2021年11月後半の出来事


*11月30日

@28日成田空港に到着した男性がオミクロン株に感染、日本初の確認
 今日の毎日新聞によりますと、28日夕方に成田空港に到着した男性が、新型変異種の「オミクロン株」に感染していることが確認されました。日本国内でオミクロン株の感染が確認されたのは初めてとなります。
 この人はナミビアに渡航歴があり、他の国を経由して成田空港に到着したものです、家族2名は陰性でした。
 現在は国が指定した施設で10日間の療養隔離に入っています。

@成田空港入国の「病原体保有者」は28日で2名,29日で1名、ナミビアへの渡航歴ある人が1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は28日で2名,29日で1名でした。
 28日の1名に咽頭痛の症状があり、もう1名には宿泊療養施設に移動後、発熱の症状が出ました。
 この人はオミクロン株感染国のナミビアへの渡航歴がありました。
 29日の人は無症状でした。

@日本航空はオミクロン株を理由とする運休などは行わず
 昨日の「NHKニュース」によりますと、日本航空は外国人の入国禁止に伴う、国際線の欠航や運休は行わない方針、との事です。
 ただ、政府が1日当たりの入国制限を3500人に引き下げたことから、この上限に達した後の入国が出来ない場合もある、としています。
 一方、全日空は現在、情報を確認中との事です。

@百貨店の免税品売り上げも19年10月比で87.7%減と厳しさ続く
 今日の「WING DAILY」によりますと、日本百貨店協会がまとめた10月の全国百貨店(88店舗)の免税品売上高は、前年同月比では49.3%増でしたが、2019年10月比では87.7%減となっています。
 顧客数は前年同月比で25.4%増、2019年10月比では98.4%減となり、非常に厳しい状況が続いている、との事です。

@オーストラリアも国境再開を2週間延期に
 日本は30日間、外国人の入国を禁止する措置をとりましたが、オーストラリアのモリソン首相は現地時間29日、12月1日から予定していた国境の開放を、オミクロン株の感染が同国内でも確認されたことから、2週間延期すると述べました。

@タイ・エアアジアの筆頭株主が機材の縮小と従業員の削減を通知
 昨日の 「sky-budget」によりますと、タイ・エアアジアは国際線の回復が見通せないことから、機材数を60機から54機に削減し、従業員も削減する、との事です。
 これは、同社の筆頭株主であるアジアアビエーションキャピタル会長が従業員に対して、メールで表明したもので、期間は「少なくても2年間、または、航空需要が完全に回復するまで」としています。


*11月29日

@「滑走路工事は2024年度以降から始める」とNAA
 昨日の共同通信によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は「さらなる機能強化計画」の柱となる、B滑走路の北伸と第3滑走路などの建設工事を、2024年度以降に着手する方向で調整している、との事です。
 現時点では新型コロナウイルス感染拡大による工程の遅れは出ていない、との事です。
【コメント】計画では工事の完成は2028年度末〈2029年3月末〉となっています。その時の航空業界がどうなっているか,見通せるのでしょうか。ただ「発着回数50万回」などと規模を追うだけでは空港の浮沈はおぼつきません。「2024年度以降」というのも微妙ですね。
 下図はNAAの資料から採った計画概念図です。

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は27日で4名,28日で1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は27日で4名,28日で1名でした。
 27日の1名に咳嗽・下痢の症状があり、もう1名に咳嗽・発熱の症状がありました。他の2名は無症状でした。

@明日午前0時からすべての外国人の入国を禁止へ,拡がるオミクロン株の影響
 岸田首相は今日午前、記者団の質問に答え「オミクロン株については強い危機感を持って臨んでいる。明日午前0時からすべての新規外国人の入国を原則停止する」と述べました。
 帰国する日本人についても、南アフリカなどの9ヶ国と、感染が確認された14ヶ国と地域からの帰国については、リスクに応じて厳格な隔離措置を実施する事を明らかにしました。
 また、松野官房長官はオミクロン株は今のところ日本では確認されていないことを明らかにしました。
 また、厚生労働大臣は今日、ナミビアから昨日夕方帰国した人が陽性だったことを明らかにし、現在、国立感染研究所でオミクロン株であるかどうか解析していることを明らかにしました。結果が出るまでには4〜5日かかる、との事です。
【コメント】本当に困ったものです。航空と旅行業界は「さあこれから」と意気込んでいたところですが、さらに、赤字が増えることになりますね。外国の航空会社も含め、オミクロン株の影響でとどめを刺される会社もあるのではないでしょうか。

