2023年5月後半の出来事


*5月31日

@「Spring Japan」が7月から8月31日まで、成田=新千歳空港線を最大5往復に増便
 「Spring Japan」は昨日、7月14日から8月31日に成田=新千歳線をさらに増便して、最大1日5往復とする、と発表しました。

@6月8日から LCC の国際線到着を第3ターミナルに戻す
 成田国際空港株式会社(NAA)は公式ホームページで、6月7日まで第3ターミナル到着便の使用ターミナルを第2ターミナルに変更していましたが、6月8日から第3ターミナルによる到着を再開する、と発表しました。
 該当する航空会社は・ジェットスタージャパン・ジェットスター航空・SPRING JAPAN・春秋航空・チェジュ航空・フィリピンエアアジアの6社になります。
 写真は第3ターミナルの国際線エリアに駐機する「Spring Japan」機です。

 

@日本航空の4月実績は国際線が2019年比70%に回復
 日本航空が今日発表した「JALグループ4月マンスリーレポート」によりますと、
 国際線では旅客数が前年同月比(以下同じ、【】は2019年4月比)163.8%増【29.6%減】の50万8203人、利用率は74.5%となっています。
 一方、国内線では42.5%増【6.4%減】の258万4001人で利用率は68.0%となりました。
 この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が48.0ポイント増の74.7%、成田=中部線が8.6ポイント増の46.2%、成田=札幌線が19.2ポイント増の83.5%となっています。


*5月30日

@ターキッシュ・エアラインズが成田=イスタンブール線を増便へ
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ターキッシュ・エアラインズは現地時間30日、成田=イスタンブール線を10月29日から、現在の週3往復を段階的に増便し、12月15日から1日1往復にします。

@「ZIPAIR Tokyo」が成田=ホノルル線を期間増便
 「ZIPAIR Tokyo」は今日、成田=ホノルル線を、7月28日から8月25日まで、最大週7往復に期間増便する、と発表しました。


*5月29日

@昨日深夜、エミレーツ航空機が飛行コースズレ
 昨日深夜午後10時54分に成田空港を離陸した、成田発ドバイ行きのエミレーツ航空319便・A380型機が,九十九里浜手前で西旋回する,飛行コースズレを起こしました。
 下図は「Flightradar24」による同便の航跡です。
【コメント】23日にも、カタール航空が飛行コースズレを起こしました。(2023年5月24日の出来事参照
 たまたま「午後11時00分以降の離着陸」を調べている私が気づいたのですが、1日に何機もが、約束違反の飛行コースズレを起こしているのでしょうね。
 国土交通省はこのような航空機に注意をしているのでしょうか?

 

@日本航空の成田=ニューヨーク線が27日から運休へ、羽田移管で
 昨日の「Traicy」によりますと日本航空は成田=ニューヨーク線を27日で運休しました。
 代わりに昨日から羽田=ニューヨーク線を1日2往復に増便しました。

@関西発パリ行きのエールフランス機で飛行中に機首が凹み引き返す
 昨日の「ytv news (gooニュース)」によりますと、昨日午前11時15分に関西空港を離陸した、パリ行きのエールフランス291便・A350-900型機が宮城県沖の太平洋上を飛行中に、同11時50分頃、気象レーダーなどの異常を知らせる警報が出ました。
 このため、同機は関西空港に引き返し、午後2時25分に、無事緊急着陸しました。乗客・乗員324人にケガはありませんでした。
 着陸後の点検では機体の先端が凹んでいました。原因は今のところ不明です。
 このトラブルで、関西空港B滑走路が約45分間閉鎖され、11便に最大34分の遅れが出ました。
【コメント】原因は調査で分かると思いますが、高度1万mでのバードストライクは考えにくいのではないのでしょうか。
 隕石などの衝突であれば、決定的に破壊され、墜落したかも知れませんね。
 レーダードームの品質の問題かも知れませんね。


*5月28日

@25日のNAAとの話し合いの報告(1)

 【成田空港軍事利用問題】

 25日におこなった成田国際空港株式会社(NAA)との「第47回騒音対策委員会質問と回答」に対する話し合いですが、この内容を何回かに分けて要旨を報告します。
 今日は「1回目として質問項目1の『成田空港軍事利用について』の報告を致します。
 本会からは7名が参加しました。
 成田国際空港株式会社(NAA)からは,共生・用地部門 地域共生部次長の黛政素氏ほか2名が参加しました。回答は黛氏が行いました。
 下の写真が話し合いの様子です。

