2012年2月前半の出来事


*2月15日

@日本貨物航空が3月分燃油サーチャージャーを引き上げ
 日本貨物航空は7日、国際航空貨物にかける燃油サーチャージャーを国土交通省に申請しました。それによりますと、長距離が1Kg 当たり、7円引き上げて135円に、遠距離アジアが6円引き上げて115円に、近距離アジアが5円引き上げて96円となります。

@欧州委員会委員が「撤回はしないが、柔軟に対処する」
 EUが欧州域内に離発着する航空機に対して、温暖化ガス排出規制を実施している問題について、欧州委員会のカラス委員(運輸担当)は13日、「EUは柔軟に対処する用意はあるが、それはただ単に制度を取り下げるということではない」と述べる一方、「柔軟な姿勢で解決策を模索したい」と述べました。なお、規制による追加負担は長距離路線で乗客1人当たり2ユーロ(約205円)程度と想定されています。

@ライオン航空がB737MAX型機201機など発注
 ボーイング社は14日、インドネシアの格安航空会社(LCC)「ライオン航空」からB737MAX型機を201機、B737-900型機を29機の合計230機を受注した、と発表しました。同社のCEOはロイターの取材に対して「第3世界の人を侮ってはいけないことを、人々は理解しなければならない。われわれが第3世界の企業だからといって、支払えないことを意味するわけではない」と述べたそうです。
【コメント】すごいですね。このところ、格安航空会社(LCC)の大量発注が相次いでいますが、大丈夫なのでしょうか。なんか「バブル」の臭いがするように思うのは、私の危惧でしょうか。欧州の金融危機があるとは言え、欧米の格安航空会社(LCC)はすでに成熟期に入っているようで、ライアンエアは単月ですが、創業以来初めてのマイナスとなったようです。東南アジア最大のエア・アジアも欧州線から撤退しています。

@「ALAFCO」がA320neo型機を35機追加発注
 エアバスは14日、クエートに拠点を置くリース会社「ALAFCO」からA320neo型機・35機の発注を受けた、と発表しました。これにより、「ALAFCO」のA320neo型機発注数は合計85機となります。

@中航集団会長「2015年までに700機体制にする」
 中国国際航空、キャセイ航空、深セン航空、山東航空、マカオ航空、大連航空、北京航空などを傘下にする「中国航空集団」の会長は13日、「2015年のグループ保有機数は700機に達する」と述べました。2011年現在の保有機数は430機となっています。


*2月14日

@NHK受診料補助を13年度に打ち切りへ・大阪空港など
 羽田・大阪・福岡・宮崎・鹿児島・那覇空港の周辺地域で、航空機の騒音により屋内でテレビの音が聞こえにくい状態を「テレビ受信障害」とみなし、NHK の契約世帯に国が受信料の一部を補助している国の事業が、2012年度を最後に終了することが昨日分かりました。この制度では受診料の2ヶ月分2690円の内、940円が補助されます。国が90%、自治体が10%を支出していました。今年10月からは補助額を470円とし、2013年度に全廃する方針です。大阪空港の場合、対象となるのは約15000世帯でした。制度を廃止する理由としては、低騒音機が普及してきたことをあげています。
【コメント】一律に全廃というのはおかしいと思います。周辺と言っても、騒音の激しいところもあれば、比較的軽いところもあるわけで、「低騒音機が普及してきた」と言っても、テレビの音声が聞き取れないところは残るはずです。

@B787型機のコンピュータシステム不具合で1便欠航
 今日午前9時前、羽田発宇部山口行きの全日空691便・B787型機の到着後点検で、コンピュータ系統の不具合が見つかりました。点検したところ、コンピューターに電源を供給する発電機の接触不良が原因でした。部品を交換するため、折り返し便が欠航となりました。
 なお、ニュースにはなっていませんでしたが、3日にも宇部山口空港での点検で、B787型機にスピードを制御する補助翼の不具合が見つかっていた、とのことです。

@全日空と日本航空の11年通年の国際線旅客数
 全日空と日本航空からそれぞれ2011年通年の国際線旅客輸送状況が発表されていますので、増減を表にまとめてみました。増減は前年度比です。

 
旅客数増減
提供座席増減
利用率
利用率増減
全日空
+20.3%
+24.8%
71.8%
ー6.9ポイント
日本航空
ー28.7%
ー22.6%
68.9%
ー6.2ポイント

@日本航空が中期計画で航空機購入に5000億円
 日本航空はとりまとめている中期経営計画(2012〜2016年)の中で、B787型機30機を始めとして、航空機の購入に5年で、5000億円を当てる、とのことです。購入した新機と古い機体と交代させて、運航コストを1年当たり100億円削減する、としています。
 また、中期計画中は毎年の売上高を1兆2000億円程度とし、営業利益は毎年1300億円を目標とする、とのことです。

@スカイマークが12年3月期業績を下方修正、株価大幅下落
 スカイマークは10日、2012年3月期の業績予想を下方修正しました。純利益を昨年10月予測の88億円から、77億円としています。理由として、羽田=福岡線などの幹線は好調なものの、その他の路線の旅客が予想を下回っているためと、燃料コスト上昇のリスクが高くなっている、としています。
 これを受けて、昨日の株式市場で、同社株は大幅に下落しました。


