2012年2月後半の出来事


*2月29日

@スリランカ航空が夏期ダイヤで成田=コロンボ線を週1便増便
 スリランカ航空は3月25日からの夏期ダイヤで、現在週4便で運航している成田=コロンボ線を火曜日も(3月24日の火曜日から)運航し、週5便とします。また、現在はマレー経由で運航しているものを、全便コロンボ直行便とします。同航空は冬期ダイヤで週3便から週4便に増便したばかりです。(右写真は2009年7月撮影。後ろには離陸待ちの列が見える。)

@成田空港会社が有料無線ラン運用を4月1日から変更へ
 成田国際空港株式会社は現在成田空港内で運用している有料公衆無線ラン「AIRPORT-NET」を3月31日にで終了し、4月1日から「NTTブロードバンドプラットフォーム」に運用を委託します。なお、成田空港内では約120か所のアクセスポイントで無料の無線ランが使えます。

@42%が「LCCに乗ってみたい」・JTB調査
 JTBが2日〜9日にかけて行った「LCC元年における LCC利用意向の消費者調査」(7529人)によりますと、国内線LCCに「乗ってみたい」と答えた人が42%、「しばらく様子を見てから」が25%、「乗ってみたいとは思わない」が12%だった、とのことです。

@全日空の1月分は国内線が2.7%減、国際線が15.7%増に
 全日空が発表した1月の旅客輸送実績(速報値)によりますと、国内線が前年同月比(以下同じ)2.7%減となり、搭乗率は0.1ポイント減の55.5%でした。また、国際線は15.7%増で、搭乗率は5.5ポイント増の74.9%でした。国際線が好調に推移しています。

@財務省が国土と泉佐野市に協議をそくす
 財務省は昨日、関西空港連絡橋の通行税問題について、国土交通省と泉佐野市に事態の打開向けて協議を尽くすように要請しました。この問題は関西空港連絡橋の国有化で固定資産税が減ってしまう泉佐野市が、補填策として通行税(往復100円)の徴収を総務省に申請しているものです。現在、審議会で検討中ですが、最終的には総務大臣が判断することになります。

@米国ニューアーク空港で前輪出ず胴体着陸・負傷者なし
 27日夜、米国のアトランタ発ニューアーク行きのユナイテッド航空機・エンブラエル170型機が着陸態勢に入ったところ、前輪が出ませんでした。このため同機は後輪のみで緊急着陸を敢行し、無事に胴体着陸しました。乗客・乗員71人にケガはありませんでした。


*2月28日

@「LCCを知っている」が60%・ライフネット生命調査
 ライフネット生命が行った「LCCに関する調査」(調査件数1000人、2月8日・9日実施)によりますと、「LCCを知っているか」の問いに対して、「知っていて、とても関心がある」が11.0%、「知っていて、やや関心がある」が29.4%、「知っているが、関心が無い」が19.4%と、認知率は59.8%となりましたが、積極的な人は40.4%にとどまりました。上記の三つの回答合計での認知率を年収別に見ますと、年収1000万円以上が67.1%と最も高く、年収の高い人ほど関心が高い結果となりました。1000人の内、実際にLCCを利用した人は5.8%でした。

@福島原発周辺の飛行禁止区域を半径3Km に縮小
 国土交通省は25日、福島原発周辺の飛行禁止区域を半径20Kmから半径3Kmに縮小しました。最新の航空機によるモニタリング調査結果などから安全性が確認できたため、としています。

@春秋航空が日本支社設立を申請、13年半ばの運航開始予定
 中国メディアによりますと、中国格安航空会社(LCC)「春秋航空」のCEOは「日本において、日本支社設立の申請をした」と語りました。日本で路線を運航するには資本比率が50%未満でなければなりませんが、日本のパートナーとの交渉も最終段階に入っている、とのことです。運航開始は「早ければ2013年6月にも」としており、機材は現在同航空が使用している「A320型機か、日本人に馴染みのあるB737-800型機にするか検討中」とのことです。

