2012年4月前半の出来事


*4月15日

@全日空のB787型機がトラブルで77分の遅れ
 13日午前9時頃、羽田空港から宇部山口空港に到着した全日空691便・B787型機が、到着後に補助エンジンが停止するトラブルがありました。同機はその後、機体をコントロールするシステムの異常を示す警告灯が点灯し、電源を入れ直すなどしてシステムを復旧し、折り返し便の694便は約77分遅れで出発しました。

@小松飛行場近くの「航空プラザ」に大型遊具がオープン
 小松市は13日、小松飛行場近くの石川県立「航空プラザ」に子供の屋内大型遊び場「プレイエリア『ぶ〜んぶんワールド』」をオープンしました。この施設は「航空プラザ」内の多目的室を、約9000万円かけて改装したものです。飛行機型の大型遊具「飛ぶう〜ん」は縦22m、幅20m、高さ6.5mあります。入場は無料です。
【コメント】空港周辺の活性化を計る施設としては良いかも知れませんね。子供が来れば、大人も来ます。成田空港周辺でも活性化策の一つとして、考えたらどうでしょうか。航空科学博物館などとセットで考えると、子供たちの遠足や見学の人気スポットになるのではないでしょうか。


*4月14日

@厚木基地で艦載機訓練始まる・苦情が43件
 このところ、米軍厚木基地で原子力空母「ジョージ ワシントン」の艦載機による訓練が連日昼夜行われています。このために、相模原市・大和市・綾瀬市には9日から昨日午後5時までに43件の苦情がありました。毎年、この時期にはゴールデンウイーク頃の空母出航に合わせて、艦載機の訓練が激しくなり、その後、硫黄島での夜間離着陸訓練(NLP)が行われることになります。

@エンジンのタービンブレード破壊は怖い
 先月の31日と今月1日に、千葉県現代産業科学館で「非破壊検査」のイベントがありました。この時に、参加していたメーカーの人に、エンジンのタービンブレードの検査について、少し話を聞きました。この人の話では「タービンブレードの破損事故は怖い。今の航空機はエンジンが一つ止まっても、大丈夫なのだが、破損したブレードが機体に当たると大変なことになる可能性がある。そのようなことがないように、検査は飛行毎にやるのだが、なんと言っても、高熱で高速回転しているものだから、飛行中に壊れることはある。事前に兆候を完全に見つけることは難しい。」とのことでした。


*4月13日

@所沢市議会教育福祉委員会が「教育環境の改善を求める決議」
 所沢市長が市立の狭山ヶ丘中学校のエアコン設置を見送り、補助金も辞退した狭山市で昨日、市議会の教育福祉委員会は「教育環境の改善を求める決議」提出を決めました。6月の定例市議会に提出する、とのことです。この決議は「エアコン設置をうながす意味合いがある」とのことで、市長の与党会派も「伸び伸び勉強してもらうにはやむを得ない」との姿勢を示しました。ただ、市議会としてはエアコン設置を削除した予算を成立させており、矛盾する可能性もあります。

@国土が運賃通達見直しを表明
 11日に開かれた衆議院国土交通省委員会で、国土交通省は「大手航空会社の運賃が、新規航空会社の運賃を下回らないように」としている通達を見直す考えを示しました。この通達は新規航空会社の経営を安定させる意味でしたが、格安航空会社(LCC)の参入を控え、「運賃の高止まりを助長する」との批判もあり、見直すことにした、とのことです。
 また、「公的資金を注入している日本航空が、赤字を覚悟して安売りを行う事により、競争をゆがめる恐れがある」として、日本航空の運賃を監視していることについて、航空局長は「再上場までは続ける」と表明しました。

@関西空港連絡橋通行税は10月から徴収
 泉佐野市は総務大臣の同意が得られた「関西空港連絡橋通行税」について、10月から徴収を開始する事を明らかにしました。

@日本航空が6〜7月燃油サーチャージャーを引き上げ
 日本航空は国際線普通運賃に付加する燃油サーチャージャーの6月1日〜7月31日分を引き上げることを明らかにしました。引き上げ幅は片道300〜2500円となっています。

@日本航空が平常運航を発表・“人工衛星”発射を受け
 日本航空は、今朝の北朝鮮“人工衛星”発射を受けて、今後のマニラ・ジャカルタ・シンガポール線の運航を平常運航に戻す、と発表しました。

@ニュージーランド航空が運賃の総額表示を始める
 ニュージーランド航空はこのほど、同社航空運賃について燃油サーチャージャーなども含めた総額表示を始めました。燃油サーチャージャーの他にも、空港税や機内預け手荷物料金や機内食料金なども含まれます。ただ、「為替価格の変動などでわずかな違いは出る」としています。


*4月12日

@全日空が成田=ヤンゴン線を開設へ、成田=シアトル線は前倒し
 全日空の伊東社長は昨日の記者会見で、年内にも成田=ヤンゴン(ミャンマー)線を開設することを明らかにしました。ミャンマーへの定期便は同社としては12年ぶりとなります。また、「今年12月に開設する」としていた、成田=シアトル線をB787型機で、7〜8月に前倒し開設することも明らかにしました。さらに、成田=サンノゼ線も、前倒しで開設する検討をしていることも明らかにしました。

