2011年2月前半の出来事


*2月15日

@成田空港会社が誘導路建設環境影響調査結果の公表
 成田国際空港株式会社は今日から「成田国際空港横堀地区誘導路整備事業に伴う環境影響調査結果」を28日まで公表します。公表場所は千葉県、成田市、芝山町、成田国際空港株式会社情報公開場所(空港情報センター、 北地域相談センター、茨城地域相談センター、NAA 情報コーナー)の7か所となっています。

@中部空港が100席以下の小型機着陸料を5分の1に
 中部空港会社は3月末から100席以下のジェット旅客機の着陸料を現行の5分の1以下の約1万円とする方針を固めました。ただ、現在はこのクラスの定期便は就航していません。今年7月から2路線・1日4往復が就航する予定です。中部空港で着陸料を引き下げるのは初めてとなります。

@全日空の旅客数が3ヶ月連続で日本航空を上回る
 全日空が昨日発表した昨年12月の輸送実績によりますと、国際・国内合わせた旅客数が338万8051人になりました。これで、3ヶ月連続して全日空が日本航空を上回りました。

@ホンジュラスで小型機が墜落・14人全員が死亡
 14日、中米のホンジュラスで北部にある主要都市サンペドロスラから首都テグシガルパの国際空港に向かっていたセントラルアメリカン航空の小型旅客機がテグシガルパ近郊に墜落しました。乗客・乗員14人全員が死亡した、とのことです。当時、現場周辺は霧が出ており、風も強かった、とのことです。


*2月14日

@国土交通省が着陸誘導装置基準を緩和へ
 国土交通省は着陸誘導装置(ILS)のCAT-3AとCAT-3Bの基準を緩和する方針を固めました。CAT-3Aでは視程限度を現行の200mから175mに、CAT-3Bでは同100mを75mに引き下げます。これにより、濃霧などで着陸できない機数が減り、就航率が上がる、としています。CAT-3Bは成田空港のA滑走路に北側から着陸する「16R」で使用できます。
【コメント】パイロットの話を聞いたことがありますが、CAT-3で着陸したときは、着陸後が大変なのだそうです。視界が200mぐらいしかない中で、複雑な誘導路を持つ成田空港内をそろそろと進み、大きな機体を間違えずに、駐機場まで持っていくのは本当に怖いそうです。

@スカイマークが今週A380型機を正式発注へ
 8日付の航空新聞社「WING DAILY」によりますと、スカイマークは今週中にエアバス社とA380型機発注で正式契約を結ぶ、とのことです。確定4機、オプション2機となるようです。

@「A&F・Aviation」が使用機をA320-200型機に決定・リースで
 「日刊航空」の速報によりますと、全日空系の格安航空会社(LCC)準備会社「A&F・Aviation」は今日、使用機をエアバスのA320-200型機とすることを決定しました。当面は全てリースで調達し、リース会社のGeneral Electric Capital Aviation Service(GECAS)社と覚書を締結しました。

@アイルランド・コーク空港で小型機が着陸に失敗6人死亡
 10日午前、アイルランド南部のコーク空港で乗客・乗員12人が乗っていた小型機が着陸に失敗し、大破・炎上しました。この事故で6人が死亡し、6人が病院に搬送されました。同機はアイルランド北部のベルファーストからコーク空港に向かい濃霧の中、2回着陸を試みましたが着陸できず、3回目の着陸で失敗しました。

@エールフランスKLMの10〜12月期決算が赤字に
 エールフランスKLMが8日に発表した10〜12月決算の純損益が4600万ユーロ(約52億円)の赤字となりました。アナリストの大方の予測では黒字決算でしたので、「予想外の赤字」となりました。

