2010年1月前半の出来事


*1月15日

@成田空港11月貿易額で輸出が17.0%増に・21ヶ月ぶりプラスに
 東京税関のまとめによりますと、昨年11月の成田空港貿易概況で輸出額が前年同月比17.0%増と21ヶ月ぶりに前年同月を上回りました。輸入額は同5.1%減ですが、減少幅が一桁台となり改善しています。

@ユナイテッド航空機で燃料漏れ・給油のしすぎか
 昨日午後5時45分頃、成田発ワシントン行きのユナイテッド航空898便・B747-400型機の出発前点検で、右主翼から燃料が漏れているのが見つかりました。発火の危険があるため、消防車10台が駆けつけ警戒にあたりました。漏れた燃料は約500リットルで作業員などが拭き取り作業を行いました。燃料を入れすぎた可能性が高い、とのことです。

@管制トラブルで成田空港でも5便欠航・30便が遅れる
 羽田空港で昨日起こった管制システムのトラブルで成田空港でも昨日午後3時現在で、5便が欠航となり30便の出発が30分以上遅れる影響がありました。

@「30万回はなるべく早く達成するべき」航空局長
 前田航空局長は昨日開かれた記者との懇談会で、成田空港の発着回数について「諸外国の国際空港と比較しても、30万回という発着数は遜色ない 数字であり、なるべく早く達成するべき」と述べました。ただ、航空需要の問題には触れなかったようです。

@「日航の国際線継承はしない」全日空社長
 全日空の伊東社長は昨日の記者会見で、日本航空の国際線引き受けの打診があった、との報道について「そう言う話しは一切ない。私も言っていない。日本航空の国際線を継承することはない。」と述べました。ただ、日本航空が撤退した国際路線について、全日空が独自に調査をして採算が取れると見た場合は参入する可能性があることを表明しました。

@「国際線1社体制は日本人にとって好ましくはない」航空局長
 前田航空局長は昨日の記者懇談会で日本航空の国際線完全撤退について「日本人利用者の選択肢が狭まり、利便性が損なわれるのではないか。1社体制は好ましくないように思う。」と語りました。
 なお、航空局長の記者懇談会は政権交代前は1ヶ月に1度定期的に行われていましたが、民主党政権になってから行われていませんでした。昨日が久しぶりの懇談会でした。

@昨年の訪日外国人客数は17.1%減・新規訪日は20.6%減
 法務省の発表によりますと、2009年の訪日外国人客数は前年比で17.1%減の758万1322人となりました。1985年以降で最大の減少幅になり、2005年水準に戻りました。この内、初めて日本を訪れた新規訪日客は同20.6%減となっています。

@システムの設計ミス・昨日の管制トラブル
 昨日の羽田空港で起こった管制システムのトラブルはシステムの設計ミスの可能性が強いとのことです。「ターミナルレーダー処理システム」には上空の悪天候情報などを一時的に保管するエリアがあり、ここに、航空機の速度や高度の情報も保管されるようプログラムされていますが、このエリアに想定以上の情報が取り込まれたために、処理が追いつかずシステムがダウン寸前になったことが原因のようです。

@政策投資銀行が1450億円の融資を実行
 日本政策投資銀行は今日、日本航空への融資枠2000億円の内、まだ融資されていなかった1450億円の融資を実行しました。

@会社更生法申請日は今夕首相と国土交通大臣が会談して決定
 日本航空の会社更生法申請日について、今日夕方、鳩山首相に前原国土交通大臣が面談して最終的に決定する、とのことです。

@日航機がブレーキ不具合で目的地を変更
 昨日午後2時30分頃、名古屋発山形行きの日本航空4323便・CRJ200型機でブレーキ系統のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は目的地を仙台空港に変更して、無事着陸しました。

@全日空機が与圧システムトラブルで引き返す
 昨日午後5時頃、中部発仙台行きの全日空1889便・DHC8-400型機が離陸直後に機内の気圧を保つ与圧システムの不具合を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は中部空港に引き返して無事着陸しました。同便は欠航となりました。

@2月分の国際航空貨物燃油サーチャージャーを引き下げへ
 日本航空・全日空・日本貨物航空はそれぞれ2月分の国際航空貨物燃油サーチャージャーを引き下げることを明らかにしました。航空燃料価格が下がったことを受けた措置です。下げ幅は各社違いますが、1Kg当たり7円から5円となっています。

@日航の11月国際線旅客数が5.8%減に・利用率は上昇
 日本航空の11月の国際線旅客は前年同月比で5.8%減となりました。便数の削減や機材の小型化で提供座席を約20%削減していますので、利用率は向上しています。


*1月14日

@日本航空が今日から成田=シスコ=メキシコシティ線などを共同運航
 日本航空は今日から成田=サンフランシスコ=メキシコシティ線とロサンゼルス=グアナフアト線について、メキシカーナ航空との共同運航を始めました。両社はすでに、成田=ロサンゼルス線でも共同運航を実施しています。日本航空は再建計画の中で、メキシコ線からの撤退を示唆していますが、撤退後の日本からメキシコへの便を共同運航で確保する狙いがあるとみられます。メキシカーナ航空はワンワールドに所属しています。

