2004年11月の出来事

*11月30日

@羽田空港第2ターミナルで100円の使用料徴収へ
 明日開業する羽田空港第2旅客ターミナルビルで来年の4月から空港使用料100円を旅客1人から徴収する事になりました。国内便としては全国初になります。しかし、来春開港の中部国際空港では200円、大阪空港でも300円を徴収する予定で大阪ー羽田を往復すると1人あたり800円の負担増になる事になります。
【コメント】これは実質的な運賃値上げです。これらは空港着陸料の引き下げにも使われる事になったおり、航空会社の負担軽減が航空旅客の負担増でまかなわれる事になります。このような企業優遇で良いのでしょうか。赤字ならともかく、大幅な黒字を出しているのに・・・。

@静岡県が土地収用申請を行う
 静岡県は今日、静岡空港建設予定地の未買収地に対して土地収用法に基づく事業認定申請書を国土交通省中部地方整備局に郵送しました。同時に、静岡空港完成予定日を現在の平成18年11月1日から平成20年11月1日に変更する申請を国土交通省航空局に郵送しました。

@11市協が2種格下げ以外を容認する回答まとめる
 昨日、大阪国際空港騒音対策協議会(11市協)は国土交通省の大阪空港見直し案に対する回答をまとめ、来月6日に国土交通省に回答する事になりました。それによりますと、2種空港への格下げに対しては、1990年の存続協定の「利用者の利便性の確保」に反するとして国の見解を求める事にしました。それ以外の項目に対しては明確に反対せず、事実上容認する事にしました。この回答に対して国土交通省は正式な見解を示す事になりますが、「存続協定の範囲内」とする可能性が高いと見られています。


*11月29日

@下地島空港軍事利用反対集会に2000人が参加
 
昨日午後、沖縄県平良市で「下地島空港の軍事利用に反対する宮古郡民総決起集会」が開かれました。集会には自治体の首長など約2000人が参加し、大会では「下地島空港を民間航空以外の目的には使用させない」とする「屋良覚書」の遵守や日米地位協定の抜本的な見直しなどを日米両政府と沖縄県に要望する事になりました。採択された決議では「次世代の子や孫たちに大きな禍根を残すことがないように、いかなる軍事利用も許さない決意を持って軍事基地化に断固反対する」と強調しています。

◇屋良覚書(確認書)
 1971年、下地島飛行場(空港)について琉球政府の屋良朝苗行政主席と丹羽喬四郎運輸相との間で交わされた文書。(1)下地島飛行場は琉球政府が所有・管理し、使用方法は管理者である琉球政府(復帰後は県)が決定する(2)運輸省として、航空訓練と民間航空以外に使用する目的はなく、これ以外の目的に使用させることを琉球政府に命令する法令上の根拠を持たない―と確認している。

@静岡空港建設反対派が集会
 昨日、静岡県島田市の空港展望台近くで建設に反対する人たちが「11・28許すな土地収用!つぶせ静岡空港!現地大集会」を開きました。全国から約350人が参加しました。「公共事業チェック議員の会」の国会議員などが参加し、話し合いの継続を訴え、「すべての手段を尽くして徹底抗戦し、空港建設廃止まで戦い抜く」などとする集会宣言が採択されました。


*11月28日

@「解説と資料のページ」に「周辺対策交付金勉強会報告」を載せました。

@全日空がチャリティーバザー開催
 全日空は昨日、成田市内で恒例となったチャリティーバザーを開催しました。航空機の部品など約1万店が出品されましたが、600人以上が来場し午前中でほとんど売り切れました。売上金はすべて新潟県中越地震の義援金などに寄付されるとの事です。

@新明和が飛行艇の輸出に取り組む事に
 新明和工業は海上自衛隊の次期海難飛行艇として採用が決まっている「US1A改」を民間機として海外に輸出するための取り組みを強めています。すでに、フランスやギリシャなどから数十件の引き合いがあるそうです。「US1A改」は消防飛行艇として改造すると一度に15トンの水を運ぶ事が出来ます。山火事のときなど近くの湖で水を補給して空中散布すると大きな効果が期待できるとの事です。今までは、武器輸出3原則に考慮して売り込みはしてこなかったとの事です。


*11月27日

@成田空港会社が今年の十大ニュース発表
 成田国際空港株式会社は昨日、成田空港の今年の十大ニュースを発表しました。17項目の中から社員の3分の1にあたる約300人の社内メールによる投票で決めたそうです。第1位は成田国際空港株式会社の発足、第2位は旅客5億人の達成、第3位は第4サテライトの供用開始、となっているそうです。

@日航と全日空が1月4日まで新潟への臨時便を運航
 日本航空と全日空は昨日、現在運航している羽田ー新潟の臨時便を正月4日まで運航すると発表しました。当初は来月21日までとしていました。両社ともにそれぞれ4往復、合計8往復を運航するとの事です。

@鳥インフルエンザが流行したら死者は200万以上に
 世界保健機関(WHO)のインフルエンザ担当者は25日、バンコクで「鳥インフルエンザの大流行が来週から数年後までのどの時点で起こってもおかしくない。感染者は全世界人口の25〜30%に上がり、死者は楽観的に見ても200〜300万人に達する。」と述べました。バンコクでは、同日から東南アジア諸国連合と日本・中国・韓国の保健担当閣僚が参加する対策会議が始まっています。


