2019年12月後半の出来事
*12月31日
@2019年のご協力に感謝いたします
早いもので、今日は大晦日になってしまいました。1年間、つたない「出来事」をお読みいただき感謝いたします。
来年早々にも、プロバイダーを変更しなければならず、このページの更新が混乱するかも知れませんが、引き続き読んでいただければ幸いです。
@「(運用時間延長で)予想以上にうるさく感じ、睡眠不足になる」との声
24日の毎日新聞によりますと、A滑走路の運用時間が拡大されてから、約2ヶ月たった今月7日までの、午後11時以降の発着回数は平均で4.64便となり、午後10時台は15.14便となりました。
滑走路近くの住民からは「静かな深夜に航空機が飛ぶため予想以上にうるさく感じ、睡眠不足になる」と不安の声が聞かれた、とのことです。
【コメント】この10時台の発着回数はA滑走路だけなのか、B滑走路の発着回数も含めたものなのかは分かりません。
@羽田空港新飛行コース下の住民が「飛行差し止め行政訴訟」を準備
昨日の「レイバーネット」によりますと、「航空騒音ご免だ八潮団地有志の会」の宮川幸一郎氏によりますと、「来年3月〜4月に準備されている、住民側の『騒音差し止め行政訴訟』および、同時期にはじまる『住民直接投票』に標準をぴたりとあわせて国土交通省側の『訴訟対策』『住民投票』対策が次々とうたれている」とのことです。
*12月30日
@「ZIPAIR Tokyo」機が精力的に訓練飛行
24日にさくらの丘に行ったところ、来年3月に運航を開始する「ZIPAIR Tokyo」の機体が駐機していました。
「Flightradar24」でこの機体「JA822J」を検索してみますと、就航に向けての乗務員訓練が連日のように行われているようです。今日も、成田空港と関西空港や中部空港との間でそれぞれ1往復の飛行が行われています。
写真は駐機する「ZIPAIR Tokyo」1号機です。向こう側には屋内型ノイズサップレッサーが見えています。
@調査官がベグエア機のアイシングについて関心
現地時間28日の「Flight Global(英文)」によりますと、ベグエアの墜落事故を調査している調査官は、事故を起こしたフォッカー100型機のアイシングについて関心を持っている、とのことです。
事故当時は霧が存在しており、気温はマイナス12℃で、露点はマイナス13℃に近かったとのことです。過去には同型機体への着氷が原因で1993年3月に起こったスコピエでのパレア航空機の離陸失敗と、2007年1月のポーでのエールフランス機の離陸失敗事故が起こっている、とのことです。翼や胴体に着氷すると、揚力が減少し、上昇率が鈍くなります。
今の所、今回のベグエア事故機のデイアイシング(着氷除去)が行われたかどうかは明らかになっていないようです。
*12月29日
@成田の年間座席数が羽田国際化の前に戻るのは2029年?
はるか前になりますが、4月18日付の「トラベルボイス」「世界から見た『日本の空港』の可能性と未来とは? 成田空港に暗雲の予測、転換期に明暗を分けるポイントを航空専門家に聞いてきた」によりますと、世界最大規模のデジタル航空情報会社「OGA」がまとめた、成田空港の年間座席数は今年が2623万3780席、来年が1858万2022席と29.2%減となります。
これは、羽田空港国際線拡大の影響によるものです。しかし、この影響は長く続くようで、この「まとめ」では2021年には1932万4379席、2022年には2009万6398席となっています。この2年で4.0%ずつ増加する、との予測です。
【コメント】これを伸び率4.0%で単純計算しますと、今年の座席数を上回るのは、何と、2029年になります。元に戻すのに10年かかることになるのです。
むろん、 NAA としてもアジアからの便数を増やすなどの努力はするのでしょうが、どこに、周辺住民の生活と命を犠牲にする、今回の機能強化計画の必要性があるのでしょうか。
@ピーチの副社長が「成田の国内線を充実させることが LCC の役割」
26日の「Aviation Wire」によりますと、ピーチ・アビエーションの森副社長は26日、成田空港で石垣線就航式典後の取材に答え、「国内線を増やすとアジア(からの訪日需要)もついてくる。成田の国内線を増やすのがわれわれの役割で、国際線と国内線が相乗効果をもたらす。国際線は成田のみならず、羽田の深夜、関空、新千歳、仙台、福岡、那覇と飛んでおり成田に集中しないが、国内線は成田の一番の強みにしなければならない。1社の努力では厳しいので、複数社のLCCでがんばる課題だ」と述べました。
@今年のパイロットの飲酒事件は27件
今日の北海道新聞によりますと、今年のパイロットによる飲酒件数は26日現在で27件となり、昨年の2.7倍となっています。
【コメント】飲酒に対する航空各社の検査が厳格になっている事も影響しているのでしょうね。国土交通省のパイロットまでもが検査に引っかかる現状ですから。しかし、昔はどうだったのでしょうか。
@エールフランスがA220-300型機60機を発注
