2020年3月後半の出来事


*3月31日

@キャセイ航空が4・5月に成田=香港線に週3往復運航を発表
 キャセイ航空は4月1日から5月31日までの国際線運航計画を発表しましたが、成田=香港線は週3往復(火・木・土曜日)を運航することにしています。

@27〜29日に成田空港と羽田空港で20名の感染確認
 成田空港や羽田空港に27〜29日に到着した旅客の「2019新型肺炎」感染確認で、20名の感染が確認されている、とのことです。
 内訳は日本人が19人、ドイツ人が1人とのことです。これで、空港での感染確認は累計51人になりました。

@感染した国際医療福祉大学の看板教授が同大の「成田病院」に東京から“越境入院”
 今日の「NEWSポストセブン(livedoor news)」によりますと、16日に前倒し開業した成田空港近くにある「国際医療福祉大学成田病院」に、
 「同大学の看板教授であり、首相直轄の諮問委員会メンバーにして、公衆衛生学の権威が、『2019新型肺炎』に感染し、東京から越境入院していた」とのことです。
 長い記事ですので、詳しくはリンク先を見て下さい。

@【私見】「ZIPAIR Tokyo」は就航出来るのでしょうか
 今日で3月も終わりますが、気になるのは「ZIPAIR Tokyo」の動向です。
 成田=バンコク線に就航するまで後1ヶ月半あまりになります。パイロットの訓練飛行は順調に進んでいるようですが、この所、バンコクへの訓練飛行は途絶えているようです。就航できたとしても、「2019新型肺炎」の動向次第ではタイ当局からの許可が出るのか、就航したとしても乗客がいるのか、との問題が山積している、と思うのですが、「ZIPAIR Tokyo」からのアナウンスはありません。
 今さら、他の就航地があったとしても「バンコクはやめて他の路線にする」と言うわけにも行かないと思うのですが。

@ニュージーランド航空CEOが3500人のレイオフを示唆
 今日の「ロイター通信(日本語版)」によりますと、ニュージーランド航空のCEOは、従業員と顧客に向けたメールで「今週から数ヶ月の間で全従業員1万2500人の内約3500人をレイオフせざるを得ない。『2019新型肺炎』により、決定的な行動を取らない限り、破局になる恐れがある」と述べた、とのことです。


*3月30日

@全日空機からエンジンパネルの一部落下、空港敷地内で発見
 昨日の時事通信(Amebaニュース)によりますと、28日午前10時頃、成田発上海行きの全日空919便・B787-9型機が、A滑走路から離陸した際に、隣接する千葉県警の宿舎近くに右エンジンのパネルを落下させていたことが分かりました。
 パネルは底辺が約30cm、高さ約18cmの台形で、重さはやく100gのカーボン製、とのことです。
 写真は航空科学博物館から撮ったものですが、A滑走路南端脇にある千葉県警の宿舎です。上がA滑走路になります。このあたりになると離陸機の高度はかなり高くなりますので、風に流されたのではないかと思います。

 

@市川市在住の客室乗務員が感染確認
 千葉県は昨日、市川市在住の50才代女性客室乗務員が28日、「2019新型肺炎」への感染が確認された、と発表しました。
 この客室乗務員は12日〜17日と19日〜22日に、フランス便に乗務しています。
 航空会社名と勤務空港名は明らかにされていません。

@羽田空港第2ターミナル開業も、出発便の乗客はわずか
 昨日のYAHOO!ニュースに掲載された、「乗りものニュース」によりますと、昨日は羽田空港第2ターミナル開業の日でしたが、閑散としていたようです。
 全日空の初便は午前10時15分発のジャカルタ行き855便でしたが、乗客は36人で出発し、シンガポール行きの乗客は4人だった、とのことです。
 また、今日の「Aviation Wire」によりますと、日本航空の羽田発ダラス行きの乗客は66人、羽田発シカゴ行きは同69人だった、との事です。
【コメント】今の状況がいかに深刻なのかが分かりますね。

@全日空が英国「スカイトラック社」の評価で8年連続の「5スター」、日本航空も「5スター」
 全日空は昨日、英国 SKYTRAX(スカイトラックス)社が行うワールド・エアライン・スター・レーティングで、8年連続の最高評価「5スター」を受賞した、と発表しました。
 なお、日本航空も「5スター」に選ばれています。

@フィリピンのマニラ空港で小型チャーター機が離陸に失敗し炎上、8人全員が死亡
 現地時間29日午後8時頃、フィリピンのマニラにあるニイノ・アキノ空港で、羽田空港に向かった小型チャーター機が離陸中に爆発、炎上しました。
 乗客・乗員8人全員が死亡しました。同便は日本で治療を受けるための患者と医療関係者が乗っていた、とのことです。

@エア・アジアグループがほぼ全便の運航を停止、経営悪化か
 アジアで最大の格安航空会社(LCC)である、エア・アジアが揺らいでいるようです。
 エア・アジアグループのマレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、インドの各社は、国際線、国内線のほぼ全便を運休しているとのことです。
 多額の機材発注による借入金や、「2019新型肺炎」の影響などで資金繰りが悪化し、フランス当局から贈賄の疑いを指摘され降格した会長と創始者のトニーCEOが、急遽、復帰して経営の立て直しに取り組んでいる、とのことです。


*3月29日

@「早期の見直しに乗り出すことも必要」と千葉日報
 今日の千葉日報(有料電子版)に載った四者協議会についての記事では、壮大な「地域振興プラン」について、「プランでは、進展具合を確かめながら見直すことも掲げられており、森田知事は「その意味でも『成長するプラン』だ」と説明した。ならば、成田空港が「視界不良」に陥っている実態を直視し、早期の見直しに乗り出すことも必要となる。」と結んでいます。

@ピーチの成田=鹿児島線と成田=長崎線が今日から就航
 今日の「Aviation Wire」によりますと、ピーチ・アビエーションは今日から成田=鹿児島線と成田=長崎線に就航しました。
 成田=鹿児島線は1日2往復、成田=長崎線は1日1往復になります。鹿児島行き初便の乗客は72人で、長崎行き初便の乗客は126人だった、とのことです。

@今日から夏季ダイヤ、 NAA からの発表もなし
 今日から夏季ダイヤになるのですが、成田国際空港株式会社(NAA)から、例年なら発表されている成田空港の夏季スケジュールが、発表されていません。
 ただし、公式ホームページの一番下に時刻表は載っていますが、「2019新型肺炎」の影響で、世界の国際線が全て止まっている状況では、発表する意味もないですね。
 何時もは「これだけ発着回数が増えました!」と言う自慢話が載るのですが。

