2023年6月前半の出来事


*6月15日

@4年ぶりの「成田エアポート ワンデイ・サマースクール」を8月2日・3日に開催
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、恒例だった「成田エアポート ワンデイ・サマースクール」を4年ぶりに再開すると発表しました。
 期日は8月2日と3日です。対象は小学生5〜6年生で,両日ともに25名になります。
 募集は今日から7月3日17時迄で、希望者多数の場合は抽選になります。

@成田空港の5月貨物取扱量は15ヶ月連続マイナスの24.7%減
 東京税関成田航空貨物出張所がまとめた「成田空港5月貨物取扱量」によりますと、
 総取扱量は前年同月比(以下同じ)15ヶ月連続マイナスの24.7%減の14万6749トンとなりました。
 この内、積込量は15ヶ月連続マイナスの27.2%減、取卸量は14ヶ月連続マイナスの22.5%減となっています。
 、また、生鮮・ドライ貨物の輸入量は、生鮮貨物が16ヶ月連続マイナスの26.4%減、ドライ貨物は12ヶ月連続マイナスの31.1%減となっています。
 生鮮貨物の内、肉類は55.7%減、果物等は44.8%減となっています。

@成田空港の5月貿易概況は輸出・輸入共に3ヶ月連続のマイナスに
 東京税関が今日発表した「成田空港5月貿易状況(速報)」によりますと、
 輸出額が前年同月比(以下同じ)8.8%減と3ヶ月連続マイナスの1兆1017億4300万円、輸入額が15.7%減と3ヶ月連続マイナスの1兆3710億9300万円となっています。

@KLMオランダ航空が成田=アムステルダム線を9月4日から全便直行便に
 今日の「Traicy」によりますと、KLMオランダ航空は9月4日から成田=アムステルダム線週5往復の全便を直行便として運航します。
 現在は週5往復の内、週2往復を仁川経由としています。


*6月14日

@全日空が成田空港国際3路線の計画を変更
 全日空は昨日、国際線の便数変更について発表しました。
 これによりますと、7月3日から成田=大連線を現在の週4往復から、1日1往復に増便します。
 また、成田=シンガポール線を7月28日から9月31日に1日1往復を期間増便します。
 さらに、10月29日から成田=パース線を、週3往復(成田発着水・金・日曜日)で再開します。

@ハワイアン航空が成田=ホノルル線を期間増便
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ハワイアン航空は昨日、現在週6往復で運航している成田=ホノルル線を、8月5日から24日まで、1日1往復に期間増便する、と発表しました。

@エアソウルが7月7日から成田=仁川線を1日3往復に期間増便
 今日の「wowkorea」によりますと、エアソウルは7月7日から8月30日まで成田=ソウル線を、現在の1日2往復から同3往復に期間増便します。
 写真は成田空港を移動中のエアソウル機です。

 

@タイ航空が7月1日から予定していた成田=バンコク線増便を8月に延期
 今日の「アジアトラベルノート」によりますと、タイ航空は7月から予定していた成田=バンコク線の増便を、8月からに延期しました。

@KLMオランダ航空が冬季ダイヤで成田=アムステルダム線を1日1往復に増便
 昨日の「Fly Team」によりますと、KLMオランダ航空は10月29日の冬季ダイヤから、現在は週5往復で運航している成田=アムステルダム線を1日1往復に増便します。

@今朝の岡山発羽田行きの全日空652便が点検で機首部に損傷見つかり約1時間15分遅れる
 今日の山陽新聞によりますと、今日午前7時5分発予定の岡山発羽田行き全日空652便の出発前点検で、機首部に損傷が見つかったため、代替機を使用し1時間15分遅れで出発しました。
 全日空によりますと、昨夜の岡山空港到着時に鳥と衝突した可能性がある、との事です。


