2005年10月の出来事
*10月31日
@総会で決定した「当面の重点的活動」を「解説と資料のページ」に載せます
@第1ターミナル南ウイングを報道陣に披露
成田国際空港株式会社は28日、工事中の第1ターミナル南ウイングを報道陣に初めて公開しました。成田国際空港株式会社関係の工事は95%が終了し、年内には終わる見込みとの事です。また、付属する第5サテライトは来年3月に工事が終わる見込みで、6月の供用開始に向けた内装工事が進む事になります。供用開始と同時に航空会社の再配置が行われ、現在の第2ターミナルの混雑が解消され、第1ターミナルと第2ターミナルのバランスが良くなります。完成すると第1ターミナルは総面積が約44万平方メートルとなり、中部国際空港ターミナルの約2倍になります。
@全日空機の14Kgのエンジン部品脱落し緊急着陸
29日午後4時50分頃、鹿児島発羽田行きの全日空628便・B-777-200型機の右エンジンに異常振動が出たとの警報が出ました。このため、同機は右エンジンを止めてエンジン1基で飛行を続け、約20分後に大阪空港に無事、緊急着陸しました。点検した所、エンジン後部にあるテールコーン(長さ1m・直径70cm・重さ14Kg)が脱落していました。当時は高知県沖の太平洋上を飛行しておりテールコーンは海に落下したものと見られます。
【コメント】海上で良かったですね。市街地に落下していたら大惨事も起こりかねませんでした。原因をしっかり究明して下さい。
@法務省が不法滞在者の受け入れを土・日も行う事に
法務省は今日までに、余罪のない不法滞在外国人の早期送還を促進するため、警察が摘発した不法滞在者を土曜、日曜も入国管理局が受け入れる体制を整備する方針を固めました。
@米主要空港で鳥インフルエンザ対策を強化へ
アメリカ連邦疾病センター(CDC)は鳥インフルエンザの発生に備えて17の国際空港に「防疫管制室」を設置しました。飛行中に鳥インフルエンザの疑い例が発見された場合、着陸前に機長が管制官に報告し、「空港検疫管制室」は最速で乗客を隔離し、拡散の防止をはかる事になります。患者と接触した航空関係者は隔離室に24〜48時間強制滞在が命じられ、その後、病院への移送が必要かどうか判断されます。機内で患者の近くに座っていた乗客には抗生物質が投与され、健康状態を追跡調査される事になるそうです。
@A380型機がフランクフルトに試験飛行
エアバスが開発している超大型機・A380型機が30日、フランスのトゥールーズからドイツのフランクフルト国際空港に試験飛行し、無事到着しました。本格的な民間空港への飛行は初めてになります。空港には一目見ようと大勢の市民が詰めかけました。
*10月30日
@当面、北伸計画への意見書提出に力を入れる
総会が無事終わりました。帰りが遅くなりましたので、出来事は明日まとめます。総会では緊急の課題として成田国際空港株式会社が出した「成田国際空港北伸案に係る環境影響評価計画」への意見書を提出する事になりました。また、「環境基準と航空機騒音評価方式への提言」をまとめる事になりました。詳しくは、後日載せたいと思います。
*10月29日
@明日、本会の総会が行われます
明日、成田空港近くの芝山町で私たち「成田空港から郷土とくらしを守る会」の今年の総会が行われます。平行滑走路の北伸問題と共に、騒音評価値の検討と航空機騒音に関する環境基準の検討が中心になります。
@成田空港の9月運用状況・貨物が大幅減に
成田国際空港株式会社が発表した9月の運用状況によりますと、発着回数は前年同月比で101%と微増だったものの旅客数は同99%と微減になりました。特に国内線が減少しています。貨物は同94%と大幅な減少になりました。これで、今年の2月から連続8ヶ月前年割れが続いています。世界の経済状況が思わしくない事と、中部国際空港開港の影響が表れているものと見られます。
@F15戦闘機訓練に百里基地周辺住民が不安感
昨日明らかになった嘉手納基地のF15戦闘機訓練の一部を百里基地を含めた5基地に移す決定に対し、百里基地周辺住民の間に不安感が噴出しているとの事です。今日の東京新聞によりますと百里基地反対同盟代表の川井弘喜さんは「これ以上、騒音に悩まされるのはたまらない。F15の訓練が百里でどの程度行われるか分からないが、私は米軍が次々と来るのが一番恐ろしい。当然、抗議行動を起こすつもりだ」と語っていたとの事です。
*10月28日
@成田空港会社のページに「平行滑走路北伸整備に伴う環境影響調査(計画書)の公表」、「ハガキお預かりサービスを開始します!」、「2005年冬ダイヤ定期航空会社別スケジュール発着回数」、「成田空港運用状況(平成17年9月分)」が載っていました
この内、北伸整備に関する環境影響調査の計画書は来月1日から成田国際空港株式会社の本社や相談センターや各自治体の役所・役場などで閲覧でき、意見は来月1日から30日まで受け付けるとの事です。また、概要はホームページで公表するとの事です。詳しくは会社のページで確認して下さい。
@嘉手納基地のF15戦闘機訓練の一部を百里など5基地に移転
今日、日米政府が嘉手納基地の米軍F15戦闘機訓練の一部を百里基地など自衛隊の基地に移す事で合意した事が明らかになりました。年間数千回になるとの事です。
【コメント】百里基地は成田空港の北側約50Kmにあります。この近さのために、成田空港の北側空域は非常に狭く、成田空港と羽田空港と百里基地の空域がひしめき合い、国内でも例がない階段式の空域やトンネルのような複雑空域になっています。右の写真が成田空港の南にある航空科学博物館に展示されているこの空域の模型です。黄色が成田空港空域、赤が百里空域、青が羽田空域です。こんな空域に速度の速い戦闘機が入り込んでくれば、成田空域に飛び出し、衝突の危険も考えられます。自衛隊機は慣れていますが、たまにしかこない米軍のパイロットがこの複雑な空域に順応できる保証はありません。安全のために反対せざるを得ません。
@バイオメトリクスで認証不可が続出
今日のCENTニュースによりますと、パスポートなどに採用されているバイオメトリクス(生体認証)技術にかなりの問題点があり、「自分が認証されない」事がかなりあるとの事です。
