2006年10月の出来事
*10月31日
@成田空港の9月輸出額が過去最高に
東京税関がまとめた成田空港の9月貿易概況によりますと、輸出額が前年同月比14.8%増となり、単月としての過去最高を記録しました。輸入額も同12.8%増となり、9月分としては過去最高となりました。それぞれ、11ヶ月・15ヶ月連続のプラスとなりました。品目では輸出が冷暖房機器がほぼ倍増に、電算機器が29%増になり、輸入では白金族金属がほぼ倍増し、IC関係が20%増となりました。なお、成田国際空港株式会社が発表した9月運用実績によりますと貨物量は輸出で前年同月比で4%増、輸入は同1%増になり、給油量は同3%減となっています。
@初めての機体除雪訓練が行われる
昨日、成田空港としては初めての機体除雪訓練が行われました。A滑走路の南側整備地区で5台の機体除雪装置を使ったものです。1月の大雪で大混乱した教訓から、機体の除雪を行った後、再び機体に雪が積もる前に離陸させるためにこの場所が選ばれました。訓練では使われた融雪剤の回収訓練も行われたとの事です。1月の大雪の後、取香川に融雪剤が流れ込み汚濁した事がありました。新千歳空港では1年に使われる融雪剤が約1100トンにもなるとの事です。
@全日空が米国での共同運航を拡大
全日空は29日から就航した成田ーシカゴ線に合わせて、シカゴから全米各地への利便性を高めるためにユナイティド航空グループとの共同運航を拡大します。11月1日からは現在1日28便を58空港・142便に、12月1日からは更に6空港・22便を追加します。
@ギャラクシー・エアラインズが就航
佐川急便系の貨物専用航空会社「ギャラクシー・エアラインズ」が今日から運航を開始しました。羽田ー北九州・羽田ー那覇線をそれぞれ週6往復運航します。主に深夜便となります。来年春には羽田ー新千歳線も運航する予定ですが、新千歳空港には「深夜便は6便まで」と言う地元との約束があり、他の航空会社と調整しないと実現できないようです。
@スターフライヤーの9月期中間決算が約11億円の赤字に
新規航空会社のスターフライヤーは昨日、9月期中間単独業績を発表しましたが、それによりますと経常損益は10億7600万円の赤字になりました。深夜・早朝便が低迷し、原油高が響きました。平均搭乗率も56.3%で採算ラインの60%を割り込みました。羽田発の搭乗率が悪く、まだまだ周知が必要としています。
*10月30日
@「22万回後について検討して欲しい」と上子常務
成田国際空港株式会社の上子常務は先週の記者会見で「今回の冬季ダイヤで発着回数20万回の枠をほぼ使い切る。早く22万回枠にしたい。また、国土交通省航空分科会での空域による容量拡大議論を見守るとともに、22万回後の対応についても訴えたい。」と言う趣旨の発言をしたようです。
【コメント】22万回への増加は暫定平行滑走路の2500m化完成時とセットの話だったと思います。まさか、その前に「22万回にしたい。」と言う事ではないでしょうね。また、「22万回後」と言うのはどういう意味でしょうか。「空港の運用時間を延ばして」と言う事なのでしょうか。
@成田空港の乗継ぎ客が増加・特に中国や台湾
このところ、成田空港の乗継ぎ客が増えているとの事です。特に北米路線から中国・香港・台湾に向かう人が成田空港を乗継ぎに使っているとの事です。この方面には航空機の航続距離が長くなり、直行便も増えているのですが、旅客の伸びの方がこれを上回って増えているようです。直行便は便利ですが、料金も高いのかな?
@全日空が自社養成操縦士を50人採用へ
全日空は2008年度の新卒者を対象として自社養成パイロット約50名を採用する予定との事です。団塊世代の大量退職に備えた措置と思われます。
@日本エアコミューター機がパンク
詳しい事が分からないのですが、26日に出雲空港で日本エアコミューター機が着陸した際にタイヤがパンクして滑走路上で立ち往生し、滑走路が閉鎖されました。
@ナイジェリアで旅客機が墜落し98人死亡の模様
29日午後1時頃、ナイジェリアのADC航空国内線53便・B-737-2B7型機が首都アブジャから北西部のソコトに向かって離陸した直後に墜落しました。乗員・乗客104人の内,6人が生存して救出されたとの事で、98人が死亡したとされています。事故当時、空港付近は激しい暴風雨だったとの事です。
@カンタス航空がA380型機を8機追加で発注
オーストラリアのカンタス航空のCEOは29日、エアバス社とのA380型機引き渡し遅延をめぐる交渉で、A380型機8機を追加で発注する事を含めた包括的な合意に達しと事を明らかにしました。同社は6年前にA380型機を12機発注・12機オプションとしています。
@CITエアロスペースがB-787型機を5機発注
ボーイング社はCITエアロスペース社からB-787型機5機の発注を受けた事を明らかにしました。引き渡しは2012年からになります。
*10月29日
@修学旅行生のクラッカーで2時間半遅れる
今月21日、関西国際空港で修学旅行中の北海道の高校の生徒が手荷物の中にクラッカーを入れていたために2時間半も出発が遅れる騒ぎがありました。駐機場を離れて誘導路を移動中にアナウンスで「爆発物の持ち込みは出来ない。」と聞いた女生徒が客室乗務員に「クラッカーが入っている。」と申告したため、同機は駐機場に戻りました。再度、駐機場を出発した所、機内預けの荷物にも入っている事が分かり、再び戻って、乗客全員を降ろして高校生の荷物全てを点検したため、出発が2時間半遅れたとの事です。航空法では機内に爆発物を許可なく持ち込む事は禁止されています。
@バードストライクで日航便が欠航・神戸空港
26日午後、新千歳発神戸行きの日本航空機・B-777-300型機が着陸直後に右エンジンに大型の鳥が飛び込んだ跡が見つかりました。このため、那覇に向かう予定だった同機は点検のために欠航となりました。神戸空港では開港後にバードストライクが約50回も起こっており、離着陸1万回当たりで大阪空港の約10倍、関西国際空港の約24倍も起こっているそうです。空港周辺で売れ残っている造成地が鳥たちの楽園となって、鳥が集まっているのが原因との事です。
*10月28日
@横田空域一部返還が正式合意・08年9月実施予定
22日の出来事で書きましたが、米軍横田空域の一部返還が昨日正式に合意しました。実施は管制官の訓練などがあるために、2008年9月の実施を目指すとの事です。
@ユナイティド航空機が無線機故障で交信出来ず
25日午後4時25分頃、米国から関西国際空港に向かっていたユナイティド航空旅客機が大阪湾上空で着陸態勢に入って、高度3100mの所で2台の無線機がともに故障してしまいました。管制官の声は聞こえますが、こちらからの送信は出来ない状況だったとの事です。このため、同機は無線機故障を知らせる緊急信号「7600」を発信し、管制レーダー上に無線機が故障した事を知らせ、その後、緊急事態を知らせる「7700」を発信して緊急着陸を要請しました。緊急着陸の許可が出た後、主翼を振って「了解」を管制官に知らせて、無事着陸しました。
@ヴァージン航空がA380型機の引き渡しを4年間繰り延べ
ヴァージン・アトランティック航空はA380型機の引き渡しを2013年まで4年間繰り延べる事を明らかにしました。その間、B-747-400型機のリース契約を延長する事で対処するとの事です。
@A380型機の総重量が5.5トン増える
A380型機の最大発注元であるエミレーツ航空の社長は訪問中のロンドンで27日、A380型機は引き渡し遅延に加えて総重量が設計値よりも5.5トン増加する事を明らかにし、「キャンセルも多くある選択肢の一つだ。」と述べました。同社はA380型機の組み立て工場などに生産状況を監視する視察団を送り込んでいます。
*10月27日
@成田クリーンパークは埋立て処分か?