@アイベックスが成田=広島線を7月1日から増便
 アイベックスエアラインは今日、現在1日1往復で運航している成田=広島線を7月1日から1日2往復に増便する、と発表しました。同路線は搭乗率が約75%で推移しています。

@岩国市の09年岩国基地への苦情で「航空機騒音」が増加
 岩国市がこのほど発表したところによりますと、2009年の米軍岩国基地に関する市民からの苦情は、全体としては前年に比べ16件の減少となりましたが、苦情の9割以上は航空機騒音に関するもので、こちらは186件の増加となりました。市では「苦情の専用ダイヤルをもうけたことが原因ではないか。」としています。「騒音のWECPNL値は前年と変わらない」とのことです。
【コメント】専用ダイヤルによって増えたとすれば、全体の件数も増えるはずですね。WECPNL値は変わらなくても、市民の耳には「うるさくなった」と感じられるのですね。WECPNL値と市民の感覚にズレがあるのではないでしょうか。

@羽田空港再拡張後の国際線配分が明らかに
 昨日の共同ニュースによりますと、10月の羽田空港再拡張後の国際線の配分が固まった、とのことです。これによりますと、昼間の時間帯の増枠分1日20便は、中国に8便、韓国に6便、台湾に4便、香港に2便となっています。また、深夜・早朝時間帯では1日18便で米国に4便、ドイツに2便など11ヵ国に配分されます。中国については今後の交渉で決める、とのことです。

@羽田空港管制システムにトラブル・空域統合初日から
 今日午前10時37分頃、羽田空港の管制システムにある「ターミナルレーダー処理システム」の表示が遅くなるトラブルが発生しました。このため、バックアップシステムに切り替えましたが、このために他の管制システムとコンピューターによるやりとりが出来なくなり、管制処理の効率が落ちました。この影響で、出発を取りやめさせたり、出発空港に引き返させたりする便が相次ぎました。システムは再起動で11時55分頃復旧しましたが、午後0時半現在で、14便が欠航し60便以上が遅れ、目的地を変更した便が数便、出発空港に引き返した便が約10便出ました。影響は午後まで続く見込みです。国土交通省が原因を調べていますが、今日午前2時40分から成田空港空域と羽田空港空域を統合し、羽田空港の管制で一元管理を始めたばかりでした。国土交通省によりますと「取り扱う航空機数が増えたことにより、コンピューターの処理能力を超えて、フリーズ状態になった可能性がある」とのことです。
【コメント】システムの立ち上げ時にはバグなどによるトラブルは良くあることですが、しかし、大勢の命を預かる航空管制システムでのトラブルは困ります。「取扱航空機が増えて」と言うのは分かっていることですよね。

@日本航空の取引先は13343社
 東京商業リサーチによりますと、日本航空の取引先は13343社に上るそうです。このうち零細企業は約半数になります。また、グループ91社のうち、4分の3の69社がグループ内取引を行っており、これが、高コスト体質を招いている可能性がある、とのことです。

@銀行団の債権放棄を1000億円上積み要請へ
 企業再生支援機構は年金制度存続によって、債権が想定よりも約1000億円膨らむことから、日本政策投資銀行と3メガバンクの債権放棄を約1000億円上積みするよう要請する方針を固めました。企業再生支援機構の融資額を1000億円増やすことは、公的資金を年金補充に使う形になるので避けたい、との考えのようです。
 銀行団は15日までに、企業再生支援機構の法的整理を受け入れることを正式に決定することになっていますが、この要請を受け入れるかどうか不透明です。

@稲森氏が就任を受諾・「週3〜4日を無給で勤める」
 京セラの稲森名誉会長は昨日、企業再生支援機構の社長や前原大臣・鳩山首相とそれぞれ会談し日本航空の経営最高責任者への就任を受諾しました。稲森氏は記者団に対し「年齢もあるので、週3〜4日の勤務にして、無報酬で働かせていただく。」と述べました。稲森氏は野党時代からの民主党支持者で、小沢民主党幹事長とも親しい仲、とのことです。

@マイレージや株主優待券などを維持・企業再生支援機構が発表
 企業再生支援機構は昨日、日本航空が会社更生法の適用を受けてもマイレージや一般債権などを全面的に維持する方針を正式に発表しました。株主優待券も当面は使えるようにする、とのことです。今までに予約した航空券もそのまま使え、予約変更や払い戻しにも応じる、とのことです。

@フジドリームエアラインズが日航4路線の継承を発表
 フジドリームエアラインズは昨日、日本航空が撤退する4路線の継承を発表しました。4月1日から静岡=札幌線と静岡=福岡線の運航を開始し、6月1日から松本=札幌線と松本=福岡線の運航を開始します。ダイヤは今後発表するそうです。
 なお、日本航空とフジドリームエアラインズは昨日、業務協力と共同運航で基本的合意したことを発表しました。両社は機材として同じエンブラエル170型機を運航しています。

