2017年11月後半の出来事
*11月30日
@成田空港の伸び率に陰り、10月運用状況
成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「10月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)2%増となり10月としての過去最高を記録し、この内、国際線発着回数は2%増10月としての過去最高を記録し、国内線発着回数は3%増と10月としての過去最高を記録しました。
総旅客数は3%増で10月としての過去最高を記録し、国際線旅客数が3%増と10月としての過去最高を記録し、この内、外国人旅客数は11%増と10月としての過去最高を記録し、日本人旅客数は2%減となりました。国内線旅客数は1%増と10月としての過去最高を記録しました。
総国際線貨物量は1%増、この内、積込量は4%増で輸出量は8%増、また、取卸量は1%減で輸入量は1%増となっています。
給油量は5%減でした。
【コメント】このところ、成田空港の運用状況にも伸び率に陰りが見えています。総発着回数もこの数ヶ月伸び率が2〜3%台が続き、総旅客数も1〜3%台になっています。国際線の外国人旅客数は4ヶ月ぶりに二桁台になりましたが、日本人旅客数は今年に入って初めてのマイナスを記録しています。
@ NAA が混雑する第3ターミナルの機能強化を2019年末までに
成田国際空港株式会社(NAA)は今日、混雑が増している第3ターミナルの機能強化計画を公表しました。第1点目は現在は到着した旅客が最終的には出発ロビーに出てくることになっていますが、これを、1階に新たな到着ロビーを新設し、出発旅客と交錯しないようにします。これを2019年夏までに完成させる予定です。第2点目はより高度な安全検査機器(スマートセキュリティ)を2019年末までに導入します。第3点目は現在保安検査員が手作業で行っている受託手荷物の安全検査も、手荷物運搬システムと保安検査機器を一体化し、手荷物が自動で移動中に検査する「インラインスクリーニングシステム」を2019年末までに導入します。第2・第3の導入で待ち時間がなく安全でスムースな体制を構築する、としています。
@「Spring Japan」がパイロット10人を乗務停止とし、再訓練実施
「Spring Japan」は先月までの半年間に、安全上のトラブルなどを理由に、所属するパイロットの20%にあたる10人を乗務停止しにしたことを明らかにしました。トラブルの内容は今年5月に成田に向け離陸しようとした際に、離陸に必要なフラップ(揚力装置)の準備が出来てないまま離陸しようとした件や、先月には成田から新千歳空港に向かう際に、飛行計画に間違いがあることに気付かず離陸した件などがある、とのことです。10人の内、8人は再訓練を受けている、とのことです。今の所、運航への支障はない、とのことです。この件に関して国土交通省は会社側の安全管理にも問題がある、として、再発防止を求めています。「Spring Japan」は今日、この件についての「お詫び」をホームページに掲載しています。
@2016年のバードストライク件数は1,626 件、2年連続の減少
今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省のまとめた2016年のバードストライク数は全国の空港では前年比9.1%減の1,626 件となり、2年連続して減少しました。主な空港の発着回数1万回当たりの回数を見ますと、少ない順で、1位が中部空港の1.77回、2位が福岡空港の2.16回、3位が成田空港の2.28回、4位が那覇空港の2.77回、5位が関西空港の2.82回、6位が新千歳空港の3.05回、7位が羽田空港の4.06回、8位が大阪空港の5.24回となっています。
@ 「MRJ ミュージアム」と「あいち航空ミュージアム」がオープン
今日、「三菱リージョナルジェット(MRJ)ミュージアム」と「あいち航空ミュージアム」がオープンしました。このオープンを記念したかどうか分かりませんが、「 MRJ大好き」さんによりますと、名古屋空港の三菱重工専用駐機場には、全日空カラーに塗装された三菱リージョナルジェット(MRJ)5号機が置かれている、とのことです。この機体は地上試験に使われる予定、とのことで、実際に飛行することはないようです。エンジンにカバーが掛けられていることからエンジンも本物が取り付けられているのではないでしょうか。
@FAA が無人機と旅客機の衝突について懸念