@米国で14才の少年がレザー光線照射で逮捕
 8日、ロサンゼルス空港郊外で着陸中の航空機のパイロットの目をめがけてレザー光線を照射した、として14才の少年が逮捕されました。パイロットからの通報で逮捕されたものです。着陸中のパイロットがレザー光線を目に受けると、目がくらみ計器などが読めなくなり、非常に危険です。同空港は全米でレザー光線照射が最も多い、とのことです。

@作業員が離陸寸前に貨物室に閉じ込められる・米国
 7日、米国ワシントンのレーガンナショナル空港で、USエアウエイズ機の貨物室に作業員が閉じ込められて、離陸寸前に危うく助け出されるトラブルがありました。この作業員は積んだ荷物の点検をしていましたが、同僚が扉を閉めてしまったものです。幸い、この作業チームは機体の牽引も担当していたので、牽引作業を行おうとして同僚がいないのに気づき、探したところ、貨物室ドアを敲いていている音に気づき発見されました。


*2月13日

@3月27日から南離陸時の旋回飛行コースを使用開始へ・成田空港
 国土交通省は3月27日の夏季スケジュール開始時から、成田空港の南風時の混雑時間帯に、南に離陸する航空機が九十九里浜まで直進せず、途中から左右に旋回する飛行コース(『別図3』の黄緑色点線)を使用することを決定しました。条件としては(1)騒防法第1種地域外(2)高度6000フィート以上、となっています。詳しくは「同時離発着飛行コース説明会の要旨」のページを見て下さい。

@第1ターミナル4階出発ロビーで「ドイツ交流150年記念展示」
 日本とドイツの交流開始150周年を記念する「ドイツ交流150年記念展示」が9日〜3月10日まで成田空港第1ターミナル南ウイング4階出発ロビーで開かれています。風景画やスケッチやドイツ製の航空機「ハ ンス・グラーデ機」のレプリカなどが展示されています。

@「160人を残すことは可能だった」と稲盛会長
 日本航空の稲盛会長は8日の日本記者クラブの記者会見で整理解雇を避けることが可能だったとの見解を明らかにし、「会社業績は日を追うごとによくなっている。160人を残すことが経営上不可能かといえば、そうではない。しかし、金融機関、債権者、裁判所などに約束した『更生計画』を1年もたたないうちに反故にしてしまうことはできない事だった。」と語りました。
【コメント】更生計画に盛り込まれた「16000人の削減目標」は超過達成されていたはずですが、途中で目標数字を変更したことについては語ったのでしょうか。

@毎年100億円の「競争力強化金」を要求・関西経済同友会
 関西経済同友会は7日、関西空港と大阪空港の経営統合について国土交通省に対して、毎年100億円の「競争力強化金」を投入することなどを求めた提言を提出しました。
【コメント】虫が良すぎるように思います。騒音の激しい大阪空港を廃港にするため、「民間活力を導入して自力で努力するから」と言って、強引に建設した関西空港なのですから、有利子負債を減資などの実行で圧縮し、自らも痛みを共有してから支援を要請するのが筋ではないのでしょうか。

@全日空系のLCC準備会社が10日に設立
 全日空と香港のファンドが共同して立ち上げる格安航空会社(LCC)の準備会社「A&F・Aviation」が10日に設立されました。社長は「今年度後半に国内・国際共に3〜4路線で運航を開始し、料金は全日空の約半額とする。3年目に単独黒字化することを目指す」と述べました。

@日航の12月旅客数が国際線で29.2%減、国内線で15.0%減に
 日本航空が10日に発表した12月の利用状況によりますと、旅客数が国際線で前年同月比29.2%減、国内線で同15.0%減と落ち込みました。利用率も国際線で72.0%、国内線で55.9%となっています。日並びの悪さなどが我影響しているようです。

@静岡空港の着陸料を4月から3分の1に
 今日の毎日新聞によりますと、静岡県は乗り入れ航空会社と便数を増やすために、4月1日から着陸料を現行の3分の1に軽減することを決めました。これにより、着陸料が年間約5200万円の減収になります。目標の「5年での黒字化」はますます遠のくことになりました。また、来年度予算案に空港関係の整備費として約18億円を計上しています。

