2015年11月後半の出来事


*11月30日

@四者協議会での NAA のやや詳しい説明内容
 今日の「日刊航空」に成田国際空港株式会社(NAA)が四者協議会に示した第3滑走路の検討結果報告のやや詳細な内容が載りました。
 それによりますと、
(1)容量拡大の効果では、すでに出ている「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」(以下同じ)「案1-2」と「案-2」では、前者が年間4万回増に対して、後者は16万回増になる事
(2)航空機の地上走行距離では、前者が約4.1〜4.4Kmとなるのに対し、後者は約2.8〜2.9Km となる事、
(3)新たに必要となる用地は、前者が約160haに対して、後者は約110haとなる事、
(4)前者の建設用地には一定規模の集落があるが、後者には一定の集落はあるものの家屋は少ない事、
(5)騒音の影響については、前者は新たな滑走路の南北に新たな騒音区域が発生するが、後者では常に南側しか飛ばないため、南側では新たな騒音区域が発生するが、北側には新たな騒音区域は発生しない事、ただし、B滑走路の1000m北伸で騒音は激しくなる事、
(6)建設工事費は、今後の精査が必要ではあるが1000〜1200億円となる事
(7)B滑走路と第3滑走路の方向は並行で、約300m東側になる事、
などが説明された模様です。図は四者協議会のプレゼン資料と思われます。
【コメント】四者協議会では「需要予測」については全く触れられなかったのでしょうか。国土交通省の首都圏空港機能強化で示された需要予測を、全く疑いもせずに検討している、と言う事なのでしょうか。「第3滑走路を必要とするほどの需要があるのかどうか」これが一番大事な問題ではないでしょうか。「箱物を造りさえすれば、需要はついてくる」というのは、関西空港を始めとする過去の公共事業の多くが赤字となり借金返済で、地元自治体もさんざ痛い目にあっている教訓と思うのですが。建設業界などは当面の利益を上げるために、血眼になるのは当然ですが、結果的に国の財政に負担を強い、一般国民の税負担を増やす事になる可能性があると思います。

@今日から日本航空の成田=ダラス線が就航
 今日から日本航空の成田=ダラス線が週4便(月・水・金・日曜日)で運航を開始します。機材はB787-8型機を使います。14年ぶりの再開になります。

@全日空機がエンジントラブルで福岡空港に引き返す
 昨日午後5時25分頃、福岡発羽田行きの全日空264便・B777型機が離陸直後に、久留米市上空付近を飛行中、左エンジンにトラブルが発生しました。同機はこのエンジンを停めて福岡空港に引き返して、午後5時45分頃緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。全日空によりますと、左エンジンの排気温度が上昇した、とのことです。乗客によりますと「ドドンという衝撃音と振動が何回かあった」「火のようなものがみえた」とのことです。結局この便は欠航となりました。滑走路が約5分閉鎖され、20便に遅れが出ました。

@今朝。全日空機が車輪トラブルで緊急着陸・福岡空港
 今日午前7時5分頃、福岡発大阪行きの全日空1672便・DHC8-400型機が離陸したところ、前輪が格納されていない、との警告が出ました。このため、同機は福岡空港に引き返し、無事緊急着陸しました。この便は欠航となり、乗客43人は新幹線に乗り換えるなどして大阪に向かいました。


*11月29日

@今日の「夢の扉+」でJAXAの超音速旅客機衝撃波軽減実験が放映
 今日の午後6時半から、放映されるTBSテレビの「夢の扉+」で、「日本から、コンコルド以来の超音速旅客機復活を! 騒音を大幅低減へ 〜JAXAが挑む世界初の実験に密着!」が放映されます。
 写真は2013年4月21日のJAXA調布・飛行機分室一般公開時に撮った「D_SEND#2 超音速試験機」の模型です。実験はこの年の夏に行われましたが、失敗し、今年の夏、
スエーデンで、再度行われた実験は見事に成功して、衝撃波(ソニックブーム)が減少したことが確かめられました。


*11月28日

@四者協議会は非公開で1時間20分も延びる、住民団体が意見述べ「ちばぎん総研」も活性化を説明
 マスコミ各社の報道から読み取った四者協議会の様子です。
 昨日開かれた第2回目の四者協議会は非公開で行われ、午前10時の終了予定が11時20分終了と大幅に延びました。同会で意見を述べた住民団体は成田市の「成田空港騒音対策地域連絡協議会」、「芝山町『空港と暮らし』推進協議会」、「多古町航空機騒音等対策協議会」の3団体でした。住民団体からは「騒音地域の住民にはまったく説明はなく、将来に対する漠然とした不安が高まっている」との意見や、「抜本的な改革をして欲しい」として、諸課題について文書などで回答するように求める意見も出ました。
 「カーフュー弾力的運用」の緩和について「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の成尾会長は「議論すること自体、不謹慎だ」と批判し、一方、出席した国土交通省の金井首都圏空港課長は「緩和は慎重に丁寧に議論したい」と述べました。一方、多古町の菅沢町長は「成田の夜間制限は限界で、国際競争に太刀打ちできない」と緩和に積極的な姿勢を示しました。
 なお、会議ではちばぎん総合研究所が空港を活用した地域活性化の方向性を説明しました。