@日本航空の2月旅客実績に「2019新型肺炎」の影響
 日本航空が27日発表した「2月JALグループマンスリーレポート」によりますと、
 国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)22.2%減の55万3964人、利用率は7.9ポイント減の71.1%となっています。
 一方、国内線では旅客数が2.6%減の256万8767人、利用率が6.2ポイント減の65.8%となりました。この内、成田空港路線の利用率は成田=伊丹線が1.2ポイント増の75.5%、成田=札幌線が6.6ポイント減の73.2%、成田=名古屋線が6.5ポイント減の71.2%、成田=福岡線が2.5ポイント増の56.5%となっています。
 運航実績では、国際線欠航率が0.1ポイント悪化の0.1%、定時出発遅延率が5.6ポイント改善の6.5%となり、国内線では、欠航率が0.2ポイント改善の0.9%、定時出発遅延率が3.4ポイント改善の6.6%となりました。

@試験10号機の他に2機の試験機を製造中、3機で早期の型式証明取得目指す、三菱航空機会社
 18日の毎日新聞(YAHOO!ニュース、28日)によりますと、三菱重工は今回飛行した試験10号機の他に、設計変更後の試験飛行用機体を2機製造しており、1機は近く完成する、とのことです。
 そして、型式証明(TC)の早期取得のために、この2機ともモーゼスレイク・フライトテスト・センターに運び、設計変更後の試験飛行を3機体制で行いたい、としている、とのことです。
 また、全日空への初号機納入時期については10号機をモーゼスレイク・フライトテスト・センターに送り込んだ時点で、発表される見込み、としています。
 写真は三菱重工の「MSJ」最終組立工場ですが、今はこの正面シャッターの「MRJ」の文字は消されています。代わりに「MSJ」と記されるのでしょうか。

 

@「現時点でボー社は政府の支援を必要としていない」米財務長官
 28日の「ロイター通信(exciteニュース)」で、米国のムニューシン米財務長官は現地時間27日の議会で、「2019新型肺炎」の経済対策法案について「これは航空業界の救済ではない」との立場を明らかにし、ボーイング社について「同社の将来を変える可能性がある連邦政府の支援プログラムを活用する意向は示していない。現時点でボーイングは支援は必要ないと明らかにしている」と述べました。
【コメント】ボーイング社は救済策の代償として、政府が同社の株取得を要請していることに難色を示しているようです。


*3月28日

@成田空港に自衛隊を“自主派遣”する事は認められない
 防衛省は今日早朝、成田空港の検疫などを支援するためとして、自衛隊の医官や看護官を成田空港に派遣する命令を出しました。
 検体の採取や自衛隊バスで待機者をホテルなどに送る、としています。今回の派遣は都道府県知事からの要請ではなく「自主派遣」の形で行われる、とのことです。
【コメント】今回の派遣は本当に必要なのでしょうか。下記に書くような開港前の「約束」を無視し、成田空港の自衛隊使用をなし崩し的に既成事実化するため、と考えられます。
 現在、全国の空港の中で外国からの入国者を受け入れているのは成田空港と羽田空港と関西空港だけです。
 とすれば、その他の空港からの検疫官などを、派遣することで間に合うのではないでしょうか。
 成田空港では昭和47年4月15日に、三里塚平和塔奉賛会会長 日本山妙法寺三里塚道場主任 佐藤行通と、運輸大臣 丹羽喬四郎、千葉県知事職務代理者 千葉県副知事 川上紀一、新東京国際空港公団総裁 今井榮文の3者との間で取り交わした「取極書」で、
 「新東京国際空港は純然たる民間空港であり、安保条約およびこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。その意味においてマツクのチヤーター機の離着陸もこれを認めない。なお、現在羽田空港に行なわれているマツクのチヤーター機の離着陸も極力止めさせるよう努力する。」と約束しています。
 この約束に基づき、自衛隊の使用や米軍の使用は今まで原則行われてきませんでした。
 今回の自衛隊派遣はその必要性もなく、この約束に違反しており、「取極書」の付属文書である「航空公害に関する交渉覚書」の締結当事者である本会として認めることは出来ません。
 写真は建設当時、左側にあるA滑走路南端付近にあった旧平和塔(高さ約15m)です。この平和塔がある限り、A滑走路が完成しても航空法上、飛行機は飛べませんでした。
 そこで、この旧平和塔を現在の場所(航空科学博物館隣接地)に移すことの条件として、「取極書」と付属文書である「航空公害に関する交渉覚書」を締結したものです。

 

@周辺首長から地域新興の「実施プラン」具体化求める意見、 NAA は「30万回」上積みの要望
 今日の朝日新聞によりますと、昨日開かれた四者協議会では、目玉になったのが千葉県が策定した空港周辺地域の振興を目指す「実施プラン」だったようです。
 しかし、示されたプランは2018年3月に策定された「基本プラン」と余り変わらず、具体性がなかったようです。
 周辺の首長からは「変わりないと信じるが、改めてインフラ整備に向けた着実な対応をお願いする」(横芝光町町長)とか、 NAAから国への配当金について「一部を県を通じて地域振興など共生・共栄事業に活用できる仕組み作りを」(芝山町町長)とか、「絵に描いた餅にならないよう、より具体化して実現させてもらいたい」(多古町町長)などの発言があり、成田市長も「一つでも形になるものが欲しい。形になれば住民も納得できる。これがゴールではなくスタート」と述べた、とのことです。
 一方、成田国際空港株式会社(NAA)の田村社長からは現在30万回とされている年間発着回数をA・B滑走路の処理能力の上限である34万回に増やせないか地元で協議を始めてもらいたい、との要望もあった、とのことで、地元首長も協議を進めることになった、とのことです。
【コメント】元々、この計画は実態を無視した“希望的想定”でつくられたものです。
 「空港内で働く人も約7万人増加」する、としていることも、疑問です。老齢化が進み労働人口が減少する中で、成田空港だけがこれだけ増やせるとは、とても思えません。
 コスト削減も進みロボットや自動機械化などの導入が進み、労働者自体はこれほど増えるとは思えません。
 ですから、「実施プラン」が言うように2032年までに「周辺市町の人口を9.2万人おし上げる」と言うのも、“絵に描いた餅“にすぎませんね。

@日本貨物航空の「2019新型肺炎」感染者が1人増え7人に
 千葉県は昨日、6人が「2019新型肺炎」感染と確認されている日本貨物航空の、同僚である英国人が「2019新型肺炎」に感染していた、と発表しました。
 この男性は先に感染が判明している同僚3人と16日に飲食店で会食していたとのことです。これで、同航空の感染確認者は7人となります。

@成田空港検疫所が「2019新型肺炎」検査を再開
 昨日のNHKニュースによりますと、今月11日に「2019新型肺炎」コロナウイルスの検査試薬を誤って落として検査が出来なくなっていた成田空港検疫所で、除染作業が終わり、26日から検査が出来るようになった、とのことです。
 この間、検査を外部の検査機関に委託するなどしたため、検査にかかる時間が長くなっていた、とのことです。

@羽田空港新都心ルート着陸で、3.45度を完全に使っているのは約50%
 今日の東京新聞によりますと、明日から実施される都心新飛行ルートの「着陸角度3.45度」問題ですが、2月に7日間あった実機飛行では、国土交通省の測定でも、着陸まで3.45度を維持して着陸した旅客機は全体の50%程度だったことが明らかになりました。
 約半分は途中から3.0度に切り替えて着陸していました。日本航空の着陸したパイロットへのアンケートでは、53人中3.45度で最後まで着陸したのは約2割、全日空のアンケートでは、51人中2人しかなかった、とのことです。
【コメント】パイロットにとって安全を優先すれば、慣れている3.0度の着陸がベターなのでしょうね。