@シンガポール航空が航空貨物輸送力を20%削減へ
 シンガポール航空の貨物部門は欧州の金融不安による景気の低迷で、航空貨物需要が落ち込んでいるため、同社の航空貨物輸送能力を20%削減する方針を明らかにしました。


*2月27日

@「着陸料問題はLCCだけでなく全体の問題」高橋取締役
 成田国際空港株式会社の高橋取締役は24日の記者会見で、格安航空会社(LCC)から提案されている「時間帯別着陸料」問題について、「LCCだけの問題ではなく、利用航空会社全体に関わる問題」として、「早急に回答できる問題ではない」との考えを示しました。
 また、3月には中国の上海空港グループと、4月にはシンガポールのチャンギ空港グループと姉妹空港提携を結ぶことを明らかにしました。
 さらに、2月の国際線旅客について途中経過ですが、出発では前年同月に比べて、若干少なくなっている事を明らかにし、特に、高騰する燃油サーチャージャーの影響で長距離線の旅客が減る傾向にあることを明らかにしました。

@ウズベキスタン航空が7月18日〜9月26日まで週2便運航
 ウズベキスタン航空は、2月から週2便で運航している成田=タシケント線を夏季ダイヤでは週1便としますが、7月18日〜9月26日までは週2便で運航することを明らかにしました。

@大震災時に成田・羽田に向かっていた86機の内、14機が「緊急事態宣言」
 今日の朝日新聞によりますと、昨年3月11日の大震災時に、成田空港と羽田空港が閉鎖されたため、両空港に向かっていた86機の旅客機の内の14機が、代わりの空港を探している内に、燃料不足となって、「緊急事態宣言」を行っていた、とのことです。
【コメント】米国でも「9・11同時多発テロ」の時には同じようなことが起こっていたようです。この時には、飛行している民間機の全てを、ただちに最寄りの空港に着陸させるように指示されました。空港によっては着陸機で満杯になり、他空港に向かわせたりしている内に、燃料不足になった航空機もあったようです。


*2月26日

@「エアアジア・ジャパン」が本社を成田空港外に・賃料節約
 今日のSankeiBizによりますと、この夏に成田空港を拠点として運航を開始する格安航空会社(LCC)「エアアジア・ジャパン」は本社を成田空港近郊の駅ビル2階にもうけています。これは、成田空港内ではオフィスの賃料が高いために「コストを削減するため」とのことです。

@沖縄市の11年度騒音苦情が早くも前年度の2倍に
 沖縄市のまとめによりますと、2011年度の米軍機騒音に関する市民からの苦情が、2ヶ月を残す、1月末で、昨年度の約2倍となる79件に達している、とのことです。嘉手納基地の米軍機によるものだけでなく、最近では普天間飛行場の米軍ヘリコプターなどによる騒音が増えているため、と分析しています。このため、同市では市の東部に騒音測定器を1基新たに設置することにしたそうです。


*2月25日

【訂正】23日の税関職員の怒鳴り声が日本の印象を悪くする」の記事で「税関」としたところは、「入管」の誤りでした。訂正しました。税関の関係者にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

@液状化対策をした滑走路は被害がなかった・仙台空港
 昨日の午後開かれた「日本航空技術協会」主催の「第24回航空安全シンポジュウム」を聞いてきました。その中で、印象に残った点をいくつか書いてみます。
・昨年の大震災で津波により壊滅的な被害を受けた仙台空港でしたが、液状化対策を行った滑走路本体の損傷は全くと言って良いほどなかった様子が写真で示されました。一方、液状化対策をしていなかった誘導路は、液状化によりかなりの損傷があった、とのことでした。
・B787型機の開発に関わってきた全日空は、日本独自の対策をボーイング社に要求し、落下物対策の強化や冬季雷への対策を盛り込ませた、とのことです。また、B787型機の現在までの運航については、初期トラブルなどは今のところ、B777型機導入時に比べても順調に推移している、とのことでした。
【コメント】会の初めに司会者から「録音とビデオ撮影は遠慮して欲しい」との要請がありましたが、公募で募った参加者に失礼ではないでしょうか。フラッシュ撮影は講演の妨げになりますが、秘密の内容を講演するわけではないでしょうから、こんな注意は必要ないと思うのですが。「講演要旨」には全日空や三菱航空機会社の講演にはほとんど何も出ていません。内容を聞いても、企業秘密に類するものはなかったと思います。講演内容に自信がないのでしょうか?