*11月26日

@第4サテライトが昨日から供用開始
 成田空港第1ターミナルの第4サテライトが昨日から供用を開始しました。詳しくは、「成田空港視察報告」のページを見てください。

@厚木基地NLP硫黄島移転要望に全否定の回答
 昨日、厚木基地周辺自治体首長・議員で作る「厚木基地騒音対策協議会」が都内で開かれました。この席で、夜間離発着訓練(NLP)を硫黄島に全面的に移転してほしいとする要望に対するアメリカ側から初めて文書で出された回答が明らかにされました。回答はベーカー駐日大使名で11月10日付けで出されました。これによりますと、「硫黄島は暫定的な施設、天候が安定していないし、遠すぎる。」「恒久的な代替訓練施設の実現に期待している。」として要望を全面的に否定しました。また、NLPの事前通告についても、「保安上公表しない。」と一蹴し、アメリカでも騒音の激しさで問題となっているスーパーホーネットの騒音データ提出についても、「今までのホーネットとはっきりと感知できるほどの差はない。」と提出しませんでした。協議会は今日、アメリカ大使館と在日米軍に対して要請文を提出しました。

@静岡県知事が静岡空港開港の2年遅れを示唆
 静岡県の石川知事は昨日、掛川市で開かれた「県国際経済政策懇話会」で静岡空港の開港が当初の予定よりも2年遅れて平成21年春にずれ込む事を明らかにしました。


*11月25日

@「周辺対策交付金」について勉強してきました
 今日の午後、会員など7人で成田国際空港株式会社に行き、分かりずらい周辺対策交付金の仕組みなどについて色々と聞いてきました。詳しくは後ほど報告をします。

@成田空港で摘発の覚せい剤が早くも年間過去最高超える
 東京税関成田支署のまとめによりますと、今年、成田空港で摘発された覚せい剤が昨日までに100Kgとなり、これまでの年間最高であった2000年1年間の約94Kgを超えて、1ヶ月を残している段階で早くも過去最高となりました。船舶での検査が強化された事により、航空機による密輸にシフトしている事が原因と考えられます。

@両替時間が5秒の両替機が成田空港に登場
 今日から第2ターミナルの地下1階、駅の改札口付近に1万円単位で、その日のレートで計算した外貨が袋詰めされて出てくる外貨両替機が登場しました。時間は5秒だそうです。当面は米ドル・ユーロ・中国元の3通貨になります。成田国際空港株式会社グループのグリーンポート・エイジェンシーが運営し、この両替機のほかにも8通貨を扱う外貨自動両替機や米ドル買い取り機も置いているとの事です。

@成田市のホテルが作った肥料から基準以上のカドミウム
 朝日新聞によりますと、農林水産省は昨日、成田市でホテルと機内食工場を運営しているエーエヌエーホテル成田がホテルと機内食工場から出る汚泥から生産している肥料から肥料取締法の許容基準5ppmを超える6ppmのカドミウムが検出されたと発表しました。このために会社に対して報告命令を出すとともに、出荷停止と回収を指導しました。肥料は月産約1トンで近くの農家や園芸愛好家に無料で配布していたとの事です。

@関空会社が初めての黒字決算
 関西国際空港会社が昨日発表した2004年9月中間決算(連結)によリますと、経常利益が39億円の黒字になり、1984年の会社設立以来、中間・本決算を通じて初めての黒字となりました。しかし、昨年度から受けている政府補助金(半期45億円)を除くと実質は赤字になります。


*11月24日

@ノースウエスト航空機のエンジンから出火
 昨日午後9時20分頃、成田発ホノルル行きノースウエスト航空22便・DC-10型機がスポットで第2エンジンを始動したところ、エンジンから出火しました。消防隊が駆けつけましたが、到着したときには火は消えていました。乗客は搭乗していましたが、怪我人はありませんでした。消防隊がA滑走路を横切ったため、A滑走路は4分間閉鎖されました。

@日航のMD81のエンジンが異常振動で引き返す
 昨日午後6時20分頃、福岡発仙台行き日本航空3537便・MD81型機が離陸後数分して第2エンジンから異常な音と振動が発生しました。このため、同機は福岡空港に引き返しました。乗員・乗客に怪我はありませんでした。

@エアバス社CEOが日本政府のB-7E7開発補助を批判
 エアバス社の経営最高責任者(CEO)は23日、「三菱重工や石川島播磨重工が参加しているボーイング社のB-7E7型機開発プロジェクトに日本政府が助成しているのは問題で支援内容を透明化すべきだ。」と批判しました。その上で、日本も参加した国際合意の必要性を強調しました。エアバス社とボーイング社はそれぞれの「政府が補助金を出しているのは問題だ」としてお互いに相手をWHOに提訴しています。

@バリューエアが来夏に関西国際空港に就航か
 テレビ東京の取材によりますと、シンガポールに本拠を置く格安航空会社「バリューエア」が来年7月にも関西国際空港に乗り入れる計画をしているとの事です。大手航空会社の約7割の運賃で運航するとの事です。


*11月23日

@エアホンコンが成田線に新機材投入
 今日の毎日新聞によりますと、貨物専用航空会社のエアホンコンは昨日から香港ー成田線に新機材となるA300-600F 型機を導入しました。この新機材は今までのA300-B4型機に比べると貨物を14トン多い約50トンを積めるそうです。

@羽田空港で全日空のシステムが故障
 昨日午後4時20分頃、羽田空港の全日空が予約発券に使っているシステムがダウンしました。このため、6台ある発券機が動かなくなり、2台は約20分後に復旧しましたが、全部が復旧したのは1時間25分後でした。このため、羽田発着の34便が30分以上遅れました。

@アメリカンが54機の引き渡しを6〜7年延期
 アメリカン航空は22日、ボーイング社との間で2006年から2010年にかけて引き渡しを受ける予定だったB-737-800型機47機とB-777-200型機7機の引き渡しを6〜7年延期することで合意したと発表しました。