*2月13日

@進むA滑走路南進入灯などの工事
 11日に、成田空港のA滑走路南で行われている進入灯などの工事(2011年4月23日出来事参照)を見てきました。航空科学博物館前の道路を少し三里塚方面に行きますと、道の両側にコンクリートの柱が立ち上がっていました。この上に、進入灯が設置されるようです。写真の左方面がA滑走路の南端になります。

@1月の「成田シャトル」搭乗率が軒並み上昇
 スカイマークが10日に発表した1月の輸送実績によりますと、「成田シャトル」の各路線の搭乗率が3路線共に、前月に比べ上昇しています。成田=新千歳線が6.2ポイント増の81.5%、成田=旭川線が9.2ポイント増の58.0%、成田=那覇線が9.7ポイント増の63.3%でした。成田=那覇線と成田=旭川線は提供座席が、昨年12月よりも増えている中での上昇です。

@11年成田空港貿易額が輸出入ともに2年ぶりの減少
 東京税関がまとめた2011年の貿易概況によりますと、成田空港では輸出額が前年比10.8%減の9兆2286億円、輸入額が6.5%減の9兆2229億円となり、輸出入ともに2年ぶりの減少となりました。

@成田発のニュージーランド航空機で新型インフルエンザ疑われる
 13日朝、成田発オークランド行きのニュージーランド航空90便がオークランドに到着した際に、ニュージーランドでホームステイする、数人の日本人乗客がインフルエンザの症状を示したため、「新型インフルエンザの疑いがある」として、マスクに防護服を着たニュージーランドの検疫当局者が機内に乗り込んでくる騒ぎがありました。結局、軽度のウイルス感染と分かり、予定通りの日程で行動することになりました。
【コメント】機内でマスクでもしていたのでしょうか。「外国ではマスクをする人はほとんどいない」とのことですので、奇異に見られたのでしょうか。国際線機内や外国ではマスクをはずした方が良いようです。

@日本航空のB787型機国際線座席は186席に
 日本航空が3月に就航を予定しているB787型機による国際線ですが、座席仕様はビジネスクラスが42席、エコノミークラスが144席の、合計186席となるようです。

@TAM航空機コックピットで男が暴れ、緊急着陸
 11日、ウルグアイの首都モンテビデオからブラジル・サンパウロに向かっていたブラジルのTAM航空機内で、コックピットに男が侵入し、パイロットに暴行する出来事がありました。同機は一時急降下し、機内はパニックになりました。男は乗客と乗務員に取り押さえられ、同機は近くの空港に緊急着陸しました。コックピットの扉は施錠されていなかったそうです。犯人には精神疾患があるようだ、とのことです。


*2月12日

@午後の到着ラッシュ時は、同時着陸
 昨日、用事で山武市に行きましたが、午後2時〜4時にかけての到着ラッシュ時にはA滑走路・B滑走路へ同時着陸が行われていました。この間の離陸はA滑走路が使われているようで、着陸の数はB滑走路の方が多いようです。午前10時〜12時の出発ラッシュ時には、離陸がA滑走路、着陸がB滑走路と使い分けられているようで、A滑走路への着陸はA380型機やB747型機機などの大型機に限られるようで、数は多くありません。

@千葉市長が騒音の首都圏広域共有を求める意向
 千葉市の熊谷市長は昨日開かれた、羽田空港着陸機の騒音問題を巡る住民との意見交換会で、「今回の飛行コース変更の騒音軽減効果は限られている。何としても飛行高度を早急に上げるように働きかける。しかし、長期的解決には、首都圏全体で騒音負担を共有し、解決にもっていかねばならない。横田空域問題もあるので、簡単にはいかないと思うが。」と述べ、県内に集中する飛行ルートの、他県への分散化を求める意向を示しました。参加した約90人の市民からは「抜本的対策を目指すのは分かるが、今うるさく感じている人向けに対策はあるのか」「なぜ千葉市上空ばかり飛ぶのか」などの質問が出ていました。

@全日空の座席付近から煙が上がる
 10日午後3時15分頃、羽田発福岡行きの全日空257便・B777-200 型機が広島県上空を飛行中に、座席付近から煙が上がり、焦げ臭い臭いがただよいました。煙と臭いが一時的なものだったため、同機はそのまま福岡に向かい、無事着陸しました。点検したところ、座席下にあるオーディオなどのコントロールボックスの中でで電線がショートしたものと見られています。

@ピーチ訓練機が関西空港に引き返す
 10日午後5時10分頃、乗務員の訓練のために関西空港から那覇に向かっていたピーチ・アビエーションのA320型機で、気象レーダーの画面が消えるトラブルが発生しました。このため、同機は関西空港に引き返しました。

@日本航空が16年度に国際線を25%増・中期経営計画
 日本航空がまとめている中期経営計画(2012〜2016年)の中で、国際線の輸送力を2011年比で25%増としていることが分かりました。国内線は同3%減としています。日本の人口減で国内線の伸びが止まり、国際線のビジネス需要を取り込む事によって、収益を確保する計画のようです。