*6月13日

@今日はコンピューターの調子が悪く、ニュースが拾えませんでした。「午後11時00分以降の離着陸」だけは更新しました。


*6月12日

@福岡空港の門限に間に合わない日本航空機が北九州空港を初めて使用
 昨日夜、羽田発福岡行きの日本航空331便の出発前点検で、エンジンに不具合が見つかりました。
 日本航空は代替機の手配などを行いましたが、出発が約3時間遅れました。
 このため、同便は福岡空港の門限に間に合わず,目的地を北九州空港に変更し、午後11時18分に到着しました。
 日本航空ではバス5台を手配し、乗客の多くを福岡市内中心部に送り届けました。
 これは、2月に起こった同様なトラブル(2023年2月20日の出来事参照)では、途中で給油し、羽田空港に翌日未明の午前3時頃羽田空港に到着し,批判されたことから、福岡県や北九州市ではマニュアルを作り、今回のバス手配などに役立てたものです。
【コメント】福岡空港周辺の人たちの健康被害を考えたときには、この約束(協定か?)は守るべきですね。

@10日に羽田空港で起こった旅客機同士の接触トラブルは「航空機事故」に認定
 10日に起こった羽田空港での旅客機同士の接触事故ですが、国土交通省は正式に「航空機事故」と認定しました。
 事故原因については運輸安全委員会が報告書をまとめると思いますが、パイロット経験者などからは、エバー航空機がA滑走路からの離陸に向け、A滑走路少し手前の誘導路で、停止線の手前に停止して管制官からの指示を待っていたようだ、との事です。
 この停止線はパイロットからは見えません。
 一方、タイ航空機はA滑走路の端から離陸するために,もっと先の誘導路に向けて、移動していたようです。
 この時に誘導路の中心線に沿って移動すれば、接触するはずはない、と考えていたようで、エバー機との間隔にあまり注意が向けられていなかったようです。
【コメント】いずれにしても、超混雑空港である羽田空港だから起こったことで、これが真の原因と言えそうですね。


*6月11日

@5月25日のNAAとの話し合いの報告(4 終)(第3回は6月6日の出来事へ)

 【同位置集落の分断について】

本会 
 いわゆる1戸問題ですが,これについては解決している、との話もありますが、本当に解決しているのですか。

NAA
 この1戸がある地元自治体において調整をお願いしています。NAAでは規則の関係もあり、直接対応できないので。

本会
 その当事者も納得している、と言う事ですか。また、補償内容も自治体がやることと、NAAが行うものと同じ内容になる、と言う事ですか。

NAA その通りです。

 【A滑走路の午後11時以降の利用は、騒音下住民の健康被害を考え、開港時の「午前6時から午後11時」に戻して下さい】

本会 
 第5点目の運用時間のことですが、「午前6時から午後11時」に戻すことは出来ないのか。
 我々が毎日調べているところでは午後11時以降の離発着は多くが11時30分までには終わっている、
 私見ではあるが、これなら、運用時間を午後11時半までにすることは出来るのではないのか。

NAA
 航空会社の方では0時まで使いたい、と希望しているので、それは出来ないと思う。

本会
 航空会社の方は制限が少ない方が良いと言うだろうが、NAAの方で「カーフューは11時半まで」と決めてしまえば、航空会社の方もそれに合わせて努力する事になると思う。
 航空会社の都合を優先するのではなく、元々「午後11時迄」というのが開港時の約束だったのだから、そこまで戻し、騒音下住民の健康な生活を維持する事がNAAの役目だ、と思うのだが。

NAA そのためにも2室防音工事などの対策をとって,できるだけ住民みなさんの負担を軽減する方策を考えている。

本会
 今後、スライド制などと言う運用を考えているが、これで「静かな時間を7時間半確保する」といっている。
 しかし、こんなことが出来るわけがない。昨夜もいきなり離陸方向が変った。これでは、飛ぶはずのない時間帯に騒音が響くことになる。
 住民は「今日は飛ばないといっているが,飛ぶんではないか」と戦々恐々とすることになる。
 50万回を受け入れるかどうかの態度決定で横芝光町の町長は、国土交通省やNAAの関係者から「50万回になった時には、飛び方についてよく考えて相談させてもらいます」といってくれた、と話していた。