*11月22日

@高知空港で全日空機が脱輪・死傷者なし
 昨日午後2時30分頃、高知空港に着陸した大阪発高知行き全日空1617便・ボンバルディアDHC-Q400型機が滑走路の中程で右主脚が脱輪し動けなくなりました。乗員・乗客に怪我はありませんでした。この事故で、高知空港は約3時間閉鎖され3便が目的地変更や引き返しました。この影響で折り返し便が欠航しました。着陸滑走の途中で、前輪の油圧系統が一時的に故障して制御できない状態になったようです。この程度の事故ですんで良かったと思います。

@昨日の事故で同型機の飛行を停止・中国東方航空
 中国東方航空は内モンゴル自治区で起こった墜落事故を受けて、原因が判明するまで同型機の運航を停止すると発表しました。目撃者の話では離陸直後から尾部より黒煙が出ていたとのことです。また、地上で事故に巻き込まれ、公園職員など2名が犠牲になり、死者は55人になりました。

@エアバス親会社がA350型機の開発費を承認へ
 エアバス社の親会社であるヨーロピアン・アエロノーティック・デフェンス・アンド・スペース社(EADS)は22日に役員会を開きエアバス社が開発を検討しているA350型機の開発費33億ドルを承認することを明らかにしました。A350型機はボーイング社のB-7E7型機に対抗する機種と言われています。


*11月21日

@成田空港会社が合理化で3割の人員削減
 黒野社長も4月の空港公団民営化の際に発言していたと思うのですが、成田国際空港株式会社は毎年約100人が退職する予定ですが、採用は毎年20人程度に抑え、差し引き毎年約80人の人員削減を行い5年ほどで約3割の人員削減を実施する予定とのことです。このような人員削減の場合、空港本体の管理運営業務は削減できる人数が限られますから、どうしても,他の部門で削減が大きくなることになるのではないでしょうか。特に、標的にされる可能性の高いのが周辺対策部門と思われます。周辺住民にとってはきめ細かな対応に不安が出てくるのは避けられないのではないでしょうか。そうならないことを望みたいのですが。

@中国で小型旅客機が墜落・53人絶望
 21日午前8時20分頃、中国北部の内モンゴル自治区の包頭市で包頭発上海行き中国東方航空5210便・CRJ200型機が離陸直後に墜落しました。空港近くの湖の湖畔近くに墜落し炎上したとのことです。乗員・乗客53人全員が絶望とのことです。湖畔近くの建物が巻き込まれたとのことですが、地上の住人に被害があったかどうかは分かりません。乗客に日本人はいなかった模様です。

@イタリア3位のボラレ航空が運航停止
 イタリア第3位の低コスト航空会社のボラレ航空は19日、すべての運航を直ちに停止し、航空券の販売も無期限に停止すると発表しました。同社は長年の赤字に悩んでいたそうで、航空機の保険が切れたことにより運航を停止するとしています。同社の従業員は1380人になるそうです。


*11月20日

@来月18日に成田空港でクリスマスフェスティバル
 成田空港で毎年恒例のクリスマス・チャリティー・フェスティバルが来月18日に開かれます。午前11時から午後5時まで第2ターミナル前の中央広場で「ビリケン」のライブ、ウルトラマンショー、ゲームなどが行われ、収益は寄付されるとのことです。

@鹿児島空港ビルで白煙ふきだし一時避難
 今日午前9時15分頃、鹿児島空港ビルの地下にある機械室から刺激臭のある白煙が吹き出しました。このため、搭乗客等約2000人が外に避難しました。ビルへの立ち入りが約1時間にわたり制限され、航空機の出発に約1時間の遅れが出ました。機械室に設置されている重油ボイラーの一つから排気煙が何らかの原因で逆流したものと見られています。怪我人はありませんでした。

@新潟への臨時便を来月21日まで運航へ
 日本航空と全日空は昨日、羽田ー新潟線の臨時便を来月の21日まで運航すると発表しました。日本航空が1日4往復、全日空が1日2〜4往復運航するとのことです。また、前日までに予約購入した場合に適用される割引運賃を12月1日から導入するそうです。これにより、普通運賃15000円が13500円になりますが、予約の変更は出来ないそうです。


*11月19日

@千葉県知事が収用委員会再開を正式表明
 堂本千葉県知事は昨日開かれた県議会で、1988年委員長が中核派によるテロで両手両足を骨折した事に端を発する委員全員の辞職により機能を停止していた県収用委員会の再会を正式に表明しました。12月県議会の最終日に7人の委員の人事案件を承認してもらいたい、としています。ただ、過激派暴力集団のテロを警戒して、委員の名前は出来るだけ公表しない方針だそうです。再会の理由として「常磐新線の用地買収が難航した事や、館山自動車道の完成が遅れている事などが県民の利益を著しく損ねている。」ことをあげていますが、成田空港の用地については「国が再三約束している事であり、土地収用法を適用する事はないと信じている。」と語っています。委員会は年内にも活動を再開する予定です。千葉県は過激派のテロ行為に備えて庁舎内のゴミ箱を封印するなどの対策をとり始めました。

@「騒音対策事業の見直しは全国一律」と国土交通省
 国土交通省の環境整備課長は16日開かれた大阪空港騒音対策協議会(11市協)の事務担当者会議で「騒音対策地域や騒音対策事業の見直しは、他空港でも基準を一律に見直し、大阪空港だけに適用する訳ではない。」と説明したとの事です。
【コメント】国としては空港周辺の環境対策を縮小していく考えを明らかにしました。しかし、20年近く前に制定した航空機騒音に関する環境基準を達成していないにも関わらず、住宅に対する何の対策も行っていない地域が多数ある現状を国はどう考えているのでしょうか。

@神戸空港「中止・延期すべき」が48%
 このほど、神戸新聞社が行った矢田神戸市政満3年のアンケートによりますと、神戸空港建設を「進めるべき」とした人は31%、「中止・延期すべき」とした人が48%だったそうです。「中止・延期すべき」とした人の理由では「採算性や需要が不透明」とした人が70%に上りました。また、来年秋の市長選で判断基準の一つに空港建設がなるかどうかについては59%が「なる」「どちらかと言えばなる」と答えているとの事です。

