2000年10月の出来事

*10月31日

@2回目の成田空港建設前の生活記録の企画展開催

 共生委員会歴史伝承部会は4月に開催した「空港前景 木の根・天浪の戦後開拓」をテーマにした企画展の2回目を明日から開催することになりました。前回の企画展が呼び水になって新たに発掘された資料や写真や証言を加えています。期間・場所は次の通りです。11月1日〜19日;成田市遠山公民館、11月22日〜12月10日;富里町中央公民館、12月13日〜24日;多古町コミュニティープラザ、1月11日〜20日;大栄町コミュニティープラザホール。

@成田空港で県内6社が独自ブランドを販売へ

 県内の6社が異業種交流会「成田ビジネスアライアンス」を作り、独自ブランドで酒・缶詰・漬物・チョコレートなどを成田空港内4カ所の店舗で11月中旬から販売することになりました。包装に浮世絵を印刷したり,竹篭に入れたり英訳の説明文を付けるなどの工夫をしているそうです。

@「来年度に新管制システムのシュミレーションを実施する」運輸大臣

 森田運輸大臣は今日の記者会見で、羽田空港の再拡張に必要となる新しい管制システムの模擬試験を始めることを明らかにしました。このシステムは各航空機の機長が機内に搭載された電子管制システムを使って、海側の飛行コースを取ることにより、東京の市街地上空を飛ばなくても済むようにする、と言うもののようです。この模擬試験を来年度中に終わらせて、羽田空港の再拡張に来年度中にも結論を出したいとの意向です。

【コメント】どうも、「羽田空港の再拡張が先にありき」で安全性を二の次にしているように思えてなりません。昨日の梅崎運輸事務次官の記者会見にもありますように、このシステムは研究中で、ものになるかどうか分からないシステムのようです。これが、採用できなければ、滑走路を1本増やしても発着回数を42万回にすることは夢になります。前にも書きましたが、空域そのものが広がらないのですから、(特に、東京の陸上を飛ばないとすれば。)狭い空域に航空機がひしめくことになります。「機長の判断で・・・」と言いますが、他の航空機の機長がどう動くか分からないとすれば、ひしめき合う航空機同士がニアミスを起こすことは目に見えています。アクシデントが発生すれば空中衝突の危険も桁違いに大きくなるはずです。どう考えても、危険な賭に思えるのですが。

@「首都圏の空港容量増加を最優先に」・FAAJ

 在日外国航空会社協議会(FAAJ)は今日、「今は、関西国際空港や中部国際空港に力を入れるより、首都圏の空港容量の増加に巨額の資金を投入すべき。」とする声明を発表しました。声明の中で、「中部国際空港は地域の威信のための施設。」「廃止されるはずの伊丹空港が残って、関西国際空港が有効活用されない事に驚きを感じる。」「一貫性のある政策を。」「空港利用料の大幅な引き下げを。」と日本の航空行政を痛烈に皮肉っています。

@米航空8社の内、3社が赤字・7月〜9月期

 アメリカの主要航空会社8社の内、ユナイテッド航空・USエアウエイズ・トランスワールド航空の3社が7月〜9月期決算が赤字になりました。また、デルタ航空も大幅減益になりました。各社とも航空燃料の高騰が響いていますが、特に、ユナイテッド航空は1万便が欠航したストライキの影響が大きかったようです。一方、業務の効率化が進んでいるコンチネンタル航空とサウスウエスト航空は純利益が2桁台の伸びを示しました。


*10月30日

@「FMSは検証されたシステムではない。」・運輸事務次官

 梅崎運輸事務次官は今日の記者会見で羽田空港の再拡張問題について「石原知事から『早くして欲しい。』との電話をもらったので、航空局長にその旨伝えた。亀井政調会長から私の所に直接の指示は来ていない。羽田空港の再拡張についてはFMS(フライト・マネジメント・システム)は検証されたものではないので、悪天候の時でも安全を確保できるかなど検討しないと何とも言えない。羽田空港をさい拡張しても、いずれ満杯になる。首都圏第3空港はやがて必要になる。それらのことをまとめて検討する必要があるだろう。そのときには各空港の分担も議論されることになるだろう。首都圏第3空港の議論の前に羽田空港の再拡張が先行して議論されることはあり得る。」と述べました。


*10月29日

@エア・ニッポン機が関西国際空港に引き返す

 今日午前9時50分頃、関西国際空港発高松行きエア・ニッポン721便が香川県上空を飛行中、操縦系統の故障を示す警告ランプが点灯しました。このため、同機は関西国際空港に引き返しました。点検の結果、操縦系統に故障はなく、ランプの誤動作でした。

@豚がファーストクラスでアメリカ大陸を横断

 少し軽い話です。先頃、アメリカのUSエアラインで140Kg豚が200人の乗客と共にファーストクラスで東海岸のフィアデルフィアから西海岸のシアトルまでアメリカ大陸を横断したそうです。事の起こりは2人の女性乗客がこの豚を「盲導犬と同じ『奉仕動物』で医師の証明もある。」と主張、USエアラインもこれを認めたためファーストクラスに同乗となりました。この豚君、飛行中はおとなしく寝ていたそうですが、着陸して地上滑走に移ったとたん、興奮して暴れ出し、操縦席への侵入を試みて、ドアに体当たりを敢行したそうですが、最後は食物に誘導されて機外に誘導されたそうです。