@全日空がUA・COとの共同事業で一部米国内線を無料に
 全日空は9日、ユナイティド航空とコンチネンタル航空との共同事業で、日本から直行便で米国に到着し、直行便のないラスベガス・アトランタ・ダラスなど10都市に向かう米国内線を無料とするサービスを始めることを明らかにしました。

@小型機増えて搭乗橋の傾斜がきつくなる・関西空港
 8日の毎日新聞によりますと、関西空港で小型機が増えたことにより、搭乗橋の改修を迫られている、とのことです。搭乗橋の多くが大型機用に造られており、小型機に使うためには搭乗橋を目一杯延ばして航空機の出入り口に接続し、搭乗橋の傾斜を緩くています。しかし、大阪府の「福祉のまちづくりの条件」で車いすなどが安全に移動できる傾斜ぎりぎりになっており、改修を迫られる事態が想定されています。改修するとなると、関西空港会社の経営を圧迫しかねません。

@全日空が国際線機内預け荷物の基準を緩和・1人40Kgまでに
 全日空は9日、4月から国際線での機内預け荷物の基準を緩和する事を明らかにしました。現在は1人当たり20Kg となっている重量制限を46Kgまでとします。ただし、1個あたりの重量は23Kgに制限し、2個まで預かります。また、ベビーカーや乳児用ゆりかごも含めた重量となります。


*2月12日

@今日から更新を再開します
 今日から更新を再開します。多少日時が前後するかも知れません。今日はとりあえず、成田空港関係のニュースを載せます。

@ホノルル近くで日航機が大揺れで2人が骨折・乱気流か?
 日本時間の昨日午前3時30分頃、ホノルルの西約300Km を飛行中だった成田発ホノルル行きの日本航空74便・B767-300型機が突然大きく揺れました。この揺れで、女性乗客が大腿骨を骨折し、女性客室乗務員が肘を骨折する重傷を負いました。その他に、乗客2人が軽傷を負いました。ベルト着用のサインは点灯していなかった、とのことです。同機はそのまま飛行を続け、約20分後にホノルル空港に無事着陸しました。機長は「風向が突然急変した」と話しているそうです。点検したところ、機体の損傷はなく同機は午後に中部空港へ戻りました。国土交通省は「乱気流に巻き込まれた可能性がある」としていますが、運輸安全委員会の調査官3人を成田空港に派遣して機長と副操縦士から当時の事情を聞くことにしています。

@ビジネスジェット機専用施設を今年度中に新設へ・成田空港会社
 成田国際空港株式会社は10日に開かれた、国土交通省の「ビジネスジェットの推進に関する委員会」で出入国管理施設を備えたビジネスジェット機専用施設を今年度中にも新設する方針を表明しました。場所は日本航空の路線縮小で余裕のでている第2ターミナル1階に整備します。ビジネスジェット機の駐機場とは約2Km 離れていますが、専用車で駐機場からこの施設まで運び、出入国や通関手続きを迅速に行います。

@HISが3月15日〜5月8日に成田=バンコク間に格安チャーター便
 旅行会社「HIS」は3月15日〜5月8日まで、成田=バンコク間にタイのビジネスエアーセンターが運航する「ビジネスエアー」を使ったチャーター便を1日1往復運航することを明らかにしました。一部サービスを有料化することなどで運賃を安く抑えた、とのことです。初便は同社のイメージキャラクター「AKB48」にちなんで、片道4800円の航空券を100席限定で販売するそうです。

@出国手続きを終えた中国人女性が行方不明に
 4日、成田空港から中国へ帰国するために第2ターミナルで出国審査を受けて制限エリアに入った25才の中国人女性が行方不明となっています。この女性は仕事の研修で入国し、この日に帰国することになっていました。女性は搭乗口付近にいたことが目撃されていますが、帰国便には乗らず、その後、JRの「空港第2ビル」駅の防犯カメラによく似た人物の映像がありました。このため、なんらかの方法で制限エリアから脱出して立ち去ったものと見られています。


