2015年6月前半の出来事


*6月15日

@デルタが来年3月27日から成田=関西に乗継専用便復活へ
 デルタ航空は2010年6月より運休している成田=関西線を、来年3月27日から再開する事を発表しました。しかし、この便は同社の成田=ニューヨーク線に接続し、同便専用の接続便となります。従って、成田=関西間のみの利用は出来ません。機材はB757-200型機を使います。

@日本航空B787-8型機が油圧不具合で約2時間半遅れる
 昨日午後6時頃、成田発ニューヨーク行きの日本航空4便・B787-8型機の出発時に、3系統ある油圧システムの1系統に不具合が見つかりました。この整備に時間がかかり、同便は2時間35分遅れで出発しました。

@国土が千葉市の羽田着陸機高度引き上げを本格的運用
 国土交通省はこのほど、羽田空港着陸機の南風時における、千葉市上空高度について、昨年から試行していた高度引き上げを、4月2日から本運用としたことを千葉県側に通知しました。また、北風時になるべく海上を飛行するように設定した富津沖海上ルートの使用率が2014年度に20.1%となったことを報告しました。
 これに対して千葉県側は、さらなる騒音軽減に向けた施策について、可能性を早急に検討し、実施することを求めました。また、富津沖海上ルートの使用率が目標の25%に届かなかったことについて、原因を究明し、早期に達成するよう求めました。

@韓国の中東呼吸器症候群死者が16人に、釜山でも死者
 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)ですが、感染者が150人、死者が16人、隔離観察者が約5000人となっています。現地時間14日には釜山で死者が出ました。


*6月14日

@「都心への深夜臨時バス運行は数回実施している」 NAA
 先日、 NAA 地域共生部に、航空機の到着遅れで、鉄道などのアクセスに間に合わなくなった場合の、バスによる都心への臨時便について、下記のような質問を行いました。その回答が届きましたので、質問と回答を対で載せます。

1、実際に行われているのかどうか
 回答「関係者で協力し情報共有体制を構築し、平成27年4月1日から、航空機の遅延により、地上アクセスの運行終了後に空港に到着されたお客様に対して、バスを増発運行させるなどして、都心へのアクセス確保を図る仕組みを導入し、可能な限りの体制をとっております。」

2、行われているとすれば、現在までに、どのくらい行われて、何人ぐらいが利用したのか
 回答「これまでに数回、臨時バス運行を行い、都心に向かわれるお客様にご利用いただいております。」

3、実際に行われているとすると、対象はLCCだけなのか、レガシーキャリヤに対しても行われているのか
 回答「すべての航空会社が対象となっております。」

【コメント】何か、歯切れの悪い回答のような気がします。旅客の方から「臨時便が出るとのことだが、今回も出してくれ」などの要求が高まると困る、と言う事情でもあるのでしょうか。レガシーキャリアの乗客の中には「ホテルを用意してくれた方が良い」などの意見もありそうです。バス会社としても、採算が合うかどうか難しいでしょうね。レガシーキャリアの乗客には航空会社から運賃の補助が出るのかも知れません。

@爆発的に増える中国航空会社の日本路線
 このところ、中国の航空会社による日本路線新設が続いています。しかし、首都圏の成田空港と羽田空港への路線新設はほとんどありません。これは、日中両国の航空交渉で、双方の主要空港については、お互いが同じ数の路線を新設することで合意しているためです。日本側は成田空港と羽田空港、中国側は北京空港と上海空港を除く他の空港については、航空の自由化で合意しています。このため、中国人の爆発的な訪日需要を背景に、中国の航空会社は北京空港と上海空港を除く、中国各地の空港から関西空港や中部空港などにどんどん路線を新設しています。しかし、北京空港や上海空港は空港容量に余裕がないため、日中路線の新設はほとんどありません。

@田村航空局長が重要書類の入った鞄を置き引き被害
 田村航空局長が12日深夜から13日未明にかけて、帰宅途中の東急田園都市線の電車の中で、重要書類の入った鞄を置き引きされました。鞄の中には国会答弁資料などが入ったタブレット端末や、テロ発生時の対応資料などの重要書類が入っていました。鞄は網棚に置いていた、とのことで、終点の中央林間駅で気付いた、とのことです。
【コメント】国家の機密に関する重要書類の入った鞄を網棚に置きっぱなしにするのはどんなものでしょうか。身から離さずにいられるような鞄にするべきですね。

@オリックスとヴァンシ連合が1次審査を通過
 新関西国際空港会社は12日、関西空港と大阪空港の運営権売却に向けた1次審査でオリックスとヴァンシ・エアポートとの企業連合が審査を通過した、と発表しました。同時に、事業移管を2016年1月から同3月末に延期することを明らかにしました。


*6月13日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」21回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」21回目が発生しました。アモイ発成田行きの全日空8516便・B767型機が、アモイ空港の離陸制限のために出発が遅れ、午後11時48分にB滑走路に着陸したものです。

@「羽田が成田に追いつくとすれば、5本目、6本目の滑走路が出来た時」日航の大西会長
 昨日の「Aviation Wire」(無料会員登録必要)によりますと、日本航空の大西会長は同紙とのインタビューで、成田空港と羽田空港の棲み分けについて、「他社も含めて、国際線と国際線の乗り継ぎについては、成田は圧倒的なネットワークを持っている。羽田が成田に追いつくとすれば、5本目、6本目の滑走路が出来て、はじめて追いつけるくらいの規模だ。少なくとも、羽田に第5滑走路ができるまでは、国際線の接続の良さは変わらないと思う」と述べた、とのことです。