@日本航空機が機長席窓にひびが入り関西に臨時着陸
 昨日午後9時5分頃、北九州発羽田行きの日本航空378便・B737-800型機が香川県上空を飛行中に機長席前の窓ガラスにひびが入りました。このため、同機は目的地を関西空港に変更して、約25分後に無事着陸しました。

@三沢空港で日本航空機が雪で立ち往生・乗客が2時間以上缶詰
 昨日午前9時45分頃、羽田発三沢行きの日本航空1225便・MD91型機が着陸して駐機場に向かおうとしたところ、滑走路上に積もった雪のため動けなくなりました。除雪作業を行って約2時間20分後に駐機場に到着しました。この間、乗客は機内に缶詰となりました。


*1月13日

@BAが11月をメドに第2ターミナルに移転へ
 ブリティシュ・エアウエイズの投資部門ディレクターは昨日のワンワールドの合同記者会見で、11月をメドに成田空港第1ターミナルから第2ターミナルに移転する方針を明らかにしました。ワンワールドが集中する第2ターミナルで乗り継ぎの利便性を高める、とのことです。

@OBも3分の2が年金減額同意
 日本航空は昨日、年金減額交渉が成立した、と発表しました。昨日午後1時現在で、OBの同意数が5991人になりOB全体8936人の3分の2を上回りました。これにより、日本航空は今月下旬に厚生労働省に年金制度改定を申請し、3月下旬に認可される見込みとなりました。年金利率は現在の年4.5%から1.5%程度に引き下げられます。
【コメント】これが先例となって、現在でも年金基金積み立てが不足している他企業の年金減額に波及しなければ良いのですが。

@「8.12連絡会」が大臣に運航の安全を要望
 御巣鷹山での日本航空ジャンボ機墜落事故の遺族で作る「8.12連絡会」は昨日、前原国土交通大臣を訪れ「日航の安全確保に必要な人員と財源をどう確保するのか、明確に示してほしい」とする要望書を手渡しました。提出後の記者会見で美谷島事務局長は「急激なリストラが進めば、航空事故の心配が出てくると思っている」と語りました。

@石油元売りや商社は日本航空との取引条件変えず
 日本航空に航空燃料や航空機リースを行っている石油元売り大手や大手商社は日本航空との取引条件を変えていないことが分かりました。「運航に支障を与えないことが重要」との立場です。

@3メガバンクは政府保証のない融資を渋る
 昨日、前原大臣と会談した3メガバンクは法的整理については「やむ終えない」と基本的には了承したものの、再建に欠かせないつなぎ融資については「政府保証を付けない限り、応じられない」との立場を明らかにしたようです。3メガバンクが提出した私的整理案をたいした検討もなく反故にされ、法的整理で多額の債権放棄を強いられたうえ、「融資をして欲しい」と言うのは虫が良すぎる、と言うのが本音のようです。前原大臣が昨日の会見で内容を明らかにしなかったのはこのあたりの事情があるようです。しかし、民間金融機関の融資がなければ再建に支障を来します。どうなるのでしょうか。

@「マイレージや販促奨励金は継続」と説明・日本旅行業協会に
 日本旅行業協会(JATA)は昨日、日本航空の幹部が同協会を訪れ、西松社長からの「取引継続のお願い」と題する文書を協会長宛に提出したことを明らかにしました。日本航空はその中で「再建中でも販売促進奨励金やマイレージサービスを従来通り継続する」と述べている、とのことです。

@昨年の日本人出国者数が前年比で3.4%減と3年連続減少
 法務省は昨日、2009年の日本人出国者が前年比で3.4%減の1544万5530人となったことを明らかにしました。減少は3年連続となります。SARSで減少した2003年を除くと、1988年の1580万人をも下回りました。

@エアバスの昨年受注は271機・ボーイング社を上回る
 エアバスは12日、昨年の旅客機受注数が310機となり、キャンセルの39機を差し引いて、実質271機となったことを明らかにしました。これは、ボーイング社の昨年受注機数を上回ります。ただ、A380型機の納入は10機未満となり計画を下回りました。A380型機の今年の納入予定は20機としています。


*1月12日

@前原大臣が3メガバンク頭取と会談
 前原国土交通大臣は今日午前、都内のホテルでみずほコーポレート、三菱東京UFJ、三井住友銀行の3頭取と日本航空問題について会談し、企業再生支援機構の法的整理案を政府として支持する方針を伝え、日本航空の再建への協力を要請しました。会談の内容については明らかにしませんでした。3メガバンク側は債権放棄に同意するものとみられています。

@日本航空株がストップ安の1株37円に
 今日の東京株式市場で、上場廃止が濃厚となった日本航空の株式が大量の売り(発行株式の4分の1近くの約7億株)となって、ストップ安の37円になっており、売り気配のままで終わりました。

@稲森氏「明日、機構側の説明を聞く。要請を受けるかどうかは五分五分」
 政府と企業再生支援機構から再建する日本航空の経営最高責任者への就任を要請された京セラの稲森会長は今日、記者団の取材に対し、「受けるかどうかは五分五分だ。明日、機構から説明に来るというのでそれを聞いて考える。」と述べました。