今日のブルームバーグジャパンによりますと、米国連邦航空局(FAA)は現地時間28日、小型無人機(ドローン)と旅客機やビジネスジェット機が衝突した場合、深刻な被害を引きおこす可能性がある、との調査結果を発表しました。これによりますと、4〜8ポンド(1ポンド=約0.45Kg)ではあっても、エンジンやフロントガラスや翼に大きな損傷を引きおこす事もある、としています。
@アメリカン航空で来月17〜31日にパイロット不足で大量運休か
現地時間29日、米国のアメリカン航空で社内のシステムトラブルでパイロットに休暇を与えすぎ、12月17〜31日の約15000便でパイロットがいない事態となっていることが分かりました。これにより、稼ぎ時のクリスマス休暇に大量欠航が出る恐れがあります。会社側は通常の1.5倍の時間給を条件に休暇を取り消すように求めている、とのことです。
*11月29日
@成田空港活用協議会が活動の5年間延長を決める
成田空港を活用して千葉県経済の活性化を目指す「成田空港活用協議会」は27日臨時総会を開催しました。この総会で、今年度で活動を終了する予定を変更し、2020年度まで活動を続けることを決定しました。2018年度の具体的活動については今後検討していく、とのことです。
@品川区議会厚生委員会が視覚障害者の新飛行ルート請願を採択
今日の毎日新聞によりますと、品川区議会厚生委員会は昨日、同区視覚障害者福祉協会から出された、「羽田空港新飛行ルートで視覚障害者の外出に支障が出ない対策を求める請願」を全会一致で採択しました。同協会会長の寺島氏は「騒音で周囲の音がかき消されると、私たちは足がすくんでしまう。ガイドヘルパーをお願いできる時間帯を長くしたり、誘導ブロックを増やすなどの対策をお願いしたい」と訴えました。
@シンガポール発の UA 機が乱気流で成田空港に臨時着陸
昨日午後4時半頃、成田空港に、シンガポール発サンフランシスコ行きのユナイテッド航空2便・B787型機から「乱気流に遭い、けが人が出たので、成田空港に緊急着陸したい」と連絡がありました。同機は約1時間後に無事着陸しました。米国籍の50代女性客室乗務員が足首をねんざし、肩を打撲した、とのことで病院に搬送されました。乱気流に遭遇したのは離陸後約1時間のことで、日本の領空ではありませんでした。
@那覇行きの香港航空機がタイヤトラブルで緊急着陸
昨日午後2時35分頃、香港発那覇行きの香港航空658便・A330型機から那覇空港に「タイヤがパンクしている可能性がある」との連絡が入りました。同機は約1時間後に通常通り着陸し、機体損傷などはありませんでした。このトラブルで滑走路が約13分間閉鎖され、8便に最大13分の遅れが出ました。
*11月28日
@資料室の「落下物事故とは」のページに、25日のアメリカン航空機の部品脱落を追加しました。
@都心飛行ルートに反対する住民グループが合同集会
今日のNHKニュースによりますと、昨夜、羽田空港新都心飛行ルートに反対する住民グループが、参議院議員会館で合同集会を開きました。集会には品川区や港区、江戸川区などの約50人が参加しました。集会では大阪で9月に起こったKLMオランダ航空期からの落下物が自動車に当たり、自動車が破損した例などを挙げて、「新飛行ルートでも同じような事故の危険性があきらかになった」「騒音の実態について住民の理解が進まないまま計画だけが進められている」などと懸念の声が相次ぎました。
@機内で暴れ、客室乗務員2人にケガを負わせた70歳の男を逮捕
警視庁は昨日、去る8月に日本航空の客室乗務員にケガを負わせた埼玉県在住の70際の男を、航空法違反などの疑いで逮捕しました。男は青森から羽田空港に到着した日本航空機が着陸し、誘導路を移動中に大声で騒ぎ、注意した客室乗務員2人を蹴るなどして、全治2〜3週間の傷を負わせた、とのことです。男は当時酒に酔っていた、とのことです。
@バニラの10月搭乗率は国際線が5.0ポイント増、国内線が5.3ポイント減
バニラ・エアが昨日発表した「10月輸送・運航実績」によりますと、国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)15.1%増の10万4677人、搭乗率が5.0ポイント増の87.3%となりました。一方、国内線では旅客数が46.3%増の12万1054人、搭乗率が5.3ポイント減の84.7%となっています。
運航実績は国際線で欠航率が0.6ポイント悪化の1.6%、定時出発遅延率が6.8ポイント悪化の23.2%となり、一方、国内線では欠航率が2.5ポイント悪化の3.3%、定時出発遅延率が5.3ポイント悪化の19.6%となっています。
@日航とアエロフロートが包括的業務提携で合意
