*5月31日
@京成が成田新高速鉄道の事業許可を申請
京成電鉄は今日、京成高砂駅から成田空港駅までの成田新高速鉄道の第2種鉄道事業の許可を国土交通省に申請しました。
@W杯の外国人客が低調・成田空港
ワールドカップの観戦で日本を訪れる外国人が予想よりもかなり少なくなっているようです。成田空港でも当初は1日5万人を見込んでいましたが、今のところ、1日4万人前後になっています。この原因は団体客のホテルの確保が難しいことが大きいとのことです。しかし、個人客は徐々に増えてきているそうです。
@激しい上昇気流をレーダーで発見できず・全日空事故
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は今日、昨年5月グアム北方沖で起きた全日空機の乱気流事故について報告書を扇大臣に提出しました。それによりますと、「当時、事故のあった空域に積乱雲が発生していた情報はパイロットは知っており、レーダーで監視していたが、レーダーは雲の水滴を感知するものだったが、遭遇した乱気流は乾燥した上昇気流だったためレーダーで感知できなかった。」としています。また、足首を骨折した女性について履いていたのがかかとの留めひもがないハイヒールだったことが原因の一つ、としています。
@昨年の海外旅行は過去最大の落ち込みに・観光白書
今日発表された2002年観光白書によりますと、昨年の日本人海外旅行は前年比で9.0%減となり、過去最大の落ち込みになりました。米同時多発テロの影響で、アメリカへの旅行は18.5%減になりましたが、中国への旅行は8.3%増になりました。一方、日本を訪れた外国人は過去最高になりました。
@燃料不足で福岡に緊急着陸・中国東方航空機
昨日の午後4時40分頃、山口県上空を飛行していたロサンジェルス発上海行きの中国東方航空586便・MD11型機から「燃料が足りなくなったので、給油したい。」と連絡がありました。同機は午後6時12分に福岡空港に緊急着陸して、給油し、7時10分に上海に向かいました。予想よりも逆風が強く燃料を消費したようです。
*5月30日
@下総町で騒音の現地調査
昨日の午後、成田空港北側の下総町で町と議会による「飛行コース勉強会」が行われました。参加したのは可瀬町長や町議、町の担当者、町から出ている共生委員、隣の神崎町の担当者に空港公団など約30人でした。まず、役場で空港公団から騒音の概要と質疑応答が行われた後、下総町内2カ所、神崎町・茨城県新利根町各1カ所の4カ所で飛行コースと騒音の測定を行いました。騒音は同町滑川で最高74.5dbを記録しました。
@成田空港4月運用状況が8ヶ月ぶりに前年を上回る
空港公団は4月分の成田空港の運用状況を発表しました。それによりますと、旅客数が国際線で8ヶ月ぶりに前年同月比を上回り、2%増になりました。また、国内線は13ヶ月ぶりに前年同月比を上回り、20%増となりました。あわせて、同3%増となります。また、発着回数は国際線で同8%増、国内線で同68%増、貨物便が同8%増となり合計で同10%増になりました。これは、4月18日に暫定平行滑走路が供用開始になったことが大きく影響しています。
@明日から「eインフォメーション」実験開始
空港公団は明日から8月31日まで、成田空港のフライトやアクセスの情報をほぼリアルタイムで提供する新サービス実験「eインフォメーション」を開始すると発表しました。パソコンや携帯電話でアクセス出来るそうです。
@飛行差し止め認めず、23億9千万円の賠償命ずる・新横田基地訴訟
今日、「新横田基地訴訟」の判決が東京地裁八王子支部でありました。判決ではアメリカ政府を相手にした飛行差し止めの請求、将来分の賠償請求は退けましたが、原告5917人のうち4763人に対して23億9000万円の賠償金を国に支払うように命じました。
*5月29日
@成田空港発着の国内線が好調
暫定平行滑走路が供用開始になって1ヶ月の成田空港を発着する国内線の搭乗率が概ね好調に推移していることが分かりました。全日空では共同運航している札幌線が75%、名古屋、伊丹、仙台線が70%と採算ラインの60%を上回っています。ただ、福岡線は機材が大型なため50%と低迷しています。また、日本航空では共同運航しているジェイエアと合わせて56%〜72%となり、前年より4%増になっています。しかし、乗客は国際便との乗り継ぎをする乗客が70%以上で、千葉県の観光の面では期待したほどの効果はないようです。なお、千葉県の農産物などを扱う「ちばマルシェ空の駅」は採算ラインの半分程度の売上げで低迷しています。
@成田空港で外国語ボランティアが今日からお目見え
ワールドカップで日本を訪れる外国人の案内をする外国語ボランティアが今日から成田空港で活動をはじめました。130人が今日から6月7日までと、6月27日から7月1日まで交代で空港内で案内に当たります。対象となる外国語は7カ国語です。
@成田空港内に警備本部を設置
千葉県警は今日、ワールドカップに向けた警備を成田空港でも本格的にはじめました。今日は成田空港内に「ワールドカップに伴う警備本部」を設置しました。最大時で3000人の警察官を配置する予定です。
@入場券175枚を持った英国人を国外退去させる
東京入管成田空港支所は27日、イギリスのロンドンからブリティシュ・エアウエイズ機で来日したイギリス人男性の入国を拒否し、昨日、イギリスへ強制退去させました。このイギリス人はフーリガンのブラックリストに載っており、荷物の中に主にイングランド戦のチケット175枚を隠し持っていました。転売目的で所持していたものと見られています。
@東京シティエアターミナルの出国審査を7月15日から廃止
東京入管成田空港支所は昨日、東京シティエアターミナル(TCAT)の出国審査業務を7月15日から廃止すると発表しました。利用者が減少したためとしています。TCATの利用者は1990年には55万5000人ありましたが、昨年は18万3000人で成田空港の出国者の1.7%にすぎませんでした。
*5月28日
@W杯目前、明日から厳戒態勢
ワールドカップの開会が目前に迫った成田空港では、明日からフーリガンの面割りを行う外国からのスポッター十数人が巡回をはじめます。また、通常は100人体制の警備員も25人増員して警戒と乗客の誘導に当たります。
@中華航空とデルタ航空の共同運航が無期限延期に
中華航空はデルタ航空との共同運航の開始を無期限に延期すると発表しました。理由として、「相手の信頼が回復するまで延期になる。」としています。事故が続いた中華航空ですが、台湾当局が墜落したのと同型のB−747−200型機の点検を命令したことに伴い、同型機を使った貨物便12便を運休することになりました。旅客便は運休しません。台湾では「中華航空と言う名前が悪い。名前が悪いと、後のことすべてもうまくいかない。」と八つ当たり的な意見も出ているそうです。
