2015年6月後半の出来事


*6月30日

@明日から成田=ダナン線と成田=ウランバートル線が期間増便へ
 明日から、成田空港路線の下記の増便が2社で予定されています。
* ベトナム航空の成田=ダナン線が9月30日まで、週5便から週7便へ
* モンゴル航空の成田=ウランバートル線が7・8月に週4便から週6便へ
 その他、ジェットスター・J は開始日はまちまちですが、成田=札幌線、成田=関西線、成田=松山線、成田=高松線、成田=鹿児島線を1日1便増やします。

@ピーチのシステムで障害、欠航や遅れが多数
 昨日午後5時半頃、ピーチ・アビエーションの予約・搭乗手続きシステムに障害が発生しました。このため、全国の10空港に設置されている自動チェックイン機が使えなくなりました。この影響で関西空港を発着する国内線で、9便が欠航し、8便に最大約2時間の遅れが発生しました。
 障害は今日になっても続き、関西空港発着路線を中心に国内線19便、国際線2便に最大1時間半の遅れが出る見込み、とのことです。成田空港路線も軒並み1時間以上の遅れが出ています。
 また、インターネットでの予約も出来ない状態が続いていましたが、システムは午前10時半頃復旧した、との事です。しかし、PCサイトのコンビニとインターネットによる振り込み機能はまだ復旧していないようです。
 写真は今日ではありませんが、成田空港第1ターミナルにある、ピーチのチェックインカウンターです。

@全日空のB787-8型機が燃料システム不具合で約2時間遅れる
 昨日午前7時半頃、高松発羽田行きの全日空532便・B787-8型機の燃料系統の一部に不具合が見つかりました。この整備のため、同便は約2時間20分遅れで出発しました。

@日本航空の「最小限の人員で効率的に」は大丈夫?
 今日の日本経済新聞によりますと、17日に開かれた日本航空の株主総会で、植木社長は「規模を追わず、採算性を見極めます」と述べ、清水常務執行役員は「必要最小限の人員で効率的に運用します」とし、収益性の追求に意欲を見せ、路線拡大や人員増強への発言はなかった、とのことです。
【コメント】最近の日本航空で気になることは、グループ全体で航空機の整備にミスがあることです。最近は聞きませんが、2013年後半には成田空港でも日本航空のB777型機の部品脱落が3件続いておきました(2013年12月29日の出来事参照)。人員の削減で、整備の質に問題があるように思います。利益を追求する余り、安全を社員の“士気”で補おうとしているのではないでしょうか。しかし、人間の士気は長時間保てるものではありません。植木社長は「安全は絶対に守る」とことあるごとに言いますが、精神論だけでは安全は保てません。適正な人員確保で、社員に余裕を持たせることが、今、必要なのではないでしょうか。1度事故が起きるとどれほど会社の信頼を傷つけ、取り戻すことが大変か御巣鷹山の事故で身にしみていると思うのですが。

@アエロメヒコのB787-8型機が火災警報でアイルランドに緊急着陸
 メキシコシティーからパリに向かっていた、アエロメヒコ航空のB787-8型機が貨物室で火災発生の警報が出たため、アイルランドのシャノン空港に緊急着陸しました。乗客・乗員にケガはありませんでした。同航空は火災発生を否定しました。警報装置の誤動作の可能性もあるようです。


*6月29日

@京成電鉄が7月18日から8月31日まで早朝と深夜便を1本増発
 京成電鉄は7月18日から8月31日まで、京成上野=成田空港間の深夜・早朝便をそれぞれ1本増発します。成田空港を午後11時8分発、高砂で普通に乗り換え、上野駅着は午前0時14分になります。また、上野駅発午前5時18分で成田空港第2ビル着が午前6時12分となります。

@日本航空のB787-9型機で小学生が遊覧飛行
 日本航空は昨日、来月1日から成田=ジャカルタ線に投入を開始する、B787-9型機による遊覧飛行を成田空港で実施しました。地元の小学生53人が招待され、約2時間半の飛行を楽しみました。

@騒音の激しい道路脇にすむ人は太りやすい、スエーデン研究機関
 昨日の「ライブドアニュース」によりますと、スウェーデンの権威ある研究機関カロリンスカ・インスティテュートの研究者たちは、混雑する道路付近の住民は静かな地域で暮らす人たちよりも太りやすい、との研究結果を発表しました。これについて、ロンドン大学の教授は「私たちの体は騒音、特に危険な状況を示す様な音に対して反応する様にできている。この逃避反応を起こすホルモンは、危険を回避するためのもの。また、こうしたホルモンは心拍数や血圧を上げる働きも持っており、緊急で体に脂肪を蓄えるよう働きかける」と仕組みを説明しています。
【コメント】これらのことは、航空機騒音についても、当てはまります。2013年にインペリアル・カレッジ・ロンドンとキングス・カレッジ・ロンドンは、ヒースロー空港付近の住民が、航空機騒音によって死期を早めている危険性を指摘しています。
 私たちの会は繰り返し、このような研究結果が本当かどうかを「30万回実施合意」の際に約束した健康調査で調べて欲しい、と要望したのですが、 NAA や第3者委員会に全く無視されました。

@エアバスと「CIT」がイントレピッドによるスカイマークの資産査定を要求
 今日の日本経済新聞によりますと、エアバスと航空機リースを手がける「CIT 」が別々に、イントレピッドがスカイマークの資産を査定できるように求める意見書を東京地裁に提出しました。エアバスはスカイマークの負債の28%を有する、とし、CITは 同じく13%を保有するとしています。イントレピッドも含めると合計で負債総額の約80%を占めます。両社はイントレピッドの再生計画案を後押しすることによって、両案を競わせ、より多くの債権を取り戻す狙いがあるものと見られる、としています。

