2001年5月の出来事

*5月31日

@4月の輸送実績は1%増に・成田空港

 空港公団が今日発表した4月の運用状況によりますと、国際線の旅客数は前年同月比1%増になりました。これで、15ヶ月連続して過去最高を更新しました。一方、国内線は同4%減になりました。これは、全日空の名古屋ー成田線が1日2往復から1往復に減便した影響です。国内線の減は7ヶ月ぶりになります。貨物の取扱量は12%減と2ヶ月ぶりの減少になりました。

@船主協会が羽田空港再拡張に安全上の懸念を表明

 昨日開かれた、第5回首都圏第3空港検討会で、船主協会の会長は国土交通省の示す、羽田空港再拡張案に対し、「飛行機の最低限の高度を示した、水平表面は45mと法律で定められているが、それが、海上側だけ曖昧になっている。首都圏第3空港の検討はあくまでも、安全を優先すべきで、内陸も含めて適地を検討すべきである。」と主張した模様です。しかし、検討会では「内陸はどこも民家への騒音の影響が大きくなることから、無理。」との結論になりました。今後は、羽田空港再拡張を中心に東京湾への影響などを調査検討することになります。

@福岡ー壱岐線を7月に開設・オリエンタルエアブリッジが

 長崎空港を拠点とするオリエンタルエアブリッジ(旧長崎航空)は7月15日から福岡ー壱岐線を定期路線として開設することを明らかにしました。機材は39人乗りのダッシュエイトを使い、1日2往復します。また、この機材で長崎ー壱岐線も運航し、8月1日からはエアニッポンが運航している長崎ー鹿児島線も引き継ぐことになっています。

@関東知事会が横田の管制業務の返還を要望へ

 今日開かれた、関東知事会で石原東京都知事から出された、米軍横田基地の管制業務を日本側に返還するように知事会として政府に働きかけていくことを了承しました。


*5月30日

@経済財政諮問会議が羽田空港民営化を検討

 経済財政諮問会議が6月中にまとめる基本方針で羽田空港の民営化が検討課題にあがっていることが明らかになりました。これは「聖域なき構造改革」の目玉の一つにあげられているものです。現在、国内にある空港は成田空港と関西国際空港をのぞいては、国か地方自治体の直接管理下にあります。羽田空港の場合、財政面は空港単独の独立採算性ではなく、「空港整備特別会計」(年間5000億円)でまかなわれています。経済財政諮問会議では管制業務を国に残し、それ以外は民営化することを検討課題としています。

@航空機での不法入国が過去最高に・2000年

 法務省が明らかにした2000年に不法入国で国外退去になった外国人の統計によりますと、全体的には前年に比べて減少しているものの、航空機を使った不法入国は6828人と過去最高になったそうです。国籍別ではフィリピン、タイ、中国、韓国の順でした。


*5月29日

@4者協議会が昨日開かれる

 国・空港公団・千葉県・周辺市町村首長が一堂に会する成田空港問題の「4者協議会」が昨日、千葉県庁で開かれました。協議には国土交通省航空局長・空港公団総裁・千葉県知事・周辺9市町村首長の12人全員が出席しました。会議では、成田空港平行滑走路の早期完成と交通アクセスの早期整備で意見が一致しました。また、今後の議題としては用地問題は扱わないものの、交通アクセスの検討や騒音対策などを話し合うことになりました。用地問題については堂本千葉県知事は「空港公団にお任せする。」としており、空港公団総裁は「4者のトップが集まって、平行滑走路は必要という共通認識を得られたことは大きい。これをベースに整備を進めていくが、用地問題は地権者の心の問題で、このような公の場での討議にはそぐわない。」と述べました。しかし、参加した周辺首長の間には、「この4者協議会を地権者の方々の理解を得られるようなものにしていきたい。」と話す人もいて、温度差があるようです。

@扇国土交通大臣が成田高速鉄道の来年度着手を表明

 4者会談を受けた堂本千葉県知事は今日の午後国土交通省に扇国土交通大臣を訪ね、平行滑走路の早期整備や成田高速鉄道の整備について要望しました。この席で、扇大臣は、現在まったく手つかずの北総開発鉄道の印旛日本医大駅から成田市土屋までの10.7Kmにつて、国・空港公団・千葉県の出資比率を早急に詰めて2002年度の概算要求に盛り込むことを表明しました。2002年度に設計を開始して、2010年の完成を目指すとのことです。整備費は1600億円になるとのことです。また、この成田高速鉄道は成田空港ー上野間だけでなく、都営浅草線を経由して東京駅までの乗り入れも検討するそうです。こちらの建設費は1700億円になります。完成しますと、成田空港ー上野間が36分、成田空港ー東京間が40分で結ばれる予定です。