@日本の航空各社でも手元資金確保の対策
 昨日の共同通信によりますと、日本の航空各社では手元資金を確保するために手を打ち始めています。
 全日空はメガバンクから1000億円程度の借入を検討し、日本航空は200億円の社債を発行し、スターフライヤーも金融機関から41億円の借入を決めている、とのことです。
【コメント】全日空の借金が益々増えますね。大丈夫でしょうか。背に腹はかえられない、と言う事ですね。

@中国政府が当面、外国の航空会社の中国路線を各社週1往復に制限
 中国政府は当面、外国の航空会社の中国路線について週に1路線、1往復のみの運航を認める、との方針を出しました。
 この方針に対応して全日空は成田=上海線、日本航空は成田=大連線、「Spring Japan」は成田=ハルピン線を運航することにしています。


*3月27日

【速報】明日、明後日の「航空ジャンク市」は中止
 航空科学博物館は昨日、28日と29日に開催する、としていた「航空ジャンク市」を中止する、と告知しました。明日からの事なので【速報】としました。

@2019年度発着回数は9年ぶりの前年比マイナスが確実
 昨日成田国際空港株式会社(NAA)が明らかにした今月1日〜21日までの速報から推定しますと、2019年度の総発着回数は約25万3000回となり、前年度比約1.5%減となる見込みです。
 総発着回数が前年度比マイナスになるのは、東日本大震災に見舞われた2010年度以来、9年ぶりになる見込みです。
【コメント】「2019新型肺炎」の影響が続く2020年度も低迷が続くものと考えられます。リスクを全く想定せずに策定された成田空港の機能強化計画は、見直すべきではないでしょうか。

@今日夕方から「成田空港の機能強化に関する」四者協議会開催
 情報によりますと、今日夕方から「成田空港の機能強化に関する協議を行うための」四者協議会が行われる、とのことです。
 協議事項は(1)更なる機能強化に伴う航空法の変更許可について、(2)騒音対策区域の変更について、(3)更なる機能強化に係る状況及び健康影響調査について、(4)残された課題に対する取組について、(5)成田空港周辺の地域づくりに関する「実施プラン」、(6)その他、となっています。

@成田空港検疫所の勘違いで米国から到着の92人が通常の検疫で入国
 厚生労働省によりますと、昨日午後、シカゴ発成田行きの全日空11便の乗客・乗員92人について、昨日午前0時から実施している検疫強化の対象となっているにもかかわらず、通常の検査しか行わないで入国させていた、と発表しました。
 成田空港検疫所で時差の計算を誤った、とのことです。同検疫所では名簿を取り寄せて、改めて「14日間の待機」や「公共交通機関を利用しない」ことなどの要請を行う、とのことです。
【コメント】この時期、多忙で検疫官の方々は大変だとは思いますが、気を引き締めてもらいたいですね。

@「俺、陽性だけど大丈夫」と言ってジェットスター・J 機の離陸を妨害して逮捕
 昨日午後、成田発松山行きのジェットスター・J 409便・A320型機が出発に向け移動を始めたところ、高齢の日本人男性乗客が「俺、陽性だけど大丈夫」と発言しました。
 このため、客室乗務員が機長に連絡し、同機はスポットに引き返し、この男性を降機させて、約1時間15分遅れで出発しました。
 男性は業務妨害で逮捕されました。

@フィジー航空が今日に予定していた臨時便を4月に延期
 今日の「WING DAILY」によりますと、フィジー航空は今日に予定していた成田空港への臨時便(22日の出来事参照)を4月に延期した、と発表しました。
 今日ではフィジーに隔離されている日本人の帰国が難しくなることなどを考慮したものと見られる、とのことです。


*3月26日

@「2月運用状況」は総発着回数は1%増も、1日当たりでは3%減に、外国人は35%減
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「2月空港運用状況」によりますと、
 総発着回数は前年同月比(以下同じ)1%増の1万9687回となり、2月としての過去最高となりました。ただし、今年が閏年で1日多く、1日当たりの発着回数では3%減となります。
 この内、国際線発着回数は3%減で、国内線発着回数は17%増と2月としての過去最高となっています。
 総旅客数は15%減の286万166人で、国際線旅客数は19%減となり、この内、外国人は35%減となりました。100万人を下回ったのは2015年11月以来52ヶ月ぶりとなりました。日本人は5%減となっています。
 一方、国内線旅客数は7%増と2月としての過去最高となりました。
 国際航空貨物量は積込が2%増で輸出量は8%減となり、取卸量は12%増となり、輸入量は4%増となっています。
 給油量は1%減となりました。
【コメント】2月前半の段階では、「2019新型肺炎」の影響も中国を除いては顕著ではありませんでした。今後、3月・4月と大きな影響が出てくると思います。

@ 3月1日〜21日の旅客数は72.7%減、発着回数は33.8%減
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、今月1日〜21日までの発着回数が前年同期比(以下同じ)33.8%減の6828回、旅客数が72.7%減の26万1700人となっている事を明らかにしました。
 これについてNAAの田村社長は「厳しいの一言だ。世界中で人の動きが止まるのは航空・観光業界にとって存在に関わる事態だ」と述べました。

@ NAA が空港内事業者や航空会社への支援を検討、自らの支援を国に要請
 成田国際空港株式会社(NAA)は「2019新型肺炎」の影響による、厳しい状況に対する支援策として、空港内店舗や事務室などの使用料を3カ月に渡って2割減免し、航空会社に対しては、着陸料・停留料の3カ月分の支払いを猶予するなどの対策を検討している事を明らかにしました。総額で約100億円となる、とのことです。
 一方、 NAA自体も資金繰りが厳しくなる、として国に支援を要請する、とのことです。

@空港内従業員の「2019新型肺炎」感染を確認
 昨日の福井新聞によりますと、千葉県が昨日発表した「2019新型肺炎」感染者の内、成田市のオーストラリア人男性は成田空港内で働いている、とのことです。
 男性はタイから帰国して感染が確認された、とのことですが、帰国後は勤務していない、とのことです。

@ピーチが追加減便を発表、国際線は全路線運休、成田空港の国内線も
 ピーチ・アビエーションは昨日、追加減便を発表しました。これによりますと、国際線は全便が29日から4月23日まで運休となります。
 また、国内線は成田=新千歳線が1日3〜4往復に減便となります。

@ジェットスター・J が夏季ダイヤの国内線減便を発表
 ジェットスター・Jは今日、夏季ダイヤの29日〜4月27日までの国内線減便を発表しています。
 対象となるのは成田空港関係の10路線を含めて、340往復680便となります。
 写真は第3ターミナルサテライトに並ぶジェットスター・J 機です。

