2012年6月後半の出来事


*6月30日

@「来年早々には国際線も」ジェットスター・ジャパン社長
 ジェットスター・ジャパン(GK)の鈴木社長は28日の「カウントダウンフェスティバル」後の記者会見で、「予約は好調で、ジェットスターが目標とする80%にまけないほどの数字が期待できる」と述べました。また、国際線を来年早々に開設する意向を明らかにしました。

@ジェットスター・ジャパンチェックインカウンターの位置図
 成田国際空港の公式ページにジェットスター・ジャパン(GK)のチェックインカウンターの位置が出ています。第2ターミナル1階の南側中央寄りになります。ホームページの図を転載します。

@函館発仁川行きで7時間の遅れ、仁川で乗客抗議
 28日、函館空港で函館発仁川行きの大韓航空774便の出発が約7時間遅れ、乗客が抗議する騒ぎがありました。同機は午後1時15分に函館を離陸し、同4時15分に仁川空港に到着する予定でしたが、機体整備に問題が起こり、代替機を使って約7時間遅れで離陸し、午後11時20分に到着しました。到着後、大韓航空は3万ウオンのクーポン券と交通費1万5千ウオンを支給しましたが、帰宅が困難になった乗客らが、到着後抗議し、一部乗客にはホテル代が支払われました。


*6月29日

@東京駅と成田空港間に格安高速バスを運行・片道1000円から
 京成バスと成田空港交通は昨日、7月3日から東京駅八重洲口前3番乗り場と成田空港第2ターミナルを結ぶ、格安高速バス「東京シャトル」の運航を始めることを発表しました。LCCのダイヤに合わせて、午前1時半と午前5時に東京駅を出る便も含めて、1日15往復運行します。料金は9月上旬までは東京駅発成田空港行きは「デビュープライス」として片道800円とし、それ以後は、1ヶ月前までの予約は1000円、前日までの予約は1500円、当日購入は2000円とします。また、成田空港発東京駅行きは航空便の到着遅れなどがあるため、一律2000円とします。 チケットはネットやコンビニなどで買えます。格安にするために、バスにはトイレがありません。トイレをなくしたことにより、バス建造費が数100万円低くなり、座席数が7席多くなっています。なお、運行時間は約70分としています。

@第2ターミナルの「シャトル」ドアが誤動作
 昨日午後9時半頃、成田空港第2ターミナルと搭乗口を結ぶ「シャトル」のドアが、通常は到着客が全て降りてから出発側のドアが開くことになっているのに、誤って早く開く誤動作がありました。このため、入国審査を受ける前の到着客52人が出発エリアに立ち入ってしまいました。このため、警察官や警備員が52人を入国ゲートに誘導しましたが、この混乱のために、出発便1便が約30分遅れました。

@日本航空5月国際線旅客数が32.5%増に
 日本航空が昨日発表したグループの5月旅客輸送実績は、国際線旅客数が前年同月比(以下同じ)32.5%増となり、利用率は12ポイント増の72.9%となりました。また、国内線は旅客数が14.3%増、利用率が1.7ポイント増の59.6%となりました。国際線利用率は2010年5月の70.8%をも越えています。


*6月28日

@「地域との共存・共栄を大切に」と夏目新社長
 成田国際空港株式会社の社長に就任した夏目社長は、昨日の株主総会後の記者会見で、「成田空港には長い歴史があることは認識している。これまでのスタンスを変えることなく、地域との共存・共栄を大切にして、空港運営を通して、地域の発展にのぞんでいきたい。用地問題は引き続き、話し合いによる解決に努力して行きたい。」と述べました。また、空港の運営については「安全が最優先。利用者と航空会社の双方の満足度を高めたい。格安航空会社(LCC)については、着陸料を含めたコストの削減に少しでも協力したい。大きな変化に対応するためには経営の自主性、自由が必要だが、株式の上場については国において決められるべきもの。ネットワークについては4000Km圏内を充実させたい」と述べました。

@前年を大きく上回るも、2010年水準には回復せず・5月運用状況
 成田国際空港株式会社は今日、5月の運用状況を発表しました。それによりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)22%増となりました。この内、国際線は16%増、国内線は71%増となっています。総旅客数は29%増となり、国際線は27%増、国内線は67%増となっています。特に国際線の外国人が69%増の大幅な伸びになっていますが、これは、昨年の大震災による減少の反動です。総貨物量は4%増で、積込量は1%減、取卸量は9%増となりました。給油量は15%増となっています。国際線旅客数は2009年5月を上回りましたが、国際線発着回数と国際線貨物量は2009年5月とほぼ同じ水準となっています。しかし、2010年5月と比べると、いずれも下回っています。