@主要58社の12月旅行取扱額で外国人旅行が34.3%増に
 観光庁がまとめた昨年12月の主要旅行会社58社の取扱額によりますと、外国人旅行額が大震災後初めて前年同月比でプラスとなり、34.3%増となりました。大震災前の1・2月をも上回る伸び率になっています。海外旅行額は同8.4%増、国内旅行額は3.4%増となっています。

@ピーチが7月入社の客室乗務員70人の募集を開始
 ピーチ・アビエーションは、今年7月入社の契約客室乗務員70人の募集を始めました。勤務地は関西空港で、応募資格は昨年11月までに専門学校・短大・4年生大学を卒業した者か、高校卒業後3年程度の就労経験がある者、となっています。


*2月10日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@今年の騒音対策委員会は3月26日に開催
 成田国際空港株式会社から連絡があり、「今年の騒音対策委員会は3月26日の午後に開催する」とのことです。

@全日空が希望退職150人を募集
 全日空はパイロットを除く45才以上を対象に、希望退職者を150人募集しています。業績は好調なものの、今後、格安航空会社(LCC)との競争により環境が厳しくなることから、更なるコストの削減を図るため、としています。募集期間は今月末までとなっています。

@3月の羽田=フランクフルト線は偶数日のみB787型機
 全日空は「毎日B787型機で運航する」としていた、3月の羽田=フランクフルト線の機材を、「偶数日のみB787型機で運航する」と発表しました。奇数日はB777型機で運航するそうです。ボーイング社からの引き渡しが遅れているようです。12月には「2月から毎日B787型機で運航する」としていました。すでに予約している人に対しては、機材変更を理由でキャンセルする人は手数料無料とし、B787型機運航日に変更する人は「1回のみ認める」とのことです。

@ピーチが5月8日から国際線を運航へ
 ピーチ・アビエーションは昨日、「5月8日から国際線の運航を始める」と発表しました。5月8日から関西=ソウル線を1日1往復で、7月1日からは1日3往復に増便します。また、7月1日からは関西=香港線を1日1往復で、9月30日からは関西=台北線を1日1往復で運航を開始する、とのことです。

@神戸空港島の分譲は11年度ゼロに
 神戸市が明らかにしたところによりますと、神戸空港島の企業用分譲地の売却が、2011年度はゼロになる見込みとのことです。神戸市は空港建設の借入金を「空港島の売却金で返済する」としていますが、現在までに売却できたのは8%に過ぎず、2010年度と2011年度は各20億円の市債を発行して、借り換えで返済を延ばしている状況です。

@日本航空が自社機搭乗研修制度導入
 日本航空は今日、社員が自社機に乗り、現場のサービスを乗客の目で見て問題点などを洗い出す研修制度「スタッフトラベル制度」の導入を明らかにしました。年、片道4回に限り、無料で搭乗できます。経営再建で手薄になった福利厚生の側面もあります。

@マレブ航空の破綻でハンガリー政府が3200億円の支出へ
 国営マレブ・ハンガリー航空の破綻でハンガリー政府は、9140フォリント(約3200億円)の支出を余儀なくされる、とのことです。これは、政府とブダペスト空港運営会社との契約の中に、マレブ航空の破綻の際に政府が補償することになっているものだそうです。
【コメント】ヨーロッパの信用不安がじわりじわりと影を落としているようです。今までは、世界の格安航空会社(LCC)が航空機の大量購入をする際の資金調達をヨーロッパの銀行などに頼っていましたが、現在のヨーロッパの銀行は自己資本の増強で、それどころではなくなっているようです。格安航空会社(LCC)の資金調達がショートすることになりますと、格安航空会社(LCC)の倒産や航空機購入大量キャンセルなどで航空機メーカーにも打撃になる事も考えられます。今はこの資金調達先が日本の銀行などに向かっている、とのことです。


*2月9日

@「成田空港会社と話し合い、納得できるコストになった」鈴木社長
 ジェットスター・ジャパンの鈴木社長は昨日の記者会見で、成田空港を当面の拠点としたことについて「空港会社と知恵を出し合った結果、我々が納得できるような空港利用コストになった」と述べ、また、「ジェットスター国際線との接続を考慮している」との考えを明らかにしました。また、就航時期を大幅に前倒ししたことについて「お盆などの夏期繁忙期前に運航を開始したかった」と述べました。さらに、最低運賃を他社よりも安い運賃で提供する考えに「変わりはない」と述べています。
【コメント】7月3日に就航が実現するかどうかは、国土交通省の認可が鍵になりそうですね。

@「航空各社と積極的にコミュニケーションを取る」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日、ジェットスター・ジャパンの参入について「成田空港としても大変ありがたいと思っている。引き続きジェットスター・ジャパンをはじめとする航空会社と積極的なコミュニケーションをはかり、各社の航空ニーズに的確に対応し、長期的なパートナーとして、良好な関係を構築していきたい」とコメントを発表しました。

