2019年12月前半の出来事


*12月15日

@片野坂社長「羽田と成田のデュアルハブ戦略を推進する」
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、ANAホールディングスの片野坂社長は13日の記者会見で、成田空港について「羽田の発着枠拡張は当面、新しい滑走路を造らないことには難しいが、成田は第3滑走路の計画が動き出した。東京五輪のその先には成田の発着能力拡大が近づいており、我々は従来通りのデュアルハブ戦略を推進する」と述べました。

@フラップトラブルで UA 機が中部空港に緊急着陸
 昨日午後7時半頃、中部空港に着陸しようとしたグアム発中部行きのユナイテッド航空171便・B737-800型機が「フラップにトラブルがる」と緊急着陸しました。午後8時頃に無事着陸し、乗客・乗員150人にケガはありませんでした。この影響で6便に最大9分の遅れがでました。

@ブラジルの「 ANAC 」がエンブラエルの E2 シリーズにマニュアル書き換えを命令
 現地時間14日の「Flight Global(英文)」によりますと、ブラジルの民間航空規制当局(ANAC)は、ボンバルディア社の190-E2型機と195-E2型機に対して、フライトマニュアルの煙処理警告に対する修正を5日以内に行うように命じました。
 ANACのテスト中に、アニュアル通りの手順を行った場合、航空機の重要なシステム電力が失われる事が分かった、とのことです。
【コメント】日本の航空会社ではE2シリーズを使用している航空会社はありません。 195-E2型機は三菱スペースジェットM100型機のライバルとなる機体ですが、今の所、米国のクローズ・スコープをクリアーしていません。

@日本人の睡眠時間は世界一短い、男性よりも女性の方が短いのも日本の特徴
 13日の「ヨミドクター」に載った「睡眠不足でパフォーマンスは下がり、病気の原因に……睡眠時間を確保するには」よりますと、日本人の睡眠時間は2年程前の調査では、世界一短くなっているのが現状とのことです。
 筑波大学の櫻井武教授は現在の日本人の睡眠について「様々な仕事や生活の形がありますから、睡眠はそのひずみを受けてしまって、必要な睡眠時間が確保できないとか、生活時間がずれて社会的な時差ボケの状態になる人も多いですね。」とし、
 また、秋田大学の三島和夫教授は睡眠不足の影響について「交感神経を絶えず緊張状態に置くことになって、血糖を取り込むインスリンというホルモンを分泌する力が低下するので、糖尿病にも関係してきます。免疫機能も低下しますから、月や年単位で睡眠不足が続くと、がんを始め、いろいろな病気の原因になってくると言えるでしょう。また、WHO(世界保健機関)は、夜勤と日勤を務めるような交代勤務をがんのリスクと認定しています。身体は睡眠中に様々なことをしています。日光を浴びるだけで起こる皮膚細胞のダメージなど、細胞の修復とか免疫力の調整もしています。起床時間が近づくと、身体を活性化するホルモンを出して、活動する準備をします。」と述べています。
 また、日本人の必要睡眠時間には個人差があり、3時間ぐらいの幅がある、とのことです。
 さらに、三島教授はお酒を飲んで寝ることについて「お酒で眠気が出るんですけど、深い睡眠は減るので、寝るために飲むのはやめた方がいいですね。」とし、櫻井教授は「寝付きはよくなりますけど、簡単に目が覚めてしまうんです。」と指摘しています。
 また、夜勤と睡眠の関係について三島教授は「夜勤が続いて、完全に昼夜が逆転した生活になっているなら、そういうリズムができているので問題はありません。週に1回とか夜勤が入ってくると、この対策はありません。体の正常な状態とは違う時間に寝ているわけですから、眠気対策をしながら我慢するしかないと思います。」とアドバイスをしています。

 


*12月14日

@ジェットスター・J が1月21日から成田=上海浦東線を増便
 ジェットスター・Jは昨日、現在週4往復で運航している成田=上海浦東線を、来年1月21日から週7往復の毎日運航に増便する、と発表しました。
 当面は3月28日までの増便としていますが、調整が済み次第、来夏季ダイヤでも1日1往復で運航したい、としています。