@「成田エアポート ワ ンデイ・サマースクール を4年ぶりに開催
 成田国際空港株式会社は今日、8月6日と7日に4年ぶりとなる「成田エアポート ワ ンデイ・サマースクール 2012」を開催すると発表しました。対象は保護者同伴の小学4・5・6年生となります。募集人員は60人で応募者が多数の場合は抽選となります。応募は明日から7月13日午前10時までになっています。

@前輪に加速度が1.8Gかかる・運輸安全委員会
 運輸安全委員会は昨日、「全日本空輸株式会社所属JA610A機体損傷事故調査の進捗状況」を発表しました。DFDRから判明した情報として、「初めに右主脚が接地したが、機体が浮き上がるとともに地面から離れた。その後、前輪から接地し、右主脚、左主脚の順に接地した。さらに主脚の接地後、前脚が再び浮き上がった。前脚の接地時に加速度約1.8Gを記録している。」とし、また、気象の状況として「定時飛行場実況気象によると、風向はほぼ南西、平均風速は16ノット、瞬間最大29ノット/最小6ノットであった。右から強い突風を伴う横風の状況であったと考えられる。」としています。機体の亀裂の写真なども添付されています。

@15年9ヶ月ぶりにDI値がプラス・JATA旅行市場動向調査
 日本旅行業協会が昨日発表した「JATA旅行市場動向調査海外・国内(2012年6月期) 」(調査期間5月15日〜5月30日まで)によりますと、現況(4月〜6月)の海外旅行全般のDI値が「プラス4」となりました。海外旅行全般のDI値がプラスとなったのは、2006年9月以来、15年9ヶ月ぶりのことです。一方、国内旅行は全体のDI値が22ポイント増の「マイナス2」となり、2008年9月以来のマイナス1ケタ台となりました。DI値とは、設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもので、「全て良い」場合には「プラス100」となります。

@日本航空機が油圧異常で緊急着陸・大阪空港
 今日午後0時半頃、大分発大阪行きの日本航空2362便・ボンバルディアCRJ200型機から「油圧系統のトラブルで緊急着陸する」と大阪空港に連絡が入り、午後1時過ぎに無事緊急着陸しました。同機は着陸後、自力走行できず、牽引車で移動しました。この間滑走路1本が閉鎖されました。

@関西空港2期島がようやく完成
 大阪府は25日、関西空港の2期島工事完了を認可しました。1999年の着工から13年になります。これにより、来年4月から泉佐野市に固定資産税が入ることになりますが、泉佐野市は10月から実施する連絡橋利用税を予定通り徴収する方針です。

@エアアジア・ジャパンが機内食メニューを発表
 エアアジア・ジャパンは昨日、8月の機内食メニューを発表しています。種類はかなり豊富なようです。

@エア・フィンランドが全運航を停止
 エア・フィンランドは26日、すべての運航を停止しました。これにより、約1000人が足止めとなっています。高騰する原油価格や経済情勢の悪化が経営破綻の原因と報道されています。今年に入って、EU域内での航空会社の運航停止は同社で4社目になります。


*6月27日

@成田国際空港株式会社が第8回株主総会を開催
 成田国際空港株式会社は今日、第8回株主総会を開きました。余剰金処分などは既報の通りです。

@サイパンエアが7月1日からの就航を無期延期に
 サイパンエアは26日、「7月1日から定期チャーター便で就航する」としていた成田=サイパン線の就航(4月20日の出来事参照)を無期限に延期することを明らかにしました。機材を提供する予定だった米国アリゾナ州のチャーター専門航空会社「スウィフトエアー」が契約を履行せず、機材を確保できないため、としています。すでに、旅行会社によるツアーの募集も始まっており、旅行会社は振り替えなどの対策に苦慮しているようです。

@ハードランディングの全日空機、骨組みにゆがみや亀裂
 全日空は昨日、成田空港でハードランディング事故を起こしたB767型機の機体骨組みにもゆがみがあることを明らかにしました。機体前部のアルミ合金製の骨組みが変形したり、亀裂が入ったりしている、とのことです。

@「不公正・不公平」批判に当惑・日本航空社長
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、再上場後の株主還元について「株主優待についてはまだ、何も決まっていないが、配当については必ず、しっかりとやっていきたい」と述べました。また、「不公正・不公平」との批判については、「我々が予想できなかった好決算だが、『2次破綻の可能性』を言われる中、会社更生法や企業再生支援機構のルールに従ってやってきたし、社員の必死な努力の結果と思う。決算の結果のみを見て不公正・不公平と言われるのは受け入れがたい」と述べました。また、LCCの影響について「ゼロではないが、関西=札幌線はピーチの影響は見られない。新規需要がかなり開拓されているようだ」と述べ、また、欧州の金融不安の影響について「現段階では需要に影響は見られない。国際線計画に変更はない」と述べました。
【コメント】大企業への優遇政策で、大幅な利益を計上しているのは日本航空だけではなく、全日空や他の業種でも同じですね。一方、多くの国民には消費税率引き上げで負担が増します。財政再建は必要ですが、高額所得者への所得税率大幅引き上げや、大企業への優遇政策縮小を行うべきではないかと思うのですが。