*10月28日

@「羽田空港国際化」の前に“千葉県の痛み”に答えるべきでは

 昨日、石原東京都知事が「羽田空港の再拡張で、国際化の推進を」と自民党の亀井氏に要望し、亀井氏も「首都圏第3空港の代替として、推進すべき」として、来年度予算に調査費を計上するよう運輸省に指示したことは、昨日書きました。私の個人的な意見としては、羽田空港の国際チャーター便の運航はやむおえないと思いますが、成田空港建設の歴史を振り返ってみますと、「羽田空港の騒音公害が激しく、早急な拡張が無理」と言う判断で成田空港の建設が強引に強行され、その反対運動で地域住民が大きな心の傷を負いました。また、成田空港周辺の住民は自然の豊かな静かな環境から、一転してひどい騒音に日夜悩まされる事になりました。そして、「東京の市街地上空は騒音の被害が大きくなり、危険もあるから」と羽田空港関係の飛行コースがほとんど東京湾から千葉県上空に設定され、周辺住民が騒音に悩まされています。いわば、「羽田空港の騒音公害を千葉県が引き受けた」形になっています。「羽田空港の国際化」を口にするなら、これらの歴史と現実を都知事らはどのように考えているか、明らかにすべきでしょう。羽田空港で国際チャーター便を運航するのであれば、その飛行コースは「東京都の上空だけに設定し、千葉県に迷惑はかけません。」ぐらいの対策は当然言うべきと思うのですが、そのような話は、一切、聞こえてきません。もちろん、私はコンコルドの事故のような事もありますから、東京の市街地上空の飛行コースを良しとするわけではありません。だからといって、千葉県上空を飛ばす理由にはならないと思うのです。「不便だ。不便だ。」と言いますが、歴史的経過から言えば、不便は最初から承知の上の成田空港だったはずです。これらの事実と歴史には口を拭って、「不便だ。羽田空港を国際化しろ。」と言うのは、傲慢と言うしかないと思うのです。

@1985年の手荷物爆発事件の容疑者をカナダで逮捕

 成田空港で1985年に起こった、2人が死亡し4人が負傷した手荷物爆発事件の容疑者2人がカナダの警察当局に逮捕されました。犯人はインド人のシーク教徒の過激派と見られています。直接の逮捕容疑は手荷物爆発事件の1時間後にアイルランド沖で起こったエア・インディアの墜落事件です。この墜落事件では329人が犠牲になりました。当時から、インド政府のシーク教徒弾圧に関連した、シーク教徒のテロではないかと言われていました。逮捕者は増える模様です。


*10月27日

@第1・第2ターミナルの航空会社を再配置へ

 「7月15日の出来事」でも書いた、第1ターミナル第2ターミナルの航空会社の再配置を行うため、空港公団は18日、希望調査を11月末までに提出するよう、成田空港に乗り入れている47の航空会社に書簡を送りました。空港公団ではこれに基づき、今年度中に具体的な再配置案を提示することにしています。なお、実際の入居や移動は2005年を目途にする事にしています。

@都知事が羽田再拡張を自民党総務会長に要請

 石原都知事は今日、亀井自民党総務会長を訪ね、首都圏第3空港に関して、羽田空港の再拡張で対応し、羽田空港の国際化を実現するよう要望しました。都知事によると、滑走路を桟橋方式にすると、工事費が8000億〜9000億円で済み、船舶の航行も妨げない、と言うものです。これに対して、亀井氏は積極的に検討していく意向を表明し、運輸省に指示しました。

@パリ郊外に首都圏第3空港を建設・フランス首相

 フランスのジョスパン首相は26日の閣議後の記者会見で、「パリの第3空港の建設を閣議で原則的に了承した。」と発表しました。パリではシャルル・ドゴール空港の拡張で増える需要に対応する予定でしたが、コンコルドが市街地に墜落したことから、住民の反対も強くなり、新たな第3空港の建設が決定されたものです。候補地としては、パリから100Km〜130Km程度離れた地域があげられています。


*10月26日

@「暫定滑走路完成までの羽田国際チャーター便はやむを得ない」成田空港対策協議会

 成田空港対策協議会は24日に総会を開きました。その中で、羽田空港国際化については「暫定滑走路が完成する2002年の初夏までは羽田空港で早朝・深夜に国際チャーター便を運航することはやむを得ない。」との認識で一致しました。また、成田空港をより使いやすい空港にするため、成田新高速鉄道や圏央道などの道路交通網の整備促進を要望していくことになりました。

@成田商工会議所が「空港委員会」を発足

 成田商工会議所では成田空港の経済波及効果を積極的に地元経済に取り込むため、18日に「空港委員会」を発足させました。当面、暫定滑走路完成をビジネスチャンスととらえ積極的に取り込むためにはどうしたらよいかを研究調査すると共に、空港公団など関係機関に働きかけていきます。また、2500m平行滑走路の早期実現の諸活動を行うほか、暫定滑走路完成を市民レベルで盛り上げるため、駅前にカウントダウンボードを設置することにしています。

@成田空港9月の運用状況・国際線、国内線とも増加

 空港公団は今日、9月の運用状況を発表しました。それによりますと、国際線の旅客は前年同月比5%増となり、国内線も3%増と3カ月ぶりに増加しました。貨物便の便数も2%増加しました。方面別の旅客ではオリンピックの開かれたオセアニア線が前年同月比15%減と大幅減少になりました。これは、オリンピック関係のツアーが割高になった事によるものです。

@福岡空港の日航ホストコンピューターシステムが一時ダウン

 今日、福岡空港にある日本航空のホストコンピューターシステムが起動しなくなりました。このシステムは九州全域の空港をカバーしており、一時、各空港の自働チェックインが出来なくなりました。このために、福岡空港では同社の出発機4便が55分〜26分遅れました。