@東京高裁も耕作地明け渡しを支持、農家は直ちに上告
 東京高裁は昨日、成田国際空港株式会社(NAA)が反対同盟北原派の農家が耕作している土地の明け渡しを求めた、訴訟の控訴審判決で、千葉地裁の明け渡しを命じた1審判決を支持し、農家の控訴を棄却する判決を言い渡しました。農家側は即日上告しました。この土地はこの農家が土地を借りて耕作していたもので、千葉県知事が賃貸借の解約を許可していました。この土地があるために、B滑走路の誘導路が「へ」の字形に湾曲しています。
 写真は誘導路の「へ」の字部分です。

@第3ターミナルでの薬物摘発で初めての起訴
 昨日、第3ターミナルから覚せい剤約1Kgを密輸しようとした台湾人の兄弟が起訴されました。2人は4月に香港から成田空港に到着し、第3ターミナルの検査場で靴の底に隠していた覚せい剤を摘発され、逮捕されていました。第3ターミナルでの摘発・起訴は初めてとなります。同時に、兄弟に覚せい剤を隠した靴を運ぶように依頼した中国人男性2人も逮捕されました。

@全日空のB787-8型機が燃料システムの不具合で2時間半遅れる
 11日午後1時頃、羽田発台北行きの全日空853便・B787-8型機がゲートを離れたところ、燃料供給システムに不具合が発生しました。この整備に時間がかかることから、機材を変更して約2時間30分遅れで出発しました。

@日本航空のB787-8型機が厨房システム不具合で機材交換
 11日午前8時頃、羽田発金浦行きの日本航空91便・B787-8型機で、厨房の冷蔵システムの不具合が発見され、整備に時間がかかるために、機材をB767型機に変更して、予定通り出発しました。

@日本航空が操縦室ツーショットで機長を乗務停止に
 昨日書いた日本航空の操縦室における撮影トラブルですが、客室乗務員が数回断ったにもかかわらず、機長が無理強いした、とのことです。この客室乗務員が会社に報告し発覚しました。日本航空は自社サイトで陳謝し、この機長を当面乗務停止とし、追加処分も検討中、とのことです。

@韓国の中東呼吸器症候群で4次感染の疑い、死者13人に
 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)は感染がさらに拡大しているようです。現地時間12日の段階で、感染者は126人、死者は13人に増え、隔離観察対象者は4000人近くになっている、とのことです。感染者の中には病院の外来利用者や病院近くに勤務する警察官なども含まれており、第4次感染も始まっているようです。このことから、空気感染するのではないか、との懸念も出ています。


*6月12日

@早く帰れましたので、更新します。

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」20回目が発生
 11日深夜、「カーフュー弾力的運用」20回目が発生しました。成田発関西行きの全日空8569便・B767F型機が、前便でのアモイ空港の離陸制限により、成田空港到着が遅れたため、午後11時9分にB滑走路から離陸したものです。

@10日深夜、「カーフュー弾力的運用」18・19回目が発生
 10日深夜、「カーフュー弾力的運用」18・19回目が発生しました。
* 北京発成田行きの全日空906便・B787型機が北京空港の悪天候による出発制限のため、午後11時9分にB滑走路に着陸したものです。
* 北京発成田行きの日本航空864便・B737型機が北京空港の悪天候による出発制限のため、午後11時40分にB滑走路に着陸したものです

@1月の氷塊落下事故で補償金を支払う
 10日の毎日新聞によりますと、国土交通省成田空港事務所は9日、1月に発生した氷塊落下事故で、屋根瓦3枚が破損した芝山町の民家住民に対して、損害補償金が支払われたことを明らかにしました。「原因となる航空機が特定できず、時間がかかった」として陳謝し、今後は氷塊成分の分析結果を待たずに補償するとの立場を明らかにしました。今回は落下時間帯に通過した2社が補償金を分担しますが、補償金はすでに4月に、NAAから代わりに支払われている、とのことです。

@普天間騒音訴訟判決で7億5400万円の支払いを命令、「少数だからといって『受忍すべき』とは言えない」
 米軍普天間飛行場周辺の住民約2200人が、米軍機の騒音で日常生活や睡眠を妨害され、精神的苦痛を受けたなどとして、国に計約10億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、那覇地裁沖縄支部は11日、国に約7億5400万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。判決で裁判長は「公共的利益は限られた少数者が犠牲を払うことによって初めて実現し得る。公共性があるからといって被害を受忍すべきだとは言えない。飛行場の供用は原告らの権利を侵害している」と述べました。

@上海行きのアメリカン機が成田空港に緊急着陸、エンジンから燃料漏れ
 9日午後2時45分頃、ロサンゼルス発上海行きのアメリカン航空183便・B777型機が成田空港に緊急着陸しました。同機からは「燃料が足りなくなるために」との連絡がありました。同機はA滑走路上で停止し、点検や燃料の抜き取りなどを受けました。その間、約50分間A滑走路が閉鎖となりました。この影響で、タイ航空機が目的地を関西空港には変更するなど、21便に影響が出ました。点検の結果、エンジンの1基から燃料が漏れていました。