@日本航空が今年2月から個人情報を米に提供
 今日の正午のNHKニュースによりますと、アメリカの国土安全保障省は今年の2月以降日本航空からアメリカ路線の乗客の氏名・住所・電話番号・クレジット番号・メールアドレスなどの個人情報の提供を受けている事を明らかにしました。全日空からも近く提供を受けるそうです。国土安全保障省が提供を要求する情報は50項目にも上るそうですが、どの項目が提供されているかは公開しないとの事です。しかし、EUは提供する個人情報を大幅に縮小し、しかも、提供する項目を公表する事で国土安全保障省と合意しているとの事です。
【コメント】今年の2月から提供していたとは驚きです。日本航空はこの事実を乗客に明らかにしていたのでしょうか。提供されるプライバシーは本人が承知していなければならないはずです。確かに、アメリカは今年はじめから「提供しろ」と要求していましたが、EUはプライバシー保護の観点から抗議と交渉をしてきました。全日空がこれまで提供してこなかったのがどのような理由・経過によるものか分かりませんが、しなくても良かった事を意味します。日本航空は唯々諾々とアメリカの言う通りにしているのは、あまりにも乗客のプライバシーを無視した行為ではないでしょうか。

@日航とスカイマークが羽田ー関空線で共同運航へ
 日本航空とスカイマークは16日、来年4月1日から羽田ー関西国際空港線で共同運航する事で合意しました。4往復で1便あたり55席を相手会社の販売席とします。これにより日本航空は11往復の運航、スカイマークは8往復の運航となります。運航時間の調整も行い空白の時間帯がないようにダイヤを組みます。しかし、運賃は別々の設定になり、同じ航空機でも会社により異なる事になります。

@全日空が名鉄の駅に自動チェックイン機
 全日空は16日、中部国際空港の開港に合わせて、名古屋鉄道の新名古屋駅と金山駅の構内に国内線の自動チェックイン機をそれぞれ2台ずつ設置すると発表しました。これでチェックインすると、空港のカウンターでの手続きが不要となり、混雑緩和にも役立つとの事です。

@米最大の乗務員組合が全米でストを呼びかけ
 アメリカ最大の航空乗務員組合(AFA)は16日、加盟する26社の組合に対しストライキを実施するように呼びかけました。AFAに加盟する組合員は46000人に上り、ユナイティド航空やUS エアウエイズが入っています。これから各組合が投票に入りますが、可決されると即時にストに入るそうです。相次ぐ賃金カットに危機感を募らせた結果、今回の呼びかけになったとの事です。


*11月16日

@都合により、明日と明後日の更新が出来ません。次の更新は19日の予定です。

@昨日夜、濃霧で11便が目的地変更
 昨日午後5時半頃から成田空港で濃霧が発生し、9便が羽田空港に、2便が関西国際空港に目的地を変更しました。

@共生委員会が民家防音工事助成制度の恒久化を要望
 昨日、成田市で地域共生委員会の50回目の会合が開かれました。この中で、民家防音の経年変化の実態調査と恒久的な助成制度の確立を国と成田国際空港株式会社に要望する事になったそうです。

@中部国際空港の施設使用料は2500円に
 中部国際空港会社は昨日までに、中部国際空港の施設利用料を国際線の出発旅客1人あたり2500円に、国内線の出発・到着旅客1人あたり200円にする方針を明らかにしました。国際線では開港と同時に徴収が始まります。また、国内線は来年の4月1日から徴収するとの事です。国際線の施設利用料は成田空港では2040円、関西国際空港では2650円となっています。航空機にかかる着陸料はこの2空港に比べて大幅に安くなっていますが、旅客にかかる施設利用料は案外に高くなっています。

@部品落下の犯人は中国国際航空のB-767型機
 13日の出来事で書いた、大連の中学校に落下した部品の落とし主は北京発大連経由福岡行きの中国国際航空のB-767型機と分かりました。


*11月15日

@航空博物館が元旦は朝5時に開館・初日の出を見よう
 成田空港A滑走路南端にある航空科学博物館は来年の元旦に「1番機と初日の出を見よう」と題して、朝5時に開館するそうです。成田空港に到着する航空機を見ながらの初日の出も乙なものかも知れませんね。

@中部国際空港がジャンボの着陸料を約65万円に
 中部国際空港会社は着陸料を当初の提示額から約6%引き下げる方針を固めました。これにより、ジャンボ機で約65万円となり成田空港の95万円、関西国際空港の83万円を大幅に下回る事になります。工事費の圧縮などで引き下げが可能になったとの事です。

@関空が2期埋め立てを半分延期し固定資産税を圧縮
 関西国際空港会社は昨日までに、2本目の滑走路を造るための2期工事で埋め立てる部分の半分の完成を延期する方針を固めました。これは、固定資産税を圧縮するためとの事です。関西国際空港の固定資産税は1期島部分だけで年間約70億円になり、2期島をすべて埋め立てるとこの倍になります。エプロン部分の完成を延期した事などに伴い、埋め立ても約半分延期する事になりました。これにより、年間数十億円の節約になるそうです。

@関空が大阪空港からシフトの国内線に着陸料割引へ
 関西国際空港会社の平野社長は12日、大阪空港のジェット機枠の縮小に伴い、国内線を関西国際空港にシフトしてもらうため、来年4月以降3年間にわたってシフト便の着陸料の大幅な割引を検討している事を明らかにしました。早くシフトした便ほど割引率が大きくなるように設定するとの事です。また、ターミナル使用料などの割引も検討しているそうです。