@11年の密輸摘発、成田空港では増加
 東京税関がまとめた2011年の密輸摘発状況によりますと、管内の密輸摘発の約7割が成田空港であり、覚せい剤に限ると実に93%を占める、とのことです。成田空港で2011年に摘発された密輸は全体で151件・約260Kg で前年に比べて32件・約7Kg増えました。また、覚せい剤は114件・約187Kg で、同27件・約7Kg 増えています。

@スカイマークが14年にA330-300型機をリースで導入へ
 スカイマークは昨日、2014年にエアバスのA330-300型機6機をリースで導入する事を明らかにしました。この機体は国内線と近距離国際線に投入する予定です。記者会見した西久保社長は2014年から引き渡しが始まるA380型機について、2017年までに6機体制とし、2018年以降に、さらに9機を追加して15機体制とし、成田空港からロンドン・フランクフルト・ニューヨーク・パリ・ローマ・ロサンゼルス・ホノルル・バンクーバー・シンガポール・バンコク・メルボルンなどの路線を開設する計画を持っていることを明らかにしました。

@2月6日までの事故と重大インシデントは全日空Gが7件・日本航空G1件
 国土交通省のまとめによりますと、昨年4月1日〜今年2月6日までの航空機事故と重大インシデントの発生件数は、全日空グループが航空機事故2件・重大インシデント6件の計7件となっています。一方、日本航空グループはそれぞれ0件と1件で合計1件にとどまっています。

@今日から羽田着陸新コース供用開始
 千葉市などの騒音が激しくなり、これを緩和するための新着陸コースが今日から供用開始となりました。少しでも、騒音が軽減されると良いのですが。

@日本航空がパイロットの海外派遣を始める
 日本航空は機種変更の訓練待ちなどで、一時的に余っているパイロットの海外派遣を始めています。1月からは中国南方航空に約10名ずつを交代でで派遣しています。大韓航空とも派遣に向けた交渉をしているそうです。B747型機の退役で機種変更をしなければならないパイロットの訓練が間に合わないためです。一方、需要が急速に拡大している中国などではパイロットが不足気味です。給与は派遣先が負担しますので、会社側は人件費の節約となり、パイロットも乗務の機会が増えて、技量の維持に役立つメリットがあります。

@欧州航空安全庁が運航中のA380型機全機の点検を指示
 欧州航空安全庁(EASA)は8日、現在世界で運航している全てのA380型機・67機の主翼リブ亀裂について、高周波渦電流検査をするように指示しました。亀裂が見つかった場合には、エアバスと協議して対策を取るように指示しています。

@カンタス航空のA380型機に別種の亀裂
 カンタス航空は8日、「乱気流に遭遇したA380型機(1月9日出来事参照)の主翼に、36か所で亀裂が見つかった」と発表しました。また、「今回発見された亀裂は今問題になっている亀裂とは別種のもだが、先に見つかった亀裂ほど深刻な物ではない」としています。


*2月8日

@ジェットスターが7月3日から成田空港で運航開始へ
 ジェットスター・ジャパン社長は今日都内で記者会見し、7月3日に成田空港で初就航する事を明らかにしました。「路線としては成田・関西・札幌・福岡・沖縄を計画しているが、現在最終調整中」と述べました。

@「特に、成田空港に早く乗り入れたい」春秋航空会長
 昨日の「sankeibiz」によりますと、中国の格安航空会社である「春秋航空」の会長は、同紙の取材に対し、日本へのさらなる乗り入れに意欲を示し、「北海道や南九州、(本州)西部の地方空港への就航を急ぐほか、東京、名古屋、大阪に乗り入れたい。特に成田空港」と述べました。

@「運航中の5機には不具合はない」と全日空
 B787型機に不具合が見つかった問題について同機を運航中の全日空は6日、「運航中の5機について、点検したところ不具合は見つかっていない」と発表しました。しかし、これから引き渡しを受ける機体については言及しませんでした。なお、外国の報道によりますと、不具合が見つかったのは近く引き渡し予定の3機で、その1機が全日空向けとのことです。

@日本エアコミューター機が酸素不足で2便欠航
 6日朝、出発する予定だった宮崎発福岡行きの日本エアコミューター3620便・DHC8-400型機の出発前点検で、操縦席の酸素ボンベの残量不足が見つかりました。この交換で、この便と折り返し便が欠航となりました。

@スターフライヤーが今日・明日の6便を欠航へ
 スターフライヤーは今日、1機の機体に不具合が見つかったため、今日と明日の北九州=羽田線3往復・6便を欠航とする、と発表しました。今朝の始業前点検で、客室に空気を取り入れるためのダクトに亀裂が見つかった、とのことです。今年に入り、機体の不具合から大量欠航を出すのはこれで5回目になります。

@年末年始はLCC就航地が大幅な伸びに
 旅行予約サイト大手の「エクスペディアジャパン」によりますと、年末年始の売上高で格安航空会社(LCC)が就航している都市の売上高が前年同期比で大幅な伸びを示した、とのことです。なお、売上高ランキングでは1位;ソウル、2位;ホノルル、3位;シンガポール、4位;香港、5位;台北となったそうで、アジアが圧倒的です。