今日の毎日新聞によりますと、暫定平行滑走路再北伸計画の北端にある成田市の最終ゴミ処分場「成田クリーンパーク」の移転問題で、成田市が外部のコンサルタント会社に委託して調べていた周辺の水質検査の結果、対策が必要とされる数値の半分以下の数値である事が分かったそうです。これにより、処分されたゴミを掘り起こして別の場所に埋設するのではなく、そのまま、上に土などを被せて埋立てて埋藏する可能性が強くなったようです。成田市は12月15日に調査結果の公表と処理方法を明らかにする予定との事です。
@成田空港の冬季スケジュール発表・国際線は週47便増に
成田空港は昨日、今冬季スケジュールを発表しました。それによりますと、国際線旅客便は週47便増となり、全体では同80便増になります。これは、国内線枠を国際線に振り向けた結果です。これにより、暫定平行滑走路の発着回数は1日14回増える事になります。詳しくは成田国際空港株式会社のページに出ています。
@成田空港の上半期旅客は2%増に
成田国際空港株式会社は昨日、今年上半期(4〜9月)の運用実績を明らかにしましたが、旅客は前年同期比で2%増の1613万9637人になりました。日本人旅客は同2%増、外国人旅客は同3%増、通過旅客は同1%減でした。また、9月の運用実績によりますと、国際線旅客は前年同月比1%減になり、日本人旅客は同2%減、外国人旅客は同2%増、通過旅客は同2%増になりました。
@燃油サーチャージャーの引下げ相次ぐ
原油の価格が下落して落ち着いてきた事から、世界の航空会社で燃油サーチャージャー引下げの動きが相次いでいます。台湾のエバー航空は11月16日発券分から日本路線の燃油サーチャージャーを35米ドルに、韓国のアシアナ航空は12月1日発券分から日本路線の燃油サーチャージャーを200〜300円引き下げます。この他、大韓航空とフィリピン航空も引下げを明らかにしています。
@中国がA320型機を150機発注・A350XWB型機も
エアバス社CEOは訪問中の北京で26日、中国が新たに150機のA320型機を発注し、天津にA320型機ファミリーの組み立て工場を建設する事、A350XWB型機20機を発注する仮契約を結ぶ事、で合意した事を明らかにしました。中国は昨年もA320型機を150機発注しています。
@日仏SST共同研究のワークショップ開催
日本航空宇宙工業会とフランス航空宇宙工業会が昨年結んだ(2005年5月18日の出来事参照)超音速旅客機開発研究の第1回ワークショップが24日・25日に都内で開かれました。第2回ワークショップは来年秋にパリで行われます。
*10月26日
@貨物地区の交通ルール厳格化で混雑も解消
今日の毎日新聞によりますと、今年8月に成田空港貨物地区でフォークリフトに引かれた人が死亡した事を受けて、今月から貨物地区の交通ルールを厳格化したところ、安全性の向上と混雑が緩和されたとの事です。ルールはフォークリフトの制限速度を会社ごとに定めて、アクセルを改造し、時速8Kmになると警報が鳴るようにしました。さらに、携帯をかけながらの運転などの違反に対して反則点を設け、5点に達した時には1ヶ月の構内運転禁止などの処分を課します。ただし、今月は周知期間として1日の運転禁止と講習受講などとなっていますが、1日〜16日までで14人が5点に達したとの事です。
@雄飛航空が29日から前橋ー成田空港間に直行ヘリ路線
成田空港へのヘリコプターによる直行便を運航している雄飛航空は29日から新しい路線として群馬県前橋市から成田空港への直行便を開設します。所要時間は40分で、運賃は片道12歳以上が7万5000円、12歳未満は3万7500円となります。ただし、11月はキャンペーン価格として12歳以上を5万円とします。予約が入り次第の運航になります。
@周防大島町で住民の6割が移転反対署名
山口県の米軍岩国基地への艦載機移転に反対する周防大島町の住民で作る「大島の静かな空を守る会」は昨日、移転反対の署名が町の人口の6割を超えた事を明らかにして、町長と町議会議長に「移転容認」の撤回をするように申し入れました。しかし、町長は「閣議決定がされた以上、認めざるを得ない。」と答えるにとどまりました。
@関空冬季の国際線が過去最高に
関西国際空港は昨日、2006年冬季の国際線旅客定期便が週566便と過去最高になる事を明らかにしました。貨物便も含めるとピーク時で733便と前年同期に比べ57便増になります。このところ、北米路線の撤退や減便が続いていますが、日中航空交渉の妥結により中国路線が大幅に伸び、最高を記録しました。なお、北米路線の減便は航空各社が効率の良い成田空港にシフトしているためのようです。
@B-787型機開発費の増加傾向続く
ボーイング社は開発中のB-787型機の機体に問題が発見された事を明らかにしましたが、「これにより、開発が遅れる事はない。」としています。しかし、市場では今年度の開発費が約1億ドル増加し、来年度も約2億ドル増加すると見られ、警戒感が広がって株価は下落しています。
*10月25日
@大雪時の着陸を制限へ・成田空港
成田国際空港株式会社は昨日までに、大雪で駐機場が満杯になった場合、旅客便を他の空港に着陸してもらう着陸制限を今冬からとる事を決めました。今年1月の大雪では次々に着陸する航空機で誘導路まで航空機があふれ、中には6時間も乗客を降ろす事が出来ない航空機があるほどでした。通常、悪天候で着陸するかどうかは機長と航空会社の判断に任され、滑走路が閉鎖されていないのに着陸を制限するのは異例との事ですが、「混乱を避けるための措置」との事です。
@ドイツ大統領が航空管制の民営化法案に署名拒否
ドイツ大統領は24日、4月に連邦議会が可決した航空管制を民営化する法案への署名を「憲法違反」として拒否しました。この背景には2002年7月にドイツ上空で起こったロシア・パシキリアン航空機とDHL機との空中衝突事故について、裁判所が7月に「自国領空の管制を他国(スイス)の会社に委託していたが、国家として領空の安全を維持する義務を委託できるものではない。よって、委託していた会社に責任はない。」とし、ドイツ連邦政府の賠償責任を認めた判決を出した事があるようです。