本会 約束したんだから、午後11時で終わらせることを考えるのが,あなたたちの責務だ。
 どんな防音工事をしたって、人の健康に良いわけがない。空港周辺の騒音を減らすと言うことは,世界中で考えられていることだ。
 あなた方の話は明らかに航空業界の都合を優先している。

本会
 今のように、寝ているときに貨物便が85dBの騒音を振りまけば、これで目が覚めてしまう。
 是非,当初の約束である「午前6時から午後11時」の運用時間に戻していただきたい。

本会
 成田空港はその成り立ちから住民が大事にされて出来た空港ではない。
 今後の方針についても「住民の生活が成り立つように大事にしていく」と言う事を基本にしていかなければならない。
 このことを基本において考えていただきたい。
 この周辺は優良な農業地帯だった。その農家の人達が喜んで農業を続けられるように考えるのが、本当の「共存・共栄」ではないのか。
 しかし、実態はどうなのか。騒音地帯では日本の平均以上に人口が減っている。若い人達は入ってこない。衰退する一方ではないか。

NAA 時間はかかるかもしれませんが、まずは,現行の法律の下で,現行の対策が早くやれるように努力していきたい。

本会
 
 横芝光町の町長が「50万回受け入れで悩みに悩む中で、飛行時間については『何か良い方法を考えてくれる』という話だったので、受け入れを決断した、と話をしていた。
 この問題がはっきりしない中では、町民は納得しているわけではない。
 また、横芝光町では排気ガスの問題が多数の町民から出ている。ビニールハウスがすぐに汚れる。ペンキを塗ってもすぐに黒くなってしまう、などの事実があり、NAAの説明会では「何の排気ガスによるものか分からない」と曖昧にされてしまう。
 こういうことにも真摯に対応してもらうことが必要ではないのか。


*6月10日

@中国東方航空が7月1日より、成田=武漢線を再開
 昨日の「JETRO」によりますと、中国東方航空は7月1日から、成田=武漢線を再開する、との事です。
 週2往復(成田発着 火・土曜日)になります。

@中国東方航空が7月1日より、成田=上海線と成田=南京線を増便
 今日の 「sky-budget」によりますと、中国東方航空は7月1日から、成田=上海線を現在の週10往復から1日2往復に増便します。
 また、成田=南京線を現在の週1往復から週3往復に増便します。

@羽田空港でタイ航空機とエバー-航空機が接触事故
 今日午前11時頃、羽田空港の誘導路付近で,羽田発バンコク行きのタイ航空683便・A330-300型機と、羽田発台北行きエバー航空189便・A330-300型機機が接触した、との報告がありました。
 接触は止まっていたエバー航空機をタイ航空機が追い抜く際に、タイ航空機の主翼先端(ウイングレット)と、エバー航空機の水平尾翼が接触し、損傷した模様です。
 両機には乗客・乗員合わせて471人が乗っていましたが、けが人はありませんでした。
 両機は旅客をおろして点検しています。タイ航空機は欠航となりました。
 A滑走路は午前11時15分から午後1時3分まで閉鎖され、出発の一部の便に30分から1時間程度の遅れが出ています。
 国土交通省は調査官を派遣しました。
 下図は「Flightradar24」による接触直後の両機の位置関係です。

 

@スカイマークの5月実績は有償旅客数が40.9%増
 スカイマークが今日発表した「5月搭乗実績」によりますと、有償旅客数は前年同月比(以下同じ)40.9%増の65万5884人、利用率は19.9ポイント増の78.9%となりました。


*6月9日

@日本航空が7月19日から成田=大連線を運休へ
 日本航空は今日、7月19日から成田=大連線を羽田空港に移管すると発表しました。これにより、成田=大連線は運休となります。
【コメント】またまた、羽田空港への移管ですか・・・。「さらなる機能強化」は必要ない、と思われますね。

