2006年7月の出来事

*7月31日

@成田空港会社の格付けAA-・S&P
 少し古くなりますが、スタンダード・アンド・プアーズは14日に成田空港会社の新しい格付けを発表しました。新しい格付けは「AA- 安定的」となっています。AA-は格付けの中で4番目に高いものとの事で、日本の企業でも数少ない格付けとの事です。格付けの理由は成田国際空港株式会社のページに出ています。

@DHC8-400型機が油圧系統故障で2便欠航
 昨日午後0時40分頃、大阪空港発松山行きの日本エアコミューター2311便・DHC8-400型機の出発前点検で尾翼を動かす油圧系統に異常が見つかり、同便と折り返し便の2便が欠航しました。

@グッチのバッグにこだわり飛行機から降ろされる
 何日に起こったのか分かりませんが、今月、香港発成田行きのキャセイ航空機で客室乗務員が女性の客に対しグッチのバッグを客席の下か、上の荷物入れに置くようにと注意した所、この女性が拒否をしてトラブルになりました。女性は説得を受け付けなかった為に友達4人とともに降ろされて、同機は1時間遅れで出発しました。この女性が降ろされた際、他の乗客は一斉に拍手したそうです。


*7月30日

@成田空港の上半期貨物輸入額が6期連続の増加
 東京税関成田支署のまとめによりますと、成田空港の上半期貿易額で輸入は6期連続、輸出が2期連続のプラスになりました。輸入額は前年同期比で14.7%増の5兆8258億円、輸出は同13.9%増の5兆6309億円となっています。地域別ではEUとアジアが増大しており、アメリカは輸出が2期ぶりの増加、輸入が2期連続の増加になっています。なお、成田国際空港株式会社が発表した空港運用状況の6月分貨物量では輸出が前年同月比で109%、輸入が同93%となっています。

@騒音に腹を立て滑走路掘り返し逮捕・天竜川北浜滑空場
 昨日の午後、静岡県にある天竜川北浜滑空場で、近くに住む男性がパワーシャベルで滑走路を横断して35m掘り返し、警察に逮捕されました。この男性の自宅は滑空場から約1.5Km離れていますが、「飛行機やヘリコプターの音がうるさい。」と腹を立てて掘り起こしたものです。これにより、飛行中だった軽飛行機1機が着陸できずに別の飛行場に向かいました。
【コメント】行為そのものは違法ですが、気持ちは理解できます。

@イスラエルへの武器を積んだ米軍チャーター機が英国で給油
 29日、米国のチャーター機が「危険物」搭載の届けを出さずに、イギリスのグラスゴー・プレストウィック国際空港に立ち寄り給油を行いました。「危険物」はイスラエルのレバノン攻撃に使う兵器と見られています。同様な事件は頻繁に起こっており、26日にはベケット英外相が不満を表明し、28日の米英首脳会談でブッシュ大統領がブレア首相に謝罪を行いました。
【コメント】大量破壊兵器拡散と核兵器開発でイランや北朝鮮を非難し、脅しているアメリカですが、イスラエルには武器を供与し、公然の秘密であるイスラエルの核兵器保有には一切文句を言わず黙認するアメリカと言う国は一体なんなのでしょうか。これぞ、「ならず者」と言わざるを得ないと思います。アメリカの支持なくしてこんな攻撃が出来るわけはありません。大量破壊兵器を研究開発し、世界中にばらまいているのはアメリカです。ライス国務長官が中東に行き、“調停”だなんて茶番です。中東でイスラエル首相と会談するのはどこまでどのように攻撃するかを相談しているとしか思えません。


*7月29日

@「くうこうだより」夏号が送られて来ました
 「くうこうだより」2006年夏号が送られて来ました。2・3面は第1ターミナル南ウイングの4階にあるテナントの紹介。4・5面は「空港の仕事」シリーズで、今回は「エアポートインフォメーション」になっています。6面は「第1旅客ターミナルグランドオープン」、7面は「空港周辺おでかけGUIDE」、8面は「Air Line File」で今号はエールフランス編です。なお、航空科学博物館では8月13日〜15日までは午後8時まで開館するとの事です。また、恒例の「空の日記念・航空ジャンク市」は9月9日・10日に開かれるそうです。

@嘉手納基地の今日の早朝発進は中止
 嘉手納基地で抗議が続いていた早朝の発進は,今朝は米軍側が中止したとの事で、4日ぶりに静かな朝を迎えました。

@全日空のDHC8-400型機に落雷の跡
 昨夜、大阪空港で400時間毎の定期点検を受けていた全日空のDHC8-400型機の車輪扉に落雷の跡が見つかりました。扉に穴があき貫通していましたが、車輪などへの損傷はなかったとの事です。しかし、何時落雷に遭ったかは特定できないとの事です。

@6月の世界の輸送実績は伸びる・IATA
 国際航空運送協会(IATA)が28日までに発表した加盟各社の6月輸送実績によりますと、乗客は前年同月比6.5%増、貨物は同4.1%増となりました。座席占有率は78.3%で同1.5%増となりました。全体的に燃油サーチャージなどの運賃引き上げにより収支は改善しているようです。しかし、今年の赤字は約30億ドルになるとしています。
【コメント】国際航空運送協会(IATA)としては「赤字だ。赤字だ。」と言った方が値上げなどの都合が良いのでしょう。

@マッハ1.6のビジネスジェット機の開発が進む
 アメリカの航空専門誌「ジェーンズ・レポート」によりますと、マッハ1.6で飛ぶ超音速ビジネスジェット機の開発が進んでいるそうです。この超音速機は座席数が12席で、2013年の実用化を目指しているとの事です。開発しているのは「スーパー・エアロスペース・インターナショナル」と言う民間の開発機構でロッキード・マーチン社に設計と製作を依頼しているとの事で、技術的に困難な問題はない、との事です。機体の写真を見ますと、機体前方にコンコルドにあったような前翼があり、垂直尾翼の上端から水平尾翼が垂れ下がるような形になっています。この形状により、衝撃波を軽減しているそうで、実用化できるかどうかは「高価になっても需要が見込めるか」、「航空当局から飛行の認可が得られるか」にかかっているようです。


*7月28日

@成田空港会社が51号線の切り替え工事の入札開始
 成田国際空港株式会社は昨日、暫定平行滑走路再北伸に必要な国道51号線の補強工事に関する切り替え工事の入札を発表しました。入札には「施設変更申請が認可された場合」との但し書きはあるようですが、事実上の工事開始に向けたアクションになります。

@6月としては過去最高の旅客に・運用状況
 成田国際空港株式会社は昨日、6月の空港運用状況を発表しましたが、それによりますと国際線の旅客が前年同期比2%増と成田空港の6月としては過去最高を記録しました。特に、日本人旅客は同3%増となりました。方面別では中国線が同24%増の大幅な伸びになり、香港も同12%増となりました。欧州線は微減で横ばいですが、韓国と太平洋路線がやや下がっています。発着回数は同1%減となっています。

@一昨年1月のJAS機主脚破損事故は点検期間が不適切
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は今日、一昨年1月に徳之島空港で起こった日本エアシステムのMD81型機の主脚破損事故の報告書を発表しました。それによりますと、直接の原因は製造直後のブレーキテストによる振動で生じた亀裂がだんだん拡大して破損に至ったとしています。整備でこの亀裂が発見できなかったのはメーカーのボーイング社が示した点検期間が適切でなく、長過ぎたためとしています。現在は点検期間を短縮している、との事でした。同型機の同様な事故は世界で4件起こっているとの事です。

@昨年9月の全日空機機内減圧はフィルターの汚れが原因
 航空・鉄道事故調査委員会は今日、昨年9月に大分発羽田行きの全日空・A321型機で起こった機内減圧事故についての報告書も発表しました。それによりますと、大気の汚染により空調器のフィルーターが汚れてしまい、センサーが働かなくなって停まってしまったのが原因としています。事故以来、同型機の空調機器の点検間隔を短くしているとの事です。
【コメント】火山噴火の煙の中で飛行したのなら話は分かりますが、「大気の汚染」によって、と言うのは何か不思議な気がします。日本の空は諸外国に比べて特に汚れているのでしょうか?点検間隔を勝ってに延ばしていたのではないでしょうね?

