2011年11月前半の出来事


*11月15日

@来年元旦に「初日の出フライト」
 日本航空と成田国際空港株式会社は共同で、来年の元旦に成田空港発着の「初日の出フライト」を行う事になりました。2012年1月1日の午前6時頃、成田空港を離陸し、銚子沖合上空で初日の出を見た後、富士山の北側上空を飛行して、午前8時頃、成田空港に着陸する予定です。申し込みは明日からになります。

@EUが全身透視スキャナー検査義務化を見送り
 EUの欧州委員会は14日、EU域内の空港に全身透視スキャナーによる保安検査を義務付けない、決定を行いました。これにより、全身透視スキャナーによる保安検査を導入するかどうかは、加盟国と空港が独自に判断を行う事になります。

@オマーン航空がB787型機を6機発注
 ボーイング社は14日、中東のオマーン航空からB787-8型機6機を受注した、と発表しました。


*11月14日

@成田=新千歳線70.9%、成田=旭川線54.3%・「成田シャトル」
 スカイマークがまとめた10月の輸送実績によりますと、先月30日に就航した「成田シャトル」の成田=新千歳線の搭乗率は70.9%、成田=旭川線は同54.3%でした。ただし、30日と31日の2日間の実績になります。

@小松発仁川行きの大韓航空機がプサンに緊急着陸
 13日午後、小松発仁川行きの大韓航空機が飛行中に、与圧系統のトラブルを示す警告灯が点灯しました。このため、同機はプサンの金海空港に緊急着陸しました。点検したところ、与圧装置に不具合はなく、警報装置の誤動作と見られています。乗客140人は代替機で夕方仁川空港に到着しました。


*11月13日

@来年夏季スケジュールに成田=カルガリー線を週2便増便
 エアカナダは10日、夏季限定で運航している成田=カルガリー線・直行便を、来年夏季スケジュールには週2便増便し、週5便とすることを発表しました。2012年4月27日から、成田発で水・木・金・土・日曜日となります。機材はB767-300ER型機を使います。(右の写真は1997年7月のカルガリー空港です)

@国土・成田空港事務所がスカイマークに口頭注意
 国土交通省成田空港事務所は11日、5日に誘導路を間違え、誘導路灯施設を壊したスカイマーク(9日の出来事参照)に対して、口頭での注意をしました。


*11月12日

@成田騒音対策検討委と成田騒音対策地域連協などが防音工事更新を20年間続ける
 今日の毎日新聞によりますと、昨日、成田空港北側の成田市の2か所で同時離発着時の騒音測定が行われました。測定を行ったのは成田空港騒音対策検討委員会と成田空港騒音対策地域連絡協議会でしたが、同時離陸で測定点を同時に通過したのは数回でした。測定地点では飛行高度が高く、騒音は低かった、とのことです。測定後に開かれた検討委員会では、事務局側から民家防音工事の更新を今後20年間継続する事と、防音家屋の遮音効果の劣化状態を調査することが報告されました。

@航空会社職員に暴行した中国人を逮捕
 千葉県警成田空港署は昨日、中国人男性2人を暴行容疑で現行犯逮捕しました。搭乗手続を行っていた中国国際航空の女性職員の髪を引っ張ったり、押すなどの暴行を働いたためです。この2人はハワイから乗継で北京に向かおうとしていましたが、旅行代理店の手違いで北京までの航空券を持っていませんでした。このため、搭乗を拒否する同航空社員とトラブルになったものです。

@エアアジア・ジャパンが客室乗務員60人を募集
 エアアジア・ジャパンは2012年3月以降に入社する契約客室乗務員60人を募集する、と発表しました。勤務地は成田空港になりますが、入社後、2〜3ヶ月はクアラルンプールで訓練を受けることになります。応募条件は2012年3月1日時点で18才以上、今年10月31日時点で高校を卒業している男女になります。

@川西市住民が大阪・関空統合で環境対策を要望
 大阪空港周辺の住民らで作る川西市南部地区飛行場対策協議会は10日、国土交通省に環境対策に関する要望書を提出し、大阪空港と関西空港統合後も同会との協議の場設置を要望すると共に、(1)機材の安全点検や飛行ルートの遵守に積極的に取り組む、(2)より安全で低騒音の機材を導入するよう航空会社を指導する、(3)移転補償跡地を管理し、快適な生活環境を維持する、(4)エアコンの更新補助制度を継続する、などを要望しています。

