2023年10月前半の出来事
*10月15日
@9月5日、福岡空港に着陸出来ず、マニラまで引き返したトラブルは操縦士のミスが原因
今日の朝日新聞によりますと、9月5日夜に起こったセブパシフィック航空922便が福岡空港に着陸出来ず、マニラに引き返したトラブル(9月6日出来事参照は操縦士のミスが原因、との事です。
これについて、同紙の取材にたいし、国土交通省とセブパシフィック航空は、同機が福岡空港に最初に着陸しようとした時、操縦士は最終段階で、滑走路に直進する飛行コースをとれずに、着陸復航をしました。
その段階で、燃料が足りなくなる可能性があり,福岡空港の門限である午後10時までに福岡空港に着陸出来ない可能性が強く、北九州空港に向かい着陸し燃料を追加した、との事です。
セブパシフィック航空は国土交通省の問い合わせに対し「操縦士が安全な着陸に不安があった」と回答しました。
【コメント】いくら不安があったとしても、他の航空機が次々と着陸しているのですから、"訓練不足"と言われても仕方ありませんね。
しかし、正直に自分の技量を判断して、無理に着陸をしなかったのは正解と言えるかも知れません。
下図は「Flightradar24」による同機の航跡図です。右端にある赤い飛行機マークが北九州空港に着陸する前の同機です。
この軌跡を見ますと、混雑空港である福岡空港着陸前に旋回待機を指示されていますが、このくらいの旋回待機で、着陸をやり直すと燃料不足になるとは、燃料をあまり積まなかった疑いもあるのではないでしょうか。
@エミレーツ航空が部品取りでA380型リース機2機を買いとる
昨日の 「sky-budget」によりますと、A380型機を大量に運用しているエミレーツ航空は現在リースで導入しているA380型機2機をリース会社から買いとるとのことです。
理由はエアバスがA380型機の生産をやめ、補修部品の製造もやめていることから、この2機を補修の部品取りに使うとみられています。
同航空はボーイング社のB777X型機の開発が遅延していることから、A380型機を2030年代から2040年まで運用する計画、との事です。
*10月14日
@圏央道の未開通部分は2026年度に完成の見通し
今日の朝日新聞によりますと、昨日、国交省と千葉県とNEXCO東日本が開いた連絡調整会議で,圏央道の大栄ジャンクション〜松尾横芝インターチェンジ間約18.5Kmの未開通区間の完成が、2026年度になることが報告されました。当初、この区間の完成は2024年度となっていましたが、用地買収とトンネル工事の遅れで延びていました。
ネックとなっていた成田市内の用地買収と、芝山トンネルの掘削方法を見直す事で開通の見通しが立った、との事です。
写真は今年5月段階での芝山町の圏央道工事の様子です。(5月14日の出来事参照)
@9月の航空機登録で、成田空港を定置場とする全日空のB787-9型機が新規登録されました
昨日の「JA Search BLOG」さんによりますと、国土交通省が発表した「9月航空機登録状況」では、成田空港を定置場とする旅客機新規登録で、ANAホールディングスがB787-9型機(JA934A)を登録しています。
+10月13日
@芝山町がC滑走路建設で消えゆく4地区の映像記録を製作へ
今日の朝日新聞によりますと、芝山町はC滑走路建設に伴って消えてしまう加茂、菱田東、中郷、中谷津の4地区の現在の風景や住民の生活の営みを映像に記録する事業を進めています。
現在までの映像は「ムラの暮らし〜成田空港第三滑走路用地移転地区〜」と題し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の町公式チャンネルで公開している,との事で、今後、新旧の動画を再編集して記録映像を完成させ、この地域の人たちを初め多くの人に公開したい、との事です。
【コメント】写真は中郷地区だったと思うのですが(菱田地区かも知れません)成田空港工事に反対する過激派暴力集団と機動隊の様子です。
この谷津では田んぼに入ると胸まで水につかりながら、田植えや稲刈りをしていました。成田用水でこのようなな苦労はなくなりました。
@琉球エアーコミュータ機が2日間連続でフラップ不具合のため引き返す
