2015年11月前半の出来事


*11月15日

@資料室の「軍事利用資料」のページに「成田空港を軍事利用しないための要請について」と回答を載せました
 資料室の「軍事利用資料」のページに、10日の国土交通省と防衛省との交渉時に提出した「『成田空港を軍事利用しないための要請について』と回答」を載せました。

@飛行機の中で機内食がまずく感じるのは騒音のため
 今日のライブドアニュースによりますと、米コーネル大学のキンバリー・ヤン博士は48人の人に騒音の中で食事をしてもらう実験を行いました。その結果、騒音が大きくなるほど、甘み感覚が鈍くなっていくことを突き止めました。苦みや塩辛さや酸味には余り影響は見られなかった、とのことですが、旨味も影響は少なかったようです。博士は「機内食がおいしく感じられない、味付けが薄いと不満をいう人は多いですが、それは“音”の影響を受けているからです」と論文で書いています。

@ MRJ 初飛行後の記者会見の動画
 今日の日刊工業新聞「ニュースイッチ」に三菱リージョナルジェット(MRJ)初飛行後の記者会見の様子まで含めた動画載っています。


*11月14日

@ NAA がオリンピックの混雑に向けて協議会を立ち上げへ
 今日のNHKニュースによりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は2020年のオリンピックとパラリンピックに成田空港が大混雑することが予想されることから、混雑緩和に向けて航空会社や税関・入国管理局やアクセス会社など関係機関と混雑緩和を協議する場を設ける事になりました。今月末にも協議会を立ち上げる予定です。

@中間決算で航空事業系とリテール事業系の割合が再逆転?
 昨日発表された成田国際空港株式会社(NAA)の中間決算を見ますと、空港運営事業では売上高が前年同期比(以下同じ)1.6%増、営業利益が6.3%減となりました。売上高の増加は第3ターミナルの開業で、旅客施設利用料の増加が寄与しています。
 一方、リテール事業では売上高が39.6%増、営業利益が43.6%増と訪日外国人の増加が寄与しているようです。
【コメント】しかし、「航空事業系とリテール事業系の割合が再逆転している」とのことです。売上高か利益なのか良く分からないのですが。

@成田空港で「メガホンヤク」を来月から試験的に導入
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、日本語を話すと英語・中国語・韓国語の翻訳音声が拡声器から出てくる「メガホンヤク」のデモンストレーションを行いました。「メガホンヤク」を試験的に来月から5台を配備します。これは、パナソニックが開発したもので、災害時や緊急時に使うことを目的としています。昨日は拡声器で「もうすぐバスが来ます」と日本語で呼びかけたところ、1〜2秒後に英語・中国語・韓国語が順番に、繰り返し放送されました。

@ LCC の利用意向が3年前より減少、多頻度利用者では定着
 マイボイスコム株式会社が9月初旬に実施した調査「航空会社の利用(第2回)」によりますと、「航空機の使用頻度」は「年に1回未満」が53.5%、「年に1回程度」が10.9%と合わせて65.4%となりました。3年前の調査と比べて約2%減っていますが、ほぼ前回並みとなりました。
 また、LCCの認知度は約82%とこれも前回並みでした。また、 LCC の利用経験のある人は11.8%と前回調査(以下同じ)よりも7.3ポイント増となりました。しかし、今後のLCCの利用意向を聞いたところ、「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい」を合わせて、3.2ポイント減の30.2%となりました。この中で、LCCの利用経験者では「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい」を合わせて7割以上となっており、特にジェットスター・J やピーチを主に利用している人は約9割に達しています。
【コメント】LCCについて認知度や経験者が増えるにつれて、航空機利用者の好みが固まってきているのではないでしょうか。 LCC の成長も踊り場に来ているように思います。LCCの利用は、手続が分かり易くなってきているとはいえ、まだまだ、面倒な面がありますから。利用方法の喚起などで需要を掘り起こせば、まだまだ増えると思うのですが。家電などでもネットで買う方が安いことが多い、とは分かっていても、手続が面倒で店頭で買うのと同じかも知れませんね。

