2023年10月後半の出来事


*10月31日

@A320neo型機ファミリーのエンジン点検で、全日空が来年1月から3月に1日約30便を欠航に
 今日の「NHKニュース」によりますと、全日空は今日、使用しているA320neo型機とA321neo型機の合計33機について、来年1月から3月までの国内線及び1部国際線で、1日およそ30便を減便させる、と発表しました。
 これにより、すでに予約している約4万人に影響が出る見込み、との事です。
 この問題はプラット・アンド・ホイットニー社のエンジンに、偽造された証明書で製造された部品が使われていた事で、エンジン点検検査が必要となったものです。
 メーカーによるエンジンの点検は、1台当たり250日から300日かかるとみられる、とのことで、影響は3月以降も長期にわたる見通しです。

@日本航空の9月旅客機客数は国際線で64.7%増、国内線で23.3%増
 日本航空が昨日発表した「JAL9月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線旅客数は前年同月比・【】は2019年同月比(以下同じ)64.7%増【25.1%減】の53万7512人、利用率は79.8%となりました。
 一方、国内線旅客数は23.3%増【5.8%減】の287万4361人、利用率は75.2%となっています。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が0.7ポイント増の71.9%、成田=中部線は1.5ポイント増の57.5%でした。
【コメント】コロナ禍前にくらべると国際線では約75%の回復率で、国内線では95%の回復率ですね。国際線の残り25%は日本人の海外旅行熱回復が鍵を握っているのではないでしょうか。

@日本航空の24年3月期第2四半期決算は純損益が616億円の黒字
 日本航空が今日発表した「JALグループ2024年3月第2四半期連結決算」によりますと、売上収益は前年同期比9.6%増の8209億円、営業費用が9.7%増の7366億円、純損益が637億円改善の616億円の黒字となりました。
 なお、LCC では「ZIPAIR Tokyo」の旅客収入が235.9%増の249億円、「Spring Japan」では旅客収入が80.1%増の66億円となっています。
【コメント】中距離 LCC として、破竹の勢いで伸びてきた「ZIPAIR Tokyo」ですが、燃油サーチャージを徴収しない同航空は燃料費の高騰で、今後は苦しくなるのではないでしょうか。
 なお、「ジェットスター・ジャパン」はオーストラリア会計基準を採用していますので、出ていません。

@全日空の24年3月期第2四半期決算は純損益が932億円の黒字
 全日空が今日発表した「2024年3月第2四半期連結決算」によりますと、売上高が前年同期比28.6%増の1兆27億円、営業費用が15.0%増の8729億円、純損益が337.9%増の932億円の黒字となっています。
 この内、 LCC のピーチ・アビエーションは旅客収入が65.0%増の673億円でした。
【コメント】財務状況も少しずつ改善しているようで、自己資本比率も向上しています。しかし、1兆を遙かに超える有利子負債はあまり減っていません。

@大韓航空がA321neo型機20機を追加発注
 今日の「Aviation Wire」によりますと、大韓航空は現地時間30日、エアバスにA321neo型機20機を追加発注しました。これで、同航空のA321neo型機発注総数は50機となりました。


*10月30日

@今日からの冬季ダイヤ増減便
*ニュージーランド航空は成田=オークランド線を、1日1往復から週10往復に増便しました。
*フィリピン航空が成田=セブ線を、週4往復から1日1往復に増便しました。
*中国国際航空が成田=北京線を、週4往復から1日1往復に増便しました。
*シンガポール航空が今日から、成田=シンガポール線にA380型機を再投入しました。
*エアタヒチヌイが今日から、成田=パペーテ線を週2往復(成田発着 月・木曜日)で再開しました。

@昨日から開始の追加便
*ユナイテッド航空は昨日から、成田=ロサンゼルス線を再開しました。1日1往復する、との事です。
*チャイナエアは昨日から、成田=台北線を週17便から週24便に増便しました。
*エジプト航空は昨日から、成田=カイロ線を週1往復から週2往復に増便しました。