@キャセイ航空機の給水タンクから細菌
 今日の「Traicy」によりますと、香港保健局はキャセイ航空の給水タンクのサンプリング調査で、細菌が見つかった、と発表しました。同航空では、保有機の給水タンクの消毒をい行い、旅客機に水を供給する空港のタンク車の消毒も行った、とのことです。この間、機内では乗客にペットボトルを配り、トイレの水を歯磨きなどに使わないよう注意している、とのことです。


*6月28日

@新駐車場から第3ターミナルまでは遠くなるけれど・・・
 8月1日にオープンする第2ターミナル前の新駐車場ですが、第2ターミナルや第3ターミナルに行くには、まず、徒歩で従来の第2駐車場北棟に行って、エレベーターで2階に上がり、連絡通路を経由することになるようです。この時に、第3ターミナルに行く場合には動く歩道を使わずに、脇の歩道を通って、第2ターミナル入口の手前で左の階段を降りて、第2ターミナルと第3ターミナルの連絡バス停留所付近に行き、ここから、連絡バスを使うか、横断歩道で第2ターミナル前の青い第3ターミナル連絡路に行き、連絡通路を通ると、少しは近くなるようです。短縮される時間はたったの1〜2分程度かも知れませんが。

@タイ航空はEU域内路線の運航は従来通り
  欧州委員会が現地時間25日に発表したEU領域内旅客機乗り入れ禁止リストでは、フィリピンが禁止リストからはずれ、EU域内への乗り入れが出来るようになりました。また、国際民間航空機関(ICAO)から「重大な安全に対する懸念」を指摘された、タイはこの禁止リストには含まれませんでした。これを受けて、タイ航空はこれまで通りにEU域内12都市への運航を行うことを明らかにしました。


*6月27日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」23回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」23回目が発生しました。全日空960便・B767型機が上海空港の悪天候(雷雨)により、遅延し午後11時20分にB滑走路に着陸したものです。

@中国南方航空が8月25日から成田=鄭州線を開設へ
 中国南方航空は8月25日から成田=鄭州線を週3便(火・木・土曜日)で就航する計画、とのことです。当局の許可待ちですが、同社ウエブサイトでは予約の受付も始まっているようです。
 写真は2012年ですが、第2ターミナルに駐機する中国南方航空機です。中国南方航空は現在、第1ターミナルの北ウイングを使っています。

@今年の「そらけん」は9月19日に実施へ
 
成田国際空港振興協会は昨日、第4回目となる成田空港力検定「そらけん」を9月19日に成田空港内で開くことを発表しました。申し込みは8月10日午後5時までとなります。

@全日空のB787型機で不具合が2件
 昨日、全日空のB787-8型機で不具合が2件ありました。
* 昨日午後0時半頃、羽田発ミユンヘン行きの全日空217便・B787-9型機の出発準備中に、動翼システムに不具合が発生しました。この整備で同便は約4時間20分遅れで出発しました。
* 現地時間26日午後2時頃、ハノイ発羽田行きの全日空858便・B787-8型機の出発準備中にエンジンからのオイル漏れが見つかりました。この整備には時間がかかるため、同便は欠航となりました。

@バニラの5月搭乗率は国内線80.5%、国際線84.4%に
 バニラ・エアが発表した「5月の輸送実績」によりますと、国内線搭乗者数は前年同月比(以下同じ)101.9%増、搭乗率は29.9ポイント増の80.5%となりました。一方、国際線は搭乗者数が75.5%増、搭乗率が12.3ポイント増の84.4%となっています。
 なお、全体の欠航率は0.6%、定刻より15分以上遅れた遅延率は17.2%でした。


*6月26日

@ピーチの首都圏戦略は昼間は成田空港、夜間は羽田空港
  ピーチ・アビエーションの井上社長は昨日の、羽田=台北線開設の記者会見で、成田空港と羽田空港の使い方について、昼間は成田空港、夜間は羽田空港路線を運用していく考えを明らかにしました。また、成田空港の使用ターミナルについては、第3ターミナルに移転してもスポットが沖留めのバスゲートになってしまうため、旅客の利便性を考えると現在の第1ターミナルを使用する考えを示しました。しかし、スポットが増設されるなどの条件が整えば移転する可能性も示唆しました。また、成田空港からの国際線についても可能性を示唆しました。
【コメント】現在でも、ピーチは第1ターミナルに近い、沖留めのスポットを使って、搭乗にはバスで移動していると思うのですが、搭乗橋を使用しているのでしょうか。私が以前利用した時は沖留めでした。井上社長はかって「成田空港の使用料は高い」と言っていましたが、第3ターミナルの使用料よりも、第1ターミナルの方が安いのでしょうか。

@多古町の「騒音対策協」は「有志の会」に参加へ
 昨日の毎日新聞(有料)によりますと、成田空港東側に位置する多古町の「多古町航空機騒音等対策協議会」はこのほど総会を開き、7月にも結成を目指す「成田空港第3滑走路実現を目指す有志の会」への参加について、幹事会に一任することを決めました。加瀬同会会長は「7月後半の幹事会で参加を決定したい」と述べました。

@九十九里空港を断念、地元懇話会が活動停止決める
 今日の東京新聞によりますと、九十九里沖に国際空港を誘致しようと活動してきた「九十九里沖空港誘致懇話会」が今年度で活動を終了することになりました。羽田空港が拡張されたことにより、実質的に建設する必要がなくなった、と判断した、とのことです。
【コメント】現在でも、国土交通省の首都圏機能強化の資料では、首都圏第3空港候補地の一つとして九十九里沖が上げられています。

@イントレピッドが7月中旬に債権者説明会、「国際的な2社に絞った」
 スカイマークの最大債権者であるイントレピッド・アビエーションは今日、7月中旬に債権者向けの説明会を開くと発表しました。注目の航空会社の支援については「国際的な一流の航空会社2社に絞り込んだ」としています。