@ルフトハンザ航空のストライキは現地時間14日に終了
 続いているルフトハンザ航空客室乗務員のストライキですが、現地時間14日に終了することになりました。成田=フランクフルト線は今日も欠航しています。

@TAPポルトガルがA330neo型機とA320neo型機など53機を発注
 TAPポルトガルは現地時間13日、エアバスにA330-900neo型機を14機、A320neo型機を15機、A321neo型機を24機発注した、と発表しました。


*11月13日

@NAA の中間決算で純利益が34.1%増の154億円に
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した中間決算によりますと、営業収益は前年同期比(以下同じ)12.8%増の1128億円、純利益は34.1%増の154億円となりました。
 2015年度通期決算見通しでは営業利益が前回見通しよりも66億円増の2172億円、純利益は同29億円増の202億円となっています。
 また、中間期の航空取扱量では総発着回数が1.6%増、旅客数が7.7%増、貨物量は2.0%減、給油量は2.4%減となっています。

@春秋航空・日本が来年2月1日から3月26日までの国内線ダイヤ発表
 春秋航空日本は12日、来年2月1日から3月26日までの国内線ダイヤを発表しました。成田=佐賀線は1日1往復、成田=広島線は1日2往復となります。ただ、成田=広島線は3月7日から11日までは1日1往復となります。
【コメント】国際線参入の関係で、所有機を目一杯使うことになり「これに伴うダイヤ改正」と言う事と考えられます。

@関東鉄道などが16日から「AIRPORT LINER NATT’S」のルートを変更
 関東鉄道、千葉交通、成田空港交通は先月16日、土浦・つくば=成田空港線「AIRPORT LINER NATT’S」の運行ルートを、11月16日より圏央道と東関東道を経由するルートに変更する、と発表しました。これにより所要時間が45分短縮され、最短で55分になります。
 また、同日からのダイヤ改正で、1日9往復から12往復に増便されます。キャンペーンとして来年の3月31日までの運賃を一律2000円とします。

@主要旅行業者9月取扱額で海外取扱額が4.7%減、国内旅行は善戦
 観光庁が今日発表した「主要旅行業者の9月旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)4.7%減、外国人旅行取扱額が37.9%増、国内旅行取扱額は16.0%増で、合計取扱額は8.8%増となりました。国内旅行取扱額は今年9月に5連休のシルバーウイークが寄与している、としています。

@ ICAO が16年11月までに人工衛星使った位置通報システム採用を指示
 国際電気通信連合(ITU)は現地時間11日、世界無線通信会議(WRC)で航空機と人工衛星との通信に1087.7〜1092.3MHzの周波数帯を使用することを決定しました。これにより、航空機と人工衛星が15分ごとに通信するシステムが可能となります。
 これを受けて、国際民間航空機関(ICAO)は世界の航空会社に、2016年11月までにこの旅客機位置通報システムを採用するよう指示しました。


*11月11日

@都合により、明日の更新が出来ません。

@成田騒対協が「カーフュー緩和は信頼関係を著しく損なう」と NAA に申し入れ
 成田市内(旧下総町地区を除く)の航空機騒音下住民でつくる「成田空港騒音対策地域連絡協議会」(騒対協)は昨日、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長に「カーフュー弾力的運用」のさらなる緩和が検討されいる事について、「慎重に審議するように」との申し入れを行いました。申入書では「弾力的運用からわずか2年半で公然と約束を反故にする発言が行われ、四者協でさらなる緩和を議論すること自体、地域住民との信頼関係を著しく損なう」としています。これに対して、夏目社長は「大変切実な声であると重く受け止めている。今後の四者協で慎重に検討していきたい」と述べました。

@マカオ航空が今日から成田=マカオ線を増便
 マカオ航空は今日から成田=マカオ線を週4便から週7便に増便しました。これにより、毎日1便の運航となります。

@ NAA が「環境報告 2015 」を公表
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「環境報告書2015」を公表しました。

@スカイマークの10月利用率は10.4ポイント増の77.0%
 スカイマークが昨日発表した10月の搭乗実績によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)11.4%減、ロードファクター(座席利用率)は10.4ポイント増の77.0%となっています。