 

 第1項目「軍事利用はしない」とする『取極書』の遵守について
本会 「質問は至って簡単なもので,『取極書を遵守して欲しい』といっているのです。
 所が,国の回答は『自衛隊や米軍からの成田空港利用要請に対する受け入れ可否については、慎重に判断しております。』となっていますが、これでは『受け入れる場合もある』と言う意味になります。
 浜田防衛大臣も国会での答弁で『下地島と成田空港については、地元との協議を進めていきたい』としています。
 これでは『遵守する』と言うことにはなりません。
 NAAに対しての打診などはありましたか。

NAA 「NAAとしては『取極書』が結ばれてから、これを遵守してきました。
 国も、千葉県も同様と思います。取極書にサイン・捺印した方々も、相当の決意を持って行った、と考えられます。」

本会 「成田空港を米軍や自衛隊があからさまに利用したことはないにしても、『取極書』や,付属文書『航空機騒音公害に関する交渉覚書』から見ると,約束違反と思われる事項はたたあります。
 自衛隊の派遣についても、成田空港内では私服でも、我々が防衛省に確認した所では『部隊として行動している』と答えています。
 米軍の軍事郵便局が成田空港に設置されていることも、米国のジップコード(日本で言う郵便番号)に『成田空港軍事郵便局』が登録されているいることや、イラク戦争時に、米軍の物資を日本航空機が成田空港から輸送したことも、国会で明らかになっています。
 米国の軍人や軍属やその家族が成田空港を出入りする時には,出入国審査を受けずに,米軍の証明書を示すだけで通過し、荷物も税関の検査を受けずに、日本の法律に違反するものがあったとしても、自由に持ち込みや持ち出しが出来ることなどの実態があろます。
 取極書では、『安保条約およびこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。その意味においてマックのチヤーター機離着陸もこれを認めない。なお、現在羽田空港に行なわれているマックのチヤーター機の離着陸も極力止めさせるよう努力する。』と約束しています。
 また、国は全国200以上の基地などに,『核シェルター」を建設する予算をとっており、今年度から建設を始める、と言っています。
 千葉県にも11カ所で『核シェルター」が建設される予定であり、この中に成田空港が入っているのかどうか聞うかがいたい。

NAA 「米軍関係者や軍属が,民間機で来た場合には我々には把握できない。成田空港利用旅客に何らかの危険とか、不利益が生じる場合には,考えなければならないと思う。
 『核シェルター』の話は聞いたことはない。

本会 「新たなダーミナルの建設時に『核シェルター』を秘密に建設することはないのか。」

NAA 「そういうことは不可能と思う」


*5月27日

@昨夜の地震で成田空港は約20分滑走路閉鎖、被害はなし
 昨日午後7時3分頃発生し,銚子などで震度5弱が観測された地震の影響で、成田空港では同7時5分から25分まで、2本の滑走路を閉鎖し安全点検を行いました。
 到着便の一部は再開するまで、上空待機させられました。
 下図は「Flightradar24」による、待機の状況です。エアソウル機を含め5機が滑走路の再開を待っていました。

 

@「Spring Japan」が6月25日から成田=寧波線を再開
 「Spring Japan」は昨日、6月25日から成田=寧波線を再開する、と発表しました。1日1往復を当面8月31日まで運航します。

@マカオ航空が7月1日から成田=マカオ線を増便
 昨日のマカオ新聞(YAHOO!ニュース)によりますと、マカオ航空は7月1日から,成田=マカオ線を現在の週3往復から、週4往復(成田発着 火・木・土・日曜日)に増便します。

@名古屋発のフジドリームエアラインズ機がブレーキ不具合警告で引き返す
 今日の秋田魁新報によりますと、今日午前7時25分頃、名古屋発花巻行きのフジドリーム351便が、離陸直後にブレーキ系統不具合の警告表示が出ました。
 このため、同機は名古屋空港に引き返し、無事着陸しました。乗客・乗員81人にケガはありませんでした。
 乗客は午後の便で花巻空港に向かいました。