@昨日、デルタ航空のA330-900型機が格納庫から出てきました
 4日の出来事で書いた、デルタ航空の整備格納庫「成田テクニカルオペレーションセンター」の件ですが、今日の「sorakara-gonのブログ」に、整備を終えて格納庫から出てきた写真が多数載っていました。
 5月10日に受領したA330-900型機です
【コメント】sorakara-gonさん、連絡ありがとうございます。

@全日空の4月輸送実績は国際線旅客数が166.5%増、国内線旅客数が56.7%増
 全日空が今日発表した「ANA4月旅客輸送実績」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ、【】は2019年4月比)166.5%増【36.2%減】の52万6490人、利用率は76.7%となっています。
 一方、国内線では56.7%増【10%減】の276万3065人で、利用率は66.2%となりました。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が23.3%、成田=大阪線が83.4%,成田=中部線が40.0%となっています。

@「トキエア」の延期はパイロットの訓練不足が原因
 昨日書いた「トキエア」の就航延期ですが、同社は理由として「現在実施している路線訓練等において、一層の習熟に時間を要すると判断したため」としています。
 新たな就航日時と予約の開始日は7月下旬をメドに発表する、との事です。


*6月8日

@ニュージーランド航空が11月30日から成田=オークランド線を増便
 今日の 「sky-budget」によりますと、ニュージーランド航空は現在1日1往復としている成田=オークランド線を、11月30日から増便し、週10往復とします。
 増便分は成田発着 火・木・土曜日となります。

@「トキエア」が今月末の運航開始を8月に延期
 今日の「NST新潟総合テレビ(gooニュース)」によりますと、今月末の運航開始を表明していた「トキエア」が、運航開始を8月上旬に延期したことが明らかになりました。
 関係者によりますと、航空局や新潟空港地上スタッフなどとの調整に時間がかかっている、との事です。
 今日の午後にも正式発表される、との事です。
【コメント】ちょっと残念ですね。しかし、安全が第一ですからやむをませんね。2008年のフジドリームエアラインズ以来の新しい航空会社の設立ですから。

@エミレーツ航空CEOが「A380型機は2032年までに全機退役させる」と明言
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、エミレーツ航空のティムCEOは「bloombergTV」で、2032年までにA380型機を全機退役させる方針を明らかにしました。
 同航空は現在、全路線をA380型機で運航する特異な方針をとっています。
 しかし、同航空のA380型機は製造から2〜15年が経過しており、今後、順次,老朽化が進み退役を余儀なくされます。
 同航空はすでに、ボーイングに対してはB777F型機を5機、B777X型機を115機、B787-9型機を30機を発注し、エアバスに対してはA350-900型機を50機を発注しています。
 下の写真は成田空港に到着したエミレーツ航空のA380型機ですが、現在のダイヤは毎日午後11時頃の出発で、暗くて撮影は困難です。

 

@19日からの「パリエアショー」は大型発注の嵐?
 このところ、現地時間19日に始まる「パリエアショー」を前に、航空各社の旅客機大型発注が取り沙汰されています。
 全日空と日本航空も「パリエアショー」の前にも発注を明らかにするのではないか、との観測もあります。
 新型コロナウイルス感染症の影響が薄らいだ中で、ある程度の需要見通しがつけやすくなったこと、機体の老朽化や温暖化ガス削減が緊急の課題になっていることが背景にあると思われます。
 今年の「パリエアショー」は発注の嵐になるかもしれませんね。