@「ワンデイ・サマースクール」の募集始まる
 成田国際空港株式会社(NAA)は10日、今年の「“成田エアポート ワンデイ・サマースクール2015”」を開催することを発表し、参加者の募集を始めました。8月24・26・28日の3日間で30名ずつの合計90名となります。応募は30日締め切りで、応募資格は小学校4・5・6年生です。ただし、保護者同伴が条件です。締め切りは30日までで、応募者多数の場合は抽選になります。

@ NAA が24日に株主総会、配当は59億円
 成田国際空港株式会社(NAA)は9日、第11回定時株主総会を24日に開催することを発表しました。配当金は59億円とすることを明らかにしました。この配当金は昨年の配当金に次ぐ、過去2番目の額となります。
【コメント】これだけ余裕があるのならば、住民の騒音対策などに少しは廻しても良いと思うのですが。

@香港エクスプレスが9日から週10便に増便
 香港エクスプレス航空は9日から、成田=香港線を週3便増便し、週10便体制としました。

@全日空が成田=シンガポール線を昨日から増便、1日2往復に
 全日空は11日から、成田=シンガポール線を増便し、1日2往復としました。

@全日空が今日から成田=ヒューストン線を開設
 全日空は12日から、成田=ヒューストン線の運航を開始しました。

@トランスアジア航空が7月1日からの成田=台北線増便を延期
 台湾のトランスアジア航空は、7月1日から成田=台北線を1日2往復に増便する計画でしたが、「機材の納入が遅れている」として、7月31日まで運休とすることを明らかにしました。

@ポーランドLOT航空が近く、日本乗り入れを発表か
 11日の「Traicy」によりますと、ポーランドのLOTポーランド航空が、日本に乗り入れる計画、とのことで、近日中に正式発表される、とのことです。路線はワルシャワ=成田線が有力とのことです。両国間の協議では、週3便までの乗り入れで合意しています。

@「金融支援を伴わない支援を要請されれば、検討する」と日航・大西会長
 日本航空の大西会長は国際航空運送協会(IATA)の総会が開かれているマイアミで、現地時間9日、「Aviation Wire」のインタビューに答えスカイマーク支援について「出資を伴わない支援を要請され、我々が受けられるならば、やりましょう、と言うスタンスだ」と述べました。

@スカイマークの5月利用率は8.7ポイント増の70.9%
 スカイマークが発表した5月の搭乗実績によりますと、搭乗者数は前年同月比(以下同じ)13.4%減、ロードファクターは8.7ポイント増の70.9%となっています。
 なお、10日に10日〜7月5日までの運休便を発表しています。
【コメント】繰り返し書きますが、スカイマークはこのところの大量運休を「機材整備のため」としていますが、具体的な理由は明らかにしていません。予約の少ない便を運休にしているのでしょうか。運休ですと、搭乗率や欠航率にも影響しないのかも知れませんね。

@日経新聞がイントレピッドの再生計画について解説
 昨日の日本経済新聞によりますと、スカイマークの最大債権者とされるイントレピッド・アビエーションが、地裁に提出した再生案の修正案について、分かり易く解説しています。やっぱり、全日空はA330型機を使うというイントレピッドとの合意を撤回したようですね。

@国土が日本航空に厳重注意、機長が操縦室で客室乗務員と写真撮る
 国土交通省は今日、日本航空に対して7日の新千歳発大阪行きの2000便において、副操縦士がトイレで退出した時に、代わりに操縦室に入った客室乗務員を副操縦士席に座らせ、ツーショットの写真を撮らせた行為が、不適切である、として厳重注意処分としました。26日までに再発防止策を文書で提出するように指示しています。

@全日空B787-8型機が貨物室の凹みで機材交換
 8日午前11時前、羽田発バンコク行きの全日空847便・B787型機の貨物室でくぼみが発見されました。このため、同便は機材を交換して約3時間遅れで出発しました。

@日本航空が国際線旅客運賃の燃油サーチャージャーを据置に
 日本航空は10日、8月1日〜9月30日までの国際旅客運賃にかかる燃油サーチャージャーを据え置く、と発表しました。据置は4ヶ月連続となります。

@フジドリーム機にヒバリぶつかる
 8日午後6時頃、名古屋発青森行きのフジドリームエアラインズ367便・ERJ170型機が離陸直後に、機首に鳥がぶつかりました。同機は名古屋空港に引き返し、約30分後に無事着陸しました。点検では異常はなく、1時間40分遅れで再出発しました。滑走路の点検でヒバリの死骸が見つかりました。

@日本航空機がフラップ不具合で引き返す
 11日午後6時20分頃、福岡発羽田行きの日本航空326便・B767型機から、「フラップにトラブルがあったので引き返す」との連絡があり、同機は午後7時頃、福岡空港に無事緊急着陸しました。

@ MRJ の走行試験の動画
 8日に始まった、三菱リージョナルジェット(MRJ)の自立地上走行試験の動画がここで見られます。

@韓国のマーズ感染が拡大しています
 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)感染者は11日午前の段階で約120人となり、死者は9人に増えています。周辺国での警戒も厳しくなっているようで、中国では韓国人が数人乗っていた国内線航空機に、着陸直後、完全防疫服の数人が乗り込んできて、韓国人を連れ出したそうです。