@ジェットスター・J 機がマニラ空港で滑走路脱輪し欠航、けが人はなし
 現地時間14日午前2時30分頃、マニラ発成田行きのジェットスター・J 40便・A320型機(JA13JJ)が離陸に向け滑走路に入ったところ、右主脚が滑走路から脱輪しました。
 このため、同機は自力走行が出来なくなり、欠航となりました。乗客はタラップを使って、降機しました。乗客・乗員146人にケガはありませんでした。

@関西空港でフィリピン航空機から燃料が漏れ、滑走路一時閉鎖
 昨日午後4時前、関西空港のA滑走路脇誘導路を走行中のフィリピン航空機から、燃料が漏れているのが確認されたため、A滑走路が閉鎖されました。
 離発着はB滑走路で行ったとのことで、運航に大きな影響はありませんでした。

@羽田増枠の路線開設が遅れるのはパイロットの転換訓練遅れが原因と全日空
 全日空は昨日開いた記者会見で、来年3月29日に始まる夏季ダイヤで、全日空が獲得した羽田空港国際線増枠の多くを、夏季ダイヤ当初からは運航できないことについて説明しました。
 それによりますと、原因は「B787型機のエンジン改修で、飛べずに地上待機している機体が多く、パイロットのB787型機転換訓練が出来なかった事から、B787型機のパイロットが不足したことによる」と説明しました。また「予定した国際路線の開始が何時になるかは、パイロットの訓練次第でまだ確定できない」とのことです。

@全日空のB737MAX型機発注計画は予定通り
 昨日の記者会見でANA ホールディングスの片野坂社長は、今年1月に決定したB737MAX8型機30機購入(確定20機、オプション10機)について「取締役会で購入を決定し、ボーイングに通知した。ほとんど発注に近い状態」と説明しましたが、何時発注するかについては明言しませんでした。
 発注した場合には、日本の航空会社では初めてとなります。


*12月13日

@成田騒対協が県に取り残された家の移転補償と第1種区域全戸の2重窓化を要望
 昨日、成田市の騒音対策協議会が同市の荒見地区と駒井野地区で、騒音の移転補償基準値に達しないために、それぞれ1戸だけ移転補償対象とならない家を対象地域に入れるようにする事と、騒防法第1種区域の全戸を2重窓化の対象にするよう、千葉県に申し入れました。同様の問題は芝山町や多古町でも起こっている、とのことです。
 同協議会は10月に(2109年10月9日の出来事参照)国とNAAに同様の要望を行っています。同協議会の成尾会長は「助け合いながら生活してきたのに、1戸だけ残されるのも大変だし移転もしづらくなる。空港の機能強化ばかりがどんどん進んでいるが、地元・地域対策が進んでいない。しっかりと騒音下住民の声を理解してもらい、要望に応えてほしい」と要望しました。

@新千歳発羽田行きの全日空機が大量のホコリで離陸直後に引き返す
 今日のNHKニュースによりますと、今日午前8時26分に新千歳空港を離陸した羽田行きの全日空52便・B777型機で、離陸直後に客室内に大量のホコリが舞っているのが見つかりました。
 同機は理由が分からなかったため、新千歳空港に引き返し、同9時前に無事着陸しました。乗客・乗員約350人にケガはありませんでした。
 全日空は空調機の吹き出し口からダクトから溜まっていたホコリが吹き出したものと見ていますが、原因を詳しく調べています。
 乗客は代替機で同11時40分に羽田空港に向け出発しました。

@スカイマークの11月実績は旅客数が7.7%増
 スカイマークが昨日発表した11月の「搭乗実績」によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)7.7%増の66万1256人となり、搭乗率は1.0ポイント増の84.9%となっています。
 また、「運航実績」は欠航率が前年同月比(以下同じ)±ゼロの0.1%、定時出発遅延率は0.7ポイント改善の2.4%でした。

遠東航空が今日から全便の運航を停止
 台湾の「ファーイースタン航空(遠東航空)」は現地時間12日、財政難から明日で全ての便の運航を停止する、と発表しました。なお、予約済み航空券は全額返金するそうです。
 清算業務に従事する社員以外の全ての社員を解雇する、としています。同航空は主にチャーター便を運航するフルサービスキャリアでした。
 日本には秋田と新潟と福島と台北を、MD-83型機を使った定期チャーター便として、週2往復運航していました。

@アメリカン航空がB737MAX型機の運航停止期間を4月6日まで延長
 アメリカン航空は現地時間9日、B737MAX型機の運航再開を来年4月6日まで延期する、と発表しました。従来の再開時期は3月4日まででした。