@スカイマークの「成田シャトル」3月搭乗率が2月よりも伸びる
 スカイマークが発表した3月分の搭乗率によりますと、「成田シャトル」はおおむね2月よりも搭乗率が上がっています。成田=札幌線は61.1%、成田=旭川線は48.9%、成田=神戸線は48%、成田=福岡線は68.3%、成田=那覇線は55.7%となっています。成田=神戸線は3月に就航したばかりです。成田=那覇線は2月に比べて0.2ポイント下がりましたが、残りの3路線は上がっています。

@エアアジア・ジャパンの時刻表が「Airline Route」に載る
 8月1日から成田空港を拠点として就航するエアアジア・ジャパンの時刻表が「Airline Route(英文)」に載りました。ただし、これで確定かどうかは分かりません。エアアジア・ジャパンのツーレターコードは「jw」となったようです。8月1日から就航するのは成田=福岡線が1日(以下同じ)2往復4便、成田=那覇線が1往復2便、成田=新千歳線が4往復8便で、合計14便となります。

@整理解雇の原告団が東京高裁に控訴する
 日本航空を整理解雇されたパイロット71名と、客室乗務員71名は昨日、東京地裁の判決を不服として、東京高裁にそれぞれ控訴しました。

@MRJの納入が約1年遅れに
 時事通信が今日伝えたところによりますと、三菱航空機会社の三菱リージョナルジェット(MRJ)が航空会社に引き渡される時期が、予定よりも1年前後遅れる、とのことです。開発の遅れと、三菱重工の航空機部品検査工程の不備が響いている、とのことです。
【コメント】社長も、シンガポールで開かれたエアショーで遅れることを明らかにしていました。私がJAXAの関係者から聞いたところでは、「尾翼に使う炭素繊維複合材の成型に、オートクレープを使わないでコストを削減する新しい方法を採用していることから、開発が遅れている」とのことでした。右の写真は横浜にある三菱技術館のMRJシミュレーターの外観です。

@主要旅行業者の2月旅行取扱額が3.3%増に
 政府観光庁が昨日発表した「主要旅行業者58社の2月旅行取扱額」によりますと、全体で前年同月比3.3%増となりました。この内、海外旅行は同12.2%増となりましたが、外国人旅行は同10.4%減と3ヶ月ぶりのマイナスとなりました。国内旅行も同1.8%減となっています。なお、今年は閏年で例年よりも1日多くなっています。

@JALエクスプレスが客室乗務員を90人程度募集
 JALエクスプレスは7月1日以降採用する客室乗務担当の「スカイキャスト」(契約社員)を募集します。入社時期は8・9・10・12月となっており、全体で約90人程度を募集します。エントリーの締め切りは28日となっていますが、早めに応募した方が良いようです。


*4月11日

@成田空港3月貨物量が13.8%増に
 東京税関がまとめた、成田空港の3月貨物取扱量(速報値)によりますと、前年同月比13.8%増となりました。輸出量が同8.8%増、輸入量が同11.5%増となっています。ただ、昨年3月は大震災の影響で大幅な減少になった反動もあります。

@普天間飛行場にFA18戦闘攻撃機が12機飛来・苦情が29件
 昨日、沖縄県の普天間飛行場に、3日前に米国本土で墜落事故を起こしたばかりのFA18戦闘攻撃機の同型機、12機が飛来し離着陸訓練を行いました。宜野湾市には市民から「動悸が止まらない」「音に押しつぶされて死にそうだ」などの苦情が29件ありました。昨日、入学式を行った普天間第二小学校では、式の最中に3回の轟音が鳴り響き、新1年生たちは耳を押さえていました。PTA会長の村上さんは「新入生はこういう生活が6年続くと思い知らされた。かわいそうだ」と怒りました。

@総務大臣が関西空港連絡橋通行税に同意
 川端総務大臣は今日、泉佐野市から同意を求められていた、関西空港連絡橋の通行税に同意することを明らかにしました。これにより、5年間、連絡橋料金(往復で軽自動車600円、普通自動車800円、中型車1000円、大型車1300円、特大車2200円)に通行税100円が加算されます。

@琉球エアーコミュータ機が油圧異常で引き返す
 今日午前8時45分頃、那覇発宮古行きの琉球エアーコミュータ801便・DHC8-100型機が宮古の北東約55Kmを飛行中に、右エンジンの油圧系統の異常を示す警告灯が点灯しました。このため同機はこのエンジンを止めて那覇に引き返し、9時30分頃無事に緊急着陸しました。

@中部発ホノルル行きのデルタ航空機内で外国人男性が死亡
 9日、中部発ホノルル行きのデルタ航空612便が、ホノルルまであと約2時間の太平洋上を飛行中に、62才の外国人男性が急病になりました。客室乗務員などが手当てを尽くしましたが、ホノルル到着時に、死亡が確認されました。死因は明らかになっていません。

@2月国際線旅客数は日本航空が4.5%増、全日空が9.9%増に
 日本航空と全日空が昨日発表した、2月のグループ旅客輸送実績によりますと、日本航空は国際線が旅客数で前年同月比(以下同じ)4.5%増と、2010年6月以来15ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなり、有償座席利用率が2.6ポイント増の75.2%となりました。また、国内線は旅客数で2.3%減、有償座席利用率が2.5ポイント減の62.2%となっています。
 一方、全日空は国際線旅客数は9.9%増、有償座席利用率2.8ポイント減の75.0%でした。また、国内線は旅客数が3.0%減、有償座席利用率は2.1ポイント減の59.9%となりました。