*6月7日

@日本航空の赤坂社長「国際線は今年度もこの水準が続く、しばらくは我慢だ」
 今日の「Aviation Wire」によりますと、イスタンブールで開かれている国際航空運送協会(IATA)の総会に出席している、日本航空の赤坂社長は同紙の取材に答え、日本人の海外旅行熱が低迷することについて「円安の問題だけでなく、海外旅行に対する心配が皆さんにあるのは間違いない」と述べました。
 日本航空の国際線はコロナ前に比べて65%程度にとどまっており「今年度もこの水準続く」とし、「マインドが変わってくるので、しばらくは我慢だ」としています。同航空は中期経営計画では2025年に90%台までの回復を目指すとしています。
 IATAのアジア太平洋地域バイスプレジデント、フィリップ・ゴー氏も現地時間6月4日、「日本人の心理が、かなり保守的でリスクを嫌うものだと理解している。(日本人の海外渡航は)年末まで大きく回復することはないだろう」と指摘しています。

@昨日、経産省がスペースジェット開発失敗についての検討会の初会合
 経済産業省は昨日、スペースジェットの開発撤退について検証する会議の初会合を開きました。
 この会合には学識経験者や三菱重工の幹部や航空会社の幹部などが参加しました。
 三菱重工からは、長時間の飛行試験は行ったものの、安全性の認証を取得できず、設計の変更を繰り返したため、納期を合わせて6回延期したことなどを説明し、議論をしました。
 今後の会合では、撤退の原因を究明するほか、開発を通じて獲得した経験をどう生かしていくかなどとともに、今後の日本国内の航空機産業の発展に向け、課題を検証していくことを確認しました。
 そして、これを元に、今年度中に航空機産業の戦略をとりまとめることにしています。
 なお、このプロジェクトには国から500億円の補助を拠出していました。
 写真は2016年3月に試験飛行に向かう試験1号機です。

 


*6月6日

@5月25日のNAAとの話し合いの報告(3)(第2回は6月4日の出来事へ)

 【1月7日の爆破予告事故の対応に見られる、国土交通省とNAAの対応を再検討し、緊急時の対応を再考すべきである】

NAA

 この問題は大きな問題だが、前回の回答以上のどのような流れになっていて、と言うようなことを話が出来ないで申し訳ない。
 例えば電話が入っても外国語であることや,本当の話かどうかなどで判断に時間がとられることはあると思う。
 今回の対応が適切であったかも含めて話が出来ないのでご理解をお願いしたい。

会員

 このような場合は何が何でもまず離陸を止めて,乗客を降機させ、機体の捜索を行い、乗客の安全を図るべき、というのは世界での「常識ではないか。
 「模倣される恐れがある」と言うが,そういうやからは新聞報道だけで、こういう手があるのか、と学ぶのではないか。
 伝達の流れが分かったから、模倣出来るというものでもないと思う。
 しかし、その後、報道でもこの問題はさっぱり出てこない。
 「責任をとるべき人が誰なのか」と言う事を明らかにしたくない,と言うことが報道規制の目的なのか、とも考えてしまいます。
 例えば、成田空港長がトップではないのか。お飾りなのかと想ってしまう。

NAA

 いえ、空港長は国土交通省の役職です。

会員

 こんな言い方はしたくないが、今まで、何度も空港事務所を通して国土交通省に要望などをしてきたが、「わたしどもには権限がないので、本庁に必ず伝達します」と言われた。その返事をもらったことはない。

NAA

 今回の件も緊急時の流れを持って対応しました。出発を止められたかもしれないし。中部空港に行くことが最短・最善と判断したかもしれません。

会員

 「流れがある」とのことで、当然マニュアルもあると思うが、そのマニュアルをNAAや航空会社で末端まで徹底するとなれば、マニュアルそのものは極秘になっていても,漏れることは当然あるのではないか。
 それらの見直しや検証はやられているのか。責任の所在をどこが持つかも検討しているのですか。

NAA

 当然やっています。

本会

 繰り返すようだが、今回の対応は空港運営会社としても、あまりにもずさんだったのではないか。

@成田国際空港株式会社(NAA)の株主総会は株主全てが同意すれば議決されたと見なす、役員も
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、今年度の第19回株主総会を,提案に対し全ての株主から同意が得られた場合には、株主総会の決議及び株主総会への報告が承認されたものとみなして取り扱うこと、また、執行役員の選任等については、全ての株主からの書面または電磁的記録による同意が得られた後の取締役会において決定される、と発表しました。
【コメント】役員の中に、国土交通省OBがどのくらいいるのでしょうか。おいしい天下りのポストですから。