*2月7日

@都合により、数日間、更新が出来ません。悪しからず。

@2日の共産党志位委員長の質問が反響を呼ぶ
 今日の毎日新聞に掲載された「風知草:効率と幸福の間=山田孝男」によりますと、2日の衆院予算委員会における日本航空「整理解雇」問題についての志位共産党委員長質問が反響を呼んでいる、とのことです。この原因について山田孝男氏は「志位の追及が視聴者をひきつけたのは、機長に限らず、どんな仕事であれ、プロとしての使命感や倫理観、人間を生き生きさせる職業意識を守り、効率偏重を抑えるという姿勢が明確だったからではないか。」「経済財政危機と雇用不安の濁流渦巻く中で、経済再生と人間の幸福をどう調和させるか。歴史的な課題に一石を投じる質問だった。」と書いています。
【コメント】“財政危機”や“雇用不安”が叫ばれていますが、上場企業の決算発表を見ますと、結構利益を上げているのです。それにもかかわらず、来年にはまた、“企業減税”を実施するというのですから、政府は何を考えているのでしょうか。財政危機はこのような“企業には税金をまけて、補助金も出す”政策を何十年も続けてきた結果ではないでしょうか。一方、庶民には“財政危機を救うため”として、“消費税大幅値上げ”をしようとしています。“痛みを分かち合う”事にやぶさかではありませんが、これまでの反省も含めて、国民が“幸せ”になるような筋道をきちんと示してもらわなければ納得できません。

@神戸空港の5年目搭乗者が3年連続で過去最低を更新
 神戸市が今日明らかにした神戸空港5年目(2010年2月〜2011年1月)の搭乗者数が、約223万人と3年連続で過去最低を更新したことが分かりました。日本航空の撤退が大きく響いている、とのことです。後半はスカイマークの路線新設により盛り返しました。神戸市は従来の予測約319万人を、5年目は「羽田空港再拡張により約403万人」と上方修正していましたが、目標の約55%にとどまりました。

@スターフライヤーの関西空港発チャーター便が4日から運航
 スターフライヤーの関西空港と韓国を結ぶ国際チャーター便が4日から運航を開始しています。関西=仁川線は2月に4往復・3月に2往復します。また3月には関西=釜山線も2往復となります。

@日本貨物航空が3月分燃油サーチャージャーを値上げに
 日本貨物航空は3日、3月の国際航空貨物にかける燃油サーチャージャーの値上げを発表しました。原油価格の高騰が原因とのことです。長距離は1Kg当たり7円、長距離アジアを同6円、近距離アジアを同5円の値上げとしています。同社の燃油サーチャージャー値上げは4ヶ月連続になります。

@エアバスがA330型機の月産機数を13年に10機に
 エアバスは3日、A330型機の月産機数を2013年第2四半期に、現在の8機から10機に引き上げることを明らかにしました。

@ライアンエアが追加料金拒んだベルギーの学生をカナリア諸島に置き去り
 いつのことかはっきりしませんが、カナリア諸島のランザローテ島からベルギーに飛ぶ、格安航空会社(LCC)ライアンエア機が、一部の学生が超過の荷物代金の支払いを強硬に拒んだために、このベルギー学生グループ約120人を降機させて出発する出来事がありました。学生たちは新たな航空券を買うお金を持っていなかったために、大使館に救済を求め、カナリア諸島のベルギー領事館がライアンエアと学生との仲介に入り、学生たちを5つのグループに分けてベルギーに帰国させました。この時に超過荷物の代金を払ったかどうかは不明です。