@全日空機がエンジン不具合で新千歳空港に緊急着陸
 今日午前10時35分頃、羽田発新千歳行きの全日空55便・B777-300型機が着陸に向けて降下中に、左エンジンの排気温度が高いとの警告が出ました。このため、同機は新千歳空港に緊急着陸を要請し、このエンジンを止めて無事着陸しました。

@日本航空機が客室気圧低下警告で、酸素マスク降下、計器の誤動作
 24日午前9時15分頃、羽田発旭川行きの日本航空551便・B767型機で客室の気圧低下を示す警告が出ました。機長は酸素マスクを降ろして、緊急着陸を要請し、約45分後に無事着陸しました。点検したところ、客室の気圧に異常はなく、計器の誤作動と分かりました。


*6月25日

@総発着回数や総旅客数が5月として過去最高、5月運用状況
 成田国際空港株式会社(NAA)が今日発表した「5月空港運用状況」によりますと、総発着回数が前年同月比(以下同じ)2%増となり、5月として過去最高となりました。この内、国際線発着回数は±ゼロ、国内線発着回数は10%増とこちらも5月として過去最高となっています。
 航空旅客数は11%増と5月として過去最高となりました。この内、国際線旅客数は7%増で、日本人は2%減、外国人は30%増となり5月として過去最高となり、国内線旅客数は31%増とこちらも5月として過去最高となっています。
 総国際線貨物量は2%減、この内、積込は1%減、取卸は3%減となっています。給油量は2%減でした。

@「4万回増を実現し、その先に、滑走路延伸や増設目指す」再任の夏目社長
 今日の「WING DAILY」によりますと、昨日の株主総会で再任された成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長は今後の重要課題として、首都圏空港機能強化をあげ、年間発着回数の最大4万回増加を目標とし、さらにその先には既存滑走路の延伸や新規滑走路増設などの可能性を示唆しました。
 また、今後の成田空港のあるべき姿として「地域からは愛される空港であること。地域と空港がお互いに共生共栄を実現し、成田空港があってよかったと言われるような空港づくりに全力をあげていきたい」 と話しました。そのための方策を具体化するために「地域共生の体制を一新して強力な体制によってこれからの地域との話し合いを進めていく」と述べ、地域共生部をより強力なものとして、地域とのつながりを重視する考えを示しました。

@第2ターミナルの新駐車場を8月1日にオープン
 成田国際空港株式会社(NAA)は今日、建設中の第2ターミナルの新駐車場を8月1日から供用開始とすることを発表しました。
 写真は16日に見た、新駐車場建設現場です。

@WILLER EXPRESSが成田空港と立山アルペンルート線を7月31日に開設
 「WILLER EXPRESS」は7月31日から成田空港〜白馬・立山黒部アルペンルート線を7月31日より開設すると発表しました。運賃は片道5800
〜6800円となります。成田空港発は午後11時05分で第3ターミナルバス乗り場となります。白馬八方発は午後9時20分で、成田空港着は翌日の午前5時となります。


*6月24日

@タイの前警察幹部が拳銃所持で逮捕
 22日、タイの首都圏を管轄する前長官だった62才の男性が、成田空港で逮捕されました。この男は19日にタイから入国し、旅客ターミナルのゲートにスーツケースを預け、このスーツケースに実弾入りの拳銃が入っていました。22日にタイに帰国するために成田空港に来たところを、銃刀法違反で逮捕されたものです。この男は拳銃が自分のものだ、と認め、誤ってスーツケースに入れてきた、と供述しています。タイの駐日大使館が交渉し、今日釈放され、帰国する見込み、とのことです。

@シンガポール航空が成田=シンガポール線の1便で冬季ダイヤからA380型機使用をやめる
 シンガポール航空は10月26日の冬季ダイヤから、成田=シンガポール間の638便・637便の機材をA380型機からB777-300ER型機に変更します。9月7日〜10月22日の一部便でも機材を変更します。シンガポール=成田=ロサンゼルス線はA380型機で運航します。

@FAA が日本の指摘受け、B787-8型機バッテリー試験の試験方法を改善へ
 運輸安全委員会は昨日、米国連邦航空局(FAA)がB787型機のバッテリー発煙トラブルを受けて、運輸安全委員会が出した勧告に対する、バッテリーの新たな試験基準を決め、連絡してきた、と発表しました。この新基準はバッテリーが実際に航空機に取り付けられたと同じ状態で試験をするもの、とのことです。発煙の原因となった、バッテリー内のショートの原因については引き続きボーイング社が調査を続ける、とのことです。
【コメント】B787型機は革新的な技術を盛り込んだ旅客機ですが、それだけに、予想されない各種トラブルが続いています。新鋭機には初期トラブルはつきものですが、B787-8型機の初期トラブルは取り分けて多いようです。昨年7月のファンボローエアショーでボーイング社の副社長は「B787型機の現在の信頼性 の水準は上がっているが、当社が目指した水準には到達していない」と語っていました。1年経って少しは減っているようですが・・・。

@ジェイエアが点検期間過ぎて運航続ける、今日23便を欠航に
 ジェイエアは今朝、使用しているCRJ200型機3機で、エンジンと胴体をつなぐ部分に弱い電流を流して、傷などがないかを点検する検査の整備期限が過ぎていることに気付きました。このため、この3機を緊急点検するため、この機体を使う予定の23便を欠航としました。最大6ヶ月点検期限を過ぎたまま運航していました。
 写真は新千歳空港(?)で見たジェイエアのCRJ200型機です。

@JAL 5月実績、国際・国内ともに旅客数と利用率がプラスに
 日本航空が今日発表した「5月JALグループ輸送実績」によりますと、国際線旅客数は前年同月比(以下同じ)10.9%増、利用率は4.3ポイント増の77.7%となりました。
 また、国内線旅客数は0.1%増、利用率は1.3ポイント増の64.6%となっています。この内、成田空港路線の利用率は、成田=伊丹線が2.0ポイント減の69.2%、成田=札幌線が22.2ポイント増の59.0%、成田=中部線が1.1ポイント増の62.5%、成田=福岡線が10.9ポイント減の40.1%となっています。

