を2020年までに導入すべき」観光庁諮問機関
観光庁の「次世代の観光立国実現に向けた観光財源のあり方検討会」は昨日、観光施策の財源として「出国税」を2020年までに導入すべき、との提言をまとめ、田村観光庁長官に提出しました。外国人、日本人を問わず飛行機や船で出国する際に一人当たり1000円以内を徴収する、としています。
【コメント】相変わらずの財界優遇政策ですね。一方で安倍首相は、またまた、法人税を減税する方針を表明しています。大企業優遇、大金持ち優遇の大盤振る舞いです。一方、一般庶民の生活は物価の相次ぐ値上げ(質を落とす“隠れ値上げ”も含めて)や、賃上げの停滞などで、苦しくなるばかりです。これで、出国税導入となれば庶民の足は海外旅行からますます遠のきますね。
@中国がボーイング社に旅客機300機を発注、多くはこれまでの交渉分
中国航空器材集団は現地時間9日、米ボーイング社から航空機300機、約370億ドル(約4兆2100億円)相当を購入することで合意したと発表しました。習近平国家主席とトランプ米大統領の北京での会談で合意した、中国と米国の商談の一部、とのことです。どの航空会社がどの機種を買うかについては明らかにされていませんが、多くは、すでに覚書などで合意したもののようです。
*11月9日
@横芝光町の「『成田空港の更なる機能強化』に関する町民アンケート」始まる
横芝光町の佐藤町長が表明していた「『成田空港の更なる機能強化』に関する町民アンケート」(2017年6月10日出来事参照)が始まりました。回答は返信用封筒に入れて今月13日(月)までに、投函するように求めています。
質問事項は大きく次の5項目となっています。
○「現在の成田空港とのかかわりについて」
○「成田空港の更なる機能強化案について」
○「成田空港の更なる機能強化案への期待と心配」
○「これからの横芝光町について」
○「横芝光町が発展していくために」
設問は全部で11問で、1世帯で1人が回答するように求めています。回答者の性別、年齢、家族構成、居住地区、職業、住居形態などを答えるようになっていますが、回答者を特定できるような項目は一切ないようです。この「成田空港の更なる機能強化案アンケート」には、説明資料として「成田空港の更なる機能強化案と横芝光町」と題する文書と、「騒音コンター図(50万回時)」が添付されています。町としては「今年中には結果を発表したい」としています。
【コメント】写真はB滑走路離陸機から見える横芝光町の南部地域です。第3滑走路が出来ると飛行コースがもっと川沿いになり、高度も200〜300m低くなり、騒音が激しくなります。
@昨年5月に羽田空港で起こった大韓航空機のエンジントラブルを航空機事故に認定
運輸安全委員会は昨日、昨年5月27日に羽田空港で起こった、大韓航空機のエンジントラブルについて、第1エンジンの第1段高圧タービンディスクが破損したが、そのままエンジンを動かしたことから、エンジンの異常振動が発生し、この振動により、エンジン内部に亀裂が発生し、この亀裂から漏れた燃料に引火して火災が発生した、との情報を発表しました。また、航空局は火災発生が確認されたことで、この件を重大インシデントから航空機事故に認定しました。
@KLM機落下したパネルの一部ボルトで誤部品が使用
運輸安全委員会は昨日、9月23日に起こったKLMオランダ航空機のパネル落下重大インシデントについて、このパネルを機体に固定するためのブラケットを止めていたボルトの一部に誤部品が使われていたこと、ボルトは機体に残されていたが、パネルにはこのボルトとスクリューが通り過ぎた穴が残されていた、とする情報を公開しました。
@韓国の平均往復航空券価格が3年間で24%も下落
今日の韓国紙「ハンギョレ(日本語版)」によりますと、世界旅行価格比較ホームページの「スカイスキャナー」の調べでは、韓国から海外への往復航空券の価格が、この3年間で平均24%下落した、とのことです。この下落率は世界35ヵ国中3番目に大きいものとなっています。原因は燃料の原油が安かったことと、 LCCなどの参入や、各社の路線拡大にある、としています。国別の下落率を見ますと、1位がペルー向けで43%となっています。なお、日本向けは10%だった、とのことです。