*2月6日

@国土交通省が乗客乗降中の給油を認める決定
 国土交通省は格安航空会社(LCC)が航空機を空港にとどめる時間を短縮するために、現在は認めていない、乗客が乗降中の給油作業を認める方針を決定した、とのことです。海外の空港では乗降中の給油を認めている例も多く、安全性に問題がない、としています。また、空港で航空会社が機長に対して気象情報や飛行計画について伝えるために配置している「運航管理補助者」について、今後は各空港に置くかどうかを航空会社の判断に任せることにする、とのことです。これらは、航空会社の競争力を高めるための措置とのことです。
【コメント】確かにこれらの措置によって競争力を高めることにはなるのでしょうが、「安全性」を犠牲にすることにはならないでしょうか。何でも、「利益優先」が先行してコスト削減が進めば、年中トラブルを起こして運休や遅延を出しているJRの二の舞になり、やがて、大事故につながっていくと思うのです。このような事態になったときに、これを許可した国土交通省の責任は大畠国土交通大臣が負うのでしょうか。それとも、本田航空局長が負うのでしょうか。

@管制塔からの風景
 去る1月18日に見学した管制塔からの写真を2枚載せます。

管制塔から南側の眺めです。手前に旧管制塔があります。右端にA滑走路南端が望めます。
管制塔西側の貨物ターミナル。
売却を待つ日本航空のB747型機が・・・。


*2月5日

@成田空港の昨年貿易額が3年ぶりに増加
 東京税関によりますと、2010年の成田空港貿易額は輸出額が前年比で24.6%増、輸入額が同16.1%増となり、輸出入共に3年ぶりの増加となりました。しかし、過去最高だった2007年と比べますと、約20%減となっています。また、輸出額と輸入額の差は約4810億円の黒字になりました。アジアの経済成長の影響が大きいとのことです。

@全日空が送迎に燃料電池自動車導入
 全日空は昨日、成田空港で新たに導入した水素を使う燃料電池自動車を報道陣に公開しました。この燃料電池自動車はファーストクラスとビジネスクラスの一部乗客の送迎に使われます。燃料電池自動車が高速道路も含めた長距離の走行に使われるのは全国でも初めてとなります。

@「整理解雇」の2労組がILOに勧告を要請
 日本航空から「整理解雇」にあった日本航空乗務員組合と日本航空キャビンクルーユニオンの2労組は昨日までに、国際労働機関(ILO)に、日本政府が「整理解雇」の撤回を勧告するように求めて欲しいと要請しました。2労組は、整理解雇が「組合所属による差別待遇」、「労組との真摯な協議の欠如」、「管財人の企業再生支援機構による不当労働行為」の元に行われたと指摘し、これらは日本が批准する結社の自由と団結権保護や、団体交渉権の原則適用などに関する条約に違反すると主張しています。

@寒川町の落下金属円筒は米軍ヘリコプターのものと判明
 3日に神奈川県寒川町の畑に落下した金属製円筒は米海軍厚木基地所属のヘリコプターが落としたものと判明しました。水中音波探知器に内蔵される浮標とのことです。横浜、相模原など9市で組織する「基地関係県市連絡協議会」は昨日、在日米海軍と政府に対して、事故原因究明と再発防止策を徹底するよう求める緊急要請を行いました。


*2月4日

@「今月の出来事」のとなりに「現在の飛行コース」のリンクを張りました。

@スカイマークが今年度中に成田=神戸線を開設へ
 スカイマークは昨日までに、2011年度中に成田=神戸線を1日2往復程度で開設する方針を固めた、とのことです。

@日本貨物航空が20日から成田=台北線を週1往復で開設
 日本貨物航空は今月20日から成田=台北線を毎日曜日に運航することを明らかにしました。機材はB747-400F型機を使います。

@全日空が13日〜3月20日の日曜日に関西=天津=成田貨物便運航
 全日空は今月13日から3月20日までの毎日曜日に関西=天津=成田の貨物便を運航することを明らかにしました。機材はB767-300F型機を使います。