@ MRJ の初飛行が無事に終了
 今日午前、三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行が名古屋空港で行われました。午前9時35分頃離陸し、11時2分頃に着陸しました。安全上から、今回は脚を出したままの飛行でした。基本的な性能を確認した模様です。
 写真はUstreamのライブ中継から、拝借しました。

@大阪空港と関西空港の運営権をオリックス連合へ
 新関西国際空港会社は昨日、大阪空港と関西空港の運営権売却で、オリックスと仏空港運営会社ヴァンシ・エアポートの連合が優先交渉権を得たと発表しました。これにより、正式な契約を締結し、来年4月1日から実際の事業を始める予定です。

@ドバイエアショーでの航空機発注、航空各社は"爆買い"控える
 現地時間8日から始まったドバイエアショーでの、各航空会社の発注を載せておきます。
 しかし、パリエアショーで見られた航空各社の大量発注はないようです。航空各社が景気の見通しに慎重になっている事が背景にある、とのことです。

 昨日の「Fly Team」によりますと、ボーイング社は現地時間9日、インドのジェットエアウェイズからB737MAX8型機を75機受注した、と発表しました。ただ、この内、25機はすでに発注済みのB737 Next-Generationからの機種変更が含まれています。
 昨日の「Fly Team」によりますと、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG) は現地時間9日、エアバスに対してA320neo型機15機など19機を確定発注しました。
 ヴェトジェットは9日、エアバスとA321neo型機21機、A321型機9機を確定発注する契約を結びました。


*11月10日

@成田空港軍事利用問題で交渉、取極書締結当事者の国土交通省は防衛省に丸投げ
 今日午前、成田空港建設当時に当時の運輸大臣や千葉県知事や当時の空港公団総裁と、住民が結んだ、「成田空港を軍事利用することは一切ない」と約束した「取極書」を再確認するための交渉を約1時間半にわたって行いました。

 交渉には本会を始めとする「取極書」を結んだ当時の事情を知る周辺住民や弁護士や日本山妙法寺の僧侶など関係者約15名と、共産党の 斉藤和子衆議院議員、辰巳孝太郎参議院議員などが参加しました。
 締結の当事者である国土交通省からは 航空局 航空ネットワーク部 成田国際空港企画室専門官 福井靖則氏、また、防衛省からは統合幕僚監部 参事官付 防衛事務官 松本隆治氏 など、合わせて4名が出席しました。

 最初に住民側から「イラク復興支援で物資や武器弾薬まで、民間機で運んだとのことだが、成田空港も利用したのではないか。これは『取極書』に違反している」と質したのに対し、国土交通省は「国土交通省から防衛省には『住民との約束があるので、軍事利用については配慮して欲しい』と前から伝えている。防衛省が適切に処理していると思うので、約束には違反していない」との答弁でした。
 防衛省からは「あれはあくまでも『復興支援』であり、軍事利用ではない」との答弁でした。

 辰巳議員から防衛省に「私の国会質問で、防衛大臣が武器や弾薬までも運んだ、と認めている。成田空港からも運んだのではないか。」と質したのに対し、「資料は1年で破棄しているので、分からない」との答えでした。
 辰巳議員から国土交通省に対して「民間航空機では危険物は運んではいけないとIATAでも決めている。これが守られているかどうかを監督するのが国土交通省の責任だ。『防衛省に任せる』では済まない。今、分からないのであれば、調べて、後日、回答をして欲しい。」と質したのに対し、「防衛省が適切に処理していると思う」と、無責任な答弁に終始しました。
 さらに、防衛省に対して「何をどこから運んだか『資料は破棄した』とのことだが、日本通運が運んだことははっきりしている。日本通運に確認をとって、結果を知らして欲しい」と要求したのに対して、大分渋りましたが、「調べることも含めて後日回答する」とのことでした。

 取極書の第4条で、「疑義が生じた場合には、協議する」となっていることについて、住民側からは「このような場合、署名した当事者の誰からでも疑義が生じた場合には、協議をするのが一般的な解釈だ」との指摘があり、国土交通省に4者協議を開くようにとの、要求が出ました。これについては、国土交通省側は、しばらく答えませんでしたが、最後には「省に持ち帰り、相談して、連絡する」と答えました。