日本航空とアエロフロート・ロシア航空は昨日、包括的業務提携の覚書を取り交わしました。2018年度以降に日本航空の成田=モスクワ線と日本の国内線、アエロフロート航空のモスクワ=成田線とモスクワ発着のロシア国内線で、共同運航を始める予定です。日本航空はワンワールドでアエロフロート航空はスカイチームと世界的な航空連合を跨いだ提携になります。
@ニュージーランド航空機がブリスベン空港進入時に安全高度を下回る
現地時間27日の「FlightGlobal(英文)」によりますと、オーストラリア航空安全局(ATSB)は、11月18日にブリスベン空港に着陸しようとしたニュージーランド航空・B777-300ER型機が最小安全高度の3000フイートへの降下中に、これを超えて2500フイートまで降下したトラブルを航空機事故(日本では重大インシデントのことか)と認定しました。パイロットがこれに気付きましたが、さらに、2000フイートまで降下した、とのことで、データを分析し、2018年4月までに報告書を提出する、とのことです。
*11月27日
@ティーウェイ航空が成田=仁川線を年末から季節増便
ティーウェイ航空は24日、成田=仁川線を季節増便する、と発表しました。12月29日〜3月3日(12月31日と1月5日を除く)までの毎日と、3月10日など3月中は8日間、さらに4月3日に1便増便します。この増便該当日は同路線が1日3往復となります。
【コメント】同航空は同じ期間に仁川=成田=グアム間にチャーター便を運航することにしており、この関係による増便と思われます。グアムへの日本人需要を取り込むのが目的でしょうか。
@「Spring Japan」が成田=新千歳線を明日から来月6日まで運休
「Spring Japan」はお知らせで、成田=新千歳線を明日の28日から来月6日まで運休とすることを告知しています。理由として「弊社では降雪時の除雪手順見直しに時間を要している為、11/28〜12/6までの期間、新千歳線を運休させていただきます」となっています。
【コメント】理由が分かりませんね。どういう事なのでしょうか? 同航空は昨年8月にこの路線に就航していますので、昨冬期の降雪も経験していると思うのです。同路線は昨日と今日も欠航となっていますが、理由は「新千歳空港の降雪予報のため」となっており、「変だな」とは思っていたのですが。
@芝山町町長選で相川氏が6選
昨日、行われた芝山町町長選挙で現職の相川勝重氏が当選しました。これで、6期目に入ることになります。
@バリ島のアグン山噴火で、デンパサール空港が閉鎖
インドネシア・バリ島のアグン山の噴火活動が活発化したことを受けて、バリ島の国際空港当局は現地時間27日朝、デンパサール国際空港を閉鎖しました。閉鎖期間は当面、28日朝まで、としています。
*11月26日
@アメリカン航空機からゴム製部品脱落
成田国際空港株式会社(NAA)は、昨日午後5時前に成田空港に到着した、ロサンゼルス発成田行きのアメリカン航空169便・B777-200型機の到着後点検で、主翼のゴムで出来ている、重さ約300gのフラップ保護材が脱落していることが判明した、と発表しました。 NAAでは滑走路を14分間閉鎖し点検しましたが、部品は見つかりませんでした。飛行中に脱落したものと見られます。
@千葉県が「平成28年度年報」を公表
千葉県のホームページに「平成28年度 成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書」が掲載されました。
【コメント】内容を検討して、後日、私なりの分析を載せたいと思っています。
@秋田空港ターミナルが全面的な停電、10便が欠航に
今日午前4時頃、秋田空港で停電が発生しました。滑走路灯や管制施設に停電はありませんでしたが、ターミナル内は全面的に停電し、非常用電源も作動せず、チェックインカウンターなどの設備が稼働しませんでした。停電は8時10分頃復旧しましたが、この影響で10便が欠航しました。原因は落雷と見られています。
*11月25日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」76例目が発生
昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」76例目が発生しました。
・76例目 新千歳発成田行きのジェットスター ・J 120便・A320型機が、新千歳空港の管制無線トラブル(下記の記事参照)のために出発が遅れ、午後11時32分にB滑走路に着陸したものです。
@昨夜、北海道と東北の一部で航空機と管制官の交信が出来ず、22便が欠航に