@神戸空港の11年度搭乗者数が15.8%増と4年ぶりに増加
 神戸市は昨日、2011年度の神戸空港搭乗者数が前年度比15.8%増の256万5405人となった、と発表しました。開港翌年の2007年をピークに減り続けていましたが、スカイマークの就航で4年ぶりの増加となりました。

@バンクーバー発の大韓航空機に爆破予告・空軍基地に緊急着陸
 10日午後2時35分にカナダ・バンクーバーからソウルに向かって出発した大韓航空72便・B777型機が、出発して約25分経った段階で、同航空の米国コールセンターに「爆弾を仕掛けた」との脅迫電話がありました。このため、同機はバンクーバーの北東約110kmにある、カナダ空軍のコモックス基地に緊急着陸しました。同便には前日の9日にも脅迫電話があり、搭乗していた乗客を全員降ろして、機体の安全確認後に2時間遅れで出発する出来事があり、2日連続の脅迫となりました。


*4月10日

@日本航空と全日空が北朝鮮の“人工衛星打ち上げ”で迂回措置
 日本航空と全日空は昨日、12〜16日に予定されている、北朝鮮の“人工衛星打ち上げ”に対して、成田空港からマニラ・シンガポール・ジャカルタ方面に向かう便を安全な飛行コースに迂回させることを発表しました。対象となるのは日本航空が4便、全日空が5便とのことです。日本航空はこれにより、「5〜20分の遅れが予想される」としています。全日空は「遅れは出ない見込み」としています。

@文科省が沖縄県教育庁に「教室内騒音を調べていない」と改善を指導
 文部科学省は昨日、沖縄県教育庁に対して「学校保健安全法に基づく騒音測定を県内の学校施設で実施していなかった」として改善を求めました。
【コメント】改善を求めるのは当然ですが、文部科学省としては、米軍機の騒音を軽減するために何をするのでしょうか。政府内で具体的な措置を講じて欲しいものです。

@日本航空が3年ぶりに新卒採用を復活へ
 日本航空は昨日、「2013年度から新卒の採用を再開する」と発表しました。業務企画職を30名程度、客室乗務員職を200名程度、としています。ただし、客室乗務員職は契約社員となります。また、今年度についても、客室乗務員職の既卒者採用を再開する、とのことです。

@IBEXエアラインズが欠航を明日まで延長
 IBEXエアラインズは「今日まで」としていた機材繰りによる欠航を、明日も継続する事を明らかにしました。明日は仙台=福岡線で1往復2便、仙台=大阪線で2往復4便となっています。

@スターフライヤーの欠航も明日まで延長
 スターフライヤーは機体修理のために「今日まで欠航」としてた欠航が、部品の調達が間に合わないため、「明日も、羽田=北九州線3往復6便が欠航となる」と発表しました。


*4月9日

@「暫定国内線専用施設」工事完成を10月中に前倒しへ
 今日の「日刊航空」によりますと、成田国際空港株式会社は現在第2ターミナルの南北で工事中の、主に格安航空会社(LCC)国内線向け「暫定国内線専用施設」(2011年11月29日の出来事参照)の完成を、当初予定していた12月15日ではなく、10月末にも完成させる方向で調整している、とのことです。北側の施設はエアアジア・ジャパンが、南側はジェットスター・ジャパンが主に使用することになるとのことです。このため、エアアジア・ジャパンは現在、京成電鉄の「公津の杜」駅ビルにある本社をこの施設の2階に移転する方向で検討を始めました。「暫定国内線専用施設」は両施設ともとも2階建てで、1階にバスゲートやバス用ラウンジを設け、2階がオフィススペースなどになる予定です。下の写真は、少し古いですが、「国内線専用施設」の工事中写真です。
【コメント】「成田シャトル」を運航しているスカイマークの話しは書いてありませんでしたが、どうするのでしょうか。南側施設の広さは北側施設の2倍ありますから、入るとすれば、こちらでしょうか。

北側専用施設、エアアジア・ジャパンが使う予定
南側専用施設、ジェットスター・ジャパンが使う予定

@A滑走路南側着陸灯工事が進捗
 2月13日ので出来事でも書いた、A滑走路南側の着陸灯工事ですが、1日に通ったところ、右の写真のように道路上に橋が架かりました。この上に、着陸灯が設置されるのでしょうか。

@米国で管制官が緊急着陸要請を冗談と思い込む
 3日、米国コロラド州のデンバーの空港で、ユナイテッド航空5912便が機内出火のために緊急着陸や消防車の出動を要請しました。ところが、管制官は便番号を聞き間違え、「これは冗談だね」と無視する出来事がありました。ユナイテッド航空機は自力で緊急着陸を強行しました。着陸した段階で管制官は冗談でないことに気付き、慌てて消防車の出動を要請する始末でした。乗客21人の内、1人が負傷し、病院に搬送されたそうです。


