2012年7月後半の出来事


*7月31日

@芝山鉄道の赤字が縮小
 芝山鉄道が発表した第31期決算によりますと、当期純損失が2422万6000円の赤字となりました。しかし、前期の8986万3000円の赤字よりは大幅に改善しています。

@ベトナム航空がMRJを20機発注の見込み
 昨日の共同通信によりますと、ベトナム航空が三菱リージョナルジェット(MRJ)機を20機導入する方向で、調整していることが分かりました。8月中の基本合意を目指す、とのことです。ベトナム側は購入を機に、航空機関連の技術移転を要請している、とのことです。

@全日空Gの6月国際線旅客が15.7%増に
 全日空が26日に発表したグループの6月旅客輸送実績によりますと、国際線旅客は前年同月比(以下同じ)で15.7%増、搭乗率は4.9ポイント増の78.3%となりました。また、国内線旅客は9.6%増となり、搭乗率は1.7ポイント増の58.1%となりました。

@テスト中のB787型機GE製エンジンが破損か・日本航空機にも使用
 28日、エアインディア向けのB787型機のエンジンテストでトラブルが発生しました。このエンジンはジェネラレ・エレクトリック社製です。トラブルはノースチャールストン工場でのテスト中にエンジン後部から金属片が飛び出し、滑走路脇の草に引火したものです。アメリカ運輸安全委員会(NTSB)は調査を始めました。
【コメント】確か、日本航空のB787型機エンジンがジェネラレ・エレクトリック社製だったと記憶しています。実際にジェネラレ・エレクトリック社エンジンを使って商業運航しているB787型機は日本航空機だけと聞いています。


*7月30日

@ジェットスター・ジャパン機がまたバードストライク
 今日午前6時45分頃、成田発那覇行きのジェットスター・ジャパン135便・A320型機が離陸上昇中に、パイロットが何かとぶつかった異音を聞きました。このため、同機は成田空港に引き返して点検したましたが、鳥がぶつかった痕跡はありませんでした。同便は約4時間遅れで那覇に向かいました。この影響で折り返し便も遅れる見込みです。ジェットスター・ジャパンのバードストライクは28日に続いて3回目になります。
【コメント】出発が午前6時台というのも、原因の一つかも知れませんね。この時間帯、着陸機は結構ありますが、離陸機はほとんどありません。このため、鳥たちが音のしない方に集まっている可能性もありますね。鳥の生態も関係しているのでしょうか。6時頃でもバードストライク対策はしているのでしょうか?

@緩和する「オンボード給油」は米国では実質的に禁止
 昨日のSankeiBizによりますと、国土交通省が事実上格安航空会社(LCC)のために緩和した、乗客を乗せたままの給油(オンボード給油)についてアメリカ連邦航空局(FAA)では、給油の時、近くに消防車を配置する(配置するにはお金がかかります)ことや、避難を素早くするために、整備車両をまわりに置かない、などの条件をつけて、事実上“禁止”している、とのことです。給油時間は中・小型機で約5分程度度のことで、米国の空港関係者は「この短い時間を短縮するために乗客をリスクにさらすのか」と話している、とのことです。右写真は18日に撮影した成田空港でのジェットスター・ジャパン機への給油準備作業です。

@大阪市が11市協から脱退
 27日に開かれた「大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)」の冒頭で、大阪市の担当者は議題に入る前に、「『伊丹廃港』を国に要望することは、臨時総会を開いて検討すべきもの」と見解をただしました。これに対して、幹事長は「臨時総会を開くべき案件ではない」と回答しました。これを受けて、大阪市の担当者は退会を表明し、退席しました。担当者は退席後、記者団に対して「本年3月に国から求められたジェット枠拡大の問題についても、 本協議会の当初の目的である航空機騒音対策の促進を第一義とする本市の考え方と、他の加盟市との相違も鮮明になってきた」と語りました。

@「関西空港対策連絡協議会」が“対策”を“振興”に変更
 関西空港の環境問題や地域振興を話し合う組織「泉州市・町関西国際空港対策協議会」は今日開いた会議で、“騒音”を連想させる“対策”の文字をはずして、名称を「泉州市・町関西国際空港推進協議会」と変更しました。以前は飛行ルートをめぐる騒音問題もありましたが、現在は関西空港の活性化をめぐる議論が中心となっている、とのことです。
【コメント】17日と18日にジェットスター・ジャパン機で関西空港に行ったたときの飛行ルートも、和歌山市の上空を通過していましたが、うるさくはないのでしょうか?

