2023年6月後半の出来事


*6月30日

@タイ航空が8月1日から開始する計画だった成田=バンコク線の1日3往復化をとりやめ
 今日の 「sky-budget」によりますと、タイ航空は8月1日から行う予定だった、成田=バンコク線の1日3往復化を取りやめる、との事です。
 1日2往復の運航を継続けます。

@日本航空の5月実績で国内線旅客数はコロナ前の水準に完全復活
 日本航空が今日発表した「JALグループ5月輸送実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比 、【】は2019年5月比(以下同じ)119.6%増【32.2%減】の51万3063人、利用率は74.5%となっています。
 一方、国内線では旅客数が39.2%増【0.4%の減】の302万396人、利用率は75.0%となりました。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が28.9ポイント増の69.2%、成田=中部線が10.1ポイント増の49.2%となっています。
【コメント】国際線の回復は約7割ですが、国内線の回復率は99.6%と完全な復活と言って良いようですね。

@国土 OB 天下り要求を蹴った「空港施設」の株主総会で、社長の再任が否決される
 昨日開催された,国土交通省天下り問題の舞台となった「空港施設」の株主総会で,日本航空出身の乘田俊明社長の再任案が否決されました。
 他の8人の取締役選任は可決されています。
 今日の「東洋経済」によりますと、同社株の21%を所有している日本航空が、乘田氏の再任に反対した結果、との事です。
 再任反対に回った理由は、これ以上、国土交通省のご機嫌を損ねた場合、ドル箱の羽田発着枠の見直しで、不利益な扱いを恐れたため、との事です。
 なお、新社長には同社生え抜きの田村滋朗常務が選任されました。
【コメント】乘田氏は、2022年12月、元国土OBの本田氏が、国土OBの山口副社長(当時)を社長へ昇格させるよう要求をした際、「当社は東証プライム上場会社として厳格なガバナンスを求められており、社長は指名委員会で選考することになっている」と、その要請をはねつけた経緯があります。
 日本航空としては早くこの問題にけりをつけて,国土交通省に従順の意を表す必要があったのでしょうね。
 それにしても,国土交通省はそんな権益を天下の宝刀として権力をふるえるものなのでしょうか。国土交通大臣もなめられているのでしょうね。

@「関西空港が世界で最悪の危ない空港」?
 今日の「タイランド ハイパーリンクス」が伝えたところでは、「29 Most Dangerous Airports in the World」で、関西空港が第1位となったそうです。


*6月29日

@このところ、「Flightradar24」の設定が変わったためか、航空会社のコードが「3コード」に
 この2,3日前に「Flightradar24」の表示設定が変わったようで、「午後11時00分以降の離着陸」の航空会社コードが「2コード」から「3コード」になってしまいました。
 この設定を元に戻す方法が分からず、当面、「2コード」と「3コード」の混在となります。

@今日からジンエアの成田=仁川が1日4往復に増便
 韓国のジンエアは今日から,成田=仁川線を1日3往復から同4往復に増便しました。
【コメント】ジンエアも凄いですが、チェジュ航空の成田=仁川線は最大1日6往復となっています。
 韓国人の「円安日本」への旅行は今後も増えるのでしょうね。
 写真は成田空港を移動するジンエア機です。

 

@来月1日に開設される予定だったフィリピン・エアアジアの成田=セブ線の運航計画が変更に
 今日の「Aviation Wire」によりますと、来月1日に就航を予定していたフィリピン・エアアジアの成田=セブ線が、同2日開設に変更されました。
 運航便数も当初の1日1往復から、週3往復(成田発着 水・金・日曜日)に変更され、1日1往復に増便されるのは8月4日からになる、との事です。

@マレーシアの「ファイアフライ」が11月にも成田=コタキナバル線を開設へ
 今日の「Traicy」によりますと、マレーシアの「ファイアフライ」は、11月1日にも成田=コタキナバル線を週4往復で開設する予定、との事です。
 同航空の親会社であるマレーシア航空の成田=コタキナバル線は、マレーシアの航空委員会がら、5月31日付けで運航権を取り消されています。

@茨城のバス会社3社が成田空港への高速バス路線の実証運行始める
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、関東鉄道、関鉄観光バス、茨城交通の3社は、7月20日から12月20日まで、成田空港と茨城県内各地を結ぶ高速バスの実証運行を始めます。