@ジェットスター・ジャパンが「福袋」の詳細を発表
 ジェットスター・ジャパンは今日、「27日の出来事で」取り上げた、1機丸ごとチャーター便と2022円の回数券についての「福袋」について、詳しいページを掲載しました。


*11月28日

@10月の午後11時以降の運航便数は1日平均4.7便に
 本会会員からの要請で「10月の午後11時以降の運航便数」を調べて見ました。
 結果は31日間で145便、1日平均では4.7便でした。この中で、翌日午前0時以降の便が1便含まれています。

@成田空港入国の「病原体保有者」は26日で3名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は26日で3名でした。全員無症状でした。

@日本航空グループ社員が航空科学博物館の野外展示機を磨く
 今日の毎日新聞によりますと、日本航空グループの地上職員は24日、A滑走路南端脇にある航空科学博物館の野外展示機13機の汚れ落としを行いました。
 約2時間かけて洗浄し、機体はピカピカになりました。
 写真は2018年の野外展示機です。左端の大きな機体が「YS-11」試験初号機です。

 

@世界に拡がる「オミクロン株」の影響、イスラエルでは外国人の入国を14日間禁止
 「オミクロン株」の感染が世界で拡がっています。
 現在、「オミクロン株」への感染が確認されたのは、南アフリカを始め、ボツワナ、香港、イスラエル、イギリス、ドイツ、ベルギー、イタリアです。
 この内、イスラエルは現地時間27日、すべての外国人の入国を14日間禁止する、と発表しました。

@日本の特別検疫対象に3ヶ国追加
 厚生労働省は昨日、「オミクロン株」変異種の感染が確認されたモザンビーク・マラウイ・ザンビアの3か国についての特別検疫を、今日午前0時から強化する、と発表しました。


*11月27日

@成田空港で見つかった変異株感染者は8日から14日までで9名
 厚生労働省が昨日発表した8日から14日までの、成田空港で見つかった変異株患者は合計9名でした。
 全員デルタ株への感染で、全員が無症状でした。

@成田空港入国の「病原体保有者」は23日で2名、25日に1名,26日で1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は、23日で2名、25日で1名、26日で1名でした。全員無症状でした。

@成田空港で,新変異株「オミクロン株」検疫が今日から始まる
 政府は昨日、アフリカで発見された新型コロナウイルスの変異株(B.1.1.529)「オミクロン株」の患者が確認されている、エスワティニ、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ、レソトからの入国者に対し、「27日午前0時から検疫所が確保する宿泊施設で10日間の待機を求める」と告示しました。
 これに基づき、成田空港でも今日から、過去2週間以内に上記6カ国に滞在歴のある人を対象にした10日間の指定施設での停留措置を行う事にしています。
 今日から早速,入国者に対して書類で過去2週間以内の渡航歴を確認していました。
【コメント】このような素早い対応が、2019年の暮れから行われていれば、今回のような大流行を少しは押さえられたのではないでしょうか。

@熊谷知事が全国知事会で成田空港への支援を訴え
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、熊谷千葉県知事は昨日開かれた全国知事会で、成田空港や関連産業の経営が厳しくなっている、と訴えました。
 熊谷知事は「今後、国内線や日本経済が回復した際に、国際線や関連する事業者が世界から取り残されることが懸念される」と危機感をあらわにしました。

@ジェットスターは100万円で個人がチャーターできる、A320型機丸ごとチャーター便を来年2月14日に
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、ジェットスター・ジャパンは、来年の「福袋〈1個のみ〉」として、来年2月14日に100万円で成田空港発の貸切遊覧飛行(最大6人乗り,約2時間)を12月に販売の予定と報じました。
 また、12月26日に、渋谷の仮設会場で先着100人に「1フライト2022円」の回数券を販売する、と報じています。
【コメント】方面別の乗り合いチャーター便というのは各航空会社も行っていますが。1機丸ごと個人でチャーターする、というのは初めてと思います。
 「最大6名」というのは,「家族や友達で」と言うことなのでしょうか。
 写真は第3ターミナル前に駐機するジェットスター・ジャパンのA320型機です。これを丸ごと最大6人で乗れる?

