2021年1月前半の出来事
*1月15日
@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が、10日入国者で1名、13日入国者で3名、14日入国者で1名
厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者は、10日入国者で1名、13日入国者で3名、14日入国者で1名となりました。
この内、13日入国の1名は発熱、倦怠感、咽頭痛の症状がありました。他の4名は無症状でした。
@韓国の LCC 「イースター航空」が来週にも会社更生法を申請へ
韓国 LCC の「イースター航空」は来週中にも裁判所に会社更生法を申請し、事実上の破綻になる模様、とのことです。
同航空は同じ韓国の LCC であるチェジュ航空と合併・吸収されることになっていましたが、財務状況が思わしくないことからチェジュ航空側から契約を白紙化されていました。
以前にも裁判所に会社更生法適用を申請しましたが、裁判所はコロナの影響で航空業界の先行きが不透明である、と受理しませんでした。
今回はコロナワクチンの使用などが始まることから裁判所も受理する、と見られています。
同航空は会社更生法の下で運航を継続しながら、再建計画を策定し、売却先を見つけるものとみられています。
写真は成田空港B滑走路からの離陸に向かう「イースター航空」機です。
@「ノルウェーエアシャトル」が短距離路線を運航する再建計画
昨日の 「sky-budget」によりますと、ノルウェーエアシャトル(ノルウェージャン)は、裁判所に破産保護を申請していますが、このほど、策定した再生計画では長距離路線から撤退し、欧州北部を中心とする短距離路線を運航する計画、とのことです。
このため、大西洋路線などの長距離路線用に購入したB787型機35機は退役させ、B737型機50機まで機材を縮小することになります。
【コメント】ノルウェーエアシャトルも強気の成長路線を採っていました。しかし、米国乗り入れの許可が長引き、強気の大型機材発注などで財務状況が悪化し、破綻に追い込まれてしまいました。
航空需要が好調なときには、大きく成長できるのでしょうが、つまずきがあると借入金で一気に財務状況が悪化してしまいます。どこかの身近な航空会社と同じですね。
*1月14日
@全日空の成田=杭州線が今日から再開
全日空は今日から、成田=杭州線を再開しました。週1往復で木曜日の運航になります。
@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が、8日入国者で2名、12日入国者で4名
厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者は、8日入国者で2名、12日入国者で4名となりました。全員無症状でした。
【コメント】8日入国者が昨日になって発表されています。何か事情があったのでしょうね。
@政府が今日から「ビジネストラック」を一時停止
政府は今日から、11の国と地域のビジネス関係者に認めていた緩和措置、いわゆる「ビジネストラック」を、緊急事態宣言が解除されるまで、中止することを決めました。これにより、外国人の入国は全面禁止になりました。
@ IATA のCEOが変異コロナによる日本などの入国規制強化を強く批判
昨日の「WING DAILY」によりますと、国際航空運送協会(IATA)のジュニアックCEOは現地時間12日、「航空会社が年内にキャッシュ・プラスに転じることは、現段階で視界に捉えている」と述べました。
しかし、繁忙期になるはずの年末年始期間前に「2019新型肺炎」の変異種が発生したことで、各国政府が出入国規制を強化したことにより、需要回復の機会を逸したことを批判しました。
同氏は「カナダ、英国、ドイツ、日本、その他の国々は、検疫要件を取り除くことなく、新型コロナ対策に検査を追加した。言い換えれば、各国は旅行をシャットダウンする政策措置を選択したのだ」と述べた、との事です。
【コメント】この人の以前からの持論ですね。 IATA が航空会社の連合組織ですから、立場としてこの主張はわからなくもありません。結局、「『2019新型肺炎』もインフルエンザと同じようなものだから、感染者が増えれば、免疫を持った人も増え、流行は落ち着く」と言うことなのだと思います。
しかし、今までに、世界で約百万以上の人たちが犠牲になっています。今後も犠牲になる人が多く出ると考えられます。これを「仕方がない」で済ますわけにはいかないと思うのですが。
これを考えた場合、一刻も早く、流行を押さえ込むべきと思います。