昨日午後8時頃、北海道や東北地方の一部を管轄する札幌航空交通管制部で、航空機と管制官が交信する無線設備にトラブルが発生し、無線通信が出来なくなりました。このため、この管制部が受け持つ管制空域で、約1時間半にわたって航空機の飛行が制限されました。このトラブルの影響で22便が欠航となり、機材繰りの関係で今日も欠航便が出ました。国土交通省によりますと、原因は無線施設に電力を供給する装置が故障し、故障の際にバックアップとして電力を供給するバッテリーも正常に作動しなかった、とのことです。全国に四つある管制空域の、一つの航空交通管制空域で無線交信が出来なくなることは、極めて異例、とのことです。このトラブルで新千歳空港では、出発予定便が欠航したため空港内で一夜を明かす人が多数出ました。
【コメント】非常に危ない状態だったようですね。このようなトラブルの際に、交信できない航空機に待機や引き返しを指示するなどの措置はどのように行うのでしょうか。
*11月24日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」74・75例目が発生
昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」74・75例目が発生しました。
・74例目 成田発アンカレッジ行きの日本貨物航空168便 ・B747-400型機が、前便で上海空港の滑走路補修工事のため、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のために、午後11時22分にA滑走路から離陸したものです。
・75例目 成田発アンカレッジ行きのユナイッテド・パーセル・サービス(UPS)109便・B767型機が、前便で上海空港の滑走路補修工事のため、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のために、午後11時35分にA滑走路から離陸したものです。
*11月23日
@LOTポーランド航空が3月31日から成田=ワルシャワ線を増便
昨日のトラベルビジョンによりますと、LOTポーランド航空はこのほど、来年3月31日から、現在週4便で運航している成田=ワルシャワ線を、週5便に増便することを明らかにしました。日曜日に成田発着する便を新たに設けます。写真は第1ターミナル前の駐機場で移動準備中のLOTポーランド航空・B787型機です。
@日本航空の10月利用率は国際線が82.3%、国内線が76.6%と好調
日本航空が昨日発表した「JALグループ10月マンスリーレポート」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)5.4%増の73万1701人となり、利用率は2.6ポイント増の82.3%となっています。
一方、国内線旅客数は1.8%増の302万9237人、利用率は1.9ポイント増の76.6%でした。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が1.0ポイント減の81.7%、成田=札幌線が4.7ポイント減の52.8%、成田=名古屋線が4.4ポイント増の77.4%、成田=福岡線が0.1ポイント増の48.8%となっています。
また、運航状況では、欠航率が国際線で0.1ポイント改善の0.0%、国内線で1.4ポイント悪化の2.3%となり、定時出発遅延率は国際線で3.6ポイント悪化の12.0%、国内線では4.7ポイント悪化の11.1%となっています。
*11月22日
@「成田空港の運用時間拡大案の白紙撤回を求める署名」にご協力をお願いいたします。
本会も参加している「成田空港運用時間拡大に反対する連絡会準備会」は「運用時間拡大に反対する署名」を進めてまいりましたが、成田国際空港株式会社(NAA)は「見直し案」を提案した際に、これが、「静穏な時間を6時間確保する画期的な案」と主張しています。しかし、新たに始まった住民への説明会でも、騒音下住民はこの提案が「ごまかしであり、到底認められない」としています。また、関係学会では「睡眠時間が6時間未満では、身体的に大きな影響が出る」との調査結果が数多く出ています。
そこで、準備会では新たな「成田空港運用時間拡大計画の白紙撤回を求める署名」を始める事にいたしました。
成田空港周辺だけではなく、この署名の趣旨に賛同していただける方のお力をいただければ、幸いに思います。リンク先に署名用紙を「 PDF 」形式で添付しました。賛同の署名をいただける方は下記まで、送って下さい。
286-0111 成田市三里塚214-2(成田平和塔内)成田空港運用時間拡大計画の白紙撤回を求める連絡準備会
@芝山町長選は相川氏と勝又氏の一騎打ちに