*11月14日

@4年半逃亡の男が成田空港で逮捕
 12日午前、4年半前に公金横領容疑で指名手配されていた元三重県松坂市職員の男が逮捕されました。タイから成田空港に帰国した際の入国審査で入国審査官が指名手配されていることに気づき空港署に連絡し逮捕されたものです。本人は「ほとぼりが冷め、帰国しても逮捕されないと思った。」と供述しているそうです。

@ユナイティドが来年6月から成田ーロス線を1日2便に
 ユナイティド航空は12日、来年6月7日から成田ーロサンゼルス線を1便増便し1日2便にすると発表しました。機材はB-777型機を使用します。

@中国・雲南省の少年2人が車輪格納室に潜み1人が死亡
 11日、中国雲南省昆明の空港で約700Km離れた重慶に向かう四川航空機の車輪格納室に2人の少年が入り込みました。1人は離陸直後に落下して死亡し、もう1人は到着した重慶空港で発見され無事保護されました。

@シアトルの民家にグレープフルーツ大の氷塊が落下
 アメリカワシントン州シアトルで4日、民家にグレープフルーツ大の氷塊が落下して屋根を貫通し子供のベッドで止まりました。幸い住民は留守でケガ人は出ませんでした。この氷塊は航空機から落下したものとみられていますが、トイレの水が漏れて凍ったものではなく、機体の先端についた氷が落下したものと考えられるそうです。 


*11月13日

@「成対協」が2500m平行滑走路の09年度供用開始を要望へ
 成田市の商工業者等で作る「成田空港対策協議会」は昨日臨時会議を開き、暫定平行滑走路南側の農家との用地交渉で進展がみられない場合、北側に再延伸して2500mにして、遅くても2009年度までの使用開始を求める要望書を成田国際空港株式会社・千葉県・成田市に提出することを決めました。17・18日に手渡すとのことです。要望書ではこのほかに、(1)将来、平行滑走路を3300m以上で利用できるようにすること、(2)発着回数を年間30万回(現在の上限は20万回)に増加させること、(3)騒音増加に対する国・県・地域一体となった対策と共生策の充実などが盛り込まれているとのことです。
【コメント】この団体は成田市周辺の経済団体が組織しているものですが、「成田空港の発展が、地域の発展の基盤」という考え方が基本にあるようです。「地域発展」と言いますが、要するに「地元経済(自分たちの儲け)の発展が、即ち、地域の発展だ」と言うことのようです。一応、騒音対策の充実を言いますが、「平行滑走路の3300m化」は現A滑走路直下と同じ、とんでもない騒音の激化を招きますし、「発着回数30万回」にするには「朝6時から夜11時までと言う現行の運用時間を延長せよ。」と言うのと同じで、騒音に苦しむ住民が到底認められるものではありません。「騒音に苦しむ住民は周辺地域からみれば少数なので、泣いてもらうしかない。」と言う考え方が根底にあるのではないでしょうか。

@「成田から学んだから話し合いを求めている」と国交省
 静岡空港建設に反対する「空港はいらない静岡県民の会」は11日、国土交通省を訪れ話し合いました。この際、静岡県が強制収用を申請しようとしていることについて国土交通省側は「申請書類に不備がなければ受理する。」と答え、県民の会側が成田空港の強制収用で死傷者が出たことをあげて質したの対し、「成田で学んだからこそ、話し合いを求めている。」と答えたとのことです。

@中国・大連市の中学校に航空機部品が落下
 11日午前10時頃、中国・大連市の第44中学校に、近くの周水子国際空港に着陸しようとしていた航空機から落下した部品が天井を突き破り廊下に激突しました。落下した部品は重さが30Kgもあり、落下中に分解して一つが中学校に落ちたものです。屋根には直径50cmの穴があきましたが、授業中で廊下に生徒はいなかったとのことで、幸いけが人はありませんでした。落下したとき、大きな音がして校舎が揺れて、泣き出した生徒もいたとのことです。

@旧JASのMD型機エンジン破損はメーカーの修理が原因
 日本航空は昨日、旧日本エアシステムが所有していたMD型機のエンジン部品が大量に破損した原因について最終報告書を発表しました。それによりますと、エンジン内部の空気の流れを整えるステーターを補強修理したことにより、ステーターの「しなり」を失わせ、その結果、振動に対する耐性が低くなったためとしています。ただ、なぜ8番目のステーターだけが破損したのかは分からないとのことです。また、この修理は製造メーカーであるプラット・アンド・ホイットニー社によって修理マニュアル通り行われたとのことです。これを受けて国土交通省は問題の修理を施したステーターを取り替えることと点検の密度を上げることを指示しました。

@財政審議会が最終建議に関空2期慎重を盛り込む
 財政制度等審議会は昨日、17年度予算の編成方針を示す建議の最終案をまとめました。その中で関西国際空港の2期工事について「19年度の供用開始については慎重であるべきだ。」との見解を盛り込むことになりました。この中で、「関西3空港の問題について踏み込んだ検討を行う必要がある。」とし、「大阪空港の環境問題を解決する目的で関西国際空港を建設しながら、大阪空港の環境対策に国費を投入する現状に国民の理解は得られない。」としています。

@エアドゥ社長がスカイマークとの統合に反対表明
 スカイマークから経営統合の提案を受けたエアドゥの社長は昨日、日経新聞のインタビューに答え「現在の再建スキームは有効に機能しており、(スカイマークとの統合は)考えられない選択だ。」と述べ、経営統合に反対する立場を明らかにしました。その上で、将来とも、全日空との提携を継続する考えを明らかにしました。

@小型旅客機での運航が20%を超える
 全国地域航空システム推進協議会が行った11月スケジュールの概算によりますと、国内線の出発便1923便中412便が小型旅客機による運航となっており、その割合が21.4%と初めて2割を超えたそうです。中型機による少数便運航から小型機による多頻度運航に移行していることが伺われます。