@カンタス航空が超長距離路線用の機材にA350-1000型機を暫定選定
 現地時間13日の「Flight Global(英文)」によりますと、カンタス航空は超長距離ルートに使用する旅客機について、B777X型機とA350-1000型機のどちらにするか選定を進めていましたが、暫定的にA350-1000型機を選びました。正式には来年3月に最終決定を行う、としています。


*12月12日

@今日から「Spring Japan」の成田=上海線が就航
 今日から「Spring Japan」の成田=上海線が1日1往復で開設されます。
【コメント】午後10時25分成田発ですので、遅れると、11時以降の出発になるのではないか、と心配です。しかし、成田=上海線は激戦区ですね。

@スペースジェットの試験飛行時間は3500時間に迫る、4機とも試験飛行のデータ取得が可能
 昨日の「Fly Team」に、昨日の出来事で取り上げた、モーゼスレイク・フライトテスト・センターで行われた三菱スペースジェット90型機(M90)の試験飛行公開についての、やや詳しい記事が掲載されています。
 目新しいものはありませんが、試験7号機と10号機は来年モーゼスレイク・フライトテスト・センターに送られ、11号機は国内で型式証明(TC)飛行に投入されます。
 現在モーゼスレイク・フライトテスト・センターにある試験機4機は全て、型式証明(TC)に使える改修を行っており、総飛行時間は航空会社として行うカンパニーフライトも含め3400時間を突破しています。
 センター長の岩佐氏は「日米の相互承認協定(BASA)の適用が三菱スペースジェット90型機(M90)に適用されるか分からないものの、国土交通省の承認を得られれば、米国連邦航空局(FAA)の型式証明(TC)獲得の可能性もある」として、「最善の取り組みをしていく」と述べています。

@「今年の全世界航空会社の利益は6月予測よりも5.1%減る」とIATA 事務総長
 今日のロイター通信日本語版によりますと、国際航空運送協会(IATA)の事務局長は年次説明会で、今年の世界航空会社の利益が、6月時点よりも5.1%減る、との見通しを表明しました。乗客1人当たりの純利益は8.4%減となっている、とのことです。
 2020年については「やや回復する」との見通しを示した上で、「世界的な貿易摩擦が『休戦』となることが前提だ」と述べました。貿易摩擦の激化について「貿易戦争には勝者はいない」と述べています。

@FAA 長官が議会証言で「B737MAX型機の年内承認はない」
 米国連邦航空局(FAA)のディクソン長官は現地時間11日の米国下院のインフラ委員会で証言し、「生産上の問題を調査しており、運航再開までに完了すべき一連の措置が依然残されている」と述べ、年内の運航再開を認めない方針を示しました。

@FAA は1回目の墜落後のリスク管理で「平均で2〜3年毎に1回の墜落が起こる」との分析
 今日の時事通信によりますと、現地時間11日のウオール・ストリート・ジャーナルが伝えたところによりますと、米国連邦航空局(FAA)はB737MAX型機の1回目の墜落事故後に「平均で2〜3年ごとに1回の墜落事故が起きる恐れがある」との分析をまとめていたと報じました。
 この時点ではFAAは運航停止措置をとっておらず、この判断に批判が集まりそう、とのことです。

@「エールフランスKLM」がA350-900型機を10機追加発注
 エアバスは現地時間11日、「エールフランスKLM」からA350-900型機10機を追加発注する契約を結んだ、と発表しました。これにより、同航空のA350-900型機総発注数は38機となりました。


*12月11日

@成田空港特別委員会で「オリパラ後に運用時間を元に戻す」請願が不採択に
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日開かれた成田市議会空港対策特別委員会で、請願2件が審議され、「A滑走路の飛行時間延長は東京五輪・パラリンピック終了後、従来に戻すこと」などを求めた請願を不採択とし、「空港の機能強化に伴い、地域振興策や住民説明などを求める」請願を趣旨採択とすることを決めました。
【コメント】なお、この請願は最終日の本会議で採択するかどうか、審議されます。

@全日空が先月6日に飲酒で乗務交代した副操縦士を懲戒解雇
 昨日の産経新聞によりますと、全日空は昨日、11月7日に乗務前のアルコール検査で基準以上の数値が確認され、乗務を交代した全日空の副操縦士(2019年11月8日の出来事参照)を懲戒解雇処分にしたことを明らかにしました。