@ピーチが2年連続の増収・増益に
 ピーチ・アビエーションが昨日発表した2015年3月期決算は2年連続の黒字となりました。2014年にパイロット不足による約2000便の運休がありましたが、売上高が前期比(以下同じ)21.4%増、最終利益が2.1%増の10億円となりました。平均搭乗率は2.2ポイント増の85.9%となりました。

@主要旅行会社の4月取扱額は海外旅行5.6%減、外国人旅行32.9%増
 観光庁が今日発表した「4月主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によりますと、海外旅行取扱額は前年同月比(以下同じ)5.6%減と7ヶ月連続のマイナス、外国人旅行取扱額は32.9%増、国内旅行取扱額は6.7%増と8ヶ月連続のプラスとなり、合計で3.4%増となりました。

@スカイネットアジア航空が12月1日から「ソラシドエア」に
 昨日開かれたスカイネットアジア航空の株主総会で、社名を12月1日からブランド名と同じ「ソラシドエア」に変更することが了承されました。

@ボーナスの使い道、3位に旅行、1位は貯蓄
 りそな銀行がこのほど行った、ボーナスの使い道に関する調査では、20〜40代サラリーマンのボーナスの使い道は1位が「貯蓄」、2位が「日々の生活費」、3位が「旅行」でした。東証1部上場企業のボーナスは前年比3.0%増とのことですが、今回の調査で、ボーナスを支給された人の半数が「昨年と変わらない」と答えているそうです。


*6月23日

@「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で新勝寺が2つ星
 このほど発行された、フランスの観光ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第4版で、成田市の成田山新勝寺が、「寄り道する価値がある」とされる「二つ星」を獲得しました。同書で取り上げられたのは初めてとなります。千葉県からはその他に星はつかなかったものの「成田」「佐原」が取り上げられました。

@アシアナ航空が成田=ソウル線を7月7〜27日の平日に運休へ
 アシアナ航空は昨日、マーズによる需要減少のため、成田=ソウル線を来月7日から23日の平日に運休とする、と発表しました。
 また、羽田、中部、広島を結ぶソウル路線を今月末から7月にかけて一部を運休し、富山、松山を結ぶ便を全面的に運休とする、と発表しました。

@ピーチが羽田の深夜・早朝時間帯を使い台北便を8月開設へ
 ピーチ・アビエーションは8月に、羽田空港深夜・早朝時間帯を使った羽田=台北線を開設することになりました。週5〜6便を運航する予定です。羽田発は午前6時、羽田着は午前5時頃する見込みです。日本のLCCで羽田空港の路線を開設するのは初めてとなります。

@エア・アジアが代行のバンコク=札幌線運航を7月末で打ち切りに
 エア・アジアは昨日、ICAO がタイに対して「重大な安全上の懸念(SSC)」を発出したことに対する措置として、タイ・エア・アジアが5月1日から開始する予定だったバンコク=札幌線をエア・アジアXにより代行運航していましたが、これを8月から取りやめる事を発表しました。SSC が解除されれば、運航を再開する、としています。
 なお、 国際民間航空機関(ICAO)が今回、タイに課した「重大な安全上の懸念(SSC)」は航空会社の整備などの安全性に対するものではなく、タイの民間航空当局の監督についてのもので、具体的には航空会社の新設や新規就航などの審査で、十分な安全性を提供していない、事にあるようです。

@B787-8型機試験飛行初号機が中部空港に到着
 昨日、ボーイング社が開発したB787-8型機の試験1号機が中部空港に到着しました。同機はボーイング社が中部空港会社に寄贈したものです。同社は同機を中部空港に展示することにしています。

@韓国のマーズによる死者は22日で27人に、感染の勢いは衰えか
 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)による死者は現地時間22日現在、27人となりました。感染者は172人、この内、すでに退院した人は50人となっています。現在の隔離対象者は3833人、この内、病院隔離は785人、自宅隔離は3048人となっています。隔離を解除された人は9331人となりました。感染の勢いは衰えているように見えますが、隔離患者を収容している病院の、隔離地区でないところで、他の病気のため受診した人に感染したケースもある、とのことです。

@韓国の旅行業協会が全ての外国人入国者に「MERS 補償保険」かける
 韓国の旅行業協会は現地時間22日、韓国政府の支援を受けて「外来観光客対象MERS補償保険」に加入した事を明らかにしました。これにより、9月21日までに、韓国に入国した外国人観光者は自動的に加入することになります。補償内容は入国20日以内にSARSの陽性反応が出た場合に500万ウオン(約37万円)、感染から20日以内に死亡した場合は1億ウオン(約700万円)となります。

@ニュージーランド全土で管制レーダー不具合、離陸が全て停まる
 現地時間23日午後2時48分(日本時間今日午前11時48分)に、ニュージーランドの航空管制システムに障害が発生しました。このため、民間航空機の離陸が全て停止されています。着陸機は着陸している、とのことです。トラブルで管制レーダーが使えなくなりました。復旧のメドは立っていない、とのことです。

@LOTポーランド航空のワルシャワ空港システムがハッキングに遭う
 現地時間21日、ポーランド・ワルシャワ空港のLOTポーランド航空地上運航システムに不正アクセスがあり、フライトプランの作製が出来なくなって、出発予定の20便が欠航となる騒ぎがありました。システム約5時間後に復旧しました。この影響で約1400人が空港に足止めされました。


*6月22日

@アモイ航空が8月にも成田=厦門線を開設か
 今日の「日刊航空」によりますと、5月に行われた「日本・中国航空当局間非公式協議」の結果を踏まえて、厦門航空は8月にも成田=厦門線を開設する方向で、準備を進めている、とのことです。
 また、四川航空は10月末からの冬季ダイヤで、成田=成都線を開設する方向で検討を進めている、とのことです。

