2012年4月後半の出来事


*4月30日

@「くうこうだより 新緑号」が届きました
 「くうこうだより-新緑号」が届きました。2面は「国内線就航都市が11都市12路線に!」と「NPASS所有者が5000人突破」です。3面は「第1回わたしの一番の風景フォトコンテスト発表」「エコキッズクラブ第8期生募集」などです。4・5面の「くうこうのおしごと」は「動物検疫所-検疫探知犬」です。6面の「周辺をめぐる」は山武市編で「笛師 蘭情を訪ねて」です。7面の「成田空港国内線紀行」は「神戸空港編」でした。8面の「Air Line File」は「ジェットスター」です。

@新明和が「飛行艇民転推進室」を設置して海外売り込みへ
 新明和工業は24日、1日付で「飛行艇民転推進室」を設置したことを明らかにしました。自衛隊に納入している「US-2型救難飛行艇」の輸出を促進するため、としています。防衛省の認可を取得し、経済産業省との調整に入っている、とのことです。インドで水陸両用機の導入計画があることを受けての設置です。主な活動拠点は甲南工場に置き、営業機能を横浜とインド(デリー)の2か所に設置します。右の写真は「ジャパン・エアロスペース2008」で撮影した模型です。
【コメント】価格はこなれてきたのでしょうか。「ジャパン・エアロスペース2008」で新明和の担当者に「小笠原諸島の路線に使えば、空港建設で自然を破壊することなく、騒音もなくなるのでは?」と質問したところ、「その通りで、東京都も検討はしてくれたようですが、何しろ価格が高すぎて(100億円以上)・・・。」と言っていました。


*4月29日

@中国国際航空が成田=杭州間に定期チャーター便を運航
 中国国際航空は7月1日から8月3日まで、成田=杭州線で定期チャーター便を、週4往復(火・木・金・日曜日)運航します。機材は127席のA319型機を使用します。

@日本の航空会社は過去最高益、米国大手3社は営業赤字に
 米国航空会社大手3社の第1四半期決算が出そろいました。米国経済の緩やかな回復から、需要は比較的好調でしたが、ユナイテッド航空は燃料費が前年同期比20.8%増となり、加えてコンチネンタル航空との合併費用がかさみ、4億4800万ドル(約367億円)の赤字になりました。また、デルタ航空は純損益が1億2400万ドルの黒字になりましたが、燃料費がかさみ、「一時項目」を除外すると1株0.05ドルの営業赤字となりました。また、USエアウエイズも純損益が4800万ドルの黒字になりましたが、燃料費がかさみ、「一時項目」を除外すると1株当たり0.15ドルの営業赤字となりました。
【コメント】日本では日本航空と全日空の両社が過去最高益を計上する勢いですが、これは、「円高のおかげ」と言って良いようです。円高で燃料費がそれほどかさまず、円高により国民の海外旅行熱が高く、国際線需要が好調だった要因があります。両社の決算では国内線は停滞しています。もし、「円高傾向」が終わりになると、両社の経営環境も一気に下降するのではないでしょうか。「その時に、どうするのか」が経営判断の分かれ目になると考えられます。あまり「絶好調」と浮かれないで下さいね。しかし、両社とも、円高の恩恵を消費者に還元する事に熱心でないように感じます。「最高益、最高益」とはしゃぐのは良いのですが、「空港使用料を下げて、消費者に還元しろ」と成田空港会社に要求していた航空会社なのに(もっとも、それで「運賃が下がった」と言う話しは聞きませんが)、「円高」を航空運賃に反映させるという話しは聞きませんね。

@韓国の「梅香里騒音対策委員長」が賠償金横領の疑い
 26日の「朝鮮日報日本語版」によりますと、韓国の京畿道華城市にある「梅香里米空軍射撃訓練場」の閉鎖運動を主導してきた「梅香里対策委員会委員長」が、被害住民が騒音被害賠償金の一部を出資して設立した、営農組合費を横領した疑いでとりしらべをうけている、とのことです。この委員長は約10億ウオン(約7100万円)を子供の米国留学費用などに流用していた疑いがある、とのことです。


*4月28日

@日本航空のB787型 3・4号機が成田空港に到着
 日本航空に引き渡されたB787型機の3・4号機は昨日、成田空港に到着しています。3号機が登録番号「JA826J」4号機が「JA827J]となっています。