@ピーチの23年3月期決算は増収も124億円の赤字に
 今日の「NHKニュース」によりおますと、ピーチ・アビエーションが発表した2023年3月期決算は、売上高に当たる「営業収入」が前年同期比(以下同じ)約100%増の905億円となりました。
 この結果、損益は約400億円の改善となりましたが、約124億円と5年連続の赤字となっています。
 国内線の旅客数は90%増の741万人となっています。
 今期は需要の回復が見込まれることから、2024年3月期予測では損益の黒字化を目指す、との事です。


*6月28日

@ターキッシュ・エアラインズが来年3月31日から成田=イスタンブール線にA350-900型機を投入
 今日の 「sky-budget」によりますと、ターキッシュ・エアラインズは来年3月31日からの夏季ダイヤで,成田=イスタンブール線にA350-900型機を投入する計画、との事です。
 なお、これに合わせて、同路線を1日1往復に増便する計画、との事です。
 写真は第1ターミナルに駐機する、スポンサーをしているサッカーチーム全員をプリント塗装したターキッシュ・エアラインズ機です。

 

@【疑問】スクートは何故、仁川空港に引き返さなかったのか?
 現地時間19日に起こったスクートの前輪タイヤ片方脱落のまま運航したトラブル(2023年6月22日の出来事参照)ですが、何故、仁川空港に引き返さなかったのか不思議です。
 素人考えで、"的外れ"かもしれませんが、引き返すとなると、燃料を、安全に着陸出るまで投棄する必要があり、乗客に代替便が用意できるまでの休息または宿泊の施設手配が必要となる事などの、余計なコストをかけるのがいやだった、のかもしれませんね。
 台北まで飛んでしまえば、燃料は消費され、機体も軽くなるなり、安全性も高まる、と言う事だったのでしょうか。
 また、台北までの乗客には何の補償も必要なくなります。
 しかし、これは「コスト優先、安全無視」と言えるようにも思われるのですが。台北までの飛行中に、別のトラブルが起こった場合は、前輪タイヤ1本で対応できるのでしょうか。


*6月27日

@「Spring Japan」の成田=佐賀便は24日で運航停止に
 昨日の「みんなの経済新聞(YAHOOニュース)」によりますと、「Spring Japan」は24日を最後に、週1往復(成田発着 土曜日)運航していた成田=佐賀線を運休としました。

@今日の閣議で国土交通事務次官と航空局長を更迭
 政府は今日の閣議で、藤井国土交通事務次官が退任し、久保田航空局長を戒告処分とし、後任として、事務次官に和田審議官を、航空局長に平岡国際統括官を7月4日付けで任命する事を了承しました。
 なお、久保田航空局長は辞職する、との事です。
 戒告処分の経過は、久保田航空局長の国家公務員倫理規定違反でした。
 久保田航空局長はおととし6月まで大臣官房の公共交通・物流政策審議官を務めていましたが、具体的には昨年12月に元東京メトロ会長だった本田氏が、空港施設株式会社の国土交通省OBの副社長を、次の社長にするように要求した件で、今年3月末に久保田航空局長は本田氏と他の航空局幹部やセメント会社の関係者3人と会食していたものです。
 このセメント会社が倉庫業も行っていることから利害関係がある、とされています。国家公務員法では、3年間は利害関係のある人物と飲食を共にする事は禁止されています。
 久保田氏は飲食費用約1万9000円を支払うべき所、その内の約1万1000円をこのセメント会社幹部に支払わせ、1080円の菓子を土産にもらった、との事です。
【コメント】厳しいと思われるところもありますが、表に出てこない利益供与もあるのでしょうね。


*6月26日

@フィリピン航空が10月30日から成田=セブ線を増便
 今日の 「sky-budget」 によりますと、フィリピン航空は10月30日から、現在週4往復の成田=セブ線を,1日1往復に増便する、との事です。

@シンガポール航空が10月29日から成田=シンガポール線の1往復をA380型機で運航へ
 昨日の 「sky-budget」 によりますと、シンガポール航空は10月29日から成田=シンガポール線の1往復にA380型機を投入する計画、との事です。
 写真は第1ターミナルに駐機するシンガポール航空のA380型機です。10年以上前に撮ったものです。