27日の「Aviation Wire」によりますと、エールフランスはエアバスに対して 、A220-300型機60機を発注しました。ヨーロッパでの同型機では最大の発注数となります。
*12月28日
@成田空港は出国ラッシュ、今日だけで6万2000人が出国
成田空港では今日、年末年始を海外で過ごす人たちの出国ラッシュがピークを迎えています。今日だけで約6万2000人が出国する見込みです。
@タイガーエア台湾機が大揺れで、客室乗務員が骨折
今日のNHKニュースによりますと、25日午後4時過ぎ、函館発台北行きのタイガーエア台湾237便・A320型機が宮崎空港の北北東約100Kmを飛行中に、突然、大きく揺れ、客室乗務員1人が骨折し、客室乗務員と乗客それぞれ1人が軽傷を負いました。
同機は飛行を続け、無事台北に到着しました。国土交通省は航空機事故に認定し、調査に入りました。
@米軍小型機が燃料不足で福島空港に臨時着陸
今日の毎日新聞によりますと、昨日午後1時25分頃、福島空港に在沖米海軍艦隊活動司令部のプロペラ機ビーチクラフト200型機から、「燃料が足りなくなったので着陸したい」との連絡があり、臨時着陸しました。
同機は給油して同3時半頃離陸しました。同機は嘉手納基地から三沢基地に向かっていた模様、とのことです。
@ベグエア機の墜落事故で死者は12名、重傷者は18名、ブラックボックスは回収
カザフスタン内務省によりますと、カザフスタンの「ベグエア」墜落事故による、乗客・乗員は98人で、死者は12名、病院で治療を受けた負傷者は49名、この内、重傷者は18名、とのことです。
ブラックボックスは回収された、とのことです。当時の空港の気象情報は霧で、気温は氷点下12度、風は弱い横風とのことです。
【コメント】事故の直後は救助を優先させるために、情報が錯綜するもので、死亡者数も色々な数字が出ていました。
*12月27日
@国土交通省検査機のパイロットと整備士が乗務前にアルコール検出
国土交通省は昨日、23日朝、国土交通省の飛行検査機に乗務する予定だった40代のパイロットと整備士から、アルコールが検出され、乗務を中止した、と発表しました。
23日朝6時頃に乗務前のアルコール検査をしたところ、パイロットからは0.278ミリグラムのアルコールが検出され、整備士からは0.179ミリグラムのアルコールが検出された、とのことです。
この日の検査は那覇空港で建設中の新滑走路の航空保安検査施設が正常に作動するかどうかの検査をする予定でした。同省はこの検査を1月上旬に延期しました。
【コメント】航空会社には厳しく再発防止策などの提出を求めていますが、今回はどうするのでしょうか。安倍総理にでも対応策を提出するのかな。
@カザフスタンで国内線旅客機が離陸直後に墜落、犠牲者多数の報道
今日のNHKニュースによりますと、現地時間27日午前7時半頃、中央アジアのカザフスタン・アルマトイ発ヌルスルタン行きの「ベックエア」・フッカー100型機が、離陸直後に墜落しました。
離陸直後に空港近くにある村の2階建ての建物にぶつかった、とのことです。乗客・乗員100人の内、現在までに14人が死亡し、30人以上が病院で手当てを受けている、とのことです。
カザフスタン政府は調査結果が出るまで、同航空の同型機を運航停止にしました。
@アシアナ航空が「錦湖産業」から「HDC現代産業開発」に売却
今日の韓国・中央日報によりますと、韓国のアシアナ航空の売却ですが、「錦湖産業」と「HDC現代産業開発」は、現地時間27日にそれぞれの理事会を開き、株式売買契約を締結する事になりました。
この売却には、アシアナ航空の子会社LCC 「エアプサン」と「エアソウル」も含まれます。
*12月26日
@「機能強化計画公聴会における供述原稿」を載せました。
@ピーチが今日から、成田=石垣線を開設
ピーチ・アビエーションは、今日から成田=石垣線を1日1往復で開設しました。初便は午後2時50分頃、出発しました。1月31日までの期間運航となります。
@スクートが2月16日から成田=台北=シンガポール線を週2往復増便
スクートは2月16日から、成田=台北=シンガポール線を週2往復増便し、週14往復(1日2往復)に増便します。機材はA320型機を使います。
@千葉県と25市町が羽田航空機の騒音低減で国土交通省と確認書
今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、羽田空港への離着陸機騒音を話し合う「千葉県と関係25市町でつくる連絡協議会」は昨日、国土交通省と、来年3月末からの国際線増便に伴い千葉県上空の騒音を軽減する事などを明記した確認書を締結しました。
具体的には富津沖海上ルートを最大限利用すること、住民への直接説明などを含めた十分な情報提供や、千葉県上空の飛行頻度縮減に向け首都圏全体で騒音を共有していくことなどが盛り込まれています。
@日本航空の11月実績は国際線で中国路線が落ち込み、旅客数が3.3%減
日本航空が昨日発表した「11月JALグループマンスリーレポート」によりますと、国際線は旅客数が前年同月比(以下同じ)3.3%減の72万9540人、利用率は0.2ポイント増の82.4%となりました。韓国線に加え、中国の航空会社が日本路線を強化している影響があったと、見られています。