@運輸多目的衛星に不具合・運用を来春に延期
航空機の位置を特定できる運輸多目的衛星(通称;ひまわり6号)の一部に不具合が出たとの事です。この衛星では北米から日本までの太平洋を6空域に分けて航空機の位置を特定しますが、この内の、日本付近と小笠原付近の空域をカバーするアンテナに異常が発生し、航空機が自分の位置を知る事が出来なくなりました。このため、この空域を除いた他の4空域で位置が特定できるかどうか、来月から航空機を飛ばして試験を行うそうです。これで性能が確認できれば、北太平洋航空路の飛行間隔を現在の半分にするとの事です。はじめの計画ではこの12月から実施する事にしていましたが、これを来春に延期する事になりました。
@UPS航空機が航法装置故障で関空に緊急着陸
今日午前2時頃、太平洋上を飛行中の香港発アンカレッジ行きのユナイテッド・パーセル・サービス6993便で3基ある内の2基の慣性航法装置(INS)が故障したため、関西国際空港に緊急着陸しました。同機は貨物機でした。
*10月27日
@第2ターミナルで作業員5人倒れる
今日午前0時頃、成田空港第2ターミナル3階で飲食店が入居するための改修作業をしていた作業員5人が倒れ、救急車で病院に搬送されました。また、別の1人が気分が悪くなりました。幸い5人は意識はハッキリしているとの事です。原因は一酸化炭素中毒のようで、成田国際空港株式会社の話では「溶接用発電機の換気が不十分だったのではないか。」との事です。
@「A380型機は08年には1日10便乗り入れ」とエアバスCOO
来日中のエアバス社COOは昨日都内で講演し、A380型機の成田空港乗り入れについて「既に8社が乗り入れを計画している。2008年までに、少なくても1日10便が成田空港に乗り入れる事になるだろう。」と述べました。
@日航が貨物の燃油サーチャージャー値上げを申請
日本航空が貨物の燃油サーチャージャーを1Kg当たり42円から48円に値上げする申請を国土交通省に行いました。認可を受ければ12月1日から適用されます。日本航空は9月1日にも値上げをしたばかりです。
【コメント】日本だけではないのですが、このところ航空会社は航空貨物が好調で、旅客の収益が低下しているのを貨物で補っている感があるようです。貨物への燃油サーチャージャーの値上げは顧客の抵抗も少なく、やりやすい事が背景にあるようです。
@機内での風船破裂で難聴との訴えに賠償30万円の判決
愛知県の男性が日本航空インターナショナルに対し機内での風船の破裂で難聴になったと賠償金約960万円を支払うように訴えた裁判の判決が昨日名古屋地裁でありました。裁判長は「日本航空インターナショナルのマニュアルに持ち込みが制限されている風船の持ち込みを見逃した過失があった。」として、同社に対して治療費の一部約30万円を支払うように命じました。
@プロペラの防氷装置故障のまま運航・全日空機
昨日午前、大阪ー高知線で全日空のDHC8-400型機が出発前にプロペラの防氷装置が故障したまま「晴れているから大丈夫」と1往復を運航していた事が分かりました。午後は雲が出たため、予定の2往復を欠航としました。この路線では昨日も書いたように、別の1機が脚の故障で引き返しました。
@全日空がA320型機をリースで5機導入
フライト・インターナショナルの電子板は24日、全日空が新たに5機のA320型機をリースで導入すると報じました。リース期間は5年で、退役させるA320型機分を補うためとの事です。全日空はA320型機を28機保有していますが、順次、B-737型機に取り替えていく方針です。
@日本の3重工がA350型機への部品供給を断る
来日中のエアバス社のCEOは昨日、三菱重工・富士重工・川崎重工の3社に対してエアバス社が開発を予定しているA350型機の開発に参加し、部品を供給する提案を行ったが、3社とも断ってきた事を明らかにしました。理由は「ボーイング社向けの生産で余裕がない」としているとの事です。
@スキポール空港の拘留施設で火事・10人以上死亡
27日深夜,オランダのスキポール空港内の送還や国外退去を待つ外国人を収用する拘留施設で火事が発生し10人が死亡、15人がけがをしたとの事です。しかし、現場は混乱しており、死者は増える見込みとの事です。原因は今のところ分かっていません。
@ニュージーランド航空がB-787型機を2機追加発注
ニュージーランド航空は26日、ボーイング社にB-787-8型機を2機追加発注したと発表しました。これで、同社の発注は計4機になりました。
@ボーイング社の第3四半期利益が前年同期比で2倍
ボーイング社が26日発表した2005年度第3四半期決算によりますと、最終利益が1億130万ドルとなり、前年同期の2倍以上になりました。
*10月26日
@乗継ぎ客を目当てに佐原市直通バス
民間団体と千葉交通が提携して来月1日から成田空港周辺と佐原市を結ぶ「小江戸佐原お散歩バス」が運行される事になりました。成田空港を利用する乗継ぎ客など外国人観光客をターゲットにします。バスの中では英語・中国語・韓国語・日本語の4カ国語で案内が行われます。1日2本で、京成成田駅を午前8時45分と午後1時45分に出て、空港周辺ホテルと第2ターミナルを経由して東関東自動車道路で佐原市に行き、市内の3カ所の停留所に停まります。料金は片道1000円との事です。
@米軍が「電波出していない」と回答
アメリカ軍は羽田空港などの航空無線が妨害電波を受けた件で、政府の問い合わせに対して「我々はそのような電波は出していない。」と回答してきたとの事です。これを受けて国土交通省は発信地である横須賀海岸付近で妨害電波を出した者がいると見て調査をするそうです。悪質ないたずらの可能性があるとの事です。
【コメント】電波については全くの素人で分からないのですが、このような電波は簡単に出せるものなのでしょうか。横須賀から羽田空港までは約30Km、新島までは約110Kmあります。かなり強力な電波源と思うのですが。いたずらかどうかはともかく、テロに利用される可能性もあるのではないでしょうか。電波が乗っ取られ、でたらめの指示が伝えられたら、大変な事になります。
@全日空機の主脚が格納できずに大阪空港に戻る