@千葉市の羽田空港関係騒音、南風時が10Wも高い
 今日の千葉日報によりますと千葉県は昨日、昨年8月と12月に実施した羽田空港関係航空機騒音調査結果を公表しました。それによりますと、特に、千葉市ではWECPNL値が8月に58.9〜56.5となり、12月の50.7〜48.1に比べて、地点によっては10ポイント以上も高くなりました。また、羽田空港D滑走路供用開始前の、一昨年12月に実施した調査結果と比べて、市川、船橋、白井、千葉、四街道、市原、木更津、君津、富津の12測定地点全てで、騒音が悪化していました。千葉県の大気保全課のページには詳しい調査結果がまもなく出ると思います。

@スカイマーク機が茨城空港で着陸滑走路を間違える
 22日午後4時10分頃、新千歳発茨城行きのスカイマーク794便・B737-800型機が着陸した際に、管制官から指示された西側滑走路ではなく、210mしか離れていない東側滑走路に誤って着陸するトラブルがありました。機長が左右を勘違いした、とのことです。着陸時に滑走路に他機はなく、無事でした。スカイマークでは、この機長と副操縦士を乗務からはずしました。

@全日空の12年3月期決算で経常利益が過去最高に
 全日空は昨日、2012年3月の連結決算を発表しました。売上高が前期比4.0%増の1兆4115億円、経常利益が84.9%増の684億円と過去最高となり、純利益は20.9%増の281億円となりました。また、2013年度3月の予測では経常利益が2%増となり、2年連続の過去最高益となる、としています。


*4月27日

@ゴールデンウイークの出国ラッシュ始まる
 成田空港のゴールデンウイークの出国ラッシュが今日からはじまりました。今日1日で、成田空港から出国する人は約41800人とのことです。

@ビジネスジェットターミナルの使用が約1ヶ月で10回
 成田国際空港株式会社の森中社長は昨日の記者会見で、3月31日に開業したビジネスジェット専用ターミナルの利用が、約1ヶ月間で10回に留まっていることを明らかにしました。計画では年間利用回数を3000回としています。
【コメント】追々、増えていくとは思いますが、「年間3000回」は過大だったのではないでしょうか。政府のかけ声に踊らされないように!もっとも、株主が100%国ですから、逆らうのは難しいでしょうね。しかし、経営を危うくしては元も子もありません。

@日本航空が成田=関西線を7月1日から運休へ
 日本航空は昨日、1日1往復で運航している成田=関西線を、7月1日から運休すると発表しました。需要が伸び悩んでいるため、としています。

@ジェットスター・ジャパンの初号機が成田空港に到着
 ジェットスター・ジャパンがエアバスから受領した初号機・A320-200型機が、昨日午後7時頃、成田空港に到着しました。機体番号は「JA01JJ」です。今後、この機体を使って、慣熟飛行訓練などを行う事になるようです。7月3日の就航開始までに後2機を受領する予定です。成田空港に駐機する、「JA01JJ」の写真はここで見られます。

@機体整備の日本航空のB787型機は今日午後3時26分に到着
 昨日書いた、ボストンでの機体整備で丸1日遅れた、日本航空007便・B787型機ですが、日本航空のホームページによりますと、今日の午後3時26分、成田空港に到着しました。

@5月12・13日に「第1回成田エアポートツーデーマーチ」
 5月12・13日に「第1回成田エアポートツーデーマーチ」が行われます。12日の土曜日が「成田空港コース」と「芝山仁王尊コース」、13日の日曜日が「印旛沼コース」と「芝山殿塚・姫塚コース」で、それぞれ10Km・20Km・30Kmコースに分かれています。開催要項では参加申し込みが今月20日までとなっていますが、締め切りが延長されているようです。

@昨年5月の福岡空港管制ミスは管制官の着陸許可失念が原因
 運輸安全委員会は今日、昨年5月10日に福岡空港で起こった、着陸機が進入中の滑走路に、他機の離陸許可を出し、この機が滑走路に進入した、管制ミスについての報告書を公表しました。それによりますと、管制官は宮崎発の日本エアコミューター機に着陸許可を出した後、別の機体で起こったバードストライクによる、滑走路安全点検のタイミングを考えていました。このため、日本エアコミューター機への着陸許可を失念し、その後、那覇行きの全日空機から離陸要請が来たときに、日本エアコミューター機の機影が視界不良で見えず、レーダー画面でも見落として、着陸許可を出したことが原因としています。