@成田空港の人手不足解消を目指す短編映画制作中
 今日の「NHKニュース」によりますと、成田空港での人出不足の解消を目指すため、地元の経済界や空港会社の有志でつくる製作委員会が、成田空港を舞台にした短編映画の制作を始めました。
 30分ほどの短編映画で、来年の夏に公開される予定、との事です。
【コメント】昨日、第1ターミナル北ウイングに行ったとき、何か撮影していたのですが、多分、この映画のロケだったようです。
 この写真のすぐ右で撮影されていたようですが、注意される前に下におりてしまいました。

 

@福岡空港で日本航空機が着陸時にバードストライク、約10便が他空港に
 今日の「+rkeb ニュース(YAHOO!ニュース)」によりますと、今日午前11時過ぎ、高知発福岡行きの日本航空3582便・E-170型機が福岡空港に着陸しようとしたところ、バードストライクに遭遇しました。
 同機は無事に着陸しましたが、滑走路の清掃や安全確認のために約1時間滑走路が閉鎖されました。
 このトラブルの影響で到着予定だった約10便が目的地を長崎空港や熊本空港に変更しました。


*10月29日

@今日から冬季ダイヤ開始
 今日から、冬季ダイヤが開始となりました。
 以下に私のチェックした範囲で、航空各社の、今日からの増減便を箇条書きにしておきます。
 ただ、情報つかんだ段階から変更されたものもあるようなので、正確ではないかもしれません。
 
 また、昨日すでに増減便しているものもありますし、明日もかなりの増減便があります。明日の分は明日載せます。

*KLMオランダ航空の成田=アムステルダム線が、週5往復から1日1往復に増便
*エアチャイナの成田=台北線を、1日2往復から1日4往復へ増便
*エアプサンの成田=仁川線を、1日1往復から1日2往復に増便
*エアプサンの成田=プサン線が、1日1往復の増便
*エアロKの成田=清洲線が、1日1往復から1日2往復に増便
*エチオピア航空の成田=アディスアベバ線が、週5往復から週6往復に増便
*ガルーダインドネシア航空の成田=デンパサール線が、週4往復から1日1往復の増便
*ジェットスター航空の成田=ブリスベン線が、週5往復で新規開設(12月3日からは1日1往復に増便)
*ジンエアが成田=プサン線を、1日1往復で新規開設
*セブパシフィック航空が成田=クリーク線を、週4往復から1日1往復に増便
*スターラックス航空が成田=台北線を、1日3往復に増便
*フィリピン航空が成田=セブ線を、週4往復から1日1往復に増便
*マレーシア航空が成田=クアラルンプール線を、週12往復に増便
*全日空が成田=パース線を、週3往復で再開
*大韓航空が成田=仁川線を、週3往復から週4往復に増便
*日本航空が成田=香港線を、週3往復から週5往復に増便
*ジェットスター航空が成田=ゴールドコースト線を、運休

@今日の成田空港の写真
 今日、成田空港に行き、第1ターミナルと第2ターミナルの様子を見てきました。
 3つの出発ロビーは共にかなりのにぎわいで1ヶ月前とは違ってきています。

 この写真は第1ターミナル北ウイングの様子です。

 

  次は第1ターミナル南ウイングの様子です。

 

 次は第2ターミナルの様子です。時間帯のためか、かなりの行列が出来ていました。

 

 第3ターミナルには行きませんでしたが、ターミナル間連絡バスには、第1ターミナルと第2ターミナル行きのバスに第3ターミナルから乗車する人が多く、これを見ると大分混雑していたのではないかと、思われます。


*10月28日

@「冬季ダイヤの発着回数は東アジアが好調で2019年比19%減まで回復」と田村社長
 昨日の航空新聞社によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長は26日の記者会見で、明日から始まる冬季ダイヤについて、「参考値ではあるが、週間発着回数が1774回となっており、前年同期比60%増、2019年同期比19%減となっている」事を明らかにしました。
 主に、東アジアの韓国線と台湾線の増加が著しい、との事です。
 一方、中国線は前年同期比152%増、2019年同期比33%減となっており、また、太平洋線は前年同期比8%減、2019年同期比44%減となる見込みを明らかにしました。
【コメント】「回復している」とはいうものの、韓国と台湾がほとんど、と言うことですね。円安の恩恵を強く受け気軽に訪日できる、と言うことだと思います。