今日午前7時10分頃、大阪発高知行きの全日空1601便・DHC8-402型機が離陸したところ、主脚の扉が閉まっていないとの表示が出ました。地上から確認したところ、車輪が出たままになっていました。このため、同機は15分後に大阪空港に引き返し、無事着陸しました。この機種はこれまでもたびたび脚関係の故障を起こしています。
@おもちゃとクッキーを爆破装置と間違えターミナルを閉鎖
アメリカのサンディエゴ空港で25日、手荷物検査で爆発装置らしいものがX線装置に写り、ターミナルを閉鎖して乗客を避難させる騒ぎがありました。調べたところ、子供のおもちゃの車とクッキー缶と分かり約1時間後に閉鎖を解除しました。米運輸安全局は「これらのものが一緒に写ると即席爆発物のように見える。」と弁明しています。
*10月25日
@またまた妨害電波・管制官と航空機の通信が混線
今日午前10時18分頃から11時17分にかけて羽田空港管制官と航空機のパイロットが通信する無線に外部から別の電波が混信しました。管制塔ではすぐに別の周波数に交信を移したため、運航に支障は出ませんでした。国土交通省が電波の発信元を調べていますが、前2回と同じように横須賀方面から発信されたとの事で、米軍の空母からではないかと考えられます。
@日本航空がワンワールドへの加盟を決定
日本航空は今日、航空会社の国際的な連合組織「ワンワールド」に加盟する方針を決定したと発表しました。今後、契約を早期に締結して正式加盟を目指します。ワンワールドにはブリティシュ・エアウエイズ、アメリカン航空、キャセイ航空、カンタス航空などが加盟しています。日本航空は今まで、国際的な連合には加わらず独自路線を貫くとしていましたが、度重なるトラブルなどでダウンした企業イメージを高める狙いがあるものと見られています。
@JTAとジェイエアでトラブル
詳細が分からないのですが、日本トランスオーシャン航空(JTA)機が22日、貨物室の扉の不具合で那覇空港に引き返しました。また、23日にはジェイエア機が山形空港で前脚の不具合で滑走路上で停止しました。
*10月24日
@岩国市で厚木基地からの移転に反対する集会
昨日、岩国市の米軍岩国基地近くで「10・23岩国基地機能強化反対市民集会」が開かれ約3000人が参加しました。米軍再編協議で厚木基地から空母艦載機や夜間離発着訓練(NLP)訓練が移転されようとしている事に抗議し、決議では「厚木の痛みを岩国にまわすのか。これまで以上の騒音被害や財産の危機をもたらす事は明白。」としています。
@ベルビュー航空機事故で117人全員が死亡
23日に起こったナイジェリアのベルビュー航空事故機は離陸したラゴスの北西約30Kmに墜落しているのが発見されました。当初は「50人生存」の情報もありましたが、ナイジェリア政府は「全員死亡した」との声明を発表しました。離陸当時,ラゴス付近は強い雷雨に見舞われ、レーダーから機影が消える直前に機長が緊急信号を発信したとの事です。乗員・乗客は最終的には117人だったとの事です。
*10月23日
@「航空機騒音に関する要望書」のページに環境省の回答と質疑応答を追加しました。
@ナイジェリアで114人乗り旅客機が消息絶つ
22日午後8時45分にナイジェリアのラゴス発首都アブジャ行きのナイジェリア・ベルビュー航空・B-737型機が離陸後3分で管制レーダーから機影が消えました。ヘリコプターが捜索に向かいましたが、夜のため発見できず明るくなるのを待って捜索を再開するとの事です。ナイジェリア連邦航空局は「墜落した。」としています。同機には乗員・乗客114人が乗っていました。
*10月22日
@ブラジル人指名手配者を再入国で逮捕
20日に再入国のために成田空港に到着した指名手配中のブラジル人を東京入国管理局成田支局が見つけ、警察に通報して逮捕しました。この男は2000年2月に名古屋市内で日系ブラジル人3人を殺傷させたとして指名手配されていました。指名手配前にブラジルに逃亡していたものです。
@今年最高のMDMA密輸でオランダ人を逮捕
東京税関成田支署と千葉県警は昨日、今月4日にアムステルダムから香港経由で成田空港に到着したオランダ人宝石商がスーツケースの二重底に合成麻薬MDMA約4万錠を隠して密輸した容疑で逮捕したと発表しました。MDMAの押収量としては今年の最高になります。
@鳥インフルエンザがヨーロッパに広がる
インフルエンザの流行する冬季を前にしてヨーロッパで相次いで鳥インフルエンザにかかった鳥類が発見されています。ロシアやルーマニアで確認されていますが、イギリスでも輸入されたオームから鳥インフルエンザウイルスが見つかり、クロアチアでも死んでいた白鳥からH5の亜種のウイルスが検出されました。渡り鳥による感染は防ぎようがありません。ヨーロッパでは既に、鶏肉の消費量が減っており、警戒感が広がっています。もし、人間に感染するウイルスの変異が起こった場合、感染を押さえ込むために渡航禁止が広がり、航空業界に重大な影響が出るものと思われます。
*10月21日
@昨日、消火救難訓練・1100人が参加
成田空港で昨日、旅客機が着陸に失敗して火災が発生したとの想定のもと、消火救難訓練が行われました。訓練には地元消防隊員・医師・航空会社職員など約1100人、消防車や救急車などの緊急車両約200台、陸上自衛隊第1空挺団のヘリコプターなど4機のヘリコプターなどが参加しました。
@出国審査場脇のドアに逃走防止の金網設置
9月17日に、出国するはずのベトナム人が出国審査場脇の航空会社職員専用のドアを乗り越えて逃走する事件がありましたが、昨日、両ターミナルの専用ドアの上部に金網が張られ、乗り越え出来ないようになりました。
@パキスタン地震追加派遣自衛隊員が成田空港から出発
政府が決めたパキスタン地震救援の自衛隊ヘリコプター追加派遣の要員20人が今日成田空港から民間機で出発しました。
@日航が成田ーデンパサール線を来月11日から運休
日本航空は昨日、需要が落ち込んでいるバリ島直行の成田ーデンパサール線を11月11日から運休とする事を明らかにしました。現在は週7便を運航しています。なお、成田ージャカルタ線は現状通りとの事です。
@また、航空無線に障害・米軍関係か?