*4月26日

@反動で大幅増加、09年水準に近づく・3月運用状況
 成田国際空港株式会社が今日発表した3月の運用状況によりますと、前年3月が大震災で大きく落ち込んだ反動もあり、発着回数は前年同月比(以下同じ)で12%増となりました。国際線が6%増、国内線が65%増となっています。旅客数は30%増で、この内、国際線旅客数が27%増、国内線旅客数が74%増となっています。国際線旅客数の内、日本人は35%増に対して、外国人が26%増、通過客数が6%増となりました。貨物量は14%増で、輸出が9%増、輸入量が11%増となっています。給油量は22%増でした。
 2009年3月と比較すると、国際線発着回数はわずかに上回りましたが、国際線旅客数はかなり下回っています。また、国際線貨物量と給油量もわずかに下回りました。
 また、2011年度(2011年4月〜2012年3月)では、前年度比(以下同じ)発着回数が18万7238回と2%減、この内、国際線が4%減、国内線が17%増となりました。旅客数は11%減で、国際線旅客数は13%減でした。国際線旅客数では、日本人が6%減、外国人旅客数が30%減と大幅な減少になっています。国内線旅客数は14%増となっています。貨物量は7%減で、輸出量は10%減、輸入量は2%減となりました。給油量は9%減でした。

@A滑走路南端1Kmに「空の駅 風和里しばやま」がオープン
 今日、成田空港のA滑走路南端から約1Kmにある「エコアグリパーク」近く(多分、このあたり、地図はこちら)の、芝山町浅倉に、農産物直売場と地場野菜などを使ったバイキングレストラなどを備えた、「空の駅 風和里(ふわり)しばやま」がオープンしました。なお、芝山町には「道の駅 風和里しばやま」が芝山小学校近くにあり、2010年度の売り上げが4億円を突破する「優良農産物直売場」になっています。

@尻もち状態で20秒間こすった可能性
 運輸安全委員会は昨日、3月31日に羽田空港で発生した日本航空機の尻もち事故(4月1日の出来事参照)について、機首上げの姿勢で、機体後部尾部が20秒間滑走路に接触したまま滑走していた可能性があることを明らかにしました。また、この間、一時、機体が右に傾き、左主脚タイヤが浮き上がった可能性もあることも、フライトレコダーなどの記録から分かりました。機長は「機体が浮き上がる感覚があり、着陸復航を決断した」としています。

@日本航空が6月下旬にも再上場を申請へ
 日本航空は3月に東京証券取引所へ、再上場に向けた予備申請を提出していたことが分かりました。これにより、早ければ、6月下旬にも本申請を行い、9月にも再上場を計りたい意向です。

@日本航空のB787型機がボストンで機体整備
 日本航空のB787型機(JA822J)がボストンへの、この機体としては2回目の飛行で、何らかのトラブルがあったようです。「機体整備のために24時間の遅れ」となっているようです。運航を開始したばかりの新機種に初期トラブルはつきものですが、今回も何らかの予期しないトラブルがあったものと見られます。

@B787型機の3・4号機を25日に受領か
 日本航空のB787型機の受領は、25日に3・4号機が同時に行われるようです。日本到着は27日か28日になるようで、5月1日からの成田=デリー線の投入に間に合うようです。

@三菱リージョナルジェット(MRJ)の遅れを正式に発表
 三菱航空機会社は昨日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の開発スケジュールについて、初飛行が予定の今年第2四半期から、来年第3四半期に遅延することを明らかにしました。これに伴い、全日空への初号機納入も予定の2014年第1四半期から、2015年の半ば以降になる、としています。なお、エンジンの開発は順調に進んでいるようです。

@B747-8I型機をルフトハンザ航空に引き渡し
 ボーイング社は25日、旅客型のB747-8I(インターコンチネンタル)型機をルフトハンザ航空に引き渡した、と発表しました。B747-8I型機は中東のVIP機として1機が引き渡されていますが、一般の旅客機としては初めてになります。なお、B747-8I型機は従来のB747-400型機に比べて、騒音が30%削減されている、とのことです。


*4月25日

@空港サービス調査の「保安検査部門」で成田空港が1位
 英国の調査会社スカイトラックス社(SKYTRAX)はこのほど、世界の空港の顧客サービスについて評価する「WORLD AIRPORT AWARDS 2012」を発表しましたが、保安検査手続き部門で成田空港が1位となりました。なお、総合部門では17位となっています。