@ IATA 事務局長が2015年の利益予測を239億ドルと上方修正、欧州やアジアは低調
 国際航空運送協会(IATA)の事務局長は米・マイアミで開かれていた総会で、2015年の世界航空会社の利益が前回予測よりも43億ドル多い、293億ドル(約3兆6300億円)となる見込み、と発表しました。要因はドル建ての燃料費が下がっている事による、としています。乗客1人当たりの利益は北米が好調で、中東が次いでいます。欧州は平均を下回り、アジア太平洋も低い水準となる事を明らかにしました。

@マレーシア航空労組が解雇通知撤回を要求「ストも辞さず」
 マレーシア航空の労働組合は、現地時間9日、会社が行おうとしている解雇及び再雇用で、約6000人をリストラする計画を、ただちに撤回するように要求しました。これが受け入れられない場合にはストライキを実施する、としています。会社側は、すでに解雇通知を送付しており、再雇用されない従業員は8月末までの勤務となります。


*6月8日

@都合により、明日から12日まで更新できません。次の更新は13日の予定です。

@ NAA が夏季繁忙期までに第2ターミナルに週百席分のソファー
 昨日のNHKニュースによりますと、成田国際空港株式会社(NAA)は第3ターミナルの宿泊滞在者対策の一環として、夏季の繁忙期までに、第2ターミナルに週百席分のソファーを用意する計画、とのことです。

@観光立国推進で「成田の2020年以降の機能拡大で議論深める」
 5日に開かれた観光立国推進閣僚会議で「観光立国実現に向けたアクション・プログラム 2015」が決定されました。
 この中で、成田空港については、「2020年以降の成田空港における抜本的な容量拡大などの諸課題について関係自治体等と議論を深めること」が明記されました。
 また、訪日外国人の「2020年に2000万人達成」とする目標を前倒しして達成すること、2000万人達成時に観光旅行消費額を4兆円にすること(昨年は約2兆円)、観光によって新たに約40万人の雇用を生み出すことなどの目標が盛り込まれました。

@ MRJ の自力走行試験始まる
 三菱航空機会社は今日、三菱リージョナルジェット(MRJ)の自力地上走行試験を開始したと発表しました。今日は時速5〜9Kmの低速で走行し、ブレーキやステアリングなどのデータ取得を行いました。

@昨年4月のジェイエア機動揺重大インシデントは後方乱気流が原因
 運輸安全委員会は先月28日、昨年4月29日に起こった、山形発羽田行きのジェイエア1252便・ERJ170-100型機の動揺重大インシデントについての報告書を公表しました。報告書によりますと、原因は先行した大型機・A340-600型機の後方乱気流が、安定した気象条件の中で、拡散せずに通常よりも長時間残り、この乱気流により大きく動揺したもの、としています。この事故では客室乗務員2人が重軽傷を負いました。

@日本航空のB787-8型機でトラブル2件
 日本航空のB787-8型機で不具合が2件発生しました。
 6日午前10時頃、名古屋発バンコク行きの日本航空737便・B787-8型機で、前便として運航中に飛行制御システムに不具合が発生しました。この整備に時間がかかるため、他のB787-8型機に機材を変更して、6時間28分遅れで出発しました。
 昨日午後6時頃、成田発ホーチミン行きの日本航空759便・B787-8型機で出発時に油圧系統の一つに不具合が発生しました。このためゲートに戻って整備し、1時間43分遅れで出発しました。

@韓国のマーズによる死者が6人に拡大
 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)は引き続き拡大しています。現地時間8日現在で、死者6人、感染者87人、隔離観察対象者は2300人以上になりました。
 最初の感染者が入院した病院のエアコンフィルターからも中東呼吸器症候群(MERS)ウイルスが検出され、従来は「空気感染はしない」とされていた、感染経路に空気感染の疑いも出てきています。衛生当局は「感染源であるラクダの生肉は食べるな」「動物園のラクダは隔離せよ」などの指示を出している、とのことです。


*6月7日

@4000Km圏内のLCCに期待する NAA 、日本人の海外旅行増を計る
 米国の航空会社などが、需要旺盛な中国への直行便を今後も増やし、成田空港を素通りする傾向があり、また、欧州などの長距離路線も日本人の需要の減少で撤退や運休が相次いでいることに成田国際空港株式会社(NAA)は危機感を募らせているようです。
 この状況で NAA は最近、年間発着回数や旅客数を増やす対策として、LCCを中心として4000Km以内の近距離国際路線の開設に期待し、誘致に力を入れています。
 写真は5月14日に開かれた「第3ターミナルの講演会」のプレゼン資料として出された「成田空港から4000Km圏内」の地図です。 NAA としてはここに上げられた都市と成田空港を結ぶ路線の新設に期待を寄せているようです。
 しかし、発着回数や旅客数を増やすには、何と言っても日本人の海外旅行意欲を喚起することが必要ではないでしょうか。円安に加え、賃金の伸びが鈍いことが大きく影響しています。
 航空会社にとっても、外国人の訪日需要が旺盛でも、日本人の海外旅行が低調では路線新設や増便を簡単に行うわけにはいきません。採算を取ることが難しくなるからです。
 2014年度の成田空港国際線旅客数は日本人が約1350万人に対して、外国人は約1064万人でしたが、10年前の2004年度は日本人が約1935万人に対して外国人は約793万人でした。この10年で日本人旅客数は約700万人減っており、合計では約314万人も減っているのです。
 堅調な日本人のビジネス需要は羽田空港の国際線に集中する傾向が続きます。成田空港の需要が回復するには、日本人の海外観光旅行意欲が旺盛になる事が必要条件になるのではないでしょうか。日本人の海外旅行意欲が回復すれば、路線や国際線発着回数が限られている羽田空港だけではさばききれず、航空会社の成田路線の新規開設や増便に対する取り組みも違ってくると思われます。
 しかし、経済には素人ですが、アベノミクスの経済政策の基本は超低金利でお金を市場に大量放出し、大企業にお金を集中させ、大企業のもうけを増やす事にあります。それによって、税収を増やそうというものと思いますが、逆から見ると、この政策は発行するお金の水増しで、円の価値を下げ、円安をますます進行させます。庶民の実質的な給与は物価の上昇もあり、ほとんど増えません。この二つのことが、日本人の海外旅行意欲を衰退させており、成田空港の発着回数が増えない原因となっているのではないでしょうか。
 そこで、NAA としては、「安いLCC」で、「比較的近場で旅行代金が安くて」すむ、4000Km圏内の路線新設に期待を寄せる、と言うことなのでしょうね。