@全日空のDHC8-400型機が発電機故障で引き返す
 今日午前11時10分頃、中部発福岡行きの全日空1893便・DHC8-400型機が大津市の上空を飛行中に機内照明用発電機のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、同機は中部空港に引き返し、約22分後に無事着陸しました。このトラブルでこの便と折り返し便が欠航となりました。

@ワンワールドが日航支援を14億ドルに増額
 日本航空・アメリカン・ブリティシュ・エアウエイズ・カンタスなどが所属するワンワールドは今日、都内で記者会見し、日本航空支援を従来の10億ドルから14億ドルに増額する用意のあることを明らかにしました。また、ワンワールドに留まる方が日本航空に有利になることを主張しました。

@ジェットスター社の観察結果「一部に問題」・ベトナム航空局
 ベトナムの民間航空局はこのほど、昨年11月にあった内部告発に基づいて実施された、カンタス航空の格安子会社「ジェットスター・パシフィック」の査察結果を正式に承認しました。それによりますと、保守整備プロセスに一部の規定違反が見つかり、組織運営にも問題があった、としています。


*1月11日

@反対同盟北原派が「運用時間制限撤廃反対」でデモ
 反対同盟北原派は昨日、成田空港近くで約120人が集まり、「運用時間制限撤廃反対」などを訴えてデモ行進を行いました。デモの後、成田市内で旗開きを行ったとのことです。

@日本旅行業協会が「日航問題に留意」とのメール
 日本旅行業協会(JATA)は8日に、約1200社の会員に対して「日本航空の再建問題に関連して」と題する文書を電子メールで送りました。文書の中で、「日本航空との契約および営業取引契約全般にかかわる債権の保全等について、適切に留意する必要がある」と指摘し、債権を回収したり現金取引へ切り替えたりするよう注意を促しています。

@政投銀が再生法申請時に2000億円の融資枠設定検討へ
 日本政策投資銀行は昨日、日本航空が企業再生法申請を行った直後に、2000億円の特別融資枠を設定する方向で検討に入りました。企業再生支援機構はこれに対して、5割程度の保証を付ける方向で検討するとのことです。

@3年間で15000人以上の削減を検討・機構
 企業再生支援機構は日本航空の再建に際して、2012年までの3年間に15000人以上の人員削減を実施する意向、とのことです。
【コメント】法的整理を選択した理由の一つは「労働組合の解体」にあると考えられます。これをテコにして、労働者にリストラを押しつけることになると思われます。日本航空の今回の経営危機の責任は「日本航空の経営陣・政治家・航空行政に、それぞれ3分に1ずつある」とよく言われます。この責任を日本航空社員と公的資金投入という形で国民に押しつけていますが、関係してきた政治家や官僚はどのようにして責任をとるのでしょうか。ある日本航空の労組役員から聞いたところでは、今は亡きある運輸大臣は、年頭の挨拶に来たこの労組役員らに、のっけから「やあ、日本航空の諸君、ありがとう。昨年は株で大分もうけさせてもらったよ。」と言ったとのことです。

@ニューアーク空港でユナイテッド航空機が胴体着陸・けが人なし
 10日、米国東部のニュージャージー州のニューアーク空港でシカゴからのユナイテッド航空機・A319型機が着陸する際に、右主脚が出ずに、左主脚と前輪で胴体着陸しました。同機は右エンジンを滑走路にこすりつけながら着陸しましたが、幸い発火せずに乗客・乗員は無事に避難しました。けが人はなかったとのことです。


*1月10日

@OBが不同意の場合は基金を解散の意向・機構

「さくらの山」の菜の花と離陸する飛行機
(1月8日)
 企業再生支援機構は日本航空のOBの年金減額同意が得られない場合は年金基金を解散する意向、とのことです。この場合は、現役・OBに返金すべき額は5330億円となりますが、現在の年金資産は2918億円しかなく、減額率は約6割になるようです。政府は、同意が成立した場合は日本航空案の現役53%減、OB30%減を今後の再建計画に反映させることを機構側に求めていく方針を表明しています。OBの回答返送期限は12日ですが、3分の2に達しなかった場合、日本航空は返送期限を22日まで延長して同意が得られるよう努力することにしています。政府は機構が不同意の場合に年金基金解散を打ち出したことから、同意を得られなかった場合に対処するための年金減額特別立法を見送る方針です。

@会社更生法適用後の株式上場について機構と銀行団が調整
 法的整理で会社更生法適用後の日本航空株式を上場するかどうかについて企業再生支援機構と銀行団との調整が始まりました。機構側は株主責任を明確にするために100%減資とし、上場廃止を主張しています。これに対して、銀行団や日本航空の一部には上場廃止に反対する意見も出ています。

@日航新CEO・京セラの稲森氏に就任要請
 政府と企業再生支援機構は再建に際しての新しい経営最高責任者(CEO)として、京セラの稲森氏に就任を要請しました。稲森氏は週内にも回答するとみられています。