*4月8日

@「法枠外対策は新関西国際空港会社で検討」と国土
 1日の神戸新聞によりますと、1日に発足した「新関西国際空港会社」の行う騒防法の枠外になる周辺対策について、国土交通省は「続けるかどうか、最終的には新会社の判断」としているそうです。現在は、騒防法の枠外になる周辺対策として、隣接周辺住民約2100人の巡回健康診断事業やテレビ受信障害の巡回点検や騒音測定機などの整備事業助成など7項目が行われています。

@2cmのクリップ紛失で欠航に
 昨日午前11時40分頃、屋久島発鹿児島行きの日本エアコミューター2450便・DHC8-400型機が離陸に向けて滑走路を移動中に、パイロットが操縦室で書類を挟んでいたクリップ(約2cm)を紛失しました。このクリップが操縦装置の間に入り込むと、操縦に支障が出る恐れがあるためにこの便が欠航となりました。クリップは約4時間後に発見されましたが、昨日の大阪発鹿児島行きと、今日の大阪発鹿児島行きも欠航となりました。

@IBEXが機材整備のために昨日から10日まで4便を欠航に
 IBEXエアラインズは機材整備のために、昨日から10日までの毎日、仙台=新千歳線の1往復2便と仙台=福岡線の2往復4便を欠航とする、と発表しました。

@ゴールデンウイークの海外旅行が4.8%増の見通し・JTB
 JTBが6日発表した今年のゴールデンウイーク(4月25日〜5月5日)の旅行動向調査によりますと、海外旅行は前年同期比(以下同じ)4.8%増となる見通しです。欧州やアジアが好調とのことです。国内旅行は4.2%増で、関東やスカイツリー効果で東京が増加し、九州も好調の見込みです。また、桜の開花の遅れや東北応援の傾向から、東北の伸びも期待される、とのことです。

@香港空港でエミレーツ航空のA380型機がパンク
 7日午後5時30分頃、ドバイ発香港行きのエミレーツ航空のA380型機が着陸したところ、タイヤがパンクするトラブルがありました。パンクの数など詳しいことは分かりません。乗客によりますと、「普段よりも衝撃が大きく、着陸後に焦げたような臭いがただよった」とのことですが、けが人などはありませんでした。このトラブルのため、この滑走路が午後10時頃まで閉鎖され、出発・到着の128便に遅れが出ました。


*4月7日

@沖縄県などが教室内の騒音測定を実施へ
 沖縄県教育庁は来年度から、全県立学校の教室内で航空機騒音の測定を行うように求める方針を固めました。また、基地に近い県立学校に対しては、今年度中にも「可能な範囲での調査を求める」としています。また、嘉手納町では昨日、町立の小・中学校の教室内での騒音調査を実施する方針を明らかにしました。

@国土が60才以上のパイロット2人乗務認める方針
 国土交通省は現在60才以上のパイロットの乗務員を1人だけ認めていますが、団塊世代の退職などによるパイロット不足やLCCの要望に応えて、2人とも60才以上65才未満のパイロットによる運航を認める方針を固めました。5月末にも正式に認める方針です。
【コメント】新興国では航空需要の拡大でパイロット不足があるようですが、日本では不足しているのでしょうか。日本航空などでは、中国南方航空へのパイロット出向をしていますね。「安い賃金のパイロットを使いたい」という、航空会社側の意図があるのではないでしょうか。「安い賃金でこき使う」という、安全無視に繋がらなければよいのですが。

@三菱重工の名古屋工場でB787型機主翼内の電線が切断
 三菱重工は昨日、「名古屋航空宇宙システム製作所内の複合材主翼センターで、B787型機主翼のメンテナンス用照明ライトの電線が切断状態にあった」と発表しました。切断は人為的である可能性が強いことから、同社は愛知県警に相談しています。同社では、過去にも自衛隊機の整備で同様の事件がありました。また、B787型機主翼の出荷については、「点検で問題がないことを確認したものから出荷する」としています。
【コメント】同様の事件は起こっていますね。2000年8月や2002年11月にも、外国に外注整備に出した日本航空機のジャンボ機で、配線が切断されている事件がありました。しかし、これらの事件で、犯人が逮捕された、と言う話しはありません。配線に手を加えることが出来る人間は限られていると思うのですが。

@第一四半期の納入数はボーイング社が137機、エアバスが131機
 ATWによりますと、2012年第一四半期の旅客納入機数はボーイング社が前年同期比で33機増の137機となり、この内、B737型機が99機、B787型機が5機となりました。一方、エアバスは同12機増の131機で、その内、A320型機が79機、A380型機が4機となっています。


*4月6日

@下記の「航空機騒音の影響に関する研究・調査・アンケート等リンク集」中の「フランクフルト空港の深夜早朝時間帯の飛行禁止命令」に、「ドイツの最高行政裁判所がフランクフルト空港夜間飛行禁止を支持」を追加しました。

@年間5万回・旅客750万人に対応、総工費200億円
 昨日発表された、建設される成田空港格安航空会社(LCC)専用ターミナルの詳報ですが、年間の対応発着回数は5万回で、旅客数は750万人とのことです。駐機場は10機分作り、ターミナルは3階建てで、延べ面積は5〜6万平方メートル、総工費約200億円を予定しています。ただ、成田国際空港株式会社は「既存航空会社とLCCとの競合による影響や、今後の需要動向を見極める必要があるため、一度に建設せずに工期を数期に分けて段階的に進める」とのことです。需要動向によっては建設規模を見直す事もあるようです。建設を予定している第5貨物ターミナルは現在、日本航空が使っていますが、日本航空は貨物専用部門から撤退しているので、余裕があるのかも知れません。
 地元自治体の首長はおおむね、歓迎の意向を示しています。