@「ジェットスター・J」が「ジェットスター」のストについて注意喚起のお知らせ
 昨日書いたジェットスターのストライキについてジェットスター・Jの「重要なお知らせ」ページに詳しい情報が出ています。
 13日〜20日にパイロットだけではなく色々な職種でストが行われるようです。
 ただし、ジェットスター・Jに影響はありません。

@三菱航空機会社が国土の安全性試験を報道陣に公開
 今日の共同通信によりますと、三菱航空機会社は現地時間10日、モーゼスレイク・フライトテスト・センターで三菱スペースジェットM100型機の国土交通省が審査する安全性試験の状況を報道陣に公開しました。
 この日は、曇天のため飛行は行わず地上走行試験にとどめました。試験拠点の岩佐一志センター長は「改善を重ね、安全に効率的に飛ばせるようになってきた」と述べ、早期の認証取得を目指す意向を強調した、とのことです。


*12月10日

@スカンジナビア航空が来年3月29日から成田=コペンハーゲン線を運休
 スカンジナビア航空は昨日、来年3月29日からの夏期ダイヤから、羽田=コペンハーゲン線を新設する、と発表しました。
 これに伴い、現在運航している成田=コペンハーゲン線は運休となります。

オーストリア航空の成田=ウィーン線が3月14日から再開
 今日の「Traicy」によりますと、オーストリア航空は昨年7月から運航し、冬季ダイヤでは運休していた、成田=ウィーン線を、来年3月14日から再開する事を発表しました。
 3月14日〜28日まではB767-300型機で週4往復、29日からはB777-200型機を使い、4月20日までは週6往復、同21日以降は週7往復の毎日運航となります。

@JALカーゴの建設中の新第5貨物ビルが来年2月10日から搬入開始に
 「JALCARGO」は6日、成田空港で建設中の新第5貨物ビル(下の写真)を、来年2月10日より搬入開始することを明らかにしました。
 なお、TC1とTC2、TC3のシンガポール、クアラルンプール、バンコク、グアム路線と国内貨物は、今月30日から第4貨物ビルで搬入を開始します。

 

@ジェットスターのパイロットが14・15日に4時間の時限スト実施へ
 昨日の時事通信(乗りものニュース)によりますと、現地時間6日に豪・パイロット連合は、LCC 「ジェットスター」のパイロットが14・15日に4時間の時限ストを行う、と発表しました。
 会社側との賃金交渉で合意出来なかったのが理由、とのことです。会社側は3%の賃上げを提示し、組合側は初年度15%の賃上げを要求しています。

@「SKY Airline」はエアバスにA321XLR型機10機を発注
 チリに本拠を置く「SKY Airline」はエアバスにA321XLR型機10機を発注しました。


*12月9日

@成田空港第2ターミナルの保安検査で工具のドライバーを見逃す
 昨日の讀賣新聞(BIGLOBEニュース)によりますと、7日、成田空港第2ターミナルにある日本航空の保安検査場で、工具のドライバーを見逃すトラブルがありました。
 持ち込んだ乗客が保安検査後に「ドライバーを持っているが、大丈夫か」と申告し、判明しました。この便に乗り込んでいた全員の再検査を行ったため,同便は2時間以上の遅れがでました。

@大阪空港の日本航空保安検査場で見つけたナイフを乗客に戻す
 今日の「iZa」によりますと、6日午前7時前、大阪発福岡行きの日本航空2051便の乗客の荷物から、保安検査員が小型のナイフを見つけ荷物から取り出しました。
 所が,このナイフを他の手荷物と一緒に、この乗客に戻してしまいました。誤りに気付いた検査員が、2分後にこの乗客から再び回収するトラブルがありました。

@【訂正】7日の「ANAグループ月実績」の内、国内線利用率が間違っていました
 7日に載せた「ANAグループ10月実績」で大きな間違いがありました。
 国内線の利用率が「1.6ポイント増の74.2%」でした。全日空には申し訳ないことをしました。見出し共々,7日の記事を訂正いたしました。


*12月8日

@アエロフロートが来年夏季ダイヤで成田=モスクワ線を運休
 4日の「Fly Team」によりますと、アエロフロートは来年3月29日の夏季ダイヤから、1日1往復で運航している成田=モスクワ線を羽田空港に移管し,成田=モスクワ線は運休とします。