@デルタ航空・アメリカン航空からの出資は受けない方針
 企業再生支援機構は日本航空再建に際して、提携と出資を申し出ているデルタ航空とアメリカン航空の出資を受けずに提携を事業面に限る方針を固めました。提携効果を慎重に見極める必要から、提携先の決定は2月にずれ込むものとみられています。

@日本エアコミューター機が空調トラブルで2便欠航
 今日午後0時半頃、宮崎発西広島行きの日本エアコミューター3460便・サーブ340B型機が出発のためにエンジンを始動したところ、空調バルブの異常を示す警告灯が点灯しました。この修理のために、この便と折り返し便が欠航となりました。


*1月9日

「さくらの山」の航空機案内板です
 昨年の12月28日の出来事で書いた成田市の「さくらの山」に設置された航空機の案内板を昨日見てきました。写真を右に載せておきます。

@銀行団も法的整理に同意の見込み
 日本航空の民間主力銀行である3メガバンクは7日に私的整理案を出しましたが、法的整理に反発はあるものの最終的には受け入れざるを得ないようです。このため、2010年3月に追加損失の計上を迫られ、最大のみずほフィナンシャルグループで約500億円の計上になる見込みとのことです。

@「安全アドバイザリーグループ」が自主的再建を前原大臣に要望
 日本航空の社外諮問機関である「安全アドバイザリーグループ」は昨日、「空の安全を守るには、自主的再建の道を追求することが最善と考える」などとする要望書を前原大臣に手渡しました。記者会見で座長の柳田邦男氏は「法的整理では会社の継続性が断たれ、社内の安全の文化も断絶してしまう」などと述べました。

@新千歳空港の外国航空機乗り入れ枠を拡大
 政府は昨日、新千歳空港の外国航空機の乗り入れ枠を拡大することを発表しました。新千歳空港は航空自衛隊の千歳飛行場に隣接していることから防衛上の理由で、外国航空機の乗りいれを水曜日の午前11時20分から午後1時50分までに制限しています。これを3月28日から火曜日と水曜日の正午から午後4時までに拡大するものです。


*1月8日

@「解説と資料のページ」に「『30万回の説明』とその問題点」を載せました。

@羽田空港新管制塔が12日から運用・成田空港のターミナル管制は14日から
 国土交通省は羽田空港に完成した新管制塔の運用を12日から始めることを明らかにしました。これに伴い、羽田空港と成田空港のターミナル管制を一元化し、14日から成田空港のターミナル管制業務も羽田空港で行います。これによって、成田空港の管制官が多数、羽田空港に移動となります。
【コメント】成田近辺に住居を構えた管制官の方は、長距離通勤か転居を余儀なくされることになりますね。大変ですね。

@「法的整理をする方向で一致している」と前原大臣
 前原国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で日本航空再建について「企業再生支援機構による法的整理をする方向で一致している」と述べました。また、「法的であれ、私的であれ飛行機を飛ばしながら再建することが大事」と述べ、会社更生法申請でも運航を継続し、マイレージサービスなども継続する意向を表明しました。
 今日の閣議に先立ち、関係閣僚が協議しました。
 今日のブルームバーグジャパンによりますと、12日に政府の方針を決定し、19日に裁判所に会社更生法の適用を申請する、とのことです。
 また、産経新聞によりますと、企業再生支援機構は法的整理による信用不安を払拭するため、日本航空に対して3000億円を出資し、4000億円を融資する計画で、さらに、民間金融機関のつなぎ融資約4700億円に対して公的保証を付ける、とのことです。これらを合計すると1兆円以上になるようです。

@デルタ航空社長「公的整理でも支援する」
 デルタ航空の社長は昨日、都内で記者会見し「日本航空が公的整理になっても支援する。」と述べ、独禁法の適用除外については「米国政府はもっと高いシェアでも認めている。必ず、取得できる。」と従来の主張を繰り返しました。

@全日空がB-787型の短距離型を標準型に変更
 全日空がボーイング社に対して発注していたB-787型機55機のうちの短距離使用の「3型」28機を全て、標準型の「8型」に変更したことが明らかにしました。「3型」は全日空と日本航空しか発注がなく、納入の見込みが立っていませんでした。日本航空はすでに「3型」を「8型」に変更しており、「3型」の発注がなくなったことになります。

@ボーイング社の09年受注が78.5%減に
 ボーイング社はこのほど、2009年に受注した旅客機が142機になったことを明らかにしました。これは、前年比で78.5%減となります。B-787型機はキャンセルが83機に対して、新規の受注は24機に留まりました。


*1月7日

@年末年始の出入国者は前年並み・成田空港
 東京入国管理局成田空港支局が昨日発表したところによりますと、年末年始(12月18日〜1月4日)の成田空港出入国者は約128万3100人となり、前年(12月19日〜1月5日)とほとんど同じになりました。日本人出国者は前年同期比で5.7%減、日本人入国者は同3.4%減となり、外国人入国者は同10.4%増、外国人出国者は同9.6%増となりました。前年同期の外国人出入国者がリーマンショックで大幅に減った反動のようです。日本人出入国者の減少は日並びの悪さが影響しているようです。