@11年度国内線旅客が16年ぶりに8000万人を割り込む
 国土交通省のまとめによりますと、2011年度の国内線の旅客数が1995年以来、16年ぶりに8000万人を下回る約7905万人となりました。前年比で3.8%減となります。東日本大震災の影響が大きいとのことです。


*7月29日

@デルタ機がフラップ不具合で福岡空港に引き返す
 昨日午後9時20分頃、香川県上空を飛行中の、福岡発ホノルル行きのデルタ航空598便・B767-300ER型機から福岡空港事務所に、「フラップの不具合を示す警告灯が点灯した。引き返す」と連絡が入りました。同機は同10時17分頃、無事に緊急着陸しました。オーバーランに備えて、空港周辺の道路を一時封鎖しました。この便は欠航となり、乗客は今日の便でホノルルに向かいます。

@日本航空Gの6月国際線旅客が24.6%増に、国内線も11.3%増
 日本航空は27日、日本航空グループの6月輸送実績を発表しました。それによりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)24.6%増、利用率は8.7ポイント増の77.2%となりました。国内線旅客数は11.3%増、利用率は0.2ポイント減の61.2%となっています。大震災により、昨年大幅減少した反動もあります。

@A350型機の商業飛行開始がさらに3ヶ月遅延
 エアバスは2012年半期の決算発表で、A350型機の商業飛行投入が、最新の予定よりも、さらに3ヶ月遅れて、2014年後半になる、と発表しました。遅れの要因は主翼の穴空け作業にある、としています。


*7月28日

@ジェットスター・ジャパン機にバードストライク・2便が欠航
 今日午前6時25分頃、成田発関西行きのジェットスター・ジャパン101便・A320型機が離陸直後に、パイロットが機首付近に何かぶつかるような異音を聞きました。このため、同機は成田空港に引き返しました。点検したところ、異常はなく約1時間遅れで関西空港に向かいました。滑走路の点検でヒバリの死骸が見つかりました。
 また、同6時38分に離陸した同社の成田発那覇行き135便・A320型機が那覇空港到着後の点検で、前輪付近に鳥が衝突したような痕跡が見つかりました。この修理に約7時間ほどかかる見込みで、成田=那覇線の午後の137便と138便の往復2便を欠航としました。

@今日到着予定だったB747-8F型機の到着が延期に
 日本貨物航空は「28日午前に成田空港到着の予定だった、B747-8F型機の初号機の到着が、8月初旬にずれ込む」と発表しました。手続の都合によるもの、とのことです。

@JAXAが航空機から晴天乱気流を世界で初めてとらえる
 NHKニュースによりますと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は今年2月に、晴天乱気流を、航空機に搭載したレザー光線装置を使って、世界で初めて捕らえることに成功しました。紀伊半島沖約3.2Kmで約6Km先にある晴天乱気流を、通過のおよそ30秒前にとらえたものです。航空機の大揺れなどの事故原因となる晴天乱気流はレーダーなどでとらえることが難しく、装置を小型化するなどして、初めて成功したものです。

@全日空が客室乗務員の既卒者募集・50〜80人
 全日空は今日から、11月入社の既卒者対象客室乗務員の募集を始めました。採用は50〜80名程度になります。ベースは羽田空港になります。エントリー締め切りは8月14日までです。詳しくは募集要項を見て下さい。


*7月27日

@今年上半期の貿易額で15年ぶりに首位を明け渡す
 東京税関が25日に発表した2012年上期の貿易概況(速報値)によりますと、成田空港の貿易額は前年同期比で13.7%減となり、全国の空港・港の中で1位の座を15年ぶりに明け渡しました。全国1位になったのは名古屋港で、成田空港よりも8221億円多く、自動車の輸出が堅調でした。成田空港では円高の影響もあり、集積回路や化学光学機器の輸出が低迷しています。

@「11市協が誤りを認めなければ脱退する」橋下大阪市長
 大阪市の橋下市長は今日午前、午後に開かれる大阪国際空港周辺都市対策協議会(11市協)の総会で、同協議会役員会が5月に国土交通省に提出した「伊丹廃港の文言削除」を求めた意見書を提出したことについて、「協議会は全会一致が基本だ。審議も何もなく、役員会だけで決めた決定は手続き違反。誤りと認めない限り、撤退する」と表明しました。大阪府吹田市の井上市長も「歩調を合わせる」としています。

