1999年12月の出来事


*12月31日

@1年間、ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

@いよいよ2000年問題の本番です

 いよいよ、コンピューターの2000年問題が本番を迎えます。今夜の午前0時に何が起こるのか、分かりません。航空機や航空管制は世界標準時を使っていますから、日本時間で午前9時の方が心配です。何も起こらなければ良いのですが・・・。

@インディアン航空ハイジャック未解決で越年か

 インディアン航空ハイジャック事件は相変わらず、アフガニスタンの空港で交渉が続いている模様です。今日未明からは氷点下5度の寒さの中、空調用の補助動力装置のエンジンが止まってしまい、人質の健康委状態が懸念されます。交渉は犯人側の譲歩で、インドで服役しているイスラム過激派の釈放人数に絞られてきているようです。早く解決することを祈らずにはいられません。


*12月30日

@電車放火ゲリラは革労協の仕業か

 26日に起こった、JRと京成電鉄に対する放火ゲリラは革労協狭間派(反主流派)の仕業のようです。今日、江東区の玉姫公園の中に犯行声明が立て看板で表示されているのが見つかりました。この立て看板には「革命軍」との署名しかありませんでしたが、過去の犯行声明との類似から、千葉県警では革労協狭間派の仕業と見ています。


*12月29日

@運輸省から暫定滑走路への意見に回答

 蓮沼村の金澤義典さんから「暫定滑走路計画につての意見をメールで送ったところ、次のような返事がメールであった。」と連絡がありました。

発 信 者:新東京国際空港課 新東京 国際空港課

発信時刻:1999/12/28 15:36:04

 ご意見を頂きました方々へ

前 略

 成田空港の暫定平行滑走路の整備について、貴重なご意見を頂き誠に有り難うござい

ます。

本年9月3日に新東京国際空港公団から申請のあった工事実施計画の変更認可の申請

については、10月18日に成田市にて公聴会を開催し、12月1日に認可いたしまし

た。この認可を受け、12月3日に空港公団は暫定平行滑走路に関する工事に着手いた

しました。  

 今後、運輸省・空港公団においては、暫定平行滑走路の整備に遺漏無きを期すととも

に、環境対策及び地域振興への支援に積極的に取り組むこと、さらに2500mの滑走

路整備に向けて引き続き最大限の努力を続けることとしておりますので、皆様方のご理

解を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

              草々

平成11年12月

運輸省航空局飛行場部新東京国際空港課 

@羽田空港国際化は共同運航から実施

 運輸省は懸案になっている羽田空港の国際化を共同運航に限って認めることになりました。具体的には来年3月から、羽田空港ー関西空港で全日空とユナイテッド、日本航空とアメリカン航空の共同運航便に認める事になります。すなわち、アメリカから羽田空港に寄って関西空港に行くのと、逆に関西空港発で羽田空港に寄ってアメリカに行く共同運航便に認めることになります。もちろん、羽田空港でのアメリカ行きの搭乗や、アメリカ帰りの降機は出来ることになります。その後、日本エアシステムとノースウエスト航空、全日空とルフトハンザ航空との共同運航便に認める意向です。また、関西空港だけでなく、羽田ー伊丹でも認める意向です。

@シャトル便に備え、ダイヤの案内や予約を共同化

 大手3社は来夏から実施する羽田ー大阪間のシャトル便の実施に備えて、お互いのダイヤの案内や予約の共同化を行うことになりました。具体的には共同の案内デスクの設置や、空席待ちの整理券の1本化、シャトル便専用のホームページの立ち上げなどです。ホームページではダイヤの案内や空席状況だけではなく、予約も出来るようにする予定です。(6月26日の出来事を参照して下さい。)


*12月28日

@インディアン航空ハイジャックは膠着状態

 インディアン航空ハイジャックは膠着状態に入りました。インドの当局者がアフガニスタンのカンダハルに出向き、犯人側と対面交渉を始めていますが、交渉は難航している模様です。犯人側は人質の殺害をほのめかしています。パキスタンが犯人の亡命受け入れを表明しているようです。

@スカイマークがオーストラリア乗り入れに意欲

 スカイマークの社長は2001年には東南アジアにチャーター機を飛ばす予定であり、2002年にはオーストラリアに乗り入れる希望を持っている、と語りました。

@大韓航空が2000年に17機を投入

 大韓航空は2000年に17機の航空機を購入またはリースで投入することを明らかにしました。機種はB−777を3機、B−737−800を8機、B−747−400Fを2機、A−330を4機とのことです。


*12月27日

@JRと京成に火災ゲリラ

 昨日の午後5時半頃、JR総武線の快速が成田駅を出た直後に車両の連結器の当たりの2カ所から出火、快速電車は成田駅に引き返しました。また、京成電鉄の特急が京成成田空港駅に到着して3分後に座席のしたから発火しました。また、同電鉄の東成田駅でも同じ時刻に到着直後の急行電車の座席の下から出火しました。いずれも大事には至りませんでした。発火装置が弁当箱状のもので、時限装置も付いていたとのことで、過激派のゲリラと思われます。

@全日空が2月から国内運賃を値下げへ

 全日空は2月からの航空の自由化に合わせて新しい国内線の運賃体系をとることになりました。これは(1)利用期間を限定しない往復割引の実施、(にき)最大割引率を50%以上にする、(3)普通運賃(片道)を一律15%値上げをする、と言うものです。普通運賃は値上げになりますが、現在は7割が割引券を利用していますので、実質的には値下げになります。国内最大手の全日空がこのような運賃体系をとることにより、日本航空も日本エアシステムも同調せざるを得ないことになりそうです。