@全日空Gの5月輸送実績で国際線旅客は24.8%増に
 全日空はこのほど、グループの5月旅客輸送実績(速報値)を明らかにしました。国際線は旅客数が前年同月比(以下同じ)24.8%増、搭乗率は8.1ポイント増の76.6%となり、国内線は旅客数が14.2%増、搭乗率は2.8ポイント増の58.9%となりました。

@タイの操縦士が長時間労働に悲鳴
 26日にタイで開かれたタイ国操縦士の年次総会で、操縦士の代表が「航空業界の競争激化で、長時間労働を強いられており、このままでは乗客の安全に影響が及ぶ恐れがある」と訴えました。また、現行の飛行時間限度を定めた規定の改正を求める意向も明らかにしました。これに対し、民間航空局は「操縦士の主張が事実であれば、規定の改正を前向きに検討する」としています。


*6月26日

@成田空港輸出額が15ヶ月連続減に
 東京税関が20日に発表した5月の成田空港貿易統計(速報値)によりますと輸出額は前年同月比15.3%減となり、15ヶ月連続の前年同月比割れとなりました。輸入額は同1.0%増となっています。

@大型デジタルサイネージ54台を今日から運用
 成田国際空港株式会社は今日、54台の電子看板(デジタルサイネージ)の運用を開始しました。長さ約10m、高さ約1.9mの大画面も含まれています。これで、3月に設置した分も含めて合計100台になります。広告や屏風絵や東北の祭りなどの映像を流します。週末の正午を挟んだ時間帯には全画面に魚が泳ぎ回る映像を流し、さながら、水族館にいるような演出を行う、とのことです。右写真は11日に第1ターミナル南ウイングで撮影した、工事中のデジタルサイネージです。

@日本航空が7月15日から機内Wi-Fiサービス開始
 日本航空は昨日、7月15日のニューヨーク線を皮切りに、機内の有料無線ランサービス「JAL SKY Wi-Fi」を始めることを明らかにしました。機材はB777-300ER型機になります。今年中にシカゴ線とロサンゼルス線とジャカルタ線に、来年春に欧州線でサービスを開始する、とのことです。

@LCC利用で「とても満足」18%、「やや満足」66%・エイビーロード調査
 エイビーロードは今日、「エイビーロード海外旅行調査2012」を発表しました。その中で『国際線LCC利用意向と満足度に関する調査』では、認知率と利用意向が高いLCCは「ピーチ・アビエーション」と「ジェットスター」で、実際に乗ったことがある利用経験では「ジェットスター」でした。LCCの利用者の評価では18%が「とても満足」、「やや満足」が66%でした。乗ったことがある人で今後「LCCのみ使用」と「LCCを優先使用」とを合わせると50%になります。若い人にこの傾向が強い、とのことです。また、海外旅行にLCCを「利用意向あり」が64%で、国内旅行に「利用意向あり」は22%でした。

@全日空9機目のB787型機が今日午後10時40分頃羽田に
 25日、全日空に9機目のB787型機が引き渡されました。機体番号は「JA810A」となります。同機は今日午後10時40分頃に羽田空港に到着予定、とのことです。

@タイ・エアアジアがドンムアン空港に移転発表
 25日、タイエアアジアは10月1日から、国際線、国内線ともに現在使用しているスワンナブーム空港から、ドンムアン空港に移転することを明らかにしました。昨日書いた、着陸料などの減免措置で運航コストが下がることと、スワンナブーム空港の待機時間がなくなることで、燃料費が安くなる事をあげています。ただ、ドンムアン空港からスワンナブーム空港発着のエアアジア国際線に乗り継ぐ場合に、移動に2時間近くかかることになります。


*6月25日

@茨城=上海線が23日から定期便に
 茨城空港と上海を結んで定期チャーター便を運航してきた春秋航空は、23日から定期便としての運航を始めました。週6往復となります。

@来年夏から国際線機内でのインターネット利用を開始へ・全日空
 全日空は今日、2013年夏からB777-300ERならびにB767-300ERで運航する国際線機内でインターネットの利用を、有料で開始することを明らかにしました。