@エジプト航空が25日からの増便予定を来年に延期
 今日の「日刊トラベルビジョン」によりますと、エジプト航空は25日から予定していた、成田=カイロ線の週1往復増便し、週3往復にする計画を,来年夏季ダイヤからに延期しました。

@「成田空港〜その役割と現状〜 2019年度」が NAA のページに掲載
 発行が遅れていた「成田空港〜その役割と現状〜 2019年度」がやっと発行されたようで、成田国際空港株式会社(NAA)のホームページに載りました。
 毎年11月の初め頃には発行されていたのですが、先月21日に聞いたところでは「編集に手間取っているようで・・・」とのことでした。

@「ZIP AIR Tokyo」の1号機が塗装を終えて10月27日に成田空港へ
 今日、たまたま「Flightradar24」で「ZIP AIR Tokyo」が使用する予定の1号機「JA822J」の検索を入れたところ、10月27日にマカオから成田までの航跡が出てきました。


*12月7日

@ジェットスター・J が来夏季ダイヤで成田=下地島線の増便を表明
 ジェットスター・Jの会長は昨日、宮古島市役所を訪れ、現在週3往復運航している成田=下地島線を、来年夏季ダイヤで最大週6往復に増便する計画を説明しました。

@韓国 LCC 「イースター航空」が茨城空港で滑走路を間違える重大インシデント
 国土交通省によりますと、去る8月22日午後4時17分頃、茨城空港に着陸しようとした韓国LCC 「イースター航空」機・B737-800型機が、2本ある滑走路の西側滑走路への着陸許可を得ましたが、間違えて210m離れた東側滑走路に着陸しようとしたトラブルがありました。
 当時、この東側滑走路には車両が路面点検のために走行していました。イースター航空機は高度15mから20m付近で間違いに気付き、着陸をやり直しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。
 パイロットは「滑走路を間違えていることに気づいたので、着陸をやり直した」と話している、とのことです。国土交通省はこのトラブルを重大インシデントと認定し、調査に入りました。
 写真は自衛隊百里基地と供用している茨城空港で、戦闘機が着陸しているのが東側滑走路で、手前の柵の向こうが西側滑走路です。
【コメント】何で今頃になって、発覚したのでしょうか?

 

@全日空の10月実績で旅客数は前年並みも、国内線利用率は1.6ポイント増
 全日空が昨日発表した「ANAグループ10月実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ)0.2%増の83万3063人、利用率が1.1ポイント増の76.4%となりました。
 一方、国内線では旅客数が0.2%減の353万6678人、利用率が1.6ポイント増の74.2%となっています。この内の、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が8.1ポイント増の66.0%、成田=大阪線が6.4ポイント減の76.2%、成田=福岡線が1.8ポイント減の59.9%、成田=那覇線が1.0ポイント減の66.0%、成田=仙台線が15.2ポイント減の66.5%、成田=新潟線が6.6ポイント増の68.5%、成田=中部線が7.6ポイント減の68.8%となっています。
 運航実績は国際線では欠航率が5.7ポイント悪化の5.7%、定時出発遅延率が4.5ポイント悪化の18.3%、定時到着遅延率は3.1ポイント悪化の16.7%となっており、一方、国内線では欠航率が1.6ポイント悪化の4.2%、定時出発遅延率が2.2ポイント悪化の10.9%、定時到着遅延率が2.8ポイント悪化の14.1%となっています。

@EASA がA380型機のラムエアタービン点検の耐空性指令
 現地時間6日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、欧州航空安全機関(EASA)は現地時間6日、A380型機のラムエアタービン(RAT)の排水口が汚れで詰まっていないかどうかの点検を行うように,とする耐空性指令(PAD)を出しました。
 ラムエアタービン(RAT)のギアボックスに水がたまって,凍結した場合にタービンシャフトギアが動かなくなる、としています。


*12月6日

@「成田空港温泉空の湯」が12月18日に開業
 今日の「WING DAILY」によりますと、「成田空港温泉空の湯」が12月18日に開業する、とのことです。
 場所は芝山鉄道の芝山千代田駅から徒歩3分になります。温泉施設と、120床のカプセルホテル、ゴルフスタジオ、会議室、スポーツジムを併設しています。
 成田空港第2ターミナルからは専用シャトルバスが運行され、所要時間は約5分、とのことです。
【コメント】料金が分かりませんが、早朝便に乗る人などには便利かも知れませんね。