@グルジアでロシア軍用輸送機が墜落・82人死亡

 昨日の夕方(日本時間25日深夜)、グルジア南部バトゥーミ近郊の山間部に、ロシア軍の人員輸送機・イリューシン18型機が墜落しました。この事故で、軍関係者とその家族など82人全員が死亡しました。事故当時、付近は濃霧と豪雨で見通しが非常に悪かったそうです。


*10月25日

@騒特法に絡む都市計画でとまどいも

 現在、成田空港周辺の自治体の中では騒特法に絡む都市計画作りが行われています。これから、住民への説明会と縦覧が行われ、来年4月の告示に向けて最後の調整が行われています。しかし、元々、農村地帯であった自治体では千万単位のお金をかけて進めてきた都市計画作りにとまどいもあるようです。一つは、計画を建てても実現の見通しが立たないことにあります。計画にどのくらいの予算が必要なのか出ていないのが実情です。計画の事業を自治体の起債で行うとすれば、子供の代まで莫大な借金を返さねばなりません。とすれば、これらの計画は『絵に描いた餅』にすぎません。そして、来年の4月に騒特法の規制が現実のものとなれば、飛行コース直下の地域は発展は望めなくなります。「何のための都市計画なのだ。」と言う住民もいるのです。

@乱気流で乗客が軽傷

 昨日の午後8時5分頃、名古屋から新千歳に向かっていた全日空機が乱気流に巻き込まれ、トイレに入っていた男性乗客がトイレのドアに顔をぶつけて、メガネのつるが左目の下に刺さる軽傷を負いました。

@「エコノミー・クラス症候群」に注意を

 航空機のエコノミー・クラスの狭い座席に長時間座っていると、足の血流が悪くなり、血液の塊が出来るそうです。そして、飛行機が目的地について立ち上がって歩き出すと、その血液の凝固した塊が、血管内を移動して、肺や心臓周辺の血管につまって血流が遮断され意識を失って倒れることが多々あるそうです。このような症状を「エコノミー・クラス症候群」と言います。最近も、英国で女性がこの「エコノミー・クラス症候群」で亡くなりました。成田空港近くの成田日赤病院にもこの症状で運ばれてくる人が増えているそうです。予防としては、ときどき、通路などで軽い屈伸運動をしたり、出来るだけ水分を取り、血液の濃度が上がらないようにすることが肝心のようです。


*10月24日

@運輸大臣が「羽田空港国際チャーター便でルールつくりを」

 森田運輸大臣は閣議後の記者会見で、羽田空港の国際チャーター便使用に千葉県側が不快感を示していることについて、「非常に難しい問題であるが、ルール化出来ないかどうか、検討していきたい。」と述べました。また、韓国が羽田空港の利用を要望していることについて、「金浦空港が午後11時から午前6時まで閉鎖されているので、早朝・深夜の利用が難しい。また、羽田空港ー関西国際空港ーソウル線を運航するとすると、羽田空港の国内線を削って回さねばならず、現状では難しい。しかし、韓国側が強く羽田空港の活用を要望するのであれば、どういう対策を講じればよいか考えていきたい。」と前向きの姿勢を示しました。

@機内での失神・心臓発作の予防には水分補給が効果

 埼玉医大の研究によると、航空機内での失神や心臓発作の予防には水分の補給が効果的だそうです。航空機内では気圧が低く、このために、酸素不足になり、自律神経の働きで血圧が下がり、これが失神や心臓発作の原因になるとのことです。埼玉医大では12人の人に0.69気圧の容器の中に入ってもらい、水分や食事をとる人と、取らない人の比較をしました。その結果、水分を取った人は血圧低下も起こらず、血流と脳内酸素が明らかに増大し、失神や心臓発作に効果があることが証明されました。操縦士の間でも「とにかく、水分を取った方がいい。」と言われていたそうです。


*10月23日

@全日空が元旦も一律1万円航空券

 全日空は1月から3月までの、一律1万円運賃の設定日を発表しました。これによると、元旦も含まれます。設定日は1月1日、1月26日〜2月4日、3月1日・2日の13日間になっています。予約できるのはそれぞれ、11月一杯、11月26日〜12月5日、1月1日〜7日です。

@吉本興業と山科精工が格安海外航空券をネット販売

 吉本興業と山科精工は11月1日から、格安海外航空券をネットで販売すると発表しました。関西国際空港発着は吉本興業が、成田空港発着は山科精工の子会社・ツワイスが受け持ちます。

@アルゼンチンで小型機同士が空中衝突

 昨日、アルゼンチンのブエノスアイレス州チャカブコ上空で2機の小型機同士が空中衝突し、両機とも墜落しました。両機に搭乗していた11人が死亡しました。両機の操縦士は共に、今回が初飛行だったそうです。

@GEがハネウエルを4兆9000億円で買収

 ハネウエルを買収したのはゼネラル・エレクトリック社(GE)でした。買収額は450億ドル(4兆9000億円)だそうです。ゼネラル・エレクトリック社(GE)は航空機用エンジンの大手ですが、この買収により、世界最大の航空部品会社が誕生することになります。

@BAがコンコルドに代わる航空機の開発を要請

 イギリスのフィナンシャルタイムスによりますと、ブリティシュ・エアウエイズは各航空会社にたいし、コンコルドに代わる超音速旅客機の開発を急ぐように要請したそうです。

@大韓航空のストが収拾

 大韓航空の操縦士労組のストライキは昨日の深夜、手当の積み増しをすることで労使が合意し、収拾されました。しかし、操縦士の手配などで今日も一部に欠航が出たようです。


*10月22日

@大韓航空が始発から全面スト

 大韓航空の操縦士労組は今日の始発便から国内・国際線共にストライキに突入しました。これにより、今日運航予定の380便の内、外国人操縦士が運航する19便をのぞく便が欠航となります。このため、韓国第2位のアシアナ航空は国内線の一部を増便します。労組は外国人操縦士との賃金格差の解消や勤務時間の短縮を要求しています。