今日午前11時23分頃、千葉県館山・伊豆諸島の新島・大島にある航空無線標識の電波が一時使えなくなりました。電波は約30分後に復旧しました。他の無線標識が使えたため、運航に支障はありませんでした。国土交通省は3カ所が同時に故障し、同時に復旧したため故障とは考えにくいとして、米軍、防衛庁、総務省に調査を依頼しました。
【コメント】もし、米軍とすれば、無神経にすぎます。日本の航空無線の周波数は調べればすぐに分かるはずで、それさへもせずに事故につながりかねない試験電波を発するのはどういう神経なのでしょうか。政府がもっとしっかりしてくれないと困ります。米軍と分かったら、きちんと抗議をすべきです。
@今年度中の国内線運賃値上げは見送る・全日空
全日空は昨日、今年度中の国内線運賃の値上げを見送ると発表しました。「コストの削減と営業の強化による増収で燃料高騰によるコスト増を吸収できるめどが立った。」との事です。しかし、燃料高騰がこのまま続けば、来年度のコスト増加はさけられず、来年4月から平均片道1000円程度の値上げを行う、としています。値上げ率は平均で5〜6%になるとの事です。
@新型インフルエンザ流行で死者14000人に・東京都
東京都の新興感染症対策会議は昨日、鳥インフルエンザウイルスが変異して人間に感染するインフルエンザが流行した場合、東京都で378万5000人が感染し、死者が1万4100人に達する、との予測をまとめました。この死者数は過去5年間に東京都でインフルエンザによって死亡した数の約33倍に当たるとの事です。
*10月20日
@夕べの地震で被害なし・成田空港
夕べ、関東地方を襲った強い地震の直後、成田国際空港株式会社は両滑走路を直ちに閉鎖し点検しましたが、被害はありませんでした。A滑走路は12分間、平行滑走路は8分間閉鎖されました。
@ガールダ航空が成田ーデンパサール線の機材を小型化
インドネシアのガルーダ航空はテロで需要が落ち込んでいるバリ島のデンパサールと成田を結ぶ路線の機材を小型化しA330型機にする事を明らかにしました。他の日本路線は減便をします。
@三沢市が米軍機の早朝・夜間訓練に要請
三沢市は19日、18日から明日までの予定で実施されている米軍三沢基地のF16戦闘機の早朝・夜間訓練の時間を縮小するように米軍基地司令官と仙台防衛施設庁に要請しました。18日の訓練で市役所や防衛施設庁に約40件の苦情が寄せられたとの事です。
@全日空と郵政公社が国際物流で提携へ
全日空は今日、国際物流分野で郵政公社と提携する事を明らかにしました。来年4月にも共同で貨物機運航会社を設立するとの事です。出資比率は全日空が66%、郵政公社が33%程度になるとの事です。
@ボーイング社がB-787型機の生産ペース拡大を検討
来日中のボーイング社の副社長は昨日、「B-787型機の受注が好調で、月産7機では需要を賄えない。」として、生産ペースを引き上げられないか検討している事を明らかにしました。三菱重工などとも拡大の方向で協議に入っているとの事です。
*10月19日
@最初の1室・2室防音工事は千葉県の先行対策
今日、成田空港の成田国際空港株式会社地域共生部に行き、防音工事のアスベスト使用について、改めて要望してきました。その際、審議役で地域共生部長の伊藤氏と短時間話が出来ました。その中で、「最初の1室・2室防音は空港公団の仕事ではなく、千葉県が先行対策として実施したもの。」との指摘がありました。ご指摘ありがとうございます。その後の空港公団が行った防音工事については「調査します。」との話をいただけました。また、私から「発表された2015年予測コンターを算出した基礎資料を出して欲しい。そうでないと、あのコンターが妥当なものかどうか、考える材料が全くなくなる。」と要望しました。
なお、1室・2室防音工事のアスベスト使用について、千葉県の総合企画部地域振興課に電話で調べてくれるよう、お願いしました。今の所、返事はありません。
@ウ゛ァリグ航空が来年1月14日で直行便を運休
経営再建中のブラジル・ヴァリグ航空は来年の1月14日で成田空港ーサンパウロ間の直行便を運休する事が明らかになりました。「今後はスターアライアンスのなかでヨーロッパを経由して日本とブラジルを結ぶ事になる。」との事です。これで、日本ととブラジルを直接結ぶ直行便は全てなくなります。
@都知事が父島に空港建設検討を表明
石原東京都知事は今日、超高速旅客船・テクノスーパーライナーの就航が困難となった東京中心部と小笠原諸島との輸送手段として、父島への空港建設を検討する考えを明らかにしました。父島への空港建設については環境破壊などを考慮して一旦は断念したものです。
*10月18日
@騒音監視の市職員がマンション不法侵入で逮捕
15日に、川崎・藤沢・横浜各市の職員3人が厚木基地の騒音状況と騒音監視のために大和市のマンション8階の非常階段踊り場に居た所、マンションの住人からの通報で警察に現行犯逮捕される事件がありました。今日,書類送検されたそうです。
【コメント】確かに断らずに居たのは落ち度がありますね。これも、日本の治安状況が悪くなっている現れなのでしょうか。しかし、こんな時もいきなり逮捕なのでしょうか。選挙などでビラを配っていたとして、いきなり逮捕は良く聞きますが、これは政治的弾圧の意図が強いようです。
@日航機が搭乗橋にエンジンぶつける・羽田空港
昨日午後9時40分頃、小松発羽田行きの日本航空1282便・B-767型機が着陸後,スポットに入ろうとした所、左のエンジンを搭乗橋にぶつけました。エンジンカバーの一部がへこみましたが、乗客にはけがはありませんでした。2基ある搭乗橋のうちの1基が所定の位置になかった事による事故のようです。
@強制退去のベトナム人7人がホテルから逃走・福島空港
16日にアシアナ航空機で仁川空港から福島空港についたベトナム人10人に対し、仙台入国管理局は入国目的が「首都圏の見本市に出展するため」となっている事に不審があるとして入国を認めず強制退去処分としました。このような場合は乗せてきた航空会社が出国まで責任を持つ事になります。アシアナ航空はこの10人を郡山市のホテルの3室に滞在させドアの外に警備員をつけましたが、昨日朝、アシアナ航空職員が航空機に乗せるためにホテルに行った所、2室の7人がいない事を発見しました。7人はシーツをつなぎ合わせて窓から逃走したとの事です。