*5月28日

@那覇空港で濃霧のために100便が欠航と遅れ・昨日

 昨日、沖縄本島で濃霧が発生し、100便に欠航や遅れの影響が出ました。濃霧は昨日の朝8時半頃から断続的に夜まで発生しました。

@北海道知事がエアドゥの支援で結論持ち越す

 資金繰りが苦しくなっているエアドゥが北海道に追加支援を要請した問題で、北海道知事は昨日、副知事ら幹部と6時間にわたり対応を協議しましたが、結論を持ち越しました。知事は「エアドゥが今後も自力でやっていけるか、支援が必要とすればどのような方法があるかを担当部署に慎重に調査させて、私が最終的に判断する。」と述べました。

@エアドゥが特割を復活へ・8月から

 エアドゥは4月に廃止した、始発便と最終便に対する、特別割引を8月にも復活させる方針を固めました。4月までの特割は通常料金が2万円なのに対し、始発便が1万6千円、最終便が1万4千円でした。エアドゥとしては低迷する搭乗率を少しでも高めるための措置です。


*5月27日

@大手3社の純利益が過去最高に・3月期決算

 航空大手3社の3月期連結決算が発表されましたが、3社とも大幅増益を達成し、純利益が過去最高となりました。これは、航空の自由化によって運賃が上昇したためにもたらされたものです。旅客数は国内線が前年比で日本航空が0.6%増、全日空が0.2%増、日本エアシステムは0.1%減でした。一方、国際線は日本航空が8.8%増、全日空が9.5%増、日本エアシステムが20.9%の増となっています。2002年3月期の見通しでは日本航空が微増を見込むものの、全日空は路線の再編などで減に、日本エアシステムは横這いと見込んでいます。

@韓国のワールドカップ委員長が日韓航空便の拡大を強調

 韓国の来日したワールドカップ組織委員長は「当面のもっとも大きな問題は、韓国と日本を結ぶ航空便の拡大が遅れていることだ。」と述べ、日韓政府が早急に取り組むように強く要望しました。

@エアドゥの出資が目標の4分の1にとどまる

 エアドゥが25日まで進めていた、一般増資が6億円の目標に対し1億4千万円と目標の4分の1にも満たなかったことが明らかになりました。会社側はこれにより、資金繰りが行き詰まる、ということではないと述べていますが、搭乗率も低迷しており、厳しい状況に変わりはないようです。


*5月26日

@コース直下の地域に移転補償を提案・新千歳空港滑走路延長で

 飛行コース直下の住民の合意が得られず、膠着状態が続く新千歳空港の滑走路延長問題で、当局側は反対している地域に対し住宅の移転補償を提示し、住民への説明会を開催しました。しかし、説明会では補償内容も区域も具体的には提示せず、住民は「24時間運航を了承したときの約束も守っていない。」と反発しています。新千歳空港の滑走路延長は第7次空港整備計画に組み入れられており、2002年度が期限で、これをクリアーするためには、この夏の来年度予算の概算要求までに住民の同意を取り付けなければなりません。

@機長が身体検査証明証不携帯で2便欠航・JEX

 24日、日本航空の子会社であるJALエックスプレスの機長が身体検査証明証を他人のと間違えて運航し、気がついた時点で乗務できず、2便が欠航しました。この機長は24日の朝、羽田空港で身体検査証明証を受け取った際、間違えて他の機長の証明証を受け取ってしまいました。機長はそのまま乗務し、伊丹から仙台空港に着いた時点で間違いに気づきました。そのため、乗務する予定だった仙台発新千歳空港行きの847便と、折り返しの846便に乗務できず、2便が欠航となりました。今年に入ってからだと思いましたが、ANKとエアドゥでも同じようなミスがありました。


*5月25日

@成田空港の貨物基地が1.6倍に

 空港公団総裁は昨日の定例記者会見で現在手狭になりつつある貨物基地を1.6倍にすることを明らかにしました。空港の南側地区に新たな貨物地区を建設するものです。空港公団所有地の11ヘクタールと、現在、日本航空が所有している9ヘクタールを買い上げて合計20ヘクタールの貨物地区を作るものです。売却には日本航空も了承しており、数十億円の買い取り価格になる模様です。

【コメント】成田空港の整備としては良いことなのでしょうが、地元としては、これによって周辺の交通渋滞と大気汚染がますます激しくなるのではないかと言う心配があります。

@成田空港で消防合同訓練実施

 昨日、成田空港で小雨の中、ジャンボ機が着陸に失敗してオーバーランし 西側の芝生に突っ込んで炎上したとの想定の元に合同訓練が行われました。参加したのは空港公団・成田市消防本部・航空会社など17機関、260人です。訓練では負傷者が多数出たとの想定の元に仮設テントでの診断と治療、重傷者の搬送などの訓練がありました。

@総務省が空港建設で正確な需要予測を国土交通省に勧告

 総務省は国土交通省に対して、空港の新設や滑走路の延長に対して、正確な需要予測に基づくよう勧告しました。総務省の調査によると、1989年からの10年間に新設や改造をした15空港について調査したところ、9空港で需要の予測値を下回り、4空港では予測値の半分にも満たない利用乗客だったそうです。