@リパブリック・エアウェイスからA320neo型機60機などを正式受注
 エアバスは米・「リパブリック・エアウェイス」からA320neo型機を60機、A319neo型機を20機の合計80機を正式に受注しました。今年6月のパリエアショーでの覚書ではA320neo型機を40機、A319neo型機を40機となっていました。


*11月11日

@「国内線に旅客施設利用料を導入するかどうかは今後検討」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の中間決算発表の席上で、記者の質問に答え、現在は国際線旅客からのみ徴収している「旅客施設サービス使用料」について「国内線旅客からも徴収するかどうか、これから検討していく」と述べました。

@需要の動向に慎重な見方・森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は中間決算発表の席で、成田空港の需要動向について「大震災からの回復は予想以上だった。日本人旅客はほぼ回復した。外国人旅客ではビジネス客はほぼ回復したものの、観光目的では原発事故の影響や円高傾向もあり、完全回復には時間がかかる。今後も欧州の財政不安や中国経済の鈍化などで予断を許さない状況。」と慎重な見方を示しました。

@台湾との航空協定で13年夏に成田空港は自由化
 国土交通省は昨日、日本と台湾の(財)交流協会と亜東関係協会の間で合意した航空協定について発表しました。それによりますと、(1)首都圏を含む日台間の航空自由化の実現(成田空港については2013年夏期に実施)、(2)2013年夏期以前でも成田空港路線の増便を可能とする、(3)首都圏以外については以遠権も含め、自由化する、(4)羽田空港の深夜・早朝時間帯に、週7便の就航を行う、などとなっています。

@嘉手納基地周辺の住民が住宅防音工事の拡大を求める
 嘉手納基地周辺の住民ら約70人は9日、住宅防音工事の対象拡大を求めて「住宅防音対策地域連絡会」を設立しました。これは、「国が対象と定めた基準日の1983年以降に建築された住宅は工事の対象外となっているのは不公平」として、住宅防音工事対象にするよう求めるものです。

@普天間基地騒音で賠償のみを求め提訴する動き
 米軍普天間飛行場の騒音をめぐって、飛行差し止めは求めず、損害賠償請求だけに特化した集団訴訟を起こす準備が進んでいるようです。進めているのは「米軍普天間基地騒音被害者宜野湾有志の会」です。一方、「普天間米軍基地から爆音をなくす訴訟団」も2次訴訟の準備を進めており、2つの訴訟が並行して進むことになります。両訴訟団とも原告団の結成準備を進めており、住民は混乱している面もあるようです。

@主要旅行会社58社の取扱額が2ヶ月連続のプラスに
 観光庁が取りまとめた主要旅行会社58社の9月の取扱状況速報によりますと、海外旅行取扱額が前年同月比4.0%増となり、2ヶ月連続の前年同月比プラスになりました。円高で、近場が好調となっています。また、国内旅行は同1.6%増でこちらも2ヶ月連続のプラスとなっています。外国人旅行は同29.0%減ですが、8月よりも11.5ポイント改善しています。

@A350型機の引渡が数ヶ月延期に
 エアバスの親会社「EADS」は10日、2013年末までに就航させる、としていたA350型機の就航を「2014年1〜6月期に延期する」と発表しました。原因は「新素材の複雑さにある」としています。


*11月10日

@成田空港会社が12年3月見通しを上方修正・純損益を30億円の黒字に
 成田国際空港株式会社は今日、「2012年3月期 中間決算について」を発表しましたが、その中の通期見通しで2012年3月期決算の営業利益を従来見通し(8月4日)よりも74億円増の181億円とし、純損益を10億円の赤字から、32億円の黒字と42億円増としました。大震災後の旅客が予想よりも順調に回復している、とのことです。

@明日から第2ターミナル出発ロビーにイベントステージ開設
 成田国際空港株式会社は昨日、明日から、第2ターミナル3階の出発ロビーに、成田空港からの新たな情報発信を行う場としてイベントステージ「Narita Airport Stage “SKYRIUM (スカイリウム)”」を開設することを明らかにしました。右の写真は8日に撮影した工事中のステージです。