*10月24日
@なぜか育たぬ防音林・暫定平行滑走路北東部分
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平行滑走路再北伸のための「環境取りまとめ」の説明を聞きに成田国際空港株式会社に行った時に、「防音林の一部が樹木の育ちが悪く、何とかして欲しい。」と言う住民からの要求があった、と聞きました。16日に見てきましたが、上の写真のようにその差は歴然としていました。この場所は暫定平行滑走路の北端に近い東側になります。約800m延長された部分に新たに防音堤と防音林を設けた部分です。写真左が新しい部分で、右が従来からの防音堤と防音林です。成田国際空港株式会社としては何故樹木の生長が悪いのか分からず、とりあえず、樹木の種類を変えて見るとの事でした。左の写真は樹木を植え替えた後か、植え替える前かは分かりませんが、樹木を植えて5年以上になるにしては、確かに育ちが悪いようです。
@ユナイティド航空が28日から成田ーワシントンDC直行便
ユナイティド航空は28日から成田ーワシントンD.C間に直行便を運航するそうです。
*10月23日
@「守る会の歩み」にほぼ1年間の活動を追加しました。
@ホンダジェットが初日に約100機受注
ホンダは「ホンダジェット」の予約を18日から開始しましたが、初日だけで約100機を受注したとの事です。「ホンダジェット」は超小型ビジネスジェット機としてはもっとも価格が高く、低価格で知られる「エクリプス500」の約2.4倍になります。しかし、競合機に比べて燃費が約3割よい事、巡航速度がB-737型機に近い高速である事、主翼の上にエンジンを立ち上げた事による低騒音化、排ガスが少なくクリーンである事などが人気を呼んでいます。ただ、航続距離が競合機よりもやや短い事が惜しまれているとの事です。
@EADS社が来年に本社正社員を約1割削減
エアバス社の親会社であるEADS社の広報は20日、来年にミユンヘンとパリの本社正社員666人の約1割を削減する事を明らかにしました。ほぼ半々を削減するとの事です。また、管理職の昇級凍結も行うとの事です。
*10月22日
@横田空域の一部返還で今週合意の見込み
日米は米軍横田基地の空域の一部を日本側に返還する事で今週予定されている民間航空分科委員会で合意する見通しになりました。今回の返還は空域の南側で、東端の制限高度を3700mから2400mに引き下げ、西に向かって制限高度上限の5500mまで、階段状に返還すると言うものです。これにより、羽田空港から関西方面に向かう場合約3分の短縮になり、逆に関西方面から羽田空港に向かう場合は約9分の短縮になるとの事です。成田空港発着の場合も急激な上昇などが少なくなり、燃費の改善になるとの事です。
*10月21日
@国土が今後の拠点空港の在り方について懇談会設置
国土交通省は昨日、「今後の拠点空港のあり方に関する懇談会」を設置すると発表しました。ここでは、成田空港完全民営化に対して外資規制をどうするかや関西国際空港や中部国際空港も含めて将来のアジアの国際空港との競争激化をにらんで、空港能力の増加なども議論するとしています。委員は8人の有識者で構成し、24日に初会合を開いて来年3月をメドに提言をまとめたいとしています。
@「への字」誘導路部分の耕作者の一人に明け渡し求めて提訴
成田国際空港株式会社は昨日、暫定平行滑走路の「への字」誘導路の原因となっている畑の耕作者の一人に畑を明け渡すように求める訴訟を千葉地裁に起こしました。会社側は「土地の貸借契約はなく、耕作者が無断で占有している。」としています。この男性は、堂本知事が小作権解除を認めた耕作者とは別人になります。
@第1ターミナルのアートギャラリーで「航空機写真展」
第1ターミナル5階のアートギャラリーで19日から航空科学博物館のアートコレクションの中から選んだ成田空港に飛来した航空機の写真展「旅の空からーNarita View from Finderー」が開かれています。会期は来月7日までとの事です。
@静岡空港予定地の畑に明け渡し裁定書
静岡空港の建設予定地内で売却を拒否している畑の地主3世帯4人に対して県収用委員会は昨日、県側の主張をほぼ認めて、補償額などを示す裁定書を送付したと発表しました。収用委員会審理は5月から6回開かれました。裁定書では畑の明け渡し期限を12月19日としています。その後は県が強制収用できる事になります。地主側は行政訴訟も考慮しているとの事です。
@新石垣空港建設の起工式行われる
新石垣空港の起工式が昨日現地で行われました。2012年の供用開始を目指しますが、地主会の一部が起工式参加を拒否したり、珊瑚やコウモリの環境を守るために反対する人がいたりで、前途多難です。
@B-747型機の新型機定員を467人に
ボーイング社はA380型機に対抗して開発するとしているB-747型機の新型「8インターコンチネンタル」の定員を従来の450人から467人にすると発表しました。旅客型の発注はまだありませんが、貨物型の発注は始まっています。
*10月20日
@ビーマン航空が11月から成田ーバンコク線を運休
ビーマン・バングラディシュ航空は11月から成田ーバンコク線を来年4月まで運休とする事を明らかにしました。業務改善によるルート見直しの一環との事です。同社日本支社は「来年4月以降は再開する予定だが、他の路線も減便しており、明言できない。また、3月以前の再開もあり得る。」としています。
@日本とインドの航空協議が継続協議に
17・18日にニューデーリーで開かれた日本とインドの航空当局協議は13年ぶりの協議と言う事もあり、お互いの意見を述べ合う事で継続協議になりました。日本側は成田ームンバイ線への乗り入れを希望し、インド側は成田空港への乗り入れを希望しました。