@スイス航空機のタイヤから発煙・両滑走路が約10分間閉鎖
 今日午前9時10分頃、チューリッヒ発成田行きのスイス航空160便・A340型機がB滑走路に着陸し、誘導路を走行中に左主脚の車輪から煙が出ているのを、他の航空機の運航乗務員が見つけて報告しました。このため、同機は誘導路上で停止し、消防車も出動しましたが、発火はありませんでした。このトラブルで、A・B両滑走路が約10分間閉鎖されました。漏れたオイルがブレーキに触れて、煙が出たものとみられています。

@成田発パリ行きのエールフランス機内で現金盗難
 エールフランスが6日に発表したところによりますと、4日に成田からパリに向かったエールフランス航空機内で現金約53万円の盗難があった、とのことです。睡眠中のビジネスクラスの乗客が目を覚まし、現金がなくなっていることに気づき客室乗務員に届け出ました。調べたところ、日本人3人を含む5人が被害に遭いました。到着したドゴール空港で警察が乗客を足止めして調べましたが、犯人は特定できなかった、とのことです。

@フィンランド航空機が関西空港滑走路で立ち往生
 昨日午前11時20分頃、ヘルシンキ発関西行きのフィンランド航空77便・A340-300型機が関西空港の第2滑走路に着陸した直後に前輪のステアリングが効かなくなり、滑走路上で立ち往生しました。同機が牽引車で駐機場まで移動する間、約40分間滑走路が閉鎖されました。油圧系統の故障とみられています。

@年末年始の国際線・日本航空と全日空の搭乗率が80%超に
 昨日発表された年末年始の利用実績によりますと、国際線では日本航空は提供座席数が前年同期比で21.2%減、利用客は同11.8%減となりました。また、全日空は提供座席が同7.4%減、利用客は同8.7%増となりました。平均搭乗率は日本航空が83.6%で前年同期よりも8.9ポイント増、全日空は80.7%と国際線に進出して以来、初めて80%を超えました。

@機構の日本航空再建案で銀行団に3000億円超の債権放棄要請
 企業再生支援機構の日本航空再建案の内容が明らかになってきましたが、2010年3月期決算にリストラ費用などで約1兆円の特別損失を計上し、会社更正法を申請することになっています。銀行団に対しては3000億円(一部報道では3500億円)の債権放棄を求め、株主や年金減額などにより4700億円の債券カットを行う、となっています。その上で、企業再生支援機構が3000億円の出資をすることになるようです。

@3メガバンクが私的整理案を提示
 みずほフィナンシャルグループなど日本航空に融資している3メガバンクは今日、日本航空再建に関して私的整理による再建案を国土交通省や企業再生支援機構などに示しました。これによりますと、私的整理では異例の減資を行い、株主にも一定の責任を問い、銀行団は3000億円超の債権放棄を行う、としています。私的整理案が臨時株主総会で否決された場合は企業更正法の適用を申請する、とのことです。

@アメリカンが日本航空支援に1000億以上の出資を示唆
 アメリカン航空は昨日、今までに明らかにしていた日本航空への出資・約900億円を上積みして1000億円以上を出資する用意があることを明らかにしました。また、「法的整理では再生がうまくいかない」と指摘しました。

@米旅行業団体が日航とデルタとの提携に反対する書簡を前原大臣に提出
 ビジネス・トラベル・コウアリション(BTC)の会長は今日、都内で記者会見し日本航空とデルタ航空との提携に反対する書簡を前原国土交通大臣に提出したことを明らかにしました。書簡では「日本航空とデルタ航空が提携した場合、太平洋路線で健全な競争が阻害され、利用者の利便性を損ねる。」としています。記者会見で会長は「日本航空とデルタ航空が提携すると所属するスカイチームの太平洋路線シェアが62%にもなり、全日空が所属するスターアライアンスと合わせるとそのシェアは93%にもなっていしまう。」と指摘しました。

@格安航空会社同士が業務提携・格安向けの旅客機開発も働きかけへ
 豪・カンタス航空の子会社で格安航空会社・ジェットスターとマレーシアの格安航空会社・エア・アジアは6日、機体や部品の共同購入などで提携することを明らかにしました。その中で、ボーイング社やエアバスに対して格安航空会社向けの機内設備を簡素化し、頻繁に離着陸を繰り返す中小型旅客機の開発を働きかけることも明らかにしました。


*1月6日

@「新くうこうだより」新春号が届きました
 成田国際空港株式会社から「新くうこうだより」新春号が届きました。今号は4ページだてで、1面は森中社長の新年挨拶です。2・3面は「もっと便利に!快適に!成田空港がパワーアップ」で(1)22万回での新規乗り入れ航空会社、(2)成田新高速鉄道の開通、が取り上げられています。4面は「NAA特性ミニ福袋」が当たるクイズなどとなっています。