*5月27日
@「音がする方がWECPNL値が小さくなる?」成田市の調査結果
今日の読売新聞によりますと、成田市が暫定平行滑走路供用開始の先月18日から1週間にわたって測定した結果で WECPNL値を計算したところ、2つの滑走路に挟まれた、いわゆる、「谷間地域」である成田市土室の高崎地区で4000m滑走路の騒音も加えて加えて計算したWECPNL値の方が、暫定平行滑走路だけの騒音で計算したWECPNL値よりも小さくなる“逆転現象”が起きているそうです。市当局では「合計すれば、うるさくなるはずなのに、WECPNL値で静かになると言うのでは地元住民は納得できないだろう。」と困惑しています。環境省も、「想定外のことで、困惑している。専門家と相談しながら、算定式を変えるなども含めて検討したい。」としています。
【コメント】私達の会はWECPNLの問題点を「住民の被害感覚とは合致していない。」と早くから指摘してきました。今から、24年前に発行した、=研究資料第5部「成田空港における騒音軽減に関する五つの提言と参考資料」=の中で、「WECPNLの問題点」として指摘しました。国や空港公団は住民が谷間地域の民家防音の必要を訴えたのに対し、「谷間の騒音は75WECPNLにはならない。」として、対策を自治体任せにしてきました。しかし、今回の成田市の測定結果が、谷間地域のWECPNL値が大きくならない“まやかし”を暴露する結果になっていると思います。このWECPNLを騒音対策の基準に使うことをやめさせなければならないと思います。
@成田空港でフーリガンと見られる英国人を入国拒否
東京入管成田空港支所は26日午後にトルコのイスタンブールからトルコ航空機で到着したイギリス人男性の入国を拒否しました。この男性はワールドカップでフーリガンの疑いがあるリストに載っていました。また、一緒に来たイギリス人男性も入国の目的に不審な点があるとして入国を拒否しました。2人はイスタンブールに強制送還されることになっています。日本でフーリガンの疑いで入国を拒否されたのはこれが初めてです。
@全日空のコンピューターに障害が発生
今日午後3時42分頃、全日空の旅客コンピューターに障害が発生し、国内34空港、海外20カ所で搭乗手続きや予約手続き障害が出ています。午後5時現在で復旧はしていません。原因はつかめていないとのことです。
@中華航空機墜落は空中分解
台湾の航空当局は墜落した中華航空機事故について、レーダーの解析から同機が4つに分かれて墜落したことを明らかにし、空中分解して墜落したと発表しました。同機は就航から22年8ヶ月経っており、最終フライトだったとのことです。このことから、金属疲労で一瞬のうちに空中分解し墜落したのではないかと言う説が出ています。50Km離れたところに降ってきたものは軽い紙片類や断熱材の綿が風に飛ばされて来たもののようです。
*5月26日
@シンガポール航空機が部品脱落し到着
今日午前7時30分頃、シンガポールから成田空港に到着したシンガポール航空998便・B−747型機の到着後の点検をしていた整備員が第2エンジンの点検用パネル(直径15cm)がなくなっているのを発見しました。通報を受けた空港公団は10時11分から滑走路を閉鎖し7分間点検しましたが、パネルは発見されませんでした。飛行中に脱落したものと見られます。同機はパネルを取り付けて、12時頃シンガポールに向けて離陸しました。
@中華航空機が台湾南部の海に墜落・225人絶望
昨日の午後3時半頃、台北から香港に向かっていた中華航空611便・B−747型機(乗客・乗員225人)が台湾南西部の台湾海峡にある澎湖諸島北東海上に墜落しました。225人の乗客・乗員は絶望と見られており、今日の正午までに35人の遺体が収容されています。機体は広範囲に散らばっており墜落現場から50Km離れたところからも乗客のものと見られる写真や機内誌の破片が見つかっています。同機からは緊急事態の連絡はなく機体の致命的な破損が早くから始まっていたとも考えられます。
@YS11型機が同じ計器の故障で2度引き返す
24日午前9時13分頃、鹿児島発奄美行きの日本エアコミューター61便・YS11型機の方向を示す計器が故障し、同機は鹿児島空港に引き返しました。同機は故障した部品を交換し、再度、奄美に向かいましたが、10時22分頃、交換した計器が異常を示したため、再び、鹿児島空港に引き返しました。同機はそのまま運航を取りやめ、乗客は別の便で奄美に向かいました。
*5月25日
@空港公団のページに「5月24日空港内での無線LANの使用について」が載っていました。
@上下分離・3空港一体化民営化反対を確認・知事と周辺市町村
千葉県の堂本知事と成田空港周辺9市町村の首長は昨日会談し、国土交通省が示している「、空港整備部門は成田空港・関西国際空港・中風国際空港を一体化し空港運営はそれぞれ民営化する」と言う民営化案に反対することを確認しました。千葉県は27日にも第8次空港整備計画を策定している国土交通省の諮問機関にこの意向を伝えることにしています。反対の理由として、(1)成田空港の歴史と実情をふまえた対応が困難になる、(2)他空港の償還債務を成田空港が負担することで自由で活力のある空港運営が困難になる、としています。また、民営化に当たっては、(1)2500m平行滑走路の完成、(2)成田新高速鉄道などアクセスの整備、(3)騒音対策の継続と充実、(4)地域振興と共生策の継続と充実をあげています。
@全日空が9月から中国線に初の貨物機を投入
全日空は昨日、この9月から中国線にB−767型機の貨物機を投入することを明らかにしました。全日空は今まで貨物は関連会社の日本貨物航空で主に運んでいましたが、日本貨物航空はB−747型機で運航しており、中型のB−767型機を導入すると機材効率が悪くなることから、全日空として初めての貨物機を導入することになったものです。アジアの貨物輸送の需要が大きいと判断したものです。
*5月24日
@約3割が基準の遮音効果に達せず・古い防音家屋調査
空港公団は防音工事を実施して10年以上経過した民家防音家屋の遮音効果について調査した結果の中間報告をまとめました。この調査は275戸の民家防音家屋を建築士が目視調査し、その内の70戸について実際に航空機の騒音調査を実施しました。その結果、約3割の家屋が当初の基準の遮音効果が得られていないことが明らかになりました。空港公団ではさらに暫定平行滑走路関係の民家防音家屋30戸にも同様の調査を実施しており、結果を6月中にも公表するとしています。