*11月12日

@「くうこうだより」紅葉号が送られてきました
 今日、成田国際空港株式会社から「くうこうだより」紅葉号が送られてきました。2・3面はえあぽーと探訪で今号は「第1ターミナルの物販店マップ」でした。4・5面は空港の仕事で今号は「旅客ターミナルビルメンテナンス技術者の仕事」でした。

@成田空港に薬物分析官を配置へ
 財務省関税局は成田空港で急増する薬物密輸に対処するため、東京税関成田支署成田航空貨物主張所に不正薬物を分析する「分析官」2名を配置することにしました。不正薬物かどうかの判断を迅速に行えることになります。

@静岡県知事が土地収用の申請を明言
 静岡県の石川知事は今日の午後記者会見をし、静岡空港建設に反対して土地の売却に応じない4世帯の土地8.5ヘクタールについて土地収用法の申請手続きを始めることを明らかにしました。

@中部国際の地元自治体が騒音測定支援などを要請
 中部国際空港の地元の知多半島5市5町の首長等で作る「中部国際空港知多地区連絡協議会」は5日、愛知県と県議会に対して開港後の渋滞対策や騒音測定などへの支援、中部国際空港会社が整備する騒音監視体制に対しての適切な指導・働きかけなどを求める要望書を神田知事などに手渡しました。


*11月11日

@入国拒否者の親族を間違えて制限区域に案内
 6日にマレーシア航空機で成田空港に到着し、入国審査で入国を拒否され、制限区域内で待機していたイスラエル人男性の姉等を間違えて制限区域の東京入国管理局成田支局事務所に案内する事件がありました。成田空港検疫所の職員が姉等を入国者が間違えて事務棟に迷い込んだと勘違いして案内してしまったものです。面会の場合は東京入国管理局成田支局の許可を受けなければなりません。

@新潟県が日航と全日空に割引運賃を要請へ
 新潟県は日本航空と全日空が運航する新潟ー羽田の臨時便に対して往復割引などの割引運賃を適用してほしいと要請することになりました。現在は臨時路線のために「早割」や「特割」などの割引運賃の適用はなく、普通運賃(片道大人15000円)のみとなっています。新幹線の復旧の見通しが立たないことから要請をするとのことです。

@炭素繊維複合材で旅客機の居住性が向上
 旅客機製造で炭素繊維複合材が多用されるようになってきていますが、これによるメリットは機体が軽くなって燃費の向上が見込まれるだけではないようです。胴体が炭素繊維複合材で作られるようになると機内の湿度が地上と同じくらいに出来、旅客の居住性が向上するようです。現在使われているアルミニュウム系の機材は上空では客室の湿度を上げると外部との温度差で内部に結露が生じ腐食の原因になります。そこで、客室内の湿度を5〜10%と地上では考えられない低湿度にしています。これにより、のどが荒れたり、体が水分不足になったりするのです。エコノミークラス症候群の一つの要因はこの水分不足にあると言われています。このような心配が炭素繊維系機材ではなくなるということです。


*11月10日

@昨日、成田空港を視察しました
 昨日、成田空港を視察しました。その様子をまとめましたので、ご覧ください。

@マレーシア国籍の男性が偽造カード密輸容疑で逮捕
 「ここがヘンだよ日本人」に出演していたマレーシア国籍の男性が9月7日に中国・広州から成田に到着した際、スーツケースに偽造カード用のプラスチック原板489枚とカードリーダーを隠し持って密輸しようとした疑いで逮捕されていたことがわかりました。本人は「頼まれただけ。」と言っているそうです。

@羽田ー金浦の国際チャーター便が満1周年
 羽田空港と韓国の金浦空港を結ぶ国際チャーター便がこの30日で満1周年を迎えます。昨年11月30日から今年の10月末までの利用率は74%と好調とのことです。特に、日本航空と全日空を平均すると利用率は80%弱になるそうです。団体客だけでなく、個人客にも浸透し始めているとのことです。


*11月9日

@コカイン30Kgを密輸のボリビア人など逮捕
 千葉県警は昨日までに、先月中旬、メキシコから成田空港に着いた航空貨物のロープの中に隠してコカイン30Kgを密輸した容疑でボリビア国籍の男性など4人を麻薬取締法違反の疑いで逮捕しました。30Kgは成田空港での密輸としては過去最高になります。4人は「人に頼まれたが、中身は知らなかった。」としています。

@国土交通省が大阪空港環境対策費として300円徴収へ
 国土交通省は昨日、大阪空港の環境対策費として同空港に離発着するジェット機の乗客1人あたり300円を特別着陸料として徴収することを正式に発表しました。これを受けて、同空港にジェット機を就航させている航空会社は運賃についての検討を始めました。運賃を据え置くのか、300円値下げするのかを検討するものとみられます。なお、2種空港への格下げについては地元の反発が強いために「引き続き検討を行う。」と記すにとどめました。

@大阪府が「りんくうタワービル」の整理を決める
 大阪府は昨日までに、関西国際空港の対岸・泉佐野市にある56階建てのビルを管理する第3セクター「りんくうゲートタワービル」を会社更生法などにより整理する方針を固めました。同社は120億円の赤字を抱え、33億円の債務超過に陥っています。整理により、大阪府の出資金73億円の大半は未回収になる見込みです。

@三菱重工が官民共同開発旅客機を中型機へ変更検討
 三菱重工は官民共同で進めている国産小型ジェット旅客機の開発で50席級としていた当初計画を見直し、100席級の中型旅客機に変更する検討に入りました。これは、航空会社などへの市場調査の結果50席級では需要が少なく、収益性の確保が難しいと判断したものです。しかし、100席級は競争が激しく、開発費も膨らむことから、当初の2007年度の初飛行が遅れる可能性もあります。右の画像は「エアロスペース2004」でのデモビデオを撮ったものです。