 

@タイ航空の成田=バンコク線が6月1日まで運休に
 昨日の「タイランドニュース」によりますと、タイ航空は昨日、国際線の運航計画を発表しましたが、1日3往復する計画の成田=バンコク線は、6月1日まで運休となります。

@アリタリア航空の成田=ローマ線が4月末まで運休に
 昨日の「Aviation Wire」によりますと、アリタリア・イタリア航空は現地時間25日、29日からの夏季ダイヤで週3往復運航する計画の、成田=ローマ線を4月は運休する、と発表しました。

@外務省が全世界への渡航自粛を求める「レベル2」を発出
 外務省は昨日、全世界への「不要不急の渡航自粛を求める『レベル2』の危険情報」を出しました。


*3月25日

@フィンランド航空が成田=ヘルシンキ線を27日から運休へ
 今日の「Traicy」によりますと、フィンランド航空は現在運航している成田=ヘルシンキ線を27日から運休します。運休期間は6月30日までを予定している、とのことです。
 なお、同航空は羽田=ヘルシンキ線の就航開始を表明していますが、開始時期は今の所未定、とのことです。

@日本航空が成田空港の国内線減便を発表
 日本航空は今日、29日からの国内線減便計画追加分を発表しました。
 この内、4月5日までの成田空港路線では成田=大阪線を1日2往復から1往復に、成田=新千歳線を1日1往復から0便、成田=中部線を1日2往復から1往復に、成田=福岡線を1日1往復から0にします。

@スカイマークが成田=中部線の運休を発表
 スカイマークは今日、27日から4月12日まで、成田=中部線の1往復を運休とする、と発表しました。他空港の減便は15路線で555便となります。

@小松騒音訴訟原告団が控訴
 3月12日に地裁判決(3月12日の出来事参照)が出た「第5、6次小松基地騒音訴訟」の原告団は昨日、地裁判決を不服として控訴しました。

@全日空の国際線夏季ダイヤは当初計画の約7割減に
 全日空は昨日、29日からの国際線夏季ダイヤについて、4月当初の減便や運休を発表しました。これによりますと、当初の計画に比べ、約7割減となる3295便が運休や減便となります。この中にはA380型機で運航している成田=ホノルル線も運休となります。
 写真は成田空港に着陸するA380型1号機です。

 

@日本航空の国際線夏季ダイヤは計画の64%が減便に
 日本航空は昨日、夏季ダイヤが始まる29日から4月30日までの国際線の運休と減便を発表しました。これによりますと、当初計画の約64%、3315便が欠航する、とのことです。

@明日から那覇空港の第2滑走路が供与開始
 明日午前0時から那覇空港の第2滑走路が供用開始となります。新滑走路は長さ2700m・幅60mで、主に着陸に利用される予定です。現滑走路は離陸に利用されることになるようです。
 写真は昨年4月中旬の滑走路増設工事の様子です。
【コメント】航空自衛隊は多分、現滑走路を使用することになると思います。2本になって、軍民共用空港の安全性が向上するのでしょうか。

 

@「2019新型肺炎」の影響で世界の航空会社の旅客収入が2520億ドル減に、 IATA
 国際航空運送協会(IATA)は現地時間24日、「2019新型肺炎」の影響で世界の航空会社の旅客収入が、前年比44%減の2520億ドル(約28兆円)落ち込むとの、新たな見通しを発表しました。これは、今月5日の見通しの約2倍になります。


*3月24日

@ NAA が機能強化計画に基づく防音工事助成について発表
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、国土交通省が今日、「成田空港の更なる機能強化」に伴う「公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律」に基づく騒音区域を追加指定・指定解除する告示したことを受けて、執行日の4月1日時点で第1種区域内に現存する住宅に対する騒音防止工事助成を行う、と発表しました。
 助成対象は(1)防音アルミサッシ等の本体工事に必要な経費、(2)空調設備の設置に必要な経費、(3)防音工事の設計監理費、となります。
【コメント】今回のはいわゆる「騒防法」に基づくものですので、移転補償関係は入りません。移転補償関係は「騒特法」に関係してきます。

@航空科学博物館が今日から再開
 今日から航空科学博物館が再開されました。当面はフライトシミュレーターや体験は行わない、としています。
 また、延期していた恒例のジャンク市は28・29日に行う、とのことです。
【コメント】時間によってはごった返すジャンク市が「2019新型肺炎」感染拡大の場所にならないと良いのですが。焦ると、とんでもないことになりかねません。

@日本貨物航空の運航乗務員3人が新たに感染確認、6人に
 昨日書いた日本貨物航空の運航乗務員の「2019新型肺炎」感染ですが、昨日新たに3人(アイルランド在住、南アフリカ在住、ジンバブエ在住)の感染が確認されました。
 3人は感染が確認されていた3人と同じ飛行機で16日にオランダから帰国し、ホテルでの待機を指示されていましたが、検査の結果判明した、とのことです。
【コメント】日本貨物航空にとっては非常事態ですね。元々、機材も少なくパイロットの人数も少ないところですので、運航に影響するのではないでしょうか。

@「Spring Japan」が成田=上海線も含め4月24日まで運休
 「Spring Japan」は今日、国際線で現在運休中の成田=武漢・重慶。寧波・天津各線の運休を4月24日まで延長し、新たに成田=上海線も同日まで運休する、と発表しました。また、国内線の成田=新千歳線の一部便も運休する、とのことです。

@エア・タヒチ・ヌイが成田=パペーテ線を4月30日まで運休に
 昨日の「Fly Team」によりますと、エア・タヒチ・ヌイは減便していた(3月6日の出来事参照)成田=パペーテ線を27日〜4月30日まで運休する、と発表しました。
 写真はかなり古いものですが、第2ターミナルに駐機するエア・タヒチ・ヌイのA340型機です。向こう側のエア・インディア機もB747型機ですし、塗装も今とは大分違います。

 

@エミレーツ航空とエティハド航空が運休へ
 アラブ首長国連邦は現地時間23日、25日から2週間全ての旅客便の運航を停止する、と発表しました。これに伴い、エミレーツ航空とエティハド航空の2社は成田空港路線も含めて、全便の欠航を決めました。
【コメント】エミレーツ航空の成田=ドバイ線も昨日から運休しているようです。

@ターキッシュエアラインズも成田便含めほぼ全便の運休へ
 ターキッシュエアラインズは28日以降の国際線運航を4月17日まで大部分を運休する、とのことです。成田空港路線も運休となります。

羽田新都心ルートの騒音は2割で国土の想定値を上回る
 今日のNHKニュースによりますと、国土交通省は今日、羽田空港の都心飛行ルートに関し、2月の実機飛行確認の騒音測定データを分析した結果、約2割が想定を、1〜3デシベル上回っていたと発表しました。
 また、6割は同程度、2割が下回った、とのことです。想定を上回るデータが出たのは、大田区と渋谷区、新宿区、港区、品川区、豊島区、それに中野区にあるあわせて8つの地点、とのことです。

