2018年6月前半の出来事


*6月15日

@オーロラ航空が成田=ウラジオストック線の季節増便を延長
 昨日の「Traicy」によりますと、ロシアのオーロラ航空は6月3日から成田=ウラジオストック線を週1便季節増便しましたが、当初9月23日までとしていた増便期間を、10月21日までに延長する、と発表しています。

@ジェットスター・J がパイロット訓練で「CAE」と6年の業務提携
 ジェットスター・Jは昨日、カナダ東部時間13日にカナダの操縦士訓練ソリューションを設計・提供する「CAE 」と運航乗務員訓練を移管する、6年間の提携契約を結びました。この夏からは羽田にある「JAL CAE FLIGHT TRAINING(JCFT)」訓練センターで、A320型機のフライトシミュレーターを使った訓練を開始する予定です。同航空は今まで、マレーシアや韓国にある訓練施設で訓練を行っていました。

@三菱航空機会社が MRJ 70型機の市場投入を2022年目標に
 13日の朝日新聞によりますと、三菱重工は米国向けにMRJ 70型機の市場投入を2022年に行う方針を固めた、と報じています。

@「ファンボローエアショーに参加するのはおそらくANA塗装機」とブラジル誌
 現地時間14日のブラジル誌「エアロフラップ(ポルトガル語)」によりますと、「三菱はファンボローエアショーでMRJ 90型機の演示飛行を計画している。参加するのは、おそらく、昨年のパリエアショーで静的展示をされた、ANA塗装の機体で、この機体には完全な座席を備えている」と報じています。

@世界的に深刻なパイロット不足、航空業界の見通しも不透明
 13日の「REUTERS(日本語版)」によりますと、世界航空会社のパイロット不足は深刻の度合いを深めているようです。パイロットがいないため、運航できずに地上に置かれている旅客機が増えてきているとのことです。また、パイロットの賃上げ要求が世界各地で頻発しており、これが、航空会社の経営を圧迫している、とのことです。
【コメント】このパイロット不足が続くとすると、発注している旅客機をキャンセルしたり、納期を遅らす航空会社が出てくるのではないでしょうか。そうなると、航空機メーカーの経営も悪化することになり、航空需要の伸びも鈍化することになります。このようなことになれば、“希望的見通し”で造られている成田空港機能強化計画も、見直さざるを得なくなるのではないでしょうか。


*6月14日

「成田空港の更なる機能強化 環境影響評価準備書に対する私の意見書」を、「成田空港機能強化についての資料とリンク集」に載せました。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」9例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」9例目が発生しました。
・9例目 チンタオ発成田行きの全日空928便・B767-300型機が、チンタオ空港の悪天候のために出発が遅れ、午後11時53分にB滑走路北側から着陸したものです。

@台湾の「マンダリン航空」が成田=台中線に今日から就航
 チャイナエアラインの小会社である「マンダリン航空」が今日から、成田=台中線に就航しました。1日1便で、7月13日までは定期チャーター便ですが、その後は定期便として運航する予定です。機材はE190型機を使います。今日の到着初便は午前11時35分に到着しました。成田空港から台中への路線は初めてとなります。

@成田空港オリジナルの「空水」が2018年モンドセレクション最高金賞を受賞
  NAAの子会社である「株式会社グリーンポート・エージェンシー(GPA)」が、成田空港限定で発売しているミネラルウオーター「空水」が2018年モンドセレクション最高金賞および国際優秀品質賞を同時受賞しました。

@ジェットスター・J の累計搭乗者数が2500万人を達成
 ジェットスター・ ジャパンは今日、13日に就航開始からの累計搭乗者数が2500万人を突破した、と発表しました。2012年7月から約6年での2500万人突破となり、国内LCC としては最速の到達となります。明日から記念セールを行う、とのことです。