@コンチネンタル航空機が成田に引き返す・ドアに布片
 昨日午後8時40分頃、成田発ニューヨーク行きのコンチネンタル航空8便・B777-200型機が太平洋上を飛行中に、ドアに布片のようなものがはためいているのを確認したため、成田空港に引き返しました。同機は午後9時50分頃に無事着陸しました。点検したところ、機体左側外部の昇降ドアのハンドルに布片が引っかかっていました。

@日本航空の成田=那覇線が就航
 昨日、日本航空の成田=那覇線が運航を開始しました。成田空港発の初便は130席が満席でした。多くが外国人とのことで、米軍基地関係者ではないかとみられています。日本航空は平均搭乗率を70%と見込んでいます。羽田空港の那覇線を使うよりも乗り継ぎ時間が約2時間程度短縮され、便利になる、とのことです。なお、全日空は2006年から成田=那覇線を運航しています。

@法的整理で対立・財務省などと国土交通省など
 日本航空の再建について、企業再生支援機構の案である企業再生法の申請と公的支援をセットとし、運航や株式上場を継続する法的整理に対して、日本政策投資銀行や財務省は支持していますが、国土交通省と日本航空などはブランドイメージ失墜による顧客離れなどで強硬に反対しています。また、民間金融機関も債権放棄が膨らむことから難色を示している、とのことです。

@日本貨物航空と日航貨物部門統合を延期
 日本貨物航空の親会社である日本郵船の会長は昨日、4月に統合を予定していた日本貨物航空と日本航空の貨物部門の統合を延期することを明らかにしました。日本航空の再建の行方を見守ることになります。しかし、会長は「統合そのものに変更はない。多少の延期は何の問題もない。」と語りました。日本航空は貨物部門を分社化して日本貨物航空と統合することにより、リストラを進めることにしていました。

@後任CEOを外部から招へいへ・日本航空
 日本航空と企業再生支援機構は辞任する西松社長の後任経営最高責任者(CEO)を外部から招へいする方向で調整に入りました。また、最高執行責任者(COO)は社内から若手を抜擢するとのことです。ただし、企業再生支援機構が支援を決定するとこが条件になります。

@タイ航空会長が成田からの荷物持ち込みで辞任
 タイ航空は5日、会長の辞任を発表しました。同会長は昨年11月に成田空港から同社機で帰国する際に、バッグ30個(約400Kg )を超過料金を支払わずに持ち込み、空港の税関検査を受けずにタイ国内に持ち込んだ疑いで社内調査を受けていました。


*1月5日

@羽田再拡張後の国内線枠で全日空が11便・日航が8便に
 国土交通省は昨日、10月からの羽田空港再拡張後の国内線増枠配分について、1日あたり37便の内、全日空に約11便、日本航空に同約8便を割り当てる意向を固めました。残りは新興航空会社に割り当てます。今までは日本航空と全日空に同数を割り当てるのが通例でしたが、今回は日本航空が再建のためのリストラに専念する必要がある、との判断によるものとのことです。

@日航の年金減額で現役の3分の2が同意
 日本航空が昨日明らかにしたところによりますと、昨日までに現役社員15742人のうち、10694人が同意の回答を寄せた、とのことです。これは67.9%になり3分の2を超えています。一方、OBは約8800人のうち、昨日までに約3000人が同意を回答しました。回答期限は12日となっています。

@法的整理の可能性が強まる・日航再建
 日本航空の再建問題で企業再生支援機構が法的整理案を金融機関に示していますが、この流れが強まっているようです。企業再生支援機構は株式を上場しながら法的整理を続ける意向のようです。
 前原国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で「私的整理・法的整理とも決まったものはない。飛行機を飛ばし続けながら再生してもらうことが大事。(年金減額について)どのような形であれ、日本航空社員とOBの努力が報われるように、再生機構側と意見交換する。」と述べ、法的整理であっても減額合意内容を反映させるように機構側に働きかけることを示唆しました。
 また、菅副総理は閣議後の記者会見で「鳩山首相から『汗をかいてくれ』と言われている。この問題は再生機構と金融機関と国土交通省が十分に意見を交換してまとめなければならない。」と述べ、政府の意見をとりまとめる意向を示唆しました。

@「任期中に訪日外国人1000万人を達成したい」と新観光庁長官
 観光庁長官に就任した溝畑長官は昨日の記者会見で「2年間の任期中に訪日外国人1000万人を達成したい。」と述べました。このために大都市圏の受け入れ態勢の強化や特に中国での情報発信などに力を入れることを明らかにしました。

@アメリカン航空が交渉継続をコメント
 昨日の読売新聞の「アメリカン航空が日本航空との交渉打ち切りを準備」の報道に対して、アメリカン航空は昨日、「提携交渉を現在も進めている」とのコメントを出しました。


*1月4日

@「B滑走路の延長に最大限努力」・森中社長年頭記者会見
 成田国際空港株式会社の森中社長は今日の年頭記者会見でB滑走路について「できるなら、さらに延伸したい。用地問題の年内解決に向け、最大限努力する。空港に反対する地権者の信念は尊重しながら、誠意をもって話し合いを続けたい」と語りました。また、記者会見に先立つ社員への年頭挨拶で、「未買収地の年内解決を目指して努力する」と述べました。