@「ネットの割安航空券を客に教えるべき」と米運輸省

 アメリカの運輸省は、「お客から最も安い航空券の問い合わせがあったら、もっと安い航空券がある可能性を教えるべき。」と言う通達を各航空会社に出しました。ある記者が、サンノゼーデンバー間の安い運賃を問い合わせたところ、担当者は「483ドル50セント。」と答えましたが、ネット上では169ドルの航空券がありました。これを指摘したところ、担当者は「知らなかった。」と答えたそうです。


*10月21日

@平成5年のUAの事故は避難誘導が不適切・運輸省事故調

 運輸省運輸省事故調査委員会は平成5年5月に成田空港で起こった、ユナイテッド航空機がエンジンから炎を吹き出し、緊急脱出の時に20人が怪我をした事故について、「機長がエンジンの不点火に気付くのが遅れ、客室乗務員との連絡もうまくいかず、客室乗務員の避難誘導が不適切だったのが原因である。」との報告書をまとめました。これに基づき、アメリカ連邦航空局にユナイテッド航空の客室乗務員への教育・訓練を適切に行うよう勧告することにしています。

@羽田空港発の国際チャーター便を認可

 運輸省は羽田空港の地元大田区から出されていた、グアムへの国際チャーター便を昨日認可しました。地元からの要望による特例としていますが、認可はこれで3回目になります。

@メガフロート活用に運輸省が34億円を予算要求

 横須賀沖で滑走路としての実験が行われていたメガフロートの利用について、運輸省は浦安沖でITバックアップ基地としての実験的利用を行うための予算34億円を要求しました。運輸省がメガフロートにコンピューターなどの精密機械を置き、防震性・波エネルギーの吸収装置・係留装置などの実験を行います。しかし、受け入れ側の浦安市は市長が受け入れに積極的なのに対し、議会側が賛成しておらず、議会の賛成が条件になります。

@全日空機が引き返す

 昨日の午後6時45分頃、羽田発秋田行きの全日空877便が福島上空を飛行中に、エンジンの高圧空気を取り出す「エアプリードバルブ」が不調になり、羽田空港に引き返しました。乗客は他の便に乗り換えて2時間半遅れで秋田に向かいました。

@アメリカ部品メーカーの合併がご破算に

 昨日書いた、アメリカのユナイテッド・テクノロジーとハネウエル・インターナショナルの合併が不調に終わったそうです。ハネウエル・インターナショナルの相手にゼネラル・エレクトリック社が割り込み、金額的に折り合いがつかなかったようです。


*10月20日

@千葉県議会の「『羽田空港国際化』反対決議」を載せました

 「10月11日の出来事」で書きましたが、千葉県議会が最終日に採択した「羽田空港国際化に反対する決議」の全文が手に入りましたので、載せます。なお、共産党は決議文の文章が過激であると言うことで、棄権したとのことです。千葉県の自治体は反対決議をしているところも多いのですが、成田空港周辺で実際に騒音の被害を受けている住民は冷めた見方をしています。「羽田空港に飛行機が少しでも移ってくれれば、それだけ静かになるから、いいことだ。」と言うのが本音のようです。しかし、同じ千葉県の他の地域の騒音が激しくなるのと、裏返しの関係なので、声を大きくしては言えない状況のようです。「反対!反対!」と声高に声を上げているのは、地盤沈下を恐れる千葉県の経済界と、周辺対策がおろそかにされることを心配する県を初めとする周辺自治体のようです。

@森田運輸大臣が羽田空港再拡張に理解を示す

 森田運輸大臣は今日の記者会見で、大手3社が要望した「首都圏第3空港として、羽田空港の再拡張を。」という要望について、「一つの選択肢であり、今後、鋭意検討して行きたい。」と理解を示しました。また、「空港建設に一般財源の投入を。」と言う要望に対しても、「財政状況は厳しいが、増やすことも考えなければいけない。」と述べました。

@「首都圏第3空港は国内線と認識」千葉県企画部長

 千葉県の田辺企画部長は昨日、記者団と懇談し、羽田空港国際化に反対する千葉県の立場を説明しました。その中で、早朝・深夜のチャーター便について「千葉県が騒音被害の大部分を受けている事をどうするのか、と言う問題もある。」として、チャーター便であっても反対する立場を説明しました。また、首都圏第3空港について「運輸省側から『羽田空港は21世紀中に処理能力が一杯になるため、国内空港としての候補地抽出の検討を行う勉強会を開きたい。』と申し入れがあり出席した。」として、「もう少し具体的な姿が見えてこないと、どうこうは言えない。」と述べなした。

@成田空港で航空機事故救難訓練

 昨日、成田空港で110人が乗ったDC−10型機が着陸に失敗し、草地に突っ込みエンジンから出火したとの想定の元に「航空機事故消火救難訓練」が行われました。参加者は925人でした。この訓練には自衛隊も参加し、陸上自衛隊のヘリコプターが着陸しました。近くで農作業をしていたある人は、見慣れぬ自衛隊のヘリコプターに、「何か合ったのかな?」と不安を覚えたそうです。この訓練の中で、航空機の脱出シュートを滑り降りた女性が右足を骨折し、ペリコプターで病院に運ばれるアクシデントがありました。

@明大の革労協拠点を家宅捜索・金属弾ゲリラで

 千葉県警は昨日の朝、4月に成田空港近くの路上で金属弾発射装置と見られる鉄パイプを積んだ乗用車が炎上した事件で、過激派の革労協狭間派が拠点としている東京千代田区の明大駿河台校舎学生会館と川崎市多摩区の明大生田校舎学生部室センターの家宅捜索を行いました。