 また、斉藤議員からは「取極書では『軍事的利用』となっており、『的』という文言が入っている。何が『軍事的利用』に当たるかは、防衛省も入って検討しないとだめだから、防衛省も参加するべきだ」との指摘がありました。

 交渉の全般を通して、国土交通省の防衛省に対する『遠慮』が目立ちました。自主性がないというか、防衛省を恐れているような印象がありました。これが、安全法制成立後の変化なのでしょうか。太平洋戦争前の『軍部の独走』を予感させる交渉でした。


*11月9日

@今日早朝、アトラス航空貨物機が警報で成田空港に緊急着陸
 今日の午前3時25分頃、成田空港事務所に、香港発アンカレッジ行きのアトラス航空1648便・B747-400型機から「貨物室ドアが完全に閉まっていない、との警告が出たため、成田空港に緊急着陸したい」と連絡があり、午前5時22分に成田空港A滑走路に無事着陸しました。なお、この着陸は「カーフュー(緊急事態)」による従来取り決めに基づくものでです。着陸後の点検ではドアは閉まっており、計器の誤作動の可能性が高い、とのことです。

@客室乗務員ストで今日のフランクフルト行きが欠航に
 ルフトハンザ航空の客室乗務員ストライキの影響が成田便にも出てきました。今日午前出発予定だったフランクフルト行き711便が欠航となっています。

@羽田空港都心飛行コース説明の「フェーズ1」が終了、意見・質問の一部公表
 国土交通省は羽田空港都心ルートについて説明する「フェーズ1」をこのほど終了しました。この「フェーズ1」で寄せられた意見や質問は数千件に達した、とのことで、先月29日に「皆さまから寄せられたご意見~意見要旨(案)~」としてこの中から約230件を公表しました。国土交通省は次の段階として、環境対策や新飛行経路の運用方法など、より具体的なテーマを取り上げ、さらに住民理解を深める「フェーズ 2」を 年内から年明けにも開始する、としています。


*11月8日

@NHK が11日の「探検バクモン」で成田空港検疫所を取り上げ
 NHK総合で、11日(水)午後22時55分から放映される「探検バクモン」では、「成田空港スペシャル ニッポン“水際”ファイターズ」として成田空港検疫所を取り上げます。

@大韓航空とアシアナ航空がA321neo型機を発注
 エアバスは現地時間6日、大韓航空からA321neo型機30機の確定発注を受けた、と発表しました。大韓航空がエアバス機を導入するのは初めてとなります。
 エアバスは同日、韓国・アシアナ航空からA321neo型機25機の確定発注を受けた、と発表しました。


*11月7日

@成田空港でも着替えができる場所は?
 先日行った高松空港で右写真のような「着替えコーナー」を見かけました。成田空港にはこのように、無料で着替えの出来る施設はないと思うのですが、あると喜ばれる施設ではないでしょうか。出発地と到着地の気候が違う場合、着替えたくなることは良くありますね。今は、トイレで着替えるのが一般的かも知れませんが、着替えずらいですね。
 安全上の問題がありますので、比較的賑やかな場所にするとか、男女別にするとか、扉を鍵付きにするとか、の工夫は必要ですが。

@「元々は羽田から成田に移された。全路線を羽田に戻したい」デルタ日本支社長
 昨日の朝日新聞に「羽田国際化『すべて路線移したい』 米デルタ日本支社長」が載りましたが、デルタ航空が路線を全て成田空港に置いている事情が述べられていました。
 この主張の中で、「かっては羽田空港から飛ばしていたが、成田空港が建設されて、全て成田空港に移された」と言っています。しかし、これはデルタ航空に限ったことではありません。他の航空会社も全く同じ条件です。
 また、「アメリカンやコンチネンタルは羽田空港から、提携するANAや日本航空の便で日本国内のどこにでも行くことが出来るから、不公平だ」との主張がありましたが、これも、デルタ航空の世界航空連合戦略の失敗が原因ではないでしょうか。
 森本支社長は「日本の重要度はどこから見ても高く、日本に拠点を置くのが最も素直な戦略だ。ただ、不公平なことをするのなら韓国・仁川に行きますよ、ということになってしまう。」と述べていますが、「不公平なこと」というのが少し手前勝手、と言う気もします。
【コメント】航空会社はビジネス需要が旺盛で、利益率が高い羽田空港路線がのどから手が出るほど欲しいようです。また、「2日の出来事」で書いたように、航空評論家の秀島一生さんは「国土交通省はビジネス客も観光客も羽田に持ってくるのが本音」と言うのも当たっていると思います。成田空港の発着回数を増やすのは容易ではありません。一般国民の給与水準が上り、円高が進行して「海外にでも行ってみるか」と言う雰囲気が出てこないと、成田空港の発着回数は飛躍的には増えないのではないでしょうか。しかし、今の安倍内閣の政策は大企業優先と、国の借金をますます増やす事で日本の信用を低下させ円安傾向を加速させることで、この二つを真っ向から否定するものとなっています。