@「レキオス航空」が11月に事業申請・来春に就航

 沖縄と本土を格安料金で結ぶことを目指している「レキオス航空」は国土交通省に11月頃事業申請を行い、来春に第1便をとばす計画であることを明らかにしました。計画によりますと、那覇ー羽田をB−767−300型機で1日2往復し、現在の他社便に比べ、半額の運賃にする事を目指すそうです。

@関西国際空港が3期ぶりの増収

 関西国際空港が発表したところによりますと、関西国際空港の前3月期の営業利益は22%増の262億円となり、3期ぶりにプラスに転じました。これは、発着回数が国際線で7.4%、国内線で0.7%増えたことによるものです。


*5月23日

@都合により、明日の更新は休ませていただきます。

空港公団のページに「カウントダウンボードの設置について」が載っていました。

@成田空港の交通アクセス充実の検討会開かれる

 昨日、幕張メッセで「成田空港アクセス充実検討会」の第1回会合が開かれました。会合には国土交通省・千葉県・空港公団・輸送関係業界の実務者が出席しました。検討会では今後、短期的にはバス・タクシー在来線の鉄道などの改善を検討し、中期的には成田新高速鉄道や首都圏中央自動車道などの建設を検討していくことになります。この会合は成田空港国内線充実検討会の専門部会として開かれ、航空アクセスが不十分なために国内線が増えないとする行政側と、需要増加がどのくらい見込めるのかがデータがないと増便できないとする航空会社側との意見の調整を図るのが目的です。

@エアバス社とボーイング社のCEOが相次いで来日

 エアバス社とボーイング社のCEO(経営最高責任者)が相次いで来日し、開発予定の新型機の売り込みを行いました。21日にはエアバス社のECOが会見し、超大型機A380の売り込みとともにボーイング社の超長距離ソニッククルザーについて「高速で節約できる時間は限られている。」と批判しました。これに対して22日に会見したボーイング社のCEOは「超大型機には十分な市場はない。」と反論しました。両氏は日本市場への売り込みと、リスクを分散するための日本の会社の開発への参加を呼びかけるための来日です。


*5月22日

@千葉県収用委員会会長襲撃犯の1人を逮捕

 1988年9月、成田空港2期工事に絡み、当時の千葉県収用委員会会長が襲撃された事件で、兵庫県警公安3課は22日、強盗傷害容疑で指名手配中の中核派活動家水嶋秀樹容疑者を犯人隠避の現行犯で逮捕しました。今日の朝、同県伊丹市の中核派アジトで指名手配中の別の活動家を逮捕した時に一緒にいた男を犯人隠避の現行犯で逮捕しましたが、その後、指紋から手配中の水嶋容疑者と判明しました。 調べによると、水嶋容疑者は88年9月21日、仲間4、5人とともに千葉市内で帰宅途中の同会長を鉄パイプで襲撃。重傷を負わせた上、現金46万円などを奪った疑いで指名手配されていました。同事件ではこれまで3人が逮捕されています。

@成田空港の航空会社再配置を正式提示

 空港公団は今日、2005年に行う予定の成田空港の航空会社の再配置案を正式に提示しました。これによると、第1ターミナルへは全日空や日本エアシステムが移り、現在の14社から26社になります。これに代わり、第2ターミナルにはアメリカン航空などが移り、現在の35社から23社になります。なお、全日空や日本エアシステムの移動に伴い、第1ターミナルにも国内線の搭乗口が設けられます。


*5月21日

@空港公団が暫定滑走路供用開始の前倒しを検討

 空港公団では地元や航空業界からの要望が強い、暫定平行滑走路供用開始の前倒しの可能性を検討しているとのことです。ワールドカップまで後1年ですが、滑走路工事は40%が終わり、この梅雨の時期に大きな遅れが出なければ、来年のゴールデンウイーク前の供用開始も可能と見られています。しかし、一旦、供用開始を前倒しして、遅れた場合には航空会社や旅行業界への影響が大きいため、確実になるまで前倒しの発表は行わないようです。

@グアム沖で全日空機が乱気流に巻き込まれる

 21日午前1時半ごろ、関西空港発グアム行きの全日空173便、ボーイング747−400D型機がグアム島沖の公海上で乱気流に巻き込まれました。この事故で乗客1人が足首を骨折、乗客11人、乗員7人の計18人が打撲などのけがを負いました。同機はそのまま飛行を続け、同1時50分ごろグアム空港に着陸しました。

@桑名市長が訓練空域の撤回を要求

 小型飛行機とヘリコプターが空中衝突し墜落した事故で事故現場になった三重県桑名市の市長は「訓練空域になっていることは知らなかった。人口も増えて住宅街も大きくなったのだから、訓練空域から除外してもらいたい。」と述べました。