@飛行ルート非公開は適法と最高裁・神戸空港関係

 昨日、最高裁第1小法廷は「神戸空港の飛行ルートなどが記載された空域管制調査報告書の公開を拒否され、精神的苦痛を被った。」と市民グループが神戸市を相手取って100万円の慰謝料を求めた訴訟で、「非公開処分は適法だった。」とする判断を示し、市民グループ側の控訴を棄却しました。これにより、市民グループ側の敗訴が確定しました。

@世界最大の航空部品メーカーが誕生へ

 航空機器大手のアメリカのユナイテッド・テクノロジーが同じアメリカの航空・宇宙機器や自動制御システムのハネウエル・インターナショナルを400億ドルで買収する見通しになりました。この買収が実現しますと世界最大の航空部品メーカーが誕生することになります。

@エアバス社が日本で20年間に600機購入と予想

 エアバス社は日本の航空会社大手3社が今後20年間に600機の旅客機を購入するとする予測を明らかにしました。600機の内、400席以上の大型機が180機に上ると予測しています。


*10月18日

@都合により、明日の更新が出来ませんので、よろしくお願いします。

@大手3社が羽田空港再拡張を提言

 昨日、航空大手3社が首都圏第3空港に関して、羽田空港の沖合再拡張がベストとする提言を発表しました。それによると、新たに3000m滑走路を造り、管制方式を離発着の全てをコンピューターで管理するFMS(フライト・マネジメント・システム)を採用すれば、発着回数を現行の27万5000回から42万回にできるとしています。

【コメント】航空会社としては新たな空港をつくれば、そこにも、営業所や付帯設備を作らねばならず、コストがかさむことになるので、このような案をまとめたのでしょうが、FMSがそれほど信頼の置けるものか、疑問が残ります。この方式の採用により、航空機同士の間隔が狭くなり、飛行コースもマルチになり、何もない場合は良いのですが、航空機のトラブルや小型機の進入などアクシデントがあった場合には対応する余裕がなくなり、危険が増大することになると思います。また、発着回数が多くなれば、周辺地域(神奈川・東京・千葉)の騒音が増大することになり、被害は深刻になると思います。東京湾自体が狭い空域ですが、それでも、羽田空港から離れていた方が、空域の「棲み分け」が可能になると思います。

@エア・ニッポン機が関西国際空港に緊急着陸

 今日午前10時05分頃、高松上空を飛行中の松山発新千歳行きのエア・ニッポン237便(A320型機)で第2エンジンの防氷装置の故障を示すランプが点灯しました。このため、同機は関西国際空港に緊急着陸しました。乗客は代替機で新千歳に向かいました。

@「びわこ空港」、滋賀県民の53%が「必要ない」

 毎日新聞では今月の13日〜15日まで、電話で滋賀県民を対象に、計画されている「びわこ空港」についてのアンケート調査を実施しました。その結果、回答のあった800人の内、53%が「必要ない」と答え、「必要」と答えた人は16%にとどまりました。(「10月2日の出来事」を参照)

@ブリティシュ・エアウエイズが飲酒・薬物の抜き打ち検査へ

 「10月5日の出来事」で書きましたブリティシュ・エアウエイズの従業員の就業前飲酒事件に関して、ブリティシュ・エアウエイズは飲酒と薬物使用の有無について、従業員の抜き打ち検査を実施する方針を明らかにしました。来年初めにも導入する事にしています。

@来年の中華航空北海道チャーター便は170便に

 台湾の中華航空は来年の北海道向けのチャーター便を170便にすると発表しました。これにより、台湾から11000人が観光に訪れる事になります。台湾の人の日本観光では北海道が人気のツアーのようです。この170便の内90%は函館空港に10%は旭川空港に乗り入れることになります。新千歳空港には台湾のエバー航空が「規則的チャーター便」を運航しており、中華航空が乗り入れることは難しい状況があります。


*10月17日

@暫定滑走路の工事は順調・共生委員会で報告

 空港公団は昨日開かれた共生委員会で「暫定滑走路の工事は順調で、来年11月末には工事としては終わる見通しである。」と報告しました。委員からは大気汚染データーの測定や2本の滑走路に挟まれる地域への対策などを行うように要望が出されました。また、検討を続けている「今後の共生委員会のあり方」については今月末までに素案をまとめることになりました。

@羽田空港の小型機新進入路を調査へ

 運輸省は羽田空港の小型ジェット機やプロペラ機の発着回数を増やすための北側進入路の調査を23日から27日まで運輸省の飛行検査機を使って行うことになりました。この進入路は横浜港から世田谷区・渋谷区・大田区・品川区を通るコースで有視界飛行で羽田空港に進入します。このあたりの高度がヘリコプターと同じになるため、管制の方法や航空機の位置通報の方法などを調べるものです。

@ボーイング社が豪のホーカーデハビラント社を買収

 ボーイング社はオーストラリアの商用・軍用機用の部品の製造・企画を行っているホーカーデハビラント社を買収することになりました。買収は今月中に完了します。同社の1999年度の売り上げは約9200万米ドルになります。


*10月16日

@来月15日・16日に日米航空交渉

 運輸省は来月15日と16日に東京で日米航空交渉を行うことを明らかにしました。主な議題はアメリカ側が要求している「空の完全自由化」(オープンスカイ)と成田空港の暫定滑走路完成による発着枠のアメリカ分の増枠をどの程度にするか、と言うものです。オープンスカイについては日本側の態度は「アメリカが成田の発着枠の既得権を基に都合の良い要求をしたり、アメリカの大市場である国内線を解放せず、国際線の解放だけを主張するなど問題点が多い。」と反対する意向です。