@ロシアもエジプト路線の運航を停止へ、B737型機飛行停止も1日で撤回
 コガリムアビア航空機墜落事故の混乱が拡がっています。英国が「爆発物による墜落の可能性」と発表したことについて、ロシアのプーチン大統領は「確定的な証拠はなく、発表は時期尚早だった」と不快感を表明していました。しかし、同大統領は現地時間6日、エジプトとロシアを結ぶすべての便の運航を停止するよう関係省庁に指示を出しました。テロの可能性を考慮した措置となっています。
 また、昨日の出来事で書いた旧ソ連諸国で組織する「国家間航空委員会」がロシアのB737型機の飛行停止についても、6日になり、急遽撤回しました。この停止措置は英国の爆発物が原因とする表明に反発したものと、言われていました。


*11月6日

@デルタ航空のB747型機が緊急着陸
 昨日午後4時頃、マニラ発成田行きのデルタ航空172便・B747型機が第4エンジンの油圧系統の不具合があると連絡し、成田空港に緊急着陸しました。同機は成田空港の南西約2670Kmで警告が出たものです。着陸後の点検でオイルが減少しており、漏れたものと見られます。TBSニュースの映像では、左の主車輪から白い煙が上がりました。この影響で滑走路が6分間閉鎖となりました。

@成田空港10月の総貨物取扱量は3.1%減と6ヶ月連続のマイナス
 東京税関が今日発表した「成田空港 10月分の貨物取扱量(速報)」によりますと、総貨物量は前年同月比(以下同じ)3.1%減と6ヶ月連続のマイナスになりました。輸出量は5.0%減、輸入量は6.6%減となっています。

@女満別空港で滑走路に作業車、着陸やり直し
 昨日午前8時15分頃、女満別空港に着陸しようとしていた新千歳発女満別行きの日本航空2713便・CRJ200型機が、滑走路上に作業車両が走行していたため、着陸をやり直しました。同機は約4分後に無事着陸しました。国土交通省によりますと、管制官が滑走路北端から約500mのところに鳥がいるのを確認したため、空港管理事務所に追い払うように要請しました。当時、滑走路の点検を行っていた作業車が滑走路への進入許可を得た、と勘違いしたのが原因とのことです。国土交通省は作業車と着陸機の間に距離があったため、重大インシデントには当たらない、としています。
 写真は高松空港で鳥追い払い作業中の車です。高松空港では日中、間を置かずに鳥を追い払うための空砲や花火の音が響いていました。

@ MRJ が今日、時速200Km超の地上走行
 三菱リージョナルジェット(MRJ)は今日午前、名古屋空港で三菱リージョナルジェット(MRJ)の高速地上走行試験を実施し、時速200Km超を達成しました。パイロットが操縦桿を引けば離陸できる状態だった、とのことです。
 なお、この試験機1号機は先月27日に「JA21MJ」として新規登録されました。

@大韓航空がB737MAX型機30機を確定発注
 大韓航空はボーイング社にB737MAX型機30機などを確定発注をしました。B737MAX型機については20機のオプションも付いています。

@旧ソ連諸国の「国家間航空委員会」がロシアのB737型機の飛行停止を決定
 ロシアのイタル・タス通信が伝えたところによりますと、旧ソ連諸国で組織する「国家間航空委員会」は現地時間5日、ロシアの航空会社が運航するB737型機の飛行を当面停止する決定を行いました。理由は同型機の高度制御システムに問題がある、としています。ロシアでは約190機の同型機が運航されています。