@民間ヘリの成田空港乗り入れが始まる
空港公団は成田空港への民間ヘリの乗り入れを認めましたが(4月27日の出来事を参照)、昨日から実際にヘリコプターの乗り入れが始まりました。昨日は千葉県市川市にある会社の役員が海外出張のために自社のヘリコプターで成田空港に乗り入れました。
@米子空港で自衛隊機が滑走路をふさぐ
今日午前8時45分頃、訓練中の自衛隊美保基地所属のYS11型機が油圧系統に故障を起こし、緊急着陸しました。同機は滑走路上で自走できなくなり、9時過ぎまで滑走路が閉鎖されました。このため、到着予定だった全日空機が30分ほど遅れて到着しました。
@小松空港近くの町内会が10・4協定見直し反対の意見書
防衛施設庁が小松空港での「10・4協定」の見直しを申し入れている問題で、空港のすぐそばにある小松市佐美町の町内会は22日、小松市と市議会に対して「防衛庁の申し入れは認めることは出来ない。」とする意見書を提出しました。申し入れの中で、「騒音の激甚地に暮らす住民にとって、昼休みの1時間は非常に貴重な安息・休息の時間。これを何としてもまもりたい。」と述べています。一方、小松市長は同じ日に開催された、空港周辺104町内会で作る「小松飛行場周辺整備協議会」にたいし、住民の意見をとりまとめてくれるよう申し入れました。この申し入れを受けた同協議会は話し合いましたが、どのように意見の集約をするかなどで結論が出ず、再度、話し合うことになりました。
*5月23日
@「リンクのページ」を改装しました。
@第2ターミナルの増設工事が完了・40の新カウンター
ワールドカップに向けて行われていた第2ターミナルのチェックカウンターの増設工事が昨日終わりました。新しい40のチェックカウンターが姿を見せました。この新カウンターは全日空と全日空が受託している外国航空会社が使うことになります。
@千葉県警が中核派の拠点を家宅捜索
千葉県警警備部は今日、都内にある中核派の拠点「前進社」を家宅捜索しました。これは、先月22日未明に起こった千葉県長南町の県土木部職員宅への放火ゲリラに関する捜索とのことです。
@成田エクスプレスで無線インターネット実験
昨日、JRの成田エクスプレスのグリーン車内でインターネットの接続を無線で行う実験が行われなした。次世代携帯電話の「FOMA」を使った実験は一部区間で接続が遅くなったものの、おおむね順調に終わりました。JRでは今月27日から7月31日まで、実験を続けるそうです。
@19日早朝に濃霧で2便が目的地変更
19日の早朝、濃霧のため成田空港に着陸できず、目的地を変更した便が2機あったようです。詳しいことが分からないのですが。
@厚木基地の航空ショーが廃止に
在日米海軍の司令部は昨日、1963年から毎年行ってきた基地公開日の航空ショーを今年から廃止すると発表しました。これは、航空ショーの騒音に対する住民からの苦情に答えたものとのことです。
@小松市議会の特別委員長が審議の初日から「見直しは当然」
防衛施設庁から「10.4協定」の見直しを申し込まれた小松市議会で21日、これを審議する「小松飛行場対策特別委員会」が開かれました。この委員会の後、委員長は記者会見で「委員会としては10.4協定の見直しは当然と考えている。」と発言しました。これに対して、委員の中からは「これから審議しようと言うのに、これでは『はじめに結論ありき』になってしまう。」と猛反発が出ています。
@関空の決算・営業利益は2年連続の黒字
関西国際空港会社は2002年3月期の決算を発表しました。これによりますと、営業利益は23.3%減となりましたが、2年連続の黒字になりました。しかし、支払利子負担が重く、経常損益は166億円の赤字になりました。これにより、累積損失は1903億円にふくらみました。
*5月22日
@離陸時に低周波が発生・空港公団調査
空港公団は20日、今年3月中旬に成田市西和泉と芝山町小池の3軒の民家で実施した低周波騒音の調査結果を発表しました。それによりますと、着陸機では低周波の発生は認められず、離陸機の半数に障子やガラス戸が「カタカタ」と揺れる低周波の発生が認められました。特に、B−747型機での発生が多かったとのことです。しかし、その大きさは環境省の評価値以下でした。住民からは「夏場の発生が多い。」との指摘があり、空港公団では夏場に再調査をするとしています。
@成田で「駅づくり・まちづくえいフォーラム」開催
去る19日、成田の成田国際文化会館で「駅づくり・まつづくりフォーラム・イン・成田」が開かれました。参加者は約450人でした。フォーラムでは静岡県掛川市の榛村市長が東海道新幹線掛川駅を誘致した経験に基づきパネリストとして講演しました。次に元小田急電鉄常務の剱持氏がパネリストとして講演しました。榛村氏は「単に駅を作るのではなく、樹林・公園・名物・美学・物語を作らないとだめだ。」「成田市は緑の自然・門前町の精神、それと、国際空港のハイテクをどう共存させるのかが鍵。」と述べました。
@ロシア選手団・騒音規制をクリアーする航空機で来日へ
16日の出来事で書いたワールドカップに参加するロシア選手団が騒音規制を越える航空機で来日しようとして乗り入れを拒否された問題ですが、ロシア側がエンジンを改良した低騒音型のイリューシン62型機をチャーターして来日することで解決しました。
@米のポーラ・カーゴ・エアがロスーソウルー成田線を就航へ
アメリカ3位の貨物航空会社ポーラ・カーゴ・エアは今日、7月からロスアンジェルスーソウルー成田線を週3便体制で就航させると発表しました。機材はB−747−400型機です。アジアの需要が増加することを見込んだ措置とのことです。
*5月21日
@訂正;昨日の徳島空港の記事で「工事を3週間ストップ」と書きましたが、これは「2週間程度」の誤りでした。すみませんでした。
@国土交通省が成田・関空・中部の3空港民営化で3案を提示
国土交通省が成田空港・関西国際空港・中部国際空港の3空港の民営化について、従来からの上下分離方式に加え、別の2案を加えた3つの案を千葉県・大阪府・愛知県の3府県に提示していることが今日明らかになりました。国土交通省としては「上下分離案が適当」としていますが、各府県の利害が反していることから、紆余曲折が予想されます。
@「東峰地区の騒音は人道上の問題」・共生委員会
昨日、第40回目の共生委員会が開かれました。この席で、委員から「東峰地区の住民の騒音は90dbを越えている。これは人道上の問題で騒音対策を早急に行うべきではないか。」と言う意見が相次ぎました。これに対して、空港公団は「実施したくても、民家防音工事の申請が出されていないので出来ない。」との回答がありました。委員からは、「どうしたらよいのか、住んでいる人の意見を聞き、相談にのることが必要。」と意見が出されました。また、空港によるプラス面を検証する小委員会を設けることになりました。