@毎日新聞旅行が「成田空港“超穴場”撮影ツアー」実施
 毎日新聞旅行は12月10日に、成田空港の日本航空格納庫見学や、B滑走路脇のナリコークリーンセンターやホテルから、成田空港を発着する航空機の撮影を、専門家の助言を受けて行う「成田空港“超穴場”撮影ツアー」を行います。東京駅と新宿駅発着で昼食が付いて8980円となります。すでに募集が始まっています。定員は40名。

@浜田市が市独自で低空飛行訓練中止を要請
 鳥取県浜田市は2日付けで、在日米軍に対して市街地での低空訓練飛行を中止するように要請しました。去る9月29日午後0時20分頃には同市立佐野小学校上空を飛行し、児童が床に伏せるほどの轟音でした。また、同市には「家庭内の会話が出来ない」などの苦情が65件寄せられているそうです。

@日本航空機がバードストライクで1便欠航に
 8日午後9時10分頃、羽田発山口宇部行きの日本航空1649便・エンブラエル170型機が山口宇部空港に着陸する際、エンジンに鳥を吸い込みました。このエンジンの整備のために、昨日朝発の羽田空港行き1640便が欠航となりました。

@全日空2011年度上半期の国際線搭乗率は72.1%
 全日空が発表した2011年度上半期の旅客輸送実績によりますと、国際線の搭乗率は前年同期比で7.9ポイント減の72.1%となりました。また、国内線搭乗率は同5.6ポイント減の59.8%となっています。


*11月9日

@「成田=ロンドン線は片道12万円でプラスになる」スカイマーク取締役
 スカイマークの有森常務取締役は昨日の中間期決算説明会で、A380型機で2014年に就航する予定の成田=ロンドン線について、「ワンフライトで2400万円かかると予想している。400席とすれば、平均単価を片道12万円、搭乗率60%としてもプラスになる」と述べました。

@スカイマーク機が誘導路灯電源に乗り上げ欠航・5日
 5日、成田発新千歳行きのスカイマーク877便・B737-800型機がスポットから滑走路に移動する際、誘導路の誘導路灯電源部に乗り上げました。このため、同機はスポットに戻り、乗客を降ろしてタイヤの点検を行いました。結局、この便は欠航となりました。原因は就航まもない成田空港で慣れないために、進路を間違えたことによるものです。

@日本航空を解雇された労働者支援組織が結成
 7日夜、日本航空の解雇撤回を求めているパイロットと客室乗務員148人を支援する「不当解雇とたたかう日本航空労働者を支える会」が結成されました。結成集会には381人が参加し、代表世話人に浅倉むつ子・早稲田大学教員他2名が就任しました。

@関西空港で中華航空貨物機のタイヤパンク・滑走路1時間閉鎖
 今日午前7時35分頃、台北発関西行きの中華航空5124便・B747-400貨物機の着陸後点検で右主脚のタイヤ1本がパンクしているのが見つかりました。滑走路を点検したところ、タイヤ片が散乱していました。この清掃で、約1時間滑走路が閉鎖されました。他機の離着陸には影響ありませんでした。

@日本航空の上半期国際線利用率が68.0%に
 日本航空が7日発表した2011年度上半期の旅客輸送実績によりますと、利用率は前年同期比7ポイント減の68.0%となりました。また、国内線利用率は同0.2ポイント増の62.5%でした。
 また、9月の国際線は前年同月比で1.7ポイント減の75.5%でしたが、下げ幅が縮小しており、徐々に回復しています。


*11月8日

@「成田と羽田を競わせた事が、30万回を可能にした」北村審議官
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省の北村審議官は4日の記者会見で、首都圏の国際線発着枠が拡大している事について、「今や供給能力が先行的になっている。これはグローバルな時代に欠くべからざる事。今すすめているこの方向が成果を出すように、努力したい。」と述べました。また、成田空港の発着枠30万回を地元が合意した事について、「羽田を国際化することで対応したが、これによって成田と羽田が競争関係になったことも功を奏した。航空機の低騒音化が進んだ事と、成田国際空港株式会社の努力により、地元との共生策が進んでいる事も背景にある」と述べました。
【コメント】素人考えですが、北村審議官のこの発言には違和感を感じますね。“高度成長”“バブル”の時代の考え方から進化していないように見えます。今の中国など経済成長著しい国は、主に単価の低い労働力を武器に成長していると思うのです。これは、“高度成長期”の日本と同じです。しかし、このような事が、日本で再び起こるとは思えません。成長して“ゆたか”(本当に“ゆたか”になったのは大企業と大金持ちだけと思いますが)になった国には、それなりの安定した着実な成長が求められる、と思います。その中で、国民全体が“本当にゆたか”になる経済と国の財政運営が必要なのではないでしょうか。「入れ物を大きくして」と、周辺の人たちの苦しみに目をつぶって、物事を強引にすすめるのは、時代遅れだと思います。