@LCCターミナル使用料を既存ターミナルの4割安に・関西空港
 新関西国際空港会社は、10月に開業する格安航空会社(LCC)専用ターミナルで国際線旅客が払う使用料を、既存のターミナルよりも約4割安の1500円とすることを明らかにしました。また、現在建設中のLCC専用ターミナルのほとんどをピーチ・アビエーションが使用する予定のため、LCC専用ターミナルの増設についても検討を始める、とのことです。さらに、関西空港で初めて国内線旅客からも使用料を徴収する計画です。

@「『上場反対』と言ったことはない」と全日空社長
 全日空の伊東社長は昨日の記者会見で、日本航空再建の公的支援について、「破綻した企業を救済するというレベルを超えて、ある意味、成長を支援するというレベルまで達している」と述べ、「競争環境がゆがめられている」と述べました。しかし、日本航空の再上場については「この問題とは別で『反対する』と言ったことはない」と述べました。また、今回実施する増資については「これからの、成長戦略を推進するためのものである」と強調し、増資による株式の希薄化については「成長戦略の中で、価値を上げていく決意。大口機関投資家にはこの旨、説明し、激励も受けた」と述べました。
【コメント】個人投資家には直前の株主総会でも全く触れず、寝耳に水の話しでしたね。機関投資家の方が“大事”と言うことなのでしょうね。


*7月26日

@6月の運用状況・外国人旅客と国内線旅客が昨年6月比で大幅増
 成田国際空港株式会社は今日、6月の空港運用状況を発表しました。それによりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)18%増となりました。この内、国際線旅客便は12%増、国内線旅客便は62%増となっています。また、総旅客数は23%増、この内、国際線旅客は21%増、国内線旅客は55%増でした。国際線では外国人が51%増と大幅な回復を見せています。総貨物量は2%増、積込量が4%減で、取卸量が7%増となりました。給油量は12%増でした。2009年6月と比べますと、国際線発着回数はわずかに下回るものの、国際線旅客数と国際線貨物量は上回っています。しかし、2010年6月水準と比べますと、いずれも下回っています。

@日本貨物航空のB747-8F型機が28日午前に成田空港到着
 日本貨物航空は25日、新規導入するB747-8F型機の初号機を受領しました。検査終了後、成田空港に向けて飛びたち、28日の午前9時25分に到着予定、とのことです。この新型機の路線への投入は来月中旬となる予定です。

@「全日空のB787型機改修は来週早々に終わる」とボー社
 ボーイング社は25日に発表した第2四半期の決算概要のコメントで、全日空のB787型機5機のエンジン部品改修について、「来週早々にも対応が完了する」としています。また、この不具合は「マイナー」なもので、大きな問題ではない、としています。

@羽田=北京線の機材変更はB787型機の予備機確保のため・日航
 今日の「日刊航空」によりますと、日本航空が羽田=北京線の機材をB787型機からB767型機に変更する問題(22日の出来事参照)ですが、日本航空は「成田空港に、所有するB787型機4機を配置し、B787型機を使用しているボストン線・デリー線・モスクワ線の機材に支障が出た場合の予備機とするため」と説明しているようです。
【コメント】受領しているB787型機がまだ少ないことで、不具合のたびに機材変更するのでは、顧客の信頼を損ねることを考慮しているものと思われます。

@アエロメヒコがB737MAX型機90機とB787型機10機発注へ
 アエロメヒコ航空は25日、ボーイング社とB737MAX型機90機、B787型機10機を発注する覚書を締結した、と発表しました。発注が確定すると総額で108億ドルになる、としています。写真は2011年1月12日に成田空港A滑走路南端で離陸を待つアエロメヒコ航空機。