@「蓮の和風庭園」が今日オープン
 第1ターミナル前に整備中だった「蓮の和風庭園」が今日オープンしました。庭園前でオープンセレモニーが行われました。

@関西空港のLCC専用第3ターミナルの建設始まる
 関西空港の3番目の旅客ターミナルとなる「LCC専用第3ターミナル」の建設工事の安全祈願祭が今日行われました。完成は2017年3月予定で、完成後は第2ターミナルがLCC国内線専用、第3ターミナルがLCC国際線専用となります。ただ、第2ターミナルと同様に、関西空港駅や第1ターミナルには、バスで移動する必要があります。
【コメント】新関西国際空港会社の社長は「『格安航空会社(LCC)の比率を30%にする』との目標はもう、掲げない」と言っていました。LCCの就航で、需要を奪われている既存の航空会社が撤退するなどの、影響が出てきたためのようです。建設する第3ターミナルも平屋で簡素な作りにする、とのことで、鉄道での移動などはバスで第1ターミナルに行かなければならず、かなりの不便が予想されますが、これも、既存の航空会社との差別化を図るためなのでしょうか。

@パリエアショーでの発注続報、大量発注も確定は少なく
 今年のパリエアショーでの旅客機発注は予想に反して好調に推移し、昨年のファンボローエアショーに匹敵する大量発注でした。しかし、今年の発注には「覚書」や「コミットメント」によるものが多く、言うなれば「キャンセルしても良い」というものが多かったようです。昨年の大量発注で人気機種は手に入るのが8、9年先になる状況ですので、やむを得ないところもありますね。
 今回、デモ飛行した新型エンジンを搭載した機種の騒音は航空関係者が驚いたほど小さかった、とのことですので、空港周辺住民にとっては朗報ですね。
 前回書き漏らしていた新鋭機や開発機の発注を書いておきます。
* ボーイング社は16日、パリエアショーで中国の瑞麗航空とB737MAX型機30機を発注するコミットメントを獲得した、と発表しました。
* 航空機リース会社エアリース・コーポレーションはエアバスに対して、A350-900型機1機を発注しました。


*6月21日

@成田騒対協は「第3滑走路有志の会」には参加せず
 今日の毎日新聞によりますと、昨日、「成田空港騒音対策地域連絡協議会」の総会が成田市内で開かれ、芝山町の有志などが設立を目指す「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」に参加しない方針を報告し、了承されました。会長の成尾氏は「空港機能の強化は大変大事と理解しているが、(既存の2本の滑走路に対する騒音・落下物対策の拡充や地域振興策など)先送りされている課題の解決が先決」と述べました。

@香港エクスプレスが今日から増便、ジェットスターも昨日から
* 香港エクスプレスは今日から、成田=香港線を週11便に増便しました。
* ジェットスターは昨日から、成田=ケアンズ線を週7便に増便しました。

@ターキッシュ・エアラインズが冬季ダイヤで成田=イスタンブール線を減便へ
 ターキッシュ・エアラインズは10月25日より、成田=イスタンブール線を現行の週14便から、11便に減便します。

@ピーチとバニラが風景撮影のパイロットを乗務停止処分
 昨日書いた、ピーチ・アビエーションとバニラ・エアの操縦士が、飛行中に操縦席から風景写真を撮影した件ですが、ピーチ・アビエーションは該当副操縦士を14日間の乗務停止とし、バニラ・エアは当該機長を27日間の乗務停止としました。

@大韓航空がマーズによる需要減で日本路線を運休や減便
 大韓航空はマーズの拡大で韓国への渡航が減少したため、ソウル=秋田線とソウル=小松線を来月の約1ヶ月間運休とする事を明らかにしました。また、ソウル=岡山線は増便分を取りやめることのなりました。

@国際線LCCへの期待度がやや下がる、エイビーロード調査
 「エイビーロード・リサーチ・センター」が16日に発表した「国際線LCC利用意向と満足度に関する調査2015」によりますと、国際線LCCの認知度は前年比2ポイント減の85%となり、認知度が高いのはピーチが63.3%、バニラが56.7%、ジェットスターが51.9%となっています。また、利用経験率ではジェットスターが8.8%、ピーチが5.3%、バニラが3.2%でした。
 LCC利用者の満足度は「とても満足」が13.8%、「やや満足」が61.4%となっており合わせて75.2%が「満足」としています。これは前年比2.4ポイント減となります。また、今後の優先利用傾向では「LCCのみを利用する」が6.6%、「LCCを優先利用するが、既存航空会社も検討する」が34.0%となり、両者を合わせるとほぼ、前年並みとなりました。
【コメント】国際線では飛行時間が長くなることもあり、座席間隔が狭い、LCCではきつい面もあるので、既存の航空会社も検討対象になるのではないでしょうか。しかし、それでも満足度が微減になっていることは、国際線でもLCC利用が定着している事を現していると思います。
 写真は第3ターミナル本館前の国際線エリアに駐機するチェジュ航空機とバニラ・エア機です。


*6月20日

@モンゴル航空が7・8月に成田=ウランバートル線を増便
 MIATモンゴル航空は7月1日から8月末まで、成田=ウランバートル線を現行の週4便から同6便に増便し、木曜日を除き全曜日に運航します。
 写真はB滑走路から誘導路を移動するMIATモンゴル航空機です。

@大韓航空が成田=済州線から撤退の方向
 大韓航空は冬季スケジュールから、成田=済州線を廃止する方向で調整していることが分かりました。同便は現在週4便で運航されています。すでに予約は停止されており、旅行会社などには「継続する見込みはない」と伝えているそうです。