*11月8日
@成田到着の大韓航空機からゴム部品が脱落
今日のNHKニュースによりますと、昨日午後9時前に、仁川から成田空港に到着した大韓航空705便・B777型機の到着後点検で、主翼に取り付けられているゴム製部品がなくなっていることが分かりました。 NAAでは滑走路を点検しましたが、部品は見つかりませんでした。飛行中に落下したものと見られています。部品は長さ1m、直径4cm、重さ300gとのことです。なお、同機は今日午前、「運航に支障がない」として韓国に向け出発しました。落下した部品はホコリが翼に入るのを防ぐためのもの、とのことです。
@「3代目スカイライナー」累計乗客が2500万人を突破
京成電鉄は1日、2010年7月に成田スカイアクセス開業と同時に導入された「3代目スカイライナー」の累計乗客が2500万人を突破した、と発表しました。同日、記念式典を成田空港駅で行いました。「3代目スカイライナー」は在来線では国内最速の時速160Kmで運行し、成田空港と日暮里を36分で結んでいます。
@「航空機トラブルを少なくするには整備士の待遇改善が必要」と杉江氏
昨日の東京新聞によりますと、航空機のトラブルで整備士が原因のトラブルは2014年度が86件、2015年度が93件、2016年度が119件と3年連続して増えていますが、部品落下トラブルへの対策は整備の徹底が第一とされています。航空評論家の杉江弘さんは、トラブルが増えているのは整備士不足がその原因とし、「格安航空会社( LCC )の拡大で世界の航空機は増えたが、整備士の人数は間に合っていない。航空料金を下げるため、整備士の処遇にもしわ寄せが及んでいる。落下物防止のための整備強化には、整備士の待遇改善が欠かせない」と話しています。
【コメント】これを可能にするには、安全よりも利益追求を最優先にする航空会社幹部の姿勢を正す必要があるのではないでしょうか。
*11月7日
@成田空港10月国際貨物取卸量が18ヶ月ぶりの前年同月比マイナスに
東京税関が今日発表した、「成田空港10月分の貨物取扱量」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)19ヶ月連続プラスの1.3%増となりました。この内、積込量は19ヶ月連続プラスの4.4%増、輸出量は8.1%増となっており、取卸量は1.4%減と18ヶ月ぶりのマイナス、輸入量は1.0%増となっています。
【コメント】この所、好調が続いていた国際線貨物取扱量ですが、徐々に下降しているようです。
@4日深夜の「カーフュー弾力的運用」72例目の理由はバードストライクのため
5日の出来事に載せた、4日深夜に発生した「カーフュー弾力的運用」72例目の理由ですが、 NAAに問い合わせしました。それによりますと、「滑走路の閉鎖は着陸したバニラ・エア機の到着後点検で、バードストライクの痕跡があったため、安全確認のための滑走路閉鎖だった」とのことです。
@財務省が金密輸対策を強化へ
財務省は金の密輸が頻発していることから、来年以降に入国の際の税関にゲート型の金属探知器を設置します。現在は出国の際には、刃物などを検知するために金属探知器が設置されていますが、入国ゲートには設置されていません。また、今年7月のバニラ機トイレ裏に金塊が隠されていたことなどを受けて、航空会社と提携して機内の検査を徹底することにしています。また、発覚した場合の罰則も強化する、とのことです。
【コメント】 LCCは到着から出発までの時間が短いのですが、どのようにして「徹底検査」を行うのでしょうか。また、バニラ機の事件の犯人は未だ捕まっていないのでしょうか。
@「2017年度JCSI第4回調査」の「顧客満足度」で日本航空が1位に