@圏央道の神崎=大栄間が午後5時に開通
 今日午後5時に、圏央道の神崎=大栄間が開通します。これにより、北関東から成田空港へのアクセスが便利になります。また、物流にとっても、成田空港への貨物移動が便利になる事になります。開通により、茨城空港への影響がどうなるかに注目が集まります。橋本茨城県知事は「大きな影響はない」と言っていますが。


*6月6日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」17回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」17回目が発生しました。広州発成田行きの日本航空856便・B767型機が、広州空港の悪天候により出発が遅れ、午後11時2分にB滑走路に着陸しました。

@ NAA が第3ターミナルのソファーやフードコートの席増設を検討
 成田国際空港株式会社(NAA)では第3ターミナルの夜間滞在者が予想よりも多い事から、ソファー6脚・48席分を第3ターミナルの他の場所から移動させて、対応に当たっています。今後、ソファー増設や、第2ターミナルでの滞在についても検討していくことにしています。
 また、フードコートの座席数も混雑時には不足していることから、増設を検討している、とのことです。

@全日空機が操縦室の煙で那覇空港に緊急着陸
 昨日午後0時35分頃、新石垣発羽田行きの全日空90便・B767型機から那覇空港事務所に「操縦室内に白い煙と、異臭が発生したので、緊急着陸したい」との連絡がありました。同機は午後1時10分頃、無事に緊急着陸しました。操縦席の窓付近から発生した、とのことで、原因は窓のヒーターの電気回線ショートと見られています。


*6月5日

@自民・公明の戦争法案で全国の空港が“軍民共用”に、成田空港建設時の約束は守れ!
 現在、国会で審議されている「平和安全法制」ですが、1日の「衆議院平和安全法制特別委員会質疑」で共産党の穀田恵二議員の質問に対し、政府側は「軍事利用が想定される空港」が、全国の95空港(別紙参照)となる事を明らかにしました。この防衛省資料では95空港、国土交通省資料では97空港となっていますが、この違いは「共用空港」に2空港の差があるため、とのことです。この法案が通ると、全国の全ての空港が外国軍隊も含めて随時軍事使用できることになるようです。これにより、紛争時には報復攻撃を受ける危険も当然あります。
 3日に那覇空港で起こったような軍用機と民間機とのトラブルが、全国のどの空港でも起き得ることになり、事故の危険性も増大します。このような、危険をはらみ、日本を他国の戦争に巻き込む、憲法に違反する法案は絶対に許すことは出来ません。
 この軍事使用される空港には「成田空港」も入っています。しかし、成田空港については建設時に、千葉県や住民との話し合いの中で、「成田空港の軍事利用はしない」と言う約束が取り交わされています。
 本会とも「航空公害に関する交渉覚書」の中で「一、新空港は、純然たる民間航空のためのものであり、軍事利用させることはない。」と約束しています。
 また、昭和47年4月15日付けの「平和塔遷座の際の『取極書』」の中でも「一 新東京国際空港は純然たる民間空港てあり、安保条約およぴこれに基づく地位協定の存在にもかかわらず、これを軍事的に利用することは絶対に認めない。その意味においてマツクのチヤーター機の離着陸もこれを認めない。なお、現在羽田空港に行なわれているマツクのチヤーター機の離着陸も極力止めさせるよう努力する。」と明記されています。この「取極書」には当時の運輸大臣 丹羽喬四郎氏、千葉県知事職務代理者 千葉県副知事 川上紀一氏、新東京国際空港公団総裁 今井 榮文氏も署名・捺印しています。
 写真は遷座する前の平和塔です。左がA滑走路の南端部分になります。
 その後の、国会審議や千葉県議会審議でもこの約束は、再三確認されています。
 本会もこの軍事利用問題については、再三再四、国土交通省や成田国際空港株式会社(前身は空港公団)に質問し、確認をしています。
 直近では2013年12月2日付けで「成田空港への米軍チャーター便運用への抗議と質問書」を提出し、「(軍事的に利用しないとの)約束については承知している。国土交通省としては、(成田空港を軍事的に利用しない)との認識は現在も変わっていない」との回答を得ています。
 このような約束と経緯があるにもかかわらず、住民との約束を公然と無視する自民党・公明党政府をゆるすことはできません。
 成田空港の建設時の約束については「成田空港サーバー資料室 軍事利用問題関係資料」を見て下さい。