*5月26日

@まだまだ鈍い日本人の海外旅行意欲、成田空港4月運用状況
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「4月空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比(以下同じ、【】2019年4月比)29%増【24.7%減】の1万6385回となりました。
 この内、国際線では,発着回数が46%増【27%減】で、内訳は、旅客便は94%増【36%減】となり、
 一方、国内線では発着回数が6%減【14%減】となっています。
 総旅客数は148%増【33%減】の239万8777人でした。
 国際線では旅客数が284%増【37%減】で、このうち、日本人は208%増【67%減】、外国人は740%増【23%減】,通過旅客数は13%減【14%減】となりました。
 一方、国内線旅客数は9%増【11%減】となっています。
 国際航空貨物量は24%減【8%減】の15万6188トンでした。詳しくは2023年5月20日の出来事を参照して下さい。
【コメント】何と言っても、日本人の海外旅行意欲の減少が響いていますね。物価高騰や円安など将来生活への不安が響いていますね。
 昨日もNAAとの話し合いの前後に第2ターミナルを見て回りましたが、やはり、聞こえてくる会話は90%程度が外国語でした。
 下の写真は昨日の第2ターミナル4階ショッピングモールです。

 

@NAAの2023年3月決算では赤字が3期連続の502億円
 成田国際空港株式会社(NAA)が昨日発表した「2023年3月期決算」によりますと、
 営業収益は前年同期比(以下同じ)58.4%増の1313億円と,2期連続の改善となりました。
 しかし、純利益は22億円改善しましたが、502億円と3期連続の赤字となています。
 財務状況は有利子負債は6.8%増の8572億円、無利子債務と合わせると8.7%増の8776億円となっています。
 2024年3月期決算の見通しは、営業収益が52.7%増の2006億円、純利益は508億円改善の6億円の黒字と4年ぶりの黒字を見込んでいます。
【コメント】前にも書きましたが、だいぶ以前に、国土交通省に要望を持って行ったとき「NAAが赤字になったとき、周辺対策交付金はどうなるのか」と聞いてみたところ、担当者が「NAAが赤字になる事なんて,あり得ない」と馬鹿にされました。
 今の財務状況も、本当の民間会社だったら、倒産していますね。

@アシアナ航空機が飛行中に非常扉が開き、そのまま着陸
 今日の「livedoor news」によりますと、現地時間26日12時45分頃、済州島から大邱に向かっていた、アシアナ航空8124便・A321型機が高度200m付近で旅客機の非常扉が開く事故がありました。
 高度が低かったことから、幸い機外に吸い出された乗客はいなかった、との事でした。
 しかし、9人が呼吸困難を訴えました。
 旅客機は扉が開いたまま大邱空港に無事着陸しました。
 扉が開いたときに、この扉の前の席に座っていた乗客が扉の非常ドアをいじていたとのことで、警察はこの男性から事情を聞いています。

@ルフトハンザ航空とイタリア政府の交渉が、ようやくまとまる
 共同通信によりますと、現地時間25日、「ITA」 の買収を巡るルフトハンザ航空とイタリア政府との交渉がまとまりました。
 イタリア国営航空会社「イタリア・トラスポルト・アエレオ(ITA)の株式の41%をルフトハンザ航空が買いとることになります。この合意には残りの株式の全株をルフトハンザ航空が取得するオプションも含まれている、との事です。
 ルフトハンザ航空側は3億2500万ユーロ(約490億円)の増資を引き受けるとの事です。
 これにより、「ITA」はルフトハンザ航空の傘下に入ることになります。


*5月25日

@今日の午後、第47回騒音対策委員会文書回答に関するNAAとの話し合いがあります。

@NAAが9月1日からの発券分から施設使用料と旅客保安サービス料を値上げへ
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、マスコミの取材に対し、9月1日の航空券発券時から、国際線の旅客に課する旅客サービス施設使用料と旅客保安サービス料を値上げする方針を固めた事を明らかにしました。
 施設使用料は第1ターミナルと第2ターミナルでは出国する大人一人当たり330円値上げして2460円に、第3ターミナルでは同330円増の1370円に,乗継客は同170円増の1230円を徴収します。
 また、保安サービス料は第1〜第3ターミナル共通で、1人当たり20円値上げして550円となります。
 NAAは理由として人件費や物価の高騰を上げています。