@米国でデルタ航空機から緊急脱出用スライドが落下
 昨日のCNNニュース(日本語版)によりますと、仏・ドゴール空港発米・ボストンのローガン空港行きのデルタ航空機から、緊急脱出用のスライドが落下する事故があった、とのことです。
 場所はマサチューセッツ州のミルトンで、スライドは民家の庭に落ちました。幸い、庭仕事をしていた男性にはあたりませんでした。男性によりますと、スライドは持ち上げようとしても持ち上げられない程重かった、とのことです。
 デルタ航空によりよりますと、同機は無事に着陸し、自力でスポットまで移動した、とのことです。
【コメント】こんなものに当たったら死んでしまいますね。高い空を飛行中だったら、機内の空気が抜けて、吸い出されたり、機体の破損で墜落したりしかねません。

@ボー社が証券取引委員会宛の書簡で「B737MAX型機の生産削減や停止もあり得る」
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、ボーイング社は米証券取引委員会宛ての書簡で、B737MAX型機の運航再開の遅延で、同型機の生産か一時的に中止するか、削減する可能性がある、と伝えたとのことです。


*12月5日

@11月の貨物量に少しだけ回復の兆し
 東京税関が今日発表した「成田空港の11月貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)4.1%増の18万8274トンと4ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなりました。
 この内、積込量は1.7%減で13ヶ月連続の前年同月比マイナスとなり、輸出量は19.3%減となりました。一方、取卸量は9.8%増と2ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなり、輸入量は1.6%減となっています。
【コメント】やっと、少し明るさが見えてきた、と言うところでしょうか。輸出入はまだまだですが、成田空港で積み替える仮陸揚量が大幅に伸びていますね。

@渋谷区の住民が都心新ルート差し止めを求める提訴を予定
 今日の東京新聞によりますと、「渋谷の空を守る会」共同代表の須永氏は3日に開かれたシンポで、「提訴に向けて最終準備を進めている」と述べました。
 須永氏によりますと、国土交通省に対して、「羽田空港の公用機枠や、成田空港の余剰枠を活用する代替案を提案してきましたが、国土交通省からは有効な回答を得られなかった」として、「行政訴訟で堂々と闘いたい」と話しました。

@年末年始の旅行者数が2.0%減に、海外旅行は0.3%増の微増、JTB のまとめ
 JTBが昨日発表した「2019年/2020年 年末年始(2019年12月23日〜2020年1月3日)の旅行動向」によりますと、今年の年末年始の総旅行者数は前年同期比(以下同じ)2.0%減になる見込みです。
 国内旅行者数は2.1%減で、海外旅行者数は日並びの良さにもかかわらず0.3%増の微増です。
 理由はゴールデンウイークが10連休と海外旅行が増えたことの反動による“旅疲れ”と、10月の消費税値上げが響いている、とのことです。


*12月4日

@ NAA がオリパラまでに、駐機スポット15ヵ所を新たに整備
 今日の「WING DAILY」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は成田空港の取扱能力を向上させるために、駐機スポットの拡張工事を進めている、とのことです。
 現在行われているのはB滑走路南側地区、第2ターミナル南側地区、第3ターミナル北側の3ヵ所です。来年のオリンピック・パラリンピックまでに整備される予定は15スポットで、2021年度までには合計23スポットの整備を終わらせる予定、とのことです。
 さらに、これらのスポットの内、B滑走路南側地区の10スポットは第2ターミナルから離れています。そこで、ランプバスも含む 地下を通るGSEトンネルの工事も行っています。このトンネルは、第2ターミナルサテライト南側から延びて、B滑走路南側地区スポットの南側を繋ぐ通路となります。これらB滑走路南側地区のスポットをつなぐ誘導路やトンネルは7スポットと同様に、2020年7月中には供用を開始することになる、とのことです。
 また、第2ターミナル南側の5スポット、第3ターミナル北側の3スポットは2020年7月に供用開始となる予定、とのことです。
 写真は今年6月のB滑走路南側地区と第2ターミナル南側の工事現場と思われます。中央やや右の白い部分がB滑走路南側地区スポット、右下の部分が第2ターミナル南側地区になります。
【コメント】なお、リンク先の写真は空港内ではなく、計画されている第3滑走路北端付近となる、芝山町菱田地区と思うのですが?