@スカイマークが「ロータリーエアーサービス」を売掛金支払いで提訴
 スカイマーク今日、航空券販売に関する代理店契約を結んでいる、「株式会社ロータリーエアーサービス」に対して、売掛金の未払いに関する支払督促の申立を東京簡易裁判所に行いました。未払い売掛金は約6500万円となります。

@タイ政府がドンムアン空港活用促進策
 タイ政府はスワンナブーム国際空港の混雑を解消するため、主に格安航空会社(LCC)を旧国際空港だったドンムアン空港に誘致する方針を決定しました。この移動を促進するために、3年間、離着陸料や駐機料を30〜10%割り引くことになりました。スワンナブーム空港は反政府デモに占拠された事もあり、現在は滑走路の修理作業で1本が閉鎖されて、多数の遅延便が出ています。ただ、ドンムアン空港は、先の洪水で閉鎖された事もあります。


*6月24日

@5月日本人出国者が過去最高に
 政府観光局が22日に発表したところによりますと、訪日外客数は、昨年の大震災による減少による反動で、前年同月比87.0%増の大幅な増加になりましたが、2010年5月と比べると7.3%減になります。また、日本人出国者数は前年同月比22.7%増となり、5月としては過去最高になりました。2010年5月と比べても12.0%増となっています。

@南米最大の航空会社が誕生、「LATAM」
 22日、チリ航空最大手LAN航空とブラジル最大手のTAM航空は経営統合を完了し、新グループ「LATAM」を発足した、と発表しました。これで、「LATAM」は南米最大の航空会社になります。統合後も、両社のブランドは残します。統合を認めた両国航空当局は、両社で分かれている世界的航空連合のワンワールドかスターアライアンスのどちらかからの脱退を求めていますが、「LATAM」は「2年の内に決める」としています。


*6月23日

@デルタ航空機に搭乗券のない女性が乗り込む・13日
 13日、台北行きデルタ航空機に搭乗券を持っていない、シンガポールの女性が乗り込んでいたことが、昨日分かりました。女性は韓国の仁川空港から大韓航空機で成田空港に到着し、乗継の保安検査場を通過し、デルタ航空の搭乗口を何らかの方法ですり抜けた、と見られています。予約のない席に女性が座っていて発覚しました。同機は一旦乗客全員を降ろして、機内の検査を行い、3時間遅れで出発しました。女性は翌日、親族とともに出国しました。女性は事情を聞かれても、パニック状態で答えなかった、とのことで、どうやって機内に入り込んだか分かっていません。
【コメント】乗継の保安検査ではパスポートと搭乗券を確認するはずでが、旅行会社の日程表でも代用できる、とのことです。デルタ航空の搭乗口でもパスポートと搭乗券を確認するはずで、2重のミスとなるのでしょうか。

@NAAがバイオ燃料普及で下総高校などと“ひまわり”植える
 成田国際空港株式会社は昨日、千葉県立下総高等学校、(株)JALUX、(株)エコニカルとともに「成田空港バイオディーゼル燃料普及促進協議会」を5月末に立ち上げ、今月11日には、同校の生徒らにより、同社の騒音対策用地(成田市 高倉地区 1.5ha)に油糧作物である“ひまわり”の種まきを行ったことを発表しました。

@道路騒音が10dB上がると心筋梗塞が12%増える
 デンマーク癌協会癌疫学研究所のMette Srensen氏らは大規模コホート研究(対象者57,053人)を分析した結果、大気汚染の影響などを取り除いても、道路騒音が10dB(騒音値が「Lden」のようなものなのかどうかは分かりません)上昇するごとに、心筋梗塞の発症が12%増加する、との研究結果を発表しました。原文の研究結果概要はここにあるようです。

@全日空着陸事故で客室乗務員4人が軽傷、一時前輪のみで滑走
 全日空は昨日、20日の着陸失敗事故の乗客3人が体調の不良を訴えていたことを明らかにしました。前方の3〜8列目の座席にいた49歳と64歳の日本人男性2人と、57歳の中国人男性が、それぞれ首や腰に違和感を訴えた、とのことです。また、客室乗務員4人が首のねんざなどの軽傷を負いました。
 機体の簡易記録装置のデータから、同機は一時、前輪のみで滑走していたことが分かったそうです。通常は後輪が先に接地し、その後、前輪が接地して滑走する事になり、前輪のみの滑走はありません。
【コメント】前輪の破損がなくて、本当に幸運でした。前輪が折れでもすると、機体が大破した可能性があります。

@全日空機が油圧トラブルで1便欠航に
 昨日午後1時すぎ、羽田発高松行きの全日空535便・B767型機の到着後点検で、垂直尾翼内の油圧装置に不具合が見つかりました。このため、折り返し便が欠航となりました。