*12月26日

@芝山鉄道ルート変更要請に県は「一坪共有地解消に努力せよ」

 12月8日に芝山町長と議会が「芝山鉄道のルートを変更して完成させて欲しい。」と運輸大臣に要請しましたが、この日、同時に千葉県に対しても同様の要請を行いました。この要請に参加した会員の萩原町議によりますと、応対した今泉企画部長は「ルート変更を考える前に、芝山町としても一坪共有地の解消に努力して欲しい。」と答え、ルート変更についての要請に明確には答えなかったそうです。

【コメント】芝山鉄道については、「国と空港公団が責任を持って建設する、」と言う約束があったはずです。その「責任」の中には一坪共有地の解消も入っているのではないでしょうか。いつの間にか、「一坪共有地の解消」が芝山町の責任のようにすり替わっているのはおかしいような気もします。千葉県としても、責任を芝山町に押しつけるのは、筋違いではないでしょうか。

@ベネズエラでキューバ機が墜落

 24日、中米のベネズエラの首都カラカスの西方150Kmのカラボボ州の山腹に乗員・乗客22人を載せたキューバ航空機が墜落し、炎上しました。生存者の有無は不明です。同機は墜落地点より西方100Kmのバレンシアの空港に向かっていました。このところ、キューバ機の事故が続きました。

@ハイジャック犯人が服役囚の釈放を要求

 昨日起きたインディアン航空機のハイジャックの続報です。同機はアフガニスタンの南のカンダハルに着陸してアフガニスタンのタリバン側と交渉をしています。犯人はアフガニスタンへの亡命を希望しましたが、タリバン側はこれを拒否しました。犯人はインドで服役しているパキスタンのイスラム教指導者などの釈放を要求しています。犯人はイスラム原理主義の過激派のようです。


*12月25日

@暫定滑走路を北側に延長する案も検討か

 暫定滑走路の建設が始まって、早くも次の計画が一部では取りざたされているようです。すなわち、「暫定滑走路は短くて使いづらい。もし、農家の反対で本来の平行滑走路の建設が出来ないのであれば、北の成田市側に暫定滑走路を延長してジャンボも使える滑走路にしたらどうか。」と言う考え方です。これによって、滑走路が3000m近くになれば、長距離便も使えるようになり、運輸省や航空会社にとっては「より好都合」と言う事になります。

@インドの航空機がハイジャック

 24日、ネパールのカトマンズからインドのニューデリーに向かった、インディアン航空のA−300型機がインド北部のラクノー上空でハイジャックされました。犯人は5人のシーク教徒で、ライフルと手投げ弾で武装していると言われています。同機には乗員・乗客189人が乗っており、数人が射殺されたとの報道があります。同機はインド北西部のアムリッアル、パキスタンのラホール、アラブ首長国連邦のドバイに立ち寄り、ドバイで26人を解放した後、アフガニスタンのカンダハルに着陸しました。現在もここにとどまっている模様です。乗客の中に日本人らしい女性1人が含まれています。


*12月24日

@運輸省が小松空港などの運用時間を延長へ

 運輸省は羽田空港へのニーズが大きい小松空港など10の地方空港の運用時間を2000年度から延長することに決めました。これは、延長することにより羽田空港の早朝・深夜の時間帯に乗り入れることを可能にするためです。

@例年より多い客室乗務員の有給休暇申請

 今日明らかになったところでは、大手航空会社の客室乗務員の年末年始期間の有給休暇の申請が例年よりもかなり多くなっているそうです。これは、コンピューターの2000年問題への不安が乗務員の中にもあることを物語っています。

@ニュージーランドの航空管制システムがダウン

 22日の正午(現地時間)にニュージーランドの航空管制システムが突然クラッシュしました。スクリーンが真っ暗になり、空港やレーダーサイト間のリンクが切れてしまいました。すぐに予備のシステムに切り替わりましたが、このために、ニュージーランド全土の航空機の離発着が一時出来なくなり、3時間ほどの遅れが出ました。原因は予備のコンピューターの故障という事ですが、故障の原因は分かっていません。しかし、これはコンピューターの2000年問題とは関係ないとのことです。

@EUが航空管制の統一に動く

 ヨーロッパでは国毎に航空管制のシステムが違うために、航空機の離発着の遅れが恒常化しています。15ヶ国で20以上の管制システムがあり、しかも、軍事用の航空利用を優先させています。93年には遅れの率が12.7%だったのに、97年には19.1%、98年には22.8%と増え、今年は30%以上になり、史上最悪になることは確実です。このために、航空管制のシステムを統一しないことには増え続ける需要に対応できないとして、統一に向けて動き出すことになりました。

@ボーイング社がアラスカ航空から10機を受注

 ボーイング社はアラスカ航空からB−737−700型機を10機受注したと発表しました。これにより、1999年の受注数はボーイング社が380機、エアバス社が420機になりました。


*12月23日

@大韓航空貨物機がロンドンで墜落

 22日午後6時半(日本時間23日午前3時半)、ロンドン北方のスタンステッド空港付近に、スタンステッド空港からイタリアのミラノに向かった大韓航空の貨物機が墜落炎上しました。乗員の1名の死亡が確認され、3名が行方不明だそうです。同機はスタンステッド空港を離陸した2分後に墜落しました。