昨日の琉球新報によりますと、昨日午前8時10分頃、那覇発久米島行きの琉球エアコミューター871便 ・DHC8-400型機が、久米島空港の南西約11Km付近を飛行中に、主翼フラップの異常を知らせる警告が出ました。
このため、同機は那覇空港に引き返し、8時45分頃無事に着陸しました。乗客・乗員52人にケガはありませんでした。このトラブルの影響で5便が遅延し、2便が欠航となっています。
なお、この機体は11日にも那覇発与論行きの飛行中にフラップの不具合を示す警告が出て、那覇空港に引き返しています。11日の飛行後に不具合を確認し、修理を行っていましたが、連日の同じフラップ不具合になります。
【コメント】この所、DHC8-400型機のトラブルが多いように感じられます。古い機種ですので仕方ないのでしょうか。
@ルックスエアがエンブラエルのE185-E2型機4機を確定発注
昨日の「Aviation Wire」によりますと、エンブラエルは現地時間11日、ルクセンブルグのルクスエアからE185-E2型機を確定機4機とオプション5機の発注を受けた、と発表しました。
*10月11日
@都合により、明日の更新が出来ません。
@9日に、麻薬犬訓練センターの見学会、若手希望者の手助けに
今日の読売新聞によりますと、9日、成田空港近くにある全国唯一の東京税関麻薬探知犬訓練センターに高校生など15人が集まり,探知犬の訓練を見学しました。
ここでは探知犬候補の犬と税関職員がペアーで訓練を受けています。訓練に合格すると、職員と犬がペアーで全国の空港に派遣されることになります。
説明では探知犬候補の犬の内、合格するのは約3割、との事です。
麻薬探知犬は航空機から貨物が降ろされる場所や手荷物受取場などで働くことになります。
@ボーイング社がTAAGアンゴラ航空からB787型機4機を受注
今日の「Aviation Wire」によりますと、ボーイング社は現地時間10日、TAAGアンゴラ航空からB787型機4機を受注した、と発表しました。
@エアバスとボーイング社の7〜9月期受注はエアバスが200機、ボーイング社が321機
「Aviation Wire」によりますと、エアバスとボーイング社の7〜9月期の民間機受注と引き渡しは、
エアバスの引き渡しは前年同期比(以下同じ)22.9%増の172機となり、受注は51.7%減の200機となっています。この中ではA330neo 型機とA350型機が好調だった、との事です。
一方、ボーイング社は引き渡しが6.3%減の105機。受注が25.4%増の321機となっています。機種別ではB737MAX型機とB787型機が好調だった、との事です。
*10月10日
@エミレーツ航空機が飛行コースずれ
今日、上段の「午後11時00分以降の離着陸」を調べていたところ、10時54分に成田空港を離陸したエミレーツ航空319便・A380型機が下図のように、利根川手前で旋回する飛行コースずれを起こしていました。
たまたま見つけたただけですので、実際にはこのような飛行コースずれを起こしている旅客機は結構あるのではないでしょうか。
国土交通省は、これらの違反機に注意をしているのでしょうか? このような細かいことを普段から注意喚起していないと、先月22日深夜に起こったターキッシュエアラインズ機の危ない飛行(6日の出来事参照)になるのではないでしょうか。
@チャイナエアが29日の冬季ダイヤで成田=台北線を週7便増便
今日の「Fly Team」によりますと、チャイナエアラインは29日より,成田=台北線を週7便増便する、との事です。
【コメント】記事では成田→台北線と台北→成田線の便数が違っているようです。従って、どのような増便なのか正確には分かりませ。
@全日空の7月輸送実績は旅客数が国際線では86.6%増、国内線では24.1%増
全日空が今日発表した「ANAグループ7月旅客輸送実績 」によりますと、国際線では旅客数が前年同月比・【】は2019年同月比(以下同じ)86.6%増【30.7%減】の64万6829人となっています。利用率は80.2%でした。
一方、国内線では旅客数が24.1%増【12.3%減】の348万5226人となっています。利用率は77.8%でした。
この内、成田空港路線の利用率は成田=札幌線が70.5%、成田=大阪線が88.7%,成田=中部線が86.3%となりました。