@ピーチの3ヶ月搭乗率が目標を超える
 ピーチ・アビエーション(MM)のCEOは昨日、都内で記者会見し、3月からの就航3ヶ月で平均搭乗率が77%となったことを明らかにしました。目標は70〜75%としていましたので、これを上回ったことになります。また、意外にビジネス需要が多かった、とのことです。


*6月22日

@第2ターミナルの開業時間を正式発表
 成田国際空港株式会社は昨日、LCCの就航に伴う第2ターミナルの開業時間を正式に発表しました。ジェットスター・ジャパン(GK)が使う1階南側は、7月9日から午前3時半に開業し、エアアジア・ジャパン(JW)が使う北側は、8月1日から午前4時半開業とします。合わせて早く開く店舗も明らかにしました。また、開業時間に合わせた都心発の路線バスの運行もバス会社と協議中、とのことです。

@「考えられない損傷」運輸安全委員会調査官
 20日に成田空港で起こった全日空機の着陸事故の調査が、昨日から本格的に始まりました。機体を調査した運輸安全委員会調査官は変形した機体に4か所の亀裂が出来ていたことを明らかにし、「通常では考えられない、損傷。」と述べました。全日空は調査後に、この機体を修理するか、廃棄するかを検討する、としています。
【コメント】映像などで見ると、かなりの乱気流に遭遇したようですね。胴体が変形だけでなく、折れたりしていたら、死傷者の出る大事故になった可能性もありますね。当初考えていた以上の大事故だったようです。フェデラルエクスプレスの事故(2009年3月23〜5日の出来事参照)も強い横風の中での着陸失敗でした。本会が騒音対策委員会で指摘してきた、横風時の着陸規制などの対策を考えないといけないのではないでしょうか。

@今朝の風雨でデルタ機が羽田に緊急着陸
 今日午前8時半頃、サイパン発成田行きのデルタ航空287便・B757-200型機が、強い風雨のため成田空港に着陸できず、羽田空港に緊急着陸しました。燃料が足りなくなった、とのことです。右は「Flightradar24」によるデルタ航空287便の航跡です。

@「航空法に基づく物件の制限」を掲載
 成田国際空港株式会社は昨日、ホームページに「航空法に基づく物件の制限」を掲載しました。
【コメント】今さら何?という感じですが、違反する事例があるのでしょうか?

@教室の遮音効果が基準よりも10dB低い・琉球大調査
 琉球大学の渡嘉敷健准教授が4月28日に、普天間第2小学校で測定した、教室内の騒音によりますと、1996年春に「1級防音工事」を施した、教室内の遮音効果は平均で25.2dBとなりました。「1級防音工事」の遮音効果の基準は「35dB以上」とされています。この基準よりも約10dB少ない結果でした。10dBの差は実感するうるささがほぼ2倍になるものです。渡嘉敷健准教授は「経年劣化や防音窓、扉の品質、工事上の問題などが考えられる。少なくとも設置直後に性能検査を実施するのは防衛省の責任ではないか」と指摘しています。これに対して沖縄防衛局は「検査は自治体の責任」とした上で、「防音工事実施後15年以上が経過し、遮音等の機能が著しく低下した場合、防音機能の回復を図る補助制度がある」としています。

@全日空が8機目のB787型機を受領
 21日、全日空で8機目になるB787型機(JA810A)が引き渡されました。この機体は明日深夜に羽田空港に到着する予定、とのことです。

@大韓航空がケニア人を「原始的」として、批判浴びる
 大韓航空は21日からソウル=ナイロビ線を開設しましたが、この開設広告で「大韓航空でナイロビに飛び、雄大なアフリカのサバンナやサファリツアー、原始的エネルギーに満ちた先住民を楽しもう」と書きました。これに対して、「ケニア人として不快」「侮辱だ」などと多くの反発が出て、物議をかもしています。大韓航空は18日に謝罪し、広告を削除しました。

@トランスアエロがA380型機4機を正式発注
 トランスアエロ航空は10月にエアバスと締結した契約に基づき、A380型機4機を確定発注しました。トランスアエロ航空はモスクワ発着の長距離国際線に投入する予定で、座席数は700席を予定しています。


*6月21日

@全日空機がハードランディングで胴体に損傷
 昨日午後1時20分頃、北京発成田行きの全日空956便・B767-300型機が成田空港に着陸する際に、大きく揺れ胴体の一部が損傷しました。時事通信よりますと、同機は主脚が設置した後に、前に大きく傾き、前輪が沈む動作を数回繰り返した、とのことです。機内では激しい衝撃に乗客から悲鳴が上がった、とのことです。FNNニュースでは、着陸の際に機体前部が沈む込む様子が見られます。乗客・乗員にケガはありませんでした。着陸後点検で、整備士が主翼前方胴体が波打つように損傷しているのを発見しました。機内の天井板も一部ずれていました。運輸安全委員会は「ハードランディング」による航空機事故として、調査官を派遣しました。当時、成田空港では台風4号の余波で強い横風が吹いており、着陸をやり直す航空機もありました。機長は「着陸時に気流の乱れを感じた」と話しているそうです。