今日発表された日本生産性本部サービス産業生産性協議会 の行った「2017年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第4回調査結果」によりますと、国際航空部門の「顧客期待」で全日空と日本航空が同率1位、シンガポール航空が3位となり、「知覚品質」では日本航空が1位、全日空が2位、シンガポール航空が3位、「知覚価値」ではシンガポール航空が1位、全日空が2位、日本航空が3位、「顧客満足度」では日本航空が1位、全日空が2位、シンガポール航空が3位、「推奨意向」では全日空が1位、日本航空が2位、シンガポール航空が3位、「ロイヤルティ(再利用意向)」では日本航空が1位、全日空が2位、シンガポール航空が3位となりました。
@全日空がミャンマーで設立した合弁会社を10月末で精算へ
今日の日本経済新聞によりますと、全日空がミャンマーでの国際線運航を目指して現地財閥と設立した「アジアンブルー」を、10月末で精算したことが明らかになりました。計画通りに事業を拡大できなかった、とのことです。全日空が現在運航している成田=ヤンゴン線は引き続き運航します。
@世界の航空旅客数は今年最低の伸び率に、IATA
国際航空運送協会(IATA)の発表によりますと、9月の世界航空旅客数は前年同月比5.7%増となりましたが、この伸び率は今年の最低を記録しました。これは、主に、カリブ海を襲った大型ハリケーンの影響による、としています。しかし、今後の見通しでも伸び率は鈍化し、年率で約6%の伸び率にとどまる、としています。
*11月6日
@日本航空がパース線を開設か、現地紙報道
今日の「Traicy」によりますと、オーストラリア・パースの現地紙「Parthnow」は、日本航空が東京=パース線開設を11月にも発表する、との記事を掲載したとのことです。機材はB787-9型機を使い、所要時間は最短で14時間35分となります。
【コメント】「東京」が成田空港を指すのか羽田空港を指すのかは分かりません。成田=パース線はカンタス航空が運航し、日本航空が共同運航としていましたが、2011年に撤退しています。なお、日本航空の大西会長は2015年12月9日に「パース線開設を検討している」と述べていました。
@今後、成田空港で増えてくるA350型機
1日に成田空港に行ったところ、フィンエアのA350-900型機が出発するところでした。A350型機が初めて成田空港にお目見えしたのは、ベトナム航空が運航したものでした。先日は、デルタ航空のA350型機が撤退したB747-400型機に代わって投入されました。2019年には日本航空への引渡が始まる予定ですので、そうなると、成田空港でも何時でも見られることになりそうです。A350型機の外観上の特徴は、写真にあるような主翼先端についているウイングレッドの優美な曲線ではないでしょうか。真横から見ると余り分からないのですが、斜め後ろから見るとその曲線が良く分かります。正面から見ると操縦室の窓が特徴的ですね。
@日本貨物航空の第2四半期は収支トントン
日本郵船が先月31日に発表した2017年度第2四半期決算によりますと、子会社の日本貨物航空は売上高が前年同期比22.5%増の471億円となり、経常損益が前年同期の34億円赤字から、収支均衡となりました。
【コメント】この所、航空貨物の需要が好調のようです。これが続くと良いのですが。
@ボンバルディア社がCシリーズ61機受注で購入意向書を締結
ボンバルディア社は現地時間2日、欧州の顧客からCシリーズ61機の購入意向書(LoI)を締結した、と発表しました。確定が31機、オプションが30機とのことです。
*11月5日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」72例目が発生
昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」72例目が発生しました。
・72例目 新千歳発成田行きのジェットスター ・J 120便・A320型機が、前便で成田空港の滑走路閉鎖と言う管制制限のための玉突き遅延で、午後11時1分、A滑走路に着陸したものです。
【コメント】管制制限の理由は書いてありません。トラブルによる滑走路閉鎖はなかったようですので、米国・大統領補佐官帰国便への配慮でしょうか?