@パプアニューギニア航空がB787-8型機2機を発注
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社は現地時間5日、パプアニューギニア航空からB787-8型機2機の発注を受けた、と発表しました。
 写真は第2ターミナルに駐機するニューギニア航空機です。

 


*6月5日

@日本航空が成田=グアム線を10月28日まで延長へ
 今日の「Fly Team」によりますと、日本航空は7月15日から開設する成田=グアム線を,当初計画では8月31日までの運航としていましたが、これを延長して10月28日までとする、との事です。

@スカイマークの乗員組合が待遇改善求め、結成2ヶ月で労働争議を計画
 今日の東洋経済に載った「スカイマーク『組合軽視が招いた一触即発の事態』〜パイロットの争議行為で通常運航にあわや支障」によりますと、
 2010年に組合が消滅したスカイマークですが、今年3月18日に乗員組合が結成されました。
 しかし、5月17日には厚生労働省のHPにスカイマーク乗員(パイロット)組合の「公益事業に関する争議行為の予告」が発表されました。
 ここに至る経緯は4月5日に組合が申し入れた団体交渉で(1)賃金について(2)組合の今後の活動について、(3)4月4日に提示した要求(組合事務室、コピー機の提供や、組合費を給与から天引きし、組合に納入することや、勤務環境改善や、運航宿泊先である鹿児島のホテルの改善)についてでした。
 また、団体交渉には洞社長など3名の出席を求めていました。
 しかし、5月10日に開かれた団体交渉では,会社側は要求の「ゼロ回答」を行い、洞社長などの役員は出席しませんでした。
 これを受けた組合側はは5月21日から争議行動を行うと通知し、厚生労働省の発表に至ったものです。
 争議行動は(1)規定の運航スケジュールからの変更に応じないこと、(2)事前アルコール検査に応じない、というものでした。
 これを実施された場合、スカイマークは通常運航に支障を来たし、安全運航にも影響をおよぼすことになります。
 このため、会社側は5月18日に組合に対し,「ゼロ回答」から「満額回答」を提示し、争議行動の実施は回避された、との事です。
 写真はかって、成田空港を移動するスカイマーク機です。

 

@昨日、那覇空港でバードストライクのトラブル3件
 昨日の沖縄タイムスによりますと、昨日午前9時35分頃、福岡発那覇行きのスカイマーク503便の機長から、「何かが機体に当たった音がした」と管制官に連絡がありました。
 また、同9時50分頃には羽田発の全日空機から「離陸時に目の前を鳥が横切った」との連絡がありました。
 この2件の通報を受けて、滑走路を約17分間閉鎖して安全確認を行いました。
 さらに、その後、離陸しようとした小型機のパイロットから「滑走路に鳥が落ちている」との通報があり、点検と清掃を行いました。
 この3件の通報で18便に最大で30分の遅れが出ました。


*6月4日

@5月25日のNAAとの話し合いの報告(2)(第1回は5月28日の出来事へ)

 【『更なる機能強化計画』の内、B滑走路の北伸と第3滑走路の新設はコロナなどによる需要低迷を見るとき、計画の見直し】

NAA
 需要予測の問題ですが、コロナの影響で30万回や50万回になる時期は、回復はしてきているが、4〜5年ほど後ろ倒しになると予測しています。
 滑走路の建設には用地の取得をはじめ時間がかかりますので、遅れたとはいえ、長いスパンで考えています。

本会
 と言う事はNAAの最近の需要予測では、「50万回」が必要となるのは2048年頃,すなわち今から25年後となっていますが。正直に言って、路線の羽田空港移転とか、温暖化ガスの規制もあり「50万回も必要か」と言う意見もある。
 それでも見直しはやらない、と言う事ですか。