@ターミナルで不審物騒ぎ
 昨日午前11時50分頃、成田空港のターミナル(どちらのターミナルかは不明)チェックインカウンター付近に不審なキャリーバッグが見つかり、機動隊員など約30人と爆発物探知犬が動員される騒ぎがありました。約15分後に、爆発物などが入っていないことが確認されました。

@野本千葉市議が生の声を取り上げて質問
 開会中の千葉市議会で共産党の野本信正議員が、一般質問で羽田空港着陸航空機の騒音問題を取り上げています。その中で、住民へのアンケートで「環境を壊された。老境に入り穏やかな日々を送りたいのに腹が立つ」「とにかくうるさい。家内は頭痛に悩まされ大変。飛行航路地域住民への説明又は、承諾を要するのではないのか」「あこがれのマイームを若葉区に建てたのにまさか騒音に悩まされるとは本当に残念」「これから夏に向かい電力不足というのに、雨戸も開けられないと思うと腹が立つ」「物凄い轟音で通過し大変な騒音公害、地獄のような毎日。改善をお願いしたい」と深刻な声があることを紹介しています。

@ジェットスターが「ファーストフライトレポーター」を募集
 ジェットスター・ジャパン(GK)は7月3日と9日に就航する初便に搭乗し、レポートをする「ファーストフライトレポーター」を各便2名募集しています。応募には「なぜジェットスターに乗りたいのか」を200字以内で書く必要があります。期限は7月3日分は25日まで、7月9日分は7月1日までとなります。

@スホイ・スーパージェット100の墜落は管制官のミス?
 昨日の「ロシアの声」によりますと、5月にインドネシアで起こった「スホイ・スーパージェット100」の墜落事故について、インドネシアの雑誌「Tempo電子版」は事故原因が管制官のミスの可能性がある、と伝えた、とのことです。当時、複数の航空機の管制を行っていた管制官が、山岳地帯を飛行中の「スホイ・スーパージェット100」のパイロットが高度を下げる許可を求めた際に、山岳地帯の高度に十分注意を払わずに、許可した可能性ある、と伝えています。


*6月20日

@「成田空港サーバー・資料室へ」本会設立当時の「スライド『騒音の話』」を、スライドショー(62コマ、約4分間)で載せました。

@7月9日から第2ターミナル開業を午前3時半に
 今日の日刊スポーツによりますと、成田国際空港株式会社は7月9日から、第2ターミナルの開業時間を午前3時半にすることを明らかにしました。これは、ジェットスター・ジャパンが9日から成田発関西行きを午前6時5分にすることを受けた措置です。一部のコンビニや飲食店も開店を午前5時にはやめる、とのことでです。なお、第1ターミナルの開業時間は変わりません。

@成田空港会社が騒音測定局・5局を7月末までに更新
 成田国際空港株式会社は7月27までに、騒音測定局の更新を行います。更新されるのは牛尾局、芦田局、久住局、山室 局、飯岡局です。費用は約2億円になります。

@「予約状況は想定以上。来年には国際線」とGK鈴木社長
 昨日記者会見したジェットスター・ジャパン(GK)の鈴木社長は、開業当初の予約について「予約状況は想定以上で、反響の大きさに喜んでいる」と述べました。また、来年、成田空港と関西空港からの国際線に進出する計画を明らかにしました。就航する地域は台湾・中国・韓国・香港・フィリピンをあげましたが、特に「成田=台北線はうまくいく可能性がある」と述べました。日本航空との共同運航については「現在協議している」事を明らかにしました。

@成田=ウラジオストック線と成田=ユジノサハリンクス線を7月に再開
 アエロフロートは昨日、成田=ハバロフスク線を開設しました。ウラジオストク航空との共同運航で週2往復となります。また、運休中の成田=ウラジオストック線を7月16日から、成田=ユジノサハリンクス線を7月17日から、それぞれ週2往復で再開する、と発表しました。どちらもウラジオストク航空との共同運航となります。

@日本航空が東証に再上場を申請
 日本航空は今日午後、東京証券取引所に株式上場の申請を行いました。東証1部への上場申請です。順調に行けば、9月中旬にも再上場されることになります。