@「公益の名の下さらに苦汁をなめることを求めるのか」毎日新聞記者
 今日の毎日新聞の記事で、成田支局長の清藤記者は成田空港周辺関係者の取材で何人かは「午前0時までの運用時間延長」などを言っている、として、30万回への発着枠拡大などの合意で『苦渋の選択』をした周辺住民を考えたときに、「口の中の苦いものがぬぐえない。案ではあるものの、『苦渋の選択』をした人たちに、公益の名の下さらに苦汁をなめることを求めるのか。」と書いています。

@B747-8F型機が成田空港にお目見え
 昨日午前、ボーイング社が開発した新型貨物機・B747-8F型機が成田空港に初めて乗り入れました。運航したのは1日にB747-8F型機の引き渡しを受けたキャセイ航空です。ただ、今のところ、この機体が定期的に成田空港に乗り入れるかどうかは「未定」とのことです。

@千葉市長が羽田空港離着陸機騒音で国土交通省に申し入れ
 熊谷千葉市長は昨日、国土交通省を訪れ千葉市上空での騒音問題を軽減するように申し入れをしました。申し入れは(1)飛行ルートの変更・分散化(2)管制技術の検討と高度引き上げ(3)騒音に配慮した航空機の採用など航空会社への働きかけ、などとなっています。これに対して、応対した松原副大臣は「技術的に困難を伴うが、可能性を検証し、可及的速やかに結論を出すよう頑張る」と述べた、との事です。会談後、熊谷市長は「千葉だけではなく、首都圏全体で、負担共有について議論すべきだ」と強調しました。

@日本航空の上半期純利益が974億円に・12年3月期予想で1200億円
 日本航空が今日発表した、2011年4〜9月期連結決算によりますと、純利益が974億円となりました。また、通期の2012年3月期の予測では純利益を1200億円としています。


*11月7日

@B787型機が初めてのトラブル
 昨日午前8時50分頃、羽田発岡山行きの全日空651便・B787型機が、岡山空港に着陸しようとしたところ、主脚油圧装置のバルブ故障を示す警告が点灯しました。このため、同機は着陸を取りやめ、手動で主脚を降ろして、約20分後に無事着陸しました。実際に脚が降りていなかったのか、警報機器の故障だったのかは「調査中」との事です。B787型機の運航中のトラブルは初めてになります。同機は部品を交換して、同夜、乗客を乗せずに羽田空港に回送されました。

@日本でのボディスキャナー保安検査が全く進まず
 今日のSankeiBizによりますと、日本の空港でのボディスキャナーによる保安検査導入が全く進んでいない、との事です。原因は検査機器が高額(1台2〜3千万円)で、これを導入する費用は空港会社と航空会社が負担しなければならい事にあるそうです。成田空港に完全導入するには約3億円かかるそうです。また、実施している国では、ボディスキャナー検査を嫌う旅客も多く、手によるボディチェックや従来型の金属探知器による検査になる事で、「全員でなければボディスキャナー検査の意味がない」と言う事もあるようです。(右写真は成田空港でのボディスキャナー実験・2010年8月16日)

@スカイマークの時価総額が世界22位に・先月21日時点
 今日の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、スカイマークの先月21日時点での時価総額が12億8300万ドルとなり、世界の航空会社の中で22位になった、との事です。この時価総額は米国のUSエアウエイズやアメリカン航空よりも多いものです。西久保社長によりますと、同社の株式を現在上場している東証マザーズから東証一部に上場する準備を進めている、との事です。

@B737MAX型機の予約は600機
 ボーイング社は3日、新しく開発するB737MAX型機の予約が、8社から600機に達している事を明らかにしました。


*11月6日

@共生財団の「平成22年度騒音測定結果(年報)」を読む
 成田空港周辺地域共生財団が毎年まとめている「成田国際空港周辺航空機騒音測定結果(年報)」の22年度版を1日にもらってきました。今年は、理由は分かりませんが、1ヶ月ほど遅れたようです。これを読んで、私なりに気のついた事を「解説と資料」のページに載せました。
 なお、この年報はしばらくすると、成田空港周辺地域共生財団のページに載ると思います。