*11月8日

@昨日、成田空港で濃霧発生し28便が目的地変更
 成田空港では昨日の早朝から濃霧が発生し、午前中に到着予定の旅客便21便と貨物便7便の合わせて28便が羽田空港などに目的地を変更しました。これらの便は濃霧のはれた午後6時までに成田空港に到着しましたが、最大で11時間遅れました。

@成田空港で誘導路を改修中
 成田国際空港株式会社はパイロットが間違えやすい誘導路の改修に着手しています。場所はA滑走路と横風用滑走路が交差している部分です。ここの誘導路が蛇行している部分を直線にすることと、間違えやすい誘導路5本を廃止し三叉路やY字路を減らすことになるそうです。

@成田空港でスーツケースの鍵忘れが増加
 今日の読売新聞によりますと、このところ、成田空港でスーツケースの鍵を開けてほしいと成田国際空港振興協会に駆け込むケースが増加しているそうです。原因としては、スーツケースを宅配便で先に成田空港に送り鍵を家に忘れてきてしまう、こととのことです。また、車で来て鍵を駐車場の車の中に忘れてきてしまい、搭乗時間が迫って取りにいけないケースとのことです。さらに、番号式の鍵で番号を忘れてしまうケースもあるそうです。中には、スーツケースの鍵を壊して新しいスーツケースを買って詰め替える人もいるとのことです。お互いに気をつけましょう。

@航空燃料にも環境税を適用へ
 環境省は5日、環境税の具体案を取りまとめましたが、航空機用ジェット燃料も環境税の対象としました。1リットルあたり0.81円となるそうです。環境税の実施は2006年1月を見込んでいます。

@太平洋路線普通運賃を5%値上げで合意
 アジアと米州の主要航空会社はカナダで開いている国際航空運送協会(IATA)の会議で来年1月からアジアー米州路線の国際線普通運賃を5%値上げすることで合意しました。1月15日搭乗分からの値上げを目指すそうです。この路線は7月にも5%値上げされています。


*11月7日

@成田空港乗務員専用通路に二重ドアを設置へ
 東京入国管理局成田支局は昨日までに、成田空港の航空乗務員専用通路をすり抜けて不法入国しようとする外国人が相次いでいることから、この通路に二重ドアを設置して不法入国を防ぐことにしました。10日から運用を開始します。

@住友商事が旅客機用エンジンのリース事業に参入
 住友商事は民間旅客機用エンジンのリース事業に参入することになりました。エンジンリース会社最大手のアイルランドの「エンジン・リース・ファイナンス」と折半出資のリース会社を設立し、B-737型機やA320型機用のゼネラル・エレクトリック社やIAE社の2種類のエンジン5基をリースすることとし、軌道に乗れば台数を増やすことにしています。旅客機用エンジンは1年半ごとにオーバーホールしており、航空会社はスペアエンジンをリースで調達することが主流になっています。

@韓国の管制レーダーシステムがダウン
 6日午前10時過ぎ、韓国の航空交通管制所のレーダーシステムに障害が発生し約44分間にわたって韓国内の空港で離陸ができなくなりました。このため、国際・国内線の64便に離陸の遅れが出ました。日本路線の便にも影響が出ました。


*11月6日

@日航・全日空ともに大幅な黒字に
 日本航空と全日空が昨日発表した2004年9月中間期連結決算によりますと、両社ともに国際線の好調が寄与して大幅な黒字になりました。日本航空は純損益が829億円の黒字になり、全日空も同298億円の黒字になりました。両社ともに国際線が好調で、国内線が台風などで乗客数が減ったことや燃料高を吸収して黒字化したとのことです。

@スカイマークがエアドゥの株式取得の考えを表明
 スカイマークは昨日、エアドゥの企業再生ファンドが所有する96%の株式を買い取り、経営統合を目指す考えを正式に表明しました。これに対して、エアドゥは直ちに、反発する意向を表明しました。

@中国でSARS完治した看護師が後遺症に悩む
 中国の「南方週報」電子版は5日、吉林省長春で重症急性呼吸器症候群(SARS)の看護をして、自らも感染した女性看護師6人が重症急性呼吸器症候群(SARS)が完治したにもかかわらず、その後遺症とみられる肺の硬化や関節炎で看護の仕事に復帰できないでいる、と報じました。ある看護師は長距離走で優勝した経験もありますが、現在は数十m歩くたびに休まねばならず、また別の看護師は「子供を出産できるか」と医師に相談したところ、「自殺行為に等しい」と言われたとのことです。

@エアバスが好調でEADSの利益が約2.5倍に
 エアバス社を傘下に持つ欧州の航空防衛大手「EADS」は4日、1〜9月期の業績を発表しましたが、それによりますと、純利益が前年同期の2億4200万ユーロから5億9700万ユーロと約2.5倍に激増しました。エアバス社の好調が貢献した結果とのことです。


*11月5日

@一坪共有地訴訟の併合審議で合意
 成田国際空港株式会社が一坪共有地の金銭による取得を求めている裁判で分割して行われていた審議を併合して審議する方針で双方が合意しました。一坪共有地で残っているのは6カ所13人分ですがいずれも反対同盟北原派である事から、同派の代理人が併合審議を要求したものです。

@国土交通省が8日に格下げなどを地元に説明
 国土交通省は昨日、大阪空港の2種格下げ問題や環境対策費の抑制などの方針をまとめました。これを、8日に周辺自治体で作る11市協に正式に提示する事になりました。環境対策費は(1)ジャンボ機の就航禁止で騒音が減る分対策地域を縮小する、(2)緑地整備対策費の見直し、(3)NHK受信料4割補助の対象地域を縮小する、などで50億円未満まで圧縮した上で大阪空港利用者に全額転嫁する、などとしています。また、2種格下げの時期については羽田空港再拡張が完成する2009年まで延ばすなどの妥協案が出てくるものと見られています。