NAA 
 予測の見直しはその都度やっています。ここに来てアジアの旅客も回復してきており、立ち止まって、予測の見直しをするほどの状況ではない、と考えています。

本会 成田空港は内陸空港であるが、騒音とか落下物とかの影響を考慮しなければならないと思う。
 その視点での検討があまりなされていない、と言わざるを得ない。
 C滑走路建設による横芝光町の街分断などはどう考えているのか。騒音対策をやったとしても、飛び始めれば、現在の芝山町と同じく人口は減っていく。これをどのように考えているのか。

NAA 滑走路が完成してからでは防音工事完成前に、被害が出るので、50万回になった時を想定して,法律に基づく騒特法の助成地域拡大などを行う、と言う事を提案して、地域との話を進めてきました。。

本会 成田空港は出発点で住民の意見を聞かずに、閣議決定で建設を決めて、強行してきた。
 今でも、この手法が踏襲されているように感じられる。世界でここのようにして、建設された空港はあるのか。

NAA 50万回化については説明会で、みなさんの意見を聞いて、やってきました。「閣議決定で強行する」というやり方は今は採っていない。

@デルタ航空は路線を成田空港から完全撤退したが、整備格納庫は現在も使用
 今日の「Fly Team」によりますと、成田空港から全路線を羽田空港などに移し、成田空港から完全撤退したデルタ航空が、成田空港に持っていた整備格納庫「成田テクニカル オペレーションセンター」を現在も使用している、との事です。
 特に、新造機については全機ではありませんが、エアバスのA350-900型機やA330-900neo型機なども、エアバスのトゥールーズから成田空港の「成田テクニカル オペレーションセンター」に直接フェリーして,路線投入前の整備を行っている、との事です。整備された機体は米国本土などに再フェリーされます。
 運が良ければ、デルタ航空の新鋭機が見られる事になります。
【コメント】知りませんでした。てっきり,返却したものと思って、注視もしていませんでした。
 下の写真は約25年前の「成田テクニカル オペレーションセンター」です。

 


*6月3日

@ベトナム航空が今日から1日1往復の増便
 ベトナム航空は成田=ダナン線を、今日から1日1往復に増便しました。

@エルアル航空が10月31日から成田=テルアビブ線を増便へ
 今日の「Traicy」によりますと,エルアル航空は10月31日から成田=テルアビブ線を,現在の週2往復から週3往復(成田発着 火・木・日曜日)に増便する計画、との事です。

@昨日深夜、午後11時20分頃に中州航空機が、A滑走路上を着陸せずに通過
 上段の「午後11時00分以降の離着陸」にあるように、昨日深夜午後11時20分頃、成田空港A滑走路に着陸すると思っていた、中国の中洲航空199857便が、A滑走路の真上を通過しました。
 何かのトラブルが発生したのかと、思っていましたが、その後、下の図にもあるように、飛行コースを少し西寄りに変える、飛行コースズレを起こしました。後続の離陸機に飛行コースを譲ったのかも知れません。
 出発地は中部空港で、到着地も中部空港になっています。機種はB737-800型機のようで、機体番号は「B-222P」となっています。
【コメント】この機体は成田空港にも結構飛来しているようで,今回はパイロットの訓練のために飛来した、と思われます。着陸すると、着陸料を徴収されますからね。
 しかし、着陸をせずに単に通過する機体は,私が長年「午後11時00分以降の離着陸」を見ている限り、初めてのことでした。

 

@「トキエア」の会社コードが決まる、1号機も明日新潟空港に到着
 今月30日から商業運航を開始する予定の「トキエア」は昨日、会社の3コードが「TOK」,2レターコードが「BV」に決定した、と発表しました。
 また、1号機となる「JA01QQ)」が6月4日午後5時45分に那覇空港から新潟空港に到着することも発表しています。これで、運航に必要な2機がそろうことになります。
【コメント】日本で本格的な旅客便を運航する航空会社が誕生するのは何年ぶりでしょうか。