*5月24日

@昨日午後10時49分に成田空港を離陸したカタール航空機が飛行コースズレ
 上段の「午後11時00分以降の離着陸」には入らなかったのですが、たまたま、「Flightradar24」で見ていたところ、午後10時49分に成田空港を北側に離陸したカタール航空807便が、利根川まで直進せず、遙か手前で飛行コースを東側に変える"飛行コースズレ"を起こしていました。
 開港時の約束で、騒音の被害を押さえるために、離着陸する航空機は九十九里海岸から利根川まで直進上昇・直進降下を行う事になっています。
 下図は「Flightradar24」によるカタール航空807便の航跡です。

 

@需要回復のため、ベトナム航空が成田=ダナン線の増便を1ヶ月前倒し
 今日の「Fly Team」によりますと、ベトナム航空は当初7月3日からとしていた成田=ダナン線の増便を、6月3日からに前倒しする、と発表した、とのことです。
 需要が旺盛になったためとの事です。

@ロイヤル・ヨルダン航空がE190-E2型機とE195-E2型機を4機ずつ導入へ-
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、ロイヤル・ヨルダン航空はエンブラエルのE190-E2型機とE195-E2型機の2機種を4機ずつ計8機導入する,と発表しました。
 この内、同航空が購入するのはE195-E2型機2機で,残りの6機は米アゾーラがリースする,との事です。

@スクートがE190-E2型機9機をリースで導入
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、エンブラエルは現地時間23日、スクートがE190-E2型機9機を米国リース会社アゾーラからリースで導入する、と発表しました。
 引渡は2024年からになる、との事です。
【コメント】三菱重工がスペースジェット開発から撤退したことで、リージョナルジェットでは、中国の開発したリージョナルジェットを除けば、エンブラエルが唯一の選択肢となってしまいました。これに対抗できるのは少し機体が大きいですが、エアバスのA220型機でしょうか。

@JTBの旅行意欲調査で、海外旅行は14.1%、国内旅行は44.6%
 JTB総研が昨日発表した「新型コロナウイルス感染拡大による、暮らしや心の変化と旅行に関する意識調査」によりますと、
旅行への意欲は海外旅行で、14.1%が「海外旅行に行く」と回答し、国内旅行で44.6%が「国内旅行に行く」と回答しました。
 海外旅行意欲は若い人ほど強く、国内旅行は年齢を問わず意欲が高くなっている、との事です。


*5月23日

@今日の閣議でNAAの田村社長の再任を了承
 政府は今日の閣議で、成田国際空港株式会社(NAA)の社長に田村明比古氏を再任することを了承しました。
 また、元国土交通省の幹部で,「空港施設」の人事に介入した東京メトロの本田勝会長が退任する人事も了承しました。この人事は本田氏の申し入れを受けたもの、との事です。

@KLMオランダ航空が9月から成田=アムステルダム線・直行便を増便
 今日の「GIGAMEN」によりますと,KLMオランダ航空は9月(何日かは不明です)から、成田=アムステルダム直行便を現在の週2往復から,週5往復に増便します。
 写真は成田空港に到着したKLMオランダ航空のB787型機です。

 

@全国空港の変異株感染者は1名
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、感染者は全国の空港・港湾で1名でした。
 この人は「XBB.1」株に感染していました。5月7日に感染が確認されました。

@昨日、中部空港でヘリコプターが管制官の指示と違う場所に着陸
 昨日の「CBC NEWS(livedoor news)」によりますと、国土交通省は昨日午前9時頃、大阪の八尾空港から中部空港に向かっていた、朝日航洋のヘリコプターが、管制官から指示された滑走路ではなく,ヘリコプター用の離着陸地点に着陸するトラブルがあったと発表しました。
 国土交通省はこのトラブルを重大インシデントに認定し,調査に入りました。乗員2名にケガはありませんでした。
【コメント】ヘリコプター用の離着陸場なら、問題はないような気もしますが、他のヘリコプターが離着陸でもしていたのでしょうか。


*5月22日

@ビーマンバングラデシュ航空が9月1日から成田=ダッカ線に再就航の計画
 今日の 「sky-budget」によりますと、ビーマンバングラデシュ航空は9月1日から,成田=ダッカ線に再就航する計画、との事です。
 今のとこる、週3往復(成田発着 火・木・土曜日)になる見込みで、成田空港から北米やオーストラリアへの乗継を目指す乗客のために、共同運航便を設ける計画、との事です。