@ジェットスター・ジャパンが航空運送事業の許可を受ける
 国土交通省は今日、ジェットスター・ジャパンから出されていた航空運送事業(AOC)申請を認可しました。これで、ジェットスター・ジャパンは7月からの運航開始に向けて、本格的な準備に入ります。なお、路線の運航許可は今後申請することになります。

@日航解雇不当判決へ抗議する集会に約600人
 昨夜、「日本航空の不当解雇撤回をめざす国民支援共闘会議」は都内で総決起集会を開き、解雇を正当とする判決に抗議しました。集会には約600人が参加しました。集会では判決が整理解雇の条件となる「4要件」を考慮することなく、「解雇は適当」と判断したことに批判が集中しました。浅倉むつ子・早稲田大学教員は「判決は矛盾と破綻に満ちており、学生の答案なら不合格です」と述べました。

@全日空が9日から羽田=フランクフルト線を全てB787型機で運航へ
 全日空は現在、B787型機とB777型機で交互に運航している羽田=フランクフルト線を、9日から全便をB787型機で運航する事を明らかにしました。ボーイング社から長距離型のB787型機を受領したことを受けた措置です。本来なら、2月から全便をB787型機で運航する予定でしたが、引き渡しが遅れていました。

@スターフライヤーが機材修理で10日まで毎日6便を欠航に
 スターフライヤーは昨日、機材の1機に前輪ステアリングギアの不具合が見つかり、修理のため、昨日から10日までの毎日、羽田=北九州線3往復・6便を欠航とすることを明らかにしました。

@2月の世界航空旅客需要が8.6%増・IATA
 国際航空運送協会(IATA)がまとめた、2月の世界航空旅客需要によりますと、有償旅客キロ(RPK)は前年同月比8.6%増となりました。国際線は同9.3%増、国内線は同7.6%増となっています。ただ、昨年2月には「アラブの春(大規模な反政府行動や抗議行動)」があって需要が冷え込んだことや、例年は3月に行われるリオのカーニバルが今年は2月にあったことなどが、大幅増の原因としています。今年1月と比べると0.4%増と微増になっています。


*4月5日

@NAAがLCC専用ターミナルを第5貨物地区に建設へ
 成田国際空港株式会社は今日、格安航空会社(LCC)専用のターミナルを、第2ターミナル北端にある「第5貨物ターミナル」の一部を改修するなどして建設する方針を明らかにしました。周辺自治体への説明も始めた、とのことです。完成は、早ければ2014年度中とし、搭乗橋などはもうけず、簡素で使用料を抑えたターミナルにする、とのことです。第5貨物ターミナル付近はGoogleマップで見て下さい。
【コメント】プレスリリースでははっきりと書かれてはいませんが、国際線のターミナルのようです。貨物ビルが半分ほどつぶれることになりますが、現在は、貨物輸送が停滞していることから、「LCCターミナルを優先するのが、よりベター」との判断と思います。

@成田空港でも約1200人が夜明かし、3日夜
 強風で多数の欠航便が出た3日夜に、成田空港でも帰国した人や、翌日の出発を待つ人など約1200人がターミナル内で夜を過ごしました。成田空港周辺には多数のホテルがありますが、どこも満室になって、宿泊できない人がたくさん出たようです。

@ドイツの最高行政裁判所がフランクフルト空港夜間飛行禁止を支持
 4日、ドイツ・ライプツィヒの最高行政裁判所は、昨年にヘッセ州行政裁判所が命じた、フランクフルト空港の夜間飛行禁止命令を支持する決定を下しました。これで、フランクフルト空港では夜11時から翌朝5時までは離発着が出来ないことが確定しました。

@11年の日本人出国者で若者が増加し、中高年が減る
 法務省が先月29日に発表した、「2011年外国人入国者数と日本人出国者数(確定値)」によりますと、外国人入国者数は約714万人で、前年よりも約231万人減り、日本人出国者数は約1699万人と同約36万人増えました。日本人出国者数を年代別に見てみますと、15〜44才で増加し、55〜69才は減少しています。男女別では男性が同2.4%増となり、女性は同1.8%増にとどまりました。

@全日空機で操縦席窓にひび・大阪空港に引き返す
 昨日午後2時20分頃、大阪発福岡行きの全日空1681便・DHC8-402型機が神戸市上空を飛行中に、機長席の窓ガラス1枚に蜘蛛の巣状のひびが入りました。このため、同機は大阪空港に引き返し、無事緊急着陸しました。

@キャセイ航空でトラブルによる引き返しが3ヶ月に6回
 2日未明、香港発パリ行きキャセイ航空261便が離陸直後にエンジン1基がトラブルを起こしました。このため、同機は香港国際空港に引き返しました。同航空ではこのようなトラブルによる引き返しが、3ヶ月間に6回起こっている、とのことです。