*6月13日

@持ち主不明の建設用地取得に、6日成立の「特別措置法」使う方針
 昨日の千葉日報(有料電子版)によりますと、蝦名航空局長は11日の参院決算委員会で、成田空港機能極化計画敷地取得に関して、6日に成立した「所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法」を活用して、所有者が分からない土地の取得を進める考えを明らかにしまた。この法律では、都道府県知事の判断で最長10年間の「利用権」を設定し、公園や仮設道路、文化施設など公益目的で利用できるようになります。蝦名氏は「現在登記簿に基づき特定作業を進めている。相続登記がないなどの理由で所有者不明土地が発生した場合、特措法を活用しながらNAA が用地取得に努めていく。用地取得を円滑に行い、成田の機能強化が速やかに実現するよう最大限努める」と答弁しました。
【コメント】C滑走路建設には完成までに10年程度かかるとしていますが、この法律で「期限が10年」と言うことは、その後どうするつもりなのでしょうか。10年経ってもそのまま使い続けるつもりでしょうか。

@ANAウイング機がバードストライクで目的地変更、エンジンブレード損傷
 今日の「日刊航空」によりますと、11日午前11時53分頃、長崎発那覇行きのANAウイングス1871便・B737-800型機が離陸したところ、バードストライクに遭遇しました。このため、同機は目的地を福岡空港に変更し、エンジン1基で同12時41分に無事緊急着陸しました。点検したところ、左エンジンのファンブレード4枚が変形していました。


*6月12日

@昨年9月発生した全日空機スライドドア落下の改修は全ての同型機で終わる
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は昨日の成田市議会空港対策特別委員会で、昨年9月に連続して発生した、全日空機からのドアパネル落下事故について説明しました。それによりますと、全日空が先月末までに事故機と同型機15機のドア改修を作業を終えたとのことです。同型機のスライドドアのロック解除機構を改良型に交換するなどの再発防止策を行ったとのことです。

@ NAA の配当金は過去最高の107億7600万円
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、28日に株主総会を開催する、と発表しました。配当は過去最高の総額107億7600万円となります。取締役候補として現執行役員の玉木康彦氏、監査役候補として現国土交通省政策統括官付政策評価官の斉藤正之佑氏が上げられています。

@「ワンディ・サマースクール」の募集始まる
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「成田エアポートワンデイ・サマークール2018」の開催要項を発表しました。対象は小学5・6年生で、7月31日、8月1日、2日の3日間で、各20名の参加になります。詳しくはこのページを見て下さい。

@ピーチの機長が期限切れの身体検査証明書で運航、3便が約3時間半遅延
 昨日午前8時30分頃、関西発成田行きのピーチ・アビエーション311便が到着した際に、60才台の機長が、乗務する際に携帯が義務付けられている有効な航空身体検査証明書を持たずに乗務していたことが分かりました。証明書の有効期限が切れていた、とのことです。このため、この機長が乗務する予定の、後続3便の機長を交代させるため、関西空港から機長を呼び寄せました。この影響で後続3便が最大3時間38分遅れました。ピーチは「お詫び」を掲載しています。
 写真は成田空港を離陸するピーチ・アビエーション機です。昨日のトラブル機とは関係ありません。
【コメント】関西空港で発覚すれば、機長交代もすぐに出来、こんなに遅延することはなかったと思われます。成田空港には交代要員は置いていないのですね。

@10日のピーチ機のエンジントラブルでオイルフィルターから複数の金属片
 昨日の神奈川新聞によりますと、10日に仙台空港に緊急着陸したピーチ・アビエーション機の点検で、トラブルを起こしたエンジンを調べたところ、オイルフィルターから多数の金属片が見つかった、とのことです。同航空ではこのエンジンを取り外して、金属片がどこから出たかなど原因を詳しく調べています。

@ R&R 社のトレント1000型機エンジンで「パッケージB 」にも、同様な不具合見つかる
 現地時間11日の「flightglobal(英文)」によりますと、ロールスロイス社はB787型機に使われているトレント1000型エンジンの後部にある「パッケージC 」の点検と改良を進めていますが、この点検の中で、その前段にある「パッケージB 」にも同様な問題が少数発見されたことを明らかにしました。現在、一部部品の設計を変更する予防措置を実施している、とのことで、使用している航空会社には「パッケージB 」の点検を要請しています。