@「成田=アジスアベバ線直行化は1年以内に」エチオピア航空CCO
 エチオピア航空のCCOはこのほど、トラベルビジョンとのインタビューで、4月22日に就航した成田=香港=アディスアベバ線について「1年以内にノンストップ化したい」と直行便にする意向であることを明らかにしました。この場合、アディスアベバが高地にあることから、現在使用しているB787-8型機ではなく、B777-200型機を使うことになるそうです。また、現在週3便で運航していますが、ディリー運航については「3年を目処に実現したい」としています。

@日本航空が7月1日より成田=ジャカルタ線にB787-9型機投入
 日本航空は7月1日より、成田=ジャカルタ線に「JALスカイ・スイート」B787-9型機を投入します。これにより、この路線のファーストクラスの提供は終了することになります。

@国土交通省が「管制ミスはない」、一部発言は訂正
 那覇空港の重大インシデントについて、国土交通省は昨日、「管制にミスはなかった」とする一方、日本トランスオーシャン航空への着陸復航指示について、「着陸前に出した」と説明していましたが、これを「滑走路端を過ぎた後に出した。その時点で接地していたかは不明」と変更しました。日本トランスオーシャン航空パオロットは「接地して、逆噴射をした時に指示を受けた」と説明していました。
【コメント】管制塔から接地したかどうかは、あの状況で確認するのは難しかったのではないでしょうか。逆噴射した段階で、再び、エンジン出力を上げて、上昇するには無理があったと考えられます。いずれにしても、日本トランスオーシャン航空機のフライトレコーダーとボイスレコーダーを分析することで、真相は分かるはずです。しかし、重大インシデントの発端は自衛隊ヘリの勘違いから起こっています。

@韓国の中東呼吸器症候群による死者が4名に
 韓国の中東呼吸器症候群(MERS)の感染者は41名となりました。これは、中東地域を除くと世界で最多の感染者数になります。死者は2名増えて、4名となりました。隔離経過観察者は約1600人に拡大しています。


*6月4日

@成田空港5月総貨物量は6ヶ月ぶりに前年同月比マイナスに
 東京税関が今日発表した「成田空港5月国際線貨物量」によりますと、総取扱量は前年同月比(以下同じ)2.2%減と、6ヶ月ぶりの前年同月比マイナスとなりました。積込量は0.8%減、この内、輸出量は0.1%増となり、取卸量は3.4%減、この内、輸入量は4.6%減となっています。

@第2ターミナル到着ロビーリニューアル工事が進行中
 2日に成田空港の第2ターミナルに行ったところ、写真のようにリニューアル中の到着ロビーの、天井の一部が出来上がっていました。床はこれからのようでした。
 なお、この時に第2ターミナルの一番北側の出口から、第3ターミナルの扉までの徒歩移動時間を計ってみましたが、私の足で約6分でした。今度は第3ターミナルから第2ターミナルへのシャトルバスに乗ったところ、道路の空いている時間帯だったこともあって、動き出してから到着までは約3分でした。

@那覇空港で自衛隊ヘリが指示を聞き間違いか、重大インシデント
 昨日午後1時24分頃、那覇空港で航空自衛隊のヘリコプターが無許可で、離陸滑走中の旅客機の前を横切るトラブルがありました。
 那覇発新千歳行きの全日空1694便・B737-800型機が離陸滑走に入ったところ、航空自衛隊のCH47J型機が前方を横切り、全日空は離陸を取りやめました。
 ところが、同じ滑走路に石垣発那覇行きの日本トランスオーシャン航空610便・B737-400型機が管制官から着陸復航を指示されたにもかかわらず、そのまま着陸しました。
 この時、全日空機は滑走路を離脱していませんでした。停止した日本トランスオーシャン航空機と全日空機との距離は4〜500mしかありませんでした。
 自衛隊ヘリの操縦士は「全日空機への指示を自分への指示と聞き間違った」と話しており、日本トランスオーシャン航空の機長は「着陸復航の指示は機体が着地して、逆噴射した直後だった」と話しているそうです。
 運輸安全委員会は重大インシデントとして、調査官を派遣しました。

@厚生労働省が韓国からの入国者にマーズ感染者との接触を申告指示
 厚生労働省は中東呼吸器症候群(MERS)対策として、中東地域に滞在していた人に対して、空港などで検疫所への申告を求めていましたが、韓国からの入国者に対しても、同様の申告をするように指示しました。韓国からの入国者で感染者との接触があり、38度以上の発熱や咳の症状があった場合は、強制的に医療機関に搬送し、検査を義務付けます。また、症状がなくても患者との接触があった場合には2週間、体温の報告を義務付けます。

@副操縦士が体調崩し2便欠航、ソラシドエア
 今日午前10時頃、羽田空港から大分空港に到着したソラシドエア機で、到着後に副操縦士が体調不良を訴えました。大分空港には代替パイロットがいないため、折返し便など2便が欠航となりました。

@マーズウイルス消毒で殺虫剤、韓国の一部航空会社
 韓国のメディアによりますと、韓国の航空会社の中には、航空機内での中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルの消毒を、殺虫剤で行っているところもある、とのことです。これは。韓国の衛生当局が消毒についての明確な方法を指示していないため、とのことです。