@カンタス航空機内で痴漢行為の男性が豪州警察に逮捕

 20日の深夜、成田空港からシドニーを経由してメルボルンに向かっていたカンタス航空22便の機内で、日本人女子大生の胸などを触る痴漢行為をした神奈川県在住の日本人男性がシドニー空港で待ち受けていた警察署員に逮捕されました。外国航空会社の機内での主権はその国にありますので、オーストラリア警察に逮捕する権利があります。


*12月22日

@日本航空の副操縦士の方から投書が寄せられましたので、資料の所に載せておきます。

@グアテマラでキューバ機が着陸に失敗

 21日の午前(現地時間)、グアテマラの空港に着陸しようとしたキューバ航空のチャーター機DC−10型機が着陸に失敗し、滑走路をオーバーランして住宅地に突っ込みました。この事故で、住民の少なくても26人が死亡し、44人が負傷したそうです。同機には乗員・乗客314人が乗っていました。

@日本エアシステムが新規就航・増便に地元負担を要請

 日本エアシステムでは地方路線の新規就航や増便に対して、空港の着陸料の減免や経費の一部負担を地元に要請する方針を固めました。厳しい競争の中、採算性が悪い地方路線を維持するためにはやむ終えないとの立場です。


*12月21日

@成田空港整備費が大蔵原案で499億1300万円

 昨日内示された来年度予算の大蔵原案で「新東京国際空港公団事業費(空港整備分)」として、499億1300万円が内示されました。空港公団の要求は(1)誘導路などの基本整備、(2)第1ターミナルビルの改修工事、(3)民家防音工事への助成・移転補償などの環境対策費などとなっています。

@「交通立入証」で不法入国を企て逮捕

 今日、成田空港でタイ人の男性が空港内の各地区に自由に出入りできる「交通立入証」を使って不法入国を企てて発見され、警察に逮捕されました。「交通立入証」については、今年の6月に精巧な偽物が落ちていて(6月20日の出来事を参照)、このような不法な利用が考えられていましたが、実際に使用が発覚したのは初めてではないかと思います。

@シンガポール航空がヴァージン航空の株を49%取得

 イギリスのヴァージンアトランティック航空は株式の49%をシンガポール航空に売却しました。ヴァージンアトランティック航空もシンガポール航空の株式の一部を取得しました。シンガポール航空が外国の航空会社の経営に参加するのは初めてのことです。


*12月20日

@平行滑走路保安施設用地の一部を空港公団が買収

 空港公団は平行滑走路南側の航空保安施設用地の一部,0.24haを買収したと発表しました。反対同盟北原派の農業・萩原勇一氏と売買契約を結んだものです。これにより、平行滑走路の航空保安施設用地の未買収地は1.5haとなります。航空保安施設とは誘導灯などを設置する所です。はっきりしませんが、多分、暫定滑走路の航空保安施設用地ではなく、本来の平行滑走路関係の航空保安施設と思われます。

@成田空港周辺17市町村の首長と運輸大臣が懇談

 今日の午前中都内で、千葉県と茨城県の成田空港周辺17市町村の首長と二階運輸大臣が懇談し、運輸大臣が地元の首長の要望を直接聞きました。地元から、どのような要望が出たのかなど、詳しい内容は今のところ分かりません。


*12月19日

@エア・ドゥが明日で1周年・厳しい経営

 羽田ー札幌線に新規参入したエア・ドゥが明日で就航1周年を迎えます。参入当初はその安い運賃で、搭乗率85%以上を記録していましたが、大手3社の特定便割引でこのところ搭乗率が低迷し、苦しい経営を強いられています。今年度上期の経常赤字は6億円と、当初見込みの2倍になっています。


*12月18日

@反対同盟北原派が暫定滑走路用地内の一坪共有地を調査

 反対同盟北原派は昨日、空港公団立ち会いの元に同派が暫定滑走路建設予定地内に所有する一坪共有地の現況を調査しました。同派の所有する一坪共有地は暫定滑走路そのものにはかかっていません。従って、滑走路の建設そのものの障害にはなりません。同派では、「今後、工事が進めば現況を変更される恐れがあるので調査した。」と言っています。

@成田空港行きのエジプト航空機が引き返す

 昨日、エジプトのカイロから成田空港に向かったエジプト航空のB−777型機が離陸2時間後に引き返しました。これは、カイロ空港に「爆弾を仕掛けた。」と電話がかかってきたためです。

@自民党の特別委員会が空港使用料の引き下げを決議

 昨日開かれた自民党の航空対策特別委員会は空港使用料や航空機燃料税などの引き下げを政府に求める決議を採択しました。代わりに一般財源からの繰り入れを求めています。

@環境庁が低周波音の測定を来春から再開

 環境庁は頭痛や不眠症を起こすと言われている低周波音の測定を来春から16年ぶりに再開することになりました。これは、低周波音の測定方法が確立したことや測定装置も発売されたことによるものです。成田空港周辺でも、エンジンテストや着陸のときにガラス戸が振動するなどの被害があり、この低周波音が問題になっています。


*12月17日

@97年の日本航空機乱高下事故で報告書

 運輸省事故調査委員会は1997年6月に香港から名護屋に向かっていた日本航空のMDー11型機が三重県上空で乱高下をして重軽傷者を出した事故について、今日、報告書を運輸大臣に提出しました。それによりますと、「MD−11型機は自動操縦中に誤って自動操縦を解除すると、機体が大きく乱高下する構造上の欠陥があり、今回もパイロットが誤って自動操縦を解除したことが原因」としています。そして、政府に対して「製造元のボーイング社に対して、構造上の欠陥を改善するように勧告をすべき」としています。また、重軽傷者がシートベルトをしてなかったことから、「常時シートベルトを着用するようにすべき」としています。この報告書に対して、航空安全推進連絡会議では、「パイロットはミスをしておらず、MD−11型機は過去にも自動操縦装置が突然解除される事故が6件も起きている。」と反論しています。

