2011年9月前半の出来事


*9月15日

@「騒音制御学会の秋季研究発表会」に参加しました
 今日と明日、豊洲の芝浦工業大学で開かれている「日本騒音制御工学会」の「秋季研究発表会」に行ってきました。私が参加したここ数年の研究発表会では取り上げられたことのない、「騒音による健康影響」がトップテーマに取り上げられており、以下の4本の講演と研究発表がありました。

(1)交通騒音の健康影響と欧州夜間騒音ガイドライン ○松井利仁(京都大)
(2)環境騒音による心臓血管系への影響一欧州での疫学調査と今後の課題一 ○宮川雅充(関西学院大)
(3)騒音による健康影響をめぐる近年の動向 ○影山隆之(大分県看大)
(4)我が国における各種基準値の課題一健康影響の視点に基づく考察一 ○松井利仁(京都大)

 発表は健康への影響に対する研究は比較的新しく、主に欧州が熱心に行っているようです。しかし、そのデータの取り方や、分析の仕方にも試行錯誤があるようです。日本では松井先生のグループが沖縄や成田やバンコクの空港周辺で調査していますが、本格的には“これから”というところのようです。
 中で印象に残ったのは、「健康を維持するためには、8時間の睡眠が必要であり、8時間の睡眠を確保するためには10時間の静穏な状態が必要となる」という指摘でした。
 このことから成田空港の運用時間を「前後1時間ずつ延長する」などは、静穏な時間が5時間しか確保できなくなることになり、正気の沙汰とは思えないことです。
 また、「基準値を考えるときに“平均”を用いることは、それ以下環境にある半数の人を切り捨てることになる。基準は“閾値”を用いるべき」という指摘でした。

@旅行動向調査で“D値”が44ポイント改善・日本旅行業協会
 日本旅行業協会が実施した7〜9月の海外旅行動向調査によりますと、D値(DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる)は−20となり、前回の3ヶ月前の調査よりも44ポイント改善しました。このことから同協会は「大震災の影響は前期で底を打った」としています。ただし、今後の見通しについては燃油サーチャージャーの高騰などにより、回復は緩やかになるとしています。10〜12月の動向調査の予測でもD値は−19としています。なお、調査は8月1〜17日に行われました。

@スカイマークがA380型機のエンジンにTrent900を選定
 スカイマークはこのほど、6機導入するA380型機のエンジンをロールスロイス社の「Trent900」とすることで同社と基本合意しました。

@韓国の飛行計画情報処理システムがダウン
 14日午前10時31分頃、韓国航空交通管制センターの飛行計画情報処理システムがダウンしました。このため、韓国内の空港を出発する航空機の間隔を通常の1〜2分間隔から4分間隔にするように指示しましたが、復旧が長引いたために、この間隔を10分に延長し、中国と日本を出発し韓国に向かう便と、韓国領空を通過する便の出発を遅らせるように両国に要請しました。このため、多数の出発便に遅れが出ました。システムは57分後に復旧しましたが、原因は今のところ特定されていないようです。


*9月14日

@一坪共有地和解正式合意
 8月29日の出来事で書いた、一坪共有地・約155平方メートルの和解ですが、昨日正式に合意しました。成田国際空港株式会社が同社の持ち分が多い一坪共有地6か所・約3355平方メートルについて提訴していましたが、これで、昨年12月に和解した分と合わせて2か所が解決したことになります。残りの4か所については今月にも判決が出ます。しかし、一坪共有地などの未買収地はこの6か所も含め約3.4ヘクタール(34000平方メートル)も残っています。

@秋田空港の運用時間延長で説明会・住民は不安訴える
 秋田県が航空会社の要請基づき、来年の4月から秋田空港の運用時間を午後9時半から午後10時に延長しようとしている問題について、昨夜、安養寺地区住民への説明会が開かれました。住民からは「最終便の到着が午後9時半ごろになるが、騒音が心配だ」「飛行機が遅れると到着時間がさらに遅くなって、ゆっくり眠ることができなくなる」などの不安が出されました。安養寺自治会はこれに基づき住民の意見をまとめることにしています。