*11月5日

@春秋航空・日本が2月に成田=武漢線と成田=重慶線を開設、中国路線の開設は一段落か
 春秋航空・日本は昨日、来年2月13日から週3便(月・火・土曜日)で成田=武漢線に、同14日から週4便(火・木・金・日曜日)で成田=重慶線に参入する、と発表しました。機材は両路線共にB737-800型機を使います。中国の最大旅行シーズンである春節に合わせた路線開設になります。
 なお、羽田空港の中国路線の深夜・早朝枠はすでに満杯になっており、成田空港の中国路線枠も埋まりつつあり、中国路線の増便は一段落する情勢です。

@ルフトハンザ航空は来年夏季ダイヤでも成田=フランクフルト線を週3便に
 今日の「Traicy」によりますと、ルフトハンザ航空は成田=フランクフルト線を、3月末からの来年夏季ダイヤでも、週3便で運航することを明らかにしました。今夏季ダイヤでは週7便で運航していましたが、来期は増便せずに減便のままにする、としています。機材はA340-600型機を使います。

@成田発のスイス機が、急病でロシアに緊急着陸
 現地時間4日午後4時20分頃、成田発チューリッヒ行きのスイスインターナショナルエアラインズ161便・A340型機が、急病人発生のため、ロシアのエカテリンブルグ空港に緊急着陸しました。

@日本貨物航空が第2四半期の経常損益で約10億円の黒字
 日本郵船がこのほど発表した第2四半期決算によりますと、子会社の日本貨物航空(NCA)は売上高が前年同期比5.7%増、経常損益は9億8800万円の黒字に転換しました。前年同期は33億4300万円の赤字でした。燃料安が寄与している、とのことです。

@南スーダンで貨物機が離陸直後に墜落、乗客・乗員17人が死亡
 現地時間4日午前9時頃、アフリカ中部の南スーダンの首都ジュバの空港近くに、離陸した直後のアントノフ12型機が墜落し、乗客・乗員19人の内、17人が死亡した、とのことです。乗員はロシア人、乗客は南スーダン人とのことです。この墜落で地上にいた約20人が巻き込まれ死亡した、とのことです。
 原因については、アフリカで常態化している過積載ではないか、との説があります。また、メーカーのアントノフ社は「墜落機は技術的な整備を適時に受けていなかったため、飛べる状態ではなかった。整備には、同機の機体性能を拡大し耐用年数を延長する作業が含まれるべきだった」とのコメントを出しています。アフリカでは貨物機に乗客が乗ることも常態化しているようです。

@コガリムアビア航空機墜落事故で機内の爆発物が原因の可能性
 コガリムアビア航空機墜落事故の原因ですが、現地時間4日、英国のハモンド外相は「機内の爆発物が墜落の原因になった可能性がかなり高いとの結論に達した」と述べました。また、米当局者は「傍受した通信の内容からイスラム国系の組織が爆発物を仕掛けることに関与した可能性がある」と述べました。


*11月4日

@ NCA が今日からカーゴラスク・イタリアと共同運航開始
 今日から日本貨物航空とカーゴラスク・イタリアが、成田=ミラノ線で共同運航を開始します(10月7日の出来事参照)。日本貨物航空は同路線を週4便運航しており、カーゴラスク・イタリアが週1便を運航し、それぞれ共同運航することになります。
【コメント】これにより、多分、増便になると思うのですが。

@「今年度中に新たな中国路線が3路線新設される見込み」 NAA 大塚取締役
 成田国際空港株式会社(NAA)の大塚取締役は先月30日の記者会見で、今年度内に新たな中国路線が3路線新設される見込み、と述べました。
 また、第3ターミナルについて、9月末の旅客数が301万人に達し、国内線旅客数が235万人、国際線旅客数が66万人となった事を明らかにしました。これにより、当初見込みの初年度旅客数550万人を突破することが確実になりましたが、第3ターミナルの処理能力は750万人を想定しており、今後の LCC の増便にも対応する余裕があることを明らかにしました。
 さらに、9月の日本人国際線旅客数が1年9ヶ月ぶりに前年同月比でプラスになった事について、私見と断りながら、長かったシルバーウイークが原因とし、長い休みが増えるなどの「機会が増えれば(日本人需要増への)可能性があるのでは」と述べました。