@今日もまた引き返す・嘉手納早朝離陸
 嘉手納基地のF15戦闘機の早朝発進が今日も行われましたが、またもや、「悪天候」を理由に引き返してきました。従って、明日早朝に再び発進するようです。これで、4日連続の早朝3時台の轟音発生になります。
【コメント】何をしているのでしょうか。日本人の生活や健康には全く配慮しない傲慢さが際立ちます。だいたい、悪天候などは分かっているはずで、発進を延期すれば済む事です。「演習に間に合わない」と言うのはそちらの都合で、住民には関係ありません。朝の3時台に100dBを超えるような騒音を3日も4日も聞かされたら、体調がおかしくなるのは当然です。

@子供の安全守る携帯機能が航空機には危ない
 子供が事故や事件に巻き込まれる事が多くなっているため、携帯電話の電源を切っても定期的に再起動し、位置を把握できる機能のついた携帯電話が普及していますが、この機能が航空機を遅らす事もあるようです。携帯電話から出る電波が航空機の電子機器に影響を与える恐れがあるために、離着陸時には電源を切るよう機内放送がありますが、この位置を知らせる機能を切らないと電源が入ってしまう事になります。7月23日にはこの機能を切るために父親が呼び出され、10数分遅くれる事があったそうです。


*7月27日

@機体除雪装置は滑走路近くに設置へ
 今朝のNHKテレビのニュースを途中から見ただけなので詳細は分かりませんが、成田空港で今年1月の大雪のために離着陸が大混乱した事を受けて、成田国際空港株式会社と航空会社では5基の降雪装置を新たに設置する事になりましたが、この降雪装置は滑走路近くに設置する事になったようです。これは、駐機場で雪下ろしをしても、離陸の順番を待っている間に再び雪が積もってしまい、再び降雪する事になった教訓からとの事です。今年の冬までには対策を完了するとの事でした。

@嘉手納基地で2日連続の未明の轟音・明日も?
 嘉手納基地では昨日と今日の2日にわたって午前3時台の戦闘機離陸があり、周辺地域に轟音が響き渡りました。米軍側の説明によりますと、アメリカ本土の合同演習に参加するためとの事で、2日に分けて演習に向かうための離陸との事です。しかも、今日は悪天候で午前7時過ぎに引き返してきましたので、この分は明日になるようです。今日は午前3時25分から約10分間にF15と給油機の11回の離陸があり、9回のF15戦闘機の離陸では95dB以上でした。最高は103.0dBにもなりました。地元では怒りが高まっており、日米政府間で取り決めた「騒音防止協定」は事実上反故だ、との指摘もあります。防衛施設庁も「配慮」を申し入れましたが、「米軍が運用上行う事なので『絶対にやるな』とは言えない。」と言っています。


*7月26日

@公聴会を8月21日に開催・国土交通省
 国土交通省は昨日、「成田空港の施設変更及び同空港について指定した延長進入表面等の変更について」の公聴会を8月21日午前10時から成田国際文化会館大ホールで行う事を明らかにしました。公述と傍聴の申し込みは8月4日午後5時必着となっています。詳しくは、国土交通省のホームページを見て下さい。

@厚木基地第3次騒音訴訟で国側も控訴断念・2審確定
 防衛施設庁は今日、13日に判決があった厚木基地第3次騒音訴訟について控訴しない方針を明らかにしました。これにより、原告側も控訴しない方針ですので第2審の判決が確定し、国側は約40億4000万円の賠償金を原告側に支払う事になります。

@羽田空港滑走路立ち入りの機内清掃会社に処分通知
 国土交通省は昨日、8日に発生した機内清掃会社のアルバイトが羽田空港の滑走路を横断し滑走路が閉鎖されたトラブルについて、この機内清掃会社・協和企業に対して、(1)再発防止策が完全に実行された事が確認できるまで、新たな制限区域への立入承認証の発行を行わない、(2)今後の立入検査で安全教育が不十分な場合は全ての立入承認証の失効も検討する、との処分を通知しました。

@身体検査証明書の期限切れで乗務
 きょうのNHKニュースによりますと、伊豆諸島へのコミューター便を運航している航空会社のパイロットが、昨年、身体検査証明書の期限が切れていたにもかかわらず乗務して、それを隠すために別のパイロットが乗務したように書類を偽造していた件で、国土交通省がこの航空会社を厳重注意としました。

@米国やカナダで「脳死」と判定された3人が帰国後意識を回復
 今日の毎日新聞によりますと、アメリカやカナダ滞在中に脳疾患で現地の医師から「脳死」とされた日本人がチャーター便で帰国して、日本で治療を受けたところ意識を回復した例が3件あると言う発表がありました。日本渡航医学会で発表したのは中堅の損害保険会社でこの会社では2002年〜2005年までにこのようなケースを9件扱いましたが、保険で約2000万円のチャーター便を利用して帰国後治療を受けた3人の意識が回復したとの事です。残りの6件は、保険金額がチャーター便を利用できるほどはなく、あきらめたとの事です。背景には、アメリカやカナダの「脳死」判定基準と、日本の基準との間にかなり差がある事があるようです。


*7月25日

@小作権「転用相当」の結論・「くの字」誘導路
 昨日開かれた成田市農業委員会は成田国際空港株式会社から出されていた「くの字」誘導路脇所有地畑の小作権解除申請について「転用相当」の判断を下しました。理由として、・空港の敷地にする事が事業認定でも決まっている、・誘導路の整備と言う具体的な転用計画がある、としています。一方、「成田国際空港株式会社は耕作している男性との交渉を行い、合意を持って賃貸借権解消を行うべき。」との意見書を付けて千葉県農業会議に送付する事になりました。

@航空労働者3団体が陸自撤退民間機利用で申し入れ
 航空関係の労働者で作る「航空労組連絡会」「日本乗員組合連絡会議」「航空安全推進連絡会議」は昨日,イラクに派遣された陸上自衛隊がクエートから日本に帰国する際に、日本航空チャーター機を利用している事について、防衛庁・国土交通省・定期航空協会に対し「これは、民間機の軍事利用を抑制する国際民間航空条約に違反する行為であり、直ちにやめるべき。」とする申し入れを行いました。このような部隊を乗せている場合は民間航空機とは見なされず、「国」の航空機と見なされ攻撃の対象となるとの事です。
【コメント】政府専用機があるのに、わざわざ、民間機を使うのは軍事利用に民間機を使う事に国民の意識を慣れさせる狙いがあるのでしょう。やがては、兵員だけではなく、武器や弾薬を積む事も想定していると思います。今のところ、自衛隊の輸送機には海外派遣の長距離輸送に適した航空機はありませんから。こんな事を許していると、日本がアメリカの真似をして「外国に戦争を仕掛ける国」になってしまいます。

@全日空機長が脳疾患で労災を申請
 少し古くなってしまいましたが、昨日見つけたので載せます。昨年6月、成田ーパリ線に乗務し、宿泊先のパリのホテルで脳疾患で倒れ、約1ヶ月間意識不明になってしまった58歳の全日空機長が今月7日に、東京大田労働基準局に労災を申請しました。業務の因果関係について機長は「飛行時間が13時間前後になる北米や欧州路線に月4回前後乗務し、加えて、国内線の乗務もあった。時差による不眠や、乗務しながらの若手の査定業務によるストレスなどが長年続いた事にある。」としています。

@中国線の燃料サーチャージが一律3000円で許可
 中国政府の許可が得られずに、従来のままとなっていた中国路線の燃料サーチャージが中国路線一律で3000円にする事で許可が出ました。全日空は8月1日から、他社は今日から実施されているようです。

@ホンダが小型ジェット旅客機製造に乗り出す
 24日のアメリカ・ウオール・ストリート・ジャーナル(電子板)によりますと、日本の自動車メーカー「ホンダ」がアメリカで需要が旺盛な小型ジェット機の製造に乗り出すとの事です。25日にも正式発表があると伝えています。ホンダは既に小型航空機用ジェットエンジンの製造に着手しており、昨年7月にはアメリカのエアショーで小型ジェット「ホンダジェット」を一般公開しています。その後も型式証明取得のための試験飛行などは順調に進んでいたとの事です。