*6月11日

@読者からのメール
 少し古くなるのですが、5月23日に読者の方から下記のようなメールをいただきましたので、了解を得て載せます。この時のメールで教えていただいた、早稲田大学研究戦略センター教授 枝川義邦氏の「『睡眠負債』をためない術 6時間では徹夜と同じ?」「航空機騒音の健康影響に関する調査・研究・アンケート等リンク集」に載せます。


◆本題です
成田空港の国際線運用時間を調べてみました

どちらも 22:30 以降の便は存在しません
利用者の立場で考えても、終電の時間を過ぎての利用は避けたいものです
確かに「ピーク時間帯」での離発着は増やしたいはずです
でも、離発着が閑散の時間帯(=利用者が少ない)に増便したい航空会社はないのでは ???
第3滑走路の整備=ピーク時間帯での増便 は理解できます
されど、運用時間の延長なんか、海外便の航空会社から見た場合メリットが少ないです(ほぼ皆無 !!!)

逆に考えると「ピーク時間帯を増便するから、運用時間を減らしましょう」ってなるのが自然ですね
何故、運用時間延長に固執するのでしょうか ???
たまに足が出てしまうのは、現状と同じで、致し方ないのですが・・・

◆病気になったら・・・
まぁ「人生、楽ありゃ苦もあるさ」ですけれど・・・
病気で寝込んだ時は、皆さんどうしているんでしょう ???
「こころ休まる」でなければ、しんどいだけですよね

昔、病院の院長が・・・「人生、腹の痛い日もあれば、あたまの痛い日もあるさ」って言われて
なるほどって思った日がありました

@部品落下防止で230件の「 SB 」を義務づけへ
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省はこのほど「落下物防止対策基準」をまとめました。これによりますとボーイング社やエアバスなどが発出した技術的資料(サービス・ブリテン、SB)の中で、部品などの脱落防止措置に関するものを洗い出した、とのことです。これにより、日本に就航する航空会社に対してこのSBの実施を義務付けることになります。このSBの数は230件となるそうです。これに加えて、氷塊落下の防止に向けて、「給排水パイプ内の残留の水切り徹底」や「給排水系統の点検や清掃」や「貨物搭載時の雨水や雪等の除去」の3件を義務付ける、とのことです。国土交通省はこの基準を7月にも公布し、日本の航空会社には来年1月から、外国の航空会社には3月から適用することにしています。


*6月10日

@「空港運営の利益を住民に還元」求める住民団体が設立
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日、芝山町と多古町の住民約60人が、成田空港の発着時間を早朝と深夜に計2時間半拡大する機能強化計画を巡り、 NAA に空港運営の利益を住民に還元する「共生協力金」制度の創設や、運用時間拡大幅を最小限にする事を求める運動を始めることを確認しました。当面、これらの趣旨に賛同する署名活動を始める事にしています。
【コメント】どのような制度を求めているのかは分かりませんが、住民の健康と命を守れるのでしょうか。「住民の健康と命」を犠牲にして“協力金”をもらって良いのでしょうか。それよりも、今やることは、運用時間拡大を阻止することと思うのですが。

@「成田国際空港の更なる機能強化 環境影響評価準備書」への意見提出は明日までです
 「成田国際空港の更なる機能強化 環境影響評価準備書」への、意見提出期限が明日になります。お忘れの方は急いで下さい。

@ピーチ機がエンジントラブルで仙台空港に緊急着陸
 今日午前8時半頃、関西発仙台行きのピーチ・アビエーション131便・A320型機が、左エンジンで油圧が低下するトラブルが発生したため、このエンジンを停めて、仙台空港に緊急着陸しました。乗客・乗員150人にケガなどはありませんでした。このトラブルで折返し便は欠航となりました。