@日本航空が下地島空港撤退を最終通告
 日本航空は昨日、沖縄県にたいし、「操縦士養成のための下地島空港管理運営負担を3月31日で打ち切る」との最終通告を行いました。理由は、操縦士養成の計画がないため、としています。昨年3月に1年後の撤退を通告していました。これに対し、沖縄県は(1)覚書の相当期間の継続、(2)相当期間における使用料を覚書に基づき負担する、などを日本航空側に求める民事調停を申し立てる方針です。

@「B787型機の納入ペースは当初、減速する」ボーイング社
 ボーイング社は6日、B787型機の機体材料剥離の影響について、「今年の納入数について遅れが出るとは考えていない。しかし、当初のペースは減速するだろう」と述べました。また、日本航空などが採用したB787型機用のゼネラレ・エレクトリック製エンジンは、まだ承認が得られておらず、このテスト飛行に遅れが生じるかどうかについては「ノーコメント」としています。
【コメント】全日空と日本航空は気が気ではないでしょうね。それぞれ、投入路線と日時を発表していますから。

@欧州委員会が「中国機からの排出コスト徴収は継続」
 中国政府がEUの温暖化ガス排出規制に従わないとしている問題について、欧州委員会は6日、「中国が禁止したとしても、航空会社からの排出コスト徴収は継続していく。」との声明を出しました。

@「カンタスセール法」の見直し審議始まる
 オーストラリアで議員提案の「カンタスセール法」の見直し審議が始まりました。これは、カンタス航空がこの法律適用を免れているLCC子会社「ジェットスター」で、外国人雇用を推進している事について、「自国民を雇用すべき」と「カンタスセール法」の適用を求めているものです。この見直し案についてカンタス航空CEOは、「ジェットスター事業がとん挫することになるか、同法の規制外とするために同事業を手放すことになるだろう」と述べて牽制しています。


*2月6日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@成田空港1月の出入国者数が1.5%減に
 東京入管成田空港支局によりますと、成田空港の1月出入国者数(速報値)が前年同月比1.5%減となりました。この内、日本人出国者数は同1.2%増、外国人入国者数は同5.0%減となっています。

@成田空港の累積旅客が8億人に
 今日、成田空港開港以来の旅客が累計で8億人を達成しました。8億人目となったのは日本航空407便でフランクフルトに出発した相模原市に住む夫婦でした。記念品贈呈などのセレモニーが行われました。

@ロンドンの大雪で成田空港発着便にも影響
 ヨーロッパを襲った寒波の影響ですが、ロンドンで大雪となり昨日の成田発ヴァージンアトランティック航空901便と、ロンドン発成田行きの同900便が欠航しました。今日のロンドン発成田行きのブリティッシュ・エアウェイズ6便は約3時間遅れになっています。

@全日空機が着陸復航時に尻もち事故・圧力隔壁損傷
 昨日午前9時5分頃、大阪発仙台行きの全日空731便・A320型機(運航はエアニッポン)が着陸復航の際に、機体後部を滑走路に接触させました。同機は約15分後に無事着陸しました。機長によると、「着陸接地点が前になりすぎたために、着陸復航した」とのことです。当時の気象は晴れで風はほとんどなかった、とのことです。点検したところ、後部に約2.5mの擦り傷が出来ており、機内の気圧を保つための圧力隔壁のフレームが損傷していました。運輸安全委員会は航空機事故と判断し、調査官3人を派遣しました。機長は接触に気付かず、客室乗務員からの異音の報告で事態を把握しました。再度離陸した際に、乗客には「風が急変したので、着陸をやり直す」とアナウンスしたそうです。これについて全日空広報部は「乗客にわかりやすくするため、そう説明したのではないか」としています。
【コメント】調査結果を待たなければなりませんが、今のところ、計器の不具合か、操縦ミスのような気がします。全日空のコメントは変ですね。「圧力隔壁損傷」と聞くと、御巣鷹の峰のジャンボ機墜落事故を思い出します。

@B787型機の機体構造に不具合・修理を開始
 ボーイング社の最新鋭機・B787型機の機体構造に不具合が見つかり、同社が修理に入ったことが5日分かりました。機体後部の補強材の不適切な接合により、炭素繊維複合材で作られている機体に不具合が生じている、とのことです。しかし「通常の運航に支障はない」としています。不具合の生じている機体数は発表されていませんが、報道によると現在までに3機で見つかっており、この内1機は全日空の機体、とのことです。
【コメント】航空機だけではありませんが、新製品には初期故障はつきものですね。これを直しながら成熟したものになっていくのですね。B787型機だけでなく、A380型機のリブの亀裂もその一つと思います。

@中国政府がEUの炭素税を払わないように通達
 中国国営の新華社通信は6日、中国民用航空局が、国内の航空会社に対し「政府の承認なしに、EUの排出ガス規制を理由として航空会社が運賃の引き上げや、付加運賃導入などを行うことを禁ずる」とする通達を出したと伝えました。