 

@嘉手納基地と普天間基地周辺の住民がそれぞれ損害賠償求める訴訟を提訴
 2日の共同通信によりますと、嘉手納基地と普天間基地周辺の住民が、航空機の騒音被害に対する損害賠償を国に求め、それぞれ那覇地裁に集団で、先月30日に提訴しました。嘉手納基地の周辺住民は原告110人が約1億2700万円、普天間基地周辺の原告住民102人が約700万円の賠償を求めています。
 しかし、従来の訴訟団とは違い飛行差し止め請求は求めていません。

@ピーチのパイロットの国籍は26ヵ国、更に募集を進める
 現地時間2日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、ピーチ・アビエーションの井上CEOは同紙とのインタビューで、バニラ・エアとの統合により増えた機材を活用するために現在、パイロットの募集を検討している、と述べています。現在は26の国からパイロットを雇用しており、余裕がある、と述べています。
 今後は10機のA320neos型機と4機のA321LR型機を発注しており、2021年納入が始まる、とのことです。

@ベルリンの新空港が来年10月31日に供用開始
 何回も開港を延期したベルリンの新しい空港であるベルリン「ブランデンブルク空港(BER)」は、当初の計画から8年遅れの2020年10月31日にオープンする予定です。
 古いベルリン「テーゲル空港」から新しい施設へのすべての操作の移行期間の開始を発表しました。
【コメント】今度は大丈夫なのでしょうか。「機能強化計画」で約8年後の開業を予定している成田空港は大丈夫なのでしょうか。

@航空機リースの「 SMBC 」のCEOが「B737MAX型機の運航再開で2021年に混乱が起こる」
 現地時間11月26日の「ATWオンライン(英文)」によりますと、SMBC Aviation CapitaのCEOは、「現在運航停止中のB737MAX型機が再承認されたときには、その運用菜菓に関する準備で混乱が起こり、その影響は2021年に押し寄せる可能性が高い」と同紙とのインタビューで述べました。

@ユナイテッド航空がエアバスA321XLR型機を50機を発注
 今日の「Traicy」によりますと、ユナイテッド航空はエアバスにA321XLR型機を50機発注しました。受領は2024年となります。ただし、羽注しているA350型機の受領を2027年に延期しました。


*12月3日

@今日、ヒルトンホテル成田で行われた、 NAA 田村社長の講演会に行きましたので、更新が遅くなりました。

@中国南方航空が1月10日から成田=広州線を再開
 今日の「Traicy」によりますと、中国南方航空は来年1月10日から成田=広州線を週4往復で再開します。

@先月30日の深夜、羽田空港に着陸中のピーチ機の前を業務用車両が横断
 先月30日午前1時過ぎ、ソウル発羽田行きのピーチ・アビエーション808便・A320型機が羽田空港A滑走路に着陸する際に、滑走路点検作業をしていた作業車両が滑走路を横切るトラブルがありました。
 ピーチ機は管制官から着陸許可を受けて着陸態勢に入っていました。車両は管制官から横断許可を取っていませんでした。作業車とピーチ機の間隔は最短で約3Kmと見られています。
 幸い、事故にはなりませんでしたが、国土交通省は重大インシデントと認定し、調査に入りました。

@「ZIPAIR Tokyo」が130億円を増資、全額日本航空から
 「ZIPAIR Tokyo」は昨日、1日付で、日本航空を引受先とする130億円の増資を行った、と発表しました。これにより、同航空の資本金と資本準備金はそれぞれ90億円となりました。
 同航空は来年5月14日に成田=バンコク線を7月1日からは成田=ソウル線に就航します。

@昨日の日本航空機エンジントラブルはバードストライクでした
 昨日の出来事で書いた日本航空434便のエンジントラブルは、左エンジンに鳥が飛び込んだことによる、ブレードの損傷だった、とのことです。


*12月2日

@昨日から「横芝光町号成田便」が運行を開始
 昨日から横芝光町と成田空港第2ターミナルなどを結ぶ、地域振興バス「横芝光町号成田便」が開設されました。
 バスは横芝光町役場など町内の4ヵ所と第2ターミナルや航空科学博物館や京成成田駅やイオンモール成田などを結びます。
 所要時間は60〜80分で、中型バスで、1日10往復運行されます。料金は300円となります。
 今まで運行されていた「シャトルバス」は先月24日で運行を止めていました。
 この「横芝光町号成田便」はA滑走路の運用時間延長を受けて NAA が「空港周辺地域振興支援金」として町に交付した1億円を活用します。初年度分は1591万円をあてます。