@来週、 MRJ の初飛行で名古屋空港3階は閉鎖
 来週に予定されている三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行について名古屋空港ビルディングは、8日夕方から15日夕方まで、展望デッキを含む旅客ターミナルビル3階を閉鎖します。

@ガリムアビア航空機が2001年に尻もち事故
 ガリムアビア航空機の事故原因について、同機が2001年にカイロ空港で滑走路に胴体尾部をぶつける事故を起こしていたことが明らかになり、圧力隔壁が破損した可能性が浮上しています。フライトレコーダーの解析から、機内で何らかの異常が生じ、機体後部右側の壁面が破損し墜落に至ったと報じ、墜落現場では機体後部がほかの残骸と離れて見つかったことなどが問題視されています。この他、機内に爆弾が持ち込まれた、との説もあります。
 エジプト航空当局はブラックボックスの解析を始めました。結果が出るのは1ヶ月から1年としています。


*11月3日

@芝山町が建設している「ひこうきの丘」の現場を見てきました
 1日に、芝山町がA滑走路南端西側に現在建設している「ひこうきの丘」を見てきました。日曜日でしたので、工事もお休みでしたので、じっくり見ることが出来ました。
 下の写真の上段2枚は工事現場の写真です。下段の左は離陸に向けA滑走路に入る日本航空のB787型機です。同じく下段の右は、着陸する全日空機で、その向こうに、離陸待ちの航空機がずらりと並んでいます。完成は来年の3月になる予定です。

      

 なお、9月6日の出来事で載せた、場所ですが、間違っていました。すみません。正しい場所は上記リンクの芝山町のページで確認して下さい。

@TBSテレビで放映された「儲かる場所『成田空港』実は羽田空港よりもスゴい」が見られます
 私も見逃してしまったのですが、1日に放映されたTBSテレビの「がっちりマンディー」の「儲かる場所『成田空港』実は羽田空港よりもスゴい」が「TBS FREE」で見ることが出来ます。配信期間は8日7時29分までです。

@ガリムアビア航空側は「外部からの衝撃が原因」と主張
 ガリムアビア航空の運航管理担当者は墜落の原因について、「航空機の技術的な問題やパイロットのミスによる可能性はない。外部からなんらかの衝撃が作用した、と考えるのが最も合理的」と述べました。
【コメント】航空会社は補償の問題がありますから、このように述べるのはある意味当たり前ですね。いずれにしろ、ブラックボックスの解析で明らかになる、と思います。


*11月2日

@エア・インディアが今日から成田=デリー線を増便
 エア・インディアは今日から成田=デリー線を週1便増便し、週4便とします。(6月18日の出来事参照)

@ニュージーランド航空が「近い将来成田線を毎日2便に増便したい」
 ニュージーランド航空の日本・韓国・東南アジア地区支社長は先月28日に開かれた同航空日本就航35周年の式典で、好調な日本市場の需要を踏まえて「3、4年後を見据えて増便などを検討していきたい」と述べ、現在は繁忙期に1日2便体制で運航している、成田=オークランド線を近い将来、通年で1日2便体制とする意向を表明しました。

@大田区で「都心ルート」を考えるシンポ開催
 昨日の東京新聞によりますと、先月31日、大田区で「羽田空港増便問題を考える会」主催の、羽田空港都心ルートを考えるシンポジュームが開かれました。航空評論家の秀島一生さんは基調講演で「国土交通省はビジネス客も観光客も羽田に持ってくるのが本音。騒音のほか、航空機からの落下物の問題もある」と指摘し、「(オリンピック時は)首都圏の他の空港に(離着陸機を)分散させるなど、根本的な見直しが必要」と指摘しました。新宿区の住民は「静かな生活を守るのは住民エゴではなく、当たり前の権利」と訴え、練馬区の住民は「航空機の上空通過に自治体が関与できる保証がない」と訴えました。