*7月24日

@カンタスが冬季に成田ーシドニー線を増便
 カンタス航空は10月2日から成田ーシドニー線を現在の週7便から11便に増便する事を明らかにしました。機材は現在のB-747-300型機からA330-300型機に変更します。また、成田ーメルボルン線は週3便を直行便とし、シドニー経由は週1便にします。機材はやはりA330-300型機を使うそうです。

@米航空会社の第2四半期決算が好調
 このところ発表されているアメリカの航空会社の第2四半期の決算が好調なようです。コンチネンタル航空は最終利益が1億9800万ドルと前年同期に比べ大幅な増加になり、アメリカン航空も最終利益が2億9100万ドルとこちらも前年同期の約5倍になっています。また、サウスウエスト航空は最終利益が3億3300万ドルでこれも大幅な増加になっています。搭乗率が80%前後と好調な事と、値上げが貢献しています。燃料費は前年同期に比べて約30%近く増えていますが、これを吸収しているようです。


*7月23日

@米の西ナイル熱媒介者は日本からの蚊
 今日の朝日新聞によりますと、アメリカで猛威を振るっている西ナイル熱の媒介者は日本から1983年に持ち込まれたヤブ蚊「ヒトスジシマカ」だそうです。日本から船でテネシー州に持ち込まれた古タイヤの中に生息していたもの、との事です。この「ヒトスジシマカ」は今では南米にも拡大しているとの事。もっとも、この蚊も元は東南アジアから日本に渡ってきたものとの事です。成田空港では厚生労働省の検疫所が定期的に調べていますが、病原菌を持ったものは見つかっていないそうです。しかし、感染した蚊がカラスなどを刺すと、カラスの体内で増殖し、そのカラスを別の蚊が刺して、その後人間を刺すと、あった言う間に人間に蔓延するとの事です。

@受注機数でエアバス社が盛り返す
 イギリスで開かれていたファンボロ・エア・ショーも終わったと思いますが、この間の旅客機の受注は確定とオプションを合わせてエアバス社が182機で、ボーイング社の75機を大きく引き離しました。これにより、今年の現在までの受注機数はエア・ショー開幕前にはエアバス社がボーイング社の4分の1弱となっていましたが、2分の1までに盛り返しました。


*7月22日

@W杯期間中の肉製品自主申告増える・成田空港
 今日の毎日新聞によりますと、農林水産省動物検疫所成田支所のまとめで、ワールドカップ期間中の6月に欧州6カ国からの入国者がお土産として持ち込んだ肉製品を、「違法かどうか分からないので調べて」と自主的に申し出た件数が220件と前年同月比131%となり、その内、「不合格」で没収となったものが189件で同124%となりました。同支所ではワールドカップ前に「肉製品の持ち込みはレッドカード」とのキャンペーンを行いましたが、(6月9日の出来事を参照)この効果があったものと見ています。

@20日から成田空港で「昆虫の飛行展」開催中
 成田空港で20日から「昆虫の飛行展」が開かれています。今月20日〜8月25日までは第2ターミナル地下1階コンコースで、8月26日〜9月29日までは第1ターミナル本館4階通路で開催します。

@また、DHC8-400型機で油圧トラブル
 昨日午後4時55分頃、大阪発松山行きの日本エアコミューター2315便・DHC8-402型機が明石海峡大橋上空を飛行中に油圧が低下したとの警報が出ました。このため、同機は大阪空港に引き返し5時16分に無事着陸しました。しかし、同機は着陸後、自立走行が出来なくなり滑走路上に立ち往生しました。その後、牽引車で駐機場まで移動しましたが、オイルの清掃などで滑走路は5時31分まで閉鎖されました。
【コメント】このようなオイル漏れなどで、自立走行が出来なくなるトラブルは良くあります。ステアリングが操作できなくなるのが立ち往生の原因と思うのですが、ステアリングが利かなくなっても着陸には支障ないのでしょうか。滑走路を逸脱した場合には大きな事故になるような気がするのですが、分かる方、教えていただければ幸いです。

@西鉄がインドに航空貨物の現地法人を設立へ
 西日本鉄道株式会社はインドのニューデリーに航空貨物事業の現地法人を設立する事を明らかにしました。インド政府の許可があり次第、8月にも設立するとの事です。インドは経済成長が著しく、日本企業とも自動車やIT関係で貨物の需要が大きくなるとの事です。同社の航空貨物事業は2006年3月期で売り上げが581億円となり、売り上げ全体の18%を占める中核部門となっているとの事です。

@シンガポール航空がA350XWB型機を20機発注
 シンガポール航空は21日、エアバス社に対して新たに発表したA350XWB-900型機を20機、A380-800型機を追加で9機発注した事を明らかにしました。A350XWB型機を発注した航空会社は初めてになります。なお、オプションとしてA350XWB型機を20機、A380型機を6機も発注しました。


*7月21日

@第2ターミナルで「ご出発ナビ」を提供
 日本航空とNECソフトとNTTソフトウェアは明日から成田空港第2ターミナルで「ご出発ナビ」の提供を始めるそうです。これは第2ターミナルから日本航空グループで出発する旅客に対して立体アニメーション映像を使い、分かりやすい出発案内を提供するものです。3階の出発ロビーに3台の大型プラズマディスプレーを設置して2分間隔で繰り返し放映します。

@日本航空の公募増資発行価格を211円に
 日本航空は19日、実施する公募増資について新株の発行価格を1株211円に設定したと発表しました。公募発表より日本航空株の下落が続いており、19日の終値220円より4%低い価格に設定しました。これにより、調達額は当初予定の2000億円の約4分の3となる約1380億円にとどまる見込みです。これについて日本航空の資金部長は「想定の範囲内で問題はない。」と述べています。(強がり?)なお、この公募増資に対して1人の株主から差し止めの株主訴訟が起こされました。

@ブラジル航空の競売がやっと成立
 会社更生法を適用して経営再建中のウ゛ァリグ・ブラジル航空が何回もの競売の末に20日、2400万ドル(約28億円)で落札されました。落札したのは同社貨物部門でブラジルとアメリカの投資家グループ傘下の「バリグログ社」です。落札に際してバリグログ社は4億8500万ドルの新規投資を約束しています。なお、債務は別会社が負う事になります。21日から28日まではリオデジャネイローサンパウロ線以外の路線は全て運休とすると発表しています。これにより、ブラジル航空の破綻は当面避けられる事になりました。


*7月20日

「暫定平行滑走路再北伸計画に関する声明」を載せました
 解説と資料のページに「暫定平行滑走路再北伸計画に関する声明」を載せました。この中で第2の理由として上げている安全性の問題について少し詳しく書いてみます。現在の暫定平行滑走路への入り口は写真のように非常に狭いものです。それでも、B-777型機はなんとか出入りをしています。2004年6月16日にはB-777型機ともう1機がこの誘導路の入り口で出会い、双方とも自力で動くと接触する危険があり、立ち往生するトラブルがありました。ところが、B-747型機はこのB-777型機よりも全幅が約4m長いのです。そのために、現在の入り口からは入れません。そこで、東側に作る新誘導路を全機が離陸の際に利用し、現在の出入り口は着陸機専用とする事になったようです。要するに、どちらに離陸するにしても、新誘導路は離陸機専用、現出入り口は着陸機専用と一方通行になるのです。現在の出入り口もセンターラインを書き換える事によってB-747型機も何とか出る事は出来るようです。だったら、センターラインを書き換えれば現在の出入り口から入る事も出来るように思えますが、何かが邪魔になって出来ないようです。そこで、平行滑走路を北端から南に向かって離陸する場合、新誘導路から平行滑走路の南端を横切って現在の誘導路を使い、北端に行く事になるのです。2004年6月16日のトラブルの原因は片方の機長が管制官の「静止して、待て。」と言う指示を守らなかったために起こりました。この場合は、双方が誘導路を低速で移動中だったので停止出来、大事には至りませんでしたが、離陸中や着陸態勢に入ったところで、このような「指示無視」が起こると止める事は出来ずに、大事故になる可能性があるのです。