@中国国際航空が1月10日から成田=上海線を増便
 今日の「Traicy」によりますと、中国国際航空は来年1月10日から、成田=上海線を1日1往復増便します。これにより同航空の同路線は1日4往復となります。

@日本航空機がエンジントラブルで大阪空港に緊急着陸
 今日午後1時半頃、松山発羽田行きの日本航空434便・B737-800型機でエンジントラブルが発生したため、大阪空港に緊急着陸するトラブルがありました。
 乗客・乗員にケガはない、とのことです。
【コメント】「Flightradar24」で見ますと、松山空港を離陸してすぐに、トラブルが発生したようですね。整備の出来る大阪空港に向かったもののようです。

@9月6日のB777X 型機のトラブルは胴体に亀裂の入る事故でした
 読者からの情報によりますと、先月29日の「GIGAZINE」によりますと、現地時間9月6日に発生したB777X型機のドアが負荷試験中に吹き飛んだ事故(2019年9月9日の出来事参照)ですが、27日のシアトルタイムスが報じたところでは、この事故の際にドアが吹き飛んだのは、副次的な現象で、その直前に胴体に亀裂が入り、機内が与圧されていたため、吹き出した空気でドアも吹き飛んだ、とのことです。
 事故は最終荷重試験中に起き、通常飛行で想定される際の最大荷重「限界荷重」の、さらに1.5倍の荷重をかけることになっており、1.48倍の荷重に達したときに起こった、とのことです。
 この事故についてボーイング社は詳細なデータを取得しており、このデータを元にコンピューターモデルを使用して、キール付近の構造を強化することで、荷重の再テストなしで米国連邦航空局(FAA)の認証を受けられるとしています。
 立ち会ったFAAのエンジニアも「いいニュースは、彼らが問題点を発見して対処できることです。ボーイングは修正可能な問題を見つけ、分析に基づいて構造を強化できます」と話している、とのことです。
 ボーイング社は2020年初頭の初飛行と2021年の引渡に変更はないとしています。


*12月1日

11月のアクセス数は、18,328回でした。

@「2020年の訪日外客数は3400万人」みずほ総研
 みずほ総合研究所が先月29日に発表した「2020年東京五輪開催年のホテル需給の試算」によりますと、2020年の訪日外客数は、政府目標の4000万人は届かず、3400万人と予想しています。
 この根拠は試算の想定を従来とは違い、供給側データの交通インフラのみを用い、航空便とクルーズ寄港回数が現状と同じペースで増加する仮定で予測し、また、日韓関係の悪化による韓国人の訪日客数が早期に持ち直す見込みは低い、と想定したことによる、としています。

@「地球が『臨界点』超える危険性」
 9月21日の出来事で、航空機からの温暖化ガスの排出量についてかきましたが、昨日のナショナル ジオグラフィックニュースの「地球が『臨界点』超える危険性、気候科学者が警鐘」によりますと、科学者達は「地球は緊急事態にある」と警鐘を鳴らしています。すでに、「地球の気候に多大な影響力をもつ要素のうち9つが、後戻りできない臨界点に近づいている」として、「地球上のほとんどの場所が居住不可能になる世界」になる、としています。
【コメント】過去に何回か書きましたが、日本の今の社会は「経済効果最優先」で、全てがこれを判断基準として動いています。しかし、これが、一般の庶民の生活を貧困にたたき込み、貧富の差を拡大しています。この「経済効果最優先」こそ、政府や NAA が「成田空港機能強化計画」を住民の意見を無視して強行する姿勢の根本にあると考えられます。
 物事の判断基準を「国民の健康で安定した生活をどう創るか」と言う憲法の精神に転換しないと、日本も世界も大変なことになるような気がします。

@米国チェンバレンの空港で小型機が墜落し9人が死亡
 今日のCNNニュース(日本語版)によりますと、現地時間11月30日午前に米サウスダコタ州チェンバレンの空港を離陸したピタラスPC12型機が、離陸直後に墜落し、乗客・乗員12人の内、9人が死亡しました。当時、空港周辺は暴風雪に見舞われ、視界は約1.6Kmに落ちていました。


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