 

@ウクライナ政府が新国営航空会社を設立へ、エアバスと22機発注で覚書締結
 昨日の「Fly Team」によりますと、ウクライナ政府は現地時間25日、新しい国営航空会社「ウクライナ・ナショナル・エアラインズ(UNA)」を設立する、と発表しました。
 また、この新会社で使用するための旅客機として、エアバスとA220型機を6機、A320型機ファミリーを12機、A330型機またはA350型機のワイドボディ機を4機、合計22機を導入する覚書を締結しました。


*11月26日

@B滑走路誘導路工事は12月2日から,工事期間中は変則運用
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、「B誘導路の改修工事開始を12月2日からとする」と発表しました。工事終了は来年10月を予定している、との事です。
 この間、B滑走路は南風の時は北側からの着陸のみ、北風の時は南側からの離陸のみ、とする運用となります。

@成田空港入国の「病原体保有者」は24日に1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は24日で1名でした。無症状でした。

@南アフリカでワクチンの免疫効果弱めるコロナウィルス変異株見つかる
 昨日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、南アフリカの専門家は現地時間25日、コロナウイルスの新たな変異株(B.1.1.529)が発発見された、と発表しました。
 この変異株は体の免疫反応を回避し,ワクチンの効果を弱め、感染力を高めたりする可能性がある、とのことです。

@英国がアフリカ6ヶ国からの直行便運航を即禁止、新変異株で
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、英国政府は現地時間26日正午から、南アフリカ、ナミビア、レソト、エスワティニ、ジンバブエ、ボツワナからの航空便を一時的に禁止する、と発表しました。
 英国保健相は声明で理由として、「世界各地の変異株を注意深く監視する中で、われわれは新たな懸念となり得る変異株の広がりを認識するに至った」と、しています。
【コメント】この変異株は上記記事の変異株のことですね。またまた、やっかいなウイルスが出現しました。イタチごっこですね。
 私たちの免疫力を高め、開発した薬や治療方法で重症化しない所まで持って行くしかないのでしょうね。

@この1年間での有利子負債額増加ランキングでANAホールディングスが8位
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、この1年間で国内の主な企業の有利子負債の増減を調査したところ、負債が増加した企業のランキングで、ANAホールディングスが、増加額3212億円で、8位になりました。
 日本航空は10位以内には入っていません。


*11月25日

@成田空港入国の「病原体保有者」は23日で1名,24日に1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は23日で1名,24日で1名でした。
 24日の人に咳嗽の症状がありました。

@全日空機が庄内空港着陸時に落雷に遭い無事着陸も折返し便は欠航に
 昨日の読売新聞によりますと、23日午後0時半頃、羽田発庄内行きの全日空395便・A320neo型機が、庄内空港の西約11Km地点を飛行中に落雷に遭いました。
 当時、南風と雨が強く同機は2回目の着陸態勢に入っていましたが、無事着陸し、けが人などはありませんででした。
 到着後の点検では機首や翼の付け根などが焦げて変色していました。折返し便は欠航となりました。
 下図は「Flightradar24」による同便の航跡です。かなり厳しい着陸だったようですね。

 

@運輸総合研究所が水際対策をさらに緩和し、主要国との調和を求める
 今日の「日刊航空」によりますと、運輸総合研究所は22日、国が発表した水際対策の「入国後3日間の隔離」について、主要国との調和(ハーモナイゼーション)を進めるよう求めました。
 さらに、「欧米等では、ワクチン接種済入国者の隔離はそもそも免除されており、依然として国際的に見て厳しい制約を課している」として見直しを求めました。
【コメント】外国でのハーモナイゼーションの結果が、欧州などでの再度の大流行を招いている事実をどう考えているのでしょうか。
 ただ単に「金儲け」を目指しているとしか思えません。「死人が出ても,国境を開放すべき」と主張したヴァージン・オーストラリアCEOを見習っているのでしょうか。