@日本航空が4月から女性客室乗務員の「パンプス規定」を見直す
 日本航空が女性客室乗務員の靴について、パンプスを履くよう規定していたルールを、4月から見直す事が明らかになりました。見直し後はヒールの高さは0〜4センチとし、パンプス指定も撤廃する。「色は黒で、プレーンなもの」であれば、ローファーやドライビングシューズなども可能になる、とのことです。

@米国内の航空各社が国内線の一斉運航停止を検討へ
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、現地時間23日、米国内の主要航空各社は全ての国内線を一斉に運休する検討に入った、とのことです。


*3月23日

@モンゴル航空が成田=ウランバートル線の運休を4月30日まで延長
 昨日の「Traicy」によりますと、モンゴル航空は28日までとしていた(3月9日の出来事参照)成田=ウランバートル線の運休を延長し、4月30日まで運休する、と発表しました。

@エミレーツ航空が25日までに大半の運航停止へ、成田空港路線は運航
 エミレーツ航空は現地時間22日、25日までに大半の運航を停止する、と発表しました。成田=ドバイ線と羽田=ドバイ線の運航は継続する、とのことです。
 写真はエミレーツ航空のA380型機です。現在は上段の表にあるように、午後11時以降の運航になりますので、このような写真は撮れません。

 

@全日空が4月国内線の運航計画を発表、運航予定の約18%に、成田空港路線も減便
 全日空は今日、4月1日〜28日の国内線運航計画を発表しました。これによりますと、今夏季ダイヤ運航予定便の約18%に当たる3788便を運休する、とのことです。
 成田空港路線では成田=札幌線と成田=福岡線が1日2往復の所、1日1往復に減便されます。

@日本貨物航空のパイロットが「2019新型肺炎」に感染
 成田空港を拠点とする日本貨物航空は20日、17日にパイロットの1人が「2019新型肺炎」に感染し、濃厚接触者の5人が経過観察していたところ、19日にこの内、外国人パイロット2人の感染が判明した、と発表しました。

@羽田新都心飛行ルートの実機訓練で直下の保育園児が泣き出す
 『週刊東洋経済』3月23日発売号(au WEBポータル)に掲載された「羽田空港クライシス」によりますと、羽田空港都心新飛行コースの実証飛行で、港区白金の保育園では、園長がその様子を「ゴゴゴゴゴ……と地響きのようなものすごい音がしたのであわてて外に出たら、建物の上を今まで見たことのないくらいの低さで飛行機が飛んでいて。園庭にいた1歳9カ月の子が泣き出してしまい、ほかにもおびえて泣き止まない子がいました」とのことです。
 また、千葉県の下総航空基地近くに住んでいる、保育園の看護師をしている女性は「(基地で)自衛隊機のタッチアンドゴーの訓練などがあると、すごくうるさいと思っていたけど、あの比じゃなかった」と話しています。
【コメント】私も品川区で開かれた国土交通省の説明会に行ったときに、“実際の騒音”なるものを聞きましたが、実際の飛行機の音とは質が違います。ヘッドホンで聴く音は軽く、デシベルは同じでも、実際の飛行機騒音は全身に覆い被さるような音なのです。

@今回の航空会社の損失は5月までにリーマン・ショック時の損失を大きく超える
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、今回の「2019新型肺炎」による国内航空会社の減収は2〜5月の4ヶ月で約4000億円に達する見込みとのことです。
 これは、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の1700億円、2008年のリマン・ショック時の3000億円を、4ヶ月で越えることになる、とのことです。


*3月22日

@成田空港2月貿易額、輸出入ともに前年同月比プラス
 東京税関が18日に発表した「成田空港2月貿易概況」によりますと、輸出額は前年同月比(以下同じ)9.2%増の9113億4100万円と2ヶ月連続の前年同月比プラスとなり、輸入額は1.9%増の9685億4700万円と10ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなりました。

@スペインから帰国の10代女性が待機の要請を無視して沖縄に、帰宅後陽性確認
 沖縄県は昨日、20日にスペインから成田空港に帰国し、成田空港検疫所で「2019新型肺炎」の検査を受けた10代女性の感染が確認された、と発表しました。
 女性は成田空港検疫所から、結果が出るまで待機するように要請されましたが、20日中に、羽田空港から沖縄に移動し、帰宅していた、とのことです。
 この女性は家族と親類でスペインに旅行しましたが、他の3人は陰性でした。感染確認が成田空港のため、沖縄県の発生件数には含まれない、とのことです。

@「2019新型肺炎」陽性の熊本市の女性がジェットスター・J 便を使用
 今日の福井新聞によりますと、熊本市は昨日、19日に「2019新型肺炎」感染が確認された熊本市在住の20才代女性が、15日にスペインから帰国後、成田発熊本行きのジェットスター・J 619便で熊本市に帰っていたことを発表しました。
【コメント】これまで、帰国後、帰宅までの経路を発表することはありますが、はっきり便名まで報道するのは初めてのように思います。
 該当の、航空会社は風評被害などで大変でしょうが、消毒や乗務員の処遇などを公表し、利用者を安心させることが必要なのではないでしょうか。

@フィジー航空が20日から5月1日まで成田=ナンディ線を運休
 今日の「Traicy」によりますとフィジー・エアウェイズは現地時間3月20日〜5月31日まで成田=ナンディ線を運休する、と発表しました。
 ただし、27日にはフィジーに帰国する人の便を運航をする予定、とのことです。
 写真はかなり前のものですが、フィジー航空のB747型機です。

 

@エチオピア航空が成田=仁川=アディスアベバ線を19日から5月1日まで運休
 今日の「Traicy」によりますと、エチオピア航空は19日〜5月1日まで成田=仁川=アディスアベバ線を運休しています。成田空港発が月・火・水・金・日曜日の18便になります。

@ジェットスターが、成田=ケアンズ線と成田=ゴールドコースト線を24日から運休
 ジェットスター・J は昨日「お知らせ」で、24日からグループ会社の「ジェットスター」の運航する、成田=ケアンズ線と成田=ゴールドコースト線が運休となる、と告知しています。

@日本航空機が強風で秋田空港に着陸出来ず、羽田空港に引き返す
 昨日午前10時55分発の羽田発秋田行き日本航空163便は、秋田空港の強風のために羽田空港に引き返し欠航となりました。折返し便も欠航しました。

@「欧州に帰国できない人が30万人いる」 EU 外相
  昨日の共同通信によりますと、EUの外務大臣に当たるボレル外交安全保障上級代表は現地時間20日、世界で欧州に帰国できない人が約30万人いる、と述べました。
 帰国させたくても、「2019新型肺炎」の感染が拡大している欧州からの飛行機を受け入れない国も多い、としており「少しずつ帰国させる」と述べました。