【コメント】空港公団がどう言っても、素直に防音工事をやることにはならないでしょう。共生委員の中にはかって反対同盟熱田派で東峰地区の人たちと一緒にやってきた方もいるはずです。人道上の問題というのなら、自ら防音工事をやるように説得することは出来ないのでしょうか。シンポジュウムや円卓会議でのけ者にされた島村さんについては説得するのは無理かもしれませんが。
@暫定平行滑走路脇の芝生に「FIFA」の文字
昨日、暫定平行滑走路脇の芝生が刈り込まれ、「2002 FIFA WORLD CUP」の大文字が浮かび上がりました。長さ300m・幅25mあります。飛行機の窓から見えるようになりました。4000m滑走路脇も同じように刈り込まれます。
@W杯期間中の羽田昼間チャーター便は90便に減る
国土交通省はワールドカップの期間中(5月25日〜6月30日)の羽田空港発着昼間時間帯のチャーター便が90便になると発表しました。当初の申し込みは148便でしたが、大韓航空が大幅にキャンセルしたことから90便に減りました。大韓航空は成田空港暫定平行滑走路供用開始で大幅増便しており、チャーター便を使わなくても十分対応できると判断したものと見られています。
*5月20日
@徳島空港拡張工事を3週間ストップし調査
太田徳島県知事は今朝の記者会見で「徳島空港の拡張工事の内、県予算で執行している工事を今日から3週間ストップし、この拡張が必要かどうか調査をする。」と発表しました。また、「工事再開の目途はない。結果は出来るだけ早く県議会に伝えたい。」と述べ、拡張工事を公約通り中止する意向を間接的に表明しました。
@事故調が衝突防止装置の指示を優先するよう勧告へ
昨年1月に焼津市上空で起きた日本航空機同士のニアミス事故を調べている列車・航空機事故調査委員会はこのほど最終報告書をまとめましたが、その中で、この事故の直接の原因は管制官のミスであるが、907便の機長が衝突防止装置(TCAS)の指示に従わず、管制官の指示に従って回避行動をとったことが原因の一つと断定しました。このような事が起こらないように、TCASの指示を優先して回避行動をとるようにとする「安全勧告」をICAOに行う方針を固めました。パイロットがTCASの指示に従わない背景にはTCASの精度が低いことがあるようです。なお、報告書では両機の最接近時の間隔を110mとしています。本当に、危機一髪だったのですね。
@日本アジア航空機エンジンから白煙
18日午後6時15分頃、台北から関西国際空港に着陸した日本アジア航空212便・B−747型機の左翼から白い煙のようなものが上がっているのを管制官が発見しました。同機は直ちにエンジンを停止し、誘導路上に止まりました。消防車も駆けつけましたが火は出ず、同機は牽引車で駐機場に運ばれ、点検を受けましたが、オイルが漏れており、このオイルがエンジンの熱で気化して煙のように見えたものと分かりました。
@国土交通省が「ハブ空港」を「国際拠点空港」で置き換えることに
国土交通省は今後、「ハブ空港」という語句を使わずに「国際拠点空港」を使うことにしました。理由は、「定義が曖昧」としています。第7次空港整備計画では「国際ハブ空港の整備」を重点としてきましたが、成田空港の乗り継ぎ客は19%で、シンガポールのチャンギ空港は63%、香港が30%と大きく水をあけられています。このため、一部の人は今回の措置を「負け惜しみ。」と揶揄しています。
@日本エアシステムの国際線ストが18日で中止
日本エアシステムが明らかにしたところによりますと、15日から続いていた乗員組合の国際線無期限ストライキは18日に中止になっているそうです。組合側は日本航空との経営統合により、3年間は労働条件を変えないように文書で約束することを要求していましたが、会社側は今回の中止に当たり譲歩は一切行っていないと発表しています。
@韓国が英国のフーリガンの入国を拒否
韓国は19日の便でソウル近郊の空港に着いたイギリス人男性に対し、入国を拒否して本国に送還しました。この人物はイギリスから送られてきたフーリガンの前歴がある200人のリストに名前が載っていました。武器不法所持での逮捕歴もあるそうです。
*5月18日
@都合により、明日の更新が出来ません。あしからず。
@播磨空港建設に地元住民の過半数が反対
兵庫県は昨日、今年3月に実施した播磨空港建設につての地元住民アンケートの結果を公表しました。これによりますと、「播磨地域に空港は必要ない。」とする住民が55%に達しました。このアンケートは住民5000人を対象に実施され、2174人から回答がありました。このアンケートの結果は建設計画に大きな影響を与えるもと見られています。
@徳島県知事が徳島空港拡張工事を視察
公共事業の見直しを公約に掲げて当選した太田徳島県知事は昨日、徳島空港滑走路延長工事を船の上から視察しました。太田知事は選挙中、この工事の凍結を訴えていました。視察の後、工事推進を主張する地元の町長や議長から意見を聞きました。この工事を中止または凍結するにはすでに海に投入されている土砂の流出防止策やこの地域に造られる予定の下水処理場の扱いなど問題が山積しています。
@国土交通省が2012年度までの航空需要予測を公表
国土交通省は昨日、2012年度までの航空需要の予測を公表しました。それによりますと、国内線では2000年〜2007年までは毎年2.2%の伸びで2007年〜2012年までは3.4%の伸びになり、2000年度の実績を100として、2012年度には131.8%になるとしています。また、国際線は2000年〜2007年までは毎年3.6%伸び、2007年〜2012年までは毎年5.1%の伸びで同2012年度には164.8%になるとしています。また、貨物は国内線で同132.3%、国際線で同167.8%になるとしています。
*5月17日
@W杯の公式球が成田空港に到着
今日午前中に、ワールドカップの日本の試合に使われる公式球が成田空港に到着し、通関を終えました。数は620個で、ドイツのアディダス本社から韓国経由で来ました。
@普天間基地爆音訴訟が9月にも提訴の予定
普天間基地のヘリコプターや航空機による爆音・騒音の差し止めを求める訴訟の準備を進めている「普天間基地爆音防止訴訟団」準備会の拡大幹事会が昨日の夜開かれました。ここで、訴訟団の原告を200〜300人を目指すこと、9月に提訴できるように準備を進めることが決まりました。このため、今月の末に結成総会を開くことになりました。