@羽田再拡張でモノレールと京浜急行が新駅
羽田空港再拡張に向けての動きが始まりました。東京モノレールと京浜急行電鉄は新設される国際線ターミナルに新駅を新設する事になりました。また、京浜急行は本線と空港線の計6Kmで立体化工事を進め、2014年に完成させるとの事です。
@シンガポール航空機がシドニーでボルトを落とす
シンガポール航空は19日、オーストラリアのシドニーからシンガポールに向けて離陸した220便・B-747-400型機が前縁フラップから長さ15cmのボルトを落としたと発表しました。ボルトは民家の屋根に落下し大きな音を出しましたが、幸い人には当たりませんでした。同社はこの機体の運航を中止し、ボーイング社と共に原因の究明をはじめました。
@レガシー機のトランスポンダーに不具合の可能性
先月29日に空中衝突で墜落したブラジルのゴル航空機事故で相手のエンブラエル社製のレガシー機のトランスポンダーに不具合があった可能性が浮上しているそうです。(今月5日の出来事を参照)このトランスポンダーはアメリカのハネウエル社製で同型のトランスポンダーは2004年にスイスで機体の識別が一時レーダーから消え、間もなく戻る不具合があったとの事です。ブラジル航空当局は事故の直前にレガシー機の識別がレーダーから消え、事故後、識別が復活した事を確認しているそうです。
@エアバス社がA380型機の損益分岐を420機に引き上げ
エアバス社は19日、引き渡し遅延などでA380型機の損益分岐を従来の270機から420機に引き上げた事を明らかにしました。最終的には751機の発注を目指す、としています。
@カンタス航空がA380型機のキャンセルを否定
オーストラリア・カンタス航空は19日、引き渡し遅延が生じているA380型機をキャンセルする意向がない事を明らかにしました。なお、遅延により2006年度の違約金として1億400万オーストラリアドルをエアバス社から受け取る見込みとの事です。
*10月19日
@日航が成田ー上海線を1日4便に増便へ
日本航空は冬季ダイヤで成田ー上海線を現在の週21便から同28便に増便する事を明らかにしました。1日4便体制になります。機材はB-747-400型機などを使うとの事です。
@岩国市で航空機騒音苦情が前年の2.6倍に
米軍岩国基地を抱える岩国市が明らかにした所によりますと、岩国市民からの航空機騒音に対する苦情が4〜9月の半年で435件にのぼり、昨年同期の168件に比べて約2.6倍になりました。合併により旧由宇町が加わった事を差し引いても大幅な増加になるとの事です。市の測定では航空機騒音は昨年とほとんど変化ないそうで、原因としては岩国基地への米軍艦載機の移転問題で市民の関心が高まった事にあるのではないか、としています。
@千葉県漁連が補償交渉開始に同意
千葉県漁連は昨日、羽田空港再拡張に伴う埋め立て工事に対する漁業補償の交渉を24の漁協が開始する事に合意しました。漁連は国土交通省が「被害はたいした事がない。」として、補償交渉に入る前に東京都と千葉県に対して埋め立て許可申請を出した事に「ルール違反だ。」と反発していました。国側が謝罪し、新たな干潟の造成や赤潮対策などを示した事から交渉に合意したものです。しかし、「24漁協のすべてが補償交渉で妥結しない限り、着工は認めない。」としています。2009年度の完成には11月中の補償交渉妥結が必要で、時間が限られている事から2009年度末の完成が危ぶまれる事態になっています。
@日航が東急株のすべてを売却・通年黒字化を目指す
日本航空が保有している東京急行電鉄株の全て200万株を売却した事が明らかになりました。11月8日に発表予定の中間決算に売却益を計上し、2007年3月決算で黒字化を達成する狙いがあるものと見られます。日本航空と東京急行電鉄はお互いの株式を保有していますが、日本航空側は「業績が回復した段階で買い戻す。」と伝えているそうです。
*10月18日
@耕作解除で農相に不服審査申請
暫定平行滑走路の誘導路が「くの字」になっている畑の耕作賃貸借契約解除を成田国際空港株式会社が請求し、千葉県知事が認めた事に対して、畑を耕作している男性が昨日、農林水産大臣に対して処分の取り消しを求める、行政不服審査法に基づく審査請求を行いました。賃貸借契約の解除は民法の規定で1年後には解約が成立する事になりますが、この男性と反対同盟北原派は法廷闘争をする意向のようです。
@オオタカの営巣で無線施設の場所を変更
成田国際空港株式会社が平行滑走路の再北伸に伴い、無線施設の建設予定地としていた、平行滑走路南端から約1Kmの森林に絶滅危惧種のオオタカが巣を作っている事が分かりました。このため、会社はこの無線施設を平行滑走路北端約1Kmの成田市内に変更して建設する事になったとの事です。
@日航の「子供の航空教室わくわく体験スクール」開催
昨日,日本航空主催の「子供の航空教室わくわく体験教室」が成田空港内の日本航空整備施設で開かれ、芝山町の小学生など約180人が参加しました。整備中の航空機やエンジンなどを見学し、フライトシュミレーターで操縦を体験したりしました。
@「ホンダジェット」の受注を開始・1機4億3000万円
ホンダは18日、アメリカで開発した小型ジェット機「ホンダジェット」の受注をはじめたと発表しました。価格は7人乗りの標準仕様で365万ドル(約4億3000万円)になります。2010年から年間70機規模で生産を始めるとの事です。
@ボー社の機内インターネットサービスをパナソニックが買収?
大韓航空の貨物事業部門の社長は16日、ボーイング社が年末にサービスを中止する機内インターネット接続サービス「コネクション・バイ・ボーイング」をパナソニックが買収する意向があると語りました。ただし、「利用機数が500機を超えるなら」との条件があるそうです。しかし、大韓航空の、しかも、貨物部門の人が何で明らかにしたのかな?