@ウズベキスタン航空が4月から成田=タシケント直行便に
 ウズベキスタン航空は現在、成田=関西経由=タシケントで運航している便を、4月から成田=タシケント直行便とすることを明らかにしました。

@タイ航空が成田=プーケット線を減便し、成田=バンコク直行便を増便へ
 タイ航空は3月27日より、現在週4往復で運航している成田=プーケット=バンコク線を週2往復減便し、現在週3往復している成田=バンコク線を週2往復増便して週5往復にすることを明らかにしました。

@神奈川県寒川町の畑に約1mの金属製円筒が落下・軍用機からか?
 昨日午後2時20分頃、神奈川県寒川町の畑に、長さ約90cm・直径約12cmの金属製の円筒が落下しました。近くで農作業していた男性が落下音に気づき探したところ発見されました。表面には英語表記があったそうです。落下地点は厚木基地の南南西約10kmで、厚木基地離発着の軍用機から落下した可能性もある、とのことです。

@全日空が4月16日から台北線とソウル線にサービス補助員を配置
 全日空は昨日、4月16日から台北線とソウル線に現地公用語を話せるサービス補助員を1名ずつ搭乗させることを発表しました。客室乗務員とは違う制服ですぐに分かるようにします。機内で通訳や移動案内や機内アナウンスを行います。当面21人を配置します。同社は2009年5月から1年間、一部路線でサービス補助員を配置しましたが、経営悪化で停止していました。

@新燃岳の噴煙の影響が拡がる
 九州の新燃岳の噴火の影響が拡大しています。噴煙が流れている宮崎空港発着便はすでに大きな影響を受けていますが、鹿児島空港発着便も航路を変更しています。また、キャセイ航空は2日、噴煙を避けるために九州を横断する路線で迂回航路をとる必要があるかも知れない、とコメントしています。

@昨年の航空機による覚せい剤密輸摘発が過去最高に
 財務省は昨日、2010年の違法薬物密輸摘発について発表しましたが、その中で、航空機を使った覚せい剤の密輸摘発が全国で119件・約235Kg と過去最高となったことを明らかにしました。特に、高齢者を運び屋に仕立てるケースが増えている、とのことです。また、密輸元がアフリカ関係に移っている、とのことです。

@シンガポール航空のA380型機で配線が焦げる
 シンガポール航空は3日、去る1月31日に香港からシンガポールに向かっていたA380型機が、シンガポール到着直前に電気配線が焦げるトラブルがあった、と発表しました。運航している他のA380型機を緊急点検しましたが、異常はなかった、とのことです。後部のトイレ付近から焦げ臭い臭いが発生し、点検したところ、トイレ下部の貨物室の配線に焦げ跡が見つかった、とのことです。


*2月3日

@大阪空港ジェット機枠拡大では共同歩調
 関西空港の周辺自治体でつくる「泉州市・町関西国際空港対策協議会」は大阪空港の廃港を主張していますが、両空港の運営統合を円滑に実現し、運営の改善を図るためには大阪空港を廃港にするまで、大阪空港の効率的運用が必要として、大阪空港周辺自治体でつくる「11市協」と共に、大阪空港のジェット機枠の拡大を国土交通省に要望することになりました。

@シンガポール航空が4年連続で1位に・「地球の歩き方」
 ダイヤモンド・ビッグ社は1日、「2011年 地球の歩き方エアラインランキング」を発表しました。それによりますと、総合でシンガポール航空が4年連続の1位に輝きました。総合ランキングのトップテンは下記になっています。
【コメント】これを見ますと、アジアの航空会社がほとんどですね。日本人が選んでいますから、当然の結果、と言えるでしょうね。

1位
 シンガポール航空
2位
 エミレーツ航空
3位
 アシアナ航空
4位
 キャセイパシフィック航空
5位
 ヴァージンアトランティック航空
6位
 全日空
7位
 大韓航空
8位
 マレーシア航空
9位
 カタール航空
10位
 日本航空