@日航機が煙感知で関空に緊急着陸・タバコか
昨日の午後8時前、韓国・仁川発関西国際空港行きの日本航空964便から関西国際空港に「機内で煙が発生した。緊急着陸したい。」と連絡がありました。同機はまもなく、無事に着陸しました。機体後方のトイレで警報機が煙を感知したとのことで、タバコが原因ではないかと見られています。
@スカイマークが好調・鹿児島ー羽田線
4月18日に鹿児島ー羽田線に新規参入したスカイマークエアラインがゴールデンウイーク期間中(4月27日〜5月6日)で72.8%の搭乗率を上げ、大手3社を押さえて1位になりました。日本航空は69.0%、全日空は56.6%、日本エアシステムが69.6%でいずれもマイナスになりました。
*5月16日
@今日の午後、成田空港で救難訓練・救難協力隊員も参加
今日の午後、成田空港でジャンボ機が着陸に失敗して重軽傷者が出た、と言う想定の元に救難訓練が行われました。この訓練には今年2月に結成された、航空会社や空港内企業の社員からなる「救難協力隊」が初めて80人参加しました。この救難協力隊は事故の際、昼夜の別なく、20分から30分以内に出きるだけ多くの人が救難に駆けつけることが必要と、空港公団の呼びかけで結成されたものです。現在、隊員は140人います。
@「成田空港周辺議会連絡協」がゲリラの取り締まりなど決議
きのう、芝山町で開かれた、空港周辺11市町村で作る「成田空港周辺市町村議会連絡協議会」の総会で、(1)過激派ゲリラの徹底的な取り締まり、(2)成田空港の早期完全空港化、(3)空港周辺道路整備に向けた積極的な財源確保、の3点が決議されました。
@W杯ロシア選手団が騒音規制で専用機乗り入れを拒否される
ワールドカップに参加するロシア選手団の専用機が騒音規制で日本乗り入れを拒否されて定期便の利用を見当している模様です。これは、4月1日から国際民間航空機関(ICAO)が実施した新しい騒音規定に専用機が違反するためです。この専用機はイリューシン62型機で、確か2,3年前まで成田空港にも飛んできていました。ロシア側は特例として乗り入れを認めるように要求していますが、見通しは立っていません。駄目なときには、通常の定期便で来ることになります。
【コメント】確かに、イリューシン62型機はうるさいです。成田空港に飛来する航空機の中では一番うるさい飛行機でした。
@全日空がW杯向けに「移動式検査装置」を導入
全日空はワールドカップで選手団の移動に使われるチャーター便向けに、チャーター機のすぐそばで手荷物検査が出きる「移動式検査装置」を導入しました。これは、貨物用のコンテナーにX線検査装置を乗せてどこにでも移動できるようにしたものです。特に、地方空港では検査装置の数も少なく、一般客と同じ検査装置を使うと大混乱が予想されるためです。
@飛行機雲が昼夜の温度差を小さくしている
アメリカの気象学会の発表で「飛行機雲が昼夜の温度差に大きな影響を与えている。」とする研究結果が発表されました。これは、米同時多発テロが起きた昨年9月11日〜13日まで全米で飛行が禁止された時のデーターを調べた結果だそうです。この3日間、飛行機雲が出来やすい地方ほど、通常に比べて昼夜の温度差が大きくなったそうです。最大では3度も差が出たとのことです。今までも、「飛行機雲が気象に大きな影響を与えているのでは。」と言う説はありましたが、飛行機が飛ばない日はなかったので、検証できませんでした。
*5月15日
@W杯に向けた「プレクリアランス」が今日から始まる
ワールドカップで混雑する空港での入国審査を緩和させるため、日韓両国の出発空港で事前に入国審査をする「プレクリアランス」が成田空港を始めとする日韓両国の空港で今日から始まりました。6月30日まで行われます。審査はお互いの国が入国審査官を派遣して相手国の空港で入国審査を済ませます。
@W杯の参加チームが明日から続々と成田空港へ
今月末から始まるワールドカップに参加する世界各国のチームが日本に着きますが、成田空港では明日、アルゼンチン、サウジアラビア、セネガルの3チームが到着します。明後日にはウルグアイ、20日にはクロアチアが到着する予定です。
@W杯のテロ対策で武装警官の搭乗を正式に決定
政府はワールドカップ期間中の安全対策として(1)テロ・ハイジャック犯の制圧のため、拳銃を持った警察官を旅客機に搭乗させる、(2)成田・関空・羽田以外の会場のある空港の保安体制について検査する、などの対策を正式に決定しました。
@日本エアシステムの国際線が無期限ストに突入
日本エアシステムの乗員組合(組合員679人)は日本航空との経営統合後の雇用確保を求める、国際線の無期限ストライキに突入しました。当面は、管理職などで運航するため欠航は出ないとのことです。
@全日空の4月国際線実績が前年同月比で3月を下回る
全日空は今日、4月の旅客輸送実績を発表しました。それによりますと、国際線が前年同月比13%減となりました。これは、3月の前年同月比の12.7%減を下回るものとなりました。順調に回復してきた国際線がここに来て足踏み状態になったことを示しています。また、国内線は同5.4%減と2ヶ月ぶりにマイナスとなりました。
*5月14日
@成田商圏調査で23%増に
千葉県は県内の商圏調査の結果を昨日発表しました。それによりますと、大型ショッピングセンターが相次いでオープンした成田市がこの3年間で吸引人口23.2%の大幅な伸びになりました。一方、佐原市は成田や茨城県に買い物客が流出し吸引人口が減少しました。
@志摩半島上空の大揺れ事故で機長を在宅起訴
1997年6月に三重県志摩半島上空で起きた日本航空の香港発名古屋行き・MD11型機が激しく揺れ、乗客・乗員14人が死傷した事故で、名古屋地検は今日、「機長の誤った操縦が自動操縦の解除につながり激しい揺れを引き起こした。」としてこの機長を業務上過失致死傷の罪で在宅のまま起訴しました。これに対し、日本航空は「機長に刑事責任を問えるような注意義務違反はなかったと確信する。」とのコメントを出しています。
*5月13日
@成田空港の免税店の売り上げが好調
成田空港の出発エリアにある免税店の売り上げが好調のようです。今年3月の1ヶ月間で売上げが2億円になりました。関税と消費税がかからないため、市価よりも1〜3割安くブランド品が買えます。空港公団は一昨年の10月に第2ターミナルで4店をオープン、昨年9月には第1ターミナルで6店をオープンさせました。2005年に改装が完成する第1ターミナル南ウイングでも出店を予定しています。
@日本エアシステムの乗員組合が15日からストを予定