@全日空が成田=シアトル線就航を7月25日に前倒し
 全日空は今日、7月25日から成田=シアトル線を1日1便で運航することを発表しました。従来予定からの前倒しになります。当初はB777-300型機を使いますが、順次、B787型機に切り替えるそうです。

@ユナイテッド航空が成田=サンフランシスコ線の1日2往復を冬季も計画
 ユナイテッド航空は夏季に1日2便運航している成田=サンフランシスコ線を、10月下旬からの冬季にも継続する計画を持っているようです。

@マカオ航空が成田=マカオ線を増便
 マカオ航空は21日から、成田=マカオ線を増便し、週4往復としました。また、7月3日からは毎日1往復に増便します。

@日航が5月1日から成田=デリー線、7日から成田=モスクワ線にB787型機を投入
 日本航空は23日、「5月1日に成田=デリー線、5月7日に成田=モスクワ線と羽田=北京線にB787型機を投入する」と発表しました。

@大和市の4棟マンションが騒防法線引きで分断
 22日の朝日新聞によりますと、米軍厚木基地に隣接する大和市では、2006年に行われた騒防法の第1種区域の見直しで、道を挟んで4棟あるマンションが第1ターミナル種区域内の、防音工事助成対象区域と対象外区域に分かれてしまいました。防音工事はこの3月に完成し、「窓ガラスが揺れなくなった」「ヘリの騒音をあまり感じなくなった」と喜び声が聞かれるそうです。一方、区域外のマンションからは「なぜ、同じマンションなのに、こんなに差があるのか」という苦情が管理組合に相次いでいるそうです。
【コメント】成田空港周辺でも、この問題は多発しており、先月開かれた騒音対策委員会でも「地域を分断しない線引きを」と要望が出されていました。成田空港周辺は農村地帯ですから、集落毎に指定することは難しくないと思うのですが。

@国土が6月から国際線旅客を抜き打ち検査実施へ
 国土交通省はこのほど、6月から航空機テロ防止のために、国際線の旅客を一定の割合で抽出し、抜き打ちの手荷物検査や身につけているものを確認する「接触検査」を実施する方針を固めました。

@全日空が12年3月期の業績を上方修正
 全日空は23日、2012年3月期連結業績予想を上方修正しました。売上高が前期比3.9%増となり、コスト削減が進んだために、営業利益が同43.1%増となりました。これにより、当期純損益も200億円から280億円に上方修正したものです。これにより、従来は2円としてた期末配当を4円とします。

@「営業利益1800億円は大幅に超える」と植木社長
 日本航空の植木社長は昨日の記者会見で、12年3月期連結決算で「従来予測の『営業利益1800億円』は大幅に超える」と述べました。1〜3月の国際線が好調だったことに加え、1〜2月の国内線が少し低迷したものの、3月に取り返したこと。コスト削減効果が持続していること、を理由としてあげています。

@ジェットスター・ジャパンが初号機を受領
 エアバスは24日、ジェットスター・ジャパンにA320型機の初号機を引き渡した、と発表しました。全席エコノミークラスの180席となっています。7月3日の運航開始までに、後、2機を引き渡す予定です。

@着陸した中華航空機から白煙・羽田空港
 24日午後一時頃、台北発羽田行きの中華航空220便・A330型機が駐機場に入ったときに、機体後部から白煙が吹き出しました。消防車が出動しましたが、火は出ずに収まりました。国土交通省によると、駐機場に入り、エンジンを停めた際に、補助動力装置を作動させたところ、白煙が吹き出した、とのことです。オイルが加熱したものと見られています。運航への影響はありませんでした。

@ピーチ機が警報装置不具合で遅れる
 昨日午後5時55分頃、関西発新千歳行きのピーチ・アビエーション・A320型機が離陸したところ、貨物室のドアが開いているとの警告灯が点灯しました。このため、同機は関西空港に引き返しました。点検したところ、警報装置の誤動作と分かり、約1時間15分遅れで出発しました。


*4月23日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@成田空港の3月貿易額輸出0.8%減、輸入10.8%増
 東京税関が19日に発表した成田空港の3月貿易額(速報値)によりますと、輸出額は前年同月比0.8%減と、13ヶ月連続の前年同月比マイナスになりました。一方、輸入額は同10.8%増と2ヶ月連続の前年同月比プラスとなり、19ヶ月ぶりの2桁増となりました。