@エアタヒチヌイが10月30日から成田=パペーテ線を再開へ
 今日の 「sky-budget」によりますと、エアタヒチヌイは10月30日から,成田=パペーテ線を再開する、との事です。
 週2往復(成田発着 火・金曜日)の運航になります。
 下の写真は第2ターミナルに駐機するエアタヒチヌイ機です。この写真ではA340型機ですが、再開後はB787-9型機を使うようです。

 

@ゼレンスキー大統領の帰国便は北極回りを選択
 広島で開かれていた「G7サミット」に電撃参加した、ウクライナのゼレンスキー大統領は昨夜、フランスの政府専用機で帰国の途につきましたが、日本に来たときにはユーラシア大陸を横断する複雑な航路をとりしました。
 しかし、帰路は広島から北極をめざすルートを選択し、約13時間かけてウクライナの隣国、ポーランドのジェシェフに無事到着しました。
 下図が「Flightradar24」による帰国便の航跡図です。

 


*5月21日

@セブ・パシフィック航空が成田=クラーク線を今日から再開
 セブパシフィック航空は今日から,成田=クラーク線を再開しました。
 週4往復(成田発着 火・木・土・日曜日)となっています。

@オーストリア航空が今日から成田=ウィーン線を増便
 今日の 「sky-budget」によりますと、オーストリア航空は今日から、成田=ウィーン線を週4往復(成田着 火・木・土・日曜日、ただし、発は翌日)に増便しました。
 また、6月22日からは週5往復とする計画です。

18日にイスラエルのエルアル機が北ウイングに駐機していました
 18日に成田空港に行きましたが、下の写真にあるように、イスラエルのエルアル航空機が第1ターミナル北ウイングに駐機していました。
 北ウイングは屋上の展望デッキからは駐機場が見えず、4階の出発ロビーから2重のガラス越しに見るしかありません。
 内側手前の黒い鉄骨はロビーの屋根を支える柱になり、おまけに、ガラスに張られているフイルムの色が濃いブルーになっています。
 制限区域に入ればよく見えるのでしょうが。

 

 昨日はウクライナのゼレンスキー大統領が中東のダッカから、フランスの政府専用機で広島空港に来ましたが、撃墜を警戒して複雑なルートを飛んだようです。
 イスラエルもアラブ諸国との紛争を抱えていますので、旅客機でも、ミサイルに対する防御装置を備えている、との事です。
 下図が「Flightradar24」による18日の飛行ルートで、やはり、複雑なルートをとっているようです。

 

 図の下部にある飛行計画でも、普通は前後2週間分が掲示されるのですが、成田=アブダビ線はこのように、前後2便ずつしか出ていません。
 しかも、週2往復の計画ですが、今週は1便のみです。需要があまりないのでしょうか。


*5月20日

@成田空港は今日で、開港から45年、飛行コース下の住民の苦しみはここから始まった
 今日で成田空港は開港から45周年を迎えました。
 飛行コース直下に暮らす人たちの苦しみは、ここから始まったことになります。
 実に45年間耐えてきたことになります。
 下の写真は1978年6月29日の赤旗ルポルタージュの記事です。古いもので、当時、コピーの画質は良くありませんでした。

 

@成田空港4月貨物取扱量は23.7%減と14ヶ月連続のマイナスに
 東京税関成田航空貨物出張所が18日に発表した「成田空港4月貨物取扱量」によりますと、
 総取扱量では前年同月比(以下同じ)が14ヶ月マイナスの23.7%減の15万6188トンとなりました。
 この内、積込量は14ヶ月マイナスの25.2%減、取卸量は13ヶ月マイナスの22.4%減となっています。
 また、輸入された生鮮貨物は36.9%減、ドライ貨物は30.8%減となっています。

@輸出額も輸入額も減り続け、貿易赤字が続いています
 東京税関が18日に発表した「4月分成田空港貿易概況(速報)」によりますと、
 輸出額は5.9%減の1兆2898億8600万円、輸入額は5.7%減の1兆4299億7300万円となっています。
【コメント】相変わらず貿易赤字が拡大していますね。日本の外貨準備額は減り続けていることになります。外貨準備が底をつくと日本が「デフォルト(破産)」と言う事になりますね。