今日の千葉日報(電子版)によりますと、昨日告示された芝山町町長選挙には現職で6期目を目指す相川勝重氏と、元町議会議長の勝又勇氏が立候補しました。相川氏は「機能強化は4年前には想像もしていなかった政治課題だが、マイナス面を補って余りある恩恵をつかみ取れる。長くても腐敗もマンネリもなく良い政治だったと胸を張れる。今回の争点は一つ。機能強化とどう向き合うかだ」と支持を訴えました。一方、勝又氏は「空港がなければ今の町はないが、空港のおかげで人口が減った。(航空機の騒音対策強化は)新しい人間が新しく交渉しなければできない」とし、人口減対策には新たな団地建設などを訴えました。
@第1ターミナル通路に東京博物館のミニギャラリー
スリーエムジャパンは15日、 NAAと東京国立博物館と共催して、成田空港第1ターミナル1階と地下1階の鉄道改札口への2つの通路壁面を利用したミニギャラリーを設置した、と発表しました。東京国立博物館が所蔵する「見返り美人図」「富嶽三六景」などをフイルムで壁面に張り付けたものです。
@ MRJ にキャンセルの可能性濃厚
今日の日本経済新聞によりますと、三菱リージョナルジェット(MRJ)が最初のキャンセルの可能性が出てきたようです。オプションを含めた40機を発注している米国のイースタン航空が経営危機に陥り、スウィフト航空に買収されることになり、同航空は今後の機材計画の中にMRJへの言及をしていない、とのことです。このことから、キャンセルされる可能性が強いようです。
@A350-1000型機がESASとFAAから型式証明を取得
エアバスは現地時間21日、A350-1000型機が欧州航空安全庁(EASA)と米国連邦航空局(FAA)から型式証明を取得した、と発表しました。初飛行から1年未満での取得になります。
*11月21日
@新田原基地周辺住民が「新田原基地爆音訴訟原告団」を結成
今日の西日本新聞によりますと、19日、宮崎県にある航空自衛隊新田原基地の騒音対策を巡って国を相手取り、「爆音訴訟」の提起を計画している住民約120人が「新田原基地爆音訴訟原告団」を結成しました。昼間の一部と夜間の飛行差し止めを求めること、健康被害の損害額を1人当たり月額3万5千円と計算して、過去3年分と、状況が改善するまでの将来分も含めて要求する事を確認しました。共同代表に選ばれた岩元勝也さんは「けたたましい騒音の中での生活を余儀なくされている。もう我慢ができない。力を合わせて訴訟を勝ち抜き、静かで平和な町を取り返そう」と呼び掛けました。12月18日に宮崎地裁に提訴する予定です。
@全日空機が離陸し、上昇中にエンジンの燃料減少警告で引き返す
昨日午前10時15分頃、福岡発仙台行きの全日空1275便・B737-500型機が離陸して上昇中、左エンジンの燃料系の表示が通常より少なく表示されました。このため、同機は福岡空港に引き返し、無事着陸しました。全日空によりますと表示計器の不具合とのことです。
@スカイマークの10月欠航率は1.7ポイント悪化
スカイマークが今日発表した「10月運航実績」によりますと、欠航率は前年同月比(以下同じ)1.7ポイント悪化の2.7%、定時出発遅延率は1.1ポイント改善の9.4%となっています。
@リース会社「アヴァロン」がB737MAX型機ファミリー75機を発注
航空機リース会社の「アヴァロン」が現地時間19日、B737MAX8型機55機、B737MAX10型機20機を確定発注しました。また、B737MAX8型機20機の購入権(オプション)も設定しています。
@カザフスタンの「スキャット・エア」がB737MAX8型機6機を発注
ボーイング社は現地時間16日、カザフスタンのスキャット・エアとB737MAX8型機を6機購入の契約を結んだ、と発表しました。この契約には5機のオプションも含まれる、とのことです。
*11月20日
@10月の成田空港貿易額は輸出が21.4%増、輸入が14.7%増に
東京税関が今日発表した「10月分成田空港貿易概況(速報)」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)21.4%増9545億3500万円となり、輸入額は14.7%増の1兆1870億3900万円となりました。
@エアカランが2019年6月から成田線にA330-900neo型機を投入の予定
エアカランは17日、今後受領を予定しているA330-900neo型機を、2019年6月から日本路線に投入する事を明らかにしました。
@ MRJ の型式証明試験飛行を年明けにも始める方向で調整