*6月9日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」8例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」8例目が発生しました。
香港発成田行きのバニラ・エア304便・A320型機が、前便の成田空港出発時に、香港空港への台風接近のため、出発制限がかかり、出発が遅れた玉突き遅延のため、午後11時38分にB滑走路北側から着陸したものです。

@11日から顔認証自動化ゲートを導入
 法務省と東京入管成田空港支局は昨日、帰国日本人を対象とした顔認証ゲートを11日から導入する、と発表しました。ICパスポートを所持した日本人が写真をゲートで読み取らせ、その人の顔をカメラが認識するとゲートが開く仕組みです。所要時間は約10〜15秒とのことです。11日からは第2・第3ターミナルで15台、第1ターミナルでは18日から16台が稼働します。

@スカイマークの5月搭乗者数は2.4%増、搭乗率は微減
 スカイマークが発表した「5月搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)2.4%増の59万6524人、搭乗率は0.3ポイント減の80.2%となっています。

@パキスタン航空社員が嫌がらせと賃金未払い訴訟で和解
 少し古くなりますが先月18日、パキスタン航空の社員が、2017年4月に未払い賃金の支給と差別に対する慰謝料を求める訴えを東京地裁に起こした裁判での和解が成立しました。この社員は人員削減による過重労働と、それに伴う残業手当の支払いを求める訴えを2014年に成田労基署に申告しました。ところが、その後に会社側の嫌がらせが始まり、交通費の未払いや、成田空港で働くために必要なIDカードの取り上げなどの差別が始まっていました。

@エアバスとボンバルディア社の合弁会社が7月1日に設立へ
 エアバスとボンバルディア社は現地時間8日、合弁会社である「Cシリーズ・エアクラフト・リミテッド・パートナーシップ」を、現地時間7月1日に立ち上げることを発表しました。同会社の株式持ち分はエアバスが50.01%、ボンバルディア社が49.99%となります。


*6月8日

@国土がA滑走路北端誘導路建設を許可
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、国土交通省は昨日までに、成田国際空港株式会社(NAA)から出されていたA滑走路北端に「A滑走路北側誘導路(ホールディングベイ)整備に関する 空港の変更許可申請」を許可しました。供用開始予定は2023年1月31日となっています。

@日本航空の新 LCC 会社で元日航社員の採用を解禁か
 今日のダイヤモンドオンラインによりますと、日本航空は先月14日に中長距離LCC会社の新設を発表しましたが、同じ日に、労組にも概要を説明しました。この中で、従来の労務政策を大幅に変換して、2010年の経営破綻前後に実施した、特別早期退職、希望退職、整理解雇した運航乗務員(パイロット)を、 LCC 新会社の採用対象にし、併せて、これまで早期退職者と希望退職者はJALグループへの再就職を禁止していましたが、パイロットに限らず全ての職種で、その禁止措置を撤廃すると、言うものです。労組側もこの提案を評価し、現在は不当解雇を訴える街頭宣伝活動を休止している、とのことです。ただ、今の所、会社側からは待遇などの具体的な提示はないそうです。背景には航空会社を覆う人材不足があるようで、これを補う意味もある、とのことです。この事は、日本航空の社員だけではなく、全日空グループにも反響を呼んでいる、とのことです。
【コメント】これが具体化すると、大変に喜ばしいことになります。しかし、実現までには紆余曲折がありそうです。実現すると、影響は全日空だけではなく日本航空を退職し、再就職した運航乗務員のいるLCCにも、影響が拡がりそうですね。

@エアバスの5月受注で9ヶ月ぶりにA350型機が15機
 エアバスは5月、広胴型機のA350-900型機15機を受注しました。顧客名は公表されていませんが、同社の広胴型機(A350型機やA380型機)としては、約9ヶ月ぶりの受注となります。


*6月7日

@昨日から、春秋航空・日本が整備を日本航空子会社に委託
 今日の「Aviation Wire」によりますと、春秋航空・日本は今日、「かねて提携を結んでいた、成田空港での整備を、日本航空の整備子会社『JALエンジニアリング』と行う包括的な整備業務委託を昨日から始めた」と発表しました。