@エア・アジア J がスカイマークの前会長と社長を経営陣に
 今日の日本経済新聞によりますと、エアアジア・ジャパンは旧スカイマークの会長と社長だった井手氏と有森氏に経営参画を要請している、とのことです。同社は4月から中部空港を拠点として国内線と国際線に再参入する予定ですが、パイロットの養成や整備体制の構築などで難航しており、経験のある両氏に助言を求める意図があります。当初は井手氏に後任社長を打診していましたが、現在、社長については内部昇格を考えている、とのことです。
【コメント】昨日載せた現小田切社長の退任も、これらの事情を考慮したもののようですね。

@古いB737型機で車輪の事故相次ぐ
 現地時間27日の「flightglobal」(英文)によりますと、このところ、B737型機の脚装置の故障が続いています。現地時間26日午後6時26分頃、メキシコシティー空港でUJ779便のB737-300型機が着陸後に車輪が損傷し、滑走路上で動けなくなりました。乗客・乗員は無事でした。機体は製造から27年経っていました。
 また、シェヒーンエアのB737-400型機は11月上旬にラホールで車輪が損傷しました。さらに、10月にはコムエアのB737-400型機がヨハネスバーグで車輪が損傷しています。


*11月27日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」55回目が発生、従来取り決めでも
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」55回目が発生しました。成田発関西行きの全日空8569便・B767-300型機が、前便のアモイ空港の管制上の離陸制限のために成田空港到着が遅れた玉突き遅延によるもので、午後11時1分にA滑走路から離陸したものです。
 また、従来取り決め(緊急事態)による、着陸もありました。成田発シアトル行きのデルタ航空166便・A330型機が、成田空港の東北東約1860Kmの太平洋上を高度11000mで飛行中に、左エンジンのオイルが減少している、との警告が出たため、このエンジンを停めて成田に引き返したものです。午後11時19分にA滑走路に、無事着陸しました。

@「B滑走路の南に3500mの第3滑走路、B滑走路も北伸ばしで3500m」で検討合意、四者協議会
 NHKニュースなどによりますと、今日午前、成田市内で開かれた四者協議会で、第3滑走路については成田国際空港株式会社(NAA)から、3つの案についての検討結果が示されました。この内、発着回数が16万回拡大でき、航空機の地上走行が短くなる、B滑走路の南側に3500mの滑走路を新設する案をたたき台にして、今後の検討を進める事になりました。同時にB滑走路を北側に延伸して3500mとする検討も進めることで合意しました。また、「カーフュー弾力的運用」のさらなる緩和については慎重かつ丁寧な検討を行うことでも合意しました。今回の会議では空港に近い3市町の3つの住民団体が意見表明を行いました。
【コメント】下図は機能強化検討小委員会のプレゼン資料から採ったものですが、この案にに沿って検討を進める事になるようです。しかし、第3滑走路を必要とするような需要が見込めるのでしょうか。 NAA の今年度発着回数の伸びは1.8%だったと思うのですが、これで、今年度末ではようやく23万回を超える程度です。この伸び率で単純計算すると、2020年度末でも25.5万回にしかならないのではないでしょうか。

@ジェットスター・J の成田=台北線が今日から就航
 ジェットスター・J の成田=台北線が今日から就航します。今日は午後9時40分に成田空港を出発する予定です。当面、週3便ですが、12月23日からは毎日1便に増便されることになります。
 なお、同社は来年4月1日から燃油サーチャージャーを廃止し、運賃と一体化することを明らかにしました。12月16日以降の予約から適用されます。

@来年3月から成田と関空にファーストレーン導入の方針、国土
 国土交通省は来年3月から、成田空港と関西空港で入国審査に「ファーストレーン」を設置する方針を固めました。成田空港では第1ターミナルの北ウイングと南ウイングと第2ターミナルに設ける予定です。詳細はこれから関係機関や航空会社と詰めることになりますが、ファーストレーンではVIPやCIP(学術や商業などの国際会議出席者)を専用レーンで優先的に入国審査をする事になります。

@エアアジア・ジャパンの小田切社長が近く辞任
 今日の「Aviation Wire」によりますと、来年4月に日本に再参入するエアアジア・ジャパンの社長小田義徳氏が近く社長を辞任する、とのことです。辞任の理由については触れていません。再参入を目前にしての辞任となります。

@ MRJ が3回目の試験飛行、脚を初めて格納
 今日午前、名古屋空港で三菱リージョナルジェット(MRJ)の3回目の試験飛行が実施されました。今回は離陸直後に車輪を格納しての飛行で、飛行時間は約1時間45分でした。

@エア・アジアの7〜9月期決算で赤字に転落、リンギ安で
 今日の日本経済新聞によりますと、現地時間26日に発表されたエア・アジアの7〜9月期決算によりますと、最終損益が4億500万リンギ(約117億円)の赤字になりました。リンギの下落により、ドル建て債務の返済が膨らんだ、とのことです。赤字転落は3四半期ぶりとなります。

@タイのドンムアン空港で、旅客機に接続しようとした搭乗橋が崩壊
 現地時間22日午後8時20分頃、タイ・バンコクのドンムアン空港で、到着した航空機の乗客を降ろすために接続しようとしていた搭乗橋が壊れ、前部が地上に落ちる事故がありました。幸い、乗客にケガはありませんでした。この搭乗橋は26年前から使用されており、管理会社は「ドンムアン空港の発着便が増え、使用せざるを得なかった」と話している、とのことです。