@那覇空港の管制官1人は居眠り、1人は休憩室に
 昨日起こった那覇空港の管制官が居眠りをして、一時、航空機との交信が出来なくなった問題ですが、規定では午前1時30分から同7時30分までは2人の管制官が、原則として2人とも管制室内に居て、交代して管制業務に当たることになっていました。しかし、30代の女性管制官はこの時間帯に休憩室に行っており、午前3時に男性主幹管制官と交代することになっていたにもかかわらず、同3時20分まで管制室に戻らなかったようです。

@日本航空も和解に前向き
 日本航空は昨日、静岡空港の搭乗率保証金支払い訴訟の和解勧告について、これを受け入れる意向を表明しました。日本航空広報部は「和解勧告は、覚書にのっとった対応をお願いしていた当方としては評価できる内容であり、円満な解決が図れるよう調整する」とのコメントを発表しました。また、「覚書に基づいて支払いを求めているだけなので、覚書がある以上、全く支払わないという静岡県の主張は通らないと思っていた。限りなく勝訴に近い。今後もチャーター便などの運航で静岡空港の利用をお願いしていく」としています。


*9月13日

@「首都圏空港発着調整委員会」を立ち上げへ・国土交通省
 国土交通省は「首都圏空港発着調整委員会」を立ち上げ、21日に初会合を開きます。目的は「今後も発着枠拡大が計画されている成田空港や羽田空港の円滑な運営」としています。航空局が中心となって、両空港に就航する内外の航空会社や、成田国際空港株式会社など空港管理の関係者・代表者で構成され、日本航空協会内に設置されている「国際線発着調整事務局」も参加します。今後も、1年に1〜2回程度の割合で定期的に開催する予定です。

@管制官の居眠りで貨物便が着陸やり直し・那覇空港
 今日午前3時15分頃、バンコクから那覇に到着しようとした貨物便が着陸許可を得るために管制官に呼びかけたが、応答がありませんでした。このため、同機は着陸をやり直し、待機しました。また、上海に向けて出発しようとしていた貨物便も交信が出来ず離陸できませんでした。管制官が居眠りをしていたのが原因とのことです。その後、同27分頃に交信が復活し、着陸と離陸が行われました。
【コメント】この頃、管制官のミスやモラルの問題が続発していますね。管制官の“たるみ”として片付けるのではなく、管制業務全体の構造的な問題としてとらえる必要があるのではないでしょうか。管制官の教育や訓練を見直すことや、増える便数に対応した人員配置が十分なのか検討する必要があるのではないでしょうか。

@静岡県が和解勧告の受け入れを正式に表明
 静岡県は日本航空が静岡=福岡線の搭乗率保証金の支払いを求めている訴訟で、7日に東京地裁が示した和解勧告を受け入れることを正式に表明しました。9月定例県議会に提出する補正予算案に和解金を盛り込みます。
【コメント】「日本航空が受け入れる」との報道はないのですが、どうなのでしょうか。

@全日空の7月国際線旅客数が23.8%増に
 全日空が昨日発表した7月の旅客輸送実績によりますと、旅客数が国際線で前年同月比(以下同じ)23.8%増となりました。また、搭乗率は7.3ポイント減の75.6%でした。また、国内線は旅客数が6.0%減で、搭乗率は4.4ポイント減の59.3%となりました。


*9月12日

@成田空港会社が来年カレンダーを500人に進呈
 成田国際空港株式会社は今年も、世界各国の風景をテーマにした来年用の「2012 NAAオリジナルカレンダー」を製作しますが、抽選で500人の方にプレゼントをするそうです。応募はここから出来ます。20日が締め切りです。