@千葉市の騒音は新飛行コースでも変わらない!
 9日から実施された羽田空港に着陸する航空機の千葉市上空の新飛行コースですが、「蘇我生活辞典」の書き込みを見ますと、以前とほとんど変わらないようです。千葉市長も言っていましたが、今回の新飛行コースは小手先だけで、「騒音軽減効果は限定的」なことが、住民の感覚でも実感されているようです。


*2月24日

@「LCCの求める時間帯別着陸料実施は慎重に見極め」森中社長
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の定例記者会見で、格安航空会社(LCC)が求めている着陸時間帯別着陸料の導入について「格安航空会社(LCC)が本当に成田空港に定着するか見極める必要がある。早期の実施は難しい。」との考えを示しました。また、中国や韓国の格安航空会社(LCC)数社と乗りいれについて話し合いを進めていることを明らかにしました。

@8日に大和市で米軍機の落下部品が走行中の車に当たる
 少し前の話になりますが、8日に厚木基地に飛来した米海軍の電子戦機EA6Bプラウラー から、神奈川県大和市上草柳地区に複数の部品が落下しました。最大のものは縦2.18m×横1.07mもありました。備品の一つは走行中の自動車に当たりましたが、幸いけが人はありませんでした。大和市長は同日ただちに「昨年、一昨年と米軍機による事故が続いており、大変怒りを感じる。事故原因が究明され、安全対策が講じられるまで、全ての飛行停止を強く求める」とコメントを発表しましたが、飛行は11日から再開されました。

@全日空も日本航空に追随し、4〜5月の燃油サーチャージャーを引き下げ
 全日空は昨日、4〜5月の国際線旅客運賃にかかる燃油サーチャージャーを発表しました。日本航空と同じように算定基準を改定し、引き下げ額も日本航空と同じ、片道300〜1500円となっています。

@リース会社CEOが「ボーイング社とエアバスの生産は度を超している」
 今日のウオールストリートジャーナル日本語版によりますと、航空機リース大手、エアキャップ・ホールディングスのCEOは、「エアバスとボーイング社の航空機生産は度を超している。最近の大型受注がすべて実行される可能性は低い」と警告を発しました。

@「爆弾」落書きでブリティッシュの客室乗務員が逮捕
 12日に東京発(成田空港か羽田空港かは不明)ロンドン行きのブリティッシュ・エアウェイズ機内で「要求が満たされなければ、機内の爆弾が爆発する」との落書きがトイレで発見されました。機内は一時大騒ぎになったようですが、書いたのが22才の客室乗務員と分かり、同機は無事にロンドンに到着しました。到着後この客室乗務員は警察に逮捕されました。動機など詳しいことは分かっていません。


*2月23日

@旅客数が2ヶ月連続の前年同月比プラス・成田空港1月運用状況
 成田国際空港株式会社が今日発表した成田空港の1月運用状況で、発着回数は3ヶ月連続、旅客数は2ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。発着回数は前年同月比(以下同じ)3%増と3ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。旅客数は1%増と2ヶ月連続の前年同月比プラスとなります。なお、昨年12月の旅客数は±0%でしたが、旅客が約1万人増えて、正確には0.4%増でした。旅客の内、国際線は日本人が1%増、外国人が7%減で大震災以来、初めて一桁台の減少となりました。国内線旅客が33%増となっています。貨物量は全体で7%減となり、輸出量が13%減、輸入量が6%減となっています。給油量は6%減でした。