*11月5日

@航空労組連絡会が那覇=宮古線のスカイマーク格安料金是正を要請
 航空労組連絡会は昨日、沖縄県と県議会に対して、那覇=宮古線に参入したスカイマークの格安料金を是正する事と、日本トランスオーシャン航空の羽田空港枠の確保を、国土交通省に求めるように要請しました。理由として「スカイマークの格安料金が日本トランスオーシャン航空の経営を圧迫し、ひいては沖縄の島しょ路線の維持を困難にする事。また、日本トランスオーシャン航空の経営を安定させるためには羽田空港枠の確保が欠かせない」としています。

@松山空港で出入国審査に2時間半かかる
 3日、松山空港で台湾からのチャーター便による、入国者約300人・帰国者約270人が重なったために、出入国審査が滞り、長い人で約2時間半待たされました。観光客の中には「もう、日本には来ない!」と抗議する人もいたそうです。原因は出入国審査官が通常通りの3人しかいなかった事にあるようです。愛媛県は「国に対応を考えてもらわないと、観光誘致に支障が出る」としています。

@日本航空がタイの洪水で減便へ
 日本航空は「タイの洪水で、需要が減少している」として、関西=バンコク線を減便する事を明らかにしました。この路線は1日1往復ですが、関西空港発の7・9・11・13・14日の往復10便を運休とします。


*11月4日

@成田空港冬季ダイヤで全日空Gが日本航空Gを抜く
 今日の「日刊航空」によりますと、成田空港の冬季ダイヤで、全日空グループの便数が週(以下同じ)357便となり、日本航空グループの351便を初めて上回りました。ただ、国際旅客便は日本航空グループが260便と、全日空グループの228便を上回っています。国際貨物便が全日空グループが45便に対して、日本航空グループは0便となっています。国内線は全日空グループが84便、日本航空グループが91便となります。

@B737MAX型機のエンジン直径は68インチに決定
 ボーイング社はこのほど、2017年に納入を開始する予定の、B737MAX型機エンジンの直径を68インチ(173cm)とする事を決定しました。B737MAX型機については、「誘導路の灯火とエンジンカバー(エンジンナセル)との間に、空間的余裕がない」と指摘されていましたが、大きなエンジン直径を選択したことになります。

@カンタス航空のA380型機がエンジントラブルでドバイに緊急着陸
 4日、シドニー発ロンドン行きの豪・カンタス航空・A380型機が飛行中に、エンジン1基の油圧が下がったため、アラブ首長国連邦ドバイに緊急着陸しました。乗客・乗員は無事でした。同航空のA380型機では、ちょうど1年前にもエンジントラブルで緊急着陸し(2010年11月4日出来事参照)、調査のため、一時運航を取りやめました。同航空の広報担当は「前回のトラブルとは、全く、無関係」とコメントしています。
【コメント】新型機に初期故障はつきものですが、A380型機はこのところ、トラブルが続いていますね。


*11月3日

@深夜・早朝時間帯に低騒音機使用を要請へ・千葉市
 今日の読売新聞によりますと、千葉市は羽田空港離着陸機の騒音について、飛行ルートの分散などに加えて「深夜・早朝時間帯に 今よりも低騒音の航空機を使うように航空会社を指導して欲しい」と国土交通省に求めることにしたそうです。また、現在のWECPNL値は航空機騒音の実態を十分に反映しておらず「1機毎の騒音が、苦情に結びついている」として、実態を訴える、とのことです。


*11月2日

@「2013年にも成田から長距離国際線」エアアジア・ジャパン社長
 今日のブルームバーグ・ニュースによりますと、エアアジア・ジャパンの社長は昨日、同ニュースのインタビューで、2013年にも成田空港から東南アジア・米国・オーストラリアへの長距離国際線を運航する計画を明らかにしました。機材にはA330型機を導入し、長距離路線も可能にします。今後5年間で機材を約30機とし、本社も成田空港に置くことを明らかにしました。