@世界の2010年国際線旅客が8.2%増に、貨物は20.6%増
 国際航空運送協会(IATA)は2日、2010年の国際線旅客需要(定期便)が前年比で8.2%増になったことを明らかにしました。また、国際貨物は同20.6%増となりました。しかし、2011年の見通しについては原油高騰の影響などがあり「不透明で楽観できない」としています。


*2月2日

@成田市で騒音地域の振興策話し合う新組織発足
 昨日、30万回に対応した騒音地区の生活環境の向上と地域振興策を検討する「成田空港騒音対策検討委員会」が発足しました。メンバーは成田空港騒音対策地域連絡協議会と千葉県、成田市、成田国際空港会社となっています。会長には小泉成田市長が選ばれました。とりあえず、騒音地域の要望を精査し、2011年度末までに対策案をまとめることになりました。

@中国国際航空が成田=武漢線を新設へ
 中国国際航空は昨日、3月30日から成田=武漢線を週2往復(水・土曜日)で新設すること、また、4月3日から成田=成都直行便を週2往復(木・日曜日)、さらに7月からは週3往復とすることを明らかにしました。当面は定期チャーター便として運航します。なお、同航空は現在、成田=北京経由=成都線を1日1往復運航しています。

@ベトナム航空が2月の成田=ダナン経由=ホーチミン線を直行便に
 ベトナム航空は昨日から今月いっぱい、成田=ダナン経由=ホーチミン線のダナン経由を取りやめ、成田=ホーチミン直行にすることを明らかにしました。この時期は強い偏西風のために、ダナン付近の気流が激しく、不安定であるため、としています。なお、直行便は台北で給油を行います。

@4月7日から羽田空港北方面からの到着北風時コースが変更に・千葉市の騒音が減少か?
 「蘇我生活辞典」の情報によりますと、ブログ「Infrequent Flyerのメモ帖」が「北風時に北方面から羽田空港に着陸する航空機の飛行コースが4月7日から、現在よりも東にずれるよう変更される」とのことです。(右の図で黒線が新飛行コースになります。)ただ、「Infrequent Flyer」さんによりますと、「この東側新コースも当初、国土交通省が示した飛行コース図の幅(多分「面的運用」、右下の図で赤く網がかけられている部分)に入っており、千葉市上空の騒音軽減を狙ったものかどうかは分からず、混雑時の余裕を確保するための一時的な変更の可能性もある」とのことです。
【コメント】また、右下の図を見ますと、A滑走路への着陸コースでも「北風好天時」には南房総から、すぐに東京湾に出て君津市上空を通らない飛行コースもあることになりますが、この冬のような好天時にもあまり使われていないようです。何故でしょうか?

@新千歳空港で日航機が雪に乗り上げる
 昨日午後1時5分頃、仙台発新千歳行きの日本航空2903便・CRJ200型機が新千歳空港に着陸後、誘導路を移動中に前輪が誘導路脇の雪に乗り上げて動けなくなりました。このため、乗客はバスでターミナルまで移動しました。同機は2時間半後に牽引車で駐機場に移動しました。日本航空によりますと「視界が悪く、誘導路が良く確認できなかった」とのことです。

@神戸市が神戸空港に市財政から支出へ
 神戸市は2011年度の予算で、神戸空港の管理収支に市の企業会計「新都市整備事業会計」から資金を繰り入れる方針を固めました。神戸空港は開港当初の3年間は黒字で、これを基金として積み立てましたが、4年目から赤字になりこの基金を取り崩してきました。しかし、来年度は基金の残額も少なく市財政からの繰り入れを決めたものです。