@米国の大手航空会社が燃料安でヘッジを減らす、ヘッジの損失が膨らむ
 昨日のブルームバーグジャパンによりますと、ユナイテッド航空は原油価格の下落が長期化するとして、来年の燃料のヘッジ率を昨年10月時点の35%から17%に下げ、デルタ航空も今年5月時点の20〜25%から同5%としました。これは燃料をヘッジしたことによる損失が過去の3四半期でデルタ航空が19億5000万ドル、ユナイテッド航空が6億5000万ドルになっているため、とのことです。なお、アメリカン航空は昨年にヘッジを全て取りやめています。


*11月26日

@小泉市長が「夜間の制限緩和というのは時期尚早」と発言、明日、四者協議会開催
 今日の千葉日報によりますと、成田市の小泉市長は昨日の記者会見で「カーフュー弾力的運用」のさらなる緩和が、明日開かれる四者協議会で検討されることについて、「弾力的運用が始まってまもなく、夜間の制限緩和というのは時期尚早。検討の必要はあるかも知れないが、どうしてもやるのであれば、その理由と騒音対策をしっかりと踏まえてからでないと、口に出すべきものではない」と述べました。
 また、今日の毎日新聞によりますと、、成田市はこのほど、第3滑走路計画に伴う騒音地域への対策に重点を置いた「成田国際空港総合対策本部」を設置しました。本部長は小泉市長で、関係部署幹部計40人で構成されます。
 明日開かれる四者協議会では第3滑走路や「カーフュー弾力的運用」の緩和について話し合うことになっています。この席に騒音地区住民団体の意見表明も行われる、とのことです。

@10月の運用状況で、7項目が10月としての過去最高
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「10月空港運用状況」によりますと、総発着回数は前年同月比(以下同じ)4%増と、10月としての過去最高となりました。この内、国際線は5%増、国内線は1%増となり、いずれも10月としての過去最高となりました。
 総旅客数は9%増で10月としての過去最高となりました。この内、国際線は7%増で日本人は4%減、外国人は21%増となっています。また、国内線は17%増となりました。旅客数は国際線、国内線共に10月としての過去最高となりました。
 総貨物量は3%減、この内、輸出は5%減、輸入は7%減となっています。
 給油量は1%増となりました。実に、19ヶ月ぶりの前年同月比プラスとなります。

@成田空港からの中国路線が続々就航
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、今後の成田からの中国路線就航について発表しています。すでにこのページで取り上げたものを除いた、新たな路線新設について載せておきます。
海南航空が12月23日から成田=西安線に週3便(月・水・土曜日)で就航します。機材はB737-800型機となります。
四川航空が来年1月18日から成田=成都線を週4便(月・水・金・日曜日)で就航します。機材はA330型機となります。

@日航が2000マイレージと東京=成田空港の格安高速バスチケット交換
 日本航空は12月1日より、同社のマイレージバンク2000ポイントで、成田空港と東京駅を結ぶ「東京シャトル」と「THEアクセス成田」の利用券2回分と交換できるサービス「JALバス特典」を開始すると発表しました。交換は同社の専用サイトから申し込みで、3〜4週間後に配送されますので、早めの申し込みが必要なようです。

@「空港レストランランキング」でベスト5に成田空港から3軒
 トリップアドバイザーは昨日、「口コミで選ぶ 日本の空港レストランランキング」を発表しました。この中で、トップ5に、成田空港の第1ターミナルにある「すし京辰」が1位、「だし茶漬けえん 成田空港店」が3位、「杵屋 成田空港店」が5位に入っています。

@首都圏の人に聞いた「羽田と成田どちらを使うか」で羽田空港がわずかに上回る
 昨日の「T-SITE」によりますと、関東在住の社会人210人に「海外旅行で成田空港と羽田空港のどちらを使うか」聞いたところ、成田空港が46.7%、羽田空港が53.3%となりました。成田空港を使う理由は「路線が多く選択肢が多彩」「 LCC があるから」「パックツアーが成田空港だから」などとなっています。一方、羽田空港を使う理由は「アクセスが良い」がほとんどでした。

@バニラの10月利用率は国際線が4.0ポイント減、国内線は16.5ポイント増
 バニラ・エアが発表した10月の運航実績によりますと、搭乗率は国際線が4.0ポイント減の80.6%、国内線が16.5ポイント増の88.3%となりました。
 また、欠航率は国際線で0.5%、国内線で1.1%、出発の遅延率は国際線で7.8%、国内線で15.7%となっています。

@日本航空のパリ線予約キャンセルが3〜4割、年末年始も新規予約厳しく
 日本航空によりますと、パリでのテロ事件発生後に同社の成田=パリ線で予約のキャンセルが30〜40%発生している、とのことです。また、12月と1月の予約でも10〜20%のキャンセルが発生し、新規の予約も激減しているようです。


*11月25日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」54回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」54回目が発生しました。関西発成田行きのジェットスター・J 210便が、新千歳空港の降雪のための前々便の遅延による、玉突き遅延で遅れ、午後11時45分にB滑走路に着陸したものです。
【コメント】しばらく発生しませんでしたが、これから雪の季節になると多くなるのでしょうね。