@81才の夫が死亡し、免許のない80才の妻が着陸成功
 2日、米国のウイスコンシン州の空港で、81才の夫が双発小型機を操縦中に、心臓発作で死亡し、代わりに、免許を持たない80才の妻が操縦して、何とか着陸させる出来事がありました。他の小型機にエスコートしてもらい、パイロットの助言を受けながらの着陸でした。しかし、着陸時には片方のエンジンは燃料切れで止まってしまい、片肺飛行でした。小型機は着陸時に前輪を強く打ち付けて、前輪がつぶれてしまい、妻は背骨と肋骨にケガを負いましたが、命に別状ない、とのことです。


*4月4日

@昨日の強風で60便以上が欠航に・成田空港
 昨日の発達した低気圧の影響で、成田空港では約60便が欠航や、今日の出発となりました。
 全国の国内線では、日本航空が244便、全日空が336便などの欠航が出ています。機材繰りや東北・北海道の強風で、今日も正午時点で日本航空で24便、全日空で45便が欠航となっています。
 関西空港では昨日、強風のために連絡橋の電車が止まり、自動車の通行も一時禁止され、一時、孤島状態になりました。これに加えて、出発便が欠航となった関係で、昨夜は約500人がターミナル内で夜を明かしました。
 右の写真は我が家の自記気圧計の記録です。最低気圧は985.2ヘクトパスカルまで下がりました。先月31日の時には、最低が993.5ヘクトパスカルでした。ただし、この気圧計では、31日巻のところを、記録用紙は7日巻きを使っていますので、横目盛は1つが約4.4時間になります。

@普天間飛行場隣接小学校の教室で105.7dB・琉球大調査
 米軍普天間飛行場に隣接する普天間第2小学校で、琉球大学が調査したところによりますと、防音校舎の窓を閉めた教室内での米軍機による騒音が66.9dBとなり、窓を開けると99.5dBと105.7dBになりました。文部科学省は「教室内での騒音は、窓を閉めた状態で50dB、窓を開けた状態で55dBが望ましい」としています。世界保健機関(WHO)によりますと、「教室内での騒音と、教師の声の大きさの差が15dBないと、子供は教師の声を聞き取れない」としています。教師の授業を行うときの声は65dB程度とされていますので、普天間第2小学校では窓を閉めていても、米軍機の騒音が教師の声よりも大きくなり、米軍機の騒音がするときには教師の声が全く聞き取れず、授業を中断するしかありませんね。

@岩国市の3月分苦情が移設後最高に
 岩国市がまとめたところによりますと、米軍岩国基地関係航空機の騒音に関する市民からの苦情が3月は451件と、滑走路の移設後最高になりました。2010年5月の移設後、これまでの最高は270件で、これを大きく上回りました。市では、「朝鮮半島の緊張激化により、飛行回数が増えたことも関係しているかも知れない」としています。

@強風で米軍大型輸送機が羽田空港に臨時着陸
 今日午前0時30分頃、ハワイの基地から横田基地に向かっていた米軍の大型輸送機・C5型機が強風のため、横田基地に着陸できずに、羽田空港に臨時着陸しました。同機は正午現在も羽田空港に駐機しています。

@「機長は浮き上がるような感覚を覚えた」日本航空調査結果発表
 日本航空は昨日、先月31日に発生した尻もち事故についての調査結果を発表しました。それによりますと、操縦していた副操縦士は車輪が接地したと思い、エンジン逆噴射装置のレバーを準備段階に入れました。しかし、機長は機体が浮き上がるような感覚を覚えたので、着陸復航のために操縦を交代し、エンジンの推力を上げようとしましたが、逆噴射装置レバーが動いていたので、推力が上がらず、このレバーを戻して推力を上げ、再離陸しました。この際、機長はすぐに機首あげはしなかった、とのことです。

@ピーチの3月搭乗率は83%と好調
 3月に運航を開始したピーチ・アビエーションは昨日、3月分の輸送実績を発表しました。それによりますと、全路線の搭乗率は83%でした。脱出シュートトラブルによる欠航便を全て0%としていますので、実質の搭乗率はこれ以上と言うことになります。

@HISのゴールデンウイーク予約率が10年比で15%増に
 HISが昨日発表したゴールデンウイークの予約率は2010年比(2011年は大震災があったため、2010年比としています)で15%増と好調に推移しています。相変わらずアジア方面が好調ですが、日並びの良いこととユーロ安でヨーロッパ方面も30%増となっています。

@ルフトハンザ航空が日本路線にブロードバンド接続サービス
 ルフトハンザ航空はこのほど、A380型機を除く、日本路線にブロードバンドを使った機内インターネット接続サービスを、年内に順次導入することを明らかにしました。なお、A380型機でのサービス開始は2013年になるようです。

@チャンギ空港のLCC専用ターミナルが9月に閉鎖へ
 シンガポールのチャンギ空港にある、格安航空会社(LCC)専用ターミナルが9月に閉鎖されることになりました。これは、増え続ける旅客のために、通常の「第4ターミナル」を建設するため、とのことです。第4ターミナルは2017年に開業する予定です。この閉鎖により、LCCの旅客はターミナル使用料が約55%高くなることになります。格安航空会社(LCC)側は反発しています。