@日本貨物航空の営業利益が黒字に転換
 日本貨物航空は31日、4〜12月決算を発表しましたが、営業利益が70億2700万円の黒字となりました。前年同期は138億4200万円の赤字でした。貨物の単価が上昇したことが寄与している、とのことです。

@全日空のLCCが中旬に設立へ
 全日空は昨日、格安航空会社(LCC)「A&F・Aviation」を中旬にも設立する、と発表しました。3月に新ブランド名に変更します。今年度下期の就航を目指す、とのことです。当初の資本金は3005万円ですが、就航までには最大150億円に増強する、とのことです。

@MRJ100機購入で米航空会社と正式契約
 三菱航空機会社は昨日、米国地域航空会社「トランス・ステーツ・ホールディングス社」と三菱リージョナルジェット(MRJ)50機を確定、50機をオプションとする正式契約を昨年末に結んだことを明らかにしました。両社は2009年10月に覚え書きを取り交わしていました。トランス・ステーツ・ホールディングス社社長は「次にチャンスがあれば、MRJを購入したい」と述べました。正式契約は全日空に続いて2社目になります。

@関西空港が4月1日から完全分煙に
 関西空港会社は昨日、4月1日からターミナルと商業施設を完全分煙にすることを明らかにしました。ターミナルには19か所の喫煙室を設けます。飲食店も完全に分煙となる喫煙室を設けた4店だけが認められます。
【コメント】成田空港では昨年6月1日から完全分煙となっています。ただ、成田空港会社の本社ロビーはたばこの臭いがただよっていた記憶がありますが、これは改善されたのでしょうか。そう言えば、この頃はたばこの臭いに気がつきませんが。


*2月1日

@1月のアクセス数は過去最高の184,148回になりました。

@主要旅行社の56%がLCCの取扱に消極的
 東京商工リサーチが昨年12月から今年1月にかけて実施したアンケートによりますと、主要旅行会社57社の内、格安航空会社(LCC)の取扱について「あまり取り扱いたくない」が35.0%、「扱いたくない」が21.0%となり、約56%が取扱に消極的でした。一方、「是非、扱いたい」が10.5%、「やや、扱いたい」が15.7%でした。取り扱いたくない理由として「手数料が少ない」「利益にならない」「定期制・座席提供・価格設定などが不安定」などとなっています。

@ジャルエクスプレスがパイロット採用内定を一方的に取り消し
 昨日、日本航空の子会社「ジャルエックスプレス」が自社養成パイロットとして採用を内定していた26名の内の「自主的辞退」「地上職への転向」を申し出なかった内定者に、一方的に内定取り消しを通知していたことが分かりました。ジャルエックスプレスは昨年、内定者に対して「パイロットとしての採用は困難。地上職としての採用となる。出来れば、自発的に辞退してもらいたい。」と説明し、自発的辞退に対しては支度金として100万円を支給、地上職転向に対しては90万円を支給する、と説明(2010年10月24日の出来事参照)していました。

@全日空の4〜12月期決算で純損益が375億円の黒字に
 全日空が昨日発表した4〜12月期連結決算によりますと、純損益が375億円の黒字になりました。前年同期は352億円の赤字でした。国際線事業が好調に推移し、特に羽田空港国際線が寄与している、とのことです。客単価が約20%上昇しました。また、コスト削減効果も寄与している、とのことです。

@日本航空の4〜12月決算は営業収益が1586億円
 日本航空が昨日発表した4〜12月期連結決算によりますと、営業収益が1586億600万円となりました。前年同期は1000億円以上の赤字でした。路線縮小により売上高は減りましたが、為替や原油価格の動向や経費削減が寄与している、とのことです。また、12月単体の営業収益は125億6600万円とのことです。

@国土交通省が日本航空に厳重注意・脱出シュート不具合で
 国土交通省は昨日、B777型機の脱出シュート不具合に対して、日本航空を厳重注意処分としました。今月21日までに改善策を報告させることにしています。整備委託先への立ち入り検査も検討するようです。