*10月17日
@「久住地区地域振興検討委員会」が発足
昨日、「成田市久住地域振興検討委員会」が発足しました。同委員会は暫定平行滑走路再北伸に伴う地域振興策を具体化するものです。委員には久住地域住民や千葉県・成田市・成田国際空港株式会社の12人で構成され,委員長には成田市助役が選ばれました。国土交通省もオブザーバーとして参加します。2003年に久住地域振興協議会がまとめた「土地利用基本計画」を基に、2007年度の事業開始を目指して、来年1月に中間とりまとめを出したいとしています。
@全日空機の雫石事故の残骸を新たに発見
35年前の1971年1月に起こった全日空機と自衛隊機の空中衝突事故の残骸が8月に現場付近で見つかってた事が分かりました。地元の人から「まだ、部品がある。」と聞いた全日空社員が見つけたものです。窓や座席の一部など約10点が発見されました。全日空では来年2月に開設する予定の教育施設に、すでに見つかっていた部品などと一緒に展示する事にしています。
@トラブルが2件
詳しい事が分からないのですが、13日に全日空の貨物機で扉が閉まっていないとの警告が出て、引き返していたようです。また、15日には日本エアコミューター航空機が着陸後前脚が動作不能になり、滑走路に立ち往生したようです。
@日本航空本社ビルのガラスが割られる
昨日午後0時40分頃、品川区東品川にある日本航空本社が入居している「JALビル」でドーンと言う大きな音がしました。警備員が点検した所、1回の強化ガラスにクモの巣状のヒビが入っていました。同様の事件は同ビルで過去2件起きていて金属球が発見された事もあり、今回もパチンコ球などを打ち込まれて破損したものと見られています。
@原油下落で燃油サーチャージャーを引下げ
原油価格が下落している事を受けてルフトハンザ航空は16日の発券分から燃油サーチャージャーを長距離路線で62ユーロから52ユーロに値下げしました。また、シンガポール航空も14日発券分から1区間2〜6米ドル引き下げました。ただし、これらは日本路線には適用されないようです。日本航空の航空会社はまだ引き下げていません。
*10月16日
@中国の航空機で勝手に座席移動すると罰金
このほど、中国で「民用航空飛行標準管理条例」が発表されました。それによりますと、乗客が乗務員の了解なしに勝手に座席を移動すると500〜10000元の罰金を課せられるようになりました。中国の航空会社の航空機に乗る場合は注意して下さい。「空いているから」と勝手に寝ていたりすると罰せられる事になります。
@ヘリオス航空機事故原因は2つの人為的なミス
昨年8月に起こったギリシャのヘリオス航空機墜落事故(昨年8月15日の出来事を参照)についてギリシャの事故調査委員会は10日、原因についての調査結果を公表しました。それによりますと、前夜に予定外で行われた点検の際に、整備士が与圧装置を手動から自動に戻すのを忘れ、飛行中に鳴った「手動になっている」との警報を,パイロットが他の警報と間違えて、不適切な操作を行った事が原因としています。
*10月15日
@エミレーツ航空がB-777-300ERをリースで導入
エミレーツ航空は14日、18機発注しているA380型機の引き渡し延期に対応するため、ボーイング社のB-777-300ER型機を5〜7機リースで導入する方針を固めた事が明らかにしました。A380型機のキャンセルについては否定し、社長は「6ヶ月にわたる試験飛行では燃料消費も保証性能よりも3%良くなっており、傑出した機体。出来るだけ早く引き渡しを受けたい。」と述べました。
*10月14日
@今日の午後、本会の総会が行われるので、早めの更新になります。
@米軍の低空飛行訓練が2ヶ月半で昨年分に迫る
広島県内で米軍機による低空飛行訓練が一番多い北広島町で合併のために中断していた監視活動が再開されました。再開されてからの2ヶ月半で昨年度に県全体で観測された回数に迫る158件が観測されたとの事です。これによる騒音は会話やテレビの音が全く聞こえないレベルになるそうです。
【コメント】この訓練は朝鮮半島の有事(北朝鮮攻撃)を想定したものと思われますので、今後ますます頻繁になるのではないでしょうか。普段静かな所に轟音が来ると、身体的・精神的なダメージが強くなります。
@国土交通省が百里基地整備に追加予算
国土交通省は昨日、百里基地の今年度分の整備予算を上積みする事を決定しました。社会資本整備事業調整費として13億8600万円を計上します。軍民共用化に向けた事業費になります。茨城県は「2007年度の滑走路本体工事開始に向けて弾みになる。」と歓迎しています。
@米国がイラン向けの航空機エンジン部品輸出を許可
アメリカ国務省は10日、イランが使っているエアバス社製の旅客機エンジンの修理部品の輸出を許可しました。この旅客機にはアメリカ製のエンジンが使われています。アメリカはイランに対する制裁として旅客機修理部品の輸出を禁止しており、今回の措置は異例になります。この制裁により、思うように修理が出来ない事による、墜落事故などがイランでは多発しています。
*10月13日
@マッハ5の極超音速機の研究も・JAXA公開研究会
11日に日本科学未来館で行われた宇宙航空研究開発機構の総合技術本部/航空グループ研究発表会の簡単な報告です。
研究発表の多くは航空に関するものでした。研究結果は色々ありましたが、騒音軽減関係では最近はエンジンそのものから出る音が大分静かになり、機体から出る音が相対的に大きくなっている事です。写真のグラフを見てもらうと分かりますが、特に着陸時におけるjet騒音は相対的にかなり低くなっています。従って、騒音軽減の主力は機体から出る騒音(風切り音?)をいかに少なくするかに重点が移って来ています。研究では翼のスラットやフラップからの騒音をいかに減らすかが発表されていましたが、着陸の際には下げた脚から出る音が大きいような気がするのですが、これについては研究されていないようです。脚は音を減らすよりも、安全に着陸する事が一番大事で、後回しになっているのでしょうか。
面白かったのは今年初めてだと思うのですが、騒音測定ロボットが登場した事でした。これは、エンジンなどから出る音を人が近づくと危ない環境でも場所を変えて測定するためとの事でした。
航空機開発ではマッパ5で飛ぶ極超音速機の開発計画が面白いものでした。まだまだ、夢のようなものでしたが、東京ーロサンゼルス間を約2時間で結ぶと言うものです。しかし、ソニックブームの問題がありますので、陸上は飛べず、名前も「パシフィックエクスプレス」となっていました。太平洋を飛ぶ、と言う意味と思うのですが、北極周りならヨーロッパにも飛べるのではないでしょうか。
@ギャラクシーエアラインズが来春羽田ー新千歳線を運航へ
佐川急便グループの貨物航空会社・ギャラクシーエアラインズは来春にも羽田ー新千歳線に参入する見通しになりました。北海道が受け入れに向けて調整に入りました。これが実現しますと、今月31日に開設する沖縄ー羽田線・北九州ー羽田線と合わせ、沖縄から北海道までの路線が確立し、首都圏から全国どこでも翌日に配達できるようになります。なお、日本航空はギャラクシーエアラインズのスペースを買い取る形で共同運航する事を明らかにしました。