@シンガポール航空が超ジャンボ機のエンジンにロールスロイス指定

 シンガポール航空は自社が発注した次世代超大型機A3XXのエンジンとしてイギリスのロールスロイス社製のエンジンを採用する、と発表しました。シンガポールでは空港の搭乗口もこのA3XXに合わせたものに改修する工事を近く始める予定です。


*10月15日

@高校生・小学生から質問のメールが来ています

 最近、千葉県の高校1年生と静岡県の小学6年生から、空港と騒音についての質問のメールが届きました。どちらも、学校の授業の課題研究のためにインターネットを使って、このホームページを見つけて質問をしてきたものです。若い人が、空港や騒音に関心を持ってくれることは本当に嬉しいことですし、インターネットが若い人たちの間で活用されるようになっている現状に希望を感じます。インターネットにはマイナス面もありますが、マナーや常識はやって見なければ身に付きませんし、インターネットの情報のグローバル化はマイナス面よりもプラス面の方がはるかに大きいと思うのです。個人的に言えば、私は天体に興味がありますが、5年ほど前まではNASAから発表される素晴らしい天体写真を「ニュートン」などの科学雑誌で、ため息をつきながら見ていたものです。しかし、インターネットを始めてからは発表されてすぐに、自分の手元で見られるようになりましたし、画像をダウンロードしてすぐにプリントして見られるようになったのです。5年前までは、想像もしていませんでした。

@ハイジャックのサウジアラビア機がイラクに着陸

 ロンドンに向かう途中にエジプト上空で乗っ取られたサウジアラビア航空機(B−777)はイラク・バクダットのサダト国際空港に着陸し、犯人は拘束され、乗員・乗客は全員無事でした。犯人は複数でサウジアラビアの反体制派だそうです。爆弾で武装していたそうです。イラクに亡命をもとめている、と言う情報もあります。

@メキシコで小型機が墜落・6人死亡

 14日、メキシコ北部のバハカリフォルニア州エンセナダでアメリカ人の医療団体メンバー6人を乗せた小型機が着陸を許可されたエンセナダ軍用空港手前1Kmに墜落し、6人が死亡しました。原因はエンジントラブルのようです。


*10月14日

@函館に中国と台湾からチャーター便

 11月23日に、函館から中国の北方航空が中国・海南島の三亜にチャーター便を1往復飛ばします。これは、海南島へのツアー客を運ぶためです。また、台湾の中華航空の子会社であるマンダリン航空は11月2日から26日までの間に函館ー高雄間に7往復のチャーター便を運航します。こちらは、双方の旅行客が多いので運航するものです。マンダリン航空の日本乗り入れは初めてになります。


*10月13日

@三沢空港で米軍機のタイヤ破片飛び散る

 今日午前11時55分頃、三沢空港で着陸した米軍のF16のタイヤの一部がはがれて、破片が滑走路に飛び散りました。米軍機は無事でした。この破片を回収するために滑走路が閉鎖され、民間旅客機の1便が30分遅れました。

@日本航空がアメリカン航空とメキシコ線を共同運航

 日本航空は25日からメキシコ線をアメリカン航空と共同運航すると発表しました。共同運航するのはアメリカン航空が運航しているダラスーメキシコシティー線(週28往復)・ダラスーグアダハラ線(同)・ダラスーモンタレー線(同)で日本航空の便名を同時に付けることになります。現在、日本航空は成田ーシアトルーメキシコシティー線を週2往復運航しています。成田空港と関西国際空港からそれぞれ週7便運航しているダラス線を使ってメキシコに行く方法が便利になることになります。


*10月12日

@「神戸空港は航空法違反」と市長を提訴

 神戸の市民団体「ミナト神戸を守る会」は今日、「(1)神戸空港は空域が狭く、安全な運航が出来ない、(2)航空機の騒音で神戸港を運航する船舶が警笛が聞こえず衝突の危険がある、など航空法に違反している。」として、神戸市長に対し、2000年度の空港建設予算776億円の差し止めを求める訴訟を神戸地裁に起こしました。原告は504人になります。

@成田ーミネアポリス便を週14便に・来年4月から

 ノースウエスト航空は来年の4月1日から、現在、週10便を運航している、成田ーミネアポリス・ノンストップ便を1日2便の週14便に増便することを明らかにしました。


*10月11日

@今日でアクセス数が9万回を超えました。ご愛読、感謝いたします。

@千葉県議会が「羽田空港国際化反対決議」を採択

 千葉県議会の9月定例議会は昨日閉会しましたが、「羽田空港国際化に反対する決議」が賛成多数で採択されました。この中で、『「羽田空港の国際化』をなし崩し的に強行するようなことがあれば、羽田離発着航空機の千葉県上空の飛行をあらゆる方法をもって断固阻止する。」と述べられており、過激派暴力集団並みの「過激」な言葉が使われています。

@本田技研がジェット機を独自開発

 本田技研鋼業が6〜8人乗りの小型ビジネスジェット機を自社だけの技術で独自開発する事に成功したようです。日本企業が外国の援助なしにジェット機を開発するのは戦後初めてです。このジェット機は機体にカーボン繊維強化材を使用して、軽量化と高強度化を計っています。また、エンジンは自動車エンジンで培った電子技術を多用して、低燃費・高出力のターボファンジェットエンジンにしています。このエンジンの実用化に目途が立った事から、アメリカのノースカロライナ州・トライアド国際空港内に専門の開発拠点を設け、試作機や試験飛行を重ねて,FAAの型式証明を目指します。