@国土交通省が成田=ポートモレスビー線でパラオへの寄港を認める
 昨日の「sky-budget」によりますと、国土交通省は26日、日本とパプアニューギニア間の航空路線の見直しを実施した、と発表しました。
 これにより、成田=ポートモレスビー線で、パラオへの寄港が可能となり、パラオへの直行が出来る事になります。

@バンブーエアが成田=ハノイ線を11月8日から運休
 今日の 「sky-budget」によりますと、ベトナムのバンブー航空は11月8日から成田=ハノイ線を運休することが分かりました。
 すでに、予約の受付を停止しています。当面、冬季ダイヤ中は運休する、との事です。
 写真は第2ターミナル前をB滑走路からの離陸に向かうバンブー航空機です。

 

@「トキエア」の長谷川社長が「来月中に就航日とチケットの予約開始日を発表したい」
 昨日のテレビ新潟によりますと、「トキエア」の長谷川社長は昨日の記者会見で、就航時期について「(耐空検査などは)天候や機体の状況に左右される部分がある。ここが確実に終了したのち来月中に就航日とチケットの予約開始日を発表したい」と述べました。

@ボーイング社の7〜9月期決算は16億3800万ドルの赤字に
 26日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社が現地時間25日に発表した2023年7〜9月期決算によりますと、純損益が16億3800万ドル(約2461億2500万円)の赤字となりました。


*10月27日

@エルアル航空が現地時間30日にテルアビブ発成田行きを急遽運航へ、折返し便の航空券は販売せず
 昨日の「Traicy」によりますと、エルアル航空は当初、26日を最終便として成田=テルアビブ線を運休する、と発表していましたが、急遽、現地発30日のテルアビブ発成田行きの便を運航する、と発表しました。
 ただし、折返し便の成田発テルアビブ行きの航空券の販売は行いません。

@「Spring Japan」が1月に成田=ハルピン線と成田=天津線を増便し、3月末まではそれぞれ1日1往復に
 「Spring Japan」は昨日、来年1月と3月に成田=ハルピン線、成田=天津線を増便し、これにより、冬季ダイヤ中はそれぞれ1日1往復とする、と発表しました。

@昨日、岡山空港で小型機同士が接触しましたが、けが人はなし
 昨日の「NHKニュース」によりますと、昨日午後2時頃、岡山空港の駐機場で、プロペラ機同士が接触する事故がありました。
 愛媛航空のプロペラ機が小型機用の駐機場に入ったときに、お互いの翼が接触した、ものです。けが人はありませんでした。
 小型機駐機場の出来事で、定期便の運航には支障がありませんでした。

@サウスウエスト航空がB737MAX7型機108機を追加発注
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社は現地時間26日、米国のサウスウエスト航空からB737-MAX7型機108機の追加発注を受けた、と発表しました。
 これで、同航空のB737-MAX7型機の合計発注数は300機以上となりました。

@スカイウエスト航空が E175型機19機を発注
 今日の「Traicy」によりますと、米国のスカイウエスト航空はエンブラエルに、E175型機19機を発注しました。
 この機体はユナイテッド・エクスプレスブランドとして、ユナイテッド航空の短距離路線を運航する事になります。


*10月26日

@「成田空港9月運用状況」は徐々に回復するも、スピードは緩やか
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「9月運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比・【】は2019年9月比(以下同じ)25%増【19%減】の1万7973回、となりました。
 国際線発着回数は36%増【23%減】で、旅客便は80%増【29%減】貨物便は30%減【21%増】となっています。
 一方、国内線は1%増【6%減】でした。
 総旅客数は97%増【22%減】の287万3990人となっています。
 この内、国際線旅客数は156%増【29%減】で、日本人は119%増【55%減】、外国人は468%増【4%減】、通過客は28%減【17%減】となっています。
 国内線旅客数は16%増【8%増】でした。
 国際航空貨物量は17%減【10%減】でした。詳しくは10月19日の出来事を参照してくさい。
【コメント】全体としては先月と同じ傾向ですね。