@羽田空港北側の飛行コースは低高度で騒音問題が深刻になる
 昨日朝のNHKニュースの中の「今日のクローズアップ」で、羽田空港飛行コースによる千葉県の騒音問題が取り上げられました。それによりますと、千葉県に飛行コースが設けられるのは、「西に横田空域があり、東に成田空域があり、北には都心があるため」としています。そして、「羽田空港の北側に飛行コースを設定すると、低高度で、密集した市街地上空を飛行することになり、深刻な騒音問題が発生するため、難しい」としていました。また、「南の東京湾上から着陸する飛行コースもあるが、『風の塔』などを目標にして、精密に旋回せねばならず、管制官とパイロットの交信が頻繁になるため、管制官の負担が大きくなり、あまり使われていない」と解説していました。

@空港ビルがスカイマークを施設利用料の代行徴収で提訴
 日本空港ビルディングは昨日、羽田空港施設使用料の値上げ分をスカイマークが代行徴収していない問題で、代行徴収の履行を求め、スカイマークを東京地裁に提訴しました。また、今までの未徴収分を支払うよう求めています。

@「校庭の騒音を60dBにするのは無理」と訴えた学校側が敗訴・香港
 香港高裁はこのほど、「ランタオ・インターナショナルスクール」が「校庭の騒音を60dBに抑えるのは無理」と訴えていた裁判で、学校側の訴えを棄却する決定を言い渡しました。同校は2009年に周辺住民が、校庭の騒音を抑えるように訴えた裁判で、「午前7時〜午後11時までは、校庭の騒音を60dB以下に抑えるように」命じられていました。この裁判の現地調査では、周辺住宅の寝室での騒音が63dBに達していました。

@ポーランド航空機が胴体着陸・全員無事
 1日、米・ニューアークからワルシャワに向かっていたポーランド航空・B767-300型機で脚の油圧系統にトラブルが発生し、脚が出ませんでした。予備システムも機能しなかった、とのことです。このため、同機は燃料を消費した後、ワルシャワ空港に胴体着陸を行いました。幸い出火せず、乗客・乗員は全員緊急脱出に成功しました。

@9月の世界旅客数は5.6%増に・IATA
 国際航空運送協会(IATA)がまとめた、9月の世界航空業界の輸送実績によりますと、旅客数は前年同月比(以下同じ)で5.6%増となりました。特にラテンアメリカが10.6%増と好調でした。また、財政不安にゆれる欧州はユーロ安が幸いして、旅行客が多く9.2%増となりました。世界全体の利用率は0.6ポイント減となっています。また、貨物の需要は弱くなっている、とのことです。


*11月1日

@10月のアクセス数は、142,974回でした。

@都市計画審議会で騒特法区域指定が可決
 昨日開かれた、千葉県都市計画審議会で「30万回」に伴う、都市計画の騒特法による「騒音防止地区」と「騒音特別防止地区」変更の議案が可決されました。これにより、「防止地区」は成田・大栄・多古・芝山の4市町の394ヘクタールが新たに追加され、合計5381ヘクタールに、「特別防止地区」は4市町に横芝光町を加えた117ヘクタールが追加され、合計2236ヘクタールになります。この指定により、新たに42戸が移転補償対象になります。

@イラン航空が11月から成田線を運休に
 イラン航空は国土交通省に、成田=テヘラン線を11月から運休とすることを届け出ました。理由として「経済制裁により、燃料の供給に支障が出ているため」としています。同路線は週2往復です。

@2013年に成田空港を自由化、日本・ブルネイ航空交渉
 先月27〜28日に行われた日本とブルネイの航空交渉で、以下の合意が行われました。(1)2013年に予定されている成田空港の発着数「27万回」化を期に、成田空港とブルネイ間の航空自由化を行う、(2)それ以前にも、2012年夏季の枠拡大時に成田空港路線の新規開設を可能とする、(3)関西空港や中部空港など首都圏を除いて、ただちに、以遠権も含めて、航空自由化を行う。

@日本航空のパワハラを認定、慰謝料20万円を命じる判決
 東京地裁は昨日、20才代の契約客室乗務員が日本航空を「パワハラを受けた」として訴えていた裁判で、「懲戒解雇になっても良いのか」など、一部の言動にゆきすぎがあったと認め、日本航空に慰謝料として20万円を支払うように命じました。ただ、客室乗務員が求めていた職場復帰は認めませんでした。

@B787型機が国内定期路線に就航
 全日空のB787型機が今日から、羽田=岡山線・羽田=広島線に就航しました。定期路線に就航したのはこれが世界初になります。