@ANAホールディングスがユーロ円建ての転換社債で1500億円を調達へ
 ANAホールディングスは昨日、2031年を満期とする、ユーロ円建転換社債を12月10日に発行し、1500億円の資金調達を行う、と発表しました。
 業務システムや顧客サービスのデジタル化や、2022年に満期を迎える転換社債の償還資金などに充てるため、との事です。
【コメント】やはり、資金繰りが厳しそうですね。いわゆる“借換”で凌いでいくのでしょうか。

@やはり苦しいエア・アジア、債務超過額も24億リンギ増に
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、エア・アジアが発表した7〜9月期決算では、最終損益が前年同期よりもわずかに増えた8億8700万リンギ(約240億円)となりました。
 これにより、債務超過は2020年末の35億リンギから、59億リンギに膨らみました。


*11月24日

@第3ターミナル拡張工事は進展見えず、連絡バスの停留所工事は進展
 14日に成田空港へ行ったときに,第3ターミナルの増築工事の写真も撮ってきましたので、載せておきます。
 10月5日に行ったときの写真〈10月9日の出来事参照〉と比べると大きな違いは感じられませんでした。
 一方、ターミナル連絡バスの停留所工事は大分進んできました。第2ターミナルと第3ターミナルを結ぶ歩道の一部を取り壊して停留所を拡げるようです。
 すでに,10月5日の段階でも歩道の入り口は第2ターミナル北端の「PCRセンター」と同じ入り口〈10月8日の出来事写真参照)になっていました。
 しかし、第3ターミナルから伸びる通路のような工事は,NAA本社ビル入り口付近で止まっているようです。

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は21日で1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は21日で1名でした。無症状でした。

@22日のフジドリーム松本便で2便が欠航
 中日新聞によりますと、22日午前8時20分に出発予定だった福岡発松本行きフジドリーム200便・E755型機の出発前点検で不具合が見つかり、この便が欠航となりました。この機体を使う予定だった松本発神戸行き233便も欠航となりました。原因など詳しい情報は分かりません。

@フジドリームが12月1日発券分から燃油サーチャージを引き上げ
 22日の「NHKニュース」によりますと、フジドリームエアラインズは来月から発券する航空チケットから、燃油サーチャージを値上げすることを明らかにしました。
 これにより燃油サーチャージは片道500円〜600円の値上げとなります。同航空では燃料価格の高騰と円安によるもの、としています。
【コメント】湯水のように国債を発行していますから円安はどんどん進み、輸入するものは結果的に割高になりますね。これからも物価の上昇が続くと思われます。


*11月23日

@成田空港入国の「病原体保有者」は19日で1名、21日で1名,22日で1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は19日で1名,21日で1名、22日に1名でした。
 この内、22日の入国者には咽頭痛、発熱の症状があり、他の2名は無症状でした。
【コメント】この所、1週間近く成田空港から入国した感染者で症状のあった人はいなかったと記憶しているのですが、珍しいですね。

@オーストラリア政府が12月1日から日本などからの入国者を隔離なしで受け入れへ
 昨日の 「sky-budget」によりますと、オーストラリア政府は、12月1日から日本人と韓国人の入国を、隔離なしで受け入れると発表しました。
 ただし、出発日3日以内のPCR検査陰性証明書が必要となります。
【コメント】入国を厳しく制限してきたオーストラリアも、国内のワクチン接種率が約85%に達したことから,門戸を開いて経済再開の方に、舵を切ったようですね。国境開放で多少の流行が出ても,大流行にならずに押さえ込む事ができる、という自信があるのでしょうね。
 欧州のようにならないとよいのですが。
 下の写真は14日の第2ターミナルに駐機していた,カンタス航空のA330型機です。
 日本の航空各社も準備ができ次第、オーストラリア路線を再開するのではないでしょうか。

 


*11月22日

@スプリング・ジャパンが24日から事実上の国内線平常運航
 今日の「Traicy」によりますと、スプリング・ジャパンは24日から28日まで国内線を増便し、平常運航を再開します。
 引き続いて29日からは当初計画通りの平常運航となります。