@NLP訓練がなくなると騒音エネルギーは4分の1・大和市試算
 厚木基地のある大和市は昨日、夜間離発着訓練(NLP)が全面的に移転して訓練がなくなった場合の航空機騒音のエネルギー量を示すシステムを作成したと発表しました。このシステムは航空機騒音をWECPNLではなく、Ldn で算出するものです。Ldn を使ったのはこちらの評価方式の方が世界の主流だから、としています。このシステムを使い試算したところ、騒音のエネルギー総量は現在の4分の1に減少するとの事です。しかし、訓練が全面的に移転したとしても、その後の艦載機の厚木基地使用形態が分からないので、実際にどうなるかは未知数、としています。

@使用禁止の薬服用して乗務したとして国土が日航に注意
 国土交通省は今日、日本航空に対し、国内線の日本航空ジャパンの機長が耳下腺腫瘍の摘出手術を受けた後、航空身体検査基準に適合しているかどうかの確認をせず、6月11日から7月12日までに計39フライトに乗務し、その内、7フライトで航空法で禁止されている薬を服用しながら乗務していた、として厳重注意をしました。

@ひまわり6号の航空管制機能にトラブル
 国土交通省は昨日、今月6日から運用を開始した運輸多目的衛星(ひまわり6号)の航空管制システムにトラブルが発生した、と発表しました。トラブルは衛星側ではなく地上システムのソフトの不具合によるものとの事で、復旧には約1ヶ月かかるとしています。しかし、国土交通省はこのトラブルに19時間も気づかず、その間、航空機は衛星を使ったGPSや短波無線で対応していたとの事です。


*7月19日

@防衛庁が「日本に帰り着くまで報道するな」と報道管制
 防衛庁はイラクから撤退した陸上自衛隊がクエートから日本に帰国するのに対して報道機関に「安全上から部隊が日本に帰り着くまで、報道するな。」と報道規制を行ったとの事です。今回の報道規制はイラクから出国する時の規制に次ぐ2回目になります。
【コメント】防衛庁は安全の内容について「空港に『爆弾を仕掛けた』などの脅しがあるかもしれないから。」と言ったそうです。こんな事で報道を規制しようとするのは、明らかに“戦時”を想定した報道管制の演習と言えるのではないでしょうか。軍服で成田空港に帰ってくる事も“過激派のテロ”を理由にすると、分からないうちにいくらでも出来る事になります。完全武装でどこかへ行くも、帰ってくるも自由と言う事になり、周辺住民との約束である「成田空港は軍事的には利用しない。」も反故にされかねません。しかし、戦争への足音がだんだん高くなる恐怖を感じます。どこかで止めないと、他国民も日本国民も不幸にする、戦前と同じ過ちを繰り返す事になります。

@ロサンゼルス管制センターで停電・周辺空港離着陸できず
 18日午後5時半頃、アメリカ・ロザンゼルス航空管制センターで停電が発生しカリフォルニア南部の管制が麻痺する出来事がありました。停電の原因ははっきりしていません。管制センターに発電装置を持ち込み補助電力を供給した為、管制機能は1時間半後に復旧しましたが、ロサンゼルス近郊の空港では全ての運航が止まり、離陸も着陸も出来ない状態が続いたとの事です。一部の航空機は近くの他の管制区にある空港に向かったとの事です。非常に危険な状態だったようです。

@ラ・ガーディア空港でも停電
 一方、猛暑に見舞われたニューヨークのラ・ガーディア空港でも18日午前、一部のターミナルで停電が発生しました。こちらは、猛暑による電力供給不足が原因との事です。この停電でデルタ航空が8便、アメリカン航空が13便を欠航としたとの事ですが、こちらの停電は電力不足ですから復旧の見通しは立たないとの事です。

@日航と全日空が片道7700円の運賃を設定
 日本航空と全日空は一部の例外を除いて全国一律に片道7700円とする運賃を設定しました。期間は10月1日から5日までです。しかし、全座席をこの運賃にするわけではなく、座席の一部をこの運賃で提供するものです。提供する割合は便毎に異なるとの事です。受付は8月1日から始まりますが、マイレージ会員は今週から受け付けるとの事です。

@日仏がSST開発で10月24日にワークショップ開催
 日本航空宇宙工業会は昨日、フランス航空宇宙工業会と超音速旅客機(SST)開発に向けたワークショップ(共同研究会)を10月24日・25日に東京で開催する事で合意した、と発表しました。日本ではJAXAが30〜50人乗りのSST自主開発に向けて研究を続けており、重工各社は300人乗りのSST開発に向けて基礎研究を続けています。(右の写真は4月23日の一般公開で展示されていたJAXAの実験機です)


*7月18日

@成田空港増便枠で全日空などが検討始める
 日中航空交渉が妥結した事により、成田空港の週65便程度の増便が可能になりましたが、この内、中国には週14便が割り当てられ、増便の半分は日本の航空会社に割り当てられます。残りの約週20便が中国以外の外国航空会社に割り当てられる事になるようです。(14日の出来事の記述は不正確でした。すみません。)増便は10月末から可能になります。これを受けて、全日空では現在週2〜4便の運航となっている成田ー青島線と成田ー厦門線をディリー化する方向で検討に入ったとの事です。成田路線は航空各社にとってドル箱路線ですので、中国や他の外国航空会社間の増枠争奪戦が激しくなるものと見られます。

@日航が機材配置の新システムを今日から導入
 日本航空は今日から、旅客数に応じて最適な機材配置が出来る新システムを導入しました。閑散期に大型機材を使ったり、反対に、繁忙期に小型機材を使うなどの無駄を省く事で年間40億円程度の経費削減が図れる、との事です。

@エアバス社がA350型機の新設計を発表
 エアバス社は17日、設計を全面的に見直した中型旅客機「A350XWB」型機の開発を発表しました。開発するのはA350-800・A350-900・A350-1000の3タイプで、これに加えて長距離型のA350-900Rも開発します。2012年の就航を予定し、開発費は約100億ドルになるとしています。A350-900R型機は航続距離が9500海里(約17500Km)で2015年の就航を目指します。

@ボーイング社がB-787型機の1000機受注を目指す
 ボーイング社の民間航空機部門社長は17日、B-787型機の受注に関して「新しい顧客となる30社と交渉中で、1000機の受注を目指す。」と語りました。現在の受注は360機との事です。すでに、増産の検討に入っている事も明らかにしました。
【コメント】エアバス社がもたついている間に、大量受注を獲得して、突き放す事を目指しているのでしょう。


*7月17日

@解説と資料のページに「着陸高度引下げに伴う騒音問題についての要望」を載せました。

@インドネシアで鳥インフルエンザの変異危険と警告
 国連食糧農業機関(FAO)のアジア太平洋地域事務所は16日までに、鳥インフルエンザが続発しているインドネシアについて、「感染力の強い鳥インフルエンザウイルスが発生する恐れがあり、最も警戒すべき地域。」とし、「ほぼ全土に鳥インフルエンザが拡大し、感染が繰り返され、ウイルス変異が起きる危険性が高まっている。」としています。同国では死者41人に達しており、ベトナムと並んで多く、ベトナムが押さえ込みに成功しているのに対し、インドネシアでは現在までで最も速いペースで拡大しているそうです。


*7月16日

@群馬県内と成田空港を結ぶ高速バスが10年
 今日の中日新聞によりますと、群馬県内と成田空港を結んでいる高速バス「アザレア号」が10日で10周年を迎えました。「アザレア号」は関越交通と千葉交通の共同運行で当初は1日4往復でスタートしましたが、現在は1日12往復を運航し、年間の利用者は約14万人と倍増しています。今までに利用した人は約106万人になります。前橋駅と成田空港を約3時間半で結びます。

@厚木原告団が高裁判決を受け入れへ
 13日に判決が出た第3次厚木基地騒音訴訟原告団の役員会が昨夜大和市で開かれました。この席で、全会一致で高裁判決を受け入れる事が決議されました。受け入れの理由は、判決が国の過ちを認めた一審判決を全面的に支持している事、最高裁に上告しても憲法違反や判例違反がなければ棄却される可能性が大きい事などを上げています。27日までに国側が控訴しなければ判決が確定します。