日本エアシステムの乗員組合は10月に予定されている日本航空との経営統合後の雇用確保を会社側に要求していますが、交渉がまとまらなければ15日からストライキを予定しています。会社側では「管理職などの対応で、当分の間ストライキが続いても、国際線の欠航はでない。」としています。
*5月12日
@空港公団のページに「4月25日 2002 FIFA WORLD CUPに向けての対応」、「4月25日 暫定平行滑走路の運用速報(概数)」、「4月25日 米国同時多発テロ以降の成田空港の運用」、「4月25日 成田空港運用状況」、「04/25成田高速鉄道のアクセス株式会社の概要について」が載せられていました。
@千葉県の山砂利業者が羽田再拡張で埋立方式求める集会
先頃、千葉県内の山砂利採取業者が羽田空港再拡張で埋立方式を採用し、県内の山砂利を使うよう国土交通省に求める集会を開きました。主催は「羽田空港再拡張埋立工法推進協議会」です。この集会には2200人が結集しました。埋立方式が採用され、千葉県の山砂利が使われた場合1千億円の経済波及効果があるとしています。
【コメント】不況が深刻で、公共事業も削減される中、仕事を確保したいとする方々の気持ちも分からないではないのですが、山砂利の採取は当然ながら、大きな自然破壊を伴います。国内線で羽田空港に着陸するときに房総半島を横断しますが、房総半島はゴルフ場と山砂利採取で痛々しい虫食い模様です。これ以上の自然破壊は最小限に止めなければいけないと思うのですが。
@日本エアシステム機内で白い粉騒動
今日午前7時5分頃、高松空港から羽田空港に向けて出発準備中だった日本エアシステム390便で出発前の点検をしていた係員が機内の床に白い粉があるのを見つけました。警察に連絡し、警察はこのコーヒーパウダー状の粉を採取し、点検にまわしました。同機は昨日の午後8時5分に高松空港に到着し、到着後の点検では異常はありませんでした。このため、同機は欠航し、乗客は全日空機に乗り換えて出発しました。
@行革大臣が1県1空港を批判
北九州市を訪れていた石原行政改革担当大臣は講演の中で「1県1空港」政策を批判し、「新北九州空港は24時間空港で九州北部の基幹空港となりうる。福岡空港から電車で30分のところにある佐賀空港はいらない。新福岡空港も新北九州空港から電車で20分のところにあるのだから、これを作るというのはおかしい。」と述べました。
@USエアが政府の資金調達が受けられない場合更正法申請へ
アメリカ第6位のUSエアは連邦政府の債務保証を伴う資金調達を受けられない場合、会社更生法の適用を申請することを明らかにしました。資金調達の期限が6月28日に迫っていることから、この方針を明らかにしたものです。
*5月11日
@急患搬送の小型機午前0時に着陸・成田空港
今日午前0時頃、中国で登山中に高山病にかかった東京都の女性を乗せた小型機が上海から成田空港に到着しました。成田空港の運用時間は午後11時までですが、今回は人道的な措置として着陸を許可しました。この女性は高山病による酸欠状態で脳内に水がたまるなどの症状が出て、中国の小型機をチャーターしたものです。当初は成田空港に午後8時半頃到着する予定でしたが、上海までの搬送が手間取り、離陸が遅れたようです。
@小松基地騒音訴訟原告団が飛行制限を解除せぬよう県に申し入れ
4月26日の出来事で書いた、小松基地の訓練を昼休みにも行いたいとする防衛施設庁の申し入れに対して、小松基地騒音訴訟原告団は9日、県に対して制限撤廃を行わないよう県の態度を表明して欲しいと要望しました。原告団は「協定は県と関係8市町村が同意したものであり、撤廃には関係した県と市町村の同意が必要。県として撤廃に同意できないむね態度を表明して欲しい。」と述べました。これに対して県の環境保全部長は「県は当事者でないので、直接ものを言う立場にはない。関係市町村の態度を見守りたい。」と答えるのにとどまりました。
@エアドゥがアンセットと新リース契約結ぶ
機体リース料の引き下げなどで交渉していたエアドゥはアンセットの間で合意に達し、新しい契約を14日に調印することを明らかにしました。内容は(1)リース料を3割減額する、(2)リース期間を4年間延長する、(3)アンセットがエアドゥに対し今月と6月に合わせて2億6000万円の無利子融資をする、(4)整備積立金1億5000万円をエアドゥに返還し、積立金の積み立てを10月まで免除する、(5)アンセットが整備に遅れを出したことに対しエアドゥ側に5000万円支払う、と言うもののようです。
@米連邦航空局が飛行コースの高度差を半分にすると発表
米連邦航空局(FAA)は同一飛行コースの航空機同士の高度差を現行の600mから300mにすると発表しました。これは、混雑を緩和するための措置とのことです。実施は2004年12月からとしています。これにより、便数を30%増やせる見込みとのことです。安全性については同じ高度を飛行する航空機が減ることからかえって安全性が高まるとしています。
【コメント】安全性が本当に高まるのでしょうか。前後の間隔は開くかもしれませんが、上下の間隔は詰まることになります。そして、航空機の数は増えるのですから、航空機同士の直線距離は狭くなることになります。何かのアクシデントが起こったときにお互いに避けられる余裕は確実に小さくなるのではないでしょうか。
*5月10日
@「騒音・飛行コース調査の結果」のページに「5月8日芝山町飯櫃の橋」での結果を追加しました。
@三沢市射爆演習場隣接地区の住民が移転先を決定
米軍三沢基地に配備されている米軍機などの対地射爆演習場に隣接する三沢市天ケ森地区(約100戸)の住民代表は7日、三沢市長を訪れ、全面移転先として同市織笠地区を選んだ旨を報告し、同地区の地盤整備や悪臭対策など街作りへの協力を要請しました。同地区は演習のたびに騒音・振動・事故の危険にさらされてきました。
@国土交通省が乗り入れ各国に保安対策強化を要請へ・W杯で
国土交通省はワールドカップの開幕を控えて、ハイジャックなどの対策として、航空機を日本に乗り入れている42カ国に対して、出発時の手荷物検査などの保安対策を徹底的に行うよう各国政府に要請することを決めました。
@全日空が定時出発・到着に目標値を設定
全日空は中期計画を発表し、その中で、2002年度中に定時から1分以内の出発を現在の68%から70%に、到着を現在の50%から52%に高める目標を明らかにしました。また、2003年度中に伊丹空港をベースにする50人乗りを運航する子会社を設立する事を明らかにしました。なお、昨日書いた「持株会社の設立」については、今回は見送ることになりました。
*5月9日
@芝山町の田んぼに油状物質が浮く・航空機からか?