@ガールダ・インドネシア航空「成田=ジャカルタ線復活の予定はない」
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ガルーダインドネシア航空は2015年1月から運休している、成田=ジャカルタ線を引き続き運休する意向を明らかにしました。当面再開する予定はない、としています。なお、同航空は現在、成田=デンパサール線を運航しています。

@全日空機がホーチミン空港で急ブレーキ、客室乗務員5人が重軽傷
 現地時間6日午前7時10分頃、ベトナム・ホーチミン空港で、ホーチミン発成田行きの全日空834便・B767-300型機が、離陸に向けて誘導路を走行中にカーブ部分で急ブレーキをかけたところ、離陸前の安全確認中だった客室乗務員5人が転倒するなどのケガを負いました。乗客は無事でした。同機はそのまま出発し、成田空港到着後に、5人は病院で診察を受けました。その結果、1人が腰椎を骨折する重傷を負いました。他の4人は捻挫などの軽傷でした。このため、報告を受けた国土交通省は航空機事故に認定しました。しかし、調査はベトナム当局が行う事になります。機長は「誘導路を曲がろうとして減速した際、ブレーキが強くかかった」と話しており、運航を継続したことについては「運航に支障はないと判断した」とのことです。

@国土が羽田着陸陸上ルート便を2020年までに8%減らす計画
 今日の日本経済新聞によりますと、国土交通省は昨日、千葉県が開いた「羽田再拡張事業に関する県・市町村連絡協議会」で、2020年までに羽田空港着陸機が利用する富津沖を通る「海上ルート」の利用機を、約1.5倍の1日116便に増やす計画を明らかにしました。これにより、「陸上ルート」を飛行する便数を約8%減らすことが出来る、とのことです。

@ピーチ社員が約900人の顧客情報入ったパソコンを引ったくられる
 昨日の産経Westによりますと、ピーチ・アビエーションが昨日、今月1日午後9時頃、関西空港から帰宅途中だった女性社員が、持ち出しが禁止されている顧客情報の入ったパソコンをひったくられた、と発表しました。パソコンには計6便の顧客917人の氏名やパスポート番号が入っていました。ただ、パソコンを開くには顔認証が必要で、今の所、被害の情報はない、とのことです。ピーチはお詫びと該当社へのお知らせを掲載しています。

@シンガポール航空から返却されたA380型機2機が部品取りで解体に
 ドイツの航空機リースを手がけるドクター・ペータース・グループは現地時間5日、シンガポール航空から返却されたA380型機2機を部品取り機として解体すると発表しました。再リースに向けて航空会社2社と話し合いましたが、条件が折り合わなかった、とのことです。


*6月6日

@成田空港5月貨物取扱量は26ヶ月連続のプラス
 東京税関が今日発表した「成田空港5月国際線貨物取扱量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)6.0%増の19万3968トンと、26ヶ月連続プラスとなりました。積込量は9.5%増と、これも26ヶ月連続プラス、この内の輸出量は18.3%増となり、また、取卸量は2.7%増と2ヶ月連続プラス、この内の輸入量は6.1%増となっています。

@「50万回」時の「H 型ターミナル」
 4日の出来事で書いた NAA の松本取締役が話していた「H字形のターミナル」ですが、どこに出ているか分からず、 NAAの地域共生部に問い合わせたところ、「成田空港の更なる機能強化 環境影響評価準備書のあらまし」の中にありました。9ページです。右下図の赤枠がその位置です。
【コメント】松本取締役や夏目社長が「これは仮のもので、航空機移動時の騒音予測を行うためのもの。大幅な変更はあり得る」と発言しているのですが、周辺市町にとっては「どこになるか」によって、「税金が増えるか増えないか、アクセスが便利になるか」などで影響が大きいので、問い合わせや抗議が来たのではないでしょうか。