*7月15日

@日本エアコミューター機が引き返す
 昨日午前8時40分頃、鹿児島発屋久島行きの日本エアコミューター機で離陸直後に車輪格納ドアが閉まっていないとの警報が出ました。このため、同機は鹿児島空港に引き返し、無事着陸しました。

@大阪空港の臨時便を国土が規制
 7月・8月の繁忙期の大阪空港発着の臨時便について国土交通省が騒音対策のために発着制限を設けている事が明らかになりました。大阪空港では騒音対策のために1日370便を限度としていますが、この時期は繁忙期のために昨年までは限度を超える事もままありました。昨年の最高は1日374便の日もありましたが、今年はこの最大便数を超えないように指導しているものです。大阪空港関係者の中には「利用が低迷する関西国際空港へ臨時便を誘導しようとしているのではないか。」と反発する人もいるそうです。


*7月14日

@JAXAの「国産旅客機・クリーンエンジン研究発表会」に行きました
 今日、調布のJAXA総合技術研究所で開かれた「第3回国産旅客機・クリーンエンジン研究発表会」に行って来ました。騒音軽減については2本の発表がありました。現在の航空機の騒音はエンジンから出る騒音はかなり軽減されて来ており、翼や機体そのものから出る騒音の軽減がこれからの課題だ、との事で、スラットから出る騒音の解析手法とジェットエンジンそのものを使った騒音測定で,エンジンのどの部分からの騒音が大きいのかなどの解析手法の研究でした。

@日中航空交渉が妥結・成田の中国線は週14便増に
 難航していた日中航空交渉が合意に達しました。それによりますと、旅客輸送はB-767型機(300席)換算で週450便から542便に、貨物輸送はB-767-300F型機換算で76便から152便に拡大します。中国が強く要求していた成田空港の発着枠が週71便から85便に増えます。この枠は成田空港の国内線の未使用枠を見直す事によって週65便を国際線に振り向けます。中国分が週14便増ですから残りが週51便分になりますが、これは、他の外国の航空会社に配分されるとの事です。日本側の増加は上海枠が週98便から123便に増えます。

@北海道銘菓「白い恋人」が成田空港で大ヒット
 北海道の石屋製菓が道内限定で販売しているチョコレート「白い恋人」が成田空港の制限区域内の7つの売店で4月から販売されていますが、月に2000万円の売り上げを上げる大ヒットになっているとの事です。「白い恋人」はブランド価値を上げるために物産展をのぞいては道内限定で販売されていますが、「制限区域内の販売ならブランド価値を下げる事にはならない。」と始めたものですが、中国や韓国の人達には日本の土産物として人気が高く、中には段ボール箱で買っていく人もいるそうです。


*7月13日

@8月10・11日にワンディ・サマー・スクール開催
 成田国際空港株式会社は8月10日・11日に第7回「ワンディ・サマー・スクール」を実施すると発表しました。4年生以上の小学校生が対象で両日とも30名の募集です。募集は同社のホームページから申し込めます。成田空港の概要説明の後、ランプコントロールタワー・航空科学博物館・洗浄機場・整備場などの見学があります。

@厚木基地第3次訴訟判決で過去分は上積みも将来分は認めず
 今日、厚木基地周辺の住民4865人が起こした、「第3次厚木基地爆音訴訟」の控訴審判決が東京高裁でありました。判決では第1審判決を踏襲し、国の控訴を棄却しました。受忍限度を住宅専用地域では75WECPNL・その他地域では80WECPNLとして、第1審以降の損害補償分の上乗せをして、国に対し基地騒音訴訟の賠償額としては過去最高の40億4000万円の賠償を命じましたが、原告側が求めていた将来分の損害賠償については認めませんでした。

@モルガンスタンレーグループが日航の筆頭株主に
 昨日、関東財務局に提出された株式の大量保有報告書でモルガン・スタンレー証券グループが日本航空の発行済株式の5.78%を保有している事が分かりました。これは、日本航空の筆頭株主になります。日本航空の株は約2000億円の公開公募増資が発表されてから下落しており、年初来最安値の水準になっています。この中での大量保有の意図に憶測が飛んでいます。日本航空側にはモルガン側からの説明はなかったとの事です。

@韓国がカムチャッカ航空路を許可
 韓国の建設交通省は12日、「北朝鮮が設定した航行禁止区域設定期間が11日に終了した。」として、禁止していたカムチャッカ航空路の運航を許可しました。

@来年半ばから離陸前の名簿提出を義務化・米国
 アメリカ国土安全保証省は12日、アメリカに乗り入れる航空機や船舶に対して出発地を出る前に乗客名簿を米当局に提出する事を義務づける、と発表しました。来年中頃の実施を予定しているとの事です。

@今後20年の需要は27000機とボーイング社
 ボーイング社は今後20年の世界の旅客機・貨物機の需要見とうしを発表しました。それによりますと、注文機数は27000機を予想し、総額は2兆6000億ドルになるとの事です。アジアの需要が活発に推移しますが、北米の機体老朽化による買い換え需要も多くなるとしています。


*7月12日

成田空港会社のページに「平行滑走路の整備に関する飛行場変更許可申請について」が載りました
 成田国際空港株式会社のホームページに「平行滑走路の整備に関する飛行場変更許可申請について」が載りました。この中に、「成田国際空港平行滑走路北伸整備事業に伴う環境とりまとめ あらまし 」も載りました。
【コメント】全体は13カ所の公表場所に行かないと見られないと言うのも、ちょっと変な話です。何しろ、全体は200ページにもなるとの事で、これを持ち出すわけにはいかず、「コピーは自費で」と言うのですから。「住民には、あまり見てもらいたくない。」と言わんばかりです。何百部か印刷して、騒音被害が激しくなる地区に配布したとしても工事費に比べれば、わずかなものではないでしょうか。本会はこの計画書に関する意見書を提出しましたが、住民から出た意見についても、「どう検討し、どう処置したか」と言う回答は出ないそうです。「本文を見て判断してくれ。」との事でした。これで、「地元住民との共生」と言えるでしょうか。意見を募るのですから、それなりの回答を出すのが社会的な礼儀ではないのかと思うのですが。

@野鳥調査員を不審者と間違え平行滑走路を閉鎖
 今日正午頃、暫定平行滑走路に着陸したKLMオランダ航空のパイロットから「誘導路上にカメラを持った人がいた。」との通報がありました。このため、成田国際空港株式会社は暫定平行滑走路を閉鎖して調査しましたが、誘導路付近にいた3人は会社で制限区域に入る事を許可した、野鳥の調査員でした。このため、10分後に閉鎖を解除しました。

@全日空が第1ターミナルに専用保安検査場を設置
 全日空は第1ターミナル南ウイングに「専用保安検査場」を設置し、明日から運用を開始します。これにより、保安検査がスムーズに受けられるとしています。ただし、利用できるのはファーストクラス、ANAマイレージクラブの「ダイヤモンドサービス」.「プラチナサービス」・「スパーフライヤーカード」会員に限られます。

@全日空機のタイヤから白煙・オイル漏れる
 昨日午後5時20分頃、関西国際空港発那覇行きの全日空機1735便・B-767-300型機が那覇空港に着陸した際に左主脚から白煙のようなものが出ました。タイヤが燃えた跡はなく、漏れたオイルが霧状になって噴出したものとの事です。

@スターフライヤーの採用に応募者2000人
 スターフライヤーが来春採用予定の客室乗務員・地上職員それぞれ若干名を募集したところ、約2000人の応募がありました。このため、昨日から4日間の日程で北九州市で会社説明会を実施しています。

@ジャムコが航空機内の温水洗浄便座を開発へ
 航空機内の内装大手のジャムコは旅客機用トイレの温水洗浄便座の開発を始める事になりました。今年から開発を始め、2008年には実用化する見込みです。「機体の軽量化が進み導入が可能になった。」と判断したとの事です。実用化されれば、世界で初めてになります。