@ MRJ の高速地上走行試験で時速180Km、当日のライブ中継も発表
 三菱航空機会社は昨日、名古屋空港で三菱リージョナルジェット(MRJ)の高速地上走行試験を実施しました。昨日は時速180Kmまでの走行を来ないました。今後、離陸時と同等の時速約200Kmでの走行試験を行います。
 また、三菱重工の宮永社長は「ラダー改修の確認を行い、高速走行テストに入り、9日以降の適切な日に飛行できる段階に至った。ここまで来れてほっとしている。納期には影響しない」と語りました。
 三菱重工は今日から三菱リージョナルジェット(MRJ)の新しいサイトを立ち上げました。また、初試験飛行当日はライブ中継を行うことを明らかにしました。

@ガリムアビア航空機は空中で分解の可能性
 先月31日に墜落したコガリムアビア航空機の事故について、ロシアの航空当局者は「残骸の散らばりから見て、空中で分解した可能性が高い」と述べました。
 また、エジプト当局が当初、「パイロットが『技術的問題が発生した』と連絡してきた」と述べましたが、民間航空局のトップはこの発言内容を「乗員から救難要請はなく、交信も正常だった」と否定しました。まだ、情報が錯綜しているようです。
 エジプトのマスコミによりますと、現場から約30Km離れた地域の遊牧民が「黒煙を上げた飛行機が、その後、落下し炎が上がった」との、目撃談を報道しています。

@エアバスがA320型機ファミリーを月産60機に引き上げへ
 エアバスは2019年半ばまでに、A320型機ファミリーを月産60機に引き上げる方針を固めました。A320型機ファミリーの受注数は累計で1万2200機に上っており、受注残は5500機にのぼっています。


*11月1日

@10月のアクセス数は28,373回でした。

@ NAA が第3滑走路を3500mと2700mで検討
 今日のNHKニュースによりますと成田国際空港株式会社(NAA)は第3滑走路について、3500mと2700mの滑走路を想定して建設費用などの試算を進めることになりました。3500mの場合はB滑走路の南側を想定し、離陸・着陸両方の使用を想定します。2700mの場合は着陸専用とし、B滑走路に並行する形で東側の2ヵ所を想定します。同社は「今回の想定はあくまでも今後の検討材料にすぎず、建設計画の案ではない」としていて、具体的な検討は国や自治体などの協議の場に委ねるとしています。

@ロシアに向かったコガリムアビア航空機がシナイ半島に墜落、224人が犠牲か
 現地時間31日午前6時15分頃、エジプト東部シャルムエルシェイク発、ロシア・サンクトペテルブルク行きのロシアのコガリムアビア航空9268便・A321型機、が離陸23分後に消息を絶ち、、シナイ半島に墜落しているのが発見されました。乗客・乗員は224人で、全員がロシア人、とのことです。広い範囲に散らばった機体の残骸や犠牲者の遺体が確認されています。当局は「生存者がいる可能性は低い」と報じています。現在までに約130人の遺体が確認されています。
 離陸後にパイロットから「技術的な問題がある」との連絡が入り、空港への緊急着陸を要請していた、とのことです。ロシア通信は、関係者の話として、コガリムアビア航空の整備員が、この1週間に何度か機体のエンジンの問題を訴えていたと報じました。フライトレコーダーやボイスレコーダーは回収されました。天候は良好でした。
 過激派組織「イスラム国シナイ州」が「撃墜した」との犯行声明を出していますが、エジプト当局とロシア当局は「信憑性は薄い」としています。しかし、ルフトハンザ航空やエアールフランスやエミレーツ航空は原因がはっきりするまで同地域上空の飛行を回避することにしています。

@カンタス航空がB787-9型機5機を確定発注
 
ボーイング社は現地時間29日、カンタス航空からB787-9型機5機を確定受注した、と発表しました。なお、カンタス航空は2012年に発注していたB787-9型機35機をキャンセルしています。今回は改めての発注になります。

@エルアル航空がB787型機9機を発注
 ボーイング社は現地時間29日、イスラエルのエル・アル・航空からB787型機9機を受注した、と発表しました。


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