@全日空が乗務員もサイン点灯で直ちに着席へ

 全日空では、今まで、シートベルト着用のサインが点灯しても、乗務員は乗客の着用を点検してから、シートに着席することになっていました。しかし、これを改めて、シートベルト着用のサインが点灯したら直ちに着席し、自らもシートベルトを着用する事になりました。


*12月16日

@元旦の成田空港利用者が39000人に激減

 空港公団の調べによると、元旦の成田空港の利用者が前年に比べて激減する予定とのことです。到着便の利用者は半分になり、出発便の利用者も7割になるそうです。人数は4万人を割り3万9千人になるそうです。今年前半の1日当たりの成田空港の利用者は約7万人です。4万人を切るのは11年ぶりとのことです。もちろん、原因はコンピューターの2000年問題に対する不安です。しかし、4日頃からは例年以上の利用者がありそう、とのことでした。

@運輸省が羽田空港への小型機の利用を解禁へ

 運輸省は現在禁止している羽田空港への60人乗り以下の小型機の発着を認める方針を決めました。東京上空を飛行するコースを新設して、乗り入れを認める方向で地元の大田区などと非公式な折衝に入っています。出来れば、来年の7月にも乗り入れを開始する意向です。これは、今後50人乗りクラスの航空機で地方空港と羽田空港を結ぶ路線が増えることを想定しての対応です。

@公取委が大手の対抗値下げを問題視

 公正取引委員会は航空大手3社が新規参入の航空会社を狙い打ちにして、値下げをしたことについて、「独禁法違反はなかったが、問題なしとはしない。」と指摘し、「新規2社の排除につながりかねず、大手3社の節度ある行動を望む。」と要望しました。さらに、運輸省に対して、来春行われる羽田空港の発着枠の拡大に際しては、新規航空会社を優先するように求めました。

@能登空港隣接地に日本航空学園が進出

 2003年に開港が予定されている能登空港の隣接地に、航空整備士を養成する航空工学を主体とする高校と4年制の専門学校を、山梨県にある「日本航空学園」が新設することになりました。同校は能登空港を使って、試験飛行などを行う予定です。同校は2003年4月の開港を目指します。

@日本エアシステムが羽田空港で無料電光掲示

 日本エアシステムは羽田空港2階の同社フロアで運航ダイヤを表示する電光掲示板に、同社便を利用するお客のメッセージを無料で掲示するサービスを始めました。80字以内で、15分間掲示されます。結婚祝いや見送りの人へのお礼の言葉などに使われています。

@ボーイング社が163機の受注を発表

 ボーイング社は15日、ゼネラルエレクトリック社系の航空機リース会社からB−747型機を5機、B−767型機を15機などと、他の15の航空会社の分もあわせて、旅客機163機を受注したことを明らかにしました。これで、エアバス社に大きく水をあけられていた受注で差を詰めたことになります。


*12月15日

@共生委員会が大阪空港で頭上40mの騒音を体験

 昨日、共生委員会の代表委員山本雄二郎氏ら委員が大阪空港の主滑走路から東に300mにある豊中市勝部地区で騒音の実体験を行いました。これは、暫定滑走路南側の島村さん宅と同じ条件の同地区で騒音を体験してみるために行われました。成田空港のA滑走路でも頭上40mの騒音は体験できますが、その地点に人家はなく、また、暫定滑走路で使用される中短距離用の航空機はA滑走路の半ばで離陸してしまうために頭上40mの正確な騒音を体験できないために、大阪空港まで出かけたと思われます。体験後、山本代表は「少なくても防音対策は必要だ。そのための話し合いを運輸省はすべきだ。」と語りました。

@千葉県議宅への放火ゲリラは「中核派革命軍」の仕業

 一昨日の湯浅千葉県議宅への放火ゲリラは「中核派革命軍」を名のる者の仕業でした。今日、都内の報道機関に犯行声明が届きました。

@運輸省が羽田空港を「特定飛行場」の指定からはずす

 運輸省は「羽田空港の沖合移転によって、羽田空港周辺の騒音が少なくなり、『航空機騒音防止法』(騒防法)の基準以下になったので、『特定飛行場』の指定を解除する。」と述べました。これによって、今まで地元に支払われていた補助金の交付が打ち切られます。定期便が発着する空港での指定解除は初めての事になります。

【コメント】「いったん、補助金を打ち切って、羽田空港の深夜・早朝便の運航で陸地を飛行コースとし、その見返りとして、再度、補助金を与えよう。」と言う腹、と考えるのはひねくれた見方でしょうか。

@NASAがバーチャル管制塔を完成披露

 NASAは13日にエイムズ研究センターに作ったバーチャル管制塔の披露を行いました。この施設は、今後増加する空港への離発着に備えて、航空管制のシュミレーションを行い、訓練と研究に使うものです。この施設は2階建てで、窓はなく、その変わりに室内に12の大きなスクリーンが設置されています。そこに、最大200の航空機や作業用車両が動き回ります。驚くほどリアルで着陸のタイヤの煙まで再現され、情報を入れ替えることにより、どこの空港の様子でも再現できるそうです。