@全日空がB787-8型機・4機をB787-9型機に変更
 全日空は昨日の取締役会で、2013年以降に受領する予定のB787-8型機・4機をB787-9型機に変更することを決めました。これにより、全日空の発注数はすでに受領した分も含め、B787-8型機が36機、B787-9型機が19機となります。

@「アイベックスアビエイション」のセスナ機がバードストライクで損傷
 18日午後2時40分頃、「アイベックスアビエイション」のセスナ式 172P 型機が調布飛行場を離陸して、竜ヶ崎飛行場で離着陸訓練をしていたところ、バードストライクに遭いました。同機は訓練を中止して、調布飛行場に戻り点検したところ、左主翼がかなり損傷しており、運輸安全委員会は調査官2名を派遣しました。


*6月19日

@日本航空が8〜9月の燃油サーチャージャーを引き下げ
 日本航空は昨日、8〜9月分の国際線運賃にかかる燃油サーチャージャーを引き下げることを発表しました。中国線を除き300〜2500円の引き下げになります。中国線は6〜7月分を6500円で申請したものの、中国側の認可が下りずに6000円となっているため、とのことです。

@「パンダ・フライト・アカデミー」が昨日から訓練を開始
 全日空が立ち上げたパイロットの訓練会社「パンダ・フライト・アカデミー」が昨日から訓練を始めました。B737型機とA320型機の訓練が出来ます。主な顧客はこれらの機種を使う格安航空会社(LCC)になります。羽田空港に設置されたフライトシミュレーターを使い、これらの機種の資格取得訓練を行います。従来の自社養成訓練に比べて、約半額の費用になります。

@ミュンヘン空港の第3滑走路建設に住民がNo
 17日に行われた、ミュンヘン空港の第3滑走路建設についての、住民投票で、有権者の54%が建設反対票を投じました。なお、バイエルン政府は2011年7月に第3滑走路建設を承認し、建設後は1時間の発着回数の上限が、現行の1時間当たり90回から120回に拡大される計画でした。これにより、建設計画が打撃を受けることになります。

@カナダのオタワ空港で旅客の会話を盗聴へ
 カナダ国境警備局は首都オタワの空港に、乗客の会話を盗聴するためのマイクを設置したことを認めました。国境警備と国の安全保障のため、としています。マイクの声は録音されます。さらに、50万ドルを使って次世代ビデオカメラ88台の設置も進めている、とのことです。
【コメント】何でこんな事までする必要があるのでしょうか。米国の厳しい保安検査を嫌って、カナダ経由でアジアとアメリカ大陸を行き来する旅客がたくさんいたというのに。これで、カナダの観光も打撃を受けるでしょうね。


*6月18日

@LCC「スクート」が10月末に成田=シンガポール線就航を発表
 シンガポール航空の格安航空子会社(LCC)「スクート」CEOは今日、成田空港で記者会見し、成田=台北=シンガポール線を10月末にも1日1往復で開設することを発表しました。機材はB777-200型機を使い、料金はエコノミークラスで既存の航空会社より4〜5割安くする、とのことです。5日に日本就航を明らかにして(6月6日の出来事参照)いましたが、どの空港を使うかは不明でした。

@「訪日外国人旅客数」目標を「2016年に1600万人」へ引き下げ
 政府が15日に閣議決定した「観光白書」で「訪日外国人旅客数」目標を「2016年に1600万人」としました。前回の目標は2016年までに2000万人、2019年までに2500万人としていましたが、実績が大きく下回っていることから、引き下げました。

@5月引き渡し数はボーイング社が49機、エアバスが45機
 エアバスとボーイング社は5月の引き渡し機数を発表しました。それによりますとエアバスは45機で、A380型機が3機、A320型機シリーズが34機。A330型機シリーズが8機となっています。一方、ボーイング社は49機で、B737型機が36機、B767型機が2機、B777型機が8機、B747型機が3機となっています。なお、B747-8型機はありませんでした。


*6月17日

@向かい合って駐機するジェットスター機とエアアジア機
 今日午前中に成田空港に行ったところ、第2ターミナルの駐機場にジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンのA320型機が向かい合って駐機していました。採用しているエンジンが違うようですね。エアアジア・ジャパンの塗装は一般的なエアアジアの塗装で、操縦席窓の下に、日の丸と「JAPAN」の文字が入っているのが、エアアジア・ジャパンの機体を表しているようです。ジェットスター・ジャパンの方も一般的なジェットスターの塗装のようで、登録番号の「JA○○JJ」を見ないとジェットスター・ジャパンかどうか分からないようです。

@「羽田就航の予定はない」ニュージーランド航空CEO
 このほど来日したニュージーランド航空のCEOは、航空協議で羽田空港への乗りいれが可能になることについて「成田空港で頻度を増やす方が利用しやすい。現在のところ羽田就航の計画はない」と語りました。また、今期(2011年7月〜2012年6月)は大震災の影響で初めて利益が出ないものの、引き続き日本路線を重視し、チャーター便も15便設定する予定を明らかにしました。