@「現在、従業員に出来ることは自主的な休暇を取ること」デルタ航空CEO
 昨日の「Fly Team」によりますと、デルタ航空のCEOは現地時間18日、従業員向けのメッセージを発表し、3月の収益は前年同月比20億ドル減となり、4月は更に落ち込む、と指摘しました。
 また、需要が回復するまで、輸送量を70%削減し、国際線では2〜3ヶ月間80%を運休・減便する、とのことです。「この状況を乗り越えるために、新機材の導入などの設備投資を先送りする」とし、これを踏まえた上で、雇用と給与を守るために従業員が現在できることは、自主的な休暇を取ることであり、既に約1万人の従業員が賛同しており、全員に一時休暇を取得するよう要請しています。

@今年の「ファンボローエアショー」は中止に
 毎年、フランスのブルジェ空港と英国のファンボロー空港で交互に開かれている、世界最大のエアショーは、今年はファンボロー空港で開かれる事になっていましたが、「2019新型肺炎」の影響で中止されることが決まりました。


*3月21日

@ FAA がB787型機エンジンについて耐空性改善命令を出す
 現地時間20日の「Flight Global(英文)」によりますと、米国連邦航空局(FAA)はB787型機ファミリーの、エンジンの電源を51日間入れるづけた後に、誤った飛行データが表示されるコンピューターの問題に関する耐空性改善命令(AD)を出しました。
 これによると現地時間20日から15日以内に、ボーイング社がこの問題に対処するために出した2月のサービス速報に記載された措置を完了するように求めています。

@米国のラスベガス空港などで、管制官が「2019新型肺炎」に感染し管制業務出来ず
 昨日の「ラベルオンライン」によりますと、米国では管制官が「2019新型肺炎」に感染したため、空港管制塔の閉鎖が相次いでいます。
 今週初めにはシカゴのミッドウエイ空港とラスベガス空港で管制官が「2019新型肺炎」陽性になり、管制塔を殺菌・消毒するため、現在も閉鎖中です。

@元米国連大使だったニッキー氏がボーイング社の取締役を辞任、政府の救済措置で意見合わず
 現地時間20日の「Flight Global(英文)」によりますと、ボーイング社の取締役であり、米国サウスカロライナ州の元知事で元国連大使だったニッキー・ヘイリー氏は現地時間16日、発表した声明で、ボーイング社の取締役を辞任することを明らかにしました。
 声明ではボーイング社の政府救済措置について「現金が不足していることは知っていますが、それは他の多くの業界や数百万の小規模企業にも当てはまります。ボーイング社を他の企業よりも優先し、財政状態を保証するために納税者に依存する刺激策や救済策を連邦政府に頼る動きを支持することはできません」と彼女は書き、さらに、「私はこれが政府の役割ではないという強い信念を長い間持っていました。」と述べているとのことです。
 同氏は大統領選の共和党候補への野心もあるのでは、とのことです。

@パリのドゴール空港で滑走路2本閉鎖し、運休中の旅客機置き場に
 現地時間19日の「Flight Global(英文)」によりますと、パリのドゴール空港は現地時間23日から5月28日まで、3本の滑走路の内の2本を閉鎖する、と発表しています。
 閉鎖した2本の滑走路は「2019新型肺炎」の影響で飛べなくなった旅客機の駐機場として使用される、とのことです。
 また、同じパリにあるオルリー空港では、2本の滑走路の内の1本を18日から4月18日まで閉鎖します。
 しかし、両空港とも、空港自体は離着陸を行う、とのことです。


*3月20日

@成田空港で毎日のように「2019新型肺炎」感染者が確認される
 現在、成田空港が外国人を日本へ受け入れる空港の中で、一番多い運航便が離発着しているので、当然かも知れませんが、この所、連日のように「2019新型肺炎」感染者が見つかっています。
 いよいよ、注意しないと空港職員や航空会社の人たちに、感染のリスクが大きくなっているのではないでしょうか。
 成田空港が全国への感染防止の“砦”になるよう、政府や行政当局や千葉県が連携して対策を万全なものにして欲しいですね。

@スカイマークが成田=サイパン線の運休を発表
 スカイマークは昨日、成田=サイパン線を26日から5月10日まで運休すると発表しました。

@スイス航空が成田=チューリッヒ線を23日から4月19日まで運休
 今日の「Traicy」によりますと、スイス・インターナショナル航空は週5往復に減便している成田=チューリッヒ線を、23日から4月19日まで運休すると、発表しました。

@エア・カナダが成田=モントリオール線を27日〜4月30日まで運休
 今日の「JAPAN IN CANADA(日本語版)」によりますと、エア・カナダは成田=モントリオール線を27日から4月30日まで運休すると発表しました。

@イベリア航空が成田=マドリード線の運休を前倒し
 今日の「Traicy」によりますと、18日の出来事で書いたイベリア航空の成田=マッドリード線運休ですが、前倒しで明日から運休に入ります。
 【コメント】写真は第2ターミナルから出発に向けて移動するイベリア航空機です。

 

@国土による辺野古埋め立て承認撤回の違法性を問う裁判で、那覇地裁が執行停止請求を棄却
 昨日の朝日新聞によりますと、昨日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画で、県による埋め立て承認の撤回を取り消した国土交通大臣の裁決は違法だとして、住民15人が裁決の取り消しと執行停止を求めた裁判で、那覇地裁は原告の求める執行停止の申し立てを棄却しました。
 また、昨日行われるはずだった判決を延期しました。
 しかし、裁判長は原告15人の内4人に移設されれば航空機の騒音などで「健康または生活環境に著しい被害を直接的に受けるおそれがある」などとし、原告としての適格性を認めました。

@2月の訪日外客数が58.3%減、出国日本人数も14.2%減
 観光局が昨日発表した「2月訪日外客数・出国日本人数」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)5ヶ月連続前年同月比マイナスの58.3%減の108万5100人となりました。
 一方、出国日本人数は前年同月比2ヶ月連続マイナスの14.2%減の131万9800人となっています。

@全日空が客室乗務員5000人に数日の休暇取得を提案
 昨日の日本経済新聞(電子版)によりますと、全日空は減便により余剰が出ている正社員の客室乗務員約8000人の内、フルタイムで働く約5000人に、会社が指定する日に数日の休暇を取ってもらう案を組合側に提示している、とのことです。
 客室乗務員の給与は基本給が6割、乗務の際の「乗務手当」が約4割で、給与が減るが分、会社側は休業手当で補填する、としています。実施は4月からの予定で約1年間続ける、とのことです。
【コメント】いよいよ出てきましたね。経費削減のために、あらゆる手を使うのではないでしょうか。雇用を維持するためにはやむをえないのでしようか?