*9月11日

@【訂正】羽田空港昼間時間帯の国際貨物便はチャーター便のみ
 9日の出来事で書いた「羽田空港の国際線貨物取扱量が予測の20%弱」の中で、「国土交通省は10月中に昼間の時間帯で枠の空いているときに国際貨物便の運航を認める措置をとります。」と書きましたが、これは、「国際貨物のチャーター便のみを認める」とのことです。

@長崎空港隣接住宅が航空法の高さ制限を超えている
 国土交通省大阪航空局が「長崎空港A滑走路に隣接する住宅(20戸弱)が航空法に定められた高さ制限を超えている」として住民の負担で移転・改修をするように求めている問題ですが、9日の長崎県大村市議会の一般質問で、1996年2月に新築した住宅の住民が、建築最中に長崎空港事務所から「高さ制限を超えている」との指摘を受け、「建築申請で何も聞いていない。全く知らなかった。平屋なら建てない。壊すなら全額補償してほしい」と抗議し、県と大村市と空港事務所が協議して“黙認”する事でそのまま建築したことが明らかにしました。

@神戸空港の搭乗者数が3ヶ月連続で前年同月を30%上回る
 神戸市は昨日、神戸空港の8月利用状況を発表しましたが、搭乗者数が前年同月比34.9%となりました。これで、3ヶ月連続で前年同月実績を30%以上上回ったことになります。スカイマークの九州路線などが認知・定着してきたことが大きいと、しています。
【コメント】昨日書いたスカイマークの関西空港関係路線の新設・拡大が、神戸空港に影響する可能性がありますね。


*9月10日

@スカイマークが来年4月に成田=仙台線を開設へ
 スカイマークの西久保社長は昨日、2012年4月に成田=仙台線と仙台=新千歳線を、また、5月には関西=新千歳線・関西=那覇線を開設することを明らかにしました。関西空港では2013年頃までに、1日15〜20便を運航したい、としています。なお、成田=仙台線は1日1往復になります。

@格付投資情報センターが成田空港会社社債を「AA」に格付
 格付投資情報センターは昨日、成田国際空港株式会社が今月発行する社債(200億円)の格付を「AA」としました。理由として「格付は戦争やテロ、新型感染症などによって一時的に航空需要が落ち込むリスクを織り込んでいる。 東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所の事故の影響にも注意が必要だが、首都圏の航空需要は中長期的には増大する可能性が高く、事業基盤の強さを考えると、比較的安定したキャッシュフローを確保していけるだろう。2010年10月に羽田空港のD滑走路が供用開始になり、国際定期便が再開した。その影響については慎重に見守っていくが、羽田空港の国際線は最大で昼間6万回にとどまり、すでに国際線のネットワークが完成している成田国際空港の、国際拠点空港としての優位性が弱まる可能性は小さい。」としています。

@羽田空港管制官が「エアフォースワン」の飛行計画などをネットに掲載
 国土交通省は昨日、羽田空港の管制官が昨年11月末に飛来した米国大統領専用機「エアフォースワン」の飛行計画などの画像を自分のブログに掲載していたことを明らかにしました。掲載画像は12枚で、羽田空港管制室内でレーダー画面などを撮影したもののようです。画像の中には大震災の際に被害状況を撮影するために飛行した米空軍の最新鋭大型無人偵察機「グローバルホーク」のものもあったようです。「エアフォースワン」の飛行計画は極秘事項となっており、これが漏洩したことは、外交問題にも発展しかねないようです。なお、この管制官は30年間も羽田空港勤務が続いていたようで、これは異例のことのようです。国土交通省は調査の上、この管制官の懲戒処分も検討する、とのことです。


*9月9日

@キャセイ航空が10月30日から全便を再開へ
 キャセイ航空は冬季スケジュールの10月30日から、大震災による需要減で一部運休している香港と日本を結ぶ路線をドラゴン航空も含めて全て再開する、と発表しました。同航空の日本路線は成田空港関係も含めて週110便となります。

@日本航空が今年もアラスカへのチャーター便設定
 日本航空はこのところ毎年冬季に行っているアラスカのフェアバンクスとアンカレッジへの直行チャーター便を今年も実施します。成田発では12月31日〜来年3月25日までに8便を運航します。機材はB767-300型機を使い、往路が約6時間半、復路が約7時間となります。