 

@アポロンがボーイング社にB737-8型機40機を発注
 昨日の「Traicy」によりますと、航空機リースの「アポロン」はパリエアショーでボーイング社に B737-8型機40機を発注しました。
 なお、この発注は4月に取り交わしたコミットメントに基づく発注となります。


*6月25日

@「Spring Japan」が今日から成田=寧波線を再開
 今日の 「sky-budget」 によりますと、「Spring Japan」は今日から,成田=寧波線を週4往復で再開しました。
 なお、7月からは1日1往復に増便します。
 写真は第3ターミナルの国際線エリアに駐機する「Spring Japan」機です。

 

@香港航空は成田=香港線を今日から増便
 今日の 「sky-budget」 によりますと、香港航空は今日から、成田=香港線を週3往復から、週4往復に増便しました。
【コメント】1日4往復とは凄いですね。それだけ、日本からのアウトバウンドに期待しているのでしょうね。
 往復を無料にするキャンペーンを日本でも明日から抽選を始めるとのことですが、物価高にあえぐ多くの日本人に海外へ行く余裕があるでしょうか。
 中国の若者たちの経済状況も厳しいものがあるようです。
 写真は離陸に向かう香港航空機です。

 


*6月24日

@スカイマークが国土交通省 OB 3人を受け入れる
 昨日の東洋経済オンライン「スカイマーク、『天下り人事』に隠された真の狙い〜まさかのタイミングで国交省OB3人が再就職〜」によりますと、
 この背景には、羽田空港国内線の発着枠減少につながりかねない大問題があります。羽田の国内線は、キャパシティに対して、航空各社からのニーズが多い「ドル箱路線」であり、5年に一度見直す事になっています。
 この再配分に当たって重視されるのは「安全の確保」ですが、スカイマークは昨年2月に客室乗務員がアルコール検査をやらずに乗務にあたり、国土交通省から行政処分を受けました。
 しかし、同年12月に整備士が酒気帯び状態で整備を実施し、不適切な整備記録を作成しまた。
 また、今年に入ってから6月に整備士が法定のアルコール検査を失念して整備を行い、別の整備士が整備をやり直す事案が発生しています。
 このような「安全」に関わる現状を打開するために、安全に詳しい国土交通省 OB を受け入れる、との事です。
【コメント】このような表向きの理由だけでなく,国土交通省の天下りを受け入れて、国土交通省の心証を良くする意図があることは明白です
 元々、天下りの弊害がこのような"利益誘導"にあることから、“一定期間の天下り禁止”のルールが設けられたは明らかですね。

@空港の保安検査主体を航空会社から国・空港管理社に移行へ
 今日の「NHKニュース」によりますと、国土交通省の「空港の保安検査に関する国の有識者会議」は昨日、"とりまとめ"を発表しました。
 要点は実施主体を現在の航空会社から国や空港管理者に移すこと、利用者の検査費用を見直す事、となっています。

@国際航空貨物需要の停滞でフェデラルエクスプレスが約30機を削減へ
 今日の 「sky-budget」によりますと、航空貨物大手のフェデラルエクスプレスは,このところの貨物需要の減少を受けて、所有する貨物機約30機を削減する方針を明らかにしました。
 2024年中に20機を保管し、9機の MD-11F 型機を退役させる方針です。しかし、同航空は同年中に、10機の B767F 型機を受領する予定です。


*6月23日

@明日、航空科学博物館で「Spring Japan」の訓練施設公開
 昨日の「Fly Team」によりますと、明日のことになってしまいましたが、「Spring Japan」は航空科学博物館にある同航空訓練施設「モックアップ」を一般公開します。
 時間は10時から15時、子ども向けの制服着用体験も実施します。

スカイトラックスの「エアライン・オブ・ザ・イヤー2023」の LCC 部門でピーチが16位に
 今日の「Fly Team」によりますと、昨日も書きましたが、現地時間20日に発表されたスカイトラックス社による「ワールド・エアライン・アワード2023」の、LCC 部門ではピーチ・アビエーションが16位に選ばれました。
 また、長距離 LCC 部門では「ZIPAIR Tokyo」が5位にランクインしています。