@ DHL がボーイング社にB777F型機8機を追加発注
今日の「Aviation Wire」によりますと、DHLエクスプレスは現地時間13日、ボーイング社にB777F型を8機追加発注した、と発表しました。4機のオプションでも合意しています。納入は2022年からの予定です。
写真は成田空港に駐機する DHL 機ですが、これは「エアホンコン」で使っている機体のようです。
*1月13日
@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が、11日入国者で4名、12日入国者で2名
厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者は、11日入国者で4名、12日入国者で2名となりました。
この内、11日入国者の1名に発熱、咳嗽、関節痛の症状がありました。残りの5名は無症状でした。
@今日から、「ビジネストラック」を除く全入国者に陰性証明書を義務付け
今日から成田空港を始めとする全国の空港で、帰国日本人も含めた入国者全員の出発前72時間以内の「2019新型肺炎」陰性証明書の提示点検が始まりました。
提出がない人は当局が指定した施設で隔離し、3日後の感染検査で陰性の場合でも、14日間の自宅などでの待機が必要となります。
なお、政府が定めた特例「ビジネストラック」にあたる人は除外されますが、これについても批判が強まっています。
@航空貨物便の運賃が3ヶ月で約1割上昇
今日の日本経済新聞によりますと、日本発欧米行きの航空貨物運賃が3ヶ月で1割強上昇しており、前年同月比3倍となっている、とのことです。
この傾向は今後しばらくは 堅調が続くものとのと見られている、とのことです。
【コメント】航空会社にとっては嬉しいことでしょうが、午後11時以降に大きな騒音を受ける成田空港A滑走路飛行コース直下の住民にとっては迷惑極まりません。
最近は、音の大きい大型機のほとんどが貨物便で、午後11時以降も頻繁に飛行しています。
@スリウィジャヤ航空182便のフライトレコダーを回収
インドネシア国家運輸安全委員会は現地時間12日、9日に墜落したスリウィジャヤ航空182便のブラックボックスの内、フライトレコダーを回収したと発表しました。
このレコーダーの読み取りには2〜5日かかる、とのことです。
残りのボイスレコーダーについても信号を受信しており、近く回収できる、とのことです。
@ボー社がアトラス・エア・ワールドワイドからB747-8F型機4機を受注
昨日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社は現地時間12日、アトラス・エア・ワールドワイドからB747-8F型機4機を受注したと発表しました。この4機がB747型機ファミリーの最終製造機となります。
写真は成田空港北貨物エリアに駐機するアトラス・エアのB747-400型機です。旅客用の機体で内部は貨物を搭載出来るようにしてあると思います。
@ボーイング社の2020年旅客機納入は157機、受注はマイナス1026機
ボーイング社が現地時間12日に発表した、2020年の旅客実績によりますと、納入機数は前年比(以下同じ)223機減の157機となりました。
総受注機数からキャンセルを差し引いた「純受注機数」は1267機減のマイナス1026機となり、受注残は4997機となりました。
*1月12日
@今日から第2ターミナルに「ナリタ JOB ポート」を開設
今日の「千葉日報(有料版)」によりますと、成田国際空港株式会社が9月1日から25日に行った、成田空港で事業を行う関連企業650社を対象としたアンケート(回答数約3割の209社)によりますと、事業や雇用継続に「懸念なし」は3%にとどまりました。
「2019新型肺炎」の影響が数年続くとした場合、その影響について聞いたところ、「余剰人員が発生する可能性がある」とした企業が144社で約70%となりました。また、128社が「事業の縮小か撤退の可能性がある」と回答しました。
なお、成田国際空港株式会社は今日から、職業相談や出向・移籍支援業務等の雇用に関する総合的なサポートを提供する相談窓口『ナリタ JOB ポート』をオープンしました。
【コメント】回答が約3割は少なすぎますね。どうしてででしょう。残りの7割の事業所は「大丈夫」と言うことなのでしょうか。
@成田空港「2019新型肺炎」の感染確認者が、10日入国者で9名
厚生労働省が昨日発表した、成田空港から入国した人の「2019新型肺炎」感染確認者は、10日入国者で9名となりました。
この内、1名に味覚障害、鼻閉の症状がありました。残りの8名は無症状でした。