@日航再建関係閣僚協議で4つの確認事項
 昨日の関係閣僚や副大臣による日本航空再建問題協議では、(1)企業再生支援機構に早期の支援決定を期待、(2)政投銀はさらに1000億円の融資枠を追加設定、(3)昨年11月の5大臣合意は引き続き有効、(4)日航の安全・安定的な運航の確保と国民目線に立った確実な再建に連携、の4点を確認したとのことです。政投銀の融資に対する政府保証は盛り込まれでいません。

@日本航空と支援機構がデルタ航空との提携を決める
 今日の読売新聞によりますと、日本航空と企業再生支援機構は日本航空の資本・業務提携先としてデルタ航空を選ぶ方針を固めた、とのことです。これに伴い、世界的航空連合も「ワンワールド」から「スカイチーム」に移籍する、とのことで、アメリカン航空は提携交渉を打ち切る方向で調整に入った、とのことです。
【コメント】今回の日本航空の提携先選びについては、政治主導で最初からデルタ航空に決まっていたような印象を受けます。アメリカ政界のロビー活動や民主党内部での主導権争いの影響があるのでしょうか。西松社長が当初言っていたように、現在提携している同じワンワールドのアメリカン航空との提携がスムーズに行くように思うのですが。アメリカの独禁法の適用除外に時間がかかったり、移籍に時間がかかれば提携効果はなかなか現れないような気がします。


*1月3日

@大韓航空機が計器不具合で成田空港に戻る
 昨日午後9時40分頃、成田空港からグアムに向かった大韓航空機が成田空港の南南西約160Km の太平洋上を飛行中に、客室内の気圧低下を示す警告灯が点灯しました。このため、同機は成田空港に引き返し、午後10時過ぎに緊急着陸しました。点検したところ、計器の誤表示と分かりました。同機は機材繰りのために乗客を乗せずにグアムに向かうところでした。

@日本航空社長が法的整理に難色示し、国際線撤退も否定
 今日の朝日新聞によりますと、日本航空の西松社長は1日、同社の取材に対して「法的整理は『倒産』となり企業イメージを損ない、顧客離れを起こし、再建に影響する」と反対する姿勢を明らかにしました。また、国際線から撤退しないことを明らかにし、「アジア路線を強化するためには大韓航空・デルタ航空などが所属する航空連合『スカイチーム』に所属することが有利」との考えを示しました。

@新千歳空港で日本航空機にバードストライク・引き返す
 今日午前11時頃、新千歳発神戸行きの日本航空3302便・B767型機が離陸直後、左エンジンに鳥が衝突しました。このため、同機は左エンジンを止めて引き返し、約15分後に無事着陸しました。

@日本航空が新千歳空港で滑走路を逸脱
 昨日午後9時30分頃、羽田発新千歳行き日本航空545便が着陸直後に誘導路に入ろうとしたところ、スリップし前輪が滑走路を逸脱して動けなくなりました。乗客にケガはありませんでしたが、安全確認のために乗客は午前0時頃まで機内に缶詰になりました。


*1月2日

@山本 雄二郎氏(成田空港地域共生・共栄会議会長)死去
 円卓会議時代から反対同盟熱田派と国の協議に関わってきた山本雄二郎氏が昨日夜、死去しました。同氏は成田空港地域共生・共栄会議会長を務めていました。


*1月1日

@今年もよろしくお願いいたします。

@昨年1年間のアクセス数は41万7833回でした。また、12月のアクセス数は24974回でした。

@全日空が日本航空の国際線引き受け検討
 今日の読売新聞によりますと、全日空は日本航空から採算性の高い国際線を引き受ける方向で検討している、とのことです。政府側にもこの意向を伝えているようです。全日空幹部は「欧州・米国便や、アジアでは重複する路線の集約が必要」と話しています。政府内には「国際線の集約が進めば、航空業界の競争力が高まる」との見方がある一方、「競争がなくなり、寡占状態になる」と消極的な意見も強い、とのことです。また、日本航空は「国際線も路線の見直しで、利益は出せる」としており、国際線切り離しには否定的です。
【コメント】「おいしいところだけもらおう」というのが全日空の考えなのでしょうね。しかし、来年3月からの成田空港の増枠分の内、我が国の航空会社の枠、1万回分は全日空が全て引き受ける(昨年12月8日の出来事を参照)、とのことですが、まだ、何処に飛ばすなどの具体的話しは何も聞こえてきません。。機材の調達などの問題がありますから、3月末の夏期ダイヤから1万回全てを設定することは無理なのでしょうか。昨年12月11日の出来事で書いた「増枠当初の発着回数は21万回」がこのことを示しているのでしょうか。

@政策投資銀行融資枠を最大2000億円に・更なるリストラを要求
 日本政策投資銀行は日本航空向けの緊急融資枠を現在の最大1000億円を2000億円に増額することで政府側と合意しました。企業再生支援機構の公的資金実施後の実質的な政府保証を期待する、とのことです。また、日本航空に対して更なるリストラの実施を求めることが明らかにしました。