@「入管職員の怒鳴り声が日本の印象を悪くする」
 「週刊ダイヤモンド」誌に「空港入管職員の怒鳴り声に色あせた『ようこそ日本へ』のスローガン」という記事が掲載されていました。働く環境が劣悪なこともあるのでしょう。ファミレスやコンビニなどの、マニュアル通りの「心のこもらない笑顔や言葉使い」もあまり気持ちの良いものではありませんが。

@「エアニッポンの重大事故は2年で3件目、ちょっと多い」と運輸安全委員長
 運輸安全委員会の後藤委員長は昨日の記者会見で、「エアニッポンの重大事故は2年で3件目で、ちょっと多い印象だ。事故に共通点がないか、背景要因も調べたい」と述べました。5日に仙台空港で起こった尻もち事故について、接地した際に自動で開く主翼のブレーキ・「スポイラー」が作動していたことに、機長が気付かず、着陸復航の操作をしたために、機首が上がりすぎて尻もちになった可能性を指摘しました。「スポイラー」が開いていると、機首が上がる傾向がある、とのことです。

@「ソニック」が「低層ウインドシェア監視装置」を開発
 「ソニック」はこのほど、滑走路上の高度30〜150mの風の乱れを、音波を使って測定する「低層ウインドシェア監視装置」を開発しました。価格は2000〜3000万円になるそうです。風速・風向・乱流量を3秒ごとに測定し、2分間の測定値を表示できます。国際民間航空機関(ICAO)が乱流カテゴリー基準として提唱する「EDR」も測定できる、とのことです。

@昨年の旅券発行数が5.3%減に・29才以下では増加
 外務省がまとめた2011年通年の旅券発行数は前年比5.3%減となりました。大震災後の4月が激減しましたが、8月以降は前年並みに戻った、とのことです。年齢別では19才以下が11.1%増、20〜29才が2.2%増となっています。

@エアアジアが47%の減益に
 格安航空会社(LCC)の「エアアジア」が22日発表した2011年12月通期の決算によりますと、売上高は前年同期比で13%増となりましたが、純利益は同47%減の5億6400万リンギ(約140億円)となりました。燃油価格の高騰が響いている、とのことです。


*2月22日

@成田空港会社が制限エリア内の免税店9店舗を閉鎖へ
 成田国際空港株式会社はこのほど、制限エリア内に出店しているブランドブティック店9店舗を順次閉店することを明らかにしました。第1ターミナルの6店舗、第2ターミナルの3店舗を3月末までに閉店します。これは、2月に発表した免税小売店の統合に伴うものです。閉店した店舗スペースには、今年夏から秋にかけて新店舗をオープンさせるとのことです。

@逃走したパキスタン国籍の男を3日後に確保・東京入国管
 東京入国管理局成田空港支局は昨日、17日に成田空港に到着し、入国審査中に具合が悪くなったパキスタン国籍の男を近くの病院に運んだところ、2人の警備員の隙を見て逃走し、3日後に埼玉県越谷市で見つけ、確保したことを明らかにしました。

@関西空港の1月外国人旅客が1年ぶりプラスに
 関西空港会社が昨日発表した1月の運営状況によりますと、国際線の外国人旅客が前年同月比6%増となり、1年ぶりに前年同月比でプラスになりました。1月としては過去最高とのことです。
【コメント】福島原発から離れていることで、外国人が関西方面に足を向けているのではないでしょうか。

@ジェットスターが13年半ばからB787型機を運航
 ジェットスターは21日、2013年半ばからカンタス航空が導入するB787型機を使って、シンガポールを拠点とし、メルボルン線・オークランド線・北京線に投入する事を明らかにしました。日本線への投入については明記していませんが、発表の席で「ジェットスター・ジャパンとの接続が重要」と述べています。カンタス航空は50機のB787型機を導入しますが、この内の15機はジェットスターが運航することになっています。