@ UA 機主脚から煙り、誘導路上で立ち往生
今日午前9時10分頃、グアム発成田行きのユナイテッド航空828便・B777型機が着陸後、右の主脚付近から煙が上がっているのを管制官が見つけました。同機は誘導路上で動けなくなり、約20分間立ち往生しました。着陸の際に高温になったブレーキに、漏れたオイルがかかって、煙がでたものと見られています。乗客・乗員にケガなどはありませんでした。
@「Spring Japan」機が「運航乗務員の定められた乗務時間を超えた為」大幅遅延
「Spring Japan」は昨日の広島発成田行きの624便を、「運航乗務員の定められた乗務時間を超えた為」として、今日の10時25分広島発に変更しました。予定よりも14時間50分遅れとなりました。
【コメント】運航乗務員の確保が難しいのが原因と思われます。先日のエアドゥと同じですね(1日の出来事参照)。両社とも機種はB737型機ですね。
*11月4日
@資料室の「成田空港に乗り入れているLCC」にエアソウルを追加しました。
@日本航空の大島執行役員が更なる LCC との提携を否定
現地時間3日の「FlightGlobal」によりますと、日本航空の大島秀樹氏は同紙の取材に答え、この所積極的に進めている航空連合を跨いだ業務提携について「ワンワールドメンバーを傷つけることがなければ、どんな提携も出来る」と述べました。また、そのメリットについて「路線のスケジュールを調整することは出来ないが、お互いの乗客が他のネットワークを利用でき、お互いの利益になる」と述べました。さらに、 ジェットスター ・Jとベト・ジェット以外のLCCとの提携の可能性についてはこれを否定し「ベト・ジェットとの提携はビジネス旅行者向けプレミアムサービスと限られた路線についての提携であり、ジェットスター ・J は成田空港から日本各地への乗継で力を発揮してくれている」と述べました。
@エアーズロックへの登頂は2019年10月26日に禁止へ
1日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、オーストラリア環境・エネルギー省によりますと現地時間1日、オーストラリアの主要な観光地の一つである、ウルル(エアーズロック)への登頂を2019年10月26日に禁止とすることが決まった、とのことです。ウルルは原住民アボリジニの聖地であることから禁止が検討されていました。この所、日本人は年間約2万人が訪れているそうです。頂上の標高は863mになります。
写真は1995年に訪れた、朝日に輝くエアーズロックです。
*11月3日
@佐賀発成田行きの「Spring Japan」機が機体トラブルで欠航
今日の佐賀新聞によりますと、昨日午後2時40分に出発予定だった佐賀発成田行きの「Spring Japan」702便・B737-800型機が機材トラブルのために、今日午前9時発に変更になりました。同社のサイトでも、どのようなトラブルかは書いてありません。
@全日空機が離陸後トラブルで広州空港に引き返す
現地時間2日午後3時過ぎ、中国・広州発羽田行きの全日空924便が、離陸後まもなく「機内にモヤのようなものが発生した」として広州空港に引き返し、無事着陸しました。乗客・乗員にケガはないとのことです。同便は欠航となりました。
@ピーチが15日から支払手数料の値上げへ
ピーチ・アビエーションは昨年3月に引き続き、今月15日より支払手数料を値上げする、と発表しました。1人1区間当たり、クレジットカード、銀聯カード、Alipay(アリペイ)での支払いは540円、コンビニ、ATM、インターネットバンキングでの支払いは650円と全て100円の値上げになります。
@全日空と日本航空が好調な第2四半期決算発表
全日空は2日、日本航空は先月31日に第2四半期の決算を発表しました。共に好調な決算となっています。主な項目を下表にまとめてみました。特に、全日空の純利益が前年同期比で2倍以上になっていることです。これは、ピーチ・アビエーションを連結子会社としたことによる、とのことです。しかし、この数字から言うと、「純利益通期見通し」はずいぶん控えめになっているようです。両社共に、国際線のビジネス需要が好調の原因、との事です。国内線は利用者は増えているものの、競争の激化で単価が下落している、とのことです。
項目
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営業利益
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経常利益
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売上げ高
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売上額
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純利益
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有利子負債額
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国際線L/F
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国内線L/F
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純利益通期見通し
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全日空
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28.5%増
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35.1%増
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11.3%増
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9850億円
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1183億円(106.1%増)
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8438億円