@ピーチとバニラの操縦士が飛行中に操縦室で風景を撮影
 今日の日本経済新聞によりますと、国土交通省はピーチ・アビエーションとバニラ・エアの操縦士が飛行中に、操縦室から風景写真を撮り、交流サイト(SNS)に投稿していたことを明らかにしました。ピーチ・アビエーションの操縦士は2013年12月、バニラ・エアの操縦士は2014年11月に撮影していました。国土交通省は2社に対して口頭注意し、当該操縦士免許の一時停止処分を検討している、とのことです。

@田村航空局長を文書による厳重注意処分に
 国土交通省は昨日、酒に酔って電車内で鞄を置き引きされた、田村航空局長を文書による厳重注意処分としました。同氏は電車内で鞄を網棚に置いたまま寝込み、下車駅で降りずに、終点まで行ってしまい、気付いたときには鞄がなくなっていました。鞄の中にはテロ対策の入った業務用のタブレットや職員の緊急連絡先などが入っていました。

@ICAO がタイを「航空安全上の懸念のある国」に指定
 昨日書いたタイに対する国際民間航空機関(ICAO)の決定ですが、これにより、タイを「航空安全上の懸念のある国」に指定したことになります。これを受けて、国土交通省がどのような対応をとるのか注目されます。

@タイで初めてのSARS感染者
 タイ衛生当局は現地時間18日、中東のオマーンから心臓病の治療のために入国した75才のオマーン国籍の男性が、中東呼吸器症候群(MERS)に感染していたことを明らかにしました。この男性のほか、59人が監視対象者となっています。


*6月19日

@LOTポーランド航空が来年1月14日から成田=ワルシャワ線を開設
 今日のTraicyによりますと、LOTポーランド航空は都内で今日、来年の1月14日から成田=ワルシャワ線を週3便(成田発 月・木・土曜日)で開設する、と発表しました。B787-8型機を使い、10時間で結びます。

@「出来るだけ早くノンストップ化したい」アエロメヒコ航空
 アエロメヒコ航空は昨日開いた「メキシコプロモーションセミナー」で、現在モンテレイ経由となっている成田=メキシコシティー線の復路便を、近く、ノンストップ便とする方向でメキシコ航空当局と調整中であることを明らかにしました。同社では、今後、キューバへの渡航需要が高まる、としています。

@小松騒音訴訟で「騒音は心拍数が増加し、体が休まらない」
 今日の毎日新聞によりますと、昨日開かれた自衛隊小松基地周辺住民が起こした小松基地爆音訴訟の第22回口頭弁論で、原告側は金沢市の城北病院に勤務する22〜37才の介護・看護職員計12人(男8人、女4人)を対象に実施した健康調査結果を証拠として申請しました。この調査によりますと、自宅で睡眠時の脳波と自律神経機能を測定したところ、騒音地域の職員では睡眠中に戦闘機の騒音が激しくなると。心拍数が早まり、体が休まらない傾向が見られました。
【コメント】最近発表された、成田空港周辺での健康調査では、本会がこのような調査を行うよう繰り返し求めましたが、第3者委員会は無視しました。

@日航強制解雇の高裁判決で「労組の運営に介入するものであった」
 東京高裁は昨日、日本航空の強制解雇を強行する過程で、2010年11月に企業再生支援機構幹部である管財人が「スト権を確立したら、3500億円は出資しない」とどう喝した事件について、原告勝訴の判決を言い渡しました。裁判長は判決で憲法28条に基づき「労働組合の自主性や独立性を脅かすもので、労働組合の運営に介入するものであった」と認定しました。

@マーズ監察対象者が6人入国していた
  菅官房長官は昨日、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の監視対象者となっていた人6人が、入国していることを明らかにしました。この内、4人は健康監視の対象期間を過ぎており、2人は発症していない、との事です。

@エアバスCEO「再生2案を慎重に検討する」
 今日の日本経済新聞によりますと、エアバスのプレジェCEOは現地時間18日、スカイマークの再生計画について、「これから2案を詳しく検討したい。我々は大きな債権を持っている。スカイマークの将来とともに、エアバスの利益に沿っていることが重要だ」と述べました。2つの再生計画案の可否についてはエアバスの意向が鍵を握っている、と言われています。

@ICAO がタイの安全審査で不合格を公表
 現地時間18日、国際民間航空機関(ICAO)はタイで実施していた「航空の安全に関するテスト」で不合格としたことを公表しました。タイの運輸大臣は「航空運送事業営業許可に関する問題を解決できなかったため不合格となった」と述べています。
 なお、この問題で同運輸大臣は民間航空局長を更迭しています。

@パリエアショーでの新鋭機と開発機の発注(続報)
* ハンガリーのLCCウィズエアは現地時間18日、エアバス社とA321neo型機110機を購入する覚書を締結しました。
* エアバスは現地時間18日、匿名のアジアの航空会社からA320neo型機ファミリー60機を受注する覚書を取り交わしたことを明らかにしました。
* コロンビアを拠点とするアビアンカ航空は現地時間18日、エアバス社とA320neo型機62機を発注する覚書に調印しました。
* ベトナムのLCCであるヴェトジェットは現地時間17日、エアバス社にA321neo型機6機を確定発注しました。


*6月18日

@成田空港検疫所が中東呼吸器症候群の注意事項を配布
 成田空港検疫所は今日から、韓国や中東から入国する人に対して日・英・中・韓国語の4カ国語で、「中東呼吸器症候群(MERS)に対する注意事項」を書いたチラシの配布を始めました。
 韓国の衛生当局の現地時間18日発表によりますと、感染者は165人、この内、死者が23人、隔離対象者が約6700人となっています。

@エアインディアが11月2日から成田=デリー線を増便
 エアインディアは現在週3便で運航している、成田=デリー線を11月2日から週4便(月・水・土・日曜日)に増便する、と発表しました。機材はB787型機を使います。
 写真は第2ターミナルから離陸に向かうエア・インディアのB787-8型機です。