@エールフランスがA380型機での運航を6日に再開
 エールフランスは大震災のために需要が減退したため、A380型機での運航を中止していた成田=パリ線について、需要が持ち直している、として6日からA380型機による運航を再開しました。同社では「日本路線の回復は予想以上早い」としています。

@「成田=カルガリー線を来夏には週5便にしたい」アルバータ州観光公社CEO
 来日したカナダ・アルバータ州観光公社のCEOは業界紙との記者会見で、日本からの旅客が2010年に50%増となり、今年1〜5月でも前年同期の10%増となっていることを明らかにしました。その上で、「現在、夏季に週3便で運航している成田=カルガリー線を、来年夏季には週5便に増便するよう交渉している。可能性は大きいと思う。」と述べました。

@エアニッポン機が30秒間に1900m急降下・客室乗務員2名が軽傷
 6日午後10時50分頃、那覇発羽田行きの、エアニッポンが運航する全日空140便・B737-700型機が傾きながら、約30秒間に約1900m急降下するトラブルがありました。客室乗務員2人が首をねんざするなどの軽傷を負いました。また、乗客数人が首などの不調を訴えました。事故当時、同機は静岡県沖の太平洋上を高度12500mで飛行中でした。機長がトイレに行って帰ってきたときに、副操縦士が操縦室のドア鍵を解錠しようとして、スイッチを間違え、方向舵を動かすスイッチをまわしたことが原因と見られています。その後、副操縦士が姿勢を安定させ、羽田空港に向かいました。運輸安全委員会は重大インシデントとして、昨日調査に入りました。なお、急降下の際にこの機体の規定速度を超過したものと見られています。

@羽田空港の国際線貨物取扱量が予測の20%弱
 羽田空港国際線貨物取扱量が国土交通省が予測した年間50万トンの約18%水準で推移しています。また、この貨物の内の7割から8割は他空港への転送貨物となっています。国土交通省はこの状態を改善するために、深夜・早朝時間帯に就航する貨物定期便に対して着陸料を半減するなどの対策をとっていますが、定期便の就航は今のところ1便もありません。そこで、国土交通省は10月中に昼間の時間帯で枠の空いているときに国際貨物便の運航を認める措置をとります。しかし、混雑する羽田空港ですから、実質的には午前6時から8時半までと午後8時半から11時までのわずかな枠となり、効果があるか疑問視する向きもあります。

@日航の搭乗率保証金支払い訴訟で1億4984万円の和解勧告・東京地裁
 東京地裁は昨日、日本航空が静岡県に対して搭乗率保証金・約1億5000万円を支払うよう求めている訴訟で、「静岡県側が1億4984万円を支払う」とする和解を勧告しました。この金額は日本航空の要求する保証金の約98%になります。この和解勧告について、静岡県の川勝知事は昨日午後の記者会見で「訴訟を長引かせたくないので、正義が通れば、尊重したい」と述べました。
【コメント】川勝知事というのは「何でも自分が正しい」と言わなければ気が済まないのでしょうか。最初は「日本航空側が“信義”に反したので、絶対に支払わない」と強硬に主張していました。日本航空の肩を持つつもりは毛頭ありませんが、これが、訴訟を引き起こした原因だ、と思うのです。「長引かせたくないから」と言うのはどういう神経なのでしょうか。自分の非を認めたくないからですかね。荒茶の放射線測定問題でも「直接口に入るものではないので、検査の必要はない」と、最初は突っぱねましたね。

@エアドゥの8月旅客数が9.0%増に
 エアドゥが発表した8月の旅客輸送実績によりますと、旅客数は前年同月比で9.0%増となりました。搭乗率は87.2%となり、前年同月比で1.7ポイント上昇しました。