@第3ターミナルの検査場でナイフを隠した台湾籍の女が逮捕
 23日午後4時頃、成田空港第3ターミナルの保安検査場で、台湾籍の49才の女が水筒の中に、刃渡り8cmの折りたたみナイフを隠し持って、搭乗しようとし、X線検査で発見されました。 NAA から通報を受けた警察が逮捕し、事情を聞いています。

@「運輸政策機構」研究員が「成田空港の以遠権も含めた完全自由化を」と講演
 今日の「日刊航空」によりますと、17日に開かれた運輸政策研究機構などが主催するセミナーで、 同機構研究所・在ワシントン研究室の小林太郎次長は「アメリカ航空産業の現状と今後の展望」で講演し、「今後、成田空港の“第5の自由”(現在は限定的)や“第6、第7の自由”の開放といった、さらなる航空自由化を 進めてはどうか」と述べました。
【コメント】「第5の自由化」が何を指すかは具体的には書いてありませんが、同氏は「羽田空港では今後も枠取得の希望が多く、就航や増便が2国間航空交渉で決まっていく可能性が高い」とし、「成田空港では北米とアジアでのハブとして、以遠権などを無制限に認めるべき」と言うことのようです。「騒音の影響など、考える必要はない」と言うことのようです。

@高松空港が成田線を利用する徳島・高知ナンバーの駐車料金に特典
 高松空港では来年3月29日まで、ジェットスター・J の高松=成田線を利用する、徳島と高知ナンバーの車の駐車料金を2泊3日分まで無料とするキャンペーンを行っています。

@日本航空 G の10月輸送実績は堅調
 日本航空が昨日発表した「JALグループの10月マンスリーレポート」によりますと、国際線の旅客数は前年同月比(以下同じ)4.9%増、利用率は5.4ポイント増の81.1%となりました。
 一方、国内線旅客数は5.5%増、利用率は2.4ポイント増の74.0%となっています。国内線の伸びは昨年同月が台風の影響で欠航が生じた反動がある、としています。
 成田空港関係路線の利用率は成田=伊丹線が3.4ポイント減の76.1%、成田=札幌線が13.7ポイント増の65.5%、成田=中部線が2.0ポイント減の66.6%、成田=福岡線が2.9ポイント減の51.7%となっています。
 また、運航状況では欠航率は国際線が0.5%減の0.1%、国内線が3.4%減の1.0%、遅延率は国際線が3.2%減の4.8%、国内線が2.8%減の4.0%となりいずれも改善しています。

@ピーチがシンクタンクの「2015年 アジア太平洋地域 LCC オブ・ザ・イヤー」受賞
 ピーチ・アビエーションは昨日、豪・シドニーに本部を置く「 CAPA Centre for Aviation」から「2015年 アジア太平洋地域 LCC オブ・ザ・イヤー」を受賞した、と発表しました。受賞理由として「日本の LCC 市場で、速やかに優位性を確立し、2年連続の黒字で、 LCC が日本市場でも成功できることを証明した」ことが上げられています。

@今夜のBSフジで「ワールド・トップ5 スーパー飛行機」を放映
 BSフジでは今日午後23時から放映される「ディスカバリー・チャンネルセレクション」で、「ワールド・トップ5 スーパー飛行機」を放送します。取り上げられる機種はA380型機、アントノフ225型機など5機種となっています。

@飛行許可ないのに乗客集める、怒った乗客がライオンエア機を停める
 トラブルが続いているインドネシアの LCC 「ライオンエア」ですが、現地時間21日未明には飛行許可を受けていない午前4時半発のスカルノハッタ発マカッサル行きの898便の乗客が、同じ路線で後発の午前8時半発778便が出発しようとしたのに激怒して滑走路に入り込み、離陸を阻止するトラブルがありました。結局、両便とも欠航になり、乗客は代替機でマカッサルに向かいました。898便の遅延理由の説明はなかったそうです。
【コメント】飛行許可を受けていないのに乗客を集めるなどは常識では考えられませんね。同航空では14日にも「離婚経験のある女性客室乗務員を提供する」とくり返しアナンスした(22日の出来事参照)トラブルがあったばかりです。

@A320neo型機が EASA と FAA の型式証明を取得
 エアバスは現地時間24日、PW1100Gを搭載したA320neo型機が欧州航空安全庁(EASA)と米国連邦航空局(FAA)の型式証明を受けた事を明らかにしました。

@台湾のエバー航空がB787-10型機20機などを発注
 台湾のエバー航空は現地時間24日、ボーイング社とB787-10型機20機、B787-9型機4機、B777-300ER型機2機を購入する契約を結びました。

@BOCアビエーションがB737MAX8型機11機などを発注
 シンガポールに拠点を置く、中国銀行系のリース会社「BOCアビエーション」は現地時間24日、ボーイング社にB737MAX8型機11機とB737-800型機11機を発注しました。

@テロ以降、パリへの予約が27%減少
 旅行情報会社フォワードキーズがによりますと、13日に起こったパリでのテロ以降、14日〜21日のパリへの新規予約が、世界で約27%減少している、とのことです。クリスマスシーズンの予約も13%減少している、とのことです。


*11月24日

@22時台の発着を NAA の「軌跡情報・重ね合わせ航跡」から調べてみました
 成田空港の午後10時台の発着については「成田空港の離着陸制限(カーフュー)の 弾力的運用に関する確認書」においても、「1 現行の成田空港の離着陸制限(カーフュー)時間及び22時台の便数制限(A・B滑走路とも10便まで)を引き続き厳守するとともに、弾力的な運用が最小限となるよう航空会社の指導を強化すること。」となっています。
 そこで、公開された「軌跡情報」の「重ね合わせ航跡」によって調べてみました。日時は11月13日〜19日の7日分です。その結果が右の表になります。
 ただ、航跡が重なっているところもあるようですので、実際にはもう少し多いのかも知れません。