*7月11日

@昨日夕方、「飛行場変更許可申請」を提出
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日夕方国土交通省を訪れ、岩崎航空局長に暫定平行滑走路北伸に関する「飛行場変更許可申請」を提出しました。国土交通省はこれを受けて9月には許可する見通しで、9月中旬には着工するものと見られます。総工費は約410億円、完成は2009年10月31日、供用開始は2010年3月31日の予定になります。完成しますと、成田空港全体としては年間23.5万回の離発着が可能になりますが、当面、年間22万回の離発着を地元に要請し、了解を得たいとしています。
【コメント】いよいよ動き出しますが、暫定平行滑走路の飛行コース直下の久住地区の了解を得られぬままの申請になりました。騒特法の地域指定案に対してはコース直下の不満は大きく、他の地区でも不満を表明している人もあるようです。また、ジャンボ機の離発着が可能になるとの事ですが、「第2ターミナルから平行滑走路に通じる部分は非常に狭く、ジャンボ機の通過は無理ではないか。」との指摘もあるようです。さらに、北側から南に離陸する場合、東側の新誘導路から平行滑走路南端を横断して北端に向かわざるを得ず、「安全上問題がある。」と指摘する航空関係者もいます。

@小作権解除申請を成田市農業委員会が受理
 成田国際空港株式会社は昨日、成田市農業委員会に8日の出来事で書いた、「くの字」誘導路付近の畑の小作権解除申請書を提出しました。同委員会では24日の委員会で審理します。ここで、「許可相当」の結論が出ますと、千葉県農業会議にかけられ、ここで、「許可相当」の答申が出ますと千葉県知事名で「解除許可」が下りる事になります。

@今夜のNHKスペシャルで「危機と闘う(3)航空機エンジン・しのびよる破壊」
 今夜10時からNHK総合で放映されるNHKスペシャルが「危機と闘う(3)航空機エンジン・しのびよる破壊」です。興味のある方は見て下さい。このような航空関係の放送があっても、大概の場合、後になって知り、悔しい思いをします。もし、情報が早く入る方がおられましたら、メールで知らせていただくとありがたいので、よろしくお願い致します。

@パキスタンで小型旅客機が離陸後間もなく墜落
 10日正午頃、パキスタンの中部ムルタンから東部のラホールに向かって離陸したパキスタン国際航空688便・プロペラ機が離陸後数分してエンジンから出火し、墜落しました。乗員・乗客45人全員が死亡したとの事です。離陸後にエンジンから火が出た、との目撃情報があります。当局はテロの可能性は否定しました。

@シベリア航空機事故で74人が生存
 9日にイルクーツクで起きたシベリア航空機墜落事故について事故調査委員会委員長となったロシア運輸相は10日、乗員・乗客203人中、74人の生存が確認された、と発表しました。

@スカイマークが9月15日から羽田ー那覇線定期便
 スカイマークは9月15日から昼時間帯の羽田ー那覇線を定期便として運航する事を明らかにしました。使用機材はB-767型機で座席数は約280席前後になるとの事です。1日2往復運航します。

@エアバス受注機数がボーイングの4分の1に
 エアバス社がまとめた1〜6月の航空機受注数は117機になりました。一方、ボーイング社はこの間480機を受注しており、エアバス社は4分の1にしかなりません。このため、2006年の受注数は6年ぶりにボーイング社が首位になる事がほぼ確実になりました。


*7月10日

@「地元合意なくても申請受け取る」と航空局長
 岩崎航空局長は7日の記者会見で成田空港暫定平行滑走路北伸問題で成田国際空港株式会社が申請する施設変更許可について、「地元との合意が得られなくても、申請が出れば受け取る。」と述べたとの事です。申請は今日にも行われると言われますが、午後4時段階では申請が出されたとの報道はありません。

@関空で旅客ターミンルビルなどが停電
 今日午前1時過ぎ、関西国際空港の旅客ターミナルビルと隣接するビル計5棟で大規模な停電が発生しました。停電は3時25分までに順次復旧しました。また、管制塔や滑走路灯などの電源は別だったので停電はありませんでした。この時間帯に離発着する便がなかった事もあり運航に支障は出ませんでした。原因は節電装置関係ではないか見られています。

@5日の全日空機機内減圧はクーラーの故障か?
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は昨日、中部国際空港内で記者会見し、5日に起こった全日空機の機内減圧事故について「外気を取り入れるクーラー装置に何らかの不具合があった可能性が強い。」と発表しました。このため、同委員会はクーラー関連の部品を押収し詳しく調べる事にしていますが、分解には海外のメーカーの協力も必要で原因究明には時間がかかる見込みとの事です。


*7月9日

@シベリア航空機が着陸に失敗・150人以上が死亡か
 9日午前8時頃、ロシア・シベリアのイルクーツク空港でシベリア航空のA310型機が着陸に失敗し、オーバーランしてビルに衝突して炎上しました。同機には乗員・乗客200人が乗っていたとの事ですが、55人が怪我をして病院に運ばれたとの事です。死者の数は150人程度に上るものと見られています。日本人が搭乗していたかどうかは現在のところ分かりません。同機はモスクワからイルクーツクに到着しました。

@日航機が油漏れで立ち往生・福岡空港
 昨日午後4時過ぎ、大阪発福岡行きの日本航空2055便・MD81型機が着陸して誘導路を走行中にオイルが漏れました。このため、同機は誘導路上でエンジンを停止させました。50分後に牽引車に引かれて駐機場に移動し乗客を降ろしました。このトラブルによる他機への影響はありませんでしたが、この機体を使う予定だった福岡ー中部国際空港の2便が欠航しました。

御巣鷹山墜落事故の犠牲者遺書などを展示へ
 日本航空が設置した御巣鷹山墜落事故機の残骸を展示している「安全啓発センター」(羽田空港内)に犠牲になった乗客や乗員が書き残した遺書やメモを明日から展示する事になりました。客室乗務員と元日本航空社員が残した2通のメモや走り書きは実物を展示し、乗客が残した遺書3通は写真で展示するとの事です。


*7月8日

@「くの字」誘導路の畑の耕作権解除を申請へ
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日、暫定平行滑走路の誘導路が「くの字」で使いづらい原因となっている反対派農民が耕作している畑・約8000平方メートルについて、耕作権の解除を求める申請を10日にも成田市農業委員会に出す意向を表明しました。この畑の所有権は2003年に成田国際空港株式会社が取得しています。これに対して耕作している農民と反対派は「最終的には裁判で争う。」としています。

@アルバイト男性の不用意な横断で羽田空港が2時間閉鎖
 今日午前4時頃,羽田空港のC滑走路近くの赤外線センサーが作動し、監視カメラに滑走路を走って横断している人影が映りました。このため、C滑走路を4時35分から閉鎖しました。羽田空港では現在、工事のためにA・B滑走路を深夜から早朝まで閉鎖しているため、結果的に全ての滑走が閉鎖された事になり、航空機の離着陸が出来なくなりました。この人影を捜索しましたが、見つからず、約2時間後に全日空の機内清掃を委託されている会社の22歳のアルバイト男性が名乗り出て、特定できました。C滑走路が再開されたのは6時53分でした。男性は海の近くで体操をしようと思って滑走路を横断したとの事です。このトラブルで、午前9時半現在で約70便に最大2時間の遅れが出ました。この男性と会社には厳重に注意し、航空法違反になるかどうか検討するそうです。

@関西国際空港で滑走路脇のコアジサシに苦労
 関西国際空港の滑走路脇に絶滅危惧種2類に指定されているコアジサシが巣を作り、多い時には約300羽が飛び回っていました。関西国際空港会社の方でコアジサシがいやがる吹き流しやカラスの模型などを設置して対策を施したところ、現在は数10羽に減ったとの事ですが、5月23日には全日空機にぶつかるなどバードストライクの危険もあり、対策に苦慮しているそうです。「2004年夏の台風による高潮塩害で空港内の芝地がかなり枯れてしまった結果、滑走路近くに営巣した。」との事です。コアジサシは渡り鳥ですから秋になり、南に帰るまでは油断できませんね。

@ギャラクシー・エアラインズが就航延期を発表
 佐川急便グループのギャラクシー・エアラインズは昨日、8月22日から就航を予定していた羽田ー北九州線と羽田ー那覇線の就航を延期すると発表しました。調達した中古機の保守部品の確保がままならず、国土交通省からの事業許可がずれ込むため、との事です。年内には就航させたいとしています。なお、12月に就航を予定していた羽田ー新千歳線も来年にずれ込むとの事です。