*12月14日

騒特法の地域指定を今年度中に決定

 千葉県の沼田知事は昨日の県議会で質問に答え、「特定空港周辺航空機騒音対策特別措置法」(騒特法)の基本方針を今年度中に決定することを明らかにしました。この法律は今から15年以上前に成立しています。この法律では特定空港、実際は成田空港、の周辺を「防止特別地区」と「防止地区」に分けて、「防止特別地区」では民家や学校や病院などの建設を禁止し、「防止地区」では民家を建てる場合は自費で基準に合う防音工事を施工しなければならない事になっています。要するに、他の空港で、空港が出来た後から、その周辺に住宅が建設されて、騒音訴訟が多発した経緯を繰り返さないためのものです。この2つの地区の指定は都市計画の手法を元にして、千葉県知事が告示する事になっていたのですが、12年前に指定のための住民説明会を開こうとしたところ、反対派から「空港を認めるものだ。」と厳しい反対行動があって、警察が「警備に責任が持てない。」と言うことで、とん挫していたものです。住民には色々な利害関係があり、一概には言えないのですが、「移転補償が受けられる「防止特別地区」は広く、住宅の建設が制限される「防止地区」は狭く。」と言うのが一般的な考え方ではないか、と思います。

@2000年問題で台湾が179便を運休

 台湾の航空当局はコンピューターの2000年問題で年末年始の航空便の内179便を運休すると発表しました。また、31日午後9時から1日の正午まで台湾各空港の離発着を1時間当たり8便に制限するそうです。さらに、隣接する日本・香港・マニラの各飛行管制区から台湾の飛行管制区に出入りする航空機の最少5分の間隔を15分にし、異常が発生しても対応できる体制にする、としています。

【コメント】何が起こるか分からないのですから、この位慎重に構えた方が良いのではないでしょうか。日本は航空会社のために「対策をとっているから安全だ。」と言い過ぎるのではないでしょうか。コンピューターの対策は取っても、それでも、異常が起こった場合の対応がとれるのでしょうか。心配です。


*12月13日

@千葉県会議員宅に放火ゲリラ

 今日の午前4時10分頃、成田市松崎にある千葉県会議員湯浅伸一さんの経営する日本料理店「ロトルア亭」の玄関先から出火しているのを、通行人が見つけ通報しました。火はすぐ消し止められましたが、玄関のガラス2枚が割れ、壁の一部と車庫のマイクロバスが焦げました。焼け跡から乾電池とリード線が見つかっており、成田空港の建設に反対する過激派のゲリラと思われます。湯浅氏は10月18日の公聴会でも51番目に、暫定滑走路建設賛成の公述をしました。

@千葉県警が『ゲリラ退治』の啓発ポスター

 千葉県警はこの程、「ゲリラ犯人と秘密アジトの発見にご協力を」というポスターを、過激派対策の一環として、2万枚作り県内全域に配布しました。暫定滑走路建設が始まったことなどで、過激派のゲリラ活動が活発になることを予測して、作られたものです。ゲリラ事件では「駐車場や車の周囲をうろついたり、のぞき込んだりしている、」「物陰から他人の家の様子をうかがっている。」「山林や空き地、校庭などで数人が鋼管のようなものを組み立てている。」など、怪しいと思われた場合には警察まで連絡して欲しい、としています。また、秘密アジトの場合には「マンションやアパートの出入り時に周囲を異常に気にしている。」「昼間でも雨戸やカーテンを閉め、部屋の中を隠している。」「部屋の出入りは深夜・早朝に行い、人目を避ける。」などの特徴があるとのことです。


*12月12日

@新規航空会社に駐機場配分へ・・・羽田空港

 運輸省は2004年春の羽田空港東旅客ターミナルの運用が始まるのに伴い、スカイマークとエアドゥに航空機を待機させるための駐機場(スポット)を配分することを決めました。東旅客ターミナルの完成に伴いスポットは24基から39基に増えますが、その内、7基を「不特定航空会社の共同駐機場」と位置づけて、確保するものです。

@アドレス諸島で旅客が墜落

 現地時間の昨日午前に35人の乗員・乗客が乗った、ポルトガルのSata航空の双発旅客機が、大西洋上のアドレス諸島サンジョルゼ島で墜落しました。残骸は発見されましたが、生存者の有無は明らかではありません。同機は着陸10分前に交信を断ったそうです。

@ルフトハンザ航空が2000年を機上で迎えるフライトの乗員確保で四苦八苦

 ルフトハンザ航空では2000年を機上で迎えるフライトの乗務員の確保に頭をいためています。通常の夜間・祝日手当の他に、無料で友人を同じフライトに乗せ、滞在先の食事や宿泊代も会社が負担することにしていますが、乗務員の反応は芳しくありません。会社側は「乗務員は確保できる。」としています。

@ニューヨークー東京間で2万円のチケット

 2000年を挟むフライトの搭乗率を上げるために、アメリカの航空会社でもあの手この手の対策を考えています。ついには、ニューヨークー東京間の搭乗券を2万円で販売する会社も現れました。さすがに、このチケットはすぐに完売になったそうです。これも2000年問題の影響です。


*12月11日

@「暫定滑走路完成で雇用が2万人増える」は間違い

 昨日の千葉日報によると、公聴会でもしきりに言われていた「平行滑走路完成で雇用が2万人増える」と言うのは、正しくないそうです。空港公団が行った予測調査では、「1997年を基準にして、2010年度で従業員が9700人の増加になり、2015年には16200人の増加になる」というもので、『2万人増』と言うのはこの『15年後』の数字を乱暴に四捨五入したものだそうです。