月日
A滑走路
B滑走路
合計
出発
着陸
出発
着陸
11月13(金)
9
0
3
2
14
11月14(土)
7
1
5
3
16
11月15(日)
8
1
5
3
14
11月16(月)
12
1
4
4
21
11月17(火)
13
1
4
4
22
11月18(水)
12
1
4
4
21
11月19(木)
12
1
4
4
21
 結果を見ますと、合計離着陸機が20機を超える日が多いようです。
 前記の「A・B滑走路とも10便まで」というのは、ダイヤ編成上の制約のようですので、この約束に違反しているとは言えないようです。しかし、A滑走路では約5分に1機が離陸する日も多いようですので、これは、直下住民にとっては辛いですね。
 また、A滑走路の使用が多くなるのは、多分、貨物便が多いことが理由ではないでしょうか。貨物便の機材は大型機が多く、長距離貨物便の場合は機体重量も多くなるために、離陸に必要となる滑走距離が長くなるため、A滑走路を使用する事になるのではないでしょうか。また、貨物の積み卸しをするターミナルがA滑走路側にあることも理由の一つかも知れません。
 一般的に言うと、貨物便の騒音は高くなります。今回の軌跡を見てもA滑走路の端から約22Km地点でも、高度が約1800mと低く、その分、騒音は大きくなり、騒音下住民にとってはよけいに堪えることになります。

@全日空が16〜19年度に毎年1000人の客室乗務員を採用へ
 今日の日本経済新聞によりますと、全日空は2016〜2019年度まで、毎年、客室乗務員を約1000人採用する計画、とのことです。客室乗務員を現在の約7000人から9000を目指します。これは、国際線の拡大に対応するため、としています。同社の客室乗務員は毎年約500人が退職しています。これも補うための今回の増員となります。
 一方、日本航空は路線の新設などが押さえられているため、毎年の採用は300〜350人程度になっている、とのことです。

@国土交通省が検査機としてCJ4 型機 2機を発注、同型機を5機に
 今日の「日刊航空」によりますと、国土交通省は飛行検査機として「サイテーションCJ4 型機 2機の追加導入契約を結びました。これにより同型機が5機となります。すでに、3機は受領して、訓練を行っていますが、この3機は来年初めまでには検査に投入される予定、とのことです。これにより、機種は現在の4機種から同型機とDHC8-300型機の2機種に統合され、運用コストの削減に繋がります。なお、新たに契約した2機は地上型衛星航法補強システム(GBAS)の 検査機器が新たに装備され、2018年に受領の予定です。


*11月23日

@ライアンエアが375機目のB737型機を受領
 ヨーロッパ最大の LCC 「ライアンエア」はこのほど、ボーイング社から375機目のB737型機を受領しました。同航空がボーイング社に発注しているB737型機の総数は530機以上に及びます。同航空は創業30年で1日約1600便を運航しています。

@フィンランド航空が IAG との株取得交渉を否定
 フインランド航空はフィンランドのメディアが伝えた、ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に持つ「インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)」との株取得交渉に関する報道について、これを否定する声明を出しました。


*11月22日

@成田空港は、はやクリスマス気分
 昨日、成田空港に行ったところ、出発ロビーに早くもクリスマスツリーが飾られていました。写真は第2ターミナル出発ロビーにある、ポケモン・ストアーとコラボしたクリスマスツリーです。

@25日にNHK総合で「成田空港スペシャル」放映、今回は機内食工場
 25日水曜日の午後10時55分から、NHK総合で「成田空港SP『ようこそ!天空のレストランへ』」が放映されます。今回は機内食工場が紹介されます。

@航空科学博物館で12月1日から「 MRJ 展」
 成田空港A滑走路の南端近くにある「航空科学博物館」は、12月1日から27日まで、小企画展示「MRJ展」を開催します。詳しくは同博物館のサイトを見て下さい。ポスターはここにあります。

@ライオンエアの副操縦士が「遅れのおわびに、客室乗務員を提供」とくり返しアナンス
 今日のAFP通信(日本語版)によりますと、インドネシアの LCC 「ライオンエア」は現地時間18日、14日にジャワ島発バリ行きの便で、副操縦士が遅れたおわびに、「離婚経験のある女性客室乗務員を提供する」とくり返しアナンスした、と苦情が出ていた件について、調査結果を公表しました。
 これによりますと、同社は問題の副操縦士を現在乗務停止として調査を続行している、とのことです。このアナウスはうめくような声で行われた、とのことですが、これについては「副操縦士の本来の話し方で、マイクが近かったせいで、このような声になった」としています。乗客からは「副操縦士が酒に酔っていたのではないか」との指摘がありましたが、報告書では「酒は飲んでいなかった」としています。