@パリエアショーでの航空各社発注(3)です

 ☆ 今日「Aviation Wire」によりますと、インドの新興 LCC「アカサエア」はパリエアショーで、ボーイング社にB737-8型機4機を追加発注したと発表しました。

  昨日の「Aviation Wire」によりますと、19日の出来事でも書いた、デハビラント社はDHC-6ツインオッター・クラシック300-G型機をパリエアショーで発表しました。
 受注はジェットクラフト・コマーシャルが10機、ジメックスが2機の購入契約を結び、flybigが10機の発注意向を表明した,との事です。

【コメント】全日空と日本航空もパリエアショーで発注を発表するのではないか、との観測もありましたが、この分ではパリエアショー後になるようですね。


*6月22日

@成田空港5月運用状況で国際線発着回数が19年比73%まで回復
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「成田空港5月運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比、【】は2019年5月比(以下同じ)30%増【23%減】の1万7097回となりました。
 この内、国際線発着回数は46%増【27%減】で、旅客便は100%増【33%減】となっています。
 一方、国内線発着回数は3%減【11%減】となりました。
 総旅客数は129%増【30%減】の255万1919人となっています。
 この内、国際線旅客数は235%増【35%減】で、日本人は217%増【63%減】、外国人は686%増【18%減】,通過客は7%減【16%減】となりました。
 一方、国内線旅客数は14%増【6%減】となっています。
 国際航空貨物量は25%減【10%減】の14万6749トン(6月15日の出来事参照)となっています。

@成田国際空港株式会社(NAA)社長に田村氏が留任
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、株主総会の結果、全議案が了承され、役員の選任結果を公表しました。
 社長は田村明比古氏を再任し、副社長にはNAA生え抜きの長谷川芳幸氏を選任しています。

@オーストリア航空が今日から成田=ウィーン線を増便
 オーストリア航空は今日から成田=ウィーン線を,現在の週4往復から週5往復(成田発着 月・水・木・金・日曜日)に増便しました。

@バティックエアが成田=クアラルンプール線を期間減便
 今日の「Traicy」によりますと,バティックエア・マレーシアは昨日から7月12日まで、6月20日現在1日1往復していた成田=クアラルンプール線を、週4往復に減便します。

@NAAがA滑走路の航空灯をLEDに交換する工事に着手
 今日の毎日新聞(有料版)によりますと、NAAはA滑走路の航空灯をハロゲン灯からLEDに交換する作業を6月6日から始めました。
 作業は航空機の運用が終了する午前0時半から同4時頃まで続き、約15灯を交換しました。
 LED化することで、消費電力が約7割削減されます。NAAでは、「電気料金の削減のほか人件費の抑制になる」と話しており、A滑走路については2024年末までに1146灯をLEDかする方針です。

@5月の訪日外客数が68.5%まで回復
 観光局が昨日発表した「5月訪日外客数(速報値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(【】は2019年5月比)1091.4%増【31.5%減】の189万8900人でした。
 一方、出国日本人数は304.2%増【53.0%減】の67万5700人となっています。

@仁川発のスクート機が前輪タイヤ1本を落としたまま、台北まで運航
 昨日の韓国中央日報(YAHOO!ニュース)によりますと、現地時間19日、ソウル発台北経由シンガポール行きのスクート897便・B787-9型機が,仁川空港離陸時に前輪タイヤ2本の内、左の1本を脱落させたまま台北まで運航したことが分かりました。
 脱落したタイヤは、離陸約10分後に管制部が滑走路上で確認し、回収されました。
 しかし、同便はそのまま飛行を続け。前輪のタイヤ圧減少の警告が出てるなか、無事に着陸し、けが人はありませんでした。
 離陸時のタイヤ脱落は台湾航空当局に連絡されました。同便は台北からクアラルンプールまでの運航をキャンセルしました。
【コメント】これはひどい ! 。当然スクート側にも連絡がいっていると思われます。スクートは成田空港にも乗り入れていますが、安全管理はどうなっているのでしょうか。スクートは LCC ですが、時々、このようなトラブルを起こしているようです。
 写真は成田空港を移動するスクート機です。

 