【コメント】この数字そのものも、暫定滑走路ではこの通りにならないと考えられますし、周辺の空港関連の各事業が順調に発展した場合、と言う条件が付けられます。しかし、この事実を隠して、『暫定滑走路が出来れば、2万人の雇用が生まれる。』と今にも雇用が確保できるように宣伝し、署名を集めていた人たちはどういう神経なのでしょうか。


*12月10日

@成田空港にビジネス機専用の格納庫の建設を計画

 航空機サービス会社の大手IASSは国内初のビジネス機専用の格納庫を成田空港に建設する方針を打ち出しました。この格納庫には4機が収納でき、機体整備や燃料補給が行え、乗客の待合室も作られます。IASSでは年明けにも空港公団に建設許可を申請する予定です。完成は2002年の夏を予定しており、同じ頃完成する暫定滑走路によって、ビジネス機の需要も増えると予想しています。

@成田発のカンタス航空機が故障で関西空港に着陸

 昨日の午後10時5分に成田空港からシドニーに向けて出発したカンタス航空機が太平洋上空で燃料タンクにトラブルが発生し、今日の午前0時に関西空港に臨時着陸しました。各燃料タンクの燃料消費を均一化するポンプのバルブが故障したものです。同機は修理をして、午前4時半にシドニーに向けて離陸しました。

@日本航空が燃料価格の変動を反映する運賃を検討

 日本航空は航空運賃に、変動が激しい航空燃料の価格を反映させる、新しい運賃体系「航空燃料費調整制度」の検討を始めました。これは、燃料費の変動を内部で吸収するのではなく、直接運賃に反映させようと言うものです。最近は航空燃料が高騰し、アメリカなどの航空会社では運賃の値上げに踏み切っています。もちろん、航空燃料が下がれば、運賃も下がることになります。日本航空としては来年の2月の航空運賃の自由化に合わせて実施したい意向です。


*12月9日

@芝山鉄道のルート変更を運輸大臣に要望

 芝山町長と議長などは、昨日運輸省を訪れ、一坪共有地解消で難航している芝山鉄道について、暫定的に一坪共有地を避けてルートを変更し、2002年の暫定滑走路完成までに芝山鉄道も完成するように二階運輸大臣宛に要請しました。また、約束である、空港南側の空港進入路も同時に完成させるよう要望しました。

【コメント】『ルート変更』と言っても簡単ではないと思います。空港を南北に縦断する通過道路と芝山鉄道が通るトンネルは一部すでに完成しています。新たなトンネルを建設するとなれば、莫大な建設費がかかります。鉄道ですから、余り急激なカーブを描くようなルートは取れないと思われますし。そして、『暫定滑走路の完成にあわせて』と言っているのは、地元に『暫定滑走路が完成したら、国も空港公団も周辺対策には力を入れなくなるだろう。』と言う不安があるからなのでしょう。

@東京都が市街地飛行を容認へ・羽田空港

 東京都は昨日、羽田空港の朝などのラッシュの時間帯に大田区などの市街地上空を飛行することを、騒音被害がないことを条件に容認する意向を固めました。従来は騒音問題上市街地を避け、東京湾側を飛ぶように運輸省に求めてきました。この背景には発着を増やすことによって、羽田空港の国際化に弾みをつける事になる、との意向があります。騒音もそれほど深刻にならない、として、大田区など地元との協議に入ることにしています。

【コメント】「騒音被害がないなら。」とはよく言ったものです。飛行機が飛ぶのに、被害がないわけがありません。「深刻か、深刻でないか」は住んでみなければ本当には分かりません。どうも、最近は成田空港の暫定滑走路問題もそうなのですが、『経済効果』と『利用者の利便性』が優先され、騒音を被る『少数者の不利益』は無視されるような風潮が広がってきているように見えて、危険な感じがしてきます。

@全日空機のエンジンから炎

 今日の午後2時半頃、那覇空港を羽田空港に向けて離陸した直後の、全日空86便、B−747型機のエンジンから出火し、同機は那覇空港に引き返し、2時40分に無事着陸しました。火は旋回中に鎮火しました。離陸直後に管制官から「エンジンから火が出ている。」と指摘されたものですが、同機の計器には異常はなかったそうです。

空港公団のページにクリスマスチャリティーイベントの案内が出ていました

@嘉手納基地弾薬庫付近にセスナ機が不時着

 今日午後4時20分頃、嘉手納基地の弾薬庫地区に嘉手納セスナクラブ所属の4人乗りのセスナ機が不時着したとの連絡が米軍から入りました。同機には米軍関係者4人が搭乗していましたが、全員無事だそうです。

@エアバス社が超大型機の開発開始決定を見送る

 エアバス社は役員会で、超大型旅客機「A3XX」の開発開始の決定を見送りました。この開発には英仏独スペインの政府が3割、日米欧の企業から4割、エアバス社自信が3割の開発費を負担する事にしています。

@シドニー空港が着陸料を3倍近くに値上げへ

 オーストラリア政府はシドニー空港の民営化を控えて、同空港の着陸料を来年の11月から現行の3倍弱に値上げする方針を決定しました。これでも、日米欧の主要空港の着陸料と比べると、割安になるそうです。


*12月8日

空港公団のページに「空港運用状況」が載っていました

 空港公団のページに「空港運用状況」が載っていました。10年度分と11年度の前半(4月から10月まで)の運用状況です。

@年末年始の海外旅行者数が11.4%の減に

 JTBの調べによりますと、湖の年末年始(12月23日〜1月3日)の海外旅行客は昨年に比べて、11.4%の落ち込みになるそうです。もちろん、2000年問題の影響が大きいと思われます。