@ロシアでアイスホッケー選手らが乗った旅客機が墜落・43人死亡
 7日、ロシア西部のヤロスラブリ近郊の空港を飛び立った、ベラルーシ・ミンスク行きの「ヤク・サービス航空」・ヤコブレフ42型機が離陸後まもなく墜落しました。同機には乗客・乗員45人が乗っており、2名が救出されましたが、43人が死亡しました。この航空機にはロシアの名門アイスホッケーチームも乗っていました。監督・選手の中には外国籍の人が6〜8人いた、とのことです。同機は離陸時にスピードが上がらず、滑走路の先約2Km地点に墜落炎上しました。


*9月7日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@京成電鉄が10日から通常運転に
 京成電鉄は電力不足のために実施していた節電ダイヤを、10日から通常ダイヤに戻します。これにより、一部運休していたスカイライナーやイブニングライナーも通常ダイヤに戻ります。

@NAAのページに「空の日フェスティバル2011開催」が載りました
 成田国際空港株式会社のページに、今年の「空の日」のイベントを紹介する「空の日フェスティバル2011開催」が載っています。ジャンボと綱引きなどの参加募集は既に終わっています。

@大韓航空が日本航空退職パイロットを大量募集か?
 今日の韓国紙「中央日報 日本語版」によりますと、大韓航空は日本航空を退職したパイロットの大量採用を検討している、とのことです。内部情報によりますと、採用人数は約90人になる、としています。また、大韓航空側は「日本航空からパイロットの採用を要請されている」としています。

@「世界で最も忙しい路線は羽田=新千歳線」豪シンクタンク
 豪シンクタンク「センター・フォー・アジア・パシフィック・エイビエーション」は2日、「世界で最も忙しい航空路線は羽田=新千歳線」とする調査結果を発表しました。「8月29日〜9月4日までの1週間の提供座席数などのデータ分析の結果」としています。ベスト10にはその他に羽田=福岡線(3位)・羽田=那覇線(6位)・羽田=大阪線(9位)と日本から合計4路線が入っています。いずれも羽田空港路線です。

@静岡空港の8月利用状況で搭乗率が過去2番目に
 静岡県が5日発表した8月の静岡空港利用状況によりますと、国際線と国内線を合わせた搭乗率が75.3%となりました。これは過去2番目の高さとなります。

@フジドリームが機材整備で34便を運休へ
 フジドリームエアラインズは機材整備のために、11月8日〜10日と11月28日〜12月1日に合計34便を運休にする、と発表しました。詳しくは同社ホームページで確認して下さい。


*9月6日

@成田空港夏休み出入国者数が18.9%減
 東京入国管理局成田空港支局が昨日発表した夏休み(7月14日〜8月31日)に成田空港から出入国した人は前年同期比(以下同じ)で18.9%減となりました。この内、外国人入国者が36.8%減と大幅な減少となりました。日本人出国者は9.4%減となりました。
【コメント】日本人出国者は成田空港と羽田空港を合わせると164.2万人となり、昨年の149.1万人よりも約10%増加しているようです。

@エジプト航空がカイロ=関西=成田線を11月19日から再開へ
 エジプト航空はエジプトで今年初めに起こったデモにより、需要が減って運休していたカイロと日本間の航空便を11月19日から再開することを明らかにしました。当面は、カイロ=関西=成田の三角運航として週2便で再開し、12月26日からは週3便、来年3月末の夏季スケジュールからは成田=カイロ線を週3便、関西=カイロ便を週2便で運航する、とのことです。

@日台航空協議で冬季スケジュールから成田空港路線を週2便増へ
 今日の「NNA・ASIA」によりますと、日本と台湾の航空自由化協議が基本合意に達し、9月下旬に調印する、とのことです。合意内容は(1)羽田空港深夜・早朝時間帯に日台路線を運航可能とする、(2)成田空港路線を冬季スケジュールから週2便増便できる、(3)その他の空港については完全自由化する、となっているそうです。