*7月25日

@平和交通が銀座駅・東京駅と成田空港間の格安バスを8月10日から
 ビィー・トランセは傘下の平和交通が、地下鉄銀座駅(数寄屋橋)・JR東京駅八重洲口、と成田空港を1時間強で結ぶ格安バスを8月10日から、銀座駅発を1日9本、成田空港発を12本運行する事を明らかにしました。料金は片道1000円とします。銀座駅発の初便は午前5時25分となり、成田空港発の最終便は午後10時30分となります。また、千葉県の大網駅・土気駅・誉田駅・鎌取駅・大宮バスターミナルから成田空港を結ぶバスの運行も始めます。こちらの料金は1200〜1500円となります。こちらは1日1往復で、大網発午前4時、成田空港第2ターミナル発午後10時45分となります。東京駅と成田空港を結ぶ格安バスは京成バスに続いて、2路線目になります。

@全日空の成田=シアトル線が今日就航
 全日空は今日から成田=シアトル線を開設しました。成田発が17時25分、成田着が15時45分のデイリー運航となります。機材はB777-300ER型機ですが、下半期からはB787型機に切り替える予定です。

@シンガポール航空が12月28日から2便ともA380型機を投入
 シンガポール航空はこのほど、12月28日〜翌年3月24日までの冬季スケジュールで、成田=シンガポール線の1日2便を、両方ともA380型機で運航する事を明らかにしました。現在はシンガポール=成田=ロサンゼルス便だけをA380型機で運航しています。

@2012年の日本人出国者が1900万人の可能性も・日本交通公社研究員
 公益財団法人日本交通公社の黒須主任研究員は、昨日開かれた「海外旅行動向シンポジウム」で2012年の日本人出国者数について、前年比8.9%増の約1850万人から11.8%増の1900万人になる可能性がある、と報告しました。円高やLCCの進出や羽田空港国際化による提供座席増が要因としています。また、2014年には日本人出国者数が2000万人に達する、と予測しています。


*7月24日

@空港内従業員は16.7%減に・アクセス実態調査
 成田国際空港株式会社は昨日、隔年で実施している「2012年アクセス実態調査」の結果を発表しました。それによりますと、全入港者数は前回調査比(以下同じ)8%減となりました。出発旅客は1.6%減、空港内従業員は16.7%減となっています。また、空港へのアクセス手段は鉄道が1.9ポイント増の33%、自動車類は3.3ポイント減の58.6%となっています。外国人出発旅客では自動車類が54.2%と過半数を占めています。2010年7月に開業した「成田スカイアクセス」の「スカイライナー」利用は8.7%で、1ポイント増となっています。

@全日空が成田=ニューヨーク線を10月28日から増便へ
 全日空は今日、現在、1日1往復で運航している成田=ニューヨーク線を、10月28日から1日2往復と倍増することを発表しました。現在の成田発11時に加えて、成田発16時45分を追加します。

@マレーシア航空のA380型機投入は11月25日以降に
 マレーシア航空は成田=クアラルンプール線へのA380型機の投入を11月25日以降にするようです。当初は9月25日から、としていたそうです。

@羽田国内線枠配分懇談会は第1回が27日に
 吉田国土交通副大臣は昨日、2013年3月末の夏ダイヤから、現在32万回の羽田空港国内線枠を34万回に拡大するのに合わせて、国内線枠の再配分について検討する第1回の有識者懇談会を27日に開催することを明らかにしました。今までは優先的に配分してきたスカイマークなど新規航空会社の扱いは、大手航空会社と同等に取り扱う意向を表明しました。

@IBEXエアラインズ機が車輪格納出来ずに引き返す
 昨日正午過ぎ、仙台発大阪行きのIBEXエアラインズ52便・ボンバルディアCRJ200型機が離陸後、車輪が格納できないトラブルが発生しました。同機は仙台空港に引き返し、33分後に無事緊急着陸しました。

@ユナイテッド航空の手違いで11000ドルの航空券が43ドル
 CNNによりますと、先週ユナイテッド航空のオンラインシステムを使いニューヨーク発香港行きのファーストクラス航空券を43ドルで手に入れた人がいます。正規には11000ドルするそうです。ユナイテッド航空はこの航空券について「手違いで発券されたもの」とし、「正規料金を支払うか、キャンセルするように」と通告しています。米運輸省では、「一般的には航空会社の手違いによる場合は、購入が確認された場合には値段を引き上げることは出来ない」としています。ユナイテッド航空側は「同じページに正規料金が表示されており、通常の手違いとは事情が違う」としていますが、苦情が約150件来ており、同省は規定違反かどうか調べている、とのことです。