@外務省が在外国の外交官に元旦の航空機使用を禁止

 外務省は海外の外交官に対して、現地時間の1月1日には航空機を使わないように、と言う指示を出していることが明らかになりました。これも、2000年問題で不測の事態が考えられるため、とのことです。

@全日空が深夜の羽田ー関西線を運航へ

 全日空は空いている羽田空港の深夜の発着枠を使って、来年の2月から羽田ー関西線を運航することになりました。両空港から午後10時頃出発し到着は午後11時過ぎになる予定です。料金は11000円にする予定です。

@フィリピンで小型旅客機が墜落

 昨日フィリピンの国内線の小型旅客機がルソン島の北部で墜落しました。乗客・乗員17名が全員死亡した模様です。残骸が発見されました。目的地は山岳地帯で当時、もやで視界が悪かったそうです。日本人も1人搭乗していました。

@オーストラリア政府が英国バージングループの参入を許可

 オーストラリア政府はイギリスのバージングループが申請していた、国内線への参入を許可する方針を明らかにしました。これで、オーストラリアの国内線は3社体制になります。


*12月7日

@下総町民と共生委員会との交流会開催

 先週土曜日の夜に、下総町で現A滑走路と建設される暫定滑走路の騒音下になる地域の住民と共生委員会との交流会が開かれました。共生委員会代表の山本雄二郎氏が講演し、「住民が中心となって、陳情型から提案型の運動を考えるべき。」「実現可能な最善の手段を目指すべきだ。」「『共生』とは空港づくりは地域づくりである。これは、国・空港公団・地域の共同事業である。地域の考え方が、空港づくりに十分反映されなければならない。」と述べたそうです。一方、住民からは、「暫定滑走路完成後の騒音に対する不安」「民家防音対策の見直し」「騒音下の農地利用の緩和」「固定資産税の減免措置」などの要求が出されました。これに対し、山本代表は「共生委員会が全て出来るわけではないが、一緒に悩んで、一緒に解決して行きたい。」と答えたそうです。

【コメント】共生委員会が住民の意見を聞くことは良いことなのですが、共生委員会とは何をするところなのでしょうか。「陳情型でなく」と言いますが、国や空港公団が住民の意見を真摯に聞いてくれるなら、陳情も少なくなると思うのです。環境基準の問題にしてもしかり、谷間対策にしてもしかり。住民が10年以上も要望しているのにいまだに実現していません。「実現可能な手段を目指せ」と言いますが、これは言い換えれば、「国や空港公団が飲める要求にするべきだ。」と言うことではないでしょうか。共生委員会は住民の意向を全く聞かず、共生の精神に反すると思われる暫定滑走路についても容認しました。元々、共生委員会は空港の建設を進める立場から出発しているからそうなるのでしょう。共生委員会の役割は住民の「なだめ役」なのでしょうか。

@新千歳空港でプロペラ機が滑走路を逸脱

 昨日の午後6時45分頃、函館から新千歳に着陸した北海道エアシステムのプロペラ機が滑走路を左側に80m逸脱して、動けなくなりました。このため、同空港の2本の滑走路が閉鎖され、42便が欠航となり、1万人に影響が出ました。


*12月6日

空港公団のページに「認可にあたって」と「二階運輸大臣の談話」が載っていました

@羽田空港で2000年問題で臨時管制塔を準備

 羽田空港でコンピューターの2000年問題に関して、トレーラーに乗せられた臨時の管制塔がA滑走路の脇に設置されました。これは、震災などの災害に備えるために1990年に導入されたものですが、今まで使われたことはありません。今回はコンピューターの2000年問題で障害が出たときにこれを使って管制を行おうと言うものです。今後、機器の整備と訓練を行って万が一の事態に備える、とのことです。

@大韓航空が年末年始で20便を欠航、17便を時間調整へ

 大韓航空はコンピューターの2000年問題に備えて、国際線の20便を欠航とし、17便を問題の時間を避けて運航するために、時間を調整する、と発表しました。


*12月5日

@「暫定滑走路資料のページ」に運輸省の「暫定平行滑走路に関する工事実施計画の認可にあたって」を加えました。

@日本航空と英国航空の共同運航が来春以降にずれ込み

 日本航空とブリティシュ・エアウエイズの共同運航が来春以降にずれ込むことが明らかになりました。原因は両社のコンピューターの予約システムがうまくつながらないため、とのことです。


*12月4日

@暫定滑走路工事が始まる

 昨日の起工式に続いて、今日から本格的な暫定滑走路建設工事が始まりました。今日は暫定滑走路南端の県道の迂回道路部分の囲い込みと、滑走路部分の整地などが行われたようです。下に朝日新聞に載った暫定滑走路南端部分の地図を載せておきます。

@運輸省が羽田空港の夜間・早朝の国際化を解禁へ

 運輸省は3日、羽田空港の夜間・早朝(午後10時〜午前6時)の国際線のチャーター便やビジネスジェットの使用を解禁する方針を固めました。これを実現するため、騒音コンターの作成や入国管理などの施設の拡充・時間延長や交通機関の時間延長などを関係機関に働きかけ、調整に入ることにしています。これは、24時間空港化したものの、夜間・早朝の利用が伸びない羽田空港の有効利用を図るという建前です。このために、羽田空港の夜間・早朝の空港着陸料も引き下げる方向で検討に入ります。しかし、日中はあくまで、国内線で使うとのことです。騒音コンターが出来次第、千葉県や東京都と協議に入ることにしています。今のところ、時期についてははっきりと言っていません。しかし、一つの目途はサッカーワールドカップになるのではないでしょうか。