@エアバス社をめぐってドイツ首相とフランス大統領が記者会見
12日、ドイツのメルケル首相とフランスのシラク大統領が合同記者会見を行い、エアバス社問題で同社に対して援助を行う事とリストラに伴う負担について分担してして引き受ける事を明らかにしました。この間、両国は合理化に関して自国の失業が増えるのではないかと対立して来ましたが、これで、一応の合意が得られた事になります。
*10月12日
@芝山町民が知事と会社に公開質問状
成田空港南側の平行滑走路飛行コース直下にある芝山町加茂区中辺田の住民2人が10日、堂本千葉県知事と黒野成田国際空港株式会社社長宛に公開質問状を提出しました。住民は「平行滑走路再北伸に伴い、“地域のつながりを重視する”として成田市荒海地区でA滑走路直下で騒音が増加しない所でも移転補償対象地域に繰り入れているが、平行滑走路完成後は増便により騒音が増加し、現在、分断されている中辺田地域の一部が移転補償対象地域に加えられなかったのは何故か。」として、回答期限を今月末までとしています。公開質問状を「解説と資料のページ」に載せます。
@公開質問状提出の翌日に警察官が調べに来る
上記の公開質問状を提出した住民の所に昨日、千葉県警山武署の警察官が調べに来たそうです。同じ中辺田に、この住民と同姓同名の人がいて、最初はその人の所に行き、「人違い」と言われて、提出した住民の家に来たそうです。提出者は「何の用があって来たのだ。もっと大事な仕事があるだろう。」と抗議したとの事です。
【コメント】20年ほど前まではこのような事は良くありましたが、最近では裏ではともかく、表立ったのは珍しいです。人権侵害にあたるのではないでしょうか。しかし、成田空港関係では警察の暗躍は激しいようで、本会でもかって空港内の労働者と「話し合いを持ちましょう。」と約束をしたところ、すぐに、先方から「上司から呼ばれて、怒られた。今回の事はなかった事にしてくれ。」と連絡が入り、流れた事がありました。この時も、公表した事もないのに不思議でした。今回も、千葉県側から情報が県警に行ったのか、成田国際空港株式会社側から言ったのか分かりませんが、本当に早い対応です。“成田空港の不幸な歴史”はまだまだ続いています。
@談合違約金条項を入れ忘れ2900万円がふいに・空港会社
成田国際空港株式会社(旧空港公団)が発注した電気工事で談合が行われた事が発覚しましたが、会計検査院の調査によりますと、成田国際空港株式会社は国土交通省が契約書の中に談合の際の違約金条項を入れるように指示したにもかかわらず、入れ忘れて約2900万円の違約金が請求できなくなっている事が明らかになりました。成田国際空港株式会社は「民営化の多忙にまぎれて、入れ忘れた。」と言っているとの事です。
@成田国際空港株式会社が耕作地明け渡し申入書送る
成田国際空港株式会社はこのほど、平行滑走路「くの字」誘導路部分の畑を耕作している男性に対して「耕作地明け渡し求め申し入れ書」を送り、早期の明け渡しを求めました。「現在耕作中の作物の収穫時期から1年経過後、賃貸借契約は終了する」としています。
@日本エアコミューター機が引き返す
昨日午後1時20分頃、大阪発出雲行きの日本エアコミューター2347便・サーブ340B型機が離陸直後に客室内灯などの発電機が故障したとの警告灯がつきました。このため、同機は大阪空港に引き返しました。
@羽田ー上海の昼間チャーター便の準備始める
政府は8日の日中首脳会談で合意した羽田ー上海間の昼間チャーター便の運航に向けた準備を始める事になりました。現在行われている羽田ー韓国・金浦間の昼間チャーター便と同じ扱いになるようですが、日本側では現在満杯状態の羽田空港発着枠を空ける事、周辺自治体の了解を得る事、路線距離が長くなる事から羽田ー金浦間の就航条件を変える事などが必要になるようです。一方、中国側も国内線用の虹橋空港を利用する事からこちらも満杯の発着枠を空ける事と入管部門の新設などの問題があるようです。
@「関空二期は最低減に」と会計検査院
会計検査院はこのほど、関西国際空港会社に対して「国から毎年90億円を投入しているにも関わらず、需要の低迷から経営改善が進んでいない。現在進められている二期工事を必要最低限にするべき。」との指摘を行いました。
@ボーイング社がSESに違約金7000万ドルを支払う
ボーイング社はこのほど、機内インターネットサービスの打ち切りに対してWings Of Alaska(SES)に対して違約金約7000万ドルを支払う事になりました。
*10月11日
@JAXAの公開研究会に行きました
独立行政法人宇宙航空研究開発機構の「平成18年度 総合技術研究本部/航空プログラムグループ公開研究発表会」に行き、今帰って来ました。今日のニュースと公開研究会の簡単な報告は明日載せます。
*10月10日
@ルフトハンザ航空が成田ーミユンヘン線をディリー化
ルフトハンザ航空は冬季ダイヤから成田ーミユンヘン線を増便して、毎日の運行にする事を発表しました。
@反対同盟北原派が総決起集会
8日、成田空港近くで反対同盟北原派の総決起集会が開かれました。県警の調べでは参加者は約570人だったとの事です。集会では「北伸計画に反対し、農業と農地を守り、工事を粉砕する」とのスローガンが叫ばれたとの事です。
@「広島県西部住民の会」が騒音体験合宿実施へ
米軍岩国基地への空母艦載機移転に反対する「広島県西部住民の会」は今月23日〜25日に、同基地の飛行コースにある同県大竹市沖の阿多田島で騒音体験合宿を行う事になり、参加者を募集しています。1泊2日(参加費4000円)と2泊3日(同8500円)の2コースがあるそうです。締め切りは18日で、応募は電話;080-6317-1436 で受け付けているそうです。
@エアバス社のCEOが3ヶ月で辞任
A380型機の生産遅延問題で揺れるエアバス社のCEOクリスチャン・ストレフ氏が約3ヶ月で辞任しました。後任には親会社のEADS社の共同CEOであるルイス・ガロワ氏が兼任するとの事です。この辞任の背景にはストレフ氏が遅延の原因となっているA380型機の電気配線工事を現在担当しているドイツのハンブルグ工場からフランスのトゥールーズ工場に移し、代わりにA320型機の生産をハンブルグ工場に移す意向を表明していましたが、これがドイツ政府の反発を招き、EADS社の亀裂を生み、ドイツとフランスの政治問題に発展した事があるようです。この内紛により、立て直しが更に遅れる懸念が生じています。
*10月9日
@横田基地の軍民供用化に賛成が60%・武蔵村山市
米軍横田基地の東側に位置する東京都武蔵村山市の「横田基地軍民共用化推進調査研究委員会」が6月7日から30日にかけて郵送で実施した軍民共用化に関する市民アンケートの結果がこのほどまとまりました。回答した726人(回収率29.0%)のうち、「賛成」「どちらかと言えば賛成」をあわせて60.6%になり、「反対」「どちらかと言えば反対」あわせた25.6%を大きく上回りました。賛成の理由としては「モノレールの早期導入」「産業の活性化」「幹線道路の整備」が多く、反対の理由では「騒音がひどくなる」「経済効果は見込めない」「米軍の使用が続く事になる」などがありました。なお、武蔵村山市は滑走路の延長線上ではなく真横に位置します。