@日本航空が「安全な航空会社10」からはずれる
 スイスの航空格付会社「Air Transport Rating Agency」が発表した世界で最も安全な航空会社10社の2012年版がこのほど発表されました。それによりますと10社はアルファベット順で「エア・カナダ」「エールフランス-KLM」「AMRコーポレーション(アメリカン航空、アメリカン・イーグル)」「デルタ航空」「IAG (ブリティッシュ・エアウェイズ )」「ルフトハンザドイツ航空」「カンタス航空」「サウスウェスト航空」「ユナイテッド/コンチネンタル・ホールディングス」「USエアウェイズ」となっています。この調査は経営状況、旅客数、従業員数、利用機材の機齢、リスクがあると考えられる機材数、全機材の飛行距離数、自社整備の能力、過去10年間の事故数など15項目の2010年のデータが使われています。2011年版でトップ10に入っていた日本航空ははずれてしまいました。経営破綻や人員削減や機材・路線の縮小がマイナス評価になったものと思われます。


*6月16日

@上海問屋の小型騒音計が届きました、誤差は結構大きい?
 今日、13日の出来事で書いた上海問屋の「小型デジタルサウンドレベル メーター」(DNSB-69428)が届きました。右写真の左側がそれです。本当に小さく(右上の100円玉と比較して下さい)、手のひらにすっぽりと収まってしまいます。ボタンも「電源ボタン」と「最高値表示ボタン」の2つしかなく、マニュアルは英語ですが、使い方は極めて簡単です。私が所持している、写真右の古いリオンの普通騒音計「S1」(検定は切れています)と道路の騒音を同じ条件で測定してみました。「DNSB-69428」の方はデジタル表示のためか、反応は極めて敏感です。アナログメーターの「S1」の方は「A特性」の「スロー」で測定したところ、デジタルメーターの方が反応が鋭敏であるためか、「最高値表示モード」では、「DNSB-69428」の方が約5dB程度高い値を表示していました。また、「最高値表示モード」を解除して、比較的変化が緩い騒音の場合は、やはり、「DNSB-69428」の方が約3dB程度高い値を表示していました。ただし、「DNSB-69428」の個体差もあると考えられますので、この結果が全ての「DNSB-69428」に当てはまるとは限りません。今後、本会所持のデジタル騒音計との比較もしてみたいと思います。
 従って、「この値段なら、そのくらいは仕方ない」と考えられる方にはおすすめだと思います。
 なお、普通騒音計と精密騒音計では正式な測定値を得たい場合は、5年毎の専門機関による検定が必要です。この検定費用が結構高く、普通騒音計で15300円程度、精密騒音計で23000円ほどかかります。なお、この「検定」を受けるためには騒音計型番自体の合格証明が必要です。もちろん、「DNSB-69428」は「検定」自体が受けられません。また、最高音(MAX (A))は普通騒音計や精密騒音計で測定できますが、「WECPNL」や「Lden」などは精密騒音計の中でも、積分解析機能を持った騒音計でないと測定が難しくなります。

@ラオス国営航空が8月に成田チャーター便を2往復
 JTBのパンフレットによりますと、ラオス国営航空は8月14日と20日に成田=ビエンチャン間のチャーター便を運航するようです。機材はA320型機を使います。同航空はゴールデンウイークにも成田空港からのチャーター便を運航しています。

@インドネシア入国のビザ代金を7月2日から日本円で出来る
 ガルーダインドネシア航空によりますと、7月2日から成田空港と関西空港で、インドネシア到着の際に支払うビザ代金を日本円で支払うことが出来るようになります。搭乗手続き後にビザ支払いカウンターで支払う場合に、当日のレートで25米ドル相当の日本円か、米ドル25ドルを支払うことになります。支払うと、機内で入国審査官が手続き完了の証明書を交付します。

@ピーチがHISに7月から航空券を提供へ
 ピーチ・アビエーションは7月からHISに航空券の提供を始めます。関西=長崎線を皮切りに、関西=札幌線や関西からの韓国線にも拡げる予定とのことです。

@豪公正労働委員会がカンタスの主張を支持
 14日、オーストラリアの公正労働委員会は 「B737-800型機やA330型機では、全てのフライトごとの飛行前点検を必要としない」とするカンタス航空の主張を支持する決定を行いました。これにより、オーストラリアのライセンス航空機技術者協会(ALAEA)に対して、争議行為を停止するように勧告しました。カンタス航空では整備部門の人員削減で労使間交渉が続いています。


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