@時差ボケが脳に深刻な影響

 米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスは20日、恒常的なジェット機旅行の時差による疲労(ジェット・ラグ)が側頭葉委縮や記憶力の低下など、これまで考えられていた以上に脳に深刻な影響を与えるとの研究結果を発表しました。いわゆる「時差ぼけ」を繰り返す国際線の客室乗務員を調査した結果によるものだそうです。


*5月20日

@暫定平行滑走路供用開始のカウントダウンボード設置

 空港公団は上野駅・日暮里駅と成田空港内にある空港公団本社ビルの3カ所に、暫定平行滑走路供用開始1年前になる今日、カウントダウンボードを設置しました。ボードは高さ2m、幅約1mでジェット旅客機をかたどった背景に、赤いランプで供用開始までの日数を表示するようになっています。

@大手3社が6月1日から乗り換え補償制度を実施

 前にも書きましたが、予約を航空機の座席数よりも多く入れて、乗れない乗客が出た場合、自主的に後続の便に乗り換えをしてくれた乗客に協力金を払う制度を大手3社が6月1日から開始することになりました。これは、予約しても搭乗しない乗客が必ず出るため、航空会社は予約を多めに入れます。ところが、1万人に1人ぐらいの割合であぶれる乗客が出るのに備えての制度です。協力金は同日の後の便に乗り換えてもらった場合は1万円、翌日以降の便に乗り換えてもらった場合は2万円になります。マイレージの会員の場合は同日で7500マイル、翌日以降で15000マイルを選ぶこともできるそうです。


*5月19日

@4者協議会を28日に開催へ

 堂本千葉県知事が提唱した国・県・空港公団・周辺市町村が一堂に会して成田空港の整備や周辺対策について話し合う「4者協議会」が28日に初会合を開くことになりました。昨日、実務者会議が開かれ決定したものです。28日の会合には国土交通省航空局長、千葉県知事、空港公団総裁、周辺1市7町1村の首長が出席します。協議のテーマとしては滑走路の整備・交通アクセスの充実・騒音対策・地域振興策が予定されています。会合の後、記者会見した千葉県企画部長は4者協議では用地問題は話し合わないことを明らかにしました。

@航空会社の配置換え案を22日に提示

 2日の出来事でも書いた、成田空港のターミナルごとの航空会社の配置を換える件について、空港公団は22日に航空会社に対して案を説明することになりました。今回の案は世界的に進む航空会社のグループ化に対応して、グループごとにまとめることを中心にしています。これにより、成田空港での乗り継ぎが便利になります。実施は2005年を目指しますが、案が通ると約20社が移転することになり、第2ターミナルができたときに次ぐ大規模な移動になります。

@三重県上空で軽飛行機とヘリが接触墜落・6人死亡

 今日午前11時半頃、三重県桑名市の上空で中日本航空所属の軽飛行機とヘリコプター同士が接触し、双方が住宅地に墜落しました。この事故で、両機に載っていたと思われる6人が遺体で発見されました。軽飛行機は民家に墜落し炎上しましたが、幸い、住民の一人が負傷しただけですみました。軽飛行機の飛行計画には乗員2名と記載されていましたが、他に2名が搭乗していた模様です。両機とも訓練飛行中でした。

@一昨日の午後、日本エアシステムのコンピューターが故障

 一昨日の午後4時半頃、日本エアシステムのホストコンピューターが故障してしまい、全国の空港で発券・搭乗手続きができなくなってしまいました。日本エアシステムでは手作業で対処しましたが、復旧するまでに95便が遅れました。


*5月18日

@国土交通省と環境省に要望書を提出しました

 今日の午後、国土交通省と環境省を訪れ、主に環境基準の達成についての要望書を提出してきました。国土交通省からは航空局新東京国際空港課課長補佐はじめ3名の方が応対してくれました。環境省からは環境管理局自動車環境対策課物流専門官はじめ4名の方が応対してくれました。本会からは木内副会長をはじめ会員6名が参加しました。なお、国土交通省の話し合いには共産党の参議院議員で千葉市に住む小泉親司氏と千葉に住み成田空港問題に詳しい弁護士の石井正二氏も参加してくれました。内容的には踏み込んだ回答はありませんでしたが、騒音地域の住民の立場や気持ちについては十分に伝えることができたと思います。やりとりの概略は後日載せたいと思っています。写真を載せておきます。

@静岡県知事が住民投票条例に賛同を表明・「実施されれば結果を尊重する」

 静岡県の石川知事は今日の記者会見で、建設が予定されている静岡空港について、住民投票条例の制定に賛意を表明しました。また、実施された場合の対応について、「結果が建設賛成であれ、反対であれ民意が反映されたのだから尊重する。」と述べました。