@日航が本社部門80人を現場に配置へ
日本航空は10日付で本社間接部門の社員約80人を現場に移動させる事を明らかにしました。第一線の現場に厚く配置して、顧客ニーズの把握やサービスの向上につなげ、今後の営業戦略にもつなげたいとしています。
*10月8日
@14日に「安全を目指せ航空新技術の挑戦」が放映
今週土曜日の14日にNHK教育のサイエンスZEROで「安全を目指せ航空新技術の挑戦」が放映される予定です。詳しくはここで。
@日航機が計器誤作動で引き返す
今日午前8時5分頃、出雲発羽田行きの日本航空1662便・MD90型機が離陸直後に前輪が格納されていないとの警告が出ました。このため、同機は約20分後に出雲空港に引き返しました。前輪は格納されており、計器の誤作動でしたが、点検のために同便は欠航となりました。
@タイ新空港で手荷物6700個が置き去り
開港したばかりのタイのスワンナブーム空港で7日、旅客手荷物の自動仕分けシステムが故障して国際・国内の約20便の手荷物約6700個が空港に置き去りにされてしまうトラブルがありました。なお、このシステムは日本の川崎重工が納入したものです。
@ゴル航空機が滑走路を逸脱・負傷者はなし
ブラジルのサンパウロの国内線空港で6日、ゴル航空機が滑走路を逸脱する事故がありました。負傷者はなかったとの事ですが、詳しい事は分かりません。
@A380型機引き渡し延期で違約金2200万ドル
インドのキングフィシャー航空の会長はエコノミックタイムス紙とのインタビューで、5機発注しているA380型機の引き渡し遅延問題で、エアバス社が違約金約10億ルピー(約2200万米ドル)を支払う事を明らかにしました。
*10月7日
@成田空港で目的地変更が過去最高・1500人が夜明かし
成田空港では昨日通過した低気圧の影響による強風と雨で過去最高の82便が目的地を変更しました。ニューヨーク発の日本航空5便は成田空港に着陸しようと上空で待機飛行をしましたが、燃料が足りなくなり羽田空港に緊急着陸を行いました。結局、午後5時頃つく予定が成田空港に到着したのは午後11時過ぎになりました。また、成田に向かうのを諦めて出発地に引き返した便もありました。このため、成田国際空港株式会社は運用時間を今日午前2時まで3時間延長しました。しかし、到着が遅れて、出発できない便が続出し、結局、約1570人が空港のロビーなどで夜明かしをしました。
@ロールスロイス社がA380型機用エンジンの生産を中断
ロールスロイス社は6日、A380型機用のエンジンであるトレント900型の生産を12ヶ月中断すると発表しました。エアバス社と今後の需要見通しについて交渉するとしています。
@EUと米が乗客個人情報提供で新協定
EUとアメリカ政府は6日、2004年5月に調印したアメリカに乗り入れる航空機の34項目にわたる乗客個人情報の提供について、現在はアメリカがEU域内の航空会社のコンピューターから自動的に引き出しているものを、引き出す毎に航空会社に申請するとするなどの修正を加えた新協定を締結する事で合意しました。この新協定は当面来年7月まで有効になります。現在の協定については5月に欧州司法裁判所で欧州プライバシー法に反すると見直しを命じられていました。
*10月6日
@エアーニッポンが11月1日から成田ー台北線を増便へ
エアーニッポンは11月1日から成田ー台北線を週2便増便するとの事です。この増便分は台湾のエバー航空との共同運航になるとの事です。これにより、両社の成田ー台北線は1日4便・週28便体制になります。
@スワンナブーム空港周辺周辺民家を買い上げへ
タイのタイ空港会社は開港したスワンナブーム空港周辺で騒音被害に悩む周辺住民の家を買い上げる方向で調査に入りました。買い上げ地域は騒音レベルが90(単位に何を使っているか不明です)に達する23地域を対象とするとの事です。
*10月5日
@全日空のDHC8-402型機が引き返す
今日午前7時50分頃、大阪発佐賀行きの全日空1653便・DHC8-402型機が小豆島の上空を飛行中にプロペラの着氷を防ぐヒーターの異常を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は大阪空港に引き返し8時20分に無事着陸しました。
@昨日、日本航空機が故障で2便が欠航に
日本航空は昨日の名古屋ー高知線の内、午前11時10分名古屋発と折り返し便の午後0時35分高知発の2便・CRJ200型機を欠航としました。3日夜の点検でタイヤ取り付け部分のメッキの損傷が発見され修理したためとの事です。
@昨年のバードストライクが1122件
2005年に航空機と鳥が衝突するバードストライクが国内で1122件起こりました。これは過去5年間では最も多い記録との事です。海上の空港での発生が多いようです。
@日本航空が90席クラスの旅客機を導入か
日本航空はこのほど、カナダのボンバルディア社とブラジルのエンブラエル社に対して70〜90席クラスのジェット機についての提案を提出するように求めるRFPを出しました。「導入するかどうかも含めて検討していく。」としています。
@インドネシアで着陸に失敗し沼地に突っ込む
インドネシア中部のカリマンタン島東部のタラカン空港で3日、マンダラ航空のB-737-200型機が着陸に失敗し滑走路を逸脱して湿地帯に突っ込む事故がありました。乗員・乗客は脱出ししましたがけが人が出たかどうかは分かっていません。事故当時、周辺は森林火災による煙霧に覆われ視界が悪かったとの事です。
@ゴル航空機事故で相手機のトランスポンダーが切られていた可能性
先月29日に起こったブラジル・ゴル航空機事故でブラジル航空当局は4日、接触したレガシ−600型機のトランスポンダーが切られていた可能性が強いと発表しました。トランスポンダーは機体を識別する電波を発信する装置で空中警戒衝突回避装置の一部を構成しています。航空当局では「レガシ−600型機はニューヨークのエクセル社に引き渡され、ニューヨークに向かっていたもので、装置が故障のまま引き渡されたとは考えにくい。」としています。また、接触当時の高度が11300mで,どちらかが飛行計画から逸脱していた可能性を示唆しました。
*10月4日
@千葉県が成田空港圏合併を推進
昨日の千葉県議会の一般質問で成田空港周辺市町の合併について聞かれた地域振興担当部長は「更に市域を拡げ、国際空港都市にふさわしい規模と能力を備えるべき。」として、年内にも市町の組み合わせを示した「構想」を明らかにする事を示唆しました。
@新石垣空港地主会が起工式のボイコットを表明
「新石垣空港整備事業用地地主会」は昨日、要望書に対する県の回答が不十分とする抗議文を支庁に提出しました。要望書では「1)取得される土地の価格の引き上げ(2)代替地の斡旋(3)買い取りを含め残地などの適正な対策」を求めていますが、沖縄県からはきちんとした回答はないとしています。このため、20日に行われる起工式への参加をボイコットする事を明らかにしました。
@大阪の伊丹市議会で「共生都市宣言」求める請願を採択