@仁川空港に足止めのジャンボ機が2ヶ月ぶりにタイへ
8月20日の出来事で書いた、空港使用料などの未払いで韓国の仁川空港に足止めさせていたタイのプーケット航空のB-747-300型機が6日、2ヶ月ぶりにタイのバンコク・ドンムアン空港に戻った事が明らかになりました。
@航空機リースのILFC社がB-787型機20機を発注
16日付けのウオール・ストリート・ジャーナルは航空機リース大手のILFC社がボーイング社に対しB-787型機を20機発注したと報じました。これで、B-787型機の発注は確定が194機、確約が99機となったそうです。
*10月17日
@アスベスト使用の可能性で防音家屋の解体を断られる
私たちの会は12日の出来事で書いたように、成田国際空港株式会社に対して「防音工事へのアスベスト使用有無の質問書」を提出しましたが、その後、本会会員で芝山町議会議員でもある萩原弘幸氏の所に「最初の防音工事で別棟で建てられた1室防音家屋を古くなったので解体しようとして、業者に頼んだが、見に来た業者が『アスベストが使われている可能性があり、使われていた場合、私たちには処分する施設がないので勘弁して欲しい。』と断られてしまった。どうしたら良いのだろう。」との相談がありました。「使われているか、いないか」は成田国際空港株式会社が調べるべきと思うのですが、どうでしょうか、成田国際空港株式会社さん。
@羽田空港A滑走路が違法電波で3時間閉鎖
今日午前9時頃、羽田空港のA滑走路で着陸機に滑走路までの距離を知らせる「距離測定装置」が正常な数値を示さなくなりました。調べた所、同じ周波数の違法電波が出ているためと分かり、羽田空港事務所は違法電波が消えた11時45分頃までA滑走路を閉鎖しました。この違法電波は横須賀方面から出ており、米軍横須賀基地の艦船から出ていた可能性があるとの事です。この間、C滑走路を使って着陸を行いましたが、このトラブルで約50便に最大1時間15分の遅れがでました。
@ユーロフライがA350型機3機を発注
エアバス社はイタリアのチャーター航空会社ユーロフライと開発が決定したA350-800型機3機を発注する事で合意したと発表しました。2013年から引き渡すそうです。
@ヴァージンブルーが年齢による採用差別で賠償金支払い命令受ける
オーストラリアのクイーンズランド州の裁判所はヴァージンブルー航空がスチュワーデスの採用に当たり年齢による差別を行ったと認定し、不採用になった原告8人に対し賠償金を支払うよう命じました。原告は採用試験当時、36〜56歳だったとの事でです。
*10月16日
@地域共生部が24日にNAA北ビル2階に移転
昨日、成田国際空港株式会社から周辺対策を行う「地域共生部」が現在の工事局ビルから第2ターミナル北側にある「NAA北ビル」の2階に24日に移転する、との連絡がありました。なお、3カ所ある「地域相談センター」は移転しないとの事です。
*10月15日
@全日空機で脱出スライド2カ所が不作動状態に・いたずらか
13日、羽田発那覇行きの全日空125便・B-747-400型機で出発前に乗務員が作動状態にした非常用脱出スライドが離陸前の点検で10カ所のうち2カ所が不作動状態になっているトラブルがありました。全日空では悪質ないたずらの可能性もあるとして調べています。
@福島空港と日光・那須方面結ぶバス路線が1便1人で運休へ
国土交通省の関東運輸局が主導で進めた福島空港と栃木県の日光や那須を結ぶ高速バス路線が利用客が平均で1便当たり1人しかなく運休する事になりました。運行しているバス会社5社が国土交通省に届けを出す事にしています。バス会社側では「はじめから、需要を心配していたが、国とのおつきあいだった。」と話しています。国側の見通しの甘さを指摘する声もあります。
*10月14日
@環境省に「航空機騒音に関する要望書」を提出しました
今日の午後,環境省に行き「航空機騒音に関する要望書」を提出し、担当の方と1時間ほど意見交換を行いました。詳しくは後ほど報告します。要望書は上記リンクに載せました。
@今日から成田空港で拭取り式爆発物検知装置の実証実験
成田空港の第2ターミナル南ウイングで今日から2週間,拭取り式爆発物検知装置の実証実験が始まりました。この装置はチェックインした乗客の荷物を拭き、採取された物質をイオン化して質量を測定する事で、分子構造を特定し爆発物を検知するものです。
@A380型機が来月長距離飛行試験でシンガポールへ
シンガポール航空の関係者は13日、エアバス社で開発している超大型機A380型機が来月にフランス南部のトゥールーズからシンガポールまでを約12時間かけて飛行する長距離飛行試験を行う事を明らかにしました。シンガポール航空は1番機を受領し来年就航させる事になっています。
*10月13日
@成田空港会社に「防音工事へのアスベスト使用有無の質問書」を出しました
昨日、成田国際空港株式会社に「防音工事へのアスベスト使用有無の質問書」を出しました。回答は後日もらえるものと思いますが、担当者の電話での話では「当社としてはなされた防音工事について、審査して補助金を出しているだけなので、分かるかどうか・・・」との事で、分からないような口ぶりでした。しかし、これはおかしいと思います。防音工事は防音効果を保証するために、成田国際空港株式会社が工事の仕様基準を作り、その工事が出来る業者として複数の業者を指定しています。地元業者からは「この指定業者になれるように指導もして欲しい。」と事あるごとに要望が出ていたと思いますが、実現したと言う話は私は聞いていません。その指定業者の中から自治体などが、どこにやらせるか選んでいると聞いています。とすると、成田国際空港株式会社にも監督責任はあるはずで、調査して周辺住民を安心させる義務はあると思うのですが。
@羽田空港で今日からB滑走路を閉鎖して工事始める
羽田空港で今日から、B滑走路の航空機を滑走路から素早く出入りさせるための新高速誘導路を建設するために工事が始まりましたが、約2ヶ月間に渡りB滑走路を全面的に閉鎖する事になりました。B滑走路は南風の時に使用する事が多いので、南風が少ないこの時期に閉鎖して24時間工事を行う事になりました。誘導路の完成は来年の7月の予定です。