@日本航空が12月21日からメルボルン→成田旅客便を再開、成田=メルボルン線が週2往復へ
 今日の 「sky-budget」によりますと、日本航空は12月21日から、現在は貨物便として運航しているメルボルン→成田線を旅客便として運航します。
 これにより、成田=メルボルン線は週2往復(成田発 月・木曜日)の運航となります。

@成田空港入国の「病原体保有者」は18日で2名、20日で1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は18日で2名,20日で1名でした。3名とも無症状でした。

@芝山町長選で麻生孝之氏が当選,相川路線を継承
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、昨日行われた芝山町長選挙では、相川現町長の路線を継承する、と訴えた麻生孝之氏が当選しました。
 麻生氏は機能強化実現によって将来増える税収を、水準の高い福祉、子育て支援・教育を目指し、人に投資する事、人口を増やすために町内3カ所の居住拠点整備を推進する事などを訴えていました。
 投票率が前回と比べ6.56ポイント増の72.42%となりました。

@ドバイエアショーでの発注数はエアバスが408機、ボーイングが78機
 昨日の「Fly Team」によりますと、ドバイエアショーでの発注数は、エアバスが確定発注269機、意向書139機の合計408機でした。
 一方、ボーイング社は確定発注78機でした。


*11月21日

@成田空港入国の「病原体保有者」は17日で2名,19日で1名、20日で1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は17日で2名,19日で1名、20日で1名でした。4名とも無症状でした。

@C 滑走路北端地域の工事は,進展しているとは見えず
 14日に「更なる機能強化計画」でC滑走路北端部分になる,芝山町中津田地区と多古町一鍬田地区付近を車で通りましたが、5月8日の出来事で書いた工事のようすとほとんど変わらないように見えました。あれから7ヶ月あまり経ちますが、道路になる〈圏央道の工事部分かも知れませんが〉盛り土には雑草が生い茂り、新たに工事部分が伸びている、とは見えませんでした。目に見えない買収交渉などは進んでいるのかも知れませんが「怒濤のように進んでいる」とはとても見えません。
 もしかすれば、新型コロナウイルス感染症の影響で完成時期を事実上、先延ばししているのかも知れませんね。

@「三菱重工はスペースジェットの方針を説明すべき」と中日新聞が社説
 中日新聞は18日の社説で「国産旅客機 展望を速やかに示せ」を載せました。
 社説では「現場から伝わる様子は“店じまい”するかのような動きばかり」と断じ、「中間決算で262億円の黒字を報告したが、それなら、SJ(スペースジェット)の開発を復活させるのはいつか、はたまた、このまま止めてしまうのか説明するべきだった」としています。
 そして、中部地方のサプライヤーは「SJの量産化に期待し、新規投資に踏み切った企業も少なくない。突然凍結された上、説明はほぼなく、航空機とは別の分野の新規事業に舵を切った企業もある」とし、「適切なタイミングで凍結を解かないと、年々難しくなるだけだろう」と結んでいます。
【コメント】中日新聞ですから、中部地方の中小企業の窮状を訴える事が目的なのではないでしょうか。


*11月20日

@成田空港入国の「病原体保有者」は18日で3名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は18日で3名でした。3名とも無症状でした。

@10月の成田空港を定置場とする新規登録機は全日空の「フライング・ホヌ3号機」だけでした
 国土交通省が発表した「10月の航空機登録状況」によりますと、成田空港を定置場とする、新規登録は全日空のA380型3号機(JA383A)だけでした。
 写真は14日に撮ったものですが、第2ターミナル南東の駐機場で整備中の「フライング・ホヌ3号機」です。

 