大阪空港の地元の一つである伊丹市議会は今日、「大阪国際空港との共生都市宣言を求める会」が約2万人の署名とともに提出した「大阪空港との共生都市宣言を求める請願」を採択しました。これを受けて、12月議会に市長が宣言案を提案する見通しです。伊丹市は1973年に騒音問題から「空港撤去都市宣言」をしていますが、国際線が関西国際空港に移るなどで地域経済の地盤沈下に危機感を感じた自治会や商業団体などが中心に署名活動をしていました。
@日本航空の国内線が14ヶ月ぶりに前年を上回る
日本航空は昨日、8月の国内線旅客数が前年同月比で1.8%増となり、14ヶ月ぶりに前年同月を上回った事を発表しました。
@EADS社がA380型機の3度目の遅延を発表
エアバス社の親会社であるEADS社は3日、来年の10月に1号機をシンガポール航空に引き渡し、同年に2機・2008年に13機・2009年に25機・2010年に45機を引き渡すとする引き渡し延期を明らかにしました。これによる損失は2010年までに24億ユーロに達し、この間、20億ユーロの経費削減を行う見通しを明らかにしました。この削減計画の中にはA380型機の生産拠点の見直しも含まれ、生産施設をより低コストで製造できる所への売却も含まれると見られています。この発表を受けて、最大の発注先であるエミレーツ航空のCEOは契約の全面的な見直しを示唆しました。
@トルコ航空機がハイジャック・犯人は投降・全員無事
3日、ギリシャ領空を飛行中だったティラナ発イスタンブール行きのトルコ航空・B-737-200型機が2人のトルコ人男性にハイジャックされました。同機は戦闘機に誘導されてイタリア・ブリンディジ空港に着陸し、犯人は投降して乗員・乗客107人は無事解放されました。犯人は来月に行われるローマ法王のトルコ訪問に反対を表明しました。
@シンガポール航空がB-787型機20機を発注
シンガポール航空は2日、ボーイング社に対してB-787-9型機を確定20機発注した事を明らかにしました。オプションで20機を確保したとの事です。2011〜2013年に引き渡しを受けるとの事です。
*10月3日
@成田空港で洗濯宅配サービス始まる
成田空港でこのほど、海外で使った衣類の汚れ物を洗濯して自宅まで届けてくれる「トラベルせんたく便」サービスが始まりました。成田空港内にある6カ所の「QLライナー」カウンターでランドリーパックをくれるので、それに汚れた洗濯物を詰めて出します。洗濯はランドリーパック毎に行うとの事で、他人の衣類と一緒に洗う事はないそうです。費用は送料・税込み3980円で全国どこでも3日後に配送してくれるとの事です。ランドリーパックには目安としてTシャッツなら50枚入るとの事です。
@8日に入場制限実施
8日の日曜日に反対派の集会があるようで、成田空港では入場制限が実施されるとの事です。出かける方は気をつけましょう。
@川崎重工と三菱重工がA350型機用エンジン開発に参加
川崎重工と三菱重工はエアバス社が開発するA350XWB型機用のエンジンをロールスロイス社と共同開発する事になりました。圧縮機などの中核部品を開発・製造し、開発費の15%を分担する方向で検討しています。
*10月2日
@日本航空が完全統合
昨日、2001年に統合した旧日本航空が旧日本エアシステムを正式に吸収統合しました。それぞれの運航システムや労働条件などが違ったとは言え、5年かかりました。しかし、これにより乗務なども両者が完全に融合し、運航や人員配置などの効率化が見込まれ、統合のメリットが出てくるものと見られます。まずは、安全に対する信頼を回復して乗客離れを食い止める事が必要ですが。
@ハワイで厳しい禁煙法が施行へ
アメリカのハワイ州では11月16日からより厳しい禁煙法が実施される事になりました。喫煙が禁止される場所は「(A)レストラン、バー、ナイトクラブ、(B)ショッピングセンター、(C)空港、公共交通機関(バス・タクシー等)、(D)ホテルのロビーや通路、(E)スポーツ・アリーナ、屋外アリーナ、スタジアム、円形競技場等の座席部分、(F)チャイルド・ケアや介護施設に使用している個人の住居」などとなっており、レストランやホテルの入口では煙が流れ込まないよう6m以内での喫煙が禁止されます。喫煙できる場所はホテルの喫煙場所など、ごく限られた場所になるようです。違反すると約6万円の罰金となる事もあるそうです。気をつけましょう。
*10月1日
@9月のアクセス数は21620回でした。これからもよろしくお願いします。
@「南ウイングの外国人入国審査改善を」・読者の提案
読者の方から次のようなメールをいただきました。具体的な改善策は詳細なものになりますので、「解説と資料のページ」に載せます。新たに国土交通大臣に就任した冬柴大臣も「“YokosoJapan”で外国人入国者年間1000万人が可能。」と話していたようですが、このようなきめ細かな対策をとっていかないと、外国人から嫌われてしまうのではないでしょうか。「構造改革」「小さな政府」も良いですが、必要な所には思い切ってお金もかけないと、かけ声だけで終わりかねません。
岩田様 大変ご無沙汰をしております。以前アメリカのダラスとサンノゼに在住しておりましたAです。 1点、岩田さんに至急助けて頂きたい件があります。 今、元々大変な状況であった外国人向け入国審査が南ウイング開設以降、更に大変な状況になっておりパニック状態になっています。審査官の方に問いただした所、南ウイングが出来ても、入国審査官の数は全く増えていないとのことです(一方で日本人向けはスタンプを押すだけの作業の為、列が多少長くても時間は圧倒的に早い)。 9月25日(月)の午後2時30分、南ウイングの外国人向け入国審査はわずか2名で対応をしていました。責任者の方にクレームしましたが、相手にされませんでした。 私が下記に書いた通り、定年退職した審査官OBを混雑する午後2時以降や午前9時頃まで嘱託で雇う等の手段がとれるはずですが、一向におかまえなしで、改善されていません。 私なりに、下記のような改善案を考えました。岩田さんに何らかのアピールをお願いできないでしょうか。 |
@ゴル航空機の残骸を密林で発見
29日に接触事故で墜落したと見られていたブラジル・ゴル航空機は接触地点に近いマトグロソ州北部ペイショトジアゼベド近郊の密林地帯で発見されました。機体は機首から地面に激突したように見え、残骸の範囲は比較的狭いようです。生存者のいる可能性は非常に低いとの事です。現場は密林で大規模な救助隊を投入できないとの事で、救助は難航しているとの事です。墜落したB-737-800型機は最新鋭機で9月12日にボーイング社からゴル航空に引き渡されたばかりで飛行時間は約200時間しかたっていません。一方、接触した小型機はブラジルのエンブラエル社製のレガシー600型機でこちらも新鋭機だったとの事で、バラ州の空軍基地に緊急着陸し、乗っていたアメリカ人は無事でした。機体は前部と翼を損傷しました。両機とも新鋭機で空中警戒衝突回避装置を備えているとの事で、何故、接触したのか疑問が深まっています。小型機のパイロットは「どこからともなく大型機が突然現れ、すれ違った。」と話しているとの事です。なお、ヤマハ発動機関係では販売店関係者が約20人搭乗していた、との事ですが、日本人は搭乗していなかったようです。