@福岡発屋久島行きのATR機が客室空調の配管から空気漏れ目的地変更
 昨日のMBC南日本放送(YAHOO!ニュース)によりますと、昨日午後0時50分に出発した、福岡発屋久島行きの日本航空3673便・ATR-42型機が飛行中、客室に空気を送るパイプから空気漏れの発生を知らせる警告灯が点灯しました。
 このため、同機は鹿児島空港に目的地を変更し、午後2時頃、無事に着陸しました。乗客は機材を交換して屋久島に向かいました。
 このトラブルの影響で、1便に約3時間半の遅れが出ました。
【コメント】この所、 ATR 機のトラブルが結構ありますね。国内で
投入されている機数は少数ですので、率から言うと高いのではないでしょうか。


*10月25日

@昨日からエアソウルが成田=仁川線を1日3往復に増便
 成田国際空港株式会社(NAA)によりますと、エアソウルは昨日から、成田=仁川線を1日3往復に増便しました。
 当初は27日からの増便となっていた、と思うのですが。

@エルアル航空の成田=テルアビブ線が今月末から、冬季ダイヤいっぱい運休へ
 今日の「Fly Team」によりますと、在イスラエル大使館は昨日、エルアル航空の成田=テルアビブ線の運航を、現地時間25日(日本時間26日成田発着)をもって冬季ダイヤ中は運休する、と発表しました。来年の夏ダイヤからの再開は紛争の状況による、としています。
 しかし、今日午後3時の「NHKニュース」では成田発着31日の便まで運航と伝えています。
 下の写真は誘導路を移動するエルアル航空機です。
【コメント】もちろん、理由はハマスのイスラエル奇襲と言うことですが、不思議なのは世界でも有数の能力を持つと言われる、イスラエルの諜報機関「モサド」が、この大規模奇襲の兆候をつかめなかったのか、と言うことです。

 

@「トキエア」の就航は12月以降に延期へ
 昨日の「HTB NEWS 」によりますと、「トキエア」の就航が12月以降にずれ込む見込み、との事です。
 複数の関係者によりますと国の認可に必要な自社で作る整備規程の作成が難航しているなどの理由による、との事です。
 導入1号機は今日、「耐空検査」を行う試験飛行のために、新潟から鹿児島に飛行しています。


*10月24日

@昨日の「3S 590」便は百里基地から飛来、「取極書」と「交渉覚書」に違反する軍事的利用
 昨日は時間がなくて、調べられませんでしたが、今日、改めて調べた所、とんでもない事実が出てきました。
 22日深夜に成田空港に到着し香港に向け離陸した「エアロロジック590便」ですが、成田空港に到着前の航跡が途中からしか出てきませんでした。
 そこで、「Flightradar24」で検索したところ、上図にあるように、何と、出発空港が「OMITAMA」となっていました。すなわち、百里基地から飛来したものでした。
 これは、成田空港開港前に本会と、国土交通大臣・千葉県知事・空港公団総裁が結んだ「取極書」の「新東京国際空港(現成田空港)の軍事的利用は一切行わない」とする約束に違反しています。
 同便が百里基地で何を扱ったか分かりませんが、「航空機公害に関する交渉覚書」にある「MACチャーター便」に該当することは明らかです。
 しかも、下図にあるように、成田空港に着陸し、その後、香港に向かっています。

 

 

@22日の「LO 80便」は23日午前0時21分に離陸、「カーフュー弾力的運用」には当たらないのか?
 やはり、昨日の記事で載せた「LOTポーランド航空80便」の引き返し(?)と、その後の出発航跡が点線になっていた件ですが、下図にあるように、離陸時間が「15時21分(日本時間午前0時21分)」になっています。「午前0時から0時30分」は「カーフュー弾力的運用」の時間帯ですから、当然、成田国際空港株式会社(NAA)のページに出るはずで、メール登録した人にはメールが届くはずですが、これもありませんでした。
 航跡が点線となっている訳がこれにあるのでしょうか。いずれにしても、"お目こぼし"はまずいですね。
 なお、上の図では左が成田空港で右がワルシャワになっています。

 

 