@久しぶりの大型エア・ショーで大量発注相次ぐ
 新型コロナウイルス感染症の流行で,大きな航空ショーが相次いで中止になり、2年ぶりにドバイで大型の航空ショーが18日まで開催されました。このドバイ航空ショーの中で世界の航空会社と航空機メーカーの商談がもたれました。
 今回も多くの発注がありました。新型コロナウイルス感染症が収まった後を見据えての発注です。経費削減で古い機材を整理し、燃費が良く,温暖化ガスの排出量が少ない機種を求める航空会社側の姿勢が目立ちます。
 しかし、20数年後には「温暖化ガス排出ゼロ」で石油を燃料として使う航空機が、再生可能燃料を使わない限り、使用禁止になる事も考えられます。大量発注は大丈夫でしょうか。
 下記に,大量発注を箇条書きにしておきます。漏れもあるかも知れませんが。
 エアバスは現地時間15日、航空機リース大手ALC(エア・リース・コーポレーション)と、A220-300が25機、A321neoが55機、A321neoの超長距離型となるA321XLRが20機、A330neoが4機、A350Fが7機の合計111機の発注で基本合意書(LoI)を締結した、と発表しました。
 ボーイング社は現地時間16日、インドで2022年夏を目途に、就航準備中の LCC 「アカサ・エア」から、B737MAX型機72機を受注した、と発表しました。
 クゥエートの LCC「ジャジーラ航空」はエアバスとA320neo型機20機とA321neo型機8機を発注する覚書を締結しました。


*11月19日

@「出入国の緩和が進んでいるが、今後に期待するも不確定要素が多い」と田村社長
 昨日の「NHKニュース」によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長は昨日の中間決算について、「国際渡航の回復に期待しているが、緩和の最初の段階なので劇的に需要が伸びることはまだ期待はできない。世界的にみると、感染拡大傾向の国もあり、入国制限の緩和は不確定要素が多いので、安全に利用してもらえるよう今後も水際対策を徹底していく」と述べました。
【コメント】慎重にしないと現在のドイツ〈夏季の記事)のようになりかねませんね。

@「貨物需要多く,臨時の仮設貨物施設を検討」田村社長
 今日の「日刊航空」によりますと、田村社長は昨日の記者会見で、増加している国際航空貨物に対処するため、仮設の貨物関連施設を整備することを検討していると明らかにしました。
 現在、降載後のハンドリングが追い付かないことや、空港外にあるフォワーダー・荷主の物流施設・倉庫が満杯のため、フォワーダー等の引き取りが遅れているため、との事です。

@多古町長が衆議院選の自民党林候補への支持依頼で選挙違反容疑で逮捕
 千葉県警は昨日、成田空港の東に隣接する多古町の町長を公職選挙法違反の疑いで逮捕しました。
 会見した町副町長によりますと、所一重・町長は先月31日に投票が行われた衆議院選挙で、投票日の朝、町の幹部職員約20人に、千葉10区から立候補した自民党の林幹雄氏の名前を挙げた上で「政権与党の林候補なくして成田空港の機能強化は予定通り進みません。小選挙区で1票でも負けたら終わりです。あとあと後悔しないように貴重な1票を無駄にしないでください」と依頼していた、との事です。
 このほかにも容疑があるようですが、県警は捜査に支障がある、として公表していません
 千葉10区では自民党の林氏と立憲民主党の谷田川氏が激しく競り合っていました。
【コメント】一般的に言って,このような大規模事業では利権の問題で,不正が横行するもののようです。
 現在のような需要が冷え込んでいる中でも、「更なる機能強化計画」を見直しもせずに,強行しようとするのも大企業への奉仕と利権が絡んでいるのではないでしょうか。腐敗の温床にならないとよいのですが。

@成田空港入国の「病原体保有者」は17日で2名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は17日で2名でした。2名とも無症状でした。

@台北発のフェデラルエクスプレス機が燃料漏れで,成田空港に緊急着陸
 今日の「日刊航空」によりますと、昨日午前5時10分頃、台北発アンカレッジ行きのフェデラルエクスプレス5016便で、燃料漏れの可能性を警告する表示が出ました。
 このため、同機は成田空港に目的地を変更し、同7時53分にA滑走路に緊急着陸し、滑走路付近の誘導路上で停止し、A滑走路が約15分閉鎖されました。
 点検したところ、左側の水平尾翼付近に燃料漏れの痕跡がありました。
 下図は「Flightradar24」による同機の航跡です。

 

@ドイツで過去最高の1日6万5000人以上が感染、死者が264人
 今日の「NHKニュース」によりますと、ドイツでは現地時間18日の新型コロナウイルス感染者が過去最高の6万5371人に上り、亡くなった人は264人となった、との事です。
 これを受けてメルケル首相は段階的に規制を強める方針を明らかにしました。同国ではワクチンの接種率が67.8%にとどまっている、との事です。
【コメント】ドイツでは連立を組む予定の3党が「ロックダウンはしない」との合意をして(11月10日の出来事参照)いますので、思い切った規制強化には進みづらいようです。