今日の中日新聞によりますと、国土交通省と三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)の型式証明飛行試験を年明けにも始める方向で調整中、とのことです。現在米国で4機を使って行われている「社内飛行試験」は9月段階で1200時間に達した、とのことです。型式証明試験飛行は米国のモーゼスレイク・フライトテスト・センターで、国土交通省のパイロットなどが行います。また、最大の受注先である米国の連邦航空局(FAA)も近く型式証明飛行試験を始める予定、とのことです。
@タジキスタンのサモン・エアがB787-8型機1機発注の覚書締結
タジキスタンのサモン・エアは現地時間15日、エアバスとB787-8型機1機を発注する覚書を締結しました。受領は2018年第1四半期となる予定です。
*11月19日
@ NAA から「第43回騒音対策委員会議事録」が届きました
昨日、成田国際空港株式会社(NAA)から、3月24日に開催された第43回成田国際空港騒音対策委員会の「議事録」が届きました。成田空港サーバー資料室の「騒音対策委員会関係」のページに載っている「第43回騒音対策委員会での本会の質問と回答」の内、長文のために、「回答」部分のみを、議事録に載っているものと置き換えます。
@アリタリア航空が来年夏季ダイヤから成田=ミラノ線を毎日運航へ
今日の「日刊トラベルビジョン」によりますとアリタリア・イタリア航空の就航70周年記念式典で、アジア太平洋地区統括支社長は今冬季ダイヤで週5便に減便している成田=ミラノ線について、「来年夏季ダイヤでは週7便に戻し、年間通じて週7便にしたい」と述べました。そして、「日本路線は東京に集中したい。羽田空港枠がとれれば、路線を開設し、ビジネス客を獲得したい」と述べました。なお、日本路線は好調に推移し、約8割は日本人、とのことです。
@芝山中学校で「空港の仕事を知る講座」を開催
今日の産経新聞によりますと、昨日、芝山中学校で、1・2年生を対象とした「空港の仕事を知る講座」が開かれました。この講座は成田空港の南と東側に位置する同町や山武市や横芝光町や多古町が、「将来、小中学生が成田空港関連の仕事に就いてもらうことによって、人口が減少している地元に少しでも残ってもらおう」と計画したものです。今年9月から4町で順次開催しています。昨日はNAAの職員が成田空港の役割と将来像、航空管制や税関検査について説明し、さらに、バニラ・エアの整備士や客室乗務員がそれぞれの仕事について説明しました。今後、生徒らに職場体験や職場訪問をしてもらう予定です。
*11月18日
@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」73例目が発生
昨日深夜、2017年度「カーフュー弾力的運用」73例目が発生しました。
・73例目 成田発香港行きの日本貨物航空203便・B747-8F型機が、前便でのサンフランシスコ空港における悪天候(濃霧)のために、成田空港到着が遅れた玉突き遅延により、午後11時26分にB滑走路から離陸したものです。
@ NAA 関連会社の契約社員が逮捕され、謝罪のコメント
ネット上のフリマ内で商品販売を装い、携帯キャリア決済やクレジットカード決済を利用して、現金の購入を申し込んできた客に対して、現金の額面以上の現金の販売を繰り返し、法定利率の上限を超える利息を受け取った疑いで逮捕された容疑者は、成田国際空港株式会社(NAA)の関連会社「グリーンポート・エージェンシー」に勤務していた契約社員でした。同社は昨日、「契約社員の逮捕を厳粛に受け止め、関係者に深くおわびする」などとするコメントを発表しました。
@格安航空会社(LCC)の厳しい経営環境、利用率1%減で利益6億円減
少し古くなりますが、9月27日のマイナビニュースに載った「『出国税』の議論に先立つ懸念、ジェットスターの宮崎線で深まる"九州戦争"」の中で武藤康史はジェットスター ・Jの財務状況に触れています。それによりますと、2017年6月期決算では5億円の純利益と2年連続の黒字決算ですが、この内、営業外利益が3億円あり、安閑としていられる状況ではない、と述べています。平均利用率が1%下がると利益が6億円減るとのことです。
*11月17日
@米国大手3社が日本をスルーし、直行便を増やすのは当然のこと
今日の日本経済新聞に掲載された「日本の空はいらない 米航空、仁義なき中韓シフト」では、米国の航空大手3社が、日本、特に成田空港の乗り継ぎ便を減らして中国への直行便を増やし、ハブ機能も韓国の仁川空港に移している、と指摘しています。そして、中国の北京空港や韓国の仁川空港は規模やインフラの拡大を進めているのに対して、日本では羽田空港の増便計画や成田空港の第3滑走路などの建設が遅れている、とし「景気や為替動向に左右されやすい観光客頼みでは『日本の空』の将来図は描けない。米系航空会社の日本離れは、アジア太平洋に開かれた国家をめざす日本への警告でもある。」と結んでいます。