@昨日の「GK 518便」についてNAA地域共生部からメールが来ました、着陸時間は10時12分でした
 
昨日載せた「ジェットスター・ジャパン518便」についてNAA地域共生部から「実際の着陸時間は午後10時12分だったので訂正してくれ」とのメールが届きました。
 宛先が「成田空港から郷土とくらしを守る会 事務局長」となっていますので、公式文書として、全文と、こちらの返信を載せておきます。

 成田空港サーバーの記事につきまして

 郷土と暮らしを守る会 岩田事務局長様

お世話になっております、NAA地域共生部の成尾です。標記の件につきまして、先日(10/23)に成田空港サーバー掲載されております、
 ジェットスター・ジャパン航空518便の着陸時間につきまして、
 成田空港での当該便のスポット到着時間は、22時12分となっており、
 そのため、滑走路に着陸しました時間につきましては、23時以前となります。
 23時以降の運航がなされたという記載は、地域の方々への誤解を生む可能性がありますため、訂正いただけますと幸甚に存じます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


成尾様
 メールありがとうござ生ます、
 こちらが一方的に書いているように断じていますが、昨日の、「Flightradar24」のプレイバックの航跡図を見ていただければ、下段の当該時刻は「14時18分」となっています、
 「Flightradar24」の方が間違っているとのことですね。
 今も、GK518便のプレイバックを見たところ、確かに、ご指摘のようになっていましたが「地域の方々への誤解を生む可能性がありますため、訂正いただけますと幸甚に存じます。」というのは、どんなものでしょうか。
 「Flightradar24」の方には連絡したのでしょうか。
 ついでといっては何ですが、20日の出来事に載せた、LO80便のコースずれについて、教えていただけると、幸いですが。
 これも、「Flightradar24」の間違いですか?


*10月23日

@昨日深夜の離着陸は大混乱、初めて見るB滑走路への着陸、引き返しや数分での再離陸など
 上段の「午後11時00分以降の離着陸」を調べていたところ、昨日深夜の成田空港離着陸は大混乱でした。
 「Flightradar24」の調子が悪いのか、私のコンピューターの調子が悪いのか、管制官や航空会社の機材の調子が悪かったのか分かりませんが。何回も見直しました。
 一番びっくりしたのは午後11時18分頃に着陸したジェットスター・ジャパン518便です。
 運用時間を延長するときに、「午後11時以降の着陸にはA滑走路を使う」という約束になっていたと思うのですが、何とB滑走路を使ったのです。
 私も長年調査していますが、午後11時以降のB滑走路着陸は初めて見ました。パイロットのリクエストなのか、管制官指示なのかはわかりませんが、下の「Flightradar24」の航跡図の左上にある囲みにも、普段は着陸時間が出るはずですが、出ませんでしたので、"18分"は正確ではないかも知れません。
 これについては後日、航空局に問い合わせます。このような問合せには返事をよこさないのが国土交通省の通例ですが。

 

 次に、午後11時06分に離陸したLOTポーランド航空80便ですが、いつの間にか引き返して、午前0時直前に再度、離陸したようです。
 ちゃんと着陸したのか、滑走路上を低空で通過し、機体の状況を確認したかは分かりません。
 下図がその航跡ですが、引き返しの航跡は点線になっています。

 

 そして、エアロジック590便ですが、何時離陸したのか分かりませんが、下図のように、いきなり、航跡が現れ、午後11時40分頃A滑走路に着陸して、同46分頃、再び離陸していきました。着陸して、計器か何かの確認をした後に、再出発したのでしょうか。
 下図の左上には午後11時34分離陸、となっていますが、34分頃には離陸していなかったと思うのですが、私の見落としでしょうか。

 

 いずれにしても、このようなでたらめ(?)な運航は安全運航に支障が出るような気がします。この所、このような小さなトラブルが多いように思います。


*10月22日

@昨日、A滑走路上で約1Kgの脱落した部品見つかる、滑走路10分間閉鎖
 昨日の「NHKニュース」によりますと、昨日正午頃、NAAの職員がA滑走路に航空機の部品とみられる直径28cm、厚さ10cm、重さ約1Kgのプラスチック製の部品や金属ベルトなどの破片が落ちているのを発見しました。
 A滑走路を約10分間閉鎖して回収しましたが、運航への支障はありませんでした。
 部品はB777型機のものと見られます。NAAが航空各社に照会しましたが、落とした航空会社は分かっていません。
【コメント】
離着陸の航空機が踏みつけたり、跳ね飛ばして翼や胴体に損傷を与えずに幸いでした。
 何時ものことですが、航空各社は分かっていても知らんぷりをしているようです。成田空港や行き先の到着空港での点検で分かるはずですね。
 国土交通省も舐められたものですね。