@日立が持ち運び可能な自動細菌検出機を開発
日立製作所は空気中の細菌を集めて遺伝子の解析まで自動でする持ち運び可能な自動細菌検出機を開発したと発表しました。来年春には1台約500万円で売り出すとの事です。当初は大腸菌やレジオネラ菌など5種類の検知が出来るとの事ですが、需要があれば、炭疽菌などの他の細菌に対応したチップを用意したいとの事で、空港や食品会社などでの需要を期待しているそうです。
@スカイマークが羽田ー新千歳線に参入を表明
スカイマークは昨日、来年春にも羽田ー新千歳線に参入する事を明らかにしました。機内サービスをほとんど省いて、エアドゥよりも2割程度安い運賃にするとの事です。1日10〜11往復を予定しています。これにより、羽田ー新千歳線で運賃の値下げ競争が起こりそうです。また、この夏に臨時便で運航していた羽田ー那覇線の深夜便を週5日の深夜定期便として運航する事を明らかにしました。那覇空港の滑走路工事の進み具合によって運航開始の時期を決めるとの事ですが、来年の4月頃を予定し、片道2万円前後にしたいとの事です。更に、神戸空港の開港に合わせて羽田ー関空線を廃止し、羽田ー神戸線を新設する予定との事です。
@ガルーダ航空がバリ島線の減便を検討
インドネシアのガルーダ航空はテロで需要が落ち込んでいる日本とオーストラリアのバリ島線を減便する方向で検討している事を明らかにしました。早ければ1週間以内に実施したいとの事です。日本航空もバリ島線の減便を検討しているそうです。
*10月12日
@解説と資料のページに「2015年成田空港騒音予測コンター図」を追加しました
@パキスタン地震救援の自衛隊先遣隊が成田空港から出発
今日、パキスタン地震救援のためにヘリコプターを派遣する事になった自衛隊の先遣隊22人(マスコミによって20人〜22人の幅があります。どれが本当なのでしょうか?)が成田空港から民間機でイスラマバードに向け出発しました。
@搭乗橋の壁面に広告が登場
9月4日の出来事で書きましたが、成田空港の搭乗橋の壁面に広告を掲示する件ですが、今日から、ロンドンに本部を置く金融グループの広告が登場しました。
@ワシントン州キング郡が環境保護のために空港使用断る
アメリカ・ワシントン州のキング郡は11日、サウスウエスト航空とアラスカ航空から出されていたキング・カウンティー国際空港への乗り入れ提案を両者ともに認めない決定を下しました。キング郡は両社合わせて最大で搭乗口13カ所、1日130便までは認める方針でしたが、「両社の提案を合わせると最大1日185便になり、近隣の騒音などの環境問題を考慮して却下せざるを得なかった。」としています。また、すぐ近くにあるシアトル・タコマ空港で3本目の滑走路と新ターミナルビルの建設が行われている事も考慮しました。両社は「タコマ空港の着陸料が高い」としてカウンティー空港への移転を考えていました。
*10月11日
@羽田空港のC滑走路を深夜3時間閉鎖して再拡張工事へ
国土交通省は羽田空港再拡張工事のために深夜0時40分から3時40分までの3時間に渡りC滑走路を閉鎖する見通しを明らかにしたようです。前回の拡張工事では深夜便がなかったために、最終便が終わってから翌日の一番機が飛ぶまでを工事に当てていました。
*10月10日
@成田空港会社が周辺住民に無料駐車券
9月18日の出来事で書いた「「くうこうだより」秋号」に、切り取って持っていくと成田空港内の駐車場が3時間まで無料になるチケットがついていました。これは、地域の住民に成田空港に来てもらいたい、との意味があるとの事です。空港内のテナントで食事や買い物をしてもらえればなお良い、と言う事と思います。
@JAXAの超音速実験機が飛行に成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)がオーストラリアのウーメラ実験場で10日朝行ったエンジンなしの小型無人超音速実験機の飛行実験が成功し、15分間の滑空飛行を行い順調にデータを収集できたとの事です。同機はロケットで高度約20Kmまで打ち上げられ、そこから切り離されて滑空してマッパ2までの飛行を行ったとの事です。同実験機は3年前に第1回目の飛行試験をしましたが、打上と同時に実験機がロケットから落ちてしまい失敗しました。
*10月9日
@今日は特に取り上げるほどの出来事はありませんでした。
*10月8日
@東京入国管理局成田支局がまた証印紛失
東京入国管理局成田支局の入国審査官が9月29日から10月2日の間に在留外国人の再入国上陸許可証印と日本人が帰国した時にパスポートに押す帰国証印各1個を同支局事務室内で紛失していた事が昨日明らかになりました。この審査官は9月29日に第2ターミナルの上陸審査場で勤務を終えた後、本来は証印を戻すべき保管庫ではなく事務室内の机の引き出しに無施錠で入れたまま帰宅し、今月3日に出勤してきて紛失に気づいたとの事です。同支局では5月にも証印を紛失する事故を起こしたばかりです。
【コメント】悪用されない事を祈ります。しかし、同支局の事務室は関係者だけしか出入りできないと思いますので、内部の者の犯行と言う可能性が強いのではないでしょうか。それにしても、同支局の士気は緩んでいるとしか言えませんね。
@エアカナダ機が成田空港に緊急着陸
昨日午後3時40分頃、関西国際空港発バンクーバー行きのエアカナダ400便・B-767-300型機が空調機器の故障のために成田空港に緊急着陸しました。温風を送るバルブに故障があったとの事です。この機体は一昨日の6日にもトラブルを起こして関西国際空港に引き返して、昨日の出発になりました。132人の乗客はあきれて、約100人が成田空港でキャンセルしたとの事です。
@日航職員が臍帯血を金属探知機にかけるミス・羽田空港