@日本貨物航空が整備体制の見直しで15%の欠航などを発表
 日本貨物航空は昨日、15%が欠航し、20%で遅延便が発生する、と発表しました。相次ぐ3件の重大インシデントの発生や、修理が必要な事故を「軽微な損傷」と報告するなど、整備関係のトラブルで国土交通省からの監査を受けています。これからも継続的な立ち入り検査を受けるなど、整備体制の見直しなどで、運航に投入できない機材があるため、とのことです。同航空は現在B747-8F型機8機、B747-400型機4機を保有していますが、今までも複数の機材を路線に投入できない事態が続いていました。

@国土が日本航空に厳重注意処分、客室乗務員が化粧室で缶ビール
 国土交通省は今日、日本航空に対する厳重注意処分を発表しました。これは、先月22日のホノルル発関西行きの8791便・B787-8型機に乗務した客室乗務員の一人が、休憩中、化粧室に缶ビール1缶を持ち込んで飲んだ事に関する処分です。乗客から、同航空お客様対応窓口に、「客室乗務員が化粧室でビールを飲んでいた疑いがある」との問い合わせがあり、同航空で調査して事実を確認し、国土交通省に報告したものです。同航空はお詫びを発表しています。

@ファンボローエアショーには MRJ 1機を派遣し、3日間のデモ飛行
 三菱重工は昨日、「事業戦略説明会」を開きましたが、その席で、三菱航空機会社の水谷社長が三菱リージョナルジェット(MRJ)について説明をしました。その中で、7月16日から開催される「ファンボローエアショー」には1機を派遣し、3日間のデモ飛行を実施する事を明らかにしました。また、総試験飛行時間が2000時間を超えたものの、国土交通省の型式証明取得に向けた、同省による試験飛行はまだ始まっていないこと、設計変更を行った新たな飛行試験機は年内か2019年初頭に完成し、将来的には米国で試験飛行を実施することも明らかにしました。さらに、北米と欧州に補修部品を保管するセンターを開設することや、IATAの年次総会でボーイング社の幹部と懇談でき、その席で「MRJを全面的に支援し続けることに変わりはなく、約束できる」と言われたことを明らかにしました。また、 MRJ 70型機については、 MRJ 90型機の型式証明取得後に始めたいとし、「現在は並行して開発するだけのリソース(人材)が不足している」として、MRJ 90型機の開発を優先することを明らかにしました。

@英国政府がヒースロー空港の滑走路建設を承認、環境対策で約3830億円
 英国政府は現地時間5日、ヒースロー空港に第3滑走路を建設する最終案を承認しました。議会での可決を経た上で着工し、2026年に完成を目指します。総工費は140億ポンド(約2兆600億円)で、民間の資金でまかなうことになっています。計画は住民の騒音激化に反対する運動で、たびたび先送りされましたが、環境対策や住民への補償として最大26億ポンド(約3830億円)をあてる、としています。
【コメント】少し古いのですが、成田空港では住民対策や移転補償費や周辺対策交付金なども含めた環境対策費として、開港から2015年度まで累計費用は37年間で、約4000億円に過ぎません。しかも、基地裁判などで認められる、住民個人に対する補償は一切行われていません。


*6月5日

@マレーシア航空が今日から成田=クアラルンプール線を週2便増便
 マレーシア航空は今日から、成田=クアラルンプール線を週10便から12便に(火・木曜日に夜便を追加)増便しました。

@新たな中長距離航空会社「まずは東南アジアから」と大西前会長
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、日本航空の前会長の大西氏は現地時間4日、同紙とのインタビューで、中・長距離LCCについて、「来月には準備会社を立ち上げ、まずは東南アジア路線の開拓を始める」と述べました。また、「毎年B787型機を2機ずつ導入する方針」と述べ、「そのために、現在に日本航空が使っているB787型機の一部にするか、新規に発注するか、ボーイング社と協議中である」と述べました。
【コメント】昨日の「Aviation Wire」によりますと、大西前会長は新たに立ち上げる中長距離の航空会社について「 LCCとは呼ばないで欲しい」と言っていたようですが、これはLCCの一般的なイメージが「悪かろう・安かろう」となっていることを嫌ったもののようです。そこで、新会社の立ち位置を「FSCとLCCの中間の立ち位置としたい」とのことのようです。どちらつかずの方針は危ないのではないでしょうか。私は「LCC」で良いと思うのです。まずは安いことが利用者にインパクトを与えます。実際に乗った人が「このLCCは普通のLCCとは違う」と感じてもらうことが成功への道、と思うのですが。