@カンタス航空が8月1日搭乗分から燃油サーチャージャーを廃止し、運賃1本化
 カンタス航空は8月1日以降の運賃から日本路線の燃油サーチャージャーを廃止する方針を明らかにしました。すでに国土交通省の認可を受けています。7月1日以降の発券で、8月1日以降の運賃に適用されます。燃油サーチャージャーを廃止して運賃を1本化するのは、「冬季スケジュールから廃止する」と発表したニュージーランド航空に続くものです。


*6月3日

@昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」16回目が発生
 昨日深夜、「カーフュー弾力的運用」16回目が発生しました。成田発アンカレッジ行きのユナイッテド・パーセル・サービス109便・B767-300型機が、前便で上海空港の悪天候による離陸制限により、成田空港到着が遅れた玉突きにより、午後11時43分にB滑走路から離陸したものです。

@エア・ホンコン機が着離時に部品を脱落させる
 昨日午前8時30分頃、香港発成田行きのエアホンコン・B747-400F貨物機の着陸後点検でエンジンカバーが脱落していることが分かりました。報告を受けた成田国際空港株式会社は、A滑走路を約10分間閉鎖して点検したところ、滑走路北端から約1100m付近でこの金属カバーを発見しました。このトラブルによる離着陸への影響はありませんでした。
 写真はA滑走路北側の貨物エリアに駐機するエア・ホンコンのB747貨物機です。今回のトラブル機ではありません。第1ターミナル北ウイングから撮影しました。

@成田発パリ行きのエールフランス機がハバロフスクに緊急着陸、成田に引き返す
 現地時間2日午後2時半頃、成田発パリ行きのエールフランス275便・B777型機で、左エンジン油圧低下の警告が出ました。このため、同機はロシア・ハバロフスク空港に緊急着陸しました。点検の結果、安全が確認された、として午後9時半過ぎに成田空港に引き返すため、離陸しました。
【コメント】成田空港には午後11時前に到着したようです。

@エアバスが東京地裁に上申書を先月28日に提出
 今日の読売新聞によりますと、エアバスは先月28日に、スカイマークが29日に再生計画案を東京地裁に提出した場合、「当社を含む主要債権者の賛成を得られないという、重大かつ現実的なリスクがある」と強く牽制する上申書を提出していたことが分かりました。

@ MRJ が8日にも自走試験開始
 昨日のニュースイッチによりますと、三菱航空機会社は三菱リージョナルジェット(MRJ)のエンジンによる自走試験を8日にも開始する見通し、とのことです。天候にもよりますが、8・9日にも低速で自走し、機体特性やブレーキなどの状態を見る、とのことです。その後、初飛行に向け、徐々にスピードを上げた試験を行います。

@米国の空港保安検査で武器や爆発物を95%見逃す
 米国のABC放送の報道によりますと、米国土安全保障省が実施した内部調査によりますと、同省捜査員が乗客を装って保安検査を受けたところ、武器やまがい物の爆発物の、実に95%が保安検査を通過できた、とのことです。


*6月2日

@今日、累計発着回数500万回を達成
 今日、成田空港開港以来の発着回数が500万回を超えました。500万回目になったのは日本航空の成田発ヘルシンキ行きで、出発前にセレモニーが行われました。

@空港圏自治体連絡協議会の勉強会で「均衡な発展を」との意見
 昨日、富里市で成田空港圏自治体連絡協議会の「機能強化と地域振興に関する勉強会」が開かれました。周辺自治体からは「周辺の均衡の取れた発展が必要」との指摘が出されました。

@今日の閣議で夏目社長の再任が了承
 大田国土交通大臣は今日の閣議後の記者会見で、成田国際空港株式会社(NAA)の夏目社長の再任が閣議で了承されたことを明らかにしました。

@全日空が冬季ダイヤで成田=ブリュッセル線を開設へ
 全日空は昨日、10月25日から始まる冬季ダイヤで成田=ブリュッセル線を開設することを発表しました。運航スケジュールや機材などは確定次第発表するとのことです。この路線はサベナベルギー航空が2001年1月まで運航していましたが、経営破綻で撤退しています。
 一方、同日から成田=パリ線を運休とします。この機材を成田=ブリュッセル線に当てることになるようです。
 写真は1995年7月に成田空港で撮った、サベナベルギー航空のB747型機です。

@厚労省が中東呼吸器症候群への対応を自治体に通知
 厚生労働省は韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の感染者が拡大していること(現時点で2名死亡、25人感染)を受けて、全国の自治体に対して、中東地域から帰国・入国した人などに対して、38度以上の熱が確認された場合には直ちに保健所に申し出ることを周知し、検査を受けるよう徹底することを通知しました。

@14年9月の韓国での日航機大揺れトラブルは乱気流再発達が原因
 運輸安全委員会は先月28日に、2014年9月12日に、羽田発金浦行きの日本航空93便・B767-300型機が、乱気流に遭遇し、客室乗務員1名が重傷を負った事故の報告書を公表しました。原因については、一旦弱くなっていた気流の乱れが、再び、活発になり、機体が大きく動揺した事による、としています。当時、同機の気象レーダーはオートモードになっていたため、飛行方向である前方の対流雲のエコーを十分に捕らえられなかった、と考えられる、としています。