@北海道がエアドゥの利用率を倍にする意向

 北海道丁は経営不振が続いているエアドゥを支援するために職員の出張に際しのエアドゥ利用率を現在の30%から60%に引き上げる方向で指導する事になりました。


*10月10日

@メガフロートで39人乗り旅客が発着実験

 横須賀沖にある、メガフロートでは6日からコミューター路線に就航している双発プロペラの39人乗りの小型旅客機を使った離発着実験が開始されました。同機のパイロットは「陸上空港と変わらない感覚。近くに障害物がないために気流の乱れもない。空港としての利用は十分可能だと思う。」と感想を述べていました。メガフロートは今月中に全ての実験を終え、11月からは解体作業に入りますが、横須賀市などから、海上駐車場や桟橋として利用したいという引き合いが来ているそうです。


 *10月9日

@反対同盟北原派が決起集会・8日

 反対同盟北原派の全国決起集会が昨日、成田空港近くで開かれました。参加者は県警の調べで、約820人だったとのことです。集会では「この日の集会から臨戦態勢に入り、暫定滑走路を粉砕する。」と言う宣言を採択しました。

@機内への刃物・工具類の持ち込みを一切禁止へ

 大手3社などで作る定期航空協会と運輸省は16日から、航空機内への刃物やドライバーなどの工具類の持ち込みを一切禁止することになりました。理由はハイジャックなどの不測の事態を防止するためです。搭乗時のチェックで発見された場合には、預かって到着地で返却することになります。今までは、刃渡りや幅などで小さいものは持ち込みを認めていました。

@与党訪中団が羽田空港からチャーター便で出発

 8日に開かれた「日中経済協力20周年」の記念式典に参加する、与党3党の訪中団は7日にチャーター機で北京に向け出発しました。

@米子空港は11日に再開の予定

 鳥取西部地震で滑走路に亀裂や段差が出来た米子空港は補修工事を急いでいますが、空港当局は11日から運航を開始する方向で全日空などと調整に入りました。

@東京都が小笠原空港の建設を桟橋方式で検討へ

 東京都は小笠原空港の建設を従来の時雨山地区への陸上案に代わり、海上に支柱を立てて建設する「海上桟橋方式」にする方向で調査・検討に着手しました。時雨山地区への建設は山や谷を削って平坦部を作ることにより、環境破壊が懸念され、建設費も多くなります。桟橋方式は波の影響も受けにくく建設費も安くあがりますが、世界で初めてのものとなるため、検討が必要になります。

@日本航空が環境対策に183億円・昨年度

 日本航空は昨年度の環境会計を発表しました。それによりますと、公害防止コストに30億円、高燃料効率航空機やエンジンの購入などの地球環境保全コストに143億円、リサイクルコンテナーの購入など資源コストに8億円、市民フォーラムや日本野鳥の会への寄付など社会活動コストに0.39億円などとなっているそうです。

@JR東日本が日本航空・JTBとサイト立ち上げへ

 JR東日本は日本航空とJTBと共同で観光関係のサイトを2001年春を目途に立ち上げることになりました。このサイトでは乗車券や航空券の予約が出来、観光情報の検索も出来るそうです。

@メキシコで着陸失敗・6人が死亡

 6日午後5時(日本時間7日午前7時)頃、メキシコのタマウリパス州レイノサの国際空港で、メキシコ航空のDC−9型機(乗員・乗客83人)が着陸に失敗しオーバーランして民家に激突しました。この事故で、民家の住人4人を初め6人が死亡しました。


*10月6日

@都合により7日、8日の更新が出来ません。よろしく、お願いします。

@日韓チャーター便、来年早々にも開始か

 運輸省は省内に設けられた「羽田空港有効活用検討委員会」で、羽田空港に深夜・早朝発着する日韓チャーター便の検討を始めました。早ければ年明けにも運航を開始したい、とのことです。

@米子空港で滑走路に異常・地震で

 今日の午後1時半頃、鳥取県西部で起こった大きな地震のため、米子空港の滑走路に亀裂と段差が生じました。このため、米子空港は発着を見合わせました。羽田発米子行きの全日空817便は鳥取空港に代替着陸を行いました。


*10月5日

@自民党千葉県連が羽田空港国際チャーター便に猛反発

 森首相の指示で日韓の国際チャーター便をソウルと羽田空港の間で飛ばす構想に、自民党千葉県連が猛反発しています。現在開かれている県議会の最終日には「羽田空港国際化チャーター便反対」の決議を提案することにしており、県連幹事長は「羽田空港の国際チャーター便が飛ぶことになっても、千葉県上空は絶対に飛ばせない。」と語っています。

@全日空も大幅増益

 全日空は今日、今年度9月期の中間業績を発表しました。それによりますと、営業利益が前年度の1.9倍・420億円、経常利益も同2.3倍の360億円、とのことです。

@ブリティシュ・エアウエイズが飛行前の飲酒で停職処分

 ブリティシュ・エアウエイズは4日、飛行前に飲酒をしていたパイロット11人と客室乗務員3人を停職処分にした、と発表しました。これは、民放のテレビ番組の映像で発覚したそうです。処分は航空局の調査結果が出るまで続きます。ブリティシュ・エアウエイズでは飛行の8時間前からの飲酒は禁止されています。