@スカイトラックの「2023年航空会社ランキング」で全日空が3位、日本航空が5位に
 パリエアショーの会場で発表された、イギリスの航空格付け会社スカイトラックスの「エアライン・オブ・ザ・イヤー2023」で、全日空が1ランクアップの第3位に進出されました。
 全日空は部門別で、空港サービス全般を評価する「World’sBest Airport Services」、機内客室の衛生・清潔を評価する「World’s Cleanest Airline」で1位となっています。
 また、日本航空も1ランクアップの5位に選ばれています。部門別では「ワールド・ベスト・エコノミークラス」部門1位を受賞しました。

@パリエアショーで旅客機の発注(その2)
 ☆ 
今日の「Traicy」によりますと、航空機リースの「アポロン」はパリエアショーでエアバスとA330-900型機20機を発注する覚書を締結しました。

 ☆ 今日の「Traicy」によりますと、エア・リース・コーポレーション(ALC)はパリエアショーでボーイング社にB787-9型機2機を発注しました。

  昨日の「Traicy」によりますと、ルクセンブルグ大公国のルクスエアはパリエアショーで、ボーイング社にB737-7型機4機を発注した、と発表しました。


*6月21日

@MRJ ミュージアムが6月30日に閉館
 昨日の「CHUKYO TV」によりますと、三菱重工は19日、名古屋空港に隣接する「MRJミュージアム」を6月30日をもって閉館することを明らかにしました。
 同ミュージアムは2017年に公開され、2020年2月からは臨時休館していました。
 写真は同ミュージアムのエントラスです。

 

@昨日、岡南空港で訓練中の小型機とヘリコプターが同一滑走路で接近、重大インシデントに
 今日の岡山放送(YAHOO!ニュース)」によりますと、昨日午後1時頃、岡南空港に着陸しようとしていた「岡山航空」のセスナ機が、同じ滑走路に進入した「匠航空」のヘリコプターがいることに気づき、着陸をやり直すトラブルがありました。
 両機共に訓練飛行中だった、との事です。
 国土交通省はこのトラブルを重大インシデントに認定し、調査官を派遣しました。

@パリエアショーで旅客機の発注続く
 現地時間19日から始まった、パリエアショーでの航空各社による旅客機の発注が続いて居ます。
 以下、順不同の箇条書きにします。

 ☆ 今日の「Traicy」によりますと、台湾の「マンダリン航空」は現地時間昨日、ATR社に対し、ATR72-600型機6機を確定発注しました。

  今日の「Traicy」によりますと,「エア・インディア」は現地時間20日、エアバスに対して、A320neo型機140機、A321neo型機70機、A350-1000型機34機、A350-900型機6機の合計250機を確定発注しました。
 ただし、これは,2月の購入意向書に基づくものです。

 ☆ 今日の「Traicy」によりますと、「エア・インディア」は現地時間20日、ボーイング社に対して、737MAX型機を190機、787型機を20機、777X型機を10機の計220機を確定発注しました。さらに、オプションとして737MAXを50機、787型機を20機の計70機を発注しました。

 ☆ 今日の「Traicy」によりますと,カナリア諸島の「ビンター航空」はエンブラエルのE195-E2型機6機を確定発注しました。これで同航空の同型機の合計発注は16機となります。

  今日の「Traicy」によりますと、「アメリカン航空」は現地時間20日、子会社のエンヴォイ・エア向けに、エンブラエルE175型機を7機確定発注しました。

 ☆ 今日の「Traicy」によりますと,「カンタス航空」は現地時間20日、エアバスに対してA220-300型機9機を発注しました。

 ☆ 今日の「Traicy」によりますと,アルジェリアの「エア・アルジェリー」は現地時間20日ボーイング社に対し、737-9型機を8機確定発注しました。

 ☆ 今日の 「sky-budget」によりますと、「フィリピン航空」は現地時間20日、エアバスに対し、A350-1000型機9機を確定発注しました。
 ただし、これは5月に取り交わした覚書を正式発注に切り替えたものです。


*6月20日

@ジェットスター航空が10月29日に成田=ブリスベン線を開設し、成田=ゴールドコースト線は運休
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ジェットスターは昨日、冬季ダイヤ開始の10月29日から、成田=ブリスベン線を週5往復(成田発着 火・水・木・金・日曜日)で運航を開始します。
 12月3日からは1日1往復に増便する、と発表しました。
 しかし、現在運航中の成田=ゴールドコースト線は10月28日で運休とします。