一方、国内線は旅客数が1.7%増の317万357人となり、利用率は0.3ポイント減の78.0%となっています。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が2.6ポイント増の84.6%、成田=新千歳線が0.5ポイント増の56.5%、成田=中部線が1.7ポイント減の79.9%、成田=福岡線が5.25ポイント減の62.6%となっています。
運航状況は国際線欠航率が±ゼロの0.0%、定時出発遅延率が3.0ポイント改善の10.3%となり、国内線では欠航率が±ゼロの0.3%、定時出発遅延率が2.2ポイント悪化の9.5%となっています。
*12月25日
@38人が公述、住民側は反対が6人、条件付き賛成が2人
昨日開かれた「航空法に基づく空港等の変更許可申請に関する公聴会」ですが、38人が公述を行いました。
この内訳は、私の分類では「企業・団体」19人、「自治体関係」10人、「住民」8人、「学者」1人となりました。
この内、2人は欠席し、公述を司会者が代読しましたが、持ち時間が1人10分であるにもかかわらず、1人の代読は司会者が速読したにもかかわらず、20分以上かかるものでした。何故、このような不公平な代読を許したのでしょうか。内容は、この人は今回の買収地内に複数の土地などを持っており「主張することを飲まなければ、同意書も出さない」と言う、一種の脅しのようなものでした。
賛否は今日の東京新聞によりますと「賛成27人、条件付き賛成5人、反対6人だった」とのことです。この受け取り方も、人によって多少違うようです。私は24番目に公述しました。公述原稿は明日にでも載せたいと思います。
@全日空機長が携帯義務づけの書類を忘れて乗務、1便欠航
昨日、全日空の60代機長が、羽田発福岡行き259便・B767-300ER型機に乗務中、航空法で携帯が義務付けられている航空従事者技能証明書と航空身体検査証明書のライセンス一式を持たずに飛行していたことに気付いた、とのことです。
このため、この機長が乗務予定の後続1便が欠航となり、もう1便に遅れがでました。
機長は自宅に置き忘れた、と話しているとのことですが、社内規定では乗務前に確認する手順となっている、とのことです。全日空は経緯について調査をする、とのことです。
@中国籍のプライベート機で着陸直前にコックピットの画面消える、重大インシデント
昨日の福井新聞によりますと、昨日午後0時25分頃、香港発の個人が所有する中国籍のERJ190型機が、新千歳空港に着陸する間際に操縦席の画面表示が消えるトラブルがありました。この画面は2基のエンジンから電力を供給される仕組みでした。
同機はそのまま無事着陸しました。乗客・乗員24人にケガはありませんでした。
国土交通省はこのトラブルを重大インシデントに認定し、調査官を派遣しました。
【コメント】この機種はフジドリームでも使っているように、旅客機として多数が運航されています。プライベート機として、改造されたのでしょうか。
@ボー社のマレンバーグCEOが辞任
ボーイング社は現地時間12月23日、デニス・マレンバーグ社長兼CEO(最高経営責任者)が辞任したと発表しました。B737MAX型機の欠陥問題の責任を取った辞任となります。
米国にメディアでは「解任」という言葉が使われています。
*12月23日
@明日は機能強化関係の公聴会が開かれ、私も反対の立場で公述します。このため、明日の更新は出来ません。
@資料室の「成田空港に乗り入れているLCC」を更新しました。
@国土交通省の来年度予算請求で成田空港関係346億円
今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は来年度予算の空港整備勘定で、成田空港に対して 前年度比約4.3倍の346 億円を計上しました。
内訳は、機能強化を予定する成田国際空港株式会社(NAA)に無利子の出資金約300億円を出資し、さらに、成田空港の第 3 ターミナル拡張に伴うCIQ施設整備、庁舎耐震対策、航空保安施設の老朽化更新等に 46 億円を計上しました。
これにより、同社の資本金と資本準備金は1820億円となる事になります。
@成田空港=東京駅の高速バスを2月1日から共同運行へ
成田空港と東京駅を結ぶ高速バスを運行するバス会社8社は、来年2月1日から乗り降りの場所や乗車券の購入方法を統一して、共同で運行を行うことになりました。
名称も「TYO-NRT(エアポートバス東京・成田)」に変更し、更に、1日当たりの運航便数を現在よりも19便多い284便にします。
成田空港行きは始発バス停出発の10分前までにインターネットでクレジットカード決済による予約が出来、この際は座席指定となります。ただし、全席自由席のバスも運行し、予約していなくても直接バス停で乗車することも可能となります。
東京駅行きは成田空港各ターミナルの乗車券販売カウンターで、時間指定の乗車券を購入した上で、その便に乗車する必要があり、全席自由席となります。
なお、詳細な情報は来年1月15日に発表するとのことです。
*12月22日