@エコ・アグリパークが環境省の「自然共生サイト」に認定
 19日の成田空港公式サイトによりますと、成田空港A滑走路南端にある、空の駅「ふわり」の北側に隣接している「グリーンポートエコ・アグリパーク」が、今年度から環境省が認定する「自然共生サイト」に認定されました。
 下の写真は古いものですが、2007年11月の「グリーンポートエコ・アグリパーク」です。ここは、谷津で結構上り下りが大変です。
 今は、どうなっているか分かりませんが、自然がそのまま残されています。

 

@ピーチが関西=台湾線の運賃を一時、約1万円安く販売
 昨日の「フォーカス台湾(livedoor news)」によりますと、ピーチ・アビエーションは20日、関西発台湾行きの運賃を2890円(約630台湾元)で販売しました、
 しかし、この運賃はすぐに2890台湾元に訂正された、との事です。
 元を円と間違えて販売したようで、約1万円安くなっていました。
 台湾で同社の航空券を代理販売するスカイエクスプレス(万鈞旅行社)は21日、取材に対し、「安く購入された航空券は有効だ」と説明しています。

@ベトナムのバンブー航空は長距離路線の予約を停止
 今日の 「sky-budget」によりますと、成田空港にも就航しているベトナムのバンブー航空は、経営の混乱が続いています。
 同航空はこの程、長距離路線の予約を停止した、との事です。長距離便用に導入したB787-9型機を経営合理化のため、退役させる予定、との観測が高まっています。


*10月21日

@今日未明、「カーフュー弾力的運用」で1便が着陸
 今日未明、「カーフュー弾力的運用」が発生しました。
 上海発成田行きの全日空960便・B787-9型機が、午前0時17分に、南側から成田空港に到着したものです。
 理由は上海行きの前便で成田空港出発時
に,管制制限のために出発が遅れたことにより、成田空港到着が遅れた玉突き遅延のため、との事です。
【コメント】昨日の強風により、出発が遅れたのでしょうね。
 なお、上段の「午後11時00分以降の離着陸」にあるように、離陸方向が南側離陸から北側離陸に変わっています。
 C滑走路完成後に実施する「スライド方式」では、「静穏な時間7時間半を確保する」事になっていますが、このように途中で離陸方向や着陸方向が変わると、飛ばないはずの時間帯に航空機の騒音が響くことになり、「静穏な時間」がなくなります。「スライド方式」は絵に描いた餅です。

@「イスラエルからの退避をすぐに考えて」とイスラエル大使館
 今日の「Traicy」によりますと、イスラエル大使館は昨日、現在運航しているエルアル航空の成田=テルアビブ線について、「不測の事態で運休になる可能性もある」として,「イスラエルからの脱出を積極的に考えて欲しい」と述べました。

@「トキエア」の就航は11月にずれ込む
 今日の新潟日報によりますと、関係者の話では、「トキエア」の就航が11月以降にずれ込むことになった,との事です。
 国の検査が長引いていることに加え、自動車の車検に当たる「耐空証明」の更新をしなければならない、との事です。