@高温で乗客や貨物を減らす・昨日の石垣空港
 石垣空港では昨日、最高気温が34.8度にまで上がり、北風も吹いたために乗客や貨物を減らして出発する措置をとりました。気温が上がると空気が薄くなりエンジンの出力が減ります。1度上がるごとに機体重量を約272Kg減らさなければなりません。また、石垣空港は北に向かって上がり坂になっていますので、北に向かう離陸は負担が増すそうです。このため、昨日は150席のところに125人しか乗せられなかったとの事です。


*7月7日

@日中航空交渉で成田便が週当たり数便増の見込み
 難航していた日中航空交渉が妥結する見通しになりました。中国側が強く要求していた成田空港への増便を日本側が週当たり数便認める事になりました。全体では両国ともに旅客便を席数で約2割増やし、貨物量を約2倍に増やす事になるようです。13日にも正式に調印されるとの事です。

@夏休みの成田空港利用客が約2.9%増の見込み
 成田国際空港株式会社は昨日、今年の夏休み(7月14日〜8月31日)に成田空港を利用する旅行客が前年同期比で約2.9%増の約392万7900人になるとの予想を発表しました。出発のピークは8月12日、到着のピークは8月20日で1日の到着としては過去最高になる見込みとの事です。

@突然の揺れで日航機乗客が足首を骨折
 今月4日午後5時40分頃、新千歳発福岡行きの日本航空3514便・MD81型機が島根県浜田市付近を飛行中に突然大きく揺れ、トイレに向かっていた67歳の男性が足首を骨折していた事が昨日分かりました。当時、ベルト着用のサインは出ていませんでした。男性は乗務員から湿布をしてもらってそのまま帰宅しましたが、痛みが治まらないため、病院で診察してもらったところ骨折が判明したものです。航空・鉄道事故調査委員会は調査官2名を派遣しました。

@韓国政府が飛行コース変更を指示・ミサイル発射で
 韓国政府は今日、北朝鮮のミサイル発射が今後も続く可能性があるとして航空会社に対してカムチャッカ半島周辺上空の飛行ルートを変更するよう指示しました。これにより、北米路線に遅れの出ている便もあるとの事です。韓国の民間航空機では5日に1発目が発射された20分前にシカゴ発仁川行きのアシアナ航空235便が問題空域を通過しており、7発目が発射される前の同日午後3時から5時の間に仁川に向かっていた大韓航空の4つの便が問題空域を通過していたとの事です。この時点では飛行ルート変更の指示は出ていなかったとの事です。

@羽田空港国際線ターミナルのPFI建設が始動
 羽田空港国際線ターミナルをPFI(民間資金を活用した社会資本整備)方式で建設するプロジェクトが動き出します。建設資金の約900億円は全額民間資金で賄います。国から羽田空港内の敷地を借りる事になり、今日、国と事業計画を結びます。

@能登ー羽田線の3年目搭乗率が66.5%で目標を達成
 今日で開港3周年を迎える能登空港の能登ー羽田線の3年目平均搭乗率が66.5%になった事が分かりました。全日空と取り決めていた64%を超えました。このため、全日空から県と地元市町村に1800〜1900万円の販売促進協力金が支払われる事になります。

@スターフライヤーの6月搭乗率が50%を切る
 スターフライヤーが発表した6月分の北九州ー羽田線の搭乗率が48.5%と初めて50%を切りました。前月比で8.1%減となりました。特に、早朝・深夜便の低迷が大きく搭乗率が30%とふるいませんでした。その中でも早朝の羽田発が17.1%と低迷しています。

@スカイマークが羽田ー那覇深夜便を今年も運航
 スカイマークは昨年好評だった羽田ー那覇の深夜便を今年も今月14日〜9月10日まで運航すると発表しました。羽田発が午後9時、那覇発が午前4時50分となります。昨年は週4日の運航でしたが、今年は毎日の運航にするとの事です。料金は燃料高騰があり、昨年よりも4000円高くなります。


*7月6日

@ジャンボ洗浄機が延べ5000機を達成
 成田空港にある、日本航空が所有する世界で唯一の「航空機洗浄装置」が先月21日に洗浄延べ5000機を16年目で達成し、昨日、日本航空が記念式典を行いました。この装置はジャンボ機も丸ごと洗浄でき、手洗いだと20人で4時間かかる洗浄を5人で1時間半で済ます事が出来ます。排水も再利用するなど環境にも配慮した設計になっています。右の写真は2004年撮影のものです。

@国土交通省が「シカゴ条約違反」と北朝鮮に抗議
 国土交通省は北朝鮮によるミサイル発射が航空機の安全運航のための事前調整を定めた「シカゴ条約」に違反しているとして、同条約の事務局である国際民間航空機関(ICAO)を通して北朝鮮に抗議する方針を固めました。

@島根・隠岐空港の新滑走路が供用開始
 島根県隠岐の島町にある隠岐空港の新滑走路が今日から供用開始になりました。滑走路が1500mから2000mになった事で、ジェット機の運航も可能になりました。日本航空は今日から8月31日まで隠岐ー大阪間にMD81型機を就航させます。

@スターフライヤーが9月11日から割引運賃
 北九州ー羽田線を運航するスターフライヤーは4日、9月11日搭乗分から大幅な割引運賃を導入すると発表しました。往復割引は10%引きの23200円に、28日前までに予約する「STAR28」は片道9800〜13000円とするそうです。早朝・深夜便を中心として搭乗率が伸び悩んでいる現状をてこ入れする意味があります。

@米軍訓練騒音によるダチョウの死に700万円賠償判決・韓国
 韓国のソウル中央地裁はこのほど、「在韓米軍のヘリコプターによる夜間訓練の騒音でダチョウが死んだ」とする農民の訴えについて、「米軍は何の予防措置もとらずに農場の上で訓練を行った事が原因と見られる。」として、政府に対して約5400万ウオン(約700万円)の賠償を命じる判決を言い渡しました。

@欧州司法裁判所が大型航空会社合併を認める
 欧州司法裁判所はイギリスの格安航空会社・イージージェットが「エールフランスとKLMオランダ航空の合併は独占禁止法に違反している。」と訴えた裁判で、「イージージェットの主張には十分な根拠がない。」として訴えを棄却しました。これにより、大型航空会社同士の再編にお墨付きが出た事になります。


*7月5日

@在韓米軍人が銃弾50発を機内に持ち込む・成田で発見
 先月26日にロサンゼルス発成田行きのユナイティド航空機で成田空港に到着し、乗継ぎで韓国に向かうために手荷物検査を受けた在韓米軍人が手荷物の中に銃弾50発を所持していた事が分かり、千葉県警成田空港署と東京税関成田支署は銃刀法違反の容疑でこの男性を拘束した事が分かりました。男性は「ついうっかり入れてしまった。」と話しているとの事です。
【コメント】テロへの警戒を声高に言うアメリカの空港でどうして見逃されたのでしょうか。もしかすると、米軍関係者はノーチェックで搭乗させているのでしょうか。もし、そうだとすると、日本に民間機で来る米軍関係者も同じ扱いのはずで、何を持ち込んでも分からないと言う事になるのでしょうか。

@北朝鮮ミサイル発射の影響は少し
 今朝未明から発射された北朝鮮のミサイル発射で成田空港関係では全日空201便ロンドに行き・全日空205便パリ行き・全日空209便フランクフルト行きが新潟経由から稚内経由に経路を変えて運航されました。しかし、到着時間に遅れはないとの事です。
【コメント】発射時刻や到達水域などの情報は危険ですから事前に公表すべきでしょう。自分たちの軍備拡張や核兵器保持には口を拭って「大量破壊兵器不拡散」を声高に言う“大国”たちにも反省すべき点があると思うのですが。

@成田行きの全日空機が機内気圧低下で中部に緊急着陸
 今日午前8時10分頃,中部国際空港の南を飛行中だった全日空2142便・B-737-500型機で機内の気圧が低下し、酸素マスクが自動的に落下するトラブルがありました。同機は約1時間後に中部国際空港に緊急着陸を行いました。乗客に怪我はありませんでした。この事故で、中部国際空港発着の7便に5〜10分の遅れが出ました。航空・鉄道事故調査委員会は調査官2人を派遣しました。