*2月21日

「フランクフルト空港の深夜早朝時間帯の飛行禁止命令」を【解説と資料のページ】と「航空機騒音の影響に関する調査・アンケート等リンク集」に載せました。

@京成バスがLCC就航に合わせて、都心=成田空港間に格安バスを検討中
 「週刊ダイヤモンド」によりますと、京成バスは今年夏から成田空港に格安航空会社(LCC)が就航するのに合わせて、都心と成田空港を結ぶ格安直行バスの運行を検討している、とのことです。現状では都心と成田空港を結ぶ直行バスは、おおむね片道3000円程度となっていますが、バスからトイレを省いたり、座席ピッチを詰めたり、路線を絞ってピストン運行したりしてコストを下げられないか検討している、とのことです。

@B787型機が日本航空パイロット訓練のため中部空港に
 昨日、ボーイング社のB787型機が中部空港に到着しました。今日から27日まで(26日は除く)日本航空のパイロットの訓練のために、同空港でタッチアンドゴーなどの訓練が行われる、なお、この機体は日本航空に引き渡されるものではなく、ボーイング社の機体です。
【コメント】引き渡しが遅延しているための措置ではないでしょうか。

@B787型機の利点は「環境負荷が少ない」事・旅行者アンケート
 イギリスの航空運賃比較サイト、スカイスキャナーがB787型機に求めることについての旅行者アンケートを行ったところ、第1位が「環境負荷が少ないこと」になりました。第2位は「乗り心地がよいこと」、3位が「LEDを使った照明」と「窓の大型化」となりました。


*2月20日

@アリタリア航空が夏季ダイヤから成田=ローマ線を増便
 アリタリア・イタリア航空はこのほど、3月末の夏季ダイヤから成田=ローマ線を週1便増便し、週10便とすることを明らかにしました。これにより、成田空港とイタリア間は成田=ミラノ線も含めて、1日2便体制になります。

@空港警備車両から煙が出る
 昨日午後0時50分頃、成田空港第1ターミナル南ウイングに隣接する駐車スペースに停めてあった、千葉県警空港警備隊所属の大型バスから煙が出ているのを警備員が見つけました。煙はバスの後部の床下から出ていました。一時は煙が高さ3mほど上がりましたが、運転手がヒーターのスイッチを切ったところ収まりました。ヒーターが加熱したものと見られています。

@A380型機にA350型機用エンジンをつけて試験飛行
 エアバスはこのほど、A350XWB型機に搭載するエンジン「トレントXWB」1基を、A380型機に取り付けて試験をする、初飛行を行いました。A380型機に取り付けた写真はここで見ることが出来ます。


*2月19日

@米軍の大型バス3台が第1駐車場に揃う・16日
 16日に成田空港に行きましたが、第1駐車場で3台の米軍の大型バスを見かけました。駐車場に着いたときは1月16日にも写真を載せた錦帯橋をデザインした大型バスが駐車していました。1時間ほどして駐車場に戻ると2台の大型バスが駐車していました。なお、右のバスは富士山に桜のデザインですが、2007年3月7日に載せたバスとはナンバーが違っていました。米軍関係者を横田基地などに運ぶのでしょうが、成田空港には頻繁に出入りしているようです。

@カジノ施設についてのシンポジュウム
 成田市で昨日、カジノを含む複合施設についてのシンポジュウムが開かれました。参加者は約100人でした。これは千葉県が三菱総合研究所に依頼した調査のまとめに基づいて討論するものです。三菱総合研究所の正式な報告は3月末までに県に提出されることになっています。千葉県はこれに基づいてカジノ誘致の検討を始めるようです。このまとめによりますと、この複合施設を年間243万人が利用し、その経済効果は5年間で1兆円になる、としています。
【コメント】森田知事は自ら「カジノはおもしろい」と言っていますが、カジノは“賭博”の一つです。経済効果がどうのこうのよりも、知事の好きな“日本人の伝統と礼節”に反すると思うのですが、どうでしょうか。経済が苦しくても、“寺銭稼ぎ”のようなことを考えてはいけませんね。“経済効果1兆円”と言いますが、だいたい、このような調査は、自らに都合の良い最高の条件を想定して、膨らませるだけ膨らますのが、常套手段です。“科学的な予測”ではなく、“希望的願望”です。シンガポールやマカオで成功しているから、成田でそうなるとは限りません。万が一、県や自治体が公的資金をつぎ込むことがあれば、失敗したときには、関西空港を見込んで巨大投資し再建団体に陥った泉佐野市や、神戸空港に投資した神戸市の二の舞になります。カジノにマフィアなどの裏組織の支配はつきものですね。風紀も悪くなるのではないでしょうか。