*10月20日

@昨日午後11時直前にLOTポーランド航空機が大幅な飛行コースずれ
 昨日午後11時直前に成田空港を離陸したLOTポーランド航空機(LO 80)が下図のような大きな飛行コースずれを起こしていました。
 LOT機の直前に離陸したジェットスター・ジャパン11機(GK 11)に続き、すぐに離陸したのですが、ジェットスター・ジャパン機を追い越すような勢いでした。そこで、九十九里平野に入る前に、大きく西旋回を行いました。
 おそらく、両機の離陸間隔は1分を切っていたと思われます。ジェットスター・ジャパン機がA320型機で、LOT機がB787-9型機ですので、後方乱気流の影響はない、と管制官が判断したのかも知れません。
 もしかしたら、パイロットか管制官が何らかのミスをしたのかも知れません。
 ただ、何時もなら航跡がカーブを描くはずなのですが、下段のLOT機の航跡は直線的でしたので、もしかしたら、「Flightradar24」の不具合の可能性もあります。朝も午後も確認したのですが、同じでした。
 上段の航跡図はLOT機が飛行コースずれを起こしたときのもので、下段は約4分後の航跡図です。

 

 

@昨日、成田空港で胴体着陸を想定した消火・救難訓練
 昨日、成田空港で航空機が着陸に失敗して炎上し、多数のけが人が出ているという想定で、消火や乗客の救助などを行う大規模な訓練が行われました。
 訓練には空港関係者が約1000人、車両約40台が参加しました。
 胴体着陸し、機体内に動けない乗客が取り残された、との想定で警察や消防や医師などが機内に入り救助する訓練や、外国語が堪能な医師などがタブレット端末で外国人のけが人の症状を確認するなどの訓練が行われました。

@日本航空が12月・1月の燃油サーチャージ大幅値上げを発表
 日本航空は昨日、12月と来年1月の国際線燃油サーチャージの引き上げを発表しました。
 欧米線で往復9万4000円、ホノルル行きで同6万1000円などとなっています。
【コメント】日本人にとっては海外旅行がますます"高嶺の花"になりますね。国債という紙切れを大量に発行して、軍拡につぎ込んだ結果の円安が原因ですね。物価の高騰も根は同じです。

@アメリカン航空がアラスカ航空からA321neo型機10機を買いとる
 今日の「Traicy」によりますと、アラスカ航空はアメリカン航空にA321neo型機10機を売却することで合意しました。
 この10機はアラスカ航空が合併したヴァージン・アメリカの保有していた機材です。
 これにより、アラスカ航空は全機材をボーイング社機に統一することになります。

@アメリカン航空がエンブラエルのE175型機4機を発注
 今日の「Traicy」によりますと、アメリカン航空は、提携する地域航空会社エンヴォイ・エア向けに、エンブラエルのE175型機4機を発注しました。


10月19日

@9月の成田空港航空貨物量は19ヶ月連続マイナスで17.4%減
 東京税関成田航空貨物出張所が今日発表した「9月成田空港航空貨物取扱量」によりますと、
 総取扱量は前年同月比(以下同じ)19ヶ月連続マイナスの17.4%減で15万7463トンとなりました。
 積込量は19ヶ月連続マイナスの19.7%減、取卸量は18ヶ月連続マイナスの16.3%減となっています。
 国民の生活に直結する生鮮貨物の輸入量は生鮮貨物が19.4%減、ドライ貨物が23.7%減となっています。

@9月の成田空港貿易概況は輸出が1.9%減、輸入が19.2%減
 東京税関が今日発表した「成田空港9月貿易概況(速報)」によりますと、
 輸出額は前年同月比(以下同じ)7ヶ月連続マイナスの1.9%減で1兆3850億8200万円、輸入額は7ヶ月連続マイナスの19.2%減で1兆6183億3100万円となっています。

@キャピタルAのCEOであるトニーフェルナンデス氏が上半身裸でテレビ会議
 昨日の 「sky-budget」によりますと、キャピタルA(旧エアアジアグループ)のCEOであるトニーフェルナンデス氏は、上半身裸でマッサージを受けながら、テレビ会議に出席し、その写真をSNSの「LinkedIn」に投稿しました。
 これに対してユーザーから、「不適切である」との指摘や、「女性従業員の立場を考えると決して受け入れられるものでない」などの批判的なコメントが多数ありました。
 この画像はすぐに削除され、現在は見られませんが、「sky-budget」のページにはのっています。