*2月5日

@「成田シャトル」で那覇に行ってきました
 先月、スカイマークの「成田シャトル」で沖縄の那覇まで行ってきました。その感想を簡単に書いてみます。
 航空券の予約ですが、インターネットで「WEB21割」が取れました。片道5800円です。支払いはコンビニ支払にしましたが、コンビニ支払いの場合はその日の内に支払わないと、予約が解消されますので、注意して下さい。チェックイン(第2ターミナル1階)の際に、コンビニ支払い領収書が必要となりますので、持って行きましょう。座席指定もインターネットの予約確認画面から出来ますので、往復共に、事前に指定しました。

 さて、搭乗です。機種はB737-800型機。機体はまだ新しく、肌色の革張り(多分)座席で綺麗でした。座席は考えていたよりも足元が広く、足元の荷物を取るにも、苦労はありません。以前乗った大手航空会社の、足元の荷物を取るのに「筋を痛めるのではないか」と言う国内線座席よりも、十分余裕がありました。もちろん、トイレに立つときは通路側の人に立ってもらわなければなりませんが。
 毛布は無料ですが、飲み物は有料です。従って、12時10分発でしたので、カウンター近くの売店でコンビニ弁当を買い、搭乗前に食べました。飲みのものは、飲みかけでも保安検査を受けて持ち込む事が出来ました。
 客室乗務員は気取った制服は着ていず、動きやすい、機能的なベストを着ていたように記憶しています。乗客は私の見たところ、6割程度でした。
 フイルムカメラを持参して、客室乗務員に断り、離陸時より写真を撮りました。A滑走路から北に向かって離陸し、利根川を越えたところから、右旋回をして南に向かいました。成田空港が西側に見えます。やがて、匝瑳市上空を通り、太平洋に抜けました。
 行きはほぼ定刻にゲートを出ました。飛行時間は約3時間。飛行は順調でした。
 那覇空港では、航空自衛隊のF15戦闘機や対潜哨戒機が多数駐機していました。

 帰りもほぼ定刻にゲートを出ました。飛行時間は約2時間半。偏西風の影響で行きよりは早くなります。16時05分発ですので、搭乗前に飲み物と軽食を買って、搭乗橋を使って機内へ。座席はほぼ満席でした。
 成田空港到着時は雨。そのためか、気流が悪く、着陸前は結構揺れました。その時に、「揺れているため、客室乗務員も着席しているので、お客様自身でシートベルトや荷物を確認して欲しい」とアナウンス。当然ですね。
 また、降機の際に「ポケットのゴミは持って出てくれ」とアナウンス。搭乗橋は使わず、沖留めで、バスで第2ターミナルに移動しました。

 総評;この値段(往復11600円)で沖縄まで行けて満足。成田空港から見ると、那覇よりも韓国の方が近いし、中国の上海・杭州・大連がほぼ同じ時間で行けます。座席も普通で、簡素化されたサービスも3時間程度なら、全く問題を感じませんでした。
 インターネット予約も慣れれば便利です
。ただ、「WEBバーゲン」や「WEB21割」などの安い運賃は、需要によって提供席数が調整されるので、買えないことも多く、早めの予約が必要と思います。しかし、この二つの運賃は予約変更できません。また、「成田空港シャトル」については欠航の場合、振り替え便などの保証がないので注意して下さい。

離陸直後に見える成田空港第2ターミナルとB滑走路
県立匝瑳高校(右)と八日市場第2中学(左)
復路に乗ったSKYのB737-800型機(那覇空港)

@AMRのCEOが自立再建を表明
 連邦破産法を申請したアメリカン航空の親会社「AMR」のCEOは3日、ブルームバーグとのインタビューで、他社との合併ではなく自主再建を目指す方針を明らかにしました。同社は13000人の人員削減と、年間20億ドルのコスト削減を柱とする再建計画を発表しています。同社をめぐってはデルタ航空やUSエアウエイズが買収の可能性を探って動いている、とのことです。今後は、再建計画をめぐって労働組合側と、どのような合意が出来るかが鍵になると思われます。

@ボーイング社工場隣接空港で作業員がB787型機に引かれ重傷
 3日夜、米・ワシントン州エバレットにある、ボーイング社の工場に隣接している空港で、牽引中のB787型機の右主翼車輪に作業員が引かれる事故がありました。作業員は重傷ですが、命に別状はないとのことです。テレビ画像によりますと、このB787型機の尾翼には日本航空のマークがペイントされていました。


*2月4日

@昨日のエアアジア・ジャパン社長発言記事の題字を訂正しました
 昨日のトップで書いた、エアアジア・ジャパン社長の記事について、「日刊航空」の記者から「社長の発言の中に『運用時間延長』という言葉はなかったので、訂正して欲しい」とのメールがありました。発言の内容は引用した「日刊航空」の記事(「 」の部分)によると「23時以降の着陸も認めて欲しい」との意図のようですので、事実上の「運用時間延長」になると思います。題字のみ訂正しました。