*11月21日

@成田空港で金の密輸摘発が急増、覚せい剤は急減
 昨日の千葉日報によりますと、昨日成田空港で開かれた「第36回東京税関成田地区密輸出入取締対策協議会」で東京税関成田支署は消費税が8%に上がった後の、昨年7月から今年6月までに成田空港で摘発された、金地金の密輸摘発が70件に急増していることを明らかにしました。前期は4件でした。これは、金に税金がかからない香港などで購入し、隠して日本に持ち込み売却すると、金の延べ板1Kg当たり約30万円を手にすることが出きるため、とのことです。
 また、今年1〜10月の覚せい剤の押収量が昨年同期比約114Kg 減の61Kgとなったことを明らかにしました。しかし、テキーラに混入させたりして航空貨物として隠す手口など巧妙になっている、としています。また、「第3ターミナルを利用する格安航空会社が飛ぶ海外諸国は密輸の警戒地域が多い」と述べ、水際対策の徹底を行う姿勢を強調しました。

@今日未明、フェデックス機が羽田空港に緊急着陸
 今日午前3時15分頃、上海発、米・メンフィス行きのフェデラルエクスプレス90便で、火災が発生したため羽田空港に緊急着陸しました。貨物室内で自動消火装置が働きました。消防が駆けつけましたが、フェデラルエクスプレス側は貨物室内での消火活動を断ったために、撤収しました。
 しかし、同8時10分頃、機内のコンテナを降ろそうと扉を開けたところ、コンテナ外装のビニールが焦げ、中で火が出ていたため、空港消防隊が駆けつけ消し止めました。出火の原因は分かっていません。
【コメント】危ないですね。荷主の情報を守る義務があるとしても、フェデラルエクスプレスの対応は間違っていますね。燃料に引火したら、とんでもないことになっていたと思います。それにしても、一体何を積んでいたのでしょうか?

@ソラシドのパイロットが制限エリアに入る暗唱番号メモを紛失
 16日、ソラシドエアのパイロットから会社に、全国10空港の保安エリアから滑走路に行けるドアの暗証番号を紛失した、と申し出がありました。ただ、暗証番号は暗号化されており、一般の人が見ても分からない、とのことです。国土交通省は念のため、暗証番号の変更を指示しました。今の所、悪用された形跡はない、とのことです。


*11月20日

@ ANA ホールディングスがミャンマーの研修生を成田空港で訓練へ
 ANA ホールディングスはこのほど、ミャンマー運輸省民間航空局と「グラン ドハンドリング人材育成強化に関する覚書」を締結しました。同国から毎年15名程度の技能研修生を受け入れ、ANA成田エアポートサービスが成田空港でグランドハンドリング業務の研修を行うことになりました。

@レザー光線照射で成田発の日本航空機も標的に
 旅客機のパイロットをねらったレザー光線照射ですが、今月15日には、成田発大阪行きの日本航空3005便・B737型機にレザー光線の照射がありました。このレザー光線は約300m届く、強力なもののようです。国土交通省によりますと、2010年7月以降、全国で少なくても150件以上の照射があった、とのことです。

@高知空港で保安ドアが開いていて、保安検査をやり直し
 今日午前7時頃、高知空港で到着客の荷物受取場に向かう途中の保安用ドアが開いているのが見つかりました。このドアを通ると出発の搭乗口に行けることになり、危険物を出発機に持ち込むことも出きる状態でした。このため、高知空港事務所ではすでに保安検査を終えていた、全日空と日本航空の3便の乗客約400人の手荷物保安検査をやり直しました。この影響で最大2時間の遅れが出ました。

@米国高官が「羽田の国際線を増やし、公正に」
 来日中のカート米国務次官補代理は昨日、都内の日本記者クラブで講演し、都心に近い羽田空港の国際化をさらに推進すべき、と述べました。また、空港の発着枠の配分につて、国内外の航空会社が公平に競争できる環境を確保すべき、と述べました。
【コメント】「公平に競争できるように」と言いますが、要するに、「国土交通省が国別に割り当てるのではなく、米国航空会社の発着枠を羽田空港でも増やせるようにしろ」と言うことなのでしょうね。成田空港でも一時は、米国航空会社が日本と北米線の発着枠を半分近くを押さえていたことがありましたね。その後、各国航空会社の就航が増えて、米国の比率が低くなりました。こう言うのを「公正でない」と言いたいのでしょうね。


*11月19日

@10月の成田空港貿易額は輸出が7.5%増、輸入が1.8%増、中国は減少
 東京税関が今日発表した「10月分 成田空港貿易概況(速報)」によりますと、10月の輸出額は前年同月比(以下同じ)7.5%増で16ヶ月連続のプラスとなっています。一方、輸入額は1.8%増と13ヶ月連続のプラスとなりました。
 この内、中国への輸出額は0.3%減、中国からの輸入額は10.1%減となっています。

@エアアジアXが来年6月1日から成田=バンコク線を週3便減便
 エアアジアXは来年6月1日から、現在は週14便運航している成田=バンコク線を、週11便に減便する計画です。ただし、同10月1日からは週14便に戻す予定、とのことです。

@10月の訪日外客は43.8%増、出国日本人は0.8%減に
 観光局が昨日発表した「10月訪日外客数(推計値)」によりますと、訪日外客数は前年同月比(以下同じ)43.8%増となり、累計で1341万3467人となりました。一方、出国日本人数は0.8%減となり、再び、前年同月比マイナスになりました。9月は長いシルバーウイークでプラスとなっていました。