*10月4日

@日本航空社長が業績の上方修正を発表

 日本航空の社長は今日、9月期の中間業績が営業・経常利益とも前年に比べ200億円増える事を明らかにしました。原因については国際線が好調だったことと、国内線も旅客単価が上昇して事にあるとのことです。しかし、今後、燃料費の高騰が心配で不安要因になると述べました。しかし、現状では燃料の高騰による経費の増加は200億円ぐらいになる見込みとのことです。また、この記者会見で日韓の航空路問題に関して、「羽田空港の国際化は、国際は成田・国内は羽田の原則に照らしていかがなものか。」と述べました。また、タイ航空との共同運航について「『10月末からも共同運航を続ける』とタイ航空の社長から書簡をもらっているので、続けることになる。」と述べました。

@ユナイテッド航空が空港でEメールなどのサービス

 ユナイテッド航空は世界の50カ所の空港でターミナルのラウンジや搭乗ゲートなどの、レッド・カーペット・クラブで携帯端末を使って,Eメールやインターネットを見られるサービスを始めると発表しました。これは、ワイアレスサーバーを使って行うもので、空港当局の許可が下りたところから始めるそうです。


*10月3日

@首相が羽田ーソウルのチャーター便を検討するよう指示

 森首相は今日、運輸省にたいし深夜・早朝の時間帯に羽田ーソウル間のチャーター便を開設する方向で検討するよう指示しました。これが困難な場合は関西国際空港経由のソウルー関西国際空港ー羽田線のチャーター便の開設を具体化するように指示しました。12月に行われる日韓の航空当局交渉に間に合うようにすると言う指示です。

@パイロットの眠気や疲労度を音声で判断するソフトを開発

 運輸省電子航法研究所と民間ソフト会社が共同で、飛行機のパイロットや管制官の声をパソコンで分析することによって、眠気や疲労度を検出できるソフトを開発しました。これは、眠気や疲労度によって音声の波形が不安定になることを利用したものです。実験では本人が眠気や疲労を自己申告する20分〜10分前に検出できたそうです。これを使えば、無線交信の音声を普通のパソコンで分析し、眠気や疲労の度合いをつかむことができ、安全性に貢献できるとしています。

@米国の主要航空会社がビジネスクラス運賃を値上げ

 デルタ航空を初めとするアメリカの主要航空会社は事前購入の必要がほとんどないか、全くない国内線のビジネスクラスの運賃を片道30ドル値上げしました。航空運賃の値上げは今年に入って5回目になります。値上げしたのはデルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空、ノースウエスト航空、コンチネンタル航空などです。


*10月2日

@8日は入場制限が行われます

 先月も書きましたが、来週の日曜日の8日は反対同盟北原派の決起集会が行われます。そのために、成田空港は原則として送迎ができなくなります。詳しくは、成田空港の公式ホームページを見てください。なお、「電話による問い合わせは0476-34-5140へ」とのことです。

@大阪府の自民党が関西国際空港の経営で知事に要望

 今日、大阪府議会の自民党は経営不振が続いている関西国際空港会社の建て直しについて、太田府知事に抜本的対策をとるように申し入れました。具体的には(1)国が空港島や滑走路を買い上げる、(2)経営が順調な大阪空港(伊丹空港)と合併させる、などの救済策を国に申し入れるように、と言うことです。府当局も具体的な検討に入るとのことです。

@「びわこ空港」建設は凍結の可能性大か

 滋賀県知事は建設が予定されている「びわく空港」について、「現時点での環境アセスメントの実施は困難。」と表明し、計画の大幅な見直しが必要なことを示唆しました。この中には、建設の凍結という選択肢も含まれているようです。

@石川島播磨重工がコンプレサー翼の電解加工ラインを建設へ

 石川島播磨重工は相馬工場に、航空機エンジン用の圧縮機(コンプレサー)翼の電解加工ラインを年末までに建設することを明らかにしました。電解加工方式は複雑な形状の翼を加工でき、現在は輸入に頼っています。石川島播磨重工では2001年度には2万枚を生産し、2004年度には12万枚を生産する予定です。


*10月1日

@9月のアクセス数は3943回でした。昨日当たりから、アクセス数がグンと増えているのは何故なのでしょうか。嬉しい疑問です。今後もよろしくお願いいたします。

@成田空港で西ナイル脳炎の検査を実施中

 厚生省はニューヨークで西ナイル脳炎が流行していることを受けて、成田空港で西ナイル脳炎に感染しているかどうかの血清検査を実施しています。西ナイル脳炎に感染すると1〜2週間で高熱と発疹が起こり、死亡する場合があるそうです。西ナイル脳炎は蚊が媒体となって伝染するもので、今のところ有効な治療法はなく、熱を下げるなどの対処療法に頼っています。ニューヨークでは昨年夏には60人以上が入院し、この夏も9月15日現在12人が入院しています。ニューヨークでは媒体となる蚊を駆除するために、セントラルパークにヘリコプターから殺虫剤をまくなどの、おおががりな対策を取っています。西ナイル脳炎は日本脳炎と区別が難しく、血清検査も国内で2カ所しか行えません。結果が出るには10日ほどかかります。

@成田空港の貨物管理ビルが今日から供用開始

 空港公団が貨物地区に建設していた、フォーワーダー(利用航空貨物運送業者)の事務室専用の貨物管理ビルが今日から供用開始になりました。空港内に分散していた事務室を集約するなど、新規参入4社を初め21社のフォーワーダーが入居しました。

@運輸省が循環型空港推進へ指針を作成へ

 運輸省は空港で発生するゴミの再利用や下水の再利用をなどを進めるため、「環境型空港の整備・管理に関するガイドライン(仮称)」を2002年度を目途に作成することになりました。10月には検討会を立ち上げることになりました。

【コメント】成田空港で実践していることを全国の空港に広めていこう、と言う意図があるものと思われます。空港により、状況が違うので、どこも成田空港のようにやれるわけではありませんが、「循環型の空港」は必要だと思います。