@北海道が深夜の発着20回を提示・新千歳空港
 新千歳空港の24時間運用に関する苫小牧市地域協議会が17日開かれました。この席で北海道庁側は深夜早朝時間帯の発着回数を20回としたい旨を表明しました。2013年度に周辺対策や騒音予測も含めて、正式に提案する準備に入ることを明らかにしました。

@日本人出国者数が3.9%増、訪日外客数は4.1%減に・1月推計値
 日本政府観光局が17日発表した「1月の訪日外客数・日本人出国者数(推計値)」によりますと、日本人出国者数は前年同月比3.9%増と7ヶ月連続の前年同月比プラスとなりました。また、訪日外客数は同4.1%減となりましたが、大震災後初めて一桁台の減少となりました。

@「12年に再上場をはたしたい」アメリカン航空副社長
 経営破綻し、再建中のアメリカン航空の副社長は17日の旅行業界紙との記者会見で、「2012年に再上場したい」との意向を表明しました。13000人の人員削減などでコストを20億ドル削減し、路線の再編や機材の更新などで10億ドルの利益を上げる、としています。「機材は556機発注する」としています。鍵となる労働組合との交渉ですが、「交渉で合意できることを目指すが、合意できない場合は裁判所に計画を提示して判断を仰ぐ。裁判所が『他社と比べても、公平なもの』と評価してくれれば、労働組合に強制的に受け入れてもらう」と述べました。


*2月18日

@「成田は27万回化時に自由化」ニュージーランドとの航空協議
 国土交通省は昨日、日本とニュージーランドとの航空当局者協議の合意事項を明らかにしました。それによりますと、(1)成田空港については2013年夏期に予定されている年間発着回数27万回化時のタイミングで航空自由化を実施する、(2)首都圏以外の空港についは、以遠権も含めて航空自由化を実施する、(3)羽田空港については、成田空港の27万回化時のタイミングで、深夜早朝時間帯に就航を可能とする枠組みを構築する、となっています。先の日英の合意と違うところは、「羽田空港の昼間時間帯の就航がない」ことですね。

@米国が騒音訴訟補償金を一切払わず
 昨日開かれた衆議院予算委員会で玄葉外務大臣は質問に答え、嘉手納基地周辺を初めとする米軍基地周辺の騒音訴訟で確定した補償金・200億円以上の内、地位協定で米国が75%以上を負担することになっているにも関わらず、今までに一切払っていないことを明らかにしました。
【コメント】一体これは何なのでしょうか。日本を植民地と思っているのでしょうね。日本政府の従属的態度も問題なのでしょうが。

@日本航空が4月からの燃油サーチャージャーを引き下げ
 日本航空は昨日、4月1日〜5月31日までの国際線旅客運賃にかける燃油サーチャージャーを発表しました。これによりますと、1500〜300円の引き下げになります。燃料価格は高止まりですが、円高の影響を考慮して、算定基準を見直したことにより引き下げています。
【コメント】これが正しい態度ですね。円高の恩恵には“ほっかむり”して、消費者への還元に目をつぶる企業も少なくありません。

@全日空が1000人を削減へ
 全日空は昨日発表した「2012〜13年度 ANAグループ経営戦略」の中で、先に発表した早期退職者150人募集の他に、採用の抑制などで、合計1000人を削減する計画を明らかにしました。これらのコスト削減で、2013年度営業利益1300億円を目指すとしています。


