千葉県「平成17年度成田国際空港周辺航空機騒音測定結果報告書」を読む

1、環境基準達成率は前年度と同じ47.0%
 この調査報告書は平成17年4月〜平成18年3月の期間の測定結果を元にしています。しかし、測定値そのものは共生財団が一元的に管理していますので、そこでの報告書にあるものを使っています。
 共生財団は「地域指定の線引きが妥当であるかどうか」を監視することが目的としていますので、環境基準についてはいっさい触れていませんし、騒音のコンターも書いてはいません。
 その結果、住民にとってはこちらの千葉県の報告書の方が騒音の実態と住民に与える影響を見る上では、はるかに有用になります。

 さて、平成17年度の環境基準の達成率ですが、下記の表のように前年度の結果と全く同じ47.0%になりました。達成率の面からみますと改善されていないことになります。

 個別の測定地点の達成・未達成は下記の表のようになります。

2,騒音コンターは縮小
 騒音コンターは前年度に比べるとA滑走路では75WECPNLコンターの先端が16年度のコンターに比べて約2Kmほど縮小しています。しかし、70WECPNLコンターは南側では太平洋に突き抜けています。
 これに対して、B滑走路では南側は縮小しているものの、北側はあまり変化がありません。この理由ははっきりしません。なお、B滑走路のコンターが北に広く、南に狭いようになっていますが、これは、現在のB滑走路が北に延長されて造られているためです。

3、A滑走路の騒音は軽減、B滑走路はあまり変わらず
 A滑走路のコンターが縮小している原因は下表のようにWECPNLが若干下がっているためです。低騒音の航空機が増えていることと、夜10時以降の発着を規制していることが原因と思われます。このまま、低騒音機の導入が進み、運用時間が午後10時までになればさらに改善されると思われます。
 一方、B滑走路の騒音は下表のようにほとんど改善されていません。これは、B滑走路の発着回数がだんだん増えていることと、滑走路が短いために、供用開始当初から騒音の大きいB-747型機の離発着がなかったため、高騒音機の退役が騒音を低くする効果に関係なかったため、と思われます。

以上

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