@ゴールデンウイークの航空会社予約率
 21日の続きになりますが、国内航空会社のゴールデンウイーク予約率などですが、
☆エアドゥが予約客数が前年同期比27.5%増、予約率が同9.1ポイントプラスの72.9%です。
☆ソラシドエアは予約客数が同43.2%増、予約率が64.9%です。
☆スターフライヤーは予約客数が同80.9%増、予約率が同3.1ポイントプラスの63.7%です。

@「燃費の高騰続けば、減便も」キャセイ航空CEO
 キャセイ航空のCEOは、このほど発行された社内報で、2011年12月の利益が前年比60.8%減となったこと関して、「燃料の高騰が大きく響いた。今後も高騰する可能性があり、貨物の需要回復も遅々としている。欧州の金融不安も収まる見通しは定かでなく、今期の見通しは厳しい。」とし、「必要なら、減便や機材の運用停止も検討する。」と書いています。


*4月22日

@日本航空の成田=ボストン線が就航
 日本航空の成田=ボストン線が今日就航しました。放水などの記念式典の後、少し遅れて午後0時13分に出発しました。日本航空の成田空港関係国際線としては8年ぶりの新規路線となります。また、北米への新規路線としては13年ぶりになります。初便はほぼ満席、とのことです。

@タイ航空が13年1月16日から成田空港線にA380型機を投入
 タイ航空はこのほど、2013年1月16日から、成田=バンコク線の1日1往復をA380型機で運航することを明らかにしました。

@3月の出国日本人数が21.4%増と過去最高に
 政府観光局が20日に発表した、3月の「訪日外客数・出国日本人数(推計値)」によりますと、出国日本人数は前年同月比21.4%となり、3月としては過去最高となりました。また、訪日外客数は同92.4%増と大幅な伸びになり、2010年3月に比べても4.4%減とほぼ回復しているとのことです。


*4月21日

@ゴールデンウイークの航空各社の予約状況
 昨日までに国内航空数社のゴールデンウイーク予約状況が発表になっていますが、分かっているものを書いてみます。いずれも増加していますが、昨年の大震災で減少した反動もあります。
☆全日空グループは予約人数が国際線で前年同期比21.4%増、国内線で同11.1%増です。
☆日本航空グループは予約人数が国際線で前年同期比24%増、国内線が同17.2%増です。
☆スカイマークは予約人数が前年同期比23.5%増、予約率が53.9%です。
☆ピーチ・アビエーションは予約率が70.2%です。

@パキスタンでボジャ航空機が墜落127人以上が死亡
 20日午後6時40分頃、パキスタンのカラチ発イスラマバード行きの、同国ボジャ航空・B737-200型機がイスラマバード国際空港の数Km手前に墜落し、乗客・乗員127人と、地上の住民10人以上が死亡しました。同機は管制官からの着陸許可を受けてすぐに墜落した模様です。当時の天候は激しい雷雨で、目撃情報によりますと、火の玉になって墜落した、とのことです。同国航空担当者は時事通信の取材に対して、同機が空中分解した可能性を指摘しました。理由として、残骸が広範囲に散らばっていること、操縦室付近や尾翼部分の一部が墜落現場付近で見あたらないこと、地上の被害が比較的軽いことなどをあげています。

@USエアウエイズがアメリカンの3大労組と合意
 USエアウエイズは20日、経営再建中の「アメリカン航空の3大労働組合と労働協約の条件で合意した」と発表しました。USエアウエイズはアメリカン航空との合併交渉を進める方針を、正式には発表していませんが、交渉に入った段階では交渉を有利に進める事が出来るようになるようです。合意内容は明らかになっていませんが、パイロット組合の関係者は「合併後もワンワールドに留まり、発注済みの航空機は購入を完了する」と語っています。

@携帯メール着信に驚き脚下げ忘れる・10年5月のジェットスター機
 オーストラリアの航空当局は20日、2010年5月27日に、ダーウイン発シンガポール行きのジェットスター57便・A321型機が着陸する際に、脚を下げずに、着陸復航したインシデントについて報告書を発表しました。それによりますと、機長が自動操縦を解除した直後に、機長の携帯電話にメールが着信し、これに慌てた機長が脚下げを忘れたことが原因、としています。