@シンガポール航空が過去最大の利益で、全従業員に特別ボーナス1.5ヶ月分、合わせて8ヶ月分に
 今日の 「sky-budget」によりますと、シンガポール航空が発表した2023年3月期決算では、最終損益が21億5700万シンガポールドル(約2200億円)となり過去最高益となりました。
 これを受けて、同航空では労働組合と合意済みの6.65ヶ月分のボーナスに加え、1.5ヶ月分に相当する特別ボーナスを支給することになりました。合計で約8ヶ月分のボーナスになります。
 ただ、従業員はコロナ禍で、最大60%の賃金カットを受けていました。


*5月19日

@成田空港の変異株感染者は14名、全国では42名、『XBB.1.5株』が10名、『XBB.1.9.1株』が23名
 厚生労働省が昨日発表した「変異株の患者の発生について」によりますと、全国の空港・港湾では42名(空港か港湾か判断できないものあり)、成田空港入国者では14名でした。
 全員がオミクロン株で、この内訳は、「XBB.1類株」が37名で,内、10名が「XBB.1.5株」「XBB.1.9.1株」が23名、「XBB.2株」が5名などでした。
 37名に症状がありました。。
 今回の発表分は4月28日から5月7日でした。
【コメント】もしかすると、この発表も今回でお仕舞いになるかも知れません。

@昨日、本社で開港45周年記念式典
 成田空港は明日で開港45周年を迎えます。成田国際空港株式会社(NAA)は昨日本社で、記念式典を行いました。
 今日の「Aviation Wire」によりますと、記念式典で田村社長は挨拶の中で「地域との激しい軋轢を経て信頼関係を再構築した。再構築の過程を空港運営に携わる者が深く胸に刻み、将来に向けての糧にしたい」と述べたのとのことです。
【コメント】“地域との共存共栄”のなかに、“騒音の軽減”は入らないのでしょうか。
 地域にお金をばらまくだけではなく、安心して生活できる環境を維持、発展させることが大切だと思うのですが。

@ターキッシュ・エアラインズが冬季ダイヤで成田=イスタンブール線を増便へ
 今日の「Traicy」によりますと、ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)は、現在、週4往復で運航している成田=イスタンブール線を10月29日から、週5往復に増便し、12月15日からは1日1往復に増便する計画、との事です。

@カンタス航空が冬季ダイヤで成田=メルボルン線と成田=ブリスベン線を復活へ
 今日の「Traicy」によりますと、カンタス航空は、現在、羽田=メルボルン線と羽田=ブリスベン線を運航していますが、11月26日からは成田=メルボルン線と成田=ブリスベン線に移管し、1日1往復運航する計画、との事です。
【コメント】南半球ですので、南半球が夏になる冬季ダイヤの繁忙期に、需要を取り込もうとするのでしょうね。
 このところ成田空港でカンタス航空の飛行機を見ることはありませんでした。2020年11月15日の出来事参照。

@韓国「フライカンウォン」が20日に全路線の運航を停止
 経営難に陥っている韓国 LCC 「フライカンウォン」が20日に全ての運航を停止する事になりました。
 同穀雨は2022年10月30日から成田=襄陽線を運航していましたが、現在は運航を停止していました。

@「空港施設」人事に介入した本田氏と現航空局長が問題発覚の2日前に会食
 斉藤国土交通大臣は昨日の記者会見で、「空港施設」の役員選定に介入したとされる東京メトロ会長で元航空局長の本田氏が、この問題が報道される2日前に,現職の久保田航空局長と会食していたことを明らかにしました。
 その上で、この行為に問題がなかったか内閣府の再就職等監視委員会に調査を依頼する考えを示しました。
【コメント】この問題では,斉藤国土交通大臣は最初、現職の国土交通省職員は関与していない、と発表しました。
 今回は現職の航空局長が関与した疑いがあることを明らかにしています。
 周囲を見ながら、小出しにして乗り切ろうとしているようですね。
 NAAの田村社長をはじめとする幹部も多くが国土交通省の天下りですね。

@米国政府が大韓航空のアシアナ航空買収について訴訟を検討
 今日の「ワウコリア(YAHOO!ニュース}」によりますと、米政治専門メディア「ポリティコ」の18日(現地時間)の報道で、米国法務省は大韓航空によるアシアナ航空の買収を阻止するために,訴訟を起こすことを検討している、との事です。
 理由として「米国と韓国間の旅客および貨物運送競争を阻害しかねない」としています。