*2月17日

@「B 滑走路西側誘導路工事」の様子
 昨日、成田空港に行き「B 滑走路西側誘導路」工事の様子を外側から見てきました。「天神峰トンネル」の西側から見た様子です。道路の両側にコンクリートの橋脚が立ち上がり、北側では誘導路の盛り土も始まっていました。

@全日空が12〜13年度に国際線輸送力を25%増に
 全日空は今日発表した「2012〜13年度 ANAグループ経営戦略」の中で、国際線の旅客輸送力を25%増やす計画を盛り込みます。主に北米路線やアジア路線を拡大します。

@全日空が13年度に持株会社に移行
 全日空は2013年度にグループを持株会社に移行する方針を発表しました。航空事業も持株会社の傘下に入ります。事業戦略の決定と業務遂行を明確に切り離して、経営のスピードと収益力を高めることが目的です。

@「エア・オーストラリア」が17日に運航を停止する
 オーストラリアの格安航空会社(LCC)「エア・オーストラリア」が17日に全ての運航を停止しました。資金繰りに行き詰まった、とのことです。クレジットカードで購入した航空券はクレジット会社が「エア・オーストラリア」への支払いを停止しますが、現金で支払ったものは戻らないようです。


*2月16日

@「成田空港は国際〜国際のハブ空港・羽田空港は国内〜国際の乗継」日航の中期計画
 日本航空は昨日、新しい役員体制と中期計画を発表しましたが、その中で、成田空港と羽田空港の位置づけについて「成田空港は国際〜国際のハブ空港・羽田空港は国内〜国際の乗継」としています。詳しくは中期計画を見て下さい。

@日航が12月に成田=サンディエゴ線・13年3月に成田=ヘルシンキ線を開設
 日本航空は昨日、今年12月から成田=サンディエゴ線をB787型機を使い、週7便で開設し、2013年3月から成田=ヘルシンキ線を同じくB787型機を使い、週4便で開設することを発表しました。また、10月28日から成田=シンガポール線を、週7便増便します。

@日本航空のB787型機引き渡しが遅延
 日本航空は昨日、「3月からB787型機を使い成田=デリー線や成田=モスクワ線などを運航する」としていましたが、ボーイング社からの引き渡しが遅れていることにより、「約1ヶ月遅れる」との見通しを明らかにしました。

@香港発のユナイテッド航空機で乗客暴れ、成田に臨時着陸
 昨日午後2時30分頃、太平洋上を飛行中の香港発シカゴ行きのユナイテッド航空896便・B747 型機から、「乗客が暴れているので、成田空港に着陸したい」との連絡が入りました。同機は午後4時40分頃無事着陸しました。暴れた乗客は米国籍の20代男性で、客室乗務員にケガを負わせました。しかし、米国籍航空機内の出来事のため、「国外犯」となり、日本の警察では逮捕できず、東京入国管理局に引き渡されました。同機は午後6時頃にシカゴに向かい離陸しました。

B787-9型機を20機確定発注・日本航空
 日本航空は昨日、長胴型のB787-9型機を20機確定発注したことを明らかにしました。この内10機はすでに発注しているB787-8型機を振り替えるもので、10機は新規の発注となります。

@機長は接地に気付かず着陸復航・5日の尻もち事故
 全日空は昨日、5日に仙台空港で起こった尻もち事故についての社内調査結果を明らかにしました。それによりますと、機長は接地があまりにもスムースだったために、タイヤが接地していない「フローティング」状態と思い、このままでは滑走路をオーバーすると判断して、再度離陸しました。その際に、「フローティング」状態からの離陸操作をしたため、機首が上がりすぎて、機体後部を滑走路に接触させた、とのことです。

@神戸空港が満6年に・想定には届かず
 神戸空港は今日、開港満6年を迎えました。6年目の旅客数は約253万人と5年目よりも約30万人増加しましたが、当初の予測値、403万人には遠く及びませんでした。