*4月20日

@成田空港ゴールデンウイーク出入国者は16.3%増の見込み
 成田国際空港株式会社は昨日、「2012 ゴールデンウィーク旅客推計(4月27日〜5月6日)」を発表しました。それによりますと、出入国者の合計で前年同期比16.3%増の見込みです。出国者数は同10.7%増、入国者数は同22.4%増となります。昨年と同様に近距離アジアが好調で、円高と長期の休みが取りやすい日並びにより、欧州などの長距離も人気が高いとのことです。出国ピークは4月28日前後、入国ピークは5月5日・6日に集中しています。
【コメント】大幅増ですが、昨年のゴールデンウイークは大震災直後でした。2010年の実績と比べてみますと、日割り計算で約90%となります。このところ、間際予約も多くなっていますので、実績はもう少し良くなるかも知れませんね。

@「サイパンエアー」が7月1日から成田=サイパン線をディリー運航
 昨年設立された「サイパンエアー」は昨日、7月1日から成田=サイパン線を定期チャーター便として1日1往復運航する、と発表しました。12月頃からは定期便にしたい、とのことです。機材は当初はB737-400型機、8月からはB757-200型機を使う、とのことです。

@「安定株主は最低でも10%必要」稲盛名誉会長
 日本航空の稲盛名誉会長は19日、滞在先のボストンで日本のマスコミのインタービューに答え、「安定株主は最低でも10%は必要だ。同じワンワールドメンバーにもお願いすることになると思う」と語りました。また、「来年前半まで」としていた自身の日本航空関与について、「日本航空をもっと良い会社にするために、必要とされるならば」と社外役員として関与する可能性も示唆しました。

@B787型機の3・4号機は今月中か来月初旬に受領・日本航空
 日本航空のB787-8型機の受領ですが、3・4号機を今月中か、遅くても来月初旬の受領に向けて調整中、とのことです。日本航空は受領後、一定期間を経て、成田=モスクワ線・成田=デリー線・羽田=北京線に投入する予定です。

@ピーチ機が初めての緊急着陸
 昨日午後4時50分頃、関西発鹿児島行きのピーチ・アビエーション197便・A320型機が、高知県上空を飛行中に「燃料が通常より少ない」との表示が出ました。このため、同機は関西空港に引き返し5時26分に無事緊急着陸しました。点検したところ、燃料が漏れた形跡はなく、計器のトラブルと見られています。ピーチ・アビエーションとしては運航開始後初めての緊急着陸となりました。

@デルタ航空機がバードストライクでケネディ空港に緊急着陸
 19日、ニューヨーク発ロサンゼルス行きのデルタ航空機が、ケネディ空港を離陸直後、右エンジンに鳥が吸い込まれました。同機はただちに引き返し、無事に緊急着陸しました。客室内には煙が立ちこめた、とのことです。
【コメント】ニューヨークでのバードストライクと言えば、2009年1月15日に発生した“ハドソン川の奇跡”(2009年1月16日の出来事参照)を思い出しますね。


*4月19日

@日本航空がアメリカン航空ラウンジをファーストクラスサービスで使用
 日本航空は、成田空港の第2ターミナルで、午前中の混雑時間帯に限りアメリカン航空の「アロミラルズラウンジ」で、同社のファーストクラス向けの「サクララウンジ」サービスを行う事になりました。午前7時30分から11時30分まで、「サクララウンジ」と同じ飲食などを提供する、とのことです。

@国土が琉球エアーコミュータに厳重注意処分
 国土交通省は昨日、琉球エアーコミュータに、乗務員が薬を服用して乗務したことと、機内に搭載することになっている航空日誌を搭載しないまま運航したことについて、「航空法に違反する」と厳重注意しました。

@全日空の11年度国際線旅客が12.4%増も搭乗率は2ポイント減に
 全日空がこのほど明らかにした、2011年度の旅客輸送実績(速報値)によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)12.4%増となり、搭乗率は2ポイント減の73.7%となりました。また、国内線は旅客数が4.1%減、搭乗率は2.4ポイント減の60.8%となりました。

@日本エアコミューター機がオイル漏れで欠航に
 昨日午後、隠岐発大阪行き日本エアコミューター2336便・DHC8-400型機の出発前点検で、右主翼の車輪タイヤ付近からオイルが漏れているのが見つかりました。このため、同便は欠航となりました。