【コメント】日本経済の高度成長期はアジア周辺諸国の体制がまだ整備されていない時期でした。ところが、今は中国をはじめとする周辺諸国が着実に力をつけています。人口も国土も日本の何倍もありますから、航空旅客がこれらの国に移り、直行便も増えるのは当たり前の事です。今までと同じ方法(成田空港の第3滑走路建設のような規模拡大)で、これらと競おうとすることに無理があると思うのです。日本独自の空港の発展を考えなくてはならないのではないでしょうか。この記事の中で、触れていないことは、安倍政権が大企業を優遇する一方、大部分の国民の生活水準向上には全く力を入れていない、と言う事です。従って、大企業は優遇され、空前の大儲けをしているにもかかわらず、大部分の国民の生活は楽になりません。国の財政はゆがみ、借金まみれで、何時破綻してもおかしくありません。この点を修正して、国民が「生きていて良かった」と思える世の中にする中で、国民の経済活動を活性化し、国民が気楽に海外に出かけるようになれば、この需要を外国の航空会社とて、見逃すわけはないと思うのです。これらの点をどうするか考えなければならないのではないでしょうか。
@エアドゥが2月にも機長不足で26便を運休
エアドゥは昨日、来年2月にもB737型機の機長が不足することから26便を運休とする、と発表しました。今月にも36便を運休としましたが、機長の確保にメドがついていません、所有しているB767型機が重整備に入ることに伴い、B737型機の使用が多くなり、運航乗務員の配置が間に合わないことが原因としています。
@福井空港で落雷が原因と思われる穴が約30個出来る
昨日朝、福井空港の安全点検で滑走路に約30個の穴が開いており、「進入角確認灯」4個が消えているのが見つかりました。滑走路の補修作業を行い今日から再開する、とのことです。15日夕方から大気が不安定になり、断続的に雷も発生したことから、落雷によるものと見られています。なお、福井空港には定期便は就航していません。
@タイ航空がA380型機のエンジンを改修へ
昨日の「@タイランド」によりますと、タイ航空は現地時間14日、6機所有するA380型機のロールスロイス社製エンジンを改修するために、1機の運航を一時停止することを明らかにしました。ロールスロイス社のシンガポール工場で作業を行います。このエンジンについては9月にエールフランスの同型機が飛行中にエンジンが損傷し、カナダに緊急着陸する事故が起きています。写真はA滑走路に着陸するタイ航空のA380型機です。
@「CDBアビエーション」がA320neo型機90機を確定発注
エアバスは現地時間15日、ダブリンを拠点とする航空機リースファイナンス「CDBアビエーション」から、A320neo型機ファミリー90機の確定発注を受けたことを明らかにしました。
@セネガル航空がA330neo型機2機を発注の覚書締結
セネガル航空はドバイ航空ショーの会場で、エアバスとA330neo型機2機を購入する覚書を締結しました。
*11月16日
@ロシアのS7航空が来年4月29日から成田=イルクーツク線に就航
ロシアのS7航空は来年4月29日から成田=イルクーツク線に週2往復で就航することを明らかにしました。成田発着は木・日曜日となります。同航空は来年6月2日(土)から成田=ヴォシビルスク線にも就航を予定しています。写真はB滑走路に着陸するS7航空のA320型機です。
@10月の訪日外客数は21.5%増、出国日本人数は0.1%増
観光局が昨日発表した「10月訪日外客数・出国日本人数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)21.5%増の259万5200人と10月としての過去最高を記録しました。東アジアで、昨年9月にあった祝日が、10月になった事が影響している、とのことです。一方、出国日本人数は0.1%増の146万4000人でした。
@エアバスがA320neo型機ファミリーを450機受注
エアバスは現地時間15日、ウィズエア、フロンティア航空、ポラリスなどのLCC を傘下に置く、投資会社の「インディゴ・パートナーズ」とA320neo型機ファミリー430機を発注する覚書に調印した、と発表しました。総額は495億ドル(約5兆6000億円)となります。
@ボーイング社が「フライドバイ」からB737MAX型機225機を受注
ボーイング社は現地時間15日、アラブ首長国連邦のLCC「フライドバイ」から、B737MAX型機225機を購入する覚書を締結した、と発表しました。発注が175機、オプションが50機となっています。総額では270億ドル(約3兆円)となります。