@スカイマークの整備士が福岡空港で法定アルコール検査をせずに整備し、やり直しで大幅な遅れ
 昨日午前8時55分に出発予定だった福岡発那覇行きのスカイマーク503便・B737型機と、午前10時25分発羽田行きの同航空514便・B737型機を点検した整備士が、業務開始前の法定アルコール検査を失念するトラブルがありました。
 このため、別の整備士が整備をやり直したため、合計4便に最大2時間以上の遅れが出ました。
【コメント】スカイマークは同じようなミスで、国土交通省から厳重注意処分を受けていますね。

@インドの「インディゴ」がA320neo型機ファミリーを500機確定発注
 今日の「Aviation Wire」によりますと、エアバスは現地時間19日、インドの LCC「インディゴ」からA320neo型機ファミリー500機を受注した、と発表しました。
 機種別について、同航空CEOは「これまでの発注も正確な内訳はまだ決定していないので、この先もこのままにしておく」と述べました。
 なお、同航空はすでにA321neo型機など830機を発注しています。

@サウジの「フライナス」がA320neo型機ファミリー30機を追加発注
 今日の「Traicy」によりますと、サウジアラビアの「フライナス」は現地時間19日、エアバスとA320neo型機ファミリー30機を追加発注する契約を締結しました。

@「エア・モーリシャス」がA350-900型機3機を追加発注
 昨日の「Traicy」によりますと、モーリシャスの「エア・モーリシャス」は現地時間19日、エアバスとA350-900型機3機を追加発注する契約を結びました。


*6月19日

@今日の「午後11時00分以降の離着陸」前後の飛行はでたらめ、何らかのトラブル?
 昨日の「午後11時00分以降の離着陸」の記録を検索したところ、何時もと違う運航でした。
 午後11時00分前の離陸は南向きの離陸で、午後11時09分のピーチ・アビエーション機の着陸は南からの着陸でしたが、午後11時12分からの離陸機は北向きの離陸でした。これを見ると、午後11時前後に風向が南風から北風に変わったようです。
 また、午後11時12分から午後11時20分までの離陸間隔が1〜2分間隔でした。これでは後方乱流の影響を受ける可能性があるのではないのでしょうか。こんなに間隔を詰めて飛ばす、と言うことは、何かトラブルがあったのでしょうか。

@西陣織の特別機内装を見る事が出来る「三里塚御料牧場記念館」
 16日付けの「AviationWire」に載った「旗艦機A350-1000客室『昔ほど自由に作れない』特集・JAL赤坂社長に聞くコロナ後の成長戦略(2)」の中で、赤坂社長は導入するA350-1000型機の内装について「その内装が昔ほど自由に造れない」と述べています。
 記事では、かって日本航空では「DC-8-32型機には西陣織のシートを配したラウンジを設け、1978年には『ジャンボ』の愛称で親しまれた747型機で寝室サービス『スカイスリーパー』を始めた」と書かれています。
 このような客室を見ることが出来る場所が、成田空港近くにあるのをご存じでしょうか。
 成田空港A滑走路の西側にある「三里塚御料牧場記念館」には、昭和46年9月、(昭和)天皇・皇后両陛下がイギリス・フランス・オランダなど、ヨーロッパ各国をご訪問の際、日本航空株式会社がお召し機「DC-8-55型機」に合わせて、特別に発注した内装が保存され、見ることが出来ます。
 残念ながら、写真を撮ることは出来ません。
 下の写真は「三里塚御料牧場記念館」です、この右横にある貴賓館は和洋折衷の貴重な建物です。

 

@明日からパリエアショー、DHC-6型機も復活か
 明日からパリエアショーが始まりますが、今日の「Traicy」によりますと、デ・ハビランド・エアクラフト・オブ・カナダはこのエアショーで、DHC-6ツインオッター・クラシック300-G型機を発表し、購入契約についても発表を予定している、との事です。
 この機体は離着陸距離が約400m未満と短く、旅客・VIP・貨物輸送や救護活動、特殊任務の遂行が可能な水陸両用機で、STOL性の高い19人乗りコミューター機との事です。
 DHC-6型機は日本でも2018年1月まで、第一航空が運用していました。