@最大債権者のイントレピットが再建案を提出
 昨日のロイター通信によりますと、スカイマーク再生に関して、最大債権者であるイントレピット・アビエーションが29日、独自の再建案を東京地裁に提出したことが明らかになりました。この案では、支援する航空会社を「ANA ホールディングス以外で選定中」としています。これに対して、スカイマークは「遂行される見込みはまったく不明」との反論を明らかにし、ANA ホールディングスの社長も「ANA ホールディングスの支援を盛り込んだ現行案が最善」と述べました。

@ANA ホールディングスが新整備会社を設立
 ANA ホールディングスは昨日、同日付で航空機の整備を行う新会社「MROジャパン」の設立を発表しました。当初はANA ホールディングスが100%を出資し、大阪空港内に事業拠点を置きますが、2017年下期に那覇空港の格納庫に拠点を移し、同時に第三者割当増資を行い、ANA ホールディングスが45%、ジャムコが25%、三菱重工が20%などの出資することにしています。グループの航空機だけではなく、他社の航空機整備も手がける予定です。

@フジドリームが次期機材検討でMRJとE2を候補に
 今日の日刊工業新聞によりますと、フジドリームエアラインズは2020年以降に導入する機材の選考を、三菱リージョナルジェット(MRJ)90型機とエンブラエルが開発中のE2型機の2機種で進めていることを明らかにしました。同社は現在、9機全機をエンブラエル機で運航しています。

@エールフランス機が離陸重量入力ミスで、あわや離陸失敗
 現地時間5月22日、パリ発メキシコ行きのエールフランス・B777貨物機が離陸する際に、離陸速度がなかなか上がらず、手動でエンジン出力を最大にしてやっと離陸したトラブルについて、仏航空事故調査局は調査に入りました。原因はパイロットが離陸重量を100トン少なく入力したため、とのことです。離陸速度が上がらず、不審に思ったパイロットが誤りに気付き、難を逃れました。


*6月1日

@5月のアクセス数は29,957回でした。

@成田空対協は第3滑走路有志の会には参加せず
 昨日の毎日新聞によりますと、成田市の経済団体などで作る「成田空港対策協議会」は28日の理事会で、芝山町や多古町などの成田空港周辺経済団体関係者らが7月にも設立する予定の「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」に、当面参加しないことを決めました。同協議会の会長は先頃国土交通省に第3滑走路早期建設署名を提出した「成田第3滑走路実現する会」の副会長も務めています。

@ジェットスター・J の成田=香港線が今日から就航
 今日から、ジェットスター・ ジャパンの、成田空港からは初めての国際線となる、「成田=香港線」が就航しました。今日の初便は定刻の午前9時に乗客170名を乗せて香港に向かいました。当面、月・火・木曜日の週3便となり、7月18日からは4便、その後は期間により便数は増減しますが、9月1日からは1日1便となる予定です。

@国土が「NIKI Luftfahrt GmbH」の就航を認可
 国土交通省は今日、オーストリアの貨物専用航空会社「NIKI Luftfahrt GmbH」に対する「外国人国際航空運送事業の経営許可」を発表しました。開始予定日は14日で、路線はウィーン=アブダビ=成田とウィーン=アブダビ=中部となっており、それぞれ週7便を運航する予定です。ただし、アブダビと日本間は共同運航のみになっています。

@国土交通省が今年1〜3月のサービスに関する情報を公開
 国土交通省が今日発表した、「航空輸送サービスに係る情報公開(平成26年度第4回)」によりますと、今年1月から3月の「特定本邦航空運送事業者」の遅延率ワースト5は、1位がピーチ・アビエーションの23.4%、2位がスカイマークの18.5%、3位がジェットスター・J の18.2%、4位がエアドゥの17.4%、5位がバニラの14.3%となっています。
 一方、欠航率のワースト5は、1位がエアドゥの5.7%、2位がスカイマークの3.8%、3位がジェットスター・J の2.2%、4位が日本航空と全日空が同率で1.9%となっています。
【コメント】レガシーキャリアとLCCの差が縮まって来てていますね。LCCの運航練度が上がってきたのが原因と思います。少し早いかも知れませんが、「LCCだから・・・」と言うのは偏見になりそうですね。航空会社選びは航空会社の実態を見て選ぶ時代が来そうです。

@全日空のB787型機で不具合が3件
* 昨日午前7時半頃、羽田発福岡行きの全日空241便・B787-8型機が出発しようとしたところ、電気系統に不具合が発生しました。この整備のため、約1時間15分遅れて出発しました。
* 昨日午前10時半頃、羽田発パリ行きの全日空215便・B787-8型機で油圧系統のトラブルが発生したため、整備のために約2時間20分遅れで出発しました。
* 昨日午後0時30分頃、羽田発ミュンヘン行きの全日空217便・B787-8型機でエアコンシステムに不具合が発生し、整備のために約2時間30分遅れで出発しました。

@日本航空のB787-8型機が空調不具合で約2時間遅れる
 現地時間午後1時30分頃、ボストン発成田行きの日本航空7便・B787-8型機が出発に向けゲートを離れたところ、2系統ある空調システムの1系統のトラブルを示す警告が出ました。このため、ゲートに戻り、整備を行った後、2時間4分遅れで出発しました。


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