@ロス空港で全裸の男性がジャンボ機の車輪格納庫に潜り込む
 3日、ロサンゼルス空港でオーストラリアへの片道チケットを購入しようとしたカナダ人男性がクレジットカード無効のため購入を断られました。腹を立てたこの男性は3重のフェンスを乗り越えて制限区域内に入り込み、全裸で離陸に向かって走行中のカンタス航空ジャンボ機に全力疾走して、車輪格納庫に潜り込みました。目撃者から通報を受けたカンタス航空機は緊急停止し、警官が説得に当たり男性が格納庫から出た所で逮捕しました。この男性はそううつ病でカナダで捜索願が出されていたそうです。


*11月4日

@ヤフーが海外格安航空券のオンライン販売開始
 ヤフーは今日から海外格安航空券のオンライン販売を開始しました。JTBなどとの共同出資会社「たびゲーター」が航空券を仕入れて販売します。パソコン画面で空席の状況確認や予約・決済などが迅速にできる事になります。日本と世界の600都市の空港を結ぶ約4000種類の航空券を取り扱うとの事です。


*11月3日

@全日空も国内線値上げを発表
 全日空は昨日、燃料の高騰を受けて来年1月11日から国内線の運賃を日本航空と同額の200〜300円値上げすると発表しました。日本航空と違い通常の運賃を引き上げるとの事です。日本航空は別建てで運賃に加算する方式です。
【コメント】このような同額の値上げは独占禁止法上問題はないのでしょうか。談合とも違うのでしょうか?

@与党の関空推進議員連盟が財制審意見書に反論
 与党の関西国際空港推進議員連盟は昨日、緊急集会を開き、財務制度審議会が関西国際空港の二期工事を来年度予算に計上すべきでない、とした事に対して「多くの国民の理解を得られない。航空需要は爆発的に伸びる。」などとした反論書を取りまとめました。
【コメント】「国民の理解を得られない。」のですか・・・? 「爆発的に延びる。」と言う分析も初めて聞くように思いますが・・・。

@2種格下げで地元は猛反発
 国土交通省が大阪空港の2種格下げについて説明した事について地元では猛反発しています。太田大阪府知事は「認められない。」としましたが、環境対策費の利用者負担については一定の理解を示しました。また、11市協の会長である伊丹市長は「存続協定違反だ。11市協の席で説明すべきだ。」としています。

@スカイマークがエアドゥとの提携を打診
 スカイマークの社長は昨日、エアドゥ本社を訪れエアドゥへの出資と提携について打診しました。しかし、エアドゥは全日空との提携で業務が上向いている事や再建中で企業再生ファンド出資者全員の同意が必要な事があり実現については不透明なまま終わったようです。


*11月2日

@成田ー小松線が就航
 昨日から、成田空港で国内路線7路線目になる成田ー小松線が就航しました。1日1往復になります。

@ノースウエスト航空の成田ー広州線が就航
 先月31日からノースウエスト航空のデトロイト発成田経由広州線が就航しました。週6便がB-757-200型機を使って運航されます。

@JRが成田空港の2駅に外国人旅行センター開設
 JRは昨日から、成田空港駅と第2ターミナル駅に「外国人旅行センター」を開設しました。英語と韓国語と中国語の出来るスタッフを配置し、JR乗車券の販売やホテルやパックツアーの手配などを行います。

@小松基地爆音訴訟の控訴審始まる
 小松基地周辺の住民約1700人が国に計約23億円の損害補償を求めている「第3・4次小松基地爆音訴訟」の控訴審第1階口頭弁論が昨日、名古屋高裁金沢支部で開かれました。この中で、広瀬光夫原告団長は「爆音から私たちの生活と人生を救って欲しい。」と訴えました。

@国土交通省が大阪空港2種格下げなどを大阪府と兵庫県に説明
 国土交通省は昨日、兵庫県知事と大阪府副知事に対して大阪空港の2種空港への格下げと環境整備費の削減(10月19日の出来事を参照)について説明しました。環境整備費の削減は緑地整備費の約41億円を数年かけて減らしていく案が有力との事です。

@スカイネットアジアが来年2月から1000円値下げへ
 スカイネットアジア航空は来年の2月から運航している2路線の大人普通運賃を片道1000円値下げする事を明らかにしました。今月から機内誌・新聞・雑誌・ドリンクなどのサービスを休止するなどして燃料高をカバーできるとしています。


*11月1日

@10月のアクセス数が16595回になりました。

@北側大臣「(平行滑走路整備は)来年に判断したい。」
 北側国土交通大臣は今日、就任以来初めて成田空港を視察し、視察後の記者会見で平行滑走路問題について「成田国際空港株式会社に対して地権者との用地交渉に年内全力を挙げて取り組んでもらい、年明けに報告するように求めた。その結果を良く聞いて判断したい。用地交渉では土地収用法の手続きを考える事なく、話し合いで、スピード感を持ってあたって欲しい。」と述べました。
【コメント】いよいよ、来年に平行滑走路2500m化が動き出すという事になりそうです。用地交渉が年内に合意する兆候はありませんから、結局、北に再度延長して2500mにするという事になるのではないでしょうか。

@那覇空港で自衛隊機が鳥と衝突して緊急停止
 今日午前9時頃、那覇空港で訓練のために離陸滑走中の航空自衛隊F4戦闘機が複数の鳥と衝突しました。このため、同機は離陸を中止し滑走路上に緊急停止しました。その後、鳥の死骸除去など滑走路の清掃・点検のため約40分閉鎖されました。この閉鎖で、民間航空機に欠航2便・目的地変更1便・引き返し1便など計20便に影響が出ました。


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