@大阪空港で全日空機にレザー光線照射トラブル
 先月17日、松山発大阪行きの全日空1648便・B737型機が大阪空港の南東約4Km・高度約300mを飛行中に、操縦室の窓に緑色のレザー光線が照射されるトラブルがありました。幸い、パイロットの目には入らず、着陸に支障はありませんでした。警察は威力業務妨害の容疑で捜索をしています。大阪空港付近ではこの他にも同様のトラブルが複数回あった、とのことです。

@「新ターミナルを建設するかどうかの方向性は年度内に」中部空港会社
 中部空港会社の副社長は昨日開かれた決算発表記者会見で、新たなターミナルについて今年度中に方向性を出す方針を明らかにしました。新たなターミナルを建設するのか、既存のターミナルの改修で行うのか検討する、としています。ただ、新ターミナルを建設するにしても、完成までに時間がかかるため、その間、再参入するエアアジア・ジャパンなどの需要増に対する施設整備についても検討する、とのことです。

@全日空が即戦力の国際線客室乗務員を募集
 全日空が国際線の客室乗務員の募集を行っていますが、他社で国際線客室乗務員をしている人や、かって、全日空で客室乗務員をしていた「元ANA客室乗務職掌(長期雇用社員)」と「元ANAスカイサービスアテンダント(契約社員)」だった人を条件としています。
【コメント】同社は国際線を急拡大していますが、客室乗務員が不足しているのでしょうか。即戦力を求めているようですね。

@「( MRJ )リージョナル部門で第2位に」「シェアーは22%へ」海外専門家
 今日、三菱リージョナルジェット(MRJ)が2回目の試験飛行を実施しました。
 海外のメディアが伝えるところでは、海外のアナリストなどの専門家は100席前後のリージョナルジェットの分野で「 MRJ がシェアで2位となるだろう」「将来的には MRJ のシェアー22%」と予測しているとのことです。現在はこの分野は、ブラジルのエンブラエルとカナダのボンバルディアが2分しています。この内、エンブラエルはE2シリーズを開発中です。また、ボンバルディアは110席のCS100型機と130席前後のCS300型機を開発中ですが、130席となりますと、この分野にはボーイング社のB737型機や、エアバスのA320型機があり、受注が伸びていません。これが、現在のボンバルディア経営不振の原因ともなっています。型式証明が順調に取れれば、ロシアのスーホイスパージェットや、中国が開発したばかりのARJ21型機もありますが「 MRJ の方が売れる」と見ているようです。

@デルタ航空がアエロメヒコへの出資比率を49%に
 デルタ航空は現地時間18日、メキシコのアエロメヒコグループに追加出資し、現在は5%の株式を49%にする計画を明らかにしました。今後増えると見込まれる米国とメキシコや中南米への路線展開を充実させる、としています。


*11月18日

@第3滑走路は成田空港を軍事利用するため?
 需要がそれほど見込めないのに「第3滑走路を建設しよう」とするのはどうしてでしょうか。地元経済界や有志などが、建設を叫ぶのはそれなりの経済的理由があると思うのですが、気になるのは安倍政権のもくろむ"本当の理由"です。
 今の所、本会や平和塔奉賛会との約束がありますから、表だっては言いませんが、成田空港と周辺地域を、軍事行動の武器・弾薬・食料などの兵站基地として使用する目論見があるように思えてなりません。このような使い方をするには「民間機の発着回数が少ない方が好都合」と言う事になります。
 また、羽田空港を使うことに比べれば、軍用機関連の事故や、報復攻撃を受けた時にも、人口密度の低い成田空港の方が人的・物的被害が少ない、と言う考えもあると思います。
 昨年9月18日の「運輸政策研究機構 講演会」での、元運輸省事務次官だった黒野匡彦氏の発言「落下物についても、成田はビニールハウスだが羽田の場合は人工構造物上に落下することになる」と同じ発想ではないでしょうか。
 交渉の中で国側は「成田空港から武器・弾薬を運んだかどうかは、資料が破棄されているので分かりません」と言い逃れる一方、「自衛隊のイラク派遣などは『イラク復興支援』だから、軍事的利用には当たらない」と主張しています。
 しかし、我々が運輸大臣と千葉県知事と当時の空港公団総裁と結んだ「取極書」や、「交渉覚書」では「軍事的利用は一切しない。MACチャーター便にも使わせない」としているのですから、この主張は明らかに約束違反です。

@ニューギニア航空が来年7月6日から成田=ポートモレスビー線を増便
 ニューギニア航空は来年7月6日から、現在週1便で運航している成田=ポートモレスビー線を週2便に増便する計画を明らかにしました。2017年には週3便への増便も検討している、とのことです。

@羽田関係25市町協議会が「第1フューズが千葉県抜きで行われたのはおかしい」
 今日の千葉日報によりますと、昨日、千葉県内の25市町で作る羽田空港離着陸機の騒音に関する協議会が開かれました。出席した国土交通省からは都心ルートについての第1フューズの結果についての説明がありました。これに対して、新飛行コースの説明を求めてきた千葉県側から「羽田騒音の首都圏全体での役割分担への第一歩なのに、都心上空ルートの詳細が固まった後に(千葉県側に)一方的に示されるようでは納得できない」との反発が出ました。千葉県からは4月から8月の関係市町住民からの苦情が前年比で減少したことが報告されました。これについて千葉県からは「風向きなどが関係している可能性がある」との説明がありました。