@東京地裁選定の監査委員が「イントレピッド案でも再生は可能」の意見書
 昨日の読売新聞によりますと。スカイマーク再生をめぐり、東京地裁が選任した監査委員がイントレピッドの再生計画案について、「スカイマークは航空会社を支援企業としない自主再建案を検討していた。また、航空会社の支援が将来決まる可能性がないとはいえない」として、航空会社の支援が決まっていなくても「計画の遂行の見込みがないとは言えない」とする意見書を東京地裁に提出していた、とのことです。

@日本航空B787-8型機が防氷装置不具合でデリー空港に引き返す
 現地時間17日午後10時半頃、デリー発成田行きの日本航空740便・B787-8型機が巡航中に、主翼の防氷装置の不具合が発生しました。このため、同機はデリーに引き返し、18日午前1時半頃無事着陸しました。整備に時間を要することから機材を他のB787-8型機に変更して、約24時間遅れで運航する見通しです。

@「2015年ワールド ・エアライン・アワード」で全日空が7位、日本航空が21位
 スカイトラック社はこのほど、「2015年ワールド ・エアライン・アワード」を発表しましたが、日本の航空会社では総合で全日空が7位、日本航空が21位、ピーチ・アビエーションが75位となっています。
 部門別では全日空が「ベスト・エアポートサービス」と「ベスト・エアライン・スタッフ・イン・アジア」で1位に、日本航空が「ベスト・エコノミー クラス・エアラインシート」で1位を獲得しました。

@ボー社がB787型機試験飛行1号機を中部空港会社に寄贈
 中部空港会社は昨日、ボーイング社からB787型機の試験飛行1号機を譲り受ける、と発表しました。同機は22日頃、中部空港に到着する予定です。愛知県は名古屋空港に三菱リージョナルジェット(MRJ)やYS11型機などを展示する見学施設の建設を計画しています。

@米のシカゴ・ミッドウエイ空港であわや大惨事のニアミス
 現地時間16日午後7時40分頃、シカゴのミッドウエイ空港で離陸機同士のあってはならないニアミスが発生しました。交差した滑走路でサウスウエスト航空3828便とデルタ航空1328便がほぼ同時に離陸を始めたものです。デルタ航空機は正式な離陸許可は受けていませんでした。管制官が気付き、デルタ機に「止まれ!止まれ!止まれ」と絶叫し、両機は滑走路の交差点から約600mの位置にかろうじて停まりました。米国連邦航空局(FAA)は調査に入っています。

@エアバスCOO がA380neo型機について「良い方法と信じる」
  エアバスのジョンCOOは現地時間15日、パリエアショーの会場で記者会見し、A380neo型機について、自分には開発の権限はないものの、「A380型機のエンジン換装について、個人的には良い方法と信じている」と述べました。

@パリエアショーでの発注をまとめました
 パリエアショーでの新鋭機と開発機の発注状況をまとめてみました。残念ながら三菱リージョナルジェット(MRJ)の発注はありませんでした。
* カタール航空は現地時間15日、ボーイング社に対しB777-8X型機10機を発注しました。同社はすでに、B777--9X型機を50機発注していました。
* ガルーダインドネシア航空は現地時間15日、ボーイング社に対し、B787-9型機30機とB737MAX8型機30機を発注しました。
  また、ガルーダインドネシア航空は現地時間15日、エアバスに対してA350型機30機を発注する覚書に調印しました。
* 航空機リースの大手GEキャピタル・アビエーション・サービシーズ (GECAS)は現地時間15日、エアバスに対してA320neo型機ファミリーを60機確定発注した、と発表しました。
* 大韓航空は現地時間16日、ボーイング社とB737MAX8型機30機を発注する覚書を締結しました。
  また、大韓航空は同日、エアバスとA321neo型機30機の発注で覚書を締結しました。
* 航空機リース会社大手「Aer Cap」は現地時間16日。ボーイング社にB737MAX8型機100機を発注しました。
* エチオピア航空は現地時間17日、ボーイング社にB787-8型機6機を受注した、と発表しました。ただし、この分はすでに匿名顧客として受注数に入っていたもので、今回、航空会社名を公表したものです。この6機はいわゆる「魔のティーンズ」と呼ばれる、初期に製造したものの、機体後部の補強で燃費が悪いとして、売れ残っていたB787-8型機と見られています。価格はカタログ価格の半値程度と見られています。


*6月17日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」22回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」22回目が発生しました。北京発成田行きの中国国際航空421便・A320型機が、前便の出発が北京空港の空域使用制限により北京到着が遅れ、その後も、空域制限のために出発が遅れたものです。午後11時19分にB滑走路に着陸しました。

@5月の成田空港貿易額は輸出入ともに10%を超える伸び
 東京税関が今日発表した「5月成田空港貿易概況」によりますと、輸出額が前年同月比(以下同じ)10.8%増と11ヶ月連続のプラスとなりました。輸入額は14.8%増と8ヶ月連続のプラスとなっています。

@難聴の環境要因は騒音
 昨日の週刊朝日「dot」によりますと、難聴の環境要因は騒音、とのことです。騒音が活性酸素を大量に発生させ、聴覚領域の老化を早めるため、とのことです。
【コメント】航空機の騒音にさらされている空港周辺住民は「航空機騒音に慣れる」のではなく、老化による難聴なのかも知れませんね。

@スクートが成田=台北線に9月からB787-9型機を投入
 スクートは9月1日より、成田=台北線にB787-9型機を投入する事を明らかにしました。これで、同社は機材を全てB787-9型機に入れ替えることになります。

@NAA、愛媛空港促進協、ジェットスター・Jが8月5日に「夏休みLCC親子教室」、ただし愛媛県民に限る
 松山空港利用促進協議会、成田国際空港株式会社、ジェットスター・ジ ャパン株式会社の3者は8月5日に、ジェットスター・Jの成田=松山線就航2周年を記念して、愛媛県内の小学生と保護者を対象とした「夏休みLCC親子体験×成田国際空港見学ツアー」を実施することになりました。