*6月18日@後藤田徳島県知事が LCC の徳島空港誘致を改めて表明
 今日の 「sky-budget」 によりますと、徳島県の後藤田知事は県議会の所信表明で、LCC定期便の誘致を改めて表明しました。
 後藤田知事は選挙前にジェットスター・ジャパンによる成田=徳島線の誘致を公約に掲げており、今後路線開設に至るのか注目、との事です。
 すでに、誘致の運動費用は今年度予算に盛り込まれている、との事です。
【コメント】私が言うのもおこがましいのですが、定期便となると、阿波踊りだけではなく、通年の徳島県の見所をアピールし、開拓していかないと難しいでしょうね。

@昨日、那覇発の日本航空機がエンジン警告で引き返す
 昨日午後1時18分頃、那覇発羽田行きの日本航空908便・A350-900型機が、鹿児島県与論島付近の上空で、エンジンの不具合を示す警告が出ました。
 このため、同便は那覇空港に引き返し、午後2時15分に無事着陸しました。乗客・乗員458人にケガはありませんでした。
 同便は機材を変更して約7時間半の暮れで再出発しました。
 下図は「Flightradar24」による同機の航跡です。
【コメント】これだけの乗客を乗せる代替機は数少ないので、大幅に遅れたのでしょうね。

 


*6月17日

@日本航空が成田=グアム線を7月15日に再開
 今日の「Traicy」によりますと、日本航空は7月15日から、成田=グアム線を週4往復(成田発着 火・木・土・日曜)で再開します。
 9月以降も継続する,との事です。

@旭川市が成田空港や関西空港からの定期便開設に補助
 今日の共同通信によりますと、旭川市は本年度から成田空港や関西空港から、旭川空港に定期便を就航させた航空会社に補助する方針を固めました。
 インバウンドの回復を受けて。外国人観光客を取り込むため、としています。
 写真は30年以上前のものですが、旭川空港着陸時に撮ったものです。展望台の向こうに大雪山系が見えています。

 


*6月16日

@中国東方航空が7月2日から成田=南京線を増便
 今日の「Traicy」によりますと、中国東方航空は7月2日から成田=南京を,現在の週1往復から3往復(成田発着 水・木・日曜日)に増便します。

@フィンエアが来年夏季ダイヤから、成田=ヘルシンキ線を週6往復に増便
 今日の「Traicy」によりますと、フィンエアは来年夏季ダイヤから,成田=ヘルシンキ線を週6往復(成田発着 月曜日を除く毎日)で運航する,との事です。

@先月に沖縄の海岸で相次いで発見された物体はなに?
 先月、沖縄の海岸で相次いでハニカム構造を持つ物体が見つかっている、との報道があります。
 報道によりますと、物体は白色で平たい形状を持ち、大きいものは長さ4mを超えるものもある、との事です。
 断面はハニカム構造を持っている。との事で,航空機の構造に詳しい専門家は「どう考えても航空機の部品の可能性が高いが、ロケットの破片とも考えられる」といっているようです。
 発見者が地元役場に通報し、地元役場は県などに問い合わせをした、との事ですが、担当部署は「地元で保管してくれ」とのことだった、との事で、その後は何の指示も出ていない、ようです。
 このところ、航空機の墜落事故はありません。この漂流物にはフジツボなどが付着していて、かなりの年月が経っていると思われる、とのことです。
 今回の漂流物について報告を受けた監督官庁も調べている形跡はありません。
【コメント】一部の部品には漢字表記があった、との事ですので、中国の巨大ロケット先端にあるフェリングの破片、と言う可能性もあるようです。
 背府の担当部署も、カバーだけで、機密性に重要なものではない、と判断しているのでしょうか。

@エアバスとボーイング社の5月民間機実績
 エアバスが発表した5月実績によりますと、引き渡しはA320型機ファミリーが51機、A330型機ファミリーが4機、A350型機ファミリーが5機、A220型機ファミリーが3機の合計63機となっています。また、受注はA320型機ファミリーが16機、A330型機ファミリーが1機の17機でした。
 一方、ボーイング社は引き渡しは737型機が36機、767型機が3機、777型機が3機、787型機が8機の合わせて50機でした。受注は737型機が59機、787型機が10機の合わせて69機でした。


2023年6月前半の出来事へ