*7月23日

@「成田空港サーバー 資料室」に「ジェットスター・ジャパンの早朝便で成田空港から関西空港へ行く」を載せました。

@ジェットスター・ジャパンが札幌発成田空港行き最終便を20分繰り上げ
 ジェットスター・ジャパンは今日から、成田=札幌線の最終便出発時刻を、金曜日を除き、20分早めました。成田発札幌行き117便は午後6時30分から6時10分に、折り返しの札幌発成田行き118便は午後8時40分から8時20分に変更しました。この便の成田空港到着は午後10時となります。これにより、午後11時の門限に間に合わず、欠航となる可能性が減ります。

@ジェットスター・ジャパンが座席指定料金を誤徴収
 ジェットスター・ジャパンは今日、インターネットで6月29日〜7月5日に座席を予約した約700人の乗客から、座席指定料を400円高く徴収したことを明らかにしました。「250円のところを650円徴収した」とのことです。原因はシステムエラーとのことです。誤徴収した乗客には返金手続を進め、航空券に割り当てられるチケットも提供する、とのことです。

@拡大ジェット機枠該当する機種はB737型機・A320型機など
 国土交通省は大阪空港で、「プロペラ機枠」を使い、拡大する事になった「低騒音ジェット機枠」170回について、低騒音機として該当する機種をB737型機やA320型機などとする見解を示しました。


*7月22日

@航空科学博物館が様々な夏休みイベント
 航空科学博物館では夏休み中の7月21日〜8月31日まで休みなしで、毎日開館し、色々なイベントを行います。8月13日〜15日は午後8時まで開館し、「成田空港の夜景を楽しんでいただきたい」とのことです。また、8月1日には開館23周年記念日で、来館した人に粗品をプレゼントします。さらに、8月1日からは企画展「セーフティー」として、B747型機のライフラフト、スライドシュート、ELT、エマージェンシーキットにフライトデータレコーダー等の緊急関連機器の実物を展示します。

@全日空のB787型機に不具合の恐れ、5機を改修へ
 全日空は昨日、同社が受領した11機のB787型機の内、「5機のエンジンに不具合の起こる恐れがある」とボーイング社から連絡があり、この5機の運航を取りやめて、改修する事を明らかにしました。エンジンを製造したロールスロイス社の耐久試験の結果、一部のエンジンの歯車が錆びて腐食し、破損の恐れがある、とのことです。原因はメッキする前の下処理が不十分だった、とのことです。この影響で、昨日の山口宇部発羽田行きの2便が欠航となり、今日の羽田発フランクフルト行きが5時間半遅れとなりました。なお、日本航空のB787型機エンジンはゼネラル・エレクトリック社製で影響はないとのことです。

@日本航空が8月末まで、羽田=北京線のB787型機をB767型機に変更
 日本航空は20日、B787型機で運航していた羽田=北京線を「機材整備の都合」として8月31日までB767型機に機材変更して運航する事を明らかにしました。当初は7月末までの予定でしたが、1ヶ月伸びたようです。なお、「西葛西の人」のページによりますと、機体番号「JA822J」が18日から今日まで「No Flights」になっていますが、整備しているのがこの機体かどうかは不明です。この機体は5月下旬から6月上旬にかけて、たびたび「No Flights」になっていました。

@6月の訪日外客数が2010年水準に戻る
 観光庁が20日に発表した6月の訪日外客数(推計値)によりますと、前年同月比58.6%増となりました。2010年6月比では1.4%増となり、大震災前の水準に戻ったことになります。また、1〜6月の今年上半期では前年同期比42.9%増、2010年同期比3.6%減となっています。一方、6月の日本人出国者数(推計値)は前年同月比で16.4%増、2010年6月比で12.4%増となり、1〜6月の上半期では前年同期比で17.2%増、2010年同期比で13.1%増となりました。


*7月21日

@ユナイテッド航空が成田=台北線を10月27日から運休
 ユナイテッド航空は10月27日から成田=台北線を運休します。成田発は853便、台北発は838便となりますが、この便名で運航している成田=サンフランシスコ線は今まで通りディリー運航となります。要するに、成田空港経由で運航していたサンフランシスコ=台北線の成田=台北部分を運休することになります。