@日本航空が今夏季ダイヤの運休・減便数を発表、追加は追って発表
 日本航空は昨日、今夏季ダイヤでの国際線における運休と減便を発表しました。これによりますと、対象は60路線の内6路線で計462便となります。なお、今後、追加分を発表する、としています。

@米国務省が全世界への渡航を中止するように勧告
 米国国務省は現地時間19日、国民に対して全世界への渡航を中止するように、との勧告を出しました。
 渡航警戒レベルを最高の「リベル4」に引き上げ、外国にいる米国人に対しても、速やかな帰国手段の確保を促しました。

@ベトナム航空で隔離客室乗務員が629人
 今日の「VIETJO ベトナムニュース(日本語版)」によりますと、ベトナム航空では現在、約3200人の客室乗務員の内、629人がハノイとベトナムの施設で隔離措置を受けている、とのことです。
 ベトナムでは運航便に感染確認者が出た場合に、その便に乗務した客室乗務員全員が隔離措置を受けることになっている、とのことです。
 しかし、運航便が減っている今は、この隔離が運航には支障をきたしていない、とのことです。


*3月19日

@成田市議会空港対策特別委員会が千葉県と NAA に要望書提出
 今日の千葉日報(有料電子版)によりますと、成田市議会空港対策特別委員会は昨日、千葉県と成田国際空港株式会社(NAA)に要望書を提出しました。要望書では、成田空港機能強化計画の早期着手を求める一方、新たな移転対象区域のうち2地区で1戸だけが移転対象外となっていること、内窓設置区域により分断される集落があること、落下物対策を残された課題と指摘し、早期解決を求めています。

@ロイアルブルネイが成田=バンダルスリブガワン線を23日〜4月30日まで運休
 今日の「Traicy」によりますと、ロイヤルブルネイ航空は成田=バンダルスリブガワン線を、23日から4月30日まで運休すると発表しました。

@今日の「Traicy」によりますとアメリカン航空が成田=ダラス線の運休を変更
 今日の「Traicy」によりますと、アメリカン航空は、17日からの減便を予定していた成田=ダラス線を、26日までは通常の1日2往復を運航し、27日、28日は1往復、29日は運休、30日以降は週3往復での運航となります。減便取り消しは要望が多かったため、としています。

@タイガーエア台湾が成田=台北線を減便
 今日の「Fly Team」によりますと、タイガーエア台湾は18日から4月28日まで、成田=台北線を週2往復(木・日曜日)に減便する、と発表しました。

@JRバス東北が19日から成田=仙台線の運行を中止
 JRバス東北では19日から仙台=成田空港の運行を当分の間運休すると発表しています。

@政府が21日から、38ヵ国からの入国者に2週間の待機を要請に、日本人も含む
 政府は今日の閣議で、21日から、ヨーロッパのほとんどの国など合わせて38ヵ国から入国する人に対して、日本人も含めて、2週間の待機を要請することを決めました。

@航空局が主要5空港での U/L ルール5月30日まで適用除外に
 航空局は昨日、国際線のU/Lルールを、5月30日まで国際線の多い成田空港を含む主要5空港で、適用除外することを発表しました。

@試験10号機の初飛行成功で三菱航空機会社がコメント
 昨日、成功した三菱スペースジェット90型機(M90)試験10号機の初飛行について、三菱航空機会社はコメントを発表しています。
 なお、初飛行の動画がここにあります。

@全日空の夏季ダイヤは当初計画の34.5%にとどまる見込み
 今日の「日刊航空」によりますと、全日空は昨日、29日から4月24日までの夏季スケジュールを発表しました。
 これによりますと、国際線では従来計画便数の34.5%の運航になります。

@米国 LCC の「ジェットブルー」がエアバスと発注機納入延期などで交渉、手元資金確保のため
 米国のLCC 「ジェットブルー」はエアバスと、発注している旅客機の納入延期や支払いの時期を遅らせる交渉に入りました。
 「2019新型肺炎」の影響でキャッシュフローが悪化しており、経費を削減する事が必要となっている、としています。

@ライアンエアが25日からほぼ全便の運航を停止へ
 欧州の最大LCC 「ライアンエア」は現地時間18日、25日からほぼ全ての便を欠航にする、と発表しました。
【コメント】「2019新型肺炎」の影響がじわり、じわりと航空会社の経営を圧迫してきているようですね。減便や欠航と共に、従業員の一時解雇や無料休職などが各航空会社で始まっています。これから、どうなるのでしょうか。


3月18日

@「成田空港2月貨物取扱量」は7.2%増と2ヶ月ぶりのプラスに
 東京税関が今日発表した「成田空港2月貨物取扱量」によりますと、総貨物取扱量は前年同月比(以下同じ)7.2%増の15万508トンとなり、この内、積込量は2.3%増で、取卸量は11.9%増となり、3項目共に2ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなりました。輸出量は14.4%減、輸入量は3.3%増となっています。

@成田空港検疫所で「PCR検査」試薬を破損させ、検査が出来ない状態に
 昨日の「ハサードラボ」によりますと、11日に成田空港検疫所で「2019新型肺炎」感染の有無を調べる「PCR検査」を行った際に、検疫官が試薬の入った試験管を落とし、破損した試薬が体内に入りました。
 このため、作業を行っていた検疫官2人の「PCR検査」を同日に行ったところ、14日に陽性となりました。
 その後、2回目の検査では陰性となったことから、試薬が体に付着したが、感染性はなかった、とのことです。
 同検疫所では11日以降、「PCR検査」を中止しており、試薬の除去作業を行っている、とのことです。

@成田空港に帰国した、2人が「2019新型肺炎」に感染
 昨日の「UMK宮崎ニュース(YAHOO!ニュース)」よりますと、宮崎県で2人目の「2019新型肺炎」感染が確認された20代の男性は、13日に成田空港から入国した、とのことです。

 また、愛媛県によりますと、「2019新型肺炎」3例目となった女性は、16日にイタリアから成田空港に帰国し、航空機で松山空港に移動しました。その後、検査を受けて「2019新型肺炎」の感染が確認された、とのことです。

@成田空港内の店舗営業情報が更新されました
 今日、成田空港の公式ホームページに、空港内店舗の営業時間や臨時休業の改訂版が載っています。臨時休業は12店舗で変化はないようです。

@イベリア航空が成田=マドリード線を22日から運休
 今日の「Traicy」によりますと、イベリア航空は現在週5往復している、成田=マドリード線を22日から一時運休する、と発表しました。

@セブ・パシフィック航空が全便の運航を取りやめる
 昨日の「Traicy」によりますと、昨日取り上げたばかりのセブパシフィック航空ですが、現地時間19日から全便の運航を、4月14日まで中止する、と発表しました。

@ジェットスター・J が20日〜4月29日まで成田=マニラ線を運休
 今日の「トラベルウオッチ」によりますと、ジェットスター・Jは今日、20日〜4月29日まで成田=マニラ線を運休とする、と発表しました。

@ユナイテッド航空の4月成田路線はサンフランシスコ線とニューヨーク線のみに
 今日の「Traicy」によりますと、ユナイテッド航空は4月に国際線の運航便を85%減便します。
 成田空港路線は成田=サンフランシスコ線が1日1往復、成田=ニューヨーク線が週4往復の2路線だけとなります。

@試験10号機が今日初飛行
 今日の午後、三菱スペースジェット90型機(M90)の試験10号機となる「JA26MJ」が初試験飛行を行いました。
 すでに、午後4時40分に名古屋空港に着陸しました。飛行時間は約1時間50分でした。
 画像は午後3時57分現在のキャプチャーです。

 