@夏休みの海外旅行者が2年ぶりに増加する見込み
 JTBは昨日、夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向見通しを発表しましたが、それによりますと海外旅行者数は約251万人と前年同期比で5.0%増となっているそうです。アジアと欧州が6%台の伸びとなっています。平均旅行費用も同3.7%増の22万2500円となっています。なお、国内旅行は同2.3%増になっています。景気回復とボーナス支給額の増加が寄与しているとの事です。また、HISが昨日発表した夏休み(7月1日〜9月30日)の6月末現在の予約動向によりますと、前年同期比で20%増となっておりアジアシティが同30%増,欧州方面が25%増、家族旅行が同30%増となっているそうです。


*7月4日

@検眼後20分で眼鏡作る店舗が15日にオープン
 成田空港第1ターミナル中央ビルに15日から、検眼後20分で眼鏡を作る店舗がオープンします。FENトレーディングが開設するもので、約400のフレームと約3000枚のレンズを常備するそうです。価格は8400円と12600円の2段階だけとの事です。

@百里基地の米軍機訓練は年間1000回と試算
 防衛施設庁は昨日、共産党茨城県委員会の問い合わせに対して「百里基地への米軍機訓練移転で年間で最大1000回の離着陸が行われる。」との試算結果を明らかにしました。ただ、1990年の日米地位協定に基づく合同訓練の取り決めでは年間で最大1300回の離着陸が可能になっている、との指摘もあります。

@読売新聞社機が乱気流に巻き込まれグループ議長が重傷
 先月30日に読売新聞社所有の小型ジェット機が羽田空港に着陸する前に乱気流に遭遇し、乗っていたグループ本社議長が脊椎骨折の重傷を負っていた事が分かりました。国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は同日、調査官3人を羽田空港に派遣しました。

@スカイマークの羽田ー新千歳線が苦戦
 スカイマークの羽田ー新千歳線の6月搭乗率が38%になった事が分かりました。5月は57%でした。6月2日までは片道10000円の運賃でしたが、6月3日からは同16000円とした事で割安感が薄れた事によるようです。同路線を運航する他の3社の6月分搭乗率はいずれも70%を超えました。スカイマークはこれによる極端な値下げは考えておらず、当面、運賃引下げ競争は沈静化するようです。


*7月3日

@「申請許可は9月中に必要」と上子常務
 成田国際空港株式会社の上子常務は記者会見で暫定平行滑走路再北伸問題について「2009年度中の供用開始のためには施設変更許可は9月中にいただく事が必要。」と述べたようです。また、環境影響調査計画書について「出来上がった。」と述べたようです。今日、成田国際空港株式会社に問い合わせた所、「現在、製本中で公表するのはもう少し先になる。」との事でした。

@成田空港5月貿易額は輸出・輸入ともに伸びる
 東京税関成田支署がまとめた5月の成田空港貿易額は輸出が前年同月比120.0%、輸入が同118.9%とどちらも大きく伸びました。前年比でプラスになったのは輸出で7ヶ月連続、輸入で11ヶ月連続になります。輸出では電子回路機器が好調で、輸入は200億円近い大型航空機2機の輸入が大きいとの事です。なお、先月30日の出来事で書いた「5月空港運用状況」の輸出入は「額」ではなく「重量」になっています。

@南ウイングの日本人入国審査が午後に混雑
 今日の千葉日報によりますと、先月2日に供用が開始された第1ターミナルの南ウイングで午後の2時〜4時半頃にかけて到着した日本人の入国審査が大混雑しているとの事です。この時間帯に到着便が集中する事が原因で、東京入国管理局成田支局ではこの時間帯の審査官を増員するなどの対応をとっているそうです。

@周防大島町の住民が移転反対の住民組織を結成
 昨日、米軍機艦載機の移転計画が持ち上がっている岩国基地から南に約25Km離れた山口県周防大島町の住民が「大島の静かな空を守る会」を結成しました。会では「大島の北西部が70WECPNLの騒音になる恐れが強い。」として、町民の過半数の11000人以上の反対署名を目指すとしています。

@EADS社とエアバス社のCEOが同時辞任
 EADS社は2日、同社のフォルジャール共同CEOと子会社・エアバス社のフンベルトCEOが共に同日付けで辞任した事を明らかにしました。また、EADS社の新しい共同CEOにフランス国鉄のガロワ総裁が、エアバス社のCEOにはフランス素材大手のストレイフ元COOが就任した事を明らかにしました。A380型機の引渡の遅れやフォルジャール前共同CEOのインサイダー疑惑などの影響を沈静化する狙いがあるものと見られます。


*7月2日

@今日、北原派が全国集会
 昨日、成田空港に行きましたが、警備が非常に厳しく、おかしいと思い調べた所、今日、反対同盟北原派の全国集会が開催されたようです。

@「数字でみる航空−2006」を買って来ました
 昨日、成田空港内の航空科学博物館のショップ「バイプレーン」で航空振興財団が毎年発行している「数字でみる航空−2006」を買って来ました。700円でした。「成田空港ハンドブック」はまだ出ていませんでした。南ウイングの供用開始を待っていた、との事で、例年よりも遅れているようです。でも、「間もなく出る。」との事でした。

@苫小牧市民が訓練移転に不安つのらせる
 新千歳空港北側の千歳市が米軍機の訓練の一部を新千歳空港に移転させる事を容認する姿勢を近く打出す事になった事を受けて、南側にある苫小牧市では住民の間に不安が強くなっているとの事です。苫小牧市では市長がセクハラ問題で辞任し、今日告示で市長選が行われています。しかし、この間、市長不在で市としての態度の表明が出来ていません。元々、苫小牧市では飛行コース直下の住民を中心として反対の意向が強いのですが、千歳市が容認の方向性を出した事で「手遅れになる。」との不安が広がっています。


*7月1日

@6月のアクセス数が過去最高の27937回になりました。ご愛読感謝いたします。

@黒野社長が今週中の申請を表明
 成田国際空港株式会社の黒野社長は昨日、暫定平行滑走路の北側再延伸問題について「地元との協議がまとまらないので,6月中の施設変更許可申請は見送ったが、1週間以上遅れる事は避けたい。」と述べて,今週中の申請を示唆しました。

@成田空港会社が東峰地区住民に再延伸について手紙
 今日の毎日新聞によりますと,成田国際空港株式会社は先月末に黒野社長名で東峰地区住民7戸に対して暫定平行滑走路北側再延伸について説明した文書を配布したそうです。文書は図面入りで東峰の森を通る新誘導路や北側延伸部分などについて説明しているとの事です。また,黒野社長が昨年8月の北伸決定以後同地区を訪れていない事について「皆様の感情を配慮して出向かなかった。」と述べているそうです。

@DHC8-400型機がまたトラブル・大阪空港に引き返す
 今日午前7時33分頃、大阪発佐賀行きのエアニッポンネットワーク1653便・DHC8-402型機が離陸直後に気象レーダーが故障し、大阪空港に引き返して8時6分に無事着陸しました。

@日本航空が新株発行で約2000億円を増資へ
 日本航空は昨日、今月下旬に発行済み株式の35%にあたる7億株を発行して、最大2000億円を公募増資する事を明らかにしました。転換社債の償還に備えるとともに航空機の購入費用に充てるとの事です。経営不審企業が公募増資で多額の資金を調達する事は異例です。

@JTBが日本航空と旅行業で提携
 JTBは旅行業で日本航空と業務提携する事になりました。日本航空機を使ったツアーの共同開発やJTB店舗で希望の航空会社がない客に対して日本航空便を優先的に販売するなどを行います。JTBとしてはこれ以上日本航空の業績悪化が進むと航空券の仕入れに悪影響が出ると判断したもののようです。

@スカイマークが神戸ー羽田線を9月から1便増へ
 スカイマークは昨日、神戸ー羽田線を9月から1便(1往復)増やして1日8便体制にすると発表しました。同社の同路線は搭乗率約85%と好調を維持しています。これにより、神戸空港の羽田線は1日28便になり、神戸空港の年間発着回数が2万回を突破する事になります。国土交通省が関西国際空港振興のために事実上制限している発着回数を超える事になり、関西3空港の棲み分け論議が再燃する可能性も出て来ました。


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