【コメント】英断と思います。全国的にも空港建設では初めてではないでしょうか。ただ、住民投票の範囲がどのようなものであるかと言う心配もあります。すなわち、建設される地元を中心とするのか、それとも、全県的に実施しその結果で地元が反対でも押しつぶすようなものにならないと良いと思うのですが。

@米航空会社大手がビジネスクラスを値下げへ

 アメリカの大手航空会社の中に、ビジネスクラスを値下げする動きが出てきています。これは景気の後退で、コストの削減をねらう企業がビジネスマンの出張を減らしているからです。そこで、値下げをしてビジネスクラスの需要を喚起しようとするものです。値下げ幅は50〜60%になっています。


*5月17日

@空港公団のページに「平成13年度ゴールデンウィークサービス向上期間の結果について」が載りました。

@日本航空の株主代表訴訟が和解

 「日本航空が法律で義務づけられている障害者雇用率を達成せずに納付金を払って会社に損害を与えた。」として訴えていた株主代表訴訟が和解しました。和解内容は「現在1.29%の雇用率を2003年度に全国平均の1.49%にする、その後、2010年度に法定である1.8%にする。その間、ホームページ上で達成率を公表する。」と言うものです。

@日本航空が好調な3月決算を発表

 日本航空は今日、2001年度3月期決算を発表しました。それによりますと、国際線の好調とコストの削減が功を奏し、売上高が6.6%増、経常利益が2.3倍、最終利益は2.1倍の410億2100万円になったそうです。


*5月16日

@ルフトハンザ航空の交渉が決裂・明日24時間ストか

 10日に24時間ストライキを行ったルフトハンザ航空のパイロット組合と会社側との交渉が決裂しました。組合側は「交渉がまとまらない場合、17日に3回目の24時間ストライキを行う。」と警告していました。

@EUがルフトハンザとオーストリア航空に警告

 EU・欧州委員会は航空会社の世界連合であるスター・アライアンに加盟しているルフトハンザ航空とオーストリア航空に対して、「ドイツとオーストリアを結ぶ路線が事実上スター・アライアンによって独占されて、自由な競争を阻害する可能性が大きい。」と警告しました。これによって、両社は2ヶ月以内に回答を迫られることになりました。


*5月15日

@国土交通省が地方空港に管制官を配置へ

 国土交通省は管制官のいない地方空港に管制官を配置する方針を固めました。来年の秋には釧路空港と石垣空港に配置します。2003年秋には青森空港と宮古空港に配置する予定です。その後も、1年に2空港づつを配置していくことにしています。現在は、気象状況などをパイロットに連絡する通信管制官は配置されていますが、離着陸の指示は出せません。従って、パイロットの判断で離着陸を行っています。しかし、最近では離発着の回数も多くなり、安全上も問題が出てきており、航空機の遅れの原因にもなっています。

@中国の北方航空が長春ー仙台線にチャーター便を運航

 中国の北方航空は14日までに、6月から12月にかけて長春ー仙台間に40便のチャーター便を運航することを決めました。これが好調な場合、来年5月の成田空港暫定平行滑走路供用開始を機に定期便化する意向です。これは、今年1月の日中航空協議で、「成田空港の暫定平行滑走路供用開始に合わせ、日中間の運航便数を6割増やすこと、また、日中の乗り入れ空港を13空港から15空港に増やす。」と言う合意に基づくものです。


*5月14日

@中核派の拠点を一斉捜索・千葉県議宅放火ゲリラで

 千葉県警公安3課と成田署は14日朝から、同県芝山町朝倉の通称「野戦病院」をはじめとする全国の中核派拠点約30カ所を、1999年12月、千葉県成田市の同県議、湯浅伸一さん(51)方が放火された事件の関連で一斉に家宅捜索しました。

@ベトナム航空機が発電器の故障で引き返す

 今日午前11時50分頃、高知県上空を飛行中の関西国際空港発ホーチミン行きのベトナム航空941便・B−767型機の発電器が故障しました。このため、同機は関西国際空港に引き返しました。同機は故障を修理して、午後2時20分に再度飛び立ちました。

@パリエアショウに日本から12社が参加へ

 フランスのパリ郊外のブルジェ空港で開かれる「第44回パリエアショウ」(会期6月16日〜24日)に日本から重工4社を含む12社が参加することになりました。前回、1999年に比べて4社多くなります。業界を代表して、日本航空宇宙工業会も参加します。日本からは機体部品22点、模型24点、パネル56枚などが出品されます。右の写真はブルジェ空港です。リンドバークが大西洋横断に成功したときに着陸した空港です。


*5月13日

@本会が18日に国土交通省と環境省に要望書提出

 私たち、「成田空港から郷土とくらしを守る会」では今週金曜日の18日に国土交通省と環境省を訪れ、「航空機騒音に関する環境基準の早期達成」などにつて、要望を行うことになっています。要望書を資料のページに載せておきます。