芝山町辺田に住む萩原会員からの連絡によりますと、今日午前、田んぼの見回りに行った近所の人から、「田んぼに油みたいなものが浮いている。」と連絡があったそうです。早速行ってみると、その田んぼだけでなく、広範囲の田んぼに少量の油状の物質がきらきら光りながら風に吹き寄せられていました。田んぼは田植えも済んでいて、トラクターなどの油がこぼれる事は考えられず、霧状の物質が広範囲に降ってきて、水面に浮いたものが風により田んぼの角に吹き寄せられて、目に付いたものと考えられます。萩原会員から連絡を受けた町役場は空港公団に連絡すると共に、現地を調査しました。国土交通省空港事務所と空港公団の関係者も駆けつけ、確認し、資料も採取しました。空港公団職員によりますと、資料の分析には2週間ほどかかるとのことでした。
【コメント】今まで、飛行コース直下の住民から、「ビニールハウスが異常に汚れる。飛行機の排ガスのせいではないか。」とか、「白菜にスス状の斑点がついてしまった。エンジンテスト場の排気が原因ではないか。」との指摘が再三ありました。私達が追求すると、「有機物質であることは確認できるが、原因が飛行機かその他の内燃機関であるか区別は出来ない。」と言う答えが返ってきました。今回の物質が油であるとすれば、地域の環境から言っても飛行機以外は考えられません。現地は暫定平行滑走路の南端から約3Kmにあり、飛行コース直下の地域です。
@空港公団のページに「4月45日 成田高速鉄道のアクセス株式会社の概要について」、「4月45日 2000年世界の空港ランキング」が載りました。しかし、日付がすごい!
@中国北方航空機が大連空港沖に墜落・全員絶望
現地時間の7日午後9時(日本時間午後10時)頃、北京から大連に向かっていた中国北方航空のMD82型機が大連国際空港東の海上に墜落しました。乗客・乗員112名は全員絶望と見られています。日本人3名も搭乗していた模様です。当時、大連付近は良く晴れていたそうです。事故機の機長は墜落直前に「機内に火災が発生した。」と管制に連絡してきていました。目撃者の中にも火災を起こしていたとする証言もあります。回収された残骸もかなり焼けこげていたそうですので、火災が発生したことは間違いないようです。
@エジプト航空機がチュニジアで墜落
カイロからチュニジアの首都・チェニスに向かっていたエジプト航空機が7日、チェニス・カルタージュ国際空港の近くに墜落しました。空港付近は砂混じりの強風が吹き霧雨で視界が悪かったそうです。事故機はB−737型機で着陸しようとしましたが、車輪が出なかったそうです。乗客・乗員64人のうち15人が死亡しました。
@自衛隊機とエアニッポン機が那覇空港に緊急着陸
きのうの午後0時15分頃、訓練を終えて帰投した航空自衛隊那覇基地のF4EJ型機が操縦桿に異常な振動が生じ、那覇空港に緊急着陸しました。また、午後2時31分に那覇空港の7.5Km地点で左エンジンの排気温度が異常に上昇したエアニッポン434便が左エンジンを止めて緊急着陸を行いました。
@全日空が2003年度に持株会社に移行
全日空は日本航空と日本エアシステムの経営統合に対抗するため、グループのエアニッポン、全日空商事、全日空ホテルズなどをまとめる持株会社に2003年度中に移行することを明らかにしました。関連する部分での合理化を進め経費の削減を行おうとするものです。
@米サウスウエスト航空が長距離国内線に進出
アメリカの航空会社で一人勝ちをしている、格安航空会社・サウスウエスト航空は今年9月からワシントンーロスアンジェルス線に参入することを明らかにしました。今まで、同社は飛行時間2〜3時間程度の短距離国内線を格安運賃で運航してきましたが、今回は6時間の長距離国内線に参入するものです。運賃は往復198ドルを正規運賃とし、大手がひしめくこの路線に殴り込みをかけます。同社の格安の秘訣は機材をB−737型機に絞り整備費を安くしたり、空港も使用料の安い郊外の空港を使ったりすることです。今回のワシントンも市街地から少し離れたワシントン・ボルティモア空港を使います。
*5月7日
@明日の更新は都合により出来ません。よろしく。
@「騒音・飛行コース調査の結果」のページに芝山町辺田地区での結果を追加しました。
@大手3社・GW期間中の利用客が減少
今日発表された大手3社のゴールデンウイーク期間中利用者の速報によりますと、3社とも前年同期に比べて減少しました。各社別に見ますと、日本航空は国内線0.1%減・国際線4.7%減、全日空は国内線7.7%減・国際線17.5%減、日本エアシステムは国内線4.6%減・国際線9.8%減となっています。
@関空発のNW機がエンジン故障で引き返す
昨日午後9時10分頃、淡路島付近を飛行中の関西国際空港発ホノルル行きノースウエスト航空16便・DC−10型機の右エンジンが故障しました。同機は関西国際空港に引き返し、9時半頃無事に着陸しました。
@ワンワールドGパイロットが人事と労働条件に懸念表明
ワンワールド・コックピット・クルー連合(OCCC)は国際定期航空操縦士協会連合の会議に先立ち、ワンワールド加盟各社の人事政策などについて懸念を表明しました。各社が行った組合つぶしなどで何百人も解雇したり、日本航空などの過酷な労働条件についての懸念を表明し、ワンワールドグループのブランドイメージを傷つけていると指摘しています。OCCCには日本航空機長組合が加盟しています。
*5月6日
@Uターンラッシュで5万人帰国
ゴールデンウイークも今日で終わりますが、成田空港ではUターンラッシュで今日1日の帰国する人が過去最高の5万人に達する見込みです。滑走路が1本の時には最高でも47500人でしたが、2本になってこの数字になりました。
@セスナ機が胴体着陸・山形空港
今日午前11時頃、山形空港の滑走路に小型機のセスナが車輪故障で、胴体着陸しました。登場していた2人には怪我はありませんでした。この事故で定期便に最大1時間程度の遅れが出ました。