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75.8%
(0.1P増) |
68.2%
(3.6P増) |
1320億円
( 70億円増) |
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日本航空
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7.2%増
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8.8%増
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6.2%増
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6923億円
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779億円( 9.2%増)
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1029億円
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81.1%
(1.0P増) |
72.0%
(4.0P増) |
1210億円
(130億円増) |
*11月2日
@運が良ければ、旅客型ジャンボ機が見られます
先月31日の出来事で「成田空港のB747-400型機を使った旅客便はなくなりました。今後は見られなくなりました。」と書いたばかりなのですが、昨日、第2ターミナルでエアソウル機の到着後に、大韓航空のB747型機がB滑走路に着陸してきました。てっきり貨物便と思ったのですが、胴体に窓があります。成田空港の公式サイトで検索したところ、これは、仁川発成田行きの703便でした。このように、機材繰りの関係などで、成田路線に使用されることもあるようです。
写真は昨日、B滑走路に着陸する同機です。
@福岡空港で日本航空機がバードストライクに遭う、36便に影響
今日正午頃、福岡発札幌行きの日本航空3513便・B737-800型機が、離陸した際にバードストライクに遭いました。このため、同機は福岡空港に引き返し、約50分後に無事着陸しました。点検したところ、左エンジンに鳥のものと見られる血痕が見つかりました。このトラブルで、同便が欠航となり、滑走路が約30分閉鎖されたため、3便が目的地を長崎空港や鹿児島空港に変更したほか、33便に最大55分の遅れが出ました。
@先月31日アシアナ航空機が関西空港で停止、オイルの減少で
先月31日午前11時40分頃、関西発ソウル行きのアシアナ航空・A330-300型機が離陸向け誘導路を移動中に、3個ある油圧系統の1系統でオイル量が減少したとの警告が出ました。このため、同機は離陸を取りやめ、誘導路上で停止し、牽引車で駐機場に移動しました。この間、約25分間滑走路が閉鎖されました。
@ 「MRJ の今年度受注の見通しはない」と三菱重工
三菱重工は先月31日の決算発表で、三菱リージョナルジェット(MRJ)について、設計変更がほぼ終了し、この変更に基づいた部品の製造を先月中旬から始め、試験飛行を行う新しい機体に取り付け始めたことを明らかにしました。また、今年度の受注について、今年度中の見込みはないことを明らかにする一方、現在の受注数についてキャンセルや機種変更などはない、としています。
@ 「ANAグループ9月実績」は旅客数で国際線が約10%増、国内線が微増
全日空が今日発表した「9月ANAグループ実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)10.1%増の79万3082人、利用率は1.4ポイント増の76.6%となりました。
一方、国内線旅客数は0.8%増の350万464人となり、利用率は3.0ポイント増の71.5%となりました。この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が2.1ポイント増の61.7%、成田=大阪線が7.5ポイント減の81.3%、成田=福岡線が7.5ポイント増の64.0%、成田=那覇線が1.3ポイント減の51.5%、成田=仙台線が6.3ポイント増の63.8%、成田=新潟線が19.5ポイント増の65.0%、成田=中部線が8.4ポイント減の67.3%となっています。
運航実績は国際線では欠航率が±ゼロの0.1%、出発遅延率が1.9ポイント改善の14.0%、到着遅延率が2.3ポイント改善の15.6%、国内線では欠航率が1.4ポイント悪化の2.4%、出発遅延率が0.7ポイント改善の11.7%、到着遅延率が1.1ポイント改善の14.8%となっています。
*11月1日
@10月のアクセスウは22,207回でした。
@「過去の出来事」のリンク切れを修正しました
先日、下段の「過去の出来事」を分割した際に、月別のリンクがおかしくなってつながらなくなっていました。昨日、リンクを修正し、つながるようにしましたが、「2009年以前の出来事」ページのリンク修正は今しばらくお待ち下さい。
@今日、エアソウルの到着を見ました
今日、成田空港に行ったところ、昨日就航したエアソウルの到着を見ましたので、写真を載せておきます。なかなかシックなデザインで私としては気に入りました。この機体は最近まで親会社のアシアナ航空で使用していたもののようで、「Flightradar24」ではアシアナ塗装で載っていました。
@中国人同士の大げんかで、全日空機が大幅遅れに
今日のエキサイトニュースによりますと、先月30日に成田から武漢に向かった全日空937便で乗客の中国人同士が大げんかになり、出発が大幅に遅れた出来事があった、とのことです。原因は一組の中国人グループが持ち込んだ手荷物が、自分たちの座席上の棚に入りきらず、通路を挟んだ席の棚に上げたことにあったそうです。後から来た、この席の乗客が棚の荷物を引っ張り出して、通路に置いたことから大げんかになったそうです。元々、この便は台風の影響で出発が遅れた上に、この騒動ため3時間遅れで出発しました。
@エアドゥがパイロットの退職で今月に34便を運休へ
エアドゥは昨日、B737型機の機長が2人退職したことにより、運航乗務員のやり繰りがつかなくなった事から34便を運休すると発表しました。運休するのは今月の新千歳=羽田線で16便、新千歳=仙台線で18便になる、とのことです。