@エアドゥ機長が身体検査切れで操縦

 エアドゥの外国人機長が昨年の9月に、航空法で半年ごとに義務づけられている身体検査を受けずに操縦していたことが明らかになりました。エアドゥの説明によりますと、この機長は昨年9月15日までに身体検査を受けなかったにも関わらず、その後、3往復の操縦をしていました。機長は「ついうっかりしていた。」と言っているそうです。国土交通省はエアドゥから報告を受けた時点でこの機長に厳重注意を行い、会社側はこの機長を1週間の乗務停止処分としました。


*5月12日

@県が騒特法の地域指定を正式に決定

 千葉県は昨日、騒特法(特定空港周辺航空機騒音対策特別措置法)に基づく都市計画の区域指定を正式に決定しました。これにより、80WECPNL以上の「防止特別地区」内では学校や病院などの公共施設や住宅は原則として建築できなくなりました。また、70WECPNL以上75WECPNL未満の「防止地区」では、公共施設や住宅を建築する場合に防音工事を義務づけられます。「防止特別地区」にある住宅は移転を希望する場合、住宅と住宅用地については移転補償が受けられます。この移転補償が受けられる住宅は460戸になります。すでに、203戸は移転済みですが、地元からは、住宅用地以外は移転補償の対象とならないことについて不満が出ています。すなわち、「住戸だけ移転しても農地や山林などは移転補償対象とならず、売却するにしても用途が制限されるため、不当に安い価格でないと売却できない。」と言うものです。「これらの、農地・山林などについても区域指定されていない周辺地域の価格で国が買い取ってくれるようにしてほしい。」と言うのが住民の要望です。


*5月11日

@ボーイング社が本社をシカゴに移転

 シアトルにある本社の移転先の検討を進めていたボーイング社はシカゴに本社を移すことを決定しました。9月4日までに移転する予定です。この移転は通信や金融部門に新規参入することを目指した処置です。現在、1000人いる本社社員のうち、移転を望まない人をのぞいて、約350人がシカゴに移転する予定です。


*5月10日

@成田空港周辺にオオタカなど国内希少種66種確認

 今日の東京新聞によると、新東京国際空港公団の実態調査で国内希少種に指定されている猛きん類・オオタカの飛来をが確認されました。公団は「(オオタカの)営巣は確認できておらず、今回はまず基礎資料を得るのが目的」と、具体的な保護策検討には至っていません。新東京国際空港公団の調査は1999年6月から昨年7月まで、公団所有の樹林地五カ所(約33ヘクタール)を対象に実施されました。公団によると、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)と、「絶滅のおそれのある野生生物−レッドデータブック−」で、保護されているほ乳類2種、オオタカを含む鳥類27種、両生類4種、は虫類7種、昆虫類26種の計66種の貴重種も見つかりました。

@全日空機がエンジントラブルで引き返す

 昨日の午後7時25分頃、福岡発羽田行きの全日空B−747型機が離陸直後にエンジンに異常が生じ、福岡空港に引き返しました。調べたところ、エンジンの一つに鳥が吸い込まれた跡が見つかりました。

@ノースウエスト航空整備士組合が24.4%の賃上げ

 ノースウエスト航空の整備士組合は会社側と24.4%の賃上げを含む4年契約で合意に達しました。これにより、ストライキは回避されました。この大幅な賃上げの背景には、資格を持った整備士の慢性的な不足があるようです。

@ルフトハンザ航空パイロット組合がスト突入

 ドイツのルフトハンザ航空のパイロット組合は30%の賃上げを要求して、日本時間の午前7時からストライキに入りました。このストライキによって、同社の1100便のうち半数が欠航すると見られています。


*5月9日

@国内線検討会が昨日開かれる

 昨日、都内で「成田空港国内線充実対策検討会」の第3回会合が開かれました。昨日書いた「9路線に拡大」はこの検討会に国土交通省が提出した試算結果でした。国土交通省の試算によると、来年では座席数160以上の航空機で新千歳・福岡・大阪・仙台など9路線に1日12便の就航が可能、としています。また、座席数50以上のリージョナルジェット機で1日2便以上のケースを想定すると那覇・広島など25路線で1日53便が可能としています。また、この席で提出された「成田空港と結ばれる可能性のある空港の意向調査」では国内19空港のうち18空港が「成田空港への国内線就航にメリットがある。」と回答しています。今後の課題としては、「交通アクセスの改善」と「国内線需要創出」があげられ、7月に検討会が終わった後もこの2つについてはワーキンググループを作って検討を続け、秋までに具体案をまとめることになりました。

@米軍機の低空飛行訓練の被害が明らかに

 今日の昼のNHKのニュースによりますと、情報公開で、昭和62年から平成13年3月末までにアメリカ軍機の低空飛行訓練によって、建物のガラスが割れるなどの被害が240件に達していることが明らかになりました。また、牛馬が50頭、鶏やウサギが500羽あまり死んでいるそうです。