@昨日の成田空港最低気温が -8.5 度で観測史上最低
 昨日は全国的に冷え込みましたが、成田空港でも -8.5 度と観測史上の最低を記録しました。今朝も -7.3 度まで下がりました。広大な地表がコンクリートや芝生で覆われて、むき出しになっているためでしょうか、放射冷却が厳しいようです。格納庫や滑走路の点検などで働いている人たちは本当にご苦労様です。

@マレブ・ハンガリー航空が運航を停止
 マレブ・ハンガリー航空は3日午前6時に全便の運航停止を発表しました。資金不足が原因です。ハンガリー政府の救済措置も取りざたされていましたが、だめだったようです。欧州の航空会社ではこのところ運航停止が続いています。欧州の金融危機への不安から、資金繰りに行き詰まるケースが多いようです。スペインのスパムエアーやチェコ・コネクト航空が運航を停止し、エアアルプスも一時運航を取りやめました。

@ワンワールドがキングフィシャー航空の加盟を延期
 ワンワールドへの加盟を申請していたインドのキングフィシャー航空について、ワンワールドは同航空の加盟の承認を見送りました。理由として、同航空は資本の増強が先決、としています。


*2月3日

@エアアジア・ジャパン社長が23時以降の発着を要望
 今日の「日刊航空」によりますと、エアアジア・ジャパンの岩片社長は昨日の航空運送事業許可交付後の記者会見で、拠点とする成田空港について「現在は23時以降に全く着陸できないことから、欠航を避けるために遅い時間に成田に帰着するダイヤを設定できない。そのあたりの改善も含めて考えて欲しい」と述べて、23時以降への運用時間延長を求めました。また、発着枠が空いている時間帯の着陸料を安くする事や、1時間当たりの発着回数を増加する事や、安くて効率の良い格安航空会社(LCC)用の専用ターミナル建設なども含めて、成田国際空港株式会社に要望していることを明らかにしました。
【コメント】「もうけのためなら、周辺住民の健康などは知った事じゃない」と言わんばかりの態度です。この会社のコンプライアンス(法令遵守 ; 法律や規則、社会規範などに背くことなく、企業活動などを行うこと)はどうなっているのでしょうか。今の日本の会社は「もうけ至上主義」で、社員や一般国民の生活や権利を無視する風潮が蔓延しているように思えます。

@日本航空の第3四半期決算で営業利益が1616億円に
 日本航空は昨日、2011年第3四半期(4〜12月)の連結決算を発表しましたが、営業利益は前年同期比2%増の1616億円となりました。路線は縮小しましたが、不採算路線の整理や人件費の削減などで、利益率が向上した結果、とのことです。また、2012年3月期の業績見通しを上方修正し、営業利益を1800億円、純利益を1600億円としました。

@「りんくうタウン」「阪南スカイタウン」の赤字が1949億円に
 大阪府は、関西空港対岸に造成した「りんくうタウン」と「阪南スカイタウン」の決算を発表しましたが、赤字が1949億円に達しました。町づくりがほぼ終了したことから、特別会計を廃止するに当たって算出したものです。赤字は千里と泉北ニュータウンの利益を当てて解消する、とのことです。

@2011年の世界国際線旅客は6.9%増も、アジア太平洋地区は4.1%増
 国際航空運送協会(IATA)がまとめた、2011年通年の世界航空旅客数によりますと、国際線が前年比で6.9%増、国内線が同4.2%増となりました。提供座席数は国際線が同8.2%増、国内線が同3.1%増でした。なお、アジア太平洋地区の国際線は同4.1%増と伸び悩みました。大震災や洪水などの影響が大きい、とのことです。また、年前半は好調だったものの、後半に入り急激に減速した、とのことです。


*2月2日

@心配なこの時期の南西強風
 昨日、成田空港近くの「さくらの山公園」に行き発着の様子を見ましたが、日本海で発達した低気圧に向かって吹き込む南西の強風が吹き荒れていました。成田空港気象台の記録ですと、午前11時の風速が、「南西の風11.6m」でした。昨日はさくらの山公園から南に向かって離陸する様子が見られたのですが、11時前にはCRJ型機やB-737型機などの小型機は離陸できずに、離陸位置に着いたものの、離陸をあきらめて、A滑走路をゆっくりと走り、途中の誘導路から抜けていきました。大型機の離陸に邪魔になるため、滑走路を空ける措置だと思います。下の写真はIBEXエアラインズのCRJ型機が離陸位置に着き、しばらくして、誘導路に抜ける様子です。この便は、そのまま、離陸待ちの列に並び直しました。時刻表で見たところ、次の順番では離陸できたようです。

離陸位置に着いたIBEX機、後方は離陸待ちのA380型機
A滑走路をゆっくりと移動し、誘導路に入るIBEX機

 成田空港では春先に、昨日のような南西の強風が吹く日がたびたびあります。南西の風は滑走路に対して真横の風になります。しかも、この季節に、この風が吹くと前線が通過することも多く、大気が不安定になります。事故につながらないと良いのですが。