先月20日に羽田空港で日本航空職員が臍帯血を金属探知機にかけるミスがありました。臍帯血は中国地方の病院で患者に移植するため、羽田空港から運搬する途中でした。医師が日本航空の職員に臍帯血と確認したそうですが、この職員は「通してだめなのはX線検査だけ」と勘違いしていたとの事です。臍帯血細胞は細胞分裂が活発でX線や金属探知機の磁気で傷つく恐れもある、と言われています。今回は浴びた磁気が少なかったために、病院では患者の同意を得て移植し、現在の所、障害は現れていないとの事です。
@神戸空港の飛行場検査が12日から
国土交通省は来年開港する神戸空港の飛行場検査を来週の12日から約1ヶ月かけて行う事を明らかにしました。これを受けて、11月中旬にも合否を神戸市に通知する事になります。
@日本航空も予約金支払いを3日以内に変更へ
全日空に続いて日本航空も予約金の支払いを予約日も含めて3日以内に変更すると発表しました。12月16日搭乗分から適用するとの事です。
*10月7日
@堂本知事「私が騒音区域見直しで交渉の前面に立つ」と答弁
千葉県の堂本知事は昨日開かれた県議会の質問に答え、「騒音コンターが示され、騒音区域の見直しが行われると思うが、国と成田国際空港株式会社との交渉には私自身が前面に立つ決意だ。」と答弁しました。また、平行滑走路の南側住民との交渉について、「何度でも現地に行き、話し合うべきだ。」と質されたのに対しては、「回数の問題ではなく、下準備とタイミングの問題だ。時期がくれば、私も必ず出る。」と答えました。
@管制塔襲撃事件被告が1億円を一括支払いへ
今日の朝日新聞によりますと、1978年3月の成田空港開港直前に起こった管制塔襲撃事件で国と成田国際空港株式会社が16人の被告に対して、管制塔修復の損害賠償を求めた裁判は最高裁で支払うよう命じられましたが、被告等は支払いに応じていませんでした。このため、国と成田国際空港株式会社は被告の給与を差し押さえる手続きをとりましたが、昨日、被告16人が利息も含めた約1億円を11月にも一括して払うめどが立ったとの事です。支援活動などでお金を集めたとの事です。
@延期していた成田ーロス線にB-777-300ERを11月から投入
全日空は昨日、今月8日から成田ーロサンゼルス線に投入を予定し、延期していた最新鋭機B-777-300ER型機を11月1日から投入すると発表しました。ボーイング社のストライキのため、納入の見通しが立たず延期していたものです。
@エアバス社がA350型機の開発を決定
エアバス社は6日、ボーイング社のB-787型機に対抗する中型旅客機A350型機の開発に着手する事を正式に決めました。開発には約40億ユーロを投じ、2010年の商業運航開始を目指す事になりました。A380型機は現在の所、140機の正式受注を受けており、年内には200機の受注を目標にするとの事です。なお、予定していたEUからの開発資金の援助は当面受けないとの事です。アメリカとの話し合いを考慮したものとの事です。
*10月6日
@JALジャパンが来月1日から成田ー福岡線を運航
国土交通省は昨日、日本航空ジャパンから申請の出ていた成田ー福岡線の運航を許可しました。これにより、11月1日から福岡発7時15分ー成田着8時50分、成田発19時55分ー福岡着21時55分で1日1往復運航されます。
@中部国際空港会社社長が2本目滑走路に慎重姿勢
中部国際空港会社の平野社長は4日の記者会見で、中部経済界が万博後の目玉として上げている中部国際空港の2本目滑走路の建設について、「ラッシュ時はかなり混んできたが、この点だけで2本目滑走路を議論するのは危険だ。まず、1本目を最大限活用してからだ。」と述べて慎重な姿勢を表明しました。
@米大統領が鳥インフルエンザについて懸念を表明
アメリカのブッシュ大統領は4日、アジア各地で発生している鳥インフルエンザについて「(人間社会での)大流行を強く懸念している。」と述べて、航空機の運航中止や患者の強制隔離などの非常事態策を検討している事を明らかにしました。なお、国務省は6日・7日にワシントンで65カ国が参加する鳥インフルエンザに関する国際会議を開催すると発表しました。さらに、米厚生省・疾病対策センター(CDC)は5日、1918年に大流行し全世界で4000〜5000万人の命を奪ったとされるスペイン風邪の原因ウイルスが人間のインフルエンザウイルスよりも今回の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に似ている事を突き止めたと発表しました。
*10月5日
@成田空港会社のヘージに「平行滑走路の整備(北伸案)について」が載っていました
今日、成田国際空港株式会社のページに「平行滑走路の整備(北伸案)について」が載りました。しかし、騒音予測コンターは出ておらず、抽象的な言葉だけでした。確認したところ、各市町村にはA滑走路も含めたコンター図を出しているそうです。
@小田原ー成田空港の高速バスが1日から運行開始
京成バスと富士急湘南バスは1日から小田原と成田空港を結ぶ高速バスの運行を開始しました。1日6往復で、料金は松田・大雄山ー成田空港が4000円,小田原ー成田空港が3800円との事です。成田空港行きは予約が必要との事です。
@読売新聞が関空2期工事を批判
読売新聞は今日の社説で関西国際空港の2期工事開始について厳しく批判しています。要点は、「認める時の約束が反古にされようとしている。(1)発着に最低限必要な工事に限るはずだったが、国土交通省は駐機場を40〜50億円で予算化している。総額は600億円に押さえると言うが、それでは、最初の「ぎりぎりの600億円」と言う数字は何だったのか、(2)需要予測は2007年度に13万回だが、昨年度が10.3万回で今年度はそれよりも減りそう、(3)昨年度は初めて44億円の黒字を出したが今年度は180億円の赤字の見込み、として、結論として『このままでは、無駄な公共投資が繰り返されることにもなりかねない。関空がすべきは、施設整備よりも、需要を掘り起こすことではないか。』」としています。
*10月4日
@成田空港会社が騒音予測コンターなどを発表