@スカイマークが今春の上場を見送る方針
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、スカイマークは今春に予定していた上場を見送る方針を固めた、とのことです。
 「2019新型肺炎」の影響でこの所、搭乗率も低迷し、今慌てて上場する必要はない、とのことです。手元現金は約100億円あり、数百億円の融資枠を確保している模様、とのことです。
【コメント】3月9日のNHKニュースによりますと、佐山会長は「現在の状況が1年近く続くと借入が必要になるかも知れない」と述べていました。また、別のメディアでのインタビューでは「手元資金はこの状態が続けば、2ヶ月でなくなるかも知れない」とも述べていました。

@トランプ大統領がボーイング社の支援を表明
 米国のトランプ大統領は現地時間17日、ボーイング社が600億ドル(約6兆4300億円)もの金融支援を要請したことに対して、この金融支援に踏み切ることを表明しました。


*3月17日

@「2019新型肺炎」の影響で成田空港路線は減便・運休の嵐です。以下にまとめて書きます。

@全日空が29日〜4月24日までの運休を発表
 今日の「Traicy」によりますと、全日空は昨日、29日〜4月24日までの運休や減便を発表しました。
 成田空港路線では成田=瀋陽・成田=青島・成田=武漢・成田=成都・成田=杭州・成田=広州・成田=台北・成田=ムンバイ・成田=チェンナイ線・成田=ハノイ線を運休とします。

@ピーチが成田空港路線の運休と減便を発表
 ピーチ・アビエーションは16日、1日3往復している成田=台北線を29日〜4月23日に1日1往復に減便すると発表しました。また、成田=高雄線を28日〜4月23日まで運休とします。
 更に、国内線でも現在1日2往復している成田=関西線を29日〜4月23日まで、1日1便に減便します。

@オーストリア航空の成田=ウイーン線の再開は当面延期に
 今日の「Traicy」によりますと、オーストリア航空は17日から再開する、としていた成田=ウィーン線を当面、運休すると発表しました。
 なお、同航空は現地時間18日から全運航便の運休を決めています。

@アエロメヒコが成田=メキシコシティー線を減便
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、アエロメヒコ航空は現地時間16日、同日から5月末まで成田=メキシコシティー線を1日1往復から隔日運航に減便する、と発表しました。ビジネス需要が減少している事が理由と考えられています。

@フィンランド航空が国際線の大部分を運休、アジアでは東京=ヘルシンキ線のみ運航
 フインランド航空は今日、4月1日〜6月30日に運航する国際線について告知しています。アジア路線では唯一東京とヘルシンキを結ぶ便のみ運航する、とのことです。
 しかし、この路線が成田空港路線なのか、羽田空港路線なのか、また、減便なしの運航なのかどうかは不明です。現在の成田=ヘルシンキ線は1日1往復運航されているようです。

@セブパシフィック航空が成田=マニラ線を減便し、他の2路線は運休
 昨日の「Traicy」によりますと、セブパシフィック航空は成田=マニラ線の1日2往復を1往復に減便し、成田=セブ線と成田=クラーク線は15日から28日まで運休します。
 写真は第2ターミナルを出発するセブパシフィック航空機です。

 

@全国の国際旅客便が15〜21日の1週間、1月中旬に比べて63%減に
 昨日の共同通信によりますと、15日〜21日の1週間の日本の国際線旅客便数は、1月中旬時点の計画便数と比べ、63%減になる、とのことです。
 特に、政府が使用できる空港を成田空港と関西空港に限定した、中国路線が93%減、韓国路線が98%減の大幅減になっています。

@欧州委員会が域外からの入国を30日間原則禁止する案を提示
  EUの欧州委員会は現地時間16日、不要不急の場合を除き、欧州の域外から域内に入ることを30日間禁止する案を加盟国に提示しました。
 欧州で「2019新型肺炎」の感染が拡大する事を押さえ込むため、としています。

@ロシアが18日〜5月1日までの外国人入国を禁止へ
 ロシア政府は現地時間16日、「2019新型肺炎」の感染拡大を防ぐために、18日から5月1日まで、外国人の入国を原則禁止する、と発表しました。

@米国の航空業界団体が政府に約500億ドルの支援を要請
 今日の日本経済新聞(電子版)によりますと、米国の航空・運輸業界の団体「エアラインズ・フォー・アメリカ」は現地時間16日、米国政府に「2019新型肺炎」による損失に対して、500億ドル(5兆3000億円)の支援を要請しました。この額は2001年の米国多発テロ以降で最大規模となります。


*3月16日

@全日空の成田=ウラジオストック線が運航を開始
 全日空は今日から成田=ウラジオストック線を開設しました。週2往復の運航で機材はA320型機を使います。第1便は午前11時にスポットを離れ出発しました。

@ニュージーランド航空が20日〜6月30日まで成田=オークランド線を運休
 今日の「Traicy」によりますと、ニュージーランド航空は成田=オークランド線を21日から6月30日までの全便を運休とする、と発表しました。

@タイ・ライオンエアが31日まで成田=バンコク線を運休
 今日の「Traicy」によりますと、タイ・ライオンエアは今日から31日まで、成田=バンコク線を運休する、と発表しました。

@航空科学博物館が休館を23日まで延長
 今日から再開するはずだった航空科学博物館ですが、「2019新型肺炎」による休館を23日まで延長しました。ジャンク市は28・29日に行うとのことです。

@今日、千葉県庁で経済関係者が緊急会議、成田空港の貸し切りバスがほぼ運行ゼロ
 今日、千葉県庁で開かれた経済関係者の緊急会議で、観光業界からは成田空港の利用客が少なく、貸し切りバスがほとんど運行されていないことなどが説明されました。

@昨日の MSJ90 型機試験機は時速90Kmまで地上走行
 三菱スペースジェット90型機(M90)の試験10号機である「JA26MJ」は、やはり、昨日から地上走行試験に入りました。三菱航空機会社は昨日のツイッターで発表しています。
 メディアによりますと、昨日は最高時速約90Kmまで速度を上げて、ブレーキなどの試験を行っていたようです。

@スカンジナビア航空「空の旅の需要は本質的に存在しない」、90%を一時解雇
 今日の「Traicy」によりますと、スカンジナビア航空は現地時間16日から運航便の大部分を運休としました。
 「2019新型肺炎」により、「空の旅の需要は本質的に存在しない」としています。
 これに伴い、全従業員の約90%、約1万人を一時解雇します。同航空は需要が回復すれば元に戻す、としています。
 同航空の成田=コペンハーゲン線も今は欠航しています。
 写真は古いのですが、成田空港第1ターミナル前を走行するスカンジナビア航空のA340型機です。

 

@米国が英国とアイルランドからの入国も禁止へ
 米国政府は現地時間14日、同16日から「2019新型肺炎」の感染者が増えている、英国とアイルランドからの入国を禁止する、と発表しました。
 これで、欧州からの外国人の入国は全面的に禁止されることになります。帰国する米国人は特定の空港で受け入れることになります。


2020年3月前半の出来事へ