@関西空港がベンチを移動できないように固定化へ
 今日の讀賣新聞によりますと、関西空港では LCC の早朝便に乗る人や深夜便で到着した人がロビー内で仮眠するために、ベンチを移動し、そのままにするため「ベンチが利用できない」との苦情があるそうです。このため、新関西国際空港会社はベンチを移動できないように固定する作業を始めました。作業は今月中に終了します。

@ロシアがコガリムアビア航空機事故を爆破テロと認定
 ロシア政府は現地時間17日、シナイ半島に墜落したコガリムアビア航空機事故の原因を、テロによる爆発と断定しました。そして、テロリストの特定に役立つ情報を提供した者に約5000万ドルの懸賞金を出す、と発表しました。

@豪カンタス航空B737型機尻もちの原因は機体重量の入力ミス
 昨日の「Gigazine」によりますと、昨年8月1日にシドニー空港で起こった、カンタス航空のB737型機の尻もち事故についての記事が載りました。原因は機体重量の間違いだった、とのことです。事前の計算では正しい数値を計算していたにもかかわらず、iPadを使ったボーイング社の「オンボード・パフォーマンス・ツール」入力の際に10トン少ない数値を入力してしまい、離陸する際の速度が低くなったために、操縦桿を引き起こした時に機首が上がりすぎて尻もちが起きたそうです。なお、同機はそのまま離陸し、目的地に無事着陸しました。

@イージージェットがA320neo型機30機などを発注
 英国の LCC 「イージージェット」は現地時間16日、エアバスに対してA320neo型機30機とA320型機6機を追加発注したことを明らかにしました。受領は2018年から2021年に行われます。


*11月17日

@ターキッシュエアラインズが来年夏季ダイヤで成田=イスタンブール線を1日1便に減便
 ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)は冬ダイヤで週3便減便し週11便とした、成田=イスタンブール線を、来年3月末からの夏季ダイヤではさらに減便し、週7便とする事を明らかにしました。

@アエロメヒコがメキシコシィティー発成田行きを1月11日からノンストップに
 アエロメヒコ航空は来年1月11日から、成田=メキシコシィティー線のメキシコシィティー発成田行きを、ノンストップ化することを明らかにしました。現在はモンテレイで燃料補給を行っています。これにより、メキシコシィティー発成田行きは所要時間が約2時間の短縮になります。成田発メキシコシィティー行きは今もノンストップで運航しています。アエロメヒコでは「B787型機ではノンストップで飛べる。当局の許可を待っているところ」としているそうです。
【コメント】多分、偏西風の影響と思います。

@国土が羽田新コースの「第1フューズ説明会」結果と「第2フューズ」日程を公表
 国土交通省は今日、「羽田空港機能強化に関する説明会(第1フェーズ)の結果概要と今後の説明会(第2フェーズ)の開催について」を公表しました。「説明会(第2フェーズ)の開催会場・日時」が載っています。また、約230項目の「皆さまから寄せられたご意見~意見要旨~」も公表しています。
【コメント】9日の「日刊航空」によりますと、意見などは「第1フューズで数千件寄せられた」とのことですが、今回公表されたのは項目別にまとめた約230点だけというのはどういう事なのでしょうか? また、国土交通省は第2フューズの取材について申し込み制を採るようで、3日前までの届出厳守を要請しています。


*11月16日

@2015年度末の総発着回数予想は中期計画目標26万回に対して23.5万回
 夏目社長は13日の記者会見で、2015年度末の中期計画目標が総発着回数で26万回に対し、2016年3月決算予測では23万5000回と大幅に下回る見込みを明らかにしました。この理由として、北米と東アジアを結ぶ路線の直行便が増え、成田経由が減っていることを上げました。
【コメント】本会が何回も指摘しているように需要予測は過大なのですね。第3滑走路を必要とする状況ではないと考えられます。

@中間決算で航空系と非航空系の収入は45%:55%に
 成田国際空港株式会社(NAA)の中間決算ですが、14日の出来事で「中間決算で航空事業系とリテール事業系の割合が再逆転?」と書きましたが、やはり、逆転はなかったようです。今日の「WING DAILY」によりますと、航空系収入が45%で非航空系収入が55%と前期の47%対53%からさらに非航空系収入が大きな割合を占めるようになったようです。非航空系収入の内、第3ターミナルによる増加は23億円になったそうです。

@関西空港では LCC 好調も痛し痒し、欧州便が激減
 16日の産経WESTによりますと、関西空港が格安航空会社(LCC)で活況を呈している一方、欧州便の減便や撤退が続いていることが問題になっている、とのことです。旅行会社からは「便数減で制約が多くなり、ツアー行程が組めない」などの悲鳴が上がっている、とのことです。欧州便の減便は日本人の海外旅行意欲が低迷していることから、全国的な傾向です。しかし、関西空港の欧州便減はこの冬季ダイヤで25%も減っています。このままでは、「アジア向けローカル空港としての位置づけが定着することに懸念が広がっている」とのことです。
【コメント】成田空港でも欧州路線はかなり減っていますが、こちらは羽田空港に路線を移すことが主な理由となっています。新関西国際空港会社の安藤社長は3月の夏季ダイヤ発表の記者会見で「今回は(国際線で)LCCを3割にする目標は掲げない」と述べて(4月29日出来事参照)いましたが、このような事情があるのでしょうね。


2015年11月前半の出来事へ