@スカイマークの「4月運航状況」で遅延率が大幅改善
 スカイマークが発表した「4月運航状況」によりますと、欠航率は±ゼロの0.1%、定時出発遅延率は4.7ポイント改善の3.8%となりました。


*6月4日

@「準備書のターミナル位置はあくまでも仮置き」と松本取締役
 今日の「WING DAILY」によりますと、 NAAの松本取締役は1日の記者会見で、「環境影響評価準備書」で、敷地中央に「H」型の新ターミナルを配置していることについて「(位置は)あくまで仮置きのためのものであり、タキシング時の騒音を考慮するために必要だった」と語りました。さらに、「環境アセスメントの結果が全く変わることにならないのであれば、仮置きの位置を大きく変えることはあり得る。例えば、滑走路延長が300メー トル以上増える、空港敷地が20ヘクタール以上増える、などの用件に該当しなければ、手続きのやり直しには至らない」としました。また、環境アセスメントの手続だけで約1年かかるとの見通しを明らかにしました。

@日本航空機が翼不具合警告で羽田空港に引き返す
 昨日午前11時15分頃、羽田発那覇行きの日本航空909便・B767-300型機が離陸直後に、翼の不具合を示す警告がでました。このため、同機は羽田空港に引き返し、午後1時頃、無事緊急着陸しました。乗客・乗員179人にケガはありませんでした。点検したところ、翼に不具合はなく、警報装置の誤作動とみられています。

@今年の世界航空会社の純利益は昨年末予測よりも12%減る・IATA
 国際航空運送協会(IATA)は現地時間4日、2018年の世界航空会社の純利益が昨年12月の予測よりも約12%減少する、との報告書を公表しました。昨年の純利益は過去最高でしたが、これは、一時的な税額控除などの特別利益が貢献したことによるもの、としており、今年は燃料価格の高騰と人件費の増加が影響する、としています。


*6月3日

@昨日からエア・カナダの成田=モントリオール線が就航
 エア・カナダは昨日から、成田=モントリオール線に就航しました。夏季ダイヤでは1日1便、冬季ダイヤでは週3便(水・金・日曜日)の運航になります。機材はB787型機になります。

@今日から「S7航空」が成田=ノヴォシビルスク線に就航
 ロシアのS7航空は、今日から、成田=ノヴォシビルスク線に就航しました。毎週日曜日の週1便の運航となります。機材はA320型機を使います。

@オーロラ航空が成田=ウラジオストック線を季節増便
 ロシアのオーロラ航空は、今日から9月23日まで成田=ウラジオストック線を週1便季節増便します。追加されるのは日曜日の便で、運航日は月・水・金・日曜日の週4便となります。

@第2ターミナルの「P2駐車場」の工事が始まっているようです
 昨日、成田空港第2ターミナルに行ったところ、「1日の出来事」で書いた第2ターミナルの「P2」駐車場の増設工事が始まっているようです。写真は「P2」駐車場の北付属棟の屋上から撮ったものですが、本工事の準備のようです。

資料室の「成田空港に乗り入れているLCC 」に2社を追加しました。

@羽田行きの大韓航空機が貨物室火災警報で緊急着陸
 昨日午後8時15分頃、韓国・金浦発羽田行きの大韓航空2711便・B777型機で貨物室の火災を示す警報が出ました。このため、同機は25分後に羽田空港に緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。点検したところ、火災の痕跡はありませんでした。警報装置の誤作動と見られています。このトラブルで滑走路が閉鎖され、4便が燃料不足になり、中部空港や関西空港に向かいました