*11月18日

@成田空港10月の運用状況は総発着回数で19年10月に比べ44%減、国際線旅客数は94%減
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「成田空港10月空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比(以下同じ[ ]内は2019年10月比)31%増[44%減]の1万1926回となりました。
 この内、国際線では旅客便が28%増[46%減]、貨物便が21%増[121%増]となっています。
 国内線では43%増[35%減]となりました。
 総旅客数は53%増[85%減]の53万5851人となり、国際線では42%増[94%減]となっています、この内、日本人は59%増[96%減]、外国人は9%増[96%減]となっています。
 国内線では58%増「38%減]となっています。
 給油量は27%増[33%増]となりました。
【コメント】いつもですと、最終の木曜日に発表されるのですが、1週間早くなています。厳しい状況が続きますね。
 それにしても見出しで「国際線航空旅客便は引き続き堅調に推移」と書かれているのですが、この表現はどんなものでしょうか。
 写真は14日に行った第2ターミナルの到着ロビーのようすです。相変わらず閑散としています。ただ、時刻表は冬期ダイヤに入ったためか,「欠航」は少なくなっています。

 

@NAAの中間期連結決算は純利益が230億円の赤字に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2022年3月期中間連結決算」によりますと、
 営業利益が前期比(以下同じ)20.6%増の400億円と増収になりました。営業費用は3.4%減の617億円となり、純利益は前期よりは改善したとは言え、230億円の赤字となっています。
 2022年3月通期の予測は「当初の見通しを据え置く」との事で、純利益は670億円の赤字としています。
 財務状況では純資産が7.0%減となり、負債は3.2%増となっています。
 目につくのは財務活動によるキャッシュ・フローが1199億円減少し、444億円となっている事です。

@成田空港入国の「病原体保有者」は16日で3名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は16日で3名でした。3名とも無症状でした。

@10月の訪日外客数は19年比で99.1%減に
 観光局が昨日発表した「10月訪日外客数(推計値)」によりますと、外客数は2019年同月比(以下同じ)99.1%減の2万2100人となりました。
 一方、出国日本人数は96.9%減の5万800人となっています。
 オリンピック・パラリンピックの影響もあり、訪日外客数は2020年比では先月まで6カ月連続のプラスでしたが、10月は19.3%減とマイナスになっています。

@全日空も1人あたり10万円の特別金を支給へ
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、全日空は昨日、労働組合に「来年1月にも、本体従業員約1万5000人に一人当たり10万円の特別金を支給する」と伝えました。
 新型コロナウイルス感染症の中で業務を続けた社員の努力に報いるため、との事です。全日空は夏と冬のボーナスについてはゼロ回答でした。


*11月17日

@姿が見えてきた「成田市公設市場」
 14日に「成田市公設市場」工事のようすを見てきました。日曜日と言うことで、大きな工事は行われていず、全体像が見えてきました。
 下に写真を3枚載せます。
 ここは、元「千葉県立花植木センター」でした。3枚目の写真の右に続く森がB滑走路の防音林です。

 

 

 

@成田空港入国の「病原体保有者」は15日で3名,16日で1名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は15日で3名,16日で1名でした。4名とも無症状でした。

@総貨物取扱量、積込量、取卸量ともに13ヶ月連続プラスに、生鮮貨物量は減少
 東京税関成田航空貨物出張所が今日発表した「10月成田空港貨物取扱量」によりますと、
 総取扱量は前年同月比(以下同じ)26.8%増の23万1324トンとなりました。積込量は29.7%増、取卸量は24.4%増と、いずれも13カ月連続のプラスとなっています。
 この内、生鮮貨物の取扱量は12.7%減となりました。ドライ貨物取扱量は41.3%増でした。
【コメント】生鮮貨物量が減少しているのはなぜでしょうか。日本国内の消費が減少しているのか,航空貨物運賃が高騰している影響でしょうか。