@5月の訪日外国人が49.6%増に、日本人出国は2.4%減
 観光局が今日発表した「訪日外客数(2015 年 5 月推計値)」によりますと、5月の訪日外国人数は前年同月比(以下同じ)49.6%増の約164万2000人となりました。5月としては過去最高で、単月としては今年4月に続く2番目の記録になります。5月までの累計で約750万人を突破しました。
 一方、出国日本人数は2.4%減の約125万人に減っています。

@日本人の隔離対象者が複数帰国していた
 中東呼吸器症候群(MERS)の流行する韓国から、自宅隔離措置の対象となった日本人が複数いることが分かりました。今回発覚したのは韓国当局から厚生労働省に連絡があった2人ですが、この他にも、本人が隔離対象者になっている自覚がなく帰国した人がいる、とのことです。これらの人は今の所、症状は出ていないため、検温を保健所に報告してもらっている、とのことです。
 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)は、隔離対象者が約6500人、感染者が162人、死者が20人となりました。

@スカイマークが7月上旬に債権者説明会、自社案への指示訴える
 昨日、スカイマークが7月上旬に債権者向けの説明会を開く事が明らかになりました。8月5日の債権者集会で2案が付議されることになった事から、全日空を支援母体とする案への支持を訴えるものと見られています。

@ピーチがA320型機3機を発注
 ピーチ・アビエーションは現地時間15日のパリエアショーでエアバスのA320型機3機を発注しました。同社の自社購入は初めてとなります。現在使用している機材は全てリースになっています。日本のLCCでの自社発注は初めてとなります。
【コメント】スカイマーク再生計画と関係があるのでしょうか。エアバス機を購入する事により、第2の債務者であるエアバスの支持を取り付けることを目的としているのでしょうか。もっとも、それにしては、規模が小さいようですが。

@「SMBCアビエーションキャピタル」がB737MAX8型機10機を追加発注
 三井住友銀行と住友商事などが共同出資する航空機リース会社のSMBCアビエーションキャピタルは昨日、ボーイング社にB737MAX8型機を10機発注しました。これにより、昨年の発注と合わせて合計90機の発注となります。

@日本航空の客室乗務員がマタハラで提訴
 昨日、日本航空の客室乗務員が、妊娠を理由とした休職は男女雇用機会均等法などに違反する、として、未払い賃金など338万円の支払いを求める訴訟を起こしました。日本航空では妊娠した場合に地上勤務制度を設けていますが、2008年から「会社が認める場合」と但し書きがつき、この客室乗務員の場合は「ポストがない」と拒否されました。この間無給となり、困窮した、とのことです。客室乗務員は労働基準監督署や東京労働局雇用均等室にも相談しましたが、会社は均等室による調停出席を拒否しました。

@ICAO が電子たばこの機内預けを禁止へ
 国際民間航空機関(ICAO)は現地時間15日、電子たばこを機内預け荷物入れることを禁止する、と発表しました。電子たばこが機内で発火する事故が複数発生したことを受けての措置、とのことです。

@パリエアショーで大量発注続く
 毎年のことですが、エアショーの期間中は航空会社からの大量発注があります。現地時間15日から始まったパリエアショーでも大量発注が続いていますが、この詳細については明日から載せていきます。


*6月16日

@国土交通大臣宛てに「成田空港の軍事利用に道を開く『平和安全法制』審議への抗議と質問書」を提出しました
 今日、国土交通省成田空港事務所に行き、大田国土交通大臣宛の「成田空港の軍事利用に道を開く『平和安全法制』審議への抗議と質問書」を提出してきました。

@ようやく、健康調査結果が公表されました「カーフュー弾力的運用の影響は認められない」
 成田国際空港株式会社(NAA)は昨日、「カーフュー弾力的運用」を実施する条件の一つであった「周辺住民の健康調査」結果を公表しました。それによりますと、騒音が大きい地域ほど、生活妨害を訴える住民が多く、睡眠に問題を抱える住民の割合が高くなる、などの傾向が見られる、とのことです。しかし、午後11時から12時の「カーフュー弾力的運用」による影響については、1日当たり0.2回にとどまることから、影響は確認されない、としています。また、高血圧などの身体的な影響は認められない、としています。
【コメント】結果を詳しく読んでいませんので、何とも言えませんが、「高血圧などの影響は認められない」というのは、そのような調査をしていないことから「分かるはずはない」と言うことだと思います。また、幼児や、小中学生や、病人など弱者に対する影響も、今回の調査では調査をしていません。それにしても、「4月には」とされていた公表がここまで延びてしまいました。

@韓国のLCC「ティーウエイ航空」が9月1日から成田=大邱線を開設
 昨日の「Chosun Online」によりますと、韓国のLCC「ティーウエイ航空」が9月1日に、大邱=成田線に就航する、そうです。火・木・土・日曜日の週4便で、機材はB737-800型機を使います。

@ベトナム航空が来年初期に成田線を全てB787-9型機に
 ベトナム航空は来年1月から成田=ハノイ線、2月から成田ホーチミン線にB787-9型機を投入する事を明らかにしました。

@東京地裁がスカイマーク再生計画で2案を付議の決定
 東京地裁は昨日、8月にも開催される見込みの、スカイマークの債権者集会に全日空が支援する再生計画案とインテルピッドが提出する再生案の両方を、諮ることを決定しました。インテルピッドはこの決定を歓迎するコメントを出しています。

@日本エアコミューターがATR42-600型機を発注
 日本エアコミューターは現地時間15日に開催したパリエアショーの会場で、フランスのプロペラ機・ATR42-600型機を8機確定発注したことを発表しました。同型機は48席となります。日本エアコミューターは2017年から受領し、現在使用しているサーブ340B型機と置き替える予定です。


2015年6月前半の出来事へ