@金星を他機の灯火と間違えて急降下・カナダ
 カナダの航空当局は16日、カナダの航空機が、2011年1月に大西洋上で急降下して、16人が負傷した事故の報告書を発表しました。それによりますと、「仮眠から目覚め、交代したパイロットが、目が覚めきらない状態で『貨物機が近づいている』との引き継ぎを受け、このパイロットは金星をその貨物機の灯火と勘違いし、衝突する危険を感じて、急降下したことが原因」としています。このパイロットには小さな子供があり、寝不足状態で、「熟睡しないために40分」と定められていた仮眠時間を、35分オーバーして寝ていた、とのことです。


*4月18日

@ジェットスター・ジャパンが今日から「スペシャルセール」
 ジェットスター・ジャパンは今日午前6時から明日23時59分まで、昨日に続いて「スペシャルセール」を実施しています。9月5日〜12月4日の全路線、8万5000席を1900〜2900円で販売します。ただ、通常のホームページではこのセールについては見られないようで、同社の「ジェットメール」に登録する必要があるようです。

@大西会長が安全喚起で全社員にメッセージ・日本航空
 今日の「しんぶん赤旗」によりますと、日本航空の大西会長・安全推進本部長は10日、全社員に向けて「安全に関するメッセージ」を発表し、今月の11日〜27日を「特別安全キャンペーン」とすることを明らかにしました。メッセージでは「不安全事例」として、「尻もち事故」「エンジン空中停止」「客室内へカー卜飛び出し」「パイロットが医薬品服用」「航空日誌未搭載」「関係機関への報告遅れ」「作業中の負傷」をあげています。この中には、1月2日の骨折したままの乗務(3月23日の出来事参照)は含まれていません。
【コメント】経営破綻という緊急事態で社員は必死でがんばってきたのでしょうが、減らされた人数で我慢の限界が近づいているのではないでしょうか。人間の能力は特別な人を除いては、限界があります。平均的な能力水準を基準としないと、破綻が生じますね。日本航空もそろそろ、適切な人員増を考えないといけないのではないでしょうか。まずは、整理解雇された人の解雇撤回を考えるべきではないでしょうか。

@羽田空港事務所で停電・9便に遅れ
 昨日午後5時頃、国土交通省東京空港(羽田空港)事務所で停電が発生しました。このため、管制官や航空会社に気象情報などを送信するシステムが使えなくなりました。管制業務はすぐに非常用電源に切り替えて、大きな支障はありませんでしたが、一部の誘導路の灯火などが消え、滑走路2本で運用しました。この影響で9便に最大50分の遅れが出ました。停電は約25分後に復旧しました。原因は調査中、とのことです。

@ドイツのケルン・ボン空港で深夜早朝の旅客便を飛行禁止に
 18日の「ATW」によりますと、ドイツのノルトライン‐ベストファーレン州政府はケルン・ボン空港の真夜中から午前5時までの旅客便を飛行禁止とする決定をしました。ただし、貨物便は認めているようです。
【コメント】旅客便の便数がこれまではどの程度あったのか、何時から禁止になったのかなど、詳しいことは分かりません。もし、情報を持っている方がいたら、教えて下さい。


*4月17日

@一部がLCCターミナルに改装される「第5貨物ビル」
 昨日成田空港に行ったついでに、「一部が格安航空会社(LCC)専用ターミナルに改装される」と発表された、「第5貨物ビル(第5貨物ターミナル)」を見てきました。もちろん、制限区域ですから入れませんので、第2ターミナル3階北端の外に出て撮影しました。撮影していると、警備の機動隊員から「何をしているのですか」と質問されました。航空機の写真を撮っている人はたくさんいるのでしょうが、こんなところを撮る人は少ないのでしょうね。このターミナルの奧の部分が格安航空会社(LCC)専用ターミナルになるようです。

@ジェットスター・ジャパンが運賃を発表・1万席を1円で販売
 ジェットスター・ジャパンは今日、7月3日から就航する国内線の運賃を発表しました。7月3日に就航する成田=札幌線を片道(以下同じ)4590〜16990円、成田=福岡線を5590〜18990円に、同月9日に就航する成田=那覇線を6990〜22990円、成田=関西線を3990〜15990円、8月24日に就航する関西=札幌線は4590〜14490円、関西=福岡線を3590〜11490円としています。同一路線で他社よりも必ず安くする「最低価格保証」も実施するとのことです。さらに、国内線販売開始記念セールとして、今日の正午から2時間の限定販売で国内全路線1万席を1円でネット販売しました。