*10月18日

@「ZIPAIR Tokyo」が2023年中にも北米に新路線就航を検討
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、成田空港を拠点とする「ZIPAIR Tokyo」は2024年初頭に機材数を8機にする見込みです。
 これにより、北米とアジア方面の新路線を検討しています。
 2023年中にも、北米の新規路線を検討しており、候補地としてラスベカス、シアトル、ポートランドを軸として、カナダのバンクーバーがなど検討されています。
 また、ホノルルやサンフランシスコ路線の増便も検討しています。
 アジア方面については北米線新設の後に検討する、としていますが、台北のほか、インドネシア、ベトナムなどを候補地としている、との事です。
 写真は「ZIPAIR Tokyo」の「JA824J」機です。

 

@9月の訪日外客数は2019年9月比で3.9%減、出国日本人数は42.6%減
 観光局が今日発表した「訪日外客数 9月推計値」によりますと、
 訪日外客数は前年同月比・【】は2019年9月比(以下同じ)857.1%増【3.9%減】の218万4300人となりました。
 一方、出国日本人数は114.8%増【42.6%減】の100万4700人となりました。
【コメント】訪日外客数はほぼコロナ禍前に戻っていますが、出国日本人数の回復は遅々として進みませんね。

@中国の国際線回復はコロナ禍前の約5割にとどまる
 今日の東洋経済オンラインによりますと、中国航空会社の国際線回復が遅れている、との事です。
 国際線全体ではコロナ禍前(以下同じ)の5割程度にとどまっており、イギリス便やイタリア便はコロナ禍前を上回っていますが、フランス便は3割強にとどまり、アメリカ便は8.8%、カナダ便は9.6%にとどまっています。
【コメント】中国の関係業界は「回復が遅れている」と言われるのは困るらしく、先日も、日本の報道にマスコミの名前を挙げて、「『中国人の訪日が遅れている』と虚偽の報道を流している」と噛みついていました。


*10月17日

@国体相撲の選手などで日本航空が臨時便運航
 今日の「乗りものニュース」によりますと、12日に奄美大島行きを運航した日本航空・B737-800型機で、乗客の総重量が規定を上回る可能性があり、また、航空機の重心の設定に問題があるため、奄美大島行きの臨時便を増発する出来事がありました。
 この事態は鹿児島国体の相撲競技が奄美大島で開かれることになり、選手や役員が多く集中したため、との事です。
 ちなみに,通常は乗客の1人当たりの体重を70Kgとして計算しますが、この機体は1人当たり120Kgとしたそうです。
 なお、奄美大島は人口に比して土俵が日本一多いとのことです。
【コメント】航空機が飛ぶ前には必ず、重量計算や搭乗座席のバランスを綿密に計算します。重心がずれていると離陸するときに機首が上がりすぎて、尾部を滑走路にこする事故につながります。

@奪取された旅客機のロシアとリース会社の和解徐々に進むも、機体は返還されず
 昨日の「Fly Team」によりますと、三井住友フィナンシャルグループのアイルランドに拠点を置く「SMBCアヴィエーションキャピタル」は今月3日に、ロシアにリースしていた旅客機16機について、ロシア側と和解し、アエロフロート側の保険会社「NSK」から約1,060億円の保険金を受領したことを明らかにしました。
 これにより、この16機の所有権がロシア側に移り,機体は返却されません。
 ロシアにリースされた機体は515機と言われていますが、このところ和解が徐々に進んでいるようです。


*10月16日

@ロシアのS7航空が制裁で機材の修理がままならず減便
 昨日の 「sky-budget」によりますと、成田空港にも就航していたロシアのS7航空は、ロシアのウクライナ侵攻への制裁から、39機保有するA320neo型機ファミリーの整備が難しい状況になっている、との事です。
 この影響で運航便数を10〜15%削減する、との事で、今まではイランとの提携で何とか修理してきましたが、今回発覚したP&W製エンジンの問題にはイランも対処できないため、やむを得ず減便となる、との事です。
 写真は成田空港に着陸するS7航空機です。

 

@イギリスのイージージェットがA320neo型機ファミリー157機を追加発注へ
 今日の「Aviation Wire」によりますと、英国のイージージェットはエアバスのA320neo型機ファミリーを157機確定発注し、オプションで100機を確保する事を決めた、との事です。
 今回の発注分は2029年から2034年にかけて受領する予定、との事です。


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