*12月3日

@運輸省航空局から「認可にあたって」と言う文書が届きました

 今日、運輸省航空局から「暫定滑走路に関する工事実施計画の認可にあたって」と言う5ページの文書と、空港公団が作成した「公聴会における公述意見に対する考え方」と言う31ページの文書が送られてきました。運輸省からの文書の方は近々「暫定滑走路資料」のページに載せたいと思います。空港公団の文書は、ざっと目を通しただけですが、運輸省と空港公団の今までの立場を正当化するだけのもので、公述人の切実な意見とは全くと言って良いほどかみ合っていない、典型的な「お役人の作文」です。

@午後に起工式

 今日午後0時50分から暫定滑走路工事予定地で暫定滑走路工事の起工式が空港公団と工事関係者だけで行われました。運輸省や地元自治体関係者などは参加しませんでした。これは、あくまで本来の2500m平行滑走路建設を目指すものとの立場をとったためだそうです。

@昨日、運輸省と空港公団が東峰地区住民に騒音被害などの説明

 昨日になって、運輸省と空港公団の担当者が、東峰地区の反対派農家に「騒音が電車のガード下並みになる。」「鶏が驚かないように、飛行機の姿が見えないようにした方がよい。」「着陸誘導灯のランプの明かりが住居に直接あたらないようにする。」などを説明した文書を持って廻ったそうです。

【コメント】運輸省と空港公団はどうして、このように、人の神経を逆なでするようなやり方しか出来ないのでしょうか。こんな事は、暫定滑走路計画が浮上した当初から分かっていたことです。もっと早く、説明にまわれたはずです。着工の前日にこれ見よがしにやることではないと思うのですが。わざとやっているのでしょうか。島村さんに対しても、円卓会議で反対同盟熱田派のご機嫌をとっている最中に、同時に意見を聞くことはいくらでも出来たはずです。このこともせずに、「円卓会議でこう決まったから、土地を譲ってくれ。」と言っても、「円卓会議で何が決まろうが、私には関係ない。」と言われるのは当然でしょう。

@反対同盟北原派が抗議集会

 今日、暫定滑走路用地近くで、反対同盟北原派が抗議集会を開きました。参加者は約150人だったそうです。


*12月2日

@暫定滑走路、明日着工へ

 空港公団は昨日運輸省から認可を受けたことにより、暫定滑走路建設工事を明日着工すると発表しました。工事現場で安全祈願を行うそうです。

@明日と明後日、成田空港は入場制限実施

 成田空港では明日と明後日の2日間、反対派の抗議行動が予定されていることから、入場制限を行うそうです。原則として、見送りと出迎えが出来ませんので、注意して下さい。

@反対同盟北原派が昨日抗議集会

 反対同盟北原派と支援する中核派は昨日、空港近くで、暫定滑走路建設に対する抗議集会を行いました。北原事務局長は「堀越は反対同盟の所有地である一坪共有地を売り渡した。卑劣な行為だ。」と非難し、「地域に騒音を振りまく、暫定滑走路は認められない。暫定滑走路が完成しても、廃港まで戦い抜く。」と語りました。参加者は「裏切り者を絶対に許さないぞ。」と気勢を上げました。

【コメント】反対同盟北原派が騒音についてあれこれ言うのは「何を今更。」と考えざるを得ません。かっては、「騒音対策を要求した。」として、私たちの会を「裏切り者。」呼ばわりし、現地の会員宅の周りを連日、宣伝カーで威嚇したのですから。もっとも、当時は反対同盟熱田派も同じ行動をとっていましたが、これらの行動についての反省や謝罪は、今もって一切ありません。

@日本航空機に落雷

 先月30日の午前8時40分頃、羽田発秋田行きの日本航空551便、B−767型機が秋田県東由利町上空を飛行中操縦席に落雷を受けました。同機は操縦席のガラスが曇り、焦げ臭い臭いが漂いましたが、計器に異常がなかったため、そのまま秋田空港に無事着陸しました。

@「うっかり」・「ひやり」体験をネットで共有

 航空機のパイロットが操縦中に、事故にはならなかったものの「ひやり」とした体験や「うっかり」した体験を自己申告してもらい、お互いの参考にしようと言う『航空安全ネットワーク』が昨日から発足しました。これは財団法人航空輸送技術研究センターが主催し、情報を一元化して、コンピューターでアクセスすれば何時でも見られるようにしたものです。


*12月1日

@11月のアクセス数は3414回でした。

@運輸省が暫定滑走路計画の認可書を夜にも空港公団に渡す

 二階運輸大臣は空港公団から出されていた、平行滑走路計画変更申請、いわゆる、暫定滑走路計画を認可する書類を今夜、空港公団の中村総裁に手渡す予定とのことです。これを受けて、空港公団は今週中にも暫定滑走路工事に着手する予定です。

@堀越さんが空港公団と土地売り渡しの同意書に署名

 今日の午後、暫定滑走路用地内の一坪共有地と県道のトンネル部分に土地を所有している、堀越昭平さんが土地を空港公団に売却し、移転する合意書に署名しました。

@エール・フランスが52.3%の純利益増

 エール・フランスの99年4月〜9月期の決算が発表され、純利益が前期に比べて52.3%の増になったことが明らかになりました。これはデルタ航空との提携により、乗り継ぎ便の需要が大幅に拡大したことが貢献している、とのことです。

@カナディアン航空がエアカナダの買収案を受諾

 経営危機に陥っているカナディアン航空はエアカナダが提案した買収案の受け入れを決めました。詳しくは「11月18日の出来事」を見て下さい。