@「成田空港は今後も戦略拠点」航空各社の聞き取り調査
 昨日開かれた「グレード・アップ『ナリタ』活用戦略会議」の第2回会議で、千葉県が昨年12月〜今年1月にかけて、成田空港に就航する格安航空会社(LCC)4社とレガシーキャリア(フルサービス航空会社)4社に行った聞き取り調査の結果が報告されました。それによりますと、各社とも成田空港を重要拠点と位置づけ、増便の計画や可能性を指摘しました。中には「国内線は首都圏第2空港の可能性を持つ」との意見もあったそうです。

@成田空港内の郵便局を3月16日に廃止へ・郵便局会社
 今日の千葉日報によりますと、郵便局会社は成田空港の第1ターミナル2階と第2ターミナル2階にある郵便局2局を3月16日に廃止する方針、とのことです。併設されているATMも廃止します。小包や私書箱などの郵便物事業全般は郵便業務会社の成田空港支店分室で受け付けます。確か、第1ターミナルの4階と第2ターミナルの3階にあったと思います。第1ターミナルと第2ターミナルの1階にある「ゆうちょ銀行」のATMについては廃止されるかどうか分かりません。

@地方から成田空港経由で海外に渡航した人は203万人・2010年度推計
 国土交通省がまとめた2010年度に地方から海外に渡航した人のサンプリング調査による推計では、成田空港からの渡航者が203万人、とのことです。2008年度の推計192万人よりも、11万人増加しています。なお、羽田空港からは14万人、韓国・仁川空港からは15万人となっています。羽田空港は大幅に増えていますが、仁川空港は横ばいです。

@エアアジア・ジャパンに航空運送事業許可
 国土交通省は今日、エアアジア・ジャパンから出されていた航空運送事業申請を許可しました。これによりますと、8月に成田=新千歳線・成田=福岡線・成田=那覇線を開設、10月に成田=仁川線・成田=プサン線を開設するとのことです。

@日本航空が12年3月期の経常利益を上方修正へ・1600〜1700億円に
 日本航空は2012年3月期連結決算見通しで、経常利益を前回見通し(昨年11月)の1400億円から上方修正し、1600〜1700億円とする意向を固めました。更生計画では757億円としていました。この2倍以上となります。

@日本航空の12月旅客数が国際線で2.4%減、国内線で1.4%減に
 日本航空が昨日発表した、昨年12月のグループ旅客輸送実績によりますと、国際線は旅客数が前年同月比(以下同じ)2.4%減、利用率は1.0ポイント減の71%でした。また、国内線は旅客数が1.4%減、利用率は2.3ポイント増の58.0%となりました。

@JALエクスプレスとジェイエアが客室乗務員を2年ぶりに募集
 日本航空グループのJALエクスプレスとジェイエアが2012年春採用の客室乗務員を募集することになりました。JALエクスプレスは約40人、ジェイエアは約10人とのことです。1年契約になりますが、3年経つと正規への道があります。日本航空グループでの採用は会社更生法申請から初めてになります。

@エアニッポンのストライキは未明に回避
 今日に予定されていた全日空グループ・エアニッポン乗務員の24時間ストライキは、今日未明に回避されました。今日は全便が平常運航されています。なお、交渉は継続される、とのことです。


*2月1日

@2月のアクセス数は23,942回でした。

@「成田空港が日本で一番のハブ空港」と前田国土交通大臣
 前田国土交通大臣は昨日の閣議後の記者会見で、日英航空交渉で羽田空港昼間時間帯の就航が認められたことに関して、記者から「成田空港への影響は」と問われ、「成田空港は日本で最も大な国際線ネットワークを有するハブ空港。オープンスカイを促進する発着枠拡大や利便性向上を進めているから、成田空港への影響はあまり心配していない。今後、LCCなど含めたオープンスカイが推進されれば、成田空港の需要も相当高まることが想定されるし、日本へ就航を希望する航空会社がたくさんある」と述べました。

@アメリカンのニューヨーク線は羽田に集約
 昨日書いたアメリカン航空の成田=ニューヨーク線からの撤退ですが、昨年9月から運休している、羽田空港深夜早朝時間帯の羽田=ニューヨーク線を復活させて、羽田空港一本に集約する、とのことです。

@全日空の第3四半期決算で経常利益が22.5%増、純利益は10%減に
 全日空が昨日発表した、2011年度第3四半期の連結決算によりますと、営業利益は911億円の黒字となりました。経常利益は前年同期比(以下同じ)22.5%増、純利益は10%減となっています。国内線旅客数は6.3%減で、利用率は4.1ポイント減の61.3%でした。また、国際線旅客数は10.8%増、利用率は5.1ポイント減の72.8%でした。

@ジェイエア乗務員が12時間以内の飲酒で乗務
 ジェイエアは今日、1月26日午前9時5分出発予定だった新潟発大阪行きの2240便の4人の乗務員が、社内規定の「乗務前12時間以内の飲酒は禁止」に違反して乗務したことを明らかにしました。4人は前夜午後9時45分頃、機長と副操縦士は約250cc、客室乗務員は約100ccのビールを飲んだ、とのことです。しかし、4人とも、乗務前の呼気検査はクリアーしていました。4人の内の1人が上司に相談したことから分かりました。同社は4人の処分を検討する、としています。