@2010年の交通流制御回数が1357回、羽田空港関係が圧倒的
 国土交通省が昨日明らかにした「2010年の空の交通流制御回数」は1357回だった、とのことです。「交通流制御」とは航空管制セクターで管制官の業務負荷が限度を超えると予測された場合に、航空機のセクターへの進入を制限するものです。具体的には出発空港で待機させるか、セクター手前で空中待機をさせます。1357回の内、主に羽田空港経路を受け持つ「関東Aセクター」で578回、羽田空港関連機が多い「三河セクター」が168回、成田空港関連機が多い「関東北セクター」が151回となっています。その他のセクターでは「中国南セクター」が248回となっています。

@日本航空機が主翼部品落とす
 昨日午前11時過ぎ、羽田発広島行きの日本航空1605便・MD90型機の到着後点検で右主翼の「フライトスポイラー」の一部(長さ約1m、幅約3cm)がなくなっていることが分かりました。同部品はプラスティック製です。飛行中に脱落したものと見られます。

@日本航空の7月分国際線旅客数が32.2%減も回復続く
 日本航空が昨日発表した7月の輸送実績によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)で32.2%減となりましたが、6月に比べますと5.2ポイント改善しています。利用率も71.5%と3.0ポイント改善しています。国内線旅客数は21.2%減ですが5.5ポイント改善し、利用率は62.2%でした。


*9月5日

@成田空港と都心間の燃料電池車ハイヤー実験実施中
 「水素供給・利用技術研究組合」は成田空港に設置した水素ステーションを使い、成田空港と都心を結ぶ燃料電池車ハイヤー実験を実施中です。トヨタや日産やホンダから燃料電池車を提供してもらい、国際線旅客を対象に実施している、とのことです。

@芝山鉄道(株)、第30期決算で8986万円の純損失
 第三セクターの芝山鉄道が発表した第30期決算によりますと、当期純損失が8986万3千円となりました。

@カナダ・オタワ国際空港で滑走路から逸脱・けが人なし
 4日、カナダの首都オタワ国際空港で米国・シカゴからのユナイティド・エクスプレス航空・ERJ145型機が着陸後、滑走路を逸脱し草地に突っ込みました。同機は着陸装置が破損し、大量の燃料が漏れましたが、幸い発火せずに乗客・乗員にけが人はありませんでした。スリップしたものと見られますが、当時の天候などは不明です。

@31才のニュージーランド人男性が機内食をのどに詰まらせ窒息死
 日時がはっきりしないのですが、シンガポール発オークランド行きのジェットスターの機内で、ニュージーランド人の31才男性が夕食をのどに詰まらせ、窒息死する出来事がありました。この男性は離陸後に夕食を食べ、映画を見ていました。隣にいたガールフレンドは男性が窒息状態で痙攣しているのを、映画を見て笑っているものと勘違いしていました。しばらく経って、声をかけても答えないことから異常に気づき、客室乗務員に連絡しました。機内に乗り合わせた医師と看護師が蘇生を試みましたが、間に合わなかった、とのことです。


*9月4日

@見えてきたA滑走路南側着陸誘導灯工事
 1日に航空科学博物館の5階からA滑走路の南側を見たところ、着陸誘導灯の工事が大分見えてきました。この工事はA滑走路に南から着陸する場合に、現在は着陸誘導灯を滑走路側に設置しているため、航空機の滑走路接地点が滑走路端から約500m滑走路に入ったところになっています。これを、本来の4000m滑走路として使えるようにする工事です。(2011年4月23日出来事参照)
 反対派の使用禁止となっている鉄塔を避けて、着陸誘導灯が設置されるようです。完成は2013年2月28日の予定です。これが完成すると、南側からの着陸の場合も本来の4000mとして使えるようになり、トラブルの場合も余裕が出来ることになりますし、着陸後も、途中の誘導路から離脱することが出来るようになるため、滑走路運用の効率が上がるかも知れません。下に写真を載せておきます。右側の青いシートのかかっているところや左端の土がえぐれているところが工事現場になります。