@全日空Gの3月旅客輸送実績が震災の反動で大幅増に
 全日空がこのほど明らかにした、グループの3月輸送実績(速報値)によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)35.1%増、搭乗率は14.4ポイント増の79.1%となりました。また、国内線旅客数は19%増で、搭乗率は9.6ポイント増の64%となりました。ただ、昨年3月は、3月11日に起こった大震災で大きく落ち込んだ影響があり、その反動で大幅な増加になったようです。

@全日空も国際線普通運賃の燃油サーチャージャーを引き上げ
 全日空は昨日、6月1日〜7月31日の国際線旅客普通運賃にかける燃油サーチャージャーの引き上げを発表しました。引き上げ幅は日本航空と同じ、300〜2500円となります。

@日本航空がフィンランド航空との提携を検討
 今日の日本経済新聞によりますと、日本航空はフィンランド航空との共同事業を目指し、提携交渉の検討にはいっている、とのことです。時刻表の調整や共同運賃の採用などを目指します。同社が欧州の航空会社と共同事業を目指すのは、ブリティッシュ・エアウェイズに次いで2社目となります。

@シンガポール航空が関空に8月10日〜15日A380型機を運航へ
 シンガポール航空は「大阪就航40周年を記念して、8月10日〜15日まで、シンガポール=関西線の1日1往復をA380型機で運航する」と発表しました。関西空港にA380型機が就航するのは初めてになります。

@全日空の羽田発佐賀行きがトラブルで1時間15分遅れ
 昨日午後6時35分に羽田から佐賀に向かう予定だった、全日空455便・B737-8型機で警報機器の不具合が発生しました。この修理のため、同便は約1時間15分遅れて出発しました。

@全日空が受領のB787型機7号機でバイオ燃料飛行
 全日空は今日、ボーイング社から受領したB787型機の7号機で、燃料に、ケロシンに使用済みの食用油を15%混合した、バイオ燃料を使い、羽田空港まで太平洋を横断する飛行を実施しています。これにより、B767型機を使った場合よりも、二酸化炭素を約30%削減できる見込みです。7号機の羽田到着は午後11時30分になる予定です。

@ヴァージン機がロンドンで緊急着陸、15人が重軽傷
 16日、ロンドンのガトウイック空港を離陸した、米国オーランド行きのヴァージンアトランティック機・A330型機が、離陸直後に貨物室から出火し、同空港に緊急着陸する事故がありました。この際、機外に脱出スライドで避難した人の内、15人が骨折などの重軽傷を負いました。原因は分かりません。


*4月16日

@成田空港に駐機する日本航空のB787型機
 今日、成田空港に行ったところ、整備地区の日本航空格納庫前に、日本航空のB787型機が駐機していました。エンジンカバー後部の形からB787型機に間違いないと思います。(写真を拡大したところ、機体番号が「JA825J」ですので、確認出来ました。)22日のボストン線投入まで、残すところ後7日になりました。写真はA滑走路西側の「さくらの丘」公園手前南の道路から撮影したものです。後ろにあるブルーの屋根の建物は、日本航空A格納庫です。(昨日の記述は間違いでした。すみません。)

@全日空が大阪空港に自前の燃料タンク建設へ
 今日の「SankeiBiz」によりますと、全日空は大阪空港自社格納庫に隣接する自社所有地(豊中市)地下に自前のジェット燃料タンク(容量約1000Kリットル)を建設する方針を固めました。9月に着工して、来年度上期に供用を開始する予定、とのことです。同社はジェット燃料を供給する燃油業者に「他空港と比べて大阪空港の燃油価格は高い。根拠を明示して欲しい」と要求しましたが、「納得の得られる説明はなかった。コストを削減するため、自社のタンクを建設することにした」としています。
【コメント】「根拠を明示しろ」というのは、平たく言えば、「安くしろ」と言うことでしょうね。

@インド政府がエアインディアに緊急融資を発表
 インド政府は12日、経営難に陥っているエアインディアに対し、緊急融資751億ルピー(約1150億円)を実施し、長期的には2020年までに約3000億ルピー(約4700億円)を融資することを明らかにしました。また、緊急融資が行われる間は、外国の航空会社がインドの航空会社に投資することを認める決定を、保留することも明らかにしました。これにより、キングフィッシャー航空はますます苦境に追い込まれることになります。


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