@第3次嘉手納爆音訴訟で裁判長が国に「甘受」の再考を勧告
 19日開かれた「第3次嘉手納爆音差し止め訴訟」の口頭弁論で国側は、5月の準備書面で「移転補償を利用せず、当該地域に住み続けるとした住民は、騒音の影響を甘受するべきだ」と主張しましたが、19日の口頭弁論で国側は「甘受」の趣旨を否定しました。これに対して裁判長は「書面と矛盾する」として国側に表現を再考するように促しました。これに対して国側は「検討する」と答えました。弁護側は「甘受」の文言について、「原告への屈辱、人権無視」と主張しています。

@小松基地爆音訴訟で国が和解勧告を拒否
 19日の「第5、6次小松基地爆音訴訟」の弁論で国側は、裁判長が昨年末に双方に勧告した和解案について、「飛行差し止めについて、原告と主張の隔たりがある」として和解を拒否しました。原告側も「国がそうした立場なら、仕方がない」と拒否を表明しました。

@大韓航空の第2四半期、売り上げ増も赤字を計上
 大韓航空は第2四半期の決算で約1億4000万ドル(約110億円)の赤字を計上しました。売上高は11.1%増でしたが、為替差損と支払利息が膨らんだ結果、とのことです。

@キャセイ航空がA350-1000型機を16機変更、10機追加へ
 キャセイパシフィック航空のCEOは、「8月8日の取締役会に、現在エアバスに発注中のA350-900型機の内、16機をA350-1000型機に変更し、オプション権を行使して、さらに10機のA350-1000型機を確定発注にする事を提案する」と語りました。これが承認されますと、同社の発注数はA350-900型機が22機、A350-1000型機が26機となります。


*7月20日

@マレーシア航空のA380型機が11月25日から投入
 マレーシア航空が成田路線に投入する、としていたA380型機ですが、11月25日からディリーで運航となるようです。

@中国南方航空が成田=瀋陽線と成田=大連線をディリーに
 中国南方航空は昨日、現在週3便の成田=瀋陽線と、週4便の成田=大連線を、それぞれディリー運航とすることを発表しました。増便分は定期チャーター便となります。しかし、何時から実施されるのかは出ていません。

@エアアジアXが成田空港国際線を計画
 エアアジアXのCEOはこのほど、「日刊トラベルビジョン」のインタビューに答えて13年度中に成田空港に乗り入れる計画を明らかにしました。エアアジア・ジャパンとの連携効果をねらうとしています。同氏は「深夜早朝の時間帯に限定されるとエアアジア・ジャパンとの接続がうまくいかないが、成田空港側も路線網拡充をめざしており、スロットを拡大しようとしている。昼間時間帯のスロットが得られれば、喜んでデイリーで就航したい」と語りました。

@「中部や北九州にも拠点を考える」エアアジア・ジャパン社長
 エアアジア・ジャパン(JW)の岩片社長は昨日の記者会見で、成田空港に運用時間制限があることをあげて、「コストの高さ、全体的な狭さを考えると、(成田空港)以外に小さな拠点を作って大きくしていくこともある。例えば中部と北九州は24時間使える」と述べました。

@「(成田空港)アジアのハブ空港確立を目指す」・社会資本整備重点計画
 国土交通省は19日に開かれた「第8回・交通政策審議会航空分科会」で、2016年度までを計画期間とする「社会資本整備重点計画」重点目標2において、成田空港については「発着容量拡大、年間27万回実現時点のオープンスカイ実現、国際航空ネットワーク強化、国内フィーダーの拡充、ビジネスジェット・LCC受入れ体制強化、航空交通システム高度化として、アジアのハブ空港として地位を確立する」としています。

@「日本航空も利益の社会還元を真剣に検討している」国土航空ネットワーク部長
 19日に開催された「第8回・交通政策審議会航空分科会」で、国土交通省航空局の篠原康弘航空ネットワーク部長は日本航空の再建についての色々な議論について、「今後、交通政策審議会航空分科会などで議論する必要がある」と説明しました。その上で、質問に答え、「競争環境をゆがめている」との議論について、「競争環境を歪める恐れがあるという主張には、十分な理由なり、考え方としてうなずけるものがある。」との認識を示しました。また、地方路線については「利益の社会還元という観点からも、見直して見れば、事業として成立する路線もあるかも知れない」とのべ、「日本航空も利益の社会還元として、何をするべきか真剣に検討している、と聞いている」としました。