@米・ピナクル航空が破産法11条適用申請
 米国のピナクル航空は1日、連邦破産法11条適用を申請しました。同航空はメンフィスやデトロイトを拠点として、リージョナルジェットを使い、デルタ航空と提携して「デルタコネクション」などの名称で、1日約1540便を運航しています。負債総額は約10億ドル(約820億円)で、「当面はデルタ航空からのつなぎ融資で、通常運航を継続する」とのことです。

@カンタス航空機内のスナック菓子からウジ虫
 先月29日に、米・ロサンゼルスから豪・メルボルンに向かったカンタス航空45便の機内で、女性が配られたナッツとドライフルーツのスナックを食べたところ、変な味がしました。ライトをつけてみたところ、袋の中から生きたウジ虫が多数出てきました。女性の息子が他の袋を調べたところ、やはり、ウジ虫が出てきました。カンタス航空は女性に謝罪し、「どうしてウジ虫が入っていたか調査中」とのことです。


*4月3日

@先月30日に載せた「寝過ぎも睡眠不足も心疾患リスク上昇、米研究」を下記の「航空機騒音の影響に関する研究・調査・アンケート等リンク集」と【解説と資料】のページに載せました。ただし、著作権がありますので、リンクを張っただけです。

@日本航空のB787型機はほとんど成田空港にはいない
 日本航空のフェイスブックサイトによりますと、日本航空のB787型機は、今月中旬まで訓練のために朝6時頃に成田空港を出発し、帰ってくるのは午後10時頃になっているようです。この間は、関西空港か中部空港にて、訓練飛行をしているようです。22日のボストン線就航に向けて、乗員の訓練と機体の安全確認に大忙しなのでしょうね。下記がフェイスブックに載っているスケジュールです。

1. 期間: 2012年3月30日(金)〜4月中旬(予定)  3月31日は除く

2. 訓練飛行スケジュール
(1) 大阪(関西)
7:00?〜22:00の間に、毎日10回程度、「着陸 ⇒ 駐機(約1時間) ⇒ 離陸」を実施します。
(2) 名古屋(中部)
次の各時間帯に、「着陸 ⇒ 駐機(約1時間) ⇒ 離陸」を1回ずつ実施します。(毎日 計4回)
7:00〜9:00、11:00〜13:00、15:00〜17:00、19:00〜21:00
(3) 東京(羽田)
早朝に離陸し、夜間に着陸いたします。(毎日それぞれ1回のみ)
離陸 6:00前後
着陸 23:00前後
(4) 東京(成田)
早朝に離陸し、夜間に着陸いたします。(毎日それぞれ1回のみ)
離陸 6:00前後
着陸 22:00前後

各空港とも、天候または機材の準備状況等によって、急遽、訓練を中止、またはスケジュールを変更する場合がございますので、どうぞご了承ください。

@今日の強風で、成田空港の到着便に影響多数
 日本海で急速に発達した低気圧の影響による強風ですが、成田空港では午後4時現在では、到着便に、先月31日のような影響は出ていません。午後3時段階で10m程度の南風が吹いていますが、南風は滑走路に対しての横風成分が少ない事が幸いしているのかも知れません。しかし、これから夜にかけて、風が強まることを見越して、到着時間を大きく遅延する便や、翌日に運航日を変更する便が多数出ています。

@羽田空港で欠航便が多数
 強風の影響ですが、羽田空港では午後3時現在で、日本航空が160便、全日空も83便の欠航を決めています。

@福岡空港で女が駐機中の航空機内に侵入
 昨日午後10時30分頃、福岡空港の制限区域内に、女が侵入したのを職員が発見しました。女はその後、運航を終了し、駐機中の航空機内に入り込み、機内で職員に取り押さえられました。国土交通省福岡航空事務所で女から、動機や侵入経路などを聞いています。
【コメント】制限区域内への侵入も問題ですが、駐機中の航空機内に簡単に侵入できるものなのでしょうか。鍵はかけてないのでしょうか。

@スターフライヤーが全運航乗務員などにiPadを携帯へ
 スターフライヤーは今月から、全運航乗務員と羽田空港・北九州空港・福岡空港の運航管理施設で、iPadによる電子規則の運用を始めました。しかし、日本ではiPadが携帯電話と同じ扱いのため、機内での使用は出来ません。法が整備されるのを待って、機内での使用も始める予定です。iPadの運用は日本では初めてになります。