*6月2日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」7例目が発生
 昨日深夜、2018年度「カーフュー弾力的運用」7例目が発生しました。
・7例目 アモイ発成田行きの全日空8516便・B767-300型機が、アモイ空港での管制制限のために、午後11時9分にB滑走路に南側から着陸したものです。

@エチオピア航空が今日から成田=アジスアベバ線をすべて仁川経由に
 エチオピア航空は今日から、成田=アディスアベバ線を香港経由ではなく、仁川経由に統一します。運航は週4便です。

@全日空の4月実績は国際・国内線共に好調
 全日空が昨日発表した「ANAグループ4月実績」によりますと、
 国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)9.8%増の84万7821人、利用率は1.4ポイント増の76.2%となりました。
 一方、国内線旅客数は5.6%増の277万9833人、利用率は3.7ポイント増の64.6%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が3.8ポイント増の49.2%、成田=大阪線が0.6ポイント増の85.9%、成田=福岡線が4.0ポイント増の56.8%、成田=那覇線が4.1ポイント増の52.9%、成田=仙台線が22.6ポイント増の78.0%、成田=新潟線が8.0ポイント減の51.3%、成田=中部線が8.2ポイント増の72.1%となっています。
 運航実績は、国際線では欠航率が±ゼロの0.0%、定時出発遅延率が1.7ポイント改善の13.9%、定時到着遅延率が3.8ポイント改善の18.7%となり、国内線では欠航率が0.7ポイント改善の0.4%、定時出発遅延率が3.0ポイント改善の5.4%、定時到着遅延率が4.3ポイント改善の8.6%となりました。


*6月1日

@5月のアクセス数は21,271回でした。

@成田空港4月総発着回数は実質1.5%増、総旅客数は5%増
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「4月空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比(以下同じ)2%増の20953回となりました。4月としては過去最高となります。この内、国際線は3%増、国内線は4%減となっています。
 総旅客数は5%増の347万1866人と、4月としては過去最高となっています。この内、国際線旅客数は6%増、国内線旅客数は1%減となりました。国際線の内、日本人数は5%増、外国人数は10%増と単月として初めて170万人を超えました。
 総国際線貨物量は5%増と4月としては過去最高となり、積込量は9%増、取卸量は2%増となりました。
 給油量は1%減となっています。
【コメント】総発着回数は細かく見ますと1.53%増で、「機能強化計画」で見込んでいる2.5%増には及んでいません。もちろん、長期的にどうなるかはもう少し様子を見なければなりませんが、「機能強化計画」の着手も、もう少し様子を見た方が良いのではないでしょうか。

@今日からタイ・ノックスクートの成田=バンコク線が就航
 タイのノックスクートは今日から成田=バンコク(ドンムアン)線に就航しました。1日1便で機材はB777-200型機を使います。
 写真は今日のものではなく、以前、プログラムチャーター便として成田空港に来たときのものです。

@第1ターミナルの駐車場増設部分が7月中旬に供用開始、700台分増える
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、第1ターミナルと第2ターミナルの駐車場の増設を発表しました。現在行われている第1ターミナル「P1」の立体駐車場増設部分は7月中旬の供用開始を見込んでいます。これにより「P1」駐車場の駐車可能台数は、現在の1200台から1800台分となります。また、第2ターミナルの「P2」駐車場には、すでにある北付属棟の北側に、新たな立体駐車場を建設し、来年夏頃のオープンを予定している、とのことです。これが完成しますと「P2」駐車場の駐車台数は、現在の2400台から3100台になる、とのことです。

@春秋航空・日本が「安全運航へのお願い」を掲載
 春秋航空・日本は今日、ホームページに「安全運航へのお願い」を掲載しています。特段、普通に言われていることで、変わったことはないと思うのですが、今の時期に掲載した理由も分かりません。


戻る