@欧州委員会が大韓航空のアシアナ航空買収について中間審査報告を公表
 昨日の韓国紙「ハンギョレ」によりますと、 EU の欧州委員会は現地時間17日、大韓航空とアシアナ航空の合併についての中間報告をウエブサイトに公開しました。
 これによりますと「大韓航空によるアシアナ航空買収によって、欧州経済圏(EEA)と韓国を結ぶ旅客・貨物航空運送サービス市場における競争が制限されうるという予備見解を通知した」と述べています。
【コメント】両航空の吸収合併に暗雲が立ちこめています。両航空が米国間や欧州間の路線を一部放棄するなどの妥協案が考えられるのでしょうか。


*5月18日

@4月訪日外客数は2019年4月比で33.4%減、出国日本人数は66.4%減
 観光局が昨日発表した「4月訪日外客数・出国日本人数」によりますと、訪日外客数はコロナ禍前の2019年4月比(以下同じ)で33.4%減の194万9100人となりました。
 一方、出国日本人数は66.4%減の56万200人となっています。

@エンブラエルのE190-E2型機が1066m滑走路からの離陸に成功
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、現地時間16日、エンブラエルはE190-E2型機が、韓国の浦項空港で滑走路長1066メートルを想定した短距離離陸に成功した,と発表しました。
 80人の招待客とソウルに向かうための燃料を搭載していた、との事です。
【コメント】このような性能ならば、「トキエア」の路線でも使えることになりますが、機体の価格が、「トキエア」が使う予定のATR機よりも高くなりますし、短距離路線ではジェット化する意味はあまりないでしょうね。


*5月17日

@アシアナ航空が7月以降も成田=仁川線にB747-400型機やA380型機を投入へ
 今日の 「sky-budget」によりますと、アシアナ航空は7月以降も,成田=仁川線にB747-400型機、または,A380型機の大型機を投入する計画、との事です。
 写真は11日の出来事でも使った、11日撮影のアシアナ航空のB747-400型機です。

 

@B787-10型機による「エコデモンストレーター」が6月12日に成田空港に飛来
 今日の 「sky-budget」によりますと、ボーイング社のB787-10型機による「エコデモンストレーター」が6月12日午前11時頃成田空港に飛来する予定になった、との事です。
 翌日の17日午後1時頃にシンガポールに向け離陸する予定です。

@関西空港でタイ・エア・アジア X 機がオイル漏れ、B滑走路が一時閉鎖に
 今日の読売テレビ(YAHOO!ニュース)によりますと、今日午前8時過ぎ、バンコク発関西行きのタイエア・アジア X 612便・A330型機が、関西空港B滑走路に着陸した際、機材の不具合が発生し、滑走路上で停止するトラブルがありました。
 このトラブルで、オイル漏れの可能性があり、同機を牽引車で移動した後に点検したところ、オイルが確認されました。
 このB滑走路の清掃を行うために同滑走路が一時、閉鎖されました。
 しかし、他の航空機はA滑走路を使用して離着陸を行い、運航には支障は出ていない、との事です。


*5月16日

@スカイマークが4年ぶりの黒字決算
 スカイマークが昨日発表した「2023年3月通期決算」によりますと、事業収入が前年同期比(以下同じ)79.6%増の846億6100万円となり、当期純利益は124億5500万円改善の57億2600万円の黒字となりました。
 財務状況では自己資本比率が12.3ポイント増の22.2%となっています。
 この結果期末配当は1株5円としています。
 来期の業績予想では事業収益が20.8%増の102億3000万円、純利益が1.3%増の58億円としています。
 なお、記者会見した洞社長は1月に決定したB737MAX型機の導入について、2025年4〜6月期以降にB737-8型機6機をリースで順次導入し、B737-10型機3機を自社購入機として2026年〜2027年に順次受領する計画を明らかにしました。
 写真は成田空港就航時のスカイマーク機です。

 

@エアチャイナがオプションのB787-9型機8機を確定発注に切り替え
 今日の「Traicy」によりますと、台湾のチャイナエアラインはオプションとしていたB737-9型機8機を、確定発注に切り替えた、と発表しました。


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