@川崎重工が小型機開発でエンブラエルと合意

 川崎重工はブラジルの航空機製造会社エンブラエルの108人乗り小型旅客機ERJ−190の開発製造に参加することで合意に達したと発表しました。川崎重工はERJー190型機の全主翼の開発と製造を担当します。


*5月8日

@暫定平行滑走路完成後は9路線への拡大が可能・国土交通省

 国土交通省は8日、来年度の成田空港国内線の旅客数・便数の試算値を公表しました。試算では、現在の4路線から9路線への拡大の可能性が最も高いとしています。9路線になれば成田の国内線旅客数は、99年度の約78万人から138万人に拡大するということですが、どこへの路線が拡大するのか詳細は分かりません。

@米連邦航空局が燃料タンクの安全対策を通達

 米連邦航空局(FAA)は旅客機の主翼燃料タンクの安全対策をメーカーに義務づける通達を出しました。この通達は、12のメーカーが制作した30以上の座席を持つ現在使われている7000機と、新造機に適用されます。対策は燃料タンク内の引火と燃料の気化防止策になります。

@日本航空の3月輸送実績で国際線が28ヶ月連続増

 日本航空が今日発表した、3月の輸送実績によりますと、旅客は国内線が前年同月比3.1%減と2ヶ月連続の減少になりました。一方、国際線は同4.5%増になり、こちらは28ヶ月連続の増加になりました。日本航空によりますと、国際ビジネス需要が回復傾向にあるそうです。


*5月7日

@GWの航空機利用客は国内線が9%増、国際線は7%減

 国内航空会社の統計によると、ゴールデンウイーク期間中(4月28日〜5月6日)の航空機利用客は前年同期に比べて国内線が9%の増加になり過去最高を記録しました。、一方、国際線は同7%の減少になったそうです。国際線の減少についてはゴールデンウイーク前後の利用客が好調なことから、休みを分散して取ったためではないか、とする見方もあります。国際線では韓国や中国などの比較的近距離の利用が多かったとのことです。


*5月6日

@日本エアシステムが成田ー広州線を再開へ

 日本エアシステムは2001年度の事業計画の中で、来年の暫定平行滑走路完成を見据えた、アジア日帰り圏路線網の充実を図ることになりました。このため、運休中の成田ー広州線を今年の冬季から週2便体制で運航再開をすることにしました。


*5月5日

@運行開始から1ヶ月、滑り出しは順調・空港シャトルバス

 九十九里浜の横芝海のこどもの国と成田空港のターミナルを結ぶ「空港シャトルバス」が先月1日に運行を開始してから約1ヶ月たちました。滑り出しは順調なようです。利用するのは通学の高校生や成田空港を見学に訪れるお年寄りや航空科学博物館に見学に訪れる子供などです。料金が安いこともあって地域からは1日12往復だけでなく、「通学時間帯に増発してほしい。」という要望も出されています。料金は始発から終点まで通しで乗った場合が300円、それ以外は1区間でも数区間でも200円になります。子供はこの半額です。ところがこの「空港シャトルバス」の好調に頭を痛めているのが、来年の初秋の運行開始を目指している芝山鉄道会社です。というのは、「運行を開始しても、成田空港の南側から成田方面や東京方面に出る人が、『空港シャトルバス』で直接空港駅に行ってしまい、芝山鉄道の『千代田駅』を利用してくれないのではないか。」と心配しているのです。確かに、わざわざ高い運賃を払って、たった3Kmをいくよりは、そのまま「空港シャトルバス」で空港内の「第1旅客ターミナル駅」や「成田空港駅」に行って、京成電車でもJRでも好きな方を利用する方が便利ですね。


*5月4日

@空港公団より「くうこうだより;2001年新緑号」が送られてきました

 今日、空港公団から「くうこうだより;2001年新緑号」が送られてきました。1面に暫定平行滑走路の工事写真がでていました。下に載せておきます。その他の記事は・騒音対策委員会・新誘導路・空港シャトルバス・空港公団13年度予算などでした。

@金正男が強制送還で北京へ

 不法入国で身柄を拘束されていた、朝鮮民主主義人民共和国の金総書記の息子、金正男が今日の午前、全日空機で国外退去の処分を受け北京に向かいました。通常の不法入国者と同じ扱いになるのでしょうか。刑法には詳しくないのでわかりませんが。しかし、目的が東京ディズニーランドだったとは笑ってしまいますね。子供にせがまれたのでしょうか。それにしても、発覚したのが外部からの通報だったというのですから、国際情報合戦の激しさをかいま見る思いでした。


*5月3日

@金正日総書記の長男?が成田空港で拘束される

 金正日朝鮮民主主義人民共和国総書記の長男・正男氏とみられる人物が1日の午後、成田空港に到着し不法入国の疑いで身柄を拘束されていることがわかりました。この人物は女性2人と子供1人を連れて、シンガポール発成田行きの日本航空機で来日しましたが、偽造旅券を持っていたため、身柄を拘束されたものです。本人は「観光のために来た。」といっているそうです。