*6月2日

@「ZIPAIR Tokyo」が今日から成田=サンフランシスコ線の運航を開始
 「ZIPAIR Tokyo」は今日から,成田=サンフランシスコ線の運航を開始しました。週5往復(成田発着 月・火・水・金・日曜日)となります。

@アシアナ航空が昨日から成田=仁川線の午前便にA380型機を再投入
 アシアナ航空は昨日から、成田=仁川線の午前便にA380型機を再投入しました。
【コメント】この路線にA380型機を使うほどの需要が見込めるのでしょうか。他に適当な大きさの機材がないのでしょうか。
 下の写真は「Flightradar24」による同便の運航予定ですが、当分の間はA380型機を使うようです。

 

@操縦訓練の小型機でエンジンが発煙し、エンジン1基で高知空港に無事緊急着陸
 先月31日の高知テレビ(YAHOO!ニュース)によりますと、31日午前8時40分頃、大分空港から高知空港に向けた訓練飛行のために離陸した、本田航空所属のダイヤモンドDA42 NG ツインスター機で,約1時間か経過した同9時50分頃、エンジン1基の油圧系統に異常が発生し、炎と黒煙が吹き出ました。
 同機はこのエンジンを直ちに止めて飛行を続け、無事に高知空港に緊急着陸しました。
 乗員3人(教官1人、練習生2人)にケガありませんでした。
 国土交通省はこのトラブルを重大インシデントに認定し、調査官を派遣しました。
 下図は「Flightradar24」による同機の航跡です。

 

@アルジェリア航空がA330neo型機5機とA350-1000型機2機を発注
 今日の「Aviation Wire」によりますと、エアバスは現地時間1日、アルジェリア航空からA330neo型機5機とA350-1000型機2機の発注を受けた、と発表しました。


*6月1日

@5月のアクセス数は23,082回でした。

@NAAがC滑走路の準備工事を10月から始める方針固める
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は10月にも、新設する予定のC滑走路工事の、準備工事を10月にも始める,方針とのことです。
 工期は10月から来年6月までで、高谷川の排水整備工事の実施を検討している,との事です。

@キャセイ航空が成田=台北=香港線を今日から増便、直行便と合わせて1日6往復に
 キャセイ航空は今日から、成田=台北=香港線を,週6往復から1日1往復に増便しました。
 これにより、直行便と合わせて同航空の成田=香港間は1日6往復となります。

@ピーチが成田=台北線を今日から1日2往復に増便
 ピーチ・アビエーションは今日から,成田=台北線を1日1往復から1日2往復に増便しました。

@全日空の「フライングホヌ」3号機が今日、6回目の整備飛行
 今日の「Aviation Wire」によりますと、全日空は今日、A380型3号機(JA383A)の6回目となる整備フライトを実施しました。
 飛行時間は約10分でした。これは,飛行しない時間が90日を超えると、機体をジャッキアップして主脚の整備などを行わなければならず、大変な費用とコストがかかります。
 そこで、エアバス指定の追加整備を実施することで、4カ月間は飛行しない状態を維持できます。
 実際に乗客を乗せる商用運航が何時になるかは決まっていません。
 写真は第2ターミナルの南東にある駐機場で、整備をしている3号機です。ここが、3号機の定置場になっているようで、何時もここに停まっています。
 第2ターミナルの南展望デッキから撮ると、このようなアングルになります。

 

@マレーシアのSKSエアウェイズがE195-E2型機を10機発注
 今日の「Traicy」によりますと,マレーシアのSKSエアウェイズは,エンブラエルにE195-E2型機を10機発注する契約を結びました。
 2024年から運航を開始する計画、との事です。
【コメント】新興の航空会社ですので、資金確保の関係から、リース会社からリースで借りることになるようです。


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