@クアラルンプール空港で新規路線の着陸料が無料に
マレーシアの航空当局は3日、クアラルンプール国際空港に新規乗り入れする路線と既存路線で増便する分についての着陸料と駐機料を2007年まで無料にすると発表し、同日、直ちに実施しました。これは、同空港のハブ化を促進するための措置とのことです。
*5月5日
@【解説と資料のページ】に「成田空港5月分時間帯別時刻表」を載せました
1日に空港公団へ行って、5月の時刻表をもらってきました。測定にどうしても必要となるものです。それを元に時間帯別の発着便数をまとめてみました。細かい作業で、ミスがあるかもしれませんし、共同運航などの関係で多少多めになっていると思いますが、おおよその傾向はつかめると思います。
@「騒音・飛行コース調査の結果」に芝山町飯櫃と下総町芙蓉邸街の測定結果を追加しました。
@ナイジェリアで旅客機が住宅街に墜落・約115人死亡
現地時間の昨日、ナイジェリアのカノで国内線のBAC111型機が着陸態勢に入って空港の1Km手前の住宅密集地に墜落しました。乗客・乗員76人と地上の住民約40人が死亡した模様です。同機はナイジェリアのジョス発カノ行きでした。
*5月4日
@「くうこうだより」新緑号が送られてきました
今日,空港公団から「くうこうだより」新緑号が送られてきました。1面は「新滑走路の供用開始にあたって」とする総裁の挨拶です。2面は記念式典の写真、4面に「音の体験ルーム」オープンの記事、4面は芝山鉄道「芝山千代田駅」完成の記事などです。
@ガルーダ航空がフレキシブル運賃導入・国内線に
ガルーダ・インドネシア航空は国内線に混んでいるときは高く、すいているときは安くするフレキシブル運賃を導入することにしたそうです。これにより、正規運賃よりも30%高から40%安の運賃になります。2ヶ月前の予約は安くなりますが、2時間前の購入には追加料金が必要となるそうです。また、収益率を上げるために、5%多めの予約を受けるオーバーブッキングも導入し、万一、乗れない乗客が出た場合は運賃の40%を返還し、宿泊施設も提供します。ビジネスクラスからエコノミークラスに変更になった乗客には同路線の航空券を無料贈呈することにするそうです。
*5月3日
@暫定平行滑走路に犬が迷い込む・10分間閉鎖
昨日の午後6時頃、暫定平行滑走路に着陸した名古屋発の中日本エアラインサービス3204便の機長から「誘導路上に犬がいる。」と連絡がありました。空港公団は6時3分から暫定平行滑走路を10分間閉鎖して点検しましたが、結局、犬は発見できませんでした。暫定平行滑走路が閉鎖されたのは初めてです。
@横浜ゴムがボーイング社に化粧室ユニットを納入へ
横浜ゴムが昨日発表したところによりますと、ボーイング社のB−737・Bー757型機用の化粧室ユニットを納入する契約をボーイング社との間で結んだそうです。期間は2004年1月から2010年末までです。今回の受注で化粧室ユニットの生産量が7〜8倍になるそうです。
@米国のパイロット2万人が短銃携行の嘆願書提出
アメリカのパイロット2万人が機内での短銃携行の解禁を求める署名入りの嘆願書を議会に提出しました。しかし、アメリカ運輸省は短銃が機体を傷つけた場合、墜落の危険があるとの理由で慎重な姿勢を崩していません。
*5月2日
@2駅実現に向け実行委員会設立・成田市
昨日成田市で成田新高速鉄道の駅を成田市土屋と成田ニュータウンの2カ所設置を目指す「駅づくりまつづくり実行委員会」が設立されました。これは、2駅の設置を目指す小川成田市長・市議会・商工会議所などが発起人となって呼びかけたものです。設立会にはしないの45団体74人が参加しました。会では委員長に小川市長を選出しました。そして、具体的な活動として19日に「駅づくり、まちづくりフォーラム・イン・成田」を成田国際文化会館で開催することを決めました。
*5月1日
@4月のアクセス数はグーンと増えて、14939回で過去最高を記録しました。これからも、よろしくお願いいたします。
@着陸コースの混雑で2便が羽田空港に着陸
昨日の午後、着陸コースが大混雑して成田空港に着陸する予定の2便が着陸地を変更して羽田空港に着陸しました。暫定平行滑走路が供用開始してから初めてのことだそうです。
【コメント】滑走路が2本になって便数が増えても、北側からの着陸の場合、着陸コースが2本に分かれるのは霞ヶ浦の新レイクスポイントからです。空港公団に「新レイクスポイントまで大混雑になるのではないか。」と指摘したことがあるのですが、心配が現実のものとなりました。慣れてくれば、うまく裁けるようになるとは思いますが、安全上心配なところがあります。
@バットやゴルフクラブも客室持ち込み禁止に・31日から
国土交通省はワールドカップが始まる今月31日から客室の中に野球のバット・ゴルフのクラブ・アイスピック・小型ナイフなどの持ち込みを全面的に禁止する事にしました。航空法施行規則を現行の「銃砲、刀剣類」から「凶器、鉄砲、刀剣、その他人を殺傷できる物」と改正します。違反者には最高50万円の罰金が課せられます。
@全日空がエアドゥとの仲介を北海道庁に依頼
全日空はエアドゥへの支援を視野に入れて、交渉をしていくことになりました。このため、北海道庁にエアドゥとの仲介を依頼しました。北海道庁としても「エアドゥの再建には大手の支援が不可欠」との立場を鮮明にしています。しかし、エアドゥは今まで、日本航空に機体整備を依頼するなどつながりが強く、全日空の支援については慎重な立場をとっています。
@日本航空が羽田ー岡山・羽田ー宇部線に割安運賃申請
日本航空は7月1日から参入する羽田ー岡山線と羽田ー宇部線に競合する全日空よりも安い運賃を申請したことを明らかにしました。羽田ー岡山線は全日空の14000〜17000円に対し7月は10000円に、8月は10000〜12000円にします。羽田ー宇部線も全日空よりも3000円ほど安くします。しかし、全日空も黙ってみているとは考えられませんので、値下げ競争が起きそうな気配です。