@成田空港10月輸出額は21.8%増、輸入額は21.7%増
 東京税関は今日、「10月成田空港貿易概況(速報値)」を発表しました。
 これによりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)21.8%増の1兆1488億3600万円と8カ月連続のプラスとなりました。
 一方、輸入額は21.7%増の1兆4323億9400万円と12カ月連続プラスとなっています。

@「タイガーエア台湾」が1月13日から成田=台北線を再開
 昨日の 「sky-budget」 によりますと、タイガーエア台湾は来年1月13日から成田=台北線を週1往復(成田発着 土曜日、ただし、13日のみ木曜日)で再開します。ただ、1月20日から2月5日までは運休となります。
【コメント】そろり、そろりと慎重に再開ですね。このような,運航再開が多いような感じがします。

@昨年の成田空港で起こったバードストライクは38.6%減の35件
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省がまとめた2020年の航空機と鳥の衝突トラブル(バードストライク)は、前年比(以下同じ)39%減の968件(速報値)となりました。
 大幅な減少は新型コロナウイルス感染症による運航便数の減少が影響している、との事です。
 この内、成田空港は全国6位となり、38.6%
減の35件でした。


*11月16日

@B滑走路北端の滑走路延伸部分は遺跡調査中
 14日の日曜日に成田空港とその周辺一部を見てきましたが、「更なる機能強化計画」で滑走路が1000m延伸される東関東自動車道路脇を見てきました。
 その写真が下の2枚になります。
 このあたりは,2017年に見たときには網の柵で囲われた部分が畑になっていて,トウモロコシなどが一面に栽培されていました。
 しかし、今は写真にあるように、一面、赤土の山があります。その部分はトレンチが掘られており、多分、埋蔵文化財の遺跡があるかどうかを事前調査しているようです。遺跡が見つかれば本格的な発掘調査が行われることになります。
 下の写真の左側が東関東自動車道になります。左端の赤い鉄橋は着陸誘導灯が設置されており、これが、B滑走路の延長線上になります。
 しかし、この地点で聞く東関東自動車道路を走行する自動車の音は,半端ではありませんでした。地響きを伴いすぐそばで重機が作業しているような音です。
 旅客機の音どころではありません。
 B滑走路を延長するには多分、東関東自動車道路を一時迂回させて滑走路を造ることになるのではないでしょうか。大工事になりますね。

 

 

@成田空港冬季スケジュールは夏季よりも27%増、しかし、貨物便は2%減
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省がまとめた今冬期の国際線スケジュールは、成田空港では旅客便が今夏期スケジュール比で27%増となり、昨年度の冬期スケジュール比で43%増となっています。
 一方、貨物便では夏期スケジュール比で同2%減となっており、貨物需要が一段落した模様です。羽田空港でも同31%減となっています。

@成田空港入国の「病原体保有者」は14日で2名
 厚生労働省が昨日発表した「成田空港新型コロナウイルス感染症感染者と患者」は14日で2名でした。2名とも無症状でした。

@成田空港で陽性が判明した米軍関係者が隔離されず、民間機で沖縄に移動
 沖縄県によりますと、先月30日に成田空港でPCR検査を受け、陽性が判明していた在日米軍関係者が、隔離されず、そのまま民間機で沖縄県に戻り、キャンプ・フォスターに戻っていた、との事です。
 一般人の場合は陽性が陰性になるまで施設で隔離され、即入国することは出来ません。しかし、米軍関係者は日米地位協定によって入国が認められています。
 この男は成田空港で「横田基地に行く」と申告していました。
 沖縄県の糸数公医療技監は「検疫所は『横田基地に行くだろう』ということで、隔離をしなかった。(男性は)沖縄に帰ってきて、実際に接触者も出た。なぜこうなったのか、確認したい」と話しています。
 沖縄県は外務省と厚生労働省に経緯の説明を求め、再発防止を要望しました。

@フジドリーム機が名古屋空港に着陸した後、ステアリング不具合で停止
 今日の「日刊航空」によりますと、13日午後5時39分頃、山形発名古屋行きのフジドリーム386便・E170型機が名古屋空港に「着陸したところ、ステアリングの不具合を示す表示が出た」と連絡がありました。
 このため、同機は誘導路上で停止しました。このトラブルにより、同機が牽引車で駐機場に移動するまで、滑走路が約20分閉鎖されました。


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