成田国際空港株式会社は昨日、平行滑走路北伸完成後の予測コンターなどの北伸計画を発表しました。それによりますと、騒音コンター(2015年・飛行回数23.5万回で想定)は平行滑走路北側では従来発表(1978年)のコンターよりも北側に約1Km伸びる事になるようです。しかし、4000m滑走路関係と平行滑走路南側は航空機の低騒音下などにより1978年コンターよりも狭くなるとの事です。しかし、「住民感情などを考慮して、騒音対策地域を狭くする事はしない。」としています。誘導路は南側から平行滑走路コースを横切り、東側に大きく迂回する誘導路を新設し、現在の誘導路をB-747型機も通過できるように少しずらすとの事です。これにより、成田国際空港株式会社は平行滑走路北側の住民との協議に入り、来年秋の着工を目指したいとしています。また、国土交通省は平行滑走路の機能が拡大するので、全体の飛行回数を現在の20万回から22万回に拡大するよう周辺自治体に提案したとの事です。なお、成田国際空港株式会社ではこの計画をホームページで公開するとしていますが、今日現在まだアップされていません。
【コメント】「騒音コンターは縮小するが、騒音区域は縮小しない。」と言っていますが、何か、恩着せがましく聞こえてしまいます。しかし、「1983年12月までに達成する」はずの環境基準の達成率は相変わらず50%未満で、特に75WECPNL未満から70WECPNL以上の地域では住民の家屋に対する防音対策は全くとられていません。住民は21年間も我慢させられてきているのです。騒音区域は「縮小しない」事が当たり前で、むしろ「拡大すべき」なのです。
@エアドゥ機が車輪格納扉閉まらず引き返す
今日午前8時5分頃、新千歳発羽田行きのエアドゥ12便・B-767型機が離陸直後に右主脚の格納扉が閉まらず、新千歳空港に引き返し30分後に無事着陸しました。
@神戸空港島分譲価格を3割引き下げ
神戸市は昨日、全く売れていない空港島の民間用分譲地の一部の価格をレンタカー事業者用に従来の価格よりも約30%引き下げた1平方メートル当たり18万9千円にする事を明らかにしました。
@JAXAが約170人の航空グループを新設
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は昨日、民間旅客機や極超音速機の技術研究を加速させるために約170人の研究者による航空プログラムグループを新設したと発表しました。
*10月3日
@「予測コンターは10月初旬に」と成田空港会社常務
成田国際空港株式会社の上子常務は先週の記者会見で北伸後の騒音予測コンターについて、「10月の初旬に地元に対して説明する事になる。」と述べました。
@アラスカ航空がMD80型シリーズを全機点検へ
アラスカ航空は29日、所有しているMD80型シリーズ全26機の尾翼水平安定板を動かすジャックスクリューを点検する事を明らかにしました。これは、1月10日に続き9月20日にもジャックスクリューの潤滑油(グリース)がなくなる故障があったためとの事です。
@カンタス航空がB-787・B-777型機発注で交渉大詰め
カンタス航空の関係者は同社とボーイング社の間でB-787-8・9型機とB-777-200LR型機の発注についての交渉が大詰めを迎えている、との認識を明らかにしました。B-787型機は合わせて50機の発注になるとの事です。
*10月2日
@バリ島テロでキャンセルする人も・成田空港
1日夜にインドネシアのバリ島で起こった連続爆破テロで、今日の成田空港ではバリ島行きをキャンセルする人も見かけられました。HISでは急遽バリ島ツアーを取りやめて、成田空港に専用デスクを設け、ツアー参加者に個人の責任でバリ島に行くか全額返還のキャンセルをするか選択してもらう措置をとりました。家族旅行で出発を予定し、成田空港で急遽家族会議を開いてキャンセルする家族もあったとの事です。このテロで、バリ島観光はまた大きな打撃を受けるものと見られています。
@ボーイング社のストライキは終息
ボーイング社の機械工組合は29日、組合と会社との合意について投票を行い、80%以上の賛成で合意を承認しました。これにより、先月初めから行われていたストライキは終息し、組合員は職場に復帰を始めましたが、旅客機組み立て工程が正常に戻るには1週間程度かかるものと見られています。
*10月1日
@9月のアクセス数は19279回でした。ご愛読感謝いたします。
@トナカイ死亡は戦闘機の轟音が原因と賠償金
デンマーク空軍は29日、「今年2月にF16戦闘機の低空飛行による騒音でトナカイが心臓発作で死亡した」と訴えていた男性に1175クローネ(約57万円)の賠償金を支払った事を明らかにしました。飛行記録と死亡したトナカイを診断した獣医師の所見から確認した、との事です。この男性は毎年トナカイ2頭に引かせたソリに乗りクリスマスプレゼントを子供たちに配っていたとの事で、「これで、替わりのトナカイが買え、今年も子供たちにプレゼントを渡す事が出来る。」と喜んでいたそうです。
【コメント】私も経験がありますが、普段静かな所に突然襲ってくる航空機の大きな騒音は心臓に悪いです。心拍数が跳ね上がり、しばらく治まりません。ところが、このように回数が少ないと、どんなに大きな音でも1年の騒音を平均してしまう現在の騒音評価値のWECPNLではほとんど全く影響がない事になります。
@関空で2本目の滑走路の起工式・着陸料は世界一に
今日、関西国際空港の2本目の滑走路の起工式が行われました。全長4000mで2007年に供用開始の予定です。また、今日から成田空港の着陸料が引き下げられ、関西国際空港の着陸料が世界一になりました。この滑走路の建設が1兆2000億円を超える有利子負債を抱える関西国際空港会社の経営に重くのしかかる事になります。
@日航が年明け早々にも国内線運賃を値上げに
日本航空の社長は昨日の記者会見で来年早々にも国内線の普通運賃を値上げする意向を明らかにしました。「自助努力にも限界がある。」としています。また、7月に値上げした国際線普通運賃についても再度の値上げを検討しているとの事です。
@御巣鷹山事故機の残骸を保存・ただし公開はなし
日本航空の社長は昨日の記者会見で群馬県御巣鷹山に墜落した日本航空123便の機体残骸について、従来の破棄する方針を撤回し、社内教育用として保存する事を明らかにしました。遺族などで作る「8・12連絡会」は資料館を建設し公開保存するよう求めていましたが、公開はしないとの事です。