@豪の格安航空会社が大手に吸収へ

 オーストラリアの格安航空会社であるインパルス航空がカンタス航空に事実上吸収されることになりました。インパルス航空は格安の運賃で参入しましたが、激しい価格競争や燃料費の高騰、オーストラリアドルの下落などで経営が悪化していました。カンタス航空はインパルス航空の株の60%を買い取る代わりに、同社の航空機・パイロットなどの社員・同社の所有する路線の権利などを譲り受ける形で事実上の吸収を行うことになったものです。


*5月2日

@空港公団が全日空を第1ターミナルに移転させる方針

 空港公団は現在、第2ターミナルを使用している全日空を第1ターミナルに移転させる方針を明らかにしました。これは、だい1ターミナルと第2ターミナルの混雑具合にアンバランスが生じているためだそうです。ターミナルの移動は全日空だけにとどまらず、今月中旬にもターミナルの再配分の案を航空会社に提示し、2005年には移動を完了させたい意向です。

@ボーイング社が「ソニック・クルーザー」の基本仕様を年末までに

 先月26日の出来事でも書いた、ボーイング社が計画している近音速超長距離旅客機「ソニック・クルーザー」について、ボーイング社は年末までに基本仕様をまとめて、航空会社に提示する見通しを明らかにしました。また、日本の重工3社に開発への参加を呼び掛けており、3社も基本的に受け入れる方針とのことです。


*5月1日

@4月のアクセス数が5730回で過去最高になりました。御支援、ありがとうございます。

@堂本知事からEメールで返事をもらいました

 新しく千葉県知事になった堂本知事は県民との対話を公約にかかげていました。そして、その一つとして、「あき子ほっとライン」を設け、E メールとFAXで県民からの意見を直接聞くことになりました。そこで、先月19日に、メールをおくったところ、27日に返事が届きました。以下、私の送ったメールと堂本知事の返事を載せておきます。

> 堂本知事様
>
>  当選、おめでとうございます。精力的なご活躍目を見張る思いです。
>  さて、私は30年前から、成田空港周辺で航空機の騒音に取り組んでいる,
> 「成田空港から郷土とくらしを守る会」の事務局長をしている岩田公宏です。
>  成田空港周辺の騒音対策は全国でも進んだものと思いますが、それでも、日夜
> の絶え間ない騒音は、住民の上に重くのしかかっています。
>  特に、1983年12月には達成されていなければならない、航空機騒音に関
> する環境基準の達成率は県の大気保全課の調査でも、約35%にすぎません。こ
> のうち、75WECPNL以上の地域には民家防音工事が行われていますが、7
> 5WECPNL未満から70WECPNL以上の地域には民家防音の対策は取ら
> れていません。
>  私たちも成田空港の完全空港化は時代の要求であると思いますが、空港の整備
> と共に、騒音に悩まされる飛行コース直下の住民の生活に対する配慮をお願いし
> たいと思います。
>  県民との対話を公約に掲げた知事ですので、機会を設けていただき、私たちの
> 気持ちを聞いていただければ幸いと思います。
>  なお、私たちの会のホームページ「成田空港サーバー」を1度見ていただけれ
> ば幸いと思います。
>  知事の今後のご活躍を期待いたします。
> 2001年4月19日


あき子ほっとラインで、知事あてにメールをお送りいただき、
ありがとうございました。
早速に拝見いたしました。県民の声を知事が直接伺うことができることを
とてもうれしく思っております。
とり急ぎお礼までまで。

@2月の輸送実績は国内線が減少、国際線は増加

 国土交通省が発表したところでは、2月の航空輸送実績は旅客が国内線が前年同月比2.7%減となり、6ヶ月振りの減少となりました。これに対して国際線は同3.1%増となり、27ヶ月連続の増加となりました。また、貨物は国内線が同2.6%減で1998年8月以来の30ヶ月振りの減少になりました。国際線は同5.4%減と4ヶ月連続の減少となっています。

@航空機内で携帯電話やパソコン使用できるシステムの開発へ

 日本航空機開発協会は航空機内部の配線を光ファイバー化して航空機内での携帯電話やパソコンの使用を自由にする、システムの開発に着手することを明らかにしました。現在の航空機は機内のシステムを電気による信号伝達にしていますが、携帯電話やパソコンなどの出す電磁波がこれらの信号に影響を与え、最悪の場合事故に繋がる危険があるとされています。このため、少なくても、離着陸の際の携帯電話やパソコンなどの電子機器の使用は禁止されています。この信号の伝達を光に代えることにより、電磁波の影響を無視できることになります。日本航空機開発協会では来年度中に基本技術を開発し、航空機メーカーに採用を呼び掛けていくことを目標にしています。