@「『はやぶさ』の『イトカワ』への着陸は非常にむずかしかった」
 1日に千葉県産業科学館で行われた講演会を聞いてきました。演題は〜小惑星探査機「はやぶさ」のお話〜 「はるかなる空、そして宇宙へー飛行機とロケットの飛ぶ仕組みと検査−」で、講師はJAXAの松嶋正道氏でした。「はやぶさ」については色々見たり聞いたりし、子供向けの講演でしたが、「なるほど」と思った点を書いてみます。
☆映画などで見ていると、止まっている「イトカワ」に「はやぶさ」が静かに近づいていき、軟着陸しているように見えるが、実際には「イトカワ」は宇宙空間を秒速約14Kmものスピードで移動している。その上、「イトカワ」自身も自転している。そこに、ぶつからないように近づいていくのは非常に難しい制御になる。しかも、着陸の時には、姿勢を制御する3個のジャイロの内、2個が壊れてしまっていた。このジャイロは米国製だったので、内部はブラックボックスになっていて、ソフトも含め、手が出せなかった。「はやぶさ2」では、国産のジャイロを開発する予定。
☆着陸地点を選ぶにも、平坦な部分に着陸するのが易しいように見えるが、少しでも制御が狂うと、自転により、両側の瘤ではじかれて、「はやぶさ」が壊れてしまう。しかし、瘤の部分に着陸すると、平坦でないために傾いて、飛び立てなくなる可能性が出てくる。難しい選択だった。
☆「はやぶさ」に刺激されて、米国も小惑星からの資料の持ち帰りを計画中。「はやぶさ2」は米国に負けてはいけないと、何とか早く打ち上げたいと考えている。
☆「はやぶさ」を打ち上げたロケットは、MVで、個体燃料ロケット。これは基本的にはミサイルと同じ。従って、MVロケットに爆薬を搭載すると、すぐにでも、ミサイルになる。しかし、今のところ、日本の宇宙開発を軍事的に利用しない事になっている(管理人注;ただし、政府は現在、宇宙開発の軍事転用を行えるように、法律を整備する方針のようです)ので、日本にはミサイルはない。
☆「はやぶさ」の帰還したカプセルは、真っ黒に焦げていた。突入する面は炭素繊維の複合材で出来ていた。これは、摩擦の熱で炭素繊維複合材の表面が溶けて、ガスが発生し、そのガスの層で3000度にもなる摩擦熱を遮断し、カプセル本体が熱で溶けてしまうことがないように出来ていた。真っ黒になっているから、無事に地上まで持ってこれた。


*4月2日

@「『飛行コース情報公開の拡充』の図は実際の航跡図ではない」
 本会の会員から「成田国際空港株式会社が先月23日に公開した『飛行コース情報公開の拡充について』に載っていた航跡図がおかしいのではないか」との指摘がありました。改めて見たところ、確かに変です。緑色の離陸の航跡だけで、青色の着陸の航跡が少ししかありません。
 そこで、今日成田空港に行ったときに成田国際空港株式会社に寄り、聞いてきました。「載せた航跡図は、実際の航跡図をそのまま載せたわけではなく、分かり易いようにしてあります」とのことでした。現在は右の写真のように、A滑走路とB滑走路の離陸・着陸を違う色で表現している、とのことです。

@延期されていた成田=マニラ線が今日から運航開始に
 先月28日の出来事で書いた、ジェットスターの成田=マニラ線ですが、フィリピン政府の許可が降りたことから、今日から運航を開始しました。最終目的地はダーウインになります。

@エアバスが日本法人からACJ319型機を受注
 エアバス社は先月30日に、日本で初めて「エアバス・コーポレート・ジェッ ト」を受注したことを明らかにしました。機種はACJ319型機になります。発注元は「日本企業」と言うだけで、名前は明らかにされていません。ビジネスジェット仕様ですので、価格は約60億円、とのことです。

@ロシアでATR72型機が墜落し、29人が死亡
 ロシアのインタファクス通信によりますと、2日朝、ロシアのチュメニから西シベリアのハントゥイマンシースク自治管区のスルグトに向かった、「ユーテイル航空」のATR72型機が、ロシアのシベリア西部チュメニ州の州都チュメニ郊外に墜落しました。乗客・乗員43人の内、29人が死亡し、14人が救助された、とのことです。当時の状況は明らかになっていません。


*4月1日

@3月のアクセス数は25,612回でした。

@昨日の強風で12便がダイバート
 昨日関東地方で吹き荒れた南よりの強風で、成田空港では到着の12便が、関西空港や中部空港など4空港に目的地を変更する、ダイバートを行いました。

@日本航空機が羽田空港で尻もち・航空機事故と認定
 昨日午後4時10分頃、上海発羽田行きの日本航空82便・B777型機が羽田空港に着陸しようとした際に、機体後部を滑走路に接触させました。同機は着陸復航し、約25分後に無事緊急着陸しました。点検したところ、機体後部の下部に擦過痕が見つかり、圧力隔壁が変形していました。運輸安全委員会は「航空事故」と認定し、調査官3人を派遣しました。着陸時は副操縦士が操縦していましたが、機長が着陸に違和感を感じ、操縦を交代して着陸復航を行ったそうです。この際に、機体後部の接触を示す警告灯が点灯しました。機長はこのことを管制官に報告しました。当時、平均で7〜12m程度の風が吹いていたそうです。この事故で、この滑走路が約15分間閉鎖されました。

@乗務員の乗ったタクシーが事故に遭い欠航
 昨日午後2時25分発の高松発羽田行きの全日空536便に乗務するため、タクシーで空港に向かっていた乗務員が、タクシーが事故に遭遇したため、乗務できなくなり、この便が欠航しました。乗務員にケガはありませんでしたが、大事を取ったため、とのことです。

@「観光立国推進基本計画」を閣議決定
 政府は先月30日、「観光立国推進基本計画」を閣議決定しました。計画では、2017年の目標として訪日外国人数を1800万人、日本人の海外旅行者数を2000万人としています。
【コメント】政府観光局のまとめによりますと、昨年1〜12月の訪日外客数は約622万人、出国日本人数は約1699万人でした。かなり落差があるように思います。


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