@11年のバードストライクは1599件
 国土交通省のまとめによりますと、2011年に全国の約70空港や飛行場などにおけるバードストライク件数は1599件でした。2010年に比べ9.2%減少しました。この中で、引き返しや目的地変更が9件、離陸中止は16件、進入復行が5件となっています。機体の損傷は59件となりました。羽田空港では再拡張が完成したこともあって、38.6%増の237回となっています。


*7月19日

@FNNニュースが千葉市の騒音を報道
 昨日夕方のFNNニュースが千葉市若葉区の羽田空港着陸機騒音問題をかなり長く取り上げました。リンク先がいつまで有効か分かりませんが、今もところ見られるようです。

@羽田空港バードストライク用の新レーダーを公開・国土
 国土交通省は昨日、羽田空港に設置した鳥監視用レーダーなどを報道陣に公開しました。レーダーは夜間でも鳥を探知できます。これと、約1.5Km先の小鳥まで映し出す監視カメラを組み合わせて、鳥の飛ぶ方向を予測し、威嚇音装置を設置した自動車で、鳥を追い払うことが出来ます。この装置は世界で初めて、とのことです。

@全日空が大型増資の価格を発表・1株184円
 全日空は昨日、大型増資の1株当たりの発行価格を184円とすることを発表しました。発行株数は普通株を9億1400万株とし、総額1681億7600万円となります。これにより増加する資本金は805億7824万円となる、とのことです。

@稲毛民間航空記念館が「鳳号」の復元機の手入れ体験イベント
 千葉市にある「稲毛民間航空記念館」は8月4日に、同館に展示してある「鳳(おおとり)号」の復元機の手入れ体験イベントを開催します。対象は小学生4〜6年生で、定員は60人です。参加は往復ハガキで25日必着となります。ただ、同館のホームページでは参加申し込みの締め切りが10日になっています。確認したところ、25日に延びているようです。右の写真は同館に展示している「鳳(おおとり)号」(2003年1月4日撮影)です。

@米ケネディ空港で着陸機の機長がレザー光線で目を負傷
 15日、米国・ニューヨークのケネディ空港で着陸態勢に入った旅客機のコックピットに向けて、レザー光線が照射されました。レザー光線が機長の目に当たり、機長は目を負傷しました。旅客機はそのまま無事に着陸しました。米国では航空機の操縦室に向けたレザー光線照射が増加しており、昨年は全米で約3600件にのぼっています。

@米スカイウエストのパイロットが旅客機を無断で動かし、主翼損傷
 17日、米国のセントジョージ市営空港で、スカイウエストのCRJ-200型機の主翼がちぎれ、その機内で同社のパイロットが自殺する出来事がありました。自殺したパイロットは、以前に交際していた女性を殺害した容疑で、警察に出頭要請を受けていました。この日、パイロットは空港のフェンスを乗り越えて、空港内に侵入し、同機を動かした際に、左主翼をビルにぶつけて仕舞ったようです。写真はこちらで見られます。


*7月18日

@【訂正】エミレーツ航空は元もと第2ターミナルでした
 16日に書いたエミレーツ航空のA380型機が第2ターミナルに駐機していた件ですが、複数の方から、「エミレーツ航空は元もと第2ターミナルに駐機している」との指摘をいただきました。間違えてすみません。ご指摘感謝いたします。

@エアアジア・ジャパン2号機を成田空港で見かける
 エアアジアジャパンの2号機が成田空港に到着していました。右の写真が昨日、成田空港に駐機する2号機です。1号機とは違う塗装ようですが、操縦室窓下にある日の丸でエアアジアの区別が出来るようです。6月17日の写真を参照して下さい。

@京成電鉄が8月に早朝・夜間に特急を増発
 京成電鉄は16日、8月1日〜31日に上野と成田空港を結ぶアクセス特急を早朝と深夜に1本ずつ増発する、と発表しました。早朝は午前5時18分上野発、成田空港到着は6時14分となります。また、夜は午後11時8分成田空港発、上野に11時50分に到着します。

@全日空機が羽田空港でオイル漏れ、D滑走路2時間半閉鎖
 昨日午後5時25分頃、羽田発新千歳行きの全日空73便・B747-400型機が離陸直後に、オイル漏れの警告灯が点灯しました。このため同機は引き返し、6時5分に無事緊急着陸しました。滑走路を点検したところ、D滑走路でオイルが漏れており、オイル除去作業や安全点検のためにD滑走路が約2時間半閉鎖されました。この影響で、昨日午後9時半現在で、6便に最大1時間20分の遅れが出ました。