@第2ターミナルの受託荷物搬送システムが午前3時に復旧
 昨日第2ターミナルで起こった出発カウンターの受託荷物搬送システムのトラブルの原因はシステムのプログラムのバグだったようです。今日午前3時頃にプログラムを修正して復旧し、今日の始発から平常運航に戻りました。

*9月3日

@第2ターミナルで出発受託荷物システムがダウン・遅れが続出
 今日午前9時頃、成田空港第2ターミナル出発カウンターの受託手荷物システムの大部分がダウンしました。このため、受託した荷物の振り分け・移動が出来なくなり、第2ターミナル利用の航空会社は出発手続を一時中止しました。このトラブルは午後3時現在も続いており、稼働している大型荷物用システムを使って振り分けを行っています。この影響で、第2ターミナルの出発便に最大2時間半の遅れが出ています。復旧の見通しも立っていないようです。
【コメント】成田空港の公式ページにはこの件に対しての情報は出ていないようです。これでは困りますね。見栄えの良いページではあるのですが、「一番知りたい情報」がすぐにアップ出来るページにならないのでしょうか。

@成田行きの日本航空機で乗客の無線ルーターが破損して発火
 日本時間で昨日午前10時20分頃、北太平洋上を飛行中のロサンゼルス発成田行きの日本航空61便・B777型機で、日本人男性乗客のパソコンに接続する無線ランルーターが発火して約10cmの炎が上がりました。火は乗客と客室乗務員がペットボトルの水などですぐに消し止めました。この際、この乗客が指に火傷を負いました。同機はそのまま飛行を続け、午後4時50分頃に成田空港に着陸しました。この乗客がトイレに行くために、座席の背もたれを起こした際に、座席シートと背もたれの間に無線ランルーターが挟まり、破損して発火した、とのことです。

@世界の7月航空旅客が5.9%増も、日本は「ゆるやかに回復」・IATA
 国際航空運送協会(IATA)がこのほど発表した7月の世界航空旅客数によりますと、国際線は前年同月比(以下同じ)7.3%増、国内線は3.5%増となり、合計で5.9%増となりました。しかし、貨物は0.4%減と不振が続いています。日本の国内線については16.7%減となりましたが、6月の20.3%減よりは改善しており、「ゆっくりと回復している」としています。


*9月2日

@「747セレクション41」に行きました
 昨日、航空科学博物館に行き、公開されたB747型機機首を見学する「747セレクション41」に参加してきました。8月22日の出来事でも書いたように、1日限定10組で、1組6名未満の説明会になります。入館料とは別に500円が必要になります。なお、見学は危険防止のために、「原則として小学校高学年以上」となっています。
 私は11時35分からの組でしたが、夏休みが終了したこともあり、私も含めて2名だけの参加になりました。解説時間は約20分とのことでしたが、インストラクターの方が熱心で、参加者も質問がたくさんあり、つい、時間をオーバーしてしまうようです。私の組も、前の組の時間がオーバーして、約10分遅れで始まりました。
 最初に1階部分の見学で、機首に向かい右側は通常の内装ですが、左側は内装のプラスチックなどを取り去って、内部構造が見られるようになっていました。また、床の扉部分は透明のアクリル板が取り付けてあり、床部分に納められている計器や降りるためのハシゴなどが見られるようになっています。
 2階部分は螺旋階段を上がってコックピットになります。古い型のジャンボ機ですから、航空機関士の席もあり、コックピットの中は計器だらけでした。操縦席に座ることも出来ますが、非常に狭く、気をつけないと頭をぶつけます。こんな席で、長距離便になると、数時間も操縦しなければならないので、その苦労を感じました。コックピットの地上からの高さは約9mある、とのことで、狭い窓から下を見ると、確かに、ビルの4階当たりから外を見る感じになります。緊急事態になり、脱出が必要となると、この高さから脱出シュートで降りる事になり、脱出シュートが使えない場合には天井の狭い脱出口から、縄ばしごのようなものを使って、地上に降りるのだそうで、この訓練はパイロットも「怖い」と言う人もいるそうです。
 インストラクターの方はジャンボ機の元整備士で、質問についてはよどみなく答えてもらえます。航空機に興味のある人は質問したいことも多く、確かに、20分では短いかも知れませんね。
 見学が終わると、インストラクター署名入りの「『747セレクション41』搭乗証明」書が貰えます。私の証明書番号は000405番でした。
 下に写真を3枚載せておきます。なお、写真撮影は自由に行えます。
 また、航空科学博物館の2階では、現在、企画展「B747」が開かれています。

@日本航空機がシカゴ空港に引き返す
 1日午前2時頃、米国シカゴ発成田行きの日本航空9便・B777-300ER型機が離陸したところ、3系統ある油圧系統の一つで油圧が低下するトラブルが発生しました。このため、同機はシカゴに引き返し、同3時9分に無事緊急着陸しました。着陸後に牽引車で駐機場まで移動しました。点検したところ、右主脚タイヤの1本で表面剥離があり、オイルの配管が損傷してオイルが漏れていました。同機は修理後に、成田に向けて再出発しました。

@100席MRJを2018年にも投入見込む・三菱航空機会社社長
 今日の産経新聞によりますと、三菱航空機会社の江川社長は同社のインタビューの中で、2018年にも三菱リージョナルジェット(MRJ)の100席タイプを市場に投入する考えを明らかにしました。顧客からの要望が強いことから「需要が見込める、と判断した」との事です。

@新国土交通大臣に前田武志氏就任決まる
 発足する野田内閣の国土交通大臣に参議院予算委員長の前田武志氏の就任が発表されました。

@佐賀県が春秋航空支援に3年余で5億4千万円、国際線ターミナル新設も
 佐賀県は昨日、佐賀空港に国際線ターミナルを新設することを発表しました。9億円をかけて来年度中に完成させる予定です。また、佐賀=上海線を就航させる中国の春秋航空支援策として、3年あまりで着陸料の減免や団体ツアー客の宿泊補助などで5億4千万円を支出する予定、とのことです。

@スタッフ全てが女性のフライトを実施・ジェイエア
 日本航空グループのジェイエアは昨日、大阪発熊本行きの便で機長・副操縦士・客室乗務員・整備士が全て女性のフライトを実施しました。日本航空グループでは「ひなまつりフライト」でほとんどのスタッフが女性という便を運航したことがありますが、全て女性という便は初めてになります。


*9月1日

@8月のアクセス数は139,573回でした。

@「NAAにLCC専用ターミナルを要望している」とエアアジア・ジャパン社長
 昨日設立されたエアアジア・ジャパンの社長に就任した岩片氏は昨日の記者会見で「拠点とする成田空港については、LCC専用ターミナルの早急な整備につ いて、成田国際空港会社に対し要求している」と語りました。また、当面本社は全日空本社のある新橋に置きますが、今年末頃には成田空港に移転する意向を明らかにしました。

@嘉手納周辺の夜間・早朝の騒音が過去最高に
 沖縄県は今日、2010年度の嘉手納飛行場・普天間飛行場・那覇空港周辺の航空機騒音測定結果を公表しました。それによりますと、28測定局中12局で環境基準を超えました。最高は2地点の86WECPNLでした。また、嘉手納町嘉手納での午後10時〜午前7時までの騒音発生回数は月平均で484.7回となりました。これは、測定を開始した1995年以降の過去最高となりました。

@関西空港A滑走路にタイヤ片が散乱・約50分閉鎖
 今日午前11時40分頃、関西空港A滑走路を離陸した航空機の乗員から「滑走路にタイヤ片が散乱している」との通報がありました。このため、午後0時10分頃からA滑走路を閉鎖して清掃するため、約50分間閉鎖しました。今のところ、着陸機からタイヤ破損の連絡はなく、出発した航空機のものと見られています。運航はB滑走路を使用したため、大きな影響はありませんでした。