@関西空港の累計旅客が3億人を突破
 関西空港の旅客が昨日で、1994年9月4日の開港以来、累計3億人を突破しました。国際線旅客が63%、国内線旅客が37%となっています。1億人突破までが約5年半、2億人突破までがさらに約6年、3億人突破までがさらに約6年半となります。

@日本航空が再上場のグローバルコーディネイターから野村をはずす
 「週刊ダイヤモンド」によりますと、日本航空は再上場のグローバルコーディネイター(主幹事証券団のまとめ役)から野村證券をはずしました。理由は相次ぐインサイダー疑惑のため、とのことですが、同証券が全日空の増資の主幹事も勤めることが、企業再生支援機構と日本航空の心証を悪くしたため、としています。

@日本航空が客室乗務員の既卒者採用募集
 日本航空は今日、客室乗務員の既卒者採用要項を発表しました。エントリーシートの送付受付期限は、2012年8月14日<必着>です。詳しくはここを見て下さい。

@オランダ発米国行きデルタ航空機の機内食から針が見つかる
 デルタ航空は16日、15日にオランダから米国に向かった4便で、機内食のサンドイッチから針が見つかった、と発表したました。米連邦捜査局(FBI)とオランダ当局が混入の経過について捜査を行っています。ミネアポリス行きの便では1人が負傷した、とのことです。サンドイッチの製造は「ゲートグルメ」のオランダ工場が行いました。


*7月16日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@「くうこうだより」夏号が届きました
 今日、「くうこうだより」夏号が届きました。2面は夏目新社長の挨拶です。この中で夏目社長は「成田空港が、開港にいたる以前から今日まで、長い歴史を持っていることは認識しております。」「これまでの当社のスタンスを変えることなく、地域とともに発展していきたいと考えております。」と述べています。3面は、夏のセール「この夏、ナリタがおもしろい」。4・5面は「くうこうのおしごと」で今号は「航空貨物ターミナル上屋」。6面の「周辺をめぐる」は「多古町八坂神社を訪ねて」でした。7面の「成田空港国内線紀行」は「仙台空港編」でした。8面の「Air Line File」は「大韓航空編」です。

@エミレーツ航空のA380型機着陸の写真です

 昨日成田空港に行ったときに、シンガポール航空のA380型機と、1日に乗りいれを開始したエミレーツ航空のA380型機が続いて着陸してきました。夕方に、ほぼ同じ時刻の到着なのですね。今後も、タイ航空やマレーシア航空がA380型機の乗りいれを表明していますし、A380型機の姿を日常的に見ることが出来そうです。2014年にはスカイマークもA380型機を運用開始する予定ですから、A380型機が使用できる搭乗橋を増やすのでしょうね。ちょっと驚いたのは、到着したエミレーツ航空のA380型機が第2ターミナルの66番ゲートにいたことです。エミレーツ航空は通常は第1ターミナル南ウイングに到着するのですが。第1ターミナルのA380型機の搭乗できるゲートは空いていました。「何で、第2ターミナルだ?」と思いました。

@浜田市で米軍低空飛行の講演会
 昨日、浜田市役所旭支所で米軍の低空飛行に関する講演会が開かれました。講演会では田村浜田市議が岩国基地の「ブラウンルート」と呼ばれる低空飛行ルートなどについて解説し、津山市で米軍機2機の低空飛行により、土蔵が倒壊した井口さんが当時の状況や、1年近くかかった賠償請求について話しました。講演会には約100人が参加しました。

@中国国際航空オンライン故障で「0元」の航空券、「有効」
 10日夜、中国国際航空のオンラインシステムが故障し、一部路線の運賃が「0元」と表示されました。この誤表示の間に購入した航空券について、同社は12日、ネット上で「航空券は有効であり、座席のランクアップや変更や払い戻しにも応じる」と告知しました。どのくらいの航空券が実際に購入されたかは不明です。

@FAAがボーイング社に過去2番目の罰金を提案
 アメリカ連邦航空局(FAA)はボーイング社に対して、同社がトランスワールド航空800便の燃料タンク爆発を防止するための施策提出期限を守らなかった、として1357万ドル(約10億7500万円)の罰金を課す方針を示しています。この罰金額は史上2